JPH11190690A - 加硫特性測定装置 - Google Patents

加硫特性測定装置

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JPH11190690A
JPH11190690A JP35929697A JP35929697A JPH11190690A JP H11190690 A JPH11190690 A JP H11190690A JP 35929697 A JP35929697 A JP 35929697A JP 35929697 A JP35929697 A JP 35929697A JP H11190690 A JPH11190690 A JP H11190690A
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JP
Japan
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die
lower die
sample
vulcanization
torque
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JP35929697A
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English (en)
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Yasutoku Konaka
泰徳 湖中
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムーニー粘度特性およびムーニースコーチ特
性と、加硫特性とを測定することができる加硫特性測定
装置の提供。 【解決手段】 下部ダイ2はモータ7により回転および
ねじり振動の2種類の形態で駆動することができ、下部
ダイ2を回転させた場合には試料のムーニー粘度などを
測定することができ、一方、下部ダイ2をねじり振動さ
せた場合には試料の加硫特性を測定することができる。
特に、一回の測定において、最初は回転駆動させ、次い
でねじり振動させることによって、ムーニー粘度などと
加硫特性とを同時に測定することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫特性測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム等の物理特性を測定する装置
として、ムーニー粘度計やダイ加硫試験機等がある。ム
ーニー粘度計はゴム等の粘度特性を測定する試験機であ
り、試料(ゴム等)が納められた試料室内でロータを一
定方向に回転させ、試料からロータに加わるトルクを検
出して試料の粘度を測定する。このムーニー粘度計は、
未加硫ゴムのムーニー粘度を測定するムーニー粘度試験
や未加硫ゴムのスコーチ特性を測定するムーニースコー
チ試験等に用いられる。
【0003】一方、ダイ加硫試験機は未加硫ゴムの加流
特性を測定するものであり、上ダイと下ダイとの間の試
料室内に試料を入れ、下ダイをねじり振動させて試料に
破壊しない程度の定振幅正弦波振動(振動数は毎分10
0回、振動の角度は±1°)を与え、上ダイが試料を介
して受ける力(トルク)を未加硫から過加硫に至るまで
測定し試料の加硫特性を測定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ムーニ
ー粘度計ではロータの回転方向が一定方向であるため、
試料であるゴムの加硫が進むと架橋したゴム分子鎖がロ
ータ回転によって引き裂かれるとともに、ダイ表面と試
料との間ですべりが発生する。そのため、ムーニー粘度
計でゴムの加硫特性を測定しようとしても、完全な加硫
状態まで加硫特性を測定することができない。一方、ダ
イ加硫試験機を用いて試料の未加硫状態時の粘度測定
や、原料ゴムの粘度測定を行う場合には、測定されるト
ルクがかなり小さくなるため正確な粘度測定がし難いと
いう欠点がある。
【0005】本発明の目的は、ムーニー粘度特性および
ムーニースコーチ特性と加硫特性とを測定することがで
きる加硫特性測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1および図2に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明は、円筒状試料室12を形成する
上部ダイ1,下部ダイ2,上部固定ダイ9および下部固
定ダイ10と、下部ダイ2を回転およびねじり振動の2
種類の形態で駆動することができる駆動装置7と、試料
室12に試料を充填して下部ダイ2を駆動装置7により
駆動した際に、試料から上部ダイ1に作用するトルクを
検出する検出手段6と、試料の粘性を測定するために下
部ダイ2を回転駆動し、所定の時点において試料の加硫
特性を測定するために下部ダイ2をねじり振動駆動する
ように駆動装置7を制御する制御手段8とを備えて上述
の目的を達成する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は本発明による加硫特
性測定装置の概略構成を示す図である。1は上部ダイで
あり、上部ダイ1には上部ダイ1を加熱するヒータ3a
と、上部ダイ1の温度を検出する測温抵抗体などの温度
検出器4aが取り付けられている。一方、2は下部ダイ
であり、下部ダイ2にも下部ダイ2を加熱するヒータ3
bと、下部ダイ2の温度を検出する測温抵抗体などの温
度検出器4bが取り付けられている。5は上部ダイ1を
図示上下方向に移動させるエアシリンダであって、6は
上部ダイに加わるトルク(上部ダイ1の軸の回りのトル
ク)を検出するためのロードセルである。
【0009】下部ダイ2はモータ7により回転駆動また
はねじり振動(正弦波振動)駆動される。上述したヒー
タ3a,3b、温度検出器4a,4b、エアシリンダ
5、ロードセル6およびモータ7は制御装置8と接続さ
れており、この制御装置8により上部ダイ1および下部
ダイ2の温度調整,エアシリンダ5による上部ダイ1の
降下・上昇,ロードセル6によるトルクの検出およびモ
ータ7による下部ダイ2の回転またはねじり振動の制御
が行われる。また、8aは検出されたデータから各種特
性値を演算する演算部であり、8bは各種特性値を算出
する際に用いられるデータが記憶される記憶部である。
【0010】図2は、上部ダイ1をエアシリンダ5によ
り降下させたときに形成される試料室を説明する図であ
る。図1では省略したが、9は上部固定ダイ、10は下
部固定ダイである。固定ダイ9,10は上部ダイ1と下
部ダイ2とが接触するのを防いでおり、上部ダイ1と上
部固定ダイ9との間および下部ダイ2と下部固定ダイ1
0との間には、それぞれシール11a,11bが設けら
れている。上部固定ダイ9は上部ダイ1と一緒に上下方
向に駆動されるような構造となっており、エアシリンダ
5を下方に駆動して上部ダイ1および上部固定ダイ9を
降下させると、図2に示すように上下の二つのダイ1,
2とその周囲の固定ダイ9,10によって囲まれる円筒
状の試料室12が形成される。この試料室12内には、
例えば、ゴム製の試料が充填される。
【0011】次に、図1に示した装置の動作を図3のフ
ローチャートを参照して説明する。試料を下部ダイ2の
試料室12に充填し、エアシリンダ5により上部ダイ1
および上部固定ダイ9を降下させて試料室12を密閉す
る。この状態でヒータ3a,3bを作動させて試料を加
熱した後、モータ7を駆動して下部ダイ2の回転速度
が、例えば、毎分2回転となるように回転制御する(ス
テップS1)。ステップS2では、上部ダイ1に発生す
るトルクをロードセル6により計測する。続くステップ
S3は、後述するように、計測されるトルクが最低Tmi
nとなってからさらにΔT上昇したか否かを判定するス
テップであり、ΔT上昇していない場合にはステップS
2に戻ってトルク計測を継続し、ΔT上昇したならばス
テップS4へ進む。
【0012】図4は計測されたトルクから得られるトル
ク・時間の関係を概念的に示す図であり、時間t2が上
述した所定時間である。すなわち、トルクが最低値Tmi
nとなった後にΔTだけ上昇したならばフローチャート
のステップS4へ進む。通常、ムーニー粘度試験機でム
ーニースコーチ特性を測定する場合には、計測されたト
ルクから算出されるムーニー粘度が最低(そのときのム
ーニー粘度をVmとする)となった後、さらにムーニー
粘度がVmより5M(Mはムーニー単位)上昇するまで
の時間をムーニースコーチ時間という。本実施の形態で
は、このムーニースコーチ時間に相当する時間を上記所
定時間t2とする。すなわち、トルクTminはムーニー粘
度Vmに対応し、ΔTはムーニー粘度5Mに対応するト
ルクである。
【0013】図3に戻って、トルクがΔT上昇してステ
ップ3からステップS4に進んだならば、モータ7の制
御を回転駆動からねじり振動駆動に切り換える。下部ダ
イ2をねじり振動駆動する場合には、例えば、従来の加
硫試験機と同様に振動数を毎分100回、振動の振幅角
を2°のように設定する。続くステップS5では、上部
ダイ1に発生するトルクをロードセル6により計測す
る。ステップS6はロードセル6が最大トルクTHを検
出したか否かを判定するステップであり、検出しない場
合にはステップS5へ戻ってトルク計測を継続し、最大
トルクTHを検出したならばステップS7へ進む。
【0014】ところで、ねじり振動時に得られるトルク
・時間曲線(加硫曲線)には図5に示すように幾つかの
種類があり、ステップS6からステップS7へ進む判定
はそれぞれ異なる。例えば、図5の(a)のように時間
の経過とともに加硫曲線がほぼ平坦なるような場合に
は、ほぼ平坦となった時点でステップS7へ進み、その
ときのトルクを最大トルクTHとする。また、(b)の
ように加硫曲線が極大を有する場合には、極大が得られ
たならばステップS7へ進み、そのときのトルクを最大
トルクTHとする。さらにまた、(c)のようにトルク
が上昇し続けるような場合には、加硫曲線の傾きが安定
した領域での特定の時間t3、例えば30分,45分,
60分などの15分単位の時間、にステップS7へ進
み、そのときのトルクを最大トルクTHとする。
【0015】ステップS7では、得られたデータ(図4
に示すような曲線)からムーニー粘度,ムーニースコー
チ時間や加硫特性などを算出する。例えば、ムーニー粘
度やムーニースコーチ時間を算出する場合には未加硫時
のデータ(図4のダイ回転時のデータ)を用いて算出す
るが、本実施の形態の装置により得られるデータと従来
のムーニー試験機から得られるデータとの対応関係を予
め求めて記憶部8bに記憶しておき、その対応関係に基
づいてムーニー粘度やムーニスコーチ時間などを算出す
る。
【0016】また、加硫特性、すなわち、誘導時間tc
(10),50%加硫時間tc(50),90%加硫時間tc(90)
などについては図4のダイ振動時のデータを用いて算出
する。ここで、tc(10),tc(50)およびtc(90)につい
て図6を用いて説明する。図6は従来の加硫特性測定装
置によって得られる加硫曲線であり、試験開始時から下
部ダイをねじり振動させた場合の曲線である。加硫曲線
の最大トルクTHと最小トルクTLとの差をTE(=TH−
TL)としたとき、tc(10),tc(50)およびtc(90)はそ
れぞれトルクがTL+10%TE,TL+50%TEおよび
TL+90%TEとなる時間である。なお、10%TEと
はTEの10%の大きさを表す。本実施の形態では、ダ
イ回転時に得られるトルクTminに基づいてダイ振動時
に得られるであろう最小トルクTL1(図4)を推定算出
し、算出されたTL1を用いてtc(10),tc(50)およびt
c(90)を算出する。
【0017】なお、以上の説明では、下部ダイ2を回転
駆動させた後にねじり振動駆動させて、一連の測定でム
ーニー粘度やムーニースコーチ時間と加硫特性とを同時
に測定するようにしたが、別々に行うようにしても良
い。例えば、下部ダイ2を最初からねじり振動させるこ
とも可能であり、その場合には、図6のような加硫曲線
が得られる。
【0018】上述したように、本発明による加硫特性測
定装置では、下部ダイ2を回転駆動およびねじり振動駆
動の2形態で駆動することが可能なため、従来は異なる
試験機で行っていたムーニー粘度測定と加硫特性測定を
一台の装置で行うことが可能となる。さらに、上述した
ように、下部ダイ2を回転駆動して所定時間経過した後
にねじり振動駆動に切り換えることにより、1回の測定
でムーニー粘度やムーニースコーチ時間と加硫特性とを
同時に測定することができる。
【0019】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、ロードセル6は検出手段を、
制御装置8は制御手段を、モータ7は駆動装置をそれぞ
れ構成する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加硫特性
測定装置によれば、試料のムーニー粘度やムーニースコ
ーチ時間の測定を先に行い、その後で引き続き加硫特性
を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加硫特性測定装置の概略構成を示す図。
【図2】試料室12を説明する図。
【図3】装置の動作を説明するフローチャート。
【図4】トルク・時間の関係を概念的に示す図。
【図5】3種類の加硫曲線を示す図であり、それぞれを
(a)〜(c)に示す。
【図6】従来の加硫曲線の一例を示す図。
【符号の説明】
1 上部ダイ 2 下部ダイ 3a,3b ヒータ 4a,4b 温度検出器 5 エアシリンダ 6 ロードセル 7 モータ 8 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状試料室を形成する上部ダイ,下部
    ダイ,上部固定ダイおよび下部固定ダイと、 下部ダイを回転およびねじり振動の2種類の形態で駆動
    することができる駆動装置と、 前記試料室に試料を充填して前記下部ダイを前記駆動装
    置により駆動した際に、試料から前記上部ダイに作用す
    るトルクを検出する検出手段と、 試料の粘性を測定するために前記下部ダイを回転駆動
    し、所定の時点において試料の加硫特性を測定するため
    に前記下部ダイをねじり振動駆動するように前記駆動装
    置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする加硫
    特性測定装置。
JP35929697A 1997-12-26 1997-12-26 加硫特性測定装置 Pending JPH11190690A (ja)

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JP35929697A JPH11190690A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 加硫特性測定装置

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JP35929697A JPH11190690A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 加硫特性測定装置

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JP (1) JPH11190690A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6523397B1 (en) * 1999-02-08 2003-02-25 Nichigo Shoji Co., Ltd. Curing characteristics measuring apparatus and measuring method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6523397B1 (en) * 1999-02-08 2003-02-25 Nichigo Shoji Co., Ltd. Curing characteristics measuring apparatus and measuring method

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