JPH1128094A - 新規olrcc15受容体 - Google Patents

新規olrcc15受容体

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JPH1128094A
JPH1128094A JP10078957A JP7895798A JPH1128094A JP H1128094 A JPH1128094 A JP H1128094A JP 10078957 A JP10078957 A JP 10078957A JP 7895798 A JP7895798 A JP 7895798A JP H1128094 A JPH1128094 A JP H1128094A
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JP
Japan
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receptor
olrcc15
polypeptide
polynucleotide
seq
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Withdrawn
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JP10078957A
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Roberto Anibal Macina
ロベルト・アニバル・マシーナ
Ganesh Madhusudan Sathe
ギャネシュ・マドフスダン・サザ
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Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
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Publication date
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
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    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能不全または疾患を予防、改善または矯正
することにおいて役割を果たすことができるさらなる受
容体の同定および特徴付け。 【解決手段】 配列番号2のOLRCC15受容体ポリ
ペプチドをコードしているヌクレオチドと全長にわたっ
て少なくとも80%同一性を有するヌクレオチド配列;
または該ヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列から
なる単離ポリヌクレオチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新しく同定された
ポリヌクレオチド、それによりコードされたポリペプチ
ド、および該ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの使
用、ならびにそれらの製造に関する。さらに詳しくは、
本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、7−
トランスメンブラン受容体ファミリーの嗅覚受容体(以
下、OLRCC15受容体と記す)に関する。本発明
は、また、該ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの作
用の阻害または活性化にも関する。
【0002】
【従来の技術】多くの医学的に有意な生物学的プロセス
がG−タンパク質およびまたは第二メッセンジャー、例
えば、cAMPを含むシグナル変換経路において関係す
るタンパク質により媒介されることは、よく確立されて
いる(Lefkowitz, Nature, 1991, 351:353-354)。これ
らのタンパク質は、本明細書では、G−タンパク質また
はPPGタンパク質を用いる経路において関係するタン
パク質と記す。これらのタンパク質の数例としては、G
PC受容体、例えば、アドレナリン作動薬およびドーパ
ミンの受容体(Kobilka, B. K., et al., Proc. Natl.
Acad. Sci. USA,1987, 84:46-50; Kobilka, B. K., et
al., Science, 1987, 238:650-656; Bunzow, J. R., et
al., Nature, 1988, 336:783-787)、G−タンパク質
自体、エフェクタータンパク質、例えば、ホスホリパー
ゼC、アデニルシクラーゼ、およびホスホジエステラー
ゼ、ならびにアクチュエータータンパク質、例えば、タ
ンパク質キナーゼAおよびタンパク質キナーゼC(Simo
n, M. I., et al., Science,1991, 252:802-8)が挙げ
られる。
【0003】例えば、シグナル変換の一形態では、ホル
モン結合の効果は、細胞内部に在る酵素、アデニル酸シ
クラーゼの活性化である。ホルモンによる酵素活性化
は、ヌクレオチドGTPの存在に依存する。GTPは、
また、ホルモン結合にも影響を及ぼす。G−タンパク質
は、ホルモン受容体をアデニル酸シクラーゼに結合させ
る。G−タンパク質は、ホルモン受容体により活性化さ
れるとGTPを結合GDPに交換することが証明され
た。次いで、GTP−担持形態は、活性化アデニル酸シ
クラーゼに結合する。G−タンパク質自体により触媒化
されたGTPのGDPへの加水分解は、G−タンパク質
をその基本的な不活性形態に戻す。したがって、該G−
タンパク質は、受容体からエフェクターへシグナルを中
継する中間体として、および該シグナルの持続時間を制
御する時計としての二重の役割を果たす。
【0004】G−タンパク質結合受容体の膜タンパク質
遺伝子スーパーファミリーは、7個の推定トランスメン
ブランドメインを有するとして特徴付けられた。該ドメ
インは、細胞外または細胞質ループにより結合されたト
ランスメンブランαヘリックスを表すと思われる。G−
タンパク質結合受容体としては、ホルモン、ウイルス
性、成長因子および神経性受容体などの広範囲の生物活
性受容体が挙げられる。
【0005】G−タンパク質結合受容体(別に、7−ト
ランスメンブラン(7TM)受容体として知られてい
る)は、少なくとも8個の分岐親水性ループを結合して
いる、約20〜30個のアミノ酸からなるこれら7個の
保存疎水性ストレッチを含むとして特徴付けられた。結
合受容体のG−タンパク質ファミリーとしては、精神障
害および神経障害の治療に用いられる神経弛緩薬に結合
するドーパミン受容体が挙げられる。このファミリーの
メンバーの他の例としては、限定されないが、カルシト
ニン受容体、アドレナリン受容体、エンドセリン受容
体、cAMP受容体、アデノシン受容体、ムスカリン受
容体、アセチルコリン受容体、セロトニン受容体、ヒス
タミン受容体、トロンビン受容体、キニン受容体、卵胞
刺激ホルモン受容体、オプシン受容体、内皮分化遺伝子
−1受容体、ロドプシン受容体、臭気物質受容体および
サイトメガロウイルス受容体が挙げられる。
【0006】ほとんどのG−タンパク質結合受容体は、
機能的タンパク質構造を安定化すると思われるジスルフ
ィド結合を形成する最初の2つの細胞外ループの各々に
おいて単一の保存システイン残基を有する。7TM領域
は、TM1、TM2、TM3、TM4、TM5、TM6
およびTM7と称される。TM3は、シグナル変換に関
係していた。
【0007】システイン残基のリン酸化および脂質化
(パルミチル化およびファルネシル化)は、いくつかの
G−タンパク質結合受容体のシグナル変換に影響を及ぼ
すことができる。ほとんどのG−タンパク質結合受容体
は、第三の細胞質ループおよび/またはカルボキシ末端
内に有効なリン酸化部位を含有する。βアドレナリン受
容体などのいつくかのG−タンパク質結合受容体につい
て、タンパク質キナーゼAおよび/または特異的受容体
キナーゼによるリン酸化は、受容体脱感作を媒介する。
【0008】いくつかの受容体について、G−タンパク
質結合受容体のリガンド結合部位は、いくつかのG−タ
ンパク質結合受容体トランスメンブランドメインにより
形成された親水性ソケットからなると思われ、ここで、
該ソケットは、G−タンパク質結合受容体の疎水性残基
により囲まれている。各G−タンパク質結合受容体トラ
ンスメンブランヘリックスの親水性側鎖は、内側に面し
ており、極性リガンド結合部位を形成すると仮定され
る。TM3は、TM3アスパラギン酸エステル残基など
のリガンド結合部位を有するとしていくつかのG−タン
パク質結合受容体に関係していた。TM5セリン、TM
6アスパラギンおよびTM6またはTM7フェニルアラ
ニンまたはチロシンもまた、リガンド結合に関係してい
る。
【0009】G−タンパク質結合受容体は、種々の細胞
内酵素、イオンチャンネルおよびトランスポーターにヘ
テロトリマーG−タンパク質により細胞内結合すること
ができる(Johnson et al., Endoc. Rev., 1989, 10:31
7-331を参照)。種々のG−タンパク質αサブユニット
は、好ましくは、特定のエフェクターを刺激して細胞に
おける種々の生物学的機能を調節する。G−タンパク質
結合受容体の細胞質残基のリン酸化は、いくつかのG−
タンパク質結合受容体のG−タンパク質結合の調節のた
めの重要なメカニズムとして同定された。G−タンパク
質結合受容体は、哺乳動物宿主内の多くの部位に見られ
る。
【0010】過去15年間にわたって、7TM受容体を
標的とするほぼ350種の治療薬が成功裏に市場に導入
されてきた。これは、これらの受容体が治療標的として
確立され立証された歴史を有するものであることを示し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】限定されないが、細菌
性、真菌類性、原生動物性およびウイルス性感染症など
の感染症、特に、HIV−1またはHIV−2に起因す
る感染症;疼痛;癌;食欲不振;病的飢餓;喘息;パー
キンソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;尿閉;骨粗
鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレルギー;良
性前立腺肥大症;ならびに不安、精神分裂病、躁鬱病、
せん妄、痴呆、重篤な精神遅滞、およびハンチントン病
またはジル・ド・ラ・ツレット症候群などのジスキネジ
ーを含む精神障害および神経障害を含む機能不全または
疾患を予防、改善または矯正することにおいて役割を果
たすことができるさらなる受容体の同定および特徴付け
が必要である。
【0012】
【課題を解決するための手段】一の態様では、本発明
は、OLRCC15受容体ポリペプチドおよび組換え物
質ならびにそれらの製造方法に関する。本発明の別の態
様は、該OLRCC15受容体ポリペプチドおよびポリ
ヌクレオチドの使用方法に関する。該使用としては、と
りわけ、細菌性、真菌類性、原生動物性およびウイルス
性感染症などの感染症、特に、HIV−1またはHIV
−2に起因する感染症;疼痛;癌;食欲不振;病的飢
餓;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血
圧;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;
アレルギー;良性前立腺肥大症;ならびに不安、精神分
裂病、躁鬱病、せん妄、痴呆、重篤な精神遅滞、および
ハンチントン病またはジル・ド・ラ・ツレット症候群な
どのジスキネジーを含む精神障害および神経障害の治療
が挙げられる。さらに別の態様では、本発明は、本発明
により提供された物質を用いる作用物質および拮抗物質
の同定方法、ならびに同定された化合物を用いるOLR
CC15受容体不均衡に関連する病状の治療に関する。
本発明のさらに別の態様は、不適切なOLRCC15受
容体活性またはレベルに関連する疾患を検出するための
診断アッセイに関する。
【0013】定義 以下の定義は、本明細書でしばしば用いられる用語の理
解を容易にするために与えられる。
【0014】「OLRCC15受容体」は、とりわけ、
配列番号2に記載したアミノ酸配列からなるポリペプチ
ドまたはその対立遺伝子変種を表す。
【0015】「受容体活性」または「受容体の生物活
性」は、類似の活性もしくは改良された活性または望ま
しくない副作用が減少したこれらの活性を含むOLRC
C15受容体の代謝機能または生理的機能を表す。ま
た、OLRCC15受容体の抗原活性および免疫原活性
も含む。
【0016】「OLRCC15受容体遺伝子」は、配列
番号1に記載したヌクレオチド配列からなるポリヌクレ
オチドまたはその対立遺伝子変種および/またはその相
補体を表す。
【0017】本明細書で用いる場合、「抗体」として
は、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体、キ
メラ抗体、一本鎖抗体およびヒト化抗体、ならびにFa
bまたは他の免疫グロブリン発現ライブラリーの産生物
を含むFabフラグメントが挙げられる。
【0018】「単離された」は、天然状態から「ヒトの
手によって」変更されたことを意味する。「単離され
た」組成物または物質が自然に生じる場合、そのオリジ
ナル環境から変化させられるかもしくは取り出される
か、またはその両方であった。例えば、生きている動物
に自然に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチド
は、「単離され」ていないが、その自然状態の共存物質
から分離された同ポリヌクレオチドまたはポリペプチド
は、本明細書で用いられる用語としての「単離され」て
いる。
【0019】「ポリヌクレオチド」は、一般に、非修飾
RNAもしくはDNAまたは修飾RNAもしくはDNA
であってもよいポリリボヌクレオチドまたはポリデオキ
シリボヌクレオチドを表す。「ポリヌクレオチド」とし
ては、限定されないが、一本鎖および二本鎖DNA、一
本鎖領域および二本鎖領域の混合物であるDNA、一本
鎖および二本鎖RNA、および一本鎖領域および二本鎖
領域の混合物であるRNA、ならびに一本鎖またはより
典型的には二本鎖であるかまたは一本鎖領域および二本
鎖領域の混合物であるDNAおよびRNAからなるハイ
ブリッド分子が挙げられる。さらに、「ポリヌクレオチ
ド」は、RNAまたはDNAまたはRNAおよびDNA
の両方からなる三本鎖領域を表す。ポリヌクレオチドと
しては、また、1個以上の修飾塩基を含有するDNAま
たはRNA、および安定性または他の理由のために修飾
された主鎖を有するDNAまたはRNAが挙げられる。
「修飾された」塩基としては、例えば、トリチル化塩基
およびイノシンなどの非通常塩基(unusual base)が挙
げられる。種々の修飾がDNAおよびRNAに対して行
われた;したがって、「ポリヌクレオチド」は、典型的
には自然に見られるポリヌクレオチドの化学的、酵素的
または代謝的に修飾された形態、ならびにウイルスおよ
び細胞のDNAおよびRNA特徴の化学的形態を包含す
る。「ポリヌクレオチド」は、また、しばしばオリゴヌ
クレオチドと称される比較的短いポリヌクレオチドを包
含する。
【0020】「ポリペプチド」は、ペプチド結合または
修飾ペプチド結合によりお互いに連結されている2個以
上のアミノ酸からなるペプチドまたはタンパク質、すな
わちペプチド同配体を表す。「ポリペプチド」は、一般
にペプチド、オリゴペプチドまたはオリゴマーと称され
る短い鎖、および一般にタンパク質と称される長い鎖の
両方を表す。ポリペプチドは、20種類の遺伝子コード
化アミノ酸以外のアミノ酸を含有する。「ポリペプチ
ド」は、翻訳後プロセシングなどの自然プロセスまたは
当該技術分野でよく知られている化学的修飾技術のいず
れかにより修飾されたアミノ酸配列を含む。かかる修飾
は、基本書、より詳述された研究論文、ならびに多数の
研究文献によく開示されている。修飾は、ペプチド主
鎖、アミノ酸側鎖およびアミノ末端またはカルボキシル
末端を含むペプチドのいずれの場所でも生じることがで
きる。同一タイプの修飾が所定のポリペプチドにおける
いくつかの部位で同じかまたは変動する度合いで存在し
てもよいと思われる。また、所定のポリペプチドが多く
のタイプの修飾を含んでもよい。ポリペプチドは、ユビ
キチン化の結果として分枝鎖状であるか、または、分枝
鎖を有するかもしくは有しない環状である。環状、分枝
鎖状および分枝鎖環状ポリペプチドは、翻訳後自然プロ
セスにより生じるか、または、合成法により製造され
る。修飾としては、アセチル化、アシル化、ADP−リ
ボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の
共有結合、ヌクレオチドもしくはヌクレオチド誘導体の
共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスファ
チジルイノシトールの共有結合、架橋、環化、ジスルフ
ィド結合形成、脱メチル化、共有架橋の形成、システイ
ンの形成、ピログルタマートの形成、ホルミル化、ガン
マ−カルボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形成、
ヒドロキシル化、ヨウ素化、メチル化、ミリストイル
化、酸化、タンパク質分解プロセシング、リン酸化、プ
レニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニ
ル化のようなアミノ酸のタンパク質へのトランスファー
−RNA媒介添加、ならびに、ユビキチン化が挙げられ
る。例えば、PROTEINS - STRUCTURE AND MOLECULAR PRO
PERTIES, 2nd Ed., T. E. Creighton, W. H.Freeman an
d Company, New York, 1993 および Wold, F., Posttra
nslationalProtein Modifications: Perspectives and
Prospects, pgs. 1-12 in POSTTRANSLATIONAL COVALENT
MODIFICATION OF PROTEINS, B. C. Johnson, Ed., Aca
demic Press, New York, 1983;Seifter et al.,“Anal
ysis for protein modifications and nonprotein cofa
ctors”, Meth. Enzymol. (1990) 182:626-646 および
Rattan et al.,“ Protein Synthesis: Posttranslatio
nal Modifications and Aging”, Ann. NY Acad. Sci.
(1992) 663:48-62 を参照。
【0021】本明細書で用いる場合、「変種」は、各々
参照ポリヌクレオチドまたは参照ポリペプチドと異なる
が、本質的な性質を保持しているポリヌクレオチドまた
はポリペプチドである。ポリヌクレオチドの典型的な変
種は、もう1つの参照ポリヌクレオチドとはヌクレオチ
ド配列が異なる。変種のヌクレオチド配列の変化は、参
照ポリヌクレオチドによりコードされたポリペプチドの
アミノ酸配列を変化させる場合も変化させない場合もあ
る。ヌクレオチド変化により、前記したとおり、参照配
列によりコードされたポリペプチドにおいてアミノ酸置
換、付加、欠失、融合およびトランケーションを生じ
る。ポリペプチドの典型的な変種は、もう1つの参照ポ
リペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般に、差異
は、参照ポリペプチドの配列および変種の配列が全体的
に密接に類似しており、多くの領域が同一であるように
制限される。変種および参照ポリペプチドは、1つ以上
の置換、付加、欠失の組み合わせによりアミノ酸配列が
異なる。置換または挿入されたアミノ酸は、遺伝暗号に
よりコードされたものであってもなくてもよい。ポリヌ
クレオチドまたはポリペプチドの変種は、対立遺伝子変
種のように自然のものであるか、または、自然に生じる
ことが知られていない変種であってもよい。ポリヌクレ
オチドおよびポリペプチドの非天然変種は、突然変異誘
発技術によるかまたは直接合成により行われる。
【0022】「同一性」は、、ヌクレオチド配列または
アミノ酸配列の同一性の指標である。一般に、配列は、
最高のオーダーの適合が得られるように整列される。
「同一性」自体は、技術的に認識された意味を持つもの
であり、刊行物記載の技術を用いて算出することができ
る。例えば、COMPUTATIONAL MOLECULAR BIOLOGY, Lesk,
A. M., ed., Oxford University Press, New York, 198
8;BIOCOMPUTING: INFORMATICS AND GENOME PROJECTS,
Smith, D. W., ed., Academic Press, New York, 199
3;COMPUTER ANALYSIS OF SEQUENCE DATA, PART I, Gri
ffin, A. M., andGriffin, H. G., eds., Humana Pres
s, New Jersey, 1994;SEQUENCE ANALYSISIN MOLECULAR
BIOLOGY, von Heinje, G., Academic Press, 1987;お
よび SEQUENCE ANALYSIS PRIMER, Gribskov, M. and De
vereux, J., eds., M Stockton Press, New York, 1991
を参照。2つのポリヌクレオチド配列またはポリペプチ
ド配列間の同一性を測定するための多くの方法がある
が、「同一性」なる用語は、当業者によく知られている
(Carillo, H., and Lipton, D., SIAM J. Applied Mat
h. (1988) 48: 1073)。2つの配列間の同一性または類
似性を判定するために一般的に用いられる方法として
は、限定されないが、Guide to Huge Computers, Marti
n J. Bishop, ed., Academic Press, San Diego, 1994,
および Carillo, H., and Lipton, D., SIAM J. Appli
ed Math., (1988) 48: 1073 に開示されている方法が挙
げられる。同一性および類似性を判定するための方法
は、コンピュータプログラムにおいて体系化される。2
つの配列間の同一性および類似性を判定するための好ま
しいコンピュータプログラム法としては、限定されない
が、GCSプログラムパッケージ(Devereux, J., et a
l., Nucleic Acids Research (1984) 12(1): 387)、B
LASTP、BLASTN、FASTA(Atschul, S.
F.et al., J. Molec. Biol. (1990) 215:403)が挙げら
れる。
【0023】本発明のポリペプチド 一の態様では、本発明は、OLRCC15受容体ポリペ
プチドに関する。該ポリペプチドとしては、配列番号2
のポリペプチド;ならびに配列番号2のアミノ酸配列か
らなるポリペプチド;および全長にわたって配列番号2
のアミノ酸配列と少なくとも80%同一性、さらに好ま
しくは、配列番号2と少なくとも90%同一性、さらに
好ましくは少なくとも95%同一性を有するアミノ酸配
列からなるポリペプチドが挙げられる。また、全長にわ
たって配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチド
と少なくとも80%同一性、さらに好ましくは、配列番
号2と少なくとも90%同一性、さらに好ましくは、少
なくとも95%同一性有するアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドもOLRCC15受容体ポリペプチドに含まれ
る。好ましくは、OLRCC15受容体ポリペプチド
は、該受容体の少なくとも1つの生物活性を示す。
【0024】OLRCC15受容体ポリペプチドは、
「成熟」タンパク質の形態であるか、または、融合タン
パク質などの大きなタンパク質の一部であってもよい。
しばしば、分泌配列またはリーダー配列を含有するさら
なるアミノ酸配列、プロ配列、複数のヒスチジン残基な
どの精製を促進する配列、または組換え体産生の間の安
定性のためのさらなる配列を含むのが好都合である。
【0025】OLRCC15受容体ポリペプチドの生物
活性フラグメントもまた本発明に含まれる。フラグメン
トは、全体的に、前記OLRCC15受容体ポリペプチ
ドのアミノ酸配列の全部とではなく一部と同一であるア
ミノ酸配列を有するポリペプチドである。OLRCC1
5受容体ポリペプチドに関して、フラグメントは、「フ
リースタンディング」であるか、または、それらが一部
または領域を、最も好ましくは単一の連続領域として形
成する大きなポリペプチド内に含まれている。本発明の
ポリペプチドフラグメントの代表的な例としては、例え
ば、OLRCC15受容体ポリペプチドのほぼアミノ酸
番号1〜20、21〜40、41〜60、61〜80、
81〜100、および101〜最後までのフラグメント
が挙げられる。これに関係して、「ほぼ」は、いずれか
の極値または両方の極値で、数個、5個、4個、3個、
2個または1個のアミノ酸により大きいかまたは小さい
所定範囲を含む。
【0026】好ましいフラグメントとしては、例えば、
アミノ末端を含む連続シリーズの残基もしくはカルボキ
シル末端を含む連続シリーズの残基の欠失、またはアミ
ノ末端を含むものおよびカルボキシル末端を含むものか
らなる2つの連続シリーズの残基の欠失を除いて、OL
RCC15受容体ポリペプチドのアミノ酸配列を有する
トランケーションポリペプチドが挙げられる。また、ア
ルファ−ヘリックスおよびアルファ−ヘリックス形成領
域、ベータ−シートおよびベータ−シート形成領域、タ
ーンおよびターン形成領域、コイルおよびコイル形成領
域、親水性領域、疎水性領域、アルファ両親媒性領域、
ベータ両親媒性領域、可撓性領域、表面形成領域、基質
結合領域、および高い抗原性イデックス領域からなるフ
ラグメントなどの構造的特性または機能的特性により特
徴付けられたフラグメントも好ましい。生物活性フラグ
メントは、類似の活性もしくは改良された活性を有する
ものまたは望ましくない活性が減少したものを含む受容
体活性を媒介するものである。動物、特に、ヒトにおい
て抗原性または免疫原性を有するものも含まれる。
【0027】好ましくは、これらのポリペプチドフラグ
メントの全ては、抗原活性を含む、受容体の生物活性を
保持する。定義した配列の変種およびフラグメントは、
また、本発明の一部を形成する。好ましい変種は、保存
的アミノ酸置換により指示対象から変化するもの、すな
わち、残基を、類似の特徴を有する別の残基で置換する
ものである。典型的なかかる置換は、Ala、Val、Leu
およびIleの間;SerおよびThrの間;酸性残基Aspお
よびGluの間;AsnおよびGlnの間;ならびに塩基性残
基LysおよびArgの間;または芳香族残基PheおよびT
yrである。数個、5〜10個、1〜5個、または1〜2
個のアミノ酸が置換、欠失または付加を組み合わせてな
されている変種が特に好ましい。
【0028】本発明のOLRCC15受容体ポリペプチ
ドは、いずれの適切な方法で製造することもできる。か
かるポリペプチドとしては、単離された天然ポリペプチ
ド、組換え的に産生されたポリペプチド、合成的に製造
されたポリペプチド、またはこれらの方法の組み合わせ
により製造されたポリペプチドが挙げられる。かかるポ
リペプチドの製造方法は、当該技術分野でよく理解され
ている。
【0029】本発明のポリヌクレオチド 本発明の別の態様は、OLRCC15受容体ポリヌクレ
オチドに関する。OLRCC15受容体ポリヌクレオチ
ドとしては、OLRCC15受容体ポリペプチドおよび
フラグメントをコードしている単離したポリヌクレオチ
ド、およびそれに密接に関係しているポリヌクレオチド
が挙げられる。さらに詳しくは、本発明のOLRCC1
5受容体ポリヌクレオチドとしては、配列番号2のOL
RCC15受容体ポリペプチドをコードしている配列番
号1に記載したヌクレオチド配列からなるポリヌクレオ
チド、および配列番号1の特定の配列を有するポリヌク
レオチドが挙げられる。OLRCC15受容体ポリヌク
レオチドとしては、さらに、全長にわたって配列番号2
のOLRCC15受容体ポリペプチドをコードしている
ヌクレオチド配列と少なくとも80%同一性を有するヌ
クレオチド配列からなるポリヌクレオチド、および全長
にわたって配列番号1を有するものと少なくとも80%
同一であるポリヌクレオチドが挙げられる。これに関し
て、少なくとも90%同一であるポリヌクレオチドが特
に好ましく、少なくとも95%の同一性を有するものが
特に好ましい。さらにまた、少なくとも97%同一性を
有するものが非常に好ましく、少なくとも98−99%
の同一性を有するものが最も非常に好ましく、少なくと
も99%の同一性を有するものが最も好ましい。OLR
CC15受容体ポリヌクレオチドの下、増幅のためまた
はプローブもしくはマーカーとしての使用のために利用
可能な条件下でハイブリダイズするために配列番号1に
含有されたヌクレオチド配列と充分に同一性を有するヌ
クレオチド配列も含む。本発明は、また、かかるOLR
CC15受容体ポリヌクレオチドと相補的であるポリヌ
クレオチドを提供するものでもある。
【0030】本発明のOLRCC15受容体は、ヒトO
LRCC15受容体をコードしているcDNAの配列決
定の結果により示されるように、嗅覚受容体の他のタン
パク質と構造的に関係している。cDNA配列は、31
6アミノ酸のポリペプチドをコードしているオープンリ
ーディングフレームを含有する。図1および図2のアミ
ノ酸配列(配列番号2)は、臭気物質受容体と304ア
ミノ酸残基において約44.7%同一性を有する(TF
ASTAを用いる)(G. Drutel, J. M. Arrang, J. Di
az, C. Wisnewsky, K. Schwartz & J. C. Schwartz (19
95), Cloning ofOL1, a putative olfactory receptor
and its expression in the developingrat heart, Rec
ept. Channels 3, 33-40)。さらにまた、OLRCC1
5のアミノ酸配列(配列番号2)は、マウスG−タンパ
ク質結合受容体である312アミノ酸残基にわたる嗅覚
受容体と41.0%同一である(P. Nef, I. Hermans-Bo
rgmeyer, H. Artieres-Pin, L. L. Beasley, V. E. Dio
nne & S. F. Heinemann(1992), Spatial pattern of re
ceptor expression in the olfactory epithelium, Pro
c. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 89: 8948-8952)。図1
および図2のヌクレオチド配列(配列番号1)は、TP
CR100タンパク質についてのホモ・サピエンス
(H. sapiens)mRNAと463ヌクレオチド残基に
おいて約67.82%同一性を有する(BlastNを用い
る)(Vanderhaeghen, P., Schurmans,S., Vassart, G.
and Parmentier, M. Male germ cells from several m
ammalian species express a specific repertoire of
olfactory receptor genes. GeneBank ACCESSION X8966
6. Submitted (12-JUL-1995) P. Vanderhaeghen, Unive
rsit Libre de Bruxelles, IRIBHN, ULB Campus Erasm
e, 808 route de Lennik,1070 Bruxelles, BELGIUM)。
さらにまた、OLRCC15(配列番号1)は、935
ヌクレオチド塩基残基にわたる嗅覚受容体についてホモ
・サピエンスHGMP07I遺伝子と55.94%同一
である(M. Parmentier, F. Libert, S. Schurmans, S.
Schiffmann, A. Lefort, D. Eggerickx, C. Ledent,
C. Mollereau, C. Gerard, J. Perret, J. A. Grootego
ed & G. Vassart (1992), Expressionof members of th
e putative olfactory receptor gene family in mamma
liangerm cells, Nature 355, 453-455)。
【0031】OLRCC15受容体をコードしている一
の本発明ポリヌクレオチドは、発現配列tag(ES
T)分析法(Adams, M. D., et al., Science (1991) 2
52:1651-1656; Adams, M. D. et al., Nature (1992) 3
55:632-634; Adams, M. D., etal., Nature (1995) 377
Supp:3-174)を用いてヒト結腸の細胞およびヒト血液
の細胞におけるmRNA由来のcDNAライブラリーか
ら標準的なクローニングおよびスクリーニングを用いて
得られる。本発明ポリヌクレオチドは、また、ゲノムD
NAライブラリーなどの天然供給源から得ることもで
き、また、よく知られている市販の技術を用いて合成す
ることもできる。
【0032】配列番号2のOLRCC15受容体ポリペ
プチドをコードしているヌクレオチド配列は、図1およ
び図2に記載したコード化配列(配列番号1)と全長に
わたって同一であるか、または、配列番号2のポリペプ
チドをコードしているこのヌクレオチド配列の縮重形態
であるか、配列番号2のポリペプチドをコードするヌク
レオチド配列と非常に同一であってもよい。好ましく
は、本発明ポリヌクレオチドは、OLRCC15受容体
ポリペプチドをコードしているヌクレオチド配列と非常
に同一である、少なくとも80%同一であるか、また
は、OLRCC15受容体ポリペプチドをコードしてい
る図1および図2に含まれる配列(配列番号1)と少な
くとも80%同一であるか、または、配列番号2のポリ
ペブチドをコードしているヌクレオチド配列と少なくと
も80%同一であるヌクレオチド配列からなる。
【0033】本発明ポリヌクレオチドをOLRCC15
受容体ポリペプチドの組換え体産生のために用いる場
合、該ポリヌクレオチドは、単独で成熟ポリペプチドま
たはそのフラグメントについてのコード化配列;リーダ
ー配列もしくは分泌配列、プレ−またはプロ−またはプ
レプロ−タンパク質配列、または他の融合ペプチド部分
などの他のコード化配列を有するリーディングフレーム
における成熟ポリペプチドまたはフラグメントについて
のコード化配列を含んでよい。例えば、融合ポリペプチ
ドの精製を促進するマーカー配列をコードすることがで
きる。本発明のこの態様のある好ましい具体例では、該
マーカー配列は、pQEベクター(キアジェン,インコ
ーポレイテッド(Qiagen, Inc.))において提供され
るようなGentz et al., Proc Natl Acad Sci USA (198
9) 86:821-824 に開示されているヘキサ−ヒスチジンペ
プチドであるか、またはHA tagである。該ポリヌ
クレオチドは、また、転写された未翻訳配列などの非コ
ード化5'および3'配列、スプライシングおよびポリア
デニル化シグナル、リボソーム結合部位ならびにmRN
Aを安定化する配列を含有する。
【0034】さらに好ましい具体例は、数個、5〜10
個、1〜5個、1〜3個、1〜2個または1個のアミノ
酸残基が置換、欠失または付加を組み合わせてなされて
いる図1および図2のOLRCC15受容体ポリペプチ
ドのアミノ酸配列(配列番号2)からなるOLRCC1
5受容体変種をコードしているポリヌクレオチドであ
る。
【0035】本発明は、さらに、上記配列にハイブリダ
イズするポリヌクレオチドに関する。これに関して、本
発明は、特に、上記ポリヌクレオチドにストリンジェン
ト条件下でハイブリダイスするポリヌクレオチドに関す
る。本明細書で用いる場合、「ストリンジェント条件」
なる用語は、ハイブリダイゼーションが配列間に少なく
とも95%、好ましくは少なくとも97%同一性がある
場合にのみ生じるであろうということを意味する。
【0036】配列番号1に含まれるヌクレオチド配列と
同一または充分に同一である本発明ポリヌクレオチドを
cDNAおよびゲノムDNAのためのハイブリダイゼー
ションプローブとして用いて、OLRCC15受容体を
コードしている全長cDNAおよびゲノムクローンを単
離し、OLRCC15受容体遺伝子と高い配列類似性を
有する他の遺伝子のcDNAおよびゲノムクローンを単
離する。かかるハイブリダイゼーション技術は、当業者
に知られている。典型的には、これらのヌクレオチド配
列は、指示対象のものと70%同一であり、好ましくは
80%同一であり、さらに好ましくは90%同一であ
る。該プローブは、一般に、少なくとも15ヌクレオチ
ドからなるであろう。好ましくは、かかるプローブは、
少なくとも30ヌクレオチドを有するであろうし、少な
くとも50ヌクレオチドを有してもよい。特に好ましい
プローブは、30ヌクレオチド〜50ヌクレオチドの範
囲であろう。
【0037】一の具体例では、嗅覚受容体をコードして
いるポリヌクレオチドを得ることは、配列番号1または
そのフラグメントを有する標識プローブを用いてストリ
ンジェントハイブリダイゼーション条件下で適切なライ
ブラリーをスクリーニングし、次いで、該ポリヌクレオ
チド配列を含有する全長cDNAおよびゲノムクローン
を単離する工程からなる。かかるハイブリダイゼーショ
ン技術は、当業者によく知られている。ストリンジェン
トハイブリダイゼーション条件は、前記定義のとおりで
あるか、または、50%ホルムアミド、5xSSC(1
50mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、5
0mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデンハート
(Denhardt)溶液、10%硫酸デキストラン、および
20μg/mlの変性した剪断サケ精子DNAからなる別
の溶液において42℃で一夜インキュベートし、次い
で、約65℃で0.1xSSC中でフィルターを洗浄す
る条件である。
【0038】本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チドは、動物およびヒトの疾患に対する治療および診断
薬の発見のために研究試薬および物質として用いてもよ
い。
【0039】ベクター、宿主細胞、発現 本発明は、また、本発明のポリヌクレオチドからなるベ
クター、本発明のベクターを用いて遺伝子工学処理され
る宿主細胞、および組換え技術による本発明のポリペプ
チドの生産にも関する。無細胞翻訳系を用いて、本発明
のDNA構築物から誘導されたRNAを用いてかかるタ
ンパク質を生産することもできる。
【0040】組換え体生産については、宿主細胞を遺伝
子工学処理して、本発明のポリヌクレオチドについての
発現系またはその一部を取り込むことができる。ポリヌ
クレオチドの宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムト
ランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トラ
ンスフェクション、トランスベクション、マイクロイン
ジェクション、陽イオン脂質媒介トランスフェクショ
ン、電気穿孔法、形質導入、スクレープローディング
(scrape loading)、弾道導入(ballistic introducti
on)またはインフェクションなどの、Davis et al., BA
SIC METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY (1986) および Sam
brook et al., MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANU
AL, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press,
Cold SpringHarbor, N. Y. (1989) などの多くの標準的
な研究マニュアルに開示されている方法によって行うこ
とができる。
【0041】適切な宿主の代表例としては、ストレプト
コッカス細胞、スタフィロコッカス細胞、イー・コリ
(E. coli)細胞、ストレプトマイセス(Streptomyce
s)細胞およびバシラス・サチリス(Bacillus subtili
s)細胞などの細菌細胞;酵母細胞およびアスペルギル
ス(Aspergillus)細胞などの真菌類細胞;ドロソフィ
ラ(Drosophila)S2およびスポドプテラ(Spodopte
ra)Sf9細胞などの昆虫細胞;CHO、COS、HeL
a、C127、3T3、BHK、293およびボーエス
(Bowes)黒色腫細胞などの動物細胞;ならびに植物細
胞が挙げられる。
【0042】非常に様々な発現系を用いることができ
る。かかる系としては、とりわけ、染色体系、エピソー
ム系およびウイルス由来系、例えば、細菌プラスミドか
ら、バクテリオファージから、トランスポゾンから、酵
母エピソームから、挿入要素から、酵母染色体要素か
ら、ウイルス(例えば、バキュロウイルス、パポバウイ
ルス、例えば、SV40、ワクシニアウイルス、アデノ
ウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレ
トロウイルス)から誘導されたベクター、ならびにその
組み合わせから誘導されたベクター、例えば、プラスミ
ドとバクテリオファージ遺伝要素から誘導されたもの、
例えば、コスミドおよびファージミドが挙げられる。該
発現系は、発現を調節し発生させる制御領域を含有して
よい。一般に、宿主においてポリペプチドを産生するた
めにポリヌクレオチドを維持、増殖または発現するのに
適しているいずれの系またはベクターも用いられる。適
切なヌクレオチド配列は、例えば Sambrook et al., MO
LECULAR CLONING, A LABORATORY MANUAL, (上掲) に開
示されている方法などの種々のよく知られている慣用的
な技術のいずれによって発現系に挿入されてもよい。
【0043】翻訳されたタンパク質の、小胞体の内腔へ
の、細胞周辺腔への、または細胞外環境への分泌につい
て、適切な分泌シグナルは、所望のポリペプチドへ取り
込まれる。これらのシグナルは、ポリペプチドに対して
内生的であるか、または、それらは、異種シグナルであ
る。
【0044】OLRCC15受容体ポリペプチドがスク
リーニングアッセイにおける使用のために発現されるべ
きである場合、一般に、該ポリペプチドは、細胞の表面
で産生されるのが好ましい。この場合、該細胞は、スク
リーニングアッセイにおける使用前に収穫される。OL
RCC15受容体ポリペプチドが培地中に分泌される場
合、該培地を回収して、該ポリペプチドを回収し精製す
ることができる;細胞内で産生される場合は、該ポリペ
プチドを回収する前に該細胞をまず溶解しなければなら
ない。
【0045】OLRCC15受容体ポリペプチドは、硫
酸アンモニウムまたはエタノール沈降法、酸抽出、陰イ
オンもしくは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホ
セルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマ
トグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒ
ドロキシアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチ
ンクロマトグラフィーを含むよく知られている方法によ
って組換え細胞培養物から回収し精製することができ
る。精製のために高速液体クロマトグラフィーを用いる
のが最も好ましい。ポリペプチドが単離および/または
精製の間に変性される場合、タンパク質を再生するため
のよく知られている方法を用いて活性なコンホメーショ
ンを再度発生させる。
【0046】診断アッセイ 本発明は、また、診断薬用のOLRCC15受容体ポリ
ヌクレオチドの使用にも関する。機能不全に関連するO
LRCC15受容体遺伝子の突然変異形態の検出は、O
LRCC15受容体の過小発現、過剰発現または変更さ
れた発現により生じる疾患または該疾患に対する感受性
の診断に加えることができるかまたは該診断を定義する
ことができる診断器具を提供するであろう。OLRCC
15受容体遺伝子において突然変異を担持する個体は、
種々の技術によってDNAレベルで検出される。
【0047】診断用核酸は、血液、尿、唾液、組織生検
または剖検材料などの対象体の細胞から得られる。ゲノ
ムDNAは、検出のために直接用いられるか、または、
分析前にPCRまたは他の増幅技術を用いることにより
酵素的に増幅されてもよい。RNAまたはcDNAもま
た同様の方法で用いられる。欠失および挿入は、正常な
遺伝子型と比較して増幅産生物のサイズの変化により検
出することができる。点突然変異は、増幅DNAを標識
OLRCC15受容体ヌクレオチド配列へハイブリダイ
ズすることにより同定することができる。完全に適合し
た配列は、RNase消化によるかまたは融点の差異に
より、ミスマッチ二本鎖とは区別することができる。D
NA配列差異は、また、変性剤を用いるかもしくは用い
ずにゲルにおけるDNAフラグメントの電気泳動移動度
の変化によるか、または直接DNA配列決定によっても
検出される。Myers et al., Science (1985) 230: 1242
を参照。特定位置での配列変化は、また、RNaseお
よびS1保護または化学的開裂法などのヌクレアーゼ保
護アッセイによっても示される。例えば、Cottonet a
l., Proc. Natl. Acad. Sci., USA (1985) 85: 4397-44
01 を参照。別の具体例では、OLRCC15受容体ヌ
クレオチド配列またはそのフラグメントからなるオリゴ
ヌクレオチドプローブの整列は、例えば遺伝子突然変異
の充分なスクリーニングが行われるように構築すること
ができる。整列技法は、よく知られており、一般的適用
性を有しており、これを用いて、遺伝子発現、遺伝子連
鎖、および遺伝的変異性を含む分子遺伝子における種々
の問題を取り扱うことができる。例えば、M. Chee et a
l., Science, Vol 274, pp 610-613 (1996) を参照。
【0048】診断アッセイは、前記方法によるOLRC
C15受容体遺伝子における突然変異の検出を介して、
細菌性、真菌類性、原生動物性およびウイルス性感染症
などの感染症、特に、HIV−1またはHIV−2に起
因する感染症;疼痛;癌;食欲不振;病的飢餓;喘息;
パーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;尿閉;
骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレルギ
ー;良性前立腺肥大症;ならびに不安、精神分裂病、躁
鬱病、せん妄、痴呆、重篤な精神遅滞、およびハンチン
トン病またはジル・ド・ラ・ツレット症候群などのジス
キネジーを含む精神障害および神経障害に対する感受性
を診断または決定するための方法を提供する。
【0049】さらに、細菌性、真菌類性、原生動物性お
よびウイルス性感染症などの感染症、特に、HIV−1
またはHIV−2に起因する感染症;疼痛;癌;食欲不
振;病的飢餓;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低
血圧;高血圧;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰
瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大症;ならびに不
安、精神分裂病、躁鬱病、せん妄、痴呆、重篤な精神遅
滞、およびハンチントン病またはジル・ド・ラ・ツレッ
ト症候群などのジスキネジーを含む精神障害および神経
障害は、OLRCC15受容体ポリペプチドまたはOL
RCC15受容体mRNAの異常に減少または増加した
レベルを、対象体から誘導した試料から決定することか
らなる方法により診断することができる。減少または増
加した発現は、例えばPCR、RT−PCR、RNas
e保護、ノーザンブロット法および他のハイブリダイゼ
ーション法などのポリヌクレオチドの定量化のための技
術分野でよく知られている方法のいずれを用いても、R
NAレベルで測定することができる。宿主から誘導され
た試料においてOLRCC15受容体などのタンパク質
のレベルを決定するために用いることができるアッセイ
技術は、当業者によく知られている。かかるアッセイ方
法としては、ラジオイムノアッセイ、競合結合アッセ
イ、ウェスタンブロット分析法およびELISAアッセ
イが挙げられる。
【0050】染色体アッセイ 本発明のヌクレオチド配列は、また、染色体同定のため
に有用でもある。該配列は、特に個々のヒト染色体上の
特定位置に標的とされ、個々のヒト染色体上の特定位置
とハイブリダイズすることができる。本発明による染色
体への関連配列のマッピングは、これらの配列を遺伝子
関連疾患と関連付ける際の重要な第一段階である。配列
を正確な染色体位置に地図作成すると、該染色体上の配
列の物理的位置は、遺伝子地図データと関連させること
ができる。かかるデータは、例えば、V. McKusick, Men
delian Inheritance in Man に見られる(ジョンズ・ホ
プキンズ・ユニバーシティ・ウェルチ・メディカル・ラ
イブラリー(Johns Hopkins University Welch Me
dical Library)を介してオンラインで入手可能)。次
いで、同染色体領域に地図作成された遺伝子と疾患との
関係を連鎖分析を介して同定する(物理的に隣接する遺
伝子の共同相続)。罹患している個体と罹患していない
個体との間のcDNAまたはゲノム配列の差異を決定す
ることもできる。突然変異が罹患している個体の数人ま
たは全員において観察されるが、いずれの正常な個体に
おいても観察されない場合、該突然変異は、疾患の原因
因子であると思われる。
【0051】抗体 本発明のポリペプチドまたはそれらのフラグメントまた
はそのアナログ、またはそれらを発現する細胞を免疫原
として用いて、OLRCC15受容体ポリペプチドに対
して免疫特異的な抗体を生産することができる。「免疫
特異的」なる用語は、該抗体が、本発明のポリペプチド
に対して、従来技術における他の関連ポリペプチドに対
する親和性よりも実質的に大きな親和性を有することを
意味する。
【0052】該OLRCC15受容体ポリペプチドに対
して生じた抗体は、慣用的なプロトコールを用いて、ポ
リペプチドまたはエピトープ担持フラグメント、アナロ
グまたは細胞を、動物、好ましくは非ヒトに投与するこ
とにより得ることができる。モノクローナル抗体の調製
については、連続セルライン培養により生産された抗体
を提供するいずれの技術を用いることもできる。例え
ば、ハイブリドーマ法(Kohler, G. and Milstein, C.,
Nature (1975) 256: 495-497)、トリオーマ法、ヒト
B−細胞ハイブリドーマ法(Kozbor et al., Immunolog
y Today (1983) 4:72) およびEBV−ハイブリドーマ
法(Cole et al., MONOCLONAL ATIBODIES AND CANCER T
HERAPY, pp. 77-96, Alan R. Liss, Inc., 1985)が挙
げられる。
【0053】一本鎖抗体の生産方法(U.S.特許第4,946,
778号)を適用して、本発明のポリペプチドに対する一
本鎖抗体を生産することができる。また、トランスジェ
ニックマウス、または、他の哺乳動物を含む他の生体を
用いて、ヒト化抗体を発現してもよい。
【0054】上記抗体を用いて、該ポリペプチドを発現
するクローンを単離もしくは同定するか、アフィニティ
ークロマトグラフィーにより該ポリペプチドを精製して
もよい。
【0055】OLRCC15受容体ポリペプチドに対す
る抗体を用いて、とりわけ、細菌性、真菌類性、原生動
物性およびウイルス性感染症などの感染症、特に、HI
V−1またはHIV−2に起因する感染症;疼痛;癌;
食欲不振;病的飢餓;喘息;パーキンソン病;急性心不
全;低血圧;高血圧;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗
塞;潰瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大症;なら
びに不安、精神分裂病、躁鬱病、せん妄、痴呆、重篤な
精神遅滞、およびハンチントン病またはジル・ド・ラ・
ツレット症候群などのジスキネジーを含む精神障害およ
び神経障害を治療することもできる。
【0056】ワクチン 本発明の別の態様は、哺乳動物に抗体および/またはT
細胞免疫応答を生じるのに適しているOLRCC15受
容体ポリペプチドまたはそのフラグメントを接種して、
該動物を、とりわけ、細菌性、真菌類性、原生動物性お
よびウイルス性感染症などの感染症、特に、HIV−1
またはHIV−2に起因する感染症;疼痛;癌;食欲不
振;病的飢餓;喘息;パーキンソン病;急性心不全;低
血圧;高血圧;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰
瘍;喘息;アレルギー;良性前立腺肥大症;ならびに不
安、精神分裂病、躁鬱病、せん妄、痴呆、重篤な精神遅
滞、およびハンチントン病またはジル・ド・ラ・ツレッ
ト症候群などのジスキネジーを含む精神障害および神経
障害から保護することからなる、哺乳動物における免疫
応答誘発方法に関する。また、本発明のさらに別の態様
は、in vivo でOLRCC15受容体ポリヌクレオチド
の発現を指向するベクターを介してOLRCC15受容
体ポリペプチドをデリバリーして、かかる免疫応答を誘
発して、抗体を生産して、疾患から該動物を保護するこ
とからなる、哺乳動物における免疫応答誘発方法に関す
る。
【0057】本発明のさらなる態様は、哺乳動物宿主中
に導入すると該哺乳動物においてOLRCC15受容体
ポリペプチドに対する免疫応答を誘発する免疫学的/ワ
クチン製剤(組成物)であって、OLRCC15受容体
ポリペプチドまたはOLRCC15受容体遺伝子を含有
してなる免疫学的組成物に関する。該ワクチン製剤は、
さらに、適切な担体を含有してなってもよい。OLRC
C15受容体ポリペプチドは、胃の中で分解されるの
で、非経口投与するのが好ましい(例えば、皮下注射、
筋肉内注射、静脈内注射、皮内注射など)。非経口投与
に適している製剤としては、抗酸化剤、緩衝液、殺菌
剤、および製剤を受容者の血液と等張にする溶質を含有
する水性および非水性無菌注射溶液;ならびに懸濁化剤
または増粘剤を含む水性および非水性無菌懸濁液剤が挙
げられる。該製剤は、例えば密閉アンプルおよびバイア
ルなどの単位投与またはマルチ投与容器中で提供され、
使用直前に無菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾
燥条件下で貯蔵されてもよい。該ワクチン製剤は、ま
た、水中油系および当該技術分野で知られている他の系
などの製剤の免疫原性を増強するためのアジュバント系
を含んでもよい。用量は、ワクチンの比活性に依存する
であろうし、慣用的な実験により容易に決定することが
できる。
【0058】スクリーニングアッセイ 本発明のOLRCC15受容体ポリペプチドは、該受容
体を結合する化合物であって、本発明の該受容体ポリペ
プチドを活性化する化合物(作用物質)または本発明の
該受容体ポリペプチドの活性化を阻害する化合物(拮抗
物質)についてのスクリーニングプロセスにおいて用い
られる。したがって、本発明のポリペプチドを用いて、
例えば細胞、無細胞調製物、化学的ライブラリーおよび
天然産生物混合物などにおける小さな分子基質およびリ
ガンドの結合を評価してもよい。これらの基質およびリ
ガンドは、天然基質およびリガンドであるか、または、
構造的擬態もしくは機能的擬態である。Coligan et a
l., Current Protocols in Immunology 1(2):Chapter 5
(1991) を参照。
【0059】OLRCC15受容体ポリペプチドは、哺
乳動物宿主において遍在しており、多くの病状を含む多
くの生体機能の原因である。したがって、一方でOLR
CC15受容体を刺激し、他方でOLRCC15受容体
の機能を阻害することができる化合物および薬物を見い
だすことが望まれている。一般に、作用物質は、細菌
性、真菌類性、原生動物性およびウイルス性感染症など
の感染症、特に、HIV−1またはHIV−2に起因す
る感染症;疼痛;癌;食欲不振;病的飢餓;喘息;パー
キンソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;尿閉;骨粗
鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレルギー;良
性前立腺肥大症;ならびに不安、精神分裂病、躁鬱病、
せん妄、痴呆、重篤な精神遅滞、およびハンチントン病
またはジル・ド・ラ・ツレット症候群などのジスキネジ
ーを含む精神障害および神経障害などの病状についての
治療目的および予防目的のために用いられる。拮抗物質
は、細菌性、真菌類性、原生動物性およびウイルス性感
染症などの感染症、特に、HIV−1またはHIV−2
に起因する感染症;疼痛;癌;食欲不振;病的飢餓;喘
息;パーキンソン病;急性心不全;低血圧;高血圧;尿
閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;潰瘍;喘息;アレル
ギー;良性前立腺肥大症;ならびに不安、精神分裂病、
躁鬱病、せん妄、痴呆、重篤な精神遅滞、およびハンチ
ントン病またはジル・ド・ラ・ツレット症候群などのジ
スキネジーを含む精神障害および神経障害などの病状に
ついての種々の治療目的および予防目的のために用いら
れる。
【0060】一般に、かかるスクリーニング方法は、表
面で本発明の受容体ポリペプチドを発現する適切な細胞
を生産することを含む。かかる細胞としては、哺乳動
物、酵母、ドロソフィラまたはイー・コリ由来の細胞が
挙げられる。次いで、該受容体を発現する細胞(または
発現した受容体を含有する細胞膜)を試験化合物と接触
させて、結合、または機能的応答の刺激もしくは阻害を
観察する。
【0061】一のスクリーニング法としては、受容体活
性化により生じた細胞外pH変化または細胞内カルシウ
ム変化を測定する系においてOLRCC15受容体(例
えば、トランスフェクトしたCHO細胞)を発現する細
胞の使用が挙げられる。この方法では、化合物は、本発
明の受容体ポリペプチドを発現する細胞と接触させる。
次いで、第二メッセンジャー応答、例えば、シグナル変
換、pH変化、またはカルシウムレベルの変化を測定し
て、有効な化合物が該受容体を活性化するかまたは阻害
するかを判定する。
【0062】別の方法は、受容体媒介cAMPおよび/
またはアデニル酸シクラーゼ蓄積の阻害または刺激を判
定することにより受容体阻害剤についてスクリーニング
することを含む。かかる方法は、真核細胞を本発明の受
容体でトランスフェクトして、細胞表面上で受容体を発
現することを含む。次いで、該細胞を本発明の受容体の
存在下で有効な拮抗物質に暴露する。次いで、cAMP
蓄積量を測定する。有効な拮抗物質が受容体を結合し、
したがって、受容体結合を阻害すると、受容体媒介cA
MPまたはアデニル酸シクラーゼの活性レベルは、減少
または増加するであろう。
【0063】本発明の受容体に対する作用物質または拮
抗物質の別の検出方法は、U.S.特許第5,482,835号に開
示されている酵母をベースとした方法である。
【0064】該受容体を担持している細胞への付着が候
補化合物に直接または間接的に関連する標識により、ま
たは、標識競合物質との競合を含むアッセイにおいて検
出される該アッセイは、候補化合物の結合を簡単に試験
する。さらに、これらのアッセイは、候補化合物が受容
体の活性化により生じたシグナルを生じるかを、表面に
受容体を担持している細胞に適切な検出系を用いて試験
する。活性化の阻害剤は、一般に、既知の作用物質の存
在下でアッセイされ、作用物質による活性化に対する候
補化合物の存在による効果が観察される。かかるスクリ
ーニングアッセイを行うための標準的な方法は、当該技
術分野でよく理解されている。
【0065】有効なOLRCC15受容体拮抗物質の例
としては、抗体、または、場合によっては、OLRCC
15受容体のリガンドに密接に関係しているオリゴヌク
レオチドもしくはタンパク質、例えば、該リガンドのフ
ラグメント、または受容体に結合するが応答を誘起せず
にその結果該受容体の活性が防止される小さな分子が挙
げられる。
【0066】予防方法および治療方法 本発明は、OLRCC15受容体活性の過剰量および不
充分量の両方に関係する異常な病状の治療方法を提供す
るものである。
【0067】OLRCC15受容体の活性が過剰な場
合、いくつかのアプローチが利用可能である。一のアプ
ローチは、リガンドのOLRCC15受容体への結合を
遮断することによるかまたは第二シグナルを阻害するこ
とにより活性化を阻害するのに有効な量で医薬的に許容
される担体と一緒に前記阻害化合物(拮抗物質)を対象
体に投与し、これにより、異常な病状を軽減することか
らなる。
【0068】別のアプローチでは、内因性OLRCC1
5受容体と競合してリガンドを結合する能力を有するO
LRCC15受容体ポリペプチドの可溶性形態を投与す
る。かかる競合物質の典型的な具体例は、OLRCC1
5受容体ポリペプチドのフラグメントからなる。
【0069】さらに別のアプローチでは、内因性OLR
CC15受容体をコードしている遺伝子の発現は、発現
遮断技術を用いて阻害することができる。既知のかかる
技術は、内在的に発生したかまたは別々に投与されたア
ンチセンス配列の使用を含む。例えば、O'Connor, J Ne
urochem (1991) 56:560 in Oligodeoxynucleotides as
Antisense Inhibitors of Gene Expression, CRC Pres
s, Boca Raton, FL (1988) を参照。別法としては、遺
伝子を用いて三重ヘリックスを形成するオリゴヌクレオ
チドを供給することができる。例えば、Lee et al., Nu
cleic Acids Res(1979) 6:3073; Cooney et al., Scien
ce (1988) 241:456; Dervan et al., Science (1991) 2
51:136 を参照。これらのオリゴマー自体を投与するこ
とができるか、または、関連オリゴマーを in vivo で
発現することができる。
【0070】OLRCC15受容体の過小発現およびそ
の活性に関係する異常な病状を治療するために、いくつ
かのアプローチを利用することもできる。一のOLRC
C15受容体を活性化する化合物、すなわち、前記作用
物質の治療有効量を医薬的に許容される担体と組み合わ
せて対象体に投与し、これにより、異常な病状を軽減す
ることからなる。別法としては、遺伝子療法を用いて、
対象体における関連細胞によるOLRCC15受容体の
内因性産生を行う。例えば、本発明のポリヌクレオチド
を、前記のとおり、複製欠失レトロウイルスにおける発
現のために工学処理する。次いで、レトロウイルス発現
構築物を単離し、本発明のポリペプチドをコードしてい
るRNAを含有しているレトロウイルスプラスミドベク
ターで形質導入したパッケージング細胞に導入し、この
結果、該パッケージング細胞が関心のある遺伝子を含有
する感染性ウイルス粒子を産生する。in vivo で細胞を
工学処理するためおよび in vivo でポリペプチドを発
現させるために、これらのプロデューサー細胞を対象体
に投与する。遺伝子療法の概観については、Chapter 2
0, Gene Therapy and other Molecular Genetic-based
Therapeutic Approaches, in Human Molecular Genetic
s, T Strachan and A P Read, BIOS Scientific Publis
hers Ltd (1996) (引用して本明細書の記載とする)を
参照。
【0071】製剤化および投与 OLRCC15受容体ポリペプチドの可溶性形態などの
ペプチド、ならびに作用物質および拮抗物質ペプチドま
たは小さな分子は、適切な医薬担体と組み合わせて製剤
化される。かかる製剤は、該ポリペプチドまたは化合物
の治療上有効量、および医薬的に許容される担体または
賦形剤を含有してなる。かかる担体としては、限定され
ないが、生理食塩水、緩衝生理食塩水、デキストロー
ス、水、グリセロール、エタノール、およびそれらを組
み合わせたものが挙げられる。製剤化は、投与の形態に
適合するべきであり、当該技術の範囲内で充分である。
本発明は、また、本発明の前記組成物の1以上の成分を
充填した1以上の容器からなる医薬パックおよびキット
に関する。
【0072】本発明のポリペプチドおよび他の化合物
は、単独でまたは治療用化合物などの他の化合物と一緒
に用いられる。
【0073】該医薬組成物の全身投与の好ましい形態と
しては、注射が挙げられ、典型的には、静脈内注射によ
る。皮下、筋肉内、または腹腔内などの他の注射経路を
用いることができる。全身投与のための別の手段として
は、胆汁酸塩またはフシジン酸または他の洗剤などの浸
透剤を用いる経粘膜投与および経皮投与が挙げられる。
さらに、腸用製剤または被包化製剤において適正に製剤
化すると、経口投与も可能である。これらの化合物の投
与は、また、軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤などの形態
で、局所的であり、および/または、局在化される。
【0074】必要とされる用量範囲は、ペプチドの選
択、投与経路、製剤の性質、対象体の病状の性質、およ
び医師の判断に依存する。しかしながら、適切な用量
は、対象体kg当たり0.1−100μgの範囲である。し
かしながら、必要とされる用量の広範囲の変化は、利用
可能な化合物の種類および種々の投与経路の異なる有効
性を考慮して予想されるべきである。例えば、経口投与
は、静脈内注射による投与よりも高い用量を必要とする
と予想される。これらの用量の変化は、当該技術分野で
よく理解されているように、最適化のための標準的な経
験的ルーチンを用いて調節することができる。
【0075】治療で用いられるポリペプチドは、また、
しばしば前記のように「遺伝子療法」と称される理学療
法において、対象体において内在的に生じさせることも
できる。したがって、例えば、対象体由来の細胞をDN
AまたはRNAなどのポリヌクレオチドで工学処理し
て、ex vivo で、および、例えば、レトロウイルスプラ
スミドベクターの使用により、ポリペプチドをコードす
る。次いで、該細胞を対象体に導入する。
【0076】
【実施例】以下の実施例は、詳細に特記した場合を除
き、当業者によく知られておりかつ慣用的である標準的
な技術を用いて行われる。該実施例は、本発明を説明す
るものであり、本発明を限定するものではない。
【0077】実施例1 OLRCC15受容体についてのクローニング方法 ヒト結腸直腸癌組織からサブトラクトしたcDNAライ
ブラリーを構築するプロセスで、全長クローンを得た。
該ライブラリーは、cDNA合成およびプラスミドクロ
ーニングのためのスーパースクリプトプラスミド系(S
uperscript Plasmid System for cDNA Synthesis
and Plasmid Cloning)(ギブコ・ビーアールエル
(GIBCO BRL)、Cat. 18248)を用いて
構築した。出発組織はヒト結腸直腸癌であった。ベクタ
ーpSport1を用いて、指向性cDNAライブラリーを
構築した。標準的な方法を利用して、該ライブラリーか
ら一本鎖DNAを調製し、ヒト正常結腸組織から調製し
たフォトビオチニル化mRNAからなるドライバーを用
いて一本鎖DNAをサブトラクトした。フォトビオチニ
ル化およびサブトラクションは、サブトラクター・キッ
ト(Subtractor Kit)(インビトロジェン(Invitro
gen)、Cat. 25−0004)を用いて行った。一本
鎖環を修復した後、電気穿孔法を行い、得られたクロー
ンを平板培養した。得られたクローンの全てを配列決定
により分析した。クローンCC15は、嗅覚受容体遺伝
子に対して有意なホモロジーを示した。次いで、インサ
ートの配列を決定した。
【0078】実施例2 哺乳動物細胞発現 本発明の受容体をヒト胎芽腎臓293(HEK293)
細胞または付着dhfrCHO細胞のいずれかにおいて発現
させる。受容体発現を最大にするために、典型的には、
pCDNまたはpCDNA3ベクターへの挿入前に該受容
体cDNAから5'および3'未翻訳領域(UTR)を全
部除去する。該細胞をリポフェクチンにより個々の受容
体cDNAでトランスフェクトし、400mg/ml G4
18の存在下で選別する。選別から3週間後、個々のク
ローンを拾い上げ、さらなる分析のために拡大する。ベ
クター単独でトランスフェクトされたHEK293また
はCHO細胞は、負の対照として働く。個々の受容体を
安定に発現するセルラインを単離するために、典型的に
は約24個のクローンを選択し、ノーザンブロット分析
法により分析する。受容体mRNAは、一般に、分析さ
れたG418耐性クローンの約50%において検出可能
である。
【0079】実施例3 結合アッセイおよび機能アッセイのためのリガンドバン
ク スクリーニングのために、200種類を超える推定受容
体リガンドのバンクを組み立てた。該バンクは、ヒトの
7トランスメンブラン(7TM)受容体を介して作用す
ることが知られている伝達物質、ホルモンおよびケモカ
イン;ヒト7TM受容体に対する推定作用物質である天
然化合物、哺乳動物カウンターパートが同定されていな
い非哺乳動物生物活性ペプチド;および自然には見られ
ないが、未知の天然リガンドにより7TM受容体を活性
化する化合物からなる。このバンクを用い、まず、機能
アッセイ(すなわち、カルシウム、cAMP、マイクロ
フィジオメーター(microphysiometer)、卵母細胞電気
生理学など、以下を参照)および結合アッセイの両方を
用いて既知のリガンドについて受容体をスクリーニング
する。
【0080】実施例4 リガンド結合アッセイ リガンド結合アッセイは、受容体薬理学を確かめるため
の直接的な方法を提供し、高処理量フォーマットに適用
可能である。受容体に対する精製リガンドを、結合研究
のために高い比活性(50−2000 Ci/mmol)に放
射性標識する。次いで、放射性標識化のプロセスが受容
体に対するリガンドの活性を減少させないか判定を行
う。緩衝液、イオン、pH、およびヌクレオチドなどの
他のモジュレーターについてのアッセイ条件を最適化し
て、膜および全細胞受容体供給源についてのノイズ比に
加工可能なシグナルを確立する。これらのアッセイにつ
いて、特異的な受容体結合は、(全関連放射活性)−(過
剰な非標識競合リガンドの存在下で測定した放射活性)
と定義される。できれば、1以上の競合リガンドを用い
て、残りの非特異的結合を定義する。
【0081】実施例5 ゼノプス(Xenopus)卵母細胞における機能アッセイ 標準的な方法に従って、RNAポリメラーゼを用いて、
in vitro で、本発明の受容体cDNAをコードしてい
る線形プラスミド鋳型からのキャップRNA転写体を合
成する。in vitro 転写体を最終濃度0.2mg/mlで水に
懸濁させる。成熟した雌のヒキガエルから卵巣葉を取り
出し、V期の脱小胞化(defolliculated)卵母細胞を
得、RNA転写体(10ng/卵母細胞)を、マイクロイ
ンジェクション装置を用いて50nlボーラスで注射す
る。2つの電極電圧クランプを用いて、作用物質暴露に
応答する個々のゼノプス卵母細胞からの電流を測定す
る。記録は、室温で、無Ca2+バース培地中で行う。ゼ
ノプス系を用いて、既知のリガンドおよびリガントを活
性化するための組織/細胞抽出物をスクリーニングする
ことができる。
【0082】実施例6 マイクロフィジオメーターアッセイ 種々の第二メッセンジャー系の活性化により、細胞から
少量の酸を抽出する。形成された酸は、主として、細胞
内シグナル発生プロセスを活気付けるのに必要とされる
増加した代謝活性の結果としてである。細胞を取り囲む
培地のpH変化は、非常に小さいが、CYTOSENS
ORマイクロフィジオメーター(カリフォルニア州メン
ロ・パークのモレキュラー・ディバイシズ・リミテッド
(Molecular Devices Ltd.))により検出可能であ
る。したがって、CYTOSENSORは、本発明のG
−タンパク質結合受容体などの細胞内シグナル発生経路
を利用してエネルギーに結び付けられる受容体の活性化
を検出可能である。
【0083】実施例7 抽出物/細胞上清スクリーニング 今までのところは同種活性化リガンド(作用物質)がな
いままである多数の哺乳動物受容体が存在する。したが
って、これらの受容体の活性リガンドは、現在までに定
義されたようなリガンドバンク内に含まれない。したが
って、本発明の7TM受容体を組織抽出物に対して(カ
ルシウム、cAMP、マイクロフィジオメーター、卵母
細胞電気生理学など、機能的スクリーンを用いて)機能
的にスクリーニングして、天然リガンドを同定する。正
の機能的応答を産生する抽出物を、活性化リガンドが単
離され同定されるまで、連続的に再細分することができ
る。
【0084】実施例8 カルシウムおよびcAMP機能アッセイ HEK 293細胞中で発現される7TM受容体は、P
LCおよびカルシウム可動化の活性化および/またはc
AMP刺激または阻害に機能的に結び付けられることを
示した。受容体トランスフェクト細胞またはベクター制
御細胞におけるHEK 293細胞における基底カルシ
ウムレベルは、正常な100nM〜200nMの範囲であ
ることが観察された。HEK 293細胞発現組換え受
容体をfura2と一緒にたった1日だけ負荷し、>150
個の選択されたリガンドまたは組織/細胞抽出物を作用
物質誘発カルシウム可動化について評価する。同様に、
HEK 293細胞発現組換え受容体を、標準的なcA
MP定量化アッセイを用いてcAMP産生の刺激または
阻害について評価する。カルシウム・トランジエント
(transient)またはcAMPフルキュエイション(flu
cuation)を与える作用物質をベクター制御細胞中で試
験して、応答がトランスフェクト細胞発現受容体に固有
であるかを判定する。
【0085】
【配列表】
【0086】配列番号:1 配列の長さ:1290 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 AAAAAACTCC ATCCATTATT TATTAGATAC TATAATTCTA ATTTTTCAAT GGAGAAAGGG 60 GATGCTCAGA AGAAAACCTT AGGACAAGCT CTATAATTTC GTGAGACAGT GTTGAAAGAA 120 CATATTTCGT TCAGATTCTA TATTTCTTGA CCTTTTAGTT TCCTACTTCT ATTCATGCTG 180 TATTGATCAC CCAACTACAG AAGTTACCAC AATCACATGA TTTATAAGGC ACTGAGTAAA 240 GTTTTACCAA ATTAATACGC TGGTTTTGTG GTACTAGGTA AAAAGCATAC ACATCATGGC 300 AAGGGAGAAT TCGACCTTCA ACTCCGACTT CATCTTCCTG GGAATCTTCA ATCACAGCCC 360 CACCCACACC TTCCTCTTCT TTCTGGTCCT GGCCATCTTT TCAGTGGCCT TCATGGGAAA 420 CTCTGTCATG GTTCTCCTCA TCTACCTGGA CACCCAGCTC CACACCCCCA TGTACCTCCT 480 CCTCAGCCAA CTGTCCCTCA TGGACCTCAT GCTCATCTGC ACCACCGTAC CCAAGATGGC 540 CTTCAACTAC CTGTCTGGCA GCAAGTCCAT TTCTATGGCT GGTTGTGCCA CACAAATTTT 600 CTTCTATACA TCACTGCTTG GCTCTGAATG CTTTCTTTTG GCTGTTATGG CTTATGACCG 660 CTACACTGCC ATTTGCCACC CTCTAAGATA CACCAATCTC ATGAGCCCTA AAATTTGTGG 720 ACTTATGACT GCCTTTTCCT GGATCCTGGG CTCTACAGAT GGAATCATTT ATGCTGTAGC 780 CACATTTTCC TTCTCCTACT GTGGGTCTCG GGAAATAGCC CACTTCTTCT GTGAGTTACC 840 TTCCCTACTA ATCCTCTCAT GCAATGACAC ATCAATATTT GAAAAGGTTA TTTTCATTTG 900 CTCTATAGTA ATGCTTGTTT TCCCTGTTGC AATCATCATT GCTTCCTATG CTGGAGTTAT 960 TCTGGCTGTC ATTCACATGG GATCTGGAGA GGGTCGTCGC AAAGCTTTCA CGACCTGTTC 1020 CTCTCACCTC ATGGTGGTGG GAATGTTCTA TGGAGCAGGT TTGTTCATGT ACATACAGCC 1080 CACATCTGAT CGCTCCCCAA CGCAGGACAA GCTGGTGTCT GTATTCTACA CCATCCTCAC 1140 TCCCATGCTG AATCCCCTCA TCTACAGCCT CCGCAACAAG GAAGTGACCA GAGCATTCAT 1200 GAAGATCTCA GGAAAGGGCA AGTCTGGAGA GAGAGTTACC TCATAAACTT TATGTTTTGA 1260 TGTCTGCTAA ATTATTCTCT TCTAATATCC 1290
【0087】配列番号:2 配列の長さ:316 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Ala Arg Glu Asn Ser Thr Phe Asn Ser Asp Phe Ile Phe Leu Gly 1 5 10 15 Ile Phe Asn His Ser Pro Thr His Thr Phe Leu Phe Phe Leu Val Leu 20 25 30 Ala Ile Phe Ser Val Ala Phe Met Gly Asn Ser Val Met Val Leu Leu 35 40 45 Ile Tyr Leu Asp Thr Gln Leu His Thr Pro Met Tyr Leu Leu Leu Ser 50 55 60 Gln Leu Ser Leu Met Asp Leu Met Leu Ile Cys Thr Thr Val Pro Lys 65 70 75 80 Met Ala Phe Asn Tyr Leu Ser Gly Ser Lys Ser Ile Ser Met Ala Gly 85 90 95 Cys Ala Thr Gln Ile Phe Phe Tyr Thr Ser Leu Leu Gly Ser Glu Cys 100 105 110 Phe Leu Leu Ala Val Met Ala Tyr Asp Arg Tyr Thr Ala Ile Cys His 115 120 125 Pro Leu Arg Tyr Thr Asn Leu Met Ser Pro Lys Ile Cys Gly Leu Met 130 135 140 Thr Ala Phe Ser Trp Ile Leu Gly Ser Thr Asp Gly Ile Ile Tyr Ala 145 150 155 160 Val Ala Thr Phe Ser Phe Ser Tyr Cys Gly Ser Arg Glu Ile Ala His 165 170 175 Phe Phe Cys Glu Leu Pro Ser Leu Leu Ile Leu Ser Cys Asn Asp Thr 180 185 190 Ser Ile Phe Glu Lys Val Ile Phe Ile Cys Ser Ile Val Met Leu Val 195 200 205 Phe Pro Val Ala Ile Ile Ile Ala Ser Tyr Ala Gly Val Ile Leu Ala 210 215 220 Val Ile His Met Gly Ser Gly Glu Gly Arg Arg Lys Ala Phe Thr Thr 225 230 235 240 Cys Ser Ser His Leu Met Val Val Gly Met Phe Tyr Gly Ala Gly Leu 245 250 255 Phe Met Tyr Ile Gln Pro Thr Ser Asp Arg Ser Pro Thr Gln Asp Lys 260 265 270 Leu Val Ser Val Phe Tyr Thr Ile Leu Thr Pro Met Leu Asn Pro Leu 275 280 285 Ile Tyr Ser Leu Arg Asn Lys Glu Val Thr Arg Ala Phe Met Lys Ile 290 295 300 Ser Gly Lys Gly Lys Ser Gly Glu Arg Val Thr Ser 305 310 315
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトOLRCC15受容体由来のヌクレオチ
ドおよび推定アミノ酸配列(配列番号1および配列番号
2)の一部を示す図。
【図2】 ヒトOLRCC15受容体由来のヌクレオチ
ドおよび推定アミノ酸配列(配列番号1および配列番号
2)の一部(図1の続き)を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 48/00 ABA A61K 48/00 ABJ ABJ ADS ADS ADW ADW AED AED C07K 14/705 C07K 14/705 16/28 16/28 C12P 21/02 C C12N 5/10 C12Q 1/68 A C12P 21/02 A61K 35/76 C12Q 1/68 C12P 21/08 // A61K 35/76 A61K 37/02 C12P 21/08 C12N 5/00 B (72)発明者 ギャネシュ・マドフスダン・サザ アメリカ合衆国19406ペンシルベニア州キ ング・オブ・プルシア、ハンターズ・ラン 107番

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のOLRCC15受容体ポリ
    ペプチドをコードしているヌクレオチドと全長にわたっ
    て少なくとも80%同一性を有するヌクレオチド配列;
    または該ヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列から
    なる単離ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 DNAまたはRNAである請求項1記載
    のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 該ヌクレオチド配列が配列番号1に含ま
    れるものと少なくとも80%同一である請求項1記載の
    ポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 該ヌクレオチド配列が配列番号1に含ま
    れるOLRCC15受容体ポリペプチドコード化配列か
    らなる請求項3記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号1のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のポリヌクレオチドの少な
    くとも15個の隣接ヌクレオチドからなるポリヌクレオ
    チドプローブまたはプライマー。
  7. 【請求項7】 発現系が適合性宿主細胞に存在する場
    合、該発現系が配列番号2のポリペプチドと少なくとも
    80%同一性を有するアミノ酸配列からなるOLRCC
    15受容体ポリペプチドを産生する能力を有することを
    特徴とする、発現系からなるDNAまたはRNA分子。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発現系からなる宿主細
    胞。
  9. 【請求項9】 OLRCC15受容体ポリペプチドの産
    生に充分な条件下で請求項8記載の宿主を培養すること
    を特徴とするOLRCC15受容体ポリペプチドの産生
    方法。
  10. 【請求項10】 該ポリペプチドが該細胞表面で発現し
    た請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 さらに、培養物からポリペプチドを回
    収することからなる請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 宿主細胞を請求項7記載の発現系で形
    質転換またはトランスフェクトして、その結果、該宿主
    細胞が適切な培養条件下でOLRCC15受容体ポリペ
    プチドを産生することを特徴とする、OLRCC15受
    容体ポリペプチドを産生する細胞の産生方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の方法により産生され
    た細胞。
  14. 【請求項14】 全長にわたって配列番号2のアミノ酸
    配列と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列からな
    るOLRCC15受容体ポリペプチド。
  15. 【請求項15】 配列番号2のアミノ酸配列からなる請
    求項14記載のポリペプチド。
  16. 【請求項16】 配列番号2のポリペプチド。
  17. 【請求項17】 請求項11記載の方法により産生され
    たOLRCC15受容体ポリペプチド。
  18. 【請求項18】 請求項14記載のOLRCC15受容
    体ポリペプチドに対して免疫特異的な抗体。
  19. 【請求項19】 (a)OLRCC15受容体に対する
    作用物質の治療上有効量を対象体に投与し;および/ま
    たは(b)OLRCC15受容体ポリヌクレオチドを、
    in vivo で該受容体活性の生産を行うような形態で対象
    体に投与することを特徴とする、増強されたOLRCC
    15受容体活性を必要とする対象体の治療方法。
  20. 【請求項20】 (a)OLRCC15受容体に対する
    拮抗物質の治療上有効量を対象体に投与し;および/ま
    たは(b)該受容体をコードしているヌクレオチド配列
    の発現を阻害する核酸分子を対象体に投与し;および/
    または(c)リガンドについて該受容体と競合するポリ
    ペプチドの治療上有効量を対象体に投与することを特徴
    とする、OLRCC15受容体活性の阻害を必要とする
    対象体の治療方法。
  21. 【請求項21】 (a)対象体のゲノムにおけるOLR
    CC15受容体をコードしているヌクレオチド配列にお
    ける突然変異の存在または不在を判定し;および/また
    は(b)該対象体由来の試料におけるOLRCC15受
    容体発現の存在または量を分析することを特徴とする、
    対象体におけるOLRCC15受容体の発現または活性
    に関連した対象体における疾患または疾患に対する感受
    性の診断方法。
  22. 【請求項22】 (a)請求項13記載の細胞を候補化
    合物と接触させ; (b)該候補化合物の該細胞への結合能を評価すること
    を特徴とする、OLRCC15受容体ポリペプチドに結
    合する化合物の同定方法。
  23. 【請求項23】 さらに、候補化合物が細胞の表面でO
    LRCC15受容体ポリペプチドの活性化により発生す
    るシグナルを生じるかを判定することを含み、ここで、
    シグナルの産生をもたらす候補化合物が作用物質として
    同定される請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の方法により同定され
    た作用物質。
  25. 【請求項25】 さらに、細胞をOLRCC15受容体
    ポリペプチドに対する既知の作用物質と接触させ、 該作用物質により発生したシグナルが候補化合物の存在
    下で減少するかを判定することを含み、ここで、該シグ
    ナルの減少をもたらす候補化合物がOLRCC15受容
    体ポリペプチドに対する拮抗物質として同定される請求
    項22記載の方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の方法により同定され
    る拮抗物質。
  27. 【請求項27】 本質的に、配列番号1の配列またはそ
    のフラグメントを有するプローブを用いてストリンジェ
    ントハイブリダイゼーション条件下でOLRCC15受
    容体遺伝子を含有する適切なライブラリーをスクリーニ
    ングし、DNA配列を単離することにより得ることがで
    きるDNA配列からなるポリヌクレオチド。
  28. 【請求項28】 配列番号1の配列からなるヌクレオチ
    ド配列を発現することにより得ることができるポリペプ
    チド。
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