JPH11185263A - 繰り返し制御装置、情報再生装置及び情報記録装置 - Google Patents

繰り返し制御装置、情報再生装置及び情報記録装置

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JPH11185263A
JPH11185263A JP9354521A JP35452197A JPH11185263A JP H11185263 A JPH11185263 A JP H11185263A JP 9354521 A JP9354521 A JP 9354521A JP 35452197 A JP35452197 A JP 35452197A JP H11185263 A JPH11185263 A JP H11185263A
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0948Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for detection and avoidance or compensation of imperfections on the carrier, e.g. dust, scratches, dropouts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生信号中にディフェクトに起因する信号損
傷部分が生じた場合でも、繰り返し制御系からの出力信
号中に波形変形が生じることがない繰り返し制御装置及
び当該繰り返し制御装置を用いた情報再生装置を提供す
る。 【解決手段】 光ディスクからの記録情報の再生を制御
するために用いられるフォーカスエラー信号Sfeを記憶
するメモリ33と、再生RF信号中にディフェクトに起
因する信号損傷部分が含まれている否かを示す検出信号
に基づいて、当該信号損傷部分に対応する期間に生成さ
れるフォーカスエラー信号Sfeを補完する補完信号を生
成し、信号損傷部分に対応するフォーカスエラー信号S
feが記憶されるべきメモリ33上の領域に、当該フォー
カスエラー信号Sfeに代えて上記補完信号を記憶させ、
信号損傷部分が発生しているとき、記憶されている補完
信号を読み出し、出力信号S3として出力するCPU3
3とを備える.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクからの
記録情報の再生の際等に用いられ、高精度の制御処理が
可能な繰り返し制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、より高精度の制御処理を実現する
ための方法の一つとして、繰り返し制御が種々の分野で
用いられている。
【0003】この繰り返し制御は、制御系への入力信号
がほぼ同一波形の繰り返しである場合に、当該入力信号
が繰り返し波形であることに着目してその繰り返し毎に
前回までの制御偏差をその時点での制御に反映する制御
処理方法である。
【0004】より具体的に説明すると、周期Lを有する
周期関数である入力信号r(すなわち、r(t)=r
(t−L))があるとき、当該周期LをN分割し、更
に、k回目の繰り返し制御系への入力をek(i)と
し、k−1回目の繰り返し制御系からの出力をv
k-1(i)とし、k回目の繰り返し制御系からの出力を
k(i)とすると、当該繰り返し制御系は、
【数1】vk(i)=vk-1(i)+ek(i) 但
し、i=1〜N により出力vk(i)を算出して出力する。
【0005】そして、この制御処理方法を光ディスクを
用いた記録情報の再生装置に適用した場合には、Mを光
ディスク一回転当りのサンプル数{上記(数1)におけ
る分割数Nに相当する。}、aをM以下の自然数、x
(n)を光ディスクにおける回転角(a×2π/M)で
のサンプル値(繰り返し制御系への入力値)、y(n)
を同様に回転角(a×2π/M)での繰り返し制御系か
らの出力値、y(n−1)をy(n)に対して一回転前
の回転角(a×2π/M)での繰り返し制御系からの出
力値、Kiを積分ゲイン、Kpを繰り返し制御における
応答特性を決定するパラメータとすると、上記周期Lを
光ディスク一回転の時間に対応させて、
【数2】 y(n)=Kp×y(n−1)+Ki×x(n) …(1) と表せることとなる。
【0006】そして、上記繰り返し制御系を光ディスク
におけるトラッキングエラー信号の生成やフォーカスエ
ラー信号の生成に適用した場合には、光ディスクの偏芯
や面ブレに対応して光ディスクの回転周期に同期して発
生するエラーを除去することができるという効果を奏す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする損傷】しかしながら、当該繰
り返し制御系を光ディスクからの情報再生の制御に用い
るとき、例えば、光ディスク上に傷等の障害(以下、光
ディスク上に存在する各種の欠陥(情報ピットの損傷
等)、傷又はゴミ等の障害を総じてディフェクトと称す
る。)が存在する場合を考えると、当該ディフェクトに
よって上記反射光が影響を受けることとなり、このとき
には記録情報に対応する再生RF(Radio Frequency)
信号中に、例えば、そのレベルが再生RF信号として機
能する所定のレベル以下となる信号損傷部分が生じると
共に、各サーボ制御におけるエラー信号(上記トラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号を纏めて、以
下エラー信号と称する。)も影響を受けて正常な状態か
ら波形変形が生じる。そして、当該波形変形が生じた場
合には、その波形変形を光ディスク一回転毎に繰り返し
制御系が学習記憶してしまい、実際にはディフェクトが
消失した後でも繰り返し制御系の出力信号中に依然とし
てディフェクトに起因する波形変形が残存してしまい、
そのような波形変形が残存して生成されたエラー信号に
基づいて情報再生を制御した場合、正確な情報再生がで
きない場合があるという問題点があった。
【0008】すなわち、より具体的に図10を用いて説
明すると、例えば、トラッキングエラー信号の生成に繰
り返し制御系を用いたとき、ディフェクトによりトラッ
キングエラー検出信号そのものに波形変形(図10上段
において符号※で示す波形変形)が生じると、当該トラ
ッキングエラー検出信号に基づいて生成される繰り返し
制御系の出力信号(この信号がトラッキングエラー信号
として実際のトラッキング制御に用いられる。)にも波
形変形(図10下段において符号●で示す波形変形)が
徐々に現れてくる。そして、ディフェクトがなくなって
トラッキングエラー検出信号において波形変形が消失し
た後においても、繰り返し制御系の出力信号中には依然
として波形変形(図10下段において符号○で示す波形
変形)が残存し、これにより、トラッキングサーボ制御
が乱される場合があるのである。
【0009】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたもので、その課題は、再生信号中にディフェク
トに起因する信号損傷部分が生じた場合でも、繰り返し
制御系からの出力信号中に不要な波形変形が生じること
がなく、情報再生制御等において誤動作等が発生するこ
とがない繰り返し制御装置並びに当該繰り返し制御装置
を用いた情報再生装置及び情報記録装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、記録情報が記録されて
いる光ディスク等の記録媒体からの当該記録情報の再生
を制御するために用いられる制御検出信号であって、前
記記録媒体に対して光ビームを照射し、当該光ビームの
前記記録媒体からの反射光を用いて生成された制御検出
信号を記憶するメモリ等の記憶手段と、前記反射光を用
いて前記記録情報を再生した再生信号中に、前記記録媒
体上に存在するディフェクトに起因して生じる信号損傷
部分が含まれていることを示す検出信号に基づいて、当
該信号損傷部分に対応する期間に生成される前記制御検
出信号である異常制御検出信号を補完するための補完信
号を生成するCPU等の生成手段と、前記異常制御検出
信号を記憶させるべき前記記憶手段上の領域に、当該異
常制御検出信号に代えて前記補完信号を記憶させるCP
U等の記憶制御手段と、前記信号損傷部分が発生してい
るとき、前記記憶されている補完信号を読み出し、前記
制御検出信号として出力するCPU等の出力手段と、を
備える。
【0011】請求項1に記載の発明の作用によれば、記
憶手段は、光ビームの記録媒体からの反射光を用いて生
成された制御検出信号を記憶する。
【0012】一方、生成手段は、再生信号の中に信号損
傷部分が含まれていることを示す検出信号に基づいて、
異常制御検出信号を補完するための補完信号を生成す
る。
【0013】そして、記憶制御手段は、異常制御検出信
号を記憶させるべき記憶手段上の領域に、当該異常制御
検出信号に代えて補完信号を記憶させる。
【0014】その後、出力手段は、信号損傷部分が発生
しているとき、記憶されている補完信号を読み出し、制
御検出信号として出力する。
【0015】よって、再生信号における信号損傷部分に
対応する異常制御検出信号が記憶されることがないの
で、当該異常制御検出信号の影響が後の情報再生制御に
影響を及ぼすことを防止できる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の繰り返し制御装置にお
いて、前記生成手段は、前記制御検出信号中に、前記信
号損傷部分に対応した第2信号損傷部分であって、前記
ディフェクトに起因して生じる第2信号損傷部分が含ま
れていることを示す第2検出信号又は前記検出信号のう
ちいずれか一方に基づいて前記補完信号を生成すると共
に、前記出力手段は、前記信号損傷部分又は前記第2信
号損傷部分のうち、いずれか一方が発生しているとき、
前記記憶されている補完信号を読み出し、前記制御検出
信号として出力するように構成される。
【0017】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、生成手段は、制御
検出信号中に第2信号損傷部分が含まれていることを示
す第2検出信号又は検出信号のうちいずれか一方に基づ
いて補完信号を生成する。
【0018】そして、出力手段は、信号損傷部分又は第
2信号損傷部分のうちいずれか一方が発生していると
き、記憶されている補完信号を読み出し、制御検出信号
として出力する。
【0019】よって、制御検出信号における第2信号損
傷部分を検出することによっても再生信号における信号
損傷部分を検出して制御検出信号を補完することができ
る。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、記録情報を記録する光ディスク等の記録
媒体に対する当該記録情報の記録を制御するために用い
られる制御検出信号であって、前記記録媒体に対して光
ビームを照射し、当該光ビームの前記記録媒体からの反
射光を用いて生成された制御検出信号を記憶するメモリ
等の記憶手段と、前記制御検出信号中に、前記記録媒体
上に存在するディフェクトに起因して生じる信号損傷部
分が含まれていることを示す検出信号に基づいて、当該
信号損傷部分に対応する期間に生成される前記制御検出
信号である異常制御検出信号を補完するための補完信号
を生成するCPU等の生成手段と、前記異常制御検出信
号を記憶させるべき前記記憶手段上の領域に、当該異常
制御検出信号に代えて前記補完信号を記憶させるCPU
等の記憶制御手段と、前記信号損傷部分が発生している
とき、前記記憶されている補完信号を読み出し、前記制
御検出信号として出力するCPU等の出力手段と、を備
える。
【0021】請求項3に記載の発明の作用によれば、記
憶手段は、光ビームの記録媒体からの反射光を用いて生
成された制御検出信号を記憶する。
【0022】一方、生成手段は、制御検出信号中に信号
損傷部分が含まれていることを示す検出信号に基づいて
補完信号を生成する。
【0023】そして、記憶制御手段は、異常制御検出信
号を記憶させるべき記憶手段上の領域に、当該異常制御
検出信号に代えて補完信号を記憶させる。
【0024】その後、出力手段は、信号損傷部分が発生
しているとき、記憶されている補完信号を読み出し、制
御検出信号として出力する。
【0025】よって、制御検出信号における信号損傷部
分に対応する異常制御検出信号が記憶されることがない
ので、当該異常制御検出信号の影響が後の情報記録装置
の制御に影響を及ぼすことを防止できる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の繰り返し制御装
置において、前記生成手段は、前記再生信号中に前記信
号損傷部分が検出されたとき、当該信号損傷部分の直前
に対応する前記制御検出信号である直前制御検出信号及
び前記信号損傷部分の直後に対応する前記制御検出信号
である直後制御検出信号に基づいて前記補完信号を生成
するように構成される。
【0027】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、生成手段
は、再生信号中に信号損傷部分が検出されたとき、直前
制御検出信号及び直後制御検出信号に基づいて補完信号
を生成するので、異常制御検出信号を正確に補完して制
御検出信号を出力することができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項4に記載の繰り返し制御装置にお
いて、前記記録媒体は光ディスク等のディスク状記録媒
体であると共に、前記生成手段は、前記直前制御検出信
号に対して少なくとも一回転前の同じ回転角度で生成さ
れた前記制御検出信号である前直前制御検出信号と、前
記直後制御検出信号に対して少なくとも一回転前の同じ
回転角度で生成された前記制御検出信号である前直後制
御検出信号とを用いて前記補完信号を生成するように構
成される。
【0029】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項4に記載の発明の作用に加えて、記録媒体がディス
ク状記録媒体であると共に、生成手段が前直前制御検出
信号と前直後制御検出信号とを用いて補完信号を生成す
るので、より正確に異常制御検出信号を補完して制御検
出信号を出力することができる。
【0030】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項1、2、4又は5のいずれか一項
に記載の繰り返し制御装置において、前記補完信号は、
前記直前制御検出信号と前記直後制御検出信号との間を
階段状に接続する補完信号であるように構成される。
【0031】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項1、2、4又は5のいずれか一項に記載の発明の作
用に加えて、補完信号は直前制御検出信号と直後制御検
出信号との間を階段状に接続する補完信号であるので、
出力手段から出力される制御検出信号が急激に変化する
ことを防止できる。
【0032】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項5に記載の繰り返し制御装置にお
いて、前記制御検出信号は、前記ディスク状記録媒体に
おけるトラッキング方向において、前記光ビームの焦点
位置と前記記録情報により形成される情報トラックの位
置とが一致しているか否かを示すトラッキングエラー信
号であるように構成される。
【0033】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項5に記載の発明の作用に加えて、制御検出信号がト
ラッキングエラー信号であるので、信号損傷部分に対応
する期間に生成された異常なトラッキングエラー信号が
情報再生装置におけるトラッキングサーボ制御に影響を
及ぼすことを防止できる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項5に記載の繰り返し制御装置にお
いて、前記制御検出信号は、前記ディスク状記録媒体に
おけるフォーカス方向において、前記光ビームの焦点位
置と前記記録情報により形成される情報記録面の位置と
が一致しているか否かを示すフォーカスエラー信号であ
るように構成される。
【0035】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項5に記載の発明の作用に加えて、制御検出信号がフ
ォーカスエラー信号であるので、信号損傷部分に対応す
る期間に生成された異常なフォーカスエラー信号が情報
再生装置におけるフォーカスサーボ制御に影響を及ぼす
ことを防止できる。
【0036】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項5又は6に記載の繰り返し制御装
置において、前記制御検出信号は、前記記録情報を再生
する際の基準となる基準周波数を有する基準再生クロッ
ク信号を生成するための基準クロック生成信号であるよ
うに構成される。
【0037】請求項9に記載の発明の作用によれば、請
求項5又は6に記載の発明の作用に加えて、制御検出信
号が基準クロック生成信号であるので、信号損傷部分に
対応する期間に生成された異常な基準クロック生成信号
が情報再生装置における基準再生クロック信号の生成に
影響を及ぼすことを防止できる。
【0038】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項1、2又は4から9のいずれか
一項に記載の繰り返し制御装置と、前記信号損傷部分を
検出し、前記検出信号を出力する損傷検出器等の検出手
段と、前記出力手段から出力される前記制御検出信号を
用いて前記記録情報の再生を制御するフォーカスドライ
バ等の制御手段と、前記再生を行う再生回路等の再生手
段と、を備える。
【0039】請求項10に記載の発明の作用によれば、
請求項1、2又は4から9のいずれか一項に記載の発明
の作用に加えて、検出手段は、信号損傷部分を検出し検
出信号を出力する。
【0040】一方、制御手段は、出力手段から出力され
る制御検出信号を用いて記録情報の再生を制御する。
【0041】そして、再生手段は、記録情報を再生す
る。
【0042】よって、信号損傷部分に対応する異常制御
検出信号の影響を受けることなく記録情報の再生を行う
ことができる。
【0043】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項3に記載の繰り返し制御装置
と、前記信号損傷部分を検出し、前記検出信号を出力す
る損傷検出器等の検出手段と、前記出力手段から出力さ
れる前記制御検出信号を用いて前記記録情報の記録を制
御するCPU等の制御手段と、前記記録を行うピックア
ップ等の記録手段と、を備える。
【0044】請求項11に記載の発明の作用によれば、
請求項3に記載の発明の作用に加えて、検出手段は、信
号損傷部分を検出し検出信号を出力する。
【0045】一方、制御手段は、出力手段から出力され
る制御検出信号を用いて記録情報の記録を制御する。
【0046】そして、記録手段は、記録情報を記録す
る。
【0047】よって、信号損傷部分に対応する異常制御
検出信号の影響を受けることなく記録情報の記録を行う
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する各実施の形態は、光ディスクに記録されている記録
情報を読み出すための情報再生装置において、当該情報
再生のために光ディスクに照射される光ビームの焦点位
置に対するフォーカスサーボ制御機構における繰り返し
制御及び当該情報再生のための基準となる基準再生クロ
ック信号を生成するためのPLL(Phase Locked Loo
p)回路における繰り返し制御に対して本発明を適用し
た場合の実施形態である。
【0049】(I)第1実施形態 始めに、本発明に係る第1の実施形態の情報再生装置の
構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、
図1は第1実施形態の情報再生装置のうち、フォーカス
サーボ機構及びPLL回路に関する部材のみを示したも
のであり、実際の情報再生装置には、この他に、光ディ
スクに照射される光ビームの焦点位置に対するトラッキ
ングサーボ制御機構等が含まれている。
【0050】図1に示すように、第1実施形態の情報再
生装置Sは、レーザダイオード1と、偏向ビームスプリ
ッタ2と、スピンドルモータ3と、対物レンズ4と、記
録媒体及びディスク状記録媒体としての光ディスク5
と、集光レンズ6と、ディテクタ7と、制御手段として
のスピンドルドライバ19と、周波数ジェネレータ28
と、再生手段としての再生回路21と、発振器20と、
フォーカスサーボ回路FSと、PLL回路PLとにより
構成されている。
【0051】次に、上記フォーカスサーボ回路FSは、
I−V(電流−電圧)変換器8と、検出手段としての損
傷検出器9と、繰り返し制御装置としての繰り返しコン
トローラ10と、イコライザ11と、制御手段としての
フォーカスドライバ12と、により構成されている。
【0052】また、PLL回路PLは、上記I−V変換
器8及び損傷検出器9と、繰り返しコントローラ15
と、位相比較器16と、ループフィルタ17と、VCO
(Voltage Controlled Oscillator)18と、により
構成されている。
【0053】次に、上記繰り返しコントローラ10及び
15の構成について、図2を用いて説明する。なお、繰
り返しコントローラ10と繰り返しコントローラ15と
は基本的に構成は同一であるので、図2においては、こ
れらを代表して繰り返しコントローラ10の構成につい
て説明する。
【0054】図2に示すように、繰り返しコントローラ
10は、サンプルホールド回路30と、A/D変換器3
1と、生成手段、記憶制御手段及び出力手段としてのC
PU32と、記憶手段としてのメモリ33と、D/A変
換器34と、加算器35と、インバータ36と、スイッ
チ37とにより構成されている。
【0055】次に、図1を用いて情報再生装置Sの全体
動作を説明する。
【0056】レーザダイオード1は情報再生用のレーザ
光等の光ビームBを生成し、偏向ビームスプリッタ2へ
出射する。
【0057】そして、偏向ビームスプリッタ2は、当該
入射された光ビームBを反射し、対物レンズ4へ入射さ
せる。
【0058】その後、対物レンズ4は、入射された光ビ
ームBを光ディスク5上の再生すべき記録情報により形
成された情報トラック上に照射する。このとき、当該光
ビームBの焦点位置の光ディスク5に垂直な方向(いわ
ゆるフォーカス方向)の位置は、後述するフォーカスド
ライバ12からの駆動信号Sdvにより対物レンズ4に接
続された図示しないフォーカスアクチュエータが当該対
物レンズ4をフォーカス方向に移動させることにより上
記情報トラックの位置と一致させられる。
【0059】更に、このとき、光ディスク5は、後述の
スピンドル制御信号Sdsに基づいて、スピンドルモータ
3により所定回転数で回転されている。
【0060】そして、情報トラックに照射されて反射さ
れることにより、記録情報に対応して強度変調されると
共にその偏光面が回転された光ビームBは、対物レンズ
4を通過して偏向ビームスプリッタ2を透過した後、集
光レンズ6によりディテクタ7の受光面上に集光され
る。このとき、フォーカスエラー信号の生成方法とし
て、例えば非点収差法を用いる場合には、集光レンズ6
は光ビームBに対して非点収差を与えてディテクタ7に
入射させる。
【0061】なお、フォーカスエラー信号の生成方法と
しては、これ以外に、例えばスポットサイズ法やナイフ
エッジ法等を用いることができる。
【0062】次に、ディテクタ7は、受光した光ビーム
Bの強度に対応する検出信号Spを生成し、I−V変換
器8に出力する。なお、実際には、ディテクタ7の受光
面は四分割され、分割された夫々の受光面から独立して
検出信号が生成されており、上記検出信号Spはこれら
四つの検出信号が纏められて出力される。
【0063】そして、当該検出信号Spに基づいて、フ
ォーカスサーボ回路FSは、上記フォーカスアクチュエ
ータを駆動するための駆動信号Sdvを生成し、当該フォ
ーカスアクチュエータに出力してフォーカスサーボ制御
を行う。
【0064】一方、PLL回路PLは、上記検出信号S
pに基づいて、記録情報の再生のための基準クロックと
なる基準再生クロック信号Ssを生成する。
【0065】そして、再生回路21は、上記基準再生ク
ロック信号Ssに基づいて、上記検出信号Spを用いてI
−V変換器8により生成された上記記録情報に対応する
再生RF信号Srfに対して復調等の再生処理を施し、当
該記録情報に対応する再生信号Sppとして外部に出力す
る。
【0066】一方、PLL回路PLにおいて生成された
基準再生クロック信号Ssは、スピンドルドライバ19
へも出力され、スピンドルモータ3の回転数を制御する
ための上記スピンドル制御信号Sdsの生成に用いられ
る。このとき、スピンドルドライバ19の他の入力端子
には、スピンドルモータ3の回転における基準周波数を
有するクロック信号Srefが水晶発振子を含む発振器2
0から供給されている。そして、スピンドルドライバ1
9は、基準再生クロックSsとクロック信号Srefとが一
致するようにスピンドルモータ3を回転させるべく上記
スピンドル制御信号Sdsを生成する。
【0067】さらに、上記の処理と並行して、周波数ジ
ェネレータ28は、スピンドルモータ3の回転(すなわ
ち、光ディスク5の回転)に同期した数のパルス(例え
ば、光ディスク5の1回転当り36個のパルス)を含む
周波数信号Sfg(図3下から二段目参照。当該図3にお
いては、符号Lが光ディスク5が一回転する期間を示
し、符号Tが周波数信号Sfgにおけるパルス間隔を示し
ている。)を生成し、フォーカスサーボ回路FS及びP
LL回路PLに出力する。
【0068】次に、本発明に係る信号損傷処理を含むフ
ォーカスサーボ回路FSの動作について、図1及び図3
を用いて説明する。
【0069】フォーカスサーボ回路FSにおいては、先
ず、I−V変換器8が、入力されている検出信号Spに
基づいて記録情報に対応する上記再生RF信号Srfを生
成し損傷検出器9に出力すると共に、当該検出信号Sp
に基づいて、光ビームBの焦点位置の情報トラックから
のフォーカス方向のずれを示すフォーカスエラー信号S
feを生成し、繰り返しコントローラ10に出力する。
【0070】このとき、これら再生RF信号Srf及びフ
ォーカスエラー信号Sfeを生成するために上述のように
ディテクタ7が四分割されており、分割された夫々の受
光面からの検出信号を加算した信号に基づいて上記再生
RF信号Srfが生成され、一方、分割された四つの受光
面のうち、対向して配置されている一組の受光面からの
検出信号を組毎に夫々加算した信号同士の差を用いるこ
とにより非点収差法による上記フォーカスエラー信号S
feが生成される。
【0071】ここで、上記再生RF信号Srf中に図3最
上段に示すような光ディスク5上のディフェクトに起因
する信号損傷部分が含まれていると、損傷検出器9は、
当該再生RF信号Srfからそのエンベロープを抽出し
(当該エンベロープにも信号損傷部分に対応するレベル
低減部(図3上から二段目参照)が含まれている。)、
当該信号損傷部分が生じている期間に「HIGH」とな
る損傷検出信号Sdfcを生成し、繰り返しコントローラ
10に出力する。
【0072】なお、再生RF信号Srfに信号損傷部分が
生じている期間は、上記フォーカスエラー信号Sfeにお
いても図3上から四段目に示すような急激な波形変形が
生じることとなる。
【0073】次に、上記周波数信号Sfg、損傷検出信号
Sdfc及びフォーカスエラー信号Sfeが入力されている
本発明に係る繰り返しコントローラ10の動作について
説明する。
【0074】当該繰り返しコントローラ10において
は、上記周波数信号Sfgを用いて、フォーカスエラー信
号Sfeに対していわゆる繰り返し制御を施し、繰り返し
信号Scfを生成して元のフォーカスエラー信号Sfeに加
算してイコライザ11へ出力する。すなわち、周波数信
号Sfgに含まれる各パルスのタイミングに対応して入力
されるフォーカスエラー信号Sfeの値を当該周波数信号
Sfgの各パルスのタイミングでサンプルホールドすると
共にディジタル信号に変換し、当該ディジタル信号の値
を光ディスク5の一回転毎に周波数信号Sfgの各パルス
のタイミングでメモリ33に蓄積記憶し、更に、現在の
光ディスク5の回転における周波数信号Sfgの各パルス
のタイミングにおいて、少なくとも一回転前までの同じ
タイミング(同じ回転角度)で入力されていたフォーカ
スエラー信号Sfeの値を考慮した値を上記繰り返し信号
Scfとして出力し、これを現在のフォーカスエラー信号
Sfeに加算して出力する処理を、周波数信号Sfgの各パ
ルス毎に繰り返す。このとき、光ディスク5が一回転す
る毎に36個のパルスが周波数信号Sfgとして生成され
ることにより、光ディスク5を周方向に36等分した回
転角度毎のフォーカスエラー信号Sfeの値をメモリ33
に蓄積記憶することとなる。
【0075】ここで、再生RF信号Srfに信号損傷部分
が生じている期間に対応するフォーカスエラー信号Sfe
には、上述のように当該信号損傷部分に対応して図3上
から四段目に示すような波形変形が含まれており、これ
がそのまま繰り返しコントローラ10に入力されること
となるが、当該繰り返しコントローラ10は、後に詳述
する補完処理を当該波形変形に対して行う。これにより
補完処理の結果として出力される繰り返し信号Scfは、
当該信号損傷部分が発生していない期間では繰り返しコ
ントローラ10に入力されているフォーカスエラー信号
Sfeと後述の出力信号S4を加算した信号に対応したも
のとなり、ディフェクトが発生している期間は図3最下
段に示すようにその部分が階段状に補完された波形を有
して出力される。
【0076】次に、繰り返し信号Scfはイコライザ11
に入力され、当該イコライザ11によりその周波数特性
が補正されフォーカス制御信号Sfrとしてフォーカスド
ライバ12に出力される。
【0077】そして、このようなフォーカス制御信号S
frに基づいて、フォーカスドライバ12は対物レンズ4
に固定されている図示しないフォーカスアクチュエータ
を駆動し、フォーカスサーボ制御を施すための上記駆動
信号Sdvを生成する。
【0078】次に、本発明に係る信号損傷処理を含むP
LL回路PLの動作について、図1及び図3を用いて説
明する。
【0079】PLL回路PLにおいては、先ず、I−V
変換器8が、上述のように入力されている検出信号Sp
に基づいて上記再生RF信号Srfを生成し、損傷検出器
9、位相比較器16及び再生回路21に出力する。この
再生RF信号Srfは、上述のように、ディテクタ7中の
分割された夫々の受光面からの検出信号を加算した信号
に基づいて生成される。
【0080】そして、損傷検出器9は、上述のように再
生RF信号Srfからそのエンベロープを抽出し、信号損
傷部分が生じている期間に「HIGH」となる上記損傷
検出信号Sdfcを生成し、繰り返しコントローラ15に
出力する。
【0081】一方、再生RF信号Srfが入力されている
位相比較器16は、VCO18が出力する基準再生クロ
ック信号Ssと当該再生RF信号Srfとを位相比較し、
夫々の信号の位相差である比較信号Sfcを繰り返しコン
トローラ15へ出力する。
【0082】次に、上記周波数信号Sfg、比較信号Sfc
及び損傷検出信号Sdfcが入力されている繰り返しコン
トローラ15の動作について説明する。
【0083】当該繰り返しコントローラ15において
は、上記繰り返しコントローラ10と同様に、上記周波
数信号Sfg及び比較信号Sfcに対して繰り返し制御を施
し、繰り返し信号Scpを生成して元の比較信号Sfcに加
算してループフィルタ17へ出力する。すなわち、周波
数信号Sfgに含まれる各パルスのタイミングに対応して
入力される比較信号Sfcの値を光ディスク5の各回転角
度毎にメモリ33に蓄積記憶し、更に、現在の光ディス
ク5の回転における周波数信号Sfgの各パルスのタイミ
ングにおいて、少なくとも一回転前までの同じタイミン
グ(同じ回転角度)で入力されていた比較信号Sfcの値
を考慮した値を上記繰り返し信号Scpとして出力し、こ
れを現在の比較信号Sfcに加算して出力する処理を周波
数信号Sfgの各パルス毎に繰り返す。
【0084】なお、再生RF信号Srfに信号損傷部分が
生じている期間に対応する比較信号信号Sfcには、上記
フォーカスエラー信号Sfeの場合と同様に当該信号損傷
部分に対応した波形変形が含まれており、これがそのま
ま繰り返しコントローラ15に入力されることとなる
が、当該繰り返しコントローラ15は、繰り返しコント
ローラ10の場合と同様な補完処理を当該波形変形に対
して行う。これにより補完処理の結果として出力される
繰り返し信号Scpは、当該信号損傷部分が発生していな
い期間では繰り返しコントローラ15に入力されている
比較信号Sfcと後述する出力信号を加算した信号に対応
いたものとなり、信号損傷部分が発生している期間は対
応する部分が階段状に補完された波形を有して出力され
る。
【0085】次に、ループフィルタ17は、繰り返し信
号Scpを平均化し、VCO18を制御するための電圧信
号Svを当該VCO18に出力する。
【0086】そして、このような電圧信号Svに基づい
て、VCO18は上記基準再生クロック信号Ssを生成
し、フィードバックのために位相比較器16に出力する
と共に、再生回路21及びスピンドルドライバ19へ出
力する。
【0087】その後、再生回路21は、基準再生クロッ
ク信号Ss及び再生RF信号Srfを用いて上記再生信号
Sppを生成する。
【0088】一方、スピンドルドライバ19は、当該基
準再生クロック信号Ssの周波数及び位相と上記クロッ
ク信号Srefの周波数及び位相とを夫々一致させるべく
上記スピンドル制御信号Sdsを生成する。
【0089】次に、本発明に係る繰り返しコントローラ
10及び15の動作について、図2及び図4乃至図6を
用いて説明する。なお、繰り返しコントローラ10と繰
り返しコントローラ15とでは、その動作は対象とする
信号が異なる(繰り返しコントローラ10の場合はフォ
ーカスエラー信号Sfeであり、繰り返しコントローラ1
5の場合は比較信号Sfcである。)のみでその他は基本
的に同一であるので、以下の説明では繰り返しコントロ
ーラ10の動作について説明する。
【0090】また、以下の説明では、周波数信号Sfgが
光ディスク5の一回転当り36個のパルスを含んでいる
ものとする。
【0091】繰り返しコントローラ10においては、図
2に示すように、周波数信号Sfgはサンプルホールド回
路30と、CPU32に入力されている。
【0092】そして、当該サンプルホールド回路30
は、周波数信号Sfgに含まれている各パルスのタイミン
グにおいて入力されてくるフォーカスエラー信号Sfeを
サンプルホールドし、ホールド信号S1としてA/D変
換器31に出力することを周波数信号Sfgに含まれてい
る各パルス毎に繰り返す。
【0093】次に、A/D変換器31は、入力されてい
るホールド信号S1をディジタル化し、ディジタルホー
ルド信号S2をCPU32に出力する処理をホールド信
号S1が入力される度に繰り返す。
【0094】ここで、フォーカスエラー信号Sfeは、ス
イッチ37の一方の端子にも入力されている。このスイ
ッチ37は、損傷検出信号Sdfcをインバータ36によ
り反転した信号により開閉が制御される。すなわち、損
傷検出信号Sdfcが「HIGH」のときインバータ36
からの出力信号は「LOW」となり、これによりスイッ
チ37は開状態とされる。また、損傷検出信号Sdfcが
「LOW」のときインバータ36からの出力信号は「H
IGH」となり、これによりスイッチ37は閉状態とさ
れる。従って、フォーカスエラー信号Sfeにディフェク
トに起因する波形変形が含まれているときは、後述する
処理によりD/A変換器34から出力されている出力信
号S4がそのまま加算器35を介して繰り返し信号Scf
として出力されると共に、フォーカスエラー信号Sfeに
ディフェクトに起因する波形変形が含まれていないとき
は、当該出力信号S4と元のフォーカスエラー信号Sfe
とが加算されて繰り返し信号Scfとして出力される。
【0095】一方、CPU32は、逐次入力されてくる
ディジタルホールド信号S2に対して、別に入力されて
いる上記周波数信号Sfgを用いて図4乃至6に示す処理
を実行する。ここで、図4に示す処理は周波数信号Sfg
におけるパルスとパルスの間の時間(すなわち、時間
T)の間に一巡の処理が終了するものであり、図5に示
す処理は、信号損傷部分が検出されている期間が終了し
た直後の時間Tの期間に一巡の処理が終了するものであ
る。
【0096】図4に示すように、CPU32は、情報再
生装置Sの電源が投入されると、始めに、パラメータ
「adr」とパラメータ「cnt」の二つを夫々「0」
に設定し、初期化する(ステップS1)。
【0097】ここで、パラメータ「adr」は、周波数
信号Sfgの夫々のパルスのタイミングで入力されてくる
ディジタルホールド信号S2を光ディスク5の一回転内
において識別するためのパラメータであり、本実施形態
の場合、周波数信号Sfgが光ディスク5の一回転毎に3
6個のパルスを含んでいるので、パラメータ「adr」
も1から36までの値を取る。
【0098】一方、パラメータ「cnt」は、再生RF
信号Srf及びフォーカスエラー信号Sfeに信号損傷部分
又は波形変形が含まれているとき、当該信号損傷部分又
は波形変形が発生している期間に入力される周波数信号
Sfgのパルスの数を示すパラメータである。
【0099】ステップS1において各パラメータが初期
化されると、次に、周波数信号Sfgのパルスが入力され
たか否かを判定するために、周波数信号Sfgが「1」と
なったか否かが判定される(ステップS2)。そして、
周波数信号Sfgが「1」でないときは(ステップS2;
NO)そのまま待機し、「1」となったときは(ステッ
プS2;YES)、次に、パラメータ「adr」を
「1」だけインクリメントする(ステップS3)。
【0100】そして、インクリメントしたパラメータ
「adr」の値がN+1(このとき、Nは光ディスク5
が一回転する間に生成される周波数信号Sfgのパルス数
であり、本実施形態の場合は「36」である。)に等し
いか否かが判定され(ステップS4)、パラメータ「a
dr」がN+1に等しいときは(ステップS4;YE
S)、光ディスク5がディスク状であることに対応して
CPU32の処理をリングバッファ的に繰り返すべく、
パラメータ「adr」を「1」に設定して(ステップS
5)ステップS6に移行する。
【0101】一方、パラメータ「adr」がN+1に等
しくないときは(ステップS4)、次に、信号損傷部分
が発生しているか否かを判定すべく、入力されている損
傷検出信号Sdfcが「1」となったか否かが判定される
(ステップS6)。
【0102】そして、損傷検出信号Sdfcが「1」とな
ったときは(ステップS6;YES)、メモリ33内の
領域のうち、現在のパラメータ「adr」の値に対応す
る後述のX(adr)領域40に記憶されている値をC
PU32内の図示しないレジスタAに設定記憶させて
(ステップS7)、ステップS9に移行する。
【0103】一方、ステップS6の判定において、損傷
検出信号Sdfcが「1」でないとき、すなわち、再生R
F信号Srf中に信号損傷部分が発生していないときは
(ステップS6;NO)、その時に入力されているディ
ジタルホールド信号S2が示す値を上記レジスタAに設
定記憶させて(ステップS8)、ステップS9に移行す
る。
【0104】ここで、第1実施形態のメモリ33内の構
成について、図7を用いて説明する。
【0105】図7に示すように、メモリ33は、X(a
dr)領域40とY(adr)領域41に分割されてお
り、このうち、X(adr)領域40には、パラメータ
「adr」毎に、信号損傷部分がないときに入力された
ディジタルホールド信号S2のうち、最新のもの(従っ
て、信号損傷部分がない通常時は、光ディスク5の一回
転前の各パラメータ「adr」に対応する回転角度でC
PU32に入力されたディジタルホールド信号S2の値
が各回転毎に更新されつつ記憶される。)が記憶されて
いる。
【0106】また、Y(adr)領域41には、パラメ
ータ「adr」毎に、信号損傷部分がないときにCPU
32から出力された後述の出力信号S3のうち、最新の
もの(従って、信号損傷部分がない通常時は、光ディス
ク5の一回転前の各パラメータ「adr」に対応する回
転角度でCPU32から出力された出力信号S3の値が
各回転毎に更新されつつ記憶される。)が記憶されてい
る。
【0107】X(adr)領域40内の対応する値又は
ディジタルホールド信号S2の値がレジスタAに設定記
憶されると(ステップS7又はS8)、次に、現在のパ
ラメータ「adr」に対応するY(adr)領域41内
の値をCPU32内の図示しないレジスタBに設定記憶
させ、その後、レジスタAとレジスタBに記憶されてい
る値を用いて、上記式(1)に基づき、
【数3】 C=Kp×(レジスタBの値)+Ki×(レジスタAの値) …(2) により値Cを求め、当該求めた値CをCPU32内の図
示しないレジスタCに設定記憶させ、更に、当該値Cを
上記出力信号S3としてCPU32からD/A変換器3
4に出力する(ステップS9)。
【0108】ここで、上記式(2)中、係数Kpは上述
のように繰り返し制御における応答特性を決定するパラ
メータであるが、このパラメータKpは、具体的には、
【数4】Kp=e-WpL で示される(このとき、Lは上述したように光ディスク
5が一回転する期間であり、結果として0<Kp<1と
なる。また、Wpは式(2)の右辺全体をローパスフィ
ルタの伝達関数とみなした場合、カットオフ周波数に相
当する係数である。)係数であり、一度設定されると第
1実施形態のCPU32が動作中は一定値に保たれる。
【0109】このとき、係数Kpが0に近づくほど現在
の光ディスク5の回転で入力されてきたディジタルホー
ルド信号S2のみを用いて今回の出力信号S3を算出する
こととなり、一方、係数Kpが1に近づくほど前回の出
力信号S3の値を考慮して今回の出力値を算出すること
となる。そして係数Kpが1に近いときには当該前回の
出力信号S3の値には前々回の回転における出力信号S3
の影響が強いわけだから、結局、係数Kpが1に近づく
ほど過去の全ての光ディスク5の回転時に出力された出
力信号S3の値を反映して今回の回転における出力信号
3を算出していることとなる。
【0110】また、ステップS9の前にステップS7又
はS8が実行されていることから、式(2)において係
数Kiに乗じられるレジスタAの値としては、信号損傷
部分がないときは今回の光ディスク5の回転により生成
されたディジタルホールド信号S2の値が用いられ(ス
テップS8参照。)、信号損傷部分があるときは一回転
前の光ディスク5の回転により生成されたディジタルホ
ールド信号S2の値が用いられることとなる(ステップ
S7参照)。
【0111】ステップS9において算出された出力信号
3のD/A変換器34への出力が終了すると、次に、
再度損傷検出信号Sdfcが「1」となったか否かが判定
される(ステップS10)。このとき、上記ステップS
6において「YES」であった場合にはステップS10
の判定においても「YES」であり、ステップS6にお
いて「NO」であった場合にはステップS10の判定に
おいても「NO」となる。
【0112】そして、損傷検出信号Sdfcが「1」であ
るときは(ステップS10;YES)、信号損傷部分が
発生しているとしてパラメータ「cnt」を「1」だけ
インクリメントして(ステップS11)ステップS14
に移行する。
【0113】一方、ステップS10の判定において、損
傷検出信号Sdfcが「1」でないときは(ステップS1
0;NO)、現在のレジスタCに記憶されている出力信
号S 3の値をY(adr)領域41内の対応するパラメ
ータ「adr」の領域に記憶させると共に、現在のレジ
スタAに記憶されている値をX(adr)領域40内の
対応するパラメータ「adr」の領域に記憶させる(ス
テップS12)。このとき、レジスタAに記憶されてい
る値については、信号損傷部分がないときは、現在の光
ディスク5の回転により生成されたディジタルホールド
信号S2の値が記憶されることとなる。
【0114】そして、X(adr)領域40とY(ad
r)領域41内の対応する記憶値が更新されると、次
に、パラメータ「cnt」が0か否かが判定され(ステ
ップS13)、パラメータ「cnt」が0のとき、すな
わち、信号損傷部分が発生しなかったときは(ステップ
S13;YES)そのままステップS14へ移行し、パ
ラメータ「cnt」が0でない、すなわち、信号損傷部
分が存在していたときは(ステップS13;NO)後述
の図5に示す信号損傷部分の置き換え処理(すなわち、
信号損傷部分発生中に生成されたディジタルホールド信
号S2と信号損傷部分発生中に出力された出力信号S3
を補完するための置き換え処理)に移行する。
【0115】そして、ステップS14においては、情報
再生装置Sの電源が断とされたか否かが判定され、断と
なっているときは(ステップS14;YES)そのまま
処理を終了し、断となっていないときは(ステップS1
4;NO)ステップS2に戻ってそれ以降上述の処理を
繰り返す。
【0116】以上の説明から明らかなように、図4に示
す動作においては、信号損傷部分が発生していないとき
は、現在の光ディスク5の回転により生成されたディジ
タルホールド信号S2と一回転前の光ディスク5の回転
により出力された出力信号S3の値を用いて通常の繰り
返し制御を行い、現在の光ディスク5の回転に対応する
出力信号S3を生成する。
【0117】一方、信号損傷部分が発生しているとき
は、パラメータ「cnt」を更新すると共に、次に述べ
る図5に示す置き換え処理により更新された上記X(a
dr)領域40内とY(adr)領域41内の該当する
パラメータ「adr」に対応する領域に記憶されている
値を用いて上記ステップS9の動作を行い、出力信号S
3を生成する。
【0118】次に、上述した置き換え処理の具体的内容
について、図5及び図6を用いて説明する。なお、以下
の説明においては、図6に示すように、パラメータ「a
dr」が「9」乃至「12」のときの周波数信号Sfgに
対応するタイミングで信号損傷部分が発生しているもの
と仮定して説明する。この場合には、図4に示した処理
により、パラメータ「cnt」の値は、「0」から
「4」まで増加することとなり、また、損傷検出信号S
dfcが「0」になったタイミングを示すパラメータ「a
dr」が「13」のときの周波数信号SfgがCPU32
に入力されたときに図5に示すフローチャートに移行し
(図4ステップS13;NO)、その直後の1Tの期間
で図5に示す置き換え処理が実行される。
【0119】メモリ33の置き換え処理としては、図5
に示すように、始めに、パラメータ「cnt」の現在の
値(図6の場合、「4」)を「1」だけインクリメント
した値を有するパラメータ「cnt1」と、現在のパラ
メータ「adr」の値(図6の場合、「13」)から上
記パラメータ「cnt1」の値(図6の場合、「5」)
を差し引いた値(図6の場合、「8」)を有するパラメ
ータ「adr0」を新規に設定する(ステップS1
5)。このとき、パラメータ「adr0」は信号損傷部
分が発生する直前の周波数信号Sfgのパルスの時間的位
置を示すこととなる。
【0120】そして、当該設定したパラメータ「adr
0」の値が「0」より大きいか否か、すなわち、検出さ
れた信号損傷部分が光ディスク5の新しい一回転の先頭
(この先頭でパラメータ「adr」は「0」になる。)
から始まっているか否かが判定され(ステップS1
6)、パラメータ「adr0」の値が「0」より大きい
ときは(ステップS16;YES)、ディフェクトが光
ディスク5の一回転の途中から始まっているとしてその
ままステップS18に移行し、一方、パラメータ「ad
r0」の値が「0」より大きくないときは(ステップS
16;NO)、上記ステップS5と同様のリングバッフ
ァ処理を実行すべく現在のパラメータ「adr0」の値
に光ディスク5の一回転中に出力される周波数信号Sfg
のパルス数N(第1実施形態の場合、「36」)を加算
し、加算後の値(すなわち、「36」)を新しいパラメ
ータ「adr0」として設定して(ステップS17)、
ステップS18へ移行する。
【0121】次に、ステップS18においては、現在の
パラメータ「adr0」の値(図6の場合、「8」)に
対応するY(adr)領域41に記憶されている値と現
在のパラメータ「adr」の値(図6の場合、「1
3」)に対応するY(adr)領域41に記憶されてい
る値とを加算し、加算後の値をパラメータ「cnt1」
の現在の値(図6の場合、「5」)で除した値を有する
パラメータ「delta」を新規に設定すると共に、現
在のパラメータ「adr」の値(図6の場合、「1
3」)を有するパラメータ「adrd」を新規に設定す
る。このとき、パラメータ「adrd」は信号損傷部分
が発生した直後の周波数信号Sfgのパルスの時間的位置
を示すこととなる。
【0122】この結果、信号損傷部分が発生している期
間の直前と直後に対応するY(adr)領域41の領域
に記憶されている値同士の差を信号損傷部分が発生して
いる期間に均等に配分した場合の、一の周波数信号Sfg
のパルスのタイミングとその直後の周波数信号Sfgのパ
ルスのタイミングに夫々対応するY(adr)領域41
の値の差がパラメータ「delta」として算出され
る。
【0123】次に、現在の上記パラメータ「adrd」
の値(図6の場合、「13」)と現在のパラメータ「c
nt1」の現在の値(図6の場合、「5」)を「1」だ
け夫々デクリメントし(ステップS19)、更新された
パラメータ「adrd」の値(現在は「12」)が
「0」より大きいか否かが判定され(ステップS2
0)、パラメータ「adrd」の値が「0」より大きい
ときは(ステップS20;NO)そのままステップS2
2に移行し、一方、パラメータ「adrd」の値が
「0」より大きくないときは(ステップS20;N
O)、上記ステップS5又はS17と同様のリングバッ
ファ処理を実行すべく現在のパラメータ「adrd」の
値に上記一回転中に出力される周波数信号Sfgのパルス
数Nを加算し、加算後の値を新しいパラメータ「adr
d」として設定して(ステップS21)、ステップS2
2へ移行する。
【0124】次に、ステップS22においては、現在の
パラメータ「adr」の値(図6の場合、「13」)に
対応するY(adr)領域41の値から上記パラメータ
「delta」に相当する値を差し引いた値を現在のパ
ラメータ「adrd」の値(図6の場合、「12」)に
対応するY(adr)領域41に記憶させる(すなわ
ち、置き換える)と共に、現在のパラメータ「adr
d」の値(「12」)を新たにパラメータ「adr」の
値とする(ステップS22)。
【0125】そして、ステップS23において、ステッ
プS19で設定したパラメータ「cnt」の値が「0」
となったか否か、すなわち、信号損傷期間に相当する周
波数信号Sfgのパルスに対応するY(adr)領域41
の値がすべてステップS19乃至22の処理により置き
換えられたか否かが判定され(ステップS23)、置き
換えが終了しているときは(ステップS23;YES)
そのまま図4に示すステップS2に移行し、信号損傷期
間中に対応するY(adr)領域41の値について全て
の置き換えが終了していないときは(ステップS23;
NO)ステップS19に戻って一つ前の周波数信号Sfg
のパルスに対応するY(adr)領域41の値の置き換
えを行う。
【0126】このステップS19乃至S22の動作がパ
ラメータ「cnt」が「0」となるまで繰り返されるこ
とにより、信号損傷部分が発生している期間に相当する
周波数信号Sfgのパルスのタイミングに対応する全ての
Y(adr)領域41の値が、パラメータ「delt
a」で示される段差を有する階段状の信号で信号損傷部
分の直前に相当する周波数信号Sfgのパルスのタイミン
グに対応するY(adr)領域41の値と信号損傷部分
の直後に相当する周波数信号Sfgのパルスのタイミング
に対応するY(adr)領域41の値とを接続した形の
値に置き換えられる。
【0127】そして、図5に示す処理が終了した次の光
ディスク5の回転における図4に示す処理は、当該置き
換えられたY(adr)領域41の値を用いて演算され
る。
【0128】その後、置き換えられて出力された出力信
号S3をD/A変換器34でアナログ化した信号である
上記出力信号S4は、スイッチ37の開閉に基づいて上
記フォーカスエラー信号Sfeと加算器35により加算さ
れ、繰り返し信号Scfとして出力される。このとき、当
該繰り返し信号Scfは、図3最下段に示すように、信号
損傷部分が生じていてもその期間に対応する部分が階段
状に補完された繰り返し信号Scfとなって信号損傷部分
の影響が除去された波形となる。
【0129】なお、PLL回路PL中の繰り返しコント
ローラ15の場合には、上述した図5乃至図7に示す処
理を比較信号Sfcについて行うことにより、繰り返しコ
ントローラ15におけるメモリ内のY(adr)領域に
ついて、信号損傷部分が発生しているときに生成された
値をその直前と直後の記憶値を用いて置き換えつつ繰り
返し制御が実行される。
【0130】以上説明したように、第1実施形態の情報
再生装置Sの動作によれば、信号損傷部分に対応するデ
ィジタルホールド信号S2を用いた演算結果がメモリ3
3に継続して記憶されることがないので、当該信号損傷
部分に対応するディジタルホールド信号S2の影響が後
の情報再生装置Sの制御に影響を及ぼすことを防止でき
る。
【0131】また、再生RF信号Srf中に信号損傷部分
が検出されたとき、その直前と直後に対応するY(ad
r)領域41の値を用いて当該信号損傷期間のY(ad
r)領域41の値を補完するので、信号損傷部分の影響
を正確に補完することができる。
【0132】更に、一回転以上前の影響を考慮して信号
損傷部分を補完するので、より正確に信号損傷部分を補
完することができる。
【0133】更にまた、信号損傷部分の期間に対応する
Y(adr)領域41の値を階段状に補完するので、繰
り返し信号Scfが急激に変化することを防止できる。
【0134】更に、フォーカスエラー信号Sfeにおける
信号損傷部分を補完できるので、情報再生装置Sにおけ
るフォーカスサーボ制御に信号損傷部分が影響を及ぼす
ことを防止できる。
【0135】また、比較信号Sfcにおける信号損傷部分
が補完できるので、情報再生装置Sにおける基準再生ク
ロック信号Ssの生成に信号損傷部分が影響を及ぼすこ
とを防止できる。
【0136】(II)第2実施形態 次に、本発明に係る他の実施形態である第2の実施形態
について、図8及び図9を用いて説明する。
【0137】上述の第1実施形態においては、図4のス
テップS9において、光ディスク5における過去の全て
の回転において生成されたY(adr)領域41の値を
考慮して新たなY(adr)領域41の値を設定する構
成としたが、第2実施形態においては、過去全ての回転
ではなく、一回転前に生成された値のみを考慮してくり
返し制御を行う。
【0138】なお、図8及び図9に示すフローチャート
において、図4又は図5に示すフローチャートと同様の
処理については、同様のステップ番号を付して細部の説
明は省略する。
【0139】また、第2実施形態の情報再生装置の構成
は、各繰り返しコントローラ内のメモリの構成につい
て、第1実施形態のメモリ33のようにX(adr)領
域40とY(adr)領域41の二つの領域を有するの
ではなく、パラメータ「adr」毎に、信号損傷部分が
ないときに入力されたディジタルホールド信号S2のう
ち、最新のものを記憶するD(adr)領域(周波数信
号Sfgの各パルス毎の記憶領域を含む。)を有する他
は、第1実施形態の情報再生装置Sと同様であるので細
部の説明は省略する。
【0140】更に、図8に示す処理は周波数信号Sfgに
おけるパルスとパルスの間の時間の間に一巡の処理が終
了するものであり、図9に示す処理は、信号損傷部分が
検出されている期間が終了した直後の時間Tの期間に一
巡の処理が終了するものである。また、以下の説明で
は、周波数信号Sfgは第1実施形態と同様に光ディスク
5の一回転当り36個のパルスを含んでいる。
【0141】図8に示すように、第2実施形態の繰り返
しコントローラ内のCPUは、始めに、図4に示すステ
ップS1乃至S5の動作を行う。
【0142】そして、ステップS4においてパラメータ
「adr」がN+1に等しいとき(ステップS4;YE
S)又はステップS5の処理が実行された後に、その時
のパラメータ「adr」により示される上記D(ad
r)領域内の領域に記憶されている値を出力信号S3
して出力する(ステップS30)。このステップS30
の処理が第1実施形態におけるステップS9に相当す
る。
【0143】次に、損傷検出信号Sdfcが「1」となっ
たか否かが判定される(ステップS10)。
【0144】そして、損傷検出信号Sdfcが「1」とで
あるときは(ステップS10;YES)、信号損傷部分
が発生しているとしてパラメータ「cnt」を「1」だ
けインクリメントして(ステップS11)ステップS1
4に移行する。
【0145】一方、ステップS10の判定において、損
傷検出信号Sdfcが「1」でないときは(ステップS1
0;NO)、そのときに入力されているディジタルホー
ルド信号S2の値をD(adr)領域内の対応するパラ
メータ「adr」の領域に記憶させる(ステップS3
1)。
【0146】そして、次に、上記ステップS13の判定
を行い、信号損傷部分が発生しなかったときは(ステッ
プS13;YES)そのままステップS14へ移行し、
パラメータ「cnt」が0でない、すなわち、信号損傷
部分が存在していたときは(ステップS13;NO)図
9に示す信号損傷部分の置き換え処理(すなわち、信号
損傷発生中に生成されたディジタルホールド信号S2
補完するための置き換え処理)に移行する。
【0147】以上の説明から明らかなように、図8に示
す動作においては、信号損傷部分が発生していないとき
は、一回転前の光ディスク5の回転により生成されたデ
ィジタルホールド信号S2をそのまま現在の光ディスク
5の回転に対応する出力信号S3として出力することと
なる。
【0148】一方、信号損傷部分が発生しているとき
は、パラメータ「cnt」を更新すると共に、次に述べ
る図9に示す置き換え処理により更新された上記D(a
dr)領域内の該当するパラメータ「adr」に対応す
る領域に記憶されている値を用いて上記ステップS30
の動作を行い、出力信号S3を出力する。
【0149】次に、上述した置き換え処理の具体的内容
を図9に示す。
【0150】このとき、図9に示す処理は、図5に示す
処理のうち、Y(adr)領域41をD(adr)領域
に置換したものと全く同じ処理を行う。
【0151】すなわち、先ず、図5に示すステップS1
5乃至S17に示す処理を行い、次に、ステップS32
において、現在のパラメータ「adr0」の値(図6の
場合、「8」)に対応するD(adr)領域に記憶され
ている値と現在のパラメータ「adr」の値(図6の場
合、「13」)に対応するD(adr)領域に記憶され
ている値とを加算し、加算後の値をパラメータ「cnt
1」の現在の値(図6の場合、「5」)で除した値を有
するパラメータ「delta」を新規に設定すると共
に、現在のパラメータ「adr」の値(図6の場合、
「13」)を有するパラメータ「adrd」を新規に設
定する。
【0152】この結果、信号損傷部分が発生している期
間の直前と直後に対応するD(adr)領域に記憶され
ている値同士の差を信号損傷部分が発生している期間に
均等に配分した場合の、一の周波数信号Sfgのパルスの
タイミングとその直後の周波数信号Sfgのパルスのタイ
ミングに夫々対応するD(adr)領域の値の差がパラ
メータ「delta」として算出される。
【0153】次に、図5に示すステップS19乃至S2
1の処理を実行し、ステップS33へ移行する。
【0154】そして、ステップS33においては、現在
のパラメータ「adr」の値(図6の場合、「13」)
に対応するD(adr)領域の値から上記パラメータ
「delta」に相当する値を減算し、上記のパラメー
タ「adrd」の値(図6の場合、「12」)に対応す
るD(adr)領域に記憶させる(すなわち、置き換え
る)と共に、現在のパラメータ「adrd」の値(「1
2」)を新たにパラメータ「adr」の値とする。
【0155】そして、以後図5に示すステップS23を
行う。
【0156】このステップS19乃至S21及びS33
の動作がパラメータ「cnt」が「0」となるまで繰り
返されることにより、信号損傷部分が発生している期間
に相当する周波数信号Sfgのパルスのタイミングに対応
する全てのD(adr)領域の値が、パラメータ「de
lta」で示される段差を有する階段の信号で信号損傷
部分の直前に相当する周波数信号Sfgのパルスのタイミ
ングに対応するD(adr)領域の値と信号損傷部分の
直後に相当する周波数信号Sfgのパルスのタイミングに
対応するD(adr)領域の値とを接続した形の値に置
き換えられる。
【0157】そして、図9に示す処理が終了した次の光
ディスク5の回転における図8に示す処理は、当該置き
換えられたD(adr)領域の値を用いて演算される。
【0158】その後、置き換えられて出力された出力信
号S3をD/A変換器でアナログ化した信号である出力
信号S4は、スイッチ37の開閉に基づいて上記フォー
カスエラー信号Sfeと加算器35により加算され、繰り
返し信号Scfとして出力される。このとき、当該繰り返
し信号Scfは、第1実施形態と同様に、信号損傷部分が
生じていても、その期間に対応する部分が階段状に補完
された繰り返し信号Scfとなって、信号損傷部分の影響
が除去された波形となる。
【0159】なお、PLL回路PL中の繰り返しコント
ローラ15の場合には、上述した図8及び図9に示す処
理を比較信号Sfcについて行うことにより、繰り返しコ
ントローラにおけるメモリ内のD(adr)領域につい
て、信号損傷部分が発生しているときに生成された値を
その直前と直後の記憶値を用いて置き換えつつ繰り返し
制御が実行される。
【0160】また、第2実施形態の繰り返しコントロー
ラにおいては、光ディスク5の一回転前に検出されたフ
ォーカスエラー信号Sfe又は比較信号Scfに基づいて補
完処理を実行するが、これは、一回転前の同じ回転角度
におけるフォーカスエラー又は基準再生クロック信号と
現在の回転角度におけるフォーカスエラー又は基準再生
クロック信号とが強い相関関係を有していることに起因
するものである。換言すれば、情報トラックのうねりや
光ディスク5の面精度のずれは、一回転(すなわち一情
報トラック分)の間ではそれほど急激に変化しないこと
を利用しているのである。
【0161】以上説明したように、第2実施形態の情報
再生装置の動作によれば第1実施形態の情報再生装置S
と同様の効果が得られる他、繰り返しコントローラ内の
構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0162】なお、上述の各実施形態においては、再生
RF信号Srfが入力される損傷検出器9を用いて信号損
傷部分を検出したが、これ以外に、再生RF信号Srfに
信号損傷部分が生じているときは図3上から四段目に示
すような波形変形がフォーカスエラー信号Sfeに発生す
ることを用いて、当該フォーカスエラー信号Sfeの値が
所定の閾値以上になることを検出する検出手段としての
損傷検出器をI−V変換器8と繰り返しコントローラ1
0の間(第1実施形態の情報再生装置Sの場合)のフォ
ーカスエラー信号Sfeの経路上に設け、これにより、信
号損傷期間を検出する構成とすることもできる。
【0163】また、上述の各実施形態においては、情報
再生装置Sのうち、フォーカスサーボ回路FS及びPL
L回路PLに対して本発明を適用した場合について説明
したが、これ以外に、光ディスク5に対するトラッキン
グサーボ制御(例えば、3ビーム法、プッシュプル法又
はDPD(Differential Phase Detection)法を用い
たトラッキングサーボ制御に本発明を適用することもで
きる。
【0164】この場合には、信号損傷部分が発生してい
る期間に生成されるトラッキングエラー信号を、光ディ
スク5の一回転前に検出されたトラッキングエラー信号
のうち、信号損傷部分の直前と直後に対応するトラッキ
ングエラー信号に基づいて補完し、当該トラッキングエ
ラー信号の波形変形を補償することとなる。
【0165】更に、上述の実施形態においては、情報再
生装置Sの再生時におけるフォーカスサーボ制御、トラ
ッキングサーボ制御又はPLL回路PLによる基準再生
クロック信号Ssの生成に対して本発明を適用した場合
について説明したが、これ以外に、光ディスクに対して
上記フォーカスサーボ制御又はトラッキングサーボ制御
を行いつつ情報を記録する制御手段としてのCPU及び
記録手段としてのピックアップ等を含む情報記録装置、
又は当該フォーカスサーボ制御又はトラッキングサーボ
制御を行いつつ情報の記録及び再生を実行する情報記録
再生装置に対して本発明を適用することも可能である。
【0166】この場合に、情報記録時には再生RF信号
Srfは生成されないので、例えば、トラッキングエラー
信号又はフォーカスエラー信号のいずれか一方における
波形変形を検出することにより信号損傷区間を検出する
ように構成する必要がある。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、再生信号における信号損傷部分に対応す
る異常制御検出信号が記憶されることがないので、当該
異常制御検出信号の影響が後の情報再生装置の制御に影
響を及ぼすことを防止できる。
【0168】よって、出力手段から出力された制御検出
信号を用いることにより正確に記録情報を再生すること
ができる。
【0169】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、制御検出信号における第
2信号損傷部分を検出することによっても再生信号にお
ける信号損傷部分を検出して制御検出信号を補完するこ
とができる。
【0170】請求項3に記載の発明によれば、制御検出
信号における信号損傷部分に対応する異常制御検出信号
が記憶されることがないので、当該異常制御検出信号の
影響が後の情報記録装置の制御に影響を及ぼすことを防
止できる。
【0171】よって、出力手段から出力された制御検出
信号を用いることにより正確に記録情報を記録すること
ができる。
【0172】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、再生信号中に信号
損傷部分が検出されたとき、直前制御検出信号及び直後
制御検出信号に基づいて補完信号を生成するので、異常
制御検出信号を正確に補完して制御検出信号を出力する
ことができる。
【0173】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、記録媒体がディスク状記
録媒体であると共に、前直前制御検出信号と前直後制御
検出信号とを用いて補完信号を生成するので、より正確
に異常制御検出信号を補完して制御検出信号を出力する
ことができる。
【0174】請求項6に記載の発明によれば、請求項
1、2又は4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、補完信号が直前制御検出信号と直後制御検出信号と
の間を階段状に接続する補完信号であるので、出力手段
から出力される制御検出信号が急激に変化することを防
止できる。
【0175】よって、情報再生装置における記録情報の
再生動作が急激に変化することを防止でき、正確に記録
情報を再生することができる。
【0176】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、制御検出信号がトラッキ
ングエラー信号であるので、信号損傷部分に対応する期
間に生成された異常なトラッキングエラー信号が情報再
生装置におけるトラッキングサーボ制御に影響を及ぼす
ことを防止できる。
【0177】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、制御検出信号がフォーカ
スエラー信号であるので、信号損傷部分に対応する期間
に生成された異常なフォーカスエラー信号が情報再生装
置におけるフォーカスサーボ制御に影響を及ぼすことを
防止できる。
【0178】請求項9に記載の発明によれば、請求項5
又は6に記載の発明の効果に加えて、制御検出信号が基
準クロック生成信号であるので、信号損傷部分に対応す
る期間に生成された異常な基準クロック生成信号が情報
再生装置における基準再生クロック信号の生成に影響を
及ぼすことを防止できる。
【0179】よって、出力手段から出力された制御検出
信号を用いることにより正確に基準再生クロック信号を
生成して記録情報を再生することができる。
【0180】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1、2又は4から9のいずれか一項に記載の発明の効果
に加えて、信号損傷部分に対応する異常制御検出信号の
影響を受けることなく記録情報の再生を正確に行うこと
ができる。
【0181】請求項11に記載の発明によれば、請求項
3に記載の発明の効果に加えて、信号損傷部分に対応す
る異常制御検出信号の影響を受けることなく記録情報の
記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報再生装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図2】繰り返しコントローラの細部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】第1実施形態における各部の動作波形を示すタ
イミングチャートである。
【図4】第1実施形態の繰り返しコントローラの動作を
示すフローチャート(I)である。
【図5】第1実施形態の繰り返しコントローラの動作を
示すフローチャート(II)である。
【図6】第1実施形態の繰り返しコントローラの動作を
説明する図である。
【図7】第1実施形態のメモリの構成を説明する図であ
る。
【図8】第2実施形態の繰り返しコントローラの動作を
示すフローチャート(I)である。
【図9】第2実施形態の繰り返しコントローラの動作を
示すフローチャート(II)である。
【図10】従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1…レーザダイオード 2…偏向ビームスプリッタ 3…スピンドルモータ 4…対物レンズ 5…光ディスク 6…集光レンズ 7…ディテクタ 8…I−V変換器 9…損傷検出器 10、15…繰り返しコントローラ 11…イコライザ 12…フォーカスドライバ 16…位相比較器 17…ループフィルタ 18…VCO 19…スピンドルドライバ 20…発振器 21…再生回路 28…周波数ジェネレータ 30…サンプルホールド回路 31…A/D変換器 32…CPU 33…メモリ 34…D/A変換器 40…X(adr)領域 41…Y(adr)領域 S…情報再生装置 FS…フォーカスサーボ回路 PL…PLL回路 Sp…検出信号 Sfe…フォーカスエラー信号 Sfr…フォーカス制御信号 Scf、Scp…繰り返し信号 Sdv…駆動信号 Srf…再生RF信号 Sdfc…損傷検出信号 Sfc…比較信号 Sv…電圧信号 Ss…基準再生クロック信号 Spp…再生信号 Sds…スピンドル制御信号 Sfg…周波数信号 Sref…クロック信号 S1…ホールド信号 S2…ディジタルホールド信号 S3、S4…出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F 576 576F

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録情報が記録されている記録媒体から
    の当該記録情報の再生を制御するために用いられる制御
    検出信号であって、前記記録媒体に対して光ビームを照
    射し、当該光ビームの前記記録媒体からの反射光を用い
    て生成された制御検出信号を記憶する記憶手段と、 前記反射光を用いて前記記録情報を再生した再生信号中
    に、前記記録媒体上に存在するディフェクトに起因して
    生じる信号損傷部分が含まれていることを示す検出信号
    に基づいて、当該信号損傷部分に対応する期間に生成さ
    れる前記制御検出信号である異常制御検出信号を補完す
    るための補完信号を生成する生成手段と、 前記異常制御検出信号を記憶させるべき前記記憶手段上
    の領域に、当該異常制御検出信号に代えて前記補完信号
    を記憶させる記憶制御手段と、 前記信号損傷部分が発生しているとき、前記記憶されて
    いる補完信号を読み出し、前記制御検出信号として出力
    する出力手段と、 を備えることを特徴とする繰り返し制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の繰り返し制御装置にお
    いて、 前記生成手段は、前記制御検出信号中に、前記信号損傷
    部分に対応した第2信号損傷部分であって、前記ディフ
    ェクトに起因して生じる第2信号損傷部分が含まれてい
    ることを示す第2検出信号又は前記検出信号のうちいず
    れか一方に基づいて前記補完信号を生成すると共に、 前記出力手段は、前記信号損傷部分又は前記第2信号損
    傷部分のうちいずれか一方が発生しているとき、前記記
    憶されている補完信号を読み出し、前記制御検出信号と
    して出力することを特徴とする繰り返し制御装置。
  3. 【請求項3】 記録情報を記録する記録媒体に対する当
    該記録情報の記録を制御するために用いられる制御検出
    信号であって、前記記録媒体に対して光ビームを照射
    し、当該光ビームの前記記録媒体からの反射光を用いて
    生成された制御検出信号を記憶する記憶手段と、 前記制御検出信号中に、前記記録媒体上に存在するディ
    フェクトに起因して生じる信号損傷部分が含まれている
    ことを示す検出信号に基づいて、当該信号損傷部分に対
    応する期間に生成される前記制御検出信号である異常制
    御検出信号を補完するための補完信号を生成する生成手
    段と、 前記異常制御検出信号を記憶させるべき前記記憶手段上
    の領域に、当該異常制御検出信号に代えて前記補完信号
    を記憶させる記憶制御手段と、 前記信号損傷部分が発生しているとき、前記記憶されて
    いる補完信号を読み出し、前記制御検出信号として出力
    する出力手段と、 を備えることを特徴とする繰り返し制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の繰り返し制御装
    置において、 前記生成手段は、前記再生信号中に前記信号損傷部分が
    検出されたとき、当該信号損傷部分の直前に対応する前
    記制御検出信号である直前制御検出信号及び前記信号損
    傷部分の直後に対応する前記制御検出信号である直後制
    御検出信号に基づいて前記補完信号を生成することを特
    徴とする繰り返し制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の繰り返し制御装置にお
    いて、 前記記録媒体はディスク状記録媒体であると共に、 前記生成手段は、前記直前制御検出信号に対して少なく
    とも一回転前の同じ回転角度で生成された前記制御検出
    信号である前直前制御検出信号と、前記直後制御検出信
    号に対して少なくとも一回転前の同じ回転角度で生成さ
    れた前記制御検出信号である前直後制御検出信号とを用
    いて前記補完信号を生成することを特徴とする繰り返し
    制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、4又は5のいずれか一項
    に記載の繰り返し制御装置において、 前記補完信号は、前記直前制御検出信号と前記直後制御
    検出信号との間を階段状に接続する補完信号であること
    を特徴とする繰り返し制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の繰り返し制御装置にお
    いて、 前記制御検出信号は、前記ディスク状記録媒体における
    トラッキング方向において、前記光ビームの焦点位置と
    前記記録情報により形成される情報トラックの位置とが
    一致しているか否かを示すトラッキングエラー信号であ
    ることを特徴とする繰り返し制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の繰り返し制御装置にお
    いて、 前記制御検出信号は、前記ディスク状記録媒体における
    フォーカス方向において、前記光ビームの焦点位置と前
    記記録情報により形成される情報記録面の位置とが一致
    しているか否かを示すフォーカスエラー信号であること
    を特徴とする繰り返し制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項5又は6に記載の繰り返し制御装
    置において、 前記制御検出信号は、前記記録情報を再生する際の基準
    となる基準周波数を有する基準再生クロック信号を生成
    するための基準クロック生成信号であることを特徴とす
    る繰り返し制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2又は4から9のいずれか
    一項に記載の繰り返し制御装置と、 前記信号損傷部分を検出し、前記検出信号を出力する検
    出手段と、 前記出力手段から出力される前記制御検出信号を用いて
    前記記録情報の再生を制御する制御手段と、 前記再生を行う再生手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の繰り返し制御装置
    と、 前記信号損傷部分を検出し、前記検出信号を出力する検
    出手段と、 前記出力手段から出力される前記制御検出信号を用いて
    前記記録情報の記録を制御する制御手段と、 前記記録を行う記録手段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
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