JPH1118862A - 車両用パワーシートの配線構造 - Google Patents

車両用パワーシートの配線構造

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JPH1118862A
JPH1118862A JP9175493A JP17549397A JPH1118862A JP H1118862 A JPH1118862 A JP H1118862A JP 9175493 A JP9175493 A JP 9175493A JP 17549397 A JP17549397 A JP 17549397A JP H1118862 A JPH1118862 A JP H1118862A
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JP
Japan
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wiring
seat
flexible flat
space
power seat
Prior art date
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Pending
Application number
JP9175493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Kawai
智司 川合
Kenji Enomoto
憲嗣 榎本
Kazuhide Meguro
一英 目黒
Hirokazu Takewaki
広和 武脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート移動時に配線材の噛み込みや挟み込み
等が発生しにくく、かつ配線作業も容易なパワーシート
の配線構造を提供する。 【解決手段】 所要の配線パターンに形成された薄板導
体を絶縁フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィルムを一
体化し、絶縁フィルムを所要の形状に外形加工してなる
可撓性フラット配線材43を、パワーシートのシートア
ジャスタ1とクッションフレーム25の間の空間及びシ
ートアジャスタ1内の空間に配線する。可撓性フラット
配線材43は厚さが薄いので、狭い空間に余裕をもって
配線できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に用いられるパワーシートの配線構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パワーシートは、座席内部にモーターを
組み込んで、スイッチ操作により、前後スライド調整、
前端部上下調整、後端部上下調整、リクライニング調
整、ランバーサポート調整などのうちの少なくとも前後
スライド調整を含む1種以上の調整を行えるようにした
ものである。上記のような各種調整を行うためには、座
席内部に、モーターと、操作スイッチと、電源とをつな
ぐ配線材を配線する必要がある。従来は、この配線材と
して多数の電線を束ねたワイヤーハーネスが用いられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤーハー
ネスは多数の電線を束ねたものであるため、ある程度の
太さを有しているのに対し、パワーシート内部はモータ
ーその他の機構部品が詰まっていて配線に使用できるス
ペースが限られているため、従来の配線構造では余裕の
ない配線形態となり、シート移動時にワイヤーハーネス
の噛み込み、挟み込み、擦れ等が発生しやすい。これを
防止するためワイヤーハーネスに保護管を被せて配線す
ることも行われているが、保護管を被せるとさらに外径
が大きくなるため、配線スペースの確保や配線作業が困
難になる。
【0004】本発明の目的は、上記のような問題点に鑑
み、配線材の噛み込みや挟み込み等が発生しにくく、配
線作業も容易なパワーシートの配線構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の配線構造は、所要の配線パターンに形成された
薄板導体を絶縁フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィル
ムを一体化してなる可撓性フラット配線材、又は薄板導
体を絶縁フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィルムを一
体化したものを所要の配線パターンに形成した可撓性フ
ラット配線材を、パワーシートのシートアジャスタとク
ッションフレームの間の空間及び/又はシートアジャス
タ内の空間に配線したことを特徴とするものである。
【0006】パワーシート内部には、シートアジャスタ
の構成部品とクッションフレームとの間に狭い空間があ
る。またシートアジャスタ内にも構成部品の間に狭い空
間がある。本発明においては、薄い可撓性フラット配線
材を用いたことにより、上記のような狭い空間に余裕を
もって配線することが可能となり、配線材の噛み込みや
挟み込み等が発生しにくくなる。また狭いスペースにも
余裕をもって配線できるため、配線作業も容易になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1及び図2は本発明の一実
施形態を示す。図において1はシートアジャスタであ
る。このシートアジャスタ1は、1対ずつの固定レール
3、可動レール5、機構部フレーム7などを備えてい
る。またシートアジャスタ1内には、前後スライド調整
用モーター9、前端部上下調整用モーター11、後端部
上下調整用モーター13、リクライニング調整用モータ
ー15などが組み込まれている。
【0008】固定レール3はフロア接続ブラケット17
により車体の床(図示せず)にボルト等により固定され
る。可動レール5は固定レール3上で前後方向にスライ
ド可能になっている。可動レール5の移動は前後スライ
ド調整用モーター9により行われる。すなわち、固定レ
ール3と可動レール5内にはスクリューと固定ナット
(図示せず)が組み込まれており、前記モーター9によ
ってスライドスクリューが回転すると可動レール5が固
定レール3上で前後方向に移動するようになっている。
【0009】機構部フレーム7は、可動レール5上に設
置され、前端部と後端部が別々に上下調整できるように
なっている。前端部の上下調整は、前端部上下調整用モ
ーター11の回転で前部リンク機構19を駆動すること
により行われる。また後端部の上下調整は、後端部上下
調整用モーター13で後部リンク機構21を回転させる
ことにより行われる。
【0010】機構部フレーム7の前後にはシートブラケ
ット23が固定されている。このシートブラケット23
上にはクッションフレーム25が設置され、その上には
クッションパッド27およびクッションカバー29が設
置されている。
【0011】また機構部フレーム7の後端部には軸ピン
31によりバックフレーム33が傾動可能に取り付けら
れている。バックフレーム33の背面にはバックボード
35が取り付けられ、バックフレーム33の前面にはパ
ックパッド37とバックカバー39が取り付けられてい
る。またバックフレーム33にはランバーサポート調整
用モーター41が組み付けられている。
【0012】バックフレーム33は、リクライニング調
整用モーター15によってリクライニング調整が行える
ようになっている。リクライニング調整は、モーター1
5によってバックフレーム33の下端を回転させること
により行われる。なおリクライニング調整用モーター1
5はバックフレーム33に組み付けてもよい。
【0013】自動車用パワーシートの内部には、上記の
ように各種部品が組み込まれているため(部品密度は図
示の状態より高い)、ワイヤーハーネスのような太い配
線材を配線しようとすると、配線ルートが制約されて、
配線が非常に困難である。
【0014】そこで本発明は、薄い可撓性フラット配線
材43を用いることとし、この可撓性フラット配線材4
3を、シートアジャスタ1とクッションフレーム25の
間の空間S及びシートアジャスタ1内の各種部品の間の
空間に配線したものである。可撓性フラット配線材43
は、銅薄板からの打ち抜き加工、切り抜き加工、エッチ
ング加工又は圧縮加工により所要の配線パターンの薄板
導体を形成し、その薄板導体を両面から絶縁フィルムで
挟んで熱プレス等により一体化し、絶縁フィルムを所要
の形状に外形加工したものである。なお可撓性フラット
配線材43は、予め所要の形状に外形加工した絶縁フィ
ルムで薄板導体を挟んで熱プレス等により一体化したも
のであってもよい。
【0015】図3に可撓性フラット配線材43の一例を
展開した状態で示す。この可撓性フラット配線材43は
配線パターンの端部にそれぞれコネクタ45を取り付け
たものである。なお、相手側の補機に可撓性フラット配
線材43を直接接続するようにすれば、コネクタ45を
取り付けなくてもよい場合もある。またこの可撓性フラ
ット配線材43は、可撓性フラット配線材43同士の分
岐接続部47を有している。分岐接続部47は配線パタ
ーンが複雑になる場合などに必要に応じて設けられるも
ので、設けなくてもよい場合もある。
【0016】前述のシートアジャスタ1とクッションフ
レーム25の間の空間S及びシートアジャスタ1内の各
種部品の間の空間は非常に狭いものであるが、可撓性フ
ラット配線材43は厚さが薄いので、狭い空間でも余裕
をもって配線することが可能である。図1および図2に
示すように、可撓性フラット配線材43はモーター9、
11、13、15に接続される端部Aと、電源に接続さ
れる端部Bと、パワーシート操作スイッチに接続される
端部Cを有している。図示の例では端部BとCは、機構
部フレーム7とクッションフレーム25の間の隙間から
パワーシート外に引き出されている。可撓性フラット配
線材43は厚さが薄いので、このような狭い隙間を通す
ことも可能である。
【0017】また可撓性フラット配線材43のランバー
サポート調整用モーター41に接続される部分Dは、バ
ックフレーム33とバックパッド37の間の空間(バッ
クフレーム33とバックボード35の間の空間でもよ
い)に配線されている。
【0018】なお図1および図2では、可撓性フラット
配線材43の端部にコネクタが図示されていないが、可
撓性フラット配線材43の端部には図3のようにコネク
タを取り付けておくことが配線作業を簡略化する上で好
ましい。また可撓性フラット配線材としては、薄板導体
を絶縁フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィルムを一体
化した帯状の配線材を、折り曲げ、接合、重ね合わせ等
の手段により所要の配線パターンに形成したものを使用
することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ワーシート内の狭い空間に配線材を余裕をもって配線で
きるので、配線材の噛み込みや挟み込み等が発生しにく
くなると共に、配線作業も容易に行えるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパワーシートの配線構造の一実
施形態を示す断面図。
【図2】 図1のパワーシートの配線構造の底面図。
【図3】 本発明に用いる可撓性フラット配線材の一例
を示す斜視図。
【符号の説明】
1:シートアジャスタ 3:固定レール 5:可動レール 7:機構部フレーム 9、11、13、15:モーター 25:クッションフレーム 33:パックフレーム 35:バックボード 37:バックパッド 41:モーター 43:可撓性フラット配線材 45:コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武脇 広和 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の配線パターンに形成された薄板導体
    を絶縁フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィルムを一体
    化してなる可撓性フラット配線材、又は薄板導体を絶縁
    フィルムで挟んで薄板導体と絶縁フィルムを一体化した
    ものを所要の配線パターンに形成した可撓性フラット配
    線材を、パワーシートのシートアジャスタとクッション
    フレームの間の空間及び/又はシートアジャスタ内の空
    間に配線したことを特徴とする車両用パワーシートの配
    線構造。
JP9175493A 1997-07-01 1997-07-01 車両用パワーシートの配線構造 Pending JPH1118862A (ja)

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