JPH11185614A - カラー陰極線管のブラックマトリクスパターン形成方法 - Google Patents

カラー陰極線管のブラックマトリクスパターン形成方法

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JPH11185614A
JPH11185614A JP35679897A JP35679897A JPH11185614A JP H11185614 A JPH11185614 A JP H11185614A JP 35679897 A JP35679897 A JP 35679897A JP 35679897 A JP35679897 A JP 35679897A JP H11185614 A JPH11185614 A JP H11185614A
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red
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JP35679897A
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Yoshiharu Inuki
嘉治 井貫
Hideyuki Kaneko
英之 金子
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面の右側と左側における蛍光体の並び方の
アンバランスを低減することができるブラックマトリク
スパターン形成方法を得る。 【解決手段】 カラー陰極線管のフェースパネル1の内
面に感光性物質を塗布し、感光性物質を、シャドウマス
ク2を露光マスクにして青,緑及び赤の電子ビームに対
応した光線を発光する3つの光源LB,LG,LRを用
いて1色ずつ順次露光して、青,緑及び赤の蛍光体の位
置に該当するブラックマトリクスパターンの露光部を形
成し、露光部の現像処理を含む所定の処理を行ってフェ
ースパネル1の内面にブラックマトリクスパターンを形
成する方法において、3色のうち少なくとも1色の蛍光
体の位置に該当するブラックマトリクスパターンの露光
部を、2回に分けて露光することによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカラー陰極線管の
ブラックマトリクスパターン形成方法に関し、特に画面
の右側と左側における蛍光体の並び方のアンバランスを
低減することができるブラックマトリクスパターン形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管の蛍光面の各蛍光体の間
を黒色物質で埋めたブラックマトリクス蛍光面を形成す
る過程において、各蛍光体の位置を決定するブラックマ
トリクスパターンを形成する方法は、概略以下に述べる
ようになっている。 (a)フェースパネル洗浄等の前工程を経た後パネル内
面全面に感光性樹脂膜を塗布する。 (b)シャドウマスク(色選別機構はスロット形)を露
光マスクとして感光性樹脂膜の露光を行う。この時1台
の露光機にて、青の蛍光体の位置に該当するブラックマ
トリクスパターンを光源LBにより、緑の蛍光体の位置
に該当するブラックマトリクスパターンを光源LGによ
り、赤の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパ
ターンを光源LRにより、順次それぞれ1回ずつ露光す
る。なお、各光源とシャドウマスクとの間には複雑な曲
面を持った補正レンズが配置されており、光線が陰極線
管の動作時の電子ビームをシミュレートしたものになる
ようになっている。
【0003】(c)感光性樹脂膜に対して現像処理を行
い露光部分のみ残し他部を除去する。露光部分により所
望パターンのストライプが得られる。 (d)上記所望パターンのストライプ上を含んで全面的
にグラファイト層を塗布する。 (e)上記(c)の露光部分によるストライプを溶剤等
を用いて除去し、これによってグラファイト層を選択的
に除去しグラファイトストライプ(ブラックマトリクス
パターン)を形成する。なお、蛍光面は、上記のように
してグラファイトストライプ(ブラックマトリクスパタ
ーン)が形成された後、上記ストライプの間に赤,緑,
青の蛍光体を塗り分けて形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のブラックマトリ
クスパターン形成方法は上記のように構成されており、
フェースパネル洗浄等のブラックマトリクスパターンの
露光工程以前の工程を通る際に、フェースパネルが温度
上昇する。そのため、露光工程では、フェースパネル1
からの輻射熱によりシャドウマスクが変形し、シャドウ
マスクスロットの位置が動くという現象が発生する。こ
のように、シャドウマスクスロットの位置が動くと、シ
ャドウマスクが変形しない場合の露光位置から、ずれた
位置が露光されることになる。所で、前述したように、
露光した部分に赤,緑,青の蛍光体が塗り分けられるの
で、露光部分の位置がずれると赤,緑,青の蛍光体の位
置もずれる。その結果、画面に向かって右側と左側で
は、青,緑,赤の蛍光体の並び方に差が出てしまい、左
右アンバランスな並び方になるという問題があった。
【0005】次に、具体的に一例を示して説明する。図
5はカラー陰極線管のブラックマトリクスパターンの形
成を従来の方法で行ったときの、シャドウマスクの位置
の変化と青,緑,赤の蛍光体の位置に該当するブラック
マトリクスパターンの位置の変化とを説明する説明図、
図6は従来のブラックマトリクスパターン形成方法にお
ける露光部分中心位置を説明する説明図である。以下、
シャドウマスクスロットの移動がフェースパネル内面に
向かって起こる場合で、一台の露光機にて青→緑→赤の
順にブラックマトリクスパターンの露光を行った場合に
ついて図5及び図6を用いて説明する。
【0006】図5および図6において、1はフェースパ
ネル、2はシャドウマスクで、色選別機構がスロット形
のものである。LB,LG,LRはそれぞれ青,緑,赤
の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパターン
を露光する光源、TB,TG,TRはそれぞれ青,緑,
赤の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパター
ンの露光時間である。B,G,Rは、シャドウマスク2
が変形しなかった場合の各ブラックマトリクスパターン
の水平方向の中心の位置(画面左端から水平方向に計っ
た位置)、xはシャドウマスク2の変形による単位時間
当たりの露光位置のずれ、a〜dはシャドウマスク2の
スロットの移動位置を示している。なお、露光を行って
いる間中は、シャドウマスク2は常に移動しているもの
とする。また、画面右向きを+xとする。また、図5は
画面左側と右側で、それぞれ或る1個のスロットについ
て図示されている。後述の図1及び図3についても同様
である。
【0007】まず、画面向かって左側について説明す
る。 1.最初の青の蛍光体の位置に該当するブラックマトリ
クスパターンの露光中に、シャドウマスク2がフェース
パネル1からの輻射熱の影響で変形する。これに伴って
シャドウマスクスロット(以下、単にスロットと記す)
位置がaからbへ移動する。従って、その露光部分の中
心は、Bの位置からB+TB・xのB′の位置へ移動す
る。言い換えると、中心がBの位置で露光が始まり、シ
ャドウマスク2の変形に伴い中心がB+TB・xの位置
へ移動して露光が終わる。従って、露光部分の中心位置
は、BとB+TB・xとを平均して、B+0.5TB・
xとなる。また、別の言い方をすると、露光を行ってい
る間中シャドウマスク2は常に移動しているから、露光
部分は、シャドウマスクの変形がなかった場合に比べ、
露光が終わったとき水平方向の幅がTB・xだけ増えて
いる。この幅の増えた露光部分の中心の位置は、BとB
+TB・xとの平均でB+0.5TB・xとなる。
【0008】2.次に、緑の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの露光中に、スロット位置は
bからcへ移動する。従って、その露光部分の中心は、
青の露光中に移動したG+TB・xの位置からG+TB
・x+TG・xのG′の位置へ移動する。言い換える
と、中心がG+TB・xの位置で露光が始まり、シャド
ウマスク2の変形に伴い中心がG+TB・x+TG・x
の位置へ移動して露光が終わる。従って、露光部分の中
心位置は、G+TB・xとG+TB・x+TG・xとを
平均して、G+TB・x+0.5TG・xとなる。
【0009】3.最後に、赤の蛍光体の位置に該当する
ブラックマトリクスパターンの露光中に、スロット位置
はcからdへ移動する。従って、その露光部分の中心
は、青及び緑の露光中に移動したR+TB・x+TG・
xの位置からR+TB・x+TG・x+TR・xのR′
の位置へ移動する。言い換えると、中心がR+TB・x
+TG・xの位置で露光が始まり、シャドウマスク2の
変形に伴い中心がR+TB・x+TG・x+TR・xの
位置へ移動して露光が終わる。従って、露光部分の中心
位置は、R+TB・x+TG・xとR+TB・x+TG
・x+TR・xとを平均して、R+TB・x+TG・x
+0.5TR・xとなる。
【0010】4.以上のことから、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの距離(中心間の距離)は、(R−
B)+0.5TB・x+TG・x+0.5TR・xとな
る。つまり、上記の距離はシャドウマスク2が変形しな
い時に比べて、0.5TB・x+TG・x+0.5TR
・x大きくなり、並びが疎になる。
【0011】一方、画面右側では、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの中心間距離は、(R−B)−0.5
TB・x−TG・x−0.5TR・xとなる(図6中画
面右について図示した部分参照)。つまり、上記の距離
はシャドウマスク2が変形しない時に比べて、0.5T
B・x+TG・x+0.5TR・x小さくなり、画面左
側とは逆に並びが密になる。従って、画面に向かって右
側と左側では、青と赤のブラックマトリクスパターンの
距離にTB・x+2TG・x+TR・xだけ差が生じ、
青,緑,赤の並び方が左右アンバランスになるという問
題があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、3色のうち少なくとも1色の蛍
光体の位置に該当するブラックマトリクスパターンの露
光部を、2回に分けて露光することによって形成するこ
とにより、画面の左右における青,緑,赤の並び方のア
ンバランスを低減したカラー陰極線管のブラックマトリ
クスパターン形成方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラー陰
極線管のブラックマトリクスパターン形成方法は、カラ
ー陰極線管のフェースパネルの内面に感光性物質を塗布
し、感光性物質を、シャドウマスクを露光マスクにして
青,緑及び赤の電子ビームに対応した光線を発光する3
つの光源を用いて1色ずつ順次露光して、青,緑及び赤
の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパターン
の露光部を形成し、露光部の現像処理を含む所定の処理
を行ってフェースパネルの内面にブラックマトリクスパ
ターンを形成する方法において、3色のうち少なくとも
1色の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパタ
ーンの露光部を、2回に分けて露光することによって形
成するものである。
【0014】また、3色のうち1色の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光部を、1/2
の露光時間で2回露光することによって形成するもので
ある。
【0015】さらに、最初に露光した色の露光部を最後
に再露光するものである。
【0016】また、3色のうち2色の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光部を、それぞ
れ1/2の露光時間で2回露光することによって形成す
るものである。
【0017】さらに、露光の順序は同じ色が連続するこ
となく、かつ最初に露光した色の露光部を最後に再露光
するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.シャドウマスク2
のスロットの位置は露光時間に伴い連続的に変化してい
る。従って、露光を重ねる毎にその変化も大きくなる。
そのため従来例のように3色を1回ずつ露光した場合、
1色目と3色目では露光位置のずれ量に大きな差があ
り、3色の並び方に画面左右でアンバランスが生じる。
そこで、1色目と3色目の露光位置のずれ量が同量にな
る方向に露光順と露光回数を調整して、前述のアンバラ
ンスを減少させることが考えられる。実施の形態1は、
露光順を青→緑→赤→青とし、3色のうち1色(青)の
露光を、1回の露光時間を1/2にして、2回に分けた
ものである。
【0019】図1はカラー陰極線管のブラックマトリク
スパターンの形成を実施の形態1の方法で行ったとき
の、シャドウマスクの位置の変化と青,緑,赤の蛍光体
の位置に該当するブラックマトリクスパターンの位置の
変化とを説明する説明図、図2は実施の形態1の場合の
露光部分中心位置を説明する説明図である。図1及び図
2において、図5及び図6と同一符号を付した部分は同
一部分を示し、a〜eはシャドウマスク2のスロットの
移動位置である。なお、青,緑,赤の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光時間をそれぞ
れTB,TG,TR、シャドウマスク2が変形しなかっ
た場合の各ブラックマトリクスパターンの水平方向の中
心の位置(画面左端から水平方向に計った位置)をB,
G,R及びシャドウマスク2の変形による単位時間当た
りの露光位置のずれをx(画面右向きを+x)とする点
も従来例と同じである。
【0020】まず、画面向かって左側について説明す
る。 1.青の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパ
ターンの1回目の露光中に、シャドウマスク2がフェー
スパネル1からの輻射熱の影響で変形する。これに伴っ
てスロット位置がaからbへ移動する。従って、その露
光部分の中心は、露光時間が0.5TBであるからBの
位置からB+0.5TB・xのB′の位置へ移動する。
言い換えると、中心がBの位置で露光が始まり、シャド
ウマスク2の変形に伴い中心がB+0.5TB・xの位
置へ移動して一旦露光が終わる。従って、露光部分の中
心位置は、BとB+0.5TB・xとを平均して、B+
0.25TB・xとなる(この結果をとする)。
【0021】2.次に、緑の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの露光中に、スロット位置は
bからcへ移動する。従って、その露光部分の中心は、
青の露光中に移動したG+0.5TB・xの位置からG
+0.5TB・x+TG・xのG′位置へ移動する。言
い換えると、中心がG+0.5TB・xの位置で露光が
始まり、シャドウマスク2の変形に伴い中心がG+0.
5TB・x+TG・xの位置へ移動して露光が終わる。
従って、露光部分の中心位置は、G+0.5TB・xと
G+0.5TB・x+TG・xとを平均して、G+0.
5TB・x+0.5TG・xとなる。
【0022】3.次に、赤の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの露光中に、スロット位置は
cからdへ移動する。従って、その露光部分の中心は、
青及び緑の露光中に移動したR+0.5TB・x+TG
・xの位置からR+0.5TB・x+TG・x+TR・
xのR′の位置へ移動する。言い換えると、中心がR+
0.5TB・x+TG・xの位置で露光が始まり、シャ
ドウマスク2の変形に伴い中心がR+0.5TB・x+
TG・x+TR・xの位置へ移動して露光が終わる。従
って、露光部分の中心位置は、R+0.5TB・x+T
G・xとR+0.5TB・x+TG・x+TR・xとを
平均して、R+0.5TB・x+TG・x+0.5TR
・xとなる。
【0023】4.最後に、2回目の青の蛍光体の位置に
該当するブラックマトリクスパターンの露光中に、スロ
ット位置はdからeへ移動する。従って、その露光部分
の中心は、青,緑及び赤の露光中に移動したB+0.5
TB・x+TG・x+TR・xの位置からB+TB・x
+TG・x+TR・xのB″の位置へ移動する。言い換
えると、中心がB+0.5TB・x+TG・x+TR・
xの位置で2回目の露光が始まり、シャドウマスク2の
変形に伴い中心がB+TB・x+TG・x+TR・xの
位置へ移動して露光が終わる。従って、露光部分の中心
位置は、B+0.5TB・x+TG・x+TR・xとB
+TB・x+TG・x+TR・xとを平均して、B+
0.75TB・x+TG・x+TR・xとなる。これと
とを平均して、最終的な青の露光部分の中心位置は、
B+0.5TB・x+0.5TG・x+0.5TR・x
となる。
【0024】5.以上のことから、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの距離(中心間の距離)は、(R−
B)+0.5TG・xとなる。つまり、上記の距離はシ
ャドウマスク2が変形しない時に比べて、0.5TG・
x大きくなり、並びが少し疎になる。
【0025】一方、画面右側では、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの中心間距離は、(R−B)−0.5
TG・xとなる(図2中画面右について図示した部分参
照)。つまり、上記の距離はシャドウマスク2が変形し
ない時に比べて、0.5TG・x小さくなり、画面左側
とは逆に並びが少し密になる。従って、画面に向かって
右側と左側では、青と赤のブラックマトリクスパターン
の距離の差はTG・xとなり、青,緑,赤の並び方の左
右のアンバランスは、従来例に比べて、TB・x+TG
・x+TR・x低減される。
【0026】上記の説明は、露光順を青→緑→赤→青と
し、3色のうち青の露光を1/2の露光時間で2回に分
けたものであるが、露光順を赤→緑→青→赤とし、赤の
露光を2回に分けても同じ結果が得られる。この場合左
右逆方向、すなわち画面左で密、画面右で疎になるが、
青と赤のブラックマトリクスパターンの距離の差はTG
・xとなり、同じである。
【0027】また、露光順を例えば緑→赤→青→緑とし
た場合、全く異なった結果になるが、並び方のアンバラ
ンスの量は低減する。青→緑→青→赤でも結果は異なる
が、アンバランスは低減される。
【0028】実施の形態2.実施の形態2は、露光順を
青→赤→緑→赤→青とし、3色のうち2色(青と赤)の
露光を、1回の露光時間を1/2にして、2回に分けた
ものである。図3はカラー陰極線管のブラックマトリク
スパターンの形成を実施の形態2の方法で行ったとき
の、シャドウマスクの位置の変化と青,緑,赤の蛍光体
の位置に該当するブラックマトリクスパターンの位置の
変化とを説明する説明図、図4は実施の形態2の場合の
露光部分中心位置を説明する説明図である。図3及び図
4において、図1及び図2と同一符号を付した部分は同
一部分を示し、a〜fはシャドウマスク2のスロットの
移動位置である。なお、青,緑,赤の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光時間をそれぞ
れTB,TG,TR、シャドウマスク2が変形しなかっ
た場合の各ブラックマトリクスパターンの水平方向の中
心の位置(画面左端から水平方向に計った位置)をB,
G,R及びシャドウマスク2の変形による単位時間当た
りの露光位置のずれをx(画面右向きを+x)とする点
も実施の形態1と同じである。
【0029】まず、画面向かって左側について説明す
る。 1.青の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパ
ターンの1回目の露光中に、シャドウマスク2がフェー
スパネル1からの輻射熱の影響で変形する。これに伴っ
てスロット位置がaからbへ移動する。従って、その露
光部分の中心は、露光時間が0.5TBであるからBの
位置からB+0.5TB・xのB′の位置へ移動する。
言い換えると、中心がBの位置で露光が始まり、シャド
ウマスク2の変形に伴い中心がB+0.5TB・xの位
置へ移動して一旦露光が終わる。従って、露光部分の中
心位置は、BとB+0.5TB・xとを平均して、B+
0.25TB・xとなる(この結果をとする)。
【0030】2.次に、赤の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの1回目の露光中に、スロッ
ト位置はbからcへ移動する。従って、その露光部分の
中心は、青の露光中に移動したR+0.5TB・xの位
置からR+0.5TB・x+0.5TR・xのR′の位
置へ移動する。言い換えると、中心がR+0.5TB・
xの位置で露光が始まり、シャドウマスク2の変形に伴
い中心がR+0.5TB・x+0.5TR・xの位置へ
移動して一旦露光が終わる。従って、露光部分の中心位
置は、R+0.5TB・xとR+0.5TB・x+0.
5TR・xとを平均して、R+0.5TB・x+0.2
5TR・xとなる(この結果をとする)。
【0031】3.次に、緑の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの露光中に、スロット位置は
cからdへ移動する。従って、その露光部分の中心は、
青及び赤の露光中に移動したG+0.5TB・x+0.
5TR・xの位置からG+0.5TB・x+TG・x+
0.5TR・xのG′の位置へ移動する。言い換える
と、中心がG+0.5TB・x+0.5TR・xの位置
で露光が始まり、シャドウマスク2の変形に伴い中心が
G+0.5TB・x+TG・x+0.5TR・xの位置
へ移動して露光が終わる。従って、露光部分の中心位置
は、G+0.5TB・x+0.5TR・xとG+0.5
TB・x+TG・x+0.5TR・xとを平均して、G
+0.5TB・x+0.5TG・x+0.5TR・xと
なる。
【0032】4.次に、赤の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの2回目の露光中に、スロッ
ト位置はdからeへ移動する。従って、その露光部分の
中心は、青,赤及び緑の露光中に移動したR+0.5T
B・x+TG・x+0.5TR・xの位置からR+0.
5TB・x+TG・x+TR・xのR″の位置へ移動す
る。言い換えると、中心がR+0.5TB・x+TG・
x+0.5TR・xの位置で露光が始まり、シャドウマ
スク2の変形に伴い中心がR+0.5TB・x+TG・
x+TR・xの位置へ移動して露光が終わる。従って、
露光部分の中心位置は、R+0.5TB・x+TG・x
+0.5TR・xとR+0.5TB・x+TG・x+T
R・xとを平均して、R+0.5TB・x+TG・x+
0.75TR・xとなる。これととを平均して、最終
的な赤の露光部分の中心位置は、R+0.5TB・x+
0.5TG・x+0.5TR・xとなる。
【0033】5.最後に、2回目の青の蛍光体の位置に
該当するブラックマトリクスパターンの露光中に、スロ
ット位置はeからfへ移動する。従って、その露光部分
の中心は、青,赤,緑及び赤の露光中に移動したB+
0.5TB・x+TG・x+TR・xの位置からB+T
B・x+TG・x+TR・xのB″の位置へ移動する。
言い換えると、中心がB+0.5TB・x+TG・x+
TR・xの位置で2回目の露光が始まり、シャドウマス
ク2の変形に伴い中心がB+TB・x+TG・x+TR
・xの位置へ移動して露光が終わる。従って、露光部分
の中心位置は、B+0.5TB・x+TG・x+TR・
xとB+TB・x+TG・x+TR・xとを平均して、
B+0.75TB・x+TG・x+TR・xとなる。こ
れととを平均して、最終的な青の露光部分の中心位置
は、B+0.5TB・x+0.5TG・x+0.5TR
・xとなる。
【0034】6.以上のことから、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの距離(中心間の距離)は、(R−
B)となる。つまり、上記の距離はシャドウマスク2が
変形しない時に比べて、変化しない。
【0035】一方、画面右側では、青と赤のブラックマ
トリクスパターンの中心間距離は、(R−B)となる
(図4中画面右について図示した部分参照)。つまり、
上記の距離はシャドウマスク2が変形しない時に比べ
て、変化しない。従って、画面に向かって右側と左側で
は、青と赤のブラックマトリクスパターンの距離の差は
ゼロとなり、青,緑,赤の並び方の左右のアンバランス
は発生しない。
【0036】上記の説明は、露光順を青→赤→緑→赤→
青とし、3色のうち青と赤の露光を1/2の露光時間で
2回に分けたものであるが、露光順を赤→青→緑→青→
赤とし、赤と青の露光を2回に分けても同じ結果が得ら
れる。上記2つの露光順は緑を中心にして対称型になっ
ており、このようにすると赤の露光と青の露光のずれ量
が同等になる。なお、対称型にするには、同色が連続す
ることなく、かつ最初と最後は同色でなければならな
い。その他の露光順にした場合、結果は異なるが並び方
のアンバランスの量は低減される。
【0037】なお、 実施の形態1及び実施の形態2
は、シャドウマスクの色選別機構がスロットの場合につ
いて説明しているが、色選別機構が丸孔のシャドウマス
クであっても、同様の効果が得られる。また、シャドウ
マスクの変形がフェースパネルに近づく方向に起きる場
合について説明しているが、フェースパネルから離れる
方向に起きることもあり、この場合は露光部分の中心の
移動も上記説明とは逆になる。
【0038】また、実施の形態1及び実施の形態2によ
れば、露光時間TB,TG,TRにはある程度の裕度が
あるので、その範囲で変化させてバランスを変え、露光
回数及び順序の組み合わせにより、蛍光体の並び方の左
右におけるアンバランスを任意に作ることができる。一
方、偏向ヨークと陰極線管とのマッチング等の理由で、
電子銃からのビーム自体に、画面左右における並び方に
アンバランスが起きる場合がある。そこでこちらのアン
バランスと上記任意に作れる露光位置のアンバランスと
を合わせると両者が相殺され良好な画面が得られる。実
施の形態1及び実施の形態2には、このような利点もあ
る。
【0039】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、カラー
陰極線管のフェースパネルの内面に感光性物質を塗布
し、感光性物質を、シャドウマスクを露光マスクにして
青,緑及び赤の電子ビームに対応した光線を発光する3
つの光源を用いて1色ずつ順次露光して、青,緑及び赤
の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパターン
の露光部を形成し、露光部の現像処理を含む所定の処理
を行ってフェースパネルの内面にブラックマトリクスパ
ターンを形成する方法において、3色のうち少なくとも
1色の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパタ
ーンの露光部を、2回に分けて露光することによって形
成するものであるから、画面の左右における青,緑,赤
の蛍光体の並び方のアンバランスを低減することができ
る。
【0040】また、3色のうち1色の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光部を1/2の
露光時間で2回露光することによって形成するものであ
り、さらに、最初に露光した色の露光部を最後に再露光
して形成するものであるから、画面の左右における青,
緑,赤の蛍光体の並び方のアンバランスを一層低減する
ことができる。
【0041】また、3色のうち2色の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの露光部を1/2の
露光時間で2回露光することによって形成するものであ
り、さらに、露光の順序は同じ色が連続することなく、
かつ最初に露光した色の露光部を最後に再露光して形成
するものであるから、画面の左右における青,緑,赤の
蛍光体の並び方のアンバランスをほぼ解消することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カラー陰極線管のブラックマトリクスパター
ンの形成を実施の形態1の方法で行ったときの、シャド
ウマスクの位置の変化と青,緑,赤の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの位置の変化とを説
明する説明図である。
【図2】 実施の形態1の場合の露光部分中心位置を説
明する説明図である。
【図3】 カラー陰極線管のブラックマトリクスパター
ンの形成を実施の形態2の方法で行ったときの、シャド
ウマスクの位置の変化と青,緑,赤の蛍光体の位置に該
当するブラックマトリクスパターンの位置の変化とを説
明する説明図である。
【図4】 実施の形態2の場合の露光部分中心位置を説
明する説明図である。
【図5】 カラー陰極線管のブラックマトリクスパター
ンの形成を従来の方法で行ったときの、シャドウマスク
の位置の変化と青,緑,赤の蛍光体の位置に該当するブ
ラックマトリクスパターンの位置の変化とを説明する説
明図である。
【図6】 従来のブラックマトリクスパターン形成方法
における露光部分中心位置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 フェースパネル、2 シャドウマスク、LB,L
G,LR 光源、a〜e スロットの移動位置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のフェースパネルの内面
    に感光性物質を塗布し、 上記感光性物質を、シャドウマスクを露光マスクにして
    青,緑及び赤の電子ビームに対応した光線を発光する3
    つの光源を用いて1色ずつ順次露光して、青,緑及び赤
    の蛍光体の位置に該当するブラックマトリクスパターン
    の露光部を形成し、 上記露光部の現像処理を含む所定の処理を行って上記フ
    ェースパネルの内面にブラックマトリクスパターンを形
    成する方法において、 3色のうち少なくとも1色の蛍光体の位置に該当するブ
    ラックマトリクスパターンの露光部を、2回に分けて露
    光することによって形成することを特徴とするカラー陰
    極線管のブラックマトリクスパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 3色のうち1色の蛍光体の位置に該当す
    るブラックマトリクスパターンの露光部を、1/2の露
    光時間で2回露光することによって形成することを特徴
    とする請求項1記載のカラー陰極線管のブラックマトリ
    クスパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 最初に露光した色の露光部を最後に再露
    光することを特徴とする請求項2記載のカラー陰極線管
    のブラックマトリクスパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 3色のうち2色の蛍光体の位置に該当す
    るブラックマトリクスパターンの露光部を、それぞれ1
    /2の露光時間で2回露光することによって形成するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管のブラッ
    クマトリクスパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 露光の順序は同じ色が連続することな
    く、かつ最初に露光した色の露光部を最後に再露光する
    ことを特徴とする請求項4記載のカラー陰極線管のブラ
    ックマトリクスパターン形成方法。
JP35679897A 1997-12-25 1997-12-25 カラー陰極線管のブラックマトリクスパターン形成方法 Pending JPH11185614A (ja)

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