JPH11184662A - フォーム情報印刷方法ならびに装置、及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、接続されるプリンタの機種毎その
仕様に従う制御コードにより記述されたフォーム情報を
あらかじめ準備し、フォーム情報印刷時、指定されるデ
バイスが属する機種に相当するフォーム情報を取り出し
フォーム情報を印刷することにより、ファイル管理を容
易に、かつ高速印刷を実現することを主な課題とする。 【解決手段】 本発明は、接続されるプリンタの機種毎
その仕様に従う制御コードにより記述されたフォーム情
報が格納されるフォームファイル４と、フォーム情報印
刷時、フォームファイルから指定されたデバイスが属す
るプリンタ機種（環境ファイル５から出力）に相当する
フォーム情報を取り出し、そのプリンタ１（２）へ印刷
する制御装置３１とを具備し、環境ファイルの内容を書
き換えることにより、アプリケーションプログラムを変
更することなしに取り出すフォーム情報を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、仕様の異なる複数
種のプリンタが接続されるコンピュータに用いて好適
な、フォーム情報印刷方法ならびに装置、及び同方法が
プログラムされ記録される記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】マンマシンインタフェースの中核をなす
プリンタに益々高度な機能が要求され、単なる文字印刷
はもとより、グラフィック、カラー、イメージ印刷等高
品質、高精細のプリンタが出現するに至っている。ま
た、アプリケーションによっては、上述した印刷データ
本体以外にフォーマート情報を合成印刷するフォームオ
ーバレイ機能を標準で持つ。

【０００３】ところで、プリンタは、例えば、ＥＳＣ／
ｐ、ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ、ＬＩＰＳ等の機種の仕様に
より使用するコードの形態が異なることは周知のとおり
である。従って、アプリケーションプログラムは、中間
コードとして印刷データを生成し、変換ドライバを介
し、システムに接続されたプリンタが持つ仕様に合致し
たフォーマットを持つ印刷データに変換出力している。
フォーム情報も同様に、中間コードの形式で作成してお
き、実際に印刷するとき別途用意される変換ドライバに
より、印刷を行おうとした機種に合致した制御コードに
変換し、印刷を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来例に従え
ば、同形式のフォーム情報であってもプリンタ機種毎異
なるファイルを作成する必要があり、あるいは、変換ド
ライバによるコード変換のための処理を要するため、印
刷時間に悪影響を及ぼす。また、接続されるプリンタの
機種を調べ、その機種にあった変換ドライバを用意する
必要がある。更に、システム拡張の際にも同手立てが必
要であり、ドライバのインストール等非常に煩わしいも
のであった。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、接続されるプリンタの機種毎その仕様に従う制御
コードにより記述されたフォーム情報をあらかじめ準備
し、フォーム情報印刷時、指定されるデバイスが属する
機種に相当するフォーム情報を取り出しフォーム情報を
印刷することにより、ファイル管理を容易に、かつ高速
印刷を実現するフォーム情報印刷方法ならびに装置、及
び同方法がプログラムされ記録される記録媒体を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のフォーム情報印
刷方法は、接続されるプリンタの機種毎その仕様に従う
制御コードにより記述されたフォーム情報をあらかじめ
準備し、フォーム情報印刷時、指定されるデバイスが属
する機種に相当するフォーム情報を取り出し、そのプリ
ンタへ印刷することを特徴とする。

【０００７】本発明のフォーム情報印刷装置は、接続さ
れるプリンタの機種毎その仕様に従う制御コードにより
記述されたフォーム情報が格納される第１の記憶装置
と、フォーム情報印刷時、前記第１の記憶装置から指定
されたデバイスが属するプリンタ機種に相当するフォー
ム情報を取り出し、そのプリンタへ印刷する制御装置と
を具備することを特徴とする。

【０００８】本発明の記録媒体は、仕様の異なる複数機
種のプリンタが接続され、フォームオーバレイ機能を持
つコンピュータシステムにおいて用いられ、外部から到
来するフォーム印刷指示を受信するステップと、印刷指
示に付属するデバイス名から機種名情報を取り出すステ
ップと、機種名情報からその仕様に合致した制御コード
により構成されるフォーム情報を取り出すステップと、
そのフォーム情報をプリンタに引き渡すステップとがプ
ログラムされ、記録されることを特徴とする。

【０００９】このことにより、ファイルの一括管理がは
かれ、かつ高速印刷が期待できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施形態を示すブ
ロック図である。図において、符号１，２はプリンタで
あり、共にフォームオーバレイ機能を持つものとし、そ
れぞれが異なる制御コードをサポートしているものとす
る。３は、本発明の制御中枢となるフォーム印刷装置で
あり、通常はホストコンピュータが持つ標準ソフトウェ
アに本発明により実現される機能がサブルーチンとして
付加される。詳細は後述する。４はフォームファイル、
５は環境ファイルである。フォームファイル４は、シス
テムに接続されるプリンタ１，２が持つそれぞれの仕様
に合致した制御コードで記述されたフォーム情報を格納
してあるものとする。環境ファイル５は、デバイス名と
プリンタ機種の対応が記述されたファイルである。６は
アプリションであり、フォーム印刷を行うプログラムで
あって、本発明に従う複数機種プリンタへのフォーム印
刷機能を使用してプリンタ１，２にフォームオーバレイ
印刷を行う。

【００１１】図２は、図１に示すフォーム印刷装置の内
部構成をメモリ上にマッピングして示した図である。図
中、図１と同一番号の付されたブロックは図１のそれと
同じとする。

【００１２】図において、符号３１は本発明により付加
されるサブルーチンであり、ここではＣＰＵを核とする
制御装置として記述されている。制御装置３１は、フォ
ーム情報生成部３１１と環境情報読み取り部３１２とフ
ォーム情報出力部３１３と、フォームオーバレイ制御部
３１４から成る。フォーム情報生成部３１１は、帳票フ
ォーマット情報を機種毎異なる制御コードに変換しあら
かじめフォームファイル４へ書き込むツールであり、そ
の方法、形態は問わない。環境情報読み取り部３１２
は、アプリケーションプログラム６からフォーム印刷の
指示が発せられると環境ファイル５に設定されたプリン
タの機種情報を取り出すブロックである。環境ファイル
５に対する環境情報の設定は、システムの初期化時、あ
るいは作業途中であってもシステムが随時環境設定画面
を生成することにより可能であるものとする。フォーム
情報出力部３１３は、接続されているプリンタの機種情
報からフォームファイルを検索し、所望のフォーム情報
を取り出すブロックである。フォームオーバレイ制御部
３１４は、中間ファイル３２を介して得られる中間コー
ドフォームファイル４を介して得られるフォームデータ
とを合成して印刷データを生成し、ＰＤＬファイル３３
へ供給する。

【００１３】中間ファイル３３にはアプリケーションプ
ログラムにより生成される中間データが格納される。３
３は、ＰＤＬ（Print Design Language）ファイルで
あり、ここにシステムに接続されるプリンタが持つ仕
様、例えば、ＥＳＣ／ｐ，ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ等に合
致した印刷データが格納される。３４，３５は出力ドラ
イバであり、フォームオーバレイされた印刷データをそ
れぞれのプリンタ１，２へ引き渡す。

【００１４】図３は本発明実施形態の動作手順を示すフ
ローチャートである。

【００１５】以下、図３に示すフローチャートを参照し
ながら図１，図２に示す本発明実施形態の動作について
詳細に説明する。

【００１６】まず、環境情報設定・読み取り部３１２
は、アプリケーションプログラム６により指定されたデ
バイス名から対応する機種名を環境ファイル５から読み
込む。フォーム情報出力部３１３は、環境情報設定・読
み取り部３１２を介して得られる機種名に基づき、フォ
ームファイル４から機種名に対応したプリンタ制御コー
ドを取り出し、フォームオーバレイ制御部３１４に引き
渡す。

【００１７】一方、アプリケーションプログラム６から
フォーム印刷機能が呼び出される（ステップＳ１）と、
環境ファイル５の内容を読み出し、アプリケーションプ
ログラム６で指定されたデバイス名により、接続されて
いるプリンタの機種情報の取り出し（ステップＳ２）を
行なう。ここで得られる機種情報により、アプリケーシ
ョンプログラムで指定されたフォームファイル４から、
該当プリンタ１（２）のフォーム情報を取り出す（ステ
ップＳ４，５，６）。そして、取り出したフォーム情報
（制御コード）をフォームオーバレイ制御部３１４へ引
き渡し、先のプリンタコードと合成してＰＤＬファイル
３３へ格納する。ＰＤＬファイル３３に書き込まれた内
容は、出力ドライバ３４（３５）を介し該当プリンタ１
（２）に供給され、所望のプリンタ（制御）コードに従
う印刷（ステップＳ７）がなされる。

【００１８】以上説明のように、複数機種プリンタ用の
フォーム情報をフォームファイルとしてあらかじめ準備
しておき、該当プリンタのフォーム情報を取り出すしく
みを構築することにより、複数ファイルを区別して管理
する必要がなくなり、管理が容易となる他、フォームフ
ァイルは、プリンタの制御コードの形式にて情報を格納
しているため、アプリケーションプログラムの実行時に
中間コードから制御コードに変換するプログラムは要し
ないものである。また、プリンタ制御コードの形式にて
情報を格納しているためプリンタの印刷処理に要する速
度向上につながるものである。

【００１９】

【発明の効果】以上説明のように本発明は、接続される
プリンタの機種毎その仕様に従う制御コードにより記述
されたフォーム情報をあらかじめ準備し、フォーム情報
印刷時、指定されるデバイスが属する機種に相当するフ
ォーム情報を取り出し、そのプリンタへ印刷することを
特徴とするものであり、このことにより、同形式の帳票
フォーマットであってもプリンタの種類が異なるとその
ためのフォームデータを作らなければならなかった従来
の方式に比較し、印刷処理に要する時間が大幅に減る。

【００２０】また、複数機種用のフォーム情報を１ファ
イルとすることにより、複数ファイルを管理する必要が
なくなるため、管理に要する負荷低減がはかれる。更
に、環境ファイルの内容を書き換えることにより、アプ
リケーションプログラムを変更することなしに取り出す
フォーム情報を変更することができるため、接続するプ
リンタ機種を容易に変更できる。また、フォーム情報と
してプリンタの制御コードが直接書き込まれ、記録され
るため、その内容をダイレクトにプリンタへ出力でき、
従って、印刷のために接続されるプリンタ種が変更にな
っても高速印刷が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるフォーム印刷装置の実施形態を
示すブロック図、

【図２】図１におけるフォーム印刷装置本体の内部構成
をメモリ上にマッピングして示した図、

【図３】本発明の実施形態の動作手順をフローチャート
で示した図、

【符号の説明】

１…プリンタ（機種Ａ）、２…プリンタ（機種Ｂ）、３
…フォーム印刷装置、４…フォームファイル、５…環境
ファイル、６…アプリケーションプログラム、３１…制
御装置、３２…中間ファイル、３３…ＰＤＬファイル、
３４（３５）…出力ドライバ、３１１…フォーム情報生
成部、３１２…環境情報設定・読み取り部、３１３…フ
ォーム情報出力部。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 接続されるプリンタの機種毎その仕様に
   従う制御コードにより記述されたフォーム情報をあらか
   じめ準備し、フォーム情報印刷時、指定されるデバイス
   が属する機種に相当するフォーム情報を取り出し、その
   プリンタへ印刷することを特徴とするフォーム情報印刷
   方法。
2. 【請求項２】 外部から印刷指示があったとき、指定さ
   れたデバイス名により接続されているプリンタが属する
   機種情報を取得することを特徴とする請求項１記載のフ
   ォーム情報印刷方法。
3. 【請求項３】 接続されるプリンタの機種毎その仕様に
   従う制御コードにより記述されたフォーム情報が格納さ
   れる第１の記憶装置と、フォーム情報印刷時、前記第１
   の記憶装置から指定されたデバイスが属するプリンタ機
   種に相当するフォーム情報を取り出し、そのプリンタへ
   印刷する制御装置とを具備することを特徴とするフォー
   ム情報印刷装置。
4. 【請求項４】 デバイス名とプリンタ機種との対応が記
   述された第２の記憶装置を更に具備することを特徴とす
   る請求項３記載のフォーム情報印刷装置。
5. 【請求項５】 制御装置は、第２の記憶装置から機種情
   報を取り出す環境情報取り出し部と、第１の記憶装置か
   ら該当機種用フォーム情報を取り出すフォーム情報取り
   出し部と、接続されたプリンタに対しそのフォーム情報
   を出力するフォーム情報出力部とから成ることを特徴と
   するフォーム情報印刷装置。
6. 【請求項６】 仕様の異なる複数機種のプリンタが接続
   され、フォームオーバレイ機能を持つコンピュータシス
   テムにおいて用いられ、外部から到来するフォーム印刷
   指示を受信するステップと、印刷指示に付属するデバイ
   ス名から機種名情報を取り出すステップと、機種名情報
   からその仕様に合致した制御コードにより構成されるフ
   ォーム情報を取り出すステップと、そのフォーム情報を
   プリンタに引き渡すステップとがプログラムされ、記録
   されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。