JPH1119154A - 寝たきり老人等用入浴設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、基本的には３人〜４人の介護人を介
して被対象者を持ち上げ、湯の入っている浴槽へ入れ、
被対象者を入浴させるものであって、介護人の労苦がた
いへんで、費用が掛かり、かなりの負担を強いられてい
るものであった。 【解決手段】 底部２を囲繞する周壁部３の少なくとも
一部を煽り方式の開閉壁部３ａとした専用バスユニット
１と、キャスター１０付きのベッドフレーム９に把柄１
２及びピロウ部１１を設けた専用ベッドユニット８と、
該専用ベッドユニット８を開閉壁部３ａより専用バスユ
ニット１内に入れて開閉壁部３ａを閉鎖した際に該閉鎖
部の完全止水封鎖が行える止水封鎖手段５及びクランプ
装置６とからなることを特徴とする寝たきり老人等用入
浴設備を提供することにある。 【効果】 寝たきり老人，重病人などの入浴が誰にでも
容易に行えると共に介護者の労苦も少なくて費用もかか
らず重宝である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は身体などに障害のあ
る寝たきり老人、重病人或いは高齢者などの入浴介護を
誰でも容易に行えるようにした寝たきり老人等用入浴設
備に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、人口の高齢化に伴い介護を要する
寝たきり老人の増加は社会的現象であり、被対象者の入
浴が問題化しているのが実状である。

【０００３】現在、病院及び各養護施設等においては、
小型の専用ホイストクレーンなどを用いて被対象者の入
浴を行っているが、玉掛けの関係などもあって、吊り上
げ移動の際に重心が傾斜移動して不安定となり、被対象
者の不安が増大し、精神的にも嫌がる者が多いものであ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】また一方、自宅にて介
護を受けている者の家庭における入浴は非常に労苦を伴
い困難になっており、地方自治体の移動式入浴設備を利
用しているが、日時が限定され、一ケ月に二回位が限度
であるため、被対象者の居る多くの家庭においては、民
間の移動式入浴設備を利用しているが、費用が掛かり、
かなりの負担になっているのが現状である。

【０００５】そして従来のこの種浴槽では、基本的には
３人〜４人の介護人を介して被対象者を持ち上げ、湯の
入っている浴槽へ入れ、被対象者の体などを洗い、洗髪
などを行っているもので、介護人の労苦たるや筆舌につ
くせないものがある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するためになされたものであって、その要旨とす
るところは、底部を一体に囲繞する周壁部の少なくとも
一辺側壁部を煽り方式の開閉壁部とした専用バスユニッ
トと、キャスター付きのベッドフレームに位置可変の把
柄を設け専用ベッドユニットと、該専用ベッドユニット
を前記開閉壁部より専用バスユニット内に搬入して開閉
壁部を閉鎖した際に該閉鎖部の完全止水封鎖が行える止
水封鎖手段及びクランプ装置とからなり、専用ベッドユ
ニットに入浴被対象者を乗せてそのまま手押しにて専用
バスユニットへ入れるようにしたことを特徴とする寝た
きり老人等用入浴設備である。次に本発明を以下実施例
について図面を参照しながら詳しく説明する。

【０００７】

【実施例】先ず１は、底部２を一体に囲繞する四側壁部
３ａ〜３ｄで成る周壁部３の少なくとも一辺側壁部を煽
り方式の開閉壁部３ａとした専用バスユニットである。
なお開閉壁部３ａは下辺ヒンジ４の枢軸を軸として前後
に開閉できるようになっている。また８は、キャスター
１０付きのベッドフレーム９に位置可変の把柄１２及び
入浴者用のピロウ部１１を夫々設けた専用ベッドユニッ
トである。さらに該専用ベッドユニット８を前記開閉壁
部３ａより専用バスユニット１内に搬入して開閉壁部３
ａを閉鎖した際に該閉鎖部の完全止水封鎖が行える止水
封鎖手段５及びクランプ装置６が夫々適宜設けられてい
る。なお止水封鎖手段５は止水シール部５ａ，５ｂによ
って構成されている。また専用バスユニット１の底部２
及び開閉壁部３ａに専用ベッドユニット８のキャスター
１０用の案内条７が夫々設けられている。

【０００８】

【発明の効果】本発明では専用ベッドユニットに入浴被
対象者を乗せてそのまま手押しにて専用バスユニットへ
入れ止水封鎖をし、そこえ被対象者に対してシャワーを
掛けながら給湯を始め入浴を行うものであるから、寝た
きり老人，重病人，高齢者などの入浴が誰にでも容易に
行えると共に特に介護者の労苦も少なくて費用もかから
ず重宝である。またキャスター用の案内条が設けられて
いるから専用ベッドユニットの移動に安定性があり、か
つピロウ部が設けられているから頭をもたげ上げること
ができ、洗髪なども容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の入浴設備の説明斜視図である。

【符号の説明】

１ 専用バスユニット ２ 底部 ３ 周壁部 3a 開閉壁部 3b〜3d 側壁部 ４ ヒンジ ５ 止水封鎖手段 5a,5b 止水シール部 ６ クランプ装置 ７ 案内条 ８ 専用ベッドユニット ９ ベッドフレーム 10 キャスター 11 ピロウ部 12 把柄

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部を一体に囲繞する周壁部の少なくと
   も一辺側壁部を煽り方式の開閉壁部とした専用バスユニ
   ットと、キャスター付きのベッドフレームに位置可変の
   把柄を設けた専用ベッドユニットと、該専用ベッドユニ
   ットを前記開閉壁部より専用バスユニット内に搬入して
   開閉壁部を閉鎖した際に該閉鎖部の完全止水封鎖が行え
   る止水封鎖手段及びクランプ装置とからなり、専用ベッ
   ドユニットに入浴被対象者を乗せてそのまま手押しにて
   専用バスユニットへ入れるようにしたことを特徴とする
   寝たきり老人等用入浴設備。
2. 【請求項２】 専用バスユニットの底部及び開閉壁部に
   専用ベッドユニットとのキャスター用の案内条が夫々設
   けられた請求項１記載の寝たきり老人等用入浴設備。
3. 【請求項３】 専用ベッドユニットのベッドフレームに
   入浴者用のピロウ部が設けられている請求項１記載の寝
   たきり老人等用入浴設備。