JPH11186369A - 回転装置の位置決め装置および位置決め方法、ならびに基板の乾燥装置および回転停止位置決め方法 - Google Patents
回転装置の位置決め装置および位置決め方法、ならびに基板の乾燥装置および回転停止位置決め方法Info
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- JPH11186369A JPH11186369A JP36520897A JP36520897A JPH11186369A JP H11186369 A JPH11186369 A JP H11186369A JP 36520897 A JP36520897 A JP 36520897A JP 36520897 A JP36520897 A JP 36520897A JP H11186369 A JPH11186369 A JP H11186369A
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- servomotor
- speed
- positioning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多層薄膜加工製造プロセスにおけるウェハの
スピン乾燥処理工程の時間短縮を低コストで実現し得る
回転装置の位置決め技術を提供する。 【解決手段】 サーボモータの回転検出器からモータ1
回転毎に1パルスの信号が出力される場合において、こ
のパルス信号を高速のカウンタで読み込んで制御部に供
給する。制御部ではこのパルス信号に基づいて位置制御
を行なう。位置制御は、高速回転中のサーボモータの回
転を一度も停止させることなく、位置制御可能な回転数
n0 に減速させて行なう。そのため、位置制御が完了す
るまでの時間を短縮することがてきる。また、制御部4
の通信応答速度が早ければより高い回転数n0 で位置制
御を行なうことができ、さらなる時間短縮が可能とな
る。
スピン乾燥処理工程の時間短縮を低コストで実現し得る
回転装置の位置決め技術を提供する。 【解決手段】 サーボモータの回転検出器からモータ1
回転毎に1パルスの信号が出力される場合において、こ
のパルス信号を高速のカウンタで読み込んで制御部に供
給する。制御部ではこのパルス信号に基づいて位置制御
を行なう。位置制御は、高速回転中のサーボモータの回
転を一度も停止させることなく、位置制御可能な回転数
n0 に減速させて行なう。そのため、位置制御が完了す
るまでの時間を短縮することがてきる。また、制御部4
の通信応答速度が早ければより高い回転数n0 で位置制
御を行なうことができ、さらなる時間短縮が可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転装置の位置決
め装置および位置決め方法に関し、さらに詳細には、た
とえば半導体基板や液晶ガラス基板等のスピン乾燥を行
なうスピンドライヤにおける回転構造部分の位置決め技
術に関する。
め装置および位置決め方法に関し、さらに詳細には、た
とえば半導体基板や液晶ガラス基板等のスピン乾燥を行
なうスピンドライヤにおける回転構造部分の位置決め技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路や液晶ディスプレイ等の
多層薄膜加工製造プロセスでは、基板(以下ウェハと称
する)に付着した微小異物が製品の欠陥の原因となるた
め、その製造工程中にウェハを薬液や純水にて洗浄する
洗浄工程を加えるのが一般的である。この洗浄されたウ
ェハの乾燥方法としては、IPAベーパ乾燥方式、スピ
ン乾燥方式、エアナイフ乾燥方式が一般に知られている
が、このうちスピン乾燥方式はウェハを高速回転させ
て、回転による遠心力を利用してウェハ上の水(純水)
を吹き飛ばすことにより乾燥を行っている。
多層薄膜加工製造プロセスでは、基板(以下ウェハと称
する)に付着した微小異物が製品の欠陥の原因となるた
め、その製造工程中にウェハを薬液や純水にて洗浄する
洗浄工程を加えるのが一般的である。この洗浄されたウ
ェハの乾燥方法としては、IPAベーパ乾燥方式、スピ
ン乾燥方式、エアナイフ乾燥方式が一般に知られている
が、このうちスピン乾燥方式はウェハを高速回転させ
て、回転による遠心力を利用してウェハ上の水(純水)
を吹き飛ばすことにより乾燥を行っている。
【0003】この乾燥工程を実現する装置としてのスピ
ンドライヤは、たとえば図3に示すように、ウェハWを
保持するテーブルaと、このテーブルaを回転させるサ
ーボモータbと、このサーボモータbの回転を制御する
コントローラ(制御部)cとを主要部として構成され、
上記サーボモータbとテーブルaとが回転軸dで連結さ
れている。
ンドライヤは、たとえば図3に示すように、ウェハWを
保持するテーブルaと、このテーブルaを回転させるサ
ーボモータbと、このサーボモータbの回転を制御する
コントローラ(制御部)cとを主要部として構成され、
上記サーボモータbとテーブルaとが回転軸dで連結さ
れている。
【0004】そして、このサーボモータbの回転制御
は、上記コントローラcの回転数制御部eと位置制御部
fとで行なわれており、回転数制御部eではサーボモー
タbの実回転数を検出して、この実回転数に基づいてサ
ーボモータbの回転数を目標回転数にフィードバック制
御している。また、上記位置制御部fでは、上記回転軸
dと同軸状に一体回転する回転円板g上に設けられた原
点検出用のスリットの位置を検出するセンサ(たとえば
フォトセンサ)hからの検出信号に基づいてサーボモー
タbの位置制御を行なっている。なお、図3において、
iはウェハWを把持するためのチャッキングアームを示
しており、また、図4は上記回転円板gの平面視を示し
ている。
は、上記コントローラcの回転数制御部eと位置制御部
fとで行なわれており、回転数制御部eではサーボモー
タbの実回転数を検出して、この実回転数に基づいてサ
ーボモータbの回転数を目標回転数にフィードバック制
御している。また、上記位置制御部fでは、上記回転軸
dと同軸状に一体回転する回転円板g上に設けられた原
点検出用のスリットの位置を検出するセンサ(たとえば
フォトセンサ)hからの検出信号に基づいてサーボモー
タbの位置制御を行なっている。なお、図3において、
iはウェハWを把持するためのチャッキングアームを示
しており、また、図4は上記回転円板gの平面視を示し
ている。
【0005】そして、この種の装置を用いた乾燥工程で
は、ウェハWの乾燥時に上記テーブルaを所定の回転数
(たとえば、3,000rpm)で回転させ(回転数制
御)てウェハW上の純水を遠心除去するのに加えて、こ
の乾燥工程の前後において図外の搬送装置との間でウェ
ハWの受け渡しを行なうためにテーブルaの位置合わせ
が行なわれる。
は、ウェハWの乾燥時に上記テーブルaを所定の回転数
(たとえば、3,000rpm)で回転させ(回転数制
御)てウェハW上の純水を遠心除去するのに加えて、こ
の乾燥工程の前後において図外の搬送装置との間でウェ
ハWの受け渡しを行なうためにテーブルaの位置合わせ
が行なわれる。
【0006】すなわち、この受け渡しの際に、上記搬送
装置の受け渡し用のチャッキングアーム(図示せず)と
テーブルaに設けられたチャッキングアームiとが相互
にぶつからないようにテーブルaの位置制御が行なわれ
ている。具体的には、図5に示すように、純水で洗浄さ
れたウェハWはまずスピン乾燥に必要な所定時間(図示
例では15秒)だけ高速回転された後、サーボモータb
を一旦停止させる(図中Pで示す部分)。そして、再び
サーボモータbを、上記テーブルaの位置合わせに必要
な位置決め精度が得られる回転数nで回転させ、その状
態で上記センサhで検出されたスリットの位置から基準
となる原点を検出して上記テーブルaの位置決め処理を
行なっている。
装置の受け渡し用のチャッキングアーム(図示せず)と
テーブルaに設けられたチャッキングアームiとが相互
にぶつからないようにテーブルaの位置制御が行なわれ
ている。具体的には、図5に示すように、純水で洗浄さ
れたウェハWはまずスピン乾燥に必要な所定時間(図示
例では15秒)だけ高速回転された後、サーボモータb
を一旦停止させる(図中Pで示す部分)。そして、再び
サーボモータbを、上記テーブルaの位置合わせに必要
な位置決め精度が得られる回転数nで回転させ、その状
態で上記センサhで検出されたスリットの位置から基準
となる原点を検出して上記テーブルaの位置決め処理を
行なっている。
【0007】ここで、上記位置決めに必要な精度が得ら
れる回転数nは、n=60×X/(Δt/1000×π
D)として求められる(なお、Xはスリット幅、Δtは
センサhの応答速度、Dは回転円板gの径を示してい
る)。そして、この種のスピンドライヤでの一般的な数
値をこの式に代入すると、たとえば、上記位置決めに必
要な精度が±1mm(すなわち、上記スリット幅Xが2
mm)で、使用される検出センサhの応答速度Δtが5
0m秒、回転円板gの直径Dが100mmの場合には、
上記回転数nは7.6rpmとなる。そして、上記位置
決めには上記回転円板gを最大1回転させて原点を検出
する必要があることから、回転数nが7.6rpmであ
ればサーボモータbの1回転Tには7.9秒が必要とな
る。
れる回転数nは、n=60×X/(Δt/1000×π
D)として求められる(なお、Xはスリット幅、Δtは
センサhの応答速度、Dは回転円板gの径を示してい
る)。そして、この種のスピンドライヤでの一般的な数
値をこの式に代入すると、たとえば、上記位置決めに必
要な精度が±1mm(すなわち、上記スリット幅Xが2
mm)で、使用される検出センサhの応答速度Δtが5
0m秒、回転円板gの直径Dが100mmの場合には、
上記回転数nは7.6rpmとなる。そして、上記位置
決めには上記回転円板gを最大1回転させて原点を検出
する必要があることから、回転数nが7.6rpmであ
ればサーボモータbの1回転Tには7.9秒が必要とな
る。
【0008】一方、サーボモータbで乾燥に必要な高速
回転を得る際の回転加速度はウェハWと上記アームiと
の接触等のダメージを考慮して、加速時も減速時も1,
000rpm/秒とされている。すなわち、上記3,0
00rpmを得るためには図5に示すように3秒必要で
あり、また、この状態から減速して停止させるのにも同
様に3秒必要である。
回転を得る際の回転加速度はウェハWと上記アームiと
の接触等のダメージを考慮して、加速時も減速時も1,
000rpm/秒とされている。すなわち、上記3,0
00rpmを得るためには図5に示すように3秒必要で
あり、また、この状態から減速して停止させるのにも同
様に3秒必要である。
【0009】したがって、このような従来方法によれ
ば、図5にも示されるように、一枚のウェハWの乾燥処
理(回転数制御〜位置制御まで)を行なうにあたり、加
速時に3秒、乾燥時に15秒、減速時に3秒、位置合わ
せ時に最大7.9秒の合計28.9秒が必要となり、上
記ウェハWの受け渡しにかかる時間を合わせれば、結果
的には30秒から1分程度の時間が必要であった。
ば、図5にも示されるように、一枚のウェハWの乾燥処
理(回転数制御〜位置制御まで)を行なうにあたり、加
速時に3秒、乾燥時に15秒、減速時に3秒、位置合わ
せ時に最大7.9秒の合計28.9秒が必要となり、上
記ウェハWの受け渡しにかかる時間を合わせれば、結果
的には30秒から1分程度の時間が必要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法では、一枚のウェハWを処理するのに時間
がかかり過ぎるという問題があった。
うな従来方法では、一枚のウェハWを処理するのに時間
がかかり過ぎるという問題があった。
【0011】すなわち、多層薄膜加工製造装置は数億円
を越える高額の装置であるため、装置費用を大幅に上げ
ることなく処理時間を短縮、すなわち生産数量を向上さ
せることが強く要請される。ところが、上記従来方法で
は、乾燥後の位置決め処理だけで最大7.9秒かかるた
め、乾燥終了時から上記位置決め処理の完了時までに必
要な時間は減速時の3秒を加算して最大約10.9秒
(平均7秒)かかることとなる。これは、乾燥に必要な
時間(15秒)と比較するとその40%〜60%程度に
相当する一方、乾燥に必要な時間の短縮は望めないた
め、この位置決め処理にかかる時間の短縮が強く望まれ
る。
を越える高額の装置であるため、装置費用を大幅に上げ
ることなく処理時間を短縮、すなわち生産数量を向上さ
せることが強く要請される。ところが、上記従来方法で
は、乾燥後の位置決め処理だけで最大7.9秒かかるた
め、乾燥終了時から上記位置決め処理の完了時までに必
要な時間は減速時の3秒を加算して最大約10.9秒
(平均7秒)かかることとなる。これは、乾燥に必要な
時間(15秒)と比較するとその40%〜60%程度に
相当する一方、乾燥に必要な時間の短縮は望めないた
め、この位置決め処理にかかる時間の短縮が強く望まれ
る。
【0012】なお、かかる要請に答える方法として、上
記位置決め処理時の回転数nを上昇させることが考えら
れる。すなわち、上記回転円板に幅の異なる大小二つの
スリット(小さいスリットは従来のものと同じ幅)を設
け、位置制御の開始当初に前述の回転数より高い回転数
で幅の大きいスリットに基づく制御を行なった後に幅の
小さいスリットに基づいて前述の回転数で制御を行なう
ように構成することが考えられる。しかし、このよう
に、位置決め処理時の回転数を2段階設定することによ
り位置制御全体の所要時間を短縮を図っても、位置決め
処理を開始する前に一旦サーボモータの回転を停止させ
ている点では従来方法と同じであるため、大幅な時間短
縮は見込めない。
記位置決め処理時の回転数nを上昇させることが考えら
れる。すなわち、上記回転円板に幅の異なる大小二つの
スリット(小さいスリットは従来のものと同じ幅)を設
け、位置制御の開始当初に前述の回転数より高い回転数
で幅の大きいスリットに基づく制御を行なった後に幅の
小さいスリットに基づいて前述の回転数で制御を行なう
ように構成することが考えられる。しかし、このよう
に、位置決め処理時の回転数を2段階設定することによ
り位置制御全体の所要時間を短縮を図っても、位置決め
処理を開始する前に一旦サーボモータの回転を停止させ
ている点では従来方法と同じであるため、大幅な時間短
縮は見込めない。
【0013】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、多層薄膜加工製
造プロセスにおけるウェハのスピン乾燥処理工程の時間
短縮を低コストで実現し得る回転装置の位置決め技術を
提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、多層薄膜加工製
造プロセスにおけるウェハのスピン乾燥処理工程の時間
短縮を低コストで実現し得る回転装置の位置決め技術を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明者は、従来サーボモータの回転を一旦停止さ
せて行なっていたテーブルの位置制御を、サーボモータ
を停止させることなく行なわせることによりスピン乾燥
処理工程に必要な時間を大幅に短縮できること、およ
び、汎用のサーボモータにはモータの回転速度および回
転方向を検出するための回転検出部が付属されることが
あり、この回転検出部ではモータが1回転する毎にいわ
ゆるZ相のパルスが出力されていることに着目した。
め、本発明者は、従来サーボモータの回転を一旦停止さ
せて行なっていたテーブルの位置制御を、サーボモータ
を停止させることなく行なわせることによりスピン乾燥
処理工程に必要な時間を大幅に短縮できること、およ
び、汎用のサーボモータにはモータの回転速度および回
転方向を検出するための回転検出部が付属されることが
あり、この回転検出部ではモータが1回転する毎にいわ
ゆるZ相のパルスが出力されていることに着目した。
【0015】すなわち、回転検出部を備えたサーボモー
タでは、上記モータの回転軸と同心円状に内外二列のス
リットがそれぞれ周方向位置を相互にずらして複数設け
られ、これらのスリットの検出信号(A相およびB相の
パルス信号)をカウントしてその遷移によりモータの回
転速度および回転方向が検出するものが提供されている
が、その場合、モータの回転方向が変わった場合におい
ても上記回転速度の検出が正常に行なわれるように、上
記内外二列のスリットとは別に1個のスリットが設けら
れ、モータが1回転する毎にこのスリットを検出して上
記A相およびB相のパルス信号のカンウトをリセットす
るZ相のパルス信号が発せられている。
タでは、上記モータの回転軸と同心円状に内外二列のス
リットがそれぞれ周方向位置を相互にずらして複数設け
られ、これらのスリットの検出信号(A相およびB相の
パルス信号)をカウントしてその遷移によりモータの回
転速度および回転方向が検出するものが提供されている
が、その場合、モータの回転方向が変わった場合におい
ても上記回転速度の検出が正常に行なわれるように、上
記内外二列のスリットとは別に1個のスリットが設けら
れ、モータが1回転する毎にこのスリットを検出して上
記A相およびB相のパルス信号のカンウトをリセットす
るZ相のパルス信号が発せられている。
【0016】本発明の回転装置の位置決め装置は、この
Z相のパルス信号を利用したものであって、回転検出器
を備えたサーボモータと、上記回転検出器からモータが
1回転する毎に出力されるパルス信号(Z相のパルス信
号)を計数して2値データとして出力するカウンタと、
上記カウンタからの2値データを上記サーボモータの位
置情報として取り込み、この位置情報に基づいて上記サ
ーボモータの位置制御を行なう制御部とを備えたことを
特徴とし、より具体的には、上記カウンタが上記回転検
出器から出力されるパルス信号より高速の周期をもった
パルス信号を読み取り可能に構成される。
Z相のパルス信号を利用したものであって、回転検出器
を備えたサーボモータと、上記回転検出器からモータが
1回転する毎に出力されるパルス信号(Z相のパルス信
号)を計数して2値データとして出力するカウンタと、
上記カウンタからの2値データを上記サーボモータの位
置情報として取り込み、この位置情報に基づいて上記サ
ーボモータの位置制御を行なう制御部とを備えたことを
特徴とし、より具体的には、上記カウンタが上記回転検
出器から出力されるパルス信号より高速の周期をもった
パルス信号を読み取り可能に構成される。
【0017】したがって、本発明においては、このよう
な回転装置の位置決め装置を用いることにより、上記サ
ーボモータが運転中に上記回転検出器から出力されるパ
ルス信号は、常に上記カウンタによって計数され2値デ
ータとして上記制御部に与えられる。したがって、上記
制御部ではこのカウンタからの出力信号を受信すること
により、モータの原点を検出することが可能となり常に
モータの位置制御が可能な状態とされる。
な回転装置の位置決め装置を用いることにより、上記サ
ーボモータが運転中に上記回転検出器から出力されるパ
ルス信号は、常に上記カウンタによって計数され2値デ
ータとして上記制御部に与えられる。したがって、上記
制御部ではこのカウンタからの出力信号を受信すること
により、モータの原点を検出することが可能となり常に
モータの位置制御が可能な状態とされる。
【0018】ところで、ウェハのスピン乾燥において
は、上述したようにウェハを保持するテーブルの回転数
は毎分3,000回転程度とされることが多いが、この
場合、たとえば図1に示すように、上記検出器からモー
タ1回転毎に出力されるパルス信号の周期Δt2 は20
m秒となり、その際のパルス幅Δt3 は極めて短いもの
となる。そのため、上記カウンタから出力される2値デ
ータのパルス幅Δt1 も同様に極めて短いものとなる
が、上記制御部の通信応答速度は通常数m秒程度であ
り、このカウンタからの出力信号を受信しても応答に遅
れを生じ、正確な位置制御を行なうことができない。
は、上述したようにウェハを保持するテーブルの回転数
は毎分3,000回転程度とされることが多いが、この
場合、たとえば図1に示すように、上記検出器からモー
タ1回転毎に出力されるパルス信号の周期Δt2 は20
m秒となり、その際のパルス幅Δt3 は極めて短いもの
となる。そのため、上記カウンタから出力される2値デ
ータのパルス幅Δt1 も同様に極めて短いものとなる
が、上記制御部の通信応答速度は通常数m秒程度であ
り、このカウンタからの出力信号を受信しても応答に遅
れを生じ、正確な位置制御を行なうことができない。
【0019】そこで、このような制御部の通信応答速度
を越える高速回転状態からの位置制御にあたり、本発明
の回転装置の位置決め方法では、上記サーボモータの回
転を減速させ、上記制御部が上記カウンタからの2値デ
ータに応答可能な回転数で上記サーボモータの回転数を
安定させ、その状態で制御部が位置決め処理を行なうこ
とを特徴とする。
を越える高速回転状態からの位置制御にあたり、本発明
の回転装置の位置決め方法では、上記サーボモータの回
転を減速させ、上記制御部が上記カウンタからの2値デ
ータに応答可能な回転数で上記サーボモータの回転数を
安定させ、その状態で制御部が位置決め処理を行なうこ
とを特徴とする。
【0020】すなわち、本発明では、制御部として通信
応答速度の早い装置を用いることで従来より高速での位
置制御を実現するもので、たとえば、通信応答速度が5
m秒の制御部を用いると、上述のように従来の検出セン
サの応答速度Δtが50m秒程度であったことと比較す
ると、位置制御の応答速度は約1/10となる。そし
て、この応答速度の上昇にともなって位置制御時の回転
数も従来より10倍の76rpmとすることが可能とな
り、位置制御にかかる時間を大幅に短縮することができ
る。しかも、本発明では、回転検出器からのパルス信号
が常に制御部に与えられているから、従来のように位置
制御に際して一旦回転を停止させることなく高速回転状
態から回転数を減少させるだけで連続して位置制御を行
なうことができ、この点でも位置制御にかかる時間の大
幅な短縮が可能となる。
応答速度の早い装置を用いることで従来より高速での位
置制御を実現するもので、たとえば、通信応答速度が5
m秒の制御部を用いると、上述のように従来の検出セン
サの応答速度Δtが50m秒程度であったことと比較す
ると、位置制御の応答速度は約1/10となる。そし
て、この応答速度の上昇にともなって位置制御時の回転
数も従来より10倍の76rpmとすることが可能とな
り、位置制御にかかる時間を大幅に短縮することができ
る。しかも、本発明では、回転検出器からのパルス信号
が常に制御部に与えられているから、従来のように位置
制御に際して一旦回転を停止させることなく高速回転状
態から回転数を減少させるだけで連続して位置制御を行
なうことができ、この点でも位置制御にかかる時間の大
幅な短縮が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0022】本発明に係る一実施形態の回転装置の位置
制御装置を図1に示し、図1に示す位置制御装置は、ウ
ェハWの製造工程に設けられるスピンドライヤ(基板の
乾燥装置)の回転駆動部分に適用したものである。
制御装置を図1に示し、図1に示す位置制御装置は、ウ
ェハWの製造工程に設けられるスピンドライヤ(基板の
乾燥装置)の回転駆動部分に適用したものである。
【0023】このスピンドライヤ1は、半導体集積回路
や液晶ディスプレイ等の多層薄膜加工製造プロセスにお
いて、ウェハのウェット洗浄工程に続いて設けられるも
のであって、図外の搬送装置によって搬送されるウェハ
Wをスピン乾燥するものである。
や液晶ディスプレイ等の多層薄膜加工製造プロセスにお
いて、ウェハのウェット洗浄工程に続いて設けられるも
のであって、図外の搬送装置によって搬送されるウェハ
Wをスピン乾燥するものである。
【0024】より具体的には、このスピンドライヤ1
は、ウェハWを載置するためのテーブル2と、このテー
ブル2を回転させるためのサーボモータ3と、このサー
ボモータ3の回転を制御する制御部4とを主要部として
構成され、上記サーボモータ3とテーブル2とが回転軸
5を介して連結されている。また、テーブル2には、上
記搬送装置によりウェット洗浄工程から搬送されるウェ
ハWをテーブル2上に保持するためのチャッキングアー
ム6が設けられ、さらにこのテーブル2の外周付近に
は、該テーブル2が回転することによりウェハWから飛
散する水分が外部に飛び散らないようにケーシング7が
設けられている。なお、図に示す8は該ケーシング7を
上記回転軸5上に保持するための軸受を示している。
は、ウェハWを載置するためのテーブル2と、このテー
ブル2を回転させるためのサーボモータ3と、このサー
ボモータ3の回転を制御する制御部4とを主要部として
構成され、上記サーボモータ3とテーブル2とが回転軸
5を介して連結されている。また、テーブル2には、上
記搬送装置によりウェット洗浄工程から搬送されるウェ
ハWをテーブル2上に保持するためのチャッキングアー
ム6が設けられ、さらにこのテーブル2の外周付近に
は、該テーブル2が回転することによりウェハWから飛
散する水分が外部に飛び散らないようにケーシング7が
設けられている。なお、図に示す8は該ケーシング7を
上記回転軸5上に保持するための軸受を示している。
【0025】そして、本発明で用いられるサーボモータ
3は回転検出器9を備えており、この回転検出器9から
モータが1回転する毎に1パルスのパルス信号が発せら
れるように構成されている。すなわち、本発明で用いら
れるサーボモータ3としては、汎用サーボモータとして
従来より周知のものであって、特に、いわゆるA相,B
相およびZ相のパルスを発生する回転検出器9を備えた
ものが好適に使用される。
3は回転検出器9を備えており、この回転検出器9から
モータが1回転する毎に1パルスのパルス信号が発せら
れるように構成されている。すなわち、本発明で用いら
れるサーボモータ3としては、汎用サーボモータとして
従来より周知のものであって、特に、いわゆるA相,B
相およびZ相のパルスを発生する回転検出器9を備えた
ものが好適に使用される。
【0026】具体的には、この回転検出器9は、いわゆ
るインクリメント方式の回転検出器であって、図示しな
いが、サーボモータ3の回転駆動部と同軸上に該回転駆
動部と一体回転可能な回転円板が設けられる。そして、
この回転円板には内外二列のスリット(A相およびB相
パルスの発生用のスリット)がそれぞれ位相差が90°
となるように周方向位置を相互にずらして複数設けられ
るとともに、これらのスリットとは別に1個のスリット
(Z相パルスの発生用スリット)が設けられ、サーボモ
ータ3の回転にともなって回転するこれらのスリットを
フォトエンコーダにより読み取るように構成され、それ
ぞれのスリットによって発生したパルス信号がA相,B
相およびZ相のパルス信号として出力されるよう構成さ
れている。
るインクリメント方式の回転検出器であって、図示しな
いが、サーボモータ3の回転駆動部と同軸上に該回転駆
動部と一体回転可能な回転円板が設けられる。そして、
この回転円板には内外二列のスリット(A相およびB相
パルスの発生用のスリット)がそれぞれ位相差が90°
となるように周方向位置を相互にずらして複数設けられ
るとともに、これらのスリットとは別に1個のスリット
(Z相パルスの発生用スリット)が設けられ、サーボモ
ータ3の回転にともなって回転するこれらのスリットを
フォトエンコーダにより読み取るように構成され、それ
ぞれのスリットによって発生したパルス信号がA相,B
相およびZ相のパルス信号として出力されるよう構成さ
れている。
【0027】本発明では、これらのパルス信号のうち、
特にモータが1回転する毎に1パルスが発生するZ相の
パルス信号が位置制御用の原点検出信号として用いら
れ、このZ相のパルス信号がカウンタ10を介して上記
制御部4に供給されるように構成されている。
特にモータが1回転する毎に1パルスが発生するZ相の
パルス信号が位置制御用の原点検出信号として用いら
れ、このZ相のパルス信号がカウンタ10を介して上記
制御部4に供給されるように構成されている。
【0028】ここで用いられるカウンタ10としては、
回転検出器9から出力されるZ相のパルス信号より高速
の周期をもったパルス信号を読み取り可能なものが用い
られる。たとえば、最近ではパルス幅が5μ秒で周期が
5m秒程度のパルス信号を読み取り可能なカウンタが提
供されているが、このような高速処理が可能なカウンタ
を用いることが好ましい。
回転検出器9から出力されるZ相のパルス信号より高速
の周期をもったパルス信号を読み取り可能なものが用い
られる。たとえば、最近ではパルス幅が5μ秒で周期が
5m秒程度のパルス信号を読み取り可能なカウンタが提
供されているが、このような高速処理が可能なカウンタ
を用いることが好ましい。
【0029】また、上記制御部4は、上記サーボモータ
3の回転を制御するためのコントローラであって、上記
回転検出器9から出力されるA相およびB相のパルス信
号に基づいてモータの回転速度および回転方向の制御
(回転数制御)を行なうとともに、上記カウンタ10か
ら出力される2値データに基づいて後述するモータの位
置制御を行なうものである。また、この制御部4はマイ
クロコンピュータで構成され、上記回転数および位置制
御に基づいて回転速度等を指令する駆動指令を上記サー
ボモータ3に対してして与えるものである。なお、この
制御部4としては、現状では通信応答速度が5m秒程度
のものが好適に使用される。
3の回転を制御するためのコントローラであって、上記
回転検出器9から出力されるA相およびB相のパルス信
号に基づいてモータの回転速度および回転方向の制御
(回転数制御)を行なうとともに、上記カウンタ10か
ら出力される2値データに基づいて後述するモータの位
置制御を行なうものである。また、この制御部4はマイ
クロコンピュータで構成され、上記回転数および位置制
御に基づいて回転速度等を指令する駆動指令を上記サー
ボモータ3に対してして与えるものである。なお、この
制御部4としては、現状では通信応答速度が5m秒程度
のものが好適に使用される。
【0030】しかして、このようにして構成されてなる
スピンドライヤ1の動作について図1および図2に基づ
いて説明する。
スピンドライヤ1の動作について図1および図2に基づ
いて説明する。
【0031】(1) まず、上記サーボモータ3を停止させ
た状態、すなわちテーブル2が停止した状態で、図外の
搬送装置のチャッキングアームに保持されたウェハWが
上記テーブル2上に載置されるとともに、テーブル2の
チャッキングアーム6がこのウェハWを把持して上記ウ
ェハWがテーブル2上に保持される(ウェハWの受け渡
し)。
た状態、すなわちテーブル2が停止した状態で、図外の
搬送装置のチャッキングアームに保持されたウェハWが
上記テーブル2上に載置されるとともに、テーブル2の
チャッキングアーム6がこのウェハWを把持して上記ウ
ェハWがテーブル2上に保持される(ウェハWの受け渡
し)。
【0032】(2) そして、ウェハWがテーブル2上に保
持されると、上記制御部4からサーボモータ3に対して
回転開始を指令する駆動指令が発せられ、サーボモータ
3が回転を開始し、所定の回転数(ウェハWのスピン乾
燥に必要な回転数)に達するまで回転速度が加速され
る。この場合の回転加速度は、図示例では1,000r
pm/秒とされるが、これはあまり急激な加速を行なう
とウェハWの表面にチャッキングアーム6との接触によ
るキズが入ることがあるので、そのようなキズの発生を
防止するためである。したがって、加速時のみならず減
速時においても同様の減速が行なわれる。そのため、上
記所定回転数が3,000rpmとされる場合、回転開
始から上記所定回転数に達するまでには3秒必要とな
る。
持されると、上記制御部4からサーボモータ3に対して
回転開始を指令する駆動指令が発せられ、サーボモータ
3が回転を開始し、所定の回転数(ウェハWのスピン乾
燥に必要な回転数)に達するまで回転速度が加速され
る。この場合の回転加速度は、図示例では1,000r
pm/秒とされるが、これはあまり急激な加速を行なう
とウェハWの表面にチャッキングアーム6との接触によ
るキズが入ることがあるので、そのようなキズの発生を
防止するためである。したがって、加速時のみならず減
速時においても同様の減速が行なわれる。そのため、上
記所定回転数が3,000rpmとされる場合、回転開
始から上記所定回転数に達するまでには3秒必要とな
る。
【0033】(3) そして、所定回転数に達するとウェハ
Wの乾燥に必要な時間だけこの回転数が維持される。こ
こでは、ウェハWの乾燥に必要な時間として15秒間こ
の状態を維持する旨の駆動指令が与えられている。つま
り、この15秒間は、上記制御部4において所定回転数
を維持するようにフィードバック制御(回転数制御)が
行なわれる。
Wの乾燥に必要な時間だけこの回転数が維持される。こ
こでは、ウェハWの乾燥に必要な時間として15秒間こ
の状態を維持する旨の駆動指令が与えられている。つま
り、この15秒間は、上記制御部4において所定回転数
を維持するようにフィードバック制御(回転数制御)が
行なわれる。
【0034】(4) このようにしてスピン乾燥に必要な時
間だけ回転数を一定に保つ回転数制御が行なわれると、
次にテーブル2の回転を停止させてウェハWを搬送装置
で次段の工程に搬送する必要があるが、その場合、ウェ
ハWの受け渡し時に搬送装置のチャッキングアームとテ
ーブル2のチャッキングアーム6とが衝突しないように
テーブル2の停止位置の位置合わせ(位置制御)が必要
となる。
間だけ回転数を一定に保つ回転数制御が行なわれると、
次にテーブル2の回転を停止させてウェハWを搬送装置
で次段の工程に搬送する必要があるが、その場合、ウェ
ハWの受け渡し時に搬送装置のチャッキングアームとテ
ーブル2のチャッキングアーム6とが衝突しないように
テーブル2の停止位置の位置合わせ(位置制御)が必要
となる。
【0035】従来はこの位置合わせに際してサーボモー
タ3の回転を一旦停止させていたが(図5参照)、本発
明ではサーボモータ3の回転を停止させることなく位置
制御に必要な回転数まで減速して位置決め処理が行なわ
れる。
タ3の回転を一旦停止させていたが(図5参照)、本発
明ではサーボモータ3の回転を停止させることなく位置
制御に必要な回転数まで減速して位置決め処理が行なわ
れる。
【0036】すなわち、本発明においては、上記サーボ
モータ3が運転中は上記回転検出器9から常にパルス信
号が出力されているので、このパルス信号を上記カウン
タ10を介して制御部4に取り込むことにより形式的に
は直ちに位置制御が可能とされるが、上述したようにサ
ーボモータ3が3,000rpmで回転している場合、
上記回転検出器9から出力されるパルス信号の周期Δt
2 は20m秒となり、上記カウンタ10から出力される
2値データのパルス幅Δt1 は上記制御部4の通信応答
速度(本実施形態では5m秒)より短くなり、応答の遅
れを生じこの時点では正確な位置制御を行なうことがで
きない。
モータ3が運転中は上記回転検出器9から常にパルス信
号が出力されているので、このパルス信号を上記カウン
タ10を介して制御部4に取り込むことにより形式的に
は直ちに位置制御が可能とされるが、上述したようにサ
ーボモータ3が3,000rpmで回転している場合、
上記回転検出器9から出力されるパルス信号の周期Δt
2 は20m秒となり、上記カウンタ10から出力される
2値データのパルス幅Δt1 は上記制御部4の通信応答
速度(本実施形態では5m秒)より短くなり、応答の遅
れを生じこの時点では正確な位置制御を行なうことがで
きない。
【0037】そのため、本発明ではスピン乾燥に必要な
時間が経過した時点で、上記パルス幅Δt1 が上記制御
部4の通信応答速度に対応する速度、すなわち応答可能
な速度となるまでサーボモータ3の回転を減速させる。
具体的には、上述したように、制御部4からサーボモー
タ3に対して1,000rpm/秒ずつ減速するように
駆動指令を与え、上記制御部4が応答可能となる回転数
n0 まで減速させ、その回転数を維持するように駆動指
令が発せられる。さらに具体的には、上記制御部4の通
信応答速度が5m秒である場合、従来、50m秒程度の
応答速度を持つセンサを用いていた場合に比べて応答時
間は約1/10となるので、上記回転数n0 は従来の1
0倍の速度つまり76rpmとなる。なお、この76r
pmまでの減速には2.9秒必要である。
時間が経過した時点で、上記パルス幅Δt1 が上記制御
部4の通信応答速度に対応する速度、すなわち応答可能
な速度となるまでサーボモータ3の回転を減速させる。
具体的には、上述したように、制御部4からサーボモー
タ3に対して1,000rpm/秒ずつ減速するように
駆動指令を与え、上記制御部4が応答可能となる回転数
n0 まで減速させ、その回転数を維持するように駆動指
令が発せられる。さらに具体的には、上記制御部4の通
信応答速度が5m秒である場合、従来、50m秒程度の
応答速度を持つセンサを用いていた場合に比べて応答時
間は約1/10となるので、上記回転数n0 は従来の1
0倍の速度つまり76rpmとなる。なお、この76r
pmまでの減速には2.9秒必要である。
【0038】(5) そして、サーボモータ3の回転数が7
6rpmまで減速されると、その際にカウンタ10から
出力される2値データに基づいて位置決め処理が行なわ
れる。具体的には、上記カウンタ10から出力されるパ
ルスΔt1 を原点検出信号としてこの時のサーボモータ
3の回転速度(76rpm)および後述する減速時の加
速度を踏まえて上記ウェハWの受け渡しに必要な位置へ
の位置制御が行なわれる。この場合、原点検出には最大
でもモータ1回転が必要であり、モータが1回転するの
には約0.8秒程必要であるので、位置決め処理を終え
再び減速を開始するまで最短で略0秒、最長でも0.8
秒が必要となる。
6rpmまで減速されると、その際にカウンタ10から
出力される2値データに基づいて位置決め処理が行なわ
れる。具体的には、上記カウンタ10から出力されるパ
ルスΔt1 を原点検出信号としてこの時のサーボモータ
3の回転速度(76rpm)および後述する減速時の加
速度を踏まえて上記ウェハWの受け渡しに必要な位置へ
の位置制御が行なわれる。この場合、原点検出には最大
でもモータ1回転が必要であり、モータが1回転するの
には約0.8秒程必要であるので、位置決め処理を終え
再び減速を開始するまで最短で略0秒、最長でも0.8
秒が必要となる。
【0039】(6) このようにして位置制御に必要な処理
が終了すると、再び制御部4からサーボモータ3に対し
て1,000rpm/秒ずつ減速するように指令がなさ
れ、約0.1秒後に上記ウェハWの受け渡し可能な位置
に位置決めされてサーボモータ3の回転が停止される。
が終了すると、再び制御部4からサーボモータ3に対し
て1,000rpm/秒ずつ減速するように指令がなさ
れ、約0.1秒後に上記ウェハWの受け渡し可能な位置
に位置決めされてサーボモータ3の回転が停止される。
【0040】すなわち、本発明によれば、所定の回転数
(3,000rpm)からサーボモータ3が位置決めさ
れて停止するまでの間には、最初の減速時に2.9秒、
続く位置処理に0〜0.8秒、最終的な停止までに約
0.1秒かかることとなり、合計すれば減速開始から停
止までに約3秒〜3.8秒が必要とされる。これは、図
5に示す従来の方法では最初の減速開始から位置決め後
の停止までに約3〜11秒(平均7秒程度)かかってい
たのに比べると、必要となる時間を約半分に抑えること
ができたことを示しており、本発明では従来のものに比
べ大幅な時間短縮が実現されている。
(3,000rpm)からサーボモータ3が位置決めさ
れて停止するまでの間には、最初の減速時に2.9秒、
続く位置処理に0〜0.8秒、最終的な停止までに約
0.1秒かかることとなり、合計すれば減速開始から停
止までに約3秒〜3.8秒が必要とされる。これは、図
5に示す従来の方法では最初の減速開始から位置決め後
の停止までに約3〜11秒(平均7秒程度)かかってい
たのに比べると、必要となる時間を約半分に抑えること
ができたことを示しており、本発明では従来のものに比
べ大幅な時間短縮が実現されている。
【0041】しかも、本発明によれば、位置決め処理時
の回転数(76rpm)における上記回転検出器9から
の出力信号のパルス幅Δt3 (図1参照)は、最新の回
転検出器9を用いた場合1m秒程度であるので、この場
合の位置決め精度は、360°×(n0 /60)×(Δ
t3 /1,000)で求められ、0.456°(約0.
6°)となる。つまり、本発明では、100mmの径を
有する場合の位置決め精度は約0.13mm(100×
0.46/360で求められる)となり、高精度の位置
決めを行なうことができる。
の回転数(76rpm)における上記回転検出器9から
の出力信号のパルス幅Δt3 (図1参照)は、最新の回
転検出器9を用いた場合1m秒程度であるので、この場
合の位置決め精度は、360°×(n0 /60)×(Δ
t3 /1,000)で求められ、0.456°(約0.
6°)となる。つまり、本発明では、100mmの径を
有する場合の位置決め精度は約0.13mm(100×
0.46/360で求められる)となり、高精度の位置
決めを行なうことができる。
【0042】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可
能である。
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可
能である。
【0043】たとえば、上記実施形態では、本発明の回
転装置の位置決め装置および位置決め方法をウェハWの
スピンドライヤ1に適用した場合を示したが、本発明は
回転装置を高速回転させた状態から引き続いて位置決め
を行なうものであれば他の装置等にも適用可能であるこ
とは勿論であり、また、上記スピンドライヤの所定回転
数、加減速時の加速度等の具体的な数値も適宜設計変更
可能である。
転装置の位置決め装置および位置決め方法をウェハWの
スピンドライヤ1に適用した場合を示したが、本発明は
回転装置を高速回転させた状態から引き続いて位置決め
を行なうものであれば他の装置等にも適用可能であるこ
とは勿論であり、また、上記スピンドライヤの所定回転
数、加減速時の加速度等の具体的な数値も適宜設計変更
可能である。
【0044】しかも、回転検出器9で検出されるパルス
幅Δt3 やカウンタ10の読み取り速度、さらには制御
部4の通信応答速度は、現在市場に供給されているもの
を標準に説明したが、より高性能、高速度のものが提供
された場合にはそれに応じて適宜高性能のものを用いる
ことが可能であり、またそうすることによって位置決め
に必要な時間の更なる短縮や位置決め精度の向上を図る
ことができる。
幅Δt3 やカウンタ10の読み取り速度、さらには制御
部4の通信応答速度は、現在市場に供給されているもの
を標準に説明したが、より高性能、高速度のものが提供
された場合にはそれに応じて適宜高性能のものを用いる
ことが可能であり、またそうすることによって位置決め
に必要な時間の更なる短縮や位置決め精度の向上を図る
ことができる。
【0045】さらに、上記実施形態では、位置制御時の
原点検出にサーボモータ3に付属の回転検出器9による
Z相パルスを利用したが、モータ1回転毎に出力される
パルス信号であれば、もちろん他の方法により生成され
たパルス信号を用いることも可能である。
原点検出にサーボモータ3に付属の回転検出器9による
Z相パルスを利用したが、モータ1回転毎に出力される
パルス信号であれば、もちろん他の方法により生成され
たパルス信号を用いることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
サーボモータの回転検出器からモータが1回転する毎に
出力されるパルス信号を位置情報として制御部に取り込
み、この位置情報に基づいて前記サーボモータの位置制
御が行なわれるので、モータの回転を一旦停止させるこ
となく位置制御が行なえ、サーボモータの位置制御にか
かる時間を大幅に短縮することができる。そのため、た
とえば、スピンドライヤの回転制御等に本発明を適用し
た場合、ウェハの生産性を向上させることができ、製品
の製造コストを低く抑制することができる。
サーボモータの回転検出器からモータが1回転する毎に
出力されるパルス信号を位置情報として制御部に取り込
み、この位置情報に基づいて前記サーボモータの位置制
御が行なわれるので、モータの回転を一旦停止させるこ
となく位置制御が行なえ、サーボモータの位置制御にか
かる時間を大幅に短縮することができる。そのため、た
とえば、スピンドライヤの回転制御等に本発明を適用し
た場合、ウェハの生産性を向上させることができ、製品
の製造コストを低く抑制することができる。
【0047】しかも、本発明によれば制御部の通信応答
速度が高ければ高速での位置制御が可能となるにもかか
わらず、高い位置決め精度を得ることができる。その
上、サーボモータの回転検出器は、サーボモータに付属
したものが既に製品化されていることから、そのような
サーボモータを用いることにより装置製造に特別なコス
ト上昇は伴わない。
速度が高ければ高速での位置制御が可能となるにもかか
わらず、高い位置決め精度を得ることができる。その
上、サーボモータの回転検出器は、サーボモータに付属
したものが既に製品化されていることから、そのような
サーボモータを用いることにより装置製造に特別なコス
ト上昇は伴わない。
【図1】本発明の回転装置の回転制御装置をスピンドラ
イヤに適用した場合の概略構成図である。
イヤに適用した場合の概略構成図である。
【図2】同スピンドライヤにおけるサーボモータの回転
数制御の状態を示す説明図である。
数制御の状態を示す説明図である。
【図3】従来のスピンドライヤの概略構成図である。
【図4】図3のIV-IV 線に沿った断面図であって、原点
検出用の回転円板およびフォトエンコーダの概略を構成
を説明する説明図である。
検出用の回転円板およびフォトエンコーダの概略を構成
を説明する説明図である。
【図5】従来のスピンドライヤにおけるサーボモータの
回転数制御の状態を説明する説明図である。
回転数制御の状態を説明する説明図である。
W ウェハ 1 スピンドライヤ(基板の乾燥装置) 2 テーブル 3 サーボモータ(回転装置) 4 制御部(位置決め装置) 5 回転軸 6 チャッキングアーム 9 回転検出器 10 カウンタ
Claims (5)
- 【請求項1】 回転検出器を備えたサーボモータと、 前記回転検出器からモータが1回転する毎に出力される
パルス信号を計数して2値データとして出力するカウン
タと、 前記カウンタからの2値データを前記サーボモータの位
置情報として取り込み、この位置情報に基づいて前記サ
ーボモータの位置制御を行なう制御部とを備えたことを
特徴とする回転装置の位置決め装置 - 【請求項2】 前記カウンタが、前記回転検出器から出
力されるパルス信号より高速の周期をもったパルス信号
を読み取り可能に構成されることを特徴とする請求項1
に記載の回転装置の位置決め装置 - 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の回
転装置の位置決め装置において、前記サーボモータを所
定の回転数で運転させた後に前記サーボモータの位置決
めを行なう場合に、前記サーボモータの回転を前記所定
回転数から減速させ、前記制御部が前記カウンタからの
2値データに応答可能な回転数で前記サーボモータの回
転数を安定させ、その状態で前記制御部が位置決め処理
を行なうことを特徴とする回転装置の位置決め方法。 - 【請求項4】 基板を載置するためのテーブルと、この
テーブルを回転させるためのサーボモータと、このサー
ボモータに備えられた回転検出器からモータが1回転す
る毎に出力されるパルス信号を計数して2値データとし
て出力するカウンタと、前記カウンタからの2値データ
を前記サーボモータの位置情報として取り込み、この位
置情報に基づいて前記サーボモータの位置制御を行なう
制御部とを備えたことを特徴とする基板の乾燥装置。 - 【請求項5】 前記基板の乾燥装置において前記テーブ
ルへの基板の受け渡し時の位置決めに際し、 前記サーボモータの回転数を基板乾燥時の高速回転か
ら、前記制御部が前記カウンタからの2値データに応答
可能な回転数まで減速し、この状態で前記サーボモータ
の回転数を安定させて前記制御部が基板の受け渡しに必
要な位置決め処理を行なうことを特徴とする基板乾燥装
置の回転停止位置決め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36520897A JPH11186369A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回転装置の位置決め装置および位置決め方法、ならびに基板の乾燥装置および回転停止位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36520897A JPH11186369A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回転装置の位置決め装置および位置決め方法、ならびに基板の乾燥装置および回転停止位置決め方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186369A true JPH11186369A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18483703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36520897A Pending JPH11186369A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 回転装置の位置決め装置および位置決め方法、ならびに基板の乾燥装置および回転停止位置決め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186369A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003077985A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-14 | Shibaura Mechatronics Corp | スピン処理装置及び回転テーブルの回転停止位置設定方法 |
JP2009266762A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Nec Electronics Corp | 位置調整装置、方法、プログラム、イオン注入装置及びウェハ製造方法 |
CN108861476A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-23 | 广州明森科技股份有限公司 | 一种芯片旋转定位装置 |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP36520897A patent/JPH11186369A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003077985A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-14 | Shibaura Mechatronics Corp | スピン処理装置及び回転テーブルの回転停止位置設定方法 |
JP4567927B2 (ja) * | 2001-08-30 | 2010-10-27 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | スピン処理装置及び回転テーブルの回転停止位置設定方法 |
JP2009266762A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Nec Electronics Corp | 位置調整装置、方法、プログラム、イオン注入装置及びウェハ製造方法 |
CN108861476A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-23 | 广州明森科技股份有限公司 | 一种芯片旋转定位装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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