JPH11190869A - カメラ一体型ビデオレコーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダーのコンパクト化を図ったカメラ
一体型ビデオレコーダを提供する。 【解決手段】 カメラ一体型ビデオレコーダの本体に回
転機構部を介して回動自在に取り付けられているファイ
ンダー部１は、液晶ディスプレィ１１、その表示面に至
る光路の途中に設けられて光路を直角方向に変更するミ
ラー１５、このミラー１５の出射光路上に設けられて画
像を接眼窓に導くレンズ１６を備えている。ミラー１５
の背面に形成された空間には、前記回転機構部を構成す
る軸７が配設されている。これにより、ファインダー部
１の全長が短縮されると共に、ミラー１５の背面のスペ
ースが回転機構部によって有効利用され、ファインダー
部１のコンパクト化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ一体型ビデ
オレコーダに関し、詳しくは、液晶ディスプレィと光学
系を構成要素とするビューファインダーを備えたカメラ
一体型ビデオレコーダに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来のカメラ一体型ビデオレコー
ダを示す外観図である。５１はファインダー部であり、
本体５２の上部に設けられている。ファインダー部５１
は、液晶ディスプレィ（不図示）に表示された画像を接
眼レンズ部（不図示）を介して撮影者の目に導くように
構成されている。図５の構成の場合、ファインダー部５
１の全長を短くするために光路の途中に反射光学系とし
てのミラー（不図示）を配しており、そのために高さの
ある形状になっている。本体５２の前面の上部には、撮
影レンズ５３が設けられている。ファインダー部５１
は、上下方向（矢印方向）に回転できるように、回転軸
５４によって本体５２に支持されている。本体５２は、
ファインダー部５１を回動自在に支持する構造のため、
片側に幅Ｈだけ張り出した構造になっている。 図６は
従来のカメラ一体型ビデオレコーダの他の構成例を示す
外観図である。このカメラ一体型ビデオレコーダが図５
と異なるところは、ファインダー部６１の内部構成にあ
り、他の構成は図５と同じである。したがって、図５と
同じ部分についての説明は省略する。ファインダー部６
１は、液晶ディスプレィ（不図示）と接眼レンズが一直
線上に配置された構造になっており、光学系の途中にミ
ラーを設けていない。このため、高さは低くなっている
が、全長は図５に比べて長くなっており、本体５２の背
面から長さＬだけ突出している。

【０００３】図７は図６のファインダー部６１の詳細構
成を示す断面図である。液晶ディスプレィ７１と接眼レ
ンズ７２は一直線上に配設され、途中にはレンズ７３が
配設されている。液晶ディスプレィ７１の背面にはバッ
クライト７５が配設され、このバックライト７５の背面
には基板７６が配設されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ファインダーの回転位置を側面に持ってきた
場合には、図５及び図６に示す幅Ｈの部分のような回転
部を支持するための部分が必要になる。更に、図６及び
図７のように、途中に反射光学系を設けない場合には、
全長が長くなる。また、ファインダーの回転位置を接眼
部の反対側端に設けた場合もファインダー全体の長さが
長くなり、本体から突き出てしまう。

【０００５】本発明は上述の問題点に鑑み、ファインダ
ーのコンパクト化を図ったカメラ一体型ビデオレコーダ
を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、請求項１に記載のように、撮影画像
または再生画像を表示する液晶ディスプレィと、該液晶
ディスプレィの表示面に至る光路上に配設された接眼レ
ンズ部とを備えたビューファインダーが、回転機構部を
介して本体に回動自在に取り付けられているカメラ一体
型ビデオレコーダにおいて、前記ビューファインダー
は、前記液晶ディスプレィの表示面と前記接眼レンズ部
との間に光路を変更するミラーが配置され、該ミラーの
背面に形成された空間に前記回転機構部が配設されてい
ることを特徴とするカメラ一体型ビデオレコーダにあ
る。

【０００７】この構成によれば、液晶ディスプレィの表
示面と接眼レンズ部との間に配設されたミラーによって
光路が変更される。例えば、９０度に変更した場合、ミ
ラーは４５度の角度に取り付けられるため、その背部に
は空間が形成され、回転機構部を配設することができ、
無駄なスペースを生じることがない。また、ミラーによ
って光路が変更されるためにファインダー部の全長を短
縮することができ、ファインダー部のコンパクト化を図
ることができる。

【０００８】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項２に記載のように、前記回転機構部
は、前記本体側に設けられた一対の軸受部と、この軸受
部に前記ファインダー部を回動自在に支持する軸と、前
記本体の前記突起間に設けられた突起部と、該突起部に
圧接摺動が可能に前記軸に外嵌固定される円筒状部材と
を具備したカメラ一体型ビデオレコーダにある。

【０００９】この構成によれば、軸によってファインダ
ー部を本体に回動自在に支持することができ、その際、
一点支持のために自重で動くのを軸に外嵌された円筒状
部材と本体側の突起部との摩擦力により防止している。
この構成により、ファインダー部を任意の角度に固定す
ることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 図１は本発明に係るカメラ一体
型ビデオレコーダの主要部の構成を示す分解斜視図であ
る。また、図２は本発明に係るカメラ一体型ビデオレコ
ーダの全体構成を示す外観図であり、図３は組み立て後
の回転部の構成を示す正面断面図である。

【００１１】図２において、１はファインダー部、２は
ファインダー部１を上部に回転自在に備えた本体、３は
本体２の前面に取り付けられた撮影レンズ、４は撮影者
の手である。本体２は、手４で把持できるサイズ及び形
状に作られている。

【００１２】図１において、本体２の上面の前部には、
ファインダー部１を支持するための軸受部５，６が立設
されている。この軸受部５，６は、ファインダー部１の
先端部（撮影レンズ３寄りの端部）に嵌入される。軸受
部５，６には、軸７が挿通される穴５ａ，６ａが設けら
れている。ファインダー部１の端部には、軸受部５，６
の嵌入する凹部１ｃが設けられ、その両側壁には軸７が
中間に円筒状部材８を介在させて挿入される穴１ａ，１
ｂが設けられている。穴１ａ，１ｂと穴５ａ，６ａが一
直線上に並ぶ状態で軸７が挿通される。なお、軸７を通
した後、軸７の頭部分には円板形の化粧板１０が目隠し
として接着される。円筒状部材８はゴム等を用いて円筒
形に作られており、軸７に外嵌された後、接着やビス止
め等の手段によって軸７に固定される。また、本体２上
の軸受部５と軸受部６の間には、円筒状部材８に圧接で
きる高さに設定した台座形の突起部９が設けられてい
る。部材１０は軸を通した後のファインダー部１の目隠
し部材であり、接着剤等により取り付けられる。

【００１３】ファインダー部１は、軸７が穴１ｂで圧入
されるため、軸７と一体に回動する。この回動に伴って
円筒状部材８も軸７と一体に回動する。円筒状部材８は
本体２上の突起部９で圧接されているため、両者間に摩
擦力が働き、ファインダー部１が自重によって水平位置
に戻るのを防止し、任意の角度位置を保持するように機
能する。

【００１４】図４はファインダー部１の光学系の詳細を
示す断面図である。１１は画像をモノクロまたはカラー
で表示する液晶ディスプレィ、１２は液晶ディスプレィ
１１の背面に設置されたバックライト部、１３は液晶デ
ィスプレィ１１及びバックライト部１２を駆動するため
の駆動回路等が実装された基板、１４は液晶ディスプレ
ィ１１の表示画面に面して配設された拡大レンズ、１５
は拡大レンズ１４の出射光路上に４５度の角度で配設さ
れたミラー、１６はミラー１５上に配設された視度調整
用のレンズである。１７は、液晶１１、バックライト１
２、基板１３、レンズ１４、及びミラー１５を一体に保
持するための保持部材であり、ファインダー部１に固定
される。１８はレンズ１６の保持部材であり、矢印Ａ方
向に移動することができる。１９は軟質のゴム等で作ら
れたアイカップであり、接眼窓に取り付けられている。
ミラー１５の背部には空間が形成され、この空間に軸７
が配設される。

【００１５】図４において、液晶ディスプレィ１１に表
示された画像は拡大レンズ１４により拡大された後、ミ
ラー１５で９０度に光路が変更され、視度調整用のレン
ズ１６に入射する。レンズ１６を出射した光束はアイカ
ップ１９より覗く撮影者の目に入る。このように、ミラ
ー１５で光路を変更しているため、ファインダー部１の
長さを短くすることが可能になり、本体２の背面から突
出する部分が生じないようにすることができる。

【００１６】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、液晶ディスプレィ１１以降の光路内にミラー１５を
設けて全長を短縮し、このミラー１５の背部に軸７によ
る回転機構を設けたため、ファインダー部１の小型化が
可能になった。

【００１７】〔発明と実施の形態の対応〕以上の実施の
形態において、レンズ１６が接眼レンズ部に相当する。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る請求
項１記載の発明によれば、液晶ディスプレィの表示面と
接眼レンズ部との間に光路を変更するミラーが配置さ
れ、該ミラーの背面に形成された空間に回転機構部を設
けたビューファインダーにしたので、ミラーによって光
路が変更されるためにファインダー部の全長が短縮され
ると共に、ミラー背面のスペースが回転機構部によって
有効利用され、ファインダー部のコンパクト化を図るこ
とができる。

【００１９】本出願に係る請求項２記載の発明によれ
ば、前記回転機構部を、前記本体側に設けられた一対の
軸受部、この軸受部に前記ファインダー部を回動自在に
支持する軸、前記突起間の前記本体に設けられた突起
部、該突起部に圧接摺動が可能に前記軸に外嵌固定され
る円筒状部材を備えた構成にしたので、ファインダー部
を任意の角度に位置決めし、その位置で固定することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るカメラ一体型ビデオレコーダの主
要部の構成を示す分解斜視図である。

【図２】本発明に係るカメラ一体型ビデオレコーダの全
体構成を示す外観図である。

【図３】図１の構成部材を組み立てた後の回転部の構成
を示す正面断面図である。

【図４】本発明に係るファインダー部の光学系の詳細を
示す断面図である。

【図５】従来のカメラ一体型ビデオレコーダを示す外観
図である。

【図６】従来のカメラ一体型ビデオレコーダの他の構成
例を示す外観図である。

【図７】図６のファインダー部の詳細構成を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ ファインダー部 １ａ，１ｂ，５ａ，６ａ 穴 ２ カムコーダ本体 ５，６ 軸受部 ７ 軸 ８ 円筒状部材 ９ 突起部 １１ 液晶ディスプレィ １５ ミラー １６ レンズ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮影画像または再生画像を表示する液晶
   ディスプレィと、該液晶ディスプレィの表示面に至る光
   路上に配設された接眼レンズ部とを備えたビューファイ
   ンダーが、回転機構部を介して本体に回動自在に取り付
   けられているカメラ一体型ビデオレコーダにおいて、
   前記ビューファインダーは、前記液晶ディスプレィの表
   示面と前記接眼レンズ部との間に光路を変更するミラー
   が配置され、該ミラーの背面に形成された空間に前記回
   転機構部が配設されていることを特徴とするカメラ一体
   型ビデオレコーダ。
2. 【請求項２】 前記回転機構部は、前記本体側に設けら
   れた一対の軸受部と、この軸受部に前記ファインダー部
   を回動自在に支持する軸と、前記本体の前記突起間に設
   けられた突起部と、該突起部に圧接摺動が可能に前記軸
   に外嵌固定される円筒状部材とを具備することを特徴と
   する請求項１記載のカメラ一体型ビデオレコーダ。