JPH09285576A - ゴルフ用アイアンクラブセット - Google Patents
ゴルフ用アイアンクラブセットInfo
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- JPH09285576A JPH09285576A JP8102646A JP10264696A JPH09285576A JP H09285576 A JPH09285576 A JP H09285576A JP 8102646 A JP8102646 A JP 8102646A JP 10264696 A JP10264696 A JP 10264696A JP H09285576 A JPH09285576 A JP H09285576A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロングアイアン、ミドルアイアン、ショート
アイアンからなるアイアンクラブそれぞれの機能を充分
に発揮することができるようにウエイト材のヘッド本体
に対する重量比率およびその配置を決定したアイアンク
ラブセットを提供するにある。 【解決手段】 各アイアンクラブのヘッド本体１をチタ
ンまたはチタン合金から形成するとともにヘッド本体の
背面キャビティ部２下方にチタンまたはチタン合金より
も比重が重いウエイト材８を埋設し、ウエイト材のヘッ
ド本体に対する重量比率をロングアイアンからショート
アイアンにかけて徐々に大きくし、ウエイト材のクラブ
ソール面からの高さを前記ロングアイアン、ミドルアイ
アン、ショートアイアンの順で高くした。
アイアンからなるアイアンクラブそれぞれの機能を充分
に発揮することができるようにウエイト材のヘッド本体
に対する重量比率およびその配置を決定したアイアンク
ラブセットを提供するにある。 【解決手段】 各アイアンクラブのヘッド本体１をチタ
ンまたはチタン合金から形成するとともにヘッド本体の
背面キャビティ部２下方にチタンまたはチタン合金より
も比重が重いウエイト材８を埋設し、ウエイト材のヘッ
ド本体に対する重量比率をロングアイアンからショート
アイアンにかけて徐々に大きくし、ウエイト材のクラブ
ソール面からの高さを前記ロングアイアン、ミドルアイ
アン、ショートアイアンの順で高くした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はロングアイアン、
ミドルアイアン、ショートアイアンからなるゴルフ用ア
イアンクラブセットの改良に関するもので、より具体的
には各アイアンクラブのヘッド本体をチタンまたはチタ
ン合金等の軽金属から形成するとともにヘッド本体の背
面キャビティ部下方にこの軽金属よりも比重が重いウエ
イト材を埋設してなるゴルフクラブセットの改良に関す
るものである。
ミドルアイアン、ショートアイアンからなるゴルフ用ア
イアンクラブセットの改良に関するもので、より具体的
には各アイアンクラブのヘッド本体をチタンまたはチタ
ン合金等の軽金属から形成するとともにヘッド本体の背
面キャビティ部下方にこの軽金属よりも比重が重いウエ
イト材を埋設してなるゴルフクラブセットの改良に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来ヘッド本体をチタン合金、純チタン
またはアルミニウムから形成しヘッド本体の後部キャビ
ティの周辺部にヘッド本体の材料より比重の大きいウエ
イト材、例えばベリリウム銅合金、銅合金またはステン
レス鋼、を埋設してなるゴルフ用アイアンクラブは特開
平７ー３１６９７号で示すように公知となっている。
またはアルミニウムから形成しヘッド本体の後部キャビ
ティの周辺部にヘッド本体の材料より比重の大きいウエ
イト材、例えばベリリウム銅合金、銅合金またはステン
レス鋼、を埋設してなるゴルフ用アイアンクラブは特開
平７ー３１６９７号で示すように公知となっている。
【０００３】そしてこのクラブでは、このような構成に
よりヘッド全体の重心をより後側にすると共に、ヘッド
の重量配分をフェースに対して周縁部に集中させてスイ
ートエリアを拡大しようとするものである。
よりヘッド全体の重心をより後側にすると共に、ヘッド
の重量配分をフェースに対して周縁部に集中させてスイ
ートエリアを拡大しようとするものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
イアンクラブではパターを除きウエイト材はヘッド本体
の後部キャビティの周縁全体に環状に埋設されているた
め、ヘッド全体の重量を増すことができるが、ヘッドの
重心位置は従来一般的なアイアンクラブとほとんど変わ
らないものとなっている。また、この公知のアイアンク
ラブはクラブ単体の改良に関するものであって、ロング
アイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンがそれぞ
れ有する機能との関係からウエイト材の考察はなされて
いない。
イアンクラブではパターを除きウエイト材はヘッド本体
の後部キャビティの周縁全体に環状に埋設されているた
め、ヘッド全体の重量を増すことができるが、ヘッドの
重心位置は従来一般的なアイアンクラブとほとんど変わ
らないものとなっている。また、この公知のアイアンク
ラブはクラブ単体の改良に関するものであって、ロング
アイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンがそれぞ
れ有する機能との関係からウエイト材の考察はなされて
いない。
【０００５】これに対し、本発明はロングアイアン、ミ
ドルアイアン、ショートアイアンからなるアイアンクラ
ブそれぞれの機能との関係からウエイト材を考察して、
これらのクラブの特性を最大限に発することができるよ
うにウエイト材のヘッド本体に対する重量比率およびそ
の配置を決定したものである。
ドルアイアン、ショートアイアンからなるアイアンクラ
ブそれぞれの機能との関係からウエイト材を考察して、
これらのクラブの特性を最大限に発することができるよ
うにウエイト材のヘッド本体に対する重量比率およびそ
の配置を決定したものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記のような考察により
なされた本発明では、ロングアイアン、ミドルアイア
ン、ショートアイアンからなるゴルフ用アイアンクラブ
セットにおいて、各アイアンクラブのヘッド本体をチタ
ンまたはチタン合金等の軽金属から形成するとともにヘ
ッド本体の背面キャビティ部下方にこの軽合金よりも比
重が重いウエイト材を埋設し、ウエイト材のヘッド本体
に対する重量比率をロングアイアンからショートアイア
ンにかけて徐々に大きくしてなるのである。
なされた本発明では、ロングアイアン、ミドルアイア
ン、ショートアイアンからなるゴルフ用アイアンクラブ
セットにおいて、各アイアンクラブのヘッド本体をチタ
ンまたはチタン合金等の軽金属から形成するとともにヘ
ッド本体の背面キャビティ部下方にこの軽合金よりも比
重が重いウエイト材を埋設し、ウエイト材のヘッド本体
に対する重量比率をロングアイアンからショートアイア
ンにかけて徐々に大きくしてなるのである。
【０００７】アイアンクラブヘッドは通常ショートアイ
アンになればなる程重量が増し、これ故、単一の金属か
らなるアイアンクラブヘッドの場合にはヘッドの大きさ
（体積）はショートアイアンになればなるほど大きくな
っているが、本発明の上記構成によりこの体積変化の度
合いを少なくし、ショートアイアンの場合には従来の軽
金属単体からなるアイアンクラブより体積を少なくして
ソール幅を狭くして打ち込みやすいアイアンクラブとす
ることができる。
アンになればなる程重量が増し、これ故、単一の金属か
らなるアイアンクラブヘッドの場合にはヘッドの大きさ
（体積）はショートアイアンになればなるほど大きくな
っているが、本発明の上記構成によりこの体積変化の度
合いを少なくし、ショートアイアンの場合には従来の軽
金属単体からなるアイアンクラブより体積を少なくして
ソール幅を狭くして打ち込みやすいアイアンクラブとす
ることができる。
【０００８】また、好ましくは、前記ヘッド本体内に埋
設する前記ウエイト材のクラブフェース面からの距離を
ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの
順で短くすることである。
設する前記ウエイト材のクラブフェース面からの距離を
ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの
順で短くすることである。
【０００９】これによって、重心位置をロングアイアン
ほどフェース面から離れた深い位置に設けることがで
き、重心位置がフェース面に近い位置にあるものと比較
して大きなボールの飛距離を得ることが可能となる。
ほどフェース面から離れた深い位置に設けることがで
き、重心位置がフェース面に近い位置にあるものと比較
して大きなボールの飛距離を得ることが可能となる。
【００１０】更に好ましくは、前記ヘッド本体内に埋設
する前記ウエイト材のクラブソール面からの高さを前記
ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの
順で高くすることである。
する前記ウエイト材のクラブソール面からの高さを前記
ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの
順で高くすることである。
【００１１】これにより、ロングアイアンではよりクラ
ブを振り切り易くしかつボールを上昇し易くすることが
でき、ミドルアイアンではスイートエリアを広くするこ
とができる。
ブを振り切り易くしかつボールを上昇し易くすることが
でき、ミドルアイアンではスイートエリアを広くするこ
とができる。
【００１２】また、好ましくは、ウエイト材の横方向中
心面がフェース面と交差する角度αをロングアイアン、
ミドルアイアン、ショートアイアンのそれぞれにおいて
ほぼ同じとしすることである。
心面がフェース面と交差する角度αをロングアイアン、
ミドルアイアン、ショートアイアンのそれぞれにおいて
ほぼ同じとしすることである。
【００１３】これにより、フェース面でゴルフボールを
打撃したときにウエイト材がボールに作用する方向はそ
れぞれのクラブでほぼ一定であるから、打球の方向性が
クラブ間において安定したものとなる。
打撃したときにウエイト材がボールに作用する方向はそ
れぞれのクラブでほぼ一定であるから、打球の方向性が
クラブ間において安定したものとなる。
【００１４】また、好ましくは、前記アイアンヘッド本
体内に埋設する前記ウエイト材をソール部と前記キャビ
ティ部との間からトー部の上方に向けて一部湾曲して配
設することである。
体内に埋設する前記ウエイト材をソール部と前記キャビ
ティ部との間からトー部の上方に向けて一部湾曲して配
設することである。
【００１５】これにより、ヘッドの重心がトー側に位置
することになり、より振り切り易いアイアンクラブとす
ることができる。
することになり、より振り切り易いアイアンクラブとす
ることができる。
【００１６】そして更に、上記の構成を複合的に有する
アイアンクラブセットでは、上記に各種の異なる機能を
重畳的に備え、より一層優れたアイアンクラブセットと
なる。
アイアンクラブセットでは、上記に各種の異なる機能を
重畳的に備え、より一層優れたアイアンクラブセットと
なる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照にして説明すると、図１は本発明
に係るアイアンクラブのヘッドの正面、断面および背面
を示し、図示の例は５番アイアンを示している。このヘ
ッド本体はチタン、またはチタン合金から形成され、そ
の背面には図１（ｃ）に示すように背面輪郭形状とほぼ
相似形でかつ図１（ｂ）に示すように下方部が上方部よ
りも深いキャビティ部２が形成されている。このキャビ
ティ部２の内下面２ａはフェース面３とほぼ直角に形成
され、またキャビティ部２の内奥面２ｂとフェース面３
との間は略平行でその間に均一な肉厚部を形成してい
る。
ついて添付図面を参照にして説明すると、図１は本発明
に係るアイアンクラブのヘッドの正面、断面および背面
を示し、図示の例は５番アイアンを示している。このヘ
ッド本体はチタン、またはチタン合金から形成され、そ
の背面には図１（ｃ）に示すように背面輪郭形状とほぼ
相似形でかつ図１（ｂ）に示すように下方部が上方部よ
りも深いキャビティ部２が形成されている。このキャビ
ティ部２の内下面２ａはフェース面３とほぼ直角に形成
され、またキャビティ部２の内奥面２ｂとフェース面３
との間は略平行でその間に均一な肉厚部を形成してい
る。
【００１８】キャビティ部２の内下面２ｂとソール面４
との間には図１（ｂ）に示すような断面コ字状の凹陥部
５が形成され、この凹陥部５は上記内下面２ａ全体に沿
って延出し、その一端はトー部６の下方にまで一部湾曲
して延出し、他端部はヒール部７近傍までほぼ水平に延
出している。そして、この凹陥部５には図１（ｃ）に示
すように真鍮等からなる帯状のウエイト材８がヘッド本
体に一体的に埋設されている。このウエイト材８はチタ
ンまたはチタン合金より比重が大きく且つ硬度が低い物
質から選択し、上記真鍮以外に銅またはベリリウムカッ
パーが好適な物質として使用される。この、ウエイト材
８の上記埋設に当たっては、予めウエイト材を上記凹陥
部よりも僅かに大きな寸法に形成し、凹陥部内面に接着
剤を塗布した状態でこのウエイト材を凹陥部内に圧入す
ることによってヘッド本体１内に埋設し、その後ヘッド
本体１と面一となるように両者の背面部を研磨する。こ
のため、ウエイト材はヘッド本体よりも高度が充分に低
い金属から選択され、真鍮の場合にはビッカース硬度が
１１５程度で、純チタンの１７０〜１８０、チタン合金
の３００〜３５０より充分に低くなっている。
との間には図１（ｂ）に示すような断面コ字状の凹陥部
５が形成され、この凹陥部５は上記内下面２ａ全体に沿
って延出し、その一端はトー部６の下方にまで一部湾曲
して延出し、他端部はヒール部７近傍までほぼ水平に延
出している。そして、この凹陥部５には図１（ｃ）に示
すように真鍮等からなる帯状のウエイト材８がヘッド本
体に一体的に埋設されている。このウエイト材８はチタ
ンまたはチタン合金より比重が大きく且つ硬度が低い物
質から選択し、上記真鍮以外に銅またはベリリウムカッ
パーが好適な物質として使用される。この、ウエイト材
８の上記埋設に当たっては、予めウエイト材を上記凹陥
部よりも僅かに大きな寸法に形成し、凹陥部内面に接着
剤を塗布した状態でこのウエイト材を凹陥部内に圧入す
ることによってヘッド本体１内に埋設し、その後ヘッド
本体１と面一となるように両者の背面部を研磨する。こ
のため、ウエイト材はヘッド本体よりも高度が充分に低
い金属から選択され、真鍮の場合にはビッカース硬度が
１１５程度で、純チタンの１７０〜１８０、チタン合金
の３００〜３５０より充分に低くなっている。
【００１９】本発明の好適な実施態様ではウエイト材８
のヘッド本体１に対する重量比率をロングアイアン、ミ
ドルアイアン、ショートアイアンの間で変更している。
なお、この実施態様では、３番〜５番アイアンをロング
アイアンと言い、６番〜８番アイアンをミドルアイアン
と言い、９番およびウエッジをショートアイアンと言う
こととする。そして、ウエイト材８のヘッド本体１に対
する重量比率をロングアイアンでは１１〜１６ｗｔ％、
ミドルアイアンでは１５〜２０ｗｔ％、ショートアイア
ンでは１９〜２４ｗｔ％とし、同一のアイアンセットに
関しては上記範囲内でアイアンの番手が大きくなるに連
れて重量比率を上げることである。一例を挙げるなら
ば、ウエイト材（真鍮）のヘッド本体（チタン合金）に
対する重量比率は４番アイアンでは１３．６％、７番ア
イアンでは１８．３％そしてピッチングウエッジでは２
３．５％としている。
のヘッド本体１に対する重量比率をロングアイアン、ミ
ドルアイアン、ショートアイアンの間で変更している。
なお、この実施態様では、３番〜５番アイアンをロング
アイアンと言い、６番〜８番アイアンをミドルアイアン
と言い、９番およびウエッジをショートアイアンと言う
こととする。そして、ウエイト材８のヘッド本体１に対
する重量比率をロングアイアンでは１１〜１６ｗｔ％、
ミドルアイアンでは１５〜２０ｗｔ％、ショートアイア
ンでは１９〜２４ｗｔ％とし、同一のアイアンセットに
関しては上記範囲内でアイアンの番手が大きくなるに連
れて重量比率を上げることである。一例を挙げるなら
ば、ウエイト材（真鍮）のヘッド本体（チタン合金）に
対する重量比率は４番アイアンでは１３．６％、７番ア
イアンでは１８．３％そしてピッチングウエッジでは２
３．５％としている。
【００２０】ヘッド本体をチタンまたはチタン合金のよ
うに軽量金属から構成した場合には従来のスチールアイ
アンヘッドと比べてそのヘッドの重量を同一にした場合
には、当然のことながらその体積は増すが、真鍮のよう
なウエイト材をヘッド本体内に埋設することによって、
その体積を減少させることができる。そして、アイアン
クラブヘッドは通常ショートアイアンになればなる程重
量が増し、これ故、単一の素材からなるアイアンクラブ
ヘッドの場合にはヘッドの大きさ（体積）はショートア
イアンになればなるほど大きくなっているが、上記のよ
うにウエイト材のヘッド本体に対する重量比率を増すこ
とによって、体積変化の度合いを少なくし、ショートア
イアンの場合には従来の軽金属単体からなるアイアンク
ラブより体積を少なくし、その結果ソール幅を狭くして
打ち込みやすいアイアンクラブとすることができる。
うに軽量金属から構成した場合には従来のスチールアイ
アンヘッドと比べてそのヘッドの重量を同一にした場合
には、当然のことながらその体積は増すが、真鍮のよう
なウエイト材をヘッド本体内に埋設することによって、
その体積を減少させることができる。そして、アイアン
クラブヘッドは通常ショートアイアンになればなる程重
量が増し、これ故、単一の素材からなるアイアンクラブ
ヘッドの場合にはヘッドの大きさ（体積）はショートア
イアンになればなるほど大きくなっているが、上記のよ
うにウエイト材のヘッド本体に対する重量比率を増すこ
とによって、体積変化の度合いを少なくし、ショートア
イアンの場合には従来の軽金属単体からなるアイアンク
ラブより体積を少なくし、その結果ソール幅を狭くして
打ち込みやすいアイアンクラブとすることができる。
【００２１】また、従来のようにロングアイアンからシ
ョートアイアンにかけてヘッドの重量を徐々に増加させ
ると言った重量変化を持たせる点は同じであるが、軽金
属からなるヘッド本体１に対するウエイト材８の重量比
率をロングアイアンからショートアイアンにかけて前記
実施態様の場合よりもさらに大きく変化させ、アイアン
ヘッドの体積をロングアイアンからショートアイアンま
でほぼ同一としたり、或いは従来と逆にショートアイア
ンの方がロングおよびミドルアイアンより体積を小さく
して、ショートアイアンのソールを薄くして打ち込み易
いクラブとすることも可能である。
ョートアイアンにかけてヘッドの重量を徐々に増加させ
ると言った重量変化を持たせる点は同じであるが、軽金
属からなるヘッド本体１に対するウエイト材８の重量比
率をロングアイアンからショートアイアンにかけて前記
実施態様の場合よりもさらに大きく変化させ、アイアン
ヘッドの体積をロングアイアンからショートアイアンま
でほぼ同一としたり、或いは従来と逆にショートアイア
ンの方がロングおよびミドルアイアンより体積を小さく
して、ショートアイアンのソールを薄くして打ち込み易
いクラブとすることも可能である。
【００２２】また、本発明の好ましい実施態様では、上
記ウエイト材８のヘッド本体１に対する埋設位置等を、
図２（ａ）から（ｉ）のヘッド本体の中央縦断面図に示
すように、ロングアイアン（＃３、＃４、＃５）、ミド
ルアイアン（＃６、＃７、＃８）およびショートアイア
ン（＃９、＃Ｐｗ、＃Ｓｗ）の間で変え、ウエイト材８
のクラブフェース面３からの距離ａを前記ロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で短くして
いる。一例を挙げるなら、この距離ａは４番アイアンで
は１２．９ｍｍ、７番アイアンでは８．４ｍｍ、ピッチ
ングウエッジでは４．９ｍｍとしている。
記ウエイト材８のヘッド本体１に対する埋設位置等を、
図２（ａ）から（ｉ）のヘッド本体の中央縦断面図に示
すように、ロングアイアン（＃３、＃４、＃５）、ミド
ルアイアン（＃６、＃７、＃８）およびショートアイア
ン（＃９、＃Ｐｗ、＃Ｓｗ）の間で変え、ウエイト材８
のクラブフェース面３からの距離ａを前記ロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で短くして
いる。一例を挙げるなら、この距離ａは４番アイアンで
は１２．９ｍｍ、７番アイアンでは８．４ｍｍ、ピッチ
ングウエッジでは４．９ｍｍとしている。
【００２３】このようにすることによって、ヘッド全体
の重心位置をロングアイアンほどフェース面から離れた
深い位置に設けることができる。これにより、クラブフ
ェースがゴルフボールを打撃したときに、重心位置がフ
ェース面に近い位置にあるものと比較してチタンまたは
チタン合金の大きな反発力がボールにより大きく作用し
大きな飛距離を得ることが可能となる。
の重心位置をロングアイアンほどフェース面から離れた
深い位置に設けることができる。これにより、クラブフ
ェースがゴルフボールを打撃したときに、重心位置がフ
ェース面に近い位置にあるものと比較してチタンまたは
チタン合金の大きな反発力がボールにより大きく作用し
大きな飛距離を得ることが可能となる。
【００２４】また、ヘッド本体１内に埋設するウエイト
材８のクラブソール面４からの高さｂをロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で高くして
いる。この高さは、好ましくは、ロングアイアンでは１
０〜１５ｍｍ、ミドルアイアンでは１５〜２０ｍｍ、シ
ョートアイアンでは２０〜２５ｍｍの範囲内で変化させ
ることである。
材８のクラブソール面４からの高さｂをロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で高くして
いる。この高さは、好ましくは、ロングアイアンでは１
０〜１５ｍｍ、ミドルアイアンでは１５〜２０ｍｍ、シ
ョートアイアンでは２０〜２５ｍｍの範囲内で変化させ
ることである。
【００２５】これにより、ロングアイアンでは重心位置
が他のクラブより低くなり、クラブがより振り切りやす
くなりかつボールを上昇させやすくすることができ、ミ
ドルアイアンでは重心位置がヘッド本体の中心部に近づ
きスイートエリアを広くして安定的なショットを可能に
する。
が他のクラブより低くなり、クラブがより振り切りやす
くなりかつボールを上昇させやすくすることができ、ミ
ドルアイアンでは重心位置がヘッド本体の中心部に近づ
きスイートエリアを広くして安定的なショットを可能に
する。
【００２６】また、本発明の上記実施態様に係るアイア
ンクラブヘッドではウエイト材の横方向中心面がフェー
ス面と交差する角度αをロングアイアン、ミドルアイア
ン、ショートアイアンのそれぞれにおいてほぼ同じとし
ている。これにより、フェース面でゴルフボールを打撃
したときにウエイト材がボールに作用する方向はそれぞ
れのクラブでほぼ一定であるから、打球の方向性がクラ
ブ間において安定したものとなる。
ンクラブヘッドではウエイト材の横方向中心面がフェー
ス面と交差する角度αをロングアイアン、ミドルアイア
ン、ショートアイアンのそれぞれにおいてほぼ同じとし
ている。これにより、フェース面でゴルフボールを打撃
したときにウエイト材がボールに作用する方向はそれぞ
れのクラブでほぼ一定であるから、打球の方向性がクラ
ブ間において安定したものとなる。
【００２７】上記の記載からも明らかなように、上記実
施態様のゴルフ用アイアンクラブセットでは、ウエイト
材のヘッド本体に対する重量比率、ウエイト材のフェー
ス面からの距離、およびウエイト材のソール面からの距
離を上記のように変化させ、またウエイト材の横方向中
心線がフェース面と交差する角度をほぼ一定とするとい
った構成を採用することによって、アイアンクラブをシ
ョートアイアンからロングアイアンまで各クラブに要求
される機能を充分に発揮させることができる。
施態様のゴルフ用アイアンクラブセットでは、ウエイト
材のヘッド本体に対する重量比率、ウエイト材のフェー
ス面からの距離、およびウエイト材のソール面からの距
離を上記のように変化させ、またウエイト材の横方向中
心線がフェース面と交差する角度をほぼ一定とするとい
った構成を採用することによって、アイアンクラブをシ
ョートアイアンからロングアイアンまで各クラブに要求
される機能を充分に発揮させることができる。
【００２８】次に、本発明の第２の実施態様について、
図３（ａ）、（ｂ）、（ｃ）を参照にして説明すると、
この実施態様においてはロングアイアン（＃４）、ミド
ルアイアン（＃７）、ショートアイアン（Ｐｗ）の間で
ウエイト材８の厚みを徐々に増してヘッド本体１に対す
るウエイト材の重量比率を徐々に増大している点は前記
実施態様の場合と実質的に同じであるが、前記実施例の
場合と異なり、フェース面３からウエイト材８までの距
離ａをほぼ一定にしている。
図３（ａ）、（ｂ）、（ｃ）を参照にして説明すると、
この実施態様においてはロングアイアン（＃４）、ミド
ルアイアン（＃７）、ショートアイアン（Ｐｗ）の間で
ウエイト材８の厚みを徐々に増してヘッド本体１に対す
るウエイト材の重量比率を徐々に増大している点は前記
実施態様の場合と実質的に同じであるが、前記実施例の
場合と異なり、フェース面３からウエイト材８までの距
離ａをほぼ一定にしている。
【００２９】この実施態様では、前記第１の実施態様の
場合よりも特にロングアイアンの重心がフェース側に位
置することになるが、アイアンクラブセット全体でみる
とフェースからの重心位置がショートアイアンからロン
グアイアンまでほぼ一定となるので、これらの各種アイ
アン間で打球感が近似したものとなり、安定したショッ
トにつながるものとなる。
場合よりも特にロングアイアンの重心がフェース側に位
置することになるが、アイアンクラブセット全体でみる
とフェースからの重心位置がショートアイアンからロン
グアイアンまでほぼ一定となるので、これらの各種アイ
アン間で打球感が近似したものとなり、安定したショッ
トにつながるものとなる。
【００３０】
【効果】以上のように、アイアンクラブヘッドは通常シ
ョートアイアンになればなる程重量が増し、これ故、単
一の素材からなるアイアンクラブヘッドの場合にはヘッ
ドの大きさ（体積）はショートアイアンになればなるほ
ど大きくなるが、本発明の場合には、ウエイト材のヘッ
ド本体に対する重量比率をロングアイアンからショート
アイアンにかけて徐々に大きくしてなるので、アイアン
クラブヘッド相互間の体積変化の度合いを少なくし、シ
ョートアイアンの場合には従来の軽金属単体からなるア
イアンクラブより体積を少なくしてソール幅を狭くして
打ち込みやすいアイアンクラブとすることができる。
ョートアイアンになればなる程重量が増し、これ故、単
一の素材からなるアイアンクラブヘッドの場合にはヘッ
ドの大きさ（体積）はショートアイアンになればなるほ
ど大きくなるが、本発明の場合には、ウエイト材のヘッ
ド本体に対する重量比率をロングアイアンからショート
アイアンにかけて徐々に大きくしてなるので、アイアン
クラブヘッド相互間の体積変化の度合いを少なくし、シ
ョートアイアンの場合には従来の軽金属単体からなるア
イアンクラブより体積を少なくしてソール幅を狭くして
打ち込みやすいアイアンクラブとすることができる。
【００３１】また、アイアンヘッド本体内に埋設する前
記ウエイト材のクラブフェース面からの距離をロングア
イアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で短く
した場合には、重心位置をロングアイアンほどフェース
面から離れた深い位置に設けることができ、重心位置が
フェース面に近い位置にあるものと比較して大きなボー
ルの飛距離を得ることが可能となる。
記ウエイト材のクラブフェース面からの距離をロングア
イアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で短く
した場合には、重心位置をロングアイアンほどフェース
面から離れた深い位置に設けることができ、重心位置が
フェース面に近い位置にあるものと比較して大きなボー
ルの飛距離を得ることが可能となる。
【００３２】また、アイアンヘッド本体内に埋設する前
記ウエイト材のクラブソール面からの高さを前記ロング
アイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で高
くした場合には、ロングアイアンではよりクラブを振り
切り易くしかつボールを上昇し易くすることができ、ミ
ドルアイアンではスイートエリアを広くすることができ
る。
記ウエイト材のクラブソール面からの高さを前記ロング
アイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で高
くした場合には、ロングアイアンではよりクラブを振り
切り易くしかつボールを上昇し易くすることができ、ミ
ドルアイアンではスイートエリアを広くすることができ
る。
【００３３】また、前記ウエイト材の横方向中心面がフ
ェース面と交差する角度αをロングアイアン、ミドルア
イアン、ショートアイアンのそれぞれにおいてほぼ同じ
とした場合には、フェース面でゴルフボールを打撃した
ときにウエイト材がボールに作用する方向はそれぞれの
クラブでほぼ一定であるから、打球の方向性がクラブ間
において安定したものとなる。
ェース面と交差する角度αをロングアイアン、ミドルア
イアン、ショートアイアンのそれぞれにおいてほぼ同じ
とした場合には、フェース面でゴルフボールを打撃した
ときにウエイト材がボールに作用する方向はそれぞれの
クラブでほぼ一定であるから、打球の方向性がクラブ間
において安定したものとなる。
【００３４】また、フェース面３からウエイト材８まで
の距離ａをロングアイアンからショートアイアンまで全
てのアイアンクラブにおいてほぼ一定にした場合には、
各種アイアン間で打球感が近似したものとなり、安定し
たショットにつながるものとなる。
の距離ａをロングアイアンからショートアイアンまで全
てのアイアンクラブにおいてほぼ一定にした場合には、
各種アイアン間で打球感が近似したものとなり、安定し
たショットにつながるものとなる。
【図１】本発明のアイアンクラブのヘッド部を示し、
（ａ）はその正面図、（ｂ）は中央縦断面図、（ｃ）は
背面図である。
（ａ）はその正面図、（ｂ）は中央縦断面図、（ｃ）は
背面図である。
【図２】本発明の第１の実施態様に係るロングアイアン
からショートアイアンまでを示す断面図。
からショートアイアンまでを示す断面図。
【図３】本発明の第２の実施態様に係る代表的なロング
アイアンとミドルアイアンとショートアイアンを示す断
面図。
アイアンとミドルアイアンとショートアイアンを示す断
面図。
１ ヘッド本体 ２ キャビティ ３ フェース面 ４ ソール面 ６ トー部 ７ ヒール部 ８ ウエイト材
Claims (7)
- 【請求項１】 ロングアイアン、ミドルアイアン、ショ
ートアイアンからなるゴルフ用アイアンクラブセットに
おいて、各アイアンクラブのヘッド本体をチタンまたは
チタン合金のような軽金属から形成するとともに該ヘッ
ド本体の背面キャビティ部下方に該軽金属よりも比重が
重いウエイト材を埋設し、該ウエイト材の該ヘッド本体
に対する重量比率をロングアイアンからショートアイア
ンにかけて徐々に大きくしてなることを特徴とするゴル
フ用アイアンクラブセット。 - 【請求項２】 前記ヘッド本体内に埋設する前記ウエイ
ト材のクラブフェース面からの距離を前記ロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で短くして
なることを特徴とする請求項１記載のゴルフ用アイアン
クラブセット。 - 【請求項３】 前記ヘッド本体内に埋設する前記ウエイ
ト材のクラブソール面からの高さを前記ロングアイア
ン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で高くして
なることを特徴とする請求項１または２記載のゴルフ用
アイアンクラブセット。 - 【請求項４】 前記ウエイト材の横方向中心面がフェー
ス面と交差する角度αをロングアイアン、ミドルアイア
ン、ショートアイアンのそれぞれにおいてほぼ同じとし
てなることを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に
記載のゴルフ用アイアンクラブセット。 - 【請求項５】 前記ウエイト材のフェース面３からの距
離をロングアイアンからショートアイアンまで全てのア
イアンクラブにおいてほぼ一定としてなることを特徴と
する請求項１、３または４の何れか１項に記載のゴルフ
用アイアンクラブセット。 - 【請求項６】 前記アイアンヘッド本体内に埋設する前
記ウエイト材をソール部と前記キャビティ部との間から
トー部に向けて一部上方に湾曲して配設してなることを
特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載のゴルフ
用アイアンクラブセット。 - 【請求項７】 軽金属からなる前記ヘッド本体に対する
前記ウエイト材の重量比率をロングアイアンからショー
トアイアンにかけて大きく変化させ、アイアンヘッドの
体積をロングアイアンからショートアイアンまでほぼ同
一とし或いはショートアイアンの方がロングおよびミド
ルアイアンより体積を小さくしてなることを特徴とする
請求項１記載のゴルフ用アイアンクラブセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8102646A JPH09285576A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴルフ用アイアンクラブセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8102646A JPH09285576A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴルフ用アイアンクラブセット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09285576A true JPH09285576A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14333012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8102646A Pending JPH09285576A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴルフ用アイアンクラブセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09285576A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-04-24 JP JP8102646A patent/JPH09285576A/ja active Pending
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |