JPH11186856A - 電流−電圧変換回路 - Google Patents

電流−電圧変換回路

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JPH11186856A
JPH11186856A JP9349727A JP34972797A JPH11186856A JP H11186856 A JPH11186856 A JP H11186856A JP 9349727 A JP9349727 A JP 9349727A JP 34972797 A JP34972797 A JP 34972797A JP H11186856 A JPH11186856 A JP H11186856A
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resistor
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Yoshihiro Otsuka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電流が大きくても、入力電流が小さいと
きと同様に出力誤差の小さな電流−電圧変換回路を実現
する。 【解決手段】 読み取りモードの場合、差動アンプ3の
出力は、第1スイッチ5とI−V変換用抵抗4aとを介
して、負入力端子へ負帰還される。一方、正入力端子に
は、当該抵抗4aと同一抵抗値のオフセット補償用抵抗
6aと第2スイッチ7とを介して、基準電圧VREF が印
加される。書き込みモードになると、上記両スイッチ5
・7は、連動して切り換えられ、I−V変換用抵抗4
b、および、当該抵抗4bと同一抵抗値のオフセット補
償用抵抗6bを選択する。いずれのモードであっても、
負帰還ループ中には、飽和するトランジスタが存在しな
い。また、正入力端子の電圧は、選択したI−V変換用
抵抗に応じて調整される。この結果、ゲインに拘わら
ず、出力誤差を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光した光信号に
よって生じる信号光電流を増幅する受光アンプ回路など
として用いられる電流−電圧変換回路に関し、特に、書
き込み可能なコンパクトディスクやデジタルビデオディ
スクなどを読み書きする装置に好適に用いられ、入力電
流の大小に拘わらず、誤差の小さい電流−電圧変換回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、光ディスクの読み取
り・書き込み装置で用いられる光ピックアップなどにお
いて、受光した光信号を電気信号に変換する受光アンプ
回路は、広く用いられている。例えば、図7に示す受光
アンプ回路101において、光信号を受け取ると、フォ
トダイオード102のカソード端子からアノード端子へ
向けて、光信号に応じた量の信号光電流ISCが流れる。
フォトダイオード102のカソード端子は、差動アンプ
103の負入力端子に接続されている。また、差動アン
プ103の出力は、互いに直列に接続された抵抗R10
1・R102を介して、差動アンプ103の負入力端子
へ負帰還される。これにより、受光アンプ回路101
は、信号光電流ISCをI−V(電流−電圧)変換して出
力できる。
【0003】ここで、光ディスクへデータを書き込む場
合には、読み取る場合に比べて極めて強い光を照射する
必要がある。このように、信号光電流ISCの変動範囲が
広い場合、受光アンプ回路101のゲインを一定にする
と、信号光電流ISCが大きいときに受光アンプ回路10
1が飽和して、正しくI−V変換できなくなる。したが
って、光ディスクの読み取り・書き込み装置で用いられ
る受光アンプ回路101では、I−V変換時のゲインを
変更して、受光アンプ回路101の飽和を防止するため
に、上記抵抗R101の両端を導通/遮断するスイッチ
ングトランジスタQ101が設けられている。
【0004】読み取り時のように、信号光電流ISCが小
さいときは、スイッチングトランジスタQ101が遮断
されている。この場合は、差動アンプ103、抵抗R1
02、抵抗R101によって負帰還ループが構成され
る。この結果、受光アンプ回路101の出力電圧は、V
REF +(R101 +R102 )×ISCとなり、ゲインは、大
きな値に設定される。なお、R101 ・R102 は、各抵抗
R101・R102の抵抗値であり、R101 <<R102
に設定される。
【0005】一方、書き込み時のように、信号光電流I
SCが大きいときには、スイッチングトランジスタQ10
1が導通する。これにより、負帰還ループの抵抗値が減
少し、受光アンプ回路101のゲインを小さな値に切り
換えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の受光アンプ回路では、負帰還ループ中に、スイッチ
ングトランジスタが配されるため、出力電圧に誤差が発
生するという問題を生ずる。
【0007】具体的には、スイッチングトランジスタQ
101が導通した場合、負帰還ループは、差動アンプ1
03、スイッチングトランジスタQ101および抵抗R
101によって構成される。この状態では、スイッチン
グトランジスタQ101は、飽和しているので、受光ア
ンプ回路101の出力電圧は、VREF +(R101 ×
SC)+Vsat(Q101) となり、スイッチングトランジス
タQ101の飽和電圧Vsat(Q101) 分だけ、誤差を生じ
る。
【0008】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、入力電流が大きい場合であっ
ても、入力電流が小さい場合と同様に出力誤差の小さな
電流−電圧変換回路を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
流−電圧変換回路は、上記課題を解決するために、差動
アンプと、当該差動アンプの出力端子と負入力端子との
間に設けられた第1抵抗とを有し、上記第1抵抗と負入
力端子との接続点に供給される入力電流を電圧に変換す
る電流−電圧変換回路において、以下の手段を講じたこ
とを特徴としている。
【0010】すなわち、上記第1抵抗は、複数設けられ
ており、かつ、一端が上記負入力端子へ共通接続されて
おり、ゲイン切り換え信号に基づいて、上記各第1抵抗
の他端と、上記差動アンプの出力端子とを選択的に接続
し、飽和せずに動作する第1スイッチとを備えている。
【0011】上記構成において、第1スイッチは、ゲイ
ン切り換え信号に基づいて、第1抵抗のうちの1つを選
択し、差動アンプの出力端子と接続する。これにより、
差動アンプ、第1スイッチ、および、選択された第1抵
抗によって、負帰還ループが形成され、第1抵抗と第1
スイッチとの接続点(以下では、出力端と称する)の電
圧は、入力電流に比例する電圧になる。なお、比例定
数、すなわち、電流−電圧変換回路が電流から電圧へ変
換する際のゲインは、当該第1抵抗の抵抗値によって決
定される。
【0012】ゲイン切り換え信号が第1抵抗の切り換え
を指示すると、第1スイッチは、新たな第1抵抗を選択
して、差動アンプの出力端子と接続する。これにより、
ゲイン切り換え信号によって指示された第1抵抗を含む
負帰還ループが選択され、電流−電圧変換回路のゲイン
を切り換えることができる。
【0013】ここで、上記第1スイッチは、飽和せずに
動作するので、いずれの負帰還ループを選択したとして
も、飽和デバイスを含まない安定した負帰還ループを構
成でき、例えば、スイッチングトランジスタやアナログ
スイッチなどの飽和デバイスが、負帰還ループ中に設け
られている従来技術のように、飽和電圧による誤差が発
生しない。この結果、入力電流が大きく、ゲインが小さ
な場合であっても、入力電流が小さい場合と同様に出力
誤差の小さな電流−電圧変換回路を実現できる。
【0014】また、請求項2の発明に係る電流−電圧変
換回路は、上記請求項1記載の発明の構成において、上
記差動アンプの正入力端子へ印加する電圧を調整するオ
フセット補償手段とを備え、当該オフセット補償手段に
は、一端が基準電圧に共通接続され、それぞれの抵抗値
が、対応する上記第1抵抗と同一に設定された第2抵抗
と、選択された上記第1抵抗と同一値の第2抵抗を選択
して、上記差動アンプの正入力端子に接続する第2スイ
ッチとが設けられていることを特徴としている。
【0015】当該構成によれば、第1スイッチが第1抵
抗を選択すると、第2スイッチは、当該第1抵抗と同一
の抵抗値を持つ第2抵抗を選択し、当該第2抵抗と、差
動アンプの正入力端子とを接続する。これにより、正入
力端子へ印加される電圧は、正入力端子へ流れ込む入力
バイアス電流と、選択された第2抵抗の抵抗値との積だ
け、基準電圧から低下する。
【0016】ここで、一般の差動アンプでは、正入力端
子へ流れ込む入力バイアス電流と、負入力端子へ流れ込
む入力バイアス電流とは、同じ量である。一方、出力電
圧のオフセットは、負入力端子へ流れ込む入力バイアス
電流と、第1抵抗の抵抗値との積で表される。
【0017】したがって、オフセット電圧を切り換えた
り、測定したりすることなく、オフセット補償手段は、
入力バイアス電流に起因するオフセットを相殺可能な電
圧を、上記正入力端子へ印加できる。これにより、オフ
セット補償手段は、第1スイッチがいずれの第1抵抗を
選択した場合であっても、差動アンプの入力バイアスに
起因するオフセットを確実に除去でき、電流−電圧変換
回路の出力電圧の誤差をさらに低減できる。
【0018】なお、上記構成では、上記オフセット補償
手段が差動アンプの正入力端子に接続されているため、
負入力端子側に入力される入力電流に影響を与えること
なく、オフセットを調整できる。
【0019】また、請求項3の発明に係る電流−電圧変
換回路は、請求項1または2記載の発明の構成におい
て、上記第1スイッチには、上記各第1抵抗に対応し
て、エミッタ共通接続されたトランジスタ対と、上記各
トランジスタ対のエミッタ共通接続点に所定の電流を供
給する第1定電流回路と、上記各トランジスタ対のエミ
ッタ共通接続点に入力端子が接続され、対応する第1抵
抗に出力端子が接続された第1のエミッタフォロワ回路
とが設けられており、上記各トランジスタ対を構成する
一方の第1トランジスタは、上記差動アンプの出力端子
がベース端子に接続され、他方の第2トランジスタは、
上記ゲイン切り換え信号に基づいて導通/遮断が制御さ
れることを特徴としている。
【0020】上記構成において、ゲイン切り換え信号
が、ある第1抵抗からなる負帰還ループの選択を指示し
た場合、当該第1抵抗に対応するトランジスタ対におい
て、第2トランジスタは、例えば、ベース端子に遮断電
圧が印加されるなどして遮断され、第1トランジスタが
導通する。この状態では、第1のエミッタフォロワ回路
の入力端子となるトランジスタ対の共通エミッタ接続点
の電位は、差動アンプの出力に応じて変動し、第1のエ
ミッタフォロワ回路が動作可能となる。したがって、差
動アンプの出力は、第1トランジスタ、上記第1のエミ
ッタフォロワ回路および第1抵抗を介して、負入力端子
へ負帰還される。
【0021】一方、残余のトランジスタ対では、第2ト
ランジスタは、例えば、ベース端子に電源電圧が印加さ
れるなどして導通し、第1トランジスタが遮断される。
この状態では、第1エミッタフォロワ回路の入力端子電
圧は、上記差動アンプの出力に拘わらず、例えば、第2
トランジスタのエミッタ端子電圧と略同一の電圧など、
一定の値に保たれる。この結果、第1のエミッタフォロ
ワ回路は、上記差動アンプの出力を、第1抵抗を介して
差動アンプの負入力端子へ負帰還できなくなり、負帰還
ループの形成が阻止される。
【0022】この結果、上記第1スイッチは、ゲイン切
り換え信号に応じて、負帰還ループを選択できる。加え
て、第1スイッチの入力は、第1トランジスタおよび第
1のエミッタフォロワ回路を介して出力される。したが
って、例えば、入出力間にスイッチングトランジスタを
設ける場合とは異なり、入出力間に飽和するトランジス
タを持たない。したがって、電流−電圧変換回路は、さ
らに高精度に入力電流を電圧へ変換できる。
【0023】なお、上記構成の各トランジスタ対は、第
1のエミッタフォロワ回路の入力端子を電位的に制御す
ることによって、選択されていない第1のエミッタフォ
ロワ回路の動作を停止させている。ところが、この場
合、ノイズなどによって、入力端子電圧が一時的に変動
すると、第1のエミッタフォロワ回路が不所望に動作し
て、電流−電圧変換回路の出力電圧を変動させる虞れが
ある。
【0024】これに対して、請求項4の発明に係る電流
−電圧変換回路は、請求項3記載の発明の構成におい
て、上記各第1のエミッタフォロワ回路を構成するトラ
ンジスタのエミッタには、上記ゲイン切り換え信号に連
動して、当該トランジスタに電流を供給するか否かを選
択する第2定電流回路が接続されていることを特徴とし
ている。
【0025】上記構成によれば、第2定電流回路は、ゲ
イン切り換え信号に基づいて、自らに関連する負帰還ル
ープが選択されているか否かを判定する。選択されてい
なかった場合、第2定電流回路は、電流供給を停止し
て、第1のエミッタフォロワ回路の動作を停止させる。
【0026】これにより、ノイズなどによって、入力端
子電圧が不所望に変動した場合であっても、選択されて
いない第1のエミッタフォロワ回路を確実に停止させる
ことができる。この結果、電流−電圧変換回路の出力電
圧の誤差を、さらに低減できる。
【0027】さらに、請求項5の発明に係る電流−電圧
変換回路は、請求項3または4記載の発明の構成におい
て、上記第1スイッチは、上記トランジスタ対の動作停
止が指示された時点から、所定の時間が経過した後で、
当該トランジスタ対の動作を停止させる遅延回路を備え
ていることを特徴としている。なお、遅延回路は、例え
ば、第2トランジスタのベース端子に接続されたキャパ
シタなどによって形成できる。
【0028】上記構成において、ゲイン切り換え信号が
負帰還ループの切り換えを指示した場合、これまで選択
されていたトランジスタ対の動作停止が指示され、新た
に選択されるトランジスタ対が動作を開始する。なお、
以下では、これまで選択されていた負帰還ループに関連
する部材と、新たに選択される負帰還ループに関連する
部材とを、名称に旧あるいは新を付して区別する。
【0029】ここで、遅延回路は、旧トランジスタ対の
動作停止が指示された時点から、所定の時間が経過した
後で、当該旧トランジスタ対の動作を停止させる。した
がって、旧負帰還ループは、新負帰還ループが十分に活
性化されるまで、活性状態のまま保持される。所定の時
間が経過して、旧トランジスタ対が動作を停止して、旧
負帰還ループが不活性化される。
【0030】上記構成では、旧負帰還ループは、新負帰
還ループが十分に活性化された後で、不活性化される。
したがって、不活性化する際に、例えば、第2トランジ
スタのベース端子電圧変動などに起因するノイズが発生
し、旧第1抵抗を介して負入力端子へ印加されたとして
も、新負帰還ループが活性化されているので、当該ノイ
ズを除去できる。これにより、負帰還ループの切り換え
を円滑に行うことができる。この結果、電流−電圧変換
回路において、負帰還ループ切り換え時の出力電圧変動
を抑えることができる。
【0031】一方、請求項6の発明に係る電流−電圧変
換回路は、請求項1、2、3、4または5記載の発明の
構成において、上記ゲイン切り換え信号に連動して、上
記各第1抵抗と上記差動アンプの出力端子との各接続点
の1つを選択する第3スイッチを備えていることを特徴
としている。
【0032】上記構成によれば、第1スイッチが、ある
第1抵抗を選択すると、第3スイッチは、第1スイッチ
に連動して、当該第1抵抗と差動アンプの出力端子との
接続点を選択し、当該接続点の電圧に応じた電圧を出力
する。この結果、出力端子を1つにまとめることがで
き、電流−電圧変換回路は、いずれの負帰還ループが選
択されている場合であっても、単一の出力端子から、電
流−電圧変換して生成した電圧を出力できる。
【0033】ところで、上記構成の電流−電圧変換回路
では、出力側に接続された負荷の変動によって、第1抵
抗へ流れる電流が変化すると、出力電圧に誤差を生じ
る。したがって、多くの場合、第1抵抗と、電流−電圧
変換回路の出力との間には、例えば、ボルテージフォロ
ワ回路など、インピーダンスの変換回路が設けられ、負
荷変動による誤差を削減している。
【0034】ここで、上記第3スイッチを、スイッチン
グトランジスタなどによって構成し、その後に、上記イ
ンピーダンス変換回路が設けられた場合、電流−電圧変
換回路の出力電圧には、スイッチングトランジスタの飽
和電圧の分だけ、誤差が発生する。
【0035】これに対して、請求項7の発明に係る電流
−電圧変換回路は、請求項6記載の発明の構成におい
て、 上記第3スイッチには、上記各接続点のうちの対
応する接続点の電圧が、正入力端子に印加される差動入
力部と、上記各第1抵抗のうちの対応する第1抵抗に、
正入力端子が接続された差動入力部と、上記各差動入力
部の出力を、各差動入力部の負入力端子へ負帰還する第
2のエミッタフォロワ回路と、上記ゲイン切り換え信号
に連動して、上記各差動入力部へバイアス電流を供給す
るか否かを選択する第3定電流回路とを備えていること
を特徴としている。
【0036】当該構成によれば、第3定電流回路は、ゲ
イン切り換え信号に基づいて、選択された第1抵抗に対
応する差動入力部のみへ、バイアス電流を供給する。こ
れにより、選択された差動入力部のみが動作して、当該
差動入力部と、第2のエミッタフォロワ回路とによって
負帰還回路が形成される。この結果、電流−電圧変換回
路は、選択して入力電圧を、インピーダンス変換した後
で出力できる。
【0037】上記構成では、第3スイッチと上記インピ
ーダンス変換回路とが同時に構成される。また、第3ス
イッチの入出力間には、飽和するトランジスタが存在し
ないため、当然ながら、トランジスタの飽和電圧に起因
する出力誤差も発生しない。この結果、電流−電圧変換
回路の出力電圧の誤差をさらに低減できる。
【0038】さらに、請求項8の発明に係る電流−電圧
変換回路は、請求項7記載の発明の構成において、上記
差動入力部のうちの少なくとも1つの負入力端子と上記
第2のエミッタフォロワ回路の出力端子との間には、第
3抵抗が設けられ、当該負入力端子には、第4抵抗を介
して、所定の電圧が印加されていることを特徴としてい
る。
【0039】上記構成の第3スイッチでは、少なくとも
1つの負帰還ループ中には、第3抵抗が挿入されてお
り、負入力端子には、第4抵抗を介して所定の電圧が印
加されているので、入力電圧を所定のゲインで増幅でき
る。ここで、第3および第4抵抗は、負帰還ループ毎に
設けるか否かを選択できるので、入力端子毎に、増幅時
のゲインを所望の値に設定できる。
【0040】上記構成では、電流−電圧変換回路が電流
−電圧変換する際のゲインは、第1抵抗の抵抗値と増幅
時のゲインとの積で設定されるので、第1抵抗におい
て、抵抗値の最小値に対する最大値の比率を抑えること
ができる。したがって、例えば、光ディスクの読み取り
・書き込み装置の光ピックアップ用の受光アンプ回路と
して電流−電圧変換回路を使用する場合のように、電流
−電圧変換する際のゲインが、極めて小さい値から極め
て大きい値までの広い範囲で選択される場合であって
も、小型かつ高精度の電流−電圧変換回路を実現でき
る。
【0041】また、請求項9の発明に係る電流−電圧変
換回路は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8
記載の発明の構成において、上記各第1抵抗には、それ
ぞれに並列に接続された位相補償用キャパシタが設けら
れていることを特徴としている。
【0042】上記構成では、各位相補償用キャパシタ
は、電流−電圧変換回路の位相補償を行い、電流−電圧
変換回路において、ピーキングなどの異常な動作を防止
できる。さらに、第1抵抗と位相補償用キャパシタとの
積で決定される周波数以上の信号をカットオフして帯域
制限する。この結果、高域のノイズを除去でき、電流−
電圧変換回路の出力電圧の誤差を、さらに低減できる。
【0043】なお、上記位相補償用キャパシタの構造は
種々の構造が考えられるが、上記構成では、一端が共通
接続されているため、各位相補償用キャパシタにて、共
通接続側の電極に付随する寄生容量が合計され、負入力
端子に付加される。この結果、各位相補償用キャパシタ
にて、余分な寄生容量が付加されると、負入力端子へ付
加される容量は、極めて大きくなり、電流−電圧変換回
路の動作速度を低下させる虞れがある。
【0044】これに対して、請求項10の発明に係る電
流−電圧変換回路は、請求項9記載の発明の構成におい
て、上記位相補償用キャパシタは、電極となる金属と半
導体とで絶縁膜を挟んで形成されており、金属側の電極
が上記差動アンプの負入力端子に接続されていることを
特徴としている。
【0045】上記構成の位相補償用キャパシタは、通常
の半導体製造工程と同一の工程で製造でき、差動アンプ
など、電流−電圧変換回路の他の回路と集積しやすい。
また、上記差動アンプの負入力端子には、上記構成の位
相補償用キャパシタの電極のうち、金属側の電極が接続
される。したがって、半導体側の電極を接続する場合に
比べて、負入力端子へ付加される寄生容量を削減でき、
寄生容量に起因する電流−電圧変換回路の動作速度の低
下を抑えることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係る受光アンプ回路は、例えば、
少なくとも1回の書き込み可能な光ディスクの読み取り
・書き込み装置の光ピックアップ用受光アンプ回路など
に特に好適に用いられる回路であって、光信号の光強度
を示す信号光電流が出力電圧へ変換される際のゲインを
切り換えることができる。
【0047】なお、上記光ディスクとしては、例えば、
1回だけ書き込み可能なコンパクトディスク(CD−
R)、複数回の書き込み及び消去が可能なコンパクトデ
ィスク(CD−RW)、あるいは、書き込み及び消去が
可能なデジタルビデオディスク(DVD−RAM)など
が挙げられる。また、読み取り・書き込み装置として
は、CD−Rドライバ、CD−RWドライバあるいはD
VD−RAMドライバなどが挙げられる。
【0048】具体的には、図1に示すように、上記受光
アンプ回路(電流−電圧変換回路)1は、光信号を受光
した場合、当該光信号の光強度に応じた信号光電流ISC
がカソードからアノードへ流れるフォトダイオード2
と、フォトダイオード2のカソードに負入力端子が接続
されたI−V変換用の差動アンプ3と、上記フォトダイ
オード2と差動アンプ3との接続点に、それぞれの一端
が共通接続されたI−V変換用抵抗(第1抵抗)4a・
4bと、各I−V変換用抵抗4a・4bの他端に個別接
点5a・5bが接続され、共通接点5cが上記差動アン
プ3の出力端子に接続された第1スイッチ5とを備えて
いる。なお、上記フォトダイオード2のアノードは、接
地されている。
【0049】上記I−V変換用抵抗4a・4bの抵抗値
4a・R4bは、図示しない光ディスクの読み取り・書き
込み装置において、読み取りモード時に必要なゲイン
と、書き込みモード時に必要なゲインとに応じて設定さ
れている。一般に、光ディスクの読み取り・書き込み装
置では、光ディスクへ書き込む際、読み取り時に比べ
て、より光強度の強い光が照射され、フォトダイオード
2へ入力される信号光電流ISCが大きくなる。したがっ
て、上記抵抗値R4a・R4bは、R4a>>R4bに設定され
ている。
【0050】一方、上記第1スイッチ5は、制御回路2
1からのスイッチング信号CTL1によって、いずれの
個別端子を選択するかが制御されており、個別接点5a
を選択した場合、差動アンプ3の出力から第1スイッチ
5およびI−V変換用抵抗4aを介して、差動アンプ3
の負入力端子への負帰還ループLaが形成される。同様
に、個別接点5b側が選択された場合は、差動アンプ
3、第1スイッチ5およびI−V変換用抵抗4bによっ
て負帰還ループLbが形成される。当該第1スイッチ5
は、後述するように、いずれを選択した場合であって
も、入出力間に飽和する素子を介さないように構成され
ており、常に飽和せずに動作できる。
【0051】上記構成において、読み取りモード時に
は、第1スイッチ5は、制御回路21の指示に従って、
個別接点5aを選択する。この結果、上記負帰還ループ
Laが形成され、フォトダイオード2の信号光電流ISC
は、I−V変換用抵抗4aによってI−V変換される。
この場合、個別接点5aと上記I−V変換用抵抗4aと
の接続点Aの電圧VA は、差動アンプ3の正入力端子電
圧VC および負入力端子電圧VD を基準電圧VREF とす
ると、以下の式(1)に示すように、 VA =VREF +(R4a×ISC) …(1) となる。
【0052】一方、書き込みモード時には、個別接点5
bが選択されるので、負帰還ループLbが形成され、信
号光電流ISCは、I−V変換用抵抗4bによってI−V
変換される。同様に、個別接点5bと上記I−V変換用
抵抗4bとの接続点Bの電圧VB は、差動アンプ3の両
入力端子電圧VC ・VD をVREF とすると、以下の式
(2)に示すように、 VB =VREF +(R4b×ISC) …(2) となる。
【0053】いずれの負帰還ループLa・Lbが選択さ
れた場合であっても、出力点となる各点A・Bからフォ
トダイオード2までの間には、図7に示す従来技術の場
合と異なり、飽和するスイッチが介在していない。さら
に、第1スイッチ5が飽和せずに動作するので、いずれ
の負帰還ループLa・Lbも飽和デバイスを含まずに構
成される。これらの結果、信号光電流ISCの大きさに合
わせて、受光アンプ回路1のゲインを選択可能でありな
がら、上記従来技術に比べて、当該飽和デバイスに起因
する出力電圧の誤差を削減できる。したがって、受光ア
ンプ回路1は、信号光電流ISCが大きい光ディスクの書
き込み時であっても、信号光電流ISCが小さな読み取り
時と同様、高精度にI−V変換できる。
【0054】加えて、上記構成では、フォトダイオード
2は、差動アンプ3の負入力端子のみに接続されてお
り、正入力端子と接続されていない。したがって、上記
正入力端子へ印加する電圧VC を調整することによっ
て、フォトダイオード2の動作に影響を与えることな
く、例えば、差動アンプ3の入力バイアス電流などに起
因する差動アンプ3の出力誤差を削減できる。この結
果、受光アンプ回路1は、極めて高精度に、信号光電流
SCをI−V変換できる。
【0055】ここで、本実施形態に係る受光アンプ回路
1は、上記構成に加えて、上記各I−V変換用抵抗4a
・4bのうちの対応する抵抗と同一の抵抗値を持つオフ
セット補償用抵抗(第2抵抗)6a・6bと、上記第1
スイッチ5と連動して動作する第2スイッチ7とを備え
ている。なお、上記オフセット補償用抵抗6a・6bと
第2スイッチ7とによって、特許請求の範囲に記載のオ
フセット補償手段が構成されている。
【0056】上記第2スイッチ7の個別接点7aは、上
記オフセット補償用抵抗6aを介して、基準電圧VREF
に保たれる端子REFに接続されており、個別接点7b
は、オフセット補償用抵抗6bを介して端子REFに接
続されている。また、第2スイッチ7の共通接点7c
は、上記差動アンプ3の正入力端子に接続されている。
【0057】読み取りモード時には、第2スイッチ7
は、制御回路21の指示に従って、個別接点7a側を選
択する。この結果、差動アンプ3の正入力端子の電圧V
C は、正入力端子へ流れ込むバイアス電流をIB1とする
と、以下の式(3)に示すように、 VC =VREF −(R6a×IB1) …(3) となる。なお、上式(3)において、R6aは、オフセッ
ト補償用抵抗6aの抵抗値である。
【0058】一方、上記I−V変換用抵抗4aを流れる
電流は、信号光電流ISCに比べて、差動アンプ3の負入
力端子へ流れ込むバイアス電流IB2だけ増加している。
この結果、バイアス電流IB2を考慮すると、上記点Aの
電圧VA は、上述の式(1)とは異なり、以下の式
(4)に示すように、 VA =VD +R4a×(ISC+IB2) …(4) となり、バイアス電流IB2に応じたオフセット誤差が発
生する。
【0059】ここで、差動アンプ3の入力端子間オフセ
ット電圧を無視すると、負入力端子電圧VD は、上記の
式(3)に示す正入力端子電圧VC と等しくなる。した
がって、点Aの電圧VA は、以下の式(5)に示すよう
に、 VA =VREF −(R6a×IB1)+R4a×(ISC+IB2) …(5) となる。
【0060】ここで、上式(5)において、オフセット
補償用抵抗6aの抵抗値R6aは、I−V変換用抵抗4a
の抵抗値R4aと同一である。また、差動アンプ3の正入
力端子側の入力トランジスタと、負入力端子側の入力ト
ランジスタとは整合のとれた同一特性のトランジスタを
使用しているので、通常は、IB1=IB2の関係が成立す
る。この結果、以下の式(6)に示すように、 VA =VREF +(R4a×ISC) …(6) となり、バイアス電流IB1およびIB2に起因するオフセ
ット誤差を打ち消すことができる。
【0061】同様に、書き込みモード時には、第2スイ
ッチ7は、個別接点7bを選択するので、差動アンプ3
の正入力端子の電圧VC は、以下の式(7)に示すよう
に、 VC =VREF −(R6b×IB1) …(7) となり、点Bの電圧VB は、以下の式(8)および式
(9)に示すように、 VB =VD +R4b×(ISC+IB2) …(8) VB =VREF −(R6b×IB1)+R4b×(ISC+IB2) …(9) となる。さらに、R6b=R4b、IB1=IB2なので、 VB =VREF +(R4b×ISC) …(10) となり、バイアス電流IB1およびIB2に起因するオフセ
ット誤差が打ち消される。
【0062】上記構成では、差動アンプ3の正入力端子
へ印加される電圧VC は、第2スイッチ7が上記第1ス
イッチ5に連動して、オフセット補償用抵抗6aおよび
6bの一方を選択することによって、上記負入力端子の
バイアス電流IB2に起因するオフセット誤差を打ち消し
可能な値に調整される。この結果、スイッチと抵抗とい
う比較的簡単な構成で、バイアス電流IB1・IB2による
出力電圧の誤差を打ち消すことができる。
【0063】特に、I−V変換用抵抗4a・4bおよび
オフセット補償用抵抗6a・6bを形成する際、同一の
抵抗値を持つ両抵抗の形状を同一に設定し、両抵抗を同
一基板上に集積することによって、両抵抗の特性や周囲
条件を揃えることができる。この結果、製造工程にて比
較的大きな特性バラツキが発生する場合や、周囲温度な
どの周囲条件が大きく変動する場合であっても、受光ア
ンプ回路1は、極めて高精度に、信号光電流ISCをI−
V変換できる。
【0064】また、本実施形態に係る受光アンプ回路1
では、位相補償用のキャパシタ8a・8bが、上記各I
−V変換用抵抗4a・4bに並列に設けられている。こ
れにより、受光アンプ回路1の位相が補償され、例え
ば、ピーキングなど、受光アンプ回路1の異常動作を防
止できる。
【0065】また、負帰還ループLaの高域遮断周波数
fcaは、I−V変換用抵抗4aの抵抗値R4aとキャパ
シタ8aの容量C8aとで決定され、以下の式(11)に
示すように、 fca=1/(2π×R4a×C8a) …(11) となる。同様に、負帰還ループLbの高域遮断周波数f
cbは、I−V変換用抵抗4bの抵抗値R4bとキャパシ
タ8bの容量C8bとで決定され、以下の式(12)に示
すように、 fcb=1/(2π×R4b×C8b) …(12) となる。
【0066】これにより、受光アンプ回路1は、上記各
高域遮断周波数fca・fcb以上の周波数帯域でカッ
トオフされる。ここで、上記各高域周波数fca・fc
bは、例えば、高域ノイズ成分の周波数などに応じて設
定される所定の周波数以下で、かつ、信号光電流ISC
信号成分よりも高い周波数に設定される。この帯域制限
によって、高周波領域でのノイズが削減され、受光アン
プ回路1は、信号光電流ISCの信号成分を、さらに高精
度にI−V変換できる。
【0067】加えて、R4a×C8a=R4b×C8bと設定す
れば、第1スイッチ5によって、いずれの負帰還ループ
La・Lbが選択された場合であっても、受光アンプ回
路1の高域遮断周波数を一定の値に保つことができる。
【0068】ところで、上記構成において、各キャパシ
タ8a・8bの一端は、差動アンプ3の負入力端子に共
通接続されている。したがって、各キャパシタ8a・8
bの接合容量、並びに、フォトダイオード2の接続容量
を加えた容量が、負入力端子に接続され、受光アンプ回
路1の応答速度が低下する虞れがある。
【0069】したがって、特に、速い応答速度が必要な
場合には、上記各キャパシタ8a(8b)は、例えば、
図2に示すように構成される方がよい。すなわち、P型
の半導体基板81の上には、エピタキシャル層による不
純物濃度の薄いN型半導体層82が形成されている。上
記N型半導層82のうち、キャパシタ部のエピタキシャ
ル層82aは、P型拡散層83・83によって、他のエ
ピタキシャル層82b・82bと分離されている。ま
た、エピタキシャル層82aの上面には、不純物濃度の
濃いN型半導体層(半導体)84によって、キャパシタ
8a(8b)の一方の電極が形成されており、当該N型
半導体層84の上には、キャパシタ8a(8b)の誘電
体として、例えば、厚さ約10,000nm程度の窒化
膜や酸化膜などの薄膜層(絶縁膜)85が形成されてい
る。さらに、薄膜層85の上には、キャパシタ8a(8
b)の他方の電極となる金属層(金属)86が形成され
ている。また、上記N型半導体層84の上で、かつ、上
記金属層86とは別の位置には、金属層87が形成され
ている。当該金属層87は、上記N型半導体層84とオ
ーミックコンタクトを行っており、当該N型半導体層8
4からなるキャパシタ8a(8b)の電極の取り出し口
となる。なお、上記N型半導体層82の上で、両金属膜
86および87以外の場所には、例えば、キャパシタ外
部の酸化膜などによって、厚い保護膜88が形成されて
いる。
【0070】上記構成のキャパシタ8a(8b)におい
て、金属層86からなる電極が、図1に示す差動アンプ
3の負入力端子に接続される。当該電極は、金属で形成
された電極なので、薄膜層85による容量以外の容量は
持たない。この結果、差動アンプ3の負入力端子には、
余分な容量が接続されず、受光アンプ回路1の応答速度
の低下を防止できる。
【0071】なお、これに対して、N型半導体層84に
よって形成される電極が上記負入力端子に接続される場
合は、上記薄膜層85による容量に加えて、エピタキシ
ャル層82aと半導体基板81とによって構成されるP
N接合の接合容量が、上記負入力端子に接続される。し
たがって、上述の金属層86側を接続した場合と比較す
ると、各キャパシタ8a・8bにおける上記接合容量を
合わせた容量によって、受光アンプ回路1の応答速度が
低下する。
【0072】ところで、図1に示す第1スイッチ5は、
例えば、リレーなど、機械的なスイッチによって構成す
ることもできるが、小型で動作速度の速い受光アンプ回
路1を実現するためには、電気的なスイッチによって実
現されることが望まれる。以下では、図3を参照して、
第1スイッチ5の好適な構成例について詳細に説明す
る。
【0073】すなわち、本実施形態に係る第1スイッチ
5は、個別接点5aおよび5bのそれぞれに対応して設
けられた2系統の入力回路部(トランジスタ対)51a
・51b、定電流回路部(第1定電流回路)52a・5
2b、エミッタフォロワ回路部(第1のエミッタフォロ
ワ回路)53a・53bおよび能動負荷部(第2定電流
回路)54a・54bと、スイッチング信号入力端子T
1へ与えられるスイッチング信号CTL1に基づいて、
両系統のうちの一方を選択して動作させる制御回路部5
5とを備えている。
【0074】個別接点5aに関連する第1系統におい
て、上記入力回路部51aは、エミッタ端子が共通接続
されたNPN型のトランジスタQ1a・Q2aからなる
入力トランジスタ対を備えており、上記共通のエミッタ
端子には、上記定電流回路部52aから所定の電流I1a
が供給される。当該トランジスタQ1aのベース端子
は、共通接点5cであり、図1に示す差動アンプ3の出
力端子に接続されている。一方、トランジスタQ1bの
ベース端子電圧は、制御回路部55によって制御され
る。なお、上記トランジスタQ1aが、特許請求の範囲
に記載の第1トランジスタに対応し、トランジスタQ2
aが第2トランジスタに対応する。
【0075】また、上記共通のエミッタ端子は、上記エ
ミッタフォロワ回路部53aを構成するPNP型のトラ
ンジスタQ3aのベース端子に接続されている。当該ト
ランジスタQ3aは、コレクタ端子が接地されており、
個別端子5aとなるエミッタ端子は、能動負荷部54a
を構成するトランジスタQ4aのコレクタ端子に接続さ
れている。上記トランジスタQ4aは、トランジスタQ
3aの能動負荷となり、両トランジスタQ3a・Q4a
によってエミッタフォロワ回路が構成される。
【0076】さらに、能動負荷部54aでは、ベース端
子が互いに接続されたPNP型のトランジスタQ4a・
Q5aによってカレントミラー回路が構成されている。
共通のベース端子には、トランジスタQ5bのコレクタ
端子が接続され、さらに、抵抗R1a、および、制御回
路部55のトランジスタQ6aを介して接地される。な
お、両トランジスタQ4a・Q5aのエミッタ端子に
は、電源電圧VCCが印加される。
【0077】一方、第2系統の入力回路部51b、定電
流回路部52b、エミッタフォロワ回路部53bおよび
能動負荷部54bは、上記第1系統の対応する部材と同
一の構成である。したがって、説明の便宜上、第2系統
の各部材には、対応する部材の参照符号の末尾をaから
bに変更した符号を付して、説明を省略する。例えば、
第1系統のトランジスタQ3aは、第2系統のトランジ
スタQ3bに対応しており、当該トランジスタQ3bの
エミッタ端子が個別接点5bとなる。なお、トランジス
タQ1bのベース端子は、第1系統のトランジスタQ1
aと同様に、共通接点5cである。
【0078】また、上記制御回路部55において、スイ
ッチング動作を行うNPN型のトランジスタQ7のベー
ス端子には、スイッチング信号入力端子T1が接続され
ており、図1に示す制御回路21からスイッチング信号
CTL1が印加される。当該トランジスタQ7のコレク
タ端子は、抵抗R2を介して、NPN型のトランジスタ
Q8のベース端子に接続されている。当該トランジスタ
Q8および抵抗R2は、上記トランジスタQ7の出力を
反転するためのインバータとして動作する。なお、トラ
ンジスタQ7およびQ8のエミッタ端子は、接地されて
いる。
【0079】上記トランジスタQ8のコレクタ端子は、
抵抗R3aを介して、能動負荷部54aに接続された上
記トランジスタQ6aのベース端子に接続されている。
また、トランジスタQ8のコレクタ端子は、抵抗R4a
を介して、NPN型のトランジスタQ9aのベース端子
に接続されている。当該トランジスタQ9aのコレクタ
端子には、上記入力回路部51aのトランジスタQ2a
のベース端子が接続されていると共に、抵抗R5aを介
して、電源電圧VCCが印加されている。また、トランジ
スタQ9aのエミッタ端子は、接地されており、上記抵
抗R3aおよびR4aの接続点には、抵抗R6aを介し
て、電源電圧VCCが印加されている。さらに、本実施形
態に係る第1スイッチ5では、トランジスタQ9aのコ
レクタ端子が、キャパシタ(遅延回路)C1aを介して
接地されている。
【0080】一方、制御回路部55には、上記第1系統
に関連する抵抗R3a、R4a、R5aおよびR6a、
トランジスタQ9a、並びに、キャパシタC1aと同様
に、第2系統に関連する抵抗R3b、R4b、R5bお
よびR6b、トランジスタQ9b、並びに、キャパシタ
C1bが設けられている。ただし、第1系統とは異な
り、制御回路部55は、スイッチング信号CTL1がロ
ーレベルのときに第2系統の回路へ動作を指示する。し
たがって、抵抗R3b、R4bおよびR6bの接続点
は、インバータ回路として動作する上記トランジスタQ
8のコレクタ端子ではなく、上記トランジスタQ7のコ
レクタ端子に接続されている。なお、それ以外の接続
は、第1系統の回路と同様であるため、説明を省略す
る。
【0081】上記構成の第1スイッチ5において、スイ
ッチング信号入力端子T1にハイレベル(約0.8V以
上)のスイッチング信号CTL1が印加された場合、制
御回路部55のトランジスタQ7は導通し、そのコレク
タ端子電圧がローレベル(約0.4V以下)となる。し
たがって、トランジスタQ8が遮断され、そのコレクタ
端子電圧は、ハイレベルとなる。これにより、第1系統
に関連するトランジスタQ9aは、導通し、そのコレク
タ端子電圧、すなわち、入力回路部51aのトランジス
タQ2aのベース端子電圧V2aは、ローレベルとなる。
【0082】この状態では、トランジスタQ1a・Q2
aからなるトランジスタ対において、トランジスタQ1
aのベース端子電圧VF (図1に示す差動アンプ3の出
力電圧)は、トランジスタQ2aのベース端子電圧V2a
よりも大きくなるので、トランジスタQ1aが導通(能
動)状態、トランジスタQ2aが遮断状態となる。した
がって、上記トランジスタ対に共通のエミッタ端子電圧
3aは、以下の式(13)に示すように、 V3a=VF −VBE(Q1a) …(13) となる。なお、上式(13)において、VBE(Q1a) は、
トランジスタQ1aのベース−エミッタ間電圧である。
【0083】上記電圧V3aは、エミッタフォロワ回路部
53aを構成するトランジスタQ3aのベース端子へ印
加され、トランジスタQ3aのエミッタ端子の電圧は、
個別接点5a、および、図1に示すI−V変換用抵抗4
aを介して、差動アンプ3の負入力端子へ負帰還する。
このとき、図1に示す差動アンプ3、トランジスタQ1
a、トランジスタQ3aおよびI−V変換用抵抗4aに
よって、負帰還ループLaが構成される。したがって、
トランジスタQ3aのエミッタ端子電圧、すなわち、個
別接点5aの電圧VA は、式(1)および(6)に示す
ように、VREF+R4a×ISCとなる。
【0084】一方、第2系統に関連する回路では、上記
トランジスタQ7のコレクタ端子電圧がローレベルなの
で、制御回路部55のトランジスタQ9bが遮断され、
そのコレクタ端子電圧、すなわち、入力回路部51bの
トランジスタQ2bのベース端子電圧は、ハイレベルと
なる。
【0085】この状態では、トランジスタQ1b・Q2
bからなるトランジスタ対において、トランジスタQ1
bのベース端子電圧VF は、トランジスタQ2bのベー
ス端子電圧V2bよりも小さくなる。この結果、上述の第
1系統の場合とは逆に、トランジスタQ1bが遮断状
態、トランジスタQ2aが導通状態となる。ここで、上
記トランジスタQ9bが遮断されているので、トランジ
スタQ2bのベース電流を無視すると、上記トランジス
タ対に共通のエミッタ端子電圧V3b、は、以下の式(1
4)に示すように、 V3b=VCC−VBE(Q2b) …(14) となる。なお、上式(14)において、VBE(Q2b) は、
トランジスタQ2aのベース−エミッタ間電圧である。
【0086】上記電圧V3bは、エミッタフォロワ回路部
53bのトランジスタQ3bのベース端子へ印加され
る。ここで、個別接点5bとなるトランジスタQ3bの
エミッタ端子電圧は、差動アンプ3の負入力端子電圧と
略同一であり、基準電圧VREFと略同一となる。したが
って、トランジスタQ3bは、ベース端子電圧がエミッ
タ端子電圧よりも大きくなり、遮断される。これによ
り、共通接点5cと個別接点5bとの間が遮断され、図
1に示すI−V変換用抵抗4bを含む負帰還ループLb
の形成が阻止される。
【0087】これに対して、スイッチング信号入力端子
T1へローレベルのスイッチング信号CTL1が印加さ
れる場合、各トランジスタは、ハイレベルの場合とは逆
の動作を行う。
【0088】具体的には、制御回路部55において、ト
ランジスタQ7のコレクタ端子電圧がハイレベル、トラ
ンジスタQ8のコレクタ端子電圧がローレベルとなり、
トランジスタQ9aのコレクタ端子電圧がハイレベル、
トランジスタQ9bのコレクタ端子電圧がローレベルと
なる。したがって、入力回路部51aでは、トランジス
タ対のうちのトランジスタQ2aが導通し、入力回路部
51bでは、トランジスタQ1bが導通する。この結
果、上記各共通エミッタ端子電圧V3a、V3bは、以下の
式(15)および式(16)に示すように、 V3a=VCC−VBE(Q2a) …(15) V3b=VF −VBE(Q1b) …(16) となる。なお、VBE(Q2a) 、VBE(Q1b) は、それぞれ、
トランジスタQ2aおよびQ1bのベース−エミッタ間
電圧を示している。これにより、エミッタフォロワ回路
部53aのトランジスタQ3aが遮断され、エミッタフ
ォロワ回路部53bのトランジスタQ3bが導通する。
この結果、図1に示す差動アンプ3、上記トランジスタ
Q1bおよびQ3b、並びに、I−V変換用抵抗4bに
よる負帰還ループLbが構成され、トランジスタQ3b
のエミッタ端子電圧、すなわち、個別接点5bの電圧V
B は、式(2)および(10)に示すように、VREF
4b×ISCとなる。
【0089】このように、第1スイッチ5は、スイッチ
ング信号CTL1のレベルに基づいて、第1系統のエミ
ッタフォロワ回路部53aが動作するか、あるいは、第
2系統のエミッタフォロワ回路部53bが動作するかを
制御することによって、図1に示すI−V変換用抵抗4
a・4bの一方を選択している。したがって、各個別接
点5a・5bと、共通接点5cとの間にスイッチングト
ランジスタを設ける場合とは異なり、各負帰還ループL
a・Lb中に、飽和するトランジスタなどの飽和デバイ
スを持たない。したがって、受光アンプ回路1は、より
高精度に、信号光電流ISCをI−V変換できる。
【0090】なお、本実施形態に係る第1スイッチ5で
は、後述するように、能動負荷部54a・54bのうち
の一方のみが動作して、対応するエミッタフォロワ回路
部53a・53bのみにバイアス電流を供給している
が、これに限るものではない。上述したように、エミッ
タフォロワ回路部53a・53bのトランジスタQ3a
・Q3bは、電位的に導通/遮断が制御されているの
で、各トランジスタQ3a・Q3bの導通/遮断は、上
記トランジスタQ3a・Q3bの双方にバイアス電流を
供給しても制御され、第1スイッチ5は、個別接点5a
・5bの一方を選択できる。ただし、この場合は、例え
ば、ノイズなどによって、トランジスタQ3a・Q3b
のベース端子電圧やエミッタ端子電圧が変動した場合、
各トランジスタQ3a・Q3bが不所望に導通する虞れ
がある。
【0091】これに対して、本実施形態に係る第1スイ
ッチ5において、トランジスタQ5aは、抵抗R1aお
よびトランジスタQ6aを介して接地されており、制御
回路部55は、能動負荷部54aがエミッタフォロワ回
路部53aへ電流を供給するか否かを指示できる。同様
に、制御回路部55は、トランジスタQ6bの導通/遮
断を制御することで、能動負荷部54bが動作するか否
かを選択できる。これにより、制御回路部55は、スイ
ッチング信号CTL1に基づいて、エミッタフォロワ回
路部53a・53bおよび能動負荷部54a・54bの
うち、選択した系統のみを動作させることができる。
【0092】具体的には、スイッチング信号CTL1が
ハイレベルの場合、トランジスタQ8のコレクタ端子電
圧がハイレベルとなるので、第1系統に関連するトラン
ジスタQ6aは導通している。この結果、トランジスタ
Q6aのコレクタ電流I2aは、以下の式(17)に示す
ように、 I2a=(VCC−VBE(Q5a) −Vsat(Q6a))/R1a …(17) となる。なお、上式(17)において、VBE(Q5a) は、
トランジスタQ5aのベース−エミッタ間電圧、V
sat(Q6a)は、トランジスタQ6aの飽和電圧、R1aは、
抵抗R1aの抵抗値である。
【0093】ここで、能動負荷部54aにおいて、トラ
ンジスタQ4a・Q5aは、カレントミラー回路を構成
しているので、両トランジスタQ4a・Q5aのベース
電流を無視すると、トランジスタQ4aのコレクタ電流
3aは、上記電流I2aと等しくなる。この結果、トラン
ジスタQ3aは、上記電流I3aでバイアスされ、エミッ
タフォロワ回路部53aが動作状態となる。
【0094】なお、この状態では、能動負荷部54aか
ら上記定電流I3aが供給されているので、図1に示す差
動アンプ3の負入力端子側からの電流が、I−V変換用
抵抗4bを介して、上記トランジスタQ3aへ流入する
ことは防止される。
【0095】一方、スイッチング信号CTL1がハイレ
ベルの場合、トランジスタQ7のコレクタ端子電圧がロ
ーレベルなので、第2系統に関連するトランジスタQ6
bは遮断され、トランジスタQ6bのコレクタ電流I2b
=0となる。したがって、能動負荷部54bにおいて、
トランジスタQ4bのコレクタ電流I3bも0となり、エ
ミッタフォロワ回路部53bのトランジスタQ3bは、
バイアスされない状態となる。ここで、上述したよう
に、スイッチング信号CTL1がハイレベルの場合、ト
ランジスタQ6bは、電位的にも遮断状態となってい
る。したがって、バイアス電流(I3b)を遮断すること
によって、例えば、ノイズなどが印加されても、トラン
ジスタQ3bおよびQ4bから構成されるエミッタフォ
ロワ回路を完全に遮断状態(オフ状態)に保つことがで
きる。この結果、当該エミッタフォロワ回路の電流が、
図1に示すI−V変換用抵抗4bを介して、差動アンプ
3の負入力端子へ入力することを防止できる。
【0096】これとは逆に、スイッチング信号CTL1
がローレベルの場合、トランジスタQ6aが遮断され、
トランジスタQ6bが導通する。この場合、トランジス
タQ6aのコレクタ電流I2a=0となり、トランジスタ
Q6bのコレクタ電流I2bは、以下の式(18)に示す
ように、 I2b=(VCC−VBE(Q5b) −Vsat(Q6b))/R1b …(18) となる。なお、上式(17)において、VBE(Q5b) は、
トランジスタQ5bのベース−エミッタ間電圧、V
sat(Q6b)は、トランジスタQ6bの飽和電圧、R1bは、
抵抗R1bの抵抗値である。
【0097】この結果、カレントミラー回路を構成する
トランジスタQ4b・Q5bのベース電流を無視する
と、上式(18)に示す電流I2bと同量の電流I3bによ
って、トランジスタQ3bがバイアスされ、トランジス
タQ3b・Q4bから構成されるエミッタフォロワ回路
が動作状態となる。また、トランジスタQ3aのエミッ
タ電流I3aは、0となり、トランジスタQ3aがバイア
スされない状態となる。この結果、トランジスタQ3a
・Q4aで構成されるエミッタフォロワ回路の動作を完
全に停止させ、当該エミッタフォロワ回路の電流が、図
1に示すI−V変換用抵抗4aを介して、差動アンプ3
の負入力端子へ流入することを防止できる。また、負入
力端子側の電流が、I−V変換用抵抗4bを介して、ト
ランジスタQ3bのエミッタ端子へ流入することを防止
できる。
【0098】なお、本実施形態では、後述するように、
各入力回路部51a・51bにおいて、トランジスタQ
2a・Q2bのベース端子にキャパシタC1a・C1b
が接続されており、当該ベース端子電圧変動を緩和して
いるが、これに限るものではない。例えば、両キャパシ
タC1a・C1bを省くこともできる。
【0099】ただし、この場合は、負帰還ループLa・
Lbを切り換える際、受光アンプ回路1の出力電圧が大
きく変動し、例えば、光ピックアップの駆動回路など、
受光アンプ回路1の後段に設けられた回路に悪影響を及
ぼす虞れがある。
【0100】例えば、負帰還ループLbから負帰還ルー
プLaへ切り換える場合を例にして具体的に説明する
と、切り換えを指示してから負帰還ループLaが活性化
して、負帰還ループLaの出力端の電圧VA が上述の式
(1)および(6)に示す値になるまでには、ある一定
時間の遅延が発生する。この期間中、負帰還ループLa
は、十分に活性化していないため、例えば、ノイズや他
の負帰還ループLbが差動アンプ3の負入力端子電圧を
変動させたとしても、当該変動を打ち消すことができな
い。この結果、出力電圧VA は、不所望に変動する虞れ
がある。なお、この遅延期間の長さは、例えば、エミッ
タフォロワ回路部53aの駆動能力や負荷容量などによ
って決定される。
【0101】特に、図3に示す第1スイッチ5では、こ
れまで活性化されていた負帰還ループLbが不活性化す
る際、入力回路部51bにおいて、トランジスタQ2b
のベース端子電圧V2bが急峻に上昇すると、この急峻な
変動は、トランジスタQ1b、Q2bのベース端子電圧
F 、V2bが、V2b>VF を満足する期間中に、エミッ
タフォロワ回路部53bから出力されてしまう。これに
より、図1に示す差動アンプ3の負入力端子電圧が不所
望に変動し、他方の出力電圧VA を大きく変動させる虞
れがある。
【0102】これに対して、本実施形態に係る第1スイ
ッチ5には、上記両キャパシタC1a・C1bが設けら
れており、負帰還ループLa・Lbの切り換えを円滑に
行うことができる。以下では、上記両キャパシタC1a
・C1bの動作について、詳細に説明する。
【0103】すなわち、スイッチング信号CTL1がロ
ーレベルからハイレベルへと切り換わると、第1系統に
関連するトランジスタQ9aが導通し、入力回路部51
aのトランジスタQ2aのベース端子電圧を低下させ
る。この結果、上述したように、入力回路部51aのト
ランジスタQ1a、エミッタフォロワ回路部53aのト
ランジスタQ3aおよびI−V変換用抵抗4aによっ
て、負帰還ループLaが構成される。この負帰還ループ
Laは、上述の遅延時間を経た後、活性になる。
【0104】一方、第2系統に関連するトランジスタQ
9bのベース端子電圧は、ハイレベルからローレベルへ
と切り換えられ、トランジスタQ9bのコレクタ端子電
圧がローレベルからハイレベルへ急峻に上昇しようとす
る。ところが、トランジスタQ9bのコレクタ端子に
は、キャパシタC1bが接続されており、抵抗R5bお
よびキャパシタC1bによって、時定数がR5b×C1b
積分回路が構成されている。なお、R5bは、抵抗R5b
の抵抗値、C1bはキャパシタC1bの容量をそれぞれ示
しており、上述の遅延時間に応じて設定される。
【0105】これらの数値R5bおよびC1bの一例とし
て、負帰還ループLa・Lbを円滑に切り換え可能な最
小値をシミュレーションより算出すると、例えば、R5a
=R5b=50kΩ、C1a=C1b=5pFなどの数値とな
る。なお、R5aとC1aとは、後述する抵抗R5aの抵抗
値とキャパシタC1aの容量である。
【0106】この結果、トランジスタQ9bのコレクタ
端子電圧、すなわち、入力回路部51bにおけるトラン
ジスタQ2bのベース端子電圧V2bの上昇は、緩和され
る。したがって、スイッチング信号CTL1が切り換え
られてから、上記ベース端子電圧V2bが、トランジスタ
Q1bのベース端子電圧VF を上回るまでの時間、すな
わち、図1に示す負帰還ループLbが不活性化するまで
の時間が長くなる。この結果、上記負帰還ループLb
は、負帰還ループLaが活性化するまでの期間、活性の
まま保持される。
【0107】加えて、ベース端子電圧V2bの上昇が緩和
されているので、V2b>VF の期間中に、差動アンプ3
の負入力端子電圧へ与える影響は少ない。また、V2b
Fとなる時点も遅くなっており、負帰還ループLaが
ある程度活性化している。したがって、ベース端子電圧
2bの上昇に起因する負帰還ループLaの出力電圧変動
を抑えることができる。
【0108】これらの結果、受光アンプ回路1は、負帰
還ループLbから負帰還ループLaへの移行を円滑に行
うことができる。
【0109】同様にして、抵抗値がR5aの抵抗R5a
と、容量がC1aのキャパシタC1aとによって、時定数
がR5a×C1aの積分回路が構成されている。この結果、
スイッチング信号CTL1がハイレベルからローレベル
へ切り換わる際、当該積分回路によって、トランジスタ
Q2aのベース電圧V2aの上昇は、緩和されると共に、
負帰還ループLbが活性化するまでの間、負帰還ループ
Laを活性のまま保持する。したがって、受光アンプ回
路1は、負帰還ループLaから負帰還ループLbへ円滑
に移行できる。
【0110】ここで、図1に戻って説明すると、本実施
形態に係る受光アンプ回路1は、第1スイッチ5の後段
に、当該第1スイッチ5と連動する第3スイッチ11
と、ボルテージフォロワ回路を構成する差動アンプ12
とが設けられている。これにより、受光アンプ回路1
は、第1スイッチ5が両負帰還ループLa・Lbのいず
れを選択するかに拘わらず、単一の端子OUTから出力
電圧を出力できる。
【0111】具体的には、第3スイッチ11の個別接点
11aは、負帰還ループLa選択時の出力端となる点A
に接続され、個別接点11bは、負帰還ループLb選択
時の出力端となる点Bに接続されている。また、第3ス
イッチ11の共通接点11cは、差動アンプ12の正入
力端子に接続されている。一方、差動アンプ12の負入
力端子は、差動アンプ12の出力および上記端子OUT
に接続されている。
【0112】上記構成において、図示しない読み取り・
書き込み装置が読み取りモードの場合、第3スイッチ1
1は、制御回路21の指示に従って、個別接点11aと
共通接点11cとを接続する。また、このモードでは、
第1スイッチ5が負帰還ループLaを選択している。し
たがって、上述の式(1)および式(6)に示す点Aの
電圧VA が上記差動アンプ12の正入力端子へ印加され
る。当該差動アンプ12からなるボルテージフォロワ回
路は、インピーダンス変換を行い、当該電圧VA と同一
の電圧を出力電圧VOUT として出力する。
【0113】同様に、書き込みモードの場合は、個別接
点11b側が選択される。したがって、上述の式(2)
および式(10)に示す点Bの電圧VB が差動アンプ1
2の正入力端子へ印加され、ボルテージフォロワ回路に
よって、インピーダンス変換された後、出力電圧VOUT
として出力される。
【0114】上記構成では、第3スイッチ11は、各負
帰還ループLa・Lbの出力端となる点A・点Bのうち
の上記第1スイッチ5が選択した方と、差動アンプ12
からなるボルテージフォロワ回路とを接続する。この結
果、受光アンプ回路1は、単一の端子OUTから出力電
圧VOUT を出力できる。さらに、ボルテージフォロワ回
路によってインピーダンス変換されているので、端子O
UTに接続された負荷が変動しても、出力電圧VOUT
変動を抑えることができ、受光アンプ回路1の出力誤差
を低減できる。
【0115】ここで、上記第3スイッチ11は、例え
ば、機械的スイッチによって構成することもできるが、
小型で動作速度の速い受光アンプ回路1を実現するため
には、電気的なスイッチによって実現されることが望ま
れる。以下では、好適な構成例として、図4を参照しな
がら、第3スイッチ11と差動アンプ12との双方の機
能を有する端子選択機能付きのアンプ13について説明
する。
【0116】すなわち、上記アンプ13は、スイッチン
グ信号CTL3と、その反転信号CTL3バーとに基づ
いて、個別接点11a・11bの一方を選択すると共
に、選択した個別接点の電圧をインピーダンス変換して
出力端子OUTより出力できる。
【0117】具体的には、アンプ13は、個別接点11
aに対応するトランジスタ対Q11a・Q12aと、個
別接点11bに対応するトランジスタ対Q11b・Q1
2bとを備えている。両トランジスタ対Q11a・Q1
2a、並びに、Q11b・Q12bは、NPNトランジ
スタ対であり、エミッタ共通接続されている。上記トラ
ンジスタ対Q11a・Q12aにおいて、トランジスタ
Q11aのベース端子は、図1に示す差動アンプ12の
正入力端子に対応しており、上記個別接点11aに接続
されている。また、トランジスタQ12aのベース端子
は、上記差動アンプ12の負入力端子に対応しており、
出力端子OUTに接続されている。一方、トランジスタ
対Q11b・Q12bは、トランジスタ対Q11a・Q
11bと同様に接続されており、例えば、上記正入力端
子に対応するトランジスタQ11aのベース端子は、上
記個別接点11bに接続されている。
【0118】また、上記両トランジスタ対Q11a・Q
12a並びにQ11b・Q12bは、能動負荷となるP
NPトランジスタ対Q13・Q14に接続されている。
当該トランジスタQ13・Q14は、ベース共通接続さ
れて、カレントミラー回路を構成しており、トランジス
タQ13のコレクタ端子とベース端子との間が接続され
ている。また、トランジスタQ13のコレクタ端子は、
上記正入力に対応する上記トランジスタQ11aおよび
Q11bのコレクタ端子に接続され、トランジスタQ1
4のコレクタ端子は、負入力側、すなわち、上記トラン
ジスタQ12a・Q12bのコレクタ端子に接続されて
いる。なお、トランジスタQ13およびQ14のエミッ
タ端子には、電源電圧VCCが印加される。
【0119】さらに、上記トランジスタQ14のコレク
タ端子は、NPN型のトランジスタQ15のベース端子
に接続されており、当該トランジスタQ15のエミッタ
端子は、定電流回路I11を介して接地されている。上
記トランジスタQ15と定電流回路I11は、エミッタ
フォロワ回路を構成しており、出力となるトランジスタ
Q15のエミッタ端子は、出力端子OUTと、上記負入
力側のトランジスタQ12a・Q12のベース端子とに
接続されている。なお、トランジスタQ15のコレクタ
端子には、電源電圧VCCが印加される。
【0120】一方、上記両トランジスタ対Q11a・Q
12a並びにQ11b・Q12bの電流源として、ベー
ス共通接続されたNPN型のトランジスタQ16a・Q
16bおよびQ17からなるカレントミラー回路が設け
られている。上記トランジスタQ17は、コレクタ端子
とベース端子とが接続され、定電流回路I12によって
バイアスされている。また、上記各トランジスタQ16
a・Q16b・Q17のエミッタ端子は、それぞれ、抵
抗値が互いに同一の抵抗R11a・R11b・R12を
介して接地されている。さらに、上記トランジスタQ1
6aのコレクタ端子は、上記トランジスタ対Q11a・
Q12aのエミッタ共通接続点に接続されており、同様
に、トランジスタQ16bのコレクタ端子は、上記トラ
ンジスタ対Q11b・Q12bのエミッタ共通接続点に
接続される。なお、上記トランジスタQ16a・Q16
bが特許請求の範囲に記載の第3定電流回路に対応す
る。
【0121】さらに、アンプ13は、ハイレベルのスイ
ッチング信号CTL3が印加された場合に上記トランジ
スタQ16aを動作させるために、当該トランジスタQ
16aにエミッタ共通接続されたNPN型のトランジス
タQ18aと、ベース端子とコレクタ端子とが互いに接
続されたNPN型のトランジスタQ19a・Q20a
と、当該トランジスタQ19a・Q20aをバイアスす
る定電流回路I13aと、スイッチング用のNPN型の
トランジスタQ21aとを備えている。上記トランジス
タQ18aのベース端子は、上記定電流回路I13aと
トランジスタQ19aとの接続点に接続されており、さ
らに、上記トランジスタQ21aのコレクタ端子に接続
されている。また、上記トランジスタQ21aのベース
端子には、ベース電流制限用の抵抗R13aを介して、
スイッチング信号CTL3が印加される。
【0122】一方、上記スイッチング信号CTL3の反
転信号CTL3バーがハイレベルの場合に上記トランジ
スタQ16bを動作させるために、上記トランジスタQ
18aないしQ21a、定電流回路I13a、並びに、
抵抗R13aと同様の構成のトランジスタQ18bない
しQ21b、定電流回路I13b、並びに、抵抗R13
bが設けられている。
【0123】上記構成のアンプ13において、スイッチ
ング信号CTL3がハイレベル、その反転信号CTL3
バーがローレベルの場合、スイッチング用のトランジス
タQ21aは導通する。この結果、トランジスタQ21
aのコレクタ端子電圧がローレベルとなり、トランジス
タQ18aが遮断される。この状態では、カレントミラ
ー回路を構成するトランジスタQ17・Q16aにおい
て、ベース電流を無視すると、トランジスタQ16aの
コレクタ電流は、トランジスタQ17のコレクタ電流、
すなわち、定電流回路I12が供給する電流I12と同じ
量になる。
【0124】この結果、トランジスタQ11a・Q12
a・Q13・Q14およびQ16aから構成される差動
アンプ(差動入力部)13aと、トランジスタQ15お
よび定電流回路I11からなるエミッタフォロワ回路
(第2のエミッタフォロワ回路)13cとが動作する。
ここで、当該エミッタフォロワ回路13cの出力となる
トランジスタQ15のエミッタ端子と、上記差動アンプ
13aの負入力端子となるトランジスタQ12aのベー
ス端子とが接続されているので、ボルテージフォロワ回
路が構成される。これにより、アンプ13は、個別接点
11aの電圧VAをインピーダンス変換した後、出力電
圧VOUT として出力する。
【0125】一方、個別接点11bに関連する回路で
は、上記反転信号CTL3バーがローレベルなので、ス
イッチング用のトランジスタQ21bが遮断される。こ
の状態では、トランジスタQ18bのベース端子電圧
は、2VBEとなり、トランジスタQ18bのエミッタ端
子、すなわち、トランジスタQ16bのエミッタ端子
は、VBEとなる。また、上記抵抗R11aの抵抗値R12
および上記電流I12は、図4に示す各トランジスタのベ
ース−エミッタ間電圧をVBEとすると、R12×I12<<
BEとなるように設定されている。したがって、トラン
ジスタQ16bにおいて、ベース−エミッタ間電圧は、
12×I12となり、VBEを大きく下回る。この結果、ト
ランジスタQ16bは、導通できず、上記トランジスタ
対Q11b・Q12bを含む差動アンプ13bは、動作
できない。
【0126】これとは逆に、スイッチング信号CTL3
がローレベル、その反転信号CTL3バーがハイレベル
の場合、スイッチング用のトランジスタQ21bが導通
し、トランジスタQ21aが遮断される。この結果、ス
イッチング信号CTL3がハイレベルの場合とは逆に、
トランジスタQ16aは、トランジスタ対Q11a・Q
12aへ電流を供給できず、トランジスタQ16bは、
トランジスタ対Q11b・Q12bへ電流I12を供給す
る。
【0127】この結果、トランジスタQ11b・Q12
b・Q13・Q14およびQ16bから構成される差動
アンプ13bと、トランジスタQ15および定電流回路
I11からなるエミッタフォロワ回路13cとが動作す
る。ここで、当該エミッタフォロワ回路13cの出力と
なるトランジスタQ15のエミッタ端子と、上記差動ア
ンプ13bの負入力端子となるトランジスタQ12bの
ベース端子とが接続されているので、ボルテージフォロ
ワ回路が構成される。これにより、アンプ13は、個別
接点11bの電圧VA をインピーダンス変換した後、出
力電圧VOUT として出力する。
【0128】上記構成では、図1に示す第3スイッチ1
1と差動アンプ12とを同時に構成できる。ここで、両
者を別々に構成した場合の一例として、例えば、差動ア
ンプ12の正入力端子と接続点A(B)との間に、第3
スイッチ11となるスイッチングトランジスタを設けた
場合は、正入力端子の電圧が、接続点A(B)の電圧V
A (VB )よりも、スイッチングトランジスタにおける
電圧降下分だけ低下する。この結果、受光アンプ回路1
の出力電圧VOUT に誤差が発生する。
【0129】これに対して、図4に示す構成では、第3
スイッチ11と差動アンプ12とが同時に構成されてお
り、トランジスタ対Q11a・Q12a、並びに、トラ
ンジスタQ11b・Q12bの一方に電流を供給するこ
とによって、個別接点11a・11bのうちの一方を選
択する。この結果、上記スイッチングトランジスタの電
圧降下に起因する出力電圧VOUT の誤差を削減でき、受
光アンプ回路1の精度をさらに向上できる。
【0130】なお、上記構成では、トランジスタ対Q1
1a・Q12aへ電流を供給するトランジスタQ16a
と、トランジスタ対Q11b・Q12bへ電流を供給す
るトランジスタQ16bとを制御して、各トランジスタ
対の動作/動作停止を制御しているが、これに限るもの
ではない。例えば、各トランジスタQ11a・Q12a
・Q11b・Q12bのエミッタへ、共通の電流源から
電流を供給すると共に、上記各トランジスタQ11a・
Q12a・Q11b・Q12bと、当該電流源との間
に、スイッチングトランジスタをそれぞれ設ければ、各
スイッチングトランジスタの導通/遮断を制御すること
によって、各トランジスタ対の動作/動作停止を制御で
きる。この場合は、各トランジスタ対において、両スイ
ッチングトランジスタの特性を揃えておけば、例えば、
電圧降下など、スイッチングトランジスタの影響を相殺
できる。ただし、この場合は、誤差の発生を抑えるため
には、各トランジスタ対を構成するトランジスタの特性
バラツキだけではなく、スイッチングトランジスタの特
性バラツキをも抑制する必要がある。これに対して、図
4に示す構成では、各トランジスタ対において、トラン
ジスタの特性が揃っていれば、誤差が発生しないので、
受光アンプ回路1の精度をさらに向上できる。
【0131】ところで、図1では、差動アンプ12がボ
ルテージフォロワ回路を構成する場合、すなわち、電圧
利得が1の場合を例にして説明したが、これに限らず、
差動アンプ12の電圧利得は、任意の値に設定できる。
また、図4に示すように、個別接点11aを選択したと
きと、個別接点11bを選択したときとで、異なる差動
アンプが動作する場合には、それぞれのゲインを異なる
値に設定することもできる。
【0132】具体的には、図5にアンプ14には、図4
に示す構成に加えて、トランジスタQ15のエミッタ端
子と出力端子OUTとの接続点と、トランジスタQ12
aのベース端子との間に、第3抵抗となる抵抗R14が
設けられている。また、抵抗R14とトランジスタQ1
2aとの接続点には、第4抵抗となる抵抗R15を介し
て、基準電圧VREF が印加されている。
【0133】上記構成では、スイッチング信号CTL3
がローレベル、その反転信号CTL3バーがハイレベル
の場合、図4と同様に、トランジスタQ11b・Q12
b・Q13・Q14・Q16bから構成される差動アン
プ14bが動作する。当該差動アンプ14bは、上述し
たようにボルテージフォロワ回路として動作して、個別
端子11bに印加された電圧VB をインピーダンス変換
して出力端子OUTより出力する。
【0134】一方、スイッチング信号CTL3がハイレ
ベル、その反転信号CTL3バーがローレベルの場合
は、図4と略同様に、トランジスタQ11a・Q12a
・Q13・Q14・Q16aから構成される差動アンプ
14aが動作する。ただし、当該差動アンプの出力電
圧、すなわち、トランジスタQ15のエミッタ端子電圧
は、新たに設けられた抵抗R14を介して、負入力端子
となるトランジスタQ12aのベース端子へ負帰還され
ている。この結果、図6に示すように、上記差動アンプ
14aと、抵抗R14・R15とによって、非反転型の
差動アンプが構成される。なお、図6では、トランジス
タQ15および定電流回路I11から構成され、差動ア
ンプ14aの出力段として動作するエミッタフォロワ回
路14cの図示を省略している。
【0135】上記非反転型差動アンプの出力電圧VOUT
は、以下の式(19)に示すように、 VOUT ={1+(R14/R15)}×VA +VREF …(19) となり、電圧利得Gは、両抵抗R14・R15の抵抗値
をR14・R15とすると、以下の式(20)に示すよう
に、 G=1+(R14/R15) …(20) となる。したがって、一方の端子を選択した場合にの
み、所定の電圧利得Gを有する端子選択機能付きアンプ
14を構成できる。
【0136】ここで、図1に示す受光アンプ回路1にお
いて、信号光電流ISCをI−V変換する際に必要なゲイ
ンは、読み取りモード時と書き込みモード時との間で大
きく異なるので、I−V変換用抵抗4a・4bの抵抗値
4a・R4bのみによって、両モード時のゲインを設定し
た場合、R4a>>R4bとなる。この場合、上記抵抗値R
4bが小さ過ぎると、位相補償が困難となり、出力のピー
キングを生じやすくなる。一方、抵抗値R4bが大き過ぎ
ると、I−V変換用抵抗4aの寸法が大きくなると共に
消費電力が増大する。したがって、両モード時のゲイン
が異なっている程、小型かつ精度のよい受光アンプ回路
1を実現しにくくなる。
【0137】これに対して、図5および図6に示す構成
では、アンプ14は、一方の端子を選択した場合にの
み、所定の利得Gで電圧を増幅する。この結果、両モー
ド時に必要なゲインが極めて大きく異なっている場合で
あっても、小型かつ高精度の受光アンプ回路1を実現で
きる。
【0138】なお、上記第2スイッチ7は、機械的なス
イッチでも構成できる。また、例えば、各個別接点7a
・7bと共通接点7cとの間に介在するスイッチングト
ランジスタなど、電気的なスイッチで構成してもよい。
ただし、図4に示す第3スイッチ11と同様に構成すれ
ば、入出力間に、飽和するトランジスタを配さずに、第
2スイッチ7を構成できる。したがって、電流−電圧変
換回路の誤差をさらに低減できる。
【0139】また、本実施形態では、受光アンプ回路の
ゲインが2つの値の間で切り換えられる場合について説
明しているが、これに限るものではない。所望の数のI
−V変換用抵抗を設けることによって、任意の数の値の
間でゲインを切り換えることができる。ただし、書き込
みと読み取りとの双方が可能な光ディスクを読み書きす
る場合、書き込み時と読み取り時との間で、光強度が大
きく相違する。したがって、この場合は、読み取り時と
書き込み時との2通りに切り換える方がよい。
【0140】なお、本実施形態では、受光アンプ回路を
例にして説明したが、これに限るものではない。本発明
は、入力電流の変動範囲が大きく、ゲインの切り換えを
必要とする電流−電圧変換回路に広く適用できる。
【0141】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電流−電圧変換回
路は、以上のように、電流−電圧変換用の抵抗となる第
1抵抗は、複数設けられており、かつ、一端が差動アン
プの負入力端子へ共通接続されていると共に、ゲイン切
り換え信号に基づいて、上記各第1抵抗の他端と、上記
差動アンプの出力端子とを選択的に接続し、飽和せずに
動作する第1スイッチを備えている構成である。
【0142】上記構成では、上記第1スイッチが、いず
れの負帰還ループを選択したとしても、飽和デバイスを
含まない安定した負帰還ループを構成でき、飽和電圧に
よる誤差が発生しない。それゆえ、入力電流が大きく、
ゲインが小さな場合であっても、入力電流が小さい場合
と同様に出力誤差の小さな電流−電圧変換回路を実現で
きるという効果を奏する。
【0143】請求項2の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、上記請求項1記載の発明の構成にお
いて、上記差動アンプの正入力端子へ印加する電圧を調
整するオフセット補償手段とを備え、当該オフセット補
償手段には、一端が基準電圧に共通接続され、それぞれ
の抵抗値が、対応する上記第1抵抗と同一に設定された
第2抵抗と、選択された上記第1抵抗と同一値の第2抵
抗を選択して、上記差動アンプの正入力端子に接続する
第2スイッチとが設けられている構成である。
【0144】当該構成では、第2スイッチが第1スイッ
チに連動して動作して、オフセット補償手段は、第1ス
イッチの選択に応じた電圧を正入力端子へ印加する。そ
れゆえ、差動アンプの入力バイアスに起因するオフセッ
トを確実に除去でき、電流−電圧変換回路の出力電圧の
誤差をさらに低減できるという効果を奏する。
【0145】請求項3の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項1または2記載の発明の構成
において、上記第1スイッチには、上記各第1抵抗に対
応して、エミッタ共通接続されたトランジスタ対と、当
該各トランジスタ対の出力を、対応する第1抵抗を介し
て負帰還する第1のエミッタフォロワ回路とが設けられ
ており、上記各トランジスタ対を構成する一方の第1ト
ランジスタは、上記差動アンプの出力端子がベース端子
に接続され、他方の第2トランジスタは、上記ゲイン切
り換え信号に基づいて導通/遮断が制御される構成であ
る。
【0146】上記構成では、第1スイッチの入力は、ゲ
イン切り換え信号に応じた第1トランジスタおよび第1
のエミッタフォロワ回路を介して出力され、飽和するト
ランジスタを介さずに、負帰還ループを形成できる。こ
の結果、電流−電圧変換回路は、指示されたゲインに
て、高精度に入力電流を電圧へ変換できるという効果を
奏する。
【0147】請求項4の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項3記載の発明の構成におい
て、上記各第1のエミッタフォロワ回路を構成するトラ
ンジスタのエミッタには、上記ゲイン切り換え信号に連
動して、当該トランジスタに電流を供給するか否かを選
択する第2定電流回路が接続されている構成である。
【0148】それゆえ、ノイズなどによって、入力端子
電圧が不所望に変動した場合であっても、選択されてい
ない第1のエミッタフォロワ回路を確実に停止させるこ
とができる。この結果、電流−電圧変換回路の出力電圧
の誤差を、さらに低減できるという効果を奏する。
【0149】請求項5の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項3または4記載の発明の構成
において、上記第1スイッチは、上記トランジスタ対の
動作停止が指示された時点から、所定の時間が経過した
後で、当該トランジスタ対の動作を停止させる遅延回路
を備えている構成である。
【0150】上記構成では、これまで選択されていた負
帰還ループは、新たに選択される負帰還ループが十分に
活性化された後で、不活性化される。この結果、負帰還
ループを円滑に切り換えることができ、切り換え時の出
力電圧変動を低減できるという効果を奏する。
【0151】請求項6の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項1、2、3、4または5記載
の発明の構成において、上記ゲイン切り換え信号に連動
して、上記各第1抵抗と上記差動アンプの出力端子との
各接続点の1つを選択する第3スイッチを備えている構
成である。
【0152】それゆえ、出力端子を1つにまとめること
ができ、電流−電圧変換回路は、いずれの負帰還ループ
が選択されている場合であっても、単一の出力端子か
ら、電流−電圧変換して生成した電圧を出力できるとい
う効果を奏する。
【0153】請求項7の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項6記載の発明の構成におい
て、上記第3スイッチには、上記第3スイッチには、上
記各接続点のうちの対応する接続点の電圧が、正入力端
子に印加される差動入力部と、上記各差動入力部の出力
を、各差動入力部の負入力端子へ負帰還する第2のエミ
ッタフォロワ回路と、上記ゲイン切り換え信号に連動し
て、上記各差動入力部へバイアス電流を供給するか否か
を選択する第3定電流回路とを備えている構成である。
【0154】それゆえ、第3スイッチと、上記インピー
ダンス変換回路とを同時に構成でき、飽和するトランジ
スタを介することなく、上記接続点の電圧に応じた電圧
を出力できる。この結果、電流−電圧変換回路の出力電
圧の誤差をさらに低減できるという効果を奏する。
【0155】請求項8の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項7記載の発明の構成におい
て、上記差動入力部のうちの少なくとも1つの負入力端
子と上記第2のエミッタフォロワ回路の出力端子との間
には、第3抵抗が設けられ、当該負入力端子には、第4
抵抗を介して、所定の電圧が印加されている構成であ
る。
【0156】上記構成によれば、第3スイッチにおい
て、入力端子毎に、増幅時のゲインを所望の値に設定で
き、電流−電圧変換回路が電流−電圧変換する際のゲイ
ンを、第1抵抗の抵抗値と増幅時のゲインとの積で設定
できる。この結果、第1抵抗において、抵抗値の最小値
に対する最大値の比率を抑えることができ、小型かつ高
精度の電流−電圧変換回路を実現できるという効果を奏
する。
【0157】請求項9の発明に係る電流−電圧変換回路
は、以上のように、請求項1、2、3、4、5、6、7
または8記載の発明の構成において、上記各第1抵抗に
は、それぞれに並列に接続された位相補償用キャパシタ
が設けられている構成である。
【0158】それゆえ、ピーキングなどの異常な動作を
防止すると共に、高域のノイズを除去でき、電流−電圧
変換回路の出力電圧の誤差を、さらに低減できるという
効果を奏する。
【0159】請求項10の発明に係る電流−電圧変換回
路は、以上のように、請求項9記載の発明の構成におい
て、上記位相補償用キャパシタは、電極となる金属と半
導体とで絶縁膜を挟んで形成されており、金属側の電極
が上記差動アンプの負入力端子に接続されている構成で
ある。
【0160】それゆえ、半導体側の電極を接続する場合
に比べて、負入力端子へ付加される寄生容量を削減で
き、寄生容量に起因する電流−電圧変換回路の動作速度
の低下を抑止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、受光ア
ンプ回路の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記受光アンプ回路において、キャパシタの構
造を示す断面図である。
【図3】上記受光アンプ回路において、第1スイッチの
構成例を示す回路図である。
【図4】上記受光アンプ回路において、第2スイッチお
よびボルテージフォロワ回路の構成例を示すものであ
り、端子選択機能付きアンプを示す回路図である。
【図5】上記受光アンプ回路の一変形例を示すものであ
り、上記端子選択機能付きアンプを示す回路図である。
【図6】上記端子選択機能付きアンプが一方の端子を選
択している場合を示すブロック図である。
【図7】従来例を示すものであり、受光アンプ回路の要
部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受光アンプ回路(電流−電圧変換回路) 3 差動アンプ 4a・4b I−V変換用抵抗(第1抵抗) 5 第1スイッチ 6a・6b オフセット補償用抵抗(オフセット補償
手段;第2抵抗) 7 第2スイッチ(オフセット補償手段) 8a・8b キャパシタ(位相補償用キャパシタ) 11 第3スイッチ 13a・13b・14a・14b 差動アンプ(差動入
力部) 13c・14c エミッタフォロワ回路(第2のエミッ
タフォロワ回路) 51a・51b 入力回路部(トランジスタ対) 52a・52b 定電流回路部(第1定電流回路) 53a・53b エミッタフォロワ回路(第1のエミッ
タフォロワ回路) 54a・54b 能動負荷部(第2定電流回路) 84 N型半導体層(半導体) 85 薄膜層(絶縁膜) 86 金属層(金属) C1a・C1b キャパシタ(遅延回路) R14 抵抗(第3抵抗) R15 抵抗(第4抵抗) Q11a・Q11b 第1トランジスタ Q12a・Q12b 第2トランジスタ Q16a・Q16b トランジスタ(第3定電流回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/14 10/04 10/06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】差動アンプと、当該差動アンプの出力端子
    と負入力端子との間に設けられた第1抵抗とを有し、上
    記第1抵抗と負入力端子との接続点に供給される入力電
    流を電圧に変換する電流−電圧変換回路において、 上記第1抵抗は、複数設けられており、かつ、一端が上
    記負入力端子へ共通接続されており、 ゲイン切り換え信号に基づいて、上記各第1抵抗の他端
    と、上記差動アンプの出力端子とを選択的に接続し、飽
    和せずに動作する第1スイッチとを備えていることを特
    徴とする電流−電圧変換回路。
  2. 【請求項2】上記差動アンプの正入力端子へ印加する電
    圧を調整するオフセット補償手段とを備え、 当該オフセット補償手段には、一端が基準電圧に共通接
    続され、それぞれの抵抗値が、対応する上記第1抵抗と
    同一に設定された第2抵抗と、 選択された上記第1抵抗と同一値の第2抵抗を選択し
    て、上記差動アンプの正入力端子に接続する第2スイッ
    チとが設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    電流−電圧変換回路。
  3. 【請求項3】上記第1スイッチには、上記各第1抵抗に
    対応して、エミッタ共通接続されたトランジスタ対と、
    上記各トランジスタ対のエミッタ共通接続点に所定の電
    流を供給する第1定電流回路と、上記各トランジスタ対
    のエミッタ共通接続点に入力端子が接続され、対応する
    第1抵抗に出力端子が接続された第1のエミッタフォロ
    ワ回路とが設けられており、 上記各トランジスタ対を構成する一方の第1トランジス
    タは、上記差動アンプの出力端子がベース端子に接続さ
    れ、他方の第2トランジスタは、上記ゲイン切り換え信
    号に基づいて導通/遮断が制御されることを特徴とする
    請求項1または2記載の電流−電圧変換回路。
  4. 【請求項4】上記各第1のエミッタフォロワ回路を構成
    するトランジスタのエミッタには、上記ゲイン切り換え
    信号に連動して、当該トランジスタに電流を供給するか
    否かを選択する第2定電流回路が接続されていることを
    特徴とする請求項3記載の電流−電圧変換回路。
  5. 【請求項5】上記第1スイッチは、上記トランジスタ対
    の動作停止が指示された時点から、所定の時間が経過し
    た後で、当該トランジスタ対の動作を停止させる遅延回
    路を備えていることを特徴とする請求項3または4記載
    の電流−電圧変換回路。
  6. 【請求項6】上記ゲイン切り換え信号に連動して、上記
    各第1抵抗と上記差動アンプの出力端子との各接続点の
    1つを選択する第3スイッチを備えていることを特徴と
    する請求項1、2、3、4または5記載の電流−電圧変
    換回路。
  7. 【請求項7】上記第3スイッチには、上記各接続点のう
    ちの対応する接続点の電圧が、正入力端子に印加される
    差動入力部と、 上記各差動入力部の出力を、各差動入力部の負入力端子
    へ負帰還する第2のエミッタフォロワ回路と、 上記ゲイン切り換え信号に連動して、上記各差動入力部
    へバイアス電流を供給するか否かを選択する第3定電流
    回路とを備えていることを特徴とする請求項6記載の電
    流−電圧変換回路。
  8. 【請求項8】上記差動入力部のうちの少なくとも1つの
    負入力端子と上記第2のエミッタフォロワ回路の出力端
    子との間には、第3抵抗が設けられ、当該負入力端子に
    は、第4抵抗を介して、所定の電圧が印加されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の電流−電圧変換回路。
  9. 【請求項9】上記各第1抵抗には、それぞれに並列に接
    続された位相補償用キャパシタが設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8
    記載の電流−電圧変換回路。
  10. 【請求項10】上記位相補償用キャパシタは、電極とな
    る金属と半導体とで絶縁膜を挟んで形成されており、金
    属側の電極が上記差動アンプの負入力端子に接続されて
    いることを特徴とする請求項9記載の電流−電圧変換回
    路。
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