JPH1119114A - 眼内挿入器具 - Google Patents

眼内挿入器具

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JPH1119114A
JPH1119114A JP18137097A JP18137097A JPH1119114A JP H1119114 A JPH1119114 A JP H1119114A JP 18137097 A JP18137097 A JP 18137097A JP 18137097 A JP18137097 A JP 18137097A JP H1119114 A JPH1119114 A JP H1119114A
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JP
Japan
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pair
intraocular
insertion device
guide member
main body
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JP18137097A
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English (en)
Inventor
Kotaro Sakanishi
弘太郎 阪西
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡略な構造を有し、眼内レンズ又は補助具を
迅速且つ確実に、しかも常に安定して、眼内に挿入させ
得る眼内挿入器具を提供する。 【解決手段】 一端側において互いに連結せしめられた
一対のアーム部14,14の各自由端に、それらの互い
の接近により、眼内レンズ又は補助具を収容可能な筒体
を形成する一対の半割筒体16,16を設ける一方、各
アーム部14の間に、ガイド部材28を各アーム部14
の連結側から自由端側に向かって延びるように配置する
と共に、該カイド部材28内に、押出し部材34を軸方
向に移動可能に挿通配置し、更に、各アーム部14にお
ける該ガイド部材28を間に挟んだ部位に、前記筒体が
形成された状態下で該ガイド部材28を挟持して、揺動
不能に支持する一対の支持手段40,40を配設し、該
筒体を眼内に挿入せしめた状態下で、ガイド部材28内
の押出し部材34を移動させて、前記筒体内に突入せし
めることにより、眼内レンズ又は補助具を、該筒体内か
ら押し出して、眼内に挿入させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、変形若しくは折り畳み可能な眼
内レンズ、又は眼内における眼内レンズの支持乃至は固
定を補助し、或いは水晶体除去後の嚢形状の保持、及び
後発白内障の発生の防止を行なう、変形若しくは折り畳
み可能な補助具を、眼内に挿入する眼内挿入器具に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】従来より、白内障の手術方法の一つとし
て、眼球組織を切開し、この切開部を通じて、水晶体を
摘出した後、水晶体に代替する眼内レンズを挿入して、
該水晶体の嚢内や嚢外に位置せしめる手法が採用されて
きている。
【0003】そして、近年では、そのような手術方法に
おいて、眼球組織に設けた切開部を出来るだけ小さく為
すために、眼内レンズとして、変形若しくは折り畳み可
能に構成され、コンパクト化された状態で、前記切開部
を通じて挿入され得る構造のものが、多く用いられてい
る。
【0004】また、特に、眼内レンズを前記水晶体の嚢
内に挿入して、位置せしめる場合には、有利には、特開
平4−364840号公報や特公平6−9582号公報
等に開示される如き構造を有する補助具が用いられてい
る。この補助具は、リング形状若しくは周方向の一部分
が切断された、実質的にリング形状を呈する弾性材料か
ら構成されており、変形若しくは折り畳まれた状態で、
前記小さな切開部を通じて嚢内に挿入されることによっ
て、弾性に基づく復元力により、嚢の赤道部の円形を確
保しつつ、嚢内に保持されるようになっている。これに
よって、水晶体除去後の嚢形状が良好に保持されると共
に、後発白内症の発生が効果的に防止され、更に該嚢内
に挿入された眼内レンズが安定的に位置せしめられるよ
うになっているのである。
【0005】ところで、一般に、眼内レンズや補助具
は、それらを眼内に挿入させるための器具、所謂眼内挿
入器具にて、眼内に挿入させられることとなるが、上述
の如く、変形若しくは折り畳み可能な構造を有する眼内
レンズや補助具の普及に伴って、それら特別な構造の眼
内レンズや補助具を眼内に挿入させるのに有利な構造の
眼内挿入器具が、種々、提案されている。
【0006】例えば、特公平5−83253号公報に
は、ピンセット形態を有し、使用者にて把持されて、互
いに接近せしめられる一対のアーム部の各先端部位に、
一対の半割筒体がそれぞれ設けられ、それら一対のアー
ム部の接近に応じて各先端部位を互いに接近せしめるこ
とにより、該一対の半割筒体にて、眼内レンズやその補
助具が変形若しくは折り畳まれた状態で収容される筒体
が形成され得るようにした構造の眼内挿入器具が明らか
にされている。
【0007】このような構造を有する眼内挿入器具にあ
っては、単に、一対のアーム部を把持して、各アーム部
の先端部位に設けられた一対の半割筒体の間で、眼内レ
ンズ又は補助具の全体を包み込むようにして摘むだけ
で、それら眼内レンズや補助具が、該一対の半割筒体に
て形成される筒体内に、変形若しくは折り畳まれた状態
で、手際よく収容され得るのであるが、眼内レンズや補
助具の材質によっては、それら眼内レンズや補助具が半
割筒体の内周面に付着して、眼内に迅速に挿入され得な
くなる場合があり、また、そのような状態の眼内レンズ
や補助具を半割筒体の内周面から無理に剥がそうとする
と、それらが損傷する恐れもあったのである。
【0008】なお、前記公報には、かかる眼内挿入器具
において、細いチューブまたはパイプを、一対のアーム
部の一方のものの先端に設けられた半割筒体の内側に開
口する状態で、該一方のアーム部に沿って配置し、この
チューブまたはパイプ内に所定の液体や空気を流通せし
めて、一対の半割筒体にて形成される筒体内に収容され
る眼内レンズやその補助具を、何等損傷させることな
く、その液圧や空気圧にて該筒体内から押し出すように
した構造も開示されているが、このような構造を採用す
る場合、前記チューブやパイプ内に所定の液体や空気を
送り込むための装置が必要となるため、眼内挿入器具の
構造が複雑なものとなってしまうことが避けられなかっ
た。
【0009】また、特公平7−32791号公報には、
全体として、筒形形状を呈し、その先端側に、筒壁を貫
通して所定長さ延びる取付溝を有する本体と、該本体の
取付溝を通じて、該本体内に位置せしめられる分割可能
な収容筒体と、前記本体内に、軸方向に移動可能に挿通
され、該本体の先端側への移動によって、先端部が、本
体内に位置せしめられた前記収容筒体内に突入位置せし
められる押出し部材とを有し、前記収容筒体を、その内
部に眼内レンズを変形若しくは折り畳んで収容せしめた
状態で、前記本体内に位置させた後、押出し部材を本体
の先端側に向かって前進移動させることにより、眼内レ
ンズを、収容筒体及び本体の先端開口部から、押出し部
材にて外部に押し出すようにした構造を有する、眼内挿
入器具が、明らかにされている。
【0010】このような眼内挿入器具にあっては、単
に、筒状の本体内に、眼内レンズが収容される収容筒体
と押出し部材とが位置せしめられただけの比較的簡略な
構造をもって構成され、しかも、本体内での押出し部材
の軸方向への前進移動に伴って、眼内レンズが、収容筒
体及び本体からスムーズに押し出されて、何等損傷せし
められることなく、眼内に確実に挿入され得ることとな
るのであるが、眼内レンズの眼内への挿入操作に先立っ
て、先ず、眼内レンズを、収容筒体内に収容せしめ、次
に、その収容筒体を本体内に配置する、二段階の操作を
行わなければならず、眼内レンズの眼内挿入器具へのセ
ット操作に手間がかかるといった問題を有していたので
ある。
【0011】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、簡略な構造を有し、眼内レンズ又は補助具
を迅速且つ確実に、しかも操作ミス等を起こすことな
く、常に安定して、眼内に挿入させ得る眼内挿入器具を
提供することにある。
【0012】
【解決手段】そして、そのような課題の解決のために、
本発明のうち、請求項1に記載の発明にあっては、変形
若しくは折り畳み可能な眼内レンズ、又は眼内における
眼内レンズの支持乃至は固定を補助し、或いは水晶体除
去後の嚢形状の保持、及び後発白内障の発生の防止を行
なう、変形若しくは折り畳み可能な補助具を、眼内に挿
入するための器具において、(a)互いに対向配置され
た、弾性を有する一対のアーム部を有し、該一対のアー
ム部が、それぞれの一端側において互いに連結せしめら
れる一方、他端側が自由端とされ、更に、該一対のアー
ム部のそれぞれの中間部位が把持されて、各中間部位に
対して、それらが互いに接近する方向に加えられる作用
力に抗して、前記弾性に基づく復元力が生ぜしめられる
ように構成された本体と、(b)該本体における前記一
対のアーム部のそれぞれの自由端に設けられ、各自由端
が互いに接近せしめられることによって、前記眼内レン
ズ又は補助具が変形若しくは折り畳まれた状態で収容さ
れる筒体を形成する一対の半割筒体と、(c)長手の筒
形状を呈し、前記本体における一対のアーム部の間にお
いて、長手方向の一端部がそれら一対のアーム部の前記
連結部位に固定されて、該連結部位側から前記自由端側
に向かって延びるように位置せしめられたガイド部材
と、(d)該筒状のガイド部材の内部に、その軸方向に
移動可能に挿通位置せしめられ、該ガイド部材内を前記
本体における一対のアーム部の自由端側に向かって移動
させられた際に、先端部が、前記半割筒体にて形成され
る前記筒体内に突入せしめられ得るように構成された、
棒状の押出し部材と、(e)前記本体における一対のア
ーム部に対して、前記ガイド部材を間に挟んでそれぞれ
設けられ、前記半割筒体にて前記筒体が形成された状態
下で、該ガイド部材を挟持して、揺動不能に支持する一
対の支持手段とを含み、前記半割筒体にて形成される前
記筒体を眼内に挿入せしめた状態下で、該筒体内に前記
押出し部材を突入させることによって、該筒体内に収容
せしめられた前記眼内レンズ又は補助具を該筒体内から
押し出して、眼内に挿入、位置させるようにしたこと
を、その特徴とするものである。
【0013】要するに、本発明のうち、請求項1に記載
の発明に従う眼内挿入器具にあっては、器具本体を構成
する一対のアーム部の先端側の自由端にそれぞれ設けら
れた一対の半割筒体を互いに接近させることにより、眼
内レンズ又は補助具が変形若しくは折り畳まれた状態で
収容される筒体が、それら一対の半割筒体にて形成され
るようになっていることから、一対のアーム部を把持し
て、単に、眼内レンズ又は補助具の全体を、一対の半割
筒体の間で包み込むように摘み取る一操作を行なうだけ
で、眼内レンズ又は補助具が、変形若しくは折り畳まれ
た状態で、該一対の半割筒体にて形成される筒体内に手
際良く収容され得るのである。
【0014】また、かかる眼内挿入器具においては、前
記本体における一対のアーム部の間に、筒状のガイド部
材が、各アーム部に沿って延びるように配置されている
と共に、該ガイド部材の内部に、棒状の押出し部材が、
軸方向に移動可能に挿通位置せしめられ、この押出し部
材が、前記一対の半割筒体の形成部位側、即ち本体の先
端側に向かってガイド部材内を前進移動せしめられた際
に、該押出し部材の先端部が、それら一対の半割筒体に
て形成される前記筒体の内部に突入せしめられるように
なっており、以てかかる筒体を眼内に挿入せしめた状態
下で、該押出し部材を該筒体内に突入させることによっ
て、該筒体内に収容された前記眼内レンズ又は補助具が
該筒体内から押し出されて、眼内に挿入されるようにな
っている。それ故、かかる眼内挿入器具にあっては、液
圧や空気圧を利用して、眼内レンズを、それが収容され
る部材内から押し出すようにした従来器具とは異なり、
前記筒体内から眼内レンズ又は補助具を押し出すため
に、該筒体内に液体や空気を送り込むための特別な装置
等が何等設けられておらず、単に、眼内レンズ又は補助
具が収容される前記筒体内に突入せしめられる押出し部
材と、それを移動可能に支持するガイド部材とを設けた
だけの極めて簡略な構造をもって構成され得ているので
あり、また、そのような押出し部材のガイド部材内での
前進移動に伴って、眼内レンズ又は補助具が、何等損傷
せしめられることなく、前記筒体内からスムーズに押し
出されて、確実に眼内に挿入され得るのである。
【0015】しかも、かかる眼内挿入器具においては、
一対の半割筒体にて筒体が形成された状態下で、ガイド
部材を挟持して、揺動不能に支持する一対の支持手段
が、一対のアーム部にそれぞれ設けられていることか
ら、該筒体内に眼内レンズ又は補助具が収容された状態
において、押出し部材が、ガイド部材内を本体の先端側
に向かって前進移動せしめられた際に、ガイド部材の揺
動によって、該押出し部材の先端部の前記筒体内への突
入が阻害されるようなことが有利に回避され得、以て押
出し部材が本体の先端側に向かって前進移動せしめられ
る度ごとに、その先端部が、前記筒体内に確実に突入せ
しめられ得るのであり、その結果として、眼内レンズ又
は補助具が、押出し部材にて、該筒体内から、常に安定
して押し出され得るのである。
【0016】従って、本発明のうち、請求項1に記載の
発明に従う眼内挿入器具にあっては、眼内レンズ又は補
助具を、それらが収容される部材内から押し出して、眼
内に挿入させる機構が設けられた従来器具に比して、そ
の構造が効果的に簡略化され得ると共に、その使用時
に、眼内レンズ又は補助具を迅速且つ確実に、しかも操
作ミス等を起こすことなく、常に安定して、眼内に挿入
することが出来、それによって、かかる眼内挿入器具を
用いた手術を、より容易に且つ円滑に行なわしめること
が可能となるばかりでなく、眼内レンズ又は補助具への
空気中の細菌の付着を可及的に減少させることが出来る
のである。
【0017】また、本発明のうち、請求項2に記載の発
明にあっては、前記請求項1に記載の眼内挿入器具にお
いて、前記一対の支持手段が、前記ガイド部材を前記一
対のアーム部の対向方向に挟持する一対の挟持部材から
なり、該一対の挟持部材が、該一対のアーム部の対向方
向に直角な方向への該ガイド部材の揺動を阻止するのに
充分な長さにおいて、該ガイド部材の外周面に係合する
挟持面を有して構成されていることを、特徴としてい
る。このような発明に従う眼内挿入器具においては、ガ
イド部材が、本体を構成する一対のアーム部の対向方向
とそれに直角な方向への揺動が有利に阻止され得、それ
によって、押出し部材が、かかるガイド部材内を本体の
先端側に向かって前進移動せしめられた際に、該押出し
部材の先端部が、前記一対の半割筒体にて形成される筒
体内に、より確実に突入せしめられ得るのであり、以て
該筒体内に収容される眼内レンズ又は補助具が、押出し
部材にて、更に一層安定的に押し出され得ることとなる
のである。
【0018】さらに、本発明のうち、請求項3に記載の
発明にあっては、前述した請求項1又は請求項2に記載
の眼内挿入器具において、前記本体の一対のアーム部が
前記自由端側で交差せしめられて配置され、該一対のア
ーム部の前記中間部位のそれぞれに対して、各中間部位
が互いに接近する方向に作用力が加えられることによっ
て、該一対のアーム部の各自由端に設けられた前記一対
の半割筒体が互いに離隔せしめられる一方、該作用力が
解消されることによって、該一対の半割筒体が互いに接
近せしめられて、前記筒体が形成されるように構成され
ていることを、特徴とするものである。
【0019】この発明に従う眼内挿入器具においては、
使用者が、本体の一対のアーム部に対して何等余分な力
を加えることなく、単に、本体を把持するだけで、一対
の半割筒体による筒体の形成状態が有利に確保され得
て、かかる筒体内おいて、眼内レンズ又は補助具が確実
に収容保持され得るのであり、それによって、該筒体内
に眼内レンズ又は補助具を収容せしめた状態での使用性
と、それら眼内レンズ又は補助具の前記押出し部材によ
る該筒体内からの押出し操作時における操作性とが、効
果的に高められ得るのである。
【0020】また、そのような眼内挿入器具にあって
は、一対のアーム部が、一対の半割筒体にて形成される
筒体の形成部位から交差部位に向かって互いに接近する
ように配置せしめられて、それら一対のアーム部の間の
距離が、該筒体の形成部位から交差部位に向かって次第
に小さくなるように構成されるため、そのような一対の
アーム部における該筒体の形成部位から交差部位までの
間の部分のみを、眼内組織に設けられた切開部を通じて
眼内に挿入せしめる限り、眼内挿入器具の眼内への挿入
によって、切開部が、該筒体が挿通され得る大きさ以上
に広げられるようなことが効果的に回避され得、その結
果として、切開部の拡大による術後乱視等の様々な弊害
の発生が、可及的に阻止され得るのである。
【0021】さらに、本発明のうち、請求項4に記載の
発明にあっては、前記請求項3に記載の眼内挿入器具に
おいて、前記一対の支持手段が、前記本体の一対のアー
ム部の交差部位における、該一対のアーム部の前記ガイ
ド部材に対するそれぞれの当接面にて構成されているこ
とを、特徴としている。このような発明に従う眼内挿入
器具においては、ガイド部材を揺動不能に支持せしめる
ために、特別な部材を設ける必要が皆無ならしめられ得
て、構造の簡略化が、効果的に図られ得るのである。
【0022】また、本発明のうち、請求項5に記載の発
明にあっては、前述した請求項1乃至請求項4の何れか
に記載の眼内挿入器具において、前記本体における一対
のアーム部の一方に設けられた第一の係合部材と、その
他方に設けられた、該第一の係合部材に対して解除可能
に係合する第二の係合部材とを有し、該第一の係合部材
に対する該第二の係合部材の係合によって、前記一対の
半割筒体の、前記筒体が形成された状態からの互いの離
隔移動が阻止せしめられ得るように構成されたロック機
構を設けたことを、特徴とするものである。この発明に
従う眼内挿入器具においては、ロック機構にてロックす
ることにより、眼内レンズ又は補助具が収容可能な筒体
の形成状態が安定的に確保され得て、使用者の不注意や
不用意な操作によって、一対の半割筒体が互いに離隔せ
しめられて、眼内レンズ又は補助具が筒体内から離脱す
るようなことが、効果的に防止され得るのである。
【0023】さらに、本発明のうち、請求項6に記載の
発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項5の何れ
かに記載の眼内挿入器具において、前記一対の半割筒体
が、前記本体における一対のアーム部の各自由端に対し
て着脱可能に取り付けられていることを、特徴としてい
る。このような発明に従う眼内挿入器具においては、使
用される眼内レンズ又は補助具の大きさや形状等に適し
た筒体が形成され得るように、一対の半割筒体が、各種
の大きさや形状のもの等に適宜に取り替えられ得るので
あり、それによって、より優れた使用性が発揮され得る
こととなるのである。
【0024】また、本発明のうち、請求項7に記載の発
明にあっては、前記請求項1乃至請求項6の何れかに記
載の眼内挿入器具において、前記一対の半割筒体のそれ
ぞれの外周が、先端に向かうに従って次第に小さくなる
ように構成されて、それら一対の半割筒体にて形成され
る前記筒体が、先端に向かうに従って次第に細くなるよ
うに構成されていることを、特徴としている。この発明
に従う眼内挿入器具を用いれば、眼内レンズ又は補助具
が収容される筒体が、眼内組織に設けられた切開部を通
じて、眼内に、より容易に且つ円滑に挿入され得るので
ある。
【0025】さらに、本発明のうち、請求項8に記載の
発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項7の何れ
かに記載の眼内挿入器具において、前記押出し部材が、
その先端側部分を基部側部分に対して着脱させ得るよう
に構成されていることを、特徴とするものである。この
ような発明に従う眼内挿入器具においては、使用される
眼内レンズ又は補助具の大きさや形状等に応じて、或い
は前記一対の半割筒体の取り替えにより、それら眼内レ
ンズ又は補助具が収容される筒体の大きさや形状等が変
化せしめられるのに応じて、押出し部材の先端側部分を
各種の大きさや形状のものに取り替えることが出来、そ
れによって、眼内レンズ又は補助具が、かかる筒体内か
らよりスムーズに押し出され得て、眼内に、更に一層確
実に挿入され得ることとなるのである。
【0026】更にまた、本発明のうち、請求項9に記載
の発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項8の何
れかに記載の眼内挿入器具において、前記押出し部材
が、前記本体における一対のアーム部の把持状態下で、
先端に向かって上方に傾斜する傾斜面からなる先端面を
有して構成されていることを、特徴としている。この発
明に従う眼内挿入器具においては、眼内レンズ又は補助
具が、前記筒体内から、押出し部材の先端面の傾斜角度
に応じて斜め下方に押し出され得、それによって、それ
ら眼内レンズ又は補助具が、眼内における、切開部より
も眼底側(下方側)の所定の位置に、容易に且つ確実に
挿入、位置され得るのである。
【0027】また、本発明のうち、請求項10に記載の
発明にあっては、前述した請求項1乃至請求項9の何れ
かに記載の眼内挿入器具において、前記押出し部材が、
その先端面と、前記半割筒体にて形成される前記筒体の
先端側の端面とが面一となる位置まで、前記本体におけ
る一対のアーム部の自由端側に向かって、前記ガイド部
材内を、その軸方向に移動せしめられるように構成され
ていることを、特徴とするものである。このような発明
に従う眼内挿入器具においては、眼内レンズ又は補助具
が、それらが収容される前記筒体内から、より確実に押
し出され得るのであり、しかもその際に、押出し部材の
先端によって眼内組織が損傷せしめられるようなこと
が、全くないのである。
【0028】さらに、本発明のうち、請求項11に記載
の発明にあっては、前記請求項1乃至請求項10の何れ
かに記載の眼内挿入器具において、前記ガイド部材の外
周面にネジ部が設けられる一方、該ネジ部にナット部材
が螺合せしめられ、更に、該ナット部材における前記一
対のアーム部の自由端側の面に前記押出し部材が当接さ
せられて、該ナット部材の該ネジ部に対する螺入に伴っ
て、該押出し部材が、該一対のアーム部の自由端側に向
かって、該ガイド部材内を、その軸方向に移動せしめら
れるように構成されていることを、特徴としている。こ
のような発明に従う眼内挿入器具においては、使用者
が、直接に押出し部材を摘んで、移動させるようにした
構造のものに比して、押出し部材の移動量が容易に且つ
緻密に制御され得、それによって、眼内レンズ又は補助
具の眼内への挿入操作において、より優れた操作性が発
揮され得ることとなるのである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る眼内挿入器具の構成につ
いて、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0030】先ず、図1及び図2には、本発明に従う眼
内挿入器具の一例が、概略的に示されている。それらの
図からも明らかなように、眼内挿入器具10は、器具本
体12を有して、構成されている。
【0031】より具体的には、眼内挿入器具10を構成
する本体12は、金属製で、弾性を有する、長尺且つ薄
肉の平板が、その長さ方向中間部において、半分に折り
曲げられるように湾曲せしめられて、成っている。そし
て、かかる本体12の湾曲部から両側先端部までの半分
ずつの部位が、それぞれ、所定間隔をおいて、互いに対
向して延びるアーム部14,14とされている。即ち、
本体12は、所定間隔をおいて互いに対向配置された、
弾性を有する一対のアーム部14,14を有して成って
おり、かかる一対のアーム部14,14が、それぞれの
一端側において一体化された状態で、互いに連結せしめ
られている一方、各他端側が自由端とされているのであ
る。
【0032】また、そのような一対のアーム部14,1
4にあっては、それぞれの中間部位における各アーム部
14同士の間隔が、前記各自由端側の部位における各ア
ーム部14同士のそれよりも所定寸法広くされている。
それによって、それら各アーム部14の中間部位が、使
用者によって把持され易くなっていると共に、該使用者
により、各中間部位に対して、それらを互いに接近させ
る方向に作用力が加えられて、各アーム部14のそれぞ
れの自由端側の部位同士が接近せしめられ、合致させら
れた後にも、それら各中間部位に対して更に作用力が加
えられ得、以てかかる作用力に基づいて、各自由端側の
部位の間に押圧力が生ぜしめられ得て、各自由端側の部
位の合致状態が、より強固に維持せしめられ得るように
なっている。なお、そのような各アーム部14の中間部
位に対する作用力が解除せしめられた際には、各アーム
部14の有する弾性に基づく復元力によって、それら各
アーム部14が、該作用力が加えられる前の状態に直ち
に復帰せしめられることとなる。
【0033】さらに、かかる一対のアーム部14,14
における、前記間隔が狭小化された各自由端側の部位の
先端には、透明な樹脂材料からなる、一対の半割筒体1
6,16が、それぞれ、設けられている。この一対の半
割筒体16,16は、図2及び図3の(a)からも明ら
かなように、全体として、円形の内孔を有する角筒体を
軸方向に沿って二分してなる形状を有しており、その長
さ方向一端側の端面において、各アーム部14の自由端
側の端面に固着されている。そして、かかる一対の半割
筒体16,16にあっては、図3の(b)に示される如
く、一対のアーム部14,14の各中間部位に対して、
それらを互いに接近させる方向に作用力が加えられて、
各アーム部14の自由端が互いに接近せしめられた際
に、相互に合致せしめられて、角筒形状を呈する収容筒
体19が形成され、かかる収容筒体19内において、補
助具18が、変形若しくは折り畳まれた状態で収容され
得るようになっている。
【0034】なお、この補助具18は、リング形状若し
くは周方向の一部分が切断された、実質的にリング形状
をもって構成された公知の構造を有するもので、眼内に
挿入されて、水晶体嚢の赤道部の円形を確保することに
よって、水晶体除去後の嚢形状を保持すると共に、後発
白内症の発生を防止し、更に該嚢内に挿入された眼内レ
ンズの安定的な支持乃至は固定状態を補助するものであ
る。そして、かかる補助具18は、従来と同様な構成材
料、例えば、ヒドロキシルエチルメタクリレート、N−
ビニルピロリドン、ビニルアルコール等のそれぞれの重
合体やそれらの共重合体、或いはポリエチレン、ポリプ
ロピレン塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミ
ド等の樹脂材料や公知の形状記憶樹脂材料、或いはシリ
コーンゴム、ブチルラバー等の単独物及びそれらの混合
物等のゴム材料、更にはコラーゲン等の生体高分子材料
や、チタン等の金属材料等から構成されている。
【0035】また、図1及び図2に示される如く、一対
のアーム部14,14のそれぞれの中間部位には、一対
の係合バンド20a,20bが、各アーム部14の対向
方向に向かって延びるように配設されている。この一対
の係合バンド20a,20bは、図4及び図5からも明
らかなように、合成樹脂製の板材からなり、各一端部が
各アーム部14の中間部位にそれぞれ固着せしめられた
状態下で、それら各アーム部14の間の中心位置におい
て、それぞれの他端部が互いに重ね合わされて、位置せ
しめられている。また、それら一対の係合バンド20
a,20bのうち、一方の係合バンド20aにおける他
方の係合バンド20bとの重ね合わせ面には、該他方の
係合バンド20bの厚さ寸法よりも高さの低い係合突起
22が一体的に立設せしめられている一方、他方の係合
バンド20bにおける一方の係合バンド20aとの重ね
合わせ面には、該一方の係合バンド20aの係合突起2
2が挿通可能な溝24が形成されている。
【0036】そして、そのような一対の係合バンド20
a,20bにあっては、前記一対のアーム部14,14
の各中間部位が互いに接近せしめられるに伴って、前記
一方の係合バンド20aの係合突起22が、前記他方の
係合バンド20bの溝24内を、該溝24の壁面に沿っ
て移動せしめられると共に、各アーム部14の自由端側
に設けられた前記一対の半割筒体16,16が合致させ
られて、収容筒体19が形成された際に、該溝24の壁
面の一部に設けられた係止部26に前記係合突起22が
係止せしめられるようになっている。
【0037】かくして、一対のアーム部14,14の中
間部位が、それらを把持する使用者にて加えられる作用
力により互いに接近せしめられて、前記収容筒体19が
形成された状態下で、一対の係合バンド20a,20b
が互いに係合せしめられるようになっており、それによ
って、該一対のアーム部14,14の中間部位に対する
作用力が解除されても、各アーム部14がそれらの有す
る弾性に基づく復元力によって互いに離隔せしめられる
ことが、阻止され得るようになっている。なお、それら
一対の係合バンド20a,20bにおける、係合突起2
2の前記係止部26に対する係止状態は、前記一対のア
ーム部14,14の互いの対向方向への更なる接近移動
により、係合突起22が前記溝24内を再び移動せしめ
られることによって解除され得るようになっており、ま
たそのような各係合バンド20a,20b間の係止状態
の解除に応じて、それら一対のアーム部14,14の互
いの離隔移動が許容され得るようになっている。このこ
とから明らかなように、本具体例では、かかる一対の係
合バンド20a,20bの係止機構によって、第一及び
第二の係合部材からなるロック機構が構成されているの
である。
【0038】一方、図1及び図2に示される如く、一対
のアーム部14,14の連結部位には、ガイド部材たる
ガイドスリーブ28が、台座30を介して、取り付けら
れている。このガイドスリーブ28は、全体として、長
尺な円筒形状を呈しており、その長さ方向中間部の筒壁
に、軸方向にそって所定長さ延びる窓部32が形成され
て、構成されている。そして、かかるガイドスリーブ2
8が、一対のアーム部14,14の間の中心位置におい
て、窓部32を、該一対のアーム部14,14の対向方
向とは直角な方向に向かって開口させつつ、前記各アー
ム部14の連結部位から、前記各アーム部14の前記自
由端側に向かって真っ直ぐ延び出して位置せしめられ、
長さ方向一端部において、該連結部位の内側面に固定さ
れた台座30に固着されて、取り付けられているのであ
る。
【0039】また、そのようなガイドスリーブ28の内
部には、押出し部材としての押出し棒34が配設されて
いる。この押出し棒34は、ガイドスリーブ28の内径
より僅かに小さな外径と、それの長さよりも所定寸法長
い長さとを有する金属の丸棒から成っており、長さ方向
中間部に、使用者にて摘まれ得る摘み部36が、径方向
外方に向かって所定高さ突出するように、一体形成さ
れ、更に、長さ方向一方側の端部に、ゴム製のクッショ
ン材38が固着されて、構成されている。そして、かか
る押出し棒34が、ガイドスリーブ28の内孔内に、僅
かなクリアランスをもって挿通せしめられており、また
そのような挿通状態下で、ガイドスリーブ28の前記窓
部32を通じて、摘み部36を外方に露出せしめると共
に、該ガイドスリーブ28における、各アーム部14の
自由端側に向かって開口する先端開口部から、前記クッ
ション材38とそれが固着される先端部分とを露呈せし
めて、配置されている。
【0040】かくして、押出し棒34にあっては、ガイ
ドスリーブ28の内孔内において、その内壁面に案内さ
れつつ、各アーム部14の前記自由端側と前記連結側の
間を軸方向に移動し得るようになっており、特に、押出
し棒34が、各アーム部14の自由端側に向かって移動
せしめられた際に、該押出し棒34の先端部分が、一対
の半割筒体16,16の間、換言すれば、それら各半割
筒体16にて形成される前記収容筒体19の内部に突入
せしめられ得るようになっている。
【0041】そして、ここでは、図2に仮想線で示され
る如く、そのような押出し棒34の各アーム部14の自
由端側への移動が、ガイドスリーブ28の前記窓部32
の周縁部における該自由端側の部位に対する前記摘み部
36の当接によって、押出し棒34の先端に設けられた
クッション材38の先端面と、各半割筒体16の先端側
の端面とが面一となる位置において規制されるようにな
っている。また、押出し棒34の各アーム部14の連結
側への移動は、押出し棒34の前記クッション材38の
配設側とは反対側の端部の前記台座30に対する当接に
より、該クッション材38の一部のみが各半割筒体16
の間に配置せしめられ、それら各半割筒体16にて形成
される収容筒体19の補助具18の収容部分の容積が充
分に確保され得る位置において規制されるようになって
いる。
【0042】また、本具体例においては、特に、前記一
対のアーム部14,14における、前記間隔が狭小化さ
れた各自由端側の部位の基部側に対して、一対の挟持体
40,40が、前記ガイドスリーブ28を間に挟んで、
それぞれ取り付けられている。この一対の挟持体40,
40は、図2、図6の(a)、及び図6の(b)に示さ
れる如く、円形の内孔を備えた角筒体を軸方向に沿って
二分してなる全体形状を有しており、かかる角筒体の内
孔を与える面に相当する内面が、それぞれ、挟持面4
2,42とされている。また、それら各挟持面42は、
ガイドスリーブ28を軸方向に沿って二分してなる、該
ガイドスリーブ28の半割体の外面に対応した形状をも
って構成されている。そして、そのような各挟持体40
が、挟持面42を各アーム部14の間に配されたガイド
スリーブ28に対向させつつ、該挟持面42に対向位置
する外面において、各アーム部14の自由端側の部位に
おけるそれぞれの対向面に固着されている。
【0043】かくして、かかる一対の挟持体40,40
にあっては、各アーム部14の中間部位に対して加えら
れる作用力により各アーム部14が互いに接近せしめら
れて、それら各アーム部14の自由端側に設けられた前
記一対の半割筒体16,16にて収容筒体19が形成さ
れた際に、各挟持体40の挟持面42が、それぞれ、ガ
イドスリーブ28の外面の半分ずつに対して、前記作用
力に基づく押圧力をもって密接しつつ、係合せしめら
れ、以てガイドスリーブ28が、各挟持体40にて、一
対のアーム部14,14の対向方向とそれに直角な方向
への揺動が阻止せしめられた状態で、挟持され得るよう
になっているのである。このことから明らかなように、
本具体例では、それら一対の挟持体40,40にて、一
対の支持手段が構成されているのである。
【0044】そして、このような構造とされた眼内挿入
器具10を用いて補助具18を眼内に挿入する際には、
例えば、以下の如き手順に従って、その作業が進められ
ることとなる。
【0045】即ち、先ず、ガイドスリーブ28内の押出
し棒34を、一対のアーム部14,14の連結部位側へ
の移動規制位置に配置させた状態で、それら一対のアー
ム部14,14の中間部位を片方の手で把持し、そし
て、各アーム部14の中間部位が互いに接近せしめられ
るように作用力を加えて、各アーム部14に設けられた
一対の半割筒体16,16の間で、眼内に挿入されるべ
き補助具18の全体を包み込むようにして摘み取り、そ
れら各半割筒体16にて形成される収容筒体19内に、
該補助具18を変形若しくは折り畳んだ状態で、収容せ
しめる〔図3の(b)参照〕。その際、ガイドスリーブ
28は、各アーム部14に設けられた一対の挟持体4
0,40にて、各アーム部14の対向方向に挟持され
て、揺動不能に支持せしめられることとなる。
【0046】次に、前記収容筒体19内に補助具18を
収容せしめた状態で、かかる収容筒体19の先端側の部
位を、予め眼内組織に設けられた切開部を通じて、眼内
に挿入する。
【0047】その後、別の片方の手で、押出し棒34の
摘み部36を摘み、これを各アーム部14の前記自由端
側の方向に向かってに移動させて、該押出し棒34の先
端部位を、前記収容筒体19内において、該摘み部36
の移動方向と同一方向に移動させることにより、該収容
筒体19内に収容された補助具18を該収容筒体19内
から押し出す。それによって、補助具18を眼内に挿入
せしめるのである。
【0048】このように、本具体例に係る眼内挿入器具
10にあっては、単に、一対のアーム部14,14の中
間部位を把持し、それらを互いに接近させて、各アーム
部14の自由端側に設けられた一対の半割筒体16,1
6の間で、補助具18の全体を包み込むようして摘み取
るだけで、該補助具18が、変形若しくは折り畳まれた
状態で、該一対の半割筒体16,16に形成される収容
筒体19内に手際良く収容され得ると共に、かかる収容
筒体19を眼内に挿入せしめた状態で、ガイドスリーブ
28内において、押出し棒34を各アーム部14の自由
端側に移動させることによって、該押出し棒34が前記
収容筒体19内に突入せしめられて、該収容筒体19内
から、それに収容される補助具18がスムーズに押し出
され得るのであり、以て補助具18が、何等損傷せしめ
られることなく、眼内に、迅速に且つ確実に挿入され得
ることなるのである。そして、その結果として、眼内に
挿入されるまでの間における、補助具18に対する空気
中の細菌の付着が、可及的に減少せしめられ得るのであ
る。
【0049】また、かかる眼内挿入器具10において
は、ガイドスリーブ28内での押出し棒34の移動によ
る機械的圧力によって、補助具18が、それを収容する
前記収容筒体19内から押し出されるように構成されて
いることから、液圧や空気圧等を利用して、補助具や眼
内レンズが、その収容筒体内から押し出されるように構
成された従来器具とは異なり、収容筒体19内に液体や
空気を送り込む特別な装置が何等設けられておらず、そ
のような特別な装置を必要とする従来器具に比して、構
造が、効果的に簡略化され得ているのである。
【0050】さらに、かかる眼内挿入器具10にあって
は、一対のアーム部14,14に挟持体40,40がそ
れぞれ設けられ、各半割筒体16にて前記収容筒体19
が形成された状態下で、ガイドスリーブ40が、各挟持
体40により、各アーム部14の対向方向とそれに直角
な方向への揺動が阻止せしめられつつ、挟持されるよう
になっていることから、押出し棒34を、ガイドスリー
ブ40内において、各アーム部14の自由端側に向かっ
て移動せしめる際に、ガイドスリーブ40の揺動によっ
て、押出し棒34の収容筒体19内への突入が阻害され
るようなことが極めて有利に回避され得、以て補助具1
8が、押出し棒34にて、収容筒体19内から、常に安
定して押し出され得るのであり、その結果として、かか
る眼内挿入器具10を用いる手術、例えば白内障の手術
等が、より容易に且つ円滑に行なわれ得ることとなるの
である。
【0051】また、本具体例に係る眼内挿入器具10に
おいては、一対の係合バンド20a,20bが各アーム
部14の中間部位にそれぞれ設けられ、一対のアーム部
14,14の中間部位が互いに接近せしめられて、一対
の半割筒体16,16にて収容筒体19が形成された状
態下で、それら一対の係合バンド20a,20bが互い
に係合せしめられることにより、各アーム部14の相互
の離隔移動が阻止され得るようになっていることから、
補助具18が収容される収容筒体19の形成状態が安定
的に確保され得、それによって、使用者の不注意や不用
意な操作により、該収容筒体19を形成する一対の半割
筒体16,16が互いに離隔せしめられて、補助具18
が該収容筒体19内から離脱するようなことが、効果的
に防止され得るのである。
【0052】また、かかる眼内挿入器具10において
は、一対の半割筒体16,16が透明な樹脂材料にて構
成されていることから、それら各半割筒体16にて形成
される収容筒体19内が外部から視認され得て、その内
部に収容される補助具18の状態が容易に把握され得る
のであり、それによって、補助具18の破損の有無やね
じれ等が生じているか否か等が、眼内への挿入前に確認
され得るのである。
【0053】さらに、かかる眼内挿入器具10にあって
は、押出し棒34の先端部にクッション材38が取り付
けられていることから、該押出し棒34にて、補助具1
8を、それが収容される前記収容筒体19内から押し出
す際に、該補助具18が損傷せしめられるようなことが
極めて効果的に防止され得るのである。
【0054】更にまた、かかる眼内挿入器具10におい
ては、押出し棒34が、ガイドスリーブ28内を、その
軸方向に移動せしめられる際に、該押出し棒34の各ア
ーム部14の自由端側への移動が、押出し棒34の先端
面と各半割筒体16の先端側の端面とが面一となる位置
において規制せしめられるようになっていると共に、そ
の反対側への移動が、それら各半割筒体16にて形成さ
れる収容筒体19の補助具18の収容部分の容積が充分
に確保され得る位置において規制せしめられるようにな
っていることから、押出し棒34にて邪魔されることな
く、収容筒体19内に補助具18が確実に収容され得る
と共に、そのような補助具18が、かかる押出し棒34
にて、該収容筒体19内からより確実に押し出され得る
のであり、しかも、補助具18の眼内への挿入時に、補
助具18を収容筒体19内から押し出した際に、押出し
棒34の先端によって眼内組織が損傷せしめられるよう
なことも、効果的に防止され得るのである。
【0055】次に、図7及び図8には、本発明の別の具
体例としての眼内挿入器具が概略的に示されている。そ
れらの図からも明らかなように、本具体例に係る眼内挿
入器具44も、前記具体例と同様に、一対のアーム部1
4,14を有する本体12を含んで、構成されている。
【0056】より詳しくは、この眼内挿入器具44を構
成する本体12は、金属製で、弾性を有する、長尺且つ
薄肉の平板が、その長さ方向中間部において、半分に折
り曲げられるように湾曲せしめられると共に、その先端
の自由端側の部位において互いに交差せしめられて、成
っており、その湾曲部から、自由端とされた両側先端部
までの半分ずつの部位が、それぞれ、アーム部14,1
4とされている。
【0057】また、それら各アーム部14の自由端側部
位の先端には、樹脂製の一対の半割筒体16,16が、
一体的に取り付けられている。この一対の半割筒体1
6,16は、一方側の端部に向かうに従って次第に細く
なる、円形の内孔を有する角筒体を軸方向に沿って二分
してなる形状、即ち、該一方側に向かうに従って外周が
次第に小さくなる形状を有しており、また、該一方側の
端面が、該一方側の端部を斜めに切除して形成される如
き傾斜面とされている。そして、このような一対の半割
筒体16,16が、傾斜面とされた前記一方側の端面
を、先端に向かって上方に傾斜するように配置した状態
で、他方側の端面において前記一方側の端面各アーム部
14の自由端側の端面に固着されている。
【0058】これによって、一対のアーム部14,14
の中間部位に対して、それらが互いに接近せしめられる
方向に作用力が加えられた際に、各アーム部14の自由
端側に設けられた一対の半割筒体16,16が互いに離
隔せしめられる一方、かかる作用力が解消された際に、
各アーム部14の有する弾性に基づく復元力により互い
に接近せしめられて、内孔内に補助具(図示せず)が変
形若しくは折り畳まれた状態で収容され得る収容筒体1
9が形成されるようになっている。なお、この収容筒体
19は、それを構成する各半割筒体16の形状よりし
て、先端に向かうに従って次第に細くなる筒形状を呈
し、その先端面が、先端に向かって上方に傾斜する傾斜
面とされている。
【0059】一方、それら一対のアーム部14,14の
間には、長尺な円筒形状を呈するガイドスリーブ28
が、各アーム部14間の中心線にそって延びるように配
されている。また、このガイドスリーブ28にあって
は、長さ方向一端部が、本体12の湾曲部分たる、各ア
ーム部14の連結部位に設けられた貫通孔46を通じ
て、本体12の側方に突出させられて、位置せしめられ
ている一方、その他端部が、各アーム部14の交差部位
に形成された切欠部48,48の間を通じて、それら各
アーム部14の前記自由端側に設けられた前記一対の半
割筒体16,16に向かって延び出して、配置せしめら
れている。更に、かかるガイドスリーブ28の長さ方向
一端部には、前記貫通孔46から本体12の側方に突出
せしめられた突出部位の基部側に、径方向外方に広がる
フランジ部50が、またその先端側に、長さの長い雄ネ
ジ部52がそれぞれ形成されていると共に、各アーム部
14の間、即ち本体12の内側に位置する部位に、長さ
の短い雄ネジ部54が設けられている。
【0060】そして、そのようなガイドスリーブ28の
本体12からの突出部位に形成された、長さの長い雄ネ
ジ部52には、移動ナット56が、また、本体12の内
側に位置する部位に設けられた、長さの短い雄ネジ部5
4には、固定ナット58が、それぞれ、螺合せしめられ
ている。なお、この移動ナット56は、全体として、深
底の有底円筒形状を呈し、その筒壁内面の全面にわたっ
て、前記長さの長い雄ネジ部52に対応する雌ネジが刻
設されて成っており、該雄ネジ部52に対する締緩に伴
って、有底円筒形状の深さ寸法の分だけ、ガイドスリー
ブ28の軸方向に移動し得るようになっている。また、
固定ナット58は、前記長さの短い雄ネジ部54への締
付けに伴って、各アーム部14の連結部位における前記
貫通孔46の周辺部位を、前記フランジ部50との間
で、二つのワッシャー60,60を介して挟圧、保持せ
しめ得るようになっている。
【0061】さらに、そのようなガイドスリーブ28の
内部には、押出し棒34が配設されている。この押出し
棒34は、ガイドスリーブ28の内径より僅かに小さな
外径と、それの長さよりも所定寸法長い長さとを有する
金属の丸棒から成っており、その一端部に、先端面が、
先端に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面とされた、
ゴム製のクッション材38が固着されて、構成されてい
る。そして、かかる押出し棒34が、ガイドスリーブ2
8の内孔内に、僅かなクリアランスをもって挿通せしめ
られており、またそのような挿通状態下で、ガイドスリ
ーブ28における各アーム部14の自由端側の先端開口
部から、前記クッション材38を外部に露呈せしめると
共に、該クッション材38が設けられる側とは反対側の
端部を前記移動ナット56の内側底面に当接せしめて、
配置されている。
【0062】かくして、本具体例に係る眼内挿入器具4
4にあっては、ガイドスリーブ28が、各アーム部14
の連結部位に固定せしめられた状態で、該連結部位側か
ら各アーム部14の自由端側に向かって延び出して、配
置されており、また、そのようなガイドスリーブ28内
に挿通配置された押出し棒34が、移動ナット56の前
記長さの長い雄ネジ部52に対する締緩により、ガイド
スリーブ28の軸方向に移動せしめられるのに従って、
その移動量に応じた分だけ、ガイドスリーブ28内を、
該移動ナット56の移動方向と同一方向に移動せしめら
れるようになっている。そして、それによって、該移動
ナット56が各アーム部14の自由端側に移動せしめら
れた際に、押出し棒34の先端部分が、一対の半割筒体
16,16の間、換言すれば、それら各半割筒体16に
て形成される前記収容筒体19の内部に突入せしめられ
得るようになっているのである。なお、ここでは、特
に、押出し棒34の長さ方向中間部に、軸方向に沿って
設けられた溝部62に対して、ガイドスリーブ28の内
面に形成された突条64が摺動可能に嵌め込まれた状態
で、押出し棒34がガイドスリーブ28内に挿通されて
おり、それによって、押出し棒34のガイドスリーブ2
8内の移動時における軸心回りの回転が阻止され得るよ
うになっている(図8参照)。
【0063】また、本具体例においても、前記一対のア
ーム部14,14に対して、一対の挟持体40,40
が、ガイドスリーブ28を間に挟んで、それぞれ取り付
けられている。更に、それら各挟持体40は、図8、図
9の(a)、及び図9の(b)に示される如く、所定の
厚さを有する金属板から成っており、該金属板の幅方向
(図9中、左右方向)一方側の面が、挟持面42とされ
ている。また、この挟持面42は、ガイドスリーブ28
の略半周分の外面に対応した形状をもって構成されてい
る。そして、そのような各挟持体40が、各アーム部1
4の間に配されたガイドスリーブ28に、挟持面42を
対向させつつ、該挟持面42に対向位置する幅方向他方
側の面において、各アーム部14の交差部位と各半割筒
体16の形成部位との間に、それぞれ取り付けられてい
る。
【0064】これによって、かかる一対の挟持体40,
40にあっては、各アーム部14の中間部位に対して、
それらを互いに接近させる作用力が加えられていない状
態において、換言すれば、各アーム部14の自由端側に
それぞれ設けられた一対の半割筒体16,16にて前記
収容筒体19が形成された状態下で、各アーム部14の
有する弾性に基づく復元力によって、各挟持体40の挟
持面42が、それぞれ、ガイドスリーブ28の外面に、
押圧状態で密接せしめられ、以てガイドスリーブ28
が、各挟持体40にて、一対のアーム部14,14の対
向方向とそれに直角な方向への揺動が阻止せしめられた
状態で、挟持され得るようになっているのである。
【0065】このように、本具体例に係る眼内挿入器具
44にあっても、前記具体例と同様に、各アーム部14
の自由端に、補助具を変形若しくは折り畳んだ状態で収
容可能な収容筒体19を形成する一対の半割筒体16,
16がそれぞれ設けられていると共に、各アーム部14
の自由端側に向かって延びるガイドスリーブ28内に、
押出し棒34が、その軸方向に移動可能に挿通配置せし
められ、該押出し棒34のガイドスリーブ28内での前
記自由端側への移動によって、該押出し棒34の先端部
が、前記収容筒体19内に突入せしめられ得るようにな
っており、しかも、各アーム部14に対して、ガイドス
リーブ28の揺動を阻止する一対の挟持体40,40が
配設されていることから、前記具体例で示された、それ
らの構成を有することによって得られる全べての効果
が、極めて有効に享受され得るのである。
【0066】そして、かかる眼内挿入器具44にあって
は、特に、一対のアーム部14,14が自由端側で交差
せしめられて配置され、それら一対のアーム部14,1
4の中間部位に対して、それらが互いに接近せしめられ
る方向に作用力が加えられた際に、各アーム部14の自
由端側に設けられた一対の半割筒体16,16が互いに
離隔せしめられる一方、かかる作用力が解消された際
に、各アーム部14の有する弾性に基づく復元力により
互いに接近せしめられて、内孔内に補助具(図示せず)
が変形若しくは折り畳まれた状態で収容され得る収容筒
体19が形成されるようになっていることから、各アー
ム部14の中間部位に対して何等余分な力を加えること
なく、単に、それを把持するだけで、収容筒体19の形
成状態が有利に確保され得て、かかる収容筒体19内お
いて、補助具が確実に収容保持され得るのである。
【0067】また、かかる眼内挿入器具44において
は、上述の如き構成を有することによって、各アーム部
14の間の距離が、前記収容筒体19の形成部位から交
差部位に向かって次第に小さくなるように構成されるた
め、そのような一対のアーム部14における該収容筒体
19の形成部位から交差部位までの間の部分のみを、眼
内組織に設けられた切開部を通じて眼内に挿入せしめる
限り、眼内挿入器具44の眼内への挿入によって、かか
る切開部が、該収容筒体19が挿通され得る大きさ以上
に広げられるようなことが効果的に回避され得、その結
果として、切開部の拡大による術後乱視等の様々な弊害
の発生が、可及的に阻止され得ることとなるのである。
【0068】さらに、かかる眼内挿入器具44にあって
は、前記収容筒体19が、先端に向かうに従って次第に
細くなる筒形状をもって構成されていることから、かか
る収容筒体19が、前記切開部を通じて、より容易に且
つ円滑に眼内に挿入され得るのである。
【0069】また、本具体例に係る眼内挿入器具44に
おいては、ガイドスリーブ28の一端部に設けられた雄
ネジ部52に対する移動ナット56の締付けに伴って、
押出し棒34が、ガイドスリーブ28内を各アーム部1
4の自由端側に向かって移動せしめられて、該押出し棒
34の先端部分が、収容筒体19内に突入せしめられる
ようになっていることから、押出し棒34の移動量、換
言すれば、収容筒体19内からの補助具の押出量が、移
動ナット56の締付量に応じて容易に且つ緻密に制御さ
れ得、それによって、補助具の眼内への挿入操作におい
て、より優れた操作性が発揮され得ることとなるのであ
る。
【0070】さらに、かかる眼内挿入器具44にあって
は、そのような押出し棒34のガイドスリーブ28内の
軸方向への移動時に、その軸心回りの回転が阻止せしめ
られ得るようになっていると共に、押出し棒34の先端
に設けられたクッション材38の先端面が、先端に向か
うに従って上方に傾斜する傾斜面とされているところか
ら、収容筒体19内に収容される補助具が、該収容筒体
19内から、該クッション材38の先端面の傾斜角度に
応じて斜め下方に押し出され得、それによって、かかる
補助具が、眼内における前記切開部よりも下方の眼底側
の所定の位置に、容易に且つ確実に挿入、位置せしめら
れ得るのである。
【0071】また、かかる眼内挿入器具44において
は、収容筒体19の先端面も、該クッション材19の先
端面と同様な傾斜面とされていることから、収容筒体1
9内に収容された補助具が、該収容筒体19内から下方
に向かって、より確実に押し出され得ることとなるので
ある。
【0072】ところで、前記二つの具体例では、長尺且
つ薄肉の平板が、その長さ方向中間部において、半分に
折り曲げられるように湾曲せしめられ、そのような平板
の半分ずつが、アーム部14,14として、構成されて
いたが、それら一対のアーム部14,14は、弾性を有
し、一端部において互いに連結せしめられる一方、他端
部が自由端とされてなるものであれば、その構造が、何
等限定されるものではなく、例えば、弾性を有する二つ
の独立した棒状部材を用い、この二つの棒状部材のそれ
ぞれの一端部を連結すると共に、他端部を自由端と為し
て、それら二つの棒状部材にて一対のアーム部を構成す
るようにしても良い。
【0073】また、そのような一対のアーム部14,1
4、即ち本体12の構成材料も、前記二つの具体例に示
される如きものに、特に限定されるものではなく、弾性
を有する各種の金属材料の他、樹脂バネ特性を有する公
知の合成樹脂材料等が、何れも有利に採用され得るので
ある。
【0074】さらに、前記二つの具体例では、各アーム
部14の自由端側の部位にそれぞれ設けられる一対の半
割筒体16,16が、円形の内孔を有する角筒体を軸方
向に沿って二分してなる形状を有して構成されていた
が、それら一対の半割筒体16,16の形状は、決して
これに限定されるものではなく、互いに合致せしめられ
ることによって、眼内レンズ又は補助具を変形若しくは
折り畳んだ状態で収容し得る筒体が形成され得るもので
あれば、如何なる形状のものも有利に採用され得ること
となる。
【0075】更にまた、かかる一対の半割筒体16,1
6にて形成される収容筒体19の内孔の形状も、前記二
つの具体例に示されるものに、何等限定されるものでは
なく、例えば、楕円形状や矩形形状としたり、収容筒体
19の先端に向かうに従って次第に細くなるような形状
としても良いのであり、それによって、眼内レンズ又は
補助具が収容筒体19内から押し出される際に、該収容
筒体19内で不用意に回転せしめられることが、有効に
阻止され得るのである。なお、そのような眼内レンズ又
は補助具の収容筒体19内での不用意な回転を阻止せし
めるためには、一対の半割筒体16,16の少なくとも
一方の内側面に、溝や突状等を形成しても良い。
【0076】また、それら一対の半割筒体16,16
の、各アーム部14の自由端側の部位への取付構造も、
前記二つの具体例に示される如きものに、特に限定され
るものなく、例えば、各半割筒体16を各アーム部14
に対して着脱可能に取り付けるようにすることも可能で
ある。それによって、使用される眼内レンズ又は補助具
の大きさや形状等に適した収容筒体19が形成され得る
ように、各半割筒体16が、各種の大きさや形状のもの
等に適宜に取り替えられ得て、より優れた使用性が発揮
され得ることとなるのである。
【0077】さらに、そのような一対の半割筒体16,
16のサイズも特に限定されるものではないものの、そ
れら各半割筒体16にて形成される筒状の収容筒体19
内において、眼内レンズ又は補助具が変形若しくは折り
畳まれた状態で、確実に収容され得るように為す上で、
有利には、該収容筒体19の軸方向長さが約6mm以上
とされると共に、該収容筒体19を軸方向に直角な方向
に切断した際の、該収容筒体19の内孔の面積が、好ま
しくは5〜15mm2 、より好ましくは7〜12mm2
程度とされるように、各半割筒体16のサイズが決定さ
れることとなる。
【0078】また、前記二つの具体例では、かかる一対
の半割筒体16,16が透明性を有して構成されていた
が、それらが不透明なものであっても、何等差し支えな
い。
【0079】さらに、それら一対の半割筒体16,16
の構成材料も、特に限定されるものではなく、その構成
材料としては、例えば、ヒドロキシルエチルメタクリレ
ート、N−ビニルピロリドン、ビニルアルコール等のそ
れぞれの重合体やそれらの共重合体、或いはポリエチレ
ン、ポリプロピレン塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリイミド等の樹脂材料や、公知の形状記憶樹脂材
料、或いはシリコーンゴム、ブチルラバー等の単独物及
びそれらの混合物等のゴム材料、更にはコラーゲン等の
生体高分子材料や、チタン等の金属材料等が、何れも有
利に使用され得るのである。
【0080】また、前記二つの具体例では、ガイド部材
としてのガイドスリーブ28が、長尺な円筒形状をもっ
て構成されていたが、かかるガイドスリーブ28の長さ
や形状は、その内部に挿通配置される押出し棒34の長
さや形状等に応じて、適宜に決定されるものである。
【0081】さらに、前記二つの具体例では、押出し棒
34の先端にゴム製のクッション材38が取り付けられ
ていたが、このクッション材38を与える材質として
は、塩化ビニル樹脂やテフロン樹脂等の樹脂材料、或い
は金属材料等が、ゴム材料に代えて、有利に採用され得
る。また、そのようなクッション材38を省略しても、
何等差し支えない。
【0082】更にまた、かかる押出し棒34を、その先
端側の部位が基部側部位に対して着脱され得るように構
成しても良く、それによって、眼内レンズ又は補助具、
或いはそれらが収容される収容筒体19の大きさや形状
等に応じて、押出し棒34の先端側部分を各種の大きさ
や形状のものに取り替えることが可能となり、その結果
として、それら眼内レンズ又は補助具が、かかる収容筒
体19内からよりスムーズに押し出され得て、眼内に、
更に一層確実に挿入され得ることとなるのである。
【0083】また、前記二つの具体例では、押出し棒3
4が、丸棒形状をもって構成されていたが、かかる押出
し棒34の形状は、何等これに限定されるものではな
く、一対の半割筒体16,16にて形成される筒状の収
容筒体19の内孔の形状等に応じて、各種の形状が採用
され得るのである。
【0084】さらに、かかる押出し棒34を与える材質
も、前記二つの具体例に示されるものに、特に限定され
るものでないことは、言うまでもない。
【0085】更にまた、押出し棒34の先端部分の大き
さも、前記収容筒体19の内孔の大きさ等によって適宜
に決定されるところであるが、該収容筒体19内に収容
される眼内レンズ又は補助具が、押出し棒34の先端部
分と収容筒体19の内面に挟み込まれるようなトラブル
を生ずることなく、押出し棒34をスムーズに移動させ
るようにする上で、押出し棒34の先端部分の径が、収
容筒体19の内孔の径に対して50〜95%程度とされ
ていることが、好ましい。なお、押出し棒34の先端部
分が、収容筒体19の内孔内をよりスムーズに移動せし
められ得るように為すために、それら押出し棒34の先
端部分と収容筒体19の内面とに、公知の粘弾性物質、
例えば、ヒアルロン酸ナトリウムやメチルセルロース、
生理的食塩水等を塗布することも可能である。また、押
出し棒34の先端部分と収容筒体19の内面だけでな
く、押出し棒34全体やガイド部材たるガイドスリーブ
28の内面にも、上記の如き粘弾性物質を塗布しても良
く、それによって、押出し棒34が、ガイドスリーブ2
8内をより円滑に移動せしめられ得ることとなる。
【0086】また、そのような押出し棒34を、ガイド
スリーブ28の雄ネジ部52に対する移動ナット56の
締付けにより、ガイドスリーブ28内において、その軸
方向に移動させるための構造も、前記第二の具体例に示
されるものに決して限定されるものではなく、例えば、
図10に示される如く、ガイドスリーブ28の前記窓部
32の周囲に雄ネジ部52を設ける一方、移動ナット5
6を、各アーム部14の自由端側の端面において、押出
し棒34の前記摘み部36に当接させた状態で、かかる
雄ネジ部52に対して螺合させて配置し、この移動ナッ
ト56の該自由端側への締付け移動に伴って、押出し棒
34を該自由端側に移動させるようにすることも、可能
である。
【0087】さらに、前記二つの具体例では、一対の支
持手段が、各アーム部14に設けられた一対の挟持体4
0,40にて構成され、ガイドスリーブ28が、それら
各挟持体40の挟持面42にて、各アーム部14の対向
方向から挟持されて、該対向方向とそれに直角な方向へ
の揺動が阻止された状態で、各挟持体40にて支持され
得るようになっていたが、例えば、図11に示される如
く、かかる一対の支持手段を、各アーム部14の交差部
位に設けられた切欠部48,48のガイドスリーブ28
に対するそれぞれの当接面66,66にて構成し、それ
ら各当接面66,66により、ガイドスリーブ28を、
各アーム部14の対向方向の直角な方向から挟持させ
て、かかる方向への揺動が阻止された状態で、支持せし
めるようにすることも可能である。このような構成を採
用すれば、ガイドスリーブ28を揺動不能に支持せしめ
るために、特別な部材を設ける必要が皆無ならしめられ
得て、構造の簡略化が、効果的に図られ得るのである。
【0088】また、前記二つの具体例では、一対の係合
バンド20a,20bが、樹脂材料から構成されていた
が、それら一対の係合バンド20a,20bの構成材料
は、何等これに限定されるものではなく、例えば、チタ
ン等の金属材料が、かかる樹脂材料に代えて、有利に用
いられ得るのである。
【0089】さらに、それら一対の係合バンド20a,
20bの互いの係合構造(ロック機構の構造)も、前記
二つの具体例に示される如きものに特に限定されるもの
はなく、互いに解除可能に係合されて、一対の半割筒体
の、前記筒体が形成された状態からの互いの離隔が阻止
せしめられ得るように構成されるものであれば、如何な
る構造も採用され得るのである。
【0090】加えて、前記二つの具体例では、補助具1
8を眼内に挿入させる際に使用される眼内挿入器具に対
して、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発
明が、眼内レンズを眼内に挿入させる眼内挿入器具に対
しても、有利に適用され得るものであることは、勿論で
ある。
【0091】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、本発明が、上記の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、上記の具体例の他にも、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るもので
あることが、理解されるべきである。
【0092】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従う眼内挿入器具にあっては、比較的簡略な構造を
もって構成され得るのであり、また、その使用時に、眼
内レンズ又は補助具を迅速且つ確実に、しかも操作ミス
等を起こすことなく、常に安定して、眼内に挿入するこ
とが出来、それによって、かかる眼内挿入器具を用いた
手術を、より容易に且つ円滑に行なわしめることが可能
となるばかりでなく、眼内レンズ又は補助具への空気中
の細菌の付着を可及的に減少させることが出来るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う眼内挿入器具の一例を示す正面説
明図である。
【図2】図1におけるII−II断面説明図である。
【図3】図1の III−III 断面における端面拡大説明図
であり、(a)は、一対のアーム部が互いに離隔位置せ
しめられた際の状態を示し、(b)は、それらが互いに
接近位置せしめられた際の状態を示す。
【図4】図1のIV−IV断面における端面拡大説明図であ
る。
【図5】図4におけるA矢視説明図である。
【図6】図1のVI−VI断面における端面拡大説明図であ
り、(a)は、一対のアーム部が互いに離隔位置せしめ
られた際の状態を示し、(b)は、それらが互いに接近
位置せしめられた際の状態を示す。
【図7】本発明に従う眼内挿入器具の別の例を示す斜視
説明図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面説明図である。
【図9】図7のIX−IX断面における端面拡大説明図であ
り、(a)は、一対のアーム部が互いに離隔位置せしめ
られた際の状態を示し、(b)は、それらが互いに接近
位置せしめられた際の状態を示す。
【図10】本発明に従う眼内挿入器具の他の例を示す図
2に対応する図である。
【図11】本発明に従う眼内挿入器具の更に他の例を示
す図7に対応する図である。
【符号の説明】
10,44 眼内挿入器具 12 本体 14 アーム部 16 半割筒体 18 補助具 19 収容筒体 20 係合バンド 28 ガイドスリ
ーブ 34 押出し棒 40 挟持体 42 挟持面 52 雄ネジ部 56 移動ナット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形若しくは折り畳み可能な眼内レン
    ズ、又は眼内における眼内レンズの支持乃至は固定を補
    助し、或いは水晶体除去後の嚢形状の保持、及び後発白
    内障の発生の防止を行なう、変形若しくは折り畳み可能
    な補助具を、眼内に挿入するための器具であって、 互いに対向配置された、弾性を有する一対のアーム部を
    有し、該一対のアーム部が、それぞれの一端側において
    互いに連結せしめられる一方、他端側が自由端とされ、
    更に、該一対のアーム部のそれぞれの中間部位が把持さ
    れて、各中間部位に対して、それらが互いに接近する方
    向に加えられる作用力に抗して、前記弾性に基づく復元
    力が生ぜしめられるように構成された本体と、 該本体における前記一対のアーム部のそれぞれの自由端
    に設けられ、各自由端が互いに接近せしめられることに
    よって、前記眼内レンズ又は補助具が変形若しくは折り
    畳まれた状態で収容される筒体を形成する一対の半割筒
    体と、 長手の筒形状を呈し、前記本体における一対のアーム部
    の間において、長手方向の一端部がそれら一対のアーム
    部の前記連結部位に固定されて、該連結部位側から前記
    自由端側に向かって延びるように位置せしめられたガイ
    ド部材と、 該筒状のガイド部材の内部に、その軸方向に移動可能に
    挿通位置せしめられ、該ガイド部材内を前記本体におけ
    る一対のアーム部の自由端側に向かって移動させられた
    際に、先端部が、前記半割筒体にて形成される前記筒体
    内に突入せしめられ得るように構成された、棒状の押出
    し部材と、 前記本体における一対のアーム部に対して、前記ガイド
    部材を間に挟んでそれぞれ設けられ、前記半割筒体にて
    前記筒体が形成された状態下で、該ガイド部材を挟持し
    て、揺動不能に支持する一対の支持手段と、 を含み、前記半割筒体にて形成される前記筒体を眼内に
    挿入せしめた状態下で、該筒体内に前記押出し部材を突
    入させることによって、該筒体内に収容せしめられた前
    記眼内レンズ又は補助具を該筒体内から押し出して、眼
    内に挿入、位置させるようにしたことを特徴とする眼内
    挿入器具。
  2. 【請求項2】 前記一対の支持手段が、前記ガイド部材
    を前記一対のアーム部の対向方向に挟持する一対の挟持
    部材からなり、該一対の挟持部材が、該一対のアーム部
    の対向方向に直角な方向への該ガイド部材の揺動を阻止
    するのに充分な長さにおいて、該ガイド部材の外周面に
    係合する挟持面を有して構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の眼内挿入器具。
  3. 【請求項3】 前記本体の一対のアーム部が前記自由端
    側で交差せしめられて配置され、該一対のアーム部の前
    記中間部位のそれぞれに対して、各中間部位が互いに接
    近する方向に作用力が加えられることによって、該一対
    のアーム部の各自由端に設けられた前記一対の半割筒体
    が互いに離隔せしめられる一方、該作用力が解消される
    ことによって、該一対の半割筒体が互いに接近せしめら
    れて、前記筒体が形成されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼内挿入器
    具。
  4. 【請求項4】 前記一対の支持手段が、前記本体の一対
    のアーム部の交差部位における、該一対のアーム部の前
    記ガイド部材に対するそれぞれの当接面にて構成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の眼内挿入器具。
  5. 【請求項5】 前記本体における一対のアーム部の一方
    に設けられた第一の係合部材と、その他方に設けられ
    た、該第一の係合部材に対して解除可能に係合する第二
    の係合部材とを有し、該第一の係合部材に対する該第二
    の係合部材の係合によって、前記一対の半割筒体の、前
    記筒体が形成された状態からの互いの離隔移動が阻止せ
    しめられ得るように構成されたロック機構を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の眼
    内挿入器具。
  6. 【請求項6】 前記一対の半割筒体が、前記本体におけ
    る一対のアーム部の各自由端に対して着脱可能に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    何れかに記載の眼内挿入器具。
  7. 【請求項7】 前記一対の半割筒体のそれぞれの外周
    が、先端に向かうに従って次第に小さくなるように構成
    されて、それら一対の半割筒体にて形成される前記筒体
    が、先端に向かうに従って次第に細くなるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れ
    かに記載の眼内挿入器具。
  8. 【請求項8】 前記押出し部材が、その先端側部分を基
    部側部分に対して着脱させ得るように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    眼内挿入器具。
  9. 【請求項9】 前記押出し部材が、前記本体における一
    対のアーム部の把持状態下で、先端に向かって上方に傾
    斜する傾斜面からなる先端面を有して構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の
    眼内挿入器具。
  10. 【請求項10】 前記押出し部材が、その先端面と、前
    記半割筒体にて形成される前記筒体の先端側の端面とが
    面一となる位置まで、前記本体における一対のアーム部
    の自由端側に向かって、前記ガイド部材内を、その軸方
    向に移動せしめられるように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の眼内挿入
    器具。
  11. 【請求項11】 前記ガイド部材の外周面にネジ部が設
    けられる一方、該ネジ部にナット部材が螺合せしめら
    れ、更に、該ナット部材における前記一対のアーム部の
    自由端側の面に前記押出し部材が当接させられて、該ナ
    ット部材の該ネジ部に対する螺入に伴って、該押出し部
    材が、該一対のアーム部の自由端側に向かって、該ガイ
    ド部材内を、その軸方向に移動せしめられるように構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10の
    何れかに記載の眼内挿入器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513044A (ja) * 2004-07-01 2008-05-01 バイオヴィジョン アーゲー 角膜内レンズ挿入装置
JP2013519429A (ja) * 2010-02-11 2013-05-30 プレスバイテック インコーポレイテッド レンズ挿入装置及び方法

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