JPH11190111A - ベランダ等における立ち上がり壁下端隅部の防水構造及び立ち上がり壁下端隅部用の防水施工パネル - Google Patents

ベランダ等における立ち上がり壁下端隅部の防水構造及び立ち上がり壁下端隅部用の防水施工パネル

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JPH11190111A
JPH11190111A JP35893697A JP35893697A JPH11190111A JP H11190111 A JPH11190111 A JP H11190111A JP 35893697 A JP35893697 A JP 35893697A JP 35893697 A JP35893697 A JP 35893697A JP H11190111 A JPH11190111 A JP H11190111A
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JP
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rising wall
veranda
resin
waterproof
wall
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JP35893697A
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Tadaharu Yamada
忠治 山田
Takayuki Hayashida
孝之 林田
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Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に施工でき、保管、管理、輸送等を効率
良く行えて、コストも削減できるベランダ等における立
ち上がり壁下端隅部の防水構造を提供する。 【解決手段】 断熱ブロック30の表面に樹脂被覆鋼板
40が積層一体化されるとともに、樹脂被覆鋼板40の
表面一端縁部に軟質L型施工部材50が積層一体化され
てなる防水施工パネル20を備え、そのパネル20を躯
体水平壁1aに固定するとともに、軟質L型施工部材5
0の他方側フランジ52を躯体立ち上がり壁2b表面に
固定するようにしたベランダ等における立ち上がり壁下
端隅部の防水構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばベラン
ダ、バルコニー、陸屋根等における躯体の水平壁と立ち
上がり壁との間の隅部を防水仕上げするための立ち上が
り壁下端隅部の防水構造及び立ち上がり壁下端隅部用の
防水施工パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】ベランダ等の表面を、防水仕上げする工
法としては、塩化ビニル樹脂製の防水シートを使用する
シート防水工法と、鋼板製芯層の表裏両面に塩化ビニル
樹脂製表裏面層が積層された樹脂被覆鋼板を使用する鋼
板防水工法とが周知である。
【0003】このうち前者のシート防水工法は、後者の
鋼板防水工法と比較して、現場での作業が複雑であり、
家屋のプレハブ化やユニット化による現場作業の簡略化
を図る上では、後者の鋼板防水工法が好ましいとされて
いる。
【0004】従来の鋼板防水工法は、例えば図5に示す
ように、ベランダ等における躯体(1)の水平壁(1
a)上に、断熱材からなる断熱ブロック(2)を多数敷
設するとともに、このブロック(2)上に多数の樹脂被
覆鋼板(3)を敷設して、各鋼板(3)を、断熱ブロッ
ク(2)と共に、躯体水平壁(1a)に釘打ち等により
固定するのが一般的である。
【0005】また躯体水平壁(1a)と、躯体立ち上が
り壁(1b)との間の隅部(1c)においては、L型形
状の樹脂被覆鋼板(4)の一方側フランジ(4a)を、
樹脂被覆鋼板(3)の表面における立ち上がり壁(1
b)側の端縁部に接合するとともに、他方側フランジ
(4b)を立ち上がり壁(1b)の表面下端に釘打ち等
により固定し、更に必要に応じて、塩化ビニル樹脂製防
水シート(5)を、樹脂被覆鋼板(3)の端縁から、L
型樹脂被覆鋼板(4)及び立ち上がり壁(1b)の表面
にかけて敷設するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の鋼板防水工法においては、樹脂被覆鋼板(3)の上
から更に、L型樹脂被覆鋼板(4)を敷設施工する必要
があり、しかもそのL型鋼板(4)は、硬質部材である
ため、寸法誤差や組付誤差等の影響により、水平壁(1
a)と立ち上がり壁(1b)との間の隅部(1c)周辺
に、精度良く正確に沿わせて配置することが困難であ
り、施工が困難になるという問題があった。
【0007】更にL型鋼板(4)は、三次元形状を有し
ているため、特に多数個まとめて配置する際には嵩高と
なり、保管や管理、ひいては現場搬入等の輸送を効率良
く行うことができないという問題も抱えている。
【0008】一方近年において、施工作業性の改善を目
的として、不等辺L型形状の樹脂被覆鋼板を使用する鋼
板防水工法が提案されている。
【0009】この工法は、図6に示すように、躯体水平
壁(1a)上に施工された断熱ブロック(2)上に、不
等辺L型形状の樹脂被覆鋼板(13)の長辺フランジ
(13a)を固定するとともに、短辺フランジ(13
b)を躯体立ち上がり壁(1b)の表面下端部に固定
し、更に必要に応じて、短辺フランジ(13b)の表面
上部から立ち上がり壁(1b)の表面にかけて防水シー
ト(5)を敷設するものである。
【0010】この鋼板防水工法においては、不等辺L型
の鋼板(13)を躯体(1)上に固定するだけで、躯体
隅部(1c)周辺の施工が完了するので、その隅部(1
c)の施工作業を簡単に行えるようになる。
【0011】しかしながら、不等辺L型鋼板(13)
は、硬質部材であるため、寸法誤差や組付誤差等の影響
により、隅部(1c)周辺に、精度良く沿わせて配置す
ることが困難であり、この点において未だ、施工作業の
改善はなされてはいない。更に上記と同様に、鋼板(1
3)は、三次元形状を有しているため、多数個まとめて
配置する際に嵩高となり、しかも両フランジ(13a)
(13b)の長さが異なるので、まとめて配置する際に
はフランジ(13a)(13b)の向きも配慮する必要
があり、上記図5に示す樹脂被覆鋼板(3)にも増し
て、保管や管理等を効率良く行えないという問題が発生
する。
【0012】また上記鋼板防水工法に使用される大きい
サイズの不等辺L型鋼板(13)は、加工が面倒で、製
作に非常に手間がかかり、コストの増大を来すという問
題も発生する。
【0013】この発明は、上記の実情に鑑みてなされた
もので、簡単に施工することができるとともに、保管、
管理、輸送等を効率良く行えて、更にコストも削減する
ことができるベランダ等における立ち上がり壁下端隅部
の防水構造及び立ち上がり壁下端隅部用の防水施工パネ
ルを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の防水構造は、水平壁と立ち上がり壁とを
有するベランダ等における躯体の前記水平壁表面側が、
樹脂被覆金属板によって防水仕上げされたベランダ等に
おける立ち上がり壁下端隅部の防水構造であって、L型
形状の軟質合成樹脂成形品からなる軟質L型施工部材を
具備し、前記軟質L型施工部材の一方側フランジが前記
樹脂被覆金属板の表面における前記立ち上がり壁側の端
縁部に溶着又は接着により固定されるとともに、他方側
フランジが前記立ち上がり壁の表面下端部に固定されて
なるものを要旨としている。
【0015】本発明の防水構造においては、躯体の隅部
に対応して、軟質合成樹脂のL型成形品からなる施工部
材を配置するものであるため、その軟質L型施工部材
を、躯体隅部に無理なく正確に沿わせることができ、ス
ムーズに施工することができる。
【0016】また軟質L型施工部材は、柔軟性を有して
いるため、適当に変形させることにより、多数まとめて
効率良く配置することが可能となる。
【0017】更に軟質L型施工部材は、異形押出成形等
により簡単に製造することができる。
【0018】本発明の防水構造においては、前記躯体の
水平壁と前記樹脂被覆金属板との間に、断熱性を有する
断熱ブロックが介在されてなる構成を採用する場合に
は、断熱性も付与することができる。
【0019】また本発明の防水構造においては、前記躯
体の立ち上がり壁表面に、軟質合成樹脂製の防水シート
が敷設施工されるとともに、その防水シートの下端縁が
前記軟質L型施工部材の他方側フランジ表面に、溶着又
は接着により固定されてなる構成を採用する場合には、
シート防水構造と組み合わせた構造を実現することがで
きる。
【0020】一方、本発明の防水施工パネルは、水平壁
と立ち上がり壁とを有するベランダ等における躯体の前
記水平壁上に、一端縁を前記立ち上がり壁に沿わせた状
態で敷設施工されるベランダ等における立ち上がり壁下
端隅部用の防水施工パネルであって、断熱性を有し、前
記躯体の水平壁に敷設施工可能な断熱ブロックと、前記
断熱ブロックの上面に積層された樹脂被覆金属板と、L
型形状の軟質合成樹脂成形品からなり、一方側フランジ
が前記樹脂被覆金属板表面の一端縁部に沿って溶着又は
接着により固定されるとともに、他方側フランジが前記
躯体の立ち上がり壁表面に固定可能な軟質L型施工部材
とを備えるものを要旨としている。
【0021】この発明の防水施工パネルにおいては、軟
質L型施工部材の他方側フランジを躯体立ち上がり壁表
面に固定するようにして、断熱ブロックを躯体水平壁に
固定するだけで、断熱防水構造を形成することができ
る。
【0022】また本発明の防水施工パネルにおいて、前
記断熱ブロックと前記樹脂被覆金属板とが接着剤を介し
て積層一体化されてなる構成を採用する場合には、断熱
ブロック及び樹脂被覆金属板を、簡単かつ確実に接合一
体化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
ベランダにおける立ち上がり壁下端隅部の防水構造を示
す断面図、図2はその構造に適用された防水施工パネル
(20)を示す斜視図である。
【0024】両図に示すように、この実施形態の構造
は、ベランダ等において、水平に配置される水平壁(1
a)と垂直に配置される立ち上がり壁(1b)とを有す
る躯体(1)に適用される防水構造であって、この構造
には、本実施形態特有の防水施工パネル(20)が使用
される。
【0025】防水施工パネル(20)は、断熱ブロック
(30)と、その断熱ブロック(30)の上面に設けら
れた樹脂被覆鋼板(40)と、樹脂被覆鋼板(40)上
に設けられた軟質L型施工部材(50)とを有してい
る。
【0026】断熱ブロック(30)は、例えば発泡ポリ
エチレン等の断熱性を有する厚板形状の発泡成形品をも
って構成されている。
【0027】樹脂被覆鋼板(40)は、鋼板からなる芯
層の表裏両面に、塩化ビニル樹脂からなる表裏面層が積
層一体化された平板形状の積層板をもって構成されてお
り、この樹脂被覆鋼板(40)が、上記断熱ブロック
(30)の上面に、例えばホットメルト接着剤等の接着
剤によって接合されて、積層一体化されている。
【0028】また軟質L型施工部材(50)は、図3に
示すように、軟質塩化ビニル樹脂の異形押出成形品から
なり、L型の連続断面形状を有し、一方側フランジ(5
1)と、他方側フランジ(52)とを具備している。そ
して図1及び図2に示すように、この軟質L型施工部材
(50)の一方側フランジ(51)が、上記樹脂被覆鋼
板(40)の上面側一端縁部に、溶着又は接着により接
合一体化されて、他方側フランジ(52)が、断熱ブロ
ック(30)及び樹脂被覆鋼板(40)の一端面に沿っ
て立ち上がり配置できるよう構成されている。
【0029】本実施形態においては、上記特有構成の防
水施工パネル(20)を用いて、ベランダ躯体(1)の
隅部(1c)の防水施工を行う。
【0030】すなわち図1に示すように、防水施工パネ
ル(20)を、その断熱ブロック(30)の一端面と、
及び軟質L型施工部材(50)の他方側フランジ(5
2)外面とを、躯体立ち上がり壁(1b)の表面下端部
に沿わせるようにして、断熱ブロック(30)を躯体水
平壁(1a)上に載置する。
【0031】そして防水施工パネル(20)の周縁所要
部において、樹脂被覆鋼板(40)上から釘(21)を
打ち込み、その釘(50)を断熱ブロック(30)を貫
通させて躯体水平壁(1a)に固定する。
【0032】更に軟質L型施工部材(50)の他方側フ
ランジ(52)を、スクリューねじ等のタッピングビス
(25)により躯体立ち上がり壁(1b)に固定する。
【0033】こうして所定数の防水施工パネル(20)
を、躯体(1)の隅部(1c)に沿って施工する。
【0034】また必要に応じて、躯体水平壁(1a)の
中央領域の防水仕上げを行う。
【0035】例えば、軟質L型施工部材(50)が積層
されていない平坦部用防水施工パネル(120)、すな
わち断熱ブロック(30)上に樹脂被覆鋼板(40)が
積層されたパネル(120)を、躯体水平壁(1a)上
に配置し、そのパネル(120)の周縁所要部に、釘
(22)を打ち込んで躯体水平壁(1a)に固定する。
こうして所定数の平坦部用防水施工パネル(120)
を、躯体水平壁(1a)上に施工する。
【0036】ところで、本実施形態の防水構造において
は、隣り合う隅部用防水施工パネル(20)(20)の
間、隣り合う平坦部用防水施工パネル(120)(12
0)の間、及び隅部用防水施工パネル(20)と平坦部
用防水施工パネル(120)との間は、それぞれ隙間が
形成されており、このパネル(20)(120)間の隙
間を被覆するように目地テープ(61)が貼り付けら
れ、更にその目地テープ(61)の周辺を被覆するよう
にパッチベルト(62)が貼り付けられて、目地処理が
施される。なおこの目地処理によって、パネル(20)
(120)の周縁部に打ち込まれた釘(21)(22)
の頭部が防水被覆されることになる。
【0037】一方、躯体立ち上がり壁(1b)の表面に
は、その所要部分にタッピングビス等により接合板(図
示省略)が固定され、塩化ビニル樹脂からなる防水シー
ト(5)の所要部分が上記接合板に溶着又は接着により
接合されて、防水シート(5)が立ち上がり壁(1b)
表面に張り渡された状態に敷設されるとともに、その防
水シート(5)の下端縁が、隅部用防水施工パネル(2
0)の軟質L型施工部材(50)における他方側フラン
ジ(52)の上面に溶着又は接着により接合される。
【0038】こうしてベランダにおける防水施工が完了
する。
【0039】この鋼板防水構造においては、躯体(1)
の隅部(1c)に、防水施工パネル(20)を釘(2
1)やタッピングビス(25)により固定するだけのも
のであるため、簡単に隅部(1c)の防水施工を行うこ
とができる。しかも防水施工パネル(20)の隅部(1
c)に対応する部分に、軟質塩化ビニル樹脂のL型成形
品からなる施工部材(50)を配置しているため、隅部
(1c)に、軟質L型施工部材(50)を無理なく正確
に沿わせることができ、簡単に施工することができる。
【0040】また軟質L型施工部材(50)は、柔軟性
を有しているため、適当に変形させることにより、防水
施工パネル(20)を無駄なく多数まとめて配置するこ
とが可能となり、保管や管理の他、搬入等の輸送も効率
良く行うことができる。
【0041】また軟質L型施工部材(50)は、異形押
出成形により簡単に製造することができ、更に言うまで
もなく、断熱ブロック(30)や、樹脂被覆鋼板(4
0)も周知の技術により簡単に製造することができるの
で、これらの積層一体化した本実施形態特有の防水施工
パネル(20)も簡単に製造することができ、量産も可
能で、コストも削減することができる。
【0042】ところで、上記実施形態においては、躯体
立ち上がり壁(1b)の表面に防水シート(5)を張設
しているが、図4に示すように、躯体(1)の立ち上が
り壁(1b)に、ベランダ出入り用窓の窓枠(100)
等が設けられ、立ち上がり壁(1b)が比較的低いよう
な場合には、防水シート等を用いずに、防水施工パネル
(20)を施工することもある。すなわち、同図の構造
は、防水施工パネル(20)が、上記と同様に、躯体水
平壁(1a)と立ち上がり壁(1b)との間に固定され
るとともに、防水施工パネル(20)にける軟質L型施
工部材(50)における他方側フランジ(52)の上縁
部が、窓枠(100)の下端被覆片(101)により被
覆されるものである。
【0043】なお、立ち上がり壁(1b)の表面に、化
粧パネル等が設けられる場合においても、上記図4に示
す構造と同様に、防水シートを用いずに、防水施工パネ
ル(20)が施工されることもある。
【0044】一方、上記実施形態等においては、防水施
工パネル(20)を用いた構造、換言すれば、断熱ブロ
ック(30)が敷設施工される構造に、本発明を適用す
る場合について説明しているが、本発明は、それだけに
限られず、躯体水平壁(1a)上に、直接、樹脂被覆鋼
板が敷設施工された構造、あるいは断熱ブロック以外の
部材を介して樹脂被覆鋼板が敷設施工された構造にも適
用することができ、要は、表面が樹脂被覆鋼板によって
防水仕上げされた構造であればどのような構造にも適用
することができる。
【0045】また上記実施形態等においては、本発明を
ベランダに適用する場合について説明したが、それだけ
に限られず、本発明は、バルコニーや、陸屋根はもちろ
ん、立ち上がり壁と水平壁とを有する構造であれば、ど
のような構造にも適用することができる。
【0046】更に上記実施形態においては、樹脂被覆金
属板として、鋼板製芯層の両面に塩化ビニル樹脂層が積
層された樹脂被覆鋼板(40)を使用しているが、本発
明においては、それだけに限られず、樹脂被覆金属板と
しては、樹脂層が片面(表面)のみに積層されたもの
や、芯層がステンレス等の他の金属により構成されるも
の、更には樹脂層がオレフィン系樹脂等の他の合成樹脂
により構成されるものも使用することができる。
【0047】また上記実施形態においては、軟質L型施
工部材として、軟質塩化ビニル樹脂からなるものを使用
しているが、本発明においては、それだけに限られず、
軟質L型施工部材としては、オレフィン系樹脂等の他の
合成樹脂により構成されるものも使用することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のベランダ等にお
ける立ち上がり壁下端隅部の防水構造によれば、防水仕
上げ用として躯体水平壁に敷設施工された樹脂被覆金属
板の表面における躯体立ち上がり壁側の端縁部に、軟質
塩化ビニル樹脂からなるL型施工部材の一方側フランジ
が接合されるとともに、他方側フランジが立ち上がり壁
表面下端部に固定されるものであるため、軟質L型施工
部材を躯体隅部に、無理なく正確に沿わせることがで
き、簡単に施工することができる。また軟質L型施工部
材は、柔軟性を有しているため、適当に変形させること
により、無駄なく多数まとめて配置することが可能とな
り、保管、管理、輸送等を効率良く行うことができる。
更に軟質L型施工部材は、異形押出成形等により簡単に
製造することができ、コストの削減も図ることができる
という効果がある。
【0049】また本発明において、躯体水平壁と樹脂被
覆金属板との間に断熱ブロックを介在させる場合には、
断熱性も兼ね備えた鋼板防水構造を得ることができると
いう利点がある。
【0050】更に本発明において、立ち上がり壁表面に
敷設施工された防水シートの下端縁が、軟質L型施工部
材の他方側フランジに接合される場合には、シート防水
構造が組み合わされた鋼板防水構造を得ることができる
という利点がある。
【0051】一方、本発明のベランダ等における立ち上
がり壁下端隅部用の防水施工パネルによれば、断熱ブロ
ック上に樹脂被覆金属板及び軟質L型施工部材が積層さ
れるものであるため、躯体の隅部に固定するだけで簡単
に、断熱防水構造を形成することができるという効果が
ある。
【0052】更に本発明の防水施工パネルにおいて、断
熱ブロックと樹脂被覆金属板とを接着剤により積層一体
化する場合には、断熱ブロック及び樹脂被覆金属板を、
簡単かつ確実に接合一体化することができるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるベランダにおける立
ち上がり壁下端隅部の防水構造を示す断面図である。
【図2】実施形態に適用された防水施工パネルを示す斜
視図である。
【図3】実施形態の防水施工パネルにおけるL型隅部施
工部材を示す斜視図である。
【図4】この発明の変形例であるベランダにおける立ち
上がり壁下端隅部の防水構造を示す断面図である。
【図5】従来のベランダにおける立ち上がり壁下端隅部
の防水構造を示す断面図である。
【図6】従来の提案例であるベランダにおける立ち上が
り壁下端隅部の防水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…躯体 1a…水平壁 1b…立ち上がり壁 1c…隅部 5…防水シート 20…防水施工パネル 30…断熱ブロック 40…樹脂被覆鋼板(樹脂被覆金属板) 50…軟質L型施工部材 51…一方側フランジ 52…他方側フランジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平壁と立ち上がり壁とを有するベラン
    ダ等における躯体の前記水平壁表面側が、樹脂被覆金属
    板によって防水仕上げされたベランダ等における立ち上
    がり壁下端隅部の防水構造であって、 L型形状の軟質合成樹脂成形品からなる軟質L型施工部
    材を具備し、 前記軟質L型施工部材の一方側フランジが前記樹脂被覆
    金属板の表面における前記立ち上がり壁側の端縁部に溶
    着又は接着により固定されるとともに、他方側フランジ
    が前記立ち上がり壁の表面下端部に固定されてなること
    を特徴とするベランダ等における立ち上がり壁下端隅部
    の防水構造。
  2. 【請求項2】 前記躯体の水平壁と前記樹脂被覆金属板
    との間に、断熱性を有する断熱ブロックが介在されてな
    る請求項1記載のベランダ等における立ち上がり壁下端
    隅部の防水構造。
  3. 【請求項3】 前記躯体の立ち上がり壁表面に、軟質合
    成樹脂製の防水シートが敷設施工されるとともに、その
    防水シートの下端縁が前記軟質L型施工部材の他方側フ
    ランジ表面に、溶着又は接着により固定されてなる請求
    項1又は2記載のベランダ等における立ち上がり壁下端
    隅部の防水構造。
  4. 【請求項4】 水平壁と立ち上がり壁とを有するベラン
    ダ等における躯体の前記水平壁上に、一端縁を前記立ち
    上がり壁に沿わせた状態で敷設施工されるベランダ等に
    おける立ち上がり壁下端隅部用の防水施工パネルであっ
    て、 断熱性を有し、前記躯体の水平壁に敷設施工可能な断熱
    ブロックと、 前記断熱ブロックの上面に積層された樹脂被覆金属板
    と、 L型形状の軟質合成樹脂成形品からなり、一方側フラン
    ジが前記樹脂被覆金属板表面の一端縁部に沿って溶着又
    は接着により固定されるとともに、他方側フランジが前
    記躯体の立ち上がり壁表面に固定可能な軟質L型施工部
    材とを備えることを特徴としたベランダ等における立ち
    上がり壁下端隅部用の防水施工パネル。
  5. 【請求項5】 前記断熱ブロックと前記樹脂被覆金属板
    とが接着剤を介して積層一体化されてなる請求項4記載
    のベランダ等における立ち上がり壁下端隅部用の防水施
    工パネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011252345A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Tajima Roofing Inc 屋根の断熱防水構造及び施工方法及び縁取り用金具
CN104975686A (zh) * 2015-06-17 2015-10-14 中国建筑第八工程局有限公司 风管出混凝土结构洞口的防水节点结构及其施工方法

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