JPH11190346A - 車輪用軸受ユニット - Google Patents

車輪用軸受ユニット

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JPH11190346A
JPH11190346A JP36055597A JP36055597A JPH11190346A JP H11190346 A JPH11190346 A JP H11190346A JP 36055597 A JP36055597 A JP 36055597A JP 36055597 A JP36055597 A JP 36055597A JP H11190346 A JPH11190346 A JP H11190346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle hub
axle
raceway surface
wheel
bearing unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP36055597A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sahashi
弘二 佐橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP36055597A priority Critical patent/JPH11190346A/ja
Publication of JPH11190346A publication Critical patent/JPH11190346A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車軸軸受の径を大きくすることなく、アクス
ルハブの車両インナ側軌道面を構成する内輪の寿命を向
上させることにある。 【解決手段】 駆動輪ホイールに連結されるアクスルハ
ブ1と、アクスルハブ1の外径面に配設され、アクスル
ハブ1を複列の転動体2,3を介して回転自在に支持す
る車軸軸受4と、ドライブシャフトの動力をアクスルハ
ブ1に伝達する等速自在継手5とからなる車輪用軸受ユ
ニットであって、アクスルハブ1の複列の軌道面8,9
のうち、車両インナ側軌道面9の硬度を、HRc58程
度の硬度を有する車両アウタ側軌道面8より高くしてH
Rc60以上とした内輪11で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輪用軸受ユニット
に関し、詳しくは、自動車等の駆動輪側に組み込まれる
車輪用軸受ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のエンジンの動力を車輪に伝達
する動力伝達装置は、エンジンから車輪への動力伝達と
車輪からの径方向及び軸方向変位やモーメント変位に対
応する必要があるため、例えば図3に示すようにエンジ
ン側と駆動輪側との間に介装されるドライブシャフト2
5の一端を摺動型等速自在継手26を介してディファレ
ンシャルに連結し、他端を固定型等速自在継手27を含
むハブ28を介して駆動輪29に連結している。
【0003】前述のドライブシャフト25の他端と駆動
輪29とを連結するハブ28は、ブレーキロータと共に
駆動輪ホイール30に連結されるアクスルハブ31、そ
のアクスルハブ31を回転自在に支持する車軸軸受3
2、及びドライブシャフト25の動力をアクスルハブ3
1に伝達する等速自在継手27を主要部として構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のアクスルハブ3
1と車軸軸受32との間には、車両のインナ側とアウタ
側に位置する複列のボール33,34が介在し、これら
複列のボール33,34は、アクスルハブ31の車両イ
ンナ側軌道面と車両アウタ側軌道面とによって位置規制
された状態にある。
【0005】ところで、アクスルハブ31の車両インナ
側軌道面は、車両の旋回に伴うモーメント荷重が車両ア
ウタ側軌道面より大きく作用すると共に等速自在継手2
7からの熱による悪影響があり、非常に厳しい使用条件
が要求されている。
【0006】そのため、近年では、転動疲労寿命を向上
させるため、車軸軸受の転動体の数や径を大きくとるた
めに車軸軸受の径を大きくするようにしている。
【0007】しかしながら、車軸軸受の径を大きくする
ことは、重量大となるばかりか、ブレーキ部品と干渉す
る等で対応しきれないというのが現状であった。
【0008】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、車軸軸受の
径を大きくすることなく、アクスルハブの車両インナ側
軌道面を構成する内輪の寿命を向上させ得る車輪用軸受
ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めの技術的手段として、本発明は、駆動輪ホイールに連
結されるアクスルハブと、アクスルハブの外径面に配設
され、アクスルハブを複列の転動体を介して回転自在に
支持する車軸軸受と、ドライブシャフトの動力をアクス
ルハブに伝達する等速自在継手とからなる車輪用軸受ユ
ニットであって、アクスルハブの複列の軌道面のうち、
車両インナ側軌道面の硬度を、HRc58程度の硬度を
有する車両アウタ側軌道面より高くしてHRc60以上
としたことを特徴とする。これにより、車軸軸受の径を
小さくコンパクトにすることができる。
【0010】尚、アクスルハブの車両インナ側軌道面を
アクスルハブとは別体の内輪で構成すれば、前述した車
両インナ側軌道面の硬度を、HRc58程度の硬度を有
する車両アウタ側軌道面より高くしてHRc60以上と
する点で好適である。
【0011】また、アクスルハブの車両インナ側軌道面
を構成する内輪を浸炭焼き入れ又はずぶ焼き入れにより
処理すれば、車両インナ側軌道面の硬度をHRc60以
上とした内輪を製作することが容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る車輪用軸受ユニット
の実施形態を以下に詳述する。
【0013】本発明の車輪用軸受ユニットは、図1に示
すようにブレーキロータと共に駆動輪ホイールに連結さ
れるアクスルハブ1と、そのアクスルハブ1を複列の転
動体2,3(図ではボールの場合を例示する)を介して
回転自在に支持する車軸軸受4と、ドライブシャフトの
動力をアクスルハブ1に伝達する等速自在継手5とで構
成される。
【0014】前述のアクスルハブ1は、ハブボルト6を
装着するためのフランジ部7を一端部の外径面に一体的
に形成し、車軸軸受4の複列の内側軌道面8,9を他端
部の外径面に形成する。このアクスルハブ1は、ブレー
キロータ(図示せず)の内径面に挿通され、そのフラン
ジ部7に装着されたハブボルト6によって、ブレーキロ
ータと共に駆動輪ホイールに連結される。
【0015】この実施形態では、同図に示すようにアク
スルハブ1の他端部の外径面に形成された車軸軸受4の
複列の内側軌道面8,9のうち、車両アウタ側軌道面8
を有するアクスルハブ本体10を高周波焼き入れするこ
とにより、その車両アウタ側軌道面8の硬度をHRc5
8とする。
【0016】一方、車両インナ側軌道面9は、過大モー
メント荷重が加わると共に等速自在継手5からの熱によ
る悪影響があり、非常に厳しい使用条件が要求されてい
ることから、その車両インナ側軌道面9の硬度を、前述
したアクスルハブ本体10の硬度(HRc58)より高
くしてHRc60以上とする。この車両インナ側軌道面
9をアクスルハブ本体10と別体の内輪11で構成すれ
ば、車輪用軸受ユニットの製造上、内輪11を単独で浸
炭焼き入れ又はずぶ焼き入れすることができ、その結
果、HRc60以上の硬度を有する内輪11を容易に製
作することが可能となる。
【0017】前述の車軸軸受4は、複列の外側軌道面1
2,13を形成し、その外側軌道面12,13とアクス
ルハブ1の内側軌道面8,9(アクスルハブ本体10の
車両アウタ側軌道面8及び内輪11の車両インナ側軌道
面9)との間に複列の転動体2,3を介在させている。
【0018】前述の等速自在継手5は、図示しない内方
継手部材、トルク伝達用のボール、ボールを保持する保
持器及び外方継手部材15と、その外方継手部材15の
一端から一体的に延びて外径面に歯型16(スプライ
ン)が形成された軸部17とからなる。一方、アクスル
ハブ1の軸穴18の内径面にも歯型19(スプライン)
が形成され、前述の等速自在継手5の軸部17をアクス
ルハブ1の軸穴18に嵌合させることにより、等速自在
継手5とアクスルハブ1とを同軸状に配置し、ボルト2
0により両者を軸方向に連結固定する。
【0019】ここで、具体的に等速自在継手5の外方継
手部材15とアクスルハブ1との連結構造では、外方継
手部材15の軸部17に雌ネジ孔21を刻設し、その外
方継手部材15をアクスルハブ1にボルト20により固
定する。
【0020】仮に、外方継手部材15の軸部先端に雄ネ
ジを形成し、外方継手部材15をアクスルハブ1にナッ
トで固定する構造とした場合には、外方継手部材15の
軸部17が長くなり好適な手段ではない。一方、本発明
のように実施形態のような構造とすることにより、外方
継手部材15の軸部17を短くしたショートスプライン
で連結固定することができる。
【0021】尚、図1の実施形態では、車両インナ側軌
道面9の硬度を、車両アウタ側軌道面8より高くしてH
Rc60以上とするため、その車両インナ側軌道面9を
内輪11で構成した場合について説明したが、本発明は
これに限定することなく、例えば、図2に示すように車
両インナ側軌道面9を等速自在継手5の外方継手部材1
5の一部で構成することも可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、アクスルハブの複列の
軌道面のうち、車両インナ側軌道面の硬度を、HRc5
8程度の硬度を有する車両アウタ側軌道面より高くして
HRc60以上としたことにより、従来の車両インナ側
軌道面の寿命を向上させ得ることから、車軸軸受の外径
を小さくすることができてユニット全体のコンパクト化
を実現できる。前述した転動体の径が従来と同様であれ
ば、車両インナ側軌道面の寿命を実質的に向上させるこ
とができ、寿命向上の点を簡便な手段でもって容易に改
善することができ、その実用的価値は大きい。
【0023】また、アクスルハブの車両インナ側軌道面
をアクスルハブとは別体の内輪で構成すれば、その内輪
を浸炭焼き入れ又はずぶ焼き入れにより処理すること
で、前述した車両インナ側軌道面の硬度をHRc60以
上とすることが容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輪用軸受ユニットの実施形態を
示す断面図
【図2】本発明に係る車輪用軸受ユニットの他の実施形
態を示す断面図
【図3】ハブを組み込んだ動力伝達装置の一例を示す断
面図
【符号の説明】
1 アクスルハブ 2,3 転動体(ボール) 4 車軸軸受 5 等速自在継手 8 車両アウタ側軌道面 9 車両インナ側軌道面 11 内輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪ホイールに連結されるアクスルハ
    ブと、前記アクスルハブの外径面に配設され、アクスル
    ハブを複列の転動体を介して回転自在に支持する車軸軸
    受と、ドライブシャフトの動力をアクスルハブに伝達す
    る等速自在継手とからなる車輪用軸受ユニットであっ
    て、前記アクスルハブの複列の軌道面のうち、車両イン
    ナ側軌道面の硬度を、HRc58程度の硬度を有する車
    両アウタ側軌道面より高くしてHRc60以上としたこ
    とを特徴とする車輪用軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 前記アクスルハブの車両インナ側軌道面
    を前記アクスルハブとは別体の内輪で構成したことを特
    徴とする請求項1記載の車輪用軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 前記アクスルハブの車両インナ側軌道面
    を構成する内輪を浸炭焼き入れ又はずぶ焼き入れにより
    処理したことを特徴とする請求項2記載の車輪用軸受ユ
    ニット。
JP36055597A 1997-12-26 1997-12-26 車輪用軸受ユニット Pending JPH11190346A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276780A (ja) * 2007-06-06 2007-10-25 Jtekt Corp 車両用軸受装置
JP2008519722A (ja) * 2004-11-12 2008-06-12 ゲー カー エヌ ドライブライン ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ホイールハブ・ジョイントユニット
US8083598B2 (en) 2006-07-11 2011-12-27 Ntn Corporation Bearing device for wheel

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Effective date: 20061108

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