JPH11188313A - 選別装置 - Google Patents

選別装置

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JPH11188313A
JPH11188313A JP36092397A JP36092397A JPH11188313A JP H11188313 A JPH11188313 A JP H11188313A JP 36092397 A JP36092397 A JP 36092397A JP 36092397 A JP36092397 A JP 36092397A JP H11188313 A JPH11188313 A JP H11188313A
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JP
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elastic roller
elastic
sorting
roller
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Application number
JP36092397A
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English (en)
Inventor
Iyuu Yoshimi
偉雄 吉見
Tsuyoshi Soda
強 祖田
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Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に風力を発生させる必要のない簡単な構成
で選別処理を行うことができる選別装置を提供する。 【解決手段】 複数の異なる成分から成る被選別物を略
水平方向に付勢することにより飛散させた後、被選別物
の比重差に応じた飛距離で落下する際の落下位置の違い
に基づいて被選別物を各成分毎に選別する選別装置にお
いて、弾性体(12)を周表面に設けた第1の弾性ローラ(1
a)と、第1の弾性ローラ(1a)の弾性体表面に対峙して、
被選別物(4)を第1の弾性ローラ(1a)との間に挟み込む
弾性ローラ対峙面(61,71)と、少なくとも前記第1の弾
性ローラ(1a)を回転駆動して、被選別物(4)を付勢して
飛び出させる弾性ローラ駆動手段(3)と、を備えて構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ、シュレッダ
ダスト、コンクリート廃材等の多成分から構成される固
体混合物を比重差等によって各成分毎に選別する選別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のリサイクル事情においては、例え
ばゴミやシュレッダダスト等の廃材から再生可能な成分
を選択的に抽出したり、廃材を各種成分毎に選別してそ
れぞれ異なる再生処理を行う場合に、目的とする対象物
をできるだけ高い精度で種類毎に選別する技術が重要視
されている。このようないくつかの異なる成分が混合し
て構成されている固体混合物を各成分毎に選別する手法
としては、手作業による手選別法と機械を用いた機械選
別法とに分類される。中でも大量選別可能な機械選別に
よる手法としては、例えば、被選別物の性状差、寸法
差、比重差、磁気的性質差等に基づいて選別処理する方
式が揚げられる。ところが、寸法差を利用した選別方式
においては、材質の異なる被選別物に対する選別が非常
に難しく、また、磁気的性質を利用した選別方式におい
ては、被選別物の種類によっては磁気的特性に殆ど差が
ないことがあり、正確に選別することは困難であった。
このため、例えば、風力を用いて空中における飛行軌跡
差を利用する方式や、ブラシや錘等を用いて障害物に対
する抵抗差を利用した方式等の被選別物の比重差を利用
して選別する方式が広く一般に採用されてきた。このう
ち風力を利用した方式は、被選別物が三次元的に移動す
るため、より細かに被選別物を選別処理することができ
ると共に、風力の強さを調整することにより飛行軌跡差
をより大きく設定できるため、比較的容易に且つ精度よ
く複数成分を選別することができる。そのため、一般的
には、この風力を利用した選別方式が主流となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな風力を利用した選別方式においては、風力発生のた
めの付帯設備が必要となり、また、選別時に風力によっ
て粉塵が巻き上げられるため、集塵設備を配備する必要
がある。さらに、それらの設備の設置に伴い電力消費が
勢い増大するため、イニシャルコスト、ランニングコス
トが増大すると共に、より大きな設置面積を要するとい
った問題が生じ、選別装置を導入するにあたって大きな
障害となっていた。本発明は、このような従来の問題に
鑑みてなされたもので、特に風力を発生させる必要のな
い簡単な構成で選別処理を行うことができる選別装置を
提供することを目的としている。
【0004】
【発明を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、複数の異なる成分から成る被選別物を略水平方
向に付勢することにより飛散させた後、該被選別物の比
重差及び形状の相違に応じた飛距離で落下する際の落下
位置の違いに基づいて被選別物を各成分毎に選別する選
別装置において、弾性体(12)を周表面に設けた第1の弾
性ローラ(1a)と、前記第1の弾性ローラ(1a)の弾性体表
面に対峙して、被選別物(4)を第1の弾性ローラ(1a)と
の間に挟み込む弾性ローラ対峙面(61,71)と、少なくと
も前記第1の弾性ローラ(1a)を回転駆動して、被選別物
(4)を付勢して飛び出させる弾性ローラ駆動手段(3)と、
を備えるようにした。これにより、供給された被選別物
は、弾性ローラの弾性体表面と弾性ローラ対峙面との間
に引き込まれて弾性体を変形させつつ挟み込まれ、弾性
ローラの回転により、弾性ローラの回転力と弾性体の変
形の復元力とが相まって飛ばされるようになる。
【0005】また、前記弾性ローラ対峙面は、弾性体(1
2)を周表面に設けた第2の弾性ローラ(1b)であり、第1
の弾性ローラ(1a)と第2の弾性ローラ(1b)を垂直方向に
並設し、該ローラの軸を水平方向に平行配置することが
好ましい。
【0006】さらに、前記弾性ローラにより飛散させた
被選別物(4)の特定の成分に対応する飛行経路(B)の途中
に、被選別物の形状の違いに応じて篩分処理する篩分機
(33)を設けることが好ましい。これにより、被選別物
は、まず弾性ローラにより飛散されて比重差に応じて選
別された後、特定の成分が篩分機により篩分処理され
て、形状差に応じて選別される。
【0007】そしてさらに、前記弾性ローラによる選別
処理の前段に被選別物の形状の違いに応じて篩分処理す
る篩分機(42)を配設し、該篩分機(42)によって分流され
た各分流路(44,45)に対し、前記弾性ローラ又は弾性ロ
ーラの対(1a,1b,1c,1d)をそれぞれ独立して設けると共
に、各分流路毎に前記弾性ローラの回転速度を調節する
制御手段(46)を備えることが好ましい。これにより、被
選別物は、まず篩分機により、形状差に応じて篩分され
て分流された後、各分流毎に弾性ローラにより飛散され
て比重差に応じて選別されるようになる。
【0008】また、前記選別装置を液体中に埋没させて
設置してもよく、この場合、液体表面近傍に浮上した被
選別物を掻き上げる浮上物回収手段(52)を備えることが
好ましい。さらに、前記弾性ローラの少なくとも1つ
は、弾性体ベルト(82a)を備えたベルトコンベア(82)で
あってもよい。そしてさらに、前記弾性ローラの1つ
は、弾性ローラの回転軸に上下方向の移動を許容する緩
衝装置(2,83)を備えていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明による実施の形態を
図1〜図9に基づいて説明する。図1は本発明による選
別装置の基本的な動作原理を説明する図である。本発明
における選別装置の基本構成は、ローラ11の外周表面に
弾性体12を巻回することにより形成した弾性ローラ1a,1
bを軸平行として垂直方向に2本並設し、上段の弾性ロ
ーラ1aの支持軸を固定側に接続する一方、下段の弾性ロ
ーラ1bの支持軸に、弾性ローラ1bの上下移動を許容する
緩衝装置2を取り付け、上段及び下段の弾性ローラ1a,1b
を図示しないモータや動力伝達歯車等を含む弾性ローラ
駆動手段3により回転駆動する構成としている。この弾
性体11の材質としては、硬質ゴムやウレタン等の高分子
材料等が揚げられるが、ある程度の弾性特性を有するも
のであればよく、例えば、タイヤのように内部に気体、
液体等の媒体を備えた構成としてもよい。弾性ローラ1
a,1bの外径寸法は、選別処理しようとする被選別物の大
きさによって適宜変更し、好ましくは被処理物の平均粒
径の20〜40倍程度に設定する。
【0010】この弾性ローラ1a,1bの動作としては、図
中の矢印方向に弾性ローラ駆動手段3により、両方の弾
性ローラ1a,1bを回転駆動又はどちらか一方の弾性ロー
ラのみを回転駆動すると共に、被選別物4を弾性ローラ1
a,1bの間隙に供給する。すると、被選別物は回転駆動さ
れた弾性ローラの間隙に引き込まれ、弾性ローラ間に挟
み込まれる。このとき、被選別物の大きさに応じて緩衝
装置2が適宜上下動する一方、弾性体11は各弾性ローラ
間で圧縮されて変形する。そして、弾性ローラ1a,1bの
回転に伴い、被選別物4が被選別物の供給側からその反
対側(飛び出し口側)に送られたときに、弾性ローラ表
面の間隙が拡がって弾性体11の変形が復元する。その結
果、ローラの回転力と弾性体の復元力とが相まって、被
選別物が出口側に勢いよく飛び出す。飛び出した被選別
物は、その比重、粒度、形状等の各因子に応じて慣性力
及び空気抵抗が異なるため、それぞれ各因子に応じて異
なる軌跡を描きつつ落下する。そして、この落下位置ま
での飛距離に基づいて選別処理を行う。例えば、略同じ
形状の比重の異なる3種類の被選別物3a,3b,3cを選別す
る場合を考えると、比重の小さい被選別物3aは比較的慣
性が小さいため、飛び出し時の運動エネルギは小さくな
り、その結果、手前側に落下する。一方、比重の大きい
被選別物3cは比較的慣性が大きく、飛び出し時の運動エ
ネルギが大きくなり、最も遠方に落下するようになる。
また、それらの中間の比重の被選別物3bは、比重の小さ
い被選別物3aと比重の大きい被選別物3cの落下位置の中
間付近に落下する。このように、被選別物の飛距離に基
づいて分類することで、従来の風力による方式と同等に
選別処理することができる。
【0011】尚、弾性ローラの駆動は、上段、下段の各
弾性ローラをそれぞれ異なる回転速度で駆動して、例え
ば被選別物を回転させつつ飛び出させたり、被選別物に
捻り力を負荷する方式として、例えば被選別物が袋に収
納されている場合に、この袋を破袋するようにしてもよ
い。また、上段、下段の各弾性ローラの軸位置を図で左
右方向に若干移動させることにより、被選別物を上方又
は下方に向けて飛び出させるようにしてもよい。このよ
うに、選別処理の種類や被選別物の特性によって適宜加
速方式を変更することが好ましい。ここで、弾性ローラ
の周速度は0.5〜10m/秒程度が好ましく、選別作業を
行っている間は弾性ローラの回転数を一定に保持する。
また、弾性ローラの外径及びローラ間の間隙は、被選別
物の大きさや、必要とする単位時間当たりの選別処理量
に応じて適宜変更して設定する。尚、緩衝装置は被選別
物の大きさや単位時間当たりの選別処理量に応じて適宜
ローラ間隙を変化させ、被選別物を過剰に押し潰すこと
なく、且つ被選別物を十分に引き込むことができるよう
に適正なローラ間隔に調整している。被選別物の飛行空
間の下方の落下位置には、1つ或いは複数の仕切板5を
配設して被選別物を明確に選別可能にしている。尚、仕
切板5を可動式の仕切板として、図中の矢印で示す仕切
板の位置及び角度を調整することにより、被選別物をよ
り正確に選別可能にする構成とすることが好ましい。
【0012】次に、上記基本原理に基づいて選別装置を
構成した第1の実施の形態を説明する。図2に本実施の
形態における選別装置を示した。この選別装置は、コン
ベヤや運搬車等から被選別物が供給されるホッパ6と、
ホッパ6の出口部6aに設けられ支持軸をそれぞれ水平に
保持しつつ垂直方向に2本並設した弾性ローラ1a,1b
と、被選別物の飛行空間7を包囲して配設された外壁8
と、から構成されている。ホッパ6に供給された被選別
物4は、図中の矢印方向に回転駆動された弾性ローラ1a
と1b表面の間隙を通過して飛行空間7に飛ばされる。こ
のとき、比重の小さい被選別物4aは飛距離が短くなり手
前側の領域Aに落下する。一方、比重の大きい被選別物
4cは遠方に飛ばされ領域Cに落下する。また、被選別物
4cは勢い余り外壁8に衝突する場合もあるが、このとき
は外壁8から跳ね返った後に領域Cに落下するようにな
る。尚、中間の比重の被選別物4bは被選別物4a,4cの落
下位置の中間である領域Bに落下する。
【0013】図中には略等しい大きさで比重が異なる被
選別物を一例として掲げているが、被選別物の外形寸法
の違いからも同様にして選別することができる。即ち、
被選別物が大きいほど弾性ローラ間に挟み込まれたとき
の弾性体の変形量が大きくなる。この弾性体の変形量が
大きいと弾性ローラが回転して被選別物を放出するとき
の弾性体の復元力がより大きくなり、該復元力が被選別
物の放出力として作用することから、被選別物をより遠
くに飛ばすことができる。その結果、大きい形状の被選
別物は遠方に、小さい被選別物は手前側に落下するよう
になる。
【0014】このように、弾性ローラを回転駆動させる
ことにより、弾性ローラ間に被選別物を挟み込み、弾性
ローラの間隙から被選別物を飛び出させる構成とするこ
とにより、風力発生装置を不要とすることができる。こ
のため、電力消費量がより軽減されると共に、送風によ
る粉塵の巻き上げがなくなることから集塵装置はより小
型のもので十分対処できるようになる。以て、コストダ
ウンが図れ、スペース効率の高い選別装置とすることが
できる。尚、ここでいう被選別物は、例えば、比重の大
きい重量物として金属類、土砂・岩石類、コンクリート
材等、比重の小さい軽量物としてプラスチック類、紙
類、布類、小片木屑等が揚げられる。勿論、相対的な比
重差を有する対象物であってもよいので、例えば、同じ
金属同士であっても鉄とアルミニウム等のように比重差
を有するもでもよく、金属缶とガラス瓶等の個体の重量
差を有するものであってもよい。
【0015】次に、大きさがそれぞれ異なり比重差の小
さい被選別物に対しても精度よく選別することができる
第2の実施の形態を説明する。本実施の形態における選
別装置の構成を図3に示す。本実施の形態は、第1の実
施形態の選別装置による選別処理後に、被選別物の形状
の違いに応じて篩分処理する機構を追加したものであ
る。具体的な選別装置の構成としては、図3(a)に示す
ように、まず、被選別物が落下する領域Aの下方に、領
域Aに落下した被選別物を第1の収容部32に誘導する案
内板31を設ける。また、領域Bの下方には、領域Bに落
下した被選別物を、その形状の違いに応じて選別するた
めの、例えば一辺が40mm程度の網目を有する篩分機33を
配設すると共に、篩分機33の下方に篩33aから落下した
被選別物を受け止める受け板34を配設する。この篩分機
33は第1の収容部32へ残存物が落下するように傾斜さ
れ、また、受け板34は領域Cの下方に設けられた第2の
収容部35に受け板34上の被選別物が落下するように傾斜
されている。
【0016】このような篩分機を追加することにより、
次のように図3(b)に示す各種の被選別物が選別される
ようになる。即ち、上述したように、形状及び比重が比
較的小さい被選別物に対しては、形状が小さいため弾性
ローラの弾性体の変形量が比較的少なく、弾性ローラか
ら被選別物が飛び出す時の初速度が小さくなる。また、
比重が小さいために個体としての慣性が小さく、飛び出
し時の運動エネルギが小さくなり、その結果、手前側の
領域Aに落下するようになる。領域Aに落下した被選別
物は、案内板31上を滑り落ちて第1の収容部32に回収さ
れる。一方、形状及び比重が比較的大きい被選別物に対
しては、形状が大きいために弾性ローラの弾性体の変形
が比較的大きく、弾性ローラから飛び出す時の初速度が
大きくなる。また、比重が大きいために個体としての慣
性が大きく、飛び出し時の運動エネルギが大きくなり、
より遠方に飛ばされて領域Cに落下するようになる。領
域Cに落下した被選別物は、第2の収容部35に回収され
る。
【0017】また、形状が大きく比重が小さい被選別
物、及び、形状が小さく比重が大きい被選別物に対して
は、前記手前側と前記遠方側との中間位置である領域B
に落下するようになる。領域Bに落下した被選別物は、
まず篩分機33の篩33aに載って篩分される。前述のよう
に篩33aの網目のサイズは40mmに設定しているので、網
目より小さい0〜40mm程度の大きさの被選別物は網目を
通過して、さらに下方の受け板34上に落下し、最終的に
第2の収容部で回収される。一方、篩33aの網目より大
きい40mmを超す被選別物は、網目から落下することな
く、篩33の傾斜に沿って搬送下流側に移動して第1の収
容部で回収される。
【0018】これにより、比重の比較的小さな被選別物
は第1の収容部32に回収され、比重の比較的大きな被選
別物は第2の収容部35に回収されるようになる。尚、本
実施の形態においては、篩を使用して選別しているが、
例えば、グリズリや多数のパンチ穴が形成された板材を
用いてもよい。尚、グリズリを用いた場合はアスペクト
比の大きい被選別物を選択的に篩い分けることができる
ようになる。この網目や穴の大きさは被選別物に応じて
適宜変更して設定することが望ましく、目的に応じて自
在に大きさが変更可能な構成とすることが好ましい。ま
た、篩分機33に振動モータ等を取り付けて篩33aを振動
させることで、篩分処理をより確実に行う構成としても
よい。
【0019】次に、第1の実施形態における選別装置の
選別処理前に、被選別物の形状の違いに応じて篩分処理
する機構を追加した第3の実施の形態を説明する。本実
施の形態における選別装置の構成を図4に示す。本実施
の形態においては、被選別物が供給されるホッパ41の下
方に、被選別物の形状の違いに応じて篩分する篩分機42
を配設し、篩分機42のさらに下方には、篩分機42から落
下した被選別物を受け止める受け板43を配設している。
これらの篩分機42及び受け板43は搬送下流方向に傾斜し
て、円滑な自然搬送を可能にしている。また、篩分機42
の篩42a上に残存する被選別物を外壁8内の飛行空間7に
飛ばすための第1の弾性ローラ1a,1bの対を設けると共
に、篩分機42の篩42aから落下した被選別物を同様に飛
行空間7に飛ばすための第2の弾性ローラ1c,1dの対を、
前記第1の弾性ローラ1a,1b対の下方に設置している。
このように、本実施の形態においては弾性ローラの対を
前段の篩分機により分流された分流数(図では2つ)に
応じて複数対設置して、篩分機により形状の違いに応じ
た篩分処理を行った後に弾性ローラにより選別処理を行
うようにしている。また、第1及び第2の弾性ローラを
回転駆動駆動する弾性ローラ駆動手段3と、各分流毎に
回転数を制御する制御手段46とを備えている。
【0020】本選別装置による選別動作を説明すると、
まず、ホッパ41に蓄えられた被選別物4を篩分機42に供
給する。すると、篩分機42の篩42aの網目より大きな被
選別物は篩42aから直接落下することなく、篩42aの傾斜
に沿って滑りつつ第1の弾性ローラ1a,1b対の入口部44
に移動する。一方、篩42aの網目より細かな被選別物は
篩分機42から落下して、受け板43に載った後、受け板43
の傾斜沿って滑りつつ第2の弾性ローラ1c,1d対の入口
部45に移動する。そして、図示した矢印方向に回転駆動
された第1及び第2の弾性ローラ対1a,1b,1c,1dにより、
それぞれの入口部44,45の被選別物を外壁8内の飛行空間
7に放出する。このとき、第2の弾性ローラ対1c,1dは、
第1の弾性ローラ対1a,1bによる被選別物の選別状態と
適合するように、制御手段46により回転速度を適宜調整
し、同種類のものを同じ領域に落下させるように設定す
る。このような構成とすることにより、被選別物の種類
に応じて被選別物を高い精度で別々の収容部47に回収す
ることができる。
【0021】次に、比重差に基づいてより正確に被選別
物を選別する第4の実施の形態を説明する。本実施の形
態における選別装置は、第1〜第3の実施の形態におけ
る選別装置を水等の液体中に沈設したものである。図5
に第3の実施形態の選別装置を基本とした本実施の形態
の選別装置の構成を示した。この選別装置は、図5に示
すように篩分機42の被選別物の供給位置を水面より上に
配置する一方、水面に浮上する被選別物51を回収する浮
上物回収手段である掻き上げベルト52により、被選別物
51を収容部53に回収している。このような構成とするこ
とにより、例えば、小木片屑等の比重が1より小さい被
選別物51を、篩分機42や第1及び第2の弾性ローラによ
り選別する以前に除去するため、後段の選別処理に流れ
る被選別物の量が除去された分減少し、無駄のない選別
処理を行うことができる。また、液体中における選別効
果は空中における選別効果と基本的には同一であるが、
空気より液体の粘性が十分に大きいため、液体中で選別
処理を行った方がより細かに飛行距離差が得られること
があり、以て、より正確に被選別物を選別することがで
きるようになる。さらに、本実施形態にあっては、被選
別物の洗浄を兼ねることができると共に、複数の被選別
物が結合して1つの塊となった状態であっても、液体に
浸ることにより結合が緩み、個々に分解される効果があ
り、被選別物をより正確に選別することができるように
なる。尚、ここでは水中に埋没させた構成を示したが、
例えば、アルコール、各種洗浄剤、油等、目的に応じて
比重や粘度、そして他の効果等を鑑みて適宜選択して使
用することができる。
【0022】次に、単一の弾性ローラにより被選別物を
排出するように構成した第5の実施の形態を説明する。
本実施の形態における選別装置の被選別物排出部分の概
略的な構成を図6に示した。この選別装置は、第1の実
施形態における弾性ローラと同一の構成からなる弾性ロ
ーラ1eの下側に対峙しているローラ当接面に、複数のこ
ろ61を弾性ローラ1eと軸平行に複数列配設し、弾性ロー
ラ1eの回転に従動してころ61が回転するように構成して
いる。また、図示していないが、前述同様に被選別物を
挟み込むときに過剰な押圧力が負荷されないように弾性
ローラ1eは上下動可能に支持されている。これにより、
被選別物が弾性ローラ1eと、ころ61との間隙を通過する
際に、第1〜第4の実施の形態と同様に、弾性ローラ1e
の回転力と変形された弾性体11の復元力とが相まって、
被選別物が飛行空間7へ付勢されて飛ばされるようにな
る。このように単一の弾性ローラ1eからなる簡単な構成
であっても被選別物を十分な初速度で安定して飛ばすこ
とができると共に、部品点数が減り、製造コストを大幅
に低減することができる。また、本実施の形態における
ころ61の代わりに、図7に示すように弾性ローラ1eの当
接面71を、弾性ローラ1eとの接触面積を減少させて摩擦
抵抗を極力低減するように形成することで、前記同様の
効果を得ることができる。この場合は、稼働部が弾性ロ
ーラ1e側だけになるため、メンテナンスが一層容易にな
り、ランニングコストをより低減することができる。
【0023】次に、弾性ローラの代わりにベルトコンベ
アを用いた第6の実施の形態を説明する。本実施の形態
においては、図8に示すように上方の弾性ローラ81はそ
のままとして、下方の弾性ローラをベルトコンベア82に
代替えしている。このベルトコンベア82は、弾性体のベ
ルト82aを備えており、弾性ローラの場合と同様に被選
別物を挟み込んだ際に弾性変形して、該変形が復元され
るときに被選別物を付勢可能にしている。尚、上方の弾
性ローラ81の支持軸には上下動を許容する緩衝装置が取
り付けられ、被選別物の大きさや搬送量に応じて弾性ロ
ーラ81を適宜上下動させている。このようなコンベアを
用いた構成により、被選別物がコンベア82上に載って強
制的に弾性ローラ81との隙間に搬送されるため、被選別
物が弾性ローラ81の手前側に詰まることなく、より安定
して選別処理を行うことができる。尚、供給制御部84は
ベルトコンベア82に供給する被選別物が過剰に供給され
ないように供給量を適正に調節している。図9は図8と
同様にベルトコンベアを用いた他の形態であり、上下両
方の弾性ローラをベルトコンベア81,91に代替えして構
成している。この構成によれば、ベルトコンベア81,91
により被選別物が搬送されるに従いベルト間隔が徐々に
狭まるため、被選別物が徐々に圧縮されるようになる。
そして、ベルトコンベアの出口部で弾性体のベルトが圧
縮されることで被選別物への押圧力が最大となった後、
一気に飛行空間に弾かれるようになる。したがって、比
較的大きな形状の被選別物が搬送されてきた場合でも、
ベルトコンベアの圧縮作用により被選別物が押し潰さ
れ、ベルトコンベアの出口部から被選別物が排出され易
くなると共に、被選別物をより加速して飛び出させるこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弾性ロー
ラを回転駆動させ、弾性ローラとの間に被選別物を挟み
込んで飛び出させる構成とすることにより、風力発生装
置を不要とすることができ、電力消費量が軽減されると
共に、送風による粉塵の巻き上げがなくなるため、コス
トダウンが図れスペース効率をより向上させることがで
きる。以て、選別装置の導入が容易となる。請求項2記
載の発明によれば、被選別物を挟み込む上方及び下方の
弾性ローラの弾性体が相互的に変形することにより、よ
り大きなものを安定して挟み込めると共に、被選別物を
上下両側から引き込むため、より円滑な被選別物の引き
込みを可能とする。請求項3記載の発明によれば、弾性
ローラにより被選別物を飛散させた後、比重差からでは
十分に選別されない被選別物を形状の違いから選別する
ことができ、より高精度な選別処理を行うことができ
る。請求項4記載の発明によれば、弾性ローラにより被
選別物を飛させる前に、比重差からでは十分に選別され
ない被選別物を形状の違いから選別することができ、特
に、前段で篩分するために後続の選別処理を軽減するこ
とがき、無駄の少ない選別処理を行うことができる。請
求項5記載の発明によれば、液体中で飛散させることに
より、飛行空間における粘性の違いのため、被選別物が
飛行中に受ける抵抗が変化して、より的確に被選別物を
選別処理することができる。請求項6記載の発明によれ
ば、特定の比重以下の被選別物を選択的に回収すること
ができ、回収された分、後続の処理をより軽減すること
ができる。請求項7記載の発明によれば、被選別物の供
給をより円滑にすることができる。請求項8記載の発明
によれば、被選別物が弾性ローラに挟み込まれる際、被
選別物の大きさが弾性体の変形範囲を超えていても、安
定して被選別物を飛行空間に飛ばすことができると共
に、弾性ローラの間隙が拡がるため、単位時間当たりの
選別処理量をより増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による選別装置の基本的な動作原理を説
明する図。
【図2】第1の実施の形態に係る選別装置の構成図。
【図3】第2の実施の形態に係る篩分機を備えた選別装
置の構成と被選別物の種類を示す図。
【図4】第4の実施の形態に係る前段に篩分機を備えた
選別装置の構成図。
【図5】第5の実施の形態に係る液体中に埋没させた選
別装置の構成図。
【図6】第6の実施の形態に係る単一の弾性ローラによ
る選別装置の被選別物の排出部分の概略構成図。
【図7】第6の実施の形態における弾性ローラ当接面を
低摩擦面とした構成を示す被選別物の排出部分の概略構
成図。
【図8】第7の実施の形態に係る片側の弾性ローラをベ
ルトコンベアで構成した選別装置の構成図。
【図9】第7の実施の形態に係る両側の弾性ローラをベ
ルトコンベアで構成した選別装置の構成図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e 弾性ローラ 2 緩衝装置 3 弾性ローラ駆動手段 4,4a,4b,4c 被選別物 11 弾性体 33,42 篩分機 46 制御手段 52 掻き上げベルト 71 当接面 81 ベルトコンベア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる成分から成る被選別物を略
    水平方向に付勢することにより飛散させた後、該被選別
    物の比重差及び形状の相違に応じた飛距離で落下する際
    の落下位置の違いに基づいて被選別物を各成分毎に選別
    する選別装置において、 弾性体(12)を周表面に設けた第1の弾性ローラ(1a)と、 該第1の弾性ローラ(1a)の弾性体表面に対峙して、被選
    別物(4)を第1の弾性ローラ(1a)との間に挟み込む弾性
    ローラ対峙面(61,71)と、 少なくとも前記第1の弾性ローラ(1a)を回転駆動して、
    被選別物(4)を付勢して飛び出させる弾性ローラ駆動手
    段(3)と、を備えたことを特徴とする選別装置。
  2. 【請求項2】 前記選別装置であって、前記弾性ローラ
    対峙面は、弾性体(12)を周表面に設けた第2の弾性ロー
    ラ(1b)であり、第1の弾性ローラ(1a)と第2の弾性ロー
    ラ(1b)を垂直方向に並設し、該ローラの軸を水平方向に
    平行配置したことを特徴とする請求項1記載の選別装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選別装置であって、前記弾性ローラ
    により飛散させた被選別物(4)の特定の成分に対応する
    飛行経路(B)の途中に、被選別物の形状の違いに応じて
    篩分処理する篩分機(33)を設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の選別装置。
  4. 【請求項4】 前記選別装置であって、前記弾性ローラ
    による選別処理の前段に被選別物の形状の違いに応じて
    篩分処理する篩分機(42)を配設し、 該篩分機(42)によって分流された各分流路(44,45)に対
    し、前記弾性ローラ又は弾性ローラの対(1a,1b,1c,1d)
    をそれぞれ独立して設けると共に、各分流路毎に前記弾
    性ローラの回転速度を調節する制御手段(46)を備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の選別装置。
  5. 【請求項5】 前記選別装置を液体中に埋没させて設置
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の選別装置。
  6. 【請求項6】前記選別装置であって、液体表面近傍に浮
    上した被選別物を掻き上げる浮上物回収手段(52)を備え
    ていることを特徴とする請求項5記載の選別装置。
  7. 【請求項7】前記弾性ローラの少なくとも1つは、弾性
    体ベルト(82a)を備えたベルトコンベア(82)であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の選別装
    置。
  8. 【請求項8】前記弾性ローラの1つは、弾性ローラの回
    転軸に上下方向の移動を許容する緩衝装置(2,83)を備え
    ていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記
    載の選別装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114100729A (zh) * 2021-11-18 2022-03-01 安徽皖山食品有限公司 一种大米加工用砻谷设备

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