JPH1118782A - 新規なヒト・ニューロテンシン・レセプター2型およびそのスプライス変種 - Google Patents

新規なヒト・ニューロテンシン・レセプター2型およびそのスプライス変種

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JPH1118782A
JPH1118782A JP10089972A JP8997298A JPH1118782A JP H1118782 A JPH1118782 A JP H1118782A JP 10089972 A JP10089972 A JP 10089972A JP 8997298 A JP8997298 A JP 8997298A JP H1118782 A JPH1118782 A JP H1118782A
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Usman Shabon
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌、真菌感染などのある種の機能不全また
は疾患の予防、改善または矯正において役割を果たしう
る、さらなるレセプターを同定および特徴付ける必要が
ある。 【解決手段】 本発明は、配列番号2のヒト・ニューロ
テンシン・2型のポリペプチドをコードするヌクレオチ
ド配列とその全長にわたって少なくとも88%の同一性
を有するヌクレオチド配列、または該ヌクレオチド配列
に相補的なヌクレオチド配列からなる単離されたポリヌ
クレオチドを提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、それによりコードされるポリペプチ
ド、このようなポリヌクレオチドおよびポリペプチドの
使用およびその生成に関する。さらに詳しくは、本発明
のポリヌクレオチドおよびポリペプチドはG−タンパク
質結合7−トランスメンブランレセプター(以下、ヒト
・ニューロテンシン・2型という)に関する。本発明は
また、かかるポリヌクレオチドおよびポリペプチドの作
用を阻害または活性化することに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】多く
の医学的に重要な生物学的プロセスには、G−タンパク
質および/またはセカンドメッセンジャー、例えば、c
AMPが関与するシグナルトランスダクション経路に関
係するタンパク質が介在することが十分に確立されてい
る(Lefkowitz、Nature、1991、351:353-354)。これら
のタンパク質を、本明細書中、G−タンパク質を伴う経
路に関与するタンパク質またはPPGタンパク質とい
う。これらのタンパク質として、例えば、アドレナリン
作動物質およびドーパミンについてのタンパク質などの
GPCレセプター(Kobilka, B.K.ら、Proc. Natl. Aca
d. Sci.、USA、1987、84:46-50;Kobilka, B.K.ら、Scie
nce、1987、238:650-656;Bunzow, J.R.ら、Nature、198
8、336:783-787)、G−タンパク質それ自体、エフェク
ター・タンパク質、例えば、ホスホリパーゼC、アデニ
ルサイクラーゼおよびホスホジエステラーゼ、および作
動タンパク質、例えばプロテインキナーゼAおよびプロ
テインキナーゼC(Simon, M.I.ら、Science、1991、25
2:802-8)が挙げられる。
【0003】例えば、シグナルトランスダクションの一
つの形態において、ホルモンの結合した結果が、細胞内
での酵素、アデニレートサイクラーゼの活性化である。
ホルモンによる酵素の活性化は、ヌクレオチドGTPの
存在に依存する。GTPもホルモン結合に影響を与え
る。G−タンパク質は、ホルモンレセプターをアデニレ
ートサイクラーゼと結合させる。G−タンパク質は、ホ
ルモンレセプターによって活性化されると、GTPと結
合したGDPとを交換することが判明した。ついで、G
TPを有する形態が活性化されたアデニレートサイクラ
ーゼに結合する。G−タンパク質それ自体によって触媒
されるGTPのGDPへの加水分解は、G−タンパク質
をその基底の不活性形態に戻す。かくしてG−タンパク
質は、レセプターからエフェクターへのシグナルを中継
する中間体として、およびシグナルの持続期間を制御す
る時計のとしての2つの役割を果たしている。
【0004】G−タンパク質結合レセプターの膜タンパ
ク質遺伝子超科は、7つの推定トランスメンブランドメ
インを有することで特徴づけられる。そのドメインは細
胞外ループまたは細胞質ループによって結合するトラン
スメンブランαヘリックスを示すと考えられている。G
−タンパク質結合レセプターは、ホルモンレセプター、
ウイルスレセプター、成長因子レセプターおよび神経レ
セプターなどの、広範囲の生物学的活性レセプターを包
含する。
【0005】G−タンパク質結合レセプター(7−トラ
ンスメンブランレセプターとしても知られている)は、
約20ないし30個のアミノ酸のこれら7つの保存的疎
水性鎖を含み、少なくとも8つの多様な親水性ループを
連結するものとして特徴づけられる。結合レセプターの
G−タンパク質ファミリーは、精神病および神経疾患を
治療するために使用される向精神薬に結合するドーパミ
ンレセプターを包含する。このファミリーのメンバーと
して他に、カルシトニン、アドレナリン様物質、エンド
セリン、cAMP、アデノシン、ムスカリン様物質、ア
セチルコリン、セロトニン、ヒスタミン、トロンビン、
キニン、卵胞刺激ホルモン、オプシン、内皮細胞分化遺
伝子-1、ロドプシン、オドラントおよびサイトメガロ
ウイルスレセプターが挙げられるが、これらに限定され
ない。
【0006】ほとんどのG−タンパク質結合レセプター
は、機能的タンパク質構造を安定化すると考えられてい
るジスルフィド結合を形成する最初の2つの細胞外ルー
プの各々において1個の保存システイン残基を有する。
7−トランスメンブラン領域を、TM1、TM2、TM
3、T4、TM5、TM6およびTM7と命名する。T
M3はシグナルトランスダクションに関係している。シ
ステイン残基のリン酸化および脂質付加(パルミチル化
またはファルネシル化)は、いくつかのG−タンパク質
結合レセプターのシグナルトランスダクションに影響を
与え得る。ほとんどのG−タンパク質結合レセプター
は、第3の細胞質ループおよび/またはカルボキシ末端
に潜在的リン酸化部位を含有する。βアドレナリンレセ
プターのごときいくつかのGタンパク質結合レセプター
について、プロテインキナーゼAおよび/または特異的
レセプターキナーゼによるリン酸化がレセプターの脱感
作を媒介する。
【0007】いくつかのレセプターでは、Gタンパク質
結合レセプターのリガンド結合部位は、いくつかのGタ
ンパク質結合レセプタートランスメンブランドメインに
よって形成される親水性ソケットを有しており、該ソケ
ットはGタンパク質結合レセプターの疎水性残基によっ
て取り囲まれていると考えられている。各Gタンパク質
結合レセプタートランスメンブランヘリックスの親水性
側は内向きになっており、極性のリガンド結合部位を形
成すると仮定されている。いくつかのGタンパク質結合
レセプターにおいて、TM3アスパラギン酸残基などの
リガンド結合部位を有することにTM3が関係してい
る。TM5セリン、TM6アスパラギン、および、TM
6またはTM7のフェニルアラニンまたはチロシンもリ
ガンド結合に関係している。
【0008】Gタンパク質結合レセプターは、様々な細
胞内酵素、イオンチャンネルおよび輸送体とヘテロ3量
体Gタンパク質によって細胞内で結合させることができ
る(Johnsonら、Endoc. Rev.、1989、10:317-331参
照)。異なるGタンパク質αサブユニットは、特定のエ
フェクターを優先的に刺激して、細胞内の種々の生物学
的機能を調節する。Gタンパク質結合レセプターの細胞
質側残基のリン酸化は、いくつかのGタンパク質結合レ
セプターのGタンパク質結合を調節するための重要な機
構として同定されている。Gタンパク質結合レセプター
は、哺乳動物宿主内の多数の部位において見いだされ
る。過去15年間、7−トランスメンブランレセプター
を標的とした350種近くの治療薬が市販され成功裏に
ある。
【0009】これは、これらレセプターが治療標的とし
て確立され、かつ立証された歴史を有することを示して
いる。限定するものではないが、細菌、真菌、原生動物
およびウイルス感染、詳細には、HIV−1またはHI
V−2によって引き起こされる感染;痛み;腫瘍;拒食
症;過食症;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低血
圧;高血圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰
瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大;および、不安
症、精神分裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵
遅れ、ならびに、ハンチントン病またはジルス・デラ・
トレット(Gillesdela Tourett's)症候群のごとき運動
障害を含め、機能不全または疾患の予防、改善または矯
正において役割を果たしうる、さらなるレセプターを同
定および特徴付ける必要があるのは明らかである。
【0010】
【課題を解決するための手段】一の態様において、本発
明はヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチドおよ
び組換え材料ならびにその製法に関する。本発明の別の
態様は、そのようなヒト・ニューロテンシン・2型のポ
リペプチドおよびポリヌクレオチドを用いる方法に関す
る。かかる使用は、とりわけ、細菌、真菌、原生動物お
よびウイルス感染、詳細には、HIV−1またはHIV
−2によって引き起こされる感染;痛み;腫瘍;拒食
症;過食症;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低血
圧;高血圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰
瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大;および、不安
症、精神分裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵
遅れ、ならびに、ハンチントン病またはジルス・デラ・
トレット症候群のごとき運動障害の治療を包含する。さ
らに別の態様において、本発明は、該発明により得られ
る材料を用いてアゴニストおよびアンタゴニストを同定
する方法、およびヒト・ニューロテンシン・2型の平衡
異常に付随する症状をその同定した化合物を用いて治療
することに関する。本発明のさらに別の態様は不適当な
ヒト・ニューロテンシン・2型活性またはレベルに伴う
疾患を検出するための診断アッセイに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
定義 以下の定義は、本明細書で汎用する用語の理解を容易に
するためのものである。「ヒト・ニューロテンシン・2
型」は、とりわけ、配列番号2に示されるアミノ酸配列
を有するポリペプチドまたはその対立遺伝子変種をい
う。「ヒト・ニューロテンシン・2型の活性」または
「ヒト・ニューロテンシン・2型の生物学的活性」と
は、類似の活性または改良された活性あるいは望ましく
ない副作用の減じたこれらの活性を含め、該ヒト・ニュ
ーロテンシン・2型の代謝的または生理学的機能をい
う。該ヒト・ニューロテンシン・2型の抗原的および免
疫原的活性も含まれる。
【0012】「ヒト・ニューロテンシン・2型遺伝子」
とは、配列番号1に示されるヌクレオチド配列を有する
ポリヌクレオチドまたはその対立遺伝子変種および/ま
たはそれらの相補物をいう。本明細書で用いる「抗体」
は、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体、キメ
ラ、1本鎖、およびヒト化抗体、ならびにFabの産物
または他の免疫グロブリン発現ライブラリーを含め、F
abフラグメントを包含する。「単離」とは、「人間の
手により」天然の状態から変えられたことを意味する。
「単離」された組成物または物質が天然に存在する場
合、その本来の環境から変えられるかもしくは取り除か
れ、またはその両方がなされたことを意味する。例え
ば、天然の状態で生存動物に存在するポリヌクレオチド
またはポリペプチドは「単離」されていないが、その天
然状態で共存する物質から分離されているその同一のポ
リヌクレオチドまたはポリペプチドは、本明細書に用い
る用語である、「単離」がなされている。
【0013】「ポリヌクレオチド」とは、一般に、修飾
されていないRNAもしくはDNA、または修飾された
RNAもしくはDNAであってよい、いずれかのポリリ
ボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドを
いう。「ポリヌクレオチド」は、一本鎖および二本鎖D
NA、一本鎖および二本鎖領域の混合物であるDNA、
一本鎖および二本鎖RNA、および一本鎖および二本鎖
領域の混合物であるRNA、一本鎖もしくはより典型的
には二本鎖、または一本鎖および二本鎖領域の混合物で
あってもよいDNAおよびRNAを含むハイブリッド分
子を包含するが、これに限定されるものではない。加え
て、「ポリヌクレオチド」は、RNAもしくはDNAま
たはRNAとDNAの両方を含む三本鎖領域をいう。ポ
リヌクレオチドなる用語はまた、一つまたはそれ以上の
修飾された塩基を含有するDNAまたはRNA、ならび
に安定性またはその他の理由で修飾された骨格を有する
DNAまたはRNAを包含する。「修飾された」塩基
は、例えば、トリチル化された塩基およびイノシンなど
の通常でない塩基を包含する。種々の修飾がDNAおよ
びRNAに対してなされている。よって、「ポリヌクレ
オチド」は、典型的には天然において見いだされるよう
な化学的、酵素的または代謝的に修飾された形態のポリ
ヌクレオチド、ならびにウイルスおよび細胞に特徴的な
化学的形態のDNAおよびRNAを包含する。また、
「ポリヌクレオチド」は、しばしばオリゴヌクレオチド
と称される比較的短いポリヌクレオチドも包含する。
【0014】「ポリペプチド」は、ペプチド結合により
互いに結合している2個またはそれ以上のアミノ酸を有
してなるペプチドまたはタンパク質あるいは修飾された
ペプチド結合により互いに結合している2個またはそれ
以上のアミノ酸を有してなるペプチドまたはタンパク
質、すなわち、ペプチドアイソスターをいう。「ポリペ
プチド」は、通常、ペプチド、オリゴペプチドまたはオ
リゴマーと称される短鎖、およびタンパク質と称される
長鎖の両方をいう。ポリペプチドは遺伝子によりコード
された20種のアミノ酸とは異なるアミノ酸を含有して
もよい。「ポリペプチド」は、翻訳後プロセッシングな
どの自然の工程により、または当業者に周知の化学修飾
技法により修飾されたアミノ酸配列を含有する。このよ
うな修飾は基本テキストにて、およびさらに詳細な研究
論文にて、ならびに膨大な研究文献において詳しく記載
されている。修飾は、ペプチド骨格、アミノ酸側鎖およ
びアミノまたはカルボキシル末端を含め、ポリペプチド
のどこででも起こり得る。同一の型の修飾が所定のポリ
ペプチドの幾つかの部位で、同一または異なる程度で存
在し得ることは理解されよう。また、所定のポリペプチ
ドは多くの型の修飾を含んでいてもよい。ポリペプチド
はユビキチネーションの結果として分岐していてもよ
く、分岐しているかまたはしていない、環状であっても
よい。環状、分岐および分岐した環状ポリペプチドは翻
訳後の天然プロセスにより生じたものであってもよく、
または合成法により製造されたものであってもよい。修
飾は、アセチル化、アシル化、ADP−リボシル化、ア
ミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌ
クレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質
または脂質誘導体の共有結合、ホスホチジルイノシトー
ルの共有結合、交差架橋、環化、ジスルフィド結合形
成、脱メチル化、交差架橋共有結合形成、システイン形
成、ピログルタメート形成、ホルミル化、ガンマ−カル
ボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形成、ヒドロキ
シル化、ヨード化、メチル化、ミリストイル化、酸化、
タンパク質分解的プロセッシング、リン酸化、プレニル
化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル化な
どのトランスファーRNA媒介のタンパク質へのアミノ
酸付加、ならびにユビキチネーションを包含する。例え
ば、PROTEINS‐STRUCTURE AND MOLECULAR PROPERTIES、
第2版、T.E.Creighton、W.H.Freeman and Company、Ne
w York(1993)およびPOSTTRANSLATIONAL COVALENT MOD
IFICATION OF PROTEINS、B.C.Johnson編、Academic Pre
ss、New York(1983)のWold,F.、Posttranslational P
rotein Modifications:Perspectives and Prospects、
1〜12頁;Seifterら、“Analysis for protein modific
ations and nonprotein cofactors”、Meth.Enzymol. 1
82:626-646(1990)およびRattanら、“Protein Synth
esis:Posttranslational Modifications and Aging"、
Ann.N.Y.Acad.Sci.663:48-62(1992)を参照のこと。
【0015】本明細書で用いる「変種」なる用語は、各
々、対照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは異な
るが、本質的な特性は保持している、ポリヌクレオチド
またはポリペプチドである。典型的なポリヌクレオチド
の変種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド
配列が異なる。変種のヌクレオチド配列における変化
は、対照ポリヌクレオチドによりコードされるポリペプ
チドのアミノ酸配列と変わっていてもよく、変わってい
なくてもよい。ヌクレオチドの変化は、後記するよう
に、対照配列によりコードされるポリペプチドにおいて
アミノ酸置換、付加、欠失、融合および末端切断をもた
らしうる。典型的なポリペプチドの変種は、別の対照ポ
リペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般に、差異
は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、全体的に極
めて類似しており、多くの領域で同一であるように限定
される。変種および対照ポリペプチドは、1またはそれ
以上の置換、付加、欠失のいずれかの組み合わせによ
り、アミノ酸配列にて異なっていてもよい。置換または
挿入されたアミノ酸残基は、遺伝暗号によりコードされ
たものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチドまた
はポリペプチドの変種は、対立遺伝子変種のような天然
物であってもよく、または天然に発生することが知られ
ていない変種であってもよい。ポリヌクレオチドおよび
ポリペプチドの天然に生じない変種は、突然変異誘発技
術により、または直接的合成により製造できる。
【0016】「同一性」は、ヌクレオチド配列またはア
ミノ酸配列のある程度の同一性をいう。一般に、配列は
最高の対合が得られるように配置される。「同一性」自
体は、当該分野にて認識されている意義を有しており、
公開されている方法を用いて計算することができる。例
えば、(COMPUTATIONAL MOLECULAR BIOLOGY,Lesk,A.M.
編、Oxford University Press、New York、1988年;BIO
COMPUTING:INFORMATICS AND GENOME PROJECTS、Smith,
D.W.編、Academic Press、New York、1993年;COMPUTER
ANALYSIS OF SEQUENCE DATA,PARTI,Griffin,A.M.お
よびGriffin,H.G.編、Humana Press、New Jersey、1994
年;SEQUENCE ANALYSIS IN MOLECULAR BIOLOGY,von He
inje,G.、Academic Press、1987年;およびSEQUENCE AN
ALYSIS PRIMER,Gribskov,M.およびDevereux,J.編、M
Stockton Press、New York、1991年)を参照のこと。二
つのポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列の間の同
一性を測定するのに多数の方法があるが、「同一性」な
る用語は当業者に周知である(Carillo,H.およびLipto
n,D.,SIAM J.Applied Math.,48:1073(1988))。2
つの配列間の同一性または類似性を測定するために通常
用いられる方法は、Guide to Huge Computers、Martin
J. Bishop,編、Academic Press、San Diego、1994年、
およびCarillo,H.およびLipton,D.,SIAM J.Applied Ma
th.,48:1073(1988)に開示されている方法を包含す
るが、これらに限定されるものではない。同一性および
類似性を決定するための方法はコンピュータープログラ
ムに集成されている。二つの配列間の同一性および類似
性を測定するための好ましいコンピュータープログラム
法は、GCGプログラムパッケージ(Devereux,J.ら、N
ucleic Acids Research 12(1):387(1984))、BLAS
TP、BLASTN、FASTA(Atschul,S.F.ら、J.Molec.Biol. 2
15:215-403(1990))を包含するが、これらに限定さ
れるものではない。
【0017】一例として、配列番号1の対照ヌクレオチ
ド配列に対して少なくとも、例えば95%の「同一性」
を有するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド
は、そのポリヌクレオチド配列が配列番号1の対照ヌク
レオチド配列のヌクレオチド各100個当たり5個まで
の点突然変異を有していてもよいことを除き、ポリヌク
レオチドのヌクレオチド配列が対照配列と同一であるこ
とを意図とする。言い換えれば、対照ヌクレオチド配列
と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有す
るポリヌクレオチドを得るためには、その対照配列にお
けるヌクレオチドの5%までが欠失または別のヌクレオ
チドで置換されていてもよく、または対照配列における
全ヌクレオチドの5%までの数のヌクレオチドが対照配
列中に挿入されていてもよい。対照配列のこれらの変異
は、対照ヌクレオチド配列の5または3末端位置で、ま
たはそれら末端位置の間のどこで起こってもよく、対照
配列中のヌクレオチド間に個々に、または対照配列内の
一またはそれ以上の隣接する基において点在してもよ
い。
【0018】同様に、配列番号2の対照アミノ酸配列に
対して少なくとも、例えば95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドは、そのポリペプチド配
列が配列番号2の対照アミノ酸のアミノ酸各100個当
たり5個までのアミノ酸変異を有していてもよいことを
除き、そのポリペプチドのアミノ酸配列が、対照配列と
同一であることを意図とする。言い換えれば、対照アミ
ノ酸配列に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸
配列を有するポリペプチドを得るためには、その対照配
列におけるアミノ酸残基の5%までが欠失または別のア
ミノ酸で置換されていてもよく、または対照配列におけ
る全アミノ酸残基の5%までの数のアミノ酸が対照配列
中に挿入されていてもよい。対照配列のこれらの変化は
対照アミノ酸配列のアミノまたはカルボキシ末端位置
で、またはそれら末端位置の間のどこで起こってもよ
く、対照配列中の残基間に個々に、または対照配列内の
一またはそれ以上の隣接する基において点在してもよ
い。
【0019】本発明のポリペプチド 一の態様において、本発明はヒト・ニューロテンシン・
2型のポリペプチドに関する。ヒト・ニューロテンシン
・2型のポリペプチドは、配列番号2のポリペプチド;
ならびに配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチ
ド;および配列番号2のアミノ酸配列とその全長にわた
って少なくとも88%の同一性、より好ましくは配列番
号2と少なくとも90%の同一性、さらにより好ましく
は少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列から
なるポリペプチドを包含する。ヒト・ニューロテンシン
・2型のポリペプチドはまた、配列番号2のアミノ酸配
列を有するポリペプチドとその全長にわたって少なくと
も90%の同一性、より好ましくは配列番号2と少なく
とも95%の同一性を有するアミノ酸配列からなるポリ
ペプチドも包含する。好ましくは、ヒト・ニューロテン
シン・2型のポリペプチドは少なくとも1つのヒト・ニ
ューロテンシン・2型の生物学的活性を示す。
【0020】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドは「成熟」タンパク質の形態であってもよく、ある
いは融合タンパク質などの大型のタンパク質の一部であ
ってもよい。分泌またはリーダー配列、プロ配列、複数
のヒスチジン残基のごとき精製を促進する配列、または
組換え操作の間の安定性のための付加的な配列を含む付
加的なアミノ酸配列を含んでいることが有利なことがよ
くある。
【0021】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドの生物学的に活性なフラグメントも本発明に含まれ
る。フラグメントは、前記のヒト・ニューロテンシン・
2型のポリペプチドのアミノ酸配列のすべてではなく一
部に対して全く同一であるアミノ酸配列を有するポリペ
プチドである。ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペ
プチドでは、フラグメントは「自立している」である
か、またはフラグメントが一部分もしくは一領域を形成
する大型のポリペプチド内に含まれていてもよく、最も
好ましくは単一の連続した領域として含まれる。本発明
のポリペプチドフラグメントの典型例は、例えば、ヒト
・ニューロテンシン・2型のポリペプチドのアミノ酸番
号約1〜20、21〜40、41〜60、61〜80、
81〜100および101から末端までからなるフラグ
メントを包含する。この意味において、「約」とは、片
方または両端において、特記された数よりも数個、5
個、4個、3個、2個または1個だけ多いかまたは少な
い範囲を含む。
【0022】好ましいフラグメントは、例えば、アミノ
末端を含む一連の残基が欠失、またはカルボキシル末端
を含む一連の残基が欠失、あるいは一方がアミノ末端で
もう一方がカルボキシル末端を含む2つの一連の残基が
欠失していること以外は、ヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドのアミノ酸配列を有する切断ポリペプ
チドを包含する。また、アルファーヘリックスおよびア
ルファーヘリックス形成領域、ベータシートおよびベー
タシート形成領域、ターンおよびターン形成領域、コイ
ルおよびコイル形成領域、親水領域、疎水領域、アルフ
ァー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可変領域、表
面形成領域、基質結合領域および高抗原性指標領域を有
するフラグメントなどの構造的または機能的属性により
特徴付けられるフラグメントも好ましい。生物学的に活
性なフラグメントは、類似活性または改良された活性を
有する、あるいは望ましくない活性を減じたものを含
め、レセプター活性を媒介する、フラグメントである。
動物、とりわけヒトにおいて抗原的または免疫原的なフ
ラグメントもまた含まれる。
【0023】好ましくは、これらのポリペプチドフラグ
メントはすべて、抗原的活性を含め、レセプターの生物
学的活性を保持している。定義した配列の変種およびフ
ラグメントも本発明の一部を形成する。好ましい変種
は、同類アミノ酸置換により対照と異なるものであり、
すなわち、一の残基が同様の特徴を有する他の残基によ
り置換されているものである。典型的なかかる置換は、
Ala、Val、LeuおよびIleの間:SerおよびThrの間;酸性
残基AspおよびGluの間;AsnおよびGlnの間;ならびに塩
基性残基LysおよびArgの間;あるいは芳香族残基Pheお
よびTyrの間におけるものである。数個、5ないし10
個、1ないし5個、または1ないし2個のアミノ酸がい
ずれかの組み合わせで置換、欠失または付加されている
変種が特に好ましい。
【0024】いずれか適当な方法にて本発明のヒト・ニ
ューロテンシン・2型のポリペプチドを製造することが
できる。かかるポリペプチドは、単離された天然ポリペ
プチド、組換え技法で産生されたポリペプチド、合成法
により産生されたポリペプチド、またはこれらの方法の
組み合わせにより産生されたポリペプチドを包含する。
かかるポリペプチドの製造手段は当該分野においてよく
知られている。
【0025】本発明のポリヌクレオチド 本発明のもう一つ別の態様はヒト・ニューロテンシン・
2型のポリヌクレオチドに関する。ヒト・ニューロテン
シン・2型のポリヌクレオチドは、ヒト・ニューロテン
シン・2型のポリペプチドをコードする単離ポリヌクレ
オチドおよびフラグメント、ならびにそのポリヌクレオ
チドに密接に関連するポリヌクレオチドに関する。さら
に詳細には、本発明のヒト・ニューロテンシン・2型の
ポリヌクレオチドは、配列番号2のヒト・ニューロテン
シン・2型のポリペプチドをコードする配列番号1に示
されるヌクレオチド配列を有してなるポリヌクレオチ
ド、および配列番号1の特定の配列を有するポリヌクレ
オチドを包含する。ヒト・ニューロテンシン・2型のポ
リヌクレオチドは、さらには、配列番号2のヒト・ニュ
ーロテンシン・2型のポリペプチドをコードするヌクレ
オチド配列とその全長にわたって少なくとも88%の同
一性を有するヌクレオチドからなるポリヌクレオチド、
および配列番号1のポリヌクレオチドとその全長にわた
って少なくとも88%同一であるポリヌクレオチドを包
含する。この点において、少なくとも90%同一である
ポリヌクレオチドが特に好ましく、少なくとも95%同
一であるのがさらに好ましい。さらには、少なくとも9
7%同一であるのがより好ましく、少なくとも98−9
9%の同一性を有するものがより一層好ましく、少なく
とも99%の同一性を有するものが最も好ましい。さら
に、増幅させるのにあるいはプローブまたはマーカーと
しての用途に用いることのできる条件下で、ハイブリッ
ド形成するのに配列番号1に含まれるヌクレオチド配列
と十分な同一性を有するヌクレオチド配列もヒト・ニュ
ーロテンシン・2型のポリヌクレオチドに含められる。
本発明はまた、かかるヒト・ニューロテンシン・2型の
ポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドを提供す
る。
【0026】ヒト・ニューロテンシン・2型をコードす
るcDNAを配列決定した結果から明らかなように、本
発明のヒト・ニューロテンシン・2型は、G−タンパク
質結合7−トランスメンブランレセプター種の他のタン
パク質に構造的に関連付けられる。cDNA配列は、4
11個のアミノ酸のポリペプチドをコードする読み枠を
含んでいる。表1(配列番号2)のアミノ酸配列は、ラ
ット・ニューロテンシン・2型レセプターと411個の
アミノ酸残基にて約86.86%の同一性(Bestfitを使
用)を有する(P. Chalonら、FEBS lett. 386(2−
3):91−94、1996)。さらには、ヒト・ニュ
ーロテンシン・2型は、Mus Musculus脳ニューロテンシ
ン2型レセプターと、209個のアミノ酸残基にわたっ
て81%同一である(J. Mazellaら、J. Neuroscience
16(18):5611−5620、1996)。
【0027】表1(配列番号1)のヌクレオチド配列
は、ラット・ニューロテンシン・2型レセプターと15
29個のヌクレオチド残基にて約79.0%の同一性(B
estfitを使用)を有する(P. Chalonら、FEBS lett. 3
86(2−3):91−94、1996)。さらには、
ヒト・ニューロテンシン・2型は、Mus Musculus 脳ニ
ューロテンシン2型レセプターと、606個のヌクレオ
チド塩基残基にわたって85%同一である(J. Mazella
ら、J. Neuroscience 16(18):5613−562
0、1996)。
【0028】
【表1】 表1a 10 30 50 GAATTCGGCTTACTCACTATAGGGCTCGAGCGGCCGCCCGGGCAGGTGCGGGATGGAAAC M E T 70 90 110 CAGCAGCCCGCGGCCCCCGCGGCCCAGCTCCAACCCGGGGCTGAGCCTGGACGCCCGGCT S S P R P P R P S S N P G L S L D A R L 130 150 170 GGGCGTGGACACTCaCCTCTGGGCCAAGGTGCTGTTCACCGCGCTCTACGCACTCATCTG G V D T H L W A K V L F T A L Y A L I W 190 210 230 GGCGCTGGGCGCGGCGGGCAATGCGCTGTCCGTGCACGTGGTGCTGAAGGCGCGGGCCGG A L G A A G N A L S V H V V L K A R A G 250 270 290 GCGCGCGGGGCGCCTGCGCCACCACGTGCTCAGCCTGGCGCTCGCGGGCCTGCTGCTGCT R A G R L R H H V L S L A L A G L L L L 310 330 350 GCTGGTCGGCGTGCCGGTGGAACTCTACAGCTTCGTGTGGTTCCACTACCCCTGGGTCTT L V G V P V E L Y S F V W F H Y P W V F 370 390 410 CCGCGACCTGGGCTGCCGCGGCTACTACTTCGTGCACGAGCTGTGCGCCTACGCCACGGT R D L G C R G Y Y F V H E L C A Y A T V 430 450 470 GCTGAGCGTGGCAGGCCTGAGCGCCGAGCGCTGCCTAGCCGTGTGCCAGCCCCTGCGTGC L S V A G L S A E R C L A V C Q P L R A 490 510 530 CCGCAGCCTGCTGACGCCACGCCGGACCCGGTGGCTGGTGGCGCTCTCGTGGGCCGCCTC R S L L T P R R T R W L V A L S W A A S 550 570 590 GCTCGGCCTCGCCCTGCCCATGGCCGTCATCATGGGGCAGAAGCACGAACTCGAGACGGC L G L A L P M A V I M G Q K H E L E T A 610 630 650 GGACGGGGAGCCGGAGCCCGCCTCGCGAGTGTGCACGGTGCTGGTGAGCCGCACCGCGCT D G E P E P A S R V C T V L V S R T A L 670 690 710 CCAAGTCTTTATCCAGGaAGCCATCGTGGTCATGTATGTCATCTGCTGGCTGCCGTACCA Q V F I Q E A I V V M Y V I C W L P Y H 730 750 770 TGCCCGCAGGCTCATGTACTGCTACGTACCTGATGACGCGTGGACTGACCCACTGTACAA A R R L M Y C Y V P D D A W T D P L Y N 790 810 830 TTTCTACCACTACTTCTACATGGTGACCAACACACTTTTCTACGTCAGCTCAGCTGTGAC F Y H Y F Y M V T N T L F Y V S S A V T 850 870 890 TCCTCTTCTCTACAACGCCGTGTCCTCCTCCTTCAGAAAACTCTTCCTGGAAGCCGTCAG P L L Y N A V S S S F R K L F L E A V S 910 930 950 CTCCCTGTGTGGAGAGCACCACCCCATGAAGCGGTTACCCCCGAAGCCCCAGAGTCCCAC S L C G E H H P M K R L P P K P Q S P T 970 990 1010 CCTAATGGATACAGCTTCAGGCTTTGGGGATCCCCCAGAAACCCGGACCTGAATGTAATG L M D T A S G F G D P P E T R T * 1030 1050 1070 CAAGAATGAACAGAACAAGCAAAATGACCAGCTGCTTAGTCACCTGGCAAAGCAGGTGAG 1090 1110 1130 CAACCTCATCACTAATCATTCAAGCTTCGCAGCCAGGGCGACTTCTATCAACCCCTGCTC 1150 1170 1190 TGCTGAGAACCATCAAGCGCAGGGAAGCCACGTGACCCCTCCTAGCCTCAGGCTCCCTCG 1210 1230 1250 TCTGTGTAGTGGAGATAAAGAACAGCACCCATCTCTTAGTGTTGCCTGAGACTAAAGTGC 1270 1290 1310 TTAGCACAGAACCTGGTGCGTAGTAGATGCTCAATAAATTTTTGCTGGCAAAAAAAAAAA 1330 AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAa ヒト・ニューロテンシン・2型のヌクレオチドおよび推定アミノ酸配列(各 々、配列番号1および2)
【0029】ヒトの脳の細胞中のmRNAから由来のc
DNAライブラリーより標準的クローニングおよびスク
リーニングを用い、発現配列タグ(EST)分析(Adam
s,M.D.ら、Science 252:1651-1656(1991);Adams,M.
D.ら、Nature 355:632-634(1992);Adams,M.D.ら、N
ature 377 Supp:3-174(1995))を用いて、ヒト・ニ
ューロテンシン・2型をコードする本発明の1のポリヌ
クレオチドを得てもよい。ゲノムDNAライブラリーの
ごとき天然源から本発明のポリヌクレオチドを得ること
もでき、あるいはよく知られ、かつ商業上利用可能な方
法を用いて合成することもできる。
【0030】配列番号2のヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、表
1(配列番号1)に示されるコード配列とその全長にわ
たって同一であってもよく、または配列番号2のポリペ
プチドをコードするこのヌクレオチド配列の変形であっ
てもよく、または配列番号2のポリペプチドをコードす
るヌクレオチド配列と高度に同一であってもよい。好ま
しくは、本発明のポリヌクレオチドは、ヒト・ニューロ
テンシン・2型のポリペプチドと高度に同一、少なくと
も88%同一であるか、またはヒト・ニューロテンシン
・2型のポリペプチドをコードする表1に含まれる配列
と、少なくとも87%同一であるか、または配列番号2
のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列と少なく
とも88%同一であるヌクレオチド配列を有する。
【0031】本発明のポリヌクレオチドをヒト・ニュー
ロテンシン・2型のポリペプチドの組換え生産に用いる
場合、ポリヌクレオチドはそれ自体、成熟ポリペプチド
またはそのフラグメントのコーディング配列を含むもの
であってもよく;読み枠中に、リーダーまたは分泌配
列、プレ、プロ、もしくはプレプロタンパク質配列をコ
ードするコーディング配列、または他の融合ペプチド部
分などの、他のコーディング配列を伴った、成熟ポリペ
プチドまたはフラグメントのコーディング配列を含むも
のであってもよい。例えば、融合ポリペプチドの精製を
促進するマーカー配列をコードすることもできる。本発
明のこの態様の特に好ましい具体例において、マーカー
配列は、pQEベクター(Qiagen,Inc.)で得られ、Gen
tzら、Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,86:821-824(1989)
に記載されるような、ヘキサ−ヒスチジンペプチドであ
るか、またはHAタグである。ポリヌクレオチドはま
た、非コーディング5’および3’配列、例えば、転写
された非翻訳配列、スプライスおよびポリアデニル化シ
グナル、リボソーム結合部位およびmRNAを安定化す
る配列などを含有していてもよい。
【0032】さらなる好ましい具体例は、表1(配列番
号2)のヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
のアミノ酸配列を有し、数個、5ないし10個、1ない
し5個、1ないし3個、1ないし2個または1個のアミ
ノ酸残基がいずれかの組み合わせで置換、欠失または付
加されているヒト・ニューロテンシン・2型の変種をコ
ードするポリヌクレオチドである。本発明は、さらに
は、本明細書において前記した配列とハイブリッド形成
するポリヌクレオチドにも関する。この点において、本
発明は、特に、本明細書において前記したポリヌクレオ
チドにストリンジェントな条件下でハイブリダイゼーシ
ョンするポリヌクレオチドに関する。本明細書で用いる
用語の「ストリンジェントな条件」とは、配列間に少な
くとも95%、好ましくは少なくとも97−99%の同
一性がある場合にのみハイブリダイゼーションが起こる
ことを意味する。
【0033】本発明のポリヌクレオチドは、配列番号1
に含まれるヌクレオチド配列またはそのフラグメントに
対して同一または十分に同一であり、cDNAおよびゲ
ノムDNA用のハイブリダイゼーションプローブとして
用いてヒト・ニューロテンシン・2型をコードする全長
のcDNAおよびゲノムクローンを単離し、ヒト・ニュ
ーロテンシン・2型遺伝子に対して高配列類似性を有す
る他の遺伝子のcDNAおよびゲノムクローンを単離す
ることができる。かかるハイブリダイゼーション法は当
業者に知られている。典型的には、これらのヌクレオチ
ド配列は、対照配列と70%同一、好ましくは80%同
一、より好ましくは95%同一である。一般に、プロー
ブは少なくとも15個のヌクレオチドを含むであろう。
好ましくは、かかるプローブは少なくとも30個のヌク
レオチドを有し、少なくとも50個のヌクレオチドを有
していてもよい。特に好ましいプローブは30ないし5
0個のヌクレオチドの範囲にある。
【0034】一の具体例において、ヒト・ニューロテン
シン・2型のポリペプチドをコードするポリヌクレオチ
ドを得るには、適当なライブラリーをストリンジェント
なハイブリダイゼーション条件下で配列番号1を有する
標識したプローブまたはそのフラグメントでスクリーニ
ングし、該ポリヌクレオチド配列を含有する全長のcD
NAおよびゲノムクローンを単離する工程からなる。そ
のようなハイブリダイゼーション法は当業者に周知であ
る。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件
は、前記されているとおりであるか、あるいはまた50
%ホルムアミド、5xSSC(150mM NaCl、15
mM クエン酸ナトリウム)、50mM リン酸ナトリウ
ム(pH7.6)、5xDenhardt's溶液、10%硫酸デ
キストランおよび20マイクログラム/mlの変性切断
サケ精子DNAを有してなる溶液中で一夜42℃でイン
キュベートし、つづいてそのフィルターを約65℃で
0.1xSSCにて洗浄する条件である。研究試薬なら
びに動物およびヒトの疾患の治療および診断を見いだす
ための材料として本発明のポリヌクレオチドおよびポリ
ペプチドを用いてもよい。
【0035】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド(複数でも
可)を含むベクター、本発明のベクターで遺伝子操作す
る宿主細胞および組換え技法による本発明のポリペプチ
ドの製造にも関する。無細胞翻訳系を用い、本発明のD
NA構築物から由来のRNAを用いてかかるタンパク質
を製造できる。
【0036】組換え体を製造するために、宿主細胞を遺
伝子操作して、本発明のポリヌクレオチドについての発
現系もしくはそれらの一部を組み込むことができる。ポ
リヌクレオチドの宿主細胞への導入は、Davisら、BASIC
METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY(1986);Sambrook
ら、MOLECUR CLONING:A LABORATORY MANUAL、第2版、
Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring H
arbor、N.Y.(1989)のような、多くの標準的な実験マ
ニュアルに記載される方法により行うことができ、例え
ばリン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−
デキストラン媒介トランスフェクション、トランスベク
ション、マイクロインジェクション、陽イオン脂質媒介
トランスフェクション、エレクトロポレーション、トラ
ンスダクション、スクレープ負荷、バリスティック導入
または感染等がある。
【0037】適当な宿主の代表的なものとして、細菌細
胞、例えば連鎖球菌属(streptococci)、ブドウ球菌属
(staphylococci)、大腸菌(E.coli)、ストレプトミ
セス(Streptomyces)および枯草菌(Bacillus subtili
s)細胞;真菌細胞、例えば酵母細胞およびアスペルギ
ルス属(Aspergillus)細胞;昆虫細胞、例えばドロソ
フィラS2(Drosophila S2)およびスポドプテラSf
9(Spodoptera Sf9)細胞;動物細胞、例えばCHO、CO
S、HeLa、C127、3T3、BHK、HEK293およびボ
ウズ(Bows)黒色腫細胞;ならびに植物細胞が挙げられ
る。
【0038】多種の発現系を用いることができる。この
ような系として、とりわけ、染色体、エピソームおよび
ウイルス由来系、例えば細菌プラスミドから、バクテリ
オファージから、トランスポゾンから、酵母エピソーム
から、挿入エレメントから、酵母染色体エレメントか
ら、バキュロウイルス、パポバウイルスなどの、例えば
SV40、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘
ウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等
のウイルスから由来のベクター、ならびにその組み合わ
せから由来のベクター、例えばコスミドおよびファージ
ミドなどのプラスミドおよびバクテリオファージ遺伝因
子から由来のベクターが挙げられる。発現系は発現を制
御および引き起こす調節領域を含有していてもよい。一
般に、ポリヌクレオチドを保持、伸長または発現させ、
宿主にてポリペプチドを産生するのに適した系またはベ
クターを使用できる。種々の周知かつ慣用的な技法、例
えば、Sambrookら、MOLECULAR CLONING、A LABORATORY
MANUAL(前掲)に記載されている技法により、適当なヌ
クレオチド配列を発現系に挿入できる。
【0039】翻訳タンパク質を、小胞体内腔、周辺腔ま
たは細胞外環境へ分泌させるために、適当な分泌シグナ
ルを所望のポリペプチドに組み込むことができる。これ
らのシグナルはポリペプチドに固有のシグナルであって
もよく、あるいは異種性のシグナルであってもよい。ヒ
ト・ニューロテンシン・2型のポリペプチドをスクリー
ニングアッセイにて用いるために発現させる場合、一般
に、そのポリペプチドを細胞表面で生成させることが好
ましい。この場合、スクリーニングアッセイに使用する
前に細胞を集めてもよい。ヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドが培地中に分泌されるならば、培地を
回収してポリペプチドを回収し精製することができる。
細胞内に生成されるならば、まず細胞を溶解し、次い
で、ポリペプチドを回収しなければならない。
【0040】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドは、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽
出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、
ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水相互作用ク
ロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィ
ー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよび
レクチンクロマトグラフィーを含め、周知の方法によ
り、組換え細胞培養物から回収および精製できる。高性
能液体クロマトグラフィーを精製に用いるのが最も好ま
しい。ポリペプチドが単離および/または精製中に変性
する場合、タンパク質を再生するための周知方法を用
い、再び活性な立体配座とすることができる。
【0041】診断アッセイ 本発明はまた診断薬として用いるためのヒト・ニューロ
テンシン・2型のポリヌクレオチドの使用にも関する。
機能不全に関与するヒト・ニューロテンシン・2型遺伝
子の変異形の検出は、ヒト・ニューロテンシン・2型の
過少発現、過剰発現または発現の変化よりもたらされる
疾患の診断または疾患の疑いを特定することのできる診
断手段を提供する。ヒト・ニューロテンシン・2型遺伝
子に変異のある個体は、種々の方法によりDNAレベル
で検出できる。
【0042】診断に供する核酸は、対象の細胞、例え
ば、血液、尿、唾液、組織生検または剖検材料より得る
ことができる。ゲノムDNAは、検出するのに直接使用
してもよく、または分析の前にPCRもしくはその他の
増幅法を用いることにより酵素的に増幅させてもよい。
RNAまたはcDNAもまた同じ方法で用いることがで
きる。正常な遺伝子型との比較における増幅産物の大き
さの変化により、欠失および挿入を検出できる。点突然
変異は、増幅DNAを標識化ヒト・ニューロテンシン・
2型のヌクレオチド配列とハイブリッド形成させること
により同定できる。完全に対合した配列はRNase消化
により、または融解温度の違いにより、誤対合二重らせ
んから区別できる。DNA配列の違いはまた、変性物質
と一緒にまたはなしで、ゲル中のDNAフラグメントの
電気泳動の移動度の変化により、または直接的DNA配
列決定法により検出できる。例えばMyersら、Science 2
30:1242(1985)を参照のこと。特異的な位置での配列
の変化はまた、ヌクレアーゼ保護アッセイ、例えばRNa
seおよびS1保護または化学的切断法によっても明らか
にすることができる。Cottonら、Proc. Natl. Acad. Sc
i., USA,85:4397-4401(1985)を参照のこと。もう1
つの具体例において、ヒト・ニューロテンシン・2型の
ヌクレオチド配列またはそのフラグメントからなるオリ
ゴヌクレオチドプローブのアレイ(array)を構築し
て、例えば遺伝的変異の効果的なスクリーニングを行う
ことができる。アレイ法はよく知られており、適用範囲
が広く、その方法を用いて、遺伝子発現、遺伝的連鎖お
よび遺伝的変化を含め、分子遺伝学における種々の問題
と取り組むことができる(例えば、M.Cheeら、Science,
Vol274, pp610-613(1996)を参照のこと)。
【0043】診断アッセイは、記載した方法によりヒト
・ニューロテンシン・2型遺伝子中の変異を検出するこ
とによる、細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染、
詳細には、HIV−1またはHIV−2によって引き起
こされる感染;痛み;腫瘍;拒食症;過食症;喘息;パ
ーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;閉尿;骨
粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレルギー;
良性前立腺肥大;および、不安症、精神分裂症、躁鬱
病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵遅れ、ならびに、ハン
チントン病またはジルス・デラ・トレット症候群のごと
き運動障害への罹病し易さを診断または測定する方法を
提供する。
【0044】加えて、細菌、真菌、原生動物およびウイ
ルス感染、詳細には、HIV−1またはHIV−2によ
って引き起こされる感染;痛み;腫瘍;拒食症;過食
症;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血
圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;
アレルギー;良性前立腺肥大;および、不安症、精神分
裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵遅れ、なら
びに、ハンチントン病またはジルス・デラ・トレット症
候群のごとき運動障害は、対象から由来の試料より、異
常に上昇または低下したヒト・ニューロテンシン・2型
のポリペプチドまたはヒト・ニューロテンシン・2型の
mRNAのレベルを測定することを特徴とする方法によ
って診断することができる。発現の増加または低下は、
ポリヌクレオチドの定量法として当該分野で周知の方
法、例えば、PCR、RT-PCR、RNase保護、ノー
ザンブロッティングおよび他のハイブリダイゼーション
法を用いてRNAレベルで測定できる。宿主から由来の
試料中のヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
などのタンパク質のレベルを決定するために用いること
ができるアッセイ法は、当業者に周知である。このよう
なアッセイ法には、ラジオイムノアッセイ、競争結合ア
ッセイ、ウェスタンブロット分析およびELISAアッ
セイが挙げられる。
【0045】染色体アッセイ 本発明のヌクレオチド配列は染色体の同定にも価値があ
る。該配列は、個々のヒト染色体上の特定の位置を特異
的に標的とし、これとハイブリッド形成しうる。本発明
に従って、関連する配列を染色体にマッピングする工程
は、それらの配列を遺伝子関連疾患と関連づける重要な
第1工程である。配列を正確な染色体位置にマッピング
したならば、染色体上の配列の物理的位置を遺伝地図の
データと関連づけることができる。かかるデータは、例
えば、V. McKusick, Mendelian Inheritance in Man(J
ohns Hopkins University Welch Medical Libraryから
オンラインで利用できる)にて見られる。ついで、連鎖
分析(物理的に隣接する遺伝子の同時遺伝)により、同
じ染色体領域にマッピングされた遺伝子と疾患との関係
を同定する。
【0046】罹病個体と未罹病個体との間のcDNAま
たはゲノム配列の相違も測定することができる。いくつ
かまたはすべての罹病個体において変異が観察される
が、正常個体においては観察されない場合、その変異は
該疾患の原因である可能性がある。
【0047】抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらのフラグメントま
たはそのアナログ、あるいはそれらを発現する細胞を免
疫原として用いて、ヒト・ニューロテンシン・2型のポ
リペプチドに対して免疫特異的な抗体を得ることもでき
る。「免疫特異的」なる語は、抗体が先行技術における
他の関連ポリペプチドに対するアフィニティーよりも、
本発明のポリペプチドに対して実質的により大きなアフ
ィニティーを有することを意味する。
【0048】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドに拮抗して生じる抗体は、ポリペプチドまたはエピ
トープ担持フラグメント、アナログまたは細胞を、動
物、好ましくはヒト以外の動物に、通常の実験法を用い
て投与することにより得ることができる。モノクローナ
ル抗体の産生には、連続的セルライン培養により得られ
る抗体を提供するいずれの方法も用いることができる。
例えば、ハイブリドーマ法(Kohler,G.およびMilstein,
C.、Nature 256:495-497(1975)、トリオーマ法、ヒ
トB-細胞ハイブリドーマ法(Kozborら、Immunology Tod
ay 4:72(1983)およびEBV-ハイブリドーマ法(Cole
ら、MONOCLONAL ANTIBODIES AND CANCER THERAPY、77
−96頁、Alan R. Liss, Inc.,(1985))が挙げられ
る。
【0049】一本鎖抗体を産生するのに記載された技術
(米国特許第4946778号)を適用して、本発明の
ポリペプチドに対する一本鎖抗体を産生できる。また、
トランスジェニックマウスまたは他の哺乳動物を含め、
他の生物を用いて、ヒト化抗体を発現させることができ
る。前記した抗体を用いて、ポリペプチドを発現するク
ローンを単離または同定してもよく、あるいはアフィニ
ティークロマトグラフィーによりポリペプチドを精製し
てもよい。
【0050】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドに対する抗体を用いて、とりわけ、細菌、真菌、原
生動物およびウイルス感染、詳細には、HIV−1また
はHIV−2によって引き起こされる感染;痛み;腫
瘍;拒食症;過食症;喘息;パーキンソン病;急性心不
全;低血圧;高血圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗
塞;潰瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大;およ
び、不安症、精神分裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重
度の知恵遅れ、ならびに、ハンチントン病またはジルス
・デラ・トレット(Gilles dela Tourett's)症候群の
ごとき運動障害を治療してもよい。
【0051】ワクチン 本発明の別の態様は、哺乳動物における免疫学的応答を
誘起する方法であって、抗体および/またはT細胞免疫
応答を生じさせるに十分なヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドまたはそのフラグメントを哺乳動物に
接種して、とりわけ、細菌、真菌、原生動物およびウイ
ルス感染、詳細には、HIV−1またはHIV−2によ
って引き起こされる感染;痛み;腫瘍;拒食症;過食
症;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血
圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;
アレルギー;良性前立腺肥大;および、不安症、精神分
裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵遅れ、なら
びに、ハンチントン病またはジルス・デラ・トレット症
候群のごとき運動障害から該動物を防御することからな
る方法に関する。本発明のもう1つ別の態様は、哺乳動
物における免疫学的応答を誘導する方法であって、イン
ビボにてヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
の発現を指令するベクターを介してヒト・ニューロテン
シン・2型をデリバリーし、かかる免疫学的応答を誘発
させ、抗体を産生し、該動物を疾患から保護することか
らなる方法に関する。
【0052】本発明のさらなる態様は免疫学的/ワクチ
ン処方(組成物)であって、哺乳動物宿主中に導入され
た場合、その哺乳動物にてヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドに対する免疫学的応答を誘導する処方
(該組成物はヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドまたはヒト・ニューロテンシン・2型遺伝子を含ん
でなる)に関する。ワクチン処方は、さらに適当な担体
を含んでいてもよい。ヒト・ニューロテンシン・2型の
ポリペプチドは胃で分解されるかもしれないため、好ま
しくは非経口的(皮下、筋肉内、静脈内、皮内注射等を
包含する)に投与する。非経口投与に適した処方は、抗
酸化剤、バッファー、静菌剤および処方を患者の血液と
等張にする溶質を含有してもよい水性および非水性滅菌
注射用溶液;ならびに懸濁剤または増粘剤を含んでいて
もよい水性および非水性滅菌懸濁液を包含する。処方を
1回投与または複数回投与用容器、例えば、密封アンプ
ルおよびバイアルに入れて提供してもよく、使用直前に
滅菌液体担体を添加するだけでよい凍結乾燥状態にて保
存してもよい。またワクチン処方は、水中油系および当
該分野で知られた他の系などの処方の免疫原性を高める
ためのアジュバント系を含んでいてもよい。用量は、ワ
クチンの個々の活性に依存しており、通常の実験により
容易に決定することができる。
【0053】スクリーニングアッセイ 本発明のヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
は、本発明のレセプターと結合し、そのポリペプチドの
活性を活性化(アゴニスト)または阻害(アンタゴニス
ト)する化合物についてのスクリーニング法にて用いて
もよい。かくして、本発明のポリペプチドを用いて、例
えば細胞、無細胞調製物、化学ライブラリーおよび天然
物の混合物における小型分子基質およびリガンドの結合
を評価してもよい。これらの天然の基質およびリガンド
は、天然の基質およびリガンドであってもよく、あるい
は構造または機能を模倣したものであってもよい。Coli
ganら、Current Protocols in Immunology 1(2):第5
章(1991)を参照のこと。
【0054】ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプ
チドは、哺乳動物宿主に遍在しており、種々の病原性を
含め、多くの生物学的機能に関与している。したがっ
て、一方でヒト・ニューロテンシン・2型を刺激する化
合物および薬剤を、他方でヒト・ニューロテンシン・2
型機能を阻害しうる化合物または薬剤を見いだすことが
望ましい。一般に、アゴニストは、細菌、真菌、原生動
物およびウイルス感染、詳細には、HIV−1またはH
IV−2によって引き起こされる感染;痛み;腫瘍;拒
食症;過食症;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低
血圧;高血圧;閉尿;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰
瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大;および、不安
症、精神分裂症、躁鬱病、精神錯乱、痴呆、重度の知恵
遅れ、ならびに、ハンチントン病またはジルス・デラ・
トレット症候群のごとき運動障害のような症状について
の治療および予防目的に利用される。アンタゴニスト
は、細菌、真菌、原生動物およびウイルス感染、詳細に
は、HIV−1またはHIV−2によって引き起こされ
る感染;痛み;腫瘍;拒食症;過食症;喘息;パーキン
ソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;閉尿;骨粗鬆
症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレルギー;良性
前立腺肥大;および、不安症、精神分裂症、躁鬱病、精
神錯乱、痴呆、重度の知恵遅れ、ならびに、ハンチント
ン病またはジルス・デラ・トレット症候群のごとき運動
障害などの症状の種々の治療および予防目的に利用でき
る。
【0055】一般に、かかるスクリーニング操作は、本
発明のレセプターのポリペプチドを細胞表面に発現する
適当な細胞を作り出すことからなる。かかる細胞は、哺
乳動物、酵母、DrosophilaまたはE.coli由来の細胞を包
含する。ついで、レセプター(または発現したポリペプ
チドを有する細胞膜)を発現する細胞を、試験化合物と
接触させて結合または機能的応答の刺激もしくは阻害を
観察する。
【0056】一つのスクリーニング方法は、レセプター
活性化によって引き起こされる細胞外pHまたは細胞内
カルシウム変化を測定する系における、ヒト・ニューロ
テンシン・2型を発現する細胞(例えば、トランスフェ
クトされたCHO細胞)の使用を包含する。この方法に
おいて、化合物を本発明レセプターポリペプチドを発現
する細胞に接触させてもよい。次いで、潜在的化合物が
レセプターを活性化または阻害するかどうかを決定する
ために、セカンドメッセンジャー応答、例えば、シグナ
ルトランスダクション、pH変化、または、カルシウム
レベルの変化を測定する。
【0057】もう一つの方法は、レセプターが媒介する
cAMPおよび/またはアデニレートサイクラーゼの蓄
積の阻害または促進を測定することによる、レセプター
の阻害剤をスクリーニングすることを包含する。かかる
方法は、本発明レセプターで真核細胞をトランスフェク
ションし、細胞表面にレセプターを発現させることを包
含する。次いで、本発明レセプターの存在下、細胞を潜
在的アンタゴニストに曝露する。次いで、cAMPの蓄
積量を測定する。潜在的アンタゴニストがレセプターに
結合し、かくしてレセプターの結合を阻害するならば、
レセプターが媒介するcAMPまたはアデニレートサイ
クラーゼ活性のレベルは減少または増加するであろう。
本発明レセプターのアゴニストまたはアンタゴニストを
検出するもう一つの方法は、米国特許第5,482,83
5号に記載のごとき酵母を基本とする方法である。
【0058】該アッセイは、候補化合物に直接または間
接的に結合した標識を用いて、あるいは標識競争物質と
の競争を用いるアッセイにおいて、レセプターを有する
細胞への付着を検出する、候補化合物の結合を簡単に試
験することができる。さらには、候補化合物がレセプタ
ーの活性化により発生するシグナルを生じるかどうか
を、その表面にレセプターを有する細胞に適した検出系
を用いて、これらのアッセイにより試験してもよい。活
性化の阻害剤は、一般に、既知アゴニストの存在下でア
ッセイされ、候補化合物の存在がアゴニストによる活性
化に及ぼす作用を観察する。かかるスクリーニングアッ
セイを実施するための標準的方法は、当該分野にてよく
知られている。
【0059】潜在的なヒト・ニューロテンシン・2型の
アンタゴニストの例は、抗体、またはある場合には、ヒ
ト・ニューロテンシン・2型のリガンドに密接に関連す
るオリゴヌクレオチドまたはタンパク質、例えば、リガ
ンドのフラグメント、またはレセプターの活性が妨げら
れるように、該レセプターに結合するが、応答を惹起し
ない、小型分子を包含する。
【0060】予防および治療方法 本発明は、過剰および不十分な量の両方のヒト・ニュー
ロテンシン・2型活性に関連する異常な症状の治療方法
を提供する。ヒト・ニューロテンシン・2型活性が過剰
な場合、いくつかの方法を用いることができる。1の方
法は、リガンドのヒト・ニューロテンシン・2型との結
合を遮断することにより、または別のシグナルを阻害す
ることにより活性化を阻害するのに効果的な量の前記し
た阻害化合物(アンタゴニスト)を医薬上許容される担
体と共に対象に投与し、そのことにより異常な症状を改
善することからなる。もう1つ別の方法において、内在
性ヒト・ニューロテンシン・2型と競争してリガンドと
の結合能を有する可溶形のヒト・ニューロテンシン・2
型のポリペプチドを投与してもよい。かかる競争物質の
典型例はヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
のフラグメントからなる。
【0061】さらにもう1つ別の方法において、発現遮
断法を用いて内在性ヒト・ニューロテンシン・2型をコ
ードする遺伝子の発現を阻害してもよい。公知のかかる
方法は、内部生成した、あるいは別個に投与されたアン
チセンス配列の使用からなる。例えば、Oligodeoxynucl
eotides as Antisense Inhibitors of Gene Expressio
n,CRC Press,Boca Raton, FL(1988)中、O'Connor、
J.Neurochem 56:560(1991)を参照のこと。別法とし
て、遺伝子と共に三重らせんを形成するオリゴヌクレオ
チドを供給することもできる。例えば、Leeら、Nucleic
Acids Res 6:3073(1979);Cooneyら、Science 24
1:456(1988);Dervanら、Science 251:1360(199
1)を参照のこと。これらのオリゴマーはそれ自体投与
することができ、あるいは関連するオリゴマーをインビ
ボで発現させることもできる。
【0062】ヒト・ニューロテンシン・2型およびその
活性の過少発現に関連する異常な症状を治療するのに、
またいくつかの方法が利用可能である。1の方法は、ヒ
ト・ニューロテンシン・2型を活性化する治療上有効量
の化合物(すなわち、前記のアゴニスト)を医薬上許容
される担体とともに対象に投与し、そのことにより異常
な状態を改善することからなる。別法として、遺伝子治
療を用いて、対象中の関連細胞によるヒト・ニューロテ
ンシン・2型の内因的生成を有効ならしめてもよい。例
えば、前記のごとく、複製欠損レトロウイルスベクター
にて発現するように、本発明のポリヌクレオチドを操作
してもよい。ついで、該レトロウイルス発現構築物を単
離し、本発明のポリペプチドをコードするRNA含有の
レトロウイルスプラスミドベクターでトランスダクショ
ンしたパッケージング細胞中に導入して、パッケージン
グ細胞が目的とする遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を
生成するようにしてもよい。これらのプロデューサー細
胞を対象に投与して細胞をインビボで操作し、インビボ
でポリペプチドを発現するようにしてもよい。遺伝子治
療の概説としては、Human Molecular Genetics,T.Strac
han and A. P. Read, BIOS Scientific Publishers Ltd
(1996)中、第20章、Gene Therapy and other Molec
ular Genetic-based Therapeutic Approaches(および
その中の引用文献)を参照のこと。
【0063】処方および投与 可溶形のヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド
のごときペプチド、ならびにアゴニストおよびアンタゴ
ニストペプチドまたは小型分子を、適当な医薬担体と組
み合わせて処方してもよい。かかる処方は、治療上有効
量のポリペプチドまたは化合物、および医薬上許容され
る担体もまたは賦形剤を含んでなる。かかる担体として
は、食塩水、緩衝食塩水、デキストロース、水、グリセ
ロール、エタノール、およびその組み合わせを包含する
が、これらに限定されない。処方は投与経路に適したも
のとすべきであり、当業者によく知られている。さらに
本発明は、前記した本発明の組成物の1種またはそれ以
上の成分を充填した、1個またはそれ以上の容器を含ん
でなる医薬パックおよびキットにも関する。
【0064】本発明のポリペプチドおよび他の化合物を
単独で使用してもよく、あるいは治療化合物のごとき他
の化合物と一緒に使用してもよい。医薬組成物の全身系
投与の好ましい形態は、典型的には静脈注射による注射
を包含する。皮下、筋肉内または腹腔内などの他の注射
経路を用いることもできる。全身系投与のための別の手
段は、胆汁酸塩またはフシジン酸などの浸透剤または他
の界面活性剤を用いる経粘膜または経皮投与を包含す
る。加えて、腸溶処方またはカプセル処方にうまく処方
されるならば、経口投与も可能である。これらの化合物
の投与は、膏薬、パスタ、ゲル等の形態にて、局所的お
よび/または局在化であってもよい。
【0065】必要な用量範囲は、ペプチドの選択、投与
経路、処方の性質、対象の症状の性質、および顧問医の
判断に依存する。しかしながら、適当な用量は対象1k
g当たり0.1ないし100μgの範囲である。しか
し、使用可能な種々の化合物および種々の投与経路の効
力の違いを考慮すれば、必要な用量は広範囲なものと思
われる。例えば、経口投与には静脈注射よりも多い用量
が必要であると考えられる。当該分野においてよく知ら
れた最適化のための標準的な経験的慣用操作を用いてこ
れらの用量の変更を行うことができる。しばしば「遺伝
子治療」と称される前記した治療方法において、治療に
用いられるポリペプチドを対象中において内在的に得る
こともできる。よって、例えば、レトロウイルスプラス
ミドベクターを用いて対象由来の細胞をDNAまたはR
NAなどのポリヌクレオチドで操作し、ポリペプチドを
エクスビボでコードしてもよい。次いで、細胞を対象に
導入する。
【0066】
【実施例】以下の実施例は、特記する場合を除き、当業
者に周知かつ慣用的な、標準方法を用いて行う。実施例
は例示であって、本発明を限定するものではない。
【0067】実施例1 ヒト・ニューロテンシン・2型
のクローニング法 部分的クローン(HGS:HFBPT30、ATG10034、9
84bp)をHuman Genome Science databaseをランダ
ムにサーチすることで同定した。該クローンを完全に配
列決定し、このクローンが部分的クローンであることが
わかった。このクローンは5’コーディング領域を欠い
ていた。BLAST分析によれば、このクローンがラット・
ニューロテンシン・2型レセプターと有意な配列相同性
を有した。欠失5’領域をクローンするために、前記の
ヒト・クローンの配列(5’−CGGCAG CCA GCA GAT GAC
ATA CAT GAC−3’(配列番号3))に基づくアンチセ
ンス・オリゴおよび公開されているラット配列(Geneba
nk Accession#X97121;プライマー:5’−ATG GAG AC
C AGC AGT CCG TGG CCT CCG AGG−3’(配列番号4))
を、Human Whole Brain cDNA ライブラリー(Gibco、B
RL Bethsda、MD)とのPCR反応に付した。得られた90
0bp産物をゲル精製し、その配列を分析し、そのコー
ディング配列を5’末端でさらに350bp伸長させ
た。ラット・オリゴを用いた際のギャップを充填するた
めに、新たなPCR反応を用いて、HFPBT30特異的アンチ
センスプライマーおよびベクター特異的センスプライマ
ーを用いるPCR(センスプライマーA:5’−CCTCCGGAC
TCTAGCCTAGGCTTTTGC−3’(配列番号5)およびB:
5’−GCCTGCAGGTACCGGTCCGGAATTCCC−3’(配列番号
6);アンチセンスプライマーA:5’−GGTAGTGGAACC
ACACGAAGCTGTAGACTTC−3’(配列番号7)およびB:
5’−CTTCAGCACCACGTGCACGGACAGCGC−3’(配列番号
8))によりさらなるフラグメントを得、このフラグメ
ントの配列情報を確認し、欠失している5’領域を完全
なものとした。さらなるスプライス変種をサーチし、完
全長の遺伝子を確認するために、PCRプライマーを種々
の組織からの6種のcDNAライブラリーと共に用いた
(センスプライマーA:5’−GAGCGGAATTCCATGGAAACCA
GCAGC−3’(配列番号9)およびB:5’−GCCCATGGC
CGTCATCATGGGGCAGAAG−3’(配列番号10);および
アンチセンスプライマーA:5’−GAGCATCTACTACGCACC
AGGTTCTGTG−3’(配列番号11)およびB:5’−CA
GGTACGTAGCAGTACATGAGCCTGCGGG−3’(配列番号1
2))。PCR分析および配列確認により、ラット・ニュ
ーロテンシン・2型と共直線的である最長クローン(配
列番号1および2)に加えて、3種の別のスプライス変
種が見つかった。第1の変種は配列番号1のヌクレオチ
ド818−885で67bpの欠失がある。第2の変種
は配列番号1のヌクレオチド610−884で276b
pの欠失がある。第3の変種は配列番号1のヌクレオチ
ド610−701で89bpの欠失がある。
【0068】実施例2: 哺乳動物細胞発現 本発明のレセプターを、ヒト・胎児腎293(HEK2
93)細胞または付着性dhfrCHO細胞のいずれか
で発現させる。レセプター発現を最大にするために、典
型的には、pCDNまたはpCDNA3ベクター中に挿
入する前に、すべての5'および3'非翻訳領域(UTR
s)をレセプターcDNAから除去する。リポフェクチ
ンによって細胞を個々のレセプターcDNAでトランス
フェクションし、400mg/ml G418の存在下
選択する。選択後3週間で、個々のクローンを拾い上
げ、さらなる解析を行う。ベクターのみでトランスフェ
クションしたHEK293またはCHO細胞を負の対照
として用いる。個々のレセプターを安定に発現する細胞
系を単離するために、典型的に約24個のクローンを選
択し、次いで、ノザンブロット解析によって解析する。
一般に、レセプターmRNAは、解析したG418耐性
クローンの約50%において検出される。
【0069】実施例:3 結合および機能アッセイのた
めのリガンドバンク 推定の200を超えるレセプターリガンドのバンクをス
クリーニングのために作成した。そのバンクは、ヒト・
7トランスメンブラン(7−トランスメンブラン)レセ
プターを介して作用することが知られているトランスミ
ッター、ホルモンおよびケモカイン;ヒト・7−トラン
スメンブランレセプターの推定アゴニストであってもよ
い天然化合物、哺乳動物での対応物がまだ同定されてい
ない非哺乳動物の生物学的活性ペプチド;および、天然
には見いだされないが、未知の天然リガンドとともに7
−トランスメンブランレセプターを活性化する化合物を
含んでなる。最初に、このバンクを使用して、結合アッ
セイと同様、2機能性(即ち、カルシウム、cAMP、
マイクロフィジオメーター、卵母細胞電気生理学など以
下参照)を用いて、既知のリガンドのためのレセプター
をスクリーニングする。
【0070】実施例4: リガンド結合アッセイ リガンド結合アッセイは、レセプター薬理学を確認する
ための直接的方法を提供し、高処理量フォーマットに適
合する。精製されたレセプターリガンドは、結合研究の
ために高比活性(50-2000Ci/mmol)に放
射性ラベルされる。次いで、放射性ラベルの工程がリガ
ンドのレセプターに対する活性を消失させないように測
定が行われる。緩衝液、イオン、pHおよびヌクレオチ
ドのごとき他のモジュレーターに関するアッセイ条件が
最適化され、膜および全細胞レセプター供給源のいずれ
についても使用可能なシグナル対ノイズ比を確立する。
これらのアッセイについて、全結合放射活性から過剰の
非ラベル競合リガンドの存在下で測定された放射活性を
引いたものとして、特異的なレセプター結合が定義され
る。可能ならば、一つ以上のリガンドを使用して、残存
する非特異的結合を定義する。
【0071】実施例5: アフリカツメガエル(Xenopu
s)卵母細胞における機能アッセイ 標準的方法に従って、RNAポリメラーゼを用いて、本
発明のレセプターcDNAをコードする直鎖状にされた
プラスミド鋳型からのキャップRNA転写物をインビト
ロで合成する。インビトロ転写物を最終濃度0.2mg
/mlになるように水に懸濁する。成体メスのヒキガエ
ルから卵巣葉を取り出し、ステージVの脱胞卵母細胞を
得て、次いで、マイクロインジェクション装置を用い
て、RNA転写物(10ng/卵母細胞)を50nlの
ボーラスで注入する。2つの電極電圧クランプを使用し
て、アゴニスト曝露に応答した個々のアフリカツメガエ
ル卵母細胞からの電流を測定する。室温でCa2+不含の
バース培地(Barth's medium)中で記録する。アフリカ
ツメガエルの系は、既知のリガンドおよび活性化リガン
ドについて組織/細胞抽出物をスクリーニングするため
に使用することができる。
【0072】実施例6: 微小生理機能測定アッセイ 多種のセカンドメッセンジャー系の活性化により、細胞
から少量の酸の放出が起こる。生成した酸は、主に、細
胞内シグナル伝達工程にエネルギーを供給するために必
要な代謝活性を増大させる。細胞の周りの培地のpH変
化は非常に小さいが、CYTOSENSOR微小生理機能測定器
(Molecular Devices Ltd., Menlo Park,CA)によって
検出可能である。かくして、CYTOSENSORは、本発明のレ
セプターに共役したGタンパク質のごとく、細胞内シグ
ナル伝達経路を使用するエネルギーに共役しているレセ
プターの活性化を検出することができる。
【0073】実施例7: 抽出物/細胞上清スクリーニ
ング 多数の哺乳動物レセプターが存在し、それらについて未
だに同種の活性化リガンド(アゴニスト)は残っていな
い。かくして、これらのレセプターの活性リガンドは、
現在までに同定されたリガンドバンク中に包含されてい
なくてもよい。従って、天然のリガンドを同定するため
に組織抽出物に対して本発明の7−トランスメンブラン
レセプターを(カルシウム、cAMP、微小生理機能測
定器、卵母細胞電気生理学など機能的スクリーニングを
使用して)機能的にもスクリーニングする。活性化リガ
ンドが単離同定されるまで、陽性の機能応答を生じる抽
出物を連続して分画することができる。
【0074】実施例8: カルシウムおよびcAMPの
機能アッセイ HEK293細胞において発現している7−トランスメ
ンブランレセプターは、PLCの活性化およびカルシウ
ムの移動、および/またはcAMP刺激または阻害に機
能的に共役していることが示されている。レセプタート
ランスフェクションまたはベクター制御細胞におけるH
EK293細胞の基礎的カルシウムレベルは、正常には
100nMないし200nMの範囲内で観察された。組
換えレセプターを発現しているHEK293細胞をfu
ra2で負荷し、カルシウム移動を誘導するアゴニスト
について、1日で150を超えるリガンドを選択し、ま
たは組織/細胞抽出物を評価する。同様に、組換えレセ
プターを発現しているHEK293細胞を、標準的cA
MP定量アッセイを用いてcAMP産生の刺激または阻
害について評価する。応答がレセプターを発現している
トランスフェクションされた細胞でのみ起こっているの
かどうかを調べるために、ベクター制御細胞において、
カルシウムの一時的変動またはcAMP変動を引き起こ
すアゴニストを試験する。
【0075】
【配列表】
(1)一般的情報 (i)出願人: バーグスマ,ダーク シャボン,ウスマン (ii)発明の名称: 新規なヒト・ニューロテンシン
・レセプター2型 (iii)配列の数:12 (iv)郵送先 (A)名称: スミスクライン・ビーチャム・コーポレ
イション (B)通り名:スウェードランド・ロード・709 (C)都市名: キング・オブ・プルシア (D)州名:PA (E)国名: (F)郵便番号:19406 (v)コンピューター・リーダブル・フォーム: (A)媒体タイプ:ディスケット (B)コンピューター:IBMコンパチブル (C)オペレーティング・システム:DOS (D)ソフトウェア:Window Version2.0用のFastS
EO (v)現出願データ: (A)出願番号: (B)出願日:1997年4月02日 (C)分類番号: (vi)先の出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (viii)代理人情報: (A)名称:キング,ウィリアム・テイ (B)登録番号:30954 (C)代理人等における処理番号:GH50020 (ix)テレコミュニケーション情報: (A)電話番号:610−270−5515 (B)ファックス番号:610−270−5090 (C)テレックス番号:
【0076】(2)配列番号1に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1342塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号1: GAATTCGGCT TACTCACTAT AGGGCTCGAG CGGCCGCCCG GGCAGGTGCG GGATGGAAAC 60 CAGCAGCCCG CGGCCCCCGC GGCCCAGCTC CAACCCGGGG CTGAGCCTGG ACGCCCGGCT 120 GGGCGTGGAC ACTCACCTCT GGGCCAAGGT GCTGTTCACC GCGCTCTACG CACTCATCTG 180 GGCGCTGGGC GCGGCGGGCA ATGCGCTGTC CGTGCACGTG GTGCTGAAGG CGCGGGCCGG 240 GCGCGCGGGG CGCCTGCGCC ACCACGTGCT CAGCCTGGCG CTCGCGGGCC TGCTGCTGCT 300 GCTGGTCGGC GTGCCGGTGG AACTCTACAG CTTCGTGTGG TTCCACTACC CCTGGGTCTT 360 CCGCGACCTG GGCTGCCGCG GCTACTACTT CGTGCACGAG CTGTGCGCCT ACGCCACGGT 420 GCTGAGCGTG GCAGGCCTGA GCGCCGAGCG CTGCCTAGCC GTGTGCCAGC CCCTGCGTGC 480 CCGCAGCCTG CTGACGCCAC GCCGGACCCG GTGGCTGGTG GCGCTCTCGT GGGCCGCCTC 540 GCTCGGCCTC GCCCTGCCCA TGGCCGTCAT CATGGGGCAG AAGCACGAAC TCGAGACGGC 600 GGACGGGGAG CCGGAGCCCG CCTCGCGAGT GTGCACGGTG CTGGTGAGCC GCACCGCGCT 660 CCAAGTCTTT ATCCAGGAAG CCATCGTGGT CATGTATGTC ATCTGCTGGC TGCCGTACCA 720 TGCCCGCAGG CTCATGTACT GCTACGTACC TGATGACGCG TGGACTGACC CACTGTACAA 780 TTTCTACCAC TACTTCTACA TGGTGACCAA CACACTTTTC TACGTCAGCT CAGCTGTGAC 840 TCCTCTTCTC TACAACGCCG TGTCCTCCTC CTTCAGAAAA CTCTTCCTGG AAGCCGTCAG 900 CTCCCTGTGT GGAGAGCACC ACCCCATGAA GCGGTTACCC CCGAAGCCCC AGAGTCCCAC 960 CCTAATGGAT ACAGCTTCAG GCTTTGGGGA TCCCCCAGAA ACCCGGACCT GAATGTAATG 1020 CAAGAATGAA CAGAACAAGC AAAATGACCA GCTGCTTAGT CACCTGGCAA AGCAGGTGAG 1080 CAACCTCATC ACTAATCATT CAAGCTTCGC AGCCAGGGCG ACTTCTATCA ACCCCTGCTC 1140 TGCTGAGAAC CATCAAGCGC AGGGAAGCCA CGTGACCCCT CCTAGCCTCA GGCTCCCTCG 1200 TCTGTGTAGT GGAGATAAAG AACAGCACCC ATCTCTTAGT GTTGCCTGAG ACTAAAGTGC 1260 TTAGCACAGA ACCTGGTGCG TAGTAGATGC TCAATAAATT TTTGCTGGCA AAAAAAAAAA 1320 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AA 1342
【0077】(2)配列番号2に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:319アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:タンパク質 (xi)配列の記載:配列番号2: Met Glu Thr Ser Ser Pro Arg Pro Pro Arg Pro Ser Ser Asn Pro Gly 1 5 10 15 Leu Ser Leu Asp Ala Arg Leu Gly Val Asp Thr His Leu Trp Ala Lys 20 25 30 Val Leu Phe Thr Ala Leu Tyr Ala Leu Ile Trp Ala Leu Gly Ala Ala 35 40 45 Gly Asn Ala Leu Ser Val His Val Val Leu Lys Ala Arg Ala Gly Arg 50 55 60 Ala Gly Arg Leu Arg His His Val Leu Ser Leu Ala Leu Ala Gly Leu 65 70 75 80 Leu Leu Leu Leu Val Gly Val Pro Val Glu Leu Tyr Ser Phe Val Trp 85 90 95 Phe His Tyr Pro Trp Val Phe Arg Asp Leu Gly Cys Arg Gly Tyr Tyr 100 105 110 Phe Val His Glu Leu Cys Ala Tyr Ala Thr Val Leu Ser Val Ala Gly 115 120 125 Leu Ser Ala Glu Arg Cys Leu Ala Val Cys Gln Pro Leu Arg Ala Arg 130 135 140 Ser Leu Leu Thr Pro Arg Arg Thr Arg Trp Leu Val Ala Leu Ser Trp 145 150 155 160 Ala Ala Ser Leu Gly Leu Ala Leu Pro Met Ala Val Ile Met Gly Gln 165 170 175 Lys His Glu Leu Glu Thr Ala Asp Gly Glu Pro Glu Pro Ala Ser Arg 180 185 190 Val Cys Thr Val Leu Val Ser Arg Thr Ala Leu Gln Val Phe Ile Gln 195 200 205 Glu Ala Ile Val Val Met Tyr Val Ile Cys Trp Leu Pro Tyr His Ala 210 215 220 Arg Arg Leu Met Tyr Cys Tyr Val Pro Asp Asp Ala Trp Thr Asp Pro 225 230 235 240 Leu Tyr Asn Phe Tyr His Tyr Phe Tyr Met Val Thr Asn Thr Leu Phe 245 250 255 Tyr Val Ser Ser Ala Val Thr Pro Leu Leu Tyr Asn Ala Val Ser Ser 260 265 270 Ser Phe Arg Lys Leu Phe Leu Glu Ala Val Ser Ser Leu Cys Gly Glu 275 280 285 His His Pro Met Lys Arg Leu Pro Pro Lys Pro Gln Ser Pro Thr Leu 290 295 300 Met Asp Thr Ala Ser Gly Phe Gly Asp Pro Pro Glu Thr Arg Thr 305 310 315
【0078】(2)配列番号3に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:27塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号3: CGGCAGCCAG CAGATGACAT ACATGAC
27
【0079】(2)配列番号4に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:30塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号4: ATGGAGACCA GCAGTCCGTG GCCTCCGAGG 30
【0080】(2)配列番号5に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:27塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号5: CCTCCGGACT CTAGCCTAGG CTTTTGC 27
【0081】(2)配列番号6に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:27塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号6: GCCTGCAGGT ACCGGTCCGG AATTCCC 27
【0082】(2)配列番号7に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:31塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号7: GGTAGTGGAA CCACACGAAG CTGTAGACTT C 31
【0083】(2)配列番号8に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:27塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号8: CTTCAGCACC ACGTGCACGG ACAGCGC 27
【0084】(2)配列番号9に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:27塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号9: GAGCGGAATT CCATGGAAAC CAGCAGC 27
【0085】(2)配列番号10に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:28塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号10: GCCCATGGCC GTCATCATGG GGCAGAAG 28
【0086】(2)配列番号11に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:28塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号11: GAGCATCTAC TACGCACCAG GTTCTGTG 28
【0087】(2)配列番号12に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:30塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:線状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列の記載:配列番号12: CAGGTACGTA GCAGTACATG AGCCTGCGGG
30
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 16/28 C07K 16/28 C12N 5/10 C12P 21/02 C C12P 21/02 C12Q 1/02 C12Q 1/02 1/68 A 1/68 G01N 33/15 Z G01N 33/15 33/50 T 33/50 33/68 33/68 C12N 5/00 B //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 ウスマン・シャボン アメリカ合衆国19081ペンシルベニア州ス ワースモアー、サウス・スワースモアー・ アベニュー225番

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のヒト・ニューロテンシン・
    2型のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列とそ
    の全長にわたって少なくとも88%の同一性を有するヌ
    クレオチド配列、または該ヌクレオチド配列に相補的な
    ヌクレオチド配列からなる単離されたポリヌクレオチ
    ド。
  2. 【請求項2】 DNAまたはRNAである請求項1記載
    のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ヌクレオチド配列が配列番号1に含まれ
    るヌクレオチド配列と少なくとも88%同一である請求
    項1記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ヌクレオチド配列が配列番号1に含まれ
    るヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチドをコー
    ドする配列を有する請求項3記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号1のポリヌクレオチドである請
    求項3記載のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 発現系を有してなるDNAまたはRNA
    分子であって、発現系が適合可能な宿主細胞中にある場
    合に、その発現系が配列番号2のポリペプチドと少なく
    とも88%の同一性を有するアミノ酸配列を有してなる
    ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチドを産生す
    ることができるDNAまたはRNA分子。
  7. 【請求項7】 請求項6の発現系を有してなる宿主細
    胞。
  8. 【請求項8】 ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペ
    プチドの産生法であって、請求項7の宿主を、そのポリ
    ペプチドを産生するのに十分な条件下で培養し、そのポ
    リペプチドを培養物から回収することからなる産生法。
  9. 【請求項9】 ヒト・ニューロテンシン・2型のポリペ
    プチドを産生する細胞の産生法であって、宿主細胞が、
    適当な培養条件下、ヒト・ニューロテンシン・2型のポ
    リペプチドを産生するように、該宿主細胞を請求項6の
    発現系で形質転換またはトランスフェクションすること
    からなる方法。
  10. 【請求項10】 配列番号2のアミノ酸配列とその全長
    にわたって少なくとも88%同一であるアミノ酸配列か
    らなるヒト・ニューロテンシン・2型のポリペプチド。
  11. 【請求項11】 配列番号2のアミノ酸配列からなる請
    求項10記載のポリペプチド。
  12. 【請求項12】 請求項10のヒト・ニューロテンシン
    ・2型のポリペプチドに免疫特異的な抗体。
  13. 【請求項13】 請求項10のヒト・ニューロテンシン
    ・2型のポリペプチドの活性または発現を強化する必要
    性のある対象の治療法であって、 (a)該対象に治療上有効量の該レセプターに対するア
    ゴニストを投与し;および/または(b)インビボにて
    該レセプター活性を生じさせるような形態にて、請求項
    1のポリヌクレオチドを該対象に付与することからなる
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項10のヒト・ニューロテンシン
    ・2型のポリペプチドの活性または発現を阻害する必要
    性のある対象の治療法であって、 (a)該対象に治療上有効量の該レセプターに対するア
    ンタゴニストを投与し;および/または(b)該対象に
    該レセプターをコードするヌクレオチド配列の発現を阻
    害する核酸分子を投与し;および/または(c)該対象
    にそのリガンドについて該レセプターと競合する治療上
    有効量のポリペプチドを投与することからなる方法。
  15. 【請求項15】 対象での請求項10のヒト・ニューロ
    テンシン・2型のポリペプチドの発現または活性に関連
    付けられる対象の疾患または罹病し易さの診断方法であ
    って、 (a)該対象のゲノム中のヒト・ニューロテンシン・2
    型のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列におけ
    る変異の有無を測定し;および/または(b)該対象か
    ら由来の試料中のヒト・ニューロテンシン・2型のポリ
    ペプチドの発現の存在または量について分析することか
    らなる方法。
  16. 【請求項16】 請求項10のヒト・ニューロテンシン
    ・2型のポリペプチドに対するアゴニストの同定方法で
    あって、 (a)請求項9で産生される細胞を候補化合物と接触さ
    せ、 (b)候補化合物がヒト・ニューロテンシン・2型のポ
    リペプチドの活性化により生じるシグナルを発するかど
    うかを測定することからなる方法。
  17. 【請求項17】 請求項16の方法により同定されるア
    ゴニスト。
  18. 【請求項18】 請求項10のヒト・ニューロテンシン
    ・2型のポリペプチドに対するアンタゴニストの同定方
    法であって、 (a)請求項9で産生される細胞をアゴニストと接触さ
    せ、 (b)該アゴニストにより生じるシグナルが候補化合物
    の存在で減じるかどうかを測定することからなる方法。
  19. 【請求項19】 請求項18の方法により同定されるア
    ンタゴニスト。
JP10089972A 1997-04-02 1998-04-02 新規なヒト・ニューロテンシン・レセプター2型およびそのスプライス変種 Withdrawn JPH1118782A (ja)

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