JPH11184341A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH11184341A
JPH11184341A JP9355337A JP35533797A JPH11184341A JP H11184341 A JPH11184341 A JP H11184341A JP 9355337 A JP9355337 A JP 9355337A JP 35533797 A JP35533797 A JP 35533797A JP H11184341 A JPH11184341 A JP H11184341A
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淳一郎 橋爪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング性が良好で、表面層のムラ削
れ、トナー融着が発生せず、また、加温手段を設けずと
も画像欠陥が発生しない、高品位な画像が安定的に得ら
れる電子写真装置を提供する。 【解決手段】 平均粒径5〜8μmの現像剤を光受容部
材401に現像した後、転写材406(a)へ転写し、
その後、硬度が70度以上80度以下の弾性ゴムブレー
ド421で光受容部材表面をスクレープクリーニングす
る構成とする。光受容部材401の表面層は非単結晶質
水素化炭素膜からなり、A4版の複写工程を転写紙に行
った後の前記表面層の摩耗量は1Å/1万枚以上10Å
/1万枚以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニングブレ
ードによるスクレープクリーニングを行う電子写真装置
に関し、さらに詳しくは、クリーニングローラー等の光
受容部材表面の摺擦手段を設けずとも、光受容部材の表
面がムラ削れすることなく均一に削れ、かつ光受容部材
の加温手段を設けずとも如何なる環境下においても画像
ボケ、画像流れが発生することなく長期間の使用におい
ても高品質な画像を提供することが可能な光受容部材を
用いた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297692号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報に記載されている
如く、多数の方法が知られている。一般には光受容部材
を利用し、種々の手段により光受容部材上に電気的潜像
を形成し、次いで該潜像を現像剤を用いて現像し、必要
に応じて紙等の転写材に現像剤画像を電気的に転写した
後に、加熱、加圧、加熱加圧あるいは、溶剤蒸気等によ
り定着し複写物を得るものである。
【0003】上記工程において、転写材へ現像剤画像を
転写した後でも光受容部材表面には残留現像剤が残るた
め、これを除去する手段としてクリーニングブレードを
当接し、該未転写現像剤を系外に排出していた。
【0004】電子写真感光体に用いる光受容部材の素材
としては、セレン、硫化カドミニウム、酸化亜鉛、アモ
ルファスシリコン(以下a−Siと記す)等の無機材
料、あるいは有機材料等、各種の材料が提案されてい
る。これらのうちでもa−Siに代表される珪素原子を
主成分として含む非単結晶質堆積膜、例えば水素及び/
またはハロゲン(例えばフッ素、塩素等)を含む(例え
ば水素またはダングリングボンドを補償する)a−Si
等のアモルファス堆積膜は高性能、高耐久、無公害な感
光体として提案され、そのいくつかは実用化されてい
る。特開昭54−86341号公報、USP4,26
5,991号には、光導電層を主としてa−Siで形成
した電子写真感光体の技術が開示されている。また特開
昭60−12554号公報には珪素原子を含有する非晶
質シリコンからなる光導電層の表面に炭素及びハロゲン
原子を含む表面層が開示されており、さらに特開平2−
111962号公報には、a−Si:Hまたは、a−
C:H感光層上に表面保護潤滑層を設けた感光体が開示
されているが、いずれも撥水性や耐摩耗性を向上させる
技術であり、電子写真プロセスと表面層の削れ性との関
係に関する記載はない。
【0005】a−Siに代表されるa−Si系感光体
は、半導体レーザー(770nm〜800nm)等の長
波長光に高い感度を示し、しかも繰り返し使用による劣
化もほとんど認められない等の優れた点を有するので、
例えば高速複写機やLBP(レーザービームプリンタ
ー)等の電子写真用感光体として広く使用されている。
【0006】シリコン系非単結晶堆積膜の形成法として
は、スパッタリング法、熱により原料ガスを分解する方
法(熱CVD法)、光により原料ガスを分解する方法
(光CVD法)、プラズマにより原料ガスを分解する方
法(プラズマCVD法)等、多数の方法が知られてい
る。中でもプラズマCVD法、すなわち原料ガスを直流
または高周波、(RF,VHF)または、マイクロ波を
利用して発生させたグロー放電等によって分解し、ガラ
ス、石英、耐熱性合成樹脂フィルム、ステンレス、アル
ミニウム等の所望の基体上に堆積膜を形成する方法は、
電子写真用アモルファスシリコン堆積膜の形成方法等に
とどまらず、他の用途の堆積膜の形成方法を含め、現在
実用化が進んでおり、そのための装置も各種提案されて
いる。
【0007】さらに、電子写真用感光体への適用を鑑み
ても近年では膜質及び処理能力の向上に対する要望が強
くなっており様々な工夫も検討されている。
【0008】特に高周波電力を用いたプラズマプロセス
は、放電の安定性が高く酸化膜や窒化膜等の絶縁性材料
の形成にも使用できる等様々な利点により使用されてい
る。
【0009】光受容部材としては、高速に対応した電子
写真特性の向上が要求されると共に、より精彩な画質を
要求される昨今においては、感光体特性の改善はもとよ
り、現像剤の小粒径化が進められ、コールターカウンタ
ー等による重量平均粒径が5〜8μmであるものが多く
使われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】a−Si系光受容部材
は、表面硬度が他の感光体に比べて極めて高いため、ク
リーニング手段としてクリーニング能力の高い、ブレー
ド式クリーニング方式が広く用いられている。
【0011】しかし、このようなブレード式クリーニン
グ方式は原稿チャートの文字パターンの差によりブレー
ド面に滞留する現像剤の量に差が生じ受容部材表面層に
削れムラが生ずる場合があり、このような削れムラが発
生した場合、電子写真特性として感度ムラとなり画像に
濃度ムラとして発生する。この現象は、特に現像剤の粒
径が小さいほど顕著である。近年では画像特性の高画質
化が要求に対応すべく現像剤の小粒径化が進んでいるこ
とから、このような濃度ムラが発生しやすい状況にあ
る。
【0012】また、現像剤の小粒径化は画質の向上をも
たらす反面、摺擦力が高くなる傾向があり、この摺擦力
のアップにより、クリーニングブレードのビビリ等によ
る残留現像剤(トナー)のすり抜けが生じ、黒スジ状の
クリーニング不良が発生することがある。このような状
態で複写工程を繰り返し行うと、コロナ帯電器内で残留
現像剤や該残留現像剤に含まれる外添剤(チタン酸スト
ロンチウム、シリカ等)の微粒子が飛散してコロナ帯電
器のワイヤー電極(以後、帯電器ワイヤーと記す)に付
着し、放電ムラの原因となる場合がある。帯電器ワイヤ
ー汚れによって放電ムラが発生すると、正現像(光受容
部材表面の非露光部を現像する方式)においては画像上
にスジ状の白抜け部、画像全面に広がるウロコ状の黒モ
ヤ、周期性なく局部的に黒点(0.1〜0.3mmφ)
等が発生して出力画像の品質が低下することがある。
【0013】また、帯電器ワイヤー汚れが発生すると、
その汚れ部と光受容部材間で異常放電が誘発され、光受
容部材表面を破壊して画像欠陥を発生させることもあ
る。
【0014】さらに、摩擦抵抗が高いと光受容部材とク
リーニングブレード間で摩擦熱が上昇し、熱定着に用い
られる残留現像剤は、この摩擦熱によって光受容部材の
表面に強固に付着する融着現象が発生する場合がある。
特にこの融着現象は、現像剤の小粒径化に比例して顕著
であり初期の段階では画像には影響しない程度の微小な
ものであるが、繰り返しの使用で微小な融着が核となり
徐々に成長し画像に黒スジ状の画像欠陥となる。
【0015】以上述べたような問題の解決方法として、
クリーニングブレードの押し付け圧力を高くする方法
や、弾性ゴムブレードの硬度を高める等の方法がある。
しかし、これらの方法はブレードと光受容部材表面との
摩擦力の上昇をもたらすため、表面層のムラ削れが悪化
することがある。また、ブレードの硬度を高める方法は
ブレード材質が脆くなりブレードの寿命が短くなるとい
う問題がある。
【0016】このようなムラ削れの対策として従来、マ
グネットローラーあるいはウレタンゴムや、シリコンゴ
ム等のクリーニングローラーを設けクリーニングブレー
ドに達する現像剤を均一に分散し、ブレード面の現像剤
の滞留ムラを緩和する手段を設けることが必須であっ
た。
【0017】また、上記マグネットローラーあるいはウ
レタンゴムや、シリコンゴム等のクリーニングローラー
のもう一つの重要な役割としては、光受容部材表面のコ
ロナ放電生成物を除去することを目的としている。
【0018】このコロナ放電生成物はコロナ放電に伴い
オゾンが発生し、空気中の窒素を酸化して窒素酸化物
(NOx)を生成する。さらに、この窒素酸化物は空気
中の水分と反応して硝酸等を生じさせる。そして窒素酸
化物、硝酸等のコロナ放電による生成物は光受容部材表
面や周辺の機器に付着堆積してそれらの表面を汚損す
る。
【0019】コロナ放電生成物は吸湿性が強く、その吸
着を生じた光受容部材表面は付着コロナ放電生成物の吸
湿による光受容部材表面の低抵抗化で実質的に電荷保持
能力が全面的にあるいは、部分的に低下して、画像流れ
(光受容部材表面電荷が面方向にリークして静電荷潜像
パターンが崩れるあるいは形成されない)と称される画
像欠陥を生ずる原因となる。
【0020】また、コロナ帯電器のシールド板内面に付
着したコロナ放電生成物は電子写真装置の稼働中のみな
らず夜間等の装置の休止中にも揮発遊離し、それが該帯
電器の放電開口に対応した光受容部材表面に付着する。
このコロナ放電生成物が吸湿し光受容部材表面を低抵抗
化させるために、電子写真装置の長期休止後の最稼働時
に出力される一枚目あるいは数枚のコピーに上記の装置
休止中の帯電器開口部領域に対応する光受容部材表面に
帯電器跡流れと称される画像流れが生じ易い。
【0021】この画像流れ現象を防止する対策として、
前述のクリーニングローラー等の摺擦手段と併用して、
光受容部材を加温するためのヒーターを設けたり温風送
風装置により光受容部材に送風する等の手段を設け、光
受容部材表面を約30〜50℃に加温する手段を設けて
いた。この加温手段により相対湿度を低下させ光受容部
表面に付着しているコロナ放電生成物やコロナ放電生成
物が吸収した水分を揮発させることによって光受容部材
表面の実質的な低抵抗化を抑えることが電子写真装置設
計において必須条件であった。
【0022】しかし、この加温手段の問題点として、電
子写真装置の小型化及び低コスト化に伴い光受容部材の
小径化及び光受容部材の導電性基体の薄肉化を行った場
合、回転円筒状現像剤担持体の回転周期で部分的に画像
濃度に濃い部分と薄い部分の画像濃度ムラが発生する場
合がある。この原因は装置の休止中に該光受容部材の熱
により、該回転円筒状現像剤担持体が膨張し該光受容部
材対向部との距離が短くなり、現像剤が通常よりも転移
し易くなるためである。
【0023】近年、複写機やプリンターのパーソナルユ
ース化に伴い小型化・低コスト・メンテナンスフリーが
重要な課題である。
【0024】また、このような加温手段を設けることは
電子写真装置の小型化・低コスト化・メンテナンスフリ
ーに対する要請に反するものであり、また、省エネルギ
ー、エコロジーといった観点からも、光受容部材を直接
加温する手段を設けない設計が望ましい。
【0025】また、画像流れの問題に加え、近年の複写
画像に対する要求の高まりから、高画質を安定して供給
する技術が切望されている。複写機の用途が文字中心の
複写原稿から写真等の画像に移り、市場のニーズとして
ハーフトーンを多用する複写原稿が増えてきたため、濃
度の安定性に関して、以前に増して厳しい基準が要求さ
れるようになってきた。
【0026】このような状況下において、加温手段を設
けずに画像流れが発生しない光受容部材及び、如何なる
電子写真プロセス条件においても、ムラ削れが発生せず
濃度ムラのない高画質を安定して供給することが可能な
電子写真装置が求められている。
【0027】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、小粒径の
現像剤で現像を行いかつ、クリーニングローラー等の摺
擦手段を設けないクリーニング方法を用いた電子写真プ
ロセスにおいても光受容部材の表面がムラ削れせず均一
に摩耗する光受容部材を用いることによって、現像剤の
飛散を防止し帯電器ワイヤー汚れやクリーニング不良、
融着が発生しない電子写真装置を提供することにある。
さらには、光受容部材の加温手段や、光受容部材の表面
摺擦手段を設けずとも高湿環境下での画像流れといった
画像欠陥が発生しない電子写真装置を提供することによ
り電子写真装置設計のラチチュードを大幅に広げること
にある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電子写真
プロセスと光受容部材の表面層の摩耗量との関係に着目
し、ムラ削れに厳しい電子写真プロセスにおける光受容
部材表面の摩耗性を向上させることを試みた。その結
果、本発明の電子写真プロセス及び本発明のa−C:H
膜を光受容部材の表面層に用いた光受容部材の組み合わ
せにより、ムラ削れに厳しい電子写真装置構成でもムラ
削れせず、クリーニング不良や、融着が発生しない。さ
らに如何なる環境条件においても光受容部材の加温手段
を設けずとも画像流れが発生しないことを見出した。
【0029】すなわち本発明によれば、光受容部材を回
転させ、帯電、露光、現像、転写、クリーニングを順次
繰り返す電子写真装置において、平均粒径5〜8μmの
現像剤を該光受容部材に現像、転写材へ転写し、現像剤
が転写された後の光受容部材表面を硬度が70度以上8
0度以下の弾性ゴムブレードでスクレープクリーニング
する電子写真装置であって、光受容部材の表面層が非単
結晶質水素化炭素膜からなり、A4版の複写工程を転写
紙に行った後の前記表面層の摩耗量が1Å/1万枚以上
10Å/1万枚以下であることを特徴とする電子写真装
置が提供される。
【0030】本発明の電子写真装置に用いるクリーニン
グブレード硬度はJIS硬度(JIS K6301の測
定法におけるA型により測定したゴム硬度)で70度以
上80度以下が好適である。ブレードの硬度が80度を
超えるとブレードの特性としては、ゴム的状態からガラ
ス状態に近づくため、材質としては脆くなりブレードの
寿命を短くする方向であり、また、JIS硬度70度よ
り低いと、クリーニング性が低下したりブレードが捲れ
てしまい光受容部材表面にダメージを与えてしまう等の
問題が発生する場合がある。また本発明の電子写真装置
に用いられるクリーニングブレードの材質としては、ウ
レタンゴム、シリコンゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム等があり、特に硬度お
よび加工のし易さといった点から、ウレタンゴム、シリ
コンゴムが一般的に用いられる。
【0031】一方、クリーニング性を向上させるため
に、特開昭54−143149号公報に記載されている
ような溝付きブレードや、特開昭57−124777号
公報に記載されているような突起付きブレード、等が考
案されているが、小粒径の現像剤を使用し、クリーニン
グローラー等の摺擦手段を設けずさらに、光受容部材の
加温手段を設けない電子写真装置と非晶質水素化炭素膜
を表面層に設けた光受容部材表面の摩耗量との関係に関
する記載はなされていない。
【0032】本発明においては、光受容部材に用いる表
面層はa−C:Hからなり膜中に含まれる水素量はH/
(C+H)で41%〜60%、好適には45%〜55%
が適している。水素量が40%以下であると感度の点で
電子写真装置に適さない場合がある。また60%を超え
ると膜の緻密性が損なわれ、機械的強度が低下する。
【0033】さらに該表面層は上記、水素量の範囲でA
4版の複写工程を転写紙に行った後の摩耗量が1Å/1
万枚以上10Å/1万枚以下の範囲とすることことによ
り摩擦によるブレードのビビリが少なく、ブレード面の
部分的なストレスが抑えられるため、現像剤の部分的な
滞留が緩和される。その結果、ムラ削れせず均一に表面
層が摩耗することにより、クリーニング性に優れ、トナ
ーの飛散がなく、ワイヤー汚れ及び、削れの効果により
融着を防止することが可能であることを見出した。ま
た、表面層が均一に摩耗することにより、光受容部材表
面に付着したコロナ放電生成物が効率よくムラなく削り
取られるため、光受容部材を加温する手段及び、光受容
部材表面を摺擦する手段を設けずとも、如何なる環境条
件下においても画像流れが発生しないことを見出したも
のである。
【0034】本発明に用いる光受容部材の表面層の摩耗
量が、10Å/1万枚より大きい値になると機械的強度
が損なわれる場合があり、1Å/1万枚より小さい値に
なると表面層が摩耗しにくくなりコロナ放電生成物を削
り取る効果が低減し画像流れた発生する場合がある。
【0035】さらに本発明の光受容部材に用いる表面層
の膜厚としては表面層の摩耗量と電子写真装置の寿命と
の関係から最適な膜厚が決定できるが、一般には0.0
1μm〜10μm、好ましくは0.1μm〜1μmの範
囲とする。表面層の膜厚が0.01μm以下だと機械的
強度が損なわれ、10μm以上になると残留電位が高く
なる場合がある。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0037】図1の(A)及び(B)は本発明による光
受容部材の模式的な断面図の一例であり図1において
(A)は光導電層が機能分離されていない単一層からな
る単層型光受容部材である。また(B)は光導電層が電
荷発生層と電荷輸送層とに分離された機能分離型光受容
部材である。
【0038】図1(A)に示すa−Si系光受容部材は
アルミニウム等の導電性基体101と、導電性基体10
1の表面に順次積層された電荷注入阻止層102と光導
電層103及び表面層104からなる。ここで、電荷注
入阻止層102は導電性基体101から光導電層103
への電荷の注入を阻止するものであり、必要に応じて設
けられる。また、光導電層103は少なくともシリコン
原子を含む非晶質材料で構成され、光導電性を示すもの
である。さらに表面層104は炭素原子と水素原子を含
むa−C:H膜からなり、電子写真装置における顕像を
保持する能力をもつものである。
【0039】以下の説明では、電荷注入素子層102の
有無により効果が異なる場合を除いては電荷注入阻止層
102が存在するものとする。
【0040】図1(B)に示すa−Si系光受容部材
は、光導電層103が少なくともシリコン原子と炭素原
子を含む非晶質材料で構成された電荷輸送層106と、
少なくともシリコン原子を含む非晶質材料で構成された
電荷発生層105が順次積層された構成の機能分離型と
した光受容部材である。この光受容部材に光照射する主
として電荷発生層105で生成されたキャリアーが電荷
輸送層106を通過して導電性基体101に至る。
【0041】なお、表面層104の成膜ガスとしては、
CH4、C26、C38、C410等のガス、及びガス化
し得る炭化水素が有効に使用されるものとして挙げられ
る。また、これらの炭素供給用の原料ガスを必要に応じ
てH2 ,He,Ar,Ne等のガスにより希釈して使用
してもよい。
【0042】図2は、プラズマCVD法による光受容部
材の一般的堆積装置の一例を模式的に示した図である。
【0043】この装置は大別すると、堆積装置210
0、原料ガスの供給装置2200、反応容器2110内
を減圧するための排気装置(図示せず)から構成されて
いる。堆積装置2100中の反応容器2110内にアー
スに接続された円筒状被成膜基体2112、円筒状被成
膜基体の加熱用ヒーター2113、原料ガス導入管21
14が設置され、さらに高周波マッチングボックス21
15を介して高周波電源2120が接続されている。
【0044】原料ガス供給装置2200は、SiH4
2、CH4、NO、B26、CH4等の原料ガスボンベ
2221〜2226とバルブ2231〜2236,22
41〜2246、2251〜2256及びマスフローコ
ントローラー2211〜2216から構成され、各構成
ガスのボンベはバルブ2260を介して反応容器211
0内のガス導入管2114に接続されている。
【0045】円筒状被成膜基体2112は導電性受け台
2123の上に設置されることによってアースに接続さ
れる。
【0046】以下、図2の装置を用いた、光受容部材の
形成方法の手順の一例について説明する。
【0047】反応容器2110内に円筒状被成膜基体2
112を設置し、不図示の排気装置(例えば真空ポン
プ)により反応容器2110内を排気する。続いて円筒
状被成膜基体加熱用ヒータ2113により円筒状被成膜
基体2112の温度を20℃〜500℃の所望の温度に
制御する。次いで、光受容部材形成用の原料ガスを反応
容器2110内に流入させるにはガスボンベのバルブ2
231〜2236、反応容器のリークバルブ2117が
閉じられていることを確認しまた、流入バルブ2241
〜2246、流出バルブ2251〜2256、補助バル
ブ2260が開かれていることを確認し、メインバルブ
2118を開いて反応容器2110及びガス供給配管2
116を排気する。
【0048】その後、真空系2119の読みが5×10
-6Torrになった時点で補助バルブ2260、流出バ
ルブ2251〜2256を閉じる。その後ガスボンベ2
221〜2226より各ガスをバルブ2231〜223
6を開いて導入し圧力調整器2261〜2266により
各ガス圧を2kg/cm2 に調整する。次に流入バルブ
2241〜2246を徐々に開けて各ガスをマスフロー
コントローラー2211〜2216内に導入する。
【0049】以上の手順によって成膜準備を完了した
後、円筒状被成膜基体2112上に、まず光導電層の形
成を行う。
【0050】すなわち、円筒状被成膜基体2112が所
望の温度になったところで、各流出バルブ2251〜2
256のうちの必要なものと補助バルブ2260とを徐
々に開き、各ガスボンベ2221〜2226から所望の
原料ガスをガス導入管2114を介して反応容器211
0内に導入する。次に、各マスフローコントローラー2
211〜2216によって、各原料ガスが所望の流量に
なるように調整する。その際、反応容器2110内が1
Torr以下の所望の圧力になるように、真空計211
9を見ながらメインバルブ2118の開口を調整する。
内圧が安定したところで、高周波電源2120を所望の
電力に設定して例えば、周波数1MHz〜450MHz
の高周波電力を高周波マッチングボックス2115を通
じてカソード電極2111に供給し高周波グロー放電を
生起させる。この放電エネルギーによって反応容器21
10内に導入させた各原料ガスを分解され、円筒状被成
膜基体2112上に所望のシリコン原子を主成分とする
光導電層が堆積される。所望の膜厚の形成が行われた
後、高周波電力の供給を止め、各流出バルブ2251〜
2256を閉じて反応容器2110への各原料ガスの流
入を止め、光導電層の形成を終える。
【0051】光導電層の組成や膜厚は公知のものを使用
することができる。
【0052】上記光導電層に表面層を形成する場合も基
本的には上記の操作を繰り返せばよい。
【0053】図3は、高周波電源を用いたプラズマCV
D法による光受容部材の堆積装置の別の一例を模式的に
示した図である。
【0054】この装置は大別すると、堆積層3100、
原料ガスの供給装置3200、反応応容器3110内を
減圧するための排気装置(図示せず)から構成されてい
る。堆積装置3100中の反応容器3110内にはアー
スに接続された円筒状被成膜基体3112、円筒状被成
膜基体の加熱用ヒーター3113、原料ガス導入管31
14が設置され、さらに高周波マッチングボックス31
15を介して高周波電源3120が接続されている。
【0055】原料ガス供給装置3200は、SiH4
2、CH4、NO、B26、CH4等の原料ガスボンベ
3221〜3226とバルブ3231〜3236,32
41〜3246,3251〜3256及びマスフローコ
ントローラー3211〜3216から構成され、各構成
ガスのボンベはバルブ3260を介して反応容器311
0内のガス導入管3114に接続されている。
【0056】円筒状被成膜基体3112は導電性受け台
3123の上に設置されることによってアースに接続さ
れる。また、カソード電極3111は導電性材料からな
り、絶縁材料3121によって絶縁されている。
【0057】導電性受け台3123に用いる導電性材料
としては、銅、アルミニウム、金、白金、鉛、ニッケ
ル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステ
ンレス及び、これらの材料の2種類以上の複合材料等が
使用できる。
【0058】カソード電極3111を絶縁するための絶
縁材料としては、セラミックス、テフロン、マイカ、ガ
ラス、石英、シリコーンゴム、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の絶縁材が使用できる。
【0059】使用されるマッチングボックス3115は
高周波電源3120と負荷の整合をとることができるも
のであれば如何なる構成のものでも好適に使用できる。
また、整合をとる方法としては、自動的に調整されるも
のが好適であるが手動で調整されるものであっても本発
明の効果には全く影響はない。
【0060】高周波電力が印加されるカソード電極31
11の材質としては銅、アルミニウム、金、銀、白金、
鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チ
タン、ステンレス及び、これらの材料の2種類以上の複
合材料等が使用できる。また、形状は円筒形状が好まし
いが必要に応じて楕円形状、多角形状を用いてもよい。
【0061】カソード電極3111は必要に応じて冷却
手段を設けてもよい。具体的な冷却手段としては水、空
気、液体窒素、ペルチェ素子等による冷却が必要に応じ
て用いられる。
【0062】本発明に用いる円筒状被成膜基体3112
は、使用目的に応じた材質や形状を有するものであれば
よい。例えば、形状に関しては、電子写真用感光体を製
造する場合には、円筒状が望ましいが、必要に応じて平
板状や、その他の形状であってもよい。また、材質にお
いては、銅、アルミニウム、金、銀、白金、鉛、ニッケ
ル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステ
ンレス及びこれらの材料の2種類以上の複合材料、さら
にはポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、
セルロースアセテーロ、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ガラス、石
英、セラミックス、紙等の絶縁材料に導電性材料を被覆
したもの等が使用できる。
【0063】以下、図3の装置を用いた、光受容部材の
形成方法の手順の一例について説明する。
【0064】反応容器3110内に円筒状被成膜基体3
112を設置し、不図示の排気装置(例えば真空ポン
プ)により反応容器3110内を排気する。続いて円筒
状被成膜基体加熱用ヒータ3113により円筒状被成膜
基体3112の温度を20℃〜500℃の所望の温度に
制御する。
【0065】光受容部材形成用の原料ガスを反応容器3
110内に流入させるにはガスボンベのバルブ3231
〜3236、反応容器のリークバルブ2117が閉じら
れていることを確認しまた、流入バルブ3241〜32
46、流出バルブ3251〜3256、補助バルブ32
60が開かれていることを確認し、メインバルブ311
8を開いて反応容器3110及びガス供給配管3116
を排気する。
【0066】次に真空系3119の読みが5×10-6
orrになった時点で補助バルブ3260、流出バルブ
3251〜3256を閉じる。その後ガスボンベ322
1〜3226より各ガスをバルブ3231〜3236を
開いて導入し圧力調整器3261〜3266により各ガ
ス圧を2kg/cm2 に調整する。次に流入バルブ32
41〜3246を徐々に開けて各ガスをマスフローコン
トローラー3211〜3216内に導入する。
【0067】以上の手順によって成膜準備を完了した
後、円筒状被成膜基体3112上に光導電層の形成を行
う。
【0068】円筒状被成膜基体3112が所望の温度に
なったところで、各流出バルブ3251〜3256のう
ちの必要なものと補助バルブ3260とを徐々に開く、
各ガスボンベ3221〜3226から所望の原料ガス導
入管3114を介して反応容器3110内に導入する。
次に、各マスフローコントローラ3211〜3216に
よって、各原料ガスが所定の流量になるように調整す
る。その際、反応容器3110内が1Torr以下の所
定の圧力になるように、真空計3119を見ながらメイ
ンバルブ3118の開口を調整する。内圧が安定したと
ころで、高周波電源3120を所望の電力に設定して例
えば、周波数1MHz〜450MHzの高周波電力を高
周波マッチングボックス3115を通じてカソード電極
3111に供給し高周波グロー放電を生起させる。この
放電エネルギーによって反応容器3110内に導入させ
た各原料ガスを分解され、円筒状被成膜基体3112上
に所定のシリコン原子を主成分とする堆積膜が形成され
る。所望の膜厚の形成が行われた後、高周波電力の供給
を止め、各流出バルブ3251〜3256を閉じて反応
容器3110への各原料ガスの流入を止め、堆積膜の形
成を終える。
【0069】また、本発明の表面層を形成する場合も基
本的には上記の操作を繰り返せばよい。
【0070】具体的には、各流出バルブ3251〜32
56のうちの必要なものと補助バルブ3260とを徐々
に開き、各ガスボンベ3221〜3226から表面層に
必要な原料ガスをガス導入管2114を介して反応容器
2110内に導入する。次に、各マスフローコントロー
ラー3211〜3216によって、各原料ガスが所定の
流量になるように調整する。その際、反応容器3110
内が1Torr以下の所定の圧力になるように、真空計
3119を見ながらメインバルブ3118の開口を調整
する。内圧が安定したところで、高周波電源3120を
所望の電力に設定して周波数1MHz〜450MHzの
高周波電力を高周波マッチングボックス3115を通じ
てカソード電極3111に供給し高周波グロー放電を生
起させる。この放電エネルギーによって反応容器311
0内に導入させた各原料ガスを分解され、表面層が形成
される。所望の膜厚の形成が行われた後、高周波電力の
供給を止め、各流出バルブ3251〜3256を閉じて
反応容器3110への各原料ガスの流入を止め、表面層
の形成を終える。
【0071】なお、膜形成を行っている間は円筒状被成
膜基体3112を駆動装置(不図示)によって所定の速
度で回転させてもよい。
【0072】図4は電子写真装置の画像形成プロセスの
一例を説明するための電子写真装置一例を示す概略図で
あって、光受容部材401は内側に設けられた面状ヒー
ター423によって温度コントロール可能とされ、必要
に応じて矢印X方向に回転する。光受容部材401の周
辺には、主帯電器402、静電潜像形成部位403、現
像器404、転写材供給系405、転写帯電器406
(a)、分離帯電器406(b)、クリーナー425、
搬送系408、除電光源409等が必要に応じて配設さ
れている。
【0073】以下、さらに具体的に画像形成のプロセス
の一例を説明する。光受容部材401は+6〜8kVの
高電圧を印加した主帯電器402により一様に帯電され
る。これに静電潜像部位に、ランプ410から発した光
が原稿台411上に置かれた原稿412に反射し、ミラ
ー413,414,415を経由し、レンズユニット4
17のレンズ418によって結像され、ミラー416を
経由して導かれ、情報を担った光として投影され、光受
容部材401上に静電潜像が形成される。この潜像の現
像器404からネガ極性の現像剤が供給されて現像剤像
が形成される。なお、この露光は原稿412からの反射
によらず、LEDアレーやレーザービーム、もしくは液
晶シャッター等を用いて情報を担った光を走査露光する
ようにしてもよい。
【0074】一方、紙等の転写材Pは転写材供給系40
5を通って、レジストローラー422によって先端供給
タイミングを調整され、光受容部材401方向に供給さ
れる。転写材Pは+7〜8kVの高電圧を印加した転写
帯電器406(a)と光受容部材401の間隙において
背面から、現像剤とは逆極性の正電界を与えられ、これ
によって光受容部材表面のネガ極性の現像剤像は転写材
Pに転写する。次いで、12〜14kVp−p、300
〜600Hzの高圧AC電圧を印加した分離帯電器40
6(b)により、光受容部材401から分離される。続
いて転写材Pは転写搬送系408を通って定着装置42
4に至り、現像剤像が定着されて装置外に搬出される。
【0075】光受容部材401上に残留する現像剤はク
リーナー425のクリーニングローラー407、及びシ
リコーンゴムやウレタンゴム等の弾性材料からなるクリ
ーニングブレード421によって回収され、残留する静
電潜像は除電光源409によって消去される。
【0076】なお、420はブランク露光LEDで光受
容部材401の転写材Pの幅を越える部分及び余白部分
等の非画像部領域に不要な現像剤が付着しないように必
要に応じて光受容部材401を露光するために設けられ
る。
【0077】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。
【0078】[実施例1]図2に記載のプラズマCVD
装置を用いて表1の条件により円筒状導電性基体上に阻
止層、光導電層を積層した後、表2の条件での表面層を
0.5μm堆積しA〜Cの光受容部材を製造した。さら
に表面層の水素含有量を測定するためのサンプルとして
シリコンウエハー上にも表2の条件でA〜Cのa−H:
C表面層サンプルを作成した。
【0079】このA〜Cの表面層サンプルに対して、I
Rによる水素量H/(C+H)の測定を行った。
【0080】その結果、光受容部材A〜Cに積層した表
面層の水素量は、表3に示した値であった。
【0081】次いで、光受容部材A〜Cをキャノン製複
写機NP−6060の改造機に搭載したA4版の連続通
紙耐久を10万枚行いクリーニング性の評価を行った。
ただしクリーニング条件はクリーニングローラー407
は設けずに弾性ゴムブレード421のみでスクレープク
リーニングを行うようにセッティングした。なお、弾性
ゴムブレード421はJIS硬度70度のウレタンゴム
ブレードを使用し、また、使用する現像剤に関しては、
現像剤の粒径が小さいほど、融着が発生し易いことから
粒径が6.5μmのものを使用した。さらに光受容部材
の表面温度を60℃にコントロールすることにより融着
が発生し易い条件とした。
【0082】以上の評価で得られた結果を表8に示す。
また耐久後の表面層の摩耗量を表3に示す。この表面層
の摩耗量は耐久前後の表面層膜厚を反射分光式干渉計に
より測定し、この値から1万枚当たりの摩耗量に換算し
たものである。
【0083】さらにA〜Cの光受容部材を加温手段を設
けずに、35℃相対湿度90%の環境下で10万枚の耐
久を行い、画像流れの評価を行った。ただしクリーニン
グ条件はクリーニングローラー407は設けず弾性ゴム
ブレード421のみのクリーニングとし、ブレードの押
し圧を通常の80%の圧力でスクレープクリーニングを
行うようにセッティングした。
【0084】以上の評価で得られた結果を表9に示す。
A,B,Cいずれの光受容部材においても10万枚の耐
久後でもムラ削れによって発生する黒スジ状の画像欠陥
は全くなく、クリーニング不良や融着等の画像欠陥に関
しても全く発生しなかった。さらに、画像流れに関して
も光受容部材の加温手段を設けずとも、良好な画像特性
が得られた。
【0085】(ムラ削れ評価方法)以下に、ムラ削れの
評価方法を図4を用いて説明する。
【0086】現像器404位置における暗部電位が40
0Vになるように主帯電器402の帯電電流量を調整
し、原稿台411にベタ黒の縦ラインを設けた原稿41
2を置き、光受容部材表面の母線方向において常に現像
剤で摺擦される部分と摺擦されない部分を設け耐久を行
った後、現像器404位置における暗部電位が400V
になるように主帯電器402の帯電電流量を調整し、原
稿台411にベタ白原稿412を置き、明部電位が50
Vになるようにハロゲンランプ410の点灯電圧を調整
した後、反射濃度が0.3の原稿412を置く、このと
きの電位ムラを測定し、正常部分の電位に対するムラ削
れした部分の電位が何%変化しているかを評価する。
【0087】 ○…感度ムラがなく良好な画像。 △…2.5%以下の電位ムラがあるが画像は実用上問題
のないレベル。 ×…2.5%を越える電位ムラが発生し画像にスジ状の
濃度ムラが発生。
【0088】(融着評価方法)以下に、融着の評価方法
を図4を用いて説明する。現像器404位置における暗
部電位が400Vになるように主帯電器402の帯電電
流量を調整し、原稿台411にベタ白の原稿412を置
き、明部電位が50Vになるようにハロゲンランプ41
0の点灯電圧を調整した後、A3版のベタ白画像を作成
した。この画像によって現像剤の融着により発生する黒
ポチを観察し、さらに顕微鏡により光受容部材表面を観
察する。
【0089】 ○…融着がなく良好な画像。 △…画像には黒ポチは発生しないが顕微鏡観察で10μ
m以下の微小な融着が認められる(実用上問題なし)。 ×…画像上に黒ポチとして発生。
【0090】(クリーニング不良評価方法)以下に、ク
リーニング不良の評価方法を図4を用いて説明する。現
像器404位置における暗部電位が400Vになるよう
に主帯電器402の帯電電流量を調整し、原稿台411
に反射濃度が0.3の原稿412を置き、明部電位が2
00Vになるようにハロゲンランプ410の点灯電圧を
調整し、A3版のハーフトーン画像を作成した。この画
像によってスジ状に発生するクリーニング不良を観察す
る。
【0091】 ○…クリーニング不良がない良好な画像。 △…幅1mm長さ1cm以内のクリーニング不良が2個
所以下あるが実用上問題のないレベル。 ×…幅1mm長さ1cm以内のクリーニング不良が3個
所以上発生、または幅1mm長さ1cmを越えるクリー
ニング不良が発生。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【表3】
【0095】[比較例1]実施例1と同様に、図2に記
載のプラズマCVD装置を用いて表1の条件で円筒状導
電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表4の条
件で表面層を0.5μm堆積しA’〜C’の光受容部材
を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表4の条
件でA’〜C’のa−SiC表面層サンプルを作成し、
実施例1と同様の方法によりA’〜C’の表面層の水素
量を測定した。
【0096】その結果、光受容部材A’〜C’の表面層
の水素量は、表5に示した値であった。
【0097】次いで、この光受容部材A’〜C’をキャ
ノン製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例
1と同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレード
はJIS硬度73度のウレタンゴムブレードを使用し
た。この耐久後の表面層の摩耗量を表5に示す。
【0098】その結果、10万枚耐久によってムラ削れ
によるスジ状の画像欠陥が発生した。さらに、画像流れ
に関しても光受容部材の加温手段やクリーニングローラ
ーを設けない条件での耐久では、画像流れが発生し良好
な画像が得られなかった。
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】[実施例2]実施例1と同様に、図2に記
載のプラズマCVD装置を用いて表1の条件で円筒状導
電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表6の条
件で表面層を0.5μm堆積しD〜Fの光受容部材を製
造した。さらに、シリコンウエハー上にも表6の条件で
D〜Fのa−C:H表面層サンプルを作成し、実施例1
と同様の方法によりD〜Fの表面層の水素量を測定し
た。
【0102】その結果、光受容部材D〜Fの表面層の水
素量は、表7に示した値であった。次いで、この光受容
部材D〜Fをキャノン製複写機NP−6060の改造機
に搭載し、実施例1と同様の条件で耐久試験を行った。
ただし、ブレードはJIS硬度73度のウレタンゴムブ
レードを使用した。この耐久後の表面層の摩耗量を表7
に示す。
【0103】以上の評価で得られた結果を表8及び表9
に示す。その結果、光受容部材D〜Fいずれの光受容部
材においても10万枚の耐久後でもムラ削れによって発
生するスジ状の画像欠陥は全くなく、クリーニング不良
や融着等の画像欠陥に関しても全く発生しなかった。さ
らに、画像流れに関しても光受容部材の加温手段を設け
ずとも、良好な画像特性が得られた。
【0104】
【表6】
【0105】
【表7】
【0106】
【表8】
【0107】
【表9】
【0108】[比較例2]実施例1と同様に、図2に記
載のプラズマCVD装置を用いて表1の条件で円筒状導
電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表10の
条件で表面層を0.5μm堆積しD’〜F’の光受容部
材を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表10
の条件でD’〜F’のa−SiC表面層サンプルを作成
し、実施例1と同様の方法によりD’〜F’の表面層の
水素量を測定した。その結果、光受容部材D’〜F’の
表面層の水素量は、表11に示した値であった。
【0109】次いで、この光受容部材D’〜F’をキャ
ノン製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例
1と同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレード
はJIS硬度73度のウレタンゴムブレードを使用し
た。この耐久後の表面層の摩耗量を表11に示す。
【0110】以上の評価で得られた結果を表12及び表
13に示す。その結果、10万枚耐久によってムラ削れ
によるスジ状の画像欠陥が発生した。さらに、画像流れ
に関しても光受容部材の加温手段やクリーニングローラ
ーを設けない条件での耐久では、画像流れが発生し良好
な画像が得られなかった。
【0111】
【表10】
【0112】
【表11】
【0113】
【表12】
【0114】
【表13】
【0115】[実施例3]実施例1と同様に、図3に記
載のプラズマCVD装置を用いて表14の条件で円筒状
導電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表15
の条件で表面層を0.5μm堆積しG〜Iの光受容部材
を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表15の
条件でG〜Iのa−C:H表面層サンプルを作成し、実
施例1と同様の方法によりG〜Iの表面層の水素量を測
定した。その結果、光受容部材G〜Iの表面層の水素量
は、表16に示した値であった。
【0116】次いで、この光受容部材G〜Iをキャノン
製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例1と
同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレードはJ
IS硬度76度のシリコンゴムブレードを使用した。こ
の耐久後の表面層の摩耗量を表16に示す。
【0117】以上の評価で得られた結果を表21及び表
22に示す。
【0118】その結果、光受容部材G〜Iいずれの光受
容部材においても10万枚の耐久後でもムラ削れによっ
て発生するスジ状の画像欠陥は全くなく、クリーニング
不良や融着等の画像欠陥に関しても全く発生しなかっ
た。さらに、画像流れに関しても光受容部材の加温手段
を設けずとも、良好な画像特性が得られた。
【0119】
【表14】
【0120】
【表15】
【0121】
【表16】
【0122】[比較例3]実施例1と同様に、図3に記
載のプラズマCVD装置を用いて表14の条件で円筒状
導電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表17
の条件で表面層を0.5μm堆積しG’〜I’の光受容
部材を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表1
7の条件でG’〜I’のa−SiC表面層サンプルを作
成し、実施例1と同様の方法によりG’〜I’の表面層
の水素量を測定した。
【0123】その結果、光受容部材G’〜I’の表面層
の水素量は、表18に示した値であった。
【0124】次いで、この光受容部材G’〜I’をキャ
ノン製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例
1と同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレード
はJIS硬度73度のシリコンゴムブレードを使用し
た。この耐久後の表面層の摩耗量を表18に示す。
【0125】以上の評価で得られた結果を表25及び表
26に示す。
【0126】その結果、摩耗量が1Å/1万枚よりも小
さく、さらに水素含有量が60%を超えた値を示すa−
C:H膜では、10万枚耐久によってムラ削れ融着、さ
らに画像流画発生する場合があることが判明した。
【0127】
【表17】
【0128】
【表18】
【0129】[実施例4]実施例1と同様に、図3に記
載のプラズマCVD装置を用いて表14の条件で円筒状
導電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表19
の条件で表面層を0.5μm堆積しJ〜Lの光受容部材
を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表19の
条件でJ〜Lのa−C:H表面層サンプルを作成し、実
施例1と同様の方法によりJ〜Lの表面層の水素量を測
定した。
【0130】その結果、光受容部材J〜Lの表面層の水
素量は、表20に示した値であった。
【0131】次いで、この光受容部材J〜Lをキャノン
製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例1と
同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレードはJ
IS硬度80度のシリコンゴムブレードを使用した。こ
の耐久後の表面層の摩耗量を表20に示す。
【0132】以上の評価で得られた結果を表21及び表
22に示す。
【0133】その結果、光受容部材J〜Lいずれの光受
容部材においても10万枚の耐久後でもムラ削れによっ
て発生するスジ状の画像欠陥は全くなく、クリーニング
不良や融着等の画像欠陥に関しても全く発生しなかっ
た。さらに、画像流れに関しても光受容部材の加温手段
を設けずとも、良好な画像特性が得られた。
【0134】
【表19】
【0135】
【表20】
【0136】
【表21】
【0137】
【表22】
【0138】[比較例4]実施例1と同様に、図3に記
載のプラズマCVD装置を用いて表14の条件で円筒状
導電性基体上に阻止層、光導電層を積層した後、表23
の条件で表面層を0.5μm堆積しJ’〜L’の光受容
部材を製造した。さらに、シリコンウエハー上にも表2
3の条件でJ’〜L’のa−C:H表面層サンプルを作
成し、実施例1と同様の方法によりJ’〜L’の表面層
の水素量を測定した。
【0139】その結果、光受容部材J’〜L’の表面層
の水素量は、表24に示した値であった。
【0140】次いで、この光受容部材J’〜L’をキャ
ノン製複写機NP−6060の改造機に搭載し、実施例
1と同様の条件で耐久試験を行った。ただし、ブレード
はJIS硬度73度のシリコンゴムブレードを使用し
た。この耐久後の表面層の摩耗量を表24に示す。
【0141】以上の評価で得られた結果を表25及び表
26に示す。
【0142】その結果、摩耗量が1Å/1万枚よりも大
きく、さらに水素含有量が41%を下回る値を示すa−
C:H膜では、10万枚耐久後のムラ削れ、融着、さら
に画像流れは実用上問題のないレベルであったが、機械
的強度が低く白スジ状の摺擦傷が画像欠陥として発生し
た。
【0143】
【表23】
【0144】
【表24】
【0145】
【表25】
【0146】
【表26】
【0147】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、平均粒径
5〜8μmの現像剤をJIS硬度70度以上80度以下
の弾性ゴムブレードでスクレープクリーニングする構成
を有する電子写真装置において、A4版の複写工程を転
写紙に行った後の摩耗量が1Å/1万枚以上10Å/1
万枚以下でありかつ、水素含有量が41%以上60%以
下である非単結晶水素化炭素膜で表面層を構成する光受
容部材を用いることにより、該表面層のクリーニングロ
ーラーによる摺擦手段を設けずとも、表面層を均一に摩
耗させることが可能であり、ムラ削れにより発生する画
像濃度ムラ及び、現像剤の融着を防止することが可能に
なった。
【0148】加えて、表面層を均一に1Å/1万枚以上
10Å/1万枚以下の範囲で摩耗させることにより、如
何なる環境下でも光受容部材表面を直接加温する手段を
設けずに、画像流れや画像ボケといった画像欠陥を効果
的に防止することが可能である。
【0149】さらに、使用できる現像剤の種類及び電子
写真装置のコンパクト化、コストダウン等といった電子
写真装置設計のラチチュードを大幅に広げることが可能
となった。
【0150】なお、本発明の主旨の範囲内で適宜、変形
組み合わせを行うことができ、上記した各実施例に限定
されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光受容部材の一例を示す模式的断
面図である。
【図2】本発明に提供可能なPCVD法により光受容部
材を製造するために用いられる堆積装置の一例を示す模
式的構成図である。
【図3】本発明に適用可能なPCVD法により光受容部
材を製造するために用いられる堆積装置の一例を示す模
式的構成図である。
【図4】電子写真装置の一例を説明する模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
101 導電性基体 102 電荷注入阻止層 103 光導電層 104 表面層 105 電荷発生層 106 電荷輸送層 2100,3100 堆積装置 2110,3110 反応容器 2111,3111 カソード電極 2112,3112 導電性基体 2113,3113 基体加熱用ヒーター 2114,3114 ガス導入管 2115,3115 高周波マッチングボックス 2116,3116 ガス配管 2117,3117 リークバルブ 2118,3118 メインバルブ 2119,3119 真空系 2120,3120 高周波電源 2121,3121 絶縁材料 3122 絶縁シールド板 2123,3123 受け台 2200,3200 ガス供給装置 2211〜2216,3122〜3216 マスフロ
ーコントローラー 2221〜2226,3221〜3226 ボンベ 2231〜2236,3231〜3236 バルブ 2241〜2246,3241〜3246 流入バル
ブ 2251〜2256,3251〜3256 流出バル
ブ 2260,3260 補助バルブ 2261〜2266,3261〜3266 圧力調整
器 401 光受容部材 402 主帯電器 403 静電潜像形成部位 404 現像器 405 転写紙供給系 406(a) 転写帯電器 406(b) 分離帯電器 407 クリーニングローラー 408 搬送系 409 除電光源 410 ハロゲンランプ 411 原稿台 412 原稿 413 ミラー 414 ミラー 415 ミラー 416 ミラー 417 レンズユニット 418 レンズ 419 給紙ガイド 420 ブランク露光LED 421 クリーニングブレード 422 レジストローラー 423 面状ヒーター 424 定着器 425 クリーナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光受容部材を回転させ、帯電、露光、現
    像、転写、クリーニングを順次繰り返す電子写真装置に
    おいて、平均粒径5〜8μmの現像剤を該光受容部材に
    現像した後、転写材へ転写し、現像剤が転写された後の
    光受容部材表面を硬度が70度以上80度以下の弾性ゴ
    ムブレードでスクレープクリーニングする電子写真装置
    であって、光受容部材の表面層が非単結晶質水素化炭素
    膜からなり、A4版の複写工程を転写紙に行った後の前
    記表面層の摩耗量が1Å/1万枚以上10Å/1万枚以
    下であることを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記光受容部材が、導電性基体上にシリ
    コン原子を母体とする非単結晶材料からなる光導電層
    と、非単結晶材料からなる表面層とを有してなることを
    特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記非単結晶質水素化炭素膜の水素量が
    41〜60%であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記表面層が、少なくとも炭化水素系の
    ガスを含む原料ガスを用いて1〜450MHzの高周波
    を用いたプラズマCVD法によって形成される請求項1
    乃至3いずれかに記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記光受容部材が、電荷注入阻止層、光
    導電層及び表面層を有してなることを特徴とする請求項
    1乃至4いずれかに記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記光受容部材が、電荷輸送層、電荷発
    生層及び表面層を有してなることを特徴とする請求項1
    乃至5いずれかに記載の電子写真装置。
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