JPH11190686A - ガスサンプリングプローブ - Google Patents

ガスサンプリングプローブ

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JPH11190686A
JPH11190686A JP36818097A JP36818097A JPH11190686A JP H11190686 A JPH11190686 A JP H11190686A JP 36818097 A JP36818097 A JP 36818097A JP 36818097 A JP36818097 A JP 36818097A JP H11190686 A JPH11190686 A JP H11190686A
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JP
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flue
dust
sampling pipe
pipe
gas
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Application number
JP36818097A
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English (en)
Inventor
Naokazu Kinoshita
直和 木下
Takao Shitaya
隆雄 下谷
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリングパイプへのダストの付着を抑
え、サンプリングパイプにダストが付着したときには簡
便迅速にダストを除去する。 【解決手段】 パージノズル39によってサンプリング
パイプ21の煙道内側の先端に水を連続して噴射してお
くことによりサンプリングパイプ21内へのダストの吸
引を軽減させる。さらに、ガス吸引口25でのダストの
固形化を防止する。ダストの固形化によるガス吸引口2
5の閉塞が生じた場合は、蓋用フランジ37をはずし、
パージノズル39をサンプリングパイプ21から引き抜
き、棒部材をサンプリングパイプ21に挿入してサンプ
ルガス流路22内及びガス吸引口25の固形物を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙道にパイプを挿
入して排ガスを採取するガスサンプリングプローブに関
し、特に、高温、高ダスト又は高腐食性の排ガスを採取
するガスサンプリングプローブ(以下プローブという)
に関するものである。このようなプローブは、例えばセ
メントキルン排ガスや高炉方式ゴミ燃焼炉(高温溶融炉
方式)の排ガスを採取するためなどに用いられる。採取
された排ガスは前処理を施され、例えば炭素酸化物や硫
黄酸化物、窒素酸化物など排ガス中に含まれる成分が測
定される。
【0002】
【従来の技術】例えばセメントキルン製造プラントで
は、従来、クリンカー焼成に当たって重油又は石炭燃料
を燃焼させていた。しかし、最近ではプラント運転コス
トのコストダウンを図るとともにプラントでの高温燃焼
を利用して、例えば生活廃棄物や古タイヤ、廃油などを
燃焼させ、ゴミ燃焼炉に近い状態にて運転を行なう場合
が多くなってきた。特に、廃棄物などの低温燃焼により
生成するダイオキシン対策上、非常に有効なことから、
この傾向がますます増加しつつある。そして、プラント
から排出される排ガスには、従来から含まれるクリンカ
ーダストの他にゴミなどの燃焼物にダスト化学物質が含
まれるようになり、クリンカーダストの性質が変化する
ようになった。その結果、それらの化学変化に伴ない、
煙道に挿入されたプローブのサンプリングパイプの腐食
及び閉塞が著しくなってきた。これらの問題を解決する
ために、安定して排ガスを採取することができるガスプ
ローブの開発が要求されている。
【0003】図1は従来のプローブを表す構成図であ
る。サンプリングパイプ1が例えば900〜1200℃
の煙道に挿入されている。熱によるサンプリングパイプ
1の溶解を防止するために、パイプの周囲に水冷却機構
が備えられ冷却水が循環している。サンプリングパイプ
1の煙道外側の先端には、サンプルガスに含まれるダス
トを除去するフィルタ3が備えられている。サンプルガ
スの流路にはサンプルガスの吸引を開始又は停止する電
動弁7が設けられている。フィルタ3の逆洗を行なうた
めの計装エアーの圧力を調節する減圧弁13が備えられ
ている。減圧弁13からの一方の流路は電動弁9を介し
てパージ空気用ノズル15に接続され、他方の流路は、
減圧弁13からの流路は電動弁11を介してサンプルガ
スの流路に接続されている。電動弁7,9,11はコン
トローラ5により制御されている。サンプルガス(排ガ
ス)はサンプリングパイプ1から吸引され、フィルタ3
に送られる。フィルタ3ではサンプルガスに含まれるダ
ストが除去される。コントローラ5により、電動弁7が
開かれ、電動弁9,11が閉じられているので、サンプ
ルガスは、電動弁7を介して前処理機構(図示略)に送
られる。その後、サンプルガスに含まれる各種ガス中成
分が検出される。サンプリングパイプ1及びフィルタ3
に付着したダストは逆洗フィルタパージを行なうことに
より定期的に除去される。逆洗フィルタパージを行なう
ために、コントローラ5により電動弁7を閉じ、電動弁
9,11を交互に開く。計装エアーは電動弁9からはパ
ージ空気用ノズル15を介して、また電動弁11からも
プローブ内に送られ、フィルタ3に付着したダストを剥
がしつつサンプリングパイプ1から煙道内に排出され
る。その結果、サンプリングパイプ1及びフィルタ3に
付着したダストは除去される(逆洗フィルタパージ方
式、従来例1)。
【0004】また、他の従来例では、サンプルガスに含
まれるダストを除去するために、サンプリングパイプ内
に連続して水を噴射する機構を備えている。サンプリン
グパイプ内に吸引されたダストを水によってサンプリン
グパイプ先端から煙道内に排出することによりダストの
除去及びサンプリングパイプの詰りを防止している(水
噴射エジェクター方式、従来例2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例1では、サンプ
リングパイプ及びフィルタ付着したダストが粘着性物質
である場合、空気による逆洗のみではダストを除去し切
れない。その結果、サンプルガス中に含まれる目的成分
がダストに吸着して正確な測定を行なうことができな
い。さらに、ダストの付着が増加すると、サンプリング
パイプやフィルタが詰ってサンプルガスの流路が狭くな
り十分な量のサンプルガスを採取できなくなる。
【0006】また、従来例2では、サンプルガスと噴射
された水との分離ができず、ダストタール成分などとし
てダスト及び水分を前処理機構に吸引してしまう。その
結果、前処理機構の流路が閉塞され、サンプルガスに含
まれる成分の分離ができなくなる。さらに、噴射された
水にダストが取り込まれてサンプリングパイプ先端部で
凝固し、サンプリングパイプ先端部の詰りや腐食を生じ
させる。サンプリングパイプやフィルタにダストの付着
や詰りが生じた場合、サンプリングパイプを煙道内から
抜いて洗浄する必要がある。そのため、プローブ本体を
煙道から外さなくてはならず、手間がかかり、欠測時間
が長くなるという問題があった。
【0007】そこで、本発明はサンプリングパイプへの
ダストの付着を抑え、サンプリングパイプにダストが付
着したときには簡便迅速にダストを除去することができ
るガスサンプリングプローブを提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるガスサ
ンプリングプローブは、高温及び高ダストの排ガス中に
含まれる目的成分を測定するために煙道内にサンプリン
グパイプを挿入して排ガスを煙道外に導き、フィルタに
よりダストを除去するガスサンプリングプローブにおい
て、煙道外側の先端は開閉可能な蓋機構により閉じられ
ており、そのパイプ部の煙道外に位置する側壁に、フィ
ルタが設置された分岐流路を備えた直線状のサンプリン
グパイプ部と、サンプリングパイプ部の煙道内側の先端
に水又は空気を噴射してダスト吸引防止及びダスト噴出
を行なう機構と、を備えている。
【0009】ダスト吸引防止及びダスト噴出を行なう機
構によってサンプリングパイプ部の煙道内側の先端に水
又は空気を連続して噴射しておくことによりサンプリン
グパイプ部内へのダストの吸引を軽減させる。さらに、
サンプリングパイプ部先端でのダストの固形化を防止
し、サンプリングパイプ部先端部の閉塞を軽減させる。
ダストの固形化によるサンプリングパイプ部先端部の閉
塞が生じた場合は、煙道外側の先端の蓋機構を開き、棒
部材をサンプリングパイプ部内部に挿入してサンプリン
グパイプ部内及び先端部の固形物を除去する。
【0010】第2の発明によるガスサンプリングプロー
ブは、高温及び高ダストの排ガス中に含まれる目的成分
を測定するために煙道内にサンプリングパイプを挿入し
て排ガスを煙道外に導くガスサンプリングプローブにお
いて、煙道外側の先端は開閉可能な機構により閉じられ
ており、そのパイプの煙道外に位置する側壁に、排ガス
を煙道外に導く分岐流路を備えた直線状のサンプリング
パイプ部と、煙道外側の先端からサンプリングパイプ部
内に挿入され、サンプリングパイプ部の内径に対応した
寸法をもつ螺旋形状の翼部を備えた回転可能なパイプを
備え、そのパイプ内を経て煙道内側の先端に水又は空気
を噴射し、かつ翼部を、その螺旋の方向により固形物を
先端側に押す方向に、サンプリングパイプ部内で回転さ
せる回転機構と、を備えている。
【0011】回転機構により、煙道内側の先端に水又は
空気を連続して噴射することによりサンプリングパイプ
部内へのダストの吸引を軽減させる。さらに、サンプリ
ングパイプ部先端でのダストの固形化を防止し、サンプ
リングパイプ部先端部の閉塞を軽減させる。また、翼部
をサンプリングパイプ部内で回転させることにより、サ
ンプリングパイプ部内のダスト付着を防止し、かつ固形
物を煙道方向に移動させて排出する。ダストの固形化に
よるサンプリングパイプ部先端部の閉塞が生じた場合
は、回転機構のパイプをサンプリングパイプ部内から引
き抜き、棒部材をサンプリングパイプ部内部に挿入して
パイプ部内及び先端部の固形物を除去する。
【0012】
【実施例】図2は、第1の発明の一実施例を表す構成図
である。煙道内に挿入されてサンプリングガスを煙道外
に導くサンプリングパイプ21の断面は3重構造になっ
ており、外側から第1の空間には冷却水入口24aが接
続され、外側から第2の空間は冷却水出口24bが接続
されている。中央の空間はサンプルガス流路22であ
り、第1の空間と第2の空間は先端側でつながって冷却
水流路23を形成している。サンプリングパイプ21の
先端部に形成されたガス吸引口25付近のサンプリング
パイプ21側面には、複数の補助吸引孔27が形成され
ている。サンプリングパイプ21の最外壁にはサンプリ
ングパイプ21を煙道に取り付けるための取付けフラン
ジ29が設けられている。
【0013】サンプリングパイプ21のガス吸引口25
とは反対側の基端側に、サンプルガス流路22の直線上
に位置するパイプ31と、パイプ31の側壁で分岐する
分岐パイプ33とからなるY字パイプ35が接続されて
いる。パイプ31の先端には開閉可能な蓋用フランジ3
7が配置されている。分岐パイプ33の側壁には計装エ
アーを注入するためのパージエアー入口34が設けられ
ている。蓋用フランジ37には開口が形成されており、
そこからパイプ31及びサンプルガス流路22内を通っ
てガス吸引口25に水又は空気を噴射するパージノズル
39が挿入されている。
【0014】分岐パイプ33には除塵器41が接続され
ている。除塵機41のサンプルガス流路にはダストを除
去するフィルタ43が配置されている。サンプルガス流
路はフィルタ43を介して、除塵されたサンプルガスを
保温する加熱導管45に接続されている。加熱導管45
にはコネクタ74が配置されている。加熱導管45はそ
のコネクタ74から電磁弁77、コネクタ76を介し
て、サンプルガスの水分を除去するクーラ79に接続さ
れている。コネクタ76には電磁弁81を介して、エア
ーフィルタ83が接続されている。クーラ79にはサン
プルガスを吸引するポンプ85の吸入口が接続されてい
る。ポンプ85の排出口は、サンプルガスに含まれる目
的成分を分離して検出する分析計87に接続されてい
る。
【0015】フィルタ43内部には、フィルタ43内部
から計装エアーを送ってフィルタ43に付着したダスト
を除去するために複数の孔が形成されたフィルタ内部パ
ージパイプ47が配置されている。また、フィルタ43
側部には、フィルタ43側面に計装エアーを噴出するた
めのフィルタ表面パージ噴出口49が複数個形成されて
いる。噴出口49は、除塵器41外部からの計装エアー
を噴出口49に導くフィルタ表面パージエアー入口44
に接続されている。除塵器41のサンプルガス流路の表
面にはサンプルガスの温度を下げないようにするヒータ
51が設置されている。
【0016】冷却水入口24aには冷却水注入機構が接
続されている。冷却水注入機構は冷却水を蓄える冷却水
ヘッドタンク53や、冷却水流路23に注入される冷却
水の流量を測定する冷却水用フローメータ55、冷却水
の圧力を測定する冷却水圧力計57などから構成されて
いる。冷却水出口24bには冷却水排出機構の冷却水ド
レンポット59が接続されている。冷却水ドレンポット
59には、排出された冷却水の温度を測定する温度計6
1が設けられている。
【0017】パージノズル39には、コネクタ62、先
端パージノズル給水流路63を介してパージノズル39
に水を送るパージ水供給機構のポンプ65の排出口が接
続されている。流路63には電磁弁63aが設置されて
いる。ポンプ65の吸入口は、水を蓄えた先端ノズルス
プレー水給水タンク67に接続されている。パージノズ
ル39には、さらに、流路63とは別に、計装エアーを
送る先端パージエアー流路69がコネクタ62を介して
接続されている。流路69には電磁弁69aが配置され
ている。
【0018】パージエアー入口34、フィルタ表面パー
ジエアー入口44、コネクタ74には、計装エアーを送
るサンプルプローブパージエアー流路71、フィルタ表
面パージエアー流路73、フィルタ内部測定ラインパー
ジエアー流路75がそれぞれ接続されている。流路7
1,73,75には電磁弁71a,73a,75がそれ
ぞれ配置されている。流路69,71,73,75は電
磁弁89、減圧弁91を介して計装エアー製造装置(図
示略)に接続されている。
【0019】次に同実施例の動作について説明する。排
ガス測定対象装置の運転開始とともに、サンプリングパ
イプ21の冷却を行なうために、冷却水ヘッドタンク5
3からフローメータ55、冷却水入口24aを介してサ
ンプリングパイプ21の冷却水流路23に冷却水を送
る。冷却水流路23を循環し、煙道の熱により温められ
た冷却水は冷却水出口24bから排出され、冷却水ドレ
ンポット59に送られる。サンプリングパイプの保護を
行なうために、冷却水の流量、圧力、温度は、フローメ
ータ55、冷却水圧力計57、温度計61により監視さ
れている。
【0020】次に、ガス吸引口25に水を噴射するため
に、ポンプ65を回転させ、電磁弁63aを開いて流路
63を介してタンク67の水をパージノズル39に送
る。このとき、電磁弁69aは閉じられている。タンク
67からの水はパージノズル39の先端から噴出されて
気化する。その結果、サンプルガス流路22の表面の腐
食、及びクリンカーなどのダストの付着を防止できる。
【0021】電磁弁77を開き、電磁弁71a,73
a,75a,81,89を閉じた後、ポンプ85を作動
させて、サンプルガスをガス吸引口25及び補助吸引孔
27からサンプルガス流路22に吸引する。サンプルガ
スをY字パイプのパイプ31,33を介して除塵器41
に導き、サンプルガスに含まれるダストをフィルタ43
によって除去する。このとき、フィルタ43にはダスト
が付着するが、パージノズル39によるサンプリングパ
イプ21先端部での散水により、付着するダストの量は
軽減されている。その結果、逆洗頻度を減少させること
ができる。
【0022】除塵されたサンプルガスを加熱導管45、
電磁弁77を介してクーラ79に送る。クーラ79でサ
ンプルガスに含まれる水分を除去し、除塵及び除湿され
たサンプルガスをポンプ85を介して分析計87に導
く。分析計87でサンプルガスに含まれる目的成分を分
離し、その濃度を測定する。
【0023】次に、プローブ内のダストを計装エアーに
よって逆洗除去するときの動作を説明する。まず、電磁
弁77を閉じてサンプルガスの吸引を停止する。このと
き、電磁弁81を開いておき、エアーフィルタ83を介
して清浄空気を吸引しておくと、分析計87の安定を保
つことができる。次に、電磁弁89を開いて、計装エア
ー製造装置から、減圧弁91、電磁弁89を介して電磁
弁69a,71a,73a,75aに計装エアーを送れ
る状態にする。また、
【0024】その後、フィルタ43の表面に付着したダ
ストを除去するために、電磁弁73a,75aを交互に
開く。電磁弁75aが開かれたときには、計装エアーが
流路75、コネクタ74、加熱導管45を介してフィル
タ内部パージパイプ47に送られる。計装エアーはフィ
ルタ内部パージパイプ47の複数の孔から噴出され、フ
ィルタ43表面のダストを剥がす。電磁弁73aが開か
れたときには、計装エアーが流路73、フィルタ表面パ
ージエアー入口44を介してフィルタ表面パージ噴出口
49から噴射される。計装エアーはフィルタ43の側面
を螺旋回転しながら噴出され、フィルタ表面43のダス
トを剥がす。電磁弁73a,75aを交互に開くことに
より、フィルタ43に付着したダストは計装エアーとと
もにガス吸引口25側に送られる。
【0025】次に、Y字パイプ35内部並びにサンプリ
ングパイプ21内部に付着したダスト、及び除塵器41
から送られてきたダストを除去するために電磁弁71a
を開いて流路71、パージエアー入口34を介して分岐
パイプ33に計装エアーを送る。ダストは計装エアーと
ともにガス吸引口25側に送られる。
【0026】次に、バルブ69aを開いて流路69、コ
ネクタ62、パージノズル39を介して計装エアーをサ
ンプリングパイプ21先端部に送り、ガス吸引口25及
び補助吸引孔27のダストの除去を行なう。
【0027】以上で計装エアーによるプローブ内の逆洗
除去は完了する。その後、電磁弁77を開き、電磁弁8
1を閉じ、サンプルガスをガス吸引口25及び補助吸引
孔27からプローブ内に吸引するとともに、電磁弁63
aを開き、ポンプ65を作動し、ガス吸引口25に水を
噴射して連続運転状態に戻す。以上の動作はシーケンサ
により制御することが好ましい。
【0028】また、ガス吸引口25に固形物が付着し、
パージノズル39からの水の噴出や計装エアーによる逆
洗ではその固形物が除去できない場合は、プローブの運
転を停止した後、蓋用フランジ37をはずしてサンプリ
ングパイプ21及びY字パイプ35からパージノズル3
9を引き抜く。そして蓋用フランジ37の部分から例え
ば棒部材をサンプリングパイプ21内に挿入してガス吸
引口25に付着した固形物を押し出す。その結果、プロ
ーブを煙道からはずすことなくガス吸引口25の詰りを
解消できる。さらに、サンプリングパイプ21の先端側
の側部に補助吸引孔27が形成されているので、ガス吸
引口25が閉塞してもサンプルガスの吸引を継続するこ
とができ、メンテナンスの軽減を図ることができる。
【0029】次に、本発明による第2の発明を説明す
る。図3は、第2の発明の一実施例を表す構成図であ
る。煙道内に挿入されてサンプルガスを煙道外に導く、
サンプリングパイプ121の断面は3重構造になってお
り、外側から第1の空間には冷却水入口124aが接続
され、外側から第2の空間は冷却水出口124bが接続
されている。中央の空間はサンプルガス流路122であ
る。第1の空間と第2の空間は先端側でつながって冷却
水流路123を形成している。サンプリングパイプ12
1の先端部はガス吸引口125になっている。サンプリ
ングパイプ121の最外壁にはサンプリングパイプ12
1を煙道に取り付けるための取付けフランジ129が設
けられている。
【0030】サンプリングパイプ121のガス吸引口1
25とは反対側の基端側に、サンプルガス流路122の
直線上に位置するパイプ131と、パイプ131の側壁
で分岐する分岐パイプ133とからなるY字パイプ13
5が接続されている。パイプ131の先端には開閉可能
な蓋用フランジ137が配置されている。
【0031】蓋用フランジ137には開口が形成されて
おり、そこからパイプ131及びサンプルガス流路12
2内に、ガス吸引口125に水を先端部から噴射するプ
ロペラ付きパージノズル139が挿入されている。プロ
ペラ付きパージノズル139の先端部には、サンプリン
グパイプ121の軸方向とそれに垂直な方向とに水を噴
射する孔が形成されている。サンプルガス流路122内
に位置するプロペラ付きパージノズル139には、サン
プルガス流路122の内径より小さい寸法をもつ螺旋形
状のスクリュ型プロペラ140が形成されている。プロ
ペラ付きパージノズル139のガス吸引口125側とは
反対側の先端には、プロペラ付きパージノズル139を
回転させる回転機構のモータ141が接続されている。
モータ141によりプロペラ付きパージノズル139を
回転させると、プロペラ140の回転により固形物がパ
ージノズル139の先端方向に押し出されていく。ま
た、プロペラ付きパージノズル139には、蓋用フラン
ジ137付近で水入口143が接続されている。
【0032】Y字パイプ135の分岐パイプ133に
は、前処理機構を介して分析計に接続されている。ま
た、冷却水入口124a、冷却水出口124b、水入口
143には、それぞれ図2の実施例と同様の冷却水注入
機構、冷却水排出機構、パージ水供給機構が接続されて
いる。
【0033】次に動作について説明する。冷却水注入機
構、冷却水排出機構及びパージ水供給機構を作動させた
後、ガス吸引口125からサンプルガスを吸引し、除塵
器によりダストを除去してサンプルガスを分析計に送る
動作は図2の実施例と同様である。モータ141を始動
して、プロペラ付きパージノズル139及びプロペラ1
40を回転させる。サンプルガス流路122内に付着す
るダストなどの凝固物は、プロペラ140により剥がさ
れ、さらにプロペラ140の螺旋形状を伝ってガス吸引
口125から排出される。ガス吸引口125にパージ水
を連続して噴射しているので、プローブ内部へのダスト
の吸引を軽減できる。さらに、サンプリングパイプ12
1内に吸引されたダストは、プロペラ141によりガス
吸引口側125に送られて排出されるので、サンプルガ
ス流路122内壁への凝固物の付着を防ぐことができ
る。
【0034】この実施例では、フィルタを備えなくても
よいので、フィルタの逆洗を行なう必要がなく、数分ご
とのパージ時間の欠測が無くなる。また、逆洗機構がい
らないので、装置の構成が単純になり、製造コストも軽
減することができる。また、ガス吸引口125が詰った
場合は、蓋用フランジ137をはずしてプロペラ付きパ
ージノズルをサンプリングパイプ121及びY字パイプ
133からパージノズル139を引き抜き、蓋用フラン
ジ137部分から例えば棒部材をサンプリングパイプ1
21内に挿入してガス吸引口125に付着した固形物を
押し出すと、プローブを煙道からはずすことなくガス吸
引口125の詰りを解消できる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明によるガスサンプリングプロ
ーブは、パージノズルによってサンプリングパイプ部の
煙道内側の先端に水又は空気を連続して噴射しておくこ
とによりサンプリングパイプ部内へのダストの吸引を軽
減させ、サンプリングパイプ部先端でのダストの固形化
を防止し、サンプリングパイプ部先端部の閉塞を軽減さ
せる。ダストの固形化によるサンプリングパイプ部先端
部の閉塞が生じた場合は、煙道外側の先端の蓋機構を開
き、棒部材をサンプリングパイプ部内部に挿入してサン
プリングパイプ部内及び先端部の固形物を除去すること
ができるので、メンテナンスが容易になる。
【0036】第2の発明によるガスサンプリングプロー
ブは、回転機構により、煙道内側のサンプリングパイプ
部先端に水を連続して噴射することによりサンプリング
パイプ部内へのダストの吸引を軽減させる。さらに、サ
ンプリングパイプ部先端でのダストの固形化を防止し、
サンプリングパイプ部先端部の閉塞を軽減させる。ま
た、翼部をサンプリングパイプ部内で回転させることに
より、サンプリングパイプ部内のダスト付着を防止し、
かつ固形物を煙道方向に移動させて排出する。また、ダ
ストの固形化によるサンプリングパイプ部先端部の閉塞
が生じた場合は、回転機構のパイプをサンプリングパイ
プ部内から引き抜き、棒部材をサンプリングパイプ部内
部に挿入してサンプリングパイプ部内及び先端部の固形
物を除去することができるので、メンテナンスが容易に
なる。このように、本発明はサンプリングパイプへのダ
ストの付着を抑え、サンプリングパイプにダストが付着
したときには簡便迅速にダストを除去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のプローブを表す構成図である。
【図2】 第1の発明の一実施例を表す構成図である。
【図3】 第2の発明の一実施例を表す構成図である。
【符号の説明】
21 サンプリングパイプ 22 サンプルガス流路 23 冷却水流路 25 ガス吸引口 31 パイプ 33 分岐パイプ 34 パージエアー入口 35 Y字パイプ 37 蓋用フランジ 39 パージノズル 41 除塵器 43 フィルタ 47 フィルタ内パージパイプ 49 フィルタ表面パージ噴出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温及び高ダストの排ガス中に含まれる
    目的成分を測定するために煙道内にサンプリングパイプ
    を挿入して排ガスを煙道外に導き、フィルタによりダス
    トを除去するガスサンプリングプローブにおいて、 煙道外側の先端は開閉可能な蓋機構により閉じられてお
    り、そのパイプ部の煙道外に位置する側壁に、前記フィ
    ルタが設置された分岐流路を備えた直線状のサンプリン
    グパイプ部と、 前記サンプリングパイプ部の煙道内側の先端に水又は空
    気を噴射してダスト吸引防止及びダスト噴出を行なう機
    構と、を備えたことを特徴とするガスサンプリングプロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 高温及び高ダストの排ガス中に含まれる
    目的成分を測定するために煙道内にサンプリングパイプ
    を挿入して排ガスを煙道外に導くガスサンプリングプロ
    ーブにおいて、 煙道外側の先端は開閉可能な機構により閉じられてお
    り、そのパイプの煙道外に位置する側壁に、排ガスを煙
    道外に導く分岐流路を備えた直線状のサンプリングパイ
    プ部と、 前記煙道外側の先端から前記サンプリングパイプ部内に
    挿入され、前記サンプリングパイプ部の内径に対応した
    寸法をもつ螺旋形状の翼部を備えた回転可能なパイプを
    備え、そのパイプ内を経て前記煙道内側の先端に水又は
    空気を噴射し、かつ前記翼部を、その螺旋の方向により
    固形物を先端側に押す方向に、前記サンプリングパイプ
    部内で回転させる回転機構と、を備えたことを特徴とす
    るガスサンプリングプローブ。
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