JPH11185848A - 平型柔軟ケーブル用コネクタ - Google Patents

平型柔軟ケーブル用コネクタ

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JPH11185848A
JPH11185848A JP9362849A JP36284997A JPH11185848A JP H11185848 A JPH11185848 A JP H11185848A JP 9362849 A JP9362849 A JP 9362849A JP 36284997 A JP36284997 A JP 36284997A JP H11185848 A JPH11185848 A JP H11185848A
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Japan
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flexible cable
flat flexible
terminal
insulating housing
pressing member
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JP9362849A
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Katsuhisa Tojo
東城勝寿
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Molex LLC
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Priority to EP98114250A priority patent/EP0895308A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低背化に有利な構成の平型柔軟ケーブル用コ
ネクタを提供すること。 【解決手段】 複数のターミナル2を所定のピッチで並
列させて支持している絶縁ハウジング3と、絶縁ハウジ
ング3の上面3aに沿う上側板4aと下面3bに沿う下
側板4bとで断面略U字状とされ、ターミナル2の長手
方向に沿って前後にスライド可能に装着されている加圧
部材4とを備えているコネクタである。加圧部材4は、
後方にスライドした時には弾力に抗して外側に開き、前
方にスライドした時には弾力で内側に復元する加圧片2
4が上側板4a内に設けてあり、加圧部材4が前方にス
ライドした時に、加圧片24が平型柔軟ケーブル30の
導体をターミナル2のコンタクト部6aへ押し付けると
共に、加圧部材4の下側板4bがターミナル2のコンタ
クト部6aを絶縁ハウジング3を介してバックアップす
るようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平型柔軟ケーブル(一般
に、FPC、FFCなどと呼ばれているケーブルが含ま
れる。)の導体とプリント回路基板の導体を接続するた
めの平型柔軟ケーブル用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平型柔軟ケーブル用コネクタは、
平型柔軟ケーブルの接続端部を受け入れるケーブル受入
部が形成された絶縁ハウジングと、この絶縁ハウジング
に所定のピッチで並列させて装着された複数のターミナ
ルと、絶縁ハウジングに挿抜自在としたアクチュエータ
とで構成されているのが一般的な構成である(例えば、
特開平7−326439号公報参照)。ターミナルのコ
ンタクト片が前記ケーブル受入部に臨ませてあり、ケー
ブル受入部に平型柔軟ケーブルの接続端部を挿入した
後、アクチュエータを絶縁ハウジングに挿入することに
よって、ターミナルのコンタクト片を弾性変形させて平
型柔軟ケーブルの導体とターミナルのコンタクト片との
間に適度の当接圧が得られるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】周知の通り、コネクタ
の業界においても、小型化、低背化の要請があり、前記
のような構成の平型柔軟ケーブル用コネクタの小型化、
低背化も試みられているが、ターミナルのコンタクト片
を弾性変形させる構成のコネクタでは、ターミナルのコ
ンタクト片と平型柔軟ケーブルの導体との間に適度の当
接圧を得るために、ターミナルのコンタクト片の変位量
を絶縁ハウジングの上下の方向で大きく確保する必要が
あり、絶縁ハウジングにある程度の厚みを確保しなけれ
ばならなかった。また、使用に際してコネクタ全体が反
らない強度を絶縁ハウジングに保有させる必要もあっ
た。このようなことが原因で、小型化、特に低背化が難
しい問題点があった。
【0004】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
ので、低背化に有利な構成の平型柔軟ケーブル用コネク
タを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れた本発明の平型柔軟ケーブル用コネクタは、絶縁ハウ
ジングに対して断面略U字状の加圧部材をスライド可能
に装着し、加圧部材に設けた加圧片の弾力と加圧部材の
下側板のバックアップで平型柔軟ケーブルの導体とター
ミナルのコンタクト部の間に適度な当接圧を得るように
したものである。
【0006】即ち請求項1の本発明は、平型柔軟ケーブ
ルの導体とプリント回路基板の導体を接続するための平
型柔軟ケーブル用コネクタであって、複数のターミナル
を所定のピッチで並列させて支持している絶縁ハウジン
グと、この絶縁ハウジングの上面に沿う上側板と底面に
沿う下側板とで断面略U字状とされ、ターミナルの長手
方向に沿って前後にスライド可能に装着されている加圧
部材とを備えており、前記加圧部材は、後方にスライド
した時には弾力に抗して外側に開き、前方にスライドし
た時には弾力で内側に復元する加圧片が上側板内に設け
てあり、加圧部材が前方にスライドした時に、加圧片が
平型柔軟ケーブルの導体をターミナルのコンタクト部へ
押し付けると共に、加圧部材の下側板がターミナルのコ
ンタクト部を絶縁ハウジングを介してバックアップする
ようにしてあることを特徴とする平型柔軟ケーブル用コ
ネクタである。
【0007】請求項2の本発明は、加圧片は、加圧部材
が前進した時に、先端部がターミナルのコンタクト部と
対向するようにしてある請求項1に記載の平型柔軟ケー
ブル用コネクタである。
【0008】請求項3の本発明は、加圧部材の上側板
に、加圧部材が後退した時にターミナルのコンタクト部
と略対向する仮保持部が設けてある請求項1又は2に記
載の平型柔軟ケーブル用コネクタである。
【0009】請求項4の本発明は、仮保持部は、ターミ
ナルのコンタクト部と共同して、平型柔軟ケーブルを仮
保持するようにしてある請求項3に記載の平型柔軟ケー
ブル用コネクタである。
【0010】また、請求項5の本発明は、平型柔軟ケー
ブルの導体とプリント回路基板の導体を接続するための
平型柔軟ケーブル用コネクタであって、複数のターミナ
ルを所定のピッチで並列させて支持している絶縁ハウジ
ングと、この絶縁ハウジングの上面に沿う上側板と底面
に沿う下側板とで断面略U字状とされ、ターミナルの長
手方向に沿って前後にスライド可能に装着されている加
圧部材とを備えており、前記加圧部材は、後方にスライ
ドした時には弾力に抗して外側に開き、前方にスライド
した時には弾力で内側に復元する加圧片が上側板内に設
けてあり、加圧部材が前方にスライドした時に、平型柔
軟ケーブルの導体とターミナルのコンタクト部の当接部
を加圧片の復元弾力と、加圧部材の下側板の絶縁ハウジ
ングを介したバックアップによって加圧できるようにし
たことを特徴とする平型柔軟ケーブル用コネクタであ
る。
【0011】更に、請求項6の本発明は、ターミナルの
コンタクト部は、絶縁ハウジングによって固定されてい
る請求項5に記載の平型柔軟ケーブル用コネクタであ
る。
【0012】
【作用】本発明の平型柔軟ケーブル用コネクタによれ
ば、加圧部材の加圧片の弾力と下側板のバックアップで
平型柔軟ケーブルの導体とターミナルのコンタクト部の
間に適度な当接圧が得られるようにして、ターミナルの
コンタクト片が弾性変形しない構成としたので、ターミ
ナルの変形のためのスペースを確保する必要性を排除す
ることができる。また、加圧部材が絶縁ハウジングの強
度を補強し、反りを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図を参照して
説明する。
【0014】実施例の平型柔軟ケーブル用コネクタ1
は、複数のターミナル2をインサートモールドによって
所定のピッチで並列させた矩形薄板状の絶縁ハウジング
3と、絶縁ハウジング3の上面3aに沿うようにした上
側板4aと絶縁ハウジング3の下面3bに沿うようにし
た下側板4bとで断面を略U字状とした加圧部材4とを
備えている。加圧部材4は図1において左右の方向、即
ち、ターミナル2の長手方向に沿ってスライド可能とさ
れている。絶縁ハウジング3の両端には、それぞれ補強
金具5が取り付けてある。
【0015】ターミナル2は薄金属板を打ち抜き成形し
たものであって、図1、5、6に表れているように、そ
れぞれ水平に延びるコンタクト片6とテイル片7が中央
斜行片8の両端に直線的に連設された形状としてあり、
コンタクト片6の略中央の部分の上側縁にコンタクト部
6aが突出させて形成してある。
【0016】絶縁ハウジング3は耐熱性樹脂を矩形薄板
状に成形したもので、上面3aの前側部(図1において
左方、図2において下方)が他の部分より薄くされてケ
ーブル受入部9とされ、後方の薄くされていない部分が
加圧部材4に対する作動部10とされている。前記ター
ミナル2は、コンタクト片6の上縁がケーブル受入部9
の底面9aと略面一とされ、また、テイル片7が絶縁ハ
ウジング3の下面3bに沿って前方に延びて端部が前縁
より前方に突出するようにしてインサートモールドされ
ているもので、コンタクト片6と中央斜行片8が絶縁ハ
ウジング3内に埋設されてコンタクト片6は固定された
状態となっている。従って、ターミナル2のコンタクト
片6の上縁がケーブル受入部9の底面9aに露出してい
ると共に、コンタクト片6に形成したコンタクト部6a
がケーブル受入部9内に底面9aから突出している。
【0017】絶縁ハウジング3の上面3aの両端には全
幅に亘ってガイド壁11が立ち上げてあり、ガイド壁1
1の前端部に内方に突出するストッパ部12が形成して
ある。また、絶縁ハウジング3の下面3bの両端にも全
幅に亘って係合壁13が形成してある。係合壁13の後
方内壁は、図4に表れているように、凹部14、凸部1
5、凹部16が順次形成してあり、加圧部材4の下側板
4bの両側に設けたL字状の係合片17の係合突片17
aと係合できるようにしてある。また、絶縁ハウジング
3の下面3bには、係合壁13間の後縁から中央部に亘
って凹入部18が形成してあり、加圧部材4の下側板4
bを受け入れて、加圧部材4のスライドができるように
してある。そしてこの凹入部18内には、図4に表れて
いるように、前後の方向で複数のガイド突条19が所定
の間隔毎に設けてある。
【0018】前記補強金具5は、上記のガイド壁11及
び係合壁13を介して取り付けられているもので、絶縁
ハウジング3の両側に複数に分割した固定片5aが外方
に向って突出させてある。固定片5aの下面は絶縁ハウ
ジング3の下面3bより下になるように設定されてお
り、この固定片5aの下面と前記ターミナル2のテイル
片7の下側縁とが丁度面一となるようにしてある。従っ
て、補強金具5の固定片5aとターミナル2のテイル片
7がプリント回路基板(図示していない。)に同時に半
田付けができると共に、半田付けした時には、プリント
回路基板面と絶縁ハウジング3の下面3bの間に若干の
隙間が形成できるようにしてある。この補強金具5に
は、更に、絶縁ハウジング3の上面3aのガイド壁11
に形成したストッパ部12上に水平に突出する矩形突片
20と、絶縁ハウジング3の下面3bの係合壁13に形
成した凹部14、16の一方の凹部14に隣接して垂直
に突出するストッパ片21とが設けてある。
【0019】次ぎに、加圧部材4はステンレス板を打ち
抜いて全体を断面略U字状に成形したもので、成形後、
レジスト処理を施して表面に絶縁皮膜が形成されてい
る。上側板4aには前端縁を内側に折り返して構成した
仮保持部22と、上側板4a内に形成した分離溝23
a、23bによって仮保持部22に向って片持ち梁状と
された複数の加圧片24が設けてある。これらの加圧片
24は、下側板4b側に向って全体が内側に変形させて
あり、加圧部材4を図1のように後方にスライドさせた
時には加圧片24が絶縁ハウジング3に形成した作動部
10上に乗り上げることによって、先端部24aが弾力
に抗して外側に開き、また、加圧部材4を図6のように
前方にスライドさせた時には加圧片24の先端部24a
が弾力で内側に復帰できるようにしてある。加圧片24
の先端部24aは、図1、5、6に示してあるように、
下側板4b側に向って屈曲成形してあり、絶縁ハウジン
グ3のケーブル受入部9の底面9aと略平行に対向する
面を備えている。
【0020】加圧部材4の下側板4bは、図4に表れて
いるように、絶縁ハウジング3側のガイド突条19に対
応させた嵌装溝25が形成してあると共に、両側に分離
溝26によって分離された前記L字状の係合片17が形
成されて、係合片17の先端側の係合突片17aが絶縁
ハウジング3側の凹部14、16と凸部15と対向する
ようにしてある。また、各嵌装溝25及び各分離溝26
に整列するようにして、加圧部材4の湾曲部4cに切り
込み溝27が形成されている。この切り込み溝27の形
成によってL字状の係合片17は支持片28のみで下側
板4bに連続した構成となって、係合片17が支持片2
8を中心として左右の方向で回動可能となっている。
【0021】以上のような絶縁ハウジング3と加圧部材
4の構成で、加圧部材4の前方へのスライドは、上側板
4aの前端両側に設けた切欠部29が絶縁ハウジング3
側にある補強金具5の矩形突片20と係合すると共に、
下側板4bの係合片17の係合突片17aが絶縁ハウジ
ング3側の凹部16に突入して停止し、凹部16と係合
突片17aの係合でこの停止位置が保持できるようにさ
れている。また、加圧部材4の後方へのスライドは、係
合片17の係合突片17aが補強金具5に設けたストッ
パ片21と係合すると共に、係合突片17aが凹部14
に突入して停止し、凹部14と係合突片17aの係合で
この停止位置も保持できるようにされている。
【0022】そして、加圧部材4が上記のようにして前
後方向にスライドした場合に、前記仮保持部22及び加
圧片24とターミナル2との位置関係は次ぎのように設
定されている。即ち、仮保持部22は、加圧部材4が後
方にスライドした時にターミナル2のコンタクト片6に
形成されたコンタクト部6aと上下で略対向するように
なっている(図1、5参照)。仮保持部22の下面とタ
ーミナル2のコンタクト片6の上側縁即ちケーブル受入
部9の底面9aの間隔は、ケーブル受入部9に挿入され
る平型柔軟ケーブルの接続端部の厚さに略等しくなるよ
うにしてある。また、加圧片24は、加圧部材4が前方
にスライドした時に先端部24aがコンタクト部6aと
丁度対向するようになっている(図6参照)。また、こ
のように、加圧部材4の先端部24aがコンタクト部6
aと対向した状態では、更に、加圧部材4を構成した下
側板4bの先端部が前記凹入部18内を前進して、コン
タクト部6aを絶縁ハウジング3を介してバックアップ
するようにしてある。
【0023】図1、5、6は、上記のように構成された
平型柔軟ケーブル1に平型柔軟ケーブル30を接続する
様子も表している。平型柔軟ケーブル30を接続するに
当たっては、先ず、加圧部材4を図1に示したように、
後方へスライドさせて、ケーブル受入部9が開放された
状態とする。加圧部材4の後方へのスライドによって、
加圧片24は絶縁ハウジング3の作動部10に乗りあげ
るようになってその弾力に抗して外側に開くようにさ
れ、ケーブル受入部9は完全に開放した状態となる。そ
して、開放されたケーブル受入部9に対し、平型柔軟ケ
ーブル30の接続端部30aを矢示31のように斜め上
方からケーブル受入部9に沿うように挿入する。接続端
部30aの挿入に際しては、加圧部材4の仮保持部22
を上方に若干広げることとなるが、仮保持部22は加圧
部材4の上側板4a内で両側の連続片32のみで連続し
ている構成となっているので容易に広げることができ、
円滑に挿入をすることが可能である。接続端部30aを
ケーブル受入部9に完全に挿入した状態が図5である。
この状態では、加圧部材4の仮保持部22とターミナル
2のコンタクト片6のコンタクト部6aが略対向してお
り、コンタクト部6aが突出している分だけ浮かされた
平型柔軟ケーブル30の接続端部30aは加圧部材4の
仮保持部22とコンタクト部6a間で、加圧部材4内の
連続片32の弾力をもって仮保持されることになる。
【0024】上記のようにして平型柔軟ケーブル30を
ケーブル受入部9に挿入した後、加圧部材4を図6に示
したように前方へスライドさせることで接続操作を完了
することができる。平型柔軟ケーブル30は仮保持部2
2によって仮保持されているので、加圧部材4のスライ
ドに際して平型柔軟ケーブル30が移動することなく、
挿入状態を保っていることができる。加圧部材4を前方
へスライドさせると、作動部10に乗り上げていた加圧
片24の先端部24aがターミナル2のコンタクト片6
に形成されているコンタクト部6aと対向し、かつ、加
圧片24が弾力によって内側に復元して平型柔軟ケーブ
ル30をコンタクト片6側に向けて押し付けるので、平
型柔軟ケーブル30の接続端部30aに設けられている
導電パッド(図示していない)がコンタクト部6aに押
圧されて、平型柔軟ケーブル30の導体とターミナル2
は電気的に導通した状態になる。加圧片24の復元弾力
による平型柔軟ケーブル30の押圧は、加圧部材4の下
側板4bによってバックアップされるため、導電パッド
とコンタクト部6aに適度の当接圧を確実に確保するこ
とができ、信頼性の高い電気的導通を確保し、かつ、維
持することができる。
【0025】平型柔軟ケーブル30の接続を外す時は、
加圧部材4を後方へスライドした後、平型柔軟ケーブル
30を引き抜くようにする。加圧部材4を後方へスライ
ドさせると、加圧片24は絶縁ハウジング3の作動部1
0に乗り上げて外側に開いた状態となって平型柔軟ケー
ブル30に対する押圧力を開放し、平型柔軟ケーブル3
0は仮保持部22のみによって仮保持された状態にな
る。従って、平型柔軟ケーブル30をその長手方向に沿
って簡単に引き抜くことができる。加圧片24は作動部
10側に退避した状態となるために、加圧部材4のスラ
イド及び平型柔軟ケーブル30の引き抜きに干渉するこ
とがなく、変形などを回避することができる。
【0026】加圧部材4が前方にスライドした状態にお
いては、比較的薄く形成された絶縁ハウジング3が加圧
部材4の剛性で補強されることになるので、絶縁ハウジ
ング3の反りなどの変形を防止することもできている。
従って、ターミナル2の極数も多数とすることが可能で
あり、多極のコネクタに適した構造と言えるものであ
る。
【0027】加圧部材4に設けられる加圧片24は、実
施例では比較的多数に分割してあるが、1枚で構成する
ことから多数までの範囲で実施が可能である。実施例に
示した数と形状に限定されるものではない。加圧片24
に得られる弾性復元力を考慮して設計することになる。
嵌装溝25、切り込み溝27についても同様である。特
に、切り込み溝27は加圧片24の弾性復元力と下側板
4bのバックアップ力を調整する機能があるから、加圧
部材4を構成する材質や板厚などを考慮して設計するこ
とになるものである。
【0028】加圧部材4の下側板4bの下面とプリント
回路基板の間隙は僅少の間隔であるが、加圧部材4の表
面がレジスト処理されて絶縁皮膜を形成してあるので、
プリント回路基板上の回路等に対し短絡の原因となるこ
とはない。
【0029】
【発明の効果】以上に説明の通り、請求項1の発明によ
れば、加圧部材に設けた加圧片の弾性復元力と下側板の
バックアップによって、ターミナルのコンタクト部と平
型柔軟ケーブルの導体を適度の当接圧のもとに確実に当
接させて、ターミナルのコンタクト片は変形しないよう
にしたので、絶縁ハウジングを薄く構成することがで
き、低背化された平型柔軟ケーブル用コネクタを提供で
きる効果がある。しかも、絶縁ハウジングが加圧部材の
剛性で補強されて反りなどの変形が起こらないようにで
きるので、多極の低背化された平型柔軟ケーブル用コネ
クタを提供できる効果がある。
【0030】請求項2の発明によれば、加圧片の弾性復
元力がコンタクト部に直接作用するようにできるので、
コンタクト部と平型柔軟ケーブルの導電部の当接を確実
にして接続の信頼性を向上する点で有利である。
【0031】請求項3の発明によれば、ケーブル受入部
に挿入された平型柔軟ケーブルを仮保持して移動しない
ようにできるので、加圧部材のスライド操作をし易くす
る点で有利である。
【0032】そして、請求項4の発明によれば、仮保持
部がコンタクト部の突出分だけ外側に移動して平型柔軟
ケーブルを仮保持するので、平型柔軟ケーブルの挿入、
引き抜きが容易にできる点で有利である。
【0033】また、請求項5の発明によれば、加圧部材
に設けた加圧片の弾性復元力と下側板のバックアップに
よって、ターミナルのコンタクト部と平型柔軟ケーブル
の導体を適度の当接圧のもとに確実に当接させて、ター
ミナルのコンタクト片は変形しないようにしたので、絶
縁ハウジングを薄く構成することができ、低背化された
平型柔軟ケーブル用コネクタを提供できる効果がある。
しかも、絶縁ハウジングが加圧部材の剛性で補強されて
反りなどの変形が起こらないようにできるので、多極の
低背化された平型柔軟ケーブル用コネクタを提供できる
効果がある。
【0034】請求項6の発明によれば、コンタクト部の
位置が移動しないようにできるので、挿入した平型柔軟
ケーブルの位置設定でコンタクト部と導電部を確実に対
向させて当接するようにできる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の平型柔軟ケーブル用コネ
クタの拡大断面図である。
【図2】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの平面図である。
【図3】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの正面図である。
【図4】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの底面図である。
【図5】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの拡大断面図で、挿入した平型柔軟ケーブルを仮保持
している状態の図である。
【図6】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの拡大断面図で、加圧部材を前方にスライドさせて接
続を完了した状態の図である。
【図7】 同じく実施例の平型柔軟ケーブル用コネク
タの拡大側面図である。
【符号の説明】
1 平型柔軟ケーブル用コネクタ 2 ターミナル 3 絶縁ハウジング 3a 絶縁ハウジングの上面 3b 絶縁ハウジングの下面 4 加圧部材 4a 加圧部材の上側板 4b 加圧部材の下側板 4c 加圧部材の湾曲部 5 補強金具 5a 固定片 6 コンタクト片 6a コンタクト部 7 テイル片 8 中央斜行片 9 ケーブル受入部 9a ケーブル受入部の底面 10 作動部 11 ガイド壁 12 ストッパ部 13 係合壁 14、16 凹部 15 凸部 17 係合片 17a 係合突片 18 凹入部 19 ガイド突条 20 矩形突片 21 ストッパ片 22 仮保持部 23a、23b 分離溝 24 加圧片 24a 加圧片の先端部 25 嵌装溝 26 分離溝 27 切り込み溝 28 支持片 29 切欠部 30 平型柔軟ケーブル 30a 平型柔軟ケーブルの接続端部 32 連続片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平型柔軟ケーブル30の導体とプリン
    ト回路基板の導体を接続するための平型柔軟ケーブル用
    コネクタ1であって、 複数のターミナル2を所定のピッチで並列させて支持し
    ている絶縁ハウジング3と、 この絶縁ハウジング3の上面3aに沿う上側板4aと下
    面3bに沿う下側板4bとで断面略U字状とされ、ター
    ミナル2の長手方向に沿って前後にスライド可能に装着
    されている加圧部材4とを備えており、 前記加圧部材4は、後方にスライドした時には弾力に抗
    して外側に開き、前方にスライドした時には弾力で内側
    に復元する加圧片24が上側板4a内に設けてあり、 加圧部材4が前方にスライドした時に、加圧片24が平
    型柔軟ケーブル30の導体をターミナル2のコンタクト
    部6aへ押し付けると共に、加圧部材4の下側板4bが
    ターミナル2のコンタクト部6aを絶縁ハウジング3を
    介してバックアップするようにしてあることを特徴とす
    る平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 加圧片24は、加圧部材4が前進した
    時に、先端部24aがターミナル2のコンタクト部6a
    と対向するようにしてある請求項1に記載の平型柔軟ケ
    ーブル用コネクタ。
  3. 【請求項3】 加圧部材4の上側板4aに、加圧部材
    4が後退した時にターミナル2のコンタクト部6aと略
    対向する仮保持部22が設けてある請求項1又は2に記
    載の平型柔軟ケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 仮保持部22は、ターミナル2のコン
    タクト部6aと共同して、平型柔軟ケーブル30を仮保
    持するようにしてある請求項3に記載の平型柔軟ケーブ
    ル用コネクタ。
  5. 【請求項5】 平型柔軟ケーブル30の導体とプリン
    ト回路基板の導体を接続するための平型柔軟ケーブル用
    コネクタ1であって、 複数のターミナル2を所定のピッチで並列させて支持し
    ている絶縁ハウジング3と、 この絶縁ハウジング3の上面3aに沿う上側板4aと下
    面3bに沿う下側板4bとで断面略U字状とされ、ター
    ミナル2の長手方向に沿って前後にスライド可能に装着
    されている加圧部材4とを備えており、 前記加圧部材4は、後方にスライドした時には弾力に抗
    して外側に開き、前方にスライドした時には弾力で内側
    に復元する加圧片24が上側板4a内に設けてあり、 加圧部材4が前方にスライドした時に、平型柔軟ケーブ
    ル30の導体とターミナル2のコンタクト部6aの当接
    部を加圧片24の復元弾力と、加圧部材4の下側板4b
    の絶縁ハウジング3を介したバックアップによって加圧
    できるようにしたことを特徴とする平型柔軟ケーブル用
    コネクタ。
  6. 【請求項6】 ターミナル2のコンタクト部6aは、
    絶縁ハウジング3によって固定されている請求項5に記
    載の平型柔軟ケーブル用コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6148293A (en) * 1995-01-18 2000-11-14 King; Douglas L. Method and apparatus of creating a financial instrument and administering an adjustable rate loan system
KR100721071B1 (ko) 2004-01-30 2007-05-23 샤프 가부시키가이샤 가요성 기판용 커넥터 및 회로 기판과 가요성 기판 사이의접속 구조
JP2022010650A (ja) * 2020-06-29 2022-01-17 矢崎総業株式会社 コネクタ、及び、コネクタ製造方法

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