JPH11189022A - 自動車の懸架装置におけるスタビライザおよびその製造方法 - Google Patents

自動車の懸架装置におけるスタビライザおよびその製造方法

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JPH11189022A
JPH11189022A JP35940297A JP35940297A JPH11189022A JP H11189022 A JPH11189022 A JP H11189022A JP 35940297 A JP35940297 A JP 35940297A JP 35940297 A JP35940297 A JP 35940297A JP H11189022 A JPH11189022 A JP H11189022A
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JP
Japan
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stabilizer
ironing
diameter
pipe material
die
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Application number
JP35940297A
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English (en)
Inventor
Masanobu Nakamura
村 正 信 中
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TUBE FOMING CO Ltd
Original Assignee
TUBE FOMING CO Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/40Constructional features of dampers and/or springs
    • B60G2206/42Springs
    • B60G2206/427Stabiliser bars or tubes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱処理を省いて、しかも所望の硬度が
得られるようにした自動車の懸架装置におけるスタビラ
イザを提供することを課題とする。 【解決手段】 パイプ材を絞り加工により硬度を得るよ
うにしたことにある。すなわち両端に肉厚の取付部1
b,1dを有し、中間部1cがしごき加工によりパイプ
素材1の肉厚1aよりも薄肉4に成形されていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の懸架装置
におけるスタビライザおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の懸架装置は、例えば図5にその
一例を示すように、左右のストラットa,aの下端のト
ランスバースリンクb,b間をスタビライザcにより継
ぐようになされている。この種の懸架装置に用いられて
いるスタビライザは、例えば図6(A)に示すような丸
棒dから造る場合には、図6(B)に示すように鍛造に
より前記リンクb,bへの取付部とするため両端部e,
eの一方向を中間部fよりも幅広くなるように加工した
のち、全体を熱処理して強度を得るために硬化させるよ
うにしている。
【0003】また最近では重量軽減のため丸棒dに代え
てパイプ材gが使用されたものもあるが、この場合には
図7(A)に示すようなパイプ材gの両端部h,hを図
示しない電気アプセッターにより図7(B)に示すよう
に拡径加工を行ったのち高周波コイル等を用いて強度を
得るために全体を熱処理して硬化させている。
【0004】以上のように従来の方法では丸棒またはパ
イプ材のいずれから造る場合でも熱処理は欠かせないも
のであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら強度を得
るために熱処理を行うと被加工物に曲りが生ずるのでこ
れらの曲りの矯正が必要となり、かつ肌荒れとなるため
ショットピーニング等の錆び取り作業を伴ない、さらに
は熱処理の際の温度管理が必要となる等種々の不具合が
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の熱処理
を省き、しかも所望の硬度が得られるようにした自動車
の懸架装置におけるスタビライザおよびその製造方法を
提供することを課題としてなされたもので、その解決手
段としてはパイプ材をしごき加工により硬度を得るよう
にしたことにある。
【0007】すなわち請求項1記載の発明は、両端に肉
厚の取付部を有し、中間部をしごき加工によりパイプ素
材の肉厚よりも薄肉に成形したことを特徴とする。
【0008】そして請求項2記載の発明は、パイプ素材
の長手方向の一端側を絞り加工により縮径された取付部
に成形し、他端側より前記パイプ素材の内径に可及的密
に嵌合する金型を前記縮径部まで挿入して、前記一端側
から取付部よりも大きい内径を有しかつ前記パイプ素材
の外径よりも小内径のダイスにより他端側へ向ってしご
き加工を行って中間部より他端まで同一薄肉に成形し、
前記金型取外し後の他端側を前記一端側と同様に縮径さ
れた取付部に成形することを特徴とする。
【0009】また、請求項3は請求項2記載の発明にお
いて、前記両端の取付部を端面から大径のダイスの先端
を当接させて押圧し、外径は前記中間部よりも大径に、
内径は中間部より小径となるように成形することを特徴
とする。
【0010】さらに、請求項4は、パイプ素材の前記し
ごき加工された領域と他端側に残る非しごき領域との境
界部分を越えて非しごき側端部から挿入するダイスによ
り拡径加工し、該部の断面係数を大きくするとともに前
記境界領域を加工硬化することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。図1は本発明にかかるスタビ
ライザの製造工程を(A)〜(D)のように順に示すも
ので、(A)は加工される前の肉厚1aを有するパイプ
素材1の断面図を示し、このパイプ素材1の一端側を絞
って縮径加工された取付部1bに成形したのち、他端側
からパイプ素材1の内径と略同径の外径を持つ金型2を
挿入し、つぎにパイプ素材1の外径よりも小さい内径を
持つダイス3を取付部1bのある一端側から他端側に移
動させてしごき加工することにより薄肉4とされた中間
部1cを成形し、さらにこれに続く他端側1d′の端部
まで同一薄肉4(外径D1 )で同一硬度が得られるよう
に形成する。
【0012】この場合、中間部1cだけをしごきにより
形成し、ダイス3を他端側1d′に設けられるべき取付
部の手前で止めると、しごき加工により硬強度が付加さ
れた中間部1cとしごかれないために硬度の付加のない
他端側1dとが接する境界部には硬度の差ができてしま
い、使用中に亀裂などが発生し易くなる。したがって本
発明では上記のように亀裂発生の防止を図るようにして
いる。
【0013】ついで図1(B)の状態から金型2を抜き
取ったのち他端側1d′(図1(B)参照)を取付部1
bと同じようにダイス5により縮径加工された取付部1
d(外径D2 )に成形される(図1(C))。ここでD
1 >D2 となる。
【0014】図1(D)は請求項3の場合を示すもの
で、図1(B)および(C)の取付部1b、1dの端面
に長手方向からダイス6の先端を矢印方向に挿入するこ
とにより取付部1b、1dは中間部1cよりも外径が大
径に、内径は小径となるように成形される。ただし図1
(D)は取付部1b側のみ図示し、取付部1d側も取付
部1b側と同様に行うため図示は省略する。
【0015】このように図1(D)においては取付部1
b(1d)の外径を中間部1cより大きくできるから両
者の断面係数をZb,ZcとすればZb>Zcとなり、
付加硬度が同じであることから取付部1b(1d)は中
間部1cより強度的にも強いものが得られる。この場
合、図2に示すように、パイプ素材1の前記しごき加工
された領域(中間部1c)と他端側に残る非しごき領域
1eとの境界部分1fを越える範囲1gを非しごき側端
部から挿入するダイス6により拡径加工し、該部の断面
係数を大きくするとともに前記境界領域を加工硬化する
ことにより未加工硬化部分をなくすることができる。
【0016】図3は図1に示す方法により得られたスタ
ビライザ1′の1例を示す断面図である。
【0017】このように本発明では従来用いられている
熱処理を全く行わず、しごき加工(冷間引抜き)により
強度を得るようにした点に特徴がある。
【0018】このことはしごき加工により加工前の面積
に対する加工後の面積が減少する減面率を引張強さ(k
g/mm2 )、降伏点(kg/mm2 )、伸び(%)、
硬さ(HRB)で比較して見ると、図4に示すグラフの
ようになり、減面率の大きい程、引張強さ、降伏点、硬
さはともに上昇し、反対に伸び%は低下することを示し
ており、従来のように熱処理を行わなくとも必要強度が
得られることになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来のようなスタビライザの製造における熱処理を省略し
てしかも高い強度を保持することができる。
【0020】したがって従来のような熱処理を行ったた
めに生ずる曲りの矯正や、錆び取り等の作業、および熱
処理の温度管理等は全く不要となるので、大幅なコスト
の低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタビライザの製造過程を示し、
(A)は製造前のパイプ素材の断面図、(B)は一側の
取付部と中間部の加工中の状態の断面図、(C)は他側
の取付部の完了した状態の断面図、(D)は一側の取付
部を拡径した状態を示す断面図。
【図2】端部の加工の他の例を示す半部の断面図。
【図3】本発明により製造されたスタビライザの1例を
示す長手方向の断面図。
【図4】本発明による減面率と機械的性質等の関係を示
すグラフ。
【図5】自転車の懸架装置の一例を示す斜視図。
【図6】従来のスタビライザの丸棒からの製造の一例を
示し、(A)は製造前、(B)は製造後の状態図。
【図7】従来のスタビライザのパイプからの製造の一例
を示し、(A)は製造前、(B)は製造後の状態図。
【符号の説明】
1 パイプ素材 1′ 製造されたスタビライザ 1b,1d 取付部 1c 中間部 1e 非しごき領域 2 金型 3 ダイス 4 肉厚 5 ダイス 6 ダイス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に肉厚の取付部を有し、中間部がしご
    き加工によりパイプ素材の肉厚よりも薄肉に成形されて
    いることを特徴とする自動車の懸架装置におけるスタビ
    ライザ。
  2. 【請求項2】パイプ素材の長手方向の一端側を絞り加工
    により縮径された取付部に成形し、他端側より前記パイ
    プ素材の内径に可及的密に嵌合する金型を前記縮径部ま
    で挿入して、前記一端側から取付部よりも大きい内径を
    有しかつ、前記パイプ素材の外径よりも小内径のダイス
    により他端側へ向ってしごき加工を行って中間部より他
    端まで同一薄肉に成形し、前記金型取外し後他端側を前
    記一端側と略同様に縮径された取付部に成形することを
    特徴とする自動車の懸架装置におけるスタビライザの製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記両端側の取付部を端面から大径のダイ
    スの先端を当接させて押圧し、外径は中間部よりも大径
    に、内径は中間部より小径となるように成形することを
    特徴とする請求項2記載の自動車の懸架装置におけるス
    タビライザの製造方法。
  4. 【請求項4】パイプ素材の前記しごき加工された領域と
    他端側に残る非しごき領域との境界部分を越えて非しご
    き側端部から挿入するダイスにより拡径加工し、該部の
    断面係数を大きくするとともに前記境界領域を加工硬化
    することを特徴とする請求項2記載の自動車の懸架装置
    におけるスタビライザの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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