JPH11191747A - 無線通信システム及び低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法 - Google Patents

無線通信システム及び低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法

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JPH11191747A
JPH11191747A JP10149479A JP14947998A JPH11191747A JP H11191747 A JPH11191747 A JP H11191747A JP 10149479 A JP10149479 A JP 10149479A JP 14947998 A JP14947998 A JP 14947998A JP H11191747 A JPH11191747 A JP H11191747A
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frequency
wireless
hopping
communication
communication quality
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JP10149479A
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Yasushi Sato
靖 佐藤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッピングパターンを変更せずに一定の通信
品質を確保できるようにする。 【解決手段】 無線ゾーン内の無線親局及び全ての無線
子局は、予めホッピングパターンに対して予備の周波数
を保持する。また、ホッピングパターンを構成する周波
数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する。そし
て、その記憶した周波数毎の通信品質に関する情報によ
りホッピングパターンを構成する周波数のなかで通信状
態の悪い周波数を判別し、通信状態が悪い周波数を判別
するとその周波数を予め保持していた予備の周波数に変
更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速周波数ホッピ
ングスペクトル拡散通信を行う無線LAN(Local Area
Network)などの無線通信システム及び低速周波数ホッ
ピングスペクトル拡散通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1台の無線親局と1台以上の無線子局と
で無線ゾーンを形成し、この無線ゾーン内で無線親局と
無線子局とが通信を行う方法として、無線ゾーン内の全
ての局が共通のホッピングパターンに従い使用周波数を
切換えながら通信を行う低速周波数ホッピングスペクト
ル拡散通信方法がある。この低速周波数ホッピングスペ
クトル拡散通信方法は、搬送周波数が情報信号のビット
速度よりも遅い切換速度で動作する方法で、複数のビッ
トを1つの搬送波で伝送している。
【0003】従来、このような低速周波数ホッピングス
ペクトル拡散通信方法を採用した無線通信システムにお
いては、通信品質を確保するために、予め決められた数
種類のホッピングパターンの中から最適なパターンを選
択しているのが一般的であった。
【0004】ところで、この低速周波数ホッピングスペ
クトル拡散通信方法は、ある周波数が通信不能に陥った
場合、その周波数を使用しているホッピングパターンを
選択している無線ゾーンでは必ず一定時間通信が不能に
なってしまう不具合がある。そこで従来は、このような
不具合が発生した場合に、その通信不能になった周波数
を使用していないホッピングパターンに変更することで
上記不具合に対処していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信不
能な周波数が発生したためにホッピングパターン自体を
変更する従来の方法では、その他の通信状態が良好な周
波数帯までも変更してしまう無駄があった。また、無線
通信は有線通信に比べて通信品質が悪いので、いつの時
点でどの周波数が通信不能に陥るのか予測できない。こ
のため、定常的な対策は逆に品質を低下させる可能性が
あった。
【0006】そこで本発明は、1台の無線親局と1台以
上の無線子局とで形成してなる無線ゾーン内で低速周波
数ホッピングスペクトル拡散通信により無線通信を行う
無線通信システムにおいて、ホッピングパターンを変更
せずに一定の通信品質を確保できるようにすることを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、1台の無線親局と1台以上の無線子局とで無線ゾー
ンを形成し、この無線ゾーン内で無線親局と無線子局と
が予め決められたホッピングパターンに従い低速周波数
ホッピングスペクトル拡散通信を行う無線通信システム
において、無線ゾーン内の無線親局及び無線子局のうち
の少なくとも1局に、ホッピングパターンを構成する周
波数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する通信品
質情報記憶手段と、この記憶手段により記憶した周波数
毎の通信品質に関する情報を出力する通信品質情報出力
手段とを設けたものである。
【0008】本願請求項2記載の発明は、同無線通信シ
ステムにおいて、無線ゾーン内の無線親局及び無線子局
のうちの少なくとも1局に、ホッピングパターンを構成
する周波数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する
通信品質情報記憶手段と、この記憶手段により記憶した
周波数毎の通信品質に関する情報によりホッピングパタ
ーンを構成する周波数のなかで通信状態の悪い周波数を
判別する品質判別手段とを設けたものである。
【0009】本願請求項3記載の発明は、同無線通信シ
ステムにおいて、無線ゾーン内の無線親局及び無線子局
に、上記請求項2記載の発明の通信品質情報記憶手段及
び品質判別手段に加えて、予めホッピングパターンに対
して予備の周波数を保持する予備周波数保持手段と、品
質判別手段により通信状態が悪い周波数を判別するとそ
の周波数を予備周波数保持手段により保持していた予備
の周波数に変更する周波数変更手段とを設けたものであ
る。
【0010】本願請求項4記載の発明は、上記請求項2
または3記載の発明において、通信品質情報記憶手段
を、ホッピングパターンを構成する周波数毎に伝文送信
回数と伝文送信時のリトライ回数とをそれぞれ累積記憶
する手段とし、かつ、品質判別手段を、通信品質情報記
憶手段により記憶した周波数毎の伝文送信回数累積値及
びリトライ回数累積値により伝文送信回数に対してリト
ライの割合が高い周波数を通信状態の悪い周波数として
判別する手段としたものである。
【0011】本願請求項5記載の発明は、上記請求項2
または3記載の発明において、通信品質情報記憶手段
を、ホッピングパターンを構成する周波数毎に1回の伝
文送信時のリトライ回数最大値を記憶する手段とし、か
つ、品質判別手段を、通信品質情報記憶手段により記憶
した周波数毎のリトライ回数最大値が最大の周波数を通
信状態の悪い周波数として判別する手段としたものであ
る。
【0012】本願請求項6記載の発明は、上記請求項2
または3記載の発明において、通信品質情報記憶手段
を、ホッピングパターンを構成する周波数毎に相手局か
ら周期的に送信される周波数切替同期信号の受信失敗回
数を記憶する手段とし、かつ、品質判別手段を、通信品
質情報記憶手段により記憶した周波数毎の受信失敗回数
が多い周波数を通信状態の悪い周波数として判別する手
段としたものである。
【0013】本願請求項7記載の発明は、1台の無線親
局と1台以上の無線子局とで無線ゾーンを形成し、この
無線ゾーン内で無線親局と無線子局とが予め決められた
ホッピングパターンに従い低速周波数ホッピングスペク
トル拡散通信を行う場合において、無線ゾーン内の無線
親局及び無線子局が、予めホッピングパターンに対して
予備の周波数を保持し、かつ、ホッピングパターンを構
成する周波数毎に通信品質を調べ、少なくとも1つの局
で通信状態の悪い周波数を判別すると、全ての局でこの
通信状態が悪いと判別した周波数を予備の周波数に一斉
に変更するようにした低速周波数ホッピングスペクトル
拡散通信方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。はじめに、本願請求項1,2,
3,4,5,7の各項に対応した第1の実施の形態につ
いて、図1〜図11を用いて説明するものとする。
【0015】図1は全体構成図であり、1台の無線親局
11と複数台の無線子局12(12-1,12-2,…12
-n)とで1つの無線ゾーンZ1を形成し、1台の無線親
局21と複数台の無線子局22(22-1,22-2,…2
2-n)とで別の1つの無線ゾーンZ2を形成している。
【0016】前記各無線親局11,21及び各無線子局
12,22は、図3に示すように、メインボート30
に、制御部本体を構成するCPU(Central Processing
Unit)31、このCPU31が各部を制御するための
プログラムデータなどを格納したROM(Read Only Me
mory)32、送受信データを格納するメモリなどの各種
メモリを形成したRAM(Random Access Memory)3
3、IC(Integrated Circuit)からなり日時を計時す
る時計回路34、DMA(Direct Memory Access)コン
トローラ35、信号ケーブルで接続される外部機器(不
図示)とのデータ通信を制御する通信コントローラ3
6、ICからなるタイマ回路37、スイッチなどを設け
た操作部38、この操作部38からの信号を取込む入力
ポート39、表示器40、この表示器40に表示信号を
出力する出力ポート41、EPROM(Erasable Progr
ammable Read Only Memory)42、シリアルI/O(In
put/Output)43などを配置している。そして、前記C
PU31とROM32、RAM33、時計回路34、D
MAコントローラ35、通信コントローラ36、タイマ
回路37、入力ポート39、出力ポート41、EPRO
M42及びシリアルI/O43とは、バスライン44に
よって電気的に接続している。
【0017】また、前記メインボート30の外に無線制
御部45を設け、この無線制御部45を前記バスライン
44に接続するとともに前記シリアルI/O43に接続
している。そして、前記無線制御部45にアンテナ46
を接続している。
【0018】このような構成の各無線親局11,21及
び各無線子局12,22は、各無線ゾーンZ1,Z2に
おいて各無線親局11,21と各無線子局12,22と
の間で予め決められたホッピングパターンに従い送受信
周波数を周期的に切換えて低速周波数ホッピングスペク
トル拡散通信を行うものとなっている。ホッピングパタ
ーンは、例えば2.471GHzから2.497GHz
の周波数帯のなかで決めた23種類のホッピング周波数
f1〜f23のなかから無線ゾーン毎に数種類のホッピン
グ周波数を選出し切換え順序を割当てて作成する。因み
に、この第1の実施の形態では、一方の無線ゾーンZ1
を形成する全ての無線局11,12が、図2(a)に示
すように10種類のホッピング周波数f15,f23,f
9,f18,f4,f12,f2,f20,f13,f7を選出
しその順番にホッピング順位T=1〜10を割当てたホ
ッピングパターンP1に従い送受信周波数を周期的に切
換えて低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信を行
い、他方の無線ゾーンZ2を形成する全ての無線局2
1,22が、図2(b)に示すように10種類のホッピ
ング周波数f10,f18,f4,f13,f22,f7,f2
0,f15,f8,f2を選出しその順番にホッピング順
位T=1〜10を割当てたホッピングパターンP2に従
い送受信周波数を周期的に切換えて低速周波数ホッピン
グスペクトル拡散通信を行うものとする。
【0019】また、各無線親局11,21及び各無線子
局12,22は、前記ホッピングパターンP1,P2で
は使用しない周波数を予備の周波数として予め保持する
予備周波数保持手段として、前記EPROM42に予備
周波数テーブルを形成している。因みに、この第1の実
施の形態では、一方のホッピングパターンP1を使用す
る無線ゾーンZ1内の全ての無線局11,12が、図4
(a)に示すようにホッピングパターンP1では使用し
ない5種類の周波数f14,f10,f19,f17,f11を選
出しその順番に優先順位A=1〜5を割当てた予備周波
数テーブルQ1を形成し、他方のホッピングパターンP
2を使用する無線ゾーンZ2内の全ての無線局21,2
2が、図4(b)に示すようにホッピングパターンP2
では使用しない5種類の周波数f3,f12,f17,f1
4,f9を選出しその順番に優先順位A=1〜5を割当
てた予備周波数テーブルQ2を形成するものとする。
【0020】さらに、各無線親局11,21及び各無線
子局12,22は、前記ホッピングパターンを構成する
周波数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する通信
品質情報記憶手段として、図5に示すように、前記ホッ
ピングパターンを構成する周波数のホッピング順位T別
に伝文送信回数を累積する送信回数累積メモリ51と、
同ホッピング順位T別に伝文送信時のリトライ回数を累
積するリトライ回数累積メモリ52と、同ホッピング順
位T別に1回の伝文送信時のリトライ回数最大値を記憶
するリトライ回数最大値メモリ53とを前記RAM33
に形成している。
【0021】また前記RAM33には、図6に示すよう
に、周波数カウンタTと予備カウンタAと加算カウンタ
tを形成している。周波数カウンタTは、予め決められ
た送受信周波数の切換え時間間隔でカウントアップする
カウンタであり、初期値を1とし、ホッピングパターン
を構成するホッピング周波数の数x(この実施の形態で
はx=10)を最大値としている。そして、最大値を超
えると1に戻る。各無線局11,12,21,22は、
このカウンタTのカウント値に対応するホッピング順位
のホッピング周波数を送受信周波数として動作するもの
となっている。なお、近接する無線ゾーンZ1,Z2の
間では、同時期に同一周波数を使用しないように、各ホ
ッピングパターンP1,P2の同期が取られている。予
備カウンタA及び加算カウンタtは、後述する通信品質
監視処理において使用するカウンタであり、いずれも初
期値は0である。
【0022】しかして、各無線親局11,21及び各無
線子局12,22は、図7の流れ図に示す送信終了後処
理をCPU31が実行するように組み込まれたプログラ
ムを備えている。すなわちCPU31は、例えば通信コ
ントローラ36を介して接続された外部機器からのデー
タ入力により相手局への伝文送信業務が発生すると、ホ
ッピングパターンP1,P2を構成する各周波数のうち
周波数カウンタTのカウント値に対応するホッピング順
位の周波数で伝文を相手局へ送信する。このとき、相手
局より数msの一定時間内にACK応答を受信できず送信
に失敗した場合には、同一周波数でリトライを繰り返
す。そして、伝文の送信が成功するか、限度回数(この
実施の形態では16回とし、予め前記EPROM42に
設定記憶されている)までリトライしたが失敗した場合
には、上記送信終了後処理を開始する。
【0023】先ず、ST(ステップ)1として送信回数
累積メモリ51における周波数カウンタTのカウント値
に対応するホッピング順位の送信回数累積値に「1」を
加算する。また、ST2としてリトライ回数累積メモリ
52における周波数カウンタTのカウント値に対応する
ホッピング順位のリトライ回数累積値に今回の伝文送信
時のリトライ回数を加算する。
【0024】次に、ST3としてリトライ回数最大値メ
モリ53から周波数カウンタTのカウント値に対応する
ホッピング順位のリトライ回数最大値を読出し、今回の
伝文送信時のリトライ回数と比較する。その結果、今回
の伝文送信時のリトライ回数がリトライ回数最大値を上
回った場合には(ST4のYES)、ST5としてリト
ライ回数最大値メモリ53における周波数カウンタTの
カウント値に対応するホッピング順位のリトライ回数最
大値を今回の伝文送信時のリトライ回数に変更して、こ
の送信終了後処理を終了する。今回の伝文送信時のリト
ライ回数がリトライ回数最大値を上回らなかった場合に
は(ST4のNO)、リトライ回数最大値メモリ53を
更新することなく、この送信終了後処理を終了する。
【0025】また各無線親局11,21及び各無線子局
12,22は、図8の流れ図に示す通信品質出力処理を
CPU31が実行するように組み込まれたプログラムを
備えている。すなわちCPU31は、ST1として通信
品質情報の出力要求コマンドを常時待機しており、例え
ば通信コントローラ36を介して接続された外部機器か
ら上記出力要求コマンドが入力されると、ST2として
前記送信回数累積メモリ51,リトライ回数累積メモリ
52及びリトライ回数最大値メモリ53の各データを読
込み、通信品質情報として前記通信コントローラ46を
介して外部機器に送信出力するものとなっている(通信
品質情報出力手段)。
【0026】なお、外部機器は、接続された無線局から
受信した通信品質情報を解析してホッピングパターンを
構成するホッピング周波数別に送信回数累積値,リトラ
イ回数累積値及びリトライ回数最大値を取得し、この情
報を例えばプリンタにより印字出力し、若しくはディス
プレイに表示出力する機能を有している。これにより、
外部機器のオペレータが無線ゾーンZ1,Z2内で行わ
れている低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信の品
質をホッピング周波数毎に容易に評価できるようになっ
ている。
【0027】さらに各無線親局11,21及び各無線子
局12,22は、図9の流れ図に示す通信品質監視処理
をCPU31が実行するように組み込まれたプログラム
を備えている。すなわちCPU31は、タイマ回路37
より予め設定された一定の監視時間(例えば1時間)を
計時する毎に発生する割込み信号の入力に応動してこの
通信品質監視処理を開始する。
【0028】先ず、ST1として予備カウンタAを調べ
る。ここで、予備カウンタAのカウント値が予備周波数
テーブルQ1,Q2に設定されている予備周波数の数
(この実施の形態では5)に一致していた場合には、予
備周波数テーブルQ1,Q2に未使用の周波数が残って
いないと判断し、ST2として表示器40に予備周波数
として用意しておいた周波数が全てホッピング周波数と
して使用されている旨を告知する表示を行って、この処
理を終了する。
【0029】ST1にて予備カウンタAのカウント値が
予備周波数の数より少ない場合には、ST3として加算
カウンタtを「1」に初期化する。しかる後、ST4と
して前記送信回数累積メモリ51,リトライ回数累積メ
モリ52及びリトライ回数最大値メモリ53からそれぞ
れ加算カウンタtのカウント値に対応するホッピング順
位のデータ、つまりはこのホッピング順位が割当てられ
たホッピング周波数での送信回数累積値,リトライ回数
累積値及びリトライ回数最大値を読込む。
【0030】次に、この各メモリ51,52,53から
読込んだ各データを解析して、該当するホッピング周波
数の通信状態の良否を判定する(品質判別手段)。先
ず、ST5としてリトライ回数最大値が送信失敗となる
限界回数(この実施の形態では16)まで達しているか
否かを判断する。そして、達している場合には通信状態
が悪いと判定する。これに対し、達していない場合に
は、次に、ST6としてリトライ回数累積値を送信回数
累積値で除算した商がしきい値k(この実施の形態では
10とし、予め前記EPROM42に設定記憶されてい
る)より大きいか否かを判断する。そしてしきい値kよ
りも大きい場合には、送信1回あたりのリトライの割合
が高いので、通信状態が悪いと判定する。
【0031】一方、リトライ回数最大値が送信失敗とな
る限界回数まで達しておらず、かつ、リトライ回数累積
値を送信回数累積値で除算した商がしきい値k以下の場
合には、通信状態が良好であると判定する。そして、S
T7として加算カウンタtを「1」だけ加算し、ST8
としてこの加算カウンタtのカウント値がホッピングパ
ターンP1,P2を構成するホッピング周波数の数x
(この実施の形態では10)を超えていないことを確認
したならば、ST4に戻り、次のホッピング順位が割当
てられたホッピング周波数での送信回数累積値,リトラ
イ回数累積値及びリトライ回数最大値を読込んで、通信
状態の良否を判別する。こうして、ホッピングパターン
P1,P2を構成する全てのホッピング周波数毎に通信
状態の良否を判別し、全てにおいて通信状態が良好であ
ると判定された場合には(ST8のYES)、今回の通
信品質監視処理を終了する。
【0032】一方、ST5またはST6の判断におい
て、通信状態が悪いと判定されたホッピング周波数を確
認した場合には、ただちに、ST9として予備カウンタ
Aを「1」だけカウントアップした後、この通信状態の
悪いホッピング周波数を予備カウンタAのカウント値に
対応する優先順位の予備周波数に変更する周波数変更処
理を実行して(周波数変更手段)、今回の通信品質監視
処理を終了する。
【0033】ここで、周波数変更処理は、無線親局1
1,21と無線子局21,22の場合とでその内容が異
なる。図10は無線親局11,21の周波数変更処理を
示しており、各無線親局11,21のCPU31は、通
信品質監視処理の実行により自局にて通信状態の悪いホ
ッピング周波数を確認するか(ST1のYES)、同一
無線ゾーンZ1,Z2内の無線子局12,22にて実行
された通信品質監視処理により通信状態の悪いホッピン
グ周波数が確認されたことの通知をうけた場合には(S
T2のYES)、この周波数変更処理を開始する。
【0034】はじめに、自局にて通信状態の悪いホッピ
ング周波数を確認した場合には、ST3として加算カウ
ンタtのカウント値つまりは通信状態の悪いホッピング
周波数に割当てられたホッピング順位と、予備カウンタ
Aのカウント値つまりは該当ホッピング周波数と変更す
る予備周波数の優先順位とを含む変更通知伝文を作成す
る。そして、ST4としてこの変更通知伝文を低速周波
数ホッピングスペクトル拡散通信により同一無線ゾーン
Z1,Z2内の全ての無線子局12,22に送信する。
しかる後、全ての無線子局12,22からの応答を待機
する。
【0035】ここで、一定時間内に全ての無線子局1
2,22から伝文受信成功を示すACK応答を受信する
か(ST5のYES)、待機時間がタイムアウトとなっ
た場合には(ST6のYES)、ST7として予備周波
数テーブルQ1,Q2から予備カウンタAのカウント値
に相当する優先順位の予備周波数を読込み、自局に設定
されたホッピングパターンP1,P2のうち、加算カウ
ンタtのカウント値に相当するホッピング順位のホッピ
ング周波数を、上記予備周波数テーブルQ1,Q2から
読込んだ予備周波数に変更する。
【0036】その後、ST8として前記送信回数累積メ
モリ51,リトライ回数累積メモリ52及びリトライ回
数最大値メモリ53からそれぞれ加算カウンタtのカウ
ント値に対応するホッピング順位のデータを「0」にク
リアしたならば、今回の周波数変更処理を終了する。
【0037】一方、同一無線ゾーンZ1,Z2内のいず
れかの無線子局12,22から通信状態の悪いホッピン
グ周波数に割当てられたホッピング順位tと該当ホッピ
ング周波数と変更する予備周波数の優先順位Aとを含む
変更通知伝文を受信した場合には、ST9として当該通
知伝文送信元の無線子局12,22に伝文受信成功を示
すACK応答を送信した後、前記ST4乃至ST8と同
様の処理を行う。
【0038】すなわち、受信した変更通知伝文を同一無
線ゾーンZ1,Z2内の全ての無線子局12,22に送
信する。そして、一定時間内に全ての無線子局12,2
2から伝文受信成功を示すACK応答を受信するか、待
機時間がタイムアウトとなると、自局に設定されたホッ
ピングパターンP1,P2のうち受信した変更通知伝文
中のホッピング順位tのホッピング周波数を同伝文中の
優先順位Aの予備周波数に変更する。その後、送信回数
累積メモリ51,リトライ回数累積メモリ52及びリト
ライ回数最大値メモリ53からそれぞれ加算カウンタt
のカウント値に対応するホッピング順位のデータを
「0」にクリアして、今回の周波数変更処理を終了す
る。
【0039】図11は無線子局12,22の周波数変更
処理を示しており、各無線子局12,22のCPU31
は、通信品質監視処理の実行により自局にて通信状態の
悪いホッピング周波数を確認するか(ST1のYE
S)、同一無線ゾーンZ1,Z2内の無線親局11,2
1にて実行された通信品質監視処理により通信状態の悪
いホッピング周波数が確認されたことの通知をうけた場
合には(ST2のYES)、この周波数変更処理を開始
する。
【0040】はじめに、自局にて通信状態の悪いホッピ
ング周波数を確認した場合には、ST3として加算カウ
ンタtのカウント値つまりは通信状態の悪いホッピング
周波数に割当てられたホッピング順位と、予備カウンタ
Aのカウント値つまりは該当ホッピング周波数と変更す
る予備周波数の優先順位とを含む変更通知伝文を作成す
る。そして、ST4としてこの変更通知伝文を低速周波
数ホッピングスペクトル拡散通信により同一無線ゾーン
Z1,Z2内の無線親局11,21に送信する。しかる
後、この無線親局11,21からの応答を待機する。
【0041】ここで、一定時間内に無線親局11,21
から伝文受信成功を示すACK応答を受信した場合には
(ST5のYES)、ST6としてこの無線親局11,
21から変更通知伝文が送信されてくるのを待機する。
そして、一定時間内にホッピング順位tと優先順位Aと
を含む変更通知伝文を受信したならば(ST7のYE
S)、ST8としてその無線親局11,21にACK応
答を送信した後、ST9として予備周波数テーブルQ
1,Q2から受信した変更通知伝文中の優先順位Aの予
備周波数を読込み、自局に設定されたホッピングパター
ンP1,P2のうち、同伝文中のホッピング順位tのホ
ッピング周波数を、上記予備周波数テーブルQ1,Q2
から読込んだ予備周波数に変更する。
【0042】その後、ST10として前記送信回数累積
メモリ51,リトライ回数累積メモリ52及びリトライ
回数最大値メモリ53からそれぞれ加算カウンタtのカ
ウント値に対応するホッピング順位のデータを「0」に
クリアしたならば、今回の周波数変更処理を終了する。
【0043】なお、ST4にて変更通知伝文を無線親局
11,21に送信した後、一定時間を経過しても当該無
線親局11,21からACK応答を受信できなかった場
合(ST11のYES)、及びST6の無線親局11,
21からの変更通知伝文待機状態において、一定時間を
経過しても当該無線親局11,21から変更通知伝文を
受信できなかった場合(ST12のYES)には、通信
状態が悪いと判定したホッピング周波数を予備周波数に
変更することなく、今回の周波数変更処理を終了する。
【0044】一方、同一無線ゾーンZ1,Z2内の無線
親局11,21から通信状態の悪いホッピング周波数に
割当てられたホッピング順位tと該当ホッピング周波数
と変更する予備周波数の優先順位Aとを含む変更通知伝
文を受信した場合には、前記ST8乃至ST10と同様
の処理を行う。
【0045】すなわち、その無線親局11,21にAC
K応答を送信した後、自局に設定されたホッピングパタ
ーンP1,P2のうち受信した変更通知伝文中のホッピ
ング順位tのホッピング周波数を同伝文中の優先順位A
の予備周波数に変更する。その後、送信回数累積メモリ
51,リトライ回数累積メモリ52及びリトライ回数最
大値メモリ53からそれぞれ加算カウンタtのカウント
値に対応するホッピング順位のデータを「0」にクリア
して、今回の周波数変更処理を終了する。
【0046】このように第1の実施の形態においては、
無線ゾーンZ1を構成する全ての無線局、すなわち無線
親局11と各無線子局12は、それぞれホッピングパタ
ーンP1を構成するホッピング周波数では使用されてい
ない予備の周波数を選出し優先順位を付して設定した予
備周波数テーブルQ1をEPROM42に記憶してい
る。同様に、無線ゾーンZ2を構成する全ての無線局、
すなわち無線親局21と各無線子局22も、それぞれホ
ッピングパターンP2を構成するホッピング周波数では
使用されていない予備の周波数を選出し優先順位を付し
て設定した予備周波数テーブルQ2をEPROM42に
記憶している。
【0047】また、全ての無線局11,12,21,2
2は、それぞれ送信回数累積メモリ51,リトライ回数
累積メモリ52及びリトライ回数最大値メモリ53をR
AM33に形成しており、これらのメモリ51,52,
53によって、自己に設定されたホッピングパターンP
1,P2を構成するホッピング周波数毎に、送信回数の
累積値とリトライ回数の累積値とリトライ回数の最大値
とをそれぞれ記憶管理している。そして定期的に、この
記憶管理情報に基づいてホッピングパターンP1,P2
を構成するホッピング周波数のなかで通信状態が悪い周
波数、つまりはリトライ回数最大値が通信失敗となる限
界回数まで達しているか、リトライ回数累積値を送信回
数累積値で除算した商が予め設定されたしきい値kより
大きいホッピング周波数の有無を判別している。そし
て、通信状態が悪いホッピング周波数を検出したなら
ば、そのホッピング周波数を予備周波数テーブルQ1,
Q2に設定された予備周波数に変更するようにしてい
る。
【0048】例えば、今、予備カウンタAが0に初期化
されている状態(予備周波数をホッピング周波数として
代行していない状態)で、無線ゾーンZ1内の無線親局
11が記憶管理する送信回数累積メモリ51,リトライ
回数累積メモリ52及びリトライ回数最大値メモリ53
のデータが、それぞれ図5に示す値であったとする。
【0049】そうすると、この無線親局11では、通信
品質監視処理の実行により、ホッピングパターンP1を
構成する各ホッピング周波数のうちホッピング順位T=
2のホッピング周波数f23の通信状態が悪いと判定され
る。そして、予備カウンタA=1のデータと加算カウン
タt=2のデータを含む変更通知伝文が作成され、この
変更通知伝文が無線ゾーンZ1内の全ての無線子局12
に送信される。
【0050】これにより、この変更通知伝文を正常に受
信した各無線子局12においては、ホッピングパターン
P1のうちホッピング順位T=2のホッピング周波数f
23が予備周波数テーブルQ1に設定された優先順位A=
1の予備周波数f14に変更される。また、無線親局11
においても同様にホッピングパターンP1のうちホッピ
ング順位T=2のホッピング周波数f23が予備周波数テ
ーブルQ1に設定された優先順位A=1の予備周波数f
14に変更される。
【0051】この結果、この無線ゾーンZ1では、以
後、ホッピング周波数f15,f14,f9,f18,f4,
f12,f2,f20,f13,f7の順で送受信周波数が周
期的に切換わる低速周波数ホッピングスペクトル拡散通
信によって、無線親局11と各無線子局12との間で伝
文の送受信が行われる。
【0052】また、無線ゾーンZ1内のいずれかの無線
子局12が記憶管理する送信回数累積メモリ51,リト
ライ回数累積メモリ52及びリトライ回数最大値メモリ
53の各値が図5に示すデータであった場合もほぼ同様
に作用する。すなわち、この無線子局12では、通信品
質監視処理の実行により、ホッピングパターンP1を構
成する各ホッピング周波数のうちホッピング順位T=2
のホッピング周波数f23の通信状態が悪いと判定され
る。そして、予備カウンタA=1のデータと加算カウン
タt=2のデータを含む変更通知伝文が作成され、この
変更通知伝文が無線ゾーンZ1内の無線親局11に送信
される。
【0053】これにより、この変更通知伝文を正常に受
信した無線親局11においては、同一の変更通知伝文を
無線ゾーンZ1内の全ての無線子局12に送信する。こ
れにより、無線親局11及び各無線子局12において
は、前記と同様にして、ホッピングパターンP1のうち
ホッピング順位T=2のホッピング周波数f23が予備周
波数テーブルQ1に設定された優先順位A=1の予備周
波数f14に変更される。
【0054】このように第1の実施の形態によれば、同
一の無線ゾーンZ1,Z2をそれぞれ形成する各無線局
(無線親局11と各無線子局12及び無線親局21と各
無線子局22)は、ホッピングパターンP1,P2を構
成するホッピング周波数毎に通信品質に関する情報とし
て送信回数累積値,リトライ回数累積値及びリトライ回
数最大値をそれぞれ記憶管理している。そして定期的
に、このホッピング周波数毎の通信品質に関する情報に
基づいて通信状態の悪いホッピング周波数の有無を判別
し、いずれかの無線局で通信状態が悪いホッピング周波
数を判別すると、その無線局が属する無線ゾーン内の全
ての無線局で一斉に、その通信状態が悪いホッピング周
波数を予め予備周波数テーブルQ1,Q2に共通に設定
しておいた予備周波数に変更するようにしている。
【0055】したがって、通信状態が良好なホッピング
周波数までも変更してしまうことなく、ホッピングパタ
ーンを構成する全てのホッピング周波数で良好な通信状
態が得られるようになり、常に安定した通信品質を確保
できるようになる。
【0056】ところで、この第1の実施の形態では、伝
文送信時のリトライ回数やリトライ回数最大値をホッピ
ング周波数毎に計数し記憶することによってホッピング
周波数毎の通信品質を判別したが、これは無線ゾーンZ
1,Z2内の全ての無線局が頻繁に通信を行っている無
線通信システムで特に有効な方法である。しかし、長期
間に亙って各無線局の通信頻度が少ない無線通信システ
ムでは、各無線局でリトライ回数やリトライ回数最大値
を計数する機会が少なくなるため、ホッピング周波数毎
の通信品質を判別するのが難しくなる。
【0057】一方、この種の無線通信システムにおいて
は、同一無線ゾーン内の各無線局が常に同一のホッピン
グ周波数を同期して選択するように、無線親局11,2
1は、無線通信が行われていないときでも必ず同一ゾー
ン内の各無線子局12,22にホッピング周波数の切替
を指示する周波数切替同期信号を周期的に無線送信して
いる。
【0058】そこで、この周波数切替同期信号を用いて
ホッピング周波数毎の通信品質を判別することで、各無
線局の通信頻度が少ない無線通信システムでも有効な本
願請求項6に対応した第2の実施の形態について、図1
2〜図16を用いて説明する。なお、この第2の実施の
形態も第1の実施の形態と同様に2つの無線ゾーンZ
1,Z2からなる無線通信システムに適用するものと
し、第1の実施の形態と構成を同一にする部分には同一
符号を付してその説明を省略する。
【0059】さて、この第2の実施の形態においては、
各無線子局12,22が通信品質情報記憶手段として、
図12に示すように、RAM33に受信失敗回数計数メ
モリ61とエラー回数累積メモリ62とを形成してい
る。受信失敗回数計数メモリ61は、ホッピングパター
ンを構成する周波数のホッピング順位T別に周波数切替
同期信号の連続する受信失敗回数を計数するメモリ領域
である。エラー回数累積メモリ62は、同ホッピング順
位別に周波数切替同期信号の連続受信失敗回数が設定値
m(例えば8)に達した回数を累積するメモリ領域であ
る。
【0060】しかして、各無線子局12,22は、図1
3の流れ図に示す周波数切替処理をCPU31が常に実
行するように組み込まれたプログラムを備えている。す
なわちCPU31は、先ず、ST1として周波数カウン
タTを1に初期設定する。次に、ST2としてこの周波
数カウンタTのカウント値に対応するホッピング順位の
ホッピング周波数をホッピングパターンP1,P2から
取得し、このホッピング周波数を送受信周波数に設定す
る。次に、ST3として例えば400msをカウントする
同期タイマをスタートさせる。
【0061】このとき、同一無線ゾーンZ1,Z2内の
無線親局11,21においても、同一のホッピングパタ
ーンP1,P2におけるホッピング順位1位のホッピン
グ周波数が送受信周波数に設定されるとともに、同様の
同期タイマがスタートする。そして、この無線親局1
1,21においては、同期タイマがタイムアウトする毎
にその送受信周波数で各無線子局12,22に周波数切
替同期信号を無線送信するとともに、次のホッピング順
位のホッピング周波数に送受信周波数を切替え、同期タ
イマを再スタートさせる処理を行っている。
【0062】そこで、各無線子局12,22のCPU3
1は、ST3にて同期タイマをスタートさせた後、ST
4として無線親局11,21から周波数切替同期信号を
受信するか、ST5として自己の同期タイマがタイムア
ウトするのを待機する。そして、無線親局11,21か
ら無線送信された周波数切替同期信号を受信した場合に
は(ST4のYES)、ST6として受信失敗回数計数
メモリ61における周波数カウンタTのカウント値に対
応したホッピング順位の失敗回数を「0」とした後、S
T7に進んで周波数カウンタTを「1」だけカウントア
ップする。次に、ST8として周波数カウンタTがホッ
ピングパターンP1,P2を構成するホッピング周波数
の数x(この実施の形態では10)を超えたか否かを判
断する。そして超えていない場合にはST2に戻り、次
のホッピング順位のホッピング周波数に送受信周波数を
切替えるとともに、同期タイマを再スタートさせる。こ
れに対し、周波数カウンタTのカウント値がホッピング
周波数の数xを超えている場合にはST1に戻り、周波
数カウンタTを「1」に戻した後、次のホッピング順位
のホッピング周波数に送受信周波数を切替えるととも
に、同期タイマを再スタートさせる。
【0063】一方、無線親局11,21からの周波数切
替同期信号を受信する前に自己の同期タイマがタイムア
ウトした場合には(ST5のYES)、周波数切替同期
信号の受信に失敗したと判断し、受信失敗回数計数メモ
リ61における周波数カウンタTのカウント値に対応し
たホッピング順位の失敗回数に「1」を加算する。次
に、その加算した失敗回数が設定値m(この実施の形態
では8とし、予め前記EPROM42に設定記憶されて
いる)に達したか否かを判断する。そして設定値mに達
した場合には、ST11としてエラー回数累積メモリ6
2における周波数カウンタTのカウント値に対応したホ
ッピング順位のエラー回数に「1」を加算する。また、
ST12として受信失敗回数計数メモリ61における周
波数カウンタTのカウント値に対応したホッピング順位
の失敗回数を「0」にクリアする。ST10にて失敗回
数が設定値mに達していない場合には、上記ST11,
12の処理は行わない。
【0064】その後、ST7に進んで周波数カウンタT
を「1」だけカウントアップする。そして、この周波数
カウンタTのカウント値がホッピング周波数の数x超え
ていない場合にはST2に戻って、次のホッピング順位
のホッピング周波数に送受信周波数を切替えるととも
に、同期タイマを再スタートさせ、周波数カウンタTが
ホッピング周波数の数xを超えている場合にはST1に
戻って、周波数カウンタTを「1」に戻した後、次のホ
ッピング順位のホッピング周波数に送受信周波数を切替
えるとともに、同期タイマを再スタートさせる。
【0065】また、各無線子局12,22は、図14の
流れ図に示す通信品質監視処理をCPU31が実行する
ように組み込まれたプログラムを備えている。すなわち
CPU31は、タイマ回路37より予め設定された一定
の監視時間(例えば1時間)を計時する毎に発生する割
込み信号の入力に応動してこの通信品質監視処理を開始
する。
【0066】先ず、ST1として予備カウンタAを調べ
る。ここで、予備カウンタAのカウント値が予備周波数
テーブルQ1,Q2に設定されている予備周波数の数
(この実施の形態では5)に一致していた場合には、予
備周波数テーブルQ1,Q2に未使用の周波数が残って
いないと判断し、ST2として表示器40に予備周波数
として用意しておいた周波数が全てホッピング周波数と
して使用されている旨を告知する表示を行って、この処
理を終了する。
【0067】ST1にて予備カウンタAのカウント値が
予備周波数の数より少ない場合には、ST3として加算
カウンタtを「1」に初期化する。しかる後、ST4と
して前記エラー回数累積メモリ62から加算カウンタt
のカウント値に対応するホッピング順位のデータ、つま
りはこのホッピング順位が割当てられたホッピング周波
数での周波数切替同期信号の受信失敗に基づくエラー回
数を読込む。そして、ST5としてこのエラー回数が予
め設定されたしきい値e(この実施の形態では3とし、
予め前記EPROM42に設定記憶されている)以上か
否かを判断する(品質判別手段)。
【0068】ここで、エラー回数がしきい値e未満の場
合には、通信状態が良好と判断し、ST6として加算カ
ウンタtを「1」だけ加算する。そして、ST7として
この加算カウンタtのカウント値がホッピングパターン
P1,P2を構成するホッピング周波数の数x(この実
施の形態では10)を超えていないことを確認したなら
ばST4に戻り、次のホッピング順位が割当てられたホ
ッピング周波数でのエラー回数を読込んで、通信状態の
良否を判別する。こうして、ホッピングパターンP1,
P2を構成する全てのホッピング周波数毎に通信状態の
良否を判別し、全てにおいて通信状態が良好であると判
定された場合には(ST7のYES)、今回の通信品質
監視処理を終了する。
【0069】一方、ST5にてホッピング順位tのホッ
ピング周波数のエラー回数がしきい値e以上であった場
合には、そのホッピング周波数の通信状態が悪いと判断
する。そして、ST8として予備カウンタAを「1」だ
けカウントアップした後、図15に具体的に示す周波数
変更処理を実行して、今回の通信品質監視処理を終了す
る。
【0070】図15は無線子局12,22の周波数変更
処理を示しており、各無線子局12,22のCPU31
は、通信品質監視処理の実行により自局にて通信状態の
悪いホッピング周波数を確認するか(ST1のYE
S)、同一無線ゾーンZ1,Z2内の無線親局11,2
1から変更通知伝文を受信した場合には(ST2のYE
S)、この周波数変更処理を開始する。
【0071】はじめに、自局にて通信状態の悪いホッピ
ング周波数を確認した場合には、ST3として加算カウ
ンタtのカウント値つまりは通信状態の悪いホッピング
周波数に割当てられたホッピング順位と、予備カウンタ
Aのカウント値つまりは該当ホッピング周波数と変更す
る予備周波数の優先順位とを含む変更通知伝文を作成す
る。そして、ST4としてこの変更通知伝文を低速周波
数ホッピングスペクトル拡散通信により同一無線ゾーン
Z1,Z2内の無線親局11,21に送信する。しかる
後、この無線親局11,21からの応答を待機する。
【0072】ここで、上記変更通知伝文を受信した無線
親局11,21のCPU31は、図16に示すように、
当該通知伝文送信元の無線子局12,22に伝文受信成
功を示すACK応答を送信した後、受信した変更通知伝
文を同一無線ゾーンZ1,Z2内の全ての無線子局1
2,22に送信する。そして、一定時間内に全ての無線
子局12,22から伝文受信成功を示すACK応答を受
信するか、待機時間がタイムアウトとなると、自局に設
定されたホッピングパターンP1,P2のうち受信した
変更通知伝文中のホッピング順位tのホッピング周波数
を同伝文中の優先順位Aの予備周波数に変更する処理を
実行するようになっている。
【0073】そこで、ST4にて変更通知伝文を無線親
局11,21に送信した無線子局12,22のCPU3
1は、一定時間内に無線親局11,21から伝文受信成
功を示すACK応答を受信すると(ST5のYES)、
ST6としてこの無線親局11,21から変更通知伝文
が送信されてくるのを待機する。そして、一定時間内に
ホッピング順位tと優先順位Aとを含む変更通知伝文を
受信したならば(ST7のYES)、ST8としてその
無線親局11,21にACK応答を送信した後、ST9
として予備周波数テーブルQ1,Q2から受信した変更
通知伝文中の優先順位Aの予備周波数を読込み、自局に
設定されたホッピングパターンP1,P2のうち、同伝
文中のホッピング順位tのホッピング周波数を、上記予
備周波数テーブルQ1,Q2から読込んだ予備周波数に
変更する。
【0074】その後、ST10として前記エラー回数累
積メモリ62及び失敗回数計数メモリ61における加算
カウンタtのカウント値に対応したホッピング順位のデ
ータをそれぞれ「0」にクリアしたならば、今回の周波
数変更処理を終了する。
【0075】なお、ST4にて変更通知伝文を無線親局
11,21に送信した後、一定時間を経過しても当該無
線親局11,21からACK応答を受信できなかった場
合(ST11のYES)、及びST6の無線親局11,
21からの変更通知伝文待機状態において、一定時間を
経過しても当該無線親局11,21から変更通知伝文を
受信できなかった場合(ST12のYES)には、通信
状態が悪いと判定したホッピング周波数を予備周波数に
変更することなく、今回の周波数変更処理を終了する。
【0076】一方、同一無線ゾーンZ1,Z2内の無線
親局11,21から通信状態の悪いホッピング周波数に
割当てられたホッピング順位tと該当ホッピング周波数
と変更する予備周波数の優先順位Aとを含む変更通知伝
文を受信した場合には、前記ST8乃至ST10と同様
の処理を行う。
【0077】すなわち、その無線親局11,21にAC
K応答を送信した後、自局に設定されたホッピングパタ
ーンP1,P2のうち受信した変更通知伝文中のホッピ
ング順位tのホッピング周波数を同伝文中の優先順位A
の予備周波数に変更する。その後、前記エラー回数累積
メモリ62及び失敗回数計数メモリ61における加算カ
ウンタtのカウント値に対応したホッピング順位のデー
タをそれぞれ「0」にクリアして、今回の周波数変更処
理を終了する。
【0078】このように第2の実施の形態においては、
全ての無線子局12,22がそれぞれ受信失敗回数計数
メモリ61とエラー回数累積メモリ62とをRAM33
に形成しており、これらのメモリ61,62によって、
自己に設定されたホッピングパターンP1,P2を構成
するホッピング周波数毎に、同一無線ゾーンZ1,Z2
内の無線親局11,21から周期的に送信される周波数
切替同期信号の受信失敗回数を記憶管理している。具体
的には、受信失敗回数計数メモリ61によってホッピン
グ周波数毎に周波数切替同期信号の連続する受信失敗回
数を計数し、エラー回数累積メモリ62によってその連
続する受信失敗回数が設定値mに到達した回数を計数し
ている。
【0079】そして定期的に、上記エラー回数累積メモ
リ62によって記憶管理されたホッピング周波数毎のエ
ラー回数に基づいてホッピングパターンP1,P2を構
成するホッピング周波数の中で通信状態が悪い周波数,
つまりはエラー回数が予め設定されたしきい値e以上の
ホッピング周波数の有無を判別している。そして、通信
状態が悪いホッピング周波数を検出したならば、そのホ
ッピング周波数を予備周波数テーブルQ1,Q2に設定
された予備周波数に変更するようにしている。
【0080】例えば、今、予備カウンタAが0に初期化
されている状態(予備周波数をホッピング周波数として
代行していない状態)で、無線ゾーンZ1内の無線子局
12が記憶管理するエラー回数累積メモリ61のデータ
が図12に示す値であったとする。そうすると、この無
線子局12では、通信品質監視処理の実行により、ホッ
ピングパターンP1を構成する各ホッピング周波数のう
ちホッピング順位T=4のホッピング周波数f18の通信
状態が悪いと判定される。そして、予備カウンタA=1
のデータと加算カウンタt=4のデータを含む変更通知
伝文が作成され、この変更通知伝文が無線ゾーンZ1内
の無線親局11に送信される。
【0081】これにより、この変更通知伝文を正常に受
信した無線親局11においては、同一の変更通知伝文を
無線ゾーンZ1内の全ての無線子局12に送信する。こ
れにより、この変更通知伝文を正常に受信した各無線子
局12においては、ホッピングパターンP1のうちホッ
ピング順位T=4のホッピング周波数f18が予備周波数
テーブルQ1に設定された優先順位A=1の予備周波数
f14に変更される。また、無線親局11においても同様
にホッピングパターンP1のうちホッピング順位T=4
のホッピング周波数f18が予備周波数テーブルQ1に設
定された優先順位A=1の予備周波数f14に変更され
る。
【0082】この結果、この無線ゾーンZ1では、以
後、ホッピング周波数f15,f23,f9,f14,f4,
f12,f2,f20,f13,f7の順で送受信周波数が周
期的に切換わる低速周波数ホッピングスペクトル拡散通
信によって、無線親局11と各無線子局12との間で伝
文の送受信が行われる。
【0083】このように第2の実施の形態によれば、各
無線子局12,22は、ホッピングパターンP1,P2
を構成するホッピング周波数毎に、通信品質に関する情
報として、同一の無線ゾーンZ1,Z2を形成する無線
親局11,21から周期的に無線送信される周波数切替
信号の受信失敗回数を計数し、さらにその計数値が設定
値mになった回数をエラー回数として計数している。そ
して定期的に、このホッピング周波数毎のエラー回数に
基づいて通信状態が悪いホッピング周波数の有無を判別
し、いずれかの無線子局で通信状態が悪いホッピング周
波数を判別すると、その無線子局が属する無線ゾーン内
の全ての無線局で一斉に、その通信状態が悪いホッピン
グ周波数を予め予備周波数テーブルQ1,Q2に共通に
設定しておいた予備周波数に変更するようにしている。
【0084】したがって、第1の実施の形態と同様に、
通信状態が良好なホッピング周波数までも変更してしま
うことなく、ホッピングパターンを構成する全てのホッ
ピング周波数で良好な通信状態が得られるようになり、
常に安定した通信品質を確保できるようになる。しか
も、周波数切替同期信号は、無線親局11,21から同
一無線ゾーンZ1,Z2内の各無線子局12,22に必
ず周期的に送信される信号なので、通信頻度が少ない無
線通信システムでも確実にホッピング周波数毎の通信品
質を判別できるようになる。
【0085】なお、本発明は前記第1,第2の実施の形
態に限定されるものではない。例えば、前記第1の実施
の形態では、通信品質を判別する手段としてリトライ回
数最大値が送信失敗となるリトライ回数の限界回数に達
しているか否かを判断する第1の手段と、1回の伝文送
信あたりのリトライ回数平均値が所定のしきい値kに達
しているか否かを判断する第2の手段を示し、少なくと
も一方の手段で通信状態が悪いと判別された場合には、
ホッピング周波数を予備周波数に変更したが、いずれか
一方の手段のみで通信品質を判別してもよい。また、両
方の手段で通信状態が悪いと判別された場合のみホッピ
ング周波数を予備周波数に変更するようにしてもよい。
また、前記第2の実施の形態では、周波数同期切替信号
の連続受信失敗回数が設定値になった回数をエラー回数
としてホッピング周波数毎に累積記憶したが、周波数同
期切替信号の受信失敗回数をホッピング周波数毎に蓄積
記憶し、その蓄積回数から通信品質の悪いホッピング周
波数を判別してもよい。
【0086】また、前記第1及び第2の実施の形態にお
いて、通信品質監視処理を常に一定時間間隔で実施する
必要はなく、その時間間隔を適時設定変更できるように
してもよい。同様に、しきい値k,m等も固定値でな
く、適時設定できるようにすることが望ましい。また、
予備周波数テーブルQ1,Q2に設定する予備周波数が
1種類であってもよい。この他、本発明を1つの無線ゾ
ーン若しくは3つ以上の無線ゾーンからなる無線通信シ
ステムに適用するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本願請求項1記載の
発明によれば、通信品質情報出力手段によって出力され
た情報からホッピングパターンを構成するホッピング周
波数のなかで通信品質の悪いホッピング周波数を容易に
識別することができ、したがって、その通信品質の悪い
ホッピング周波数のみを別の周波数に変更することで、
通信品質の良好なホッピング周波数を含むホッピングパ
ターンを変更する無駄を生じることがない上、より安全
で良好な通信品質を確保できる無線通信システムを提供
することができる。また、本願請求項2記載の発明によ
れば、ホッピングパターンを構成するホッピング周波数
のなかで通信品質の悪いホッピング周波数を自動的に識
別できるので、その通信品質の悪いホッピング周波数の
みを別の周波数に変更することで、通信品質の良好なホ
ッピング周波数を含むホッピングパターンを変更する無
駄を生じることがない上、より安全で良好な通信品質を
確保できる無線通信システムを提供することができる。
また、本願請求項3記載の発明によれば、ホッピングパ
ターンを構成するホッピング周波数のなかで通信品質の
悪いホッピング周波数を自動的に識別し、その通信品質
の悪いホッピング周波数のみを予め設定された予備周波
数に変更できるので、通信品質の良好なホッピング周波
数を含むホッピングパターンを変更する無駄を生じるこ
とがない上、より安全で良好な通信品質を手間なく確保
できる無線通信システムを提供することができる。ま
た、本願請求項4記載の発明によれば、伝文送信回数と
伝文送信時のリトライ回数とからホッピングパターンを
構成するホッピング周波数のなかで通信品質の悪いホッ
ピング周波数を自動的に識別できる無線通信システムを
提供することができる。また、本願請求項5記載の発明
によれば、伝文送信時のリトライ回数最大値からホッピ
ングパターンを構成するホッピング周波数のなかで通信
品質の悪いホッピング周波数を自動的に識別できる無線
通信システムを提供することができる。また、本願請求
項6記載の発明によれば、無線親局から周期的に送信さ
れる周波数切替信号の受信失敗回数からホッピングパタ
ーンを構成するホッピング周波数のなかで通信品質の悪
いホッピング周波数を自動的に識別できる無線通信シス
テムを提供することができる。また、本願請求項7記載
の発明によれば、通信品質の良好なホッピング周波数を
含むホッピングパターンを変更する無駄を生じることな
く、より安全で良好な通信品質を手間なく確保できる低
速周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の全体構成図。
【図2】 同実施の形態で使用するホッピングパターン
の一例を示す図。
【図3】 同実施の形態を構成する各無線局の要部を示
すブロック図。
【図4】 同実施の形態において各無線局のEPROM
に形成する予備周波数テーブルを示す図。
【図5】 同実施の形態において各無線局のRAMに形
成する主要なメモリエリアを示す図。
【図6】 同実施の形態において各無線局のRAMに形
成するその他の主要なメモリエリアを示す図。
【図7】 同実施の形態において各無線局のCPUが実
行する送信終了後処理を示す流れ図。
【図8】 同実施の形態において各無線局のCPUが実
行する通信品質出力処理を示す流れ図。
【図9】 同実施の形態において各無線局のCPUが実
行する通信品質監視処理を示す流れ図。
【図10】同実施の形態において各無線親局のCPUが
実行する周波数変更処理を示す流れ図。
【図11】同実施の形態において各無線子局のCPUが
実行する周波数変更処理を示す流れ図。
【図12】本発明の第2の実施の形態において各無線子
局のRAMに形成する主要なメモリエリアを示す図。
【図13】同実施の形態において各無線子局のCPUが
実行する周波数切替処理を示す流れ図。
【図14】同実施の形態において各無線子局のCPUが
実行する通信品質監視処理を示す流れ図。
【図15】同実施の形態において各無線子局のCPUが
実行する周波数変更処理を示す流れ図。
【図16】同実施の形態において各無線親局のCPUが
実行する周波数変更処理を示す流れ図。
【符号の説明】
Z1,Z2…無線ゾーン P1,P2…ホッピングパターン Q1,Q2…予備周波数テーブル 11,21…無線親局 12,22…無線子局 51…送信回数累積メモリ 52…リトライ回数累積メモリ 53…リトライ回数最大値メモリ 61…受信失敗回数計数メモリ 62…エラー回数累積メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の無線親局と1台以上の無線子局と
    で無線ゾーンを形成し、この無線ゾーン内で前記無線親
    局と前記無線子局とが予め決められたホッピングパター
    ンに従い低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信を行
    う無線通信システムにおいて、 前記無線ゾーン内の無線親局及び無線子局のうちの少な
    くとも1局は、前記ホッピングパターンを構成する周波
    数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する通信品質
    情報記憶手段と、この記憶手段により記憶した周波数毎
    の通信品質に関する情報を出力する通信品質情報出力手
    段とを具備したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 1台の無線親局と1台以上の無線子局と
    で無線ゾーンを形成し、この無線ゾーン内で前記無線親
    局と前記無線子局とが予め決められたホッピングパター
    ンに従い低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信を行
    う無線通信システムにおいて、 前記無線ゾーン内の無線親局及び無線子局のうちの少な
    くとも1局は、前記ホッピングパターンを構成する周波
    数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する通信品質
    情報記憶手段と、この記憶手段により記憶した周波数毎
    の通信品質に関する情報により前記ホッピングパターン
    を構成する周波数のなかで通信状態の悪い周波数を判別
    する品質判別手段とを具備したことを特徴とする無線通
    信システム。
  3. 【請求項3】 1台の無線親局と1台以上の無線子局と
    で無線ゾーンを形成し、この無線ゾーン内で前記無線親
    局と前記無線子局とが予め決められたホッピングパター
    ンに従い低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信を行
    う無線通信システムにおいて、 前記無線ゾーン内の無線親局及び無線子局は、予め前記
    ホッピングパターンに対して予備の周波数を保持する予
    備周波数保持手段と、前記ホッピングパターンを構成す
    る周波数毎に通信品質に関する情報を取得し記憶する通
    信品質情報記憶手段と、この記憶手段により記憶した周
    波数毎の通信品質に関する情報により前記ホッピングパ
    ターンを構成する周波数のなかで通信状態の悪い周波数
    を判別する品質判別手段と、この判別手段により通信状
    態が悪い周波数を判別するとその周波数を前記予備周波
    数保持手段により保持していた予備の周波数に変更する
    周波数変更手段とを具備したことを特徴とする無線通信
    システム。
  4. 【請求項4】 通信品質情報記憶手段は、前記ホッピン
    グパターンを構成する周波数毎に伝文送信回数と伝文送
    信時のリトライ回数とをそれぞれ累積記憶する手段であ
    り、品質判別手段は、前記通信品質情報記憶手段により
    記憶した周波数毎の伝文送信回数累積値及びリトライ回
    数累積値により伝文送信回数に対してリトライの割合が
    高い周波数を通信状態の悪い周波数として判別する手段
    であることを特徴とする請求項2または3記載の無線通
    信システム。
  5. 【請求項5】 通信品質情報記憶手段は、前記ホッピン
    グパターンを構成する周波数毎に1回の伝文送信時のリ
    トライ回数最大値を記憶する手段であり、品質判別手段
    は、前記通信品質情報記憶手段により記憶した周波数毎
    のリトライ回数最大値が最大の周波数を通信状態の悪い
    周波数として判別する手段であることを特徴とする請求
    項2または3記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 通信品質情報記憶手段は、前記ホッピン
    グパターンを構成する周波数毎に相手局から周期的に送
    信される周波数切替同期信号の受信失敗回数を記憶する
    手段であり、品質判別手段は、前記通信品質情報記憶手
    段により記憶した周波数毎の受信失敗回数が多い周波数
    を通信状態の悪い周波数として判別する手段であること
    を特徴とする請求項2または3記載の無線通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 1台の無線親局と1台以上の無線子局と
    で無線ゾーンを形成し、この無線ゾーン内で前記無線親
    局と前記無線子局とが予め決められたホッピングパター
    ンに従い低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信を行
    う場合において、 前記無線ゾーン内の無線親局及び無線子局は、予め前記
    ホッピングパターンに対して予備の周波数を保持し、か
    つ、前記ホッピングパターンを構成する周波数毎に通信
    品質を調べ、少なくとも1つの局で通信状態の悪い周波
    数を判別すると、全ての局でこの通信状態が悪いと判別
    した周波数を前記予備の周波数に一斉に変更するように
    したことを特徴とする低速周波数ホッピングスペクトル
    拡散通信方法。
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Cited By (4)

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