JPH08122228A - 連続ガスサンプリング装置 - Google Patents

連続ガスサンプリング装置

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Publication number
JPH08122228A
JPH08122228A JP6253438A JP25343894A JPH08122228A JP H08122228 A JPH08122228 A JP H08122228A JP 6253438 A JP6253438 A JP 6253438A JP 25343894 A JP25343894 A JP 25343894A JP H08122228 A JPH08122228 A JP H08122228A
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JP
Japan
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gas
filter
scrubber
ball
coal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6253438A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yamakawa
敏博 山川
Naoharu Hayashida
直治 林田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 採取ガス中に生ずる炭酸水素アンモニア等の
析出物による閉塞を防止し、連続的、かつ、迅速に分析
計へ導入可能とした連続ガスサンプリング装置を提供す
る。 【構成】 石炭ガス化ガスがガス採取プローブ1によっ
て採取され、連絡管15を経てボール充填フィルタ4へ
導かれダストを除かれる。ボール充填フィルタ4から採
取ガスはスクラバ10に導かれ、噴射ノズル18から噴
射される水蒸気により採取ガス中に含まれる炭酸水素ア
ンモニウムが希釈除去される。こうして、析出により機
器を閉塞する成分が除かれた採取ガスは水分除湿器1
1、精密フィルタ12等を通して分析計へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭ガス化炉において
高温高圧の下で生成された石炭ガス等を連続的に分析計
へ導入しガス組成を分析するために使用される連続ガス
サンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギ源の多様化と発電の高効
率化とを図る目的で、石炭から発電用燃料ガス(以下石
炭ガスという)を製造する、噴流床及び流動床石炭ガス
化プロセスの研究開発が進められている。上記石炭ガス
化炉の安全性を確保し、的確な運転制御を行うために
は、石炭ガス中のガス組成を短時間に精度よく連続して
分析することが、石炭ガス化プロセスを確立するうえで
重要な課題になっている。
【0003】しかし、上記石炭ガスにはH2 ,CO ,
CO2 ,炭化水素の他にタール、ダスト及び水分を多量
に含んでいるため、サンプリングした石炭ガスを直接分
析計へ導入することは分析計の特性上不可能であった。
そこで、サンプリングを行った石炭ガスを、サイクロン
を通したり、水洗浄操作等を行って分析計へ導入するこ
とが行われている。
【0004】また本発明者らが提案した高温高圧下で石
炭ガスをサンプリングしボール充填フィルタ、タール・
ダスト捕集ホルダ、ガス冷却器に通し連続的かつ迅速に
石炭ガスの脱塵、脱水を行い分析計へ導入するようにし
た連続ガスサンプリング装置(実願昭63−15852
5号)がある。
【0005】さらには、高温高圧下で石炭ガスをサンプ
リングし、ボール充填フィルタ、水分除湿器(ガス冷却
器)、精密フィルタ(焼結フィルタ)に導き石炭ガスの
脱塵、脱水を行い分析計へ導入するようにした連続ガス
サンプリング装置(実願平3−34954号)がある。
【0006】また、ガス中に多量のダストを含む、ガス
サンプリング及び精製を効率良く、かつガスサンプリン
グの応答遅れを少くした状態で分析計へ導入するように
した連続ガスサンプリング装置(実願平5−17969
号)がある。この実願平5−17969号に示された連
続ガスサンプリング装置の具体的な例を図4に基づき説
明する。
【0007】図4においてAは石炭ガス化炉、1はガス
採取プローブ、1aはフード、1bはフィルタ、1cは
粒子戻し用ノズル、2はフランジ、3と3aはボールバ
ルブ、4はボール充填フィルタ、4aはステンレス製金
網、4bはアルミナボール、4cは目皿、4d,12c
は差圧計、4eは圧力計、4g,5a,8,9,12
a,12bはストップバルブ、4i,5bはN2 パイ
プ、5cはガス導入ノズル、6は保温部材、7は温度調
節装置、11は水分除湿器、12は精密フィルタ、13
は圧力調節計、14は流量調節計、15は連結管、15
aはダスト戻しラインである。
【0008】以上の装置により石炭ガス化炉A内の石炭
ガスをガス採取プローブ1により高温高圧下でサンプリ
ングして、ボール充填フィルタ4へ導入し同フィルタ4
に内蔵されたアルミナボール4bの間を通過させ石炭ガ
ス中に含まれるダストをアルミナボール4bの間に堆積
させ除去する。
【0009】またボール充填フィルタ4を通過した石炭
ガスは水分除湿器11へ導かれここで室温以下に急冷さ
れ石炭ガス中に含まれる水分が除去される。さらに、水
分除湿器11を出た石炭ガスはその内部に2μm程度の
焼結フィルタを具えた精密フィルタ12に導入されボー
ル充填フィルタ4で脱塵できなかった超微粒子のダスト
及びタールが除去される。
【0010】この様に、連続ガスサンプリング装置は石
炭ガス化炉A内からサンプリングした石炭ガスを連続的
かつ迅速に精製し分析計へ導入する。また石炭ガスを精
製する際に生じるダストを無人で効率よく連続ガスサン
プリング装置から石炭ガス化炉内に逆送するようにして
ダストの排出の手間を不要としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の連続ガスサンプ
リング装置においては、その運用にあたって高温高圧下
であった場合、ガス中に炭酸ガス(CO2 )とアンモニ
ア(NH3 )と水(H2O)が、共存していると化学反
応により炭酸水素アンモニア((NH4)HCO3)が生
成される。この炭酸水素アンモニアは100℃以上であ
れば気体であるため、連続ガス分析計に影響を与えるこ
とは無いが、液体(水分等)であると連続ガス分析計に
及ぼす影響は大である。
【0012】したがって水分等を除去する目的で水分除
湿器11を配設しているが、この水分除湿器11は、採
取ガスの温度を下げて水分を除去する方式をとっている
ために水にとっては問題とはならないが、炭酸水素アン
モニアは30℃以下になると析出するため水分除湿器1
1内の配管およびバルブ等に付着し閉塞が生じる。
【0013】したがって本発明は、従来の連続ガスサン
プリング装置の前記した欠点を解消しサンプリング対象
のガスを高温高圧下でサンプリングし連続的かつ迅速に
分析計へ導入することができるようにした連続ガスサン
プリング装置を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、石炭
ガス化炉内の石炭ガスを高温高圧下でサンプリングする
ガス採取プローブとガス採取プローブの後端に連結管を
介して接続された逆洗ノズル付のボール充填フィルタ
と、同フィルタの下流側に配設された水分除湿器と、石
炭ガス分析計とを備えたガスサンプリング装置における
前記課題を解決するため、サンプリングガス内に共存す
る炭酸水素アンモニウムを除去するためスクラバを水分
除湿器の前に配設したことを特徴としている。
【0015】本発明によるガスサンプリング装置で用い
るスクラバとしてはサンプリングガスに水蒸気を噴射す
る噴射ノズルを具えたもの、または水中にサンプリング
ガスを吹き込むように構成したもの等、適宜の形式のス
クラバを採用してよい。
【0016】本発明の連続ガスサンプリング装置では、
煙道内からガス採取プローブを経て吸引されたサンプリ
ングガスはボール充填フィルタへと導かれる。導かれた
ガスはダストを含んでいるためボール充填フィルタにお
いて精製される。
【0017】この精製されたガス中には炭酸水素アンモ
ニウムも含まれている。炭酸水素アンモニウムは、35
℃以下になると析出するが、本発明による装置では水分
除湿器の上流にスクラバが設けられているのでボール充
填フィルタを通過後のサンプリングガスは、例えば蒸気
噴射式のスクラバにより含有炭酸水素アンモニウムが希
釈除去される。希釈廃液は一定時間毎にスクラバから排
出される。
【0018】次に精製ガスは水分除湿器、精密フィル
タ、分析計へと導かれることにより連続的かつ迅速に精
製しながら分析を行なうことができる。
【0019】なお、炭酸水素アンモニウムがガス状もし
くは液の状態であれば(蒸気又は温水であれば)簡単に
溶解させることができることから、本発明による装置で
用いるスクラバとしては水分は少くなくしかも溶解力も
大である蒸気噴射式のスクラバが好適である。
【0020】また、本発明の連続ガスサンプリング装置
においては、ボール充填フィルタからスクラバに至る採
取ガス流路を加熱保温すると共に、その採取ガス流路に
水蒸気を吹き込むスチームラインを設けるのが好まし
い。
【0021】既に説明したように閉塞部の主成分炭酸水
素アンモニアは約35℃以下の温度条件になると凝縮固
化し配管内を閉塞させる。以上のことからガスサンプリ
ング装置内の配慮が必要な系として充填フィルタ後流ラ
インが該当する。
【0022】従って、前記したようにこのラインすなわ
ち充填フィルタ後流配管からスクラバ間の採取ガス流路
を炭酸水素アンモニアが凝縮しない温度、すなわち、3
5〜60℃に加熱保温することで閉塞物の主成分である
炭酸水素アンモニアの生成は極力少くなり又上記の温度
に設定することで炭酸水素アンモニアは二酸化炭素、ア
ンモニアおよび水に分解される。
【0023】一方、この採取ガス流路にスチームライン
を設けてあると定期的、又はなんらかの条件で炭酸水素
アンモニアが生成し凝縮した場合、閉塞流路内をスチー
ム洗浄操作するにより炭酸水素アンモニアを容易に分解
洗浄できる。そしてスチームならび分解洗浄液はスクラ
バに回収することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による連続ガスサンプリング装
置を図示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、以下の実施例において、図4に示した従来の装置と
同じ構成の部分には説明を簡潔にするため同じ符号を付
してある。
【0025】(第1実施例)本発明の連続ガスサンプリ
ング装置の第1実施例を図1により説明する。サンプリ
ング対象物としての約800℃、28kg/cm2abs の高温
高圧下にある石炭ガス化炉A内で発生する石炭ガスを対
象とした実施例を説明する。これらの石炭ガス化炉A内
に発生する石炭ガス中には約5〜10μm粒径のダスト
が混在する。
【0026】図示のように石炭ガス化炉内に挿入された
ガス採取プローブ1の先端部にはガス中に含まれる粗粒
子のプローブ1への侵入を防止する粒子ガード用のフー
ド1a及び数μのフィルタ1bが設けられている。フィ
ルタ1bには、高温耐食性のステンレスの円筒型焼結フ
ィルタが使用されている。
【0027】ガス採取プローブ1の後端にはフランジ
2、ボールバルブ3、フランジ2を順次介して連結管1
5の一端が連結されており連結管15の他端側はボール
充填フィルタ4に接続されている。ボール充填フィルタ
4入口前の連結管15にはガス導入ノズル4h、ニード
ルバルブ4g及びN2 パイプ4iを介して図示しないN
2 ボンベが接続されている。
【0028】一方、ボール充填フィルタ4に捕集された
粒子の逆洗用としてフランジ2a、ボールバルブ3a、
フランジ2aを順次介して一端が石炭ガス化炉A内に挿
入され、他端が前記連結管15に連通されたダスト戻し
ライン15aが設けられこのダスト戻しライン15aに
粒子戻し用ノズル1cが配設されている。
【0029】ボール充填フィルタ4内には、上部にステ
ンレス製金網4aを設け、その下部にアルミナボール4
b(例えば直径1mmのアルミナボール)を約100mmの
高さに充填し、更にその下にアルミナボール4bの保持
用として目皿4cを配置している。
【0030】さらにボール充填フィルタ4の側部には、
アルミナボール4b前後の圧損測定用の差圧計4dと内
部の圧力測定用の圧力計4eが設けられている。ボール
充填フィルタ4の底部には逆洗(ガス導入)ノズル5
c、ストップバルブ5a及びN2 パイプ5bを介して図
示しないN2 ボンベに接続されている。
【0031】ガス採取プローブ1、ボールバルブ3、ボ
ール充填フィルタ4は保温部材6によって覆われてお
り、保温部材6にはヒータを有する温度調節装置7が接
続され一定温度に加熱されている。
【0032】ボール充填フィルタ4の出口部には、スト
ップバルブ8を介して分析計に必要なガス量を通気する
ため、順次、スクラバ10、水分除湿器11(電子式冷
凍機)、ストップバルブ12a、精密フィルタ12、ス
トップバルブ12b、圧力調節計13、流量調節計14
が接続されている。また、ストップバルブ8の出口部か
ら分岐してガスサンプリングの応答性を早くするための
ガス放出用のストップ(ニードル)バルブ9がつながれ
ている。
【0033】詳細を図2に示してあるように、スクラバ
10は充填フィルタ4を通過した高温ガス中に含まれる
炭酸水素アンモニウムを希釈除去させるため、蒸気投入
用ニードバルブ16を介して蒸気を通過ガスに向けて噴
射する噴射ノズル18を配設してある。また、希釈除去
された炭酸水素アンモニウムをドレンとして系外に排出
させるための電磁弁17が設けてある。この電磁弁17
は、蒸気がドレンとしてオーバーフローしないように赤
外式の液面計19により制御されている。
【0034】水分除湿器11は充填フィルタ4を通過し
た高温ガス(水分を含む)を室温以下に急冷し水分のみ
をドレンとして系外に定期的に排出するものである。ま
た、精密フィルタ12には内部に2μmの焼結フィルタ
が内蔵され、同精密フィルタ11の前後の差圧を検出す
る差圧計12cが接続されている。
【0035】以上の装置において、石炭ガスのサンプリ
ングは次のようにして行う。まずストップバルブ5aと
ストップバルブ8、ボールバルブ3,3aを閉じ、N 2
パイプ4iのニードルバルブ4gを徐々に開き、圧力計
4eを見ながら窒素ガスを供給し、サンプリング系の圧
力を石炭ガス化炉A内の圧力と一致させる。
【0036】次に温度調節装置7により保温材6を加温
しガス採取プローブ1、ボールバルブ3,3a、ボール
充填フィルタ4の温度を水分が凝縮しない温度まで上げ
るとともに水分除湿器11を稼働させ、水分除湿器11
内の温度を0℃に調節する。また、同時にスクラバ10
にもニードルバルブ16を開にして蒸気を噴射ノズル1
8より噴射させておく。
【0037】次にボールバルブ3、ストップバルブ8を
全開にした後、ボール充填フィルタ4内の流速を0.0
1〜0.05m/s となるようにガス放出用ニードルバル
ブ9を徐々に開け図示しない排ガス処理装置(大気圧
系)に通気する。
【0038】一方、図示しない分析計へ石炭ガスを供給
する為にはストップバルブ12a,12bを全開し、ス
クラバ10、水分除湿器11、精密フィルタ12、圧力
調節計13、流量調節計14の順にガスを通気する。
【0039】圧力調節計13はガス分析計に供給可能な
圧力0.5〜1kg/cm2Gにコントロールさせ、流量調節
計14にて2〜10リットル/min で安定供給を行な
う。通常、このガス量はサンプリングガスの1/10程
度であり、残りのガスは、放出用のニードルバルブ9よ
り系外の排ガス処理装置に放出される。
【0040】上記のように石炭ガスを装置内に通気する
と、石炭ガスは、その中に含まれるダストのうち粗粒ダ
ストが石炭ガス化炉A内に挿入されたガス採取プローブ
1の先端に固着されたフード1a及びフィルタ1bによ
り取り除かれ、ボール充填フィルタ4に導入される。
【0041】ボール充填フィルタ4内に導入された石炭
ガス中の残存するダストはアルミナボール4bと衝突を
繰り返しながらアルミナボール4b間に堆積し、ダスト
が除かれたガスのみがボール充填フィルタ4を通過す
る。
【0042】ボール充填フィルタ4の機能低下は、アル
ミナボール4b間にダストが緻密に溜ることにより生
じ、これはアルミナボール4b前後の差圧計4dにより
示される差圧が急上昇することにより判断できる。
【0043】例えば直径60mmの容器内に100mmの高
さにアルミナボール4bを充填した場合、ボール充填フ
ィルタ4の機能を維持できる差圧の目安はおおよそ0.
45kg/cm2G程度であり、脱塵量は平均直径1μmのダ
ストの場合56g程度である。稼働時間は、ダスト濃度
にも左右されるが、ダスト濃度10g/Nm3の場合、おお
よそ20時間(連続)の処理が可能である。
【0044】機能低下したボール充填フィルタ4は、ス
トップバルブ8及びボールバルブ3を全閉し、ストップ
バルブ5a及びボールバルブ3aを開き、N2 ボンベか
ら窒素ガスを逆洗ノズル5cよりフィルタ4内に0.2
m/s 以上の流速で2分間逆流させ、捕集したダストをダ
スト戻しライン15aを通し同ライン15aに設置した
粒子戻し用ノズル1cにより石炭ガス化炉A内に逆送す
ることによって、ダスト捕集以前の状態に機能を回復さ
せることができる。なお、アルミナボール4bは、ボー
ル充填フィルタ4内に金網4aが設けられているため、
窒素ガスの逆流によって石炭ガス化炉A内に送られるこ
とはない。
【0045】精密フィルタ12内に設けられた焼結フィ
ルタの交換は、スクラバ10から飛散した超微粒子のダ
スト、タールの付着により生じ差圧計12cにより検出
される圧損の大きさと流量低下によって判定し、新品と
交換することで、精密フィルタ12の機能は維持できる
(ダスト及びタール濃度に影響されるが目安として1回
/5日程度の交換)。
【0046】以上により、石炭ガスを高温高圧下でサン
プリングし連続的かつ迅速に精製を行い脱塵部及びサン
プリング配管での応答遅れを最小限に押え、分析計にガ
スを導入することができる。また、従来、水分除湿器1
1の配管内を閉塞させていた析出物(炭酸水素アンモニ
ウム)はスクラバ10内にて希釈除去されるため析出物
による閉塞もなくなり連続ガスサンプリングが可能とな
る。
【0047】なお、前記スクラバ10での石炭ガスの温
度は、40℃程度に保つように調整するのが好ましい。
何故なら、これより低温すぎると、石炭ガス中の炭酸水
素アンモニウムが析出してしまい、析出物の取り出しが
不便になると共に、機器の腐食を増長する結果となる。
しかし、あまり高温すぎると、希釈除去効果が、薄い。
【0048】更に水分除湿器内は、2℃程度に保つのが
効果的である。石炭ガス中の水分が氷結せず、かつ水分
が、効率よく除去され、下流側のセンサ等に悪影響を及
ぼさないようにする為である。
【0049】(第2実施例)本発明の連続ガスサンプリ
ング装置の第2実施例を図3により説明する。この第2
実施例でもサンプリングするガスは第1実施例の場合と
同じである。この第2実施例の装置では、ボール充填フ
ィルタ4の出口の後のストップバルブ8の下流にスクラ
バ20が設けられている。スクラバ20の下流の構成は
第1実施例と同じである。
【0050】ストップバルブ8の出口からスクラバ20
に至る採取ガスの流路となる配管は加熱手段としての保
温部材21aによって覆われており、その保温部材21
aにはヒータを有する温度調節装置21が接続され一定
温度に加熱されている。一方、上記配管には配管内洗浄
用として図に示していないスチーム源からスチームを定
期的に投入するためスチーム投入バルブ21bと配管2
1cからなるスチームラインを接続している。
【0051】スクラバ20は管内閉塞主成分である炭酸
水素アンモニアを分解したガス及び洗浄水(スチーム)
を捕集し、希釈等で増加した水溶液は、スクラバ20内
のレベルが一定になる様に定期的に排水バルブ20aか
ら系外に排出させる。
【0052】この第2実施例の装置による石炭ガスのサ
ンプリングは第1実施例の場合と同様に行う。たゞし、
本第2実施例の場合は、温度調節装置7により保温材6
を加温しガス採取プローブ1、ボールバルブ3,3a、
ボール充填フィルタ4の温度を180℃以上に加温す
る。一方、充填フィルタ4の後流からスクラバ20間の
配管内を、温度調節装置21により保温材21aを加温
することにより約50℃以上に加温する。
【0053】ボール充填フィルタ4を通過した石炭ガス
はこうしてスクラバ20に導入され、ボール充填フィル
タ4で脱塵できなかった、微粒子のダスト、タールと炭
酸水素アンモニアの分解ガス、洗浄液を捕集し、スクラ
バ20内のレベルを一定に保つ。増加した水溶液は定期
的に系外に排出させる。
【0054】一方、ボール充填フィルタ4で精製された
ガス中に含まれる炭酸水素アンモニアは、ボール充填フ
ィルタ後流からスクラバ間の配管を約50℃以上に加熱
保温することで二酸化炭素、アンモニア、水に分解する
ため、炭酸水素アンモニアは凝縮せず配管内での閉塞は
防止できる。
【0055】また、なんらかの条件下でガス中に炭酸水
素アンモニアが含まれ、凝縮した場合、閉塞した配管内
を配管21cからのスチームで洗浄することで炭酸水素
アンモニアを溶解・分解させる。溶解・分解液とスチー
ムはスクラバ20に回収し、定期的に系外に排出するこ
とでスクラバ20内の液レベルは一定に制御される。
【0056】一方、石炭ガス中の不純物(微粒子のダス
ト,タール,水分,炭酸水素アンモニアetc )はスクラ
バ20で容易に除去でき、さらに水分は水分除湿器11
で室温以下にガスが冷却されるため、水分除湿器以降の
配管及びバルブ、精密フィルタ12は高圧仕様のみで構
成され安全の確保は容易に行なえ、装置費用は大幅に削
減できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連続ガス
サンプリング装置によれば、サンプリングされた石炭ガ
スには多量のダストが含まれているため、 (1)ボール充填フィルタで粗粒ダストを除去する。ま
た溜った粗粒ダストはN2 ガスにより逆洗して煙道に戻
す。
【0058】(2)ボール充填フィルタで精製されたサ
ンプリングガスには温度により析出する生成化合物も含
まれているため、これを除去するためのスクラバを配設
し希釈除去する。
【0059】(3)サンプリングガスには水分も多量に
含まれているため水分除湿器により除湿する。
【0060】以上の構成からなるガスサンプリング装置
により石炭ガスを前処理した後、分析計にサンプリング
ガスを導くことにより連続的に分析する事が可能になっ
た。
【0061】また、本発明による装置において、ボール
充填フィルタからスクラバ間の採取ガス流路を加熱保温
すると共に、その流路に水蒸気を吹き込むスチームライ
ンを設けた構成としたものでは、スクラバに至る前の採
取ガス流路での閉塞を効果的に防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る連続ガスサンプリン
グ装置の構成を示す系統図。
【図2】図1の装置に用いられているスクラバの構造を
拡大して示す詳細図。
【図3】本発明の第2実施例に係る連続ガスサンプリン
グ装置の構成を示す系統図。
【図4】従来の連続ガスサンプリング装置の構成を示す
系統図。
【符号の説明】
1 ガス採取プローブ 4 ボール充填フィルタ 4a ステンレス製金網 4b アルミナボール 4c 目皿 4h ガス導入ノズル 4i N2 パイプ 5b N2 パイプ 5c ガス導入ノズル 6 保温材 7 温度調節装置 9 ガス放出用のニードルバルブ 10 スクラバ 11 水分除湿器 12 精密フィルタ 13 圧力調節計 14 流量調節計 15 連結管 18 噴射ノズル 20 スクラバ 21a 保温材 21b スチーム投入バルブ 21 温度調節装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭ガス化炉内の石炭ガスを高温高圧下
    でサンプリングするガス採取プローブと同ガス採取プロ
    ーブの後端に連結管を介して接続された逆洗ノズル付の
    ボール充填フィルタと、同フィルタの下流側に配設され
    た水分除湿器と、石炭ガス分析計とを備えたガスサンプ
    リング装置において、前記水分除湿器の上流側に採取ガ
    スを水蒸気又は水と接触させるスクラバを配設したこと
    を特徴とする連続ガスサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ボール充填フィルタから前記スクラ
    バ間の採取ガス流路を加熱保温すると共に、同流路に水
    蒸気を吹き込むスチームラインを設けた請求項1記載の
    連続ガスサンプリング装置。
JP6253438A 1994-10-19 1994-10-19 連続ガスサンプリング装置 Withdrawn JPH08122228A (ja)

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JP6253438A JPH08122228A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 連続ガスサンプリング装置

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