JPH11183795A - 対物レンズ及び光ヘッド装置 - Google Patents

対物レンズ及び光ヘッド装置

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JPH11183795A
JPH11183795A JP9353741A JP35374197A JPH11183795A JP H11183795 A JPH11183795 A JP H11183795A JP 9353741 A JP9353741 A JP 9353741A JP 35374197 A JP35374197 A JP 35374197A JP H11183795 A JPH11183795 A JP H11183795A
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JP
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light
light beam
lens
objective lens
divergent
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JP9353741A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Sasano
智彦 笹埜
Yasuhiro Tanaka
康弘 田中
Michihiro Yamagata
道弘 山形
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが異なる複数の光ディスクに対して回折
限界内の性能を得ることができ、レンズがトラッキング
のためにシフトしたときにも良好な性能を維持し、光学
系の薄型化を可能にする。 【解決手段】 レンズの有効径全域に略平行光束が入射
すると、ある厚みの光ディスク基板を通過して、前記光
ディスクの情報記録面に回折限界内のスポットを形成
し、レンズの内周部のみに発散光束が入射すると、前記
光ディスク基板とは異なる厚みの光ディスク基板を通過
して、情報記録面に集光するとき、前記発散光束が前記
単レンズの有効径全域を通過した場合の波面収差が最低
になる物点距離XAと、前記単レンズの内周部のみを通
過した前記発散光束の波面収差が最低になる物点距離X
Iが以下の式を満たす単レンズとする。 |XA − XI| < XA/15

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオデ
ィスク、デジタルオーディオディスク、コンピュータ用
の光メモリディスクなどの光ヘッドに用いられる対物レ
ンズ及び光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク用の光ヘッド装置に
おいて、情報媒体面上に回折限界の点像を集光し、情報
を記録し又は再生するための対物レンズとして、非球面
を用いた単レンズが多く使用されている。
【0003】以下、従来の対物レンズについて、図面を
参照しつつ説明する。
【0004】図6に従来の光ヘッド装置の構成図を示
す。図6において、半導体レーザ81から出射した光束
は、ビームスプリッタ82で光路の向きを変えられ、コ
リメートレンズ83により略平行光となる。そして、折
り曲げミラー84により光路の向きを変えられ、対物レ
ンズ85によりディスク86の情報記録面87上に集光
される。ここで、対物レンズ85は、アクチュエータ8
8により駆動される。情報記録面87に形成された凹凸
により集光スポットは回折を受ける。情報記録面87で
反射され、回折されたレーザ光は、対物レンズ85およ
びシリンドリカルレンズ89を透過してフォトディテク
ター90上に集光される。フォトディテクター90の電
気信号により、情報記録面87で変調された光量変化を
検出し、データを読み取る。
【0005】近年、例えばDVD(デジタルビデオディ
スク)とCD−ROMまたはPDのように、光ヘッド装
置は複数メディアを互換して読まなければならなくなっ
てきた。この場合に問題となるのは、記録再生すべきデ
ィスクの厚みが違うということである。ディスク厚さの
異なるディスクに対して同一の対物レンズで光を集光し
ようとすると、ディスク厚さの差によって、回折限界内
の性能を得ることができない。光ヘッドあるいは対物レ
ンズを2つにすれば、装置が複雑化しコスト高にもつな
がる。そこで、1つの対物レンズで異なるディスク厚に
対して回折限界内の性能を得るために様々な提案がなさ
れている。
【0006】さらに、最近になってCD―Rが普及し始
めている。CD―Rと、DVDを互換させるためには、
DVDの使用波長は650nmであるが、この波長では
CD―Rの反射率が十分確保できないため、レーザーが
2つ必要となる。レーザーを2つ用いた、DVDとCD
―Rを互換させるための光学系の一例を図を用いて説明
する。
【0007】図7はDVDとCD―Rを互換させるため
の光学系の一例を示す図である。半導体レーザモジュー
ル101から出射した光束103は、コリメートレンズ
104により略平行光105となる。そして、折り曲げ
ミラー115により光路の向きを変えられ、波長選択性
フィルター116を透過し、対物レンズ106によりデ
ィスク110の情報記録面111上に集光される。情報
記録面111に形成された凹凸により集光スポットは回
折を受ける。情報記録面111で反射され、回折された
レーザ光は、もとの光路をたどって半導体レーザモジュ
ール101に戻る。一方、半導体レーザモジュール11
2から出射した光束113は、コリメートレンズ104
により発散光114となる。そして、折り曲げミラー1
15により光路の向きを変えられ、波長選択性フィルタ
ー116で、本波長に対しては開口を制限される。波長
選択性フィルター116で制限された発散光114は、
対物レンズ106によりディスク109の情報記録面1
11上に集光される。情報記録面111に形成された凹
凸により集光スポットは回折を受ける。情報記録面11
1で反射され、回折されたレーザ光は、もとの光路をた
どって半導体モジュール112に戻る。つまり、DVD
の記録再生の光学系においては、無限系の構成とし、C
Dの記録再生の光学系においては、有限系の構成として
いる。対物レンズはDVDに最適に設計していても、C
D―R再生光学系側を適当な有限系とし、CD―R使用
波長の開口数のみ波長選択性フィルターにより0.45
と制限することで、CD―R側の波面収差を略0とする
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記DVD、CD―R
互換方式では、CD―R使用波長のみを開口数0.45
に制限する必要がある。そのため、波長フィルターを光
学系中に挿入する必要がある。この波長フィルターを固
定してしまうと、レンズがトラッキングのためシフトし
たときにCD―Rの光学系において、光束が対物レンズ
の中心に入らなくなる。これにより、波面収差が非常に
悪化し、回折限界内の性能が得られない。従って、前記
波長フィルターはレンズとともに可動するように、対物
レンズのアクチュエータ上に搭載する必要がある。この
場合、アクチュエータに負担がかかり、高速書き込み読
みだしの障害になることや、立ち上げミラーとディスク
間に波長フィルターを入れる必要が出てくることから、
薄型化の障害となる。
【0009】したがって、本発明は、上記の従来の技術
が有していた問題点を解決し、レンズがシフトした時に
も良好な性能を維持し、光学系の薄型化が可能な対物レ
ンズ及び光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の対物レンズは、単レンズであって、前記
単レンズの有効径全域に略平行光束が入射すると、ある
厚みの光ディスク基板を通過して、前記光ディスクの情
報記録面に回折限界内のスポットを形成し、前記単レン
ズの内周部のみに発散光束が入射すると、前記光ディス
ク基板の厚みとは異なる厚みの光ディスク基板を通過し
て、情報記録面に集光するとき、前記発散光束が前記単
レンズの有効径全域を通過した場合の波面収差が最低に
なる物点距離XAと、前記単レンズの内周部のみを通過
した前記発散光束の波面収差が最低になる物点距離XI
が以下の式を満たすことを特徴とする。
【0011】|XA − XI| < XA/15 一方、本発明の光ヘッド装置は、少なくとも2つの光源
と、前記少なくとも2つの光源から出射された光束を情
報媒体面上に集光する集光手段と、前記情報媒体で変調
された光束を分離するための光束分離手段と、前記情報
媒体で変調された光束を受光する受光手段とを具備し、
前記光源のうちの1つから出射された光束は、前記集光
手段に入射する際略平行光束とされ、その他の光源のう
ちの1つから出射された光束は、前記集光手段に入射す
る際発散光束とされ、前記集光手段が上記対物レンズか
らなることを特徴とする。
【0012】また、本発明の光ヘッド装置は、少なくと
も2つの光源と、前記少なくとも2つの光源から出射さ
れた光束を情報媒体面上に集光する集光手段と、前記情
報媒体で変調された光束を分離するための光束分離手段
と、前記情報媒体で変調された光束を受光する受光手段
とを具備し、前記光源のうちの1つから出射された光束
は、前記集光手段に入射する際略平行光束とされ、その
他の光源のうちの1つから出射された光束は、前記集光
手段に入射する際発散光束とされ、前記集光手段は単レ
ンズからなり、以下の式を満たすことを特徴とする。
【0013】 XA < L < XI (XA<XIの場合) XI < L < XA (XI<XAの場合) L:前記集光手段に入射する際発散光束となっている光
を出射する前記光源の前記単レンズの主点位置からの距
離 XA:前記発散光束が前記単レンズの有効径全域を通過
した場合の波面収差が最低になる物点距離 XI:単レンズの内周部のみを通過した前記発散光束の
波面収差が最低になる物点距離
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の対物レンズについ
て、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。
【0015】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である、簡素化された対物レンズを示す光路図であ
る。図1に示すように、平行光束1は、対物レンズ2に
光源側の面である第1面3から入射し、ディスク側の面
である第2面4から出射した後、光ディスクの基板5を
通して情報記録面6上に集光される。一方、発散光束8
は、対物レンズ2の光源側の面である第1面3から入射
し、ディスク側の面である第2面4から出射した後、光
ディスクの基板9を通して情報記録面7上に集光され
る。
【0016】本レンズは以下の式 |XA−XI| < XA/15 を満たすので、発散光8に対してもレンズシフト時の収
差劣化が少ない。
【0017】本発明の実施の形態1の対物レンズの具体
的な数値例を示す。なお、以下の各実施例において、以
下に示す符号は共通とする。但し、対物レンズの第1面
は光源側の面、第2面はディスク側の面とする。また光
ディスクは平行平板とする。さらに設計波長を650n
mとし、ディスクの屈折率はいずれも1.57815と
した。
【0018】 f:対物レンズの焦点距離 R1:対物レンズの第1面の曲率半径 R2:対物レンズの第2面の曲率半径 d:対物レンズのレンズ厚み n:対物レンズの屈折率 t2:ディスクの基板厚み NAI:内周部の対物レンズの開口数 NAA:外周部の対物レンズの開口数 XI:光がNAIの領域を通過する場合に波面収差が最
低になる物点距離 XA:光がNAAの領域を通過する場合に波面収差が最
低になる物点距離 また、非球面形状は、以下の(数1)で与えられる。
【0019】
【数1】
【0020】ただし、各符号の意味は以下の通りであ
る。
【0021】 X:光軸からの高さがhの非球面上の点の非球面頂点の
接平面からの距離 h:光軸からの高さ(=(x2+y21/2) Cj:対物レンズの第j面の非球面頂点の曲率(Cj=
1/Rj,Rj:曲率半径) Kj:対物レンズの第j面の円錐定数 Aj,i:対物レンズの第j面のi次の非球面係数 (実施例1)実施例1の具体的数値を以下に示す。
【0022】 f=2.399 R1=1.600 R2=−10.380 d=1.325 n=1.59835 t2=1.2 NAI=0.45 NAA=0.6 K1=−5.14940×10-1 A1,4= 6.27512×10-3 A1,6=−3.02554×10-3 A1,8= 1.76982×10-3 A1,10=−6.51404×10-4 K2=−3.26779×10+2 A2,4= 7.45488×10-3 A2,6=−2.47207×10-3 A2,8=−1.28865×10-3 A2,10= 4.21830×10-4 XA= 37.2 XI= 39.5 |XA−XI|=2.3 XA/15=2.48 図2は、発散光がレンズ開口数にして0.45相当の領
域を通る場合201と、発散光がレンズ開口数にして
0.60相当の領域を通る場合202において、物点距
離と波面収差の関係を示すグラフである。レンズの内周
部のみを使用している光学系において、レンズがシフト
した場合、レンズの内周部以外にも光線が通る。ここ
で、外周部まで入れた全域での3次球面収差が最低とな
る物点距離と、内周部の3次球面収差が最低となる物点
距離に差があると、光線が内周部から外周部にわたって
入射すると、収差性能が極端に劣化する。この収差劣化
を防ぐために、 |XA−XI| < XA/15 を満たす必要があるが、上記実施例ではこれを満たして
いる。
【0023】さらに、上記実施例では、平行光束に対し
て開口数0.6で軸上収差が9mλRMS(Root
Means Square)程度であり、回折限界性能
を持ち、例えば、開口数が0.6であり、カバーガラス
厚が0.6mmであるようなDVDと、開口数が0.4
5であり、カバーガラス厚が1.2mmであるようなC
Dなどの光ヘッドにおいて、DVDとCD互換が対物レ
ンズ1枚で達成され、同時にCD側の光学系においては
レンズシフトに強い光学系が実現される。
【0024】(実施例2)実施例2の具体的数値を以下
に示す。
【0025】 f=2.418 R1=1.6 R2=−10.428 d=1.325 n=1.59835 t2=1.2 NAI=0.45 NAA=0.6 K1=−5.63967×10-1 A1,4= 6.79841×10-3 A1,6= 1.25662×10-4 A1,8= 2.54304×10-4 A1,10= 9.45022×10-5 K2=−2.70602×10+2 A2,4= 1.16226×10-2 A2,6=−9.93176×10-4 A2,8=−1.13308×10-4 A2,10= 1.59842×10-5 XA=37.2 XI=36.5 |XA−XI|=0.7 XA/40=0.93 図3は、発散光がレンズ開口数にして0.45相当の領
域を通る場合203と、発散光がレンズ開口数にして
0.60相当の領域を通る場合204において、物点距
離と波面収差の関係を示すグラフである。レンズの内周
部のみを使用している光学系において、レンズがシフト
した場合、レンズの内周部以外にも光線が通る。ここ
で、外周部まで入れた全域での物点距離と、内周部の物
点距離に差があると、光線が内周部から外周部にわたっ
て入射すると、収差性能が極端に劣化する。本実施例で
は、 |XA−XI| < XA/40 を満たしている。
【0026】さらに、上記実施例では、波長655nm
である平行光束に対して、開口数0.6で軸上収差性能
が回折限界性能を持ち、例えば、開口数が0.6であ
り、カバーガラス厚が0.6mmであるようなDVD
と、開口数が0.45であり、カバーガラス厚が1.2
mmであるようなCDなどの光ヘッドにおいて、DVD
とCD互換が対物レンズ1枚で達成され、同時にCD側
の光学系においてはレンズシフトに強い光学系が実現さ
れる。
【0027】なお、内周部半径(内周部に相当するレン
ズ開口数)RIと外周部半径(外周部に相当するレンズ
開口数)RAが以下の式を満たすことが好ましい。
【0028】0.6 < RI/RA < 0.80 RI/RAがこの範囲以下であると、発散光に対する十
分な光量が得られない。また、RI/RAがこの範囲以
上であると、軸上波面収差が悪化する。
【0029】(実施の形態2)次に、上記本発明の光デ
ィスク用対物レンズを用いた光ヘッド装置の構成図を図
4に示す。
【0030】図4において、半導体レーザモジュール2
1から出射した光束23は、コリメートレンズ24によ
り略平行光25となる。そして、波長選択性フィルター
36を透過し、折り曲げミラー35により光路の向きを
変えられ、上記発明の対物レンズ26によりディスク2
9の情報記録面30上に集光される。情報記録面30に
形成された凹凸により集光スポットは回折を受ける。情
報記録面30で反射され、回折されたレーザ光は、もと
の光路をたどって半導体レーザモジュール21に戻る。
一方、半導体レーザモジュール32から出射した光束3
3は、コリメートレンズ24により発散光34となる。
そして、波長選択性フィルター36で、本波長に対して
は開口を制限される。波長選択性フィルター36で制限
された発散光34は、折り曲げミラー35により光路の
向きを変えられ、対物レンズ26によりディスク37の
情報記録面38上に集光される。情報記録面38に形成
された凹凸により集光スポットは回折を受ける。情報記
録面38で反射され、回折されたレーザ光は、もとの光
路をたどって半導体モジュール32に戻る。つまり、D
VDの記録再生の光学系においては、無限系の構成と
し、CDの記録再生の光学系においては、有限系の構成
としている。
【0031】本実施の形態の光ヘッド装置は、例えば、
開口数が0.6であり、ディスク厚が0.6mmである
光ディスクと、開口数が0.45であり、ディスク厚
が、1.2mmである光ディスクを、1つの対物レンズ
で良好に記録再生でき、同時に、開口数0.45の光束
は発散光となって対物レンズに入射するため、トラッキ
ングなどのためのレンズシフトにより収差性能の劣化が
起こるが、対物レンズ26として上記各実施例の対物レ
ンズを用いることで、トラッキングなどのためのレンズ
シフトによる収差性能の劣化を極めて低く抑えることが
可能となる。従って、波長選択制フィルターはアクチュ
エータに付属させる必要がなくなり、アクチュエータの
高速化や光ヘッドの薄型化に寄与する。
【0032】(実施の形態3)次に、本発明の従来の対
物レンズを用いた光ヘッド装置の構成図の一実施例を図
5に示す。
【0033】図5において、半導体レーザモジュール6
1から出射した光束63は、コリメートレンズ64によ
り略平行光65となる。そして、波長選択性フィルター
75を透過し、折り曲げミラー76により光路の向きを
変えられ、対物レンズ66によりディスク69の情報記
録面70上に集光される。情報記録面70に形成された
凹凸により集光スポットは回折を受ける。情報記録面7
0で反射され、回折されたレーザ光は、もとの光路をた
どって半導体モジュール61に戻る。一方、半導体レー
ザモジュール72から出射した光束73は、コリメート
レンズ64により発散光74となる。そして、波長選択
性フィルター75で、本波長に対しては開口を制限され
る。波長選択性フィルター75で制限された発散光74
は、折り曲げミラー76により光路の向きを変えられ、
対物レンズ66によりディスク77の情報記録面78上
に集光される。情報記録面78に形成された凹凸により
集光スポットは回折を受ける。情報記録面78で反射さ
れ、回折されたレーザ光は、もとの光路をたどって半導
体レーザモジュール72に戻る。つまり、DVDの記録
再生の光学系においては、無限系の構成とし、CDの記
録再生の光学系においては、有限系の構成としている。
ここで、半導体レーザモジュール72の位置は、以下の
式を満たす距離に置かれる。
【0034】 XA < L < XI (XA<XIの場合) XI < L < XA (XI<XAの場合) ここで、 L:前記集光手段に入射する際発散光束となる光を出射
する前記光源(本例では半導体レーザモジュール72)
の前記単レンズ(本例では対物レンズ66)の主点位置
からの距離 XA:前記発散光束が前記単レンズの有効径全域を通過
した場合の波面収差が最低になる物点距離 XI:単レンズの内周部のみを通過した前記発散光束の
波面収差が最低になる物点距離 本実施例では、レンズシフトによる収差の劣化が小さく
例えば偏心しているようなディスクに対しても良好な再
生信号が得られる。
【0035】なお、上記各実施の形態では、光源と受光
光学系を半導体モジュールとしたが、必ずしもこの構成
である必要はなく、発光手段と受光手段、あるいは受光
光学系は分離されていてもよい。
【0036】また、波長選択性フィルターの位置は必ず
しも上記各実施の形態で示されるような位置にある必要
はない。さらに、波長選択性フィルターである必要はな
く、上記2つの光源からの光を選択的に透過させる手段
であればよい。また、波長選択性フィルターの代わり
に、光源の直後あるいは受光素子の直前に開口制限を用
いてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平行光束に対してある厚みのディスク基板を透過した後
良好に収差補正されたレンズにおいて、発散光束に対し
てはその場合と異なる厚みのカバーガラスを透過した
後、良好に収差補正され、レンズのトラッキングなどの
ためのレンズシフトが発生しても良好に収差補正される
対物レンズ及び光ヘッド装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスク用対物レンズの一例の構
成を示した概略図である。
【図2】 実施例1にかかる対物レンズの物点距離と波
面収差の関係を示した図である。
【図3】 実施例2にかかる対物レンズの物点距離と波
面収差の関係を示した図である。
【図4】 本発明の光ヘッド装置の一例の構成を示した
概略図である。
【図5】 本発明の光ヘッド装置の別の一例の構成を示
した概略図である。
【図6】 従来の光ヘッド装置の一例の構成を示した概
略図である。
【図7】 ディスク厚みの異なる2種類のディスクを再
生するための従来の光ヘッド装置の一例の構成を示した
概略図である。
【符号の説明】
1 平行光束 2 対物レンズ 3 対物レンズ第1面 4 対物レンズ第2面 5 ディスク1 6 ディスク1の情報記録面 7 ディスク2の情報記録面 8 発散光束 9 ディスク2 21 半導体レーザモジュール 22 ビームスプリッター 23 光束 24 コリメートレンズ 25 略平行光 26 対物レンズ 29 ディスク1 30 ディスク1の情報記録面 32 半導体レーザモジュール 33 光束 34 発散光 35 折り曲げミラー 36 波長選択性フィルター 37 ディスク2 38 ディスク2の情報記録面 61 半導体レーザモジュール 63 光束 64 コリメートレンズ 65 略平行光 66 対物レンズ 69 ディスク1 70 ディスク1の情報記録面 72 半導体レーザモジュール 73 光束 74 発散光 75 波長選択性フィルター 76 折り曲げミラー 77 ディスク2 78 ディスク2の情報記録面 81 半導体レーザ 82 ビームスプリッタ 83 コリメートレンズ 84 折り曲げミラー 85 対物レンズ 86 ディスク 87 ディスク86の情報記録面 88 アクチュエータ 89 シリンドリカルレンズ 90 受光素子(フォトディテクター) 101 半導体レーザモジュール 103 光束 104 コリメートレンズ 105 略平行光 106 対物レンズ 109、110 ディスク 111 情報記録面 112 半導体レーザモジュール 113 光束 114 発散光 115 折り曲げミラー 116 波長選択性フィルター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単レンズであって、前記単レンズの有効
    径全域に略平行光束が入射すると、ある厚みの光ディス
    ク基板を通過して、前記光ディスクの情報記録面に回折
    限界内のスポットを形成し、前記単レンズの内周部のみ
    に発散光束が入射すると、前記光ディスク基板の厚みと
    は異なる厚みの光ディスク基板を通過して、情報記録面
    に集光するとき、前記発散光束が前記単レンズの有効径
    全域を通過した場合の波面収差が最低になる物点距離X
    Aと、前記単レンズの内周部のみを通過した前記発散光
    束の波面収差が最低になる物点距離XIが以下の式を満
    たすことを特徴とする対物レンズ。 |XA − XI| < XA/15
  2. 【請求項2】 内周部半径RIと外周部半径RAが以下
    の式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の対物レ
    ンズ。 0.6 < RI/RA < 0.80
  3. 【請求項3】 前記発散光束が前記単レンズの有効径全
    域を通過した場合の波面収差が最低になる物点距離XA
    と、前記単レンズの内周部のみを通過した前記発散光束
    の波面収差が最低になる物点距離XIが以下の式を満た
    すことを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レン
    ズ。 |XA − XI| < XA/40
  4. 【請求項4】 内周部のレンズ開口数は略0.45であ
    り、外周部のレンズ開口数は略0.6であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の対物レンズ。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つの光源と、前記少なくと
    も2つの光源から出射された光束を情報媒体面上に集光
    する集光手段と、前記情報媒体で変調された光束を分離
    するための光束分離手段と、前記情報媒体で変調された
    光束を受光する受光手段とを具備し、前記光源のうちの
    1つから出射された光束は、前記集光手段に入射する際
    略平行光束とされ、その他の光源のうちの1つから出射
    された光束は、前記集光手段に入射する際発散光束とさ
    れ、前記集光手段が請求項1〜4のいずれかに記載の対
    物レンズからなることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つの光源と、前記少なくと
    も2つの光源から出射された光束を情報媒体面上に集光
    する集光手段と、前記情報媒体で変調された光束を分離
    するための光束分離手段と、前記情報媒体で変調された
    光束を受光する受光手段とを具備し、前記光源のうちの
    1つから出射された光束は、前記集光手段に入射する際
    略平行光束とされ、その他の光源のうちの1つから出射
    された光束は、前記集光手段に入射する際発散光束とさ
    れ、前記集光手段は単レンズからなり、以下の式を満た
    すことを特徴とする光ヘッド装置。 XA < L < XI (XA<XIの場合) XI < L < XA (XI<XAの場合) L:前記集光手段に入射する際発散光束となっている光
    を出射する前記光源の前記単レンズの主点位置からの距
    離 XA:前記発散光束が前記単レンズの有効径全域を通過
    した場合の波面収差が最低になる物点距離 XI:単レンズの内周部のみを通過した前記発散光束の
    波面収差が最低になる物点距離
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6791932B1 (en) 1999-04-23 2004-09-14 Pentax Corporation Optical system of optical pick-up

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