JPH11186120A - 同種あるいは異種材料基板間の密着接合法 - Google Patents
同種あるいは異種材料基板間の密着接合法Info
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- JPH11186120A JPH11186120A JP35533997A JP35533997A JPH11186120A JP H11186120 A JPH11186120 A JP H11186120A JP 35533997 A JP35533997 A JP 35533997A JP 35533997 A JP35533997 A JP 35533997A JP H11186120 A JPH11186120 A JP H11186120A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 常温または比較的低温での接合が可能であ
り、残留応力を低減でき、かつ配線プロセス後や微小領
域の接合が可能な、同種あるいは異種材料基板間の電気
的結合を得るための密着結合法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1、2に絶縁膜7、8(Si酸化膜、
Si窒化膜等)等を介して接着素子9、10(Au、Al等)を設
け、接着素子9、10同士を押圧接着し、この接着素子9、
10の接合力により密着結合領域3、4を接合し、基板1、2間
の電気的結合を得る密着結合法。
り、残留応力を低減でき、かつ配線プロセス後や微小領
域の接合が可能な、同種あるいは異種材料基板間の電気
的結合を得るための密着結合法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1、2に絶縁膜7、8(Si酸化膜、
Si窒化膜等)等を介して接着素子9、10(Au、Al等)を設
け、接着素子9、10同士を押圧接着し、この接着素子9、
10の接合力により密着結合領域3、4を接合し、基板1、2間
の電気的結合を得る密着結合法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同種あるいは異種
材料基板間の電気的結合を得るための密着接合法であっ
て、常温または比較的低温の加熱下で実施できる密着接
合法に関する。
材料基板間の電気的結合を得るための密着接合法であっ
て、常温または比較的低温の加熱下で実施できる密着接
合法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の異種半導体同士を直接接合させる
方法としては、例えば、応用物理第63巻第1号(P.
53、1994年)に記載の方法が挙げれられる。ここ
でのInP/GaAs及びInP/Siの組合せの接合
は、被接合面を清浄化した後、基板に重りを載せ、水素
雰囲気中700℃で30分間熱処理することによって行
われている。
方法としては、例えば、応用物理第63巻第1号(P.
53、1994年)に記載の方法が挙げれられる。ここ
でのInP/GaAs及びInP/Siの組合せの接合
は、被接合面を清浄化した後、基板に重りを載せ、水素
雰囲気中700℃で30分間熱処理することによって行
われている。
【0003】また例えば、Appl. Phys. Lett (Linca
ln Lab. Z.L.Lian, 56(8),19,Feb.1990, P.737)に
記載の方法においては、InP/GaAsの組合せの接
合は、被接合表面を清浄化し、その後グラファイト/ク
オーツ反応器の中で水素雰囲気中750℃で熱処理をす
ることによって行われている。
ln Lab. Z.L.Lian, 56(8),19,Feb.1990, P.737)に
記載の方法においては、InP/GaAsの組合せの接
合は、被接合表面を清浄化し、その後グラファイト/ク
オーツ反応器の中で水素雰囲気中750℃で熱処理をす
ることによって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、接合が約700℃の高温で行なわれるので、以
下のような欠点があった。 1.熱膨張係数の異なる異種半導体同士の接合の場合、
高温で接合後室温までの冷却中に、あるいは冷却後に、
接合基板が反り返る現象が生じ、その結果残留応力が生
じる。 2.配線プロセス後に、接合プロセスを行うことが困難
である。これは、高温熱拡散により配線が基板と合金化
し、劣化するからである。 3.基板の全面あるいは大半に渡っての接合は比較的容
易であるが、局所的な微小領域のみの接合は困難であ
る。
いては、接合が約700℃の高温で行なわれるので、以
下のような欠点があった。 1.熱膨張係数の異なる異種半導体同士の接合の場合、
高温で接合後室温までの冷却中に、あるいは冷却後に、
接合基板が反り返る現象が生じ、その結果残留応力が生
じる。 2.配線プロセス後に、接合プロセスを行うことが困難
である。これは、高温熱拡散により配線が基板と合金化
し、劣化するからである。 3.基板の全面あるいは大半に渡っての接合は比較的容
易であるが、局所的な微小領域のみの接合は困難であ
る。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、常温又は比較的低温の加熱下での接
合が可能であり、これにより接合後の残留応力を低減で
き、かつ配線プロセス後や微小領域の接合を可能とす
る、同種あるいは異種材料基板間の密着接合法を提供す
ることを目的とする。
されたものであり、常温又は比較的低温の加熱下での接
合が可能であり、これにより接合後の残留応力を低減で
き、かつ配線プロセス後や微小領域の接合を可能とす
る、同種あるいは異種材料基板間の密着接合法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、同種あるいは
異種材料基板間の電気的結合を得るための密着結合領域
同士を相対向させて、押圧力を印加することにより該密
着結合領域を接合して該基板間の電気的結合を得る密着
接合法において、(1)接合力を与えるための接着素子
を、前記各基板に設ける過程と、(2)前記各基板の該
密着結合領域同士および該接着素子同士をそれぞれ相対
向させて、押圧力を印加することにより該接着素子同士
を接着させ、該接着素子同士の接合力により該密着結合
領域を接合する過程とを含むことを特徴とする密着接合
法である。
異種材料基板間の電気的結合を得るための密着結合領域
同士を相対向させて、押圧力を印加することにより該密
着結合領域を接合して該基板間の電気的結合を得る密着
接合法において、(1)接合力を与えるための接着素子
を、前記各基板に設ける過程と、(2)前記各基板の該
密着結合領域同士および該接着素子同士をそれぞれ相対
向させて、押圧力を印加することにより該接着素子同士
を接着させ、該接着素子同士の接合力により該密着結合
領域を接合する過程とを含むことを特徴とする密着接合
法である。
【0007】本発明の密着接合法では、電気的結合を得
るための密着結合領域の他に、特に接合強度を与えるた
めの接着素子を設け、この接着素子(接着領域)の接合
力により密着結合領域を接合する。これにより、従来技
術と比較して、密着結合領域の接合を常温あるいは比較
的低温の加熱下で良好に行なうことができる。
るための密着結合領域の他に、特に接合強度を与えるた
めの接着素子を設け、この接着素子(接着領域)の接合
力により密着結合領域を接合する。これにより、従来技
術と比較して、密着結合領域の接合を常温あるいは比較
的低温の加熱下で良好に行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施形態に係る密
着接合法の接合直前の状態を示す断面図であり、図2
は、その接合状態を示す断面図である。図1、2におい
て、1、2は低温領域において塑性変形を生じない半導
体から成る接合用基板、3、4は各接合用基板1、2上
に凸状に形成した電気的結合を得るための密着結合領
域、5、6は接合力を与えるための接着素子を形成する
ために各基板1、2に形成した接着領域、7、8は各接
合領域5、6の上に形成した絶縁膜、9、10は各絶縁
膜7、8の上に形成した塑性変形能を有する材料から成
る凸状の接着素子である。
着接合法の接合直前の状態を示す断面図であり、図2
は、その接合状態を示す断面図である。図1、2におい
て、1、2は低温領域において塑性変形を生じない半導
体から成る接合用基板、3、4は各接合用基板1、2上
に凸状に形成した電気的結合を得るための密着結合領
域、5、6は接合力を与えるための接着素子を形成する
ために各基板1、2に形成した接着領域、7、8は各接
合領域5、6の上に形成した絶縁膜、9、10は各絶縁
膜7、8の上に形成した塑性変形能を有する材料から成
る凸状の接着素子である。
【0010】図1に示すように、接合用基板1、2を、
密着結合領域3及び4、接着素子9及び10がそれぞれ
相対向する様に位置決めする。次に、まず密着結合領域
3、4同士が接触しない状態で接着素子9、10同士を
接触させ、図2に示すように、矢印の方向に接合用基板
1、2に荷重(押圧力)を印加する。この荷重印加によ
って、接着素子9、10同士が接着すると共に塑性変形
する。この接着素子9、10の塑性変形により、密着結
合領域3、4は互いに近接し、原子間距離のオーダまで
近づく。そして、さらに印加荷重を増加して行なった場
合、低温領域に於いて塑性変形を生じない半導体から成
る接合用基板1、2同士は密着し、この圧縮応力による
塑性変形を生ずることなく、すなわち弾性的な圧縮歪を
受けるのみとなる。塑性変形能を有する材料から成る接
着素子9,10は、荷重印加中の塑性変形の進行過程に
おいて、図2に示すように互いに接合する。
密着結合領域3及び4、接着素子9及び10がそれぞれ
相対向する様に位置決めする。次に、まず密着結合領域
3、4同士が接触しない状態で接着素子9、10同士を
接触させ、図2に示すように、矢印の方向に接合用基板
1、2に荷重(押圧力)を印加する。この荷重印加によ
って、接着素子9、10同士が接着すると共に塑性変形
する。この接着素子9、10の塑性変形により、密着結
合領域3、4は互いに近接し、原子間距離のオーダまで
近づく。そして、さらに印加荷重を増加して行なった場
合、低温領域に於いて塑性変形を生じない半導体から成
る接合用基板1、2同士は密着し、この圧縮応力による
塑性変形を生ずることなく、すなわち弾性的な圧縮歪を
受けるのみとなる。塑性変形能を有する材料から成る接
着素子9,10は、荷重印加中の塑性変形の進行過程に
おいて、図2に示すように互いに接合する。
【0011】そして、これ以上印加荷重を増加して行っ
ても、この荷重は弾性定数の大きな半導体から成る接合
用基板1、2同士に作用するだけになる。この密着結合
領域3、4の密着時点で接合を完了する。この時点で印
加荷重を除去すれば、接着領域5、6は接着した状態を
維持し、密着結合領域3、4は接合したままの状態を維
持する。すなわち、密着結合領域3、4で圧縮力を、そ
して接着領域5、6で引張力をそれぞれ担う様に構成し
ている。従って、接合用基板1、2同士は互いに接合力
を有する必要がなく、単に密着するだけで良い。
ても、この荷重は弾性定数の大きな半導体から成る接合
用基板1、2同士に作用するだけになる。この密着結合
領域3、4の密着時点で接合を完了する。この時点で印
加荷重を除去すれば、接着領域5、6は接着した状態を
維持し、密着結合領域3、4は接合したままの状態を維
持する。すなわち、密着結合領域3、4で圧縮力を、そ
して接着領域5、6で引張力をそれぞれ担う様に構成し
ている。従って、接合用基板1、2同士は互いに接合力
を有する必要がなく、単に密着するだけで良い。
【0012】図3は、図1におけるA及びB矢視図であ
る。この図に示すように、接着領域5、6は、密着結合
領域3、4の周囲を囲むように配置してあり、電気的結
合を得るための密着結合領域3、4を、接着後の接着素
子9、10によって外部から密閉することが可能とな
る。したがって、両接合用基板1、2の接合後のハンド
リング及びディスコ・カッティングプロセスを経た後に
おいても、塵及び切り粉等の素子に与える影響を取り除
くことが可能である。また、接合過程を真空中で行うこ
とによって、密着結合領域3、4を真空封止することも
可能である。
る。この図に示すように、接着領域5、6は、密着結合
領域3、4の周囲を囲むように配置してあり、電気的結
合を得るための密着結合領域3、4を、接着後の接着素
子9、10によって外部から密閉することが可能とな
る。したがって、両接合用基板1、2の接合後のハンド
リング及びディスコ・カッティングプロセスを経た後に
おいても、塵及び切り粉等の素子に与える影響を取り除
くことが可能である。また、接合過程を真空中で行うこ
とによって、密着結合領域3、4を真空封止することも
可能である。
【0013】図4は、本発明の第2の実施形態に係る密
着接合法の接合直前の状態を示す断面図であり、図5
は、その接合状態を示す断面図である。図4、5におい
て、1〜10は、図1、2と同じ部材を示す。ただし、
接合用基板1側の密着結合領域3は、針状様の台形状に
形成してあり、その領域の面積は接合用基板2側の密着
結合領域4よりも狭く形成してある。また、この実施の
形態においては、接合用基板2側の接着素子10の上
に、さらに塑性変形能を有する材料から成る中間接着素
子11を形成してある。
着接合法の接合直前の状態を示す断面図であり、図5
は、その接合状態を示す断面図である。図4、5におい
て、1〜10は、図1、2と同じ部材を示す。ただし、
接合用基板1側の密着結合領域3は、針状様の台形状に
形成してあり、その領域の面積は接合用基板2側の密着
結合領域4よりも狭く形成してある。また、この実施の
形態においては、接合用基板2側の接着素子10の上
に、さらに塑性変形能を有する材料から成る中間接着素
子11を形成してある。
【0014】本実施形態においても第1の実施形態と同
様に、接合用基板1、2を位置決めし、荷重(押圧力)
を印加する。この密着過程で、塑性変形能を有する材料
から成る接着素子9及び接合中間層11は互いに圧縮応
力を受けて接合する。さらに接合力を増すために、この
接合状態で比較的低い温度で熱処理する。これにより接
着素子9及び中間接着素子11は相互拡散を生じ、より
強固な接合となる。
様に、接合用基板1、2を位置決めし、荷重(押圧力)
を印加する。この密着過程で、塑性変形能を有する材料
から成る接着素子9及び接合中間層11は互いに圧縮応
力を受けて接合する。さらに接合力を増すために、この
接合状態で比較的低い温度で熱処理する。これにより接
着素子9及び中間接着素子11は相互拡散を生じ、より
強固な接合となる。
【0015】図6は、図4におけるD矢視図である。本
実施形態の基板2は、第1の実施形態と同様の構成(図
3)を有するが、接着素子10の上にさらに中間接着素
子11を形成した点が異なる。本実施形態では、密着結
合領域3、4を、接着後の接着素子9、10及び中間接
着素子11によって外部から密閉することが可能とな
る。また、接合過程を真空中で行うことによって、密着
結合領域3、4を真空封止することも可能である。
実施形態の基板2は、第1の実施形態と同様の構成(図
3)を有するが、接着素子10の上にさらに中間接着素
子11を形成した点が異なる。本実施形態では、密着結
合領域3、4を、接着後の接着素子9、10及び中間接
着素子11によって外部から密閉することが可能とな
る。また、接合過程を真空中で行うことによって、密着
結合領域3、4を真空封止することも可能である。
【0016】接着素子9、10の材料としては、常温あ
るいは比較的低温の加熱下での接合条件において、密着
結合領域3、4に接合力を与えることが可能な材料であ
ればよい。特に、塑性変形能を有する金属材料が好まし
い。好適な材料の具体例としては、例えば、Au、A
l、In、Ga、Sn、Cu、 Ti、 Zn等が挙げ
られる。
るいは比較的低温の加熱下での接合条件において、密着
結合領域3、4に接合力を与えることが可能な材料であ
ればよい。特に、塑性変形能を有する金属材料が好まし
い。好適な材料の具体例としては、例えば、Au、A
l、In、Ga、Sn、Cu、 Ti、 Zn等が挙げ
られる。
【0017】また、中間接着素子11の材料としては、
上述と同様の材料を好適に用いることができる。この中
間接着素子11を設けることにより、低温度で接着素子
9と化合物を作ることが可能となる。すなわち、例え
ば、Au/Snは約230℃及び約280℃で共晶合金
を作るので、この温度で押圧力を作用させた場合、極め
て低い押圧力で塑性変形を可能にする。同時に、接着界
面で化合物を生成するので、より強固な接着を可能にす
るという更なる効果を得ることができる。
上述と同様の材料を好適に用いることができる。この中
間接着素子11を設けることにより、低温度で接着素子
9と化合物を作ることが可能となる。すなわち、例え
ば、Au/Snは約230℃及び約280℃で共晶合金
を作るので、この温度で押圧力を作用させた場合、極め
て低い押圧力で塑性変形を可能にする。同時に、接着界
面で化合物を生成するので、より強固な接着を可能にす
るという更なる効果を得ることができる。
【0018】上記実施形態において、接着素子9、10
や中間接着素子11の形状は凸状としたが、半球状、あ
るいは球状のボールを敷き詰めて荷重印加によって塑性
変形する過程で接合させるようにしてもよい。
や中間接着素子11の形状は凸状としたが、半球状、あ
るいは球状のボールを敷き詰めて荷重印加によって塑性
変形する過程で接合させるようにしてもよい。
【0019】絶縁膜7、8の好適な材料としては、例え
ば、Si酸化膜、Si窒化膜等が挙げられる。
ば、Si酸化膜、Si窒化膜等が挙げられる。
【0020】接合用基板1、2のうち、少なくとも一方
は、半導体基板であることが望ましい。その好適なもの
としては、例えば、Si、InP、GaAs、GaN、
GaP、ZnS、Ge、SiC、InAs等の半導体、
Ga、As、Al、Si、In、Pの何れかの元素を用
いた多元系半導体、及び、これらの半導体基板上に化合
物半導体を成膜したものなどが挙げられる。
は、半導体基板であることが望ましい。その好適なもの
としては、例えば、Si、InP、GaAs、GaN、
GaP、ZnS、Ge、SiC、InAs等の半導体、
Ga、As、Al、Si、In、Pの何れかの元素を用
いた多元系半導体、及び、これらの半導体基板上に化合
物半導体を成膜したものなどが挙げられる。
【0021】接合プロセスや他の処理プロセス等は、4
00℃以下で行なうことが好ましい。具体的には、接着
素子同士が互いに接合中、あるいは接合後それぞれ塑性
変形及び原子拡散を容易に生じさせるために、あるいは
残留応力を除去するために400℃以下で加熱すること
も好ましい。
00℃以下で行なうことが好ましい。具体的には、接着
素子同士が互いに接合中、あるいは接合後それぞれ塑性
変形及び原子拡散を容易に生じさせるために、あるいは
残留応力を除去するために400℃以下で加熱すること
も好ましい。
【0022】また、密着接合させる基板のそれぞれが、
複数の密着結合領域及び複数の接着素子を有するものに
すれば、同時に複数の電気的結合を十分な接合力で得る
ことができる。
複数の密着結合領域及び複数の接着素子を有するものに
すれば、同時に複数の電気的結合を十分な接合力で得る
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】<実施例1>図1〜3に示した第1の実施
形態に従い、接合用基板1、2として、それぞれInP
(n型)及びGaAs(p型)の半導体基板を用い、直
径10μmの密着結合領域3、4の周囲に、絶縁膜7、
8として厚さ0.2μmのSi酸化膜を形成し、さらに
接着素子9、10として幅10μm、厚さ1μmのAu
膜を形成した。
形態に従い、接合用基板1、2として、それぞれInP
(n型)及びGaAs(p型)の半導体基板を用い、直
径10μmの密着結合領域3、4の周囲に、絶縁膜7、
8として厚さ0.2μmのSi酸化膜を形成し、さらに
接着素子9、10として幅10μm、厚さ1μmのAu
膜を形成した。
【0025】基板清浄化後、密着結合領域3及び4を互
いに密着させながら、温度25℃、押圧力20kgf/
cm2の条件で、InP/GaAsの異種材料間の接合
を行なった。この接合後、ディスコ・カッティングした
サンプルの電気的特性を調べたところ、電気的結合を示
すダイオード特性を得た。
いに密着させながら、温度25℃、押圧力20kgf/
cm2の条件で、InP/GaAsの異種材料間の接合
を行なった。この接合後、ディスコ・カッティングした
サンプルの電気的特性を調べたところ、電気的結合を示
すダイオード特性を得た。
【0026】<実施例2>図4〜6に示した第2の実施
形態に従い、接合用基板1、2として、それぞれそれぞ
れSi(p型)及びInP(n型)の半導体基板を用
い、直径10μmの密着結合領域3、4の周囲に、絶縁
膜7、8として厚さ0.2μmのSi酸化膜を形成し、
さらに接着素子9、10として幅10μm、厚さ1μm
のAu膜を形成し、さらに、接着素子10(Au膜)の
上に、中間接着素子11として幅5μm、厚さ0.3μ
mのSn膜を形成した。
形態に従い、接合用基板1、2として、それぞれそれぞ
れSi(p型)及びInP(n型)の半導体基板を用
い、直径10μmの密着結合領域3、4の周囲に、絶縁
膜7、8として厚さ0.2μmのSi酸化膜を形成し、
さらに接着素子9、10として幅10μm、厚さ1μm
のAu膜を形成し、さらに、接着素子10(Au膜)の
上に、中間接着素子11として幅5μm、厚さ0.3μ
mのSn膜を形成した。
【0027】基板清浄化後、真空中で、密着結合領域3
及び4を互いに密着させながら、温度280℃、押圧力
1kgf/cm2の条件で、2時間熱処理を行った。こ
の接合後、ディスコ・カッティングしたサンプルの電気
的特性を調べたところ、電気的結合を示すダイオード特
性を得た。
及び4を互いに密着させながら、温度280℃、押圧力
1kgf/cm2の条件で、2時間熱処理を行った。こ
の接合後、ディスコ・カッティングしたサンプルの電気
的特性を調べたところ、電気的結合を示すダイオード特
性を得た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の密着接合
法によれば、常温あるいは比較的低温で、同種あるいは
異種材料基板間の電気的結合を得ることができ、プロセ
ス及びハンドリングに十分な接合力を得ることが可能で
あることから、以下の効果が得られる。 1.格子定数や結晶構造に依存することなく、熱膨張係
数の異なる異種半導体同士の接合であっても、残留応力
が生じ難く、良好な接合が可能である。 2.配線プロセス後であっても、良好な接合が可能であ
る。 3.局所的かつ微小な密着結合領域の電気的結合を、十
分な接合力で接合可能である。
法によれば、常温あるいは比較的低温で、同種あるいは
異種材料基板間の電気的結合を得ることができ、プロセ
ス及びハンドリングに十分な接合力を得ることが可能で
あることから、以下の効果が得られる。 1.格子定数や結晶構造に依存することなく、熱膨張係
数の異なる異種半導体同士の接合であっても、残留応力
が生じ難く、良好な接合が可能である。 2.配線プロセス後であっても、良好な接合が可能であ
る。 3.局所的かつ微小な密着結合領域の電気的結合を、十
分な接合力で接合可能である。
【0029】さらに、本発明の各実施形態によれば、同
時に複数の電気的結合を引き剥がされることなく十分な
接合力で得ることができたり、あるいは、電気的結合領
域を外界から密封することが可能であり、同時に真空封
止することも可能である。
時に複数の電気的結合を引き剥がされることなく十分な
接合力で得ることができたり、あるいは、電気的結合領
域を外界から密封することが可能であり、同時に真空封
止することも可能である。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る密着接合法の接
合直前の状態を示す断面図である。
合直前の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る密着接合法の接
合状態を示す断面図である。
合状態を示す断面図である。
【図3】図1におけるA及びB矢視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る密着接合法の接
合直前の状態を示す断面図である。
合直前の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る密着接合法の接
合状態を示す断面図である。
合状態を示す断面図である。
【図6】図4におけるD矢視図である。
1、2 接合用基板 3、4 密着結合領域 5、6 接着領域 7、8 絶縁膜 9、10 接着素子 11 中間接着素子
Claims (11)
- 【請求項1】 同種あるいは異種材料基板間の電気的結
合を得るための密着結合領域同士を相対向させて、押圧
力を印加することにより該密着結合領域を接合して、該
基板間の電気的結合を得る密着接合法において、(1)
接合力を与えるための接着素子を、前記各基板に設ける
過程と、(2)前記各基板の該密着結合領域同士および
該接着素子同士をそれぞれ相対向させて、押圧力を印加
することにより該接着素子同士を接着させ、該接着素子
同士の接合力により該密着結合領域を接合する過程とを
含むことを特徴とする密着接合法。 - 【請求項2】 接着素子は、Al、Au、In、Ga、
Sn、Cu、Ti及びZnからなる群より選ばれた一種
以上の金属から成る請求項1記載の密着接合法。 - 【請求項3】 接着素子は、凸状、球状、又は半球状で
ある請求項1又は2記載の密着接合法。 - 【請求項4】 過程(1)において、接合力を与えるた
めの接着素子を、絶縁膜を介して各基板上に設ける請求
項1〜3の何れか一項記載の密着接合法。 - 【請求項5】 絶縁膜は、Si酸化膜又はSi窒化膜で
ある請求項4記載の密着接合法。 - 【請求項6】 過程(2)において、まず密着結合領域
同士が接触しない状態で接着素子同士を接触させ、押圧
力を印加することにより、該接着素子同士を接着させる
と共に塑性変形させ、該塑性変形により、該密着結合領
域同士を接触させ、該密着結合領域同士を接合する請求
項1〜5の何れか一項記載の密着接合法。 - 【請求項7】 過程(2)は、400℃以下で行なう請
求項1〜6の何れか一項記載の密着接合法。 - 【請求項8】 密着接合させる基板のうち、少なくとも
一方が半導体基板である請求項1〜7の何れか一項記載
の密着接合法。 - 【請求項9】 密着接合させる基板のそれぞれが、複数
の密着結合領域及び複数の接着素子を有する請求項1〜
8の何れか一項記載の密着接合法。 - 【請求項10】 密着結合領域を囲うようにして接着素
子を各基板に設けることにより、過程(2)後の該密着
結合領域が密封された状態になるようにする請求項1〜
9の何れか一項記載の密着接合法。 - 【請求項11】 過程(2)を真空中で行うことによ
り、密着結合領域が真空密封された状態になるようにす
る請求項10記載の密着接合法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35533997A JPH11186120A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 同種あるいは異種材料基板間の密着接合法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35533997A JPH11186120A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 同種あるいは異種材料基板間の密着接合法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186120A true JPH11186120A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18443371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35533997A Pending JPH11186120A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 同種あるいは異種材料基板間の密着接合法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186120A (ja) |
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-
1997
- 1997-12-24 JP JP35533997A patent/JPH11186120A/ja active Pending
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