JPH11188123A

JPH11188123A - ゴルフクラブ

Info

Publication number: JPH11188123A
Application number: JP9361289A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Takeda; 均武田
Original assignee: Endo Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Endo Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1997-12-26
Filing date: 1997-12-26
Publication date: 1999-07-13
Anticipated expiration: 2017-12-26
Also published as: US6080068A; JP3161519B2

Abstract

(57)【要約】【課題】ゴルファーに最適なロフト角、ライ角を有す
るヘッドを備えたゴルフクラブを提供する。また打撃時
におけるヘッドのぶれを少なくし、また耐力の向上を図
るゴルフクラブを提供する。【解決手段】シャフト取付け部９の基端９Ｂに、フェ
ース４の後面４Ａ，11Ａに配置されるヘッド取付け部13
をほぼ横向きに連結する。ヘッド取付け部13を介してシ
ャフト取付け部９をフェース４に連結する。フェース４
と、ヘッド取付け部13を連結したシャフト取付け部９を
別々に製作することにより、各種組合せて一体化する際
ロフト角、ライ角等を自由に調節できる。フェース４よ
り直接ヘッド取付け部13に伝達すると共に、該伝達力を
直接シャフト取付け部９を介してシャフト３に伝達する
ので伝達経路を大きくでき、打球時にヘッド２がぶれる
という虞が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アイアンゴルフク
ラブ、ウッドゴルフクラブ及びパターゴルフクラブ等の
ゴルフクラブに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】ゴルフクラブはシャフ
トとクラブヘッドから成り、通常、ウッド、アイアン及
びパターの３種類に分類される。アイアンはロフトの角
度（ロフト角）によって分類される。ロフト角の小さい
（例えば２０°〜３０°）アイアンはロングアイアンと
称され、ロフト角の大きい（例えば４０°〜５０°）ア
イアンはショートアイアンと称される。通常、アイアン
は、ロングアイアンからショートアイアンに向かって番
号が付けられており、例えば１番〜９番、ＰＷ（ピッチ
ングウェッジ）、ＳＷ（サンドウェッジ）、ＬＷ（ロブ
ウェッジ：ｌｏｂｗｅｄｇｅ）などがある。

【０００３】従来のアイアンクラブのクラブヘッド（以
下ヘッドという）は、例えば特開平９−２８５５７６号
公報の図１や実開昭６０−９７１５８号の第１図等に示
すようにフェース及びソール等を形成したヘッド本体の
一側にホーゼル等と称せられるシャフト取付け部が一体
に形成されており、該シャフト取付け部は所定の角度
（シャフトのライ角）を有して形成されている。

【０００４】また、実開昭６３−１６０６５号公報の第
１図等にはシャフト取付け部を一体に設けたヘッド本体
をチタン製とし、該ヘッド本体の後面に真鍮製のバラン
スウエイトを設けたクラブが開示されている。

【０００５】ところで、ヘッドは上述のように各番手に
したがって所定の角度を有してシャフト取付け部を一体
に、例えば鍛造等により形成しているものであるので、
各ゴルファーに夫々最適なロフト角、ライ角を備えたヘ
ッドや所望位置にスイートエリヤを形成したヘッドを製
作することは困難であった。また従来のヘッドでは打球
時におけるフェースの衝撃をにネック、シャフト取付け
部（ホーゼル）を介してシャフトに伝達するので、前記
衝撃力の伝達経路が狭く打球時にヘッドがぶれやすいと
いう問題もあった。

【０００６】そこで、本発明は各ゴルファーに最適なロ
フト角、ライ角を有するヘッドを備えたゴルフクラブを
提供することを目的とする。さらに本発明はゴルフボー
ルの打撃時におけるヘッドのぶれを少なくし、また打撃
時における耐力の向上を図れるゴルフクラブを提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１のゴルフクラブ
は、フェースの一側にシャフト取付け部を設け、該シャ
フト取付け部の先端にシャフトを連結したゴルフクラブ
において、前記シャフト取付け部の基端から延設された
ヘッド取付け部がヘッドのほぼヒールからトウにわたっ
ており、該ヘッド取付け部を介してシャフト取付け部を
前記ヘッドに連結するものである。したがって、請求項
１のクラブではシャフト取付け部をヘッドに連結し、該
シャフト取付け部に連設するシャフト取付け部にシャフ
トを連結するものである。

【０００８】請求項２のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部をほぼ水平方向な棒状部材により形成したもので
ある。したがって、請求項２のゴルフクラブでは、ほぼ
水平に設けたヘッド取付け部をヘッド本体のほぼ中央に
連結し、該シャフト取付け部に連設するシャフト取付け
部にシャフトを連結するものである。

【０００９】請求項３のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部を前記フェースの縁に沿ってほぼ環状に形成され
た棒状部材により形成したものである。したがって、請
求項３では環状に設けたヘッド取付け部をヘッド本体の
縁にほぼ沿って連結し、該シャフト取付け部に連設する
シャフト取付け部にシャフトを連結するものである。

【００１０】請求項４のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部の一側端部を前記ヘッド本体のヒール寄りに設け
ると共に、他側端部を前記ヘッド本体のトップ寄りに設
けるものである。したがって、請求項４では少なくとも
ヘッド取付け部の両側をヘッド本体のヒール寄り及びト
ップ寄りに連結する。

【００１１】請求項５のゴルフクラブは、一体化した前
記シャフト取付け部及びヘッド取付け部を、前記フェー
スより比重の大きい材質により形成するものである。し
たがって、ヘッドの重心等をヘッド取付け部の取付け位
置により自由に設定することができる。

【００１２】請求項６のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部の位置を番手によって変えたものである。したが
って、ヘッド取付け部の取付け位置により重心位置等を
変化させることができる。

【００１３】

【発明の実施態様】以下、本発明の第１実施例を図１〜
７を参照して説明する。図１〜４に示すようにゴルフク
ラブ１はヘッド２と該ヘッド２に連結したシャフト３か
らなる。さらにヘッド２は、前面にフェース４、底部に
ソール５、一側にヒール６及び他側にトップ７等を形成
したヘッド本体８と、該ヘッド本体８と別体でヘッド本
体８の一側に設けるホーゼル等と称するシャフト取付け
部９を備えており、該シャフト取付け部９の先端９Ａに
シャフト３を連結するようになっている。ヘッド本体８
は、フェース４に対応して窓孔10を後方に向けて貫通
し、該窓孔10にほぼ板状のフェース部材11を固着したも
のである。ヘッド本体８とフェース部材11は異なる材料
からなり、例えばヘッド本体８をステンレス鋼等の鉄
（鋼）、銅、ベリリウム銅合金等銅合金等の比重の大き
い金属材料により形成し、一方フェース部材11を（純）
チタン、チタン合金、アルミニウム等の比重の小さい金
属材料により形成し、そしてフェース部材11を窓孔10に
圧入して嵌着したものであり、この結果フェース部材1
1、窓孔10の周面12の幅Ｗはフェース４側より後部側が
大きくなるように蟻溝状に形成されている。

【００１４】シャフト取付け部９の基端９Ｂにヘッド取
付け部13をほぼ横向きに延設する。該ヘッド取付け部13
は、前記基端９Ｂに後方へやや延設する湾曲部14を介し
てほぼ水平方向で横向きな細長形状の棒状部材により形
成され、その一側端部13Ａをフェース４の後面４Ａのヒ
ール６側に配置し、一方他側端部13Ｂを後面４Ａの他側
に配置している。一体な棒状のシャフト取付け部９及び
ヘッド取付け部13を、例えば（純）チタン、チタン合
金、アルミニウム等の比重の小さい金属材料により形成
し、ヘッド取付け部13の前面13Ｃは後面４Ａ及びフェー
ス部材11の後面11Ａに密着するように例えば曲面状に形
成されている。また、一体な棒状のシャフト取付け部９
及びヘッド取付け部13を、例えばステンレス等の鋼、ベ
リリウム銅合金等の銅合金等のフェース部材11を形成す
る材質よりも比重が大きい材質を使用してもよい。そし
て、ヘッド取付け部13の前面13Ｃを後面４Ａ，11Ａにあ
てがい、さらにヘッド取付け部13の一側端部13Ａをヒー
ル６側に固着手段により固着し、他側端部13Ｂをヘッド
本体８の他側にビス、ナット等の雄螺子部材や或いは溶
接等の固着手段により固着している。実施例では固着手
段としてビス15を用い、該ビス15をヘッド取付け部13に
形成した貫通孔16を通して後面４Ａの雌螺子孔17に螺着
している。この際、ヘッド本体８におけるフェース４の
ロフト角をＸ、シャフト取付け部９のライ角をＹと設定
してヘッド本体８にヘッド取付け部13を固着し、さらに
シャフト取付け部９にシャフト３の下端を連結してゴル
フクラブ１を形成する。

【００１５】したがって、例えば図５〜７に示すように
シャフト取付け部９のライ角Ｙ´をライ角Ｙより小さく
するときはヘッド取付け部13の他側端部13Ｂのヘッド本
体８への取付け位置を図１のものよりやや上側に配置し
て固着することにより、小さいライ角Ｙ´を形成するこ
とができる。また図１のロフト角Ｘより大きいロフト角
Ｘ´を形成する場合には、ヘッド取付け部13の前面13Ｃ
を予めロフト角Ｘ´が形成されるように所定の傾斜角度
Ｚに形成しておいて、該ヘッド取付け部13を後面４Ａ，
11Ａにあてがい固着すればよい。尚、図５〜７に示した
場合には、図１〜４で示したものよりヘッド取付け部13
がヘッド本体８のやや上方に配置されることになるの
で、ヘッド２の重心位置（図示せず）はやや高くなる。

【００１６】このようにして、ヘッド取付け部13をクラ
ブの番手に応じて位置を変え、重心位置を変化させるこ
とができる。

【００１７】以上のように、前記実施例ではフェース４
の一側にシャフト取付け部９を設け、該シャフト取付け
部９にシャフト３を連結したゴルフクラブにおいて、前
記シャフト取付け部９の基端９Ｂから延設されたヘッド
取付け部13がヘッド２（ヘッド本体８）のほぼヒール６
からトップ７にわたって設けられ、さらに詳細すると前
記フェース４の後面４Ａ，11Ａに配置されるヘッド取付
け部13をヘッド２（ヘッド本体８）のヒール６からトッ
プ７にわたってほぼ横向きに連結し、該ヘッド取付け部
13を介して前記シャフト取付け部９を前記ヘッド本体８
に連結したことにより、すなわち、ヘッド２を、フェー
ス４、ソール５、ヒール６、トップ７等を形成したヘッ
ド本体８と、ヘッド取付け部13を基端９Ｂに連結しシャ
フト３が連結するシャフト取付け部９を別々に、しかも
各種形状のヘッド本体８、一体化されたシャフト取付け
部９、ヘッド取付け部13を製作することにより、各種組
合せて一体化する際に、ライ角Ｙ，Ｙ´、ロフト角Ｘ，
Ｘ´を容易に調節することができる。また、打球時にお
けるフェース４の衝撃を従来のヘッドのようにネック、
シャフト取付け部（ホーゼル）を介してシャフトに伝達
するのではなく、フェース４より直接ヘッド取付け部13
に伝達すると共に、該伝達力を直接シャフト取付け部９
を介してシャフト３に伝達でき、すなわち伝達経路を大
きくできるので、打球時にヘッド２がぶれるという虞が
少ない。さらに、ヘッド取付け部13の取付け位置を後面
４Ａ，11Ａに対して例えば取付け高さ等を自由に調節で
きるので、ヘッド２の重心位置、ひいてはスイートエリ
ヤを調節することもできる。

【００１８】また、前記ヘッド取付け部13をほぼ水平方
向な棒状部材により形成したことにより、ヘッド２の慣
性モーメントを小さくすることができ、打球時のヘッド
２のぶれをいっそう少なくすることができる。特にヘッ
ド取付け部13をヘッド２の重心位置の近傍に配置するこ
とにより、慣性モーメントをいっそう小さくすることが
できる。

【００１９】さらに、前記ヘッド取付け部13の一側端部
13Ａを前記ヘッド本体８のヒール６寄りに設けると共
に、他側端部13Ｂを前記ヘッド本体のトップ７寄りに設
けることにより、すなわち一側端部13Ａをヘッド本体８
の一側端に、一方他側端部13Ｂをヘッド本体８の他側端
に固着することにより、ヘッド取付け部13の両端箇所を
後面４Ａ，11Ａに固着して、最大のモーメントを確保で
きる。したがって、打球時の耐力を大きくすることがで
きる。

【００２０】また、一体化した前記シャフト取付け部９
及びヘッド取付け部13を、前記フェース部材11より比重
の大きい材質により形成することにより、ヘッド２の重
心を可及的に後方へ配置でき、この結果スイートエリヤ
の拡大を図ることができる。さらにフェース４に対して
ヘッド取付け部13の適所に容易に取付けできるので、重
量配分等を自由に設定することができる。

【００２１】また仮にシャフト取付け部９及びヘッド取
付け部13を、ヘッド本体８より比重が小さい材質により
形成することにより、ヘッド２の重量におけるシャフト
取付け部９及びヘッド取付け部13の重量配分を少なくで
き、この結果ヘッド２のおける重量配分の自由度を向上
することができる。また、ヘッド本体８にフェース４に
対応した窓孔10を形成し、該窓孔10にヘッド本体８より
比重の小さい材質からなるフェース部材11を固着したこ
とにより、ヘッド本体８、ひいてはヘッド２の周囲によ
り多くの重量を配分できる等ヘッド２のおける重量配分
の自由度をいっそう向上することができる。

【００２２】しかも、ヘッド取付け部13の位置をゴルフ
クラブの番手に応じて変え、重心位置等を容易に変化さ
せてアイアンゴルフクラブセットを揃えることができ
る。

【００２３】次に本発明の第２，３実施例について説明
する。尚、前記第１実施例と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。

【００２４】図８〜１０に示す第２実施例では、ヘッド
本体８の窓孔10のフェース４側のみに板状のフェース部
材21を配置したものである。そして、ヘッド取付け部13
は後面４Ａのみにあてがうようにビス15や或いは溶接等
の固着手段により固着する。この際にはヘッド取付け部
13の窓孔10に対応する中間部はヒール６側とトップ７側
を掛け渡すように配置されることになる。

【００２５】したがって、第２実施例では前記第１実施
例の作用効果の他に、板状のフェース部材21を窓孔10に
配置したので、該フェース部材21とヘッド取付け部13と
の間に間隙Ｌが形成され、打球時にフェース部材21の変
形量を大きくできるので、バネ性の向上を図ることがで
きる。

【００２６】図１１〜１３に示す第３実施例はシャフト
取付け部９に連設するヘッド取付け部31の端部31Ｅを一
側端部31Ａに連結し環状に形成したものである。また前
記ヘッド取付け部31は、棒状のものをフェース４の後面
４Ａの外縁にほぼ沿うようにほぼ横向きに形成したもの
であり、その四方をヘッド本体８にビス32により固着し
たものである。すなわち一側端部31Ａを後面４Ａのヒー
ル６側に、他側端部31Ｂをトップ７側に、さらに上下部
31Ｃ，31Ｄを後面４Ａの上下部にビス32により固着した
ものである。尚、端部31Ｅは一側端部31Ａに接して連結
してもよいが、端部31Ｅを一側端部31Ａの近傍に設ける
ようにしてもよいが、端部31Ｅを一側端部31Ａに連結す
ることが好ましい。

【００２７】したがって、第３実施例では前記第１実施
例と同様にヘッド本体８と、ヘッド取付け部31を基端９
Ｂに連結しシャフト３が連結するシャフト取付け部９を
別々に、しかも各種形状のヘッド本体８、一体化された
シャフト取付け部９、ヘッド取付け部31を製作すること
により、各種組合せて一体化する際に、ライ角Ｙ、ロフ
ト角Ｘを容易に調節することができる。また、フェース
４より直接ヘッド取付け部31に、ゴルフボールの打撃力
を伝達すると共に、該伝達力を直接シャフト取付け部９
を介してシャフト３に伝達でき、打球時にヘッド２がぶ
れるという虞が少ない。さらに、ヘッド取付け部31の取
付け位置を後面４Ａに対して自由に調節できるので、ヘ
ッド２の重心位置、ひいてはスイートエリヤを調節する
こともできる。

【００２８】さらに、前記ヘッド取付け部31の一側端部
31Ａを前記ヘッド本体８のヒール６寄りに設けると共
に、他側端部31Ｂを前記ヘッド本体のトップ７寄りに設
けることにより、ヘッド取付け部31の両端箇所を後面４
Ａ，11Ａに固着して、最大のモーメントを確保できる。
したがって、打球時の耐力を大きくすることができる。
しかも、ヘッド取付け部31をヘッド本体８の後面４Ａの
外縁に沿って環状に形成したことにより、ゴルフボール
の打撃時の衝撃を分散できることにより耐力を向上で
き、しかも前記衝撃力は環状のヘッド取付け部31に伝達
されるので伝達経路の拡大を図ることもできる。

【００２９】さらに、第４，５実施例を説明する。図１
４〜図１６に示す第４実施例は中空型のヘッド41を示し
たものであり、フェース４の後部に中空部42を介して後
部殻43を設けたものである。この後部殻43は一体化され
たものでもよいが、図１６に示すように複数に分割した
ソール・側周面殻部43Ａと上面殻部43Ｂを一体化したよ
うなものでもよく、さらに中空部42に発泡材（図示せ
ず）を充填しておいてもよい。そして、フェース４の後
面に第１実施例と同様にシャフト取付け部９に連設した
ヘッド取付け部13を固着したものである。

【００３０】したがって、第４実施例では第１実施例と
同様にフェース４、ヘッド取付け部13を基端９Ｂに連結
しシャフト３が連結するシャフト取付け部９を別々に、
しかも各種形状のフェース４、シャフト取付け部９と一
体化されたヘッド取付け部13を製作することにより、各
種組合せて一体化する際に、ライ角、ロフト角を容易に
調節することができる。また、フェース４より直接ヘッ
ド取付け部13に、ゴルフボールの打撃力を伝達すると共
に、該伝達力を直接シャフト取付け部９を介してシャフ
ト３に伝達でき、打球時にヘッド２がぶれるという虞が
少ない。さらに、ヘッド取付け部13の取付け位置を後面
４Ａに対して自由に調節できるので、ヘッド２の重心位
置、ひいてはスイートエリヤを調節することもできる。

【００３１】さらに、前記ヘッド取付け部13の一側端部
13Ａをフェース４のヒール６寄りに設けると共に、他側
端部13Ｂを前記ヘッド本体のトップ７寄りに設けること
により、ヘッド取付け部13の両端箇所を後面４Ａに固着
して、最大のモーメントを確保できる。したがって、打
球時の耐力を大きくすることができる。

【００３２】しかも、フェース４の後方に後部殻43を設
けたことによりヘッド40の重心を後方に移動して、フェ
ース４と重心との距離、すなわち重心深度を長くしてス
イートエリヤの拡大を図ることができる。

【００３３】図１７〜図１９に示す第５実施例は中空型
のヘッド51を示したものであり、フェース４の後部に中
空部52を介して後部殻53を設けたものである。この後部
殻53は一体化されたものでもよいが、図１９に示すよう
にソール・側周面殻部53Ａと上面殻部53Ｂを一体化した
ようなものでもよく、さらに中空部52に発泡材（図示せ
ず）を充填しておいてもよい。そして、フェース４の後
面４Ａに第３実施例と同様にシャフト取付け部９に連設
したヘッド取付け部31を固着したものである。

【００３４】したがって、第５実施例では第３実施例と
同様にフェース４と、ヘッド取付け部31を基端９Ｂに連
結しシャフト３が連結するシャフト取付け部９を別々
に、しかも各種形状のヘッド本体８、シャフト取付け部
９と一体化されたヘッド取付け部31を製作することによ
り、各種組合せて一体化する際に、ライ角、ロフト角を
容易に調節することができる。また、フェース４より直
接ヘッド取付け部31に、ゴルフボールの打撃力を伝達す
ると共に、該伝達力を直接シャフト取付け部９を介して
シャフト３に伝達でき、打球時にヘッド２がぶれるとい
う虞が少ない。さらに、ヘッド取付け部31の取付け位置
を後面４Ａに対して自由に調節できるので、ヘッド２の
重心位置、ひいてはスイートエリヤを調節することもで
きる。

【００３５】さらに、前記ヘッド取付け部31の一側端部
31Ａを前記ヘッド本体８のヒール６寄りに設けると共
に、他側端部31Ｂを前記ヘッド本体のトップ７寄りに設
けることにより、ヘッド取付け部31の両端箇所を後面４
Ａ，11Ａに固着して、最大のモーメントを確保できる。
したがって、打球時の耐力を大きくすることができる。

【００３６】しかも、フェース４の後方に後部殻53を設
けたことによりヘッド50の重心を後方に移動して、フェ
ース４と重心との距離、すなわち重心深度を長くしてス
イートエリヤの拡大を図ることができる。

【００３７】さらに、第６，７実施例を説明する。図２
０〜図２２に示す第６実施例は中空型のヘッド41を示し
たものであり、フェース４の後部に中空部42を介して後
部殻43を設けたものである。この後部殻43は一体化され
たものでもよいが、図２２に示すように複数に分割した
ソール・側周面殻部43Ａと上面殻部43Ｂを一体化したよ
うなものでもよく、さらに中空部42に発泡材（図示せ
ず）を充填しておいてもよい。そして、ソール５の上面
に第１実施例と同様に断面が矩形のシャフト取付け部９
に連設したヘッド取付け部13を固着したものである。

【００３８】したがって、第６実施例では第１実施例と
同様にフェース４、ヘッド取付け部13を基端９Ｂに連結
しシャフト３が連結するシャフト取付け部９を別々に、
しかも各種形状のフェース４、シャフト取付け部９と一
体化されたヘッド取付け部13を製作することにより、各
種組合せて一体化する際に、ライ角、ロフト角を容易に
調節することができる。また、ヘッド取付け部13を溶接
等適宜手段で直接ソール５に連結することによりヘッド
２の重心を下げることができる。さらに、ヘッド取付け
部13の取付け位置をソール５に対して自由に調節できる
ので、ヘッド２の重心位置、ひいてはスイートエリヤを
調節することもできる。

【００３９】さらに、前記ヘッド取付け部13の一側端部
13Ａをヒール６寄りに設けると共に、他側端部13Ｂを前
記ヘッド本体のトップ７寄りに設けることにより、ヘッ
ド取付け部13の両端箇所を後面４Ａに固着して、最大の
モーメントを確保できる。したがって、打球時の耐力を
大きくすることができる。

【００４０】しかも、フェース４の後方に後部殻43を設
けたことによりヘッド40の重心を後方に移動して、フェ
ース４と重心との距離、すなわち重心深度を長くしてス
イートエリヤの拡大を図ることができる。

【００４１】図２３〜図２５に示す第７実施例は中空型
のヘッド51を示したものであり、フェース４の後部に中
空部52を介して後部殻53を設けたものである。この後部
殻53は一体化されたものでもよいが、図２５に示すよう
にソール・側周面殻部53Ａと上面殻部53Ｂを一体化した
ようなものでもよく、さらに中空部52に発泡材（図示せ
ず）を充填しておいてもよい。そして、後部殻53の内周
面に第３実施例と同様にシャフト取付け部９に連設し断
面が角型のヘッド取付け部31を溶接等適宜手段により固
着したものである。

【００４２】したがって、第７実施例では第３実施例と
同様にフェース４と、ヘッド取付け部31を基端９Ｂに連
結しシャフト３が連結するシャフト取付け部９を別々
に、しかも各種形状のヘッド本体８、シャフト取付け部
９と一体化されたヘッド取付け部31を製作することによ
り、各種組合せて一体化する際に、ライ角、ロフト角を
容易に調節することができる。また、ヘッド取付け部31
の取付け位置を後部殻53に対して自由に調節できるの
で、ヘッド２の重心位置、ひいてはスイートエリヤを調
節することもできる。

【００４３】さらに、前記ヘッド取付け部31の一側端部
31Ａを前記ヘッド本体８のヒール６寄りに設けると共
に、他側端部31Ｂを前記ヘッド本体のトップ７寄りに設
けることにより、ヘッド取付け部31の両端箇所を後面４
Ａ，11Ａに固着して、最大のモーメントを確保できる。
したがって、打球時の耐力を大きくすることができる。
しかも、フェース４の後方に後部殻53を設けたことによ
りヘッド50の重心を後方に移動して、フェース４と重心
との距離、すなわち重心深度を長くしてスイートエリヤ
の拡大を図ることができる。

【００４４】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えばヘッド取付け部とヘッド本体との連結
手段はビス以外に溶接、塑性加工により、少なくともヘ
ッド取付け部の一側端部を前記ヘッド本体のヒール寄り
に設けると共に、他側端部を前記ヘッド本体のトップ寄
りに設ければよく、したがってヘッド取付け部の全部を
ヘッド本体に連結するようにしてもよい等種々の変形が
可能である。

【００４５】

【発明の効果】請求項１のゴルフクラブは、フェースの
一側にシャフト取付け部を設け、該シャフト取付け部の
先端にシャフトを連結したゴルフクラブにおいて、前記
シャフト取付け部の基端から延設されたヘッド取付け部
がヘッドのほぼヒールからトウにわたっており、該ヘッ
ド取付け部を介してシャフト取付け部を前記ヘッドに連
結したものであり、従来ヘッド本体と一体なホーゼルを
無くしてシャフト取付け部と一体なヘッド取付け部をヘ
ッド本体に連結することにより、ヘッドのロフト角やラ
イ角を容易に調節することができる。さらにゴルフボー
ルの打撃時における打撃力のシャフト側への伝達経路を
大きくできヘッドのぶれを少なくできる。

【００４６】請求項２のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部をほぼ水平方向な棒状部材により形成したことを
特徴とするものであり、ヘッド取付け部に伴う慣性モー
メントを小さくすることができ、打球時のヘッド２のぶ
れをいっそう少なくすることができる。

【００４７】請求項３のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部を前記フェースの縁に沿ってほぼ環状に形成され
た棒状部材により形成したものであり、ゴルフボールの
打撃時における打撃力のシャフト側への伝達経路をいっ
そう大きくできヘッドのぶれをいっそう少なくできると
共に耐力も向上できる。

【００４８】請求項４のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部の一側端部を前記ヘッド本体のヒール寄りに設け
ると共に、他側端部を前記ヘッド本体のトップ寄りに設
けるものであり、ゴルフボールの打撃時における打撃力
に対するモーメントを可及的に大きくでき、耐力の向上
を図ることができる。

【００４９】請求項５のゴルフクラブは、一体化した前
記シャフト取付け部及びヘッド取付け部を、前記フェー
スより比重の大きい材質により形成したものであり、ヘ
ッド取付け部をウエイトとし、ゴルフクラブの番手によ
って位置をかえ重心を自由に変化させることができる。

【００５０】請求項６のゴルフクラブは、前記ヘッド取
付け部の位置を番手によって変えたものであり、重心位
置等を容易に変化させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す断面図である。

【図２】本発明の第１実施例を示す背面図である。

【図３】本発明の第１実施例を示す平面図である。

【図４】本発明の第１実施例を示す分解斜視図である。

【図５】本発明の第１実施例を示すロフト角が異なる状
態の断面図である。

【図６】本発明の第１実施例を示すライ角が異なる状態
の背面図である。

【図７】本発明の第１実施例を示すライ角が異なる状態
の分解斜視図である。

【図８】本発明の第２実施例を示す断面図である。

【図９】本発明の第２実施例を示す背面図である。

【図１０】本発明の第２実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図１１】本発明の第３実施例を示す断面図である。

【図１２】本発明の第３実施例を示す背面図である。

【図１３】本発明の第３実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図１４】本発明の第４実施例を示す断面図である。

【図１５】本発明の第４実施例を示す一部切欠き平面図
である。

【図１６】本発明の第４実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図１７】本発明の第５実施例を示す断面図である。

【図１８】本発明の第５実施例を示す一部切欠き平面図
である。

【図１９】本発明の第５実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図２０】本発明の第６実施例を示す断面図である。

【図２１】本発明の第６実施例を示す一部切欠き平面図
である。

【図２２】本発明の第６実施例を示す分解斜視図であ
る。

【図２３】本発明の第７実施例を示す断面図である。

【図２４】本発明の第７実施例を示す一部切欠き平面図
である。

【図２５】本発明の第７実施例を示す分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ゴルフクラブ２ヘッド３シャフト４フェース４Ａ後面６ヒール９シャフト取付け部９Ａ先端９Ｂ基端 31 ヘッド取付け部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フェースの一側にシャフト取付け部を設
け、該シャフト取付け部の先端にシャフトを連結したゴ
ルフクラブにおいて、前記シャフト取付け部の基端から
延設されたヘッド取付け部がヘッドのほぼヒールからト
ウにわたっており、該ヘッド取付け部を介してシャフト
取付け部を前記ヘッドに連結したことを特徴とするゴル
フクラブ。
【請求項２】前記ヘッド取付け部をほぼ水平方向な棒
状部材により形成したことを特徴とする請求項１記載の
ゴルフクラブ。
【請求項３】前記ヘッド取付け部を前記フェースの縁
に沿ってほぼ環状に形成された棒状部材により形成した
ことを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブ。
【請求項４】前記ヘッド取付け部の一側端部を前記ヘ
ッド本体のヒール寄りに設けると共に、他側端部を前記
ヘッド本体のトップ寄りに設けることを特徴とする請求
項１〜３のいずれか１項に記載のゴルフクラブ。
【請求項５】一体化した前記シャフト取付け部及びヘ
ッド取付け部を、前記フェースより比重の大きい材質に
より形成することを特徴とする請求項１〜４記載のゴル
フクラブ。
【請求項６】前記ヘッド取付け部の位置を番手によっ
て変えたことを特徴とする請求項１〜５記載のゴルフク
ラブ。