JPH11184841A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JPH11184841A
JPH11184841A JP9353769A JP35376997A JPH11184841A JP H11184841 A JPH11184841 A JP H11184841A JP 9353769 A JP9353769 A JP 9353769A JP 35376997 A JP35376997 A JP 35376997A JP H11184841 A JPH11184841 A JP H11184841A
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image processing
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JP9353769A
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Masaaki Imaizumi
昌明 今泉
Toshiaki Nobumiya
利昭 信宮
Yuji Inoue
裕司 井上
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルラーニューラルネット画像処理をリアル
タイムで実現することを目的とし、ニューラルネットを
デジタル回路で構成することにより、汎用性、制御容易
性、集積化容易性を向上させた画像処理方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 セルラーニューラルネットに基づき、入
力画像データを処理する画像処理部において、各プロセ
ッサエレメント51〜59に、所定領域内の複数画素の
入力画像データと入力重み値との積和をデジタル演算処
理する第1の積和演算部と、所定領域内の複数画素の出
力画像データと出力重み値との積和をデジタル演算処理
する第2の積和演算部と、第1及び第2の積和演算部か
らの演算結果と非線形特性パラメータとに従って出力画
像データを決定する非線形作用部とを有し、各プロセッ
サエレメント51〜59を複数の空間に並列に配置し、
演算処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散時間型セルラ
ーニューラルネット(DTCNN)を基本とし、デジタ
ルのセルラーニューラルネット(CNN)を構成し、入
力画像データに対して様々な画像処理を実時間内(リア
ルタイム)に処理可能な画像処理方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自然画像のようなアナログ信号からデジ
タル中間調画像のようなデジタル信号への変換は、通
常、時間方向(sampling)と大きさ方向(quantization)の
離散化により行なわれている。これらの処理において情
報が失われることがあるが、自然画像は低域周波数成分
を多く含み、時空間の近傍で相関が強いことに着目すれ
ば、低ビット量子化画像処理により自然画像に近いデジ
タル中間調画像を形成することができる。
【0003】低ビット量子化画像処理は、アナログ自然
画像又はアナログ自然画像の各濃淡値を独立に高ビット
AD変換器によりAD変換し、得られる高ビット量子化
画像から時空間の近傍領域の情報を利用して、より低い
ビットで表現されるデジタル中間調画像を形成する処理
である。
【0004】擬似的なデジタル中間調画像を形成するた
めに面積階調法が従来から使われている。この面積階調
法は、黒白の2値表示のプリンタやディスプレイで濃淡
画像を再現するために、近傍画像内の黒の割合を変化さ
せて階調を再現させる方法であり、原画像の濃淡u(x,
y)を一定の規則によって算出された閾値Tと比較するデ
ィザ法、入力濃淡画像値と出力中間調画像との誤差を走
査されていない画素に拡散する誤差拡散法(一般的な誤
差拡散法)などが実用的に使用されている。
【0005】今、画素のそれぞれの位置で、その画素を
中心とする近傍画素の各々の濃淡値に適当な重み値を掛
け、近傍領域における加重和を出力するフィルタリング
操作において、その重み値を要素とする行列を空間フィ
ルタという。ここで、画像の点(i,j)近傍点Nr(i,j)に
属する点(k,l)の処理部N(k,l)(以後、セルという)に
ある画像入力ukl(t)によってもたらされる点(i,j)の
反応は、
【0006】
【数1】
【0007】と表現される。これはukl(t)によるw
(i,j;k,l)のたたみ込み或いは近傍画像領域における重
み値wと変数uとの積和演算といい、 Rij(t)=(w*u)ij と略記する。
【0008】ディザ法は、単位関数U
【0009】
【数2】
【0010】で表現される。
【0011】一方、誤差拡散法は、ラスタ走査の(i,j)
番目における入力uij(t)と、出力y(t)=Sij(t)に
対する非線形な再帰的システムで、その方程式は次のよ
うに与えられる。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、条件としてk≦i,j<i fo
r k=iがある。また、g(x)=S(x)−xであり、
y=S(x)は、2値化の場合には、符号関数、
【0014】
【数4】
【0015】となる。
【0016】また、重みwkは重み値で、以降の量子化
に影響を与えるパラメータであって量子化誤差の伝播或
いは拡散の仕方を決定している。重みwkは負で、その
総和が−1でなければならない。
【0017】このように、濃度パターン法やディザ法で
は、アナログ自然画像に近い中間調画像を得るために
は、画素当たりのビット数をかなり多くしなくてはなら
ない、という問題があった。一方、デジタル画像の2値
化における誤差拡散法は、密にサンプリングされた文字
画像など、細かいエッジを含む画像にぼけが生じる、と
いう問題があり、更に画素当たりのビット数を増やす
と、ある近傍のみ全く変化のない擬似輪郭が生じるとい
う問題があった。この問題は、誤差拡散法が一方向に走
査されることによるものである。
【0018】画像の量子化処理は、サンプリングレー
ト、量子化ステップサイズ、量子化歪みとのトレードオ
フの関係であり、そのため、デジタル中間調画像が入力
の濃淡画像に近くなるように量子化する一種の最適化問
題であることに注目し、この最適化問題を解くパラレル
アナログニューラルネットが提案されている。
【0019】その一つが、アナログ対称誤差拡散ニュー
ラルネットである。この非線形なダイナミクスは、k≦
i,j<i for k=iという条件を除去すれば、
同じ式により記述され、ハードウェアは、アナログニュ
ーラルネットで構成されている。この場合、各画素の量
子化誤差は、周りの2次元の近傍系にアナログ的に拡散
されている。
【0020】
【数5】
【0021】また、セルラーニューラルネット(Cellula
r Neural Network(CNN))と呼ばれるアナログ方式も提案
されている。これは、セルと呼ばれるセルが規則正しく
局所的に接続された非線形なアナログ回路を用いる方法
である。各セルは、コンデンサ、抵抗及び区分線形セル
から構成される。セルラーニューラルネットは、連続時
間で並列にアナログ処理するため、デジタル処理では難
しいとされるリアルタイム信号処理系を実現できる可能
性がある。更に、アナログ処理においては高度なAD変
換器の逐次動作を使用せずに、複数セルのダイナミック
な量子化動作でデジタル情報に並列に変換し、並列に記
憶又は伝送する技術を確立することができる。セルラー
ニューラルネットによるアナログ処理の利点は、センサ
との結合性がよいこと、電圧や電流の分布が高速であ
り、全体の情報を即座に得ることができること、積和の
演算は、電流和で並列処理的に簡単に形成できることで
ある。
【0022】セルラーニューラルネット内のセルは、近
傍セルとのみ接続しているが、直接、相互に接続してい
ないセルとも、ダイナミクスによる伝搬の影響のために
間接的には相互に影響を及ぼし合うことになる。
【0023】一般に、M×Nのセルラーニューラルネッ
トは、M行N列に配列されたM×N個のセルを持ってい
る。i行j列目のセルをC(i,j)とする。セルC(i,j)の
r−近傍系を次式で定義する。
【0024】
【数6】
【0025】ここで、rは正の整数である。一般に、r
=1の近傍系を“3×3近傍系”といい、r=2のもの
を“5×5近傍系”、r=3のものを“7×7近傍系”
という。この近傍系は対称性により、すべてのC(i,j)
とC(k,l)では、C(i,j)∈Nr(k,l)ならば、C(k,l)∈
Nr(i,j)となっている。各セルは、コンデンサ、抵抗及
び区分線形な非線形素子から構成される。
【0026】セルC(i,j)の状態方程式は、状態変数x
ij、入力変数ukl、出力変数yij、オフセットl、コン
デンサC、抵抗Rx、そして、画像1≦i≦M;1≦j
≦Nに対して、次のように表現される。
【0027】状態方程式:
【0028】
【数7】
【0029】セルラーニューラルネット内のすべてのセ
ルは、同じ回路構造と要素値を持っている。近傍のセル
の数は(2r+1)^2である。
【0030】セルラーニューラルネットのダイナミクス
は、出力フィードバックと入力フィードフォワードの両
方のメカニズムを持っている。
【0031】前者はA−テンプレートA(i,j;k,l)に依
存し、後者はB−テンプレートB(i,j;k,l)に依存す
る。これらのテンプレートはプログラム可能なパラメー
タである。
【0032】セルラーニューラルネットでは、セルのす
べての定常状態の出力を±1と一定にするために、次の
定理が使われる。
【0033】A−テンプレートの中心の回路パラメータ
A(i,j;k,l)が、
【0034】
【数8】
【0035】を満足するならば、セルは1つの安定した
平衡点に収束する。そして、次式が成立する。
【0036】
【数9】
【0037】この定理は、画像の2値化を可能とする。
これがアナログによる誤差最小化ダイナミクス法であ
る。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログ対称誤
差拡散ニューラルネットとアナログセルラーニューラル
ネットの問題は、アナログの原理と理論が論文として先
行しているだけで、大きな画像処理を行なうアナログチ
ップを構成できないという問題があった。
【0039】セルラーニューラルネットがたとえ近傍接
続を前提としていても、セルを画素の数だけ配置し、画
像全体で複数の近傍接続を行なうことになり、配線がチ
ップのシリコン領域の殆どの面積を占めることになる。
【0040】しかし、現実では、画素のすべてにセルが
配置された大規模なアナログニューラルネットはLSI
として構成できず、できたとしても、コストが高くな
り、実用的でないという問題があった。
【0041】一方、セルラーニューラルネットに基づき
入力画像データを処理するデジタル画像処理プロセッサ
であっても、強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD)の
ような表示デバイスに応用した場合、前述の高解像度デ
ィスプレイは一般に、1280*1024=13107
20画素オーダーの画素解像度を持ち、60Hzのリフ
レッシュ・レートを持っている。各画素はその色値に関
して24ビットを持つことができる。従って、画素の何
れかの処理が行われる際でも、それを高速で行なうため
には、画素の入力レートが高いことが必要である。
【0042】上述の例では、表示入力データを処理する
ためには、システムの扱うトータルな処理能力が画素拡
散方法のような1パスの画像処理であっても235メガ
バイト/秒以上であることが必要である。
【0043】セルラーニューラルネット画像処理は、所
定領域内の複数の入力画像データと入力重み値との第1
の積和演算を行ない、更に複数画素の出力画像データと
出力重み値との第2の積和演算を行い、上述した第1、
第2の積和演算結果の非線形パラメータに従って出力画
像データを決定するため、リアルタイム処理を行なう場
合、上述した誤差拡散方式に比べ、更に莫大な演算量が
必要である。
【0044】セルラーニューラルネットがたとえ近傍接
続を前提としていても、セルを画素の数だけ配置して画
像全体で複数の近傍接続を行なうことにすると上述した
ディスプレイに応用した場合、1310720個のプロ
セッサが必要となる。
【0045】現実では、画素のすべてにセルが配置され
た大規模なデジタルニューラルネットはLSIとして構
成できず、できたとしても、コストが高くなり、実用的
でないという問題があった。
【0046】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、セルラーニューラルネット画像処理をリ
アルタイムで実現することを目的とし、ニューラルネッ
トをデジタル回路で構成することにより、汎用性、制御
容易性、集積化容易性を向上させた画像処理方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0047】また、ニューラルネットを空間的に並列化
することができ、高画質化画像処理を高速に実現できる
画像処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、セルラーニューラルネットに基づき、入
力画像データを処理する画像処理装置であって、所定領
域内の複数画素の入力画像データと入力重み値との積和
をデジタル演算処理する第1の積和演算手段と、所定領
域内の複数画素の出力画像データと出力重み値との積和
をデジタル演算処理する第2の積和演算手段と、前記第
1及び第2の積和演算手段からの演算結果と非線形特性
パラメータとに従って出力画像データを決定する非線形
作用手段とを有する複数の画像処理手段を備え、前記複
数の画像処理手段は、それぞれ複数空間への並列配置に
より演算処理を行なうことを特徴とする。
【0049】また上記目的を達成するために、本発明
は、セルラーニューラルネットに基づき、入力画像デー
タを処理する画像処理方法であって、所定領域内の複数
画素の入力画像データと入力重み値との積和をデジタル
演算処理する第1の積和演算工程と、所定領域内の複数
画素の出力画像データと出力重み値との積和をデジタル
演算処理する第2の積和演算工程と、前記第1及び第2
の積和演算工程による演算結果と非線形特性パラメータ
とに従って出力画像データを決定する非線形作用工程と
を有する複数の画像処理工程を有し、前記複数の画像処
理工程は、それぞれ複数空間への並列配置により演算処
理を行なうことを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0051】先ず、本実施形態における原理について説
明を行なう。濃淡画像の2値化は、2値表示プリンタや
ディスプレイでは、極めて重要な処理である。入力濃淡
画素を閾値と単純に比較する単純2値化では文字画像や
エッジ画像を表現する場合には適するが、自然画像を表
現するには適さない。
【0052】そのため、自然画像では、時空間の近傍で
相関が強いことを利用して近傍画像内の黒の割合を変化
させ、階調を再現する誤差拡散法などの面積階調法が使
われてきたが、これらは、ラスタスキャン走査に従って
各画素の出力低ビット中間調画像が決定される画像処理
であり、高速な単純動作となる特徴がある反面エッジの
保存性が悪いなどの画質問題も指摘されている。そこ
で、従来の面積階調法に代わる新しい量子化処理法を見
い出すことも重要視されている。ここで言う画像処理と
は従来よりディザ法、誤差拡散法の如く、入力データに
対して一度の閾値処理で出力データを決定する処理であ
る。
【0053】一般に、アナログ信号からデジタル信号へ
の変換は、通常、時間方向(sampling)と大きさ方向(qua
ntization)の離散化により行なわれる。これらの両方の
処理により情報はかなり失われる。時間方向の離散化は
サンプリングにより行なわれ、ナイキスト周波数を越え
る周波数成分の消失を生じる。また、大きさ方向の離散
化は、各サンプルxの大きさを無記憶な非線形関数 y=f(x) を用いて行われる。
【0054】この非線型関数y=f(x)は、2値以上の
多値化であれば、量子化レベル数だけのレベルが段階上
になっている。量子化レベル数が低ければ、一般に階調
情報が消失する。従って、デジタル中間調表現の正確さ
は、連続値と離散値との間の誤差(歪み)により評価し
なくてはならない。画像信号の量子化処理は、1つの最
適化問題であると考えるべきである。今、画像の大きさ
を簡単のため、一次元とする。
【0055】サンプリングされたアナログ信号ui,i
=1,…,Nは不連続値の信号yi,i=1,…,Nに
近似される。uとyは、それぞれ入力と出力の信号を表
すN次元のベクトルである。信号uが与えられた時、あ
らかじめ与えられた量子化レベルの中から歪み関数d
(u,y)が最小化されるようにレベル選択されなければ
ならない。
【0056】量子化ステップサイズΔがΔ→0とすれ
ば、完全な復号(y→u)が可能となるが、なるべく、
誤差が少なく、しかも、大きな量子化ステップサイズΔ
が得られることが望まれる。もし歪み関数を平均自乗誤
差(mean squared error:MSE)であるとすると、
【0057】
【数10】
【0058】となる。最適な量子化を行なうためには、
平均自乗誤差を最小化し、各サンプルuiに最も近い量
子化レベルで、しかも、できるだけレベル数が小さくな
るように設計しなければならない。しかし、一般的に
は、最適な量子化信号yiは歪み関数d(u,y)の選択
に依存する。しかも、量子化は必然的に歪みを生じるの
で、歪み関数d(u,y)の選択は、人間の視覚の機能に
合わせる必要がある。
【0059】即ち、低ビット中間調画像を得る量子化処
理は、人間の知覚フィルタを通った多値画像と原画像と
の誤差が最小化されるように行なわれる。知覚フィルタ
は、人間の視覚における周波数伝達特性(MTF)から
求められる。
【0060】人間の視覚における感度は、時間的或いは
空間的に高い周波数に近づくに従って漸近的に“0”に
近づくことを表現している。周波数伝達特性については
次のような近似式で与えられる。
【0061】
【数11】
【0062】また、図7は、周波数伝達特性を示す図で
ある。周波数伝達特性は視野角1度につき8周期の時ピ
ークとなる帯域通過フィルタである。周波数伝達特性に
おける低周波数特性のゲインをある程度見込めば、人間
の知覚フィルタはガウス分布に非常に似通っていること
がわかる。そこで、フィルタの扱いやすさを考えて、本
実施形態では、人間の知覚フィルタをガウス分布と仮定
する。
【0063】現在、CRTに代わる画像表示装置として
液晶ディスプレイが広く普及している。液晶ディスプレ
イは、CRTに比べ、薄くすることができ、消費電力を
少なくすることができる。その中で、最近研究が進めら
れている手法としては、強誘電性液晶ディスプレイ(F
LCD)が注目されている。FLCDは応答が早く、大
面積のパネルを安く作れることなどの優れた特徴があ
る。FLCDは原理的に2つの分子配向により、明暗の
2状態のみを使って各出力画素を構成する。これにより
カラー階調を表現するためにはRGBビットのそれぞれ
の面積率で各出力画素値を再現する必要がある。従っ
て、表示可能な色数が限定される。
【0064】この場合、ディスプレイに表現できる限定
色は、RGB色空間を均等分割した代表値となる。この
ようなFLCDに画像を表示する際には、原画像の各画
素値を単純量子化してしまうと、ディスプレイの表示能
力数が少ないために、表示される画像が悪くなる。その
ため、原画像に対して、このディスプレイに表示するの
に適した量子化変換を行う必要がある。この量子化変換
は、ある近傍領域内での量子化された画素値の割合を変
化させ、階調を表現するものである。
【0065】つまり、ある近傍内での量子化された画素
値の重み付き総和が原画像の画素値に等しくなるように
すれば、これを限定色表示ディスプレイに表示しても、
人間の視覚フィルタにより原画像に近い画像を人間が知
覚することができる。この量子化変化を行なうのに、従
来、ディザ法や、誤差拡散法が用いられてきた。
【0066】図1は、本実施形態における離散時間型セ
ルラーニューラルネット(DTCNN)を用いた画像処
理(2値又は多値化処理)の概念を説明するための図で
ある。尚、本実施形態においては、静止画像を対象とし
たDTCNNによる画像処理について説明する。
【0067】図1においては、入力画像の3×3近傍画
像処理領域における入力濃淡画像と入力重み値との積和
ΣBijmnmnと、出力低ビット画像値と出力重み値との
積和ΣAijmnmnを加算し、これを非線形出力関数f
(x)により、出力データに変換する。入力画像は、例え
ば画素8ビット以上の高ビット濃淡画像とする。
【0068】図1は、本実施形態の基本的な概念を示し
たものであるが、本実施形態では最終的には以下に示す
式12〜式13(数式13は2値化の際用いられるも
の)に従って画像処理を実行する。
【0069】画像が1024×768ピクセルの画像か
ら構成されている時、本実施形態の実際のハードウェア
では、PE(プロセッサエレメント)の個数は、24個
から768(32×24)個程度の画素数よりかなり少
ない数で並列処理する。そして、仮想的に配置される各
セルは次の式に従って動作する。
【0070】また、画像が1024×768ピクセルの
画像から構成されている時、本実施形態の実際のハード
ウェアでは、セルの個数は、1又は画素数よりかなり少
ない数で時分割処理するが、仮想的に配置される。そし
て、その仮想的な各セルは次の式に従って動作する。
【0071】
【数12】
【0072】ここで、xijはセルC(i,j)の状態変数、
ijはセルC(i,j)の入力変数、yijはセルC(i,j)の出
力変数、TijはセルC(i,j)の閾値定数である。非線形
出力関数f(x)は、一般には多値化関数であるが、画素
の2値化では、次のような符号関数で表現できる。
【0073】
【数13】
【0074】ここで、上記の式12は、近傍画像領域に
おける入力重み値と入力濃淡画像との積和とオフセット
との和
【0075】
【数14】
【0076】を入力又は計算する第1の積和演算部と、
近傍画像領域における出力重み値と時空間的にすでに決
められている出力低ビット中間調画像値との積和
【0077】
【数15】
【0078】の演算を実行する第2の積和演算部と、近
傍画像領域における状態重み値と時空間的にすでに決め
られている前状態値との積和
【0079】
【数16】
【0080】を計算する第3の積和演算と、第1の積和
演算部、第2の積和演算部、第3の積和演算部に接続さ
れ、前記各積和演算部の積和を加えることによって現状
状態x ij(t+1)を計算する状態計算部とを表してい
る。上記の式13は状態計算部に接続され、現状態値に
非線形を作用している各画素の現出力低ビット中間調画
像値を決定する非線形作用部f(x)を表している。これ
らの式において、近傍画像領域における入力重み値、出
力重み値、及び、非線形作用部の非線形特性のパラメー
タ選択によって希望した一連の画像処理を選択的に実行
することもできる。即ち、近傍画像領域におけるテンプ
レートA(i,j;k,l),B(i,j;k,l),C(i,j;k,l)とオ
フセットTijのパラメータを選択する極めて簡単な処理
により、ラスタスキャン走査に従って各画素の出力低ビ
ット中間調画像を決定する画像処理と、各画素の出力低
ビット中間調画像が初期値からダイナミックに変化し、
ある値になった時の出力低ビット中間調画像を決定する
画像処理との両方をユニバーサルに選択できる。
【0081】ここで述べる中間調画像処理とは、従来よ
り一般的に知られているディザ法、誤差拡散の如く、入
力データに対し一度の閾値処理で出力データと決定する
処理である。また、セルラーニューラルネット(CN
N)画像処理とは出力低ビット中間調画像の値を変化さ
せる都度、上記の式12〜式13に基づく演算を行なう
処理を理想的な画像が得られるまで、即ち、入力濃淡画
像に比較的忠実な低ビット中間調画像が得られるまで繰
り返し実行する処理である。
【0082】更に、本実施形態では、CNN画像処理を
実行する場合、汎用デジタル画像処理プロセッサ内部で
最新に更新した出力低ビット中間調画像を隣接する他の
汎用デジタル画像処理プロセッサに伝送し、その汎用デ
ジタル画像処理プロセッサの注目画素処理部(セル)が
受信した更新出力低ビット中間調画像を近接領域からの
情報と見なし、それと出力重み値との積和演算を実行す
るパイプライン手段で内挿的画像処理を高速化する。
【0083】先ず、C(i,j;k,l)を使うことなく、A
(i,j;k,l),B(i,j;k,l)を使って低出力ビット量子化
画像処理を実行する例を説明する。この場合、仮想的な
各セルの動作を簡単に次式で表現する。
【0084】
【数17】
【0085】ここでA(i,j;k,l),B(i,j;k,l)は目的
とする画像処理によってプログラムが可能な(k,l)から
(i,j)への重みである。またyij,uijは、セル(i,j)の
出力及び入力である。
【0086】上記の式17の離散時間型セルラーニュー
ラルネット(DTCNN)は、近傍画像領域における入
力重み値と入力濃淡画像との積和のB(i,j;k,l)ukl
少なくとも入力又は計算する第1の積和演算部と、近傍
画像領域における入力重み値と時空間的にすでに決めら
れている出力低ビット中間調画像との積和A(i,j;k,l)
kl(t)の演算をする第2の積和演算部、第1と第2の
積和演算部に接続され、各画素の現時刻の出力低ビット
中間調画像値を決定する非線形作用部f(xij)とを含み
画像処理を実行できるものである。
【0087】このDTCNNでは、セルの出力の非線形
関数に符号関数、或いは、単位関数を使えば、出力値は
2値に限定され、この場合には、A(i,j;k,l)ykl(t)
とB(i,j;k,l)uklを比較する比較器を基本として構成
される。
【0088】また、安定化のための自己フィードバック
が零、即ち、要素A(i,j;i,j)=0として、しかも各セ
ルは非同期に動作させる方が良いが、これは必ずしも必
須な条件ではなく、時には、零でないA(i,j;i,j)を使
ったり、全てのセルを同期で動かすことにしても良い。
【0089】次に、本実施形態の具体的な構成を説明す
る。図2は、本実施形態のデジタル画像処理プロセッサ
を内蔵した表示システムの構成を示すブロック図であ
る。
【0090】図2において、1は1画素複数ビットから
なる濃淡画像を入力する画像入力部である。これは、例
えばカメラ、スキャナ、コンピュータによって構成され
る。2は入力フレームバッファであり、入力画像データ
を一時格納する。3は画像処理部であり、1画素複数ビ
ットからなる多値レベルの濃淡画像データをそれよりも
少ないレベル(ビット)数の画像データに量子化処理す
る。この画像処理部3では前述したテンプレート、積和
演算器の選択によって複数の画像処理の中から所望の画
像処理を選択することができる。
【0091】4は出力フレームバッファであり、量子化
処理された出力データを格納する。5は強誘電性液晶表
示器(FLCD)である。6は上述の入力フレームバッ
ファ2、画像処理部3、出力フレームバッファ4に接続
され、データ転送のアドレス制御、画像処理の制御を行
なうCPUである。このCPU6には制御プログラムを
格納したROM、ワークエリアとしてのRAMが備えら
れている。7は上述の画像処理部3で実行される画像処
理をオペレータが任意に選択する画像処理選択部で、こ
の選択部7からの選択に応じて、CPU6は画像処理部
3で用いられる画像処理内容を画像処理部3へ指示す
る。
【0092】図3は、図2に示す画像処理部3の詳細な
構成を示す図であり、画像処理部3はプロセッサエレメ
ントPE51〜60、ゲートウェイプロセッサGE50
より構成されている。PE51〜PE60はそれぞれ同
一の構成のプロセッサであり、それぞれの入力画像の異
なる位置を処理する。
【0093】図4は、図3に示すプロセッサエレメント
PEの詳細な構成を示すブロック図であり、PE51〜
PE60はそれぞれ図4のハードウェアで構成されてい
る。ここでは1つのPEを符号100として示してい
る。PE100は入力フレームバッファ2から送られて
きた複数画素によって構成される近接画像領域における
濃淡画像を格納する入力画像値メモリ30と、近接画像
領域における各重み値に応じて積和演算回路を選択する
選択回路(入力重み値メモリ)28と、近接画像領域に
おける出力低ビット中間調画像を格納する出力画像値メ
モリ31と、出力の重み値に応じて積和演算回路を選択
する選択回路(出力重み値メモリ)29と、これらのメ
モリ28,29、30,31をアクセスするアドレス値
を計算するアドレス計算部41とを含む。また、アドレ
ス計算部41はALU42、NPCレジスタ43、PC
レジスタ44からなり、NPCレジスタ43とPCレジ
スタ44からアドレスを計算するユニットである。
【0094】尚、ここでは、各メモリ28,29,3
0,31はプロセッサの内部にあるが、外部としても良
い。また、メモリ28,29にはそれぞれ複数の重み値
が格納されており、CPU6からの画像処理の種類の状
態を示すコマンドに従って重み値が選択される。
【0095】更に、PE100は近傍画像領域における
入力重み値を格納する入力重み値メモリ28内のデータ
と入力濃淡画像を格納する入力画像値メモリ30内のデ
ータとの積和B(i,j;k,l)uklを計算する第1の積和演
算部11を備える。この第1の積和演算部11は、掛け
算器13と累算器14、レジスタ15,16より構成さ
れる。レジスタ15,16はそれぞれメモリ28,30
からフェッチされた入力濃淡画像uklと重み値B(i,j;
k,l)をそれぞれラッチする。また、累算器14は足し算
器17、ACCレジスタ18より構成される。
【0096】更に、PE100は出力重み値を格納する
出力重み値メモリ29内のデータと出力画像値メモリ3
1内の出力中間調画像値との積和A(i,j;k,l)ykl(t)
を実行する第2の積和演算器12を備える。この第2の
積和演算器12は、掛け算器19と累算器20、レジス
タ21,22によって構成される。各レジスタ21,2
2は、それぞれメモリ29,31からフェッチされた出
力中間調画像ykl(t)と重み値A(i,j;k,l)をそれぞれ
ラッチする。また、累算器20は足し算器23とACC
レジスタ24より構成される。
【0097】尚、上述のメモリ28,29は、それぞれ
複数の重み値に応じた積和演算回路を選択するものであ
り、CPU6からの画像処理の種類の状態を示すコマン
ドに従って、積和演算回路を選択する。
【0098】更に、PE100の内部には、レジスタと
して、レジスタ43,44,45,27があり、各レジ
スタの役割は次のようになる。
【0099】PCレジスタ44は対象処理ピクセルのア
ドレスを格納する。そして、NPCレジスタ43は近傍
系の画像位置を格納する。レジスタ45は次のプロセッ
サエレメントに処理対象ピクセルのアドレスを送るため
のレジスタである。レジスタ27は次のプロセッサエレ
メントに出力画像値を送るためのレジスタである。
【0100】レジスタ27とレジスタ45は後述するパ
イプライン処理に必要となるものであり、プロセッサエ
レメント間でデータのやり取りを可能とする。即ち、そ
れらは最後に計算を行った出力値を保持するレジスタ2
7と、その結果を書き込んだ時に使用されるアドレスを
保持するレジスタ45である。
【0101】更に、PE100は、第1の積和演算部1
1からの演算結果と第2の積和演算12からの演算結果
を比較し、比較結果に基づいて出力低ビット中間調画像
値を決定する非線形作用部26を備える。
【0102】第1の積和演算部11より、積和演算B
(i,j;k,l)uklを計算し、第2の積和演算部12より積
和演算A(i,j;k,l)yklを計算する。そして、各画素の
現時刻の出力低ビット中間調画像値を決定する非線形作
用部26は、出力を1ビット等に固定する場合は比較器
を基本として構成される。
【0103】一台のプロセッサエレメントの逐次動作に
より、ダイナミックなデジタル処理を実行すると、出力
中間調画像が最適値に収束するまでに多数の反復計算を
必要とし、多大な計算量及び時間を要する。
【0104】そこで、本実施形態では、リアルタイム処
理を行うために、各々のプロセッサエレメントを並列処
理させる構成をとる。この構成により、プロセッサエレ
メント間で独立動作を行なわせることが可能となる。図
3は、並列処理のアーキテクチャーを示す図である。
【0105】図3において、PE1:51,PE2:5
2,PE3:53,PE4:54,PE5:55,PE
6:56,PE7:57,PE8:58,PE9:59
は、本実施形態の汎用画像処理プロセッサ100と同じ
ものであり、ここではプロセッサエレメントという。G
E(ゲートウェイプロセッサ)50は各PE51〜PE
59に様々な指示や入力画像の配布などの管理を行うハ
ードウェアである。各PE51〜PE59は、図4にお
ける入力画像値メモリ30や出力画像値メモリ31をロ
ーカルに持っている。そして、各々が入力画像に対して
積和演算と非線形作用を基本とする画像処理を行う。こ
こで、各前段PEは、最新に更新した出力中間調画像値
klを蓄えるレジスタ27及びその画素位置を示すアド
レスを専用のレジスタ45にストアする。このストアさ
れたその値を、その後段に接続されたPEに送り、その
後段PEがそのアドレス値を使って自分のメモリの指定
されたアドレスに最新に更新した出力中間値画像値ykl
を書き込む。
【0106】次に、図5を参照して本実施形態における
並列化について説明を行う。同図において、60は画像
の1フレームを模式的に表したものである。この画像6
0を縦3分割、横3分割の9分割にし、その画像の部分
をそれぞれ61,62,63,64,65,66,6
7,68,69とする。これらの画像をそれぞれ図3に
示すPE1からPE9までに割り当て処理する。
【0107】尚、ここでは、説明を簡単にするために9
分割にしたが、実際はプロセッサの動作スピードにより
分割数を決める。
【0108】また、実施形態における画像処理におい
て、分割する画像の大きさ(サイズ)を最低で32画素
以上にすると、ブロックに分割した時の歪みが人間に知
覚できない。そのため、セルラーニューラルネット画像
処理時において分割する画像の最小単位を32画素以上
とする。
【0109】次に、図4に示す構成において、パラメー
タA,Bの選択に応じたプロセッサエレメント100の
動作制御について説明する。図6は、本実施形態の処理
手順を示すフローチャートである。また、図6のフロー
チャートの制御はCPU6によって実行される。
【0110】まず、ステップS201において、図2に
示す選択部7からの選択に応じて、CPU6は画像処理
部3で用いられるテンプレートの値A,B、及び非線形
関数f(xij)を画像処理部3へ指示する。そして、ステ
ップS202において、出力フレームバッファ4に初期
値を設定する。ここではランダムな2値データを出力フ
レームバッファ4に設定する。また、ステップS202
では、1画面の全画素入力データに対して積和演算を実
行するに際し、その演算順序を設定する。ここで、演算
順序はランダムにすべての画素を走査するような順とす
る。
【0111】次に、ステップS203において、ステッ
プS202で決定した順番に基づきプロセッサエレメン
ト100に指令を出し、上記の式17の演算を実行し出
力値を求める。この結果は、出力フレームバッファ4に
送られ、既に格納されている値と異なる場合は、値を書
き換える。そして、ステップS204において、入力し
た全ての画素に対する処理が終了したか否かを判断し、
終了していない場合はステップS203に戻り、ステッ
プS202でランダムに設定された演算画素順序に基づ
き対象とする画素を変更し、積和演算を実行する。
【0112】また、ステップS204において、全ての
画素に対する処理を終了したと判断するとステップS2
05に進み、出力フレームバッファ4で書き換えられた
画素数をカウントする。そして、ステップS206にお
いて、カウントした変化画素数が所定値以下か否かを判
別し、所定値より大きい場合はステップS203に戻
り、上述の処理を繰り返す。また、所定値以下の場合は
ステップS207に進み、ニューラルネットに基づく演
算が収束したと判断し、出力フレームバッファ4の一画
面のデータをFLCディスプレイに送る。
【0113】このように、実施形態によれば、ニューラ
ルネットの積和演算をデジタル回路で構成し、空間的に
並列化することにより、リアルタイム処理の画像処理装
置を提供することができる。
【0114】また、複数の重み値を持った積和演算回路
を1つのニューラルネット回路上に実現できることによ
り、汎用性に優れた画像処理装置を提供することができ
ると共に、1つのニューラルネット回路で複数の画像処
理を実現できる。
【0115】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0116】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0117】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0118】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0119】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セルラーニューラルネット画像処理をリアルタイムで実
現でき、汎用性、制御容易性、集積化容易性を向上させ
ることができる。また、ニューラルネットを空間的に並
列化することができ、高画質化画像処理を高速に実現で
きる。
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における離散時間型セルラーニュー
ラルネット(DTCNN)を用いた画像処理の概念を説
明するための図である。
【図2】本実施形態のデジタル画像処理プロセッサを内
蔵した表示システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す画像処理部3の詳細な構成を示す図
である。
【図4】図3に示すプロセッサエレメントPEの詳細な
構成を示すブロック図である。
【図5】画像の分割を説明するための模式図である。
【図6】プロセッサエレメントの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図7】周波数伝達特性を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルラーニューラルネットに基づき、入
    力画像データを処理する画像処理装置であって、 所定領域内の複数画素の入力画像データと入力重み値と
    の積和をデジタル演算処理する第1の積和演算手段と、 所定領域内の複数画素の出力画像データと出力重み値と
    の積和をデジタル演算処理する第2の積和演算手段と、 前記第1及び第2の積和演算手段からの演算結果と非線
    形特性パラメータとに従って出力画像データを決定する
    非線形作用手段とを有する複数の画像処理手段を備え、 前記複数の画像処理手段は、それぞれ複数空間への並列
    配置により演算処理を行なうことを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数空間への並列配置は、入力画像
    を分割した最小単位が32*32画素以上の領域である
    ことを特徴とする請求項1の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 セルラーニューラルネットに基づき、入
    力画像データを処理する画像処理方法であって、 所定領域内の複数画素の入力画像データと入力重み値と
    の積和をデジタル演算処理する第1の積和演算工程と、 所定領域内の複数画素の出力画像データと出力重み値と
    の積和をデジタル演算処理する第2の積和演算工程と、 前記第1及び第2の積和演算工程による演算結果と非線
    形特性パラメータとに従って出力画像データを決定する
    非線形作用工程とを有する複数の画像処理工程を有し、 前記複数の画像処理工程は、それぞれ複数空間への並列
    配置により演算処理を行なうことを特徴とする画像処理
    方法。
  4. 【請求項4】 前記複数空間への並列配置は、入力画像
    を分割した最小単位が32*32画素以上の領域である
    ことを特徴とする請求項3の画像処理方法。
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