JPH11186199A - インゴットマウント装置 - Google Patents

インゴットマウント装置

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JPH11186199A
JPH11186199A JP34803097A JP34803097A JPH11186199A JP H11186199 A JPH11186199 A JP H11186199A JP 34803097 A JP34803097 A JP 34803097A JP 34803097 A JP34803097 A JP 34803097A JP H11186199 A JPH11186199 A JP H11186199A
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JP
Japan
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ingot
mounting plate
slice base
bonding
mounting
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Application number
JP34803097A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Suzuki
義行 鈴木
Masao Ehashi
昌夫 江橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自動でインゴットの結晶方位合わせを行ってイ
ンゴットにマウンティングプレートを取り付けることが
できるインゴットマウント装置の提供。 【解決手段】搬出入部12に搬入されたインゴットIn
は、マニピュレータ14、第1インゴット搬送装置によ
ってX線方位測定装置18に搬送され結晶方位が測定さ
れると、制御装置26はその結果から結晶軸の最大傾き
角度λと傾き方向θを算出し、インゴットはスライスベ
ース接着装置20に搬送され、インゴット軸回りにθ度
回転され、インゴット下面にスライスベースSが接着さ
れ、次にマニピレータ14、第2インゴット搬送装置2
2でインゴットをマウンティングプレート接着装置24
に搬送し、スライスベース下面に水平にλ度回転させた
マウンティングプレートMを接着し、最後にマニピュレ
ータ14でインゴットを搬出入部に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインゴットマウント
装置に係り、特にあらかじめ結晶方位を合わせてインゴ
ットにマウンティングプレートを接着するインゴットマ
ウント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の単結晶材料のインゴットを
ワイヤソーでスライスする場合、そのスライスされたウ
ェーハが所定の結晶方位となるように、インゴットをワ
イヤ列に対して所定角度傾けて結晶方位合わせを行って
からスライスするようにしている。そして、従来のワイ
ヤソーでは、インゴット保持部に備えられたチルチング
装置によってインゴットを水平、垂直方向に所定角度傾
斜させることによって結晶方位を合わせている。
【0003】しかしながら、この方法で結晶方位合わせ
を行って切断すると、新たなインゴットを切断するたび
にインゴットの結晶方位合わせをしなければならないた
め、インゴットを効率的に切断していくことができない
という問題があった。このような問題点を解消するため
に、あらかじめワイヤソーの装置外で結晶方位を合わせ
たインゴットをワイヤソーのインゴット保持部に装着し
て切断を開始するという方法が提案された。
【0004】この方法は、図33に示すように、まず、
結晶軸OCrのインゴット軸に対するx軸方向(オリフラ
と平行な方向)の傾き角度αと、y軸方向(オリフラと
直交する方向)の傾き角度βをX線方位測定装置で測定
する。そして、その測定したα、βからインゴット軸O
Inに対する結晶軸OCrの最大傾き角度λと傾き方向θを
算出する。
【0005】次に、算出した傾き方向θ分だけ、インゴ
ットInをインゴット軸OInを中心として回転させる。
これにより、結晶軸OCrは水平面上(X−Z平面上)に
位置する。そして、この状態でインゴットInにスライ
スベースを接着する。次に、算出した最大傾き角度λ分
だけ、インゴットInを水平回転させる。これにより、
結晶軸OCrがZ軸とが一致するので、この状態でスライ
スベースにマウンティングプレートを接着する。
【0006】以上により、結晶方位合わせは終了し、こ
の状態でインゴットをワイヤソーのインゴット保持部に
装着する。図34(a)、(b)は、上記のようにして
結晶方位合わせを行ったインゴットInをワイヤソーの
インゴット保持部に装着した状態を示している。同図に
示すように、インゴットInは、そのインゴット軸O In
がワイヤ列面に対して平行に保持されるとともに、ワイ
ヤ列1の走行方向に対して直交するように保持される。
【0007】このように、あらかじめインゴットの結晶
方位合わせをしておくことにより、装着時の結晶方位合
わせ作業が省け、効率的にインゴットを切断してゆくこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように予めインゴットの結晶方位を合わせてから切断す
る方法を採用する場合であっても、従来は結晶方位の測
定、結晶方位の調整、スライスベースの接着等の各作業
を各々別々の装置で行っていたため、手間と時間がかか
るという問題があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、自動でインゴットの結晶方位合わせを行って
インゴットにマウンティングプレートを取り付けること
ができるインゴットマウント装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、インゴットにスライスベースを介してマ
ウンティングプレートを接着するインゴットマウント装
置において、装置本体には、インゴットの搬出入を行う
搬出入部と、インゴットの結晶方位を測定する結晶方位
測定手段と、前記インゴットを前記結晶方位測定手段の
測定位置に搬送するとともに、測定後、そのインゴット
をスライスベース接着位置に搬送する第1搬送手段と、
前記結晶方位測定手段の測定結果から、前記インゴット
のインゴット軸に対する結晶軸の最大傾き角度λと、傾
き方向θを演算する演算手段と、前記第1搬送手段に設
けられ、前記演算手段の演算結果に基づいて、前記イン
ゴットをインゴット軸回りにθ度回転させる結晶方位調
整手段と、前記第1搬送手段でスライスベース接着位置
に搬送されたインゴットの下面に前記スライスベースを
接着するスライスベース接着手段と、前記スライスベー
スが接着されたインゴットをマウンティングプレート接
着位置に搬送する第2搬送手段と、前記演算手段の演算
結果に基づいて、前記マウンティングプレートを水平面
上をλ度回転させるとともに、そのマウンティングプレ
ートを前記マウンティングプレート接着位置に搬送され
たインゴットのスライスベースの下面に接着するマウン
ティングプレート接着手段と、前記装置本体の天井部を
走行して、前記搬出入部に搬入されたインゴットを前記
第1搬送装置上に搬送するとともに、前記スライスベー
ス接着手段によってスライスベースが接着されたインゴ
ットを第2搬送手段上に搬送し、前記マウンティングプ
レート接着手段によってマウンティングプレートが接着
されたインゴットを前記インゴット搬出入部に搬送する
第3搬送手段と、からなることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、まず、搬出入部に搬入さ
れたインゴットは、第3搬送手段によって第1搬送手段
上に搬送される。そして、その第1搬送手段によって、
結晶方位測定手段の測定位置に搬送されて、結晶方位を
測定される。測定後、インゴットは、第1搬送手段によ
ってスライスベース接着位置に搬送される。一方、演算
手段では、その測定結果から、インゴットのインゴット
軸に対する結晶軸の最大傾き角度λと、傾き方向θを演
算する。第1搬送手段に設けられた結晶方位調整手段
は、前記演算手段による演算結果に基づいてインゴット
をインゴット軸回りにθ度回転させる。そして、そのイ
ンゴット軸回りにθ度回転したインゴットは、スライス
ベース接着手段によって、その下面にスライスベースが
接着される。スライスベースが接着されたインゴット
は、第3搬送手段によって第2搬送手段上に搬送され、
該第2搬送手段によってマウンティングプレート接着位
置に搬送される。一方、マウンティングプレート接着手
段では、前記演算手段による演算結果に基づいてマウン
ティングプレートを水平面上をλ度回転させ、そのλ度
回転させたマウンティングプレートを前記マウンティン
グプレート接着位置に搬送されたインゴットのスライス
ベースの下面に接着する。マウンティングプレートが接
着されたインゴットは、第3搬送手段によって搬出入部
に搬送され、これにより取付作業を終了する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るインゴットマウント装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。図1、図2は、それぞれ本発明に係るイン
ゴットマウント装置の第1の実施の形態の正面図と平面
図である。
【0013】同図に示すように、第1の実施の形態のイ
ンゴットマウント装置は、装置本体10に搬出入部1
2、マニピュレータ14、第1インゴット搬送装置1
6、X線方位測定装置18、スライスベース接着装置2
0、第2インゴット搬送装置22、マウンティングプレ
ート接着装置24が備えられて構成されている。そし
て、装置全体の駆動を制御装置26によって制御されて
いる。以下、各構成装置ごとに分けて説明する。
【0014】まず、搬出入部12について説明する。搬
出入部12は、外部からのインゴットInの受入れと受
渡しを行う。図1、図2に示すように、装置本体10の
本体フレーム10A内に設置された架台28上にはトレ
ー30が設置されており、インゴットInは、このトレ
ー30を介して受入れ及び受渡しが行われる。すなわ
ち、マウンティングプレートMを接着するインゴットI
nは、まず、この搬出入部12のトレー30上に載置さ
れる。また、マウンティングプレートMが接着されたイ
ンゴットInは、このトレー30上に載置されたのち、
図示しない搬送装置によって外部(ワイヤソーや倉庫
等)に搬出されてゆく。
【0015】次に、マニピュレータ14について説明す
る。マニピュレータ14は、装置本体10の天井部を走
行してインゴットInを各装置に搬送する。具体的に
は、以下のように構成されている。図3に示すように、
マニピュレータ14は、前記装置本体10の天井フレー
ム10Aに設けられた水平移動体32と、該水平移動体
32に設けられた垂直移動体34と、該垂直移動体34
の下端部に設けられたハンド部36とから構成されてい
る。
【0016】前記水平移動体32は、図示しない駆動手
段に駆動されることにより、前記装置本体10の天井フ
レーム10Aに沿って水平方向に移動する。また、前記
垂直移動体34は、図示しない駆動手段に駆動されるこ
とにより、垂直方向にスライド移動する前記ハンド部3
6は、開閉自在な一対の爪38A、38Bを有してお
り、この爪38A、38BでインゴットInを把持し
て、該インゴットInを搬送する。このハンド部36の
具体的な構成は、以下の通りである。
【0017】図3に示すように、前記垂直移動体34の
下端部には、矩形状に形成されたベースプレート40が
水平に固着されている。このベースプレート40の下面
には、一対のガイドレール42、42が敷設されており
(図5参照)、該ガイドレール42、42には、一対の
スライドプレート46A、46Bがスライド自在に支持
されている。前記一対の爪38A、38Bは、この一対
のスライドプレート46A、46Bの下面に垂直に固着
されている。
【0018】図4及び図5に示すように、前記スライド
プレート46A、46Bの上面部には、それぞれナット
部材48A、48Bが固着されている。このナット部材
48A、48Bは、互いに巻き方向が異なる一対のネジ
棒50A、50Bに螺合されている。このネジ棒50
A、50Bは、前記ガイドレール42、42に沿って配
設されており、前記ベースプレート40の中央部で継手
52を介して互いに連結されている。そして、その両端
部を前記ベースプレート40の両端部に設けられた軸受
部材54、54に回動自在に支持されている。
【0019】前記一対のネジ棒50A、50Aのうち一
方のネジ棒50Aには、ギア56が固着されており、該
ギア56は駆動ギア58に噛合されている。駆動ギア5
8は、前記ベースプレート40上に設置されたモータ6
0の出力軸に固着されており、このモータ60を駆動す
ることにより、前記ネジ棒50A、50Bが回転する。
そして、このネジ棒50A、50Bが回転することによ
り、前記一対の爪38A、38Bが移動する。
【0020】ここで、前記ネジ棒50A、50Bは互い
に巻き方向が異なるため、回転すると爪38A、38B
は互いに逆方向に移動する。すなわち、前記ネジ棒50
A、50Bが回転すると、爪38A、38Bは互いに近
づく方向又は離れる方向に移動する。そして、これによ
り爪38A、38Bが開閉する。インゴットInは、こ
の一対の爪38A、38Bの先端部に形成された鉤状の
部分に載置された状態で搬送される。
【0021】また、ベースプレート40の中央部には、
搬送時のインゴットInの落下を防止するためにカバー
プレート62が設けられている。このカバープレート6
2は、図5に示すように、把持したインゴットInを覆
うように形成されており、その上面部に一対のロッド6
4、64が立設されている。このロッド64、64は、
前記ベースプレート40に設けられた軸受部材66、6
6に摺動自在に支持されており、該軸受部材66、66
に内蔵されたスプリング68、68によって下方に付勢
されている。
【0022】前記一対の爪38A、38Bに把持された
インゴットInは、その上面部をこのカバープレート6
2に押圧されることにより、安定した状態で搬送され
る。マニピュレータ14の構成は、以上の通りである。
このマニピュレータ14でインゴットInを搬送する場
合は、次のように行う。まず、水平移動体32が装置本
体10の天井フレーム10Aを走行してインゴットIn
の真上で停止する。
【0023】次に、垂直移動体34が所定量下降する。
これにより、爪38A、38BがインゴットInの両側
部に位置するとともに、カバープレート62がインゴッ
トInの上面部を押圧する。次に、一対の爪38A、3
8Bが互いに近づく方向に移動して、その先端の鉤状の
部分がインゴットInの両端下部にもぐり込む。これに
より、インゴットInがハンド部36に把持される。
【0024】インゴットInがハンド部36に把持され
ると、次に、垂直移動体34が所定量上昇して停止す
る。そして、その停止後、水平移動体32が移動して、
搬送先の装置の真上で停止する。水平移動体32の停止
後、垂直移動体34が所定量下降して、インゴットIn
を搬送先の装置の上に載置する。そして、ハンド部36
の爪38A、38Bが互いに離れる方向に移動して、イ
ンゴットInを開放する。
【0025】これにより、インゴットInの搬送が終了
する。なお、インゴットInを開放したハンド部36
は、垂直移動体34が所定量上昇することにより、所定
高さの位置で待機している。次に、第1インゴット搬送
装置16について説明する。第1インゴット搬送装置1
6は、インゴットInをX線方位測定装置18の測定位
置に搬送するとともに、その測定の終了したインゴット
Inをスライスベース接着位置に搬送する。そして、そ
のX線方位測定装置18の測定結果に基づいて、インゴ
ットをインゴット軸OIn回りに結晶軸OCrの傾き方向θ
分だけ回転させる。具体的な構成は、以下の通りであ
る。
【0026】図6及び図7は、それぞれ第1インゴット
搬送装置16の構成を示す側面図と平面図である。装置
本体10の本体フレーム10A内に載置された架台70
上には、ベースプレート72が設置されている。このベ
ースプレート72上には、一対のガイドレール74、7
4が敷設されており、該ガイドレール74、74上を門
型に形成された水平移動台76がスライド自在に支持さ
れている。
【0027】また、ベースプレート72上には、前記ガ
イドレール74、74に沿ってネジ棒78が配設されて
おり、該ネジ棒78は、その両端部を前記ベースプレー
ト72上に設けられた軸受部材80、80に回動自在に
支持されている。このネジ棒78の一方端には、前記ベ
ースプレート72上に設置された送りモータ82の出力
軸が連結されており、ネジ棒78はこの送りモータ82
を駆動することにより回転する。
【0028】前記ネジ棒78には、ナット部材84が螺
合されており、該ナット部材84は連結部材84aを介
して水平移動台76に連結されている。したがって、前
記水平移動台76は、前記送りモータ82を駆動するこ
とにより、ガイドレール74、74上を水平に移動す
る。前記水平移動台76は、図7に示すように、その上
面中央に開口部76Aが形成されている。この開口部7
6Aの両側には、それぞれ支持ローラ86A、86Bが
3本づつ直列して配置されている。各支持ローラ86
A、86Bは、それぞれ一本の回転軸86a、86bに
固着されており、該回転軸86a、86bは、水平移動
台76上に設置された軸受部材88A、88Bに回動自
在に支持されている。インゴットInは、この支持ロー
ラ86A、86B上に載置されて搬送される。
【0029】また、前記支持ローラ86A、86Bのう
ち一方側の支持ローラ86Aの回転軸86aには、支持
ローラ回転用モータ90の出力軸が連結されており、こ
の支持ローラ回転用モータ90を駆動することにより、
支持ローラ86Aが回転する。そして、この支持ローラ
86Aが回転することにより、支持ローラ86A、86
B上に載置されたインゴットInが、そのインゴット軸
Inを中心に回転する。
【0030】さらに、他方側の支持ローラ86Bの回転
軸86bには、エンコーダ92が連結されており、この
エンコーダ92によって支持ローラ86Bの回転量が検
出される。そして、このエンコーダ92で支持ローラ8
6Bの回転量を検出することにより、支持ローラ86
A、86B上に載置されたインゴットInの回転角度を
検出する。
【0031】また、前記水平移動台76には、前記支持
ローラ86A、86B上に載置されたインゴットInを
クランプするクランプユニット94が設けられている。
このクランプユニット94の具体的な構成は、以下の通
りである。図6及び図7に示すように、前記水平移動台
76上には、支持台96を介してベースプレート98が
水平に設置されている。このベースプレート98上に
は、一対のガイドレール100、100が支持ローラ8
6A、86Bと直交するように敷設されている。
【0032】前記ガイドレール100上には、スライド
ブロック102がスライド自在に支持されており、該ス
ライドブロック102は、図示しないシリンダに駆動さ
れることにより、ガイドレール100上をスライド移動
する。前記スライドブロック102の正面部には、軸受
部材104を介して一対の回転軸106、106が回動
自在に支持されている。この回転軸106、106に
は、互いに直交するように、水平アーム108、108
と垂直アーム110、110が固着されている。
【0033】前記水平アーム108の先端部には軸受部
材112が設けられており、該軸受部材112には、ク
ランプローラ114が前記支持ローラ86A、86Bと
平行に軸支されている。一方、前記垂直アーム110の
先端部には、クランプシリンダ116のロッドがピンに
よって連結されている。このクランプシリンダ116
は、前記スライドブロック102上に立設された支持部
材118の先端部にピンによって支持されている。そし
て、このクランプシリンダ116を駆動することによ
り、前記クランプローラ114が上下動する。
【0034】すなわち、前記クランプシリンダ116の
ロッドを伸張させることにより、垂直アーム110が前
方に傾斜し、これに連動して水平アーム108が下方に
傾斜する。そして、この結果、クランプローラ114が
下方に移動する。また、前記クランプシリンダ116の
ロッドを収縮させることにより、垂直アーム110が後
方に傾斜し、これに連動して水平アーム108が上方に
傾斜する。そして、この結果、クランプローラ114が
上方に移動する。前記支持ローラ86A、86B上に載
置されたインゴットInは、このクランプローラ114
に上面部を押圧されることによりクランプされる。
【0035】第1インゴット搬送装置16の構成は、以
上の通りである。この第1インゴット搬送装置16でイ
ンゴットInの搬送及びインゴット軸OIn回りの結晶方
位合わせを行う場合は、次のように行う。まず、マニピ
ュレータ14からインゴットInを受け取る。受け取り
は、マニピュレータ14が支持ローラ86A、86B上
にインゴットInを載置することにより行う。なお、こ
の際、第1インゴット搬送装置16は、スライスベース
接着位置に位置している。
【0036】インゴットInが支持ローラ86A、86
B上に載置されると、次に、図示しないシリンダに駆動
されてクランプユニット94のスライドブロック102
が所定量前進する。この結果、クランプローラ114、
114がインゴットInの真上に位置する。次に、クラ
ンプシリンダ116、116が駆動されて、クランプロ
ーラ114、114が下降する。この結果、インゴット
Inの上端部がクランプローラ114、114に押圧さ
れて、インゴットInがクランプされる。
【0037】インゴットInがクランプされると、次
に、送りモータ82が駆動されて、水平移動台76がX
線方位測定装置18に向かって移動する。そして、所定
の測定位置で停止する。水平移動台76が測定位置で停
止すると、次に、後述するX線方位測定装置18によっ
てインゴットInの結晶方位の測定が行われる。このX
線方位測定装置18による結晶方位の測定結果は、制御
装置26に出力され、制御装置26は、内蔵する演算器
によって、インゴットInのインゴット軸OInに対する
結晶軸O Crの最大傾き角度λと傾き方向θを算出する。
【0038】結晶方位の測定が終了すると、再び送りモ
ータ82が駆動されて、水平移動台76がスライスベー
ス接着位置に復帰する。そして、復帰後、前記演算器の
算出結果に基づいて支持ローラ回転用モータ90が駆動
され、インゴットInがインゴット軸OIn回りにθ度回
転する。この結果、インゴットInの結晶軸OCrが水平
面上に位置する。
【0039】なお、インゴットInのインゴット軸OIn
回りの回転は、支持ローラ86Aを支持ローラ回転用モ
ータ90で回転させることによって与える。このため、
制御装置26の演算器は、インゴットInをθ度回転さ
せるのに必要な支持ローラ86Aの回転量Tを算出す
る。そして、制御装置26は、その算出結果に基づいて
支持ローラ回転用モータ90を駆動する。
【0040】また、支持ローラ回転用モータ90から支
持ローラ86Aに与えた回転が正確にインゴットInに
伝達されたか否かを判断するため、支持ローラ86Bの
回転量TB をエンコーダ92によって検出する。すなわ
ち、支持ローラ86Aに与えた回転が正確にインゴット
Inに伝達されていれば、その支持ローラ86Aに与え
た回転量Tと同じ回転量で支持ローラ86Bが回転す
る。したがって、エンコーダ92によって検出される支
持ローラ86Bの回転量TB が、支持ローラ86Aに与
えた回転量Tと一致してれば、インゴットInは正確に
θ度回転したと判断して次工程に移行する。一方、エン
コーダ92によって検出される支持ローラ86Bの回転
量TB が、支持ローラ86Bに与えた回転量Tと一致し
ていない場合は、支持ローラ86Bの回転量TB がTB
=Tとなるまで支持ローラ回転用モータ90によって支
持ローラ86Aを回転させる。これにより、インゴット
Inは、正確にインゴット軸OIn回りにθ度回転する。
【0041】次に、X線方位測定装置18について説明
する。X線方位測定装置18は、図1に示すように、前
記第1インゴット搬送装置16が設置された架台70に
隣接して設置されている。そして、前記第1インゴット
搬送装置16によって所定の測定位置に搬送されてきた
インゴットInの結晶方位を測定する。すなわち、図3
3に示すように、インゴット軸OInに対する結晶軸OCr
のx軸方向の傾き角度αと、y軸方向の傾き角度βを測
定する。
【0042】X線方位測定装置18の測定結果は制御装
置26に出力され、制御装置26は、その測定結果から
インゴット軸OInに対する結晶軸OCrの最大傾き角度λ
と傾き方向θを算出する。次に、スライスベース接着装
置20について説明する。図1に示すように、スライス
ベース接着装置20は、上述した第1インゴット搬送装
置16が設置された架台70に設置されている。そし
て、その第1インゴット搬送装置16によってスライス
ベース接着位置に搬送されたインゴットInの下面にス
ライスベースSを接着する。具体的な構成は、以下の通
りである。
【0043】図8及び図9は、それぞれスライスベース
接着装置20の構成を示す正面図と側面図である。同図
に示すように、架台70のフレームには、ベースプレー
ト120が垂直に固定されている。このベースプレート
120には、一対のガイドレール122、122が敷設
されており、該ガイドレール122、122上を第1ス
ライドブロック124と第2スライドブロック126が
摺動自在に支持されている。
【0044】また、前記ベースプレート120の略中央
部には、ガイドレール122、122に沿ってネジ棒1
28が配設されており、その両端部を前記ベースプレー
ト120上に設置された軸受部材129、129に回動
自在に支持されている。このネジ棒128の下端部に
は、前記ベースプレート120に設置された送りモータ
132の出力軸が連結されており、この送りモータ13
2を駆動することによりネジ棒128が回転する。
【0045】前記第1スライドブロック124の背面部
には、前記ネジ棒128に螺合する図示しないナット部
材が設けられており、このネジ棒128を回転させるこ
とにより、前記第1スライドブロック124が上下動す
る。前記第1スライドブロック124の正面部には、一
対の押圧用シリンダ130、130が設置されている。
この押圧用シリンダ130、130のロッド先端部は、
前記第2スライドブロック126の下端面に当接されて
おり、このロッドによって前記第2スライドブロック1
26が支持されている。したがって、前記第1スライド
ブロック124が上下動すると、これに伴って第2スラ
イドブロック126も上下動する。また、前記第2スラ
イドブロック126は、前記第1スライドブロック12
6に設けられた押圧用シリンダ130、130を駆動す
ることにより、そのロッドに押圧されて上昇する。
【0046】前記第2スライドブロック126の上端部
には、ベースブロック134が水平に設置されている。
このベースブロック134の上面には、一対のガイドレ
ール136、136が敷設されており、該ガイドレール
136、136上をスライドテーブル138が水平方向
に移動自在に支持されている。前記スライドテーブル1
38上には、図10及び図11に示すように、スライス
ベース支持台140が設けられており、インゴットIn
に接着するスライスベースSは、このスライスベース支
持台140上に載置される。
【0047】また、前記スライドテーブル138上に
は、前記スライスベース支持台140上に載置されたス
ライスベースSを固定するためのクランプ機構144が
設けられている。このクランプ機構144は、開閉自在
な一対のクランパー146A、146Bを有しており、
この一対のクランパー146A、146Bでスライスベ
ースSを挟持することによりスライスベースSを固定す
る。具体的な構成は、以下の通りである。
【0048】図10及び図11に示すように、前記スラ
イスベース支持台140の内部には、該スライスベース
支持台140に沿ってガイドレール148が敷設されて
いる。このガイドレール148上には、一対のスライド
ブロック150A、150Bがスライド自在に支持され
ている。一方側のスライドブロック150Aには、前記
スライスベース支持台140の側部近傍に設置されたロ
ッドレスシリンダ152が連結されており、このロッド
レスシリンダ152を駆動することにより、一方側のス
ライドブロック150Aがガイドレール148上を移動
する。
【0049】また、他方側のスライドブロック150B
には、クランプ確認用ロッド154が水平に固着されて
おり、該クランプ確認用ロッド154は前記スライスベ
ース支持台140に形成された貫通穴140aに挿通さ
れている。このクランプ確認用ロッド154には、スプ
リング156が挿通されており、該スプリング156に
よって前記スライドブロック150Bは、一方側のスラ
イドブロック150Aに向けて付勢されている。
【0050】前記スライスベースSを挟持するクランパ
ー146A、146Bは、それぞれ前記スライドブロッ
ク150A、150B上に固定されている。そして、次
のようにしてスライスベースSを挟持する。スライスベ
ースSが、スライスベース支持台140上に載置される
と、ロッドレスシリンダ152が駆動されて、一方側の
クランパー146Aが他方側のクランパー146Bに向
かって移動する。そして、この一方側のクランパー14
6Aに押されてスライスベースSが他方側のクランパー
146Bに向かって移動し、更に、この移動したスライ
スベースSに押されて他方側のクランパー146Bが移
動する。
【0051】ここで、前記ガイドレール148の端部に
は、図示しないストッパーが設置されており、前記他方
側のクランパー146Bは所定量移動すると、このスト
ッパーに当接して停止する。そして、これによりスライ
スベースSが一対のクランパー146A、146Bの間
に挟持される。また、前記他方側のクランパー146B
がストッパーに当接すると、該他方側のクランパー14
6Bに設けられたクランプ確認用ロッド154の先端部
が、前記スライスベース支持台140に設けられたセン
サ158によって検出される。そして、このセンサ15
8が前記クランプ確認用ロッド154の先端部を検出す
ることにより、スライスベースSがクランプされたこと
が確認される。
【0052】前記スライスベース支持台140上に載置
されたスライスベースSは、以上のようにしてクランプ
される。ところで、前記スライスベース支持台140が
設置されたスライドテーブル138は、前述したように
水平方向にスライド自在に設けられている。これはイン
ゴットInにスライスベースSを接着する際、スライス
ベースSをインゴットInの軸線方向に沿って摺動させ
ることにより、接着を確実に行うようにしたものであ
り、以下のすり合わせ機構160によってスライドテー
ブル138をスライドさせてスライスベースSを摺動さ
せる。
【0053】図10及び図11に示すように、前記ベー
スブロック134には、支持部材162を介してスライ
スベース摺動用モータ164が設けられている。このス
ライスベース摺動用モータ164の出力軸には、円盤状
の回転駒166が固着されており、その回転駒166の
上面部には、図12に示すように、回転中心から偏芯し
た位置に偏芯ピン168が植設されている。前記スライ
ドテーブル138の下面にも同様のピン170が植設さ
れており、当該ピン170と偏芯ピン168とは、互い
にリンク172によって連結されている。
【0054】前記スライスベース摺動用モータ164を
駆動すると、偏芯ピン168は偏芯回転し、この結果、
この偏芯ピン168に連結されたリンク172が往復動
する。そして、このリンク172が往復動することによ
り、スライドテーブル138がガイドレール136に沿
って往復動する。スライスベース接着装置20は、以上
のように構成される。そして、次のようにしてスライス
ベースSをインゴットInに接着する。
【0055】まず、接着剤を塗布したスライスベースS
をスライスベース支持台140上に載置する。スライス
ベースSが載置されると、クランプ機構144が駆動さ
れてスライスベースSがスライスベース支持台140上
に固定される。スライスベースSは、この状態で待機し
ている。一方、X線方位測定装置18によって結晶方位
の測定が行われたインゴットInは、第1インゴット搬
送装置16によってスライスベース接着位置(スライス
ベース支持台140の真上の位置)に搬送される。そし
て、そのスライスベース接着位置で、結晶軸OCrが水平
面上に位置するようにインゴット軸OIn回りに所定の回
転が与えられる。
【0056】インゴットInのインゴット軸OIn回りの
結晶方位合わせが終了すると、次に、送りモータ132
が駆動されて、第1スライドブロック124が上方に移
動する。第1スライドブロック124が上方に移動する
と、この第1スライドブロック124に設けられた押圧
用シリンダ130、130のロッドに押されて第2スラ
イドブロック126が上方に移動する。そして、この第
2スライドブロック126が上方に移動する結果、スラ
イスベースSがインゴットInの下面に当接する。
【0057】スライスベースSがインゴットInの下面
に当接すると、送りモータ132の駆動は停止される。
次いで、第1スライドブロック124に設けられた押圧
用シリンダ130、130が駆動され、この結果、スラ
イスベースSが一定圧でインゴットInに押圧される。
そして、インゴットInにスライスベースSを一定圧で
押圧した状態ですり合わせ機構160が駆動され、スラ
イスベースSにインゴットInの軸線方向に沿った往復
動が与えられる。
【0058】スライスベースSをインゴットInに押圧
してから所定時間が経過すると、クランプ機構144に
よるスライスベースSのクランプ、及び、押圧シリンダ
130、130によるスライスベースSの押圧が解除さ
れる。そして、送りモータ132が駆動されて、スライ
スベース支持台140が所定の待機位置まで下降する。
これにより、スライスベースSの接着が終了する。
【0059】一方、第1インゴット搬送装置16上に載
置されたインゴットInは、クランプローラ114によ
るクランプが解除される。そして、マニピュレータ14
によって次に説明する第2インゴット搬送装置22に搬
送される。次に、第2インゴット搬送装置22について
説明する。第2インゴット搬送装置22は、前記スライ
スベース接着装置20によってスライスベースSが接着
されたインゴットInをマニピュレータ14から受け取
り、マウンティングプレート接着位置に搬送する。具体
的な構成は、以下の通りである。
【0060】図13及び図14は、それぞれ第2インゴ
ット搬送装置22の構成を示す側面図と平面図である。
なお、平面図には、後述するマウンティングプレート接
着装置24の平面図も含まれている。本体フレーム10
A内に載置された架台180上にはベースプレート18
2が設置されている。このベースプレート182には、
一対のガイドレール184、184が敷設されており、
該ガイドレール184、184上をスライドテーブル1
86がスライド自在に支持されている。
【0061】また前記ガイドレール184、184の側
部近傍には、ガイドレール184、184に沿ってネジ
棒188が配設されている。このネジ棒188の両端部
は、前記ベースプレート182上に設けられた軸受部材
190、190に回動自在に支持されている。また、こ
のネジ棒188の一方端には、前記ベースプレート18
2上に設置された送りモータ192の出力軸が連結され
ており、ネジ棒188は、この送りモータ192を駆動
することにより回転する。
【0062】前記ネジ棒188には、ナット部材194
が螺合されており、該ナット部材194は連結部材19
4aを介してスライドテーブル186に連結されてい
る。したがって、前記スライドテーブル186は、前記
送りモータ192を駆動することによりガイドレール1
84、184上を水平に移動する。前記スライドテーブ
ル186は、中央に開口部186aが形成されており、
この開口部186aの両側には、逆L字状に形成された
一対の支持ブロック196、196が立設されている。
この一対の支持ブロック196、196には、それぞれ
3本の支持ローラ198、198が回動自在に支持され
ており、インゴットInは、この支持ローラ198、1
98上に載置されて搬送される。
【0063】また、前記一対の支持ブロック196、1
96のうち一方の支持ブロック196には、前記支持ロ
ーラ198、198上に載置されたインゴットInをク
ランプするクランプユニット200が設けられている。
このクランプユニット200は、次のように構成されて
いる。図13及び図14に示すように、一方の支持ブロ
ック196上には、支持台202を介してベースプレー
ト204が水平に設置されている。このベースプレート
204上には、一対のガイドレール206、206が支
持ローラ198、198と直交するように敷設されてい
る。
【0064】前記ガイドレール206上には、スライド
ブロック208がスライド自在に支持されており、該ス
ライドブロック208は、図示しないシリンダ駆動され
ることにより、ガイドレール206上をスライド移動す
る。前記スライドブロック208の正面部には、軸受部
材210を介して一対の回転軸212、212が回動自
在に支持されている。この回転軸212、212には、
互いに直交するように、水平アーム214、214と垂
直アーム216、216が固着されている。
【0065】前記水平アーム214の先端部には、軸受
部材218が設けられており、該軸受部材218には、
クランプローラ220が前記支持ローラ198、198
と平行に軸支されている。一方、前記垂直アーム216
の先端部には、クランプシリンダ222のロッドがピン
によって連結されている。このクランプシリンダ222
は、前記スライドブロック208上に立設された支持部
材224の先端部にピンによって支持されており、該ク
ランプシリンダ222を駆動することにより、前記クラ
ンプローラ220が上下動する。
【0066】すなわち、前記クランプシリンダ222の
ロッドを伸張させることにより、垂直アーム216が前
方に傾斜し、これに連動して水平アーム214が下方に
傾斜する。そして、この結果、クランプローラ220が
下方に移動する。また、前記クランプシリンダ222の
ロッドを収縮させることにより、垂直アーム216が後
方に傾斜し、これに連動して水平アーム214が上方に
傾斜する。そして、この結果、クランプローラ220が
上方に移動する。前記支持ローラ198、198上に載
置されたインゴットInは、このクランプローラ220
に上面部を押圧されることによりクランプされる。
【0067】第2インゴット搬送装置22は以上のよう
に構成される。そして、次のようにインゴットInをマ
ウンティングプレート接着位置に搬送する。まず、前記
スライスベース接着装置20によってスライスベースS
が接着されたインゴットInをマニピュレータ14が支
持ローラ198、198上に載置する。なお、この際、
第2インゴット搬送装置22は、インゴット受取位置
(図14に示す位置)に位置している。
【0068】インゴットInが支持ローラ198、19
8上に載置されると、次に、図示しないシリンダに駆動
されてクランプユニット200のスライドブロック20
8が所定量前進する。この結果、クランプローラ22
0、220がインゴットInの真上に位置する。次に、
クランプシリンダ222、222が駆動されて、クラン
プローラ220、220が下降する。この結果、インゴ
ットInの上端部がクランプローラ220、220に押
圧されて、インゴットInがクランプされる。
【0069】インゴットInがクランプされると、次
に、送りモータ192が駆動されて、スライドテーブル
186がマウンティングプレート接着装置24に向かっ
て移動する。そして、所定のマウンティングプレート接
着位置で停止する。これにより、インゴットInがマウ
ンティングプレート接着位置に搬送される。次に、マウ
ンティングプレート接着装置24について説明する。図
1に示すように、マウンティングプレート接着装置24
は、上述した第2インゴット搬送装置22が設置された
架台180に設置されている。そして、その第2インゴ
ット搬送装置22によってマウンティングプレート接着
位置に搬送されたインゴットInのスライド下面にマウ
ンティングプレートMを接着する。具体的な構成は、以
下の通りである。
【0070】図14〜図16は、それぞれマウンティン
グプレート接着装置24に構成を示す平面図、正面図、
側面図である。同図に示すように、架台180のフレー
ムには、ベースプレート230が垂直に固定されてい
る。このベースプレート230には、一対のガイドレー
ル232、232が敷設されており、該ガイドレール2
32、232上を第1スライドブロック234と第2ス
ライドブロック236が摺動自在に支持されている。
【0071】また、前記ベースプレート230の略中央
部には、ガイドレール232、232に沿ってネジ棒2
38が配設されており、その両端部を前記ベースプレー
ト230上に設置された軸受部材239、239に回動
自在に支持されている。このネジ棒238の下端部に
は、前記ベースプレート230に設置された送りモータ
242の出力軸が連結されており、この送りモータ24
2を駆動することによりネジ棒238が回転する。
【0072】前記第1スライドブロック234の背面部
には、前記ネジ棒238に螺合する図示しないナット部
材が設けられており、このネジ棒238を回転させるこ
とにより、前記第1スライドブロック234が上下動す
る。前記第1スライドブロック234の正面部には、一
対の押圧用シリンダ240、240が設置されている。
この押圧用シリンダ240、240のロッド先端部は、
前記第2スライドブロック236の下面部に当接されて
おり、このロッドによって前記第2スライドブロック2
36が支持されている。したがって、前記第1スライド
ブロック234が上下動すると、これに伴って第2スラ
イドブロック236も上下動する。また、前記第2スラ
イドブロック236は、前記第1スライドブロック23
6に設けられた押圧用シリンダ240、240を駆動す
ることにより、そのロッドに押圧されて上昇する。
【0073】前記第2スライドブロック236の上部に
は、ベースプレート244が水平に設置されている。こ
のベースプレート244の上面にはスピンドルユニット
246が設置されており、該スピンドルユニット246
にはマウンティングプレート支持テーブル250の下面
に固着されたスピンドル248が回転自在に支持されて
いる。
【0074】前記マウンティングプレート支持テーブル
250は、ほぼ矩形状に形成されており、その上面には
一対のストッパー252、252が所定の間隔をもって
配設されている。そして、この一対のストッパー25
2、252に対向するようにして、一対のクランプシリ
ンダ254、254が配設されている。マウンティング
プレートMは、この一対のストッパー252、252と
一対のクランプシリンダ254、254との間にセット
される。そして、セットされたマウンティングプレート
Mは、クランプシリンダ254、254のロッドでスト
ッパー252、252に向けて押し付けられることによ
りクランプされる。
【0075】また、マウンティングプレート支持テーブ
ル250は、以下の揺動機構256によってスピンドル
248を中心に揺動し、これによりセットしたマウンテ
ィングプレートMの方位調整がなされる。図17、図1
8は、それぞれマウンティングプレート支持テーブル2
50の正面図と側面図である。また、図19は図17の
A−A断面図である。
【0076】図17〜図19に示すように、前記マウン
ティングプレート支持テーブル250には、スピンドル
248から偏芯した位置に軸受ユニット258が設けら
れている。この軸受ユニット258には、回転軸260
が回動自在に支持されており、該回転軸260の下端部
は、ナット部材262の上面に形成された軸受穴に嵌入
されている。
【0077】前記ナット部材262には、ネジ棒264
が螺合されている。このネジ棒264は、モータブラケ
ット268に設けられた軸受部材270に回動自在に支
持されている。そして、そのモータブラケット268に
設けられたマウンティングプレート揺動用モータ272
の出力軸に連結されている。一方、前記ベースプレート
244には、軸受ユニット274が設けられている。こ
の軸受ユニット274には回転軸276が回動自在に支
持されており、該回転軸276の上端部は、前記モータ
ブラケット268に形成された軸受穴268aに嵌入さ
れている。
【0078】揺動機構256は、以上のように構成さ
れ、マウンティングプレート揺動用モータ272を駆動
することによりマウンティングプレート支持テーブル2
50を揺動させる。すなわち、マウンティングプレート
揺動用モータ272を駆動するとネジ棒264が回転
し、これによりナット部材262がネジ棒264に沿っ
て移動する。そして、このナット部材262が移動する
ことにより、該ナット部材262に連結されたマウンテ
ィングプレート支持テーブル250がスピンドル248
を中心に揺動する。
【0079】マウンティングプレート接着装置24は、
以上のように構成される。そして、次のようにしてマウ
ンティングプレートMをインゴットInのスライスベー
ス下面に接着する。まず、接着剤を塗布したマウンティ
ングプレートMをマウンティングプレート支持テーブル
250上に載置する。マウンティングプレートMが載置
されると、クランプシリンダ254、254が駆動され
てマウンティングプレートMがマウンティングプレート
支持テーブル250上に固定される。
【0080】次に、マウンティングプレート揺動用モー
タ272が駆動され、インゴットInの結晶軸OCrの最
大傾き角度λ分だけマウンティングプレート支持テーブ
ル250が回転する。一方、前記マウンティングプレー
トMの方位調整を行っている間、第2インゴット搬送装
置22によってインゴットInがマウンティングプレー
ト接着位置、すなわち、マウンティングプレート支持テ
ーブル250の真上の位置に搬送される。
【0081】次に、送りモータ242が駆動されて、第
1スライドブロック234が上方に移動する。第1スラ
イドブロック234が上方に移動すると、この第1スラ
イドブロック234に設けられた押圧用シリンダ24
0、240のロッドに押されて第2スライドブロック2
36が上方に移動する。そして、この第2スライドブロ
ック236が上方に移動する結果、マウンティングプレ
ートMがインゴットInに接着されたスライスベースS
の下面に当接する。
【0082】マウンティングプレートMがインゴットI
nの下面に当接すると、送りモータ242の駆動は停止
され、次いで、第1スライドブロック234に設けられ
た押圧用シリンダ240、240が駆動される。この結
果、マウンティングプレートMが一定圧でスライスベー
スSに押圧される。そして、この状態で再びマウンティ
ングプレート揺動用モータ272が駆動され、マウンテ
ィングプレートMが一定の角度範囲で揺動する。このマ
ウンティングプレートMの揺動は、マウンティングプレ
ートMを確実にスライスベースSに接着するために行う
ものであり、所定回数の揺動がマウンティングプレート
Mに与えられると、マウンティングプレート揺動用モー
タ272の駆動は停止される。そして、マウンティング
プレートMは静止した状態で所定時間押圧した状態を保
持される。
【0083】マウンティングプレートMをスライスベー
スSに接着した状態で所定時間が経過すると、クランプ
シリンダ254、254によるマウンティングプレート
Mのクランプ、及び、押圧シリンダ240、240によ
る押圧が解除され、これにより接着が完了する。マウン
ティングプレートMの接着が完了すると、次に、送りモ
ータ242が駆動され、マウンティングプレート支持テ
ーブル250が所定の待機位置まで下降する。
【0084】一方、マウンティングプレートMが接着さ
れたインゴットInは、第2インゴット搬送装置22に
よって所定の受取位置まで搬送され、搬送後、クランプ
ユニット200によるクランプが解除される。そして、
マニピュレータ14によって搬出入部12に搬送され
る。第1の実施の形態のインゴットマウント装置は、以
上のように構成される。次に、この第1の実施の形態の
インゴットマウント装置の作用を説明する。
【0085】この第1の実施の形態のインゴットマウン
ト装置では、一つのマウンティングプレートMに対して
一本のインゴットInを接着する場合と、複数本のイン
ゴットInを接着する場合の二通りの接着方法を実施す
ることができる。まず、一つのマウンティングプレート
Mに対して一本のインゴットInを接着する場合につい
て説明する。
【0086】まず、図示しない搬送装置によってインゴ
ットInが搬出入部12のトレー30上に載置される。
次に、マニピュレータ14が駆動され、前記インゴット
Inが載置されたトレー30の真上で停止する。そし
て、そのトレー30上に載置されたインゴットInをハ
ンド部36で把持して持ち上げる。
【0087】インゴットInを持ち上げたマニピュレー
タ14は、図1中右方向に移動して、第1インゴット搬
送装置16の真上で停止する。そして、その第1インゴ
ット搬送装置16の支持ローラ86A、86B上にイン
ゴットInを載置する。なお、この時第1インゴット搬
送装置16は、スライスベース接着位置に位置してい
る。
【0088】インゴットInが、第1インゴット搬送装
置16の支持ローラ86A、86B上に載置されると、
次に、クランプユニット94が駆動されて、クランプロ
ーラ114、114によってインゴットInがクランプ
される。そして、このインゴットInがクランプされた
状態で送りモータ82が駆動され、第1インゴット搬送
装置16がX線方位測定装置18に向かって移動する。
【0089】第1インゴット搬送装置16は、所定の測
定位置まで移動すると停止し、停止後、X線方位測定装
置18によって結晶方位の測定が行われる。このX線方
位測定装置18では、図33に示すように、インゴット
軸OInに対する結晶軸OCrのx軸方向の傾き角度αと、
y軸方向の傾き角度βを測定する。このX線方位測定装
置18の測定結果は制御装置26に出力され、制御装置
26は、その測定結果からインゴットInのインゴット
軸OInに対する結晶軸OCrの最大傾き角度λと傾き方向
θを算出する。
【0090】結晶方位の測定が終了すると、再び送りモ
ータ82が駆動されて、第1インゴットIn搬送装置1
6が図中左方向に移動する。そして、スライスベース接
着位置で停止する。第1インゴットIn搬送装置16が
スライスベース接着位置で停止すると、次に、支持ロー
ラ86Aに連結された支持ローラ回転用モータ90が駆
動され、インゴットInがインゴット軸OIn回りにθ度
回転する。この結果、インゴットInの結晶軸OCrが水
平面上に位置する。
【0091】一方、インゴットInが前記X線方位測定
装置18によって結晶方位の測定を行っている間、スラ
イスベース接着装置20のスライスベース支持台140
上には、接着剤を塗布したスライスベースSが載置され
る。そして、クランプ機構144によってクランプされ
た状態で待機している。スライスベース接着位置に搬送
されたインゴットInのインゴット軸OIn回りの結晶方
位合わせが終了すると、スライスベース接着装置20の
送りモータ132が駆動されて、スライスベースSがイ
ンゴットInに向かって上昇する。この送りモータ13
2の駆動は、スライスベースSがインゴットInの下面
に当接すると停止する。
【0092】前記送りモータ132の駆動が停止する
と、次いで、第1スライドブロック124に設けられた
押圧用シリンダ130、130が駆動される。この結
果、インゴットInの下面にスライスベースSが一定圧
で押圧される。そして、この状態ですり合わせ機構16
0が駆動されて、スライスベースSがインゴットInの
軸線方向に沿って往復動する。なお、このようにスライ
スベースSをインゴットInに押し付けた状態でインゴ
ットInの軸線に沿って往復動させると、接着剤中に含
まれる気泡が抜けて、確実にスライスベースSを接着す
ることができる。
【0093】スライスベースSが所定回数往復動する
と、すり合わせ機構160の駆動は停止され、その後、
スライスベースSは静止した状態でインゴットInに押
圧される。スライスベースSをインゴットInに押圧し
てから所定時間が経過すると、クランプ機構144によ
るスライスベースSのクランプ、及び、押圧シリンダ1
30、130によるスライスベースSの押圧が解除され
る。そして、送りモータ132が駆動されて、スライス
ベース支持台140が所定の待機位置まで下降する。こ
れにより、スライスベースSの接着が終了する。
【0094】一方、スライスベースSが接着されたイン
ゴットInは、クランプユニット94によるクランプが
解除される。そして、このクランプが解除されると、ス
ライスベース接着位置の上方に待機しているマニピュレ
ータ14が駆動され、前記第1インゴット搬送装置16
上に載置されているインゴットInを持ち上げる。イン
ゴットInを持ち上げたマニピュレータ14は、図1中
左方向に移動して第2インゴット搬送装置22の真上で
停止する。そして、その第2インゴット搬送装置22の
支持ローラ198、198上にインゴットInを載置す
る。なお、この時第2インゴット搬送装置22は、イン
ゴット受取位置に位置している。
【0095】インゴットInが、第2インゴット搬送装
置22の支持ローラ198、198上に載置されると、
クランプユニット200のクランプローラ220、22
0によってインゴットInがクランプされる。インゴッ
トInがクランプされると、次に、送りモータ192が
駆動されて、第2インゴット搬送装置22がマウンティ
ングプレート接着装置24に向かって移動する。そし
て、所定のマウンティングプレート接着位置で停止す
る。
【0096】一方、スライスベース接着装置20によっ
てスライスベースSをインゴットInに接着している
間、マウンティングプレート接着装置24のマウンティ
ングプレート支持テーブル250上には、接着剤を塗布
したマウンティングプレートMが載置され、クランプシ
リンダ254、254によってクランプされた状態で待
機している。そして、このインゴットInを待機してい
る間にマウンティングプレートMの方位調整が行われ
る。
【0097】すなわち、前記X線方位測定装置18の測
定結果に基づき、マウンティングプレート揺動用モータ
272が駆動され、インゴットInの結晶軸OCrの最大
傾き角度λ分だけマウンティングプレート支持テーブル
250が水平回転する。これにより、インゴットInに
マウンティングプレートMを接着した際、マウンティン
グプレートMの軸線OM とインゴットInの結晶軸OCr
とが平行な状態で接着される。
【0098】スライスベースSが接着されたインゴット
Inが第2インゴット搬送装置22によってマウンティ
ングプレート接着位置に搬送されると、マウンティング
プレート接着装置24の送りモータ242が駆動され
て、マウンティングプレートMがインゴットInに向か
って上昇する。この送りモータ242の駆動は、マウン
ティングプレートMがインゴットInに接着されたスラ
イスベースSの下面に当接すると停止する。
【0099】前記送りモータ242の駆動が停止する
と、次いで、第1スライドブロック234に設けられた
押圧用シリンダ240、240が駆動される。この結
果、マウンティングプレートMが一定圧でスライスベー
スSに押圧される。そして、この状態でマウンティング
プレート揺動用モータ272が駆動され、マウンティン
グプレートMが一定の角度範囲で揺動する。なお、この
ようにマウンティングプレートMをスライスベースSに
押し付けた状態で揺動させると、前述したスライスベー
スSを接着する場合と同様に、接着剤中に含まれる気泡
が抜けて、確実にマウンティングプレートMをスライス
ベースSを接着することができる。
【0100】マウンティングプレートMが所定回数往復
動すると、マウンティングプレート揺動用モータ272
の駆動は停止され、その後、マウンティングプレートM
は静止した状態でスライスベースSの下面に押圧され
る。なお、マウンティングプレートMは最大傾き角度λ
分回転した位置で停止する。マウンティングプレートM
をスライスベースSに押圧してから所定時間が経過する
と、クランプシリンダ254、254によるマウンティ
ングプレートMのクランプ、及び、押圧シリンダ24
0、240によるマウンティングプレートMの押圧が解
除される。そして、送りモータ242が駆動されて、マ
ウンティングプレート支持テーブル250が所定の待機
位置まで下降する。これにより、マウンティングプレー
トMの接着が終了する。
【0101】前記マウンティングプレート支持テーブル
250が所定の待機位置まで下降すると、次いで、第2
インゴット搬送装置22の送りモータ192が駆動さ
れ、第2インゴット搬送装置22が図1中右方向に移動
する。そして、前記インゴット受取位置で停止する。前
記第2インゴット搬送装置22がインゴット受取位置に
停止すると、クランプユニット200によるインゴット
Inのクランプが解除される。そして、このクランプが
解除されると、インゴット受取位置の上方に待機してい
るマニピュレータ14が駆動され、前記第2インゴット
搬送装置22上に載置されているインゴットInを持ち
上げる。インゴットInを持ち上げたマニピュレータ1
4は、図1中左方向に移動して搬出入部12のトレー3
0上で停止する。そして、そのトレー30上にインゴッ
トInを載置する。トレー30に載置されたインゴット
Inは、図示しない搬送装置によって外部のワイヤソー
や倉庫等に搬出されてゆく。
【0102】以上の一連の工程で、インゴットInにス
ライスベースSを介してマウンティングプレートMが接
着される。このとき、マウンティングプレートMを接着
されたインゴットInは、その結晶軸OCrがマウンティ
ングプレートMの軸線OM と平行になるように接着され
る。次に、一つのマウンティングプレートMに複数本の
インゴットInを接着する場合について説明する。な
お、ここでは一つのマウンティングプレートMに2本の
インゴットを接着する場合について説明する。
【0103】結晶方位を測定して、スライスベースSを
接着するところまでは、上述した一つのマウンティング
プレートMに一本のインゴットInを接着する場合と同
じなので、本実施の形態では、スライスベースSが接着
されたインゴットInにマウンティングプレートMを接
着するところから説明する。スライスベース接着装置2
0によって1本目のインゴットIn1 にスライスベース
1 が接着されている間、マウンティングプレート接着
装置24のマウンティングプレート支持テーブル250
上には、接着剤を塗布したマウンティングプレートMが
セットされ、方位調整が行われた状態で待機している。
すなわち、一本目のインゴットIn1 の結晶軸OCr1
最大傾き角度λ1 分だけマウンティングプレート支持テ
ーブル250が水平方向に回転した状態で待機してい
る。
【0104】一方、スライスベースS1 の接着が終了し
たインゴットIn1 は、マニピュレータ14によって、
第2インゴット搬送装置22の支持ローラ198、19
8上に載置される。そして、載置後、クランプユニット
200のクランプローラ220、220によってクラン
プされる。インゴットInがクランプされると、次に、
送りモータ192が駆動されて、第2インゴット搬送装
置22がマウンティングプレート接着装置24に向かっ
て移動する。そして、図20(a)に示すように、第1
のマウンティングプレート接着位置P1で停止する。
【0105】一本目のインゴットIn1 が第1のマウン
ティングプレート接着位置P1に搬送されると、マウン
ティングプレート接着装置24の送りモータ242が駆
動されてマウンティングプレートMがインゴットInに
向かって上昇する。そして、マウンティングプレートM
がスライスベースS1 の下面に当接したところで停止す
る。
【0106】送りモータ242の駆動が停止すると、次
に、第1スライドブロック234に設けられた押圧用シ
リンダ240、240が駆動される。この結果、マウン
ティングプレートMが一定圧でスライスベースS1 に押
圧される。そして、この状態でマウンティングプレート
揺動用モータ272が駆動され、マウンティングプレー
トMが一定の角度範囲で揺動する。
【0107】マウンティングプレートMが所定回数往復
動すると、マウンティングプレート揺動用モータ272
の駆動は停止され、その後、マウンティングプレートM
は静止した状態でスライスベースS1 の下面に押圧され
る。なお、マウンティングプレートMは一本目のインゴ
ットIn1 の結晶軸OCr1 の最大傾き角度λ1 分回転し
た位置で停止する。
【0108】マウンティングプレートMをスライスベー
スS1 に押圧してから所定時間が経過すると、押圧シリ
ンダ240、240によるマウンティングプレートMの
押圧が解除される。これと同時に、クランプユニット2
00によるインゴットIn1のクランプが解除される。
前記クランプユニット200によるクランプが解除され
ると、送りモータ242が駆動されてマウンティングプ
レート支持テーブル250が所定量上昇する。これによ
り、マウンティングプレートMに接着されたインゴット
In1 が第2インゴット搬送装置22の支持ローラ19
8、198から所定量浮き上がった状態になる。この状
態で、第2インゴット搬送装置22が図1中右方向に移
動して、所定のインゴット受取位置で停止する。
【0109】マウンティングプレートMをスライスベー
スS1 に押圧してから所定時間が経過すると、押圧シリ
ンダ240、240によるマウンティングプレートMの
押圧が解除される。これにより、一本目のインゴットI
1 の接着が終了する。一本目のインゴットIn1 の接
着終了後、クランプユニット200によるインゴットI
nのクランプが解除され、第2インゴット搬送装置22
は図1中右方向に移動して、所定のインゴット受取位置
で停止する。
【0110】一方、前記のごとく一本目のインゴットI
1 にマウンティングプレートMが接着されている間、
二本目のインゴットIn2 がX線方位測定装置18によ
って結晶方位を測定され、スライスベース接着装置20
によってスライスベースS2が接着されている。二本目
のインゴットIn2 にスライスベースS2 が接着される
と、マニピュレータ14によって、第1インゴット搬送
装置16から前記インゴット受取位置に復帰した第2イ
ンゴット搬送装置22の支持ローラ198、198上に
移載される。そして、移載後、インゴットIn2 はクラ
ンプユニット200のクランプローラ220、220に
よってクランプされる。
【0111】一方、マウンティングプレート接着装置2
4では、前記第2インゴット搬送装置22がインゴット
受取位置に復帰すると、送りモータ242が駆動されて
所定量下降する。そして、二本目のインゴットIn2
結晶軸OCr2 の最大傾き角度λ2 分だけマウンティング
プレート支持テーブル250が水平方向に回転して待機
している。
【0112】前記クランプユニット200によって二本
目のインゴットIn2 がクランプされると、次に、送り
モータ192が駆動されて、第2インゴット搬送装置2
2がマウンティングプレート接着装置24に向かって移
動する。そして、図20(b)に示すように、第2のマ
ウンティングプレート接着位置P2で停止する。二本目
のインゴットIn2 が第2のマウンティングプレート接
着位置P2に搬送されると、マウンティングプレート接
着装置24の送りモータ242が駆動されてマウンティ
ングプレートMがインゴットInに向かって上昇する。
そして、マウンティングプレートMがスライスベースS
1 の下面に当接したところで停止する。
【0113】送りモータ242の駆動が停止すると、次
に、第1スライドブロック234に設けられた押圧用シ
リンダ240、240が駆動される。この結果、マウン
ティングプレートMが一定圧でスライスベースS2 に押
圧される。そして、この状態でマウンティングプレート
揺動用モータ272が駆動され、マウンティングプレー
トMが一定の角度範囲で揺動する。
【0114】マウンティングプレートMが所定回数往復
動すると、マウンティングプレート揺動用モータ272
の駆動は停止され、その後、マウンティングプレートM
は静止した状態でスライスベースS2 の下面に押圧され
る。なお、マウンティングプレートMは二本目のインゴ
ットIn2 の結晶軸OCr2 の最大傾き角度λ2 分回転し
た位置で停止する。
【0115】マウンティングプレートMをスライスベー
スS2 に押圧してから所定時間が経過すると、クランプ
シリンダ254、254によるマウンティングプレート
Mのクランプ、及び、押圧シリンダ240、240によ
るマウンティングプレートMの押圧が解除される。そし
て、送りモータ242が駆動されて、マウンティングプ
レート支持テーブル250が所定の待機位置まで下降す
る。これにより、マウンティングプレートMの接着が終
了する。
【0116】前記マウンティングプレート支持テーブル
250が所定の待機位置まで下降すると、次いで、第2
インゴット搬送装置22の送りモータ192が駆動さ
れ、第2インゴット搬送装置22が図1中右方向に移動
する。そして、前記インゴット受取位置で停止する。前
記第2インゴット搬送装置22がインゴット受取位置に
停止すると、クランプユニット200によるインゴット
In2 のクランプが解除される。そして、このクランプ
が解除されると、インゴット受取位置の上方に待機して
いるマニピュレータ14が駆動され、前記第2インゴッ
ト搬送装置22上に載置されているインゴットInをマ
ウンティングプレートMごと持ち上げる。インゴットI
nを持ち上げたマニピュレータ14は、図1中左方向に
移動して搬出入部12のトレー30上で停止する。そし
て、そのトレー30上にインゴットInを載置する。ト
レー30に載置されたインゴットInは、図示しない搬
送装置によって外部のワイヤソーや倉庫等に搬出されて
ゆく。
【0117】以上の一連の工程で、一つのマウンティン
グプレートMに二本のインゴットIn1 、In2 が接着
される。このとき、図21に示すように、マウンティン
グプレートMに接着された各インゴットIn1 、In2
は、その結晶軸OCr1 、OCr 2 がマウンティングプレー
トMの軸線OM と平行になるように接着される。このよ
うに、第1の実施の形態のインゴットマウント装置によ
れば、自動でインゴットInの結晶方位合わせを行って
インゴットInにマウンティングプレートMを取り付け
ることができる。
【0118】また、本実施の形態のインゴットマウント
装置は、一つのマウンティングプレートMに複数本のイ
ンゴットIn1 、In2 、…を接着する場合にも対応す
ることができる。さらに、本実施の形態のインゴットマ
ウント装置では、各装置間にインゴットInを搬送する
に際して、マニピュレータ14が装置本体10の天井部
を走行するので、装置本体10の前面部及び後面部にオ
ープンスペースが形成される。このため、インゴットの
搬出入やメンテナンスを容易に行うことができる。
【0119】また、本実施の形態のインゴットマウント
装置では、インゴットInにスライスベースSを接着す
るに際して、スライスベースSをインゴットInに押圧
した状態で往復動させる機構を備えたので、スライスベ
ースSを確実にインゴットInに接着することができ
る。また、インゴットInに接着したスライスベースS
にマウンティングプレートMを接着する場合も同様であ
る。
【0120】次に、本発明に係るインゴットマウント装
置の第2の実施の形態について説明する。図22、図2
3は、それぞれ本発明に係るインゴットマウント装置の
第2の実施の形態の構成を示す正面図と平面図である。
同図に示すように、第2の実施の形態のインゴットマウ
ント装置は、架台70上のスライスベース接着装置20
とX線方位測定装置18との間に確認測定装置300が
備えられている。この確認測定装置300は、一連の工
程を経てマウンティングプレートMが接着されたインゴ
ットInが、所望の結晶方位でマウンティングプレート
Mに接着されているか否かを確認する装置である。以下
に、その具体的な構成について説明する。なお、この確
認測定装置300を除いた他の構成は、第1の実施の形
態のインゴットマウント装置と同じなので、第1の実施
の形態のインゴットマウント装置と同じ部材には同一符
号を付してその説明は省略する。
【0121】図24、図25は、それぞれ確認測定装置
300の構成を示す正面図と平面図である。架台70上
に設置されたベースプレート72上には、一対のガイド
レール302、302が敷設されており、該ガイドレー
ル302、302上をスライドテーブル304がスライ
ド自在に設けられている。
【0122】また、前記ベースプレート72上には、前
記ガイドレール302、302に沿ってネジ棒306が
配設されており、該ネジ棒306は、その両端部を前記
ベースプレート72上に設けられた軸受部材308、3
08に回動自在に支持されている。このネジ棒306の
一方端には、前記ベースプレート72上に設置された送
りモータ310の出力軸が連結されており、ネジ棒30
6はこの送りモータ310を駆動することにより回転す
る。
【0123】前記ネジ棒306には、ナット部材312
が螺合されており、該ナット部材312は前記スライド
テーブル304に固着されている。したがって、前記ス
ライドテーブル304は、前記送りモータ310を駆動
することにより、ガイドレール302、302上を水平
に移動する。前記スライドテーブル304には、軸受ユ
ニット314が設けられており、該軸受ユニット314
には、スピンドル316が回動自在に支持されている。
このスピンドル316の上端部には回転テーブル318
が固着されており、該回転テーブル318は、このスピ
ンドル316を中心に水平面上を回転する。
【0124】一方、前記スピンドル316の下端部に
は、テーブル回転用モータ320の出力軸が連結されて
おり、該テーブル回転用モータ320は前記軸受ユニッ
ト314の下端部にモータブラケット322を介して連
結されている。前記回転テーブル318は、このテーブ
ル回転用モータ324を駆動することにより水平面上を
回転する。
【0125】前記回転テーブル318の上面には一対の
ストッパー326、326が所定の間隔をもって配設さ
れており、この一対のストッパー326、326に対向
するようにして、一対のクランプシリンダ328、32
8が配設されている。マウンティングプレートMが接着
されたインゴットInは、この一対のストッパー32
6、326と一対のクランプシリンダ328、328と
の間にセットされる。そして、セットされたインゴット
Inは、その下面部に接着されたマウンティングプレー
トMの側部をクランプシリンダ328、328のロッド
でストッパー326、326に向けて押し付けられるこ
とによりクランプされる。
【0126】ところで、前記回転テーブル318上にク
ランプされたインゴットInは、前記テーブル回転用モ
ータ320を駆動して回転テーブル318を回転させる
ことにより水平回転する。この回転テーブル318の回
転は180度間隔で与えられ、回転テーブル318が1
80度回転することにより、回転テーブル318上にク
ランプされたインゴットInの前後が逆転する。
【0127】また、前記スライドテーブル304上に
は、前記のごとく回転自在に支持された回転テーブル3
18の回転をロックするロック手段330が設けられて
おり、該ロック手段330は次のように構成されてい
る。前記スライドテーブル304上には、ブラケット3
32を介してロックシリンダ334が水平に設置されて
いる。このロックシリンダ334のロッド先端部には、
両側部にテーパ面が形成されたロック用駒334aが固
着されている。
【0128】一方、前記回転テーブル318の下面に
は、一対のロック部材336、336が固着されてお
り、このロック部材336には、前記ロック用駒334
aが嵌合するテーパ状の凹部336aが形成されてい
る。前記回転テーブル318をロックする際は、前記ロ
ックシリンダ334を駆動して、そのロッド先端部に固
着されたロック用駒334aを回転テーブル318の下
面に固着されたロック部材336の凹部336aに嵌合
させる。これにより、回転テーブル318は、その水平
方向の回転が規制され、所定の位置で固定される。
【0129】なお、回転テーブル318を回転させる場
合は、前記ロックシリンダ334を駆動して、ロック用
駒334aをロック部材336の凹部336aから退避
させる。これにより、回転規制が解除され、自由に回転
できるようになる。以上のように構成された確認測定装
置300は、送りモータ310を駆動することにより、
回転テーブル318上にクランプされたインゴットIn
を所定の待機位置から所定の測定位置に搬送する。な
お、第1インゴット搬送装置16は、インゴットInを
測定位置に搬送する際、確認測定装置300を跨ぐよう
にして走行する。
【0130】次に、前記のごとく構成された確認測定装
置300を有する第2の実施の形態のインゴットマウン
ト装置の作用について説明する。前述した第1の実施の
形態のインゴットマウント装置では、マウンティングプ
レート接着装置24によってインゴットInにマウンテ
ィングプレートMが接着されると、そのマウンティング
プレートMが接着されたインゴットInは、マニピュレ
ータ14によって搬出入部12に搬送され、その後、図
示しない搬送装置によって外部のワイヤソーや倉庫等に
搬出されていた。第2の実施の形態のインゴットマウン
ト装置では、マウンティングプレート接着装置24によ
ってインゴットInにマウンティングプレートMが接着
されると、そのインゴットInはマニピュレータ14に
よって確認測定装置300に搬送され、インゴットIn
が所望の結晶方位でマウンティングプレートMに接着さ
れているか否かを測定される。そして、その後でマニピ
ュレータ14によって搬出入部12に搬送される。具体
的には以下の通りである。
【0131】なお、マウンティングプレートMに一本の
インゴットInが接着されている場合と、二本のインゴ
ットInが接着されている場合とでは、取り扱いが異な
るので、まず、マウンティングプレートMに一本のイン
ゴットInが接着されている場合について説明する。マ
ウンティングプレート接着装置24によってインゴット
InにマウンティングプレートMが接着されると、その
マウンティングプレートMが接着されたインゴットIn
は、第2インゴット搬送装置22によってインゴット受
取位置に搬送される。
【0132】インゴットInがインゴット受取位置に停
止すると、そのインゴット受取位置の上方に待機してい
るマニピュレータ14が駆動され、前記第2インゴット
搬送装置22上に載置されているインゴットInをマウ
ンティングプレートMごと持ち上げる。インゴットIn
を持ち上げたマニピュレータ14は、図22中右方向に
移動して所定の待機位置に位置している確認測定装置3
00の上方で停止する。そして、その確認測定装置30
0の回転テーブル318上にインゴットInを載置す
る。
【0133】図26に示すように、回転テーブル318
上にインゴットInが載置されると、クランプシリンダ
328が駆動されて、インゴットInに接着されたマウ
ンティングプレートMがクランプシリンダ328とスト
ッパ326との間で挟持される。これにより、インゴッ
トInがクランプされる。なお、この時、回転テーブル
318はロック手段330にロックされて、その回転を
規制されている。
【0134】前記回転テーブル318上にインゴットI
nがクランプされると、次に、送りモータ310が駆動
されて、スライドテーブル304が図26中右方向に移
動する。このスライドテーブル304は、インゴットI
nが所定の測定位置(図26中二点破線で示す位置)ま
で搬送されると停止する。そして、停止後、X線方位測
定装置18によって回転テーブル318上にクランプさ
れているインゴットInの結晶方位の測定が行われる。
【0135】X線方位測定装置18の測定結果は制御装
置26に出力され、制御装置26は、その測定結果から
マウンティングプレートMの軸線OM に対するインゴッ
トInの結晶軸OCrの最大傾き角度λと傾き方向θを算
出する。一方、前記X線方位測定装置18によるインゴ
ットInの結晶方位の測定が終了すると、再び送りモー
タ310が駆動され、スライドテーブル304が図26
中左方向に移動する。そして、所定の待機位置(図26
中実線で示す位置)で停止する。
【0136】前記スライドテーブル304が所定の待機
位置に停止すると、クランプシリンダ328によるイン
ゴットInのクランプが解除される。そして、このクラ
ンプが解除されると、前記待機位置の上方に待機してい
るマニピュレータ14が駆動され、前記回転テーブル3
18上に載置されているインゴットInをマウンティン
グプレートMごと持ち上げる。インゴットInを持ち上
げたマニピュレータ14は、図22中左方向に移動して
搬出入部12のトレー30上で停止する。そして、その
トレー30上にインゴットInを載置する。
【0137】ここで、前記X線方位測定装置18による
インゴットInの結晶方位の測定の結果、インゴットI
nが所望の結晶方位でマウンティングプレートMに接着
されていれば、すなわち、マウンティングプレートMの
軸線OM に対するインゴットInの結晶軸OCrの最大傾
き角度λと傾き方向θが共にゼロとなっていれば、その
マウンティングプレートMが接着されたインゴットIn
は、そのまま図示しない搬送装置によって外部のワイヤ
ソーや倉庫等に搬出されてゆく。
【0138】一方、インゴットInが所望の結晶方位で
マウンティングプレートMに接着されていない場合は、
制御装置26は警告を発し、オペレータに注意を促す。
オペレータは、この警告を確認すると、インゴットIn
に取り付けたマウンティングプレートMとスライスベー
スSをインゴットInから取り外し、再び接着をやり直
す。
【0139】このように、インゴットInにマウンティ
ングプレートMを接着した後、再び結晶方位を測定し
て、所望の結晶方位でインゴットInがマウンティング
プレートMに接着されているか否かを確認することによ
り、誤った結晶方位のまま切断が行われるという事態の
発生を有効に防止することができる。次に、マウンティ
ングプレートMに二本のインゴットIn1 、In2 が接
着されている場合について説明する。
【0140】マウンティングプレート接着装置24によ
ってインゴットIn1 、In2 にマウンティングプレー
トMが接着されると、そのマウンティングプレートMが
接着されたインゴットIn1 、In2 は、第2インゴッ
ト搬送装置22によってインゴット受取位置に搬送され
る。インゴットIn1 、In2 がインゴット受取位置に
停止すると、そのインゴット受取位置の上方に待機して
いるマニピュレータ14が駆動され、前記第2インゴッ
ト搬送装置22上に載置されているインゴットIn1
In2 をマウンティングプレートMごと持ち上げる。イ
ンゴットIn1 、In2 を持ち上げたマニピュレータ1
4は、図22中右方向に移動して所定の待機位置に位置
している確認測定装置300の上方で停止する。そし
て、その確認測定装置300の回転テーブル318上に
インゴットIn1 、In2 を載置する。
【0141】図27に示すように、回転テーブル318
上にインゴットIn1 、In2 が載置されると、クラン
プシリンダ328が駆動されて、インゴットIn1 、I
2に接着されたマウンティングプレートMがクランプ
シリンダ328とストッパ326との間で挟持される。
これにより、インゴットIn1 、In2 がクランプされ
る。なお、この時、回転テーブル318はロック手段3
30にロックされて、その回転を規制されている。
【0142】前記回転テーブル318上にインゴットI
1 、In2 がクランプされると、次に、送りモータ3
10が駆動されて、スライドテーブル304が図27中
右方向に移動する。このスライドテーブル304は、図
27中右側に取り付けられているインゴットIn1 が所
定の測定位置(図27中二点破線で示す位置)まで搬送
されると停止する。そして、停止後、X線方位測定装置
18によってインゴットIn1 の結晶方位の測定が行わ
れる。
【0143】X線方位測定装置18の測定結果は制御装
置26に出力され、制御装置26は、その測定結果から
マウンティングプレートMの軸線OM に対するインゴッ
トIn1 の結晶軸OCr1 の最大傾き角度λ1 と傾き方向
θ1 を算出する。一方、前記X線方位測定装置18によ
るインゴットIn1 の結晶方位の測定が終了すると、再
び送りモータ310が駆動され、スライドテーブル30
4が図中左方向に移動する。そして、所定の待機位置
(図27中実線で示す位置)で停止する。
【0144】前記スライドテーブル304が所定の待機
位置に停止すると、次いで、ロック手段330による回
転テーブル318のロックが解除される。そして、その
ロック解除後、テーブル回転用モータ320が駆動され
て、回転テーブル318が180度回転する。この結
果、マウンティングプレートMに接着されている二本の
インゴットIn1 、In2 の位置が逆転する。
【0145】前記回転テーブル318が180度回転す
ると、再びロック手段330が駆動されて、回転テーブ
ル318がロックされる。そして、その回転テーブル3
18のロック後、送りモータ310が駆動されて、スラ
イドテーブル304が図27中右方向に移動する。スラ
イドテーブル304は、インゴットIn2 が所定の測定
位置まで搬送されると停止し、その停止後、X線方位測
定装置18によってインゴットIn2 の結晶方位の測定
が行われる。
【0146】X線方位測定装置18の測定結果は制御装
置26に出力され、制御装置26は、その測定結果から
マウンティングプレートMの軸線OM に対するインゴッ
トIn2 の結晶軸OCr2 の最大傾き角度λ2 と傾き方向
θ2 を算出する。前記X線方位測定装置18によるイン
ゴットIn2 の結晶方位の測定が終了すると、再び送り
モータ310が駆動され、スライドテーブル304が図
中左方向に移動する。そして、所定の待機位置で停止す
る。
【0147】前記スライドテーブル304が所定の待機
位置に停止すると、クランプシリンダ328によるイン
ゴットInのクランプが解除される。そして、このクラ
ンプが解除されると、前記待機位置の上方に待機してい
るマニピュレータ14が駆動され、前記回転テーブル3
18上に載置されているインゴットIn1 、In2 をマ
ウンティングプレートMごと持ち上げる。インゴットI
nを持ち上げたマニピュレータ14は、図22中左方向
に移動して搬出入部12のトレー30上で停止する。そ
して、そのトレー30上にインゴットInを載置する。
【0148】ここで、前記X線方位測定装置18による
インゴットIn1 、In2 の結晶方位の測定の結果、イ
ンゴットIn1 、In2 が共に所望の結晶方位でマウン
ティングプレートMに接着されていれば、すなわち、マ
ウンティングプレートMの軸線OM に対するインゴット
In1 、In2 の結晶軸OCr1 、OCr2 の最大傾き角度
λ1 、λ2 と傾き方向θ1 、θ2 が共にゼロとなってい
れば、そのマウンティングプレートMが接着されたイン
ゴットIn1 、In2 は、そのまま図示しない搬送装置
によって装置外部のワイヤソーや倉庫等に搬出されてゆ
く。
【0149】一方、何れか一方のインゴットInでも所
望の結晶方位でマウンティングプレートMに接着されて
いない場合には、制御装置26は警告を発し、オペレー
タに注意を促す。オペレータは、この警告を確認する
と、インゴットIn1 、In2に取り付けたマウンティ
ングプレートMとスライスベースS1 、S2 をインゴッ
トIn1 、In2 から取り外し、再び接着をやり直す。
【0150】このように、回転テーブル318を180
度回転させることにより、マウンティングプレートMに
二本のインゴットIn1 、In2 を接着した場合でも、
所望の結晶方位でインゴットIn1 、In1 がマウンテ
ィングプレートMに接着されているか否かを確認するこ
とができる。次に、本発明に係るインゴットマウント装
置の第3の実施の形態について説明する。
【0151】図28、図29は、それぞれ本発明に係る
インゴットマウント装置の第3の実施の形態の構成を示
す正面図と平面図である。同図に示すように、第3の実
施の形態のインゴットマウント装置は、搬出入部12の
側部にインゴット反転装置400が設けられている。こ
のインゴット反転装置400は、マウンティングプレー
トMが接着されたインゴットInの上下を逆転して、マ
ウンティングプレートMを上方に位置させる装置であ
る。以下に、その具体的な構成について説明する。な
お、このインゴット反転装置400を除いた他の構成
は、第1及び第2の実施の形態のインゴットマウント装
置と同じなので、第1及び第2の実施の形態のインゴッ
トマウント装置と同じ部材には、同一符号を付してその
説明は省略する。
【0152】図30、図31は、それぞれインゴット反
転装置400の構成を示す正面図と側面図である。同図
に示すように、前記搬出入部12の側部近傍には、架台
402が垂直に立設されており、その正面部にはベース
プレート404が垂直に固定されている。ベースプレー
ト404には一対のガイドレール406、406が垂直
に敷設されており、該ガイドレール406、406上を
昇降テーブル408がスライド自在に支持されている。
【0153】また、前記架台402には、昇降用シリン
ダ410が垂直に設けられており、該昇降用シリンダ4
10のロッド先端部には連結部材412を介して昇降テ
ーブル408が連結されている。したがって、昇降テー
ブル408は、前記昇降用シリンダ410を駆動するこ
とにより、前記ガイドレール406に沿って垂直に上下
動する。
【0154】前記昇降テーブル408の正面部には、ベ
ースプレート414が水平に固着されている。このベー
スプレート414の下面には、一対のガイドレール41
6、416が敷設されており、該ガイドレール416、
416上を一対のスライドブロック417、417がス
ライド自在に支持されている。そして、この一対のスラ
イドブロック417、417には、それぞれアーム41
8、418が垂直に固着されている。
【0155】前記一対のアーム418、418のうち一
方のアーム418(図30中左側のアーム)には、開閉
用シリンダ420が水平に設置されている。この開閉用
シリンダ420のロッド先端部は、連結部材422を介
して他方側のアーム418(図30中右側のアーム)に
連結されている。したがって、前記一対のアーム41
8、418は、前記開閉用シリンダ420を駆動するこ
とにより、前記ガイドレール416上を互いに逆方向に
移動する。そしてこの結果、一対のアーム418、41
8の間隔が可変する。
【0156】なお、このアーム418、418の移動範
囲は、前記ベースプレート414の両端部に設置された
第1ストッパ424、424と、前記ベースプレート4
14の中央部近傍に設置された第2ストッパ426、4
26によって規制される。前記一対のアーム414、4
14の先端部には、軸受428、428を介して回転軸
430、430が回動自在に支持されている。この回転
軸430、430の一方端には、それぞれ反転アーム4
32、432が固着されており、該反転アーム432、
432の先端部には、それぞれ爪434、434が固着
されている。この爪434、434には、インゴットI
nに接着されたマウンティングプレートMの両端フラン
ジ部が嵌合する凹部434a、434aが形成されてい
る。インゴットInを把持する場合は、そのインゴット
Inに接着されたマウンティングプレートMの両端フラ
ンジ部を前記一対の爪434、434に形成された凹部
434a、434aに嵌め込み、その爪434、434
で両側から挟持することによって把持する。
【0157】前記回転軸430、430の他方端には、
ギア436、436が固着されており、該ギア436、
436には駆動ギア438、438が噛合されている。
この駆動ギア438、438は、前記開閉アーム41
8、418の先端部に設けられた反転用モータ440、
440の出力軸に連結されており、この反転用モータ4
40、440を駆動することにより、前記反転アーム4
32、432が回転する。
【0158】前記反転アーム432、432の回転は、
前記アーム418、418に設置された一対のストッパ
ー442、442によって規制され、この結果、反転ア
ーム432、432は180度の範囲で回転する。イン
ゴット反転装置400は、以上のように構成され、イン
ゴットInに接着されたマウンティングプレートMの両
端部を爪434、434で把持した状態で、反転アーム
432、432を180度回転させることにより、イン
ゴットInの上下を反転させる。
【0159】次に、前記のごとく構成されたインゴット
反転装置400を備えた第3の実施の形態のインゴット
マウント装置の作用について説明する。前述した第1及
び第2の実施の形態のインゴットマウント装置では、マ
ウンティングプレートMが接着されたインゴットIn
は、マニピュレータ14によって搬出入部12に搬送さ
れた後、図示しない搬送装置によってそのまま外部のワ
イヤソーや倉庫等に搬出されていた。
【0160】第3の実施の形態のインゴットマウント装
置では、マニピュレータ14によって搬出入部12に搬
送されたインゴットInをインゴット反転装置400に
よって上下反転させた後、図示しない搬送装置によって
外部のワイヤソーや倉庫等に搬出する。具体的には、以
下の通りである。マウンティングプレートMが接着され
たインゴットInがマニピュレータ14によって搬出入
部12のトレー30上に載置されると、インゴットIn
は、トレー30ごと図示しない搬送手段(例えばコンベ
ア等)によって所定のインゴット反転位置(インゴット
反転装置400の一対の反転アーム432、432の間
の位置)に搬送される。
【0161】インゴットInが前記インゴット反転位置
に搬送されると、次いで、昇降用シリンダ410が駆動
されて昇降テーブル408が所定量下降する。この結
果、昇降用テーブル408が当初位置していた所定の待
機位置から所定のインゴット把持位置に移動する。昇降
用テーブル408が前記インゴット把持位置に移動する
と、一対の爪434、434がインゴットInに接着さ
れたマウンティングプレートMの両側部に位置するの
で、この状態で開閉用シリンダ420が駆動され、一対
の爪434、434が互いに近づく方向に移動する。こ
の結果、図32(a)に示すように、爪434、434
に形成されている凹部434a、434aにマウンティ
ングプレートMの両端フランジ部が嵌合する。そして更
に、この一対の爪434、434によってマウンティン
グプレートMが挟持される。
【0162】前記一対の爪434、434は一定圧でマ
ウンティングプレートMを挟持し、該爪434、434
にマウンティングプレートMが挟持されると、再び昇降
用シリンダ410が駆動されて昇降テーブル408が所
定の待機位置まで上昇する。そして、昇降テーブル40
8が所定の待機位置に移動すると、反転用モータ44
0、440が駆動されて、反転アーム432、432が
180度回転する。この結果、図32(b)に示すよう
に、インゴットInが反転してマウンティングプレート
Mが上方に位置する。
【0163】インゴットInが反転すると、昇降用シリ
ンダ410が駆動されて昇降テーブル408が所定のイ
ンゴット載置位置まで下降する。この結果、反転したイ
ンゴットInがトレー30上に載置される。インゴット
Inがトレー30上に載置されると、開閉用シリンダ4
20が駆動され、一対の爪434、434が互いに離れ
る方向に移動する。この結果、爪434、434に形成
されている凹部434a、434aからマウンティング
プレートMの両端フランジ部が外れ、爪434、434
によるマウンティングプレートMの把持が解除される。
そして、爪434、434によるマウンティングプレー
トMの把持が解除されると、再び昇降用シリンダ410
が駆動され、昇降テーブル408が所定の待機位置まで
上昇する。
【0164】一方、トレー30上に載置されたインゴッ
トInは、図示しない搬送手段によって装置本体10の
搬出入部12に搬送され、該搬出入部12から図示しな
い搬送装置によって外部のワイヤソーや倉庫等に搬出さ
れる。このように、本実施の形態のインゴットマウント
装置では、インゴットInを反転させた状態、すなわ
ち、マウンティングプレートMを上方に位置させた状態
で、搬出入部12から搬出することができる。このた
め、搬出時におけるインゴットInの取り扱いが極めて
容易になる。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動でインゴットの結晶方位合わせを行ってインゴット
にスライスベースを介してマウンティングプレートを取
り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のインゴットマウント装置の
構成を示す正面図
【図2】第1の実施の形態のインゴットマウント装置の
構成を示す平面図
【図3】マニピュレータの構成を示す正面図
【図4】マニピュレータのハンド部の構成を示す正面断
面図
【図5】マニピュレータのハンド部の構成を示す側面断
面図
【図6】第1インゴット搬送装置の構成を示す側面図
【図7】第1インゴット搬送装置の構成を示す平面図
【図8】スライスベース接着装置の構成を示す正面図
【図9】スライスベース接着装置の構成を示す側面図
【図10】スライスベース接着装置の要部を拡大した正
面図
【図11】スライスベース接着装置の要部を拡大した側
面図
【図12】スライスベース接着装置に備えられたすり合
わせ機構の構成を示す平面図
【図13】第2インゴット搬送装置の構成を示す側面図
【図14】第2インゴット搬送装置及びマウンティング
プレート接着装置の構成を示す平面図
【図15】マウンティングプレート接着装置の構成を示
す正面図
【図16】マウンティングプレート接着装置の構成を示
す側面図
【図17】マウンティングプレート支持テーブルの構成
を示す正面図
【図18】マウンティングプレート支持テーブルの構成
を示す側面図
【図19】図17のA−A断面図
【図20】第1の実施の形態のインゴットマウント装置
の作用の説明図(インゴットを二本接着する場合)
【図21】第1の実施の形態のインゴットマウント装置
の作用の説明図(インゴットを二本接着する場合)
【図22】第2の実施の形態のインゴットマウント装置
の構成を示す正面図
【図23】第2の実施の形態のインゴットマウント装置
の構成を示す平面図
【図24】確認測定装置の構成を示す正面図
【図25】確認測定装置の構成を示す平面図
【図26】第2の実施の形態のインゴットマウント装置
の作用の説明図(インゴットが一本の場合)
【図27】第2の実施の形態のインゴットマウント装置
の作用の説明図(インゴットが二本の場合)
【図28】第3の実施の形態のインゴットマウント装置
の構成を示す正面図
【図29】第3の実施の形態のインゴットマウント装置
の構成を示す平面図
【図30】インゴット反転装置の構成を示す正面図
【図31】インゴット反転装置の構成を示す側面図
【図32】第3の実施の形態のインゴットマウント装置
の作用の説明図
【図33】インゴットの結晶方位の測定方法の説明図
【図34】インゴットにマウンティングプレートを接着
する方法の説明図
【符号の説明】
10…装置本体 10A…本体フレーム 12…搬出入部 14…マニピュレータ 16…第1インゴット搬送装置 18…X線方位測定装置 20…スライスベース接着装置 22…第2インゴット搬送装置 24…マウンティングプレート接着装置 26…制御装置 300…確認測定装置 400…インゴット反転装置 In…インゴット S…スライスベース M…マウンティングプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インゴットにスライスベースを介してマ
    ウンティングプレートを接着するインゴットマウント装
    置において、 装置本体には、 インゴットの搬出入を行う搬出入部と、 インゴットの結晶方位を測定する結晶方位測定手段と、 前記インゴットを前記結晶方位測定手段の測定位置に搬
    送するとともに、測定後、そのインゴットをスライスベ
    ース接着位置に搬送する第1搬送手段と、 前記結晶方位測定手段の測定結果から、前記インゴット
    のインゴット軸に対する結晶軸の最大傾き角度λと、傾
    き方向θを演算する演算手段と、 前記第1搬送手段に設けられ、前記演算手段の演算結果
    に基づいて、前記インゴットをインゴット軸回りにθ度
    回転させる結晶方位調整手段と、 前記第1搬送手段でスライスベース接着位置に搬送され
    たインゴットの下面に前記スライスベースを接着するス
    ライスベース接着手段と、 前記スライスベースが接着されたインゴットをマウンテ
    ィングプレート接着位置に搬送する第2搬送手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて、前記マウンティン
    グプレートを水平面上でλ度回転させるとともに、その
    マウンティングプレートを前記マウンティングプレート
    接着位置に搬送されたインゴットのスライスベースの下
    面に接着するマウンティングプレート接着手段と、 前記装置本体の天井部を走行して、前記搬出入部に搬入
    されたインゴットを前記第1搬送装置上に搬送するとと
    もに、前記スライスベース接着手段によってスライスベ
    ースが接着されたインゴットを第2搬送手段上に搬送
    し、前記マウンティングプレート接着手段によってマウ
    ンティングプレートが接着されたインゴットを前記イン
    ゴット搬出入部に搬送する第3搬送手段と、からなるこ
    とを特徴とするインゴットマウント装置。
  2. 【請求項2】 前記マウンティングプレートが接着され
    たインゴットを前記結晶方位測定手段の測定位置に搬送
    する第4搬送手段を備え、前記マウンティングプレート
    接着手段によってマウンティングプレートが接着された
    インゴットを前記第3搬送手段によって前記第4搬送手
    段上に搬送し、該第4搬送手段で前記インゴットを前記
    測定位置まで搬送して結晶方位を測定した後、前記イン
    ゴットを前記第3搬送手段によって前記インゴット搬出
    入部に搬送することを特徴とする請求項1記載のインゴ
    ットマウント装置。
  3. 【請求項3】 前記第4搬送手段は、前記マウンティン
    グプレートを水平回転させて前記インゴットの前後を逆
    転させる旋回機構を備えていることを特徴とする請求項
    2記載のインゴットマウント装置。
  4. 【請求項4】 前記マウンティングプレートが接着され
    たインゴットの上下を反転させる反転手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1、2又は3記載のインゴットマウ
    ント装置。
  5. 【請求項5】 前記スライスベース接着手段は、前記イ
    ンゴットの下面にスライスベースを押圧した状態で、前
    記スライスベースを前記インゴットのインゴット軸に沿
    って往復動させるすり合わせ機構を備えていることを特
    徴とする請求項1記載のインゴットマウント装置。
  6. 【請求項6】 前記マウンティングプレート接着手段
    は、前記スライスベースの下面にマウンティングプレー
    トを押圧した状態で、前記マウンティングプレートを揺
    動させる揺動機構を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のインゴットマウント装置。
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