JPH1118730A - 海苔処理水調整装置 - Google Patents

海苔処理水調整装置

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JPH1118730A
JPH1118730A JP9191832A JP19183297A JPH1118730A JP H1118730 A JPH1118730 A JP H1118730A JP 9191832 A JP9191832 A JP 9191832A JP 19183297 A JP19183297 A JP 19183297A JP H1118730 A JPH1118730 A JP H1118730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬入される海苔原藻の状態及び搬入後の経過
時間に応じて海苔原藻の劣化を防止しつつ貯蔵及び/又
は洗浄を行うことができる塩分濃度調整装置を提供す
る。 【解決手段】 水温検出手段で検出した検出水温又は水
温設定手段で設定された設定水温に基づいて貯蔵槽2に
用いる海苔処理水の温度及び/又は塩分濃度を制御出力
手段により制御するようにしているので、繊細な特性を
有する海苔原藻の貯蔵又は洗浄に用いられる海苔処理水
の温度又は塩分濃度を最適な状態に制御できることとな
り、海苔原藻の劣化を極力抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬入された海苔原藻
の貯蔵及び/又は洗浄を行なう貯蔵槽の貯蔵水及び/又
は洗浄水として用いられる海苔処理水の各種条件を調整
する海苔処理水調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の海苔処理水調整装置の一
つとしての塩分濃度調整装置に関連する海苔原藻の貯蔵
装置として特公昭61−58156号公報に開示される
ものがあり、これを図4に示す。この図4は従来の海苔
原藻の貯蔵装置の概略構成図を示す。
【0003】同図において従来の海苔原藻の貯蔵装置
は、魚介類の生簀に類して海苔貯蔵用の生簀槽20を、
海苔養殖施設のある海岸の近く又は海苔加工作業場の近
くに設け、当該生簀槽20に採集した海苔原藻を放流
し、且つ、海苔漁場域の自然海水を生簀槽20に常時供
給し、生簀槽20から排水せしめて、恰かも海苔原藻の
葉体や海苔漁場域に摘採り採集前と同じ状態にある如く
して、採集した海苔原藻の長時間に亘る鮮度の維持確保
ができるように構成される。
【0004】次に、前記構成に基づく従来の海苔原藻の
貯蔵装置の貯蔵動作について説明する。まず、海水給送
ポンプP20を駆動せしめて海苔漁場域Aの海水Wを、海
水吸込用ストレーナ70又は吸込口71、海水吸込管7
2を介して汲上げ、海水給送管73とライザー管74を
介して生簀槽20へ噴出する。次いで、海苔漁場からコ
ンテナ等に採集した海苔原藻を生簀槽20へ投入する
と、ライザー管74の吐出口74aから任意方向へ噴出
する海水によって、生簀槽20に放流された海苔原藻の
葉体を当該噴出海水とほど良く接触交換せしめ、あたか
も海苔漁場域Aにおける海水Wの自然な潮流を形成する
ように攪拌させ、同時に生簀槽20の海水Wを排水口ス
トレーナ21を介して溢流させ、排水路22から排出せ
しめる。これにより、採集した海苔原藻を海苔漁場域A
にある状態と同一様にして、その鮮度保持に対処してい
る。
【0005】また、従来の塩分濃度調整装置として特公
平5−42910号公報に開示されるものがあり、これ
を図5に示す。この図5は従来の塩分濃度調整装置の概
略構成図を示す。同図において従来の塩分濃度調整装置
は、海苔原藻を貯蔵水と共に一旦貯留する貯蔵槽2と、
この貯蔵槽2に貯蔵水の塩分濃度を検出する塩分濃度セ
ンサ4と、前記貯蔵水となる海水を検出する塩水槽62
から貯蔵槽2へ供給する塩水供給ポンプP2と、前記貯
蔵水の塩分濃度を調整するため淡水を淡水槽61から貯
蔵槽2へ供給する淡水供給ポンプP1と、前記塩分濃度
センサ4の検出濃度に基づいて前記淡水供給ポンプP1
及び塩水供給ポンプP2を駆動制御する塩分濃度制御部
5とを備える構成である。
【0006】次に、前記構成に基づく従来装置の海苔処
理水調整動作について説明する。海苔原藻を貯蔵槽2に
投入し、貯蔵水を加えて混合し、貯蔵槽2内で攪拌しな
がら一旦貯留する。貯蔵槽2内の海苔原藻と貯蔵水の混
合物は、海苔原藻の活性を保つため一定範囲の塩分濃度
に保つ必要がある。この場合の貯蔵水は、塩水又は塩水
と淡水を混合した混合物とし、塩分濃度センサ4によっ
て混合物塩分濃度を検出し、塩分濃度制御部5に入力す
る。
【0007】塩分濃度制御部5においては、塩分濃度を
表示すると共に、予め適正濃度範囲を設定しておき、上
記検出濃度がこの適正濃度範囲より高いときは、淡水供
給のポンプP1を作動し、淡水槽61から貯蔵槽2へ淡
水を供給する。また、検出濃度が適正範囲より低いとき
は、塩水供給のポンプP2を作動し、塩水槽62から貯
蔵槽2へ塩水を供給する。混合物の濃度が適正範囲に収
まれば各ポンプP1又はP2を停止し、以下これを繰り返
す。これによって貯蔵槽2内の混合物濃度は常に適正濃
度範囲に維持される。
【0008】貯蔵槽2内の海苔原藻は、ミンチ機8によ
りミンチ化し、水洗機9により洗浄して塩分や挾雑物を
取除いた後、ミンチ化した海苔を調合機10において海
苔と水との混合物、即ち海苔抄き原料とする。この海苔
抄き原料は濃度調整槽11において適度な海苔濃度に調
整され、海苔抄製機12に供給されて海苔が抄製され
る。
【0009】海苔濃度調整は、濃度調整槽11内に海苔
濃度センサ13を設け、海苔濃度を検出し海苔濃度調整
装置14に入力する。海苔濃度調整装置14において、
海苔濃度を予め設定された適正濃度範囲に収めるよう
に、給水用のポンプP3、排水用のポンプP4を適宜駆動
して調整する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の海苔処理水調整
装置は以上のように構成されていたことから、図4に記
載する従来の海苔原藻の貯蔵装置は、海岸近くに貯蔵装
置の設置場所を確保できない生産者や、海岸と海苔加工
作業場が遠く離れている海苔生産者などにとっては実施
が困難であるという課題を有していた。それに加えて、
装置自体が大型化して設置費用が増大するという課題
や、装置が大きいために摘み取った海苔原藻の品質に関
わりが大きい海水の温度管理についても実施が困難とい
う課題があった。
【0011】また、図5に記載する従来の塩分濃度調整
装置は、貯蔵水及び/又は洗浄水の塩分濃度制御機能の
みのため、海苔の品質に関わりが大きい貯蔵水の温度管
理については人が随時行なう必要があり品質の安定性の
面では問題があった。さらに、この従来の塩分濃度調整
装置は、現在の状況確認や設定値の変更を行なう場合、
装置本体のパネル面でしか行えないため利便性に欠ける
という課題があった。
【0012】即ち、海苔原藻は繊細な特性を有するのも
であり、あらゆる状況において微妙に変質し、その結果
乾燥後の乾燥海苔の品質に大きく影響を与え、乾燥海苔
の良否を決める色調、光沢等を損なうのみならず、味、
香りをも消失する事態を招来する。貯蔵中の海苔原藻の
変質原因として、
【0013】(1)貯蔵中における海苔原藻の発酵化に
よる葉体の温度上昇による蒸れ (2)貯蔵中における細菌やバクテリア等の繁殖 (3)清浄な空気不足による海苔原藻の活力低下 (4)肥料分低下による海苔原藻の活力低下 (5)貯蔵水の汚濁度の増加に伴う海苔原藻の活力低下 (6)貯蔵水の塩分濃度低下に伴う海苔原藻の活力低下 等が考えられる。
【0014】実際の海苔抄製作業においては、海苔原藻
の貯蔵時間は数時間ないし十数時間にも及び、前記の変
質原因が複合化して区々に進行するため、海苔原藻の鮮
度を画一的な方法で最適に維持することは至難であっ
た。
【0015】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、搬入される海苔原藻の状態及び搬入後の経過
時間に応じて海苔原藻の劣化を防止しつつ貯蔵及び/又
は洗浄を行うことができる塩分濃度調整装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る海苔処理水
調整装置は、海苔原藻を貯蔵及び/又は洗浄する貯蔵槽
に用いられる貯蔵水及び/又は洗浄水となる海苔処理水
の各種条件を調整制御する海苔処理水調整装置におい
て、前記貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度を検出して検
出温度を出力する水温検出手段と、前記貯蔵槽に用いる
海苔処理水の温度制御の指標となる設定水温を設定する
水温設定手段と、前記検出水温又は設定水温に基づいて
前記貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度及び/又は塩分濃
度を制御するための制御出力手段とを備えるものであ
る。このように本発明においては、水温検出手段で検出
した検出水温又は水温設定手段で設定された設定水温に
基づいて貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度及び/又は塩
分濃度を制御出力手段により制御するようにしているの
で、繊細な特性を有する海苔原藻の貯蔵又は洗浄に用い
られる海苔処理水の温度又は塩分濃度を最適な状態に制
御できることとなり、海苔原藻の劣化を極力抑制でき
る。
【0017】また、本発明に係る海苔処理水調整装置は
必要に応じて、制御出力手段が、検出水温と設定水温と
を比較し、当該水温比較結果に基づいて海苔処理水の温
度及び/又は塩分濃度を制御するものである。このよう
に本発明においては、検出水温と設定水温との比較結果
に基づいて制御出力手段が海苔処理水の温度及び/又は
塩分濃度を制御するようにしているので、調整目標値と
なる設定水温に貯蔵槽に用いられる海苔処理水の検出水
温を一致させるように制御できることとなり、貯蔵槽に
貯留される最適な状態の海苔処理水で海苔原藻を劣化さ
せることなく貯蔵又は洗浄できる。
【0018】また、本発明に係る海苔処理水調整装置は
必要に応じて、海苔処理水の水温と塩分濃度とが関連付
けられた関連データを格納する関連データ記憶手段を備
え、前記制御出力手段が、検出水温、設定温度、検出塩
分濃度及び/又は設定濃度の少なくとも一つに対応する
水温又は塩分濃度を関連データから演算し、当該演算結
果に基づいて海苔処理水の温度又は塩分濃度を制御する
ものである。このように本発明においては関連データ記
憶手段に格納された海苔処理水の水温及び塩分濃度の関
連データに基づいて制御出力手段が貯蔵槽に貯留された
海苔処理水の温度又は塩分濃度を制御するようにしてい
るので、海苔処理水の温度と塩分濃度とを関連付けて制
御できることとなり、海苔原藻により最適な海苔処理水
で貯蔵槽における貯蔵又は洗浄ができる。
【0019】また、本発明に係る海苔処理水調整装置は
必要に応じて、検出水温、設定水温、検出塩分濃度及び
/又は設定塩分濃度のうち少なくとも一つを表示する表
示手段を備えるものである。このように本発明において
は表示手段に検出水温、設定水温、検出塩分濃度及び/
又は設定塩分濃度のうち少なくとも一つを表示するよう
にしているので、貯蔵槽の海苔処理水をより確実に制御
できることとなり、海苔原藻の劣化を未然に防止でき
る。
【0020】また、本発明に係る海苔処理水調整装置は
必要に応じて、本体と離れた場所で塩分濃度及び海水温
度の監視や制御の指標となる塩分の濃度の設定及び海水
温度の設定ができる遠隔制御手段を備えるものである。
このように本発明においては、本体と離れた場所に遠隔
制御手段が配設され、この遠隔制御手段で海苔処理水の
調整を行なうことから、本体以外の場所から貯蔵槽にお
ける海苔処理水の適正な管理が行える。
【0021】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実
施の形態に係る海苔処理水調整装置を図1に基づいて説
明する。
【0022】図1において本実施の形態に係る海苔処理
水調整装置は、海苔原藻を貯蔵及び洗浄する貯蔵槽2の
貯蔵水の塩分濃度を検出して検出濃度として出力する塩
分濃度センサ2aと、前記貯蔵槽2に搬入される海苔原
藻の状態に対応した値の設定濃度を設定する塩分濃度設
定部51と、この設定濃度及び検出濃度に基づいて前記
貯蔵槽2の貯蔵水の塩分濃度を調整制御する塩分濃度制
御部52と、前記貯蔵槽2の貯蔵水の温度を検出する水
温センサ2bと、この貯蔵水の温度制御の指標となる設
定水温を設定する水温設定部41と、検出水温及び設定
水温を表示する表示部15と、前記水温センサ2bにて
検出した検出水温と設定水温を比較し、その結果に基づ
いて前記貯蔵槽2に用いる貯蔵水の温度を制御する水温
制御部42と、貯蔵槽2等の本体と離れた場所で塩分濃
度及び貯蔵水温度の監視や制御の指標となる塩分濃度の
設定及び貯蔵水温度の設定ができる遠隔制御部16を備
える構成である。
【0023】前記塩分濃度設定部51は、塩分濃度制御
の指標となる塩分濃度の値を設定する部分で、この塩分
濃度の設定を貯蔵槽2に搬入される海苔原藻の種類、品
質、特性等により決定する。塩分濃度制御部52は、前
記塩分濃度設定部51にて設定された設定水温に一致す
るように、貯蔵水の塩分濃度を常時、又は所定のサンプ
リング周期毎に間欠的に調整動作を行なうように原水供
給部6を制御する構成である。この原水供給部6は、塩
分濃度制御部52の制御に基づいて、塩分濃度が濃い場
合にはポンプP1を動作させて淡水槽61から淡水を供
給し、塩分濃度が薄い場合にはポンプP2を動作させて
塩水槽62から塩水を供給する構成である。
【0024】前記水温制御部42は、前記水温設定部4
1にて設定された設定水温に一致するように、貯蔵水の
水温を常時、又は所定のサンプリング周期毎に間欠的に
調整動作を行なうように冷水機43を制御する構成で
る。この冷水機43は、水温が高い場合に動作して貯蔵
水を冷却し、貯蔵水が設定値以上にならないように前記
水温制御部42の制御により動作する構成である。
【0025】また、前記貯蔵水を冷水機43から別途供
給しないで、貯蔵層2に供給する淡水槽61及び塩水槽
62からの供給水を直接冷却手段により水温調整を行な
うこともできる。さらに、貯蔵槽2自体を冷却して貯蔵
される貯蔵水を所定温度に調整する構成とすることもで
きる。
【0026】表示部15は、塩分濃度設定値、塩分濃度
検出値、水温設定値、水温検出値その他の情報を表示す
る表示装置である。遠隔制御部16は、本体から離れた
所に設置し、塩分濃度及び貯蔵水温度の監視や制御の指
標となる塩分濃度の設定及び貯蔵水温度の設定も行なう
もので、ケーブル、光、無線等で本体と連絡することに
より本体側、本体側以外の場所のどちらからでも監視や
設定ができるものである。
【0027】このような構成により、貯蔵水の塩分濃度
及び水温を予め設定した設定値になるように制御し、貯
蔵槽2において海苔原藻を傷めることなく所定の品質に
維持して貯留することができることとなる。
【0028】(発明の第2の実施の形態)本発明の第2
の実施形態に係る海苔処理水調整装置を図2及び図3に
基づいて説明する。各図において本実施の形態に係る海
苔処理水調整装置は、前記図1に記載の第1の実施形態
と同様に塩分濃度設定部51、塩分濃度制御部52、水
温設定部41、水温制御部42、冷水機43、原水供給
部6、表示部15、遠隔制御部16、塩分濃度センサ2
a及び水温センサ2bを備え、この構成に加え、温度−
濃度演算部3及び関連データメモリ31を備える構成で
ある。
【0029】前記関連データメモリ31は、貯蔵槽2に
用いられる貯蔵水の水温と塩分濃度とが関連付けられた
関連データを格納する構成である。この関連データは、
海苔原藻の収穫時期、収穫海域等の各種条件毎に貯蔵水
の水温及び塩分濃度を関連付けて作成される。例えば図
3に示す関連データの特性図においては、貯蔵水の水温
T1に対して塩分濃度C1の値となり、水温Tn(Tn>
T1)に対して塩分濃度Cn(Cn>C1)となる。この
ように貯蔵水の水温が高くなる程に、塩分濃度を高くな
るように関連データを作成することにより、水温の上昇
に伴って生じる海苔原藻の腐敗、発酵等による傷みを塩
分濃度を高くすることにより抑制できる。
【0030】前記温度−濃度演算部3は塩分濃度センサ
2a(又は水温センサ2b)から出力される検出塩分濃
度(又は検出水温)が入力され、この入力された検出塩
分濃度(又は検出水温)に対応する貯蔵水の水温(又は
貯蔵水の塩分濃度)を前記関連データに基づいて演算す
る構成である。この演算された貯蔵水の水温(又は塩分
濃度)は前記水温制御部42(又は塩分濃度制御部5
2)へ出力されて貯蔵槽に用いられる貯蔵水を所定の状
態に調整するのに用いられる。
【0031】前記水温制御部42は、水温設定部41で
設定された設定水温及び温度−濃度演算部3で演算され
た貯蔵水の水温が入力され、予め設定された優先順序に
基づいて前記設定温度又は演算された貯蔵水の水温のい
づれかを用いて冷水機43を制御する。また、塩分濃度
制御部52は、塩分濃度設定部51で設定された設定濃
度及び温度−濃度演算部3で演算された貯蔵水の塩分濃
度が入力され、予め設定された優先順序に基づいて前記
設定塩分濃度又は演算された貯蔵水の塩分濃度のいづれ
かを用いて原水供給部6を制御する。
【0032】このように貯蔵水の水温と塩分濃度とが関
連付けられた関連データに基づいて貯蔵槽2の貯蔵水を
制御しているので、海苔原藻をより最適な貯蔵水の条件
で貯蔵槽2において貯蔵できることとなり、海苔原藻の
劣化を極力抑制できることとなる。
【0033】(発明の他の実施の形態)前記各実施の形
態では、貯蔵水の塩分濃度及び水温の設定は貯蔵に搬入
される海苔原藻の状態を海苔生産者が判断して、この判
断を数値として入力し、この数値を指標として制御を行
ったが、貯蔵槽に搬入される海苔原藻の状態を光学的に
又は化学的に検出し、その検出結果に基づいて設定値を
設定することもできる。
【0034】また、前記各実施の形態においては貯蔵槽
2に用いられる貯蔵水の水温、塩分濃度を調整する構成
としたが、洗浄槽に用いられる洗浄水の水温、塩分濃度
を調整する場合、又は調合機・濃度調整槽等で用いられ
る調合水の水温を調整する場合においても適用すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明においては、水温検
出手段で検出した検出水温又は水温設定手段で設定され
た設定水温に基づいて貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度
及び/又は塩分濃度を制御出力手段により制御するよう
にしているので、繊細な特性を有する海苔原藻の貯蔵又
は洗浄に用いられる海苔処理水の温度又は塩分濃度を最
適な状態に制御できることとなり、海苔原藻の劣化を極
力抑制できるという効果を奏する。また、本発明におい
ては、検出水温と設定水温との比較結果に基づいて制御
出力手段が海苔処理水の温度及び/又は塩分濃度を制御
するようにしているので、調整目標値となる設定水温に
貯蔵槽に用いられる海苔処理水の検出水温を一致させる
ように制御できることとなり、貯蔵槽に貯留される最適
な状態の海苔処理水で海苔原藻を劣化させることなく貯
蔵又は洗浄できるという効果を有する。また、本発明に
おいては、関連データ記憶手段に格納された海苔処理水
の水温及び塩分濃度の関連データに基づいて制御出力手
段が貯蔵槽に貯留された海苔処理水の温度又は塩分濃度
を制御するようにしているので、海苔処理水の温度と塩
分濃度とを関連付けて制御できることとなり、海苔原藻
により最適な海苔処理水で貯蔵槽における貯蔵又は洗浄
ができるという効果を有する。さらに、本発明において
は、表示手段に検出水温、設定水温、検出塩分濃度及び
/又は設定塩分濃度のうち少なくとも一つを表示するよ
うにしているので、貯蔵槽の海苔処理水をより確実に制
御できることとなり、海苔原藻の劣化を未然に防止でき
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る海苔処理水調
整装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る海苔処理水調
整装置のブロック構成図である。
【図3】図2に記載の第2の実施の形態に係る海苔処理
水調整装置の濃度特性図である。
【図4】従来の海苔原藻の貯蔵装置の概略構成図であ
る。
【図5】従来の塩分濃度調整装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 貯蔵槽 2a、4 塩分濃度センサ 2b 水分センサ 3 温度−濃度演算部 5 塩分濃度制御部 6 原水供給部 8 ミンチ機 9 水洗機 10 調合機 11 濃度調整槽 12 海苔抄製機 13 海苔濃度センサ 14 海苔濃度調整装置 15 表示部 16 遠隔制御部 20 生簀槽 21 排水口ストレーナ 22 排水路 31 関連データメモリ 41 水温設定部 42 水温制御部 43 冷水機 51 塩分濃度設定部 52 塩分濃度制御部 61 淡水槽 62 塩水槽 70 吸込用ストレーナ 71 吸込口 72 海水吸込管 73 海水供送管 74 ライザー管 74a 吐出口 P1、P2、P3、P4、P20 ポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔原藻を貯蔵及び/又は洗浄する貯蔵
    槽に用いられる貯蔵水及び/又は洗浄水となる海苔処理
    水の各種条件を調整制御する海苔処理水調整装置におい
    て、 前記貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度を検出して検出温
    度を出力する水温検出手段と、 前記貯蔵槽に用いる海苔処理水の温度制御の指標となる
    設定水温を設定する水温設定手段と、 前記検出水温又は設定水温に基づいて前記貯蔵槽に用い
    る海苔処理水の温度及び/又は塩分濃度を制御するため
    の制御出力手段とを備えることを特徴とする海苔処理水
    調整装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の海苔処理水調整装
    置において、 前記制御出力手段が、検出水温と設定水温とを比較し、
    当該水温比較結果に基づいて海苔処理水の温度及び/又
    は塩分濃度を制御することを特徴とする海苔処理水調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の海苔処理水
    調整装置において、 前記海苔処理水の水温と塩分濃度とが関連付けられた関
    連データを格納する関連データ記憶手段を備え、 前記制御出力手段が、検出水温、設定温度、検出塩分濃
    度及び/又は設定濃度の少なくとも一つに対応する水温
    又は塩分濃度を関連データから演算し、当該演算結果に
    基づいて海苔処理水の温度又は塩分濃度を制御すること
    を特徴とする海苔処理水調整装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいづいれかに記
    載の海苔処理水調整装置において前記検出水温、設定水
    温、検出塩分濃度及び/又は設定塩分濃度のうち少なく
    とも一つを表示する表示手段を備えることを特徴とする
    海苔処理水調整装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいづいれかに記
    載の海苔処理水調整装置において、 本体と離れた場所で塩分濃度及び海水温度の監視や制御
    の指標となる塩分の濃度の設定及び海水温度の設定がで
    きる遠隔制御手段を備えることを特徴とする海苔処理水
    調整装置。
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