JPH09219034A - 光ディスク装置およびそれに用いる光ヘッド - Google Patents

光ディスク装置およびそれに用いる光ヘッド

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JPH09219034A
JPH09219034A JP8240122A JP24012296A JPH09219034A JP H09219034 A JPH09219034 A JP H09219034A JP 8240122 A JP8240122 A JP 8240122A JP 24012296 A JP24012296 A JP 24012296A JP H09219034 A JPH09219034 A JP H09219034A
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JP
Japan
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optical
objective lens
light source
focal length
lens
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Application number
JP8240122A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Sugi
靖幸 杉
Toshio Sugiyama
俊夫 杉山
Ritsuo Imada
律夫 今田
Hidenori Shinohara
秀則 篠原
Yukio Fukui
幸夫 福井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚みの異なるディスク基板を記録または再生す
る装置において、対物レンズ1ケのみにて実現する。 【解決手段】対物レンズは1ケのみで、負の焦点距離を
有する光学素子をディスク基板の厚みに応じて出し入れ
することにより良好な収差を保つようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録または
再生用ディスクとCD(Compact Disc)な
ど、光ヘッドと対向する側の表面から情報の記録面まで
の厚さ(以下、単に厚さと記す)の違うディスク基板を
単一の装置で再生および/または記録が可能な光ディス
ク装置、およびそれに用いる光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】厚さの異なるディスク基板を単一の装置
で再生または記録再生が可能な光ディスク装置の例は、
特開平4−95224号公報に開示されている。厚みの
異なるディスク基板それぞれについて対物レンズを変え
ることにより収差なくレーザ光を光ディスク記録層に集
束させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例では対物レ
ンズを2ケ以上備える必要があるため、フォーカシング
やトラッキングのサーボで動く必要があるアクチュエー
ターの可動部が大きく複雑になってしまうという問題が
ある。本発明はこの問題を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、光源と対物レンズとの間の光路内に負また
は正の所定の焦点距離を有する光学素子を出し入れ可能
な構成とし、ある厚さのディスク基板を再生または記録
するときには光源と対物レンズとの間の光路内に前記光
学素子を挿入し、前記厚さとは異なる厚さのディスク基
板を再生または記録するときには前記光学素子を光源と
対物レンズとの間の光路内から除去するようにして、1
ケの対物レンズにて厚みの異なるディスク基板に対応す
るものである。
【0005】さらに前記目的を達成するために本発明
は、光源と対物レンズとの間の光路内に下式を満足する
負または正の所定の焦点距離を有する光学素子を出し入
れ可能な構成とし、ある厚さのディスク基板を再生また
は記録するときには光源と対物レンズとの間の光路内に
前記光学素子を挿入し、前記厚さとは異なる厚さのディ
スク基板を再生または記録するときには前記光学素子を
光源と対物レンズとの間の光路内から除去するようにし
て、1ケの対物レンズにて厚みの異なるディスク基板に
対応するものである。
【0006】3<|f2*(t1−t2)/f1|<25 ただし、 f2:前記光学素子の焦点距離 (t1−t2):異なる厚さのディスク基板の厚みの差 f1:対物レンズの焦点距離 である。
【0007】またさらに前記目的を達成するために本発
明は、光源と対物レンズとの間の光路内に負の焦点距離
を有する光学素子を下式を満足する位置において出し入
れ可能な構成とし、ある厚さのディスク基板を再生また
は記録するときには光源と対物レンズとの間の光路内に
前記光学素子を挿入し、前記厚さとは異なる厚さのディ
スク基板を再生または記録するときには前記光学素子を
光源と対物レンズとの間の光路内から除去するようにし
て、1ケの対物レンズにて厚みの異なるディスク基板に
対応するものである。
【0008】0.2mm≦x≦20mm ただしxは負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠
い方の面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い
面の光軸上の面頂点までの距離である。
【0009】または前記目的を達成するために本発明
は、光源とコリメートレンズとの光路方向の互いの距離
を変化可能に保持し、ディスク基板の厚みに応じて光源
とコリメートレンズとの光路方向の互いの距離を変化さ
せるようにして、1ケの対物レンズにて厚みの異なるデ
ィスク基板に対応するものである。
【0010】または前記目的を達成するために本発明
は、前記光源と対物レンズとの間の光路内に光の通過可
能領域を制限する第1および第2の制限開口が配置され
るとともに、前記第2の制限開口は前記第1の制限開口
よりも小さい開口部を有し、かつWを前記対物レンズの
前記光源に近い方の面の光軸上の面頂点から前記第2の
制限開口までの距離とするとき、 0≦W≦20mm を満足するように前記第2の制限開口を配置し、ディス
ク基板の厚みに応じて前記第1の制限開口または第2の
制限開口を選択的に作用させるようにして1ケの対物レ
ンズにて厚みの異なるディスク基板に対応するものであ
る。
【0011】本発明では前記した構成により、ある厚み
のディスク基板に対しては対物レンズと負または正の所
定の焦点距離を有する光学素子とで許容範囲内の収差に
てディスク基板上にレーザ光を集束させ、別な厚みのデ
ィスク基板のときには対物レンズのみで許容範囲内の収
差でディスク基板上にレーザ光を集束させることができ
る。
【0012】さらに前記した 3<|f2*(t1−t2)/f1|<25 を満足する構成により、許容範囲内の収差でディスク基
板上にレーザ光を集束させることができ、かつ対物レン
ズ偏心時の収差特性を良くすることができる。
【0013】またさらに前記した 0.2mm≦x≦20mm を満足する構成により、許容範囲内の収差でディスク基
板上にレーザ光を集束させることができ、かつ光の利用
効率も良くすることができる。
【0014】または前記した構成で、ディスク基板の厚
みに応じて光源とコリメートレンズとの光路方向の互い
の距離を変化させることにより、対物レンズへ入射する
レーザ光の発散角または収束角を変化させ、許容範囲内
の収差でディスク基板上にレーザ光を集束させることが
できる。
【0015】または前記した構成でディスク基板の厚み
に応じて開口部の大きさの異なる制限開口を選択的に作
用させることにより許容範囲内の収差でディスク基板上
にレーザ光を集束させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本実施の形態では、ディスク基板
の厚さは2種類として以下説明する。
【0017】図1は本発明の第1,2,3,4,5,6
実施の形態における光ディスク装置およびこれに用いる
光ヘッドの構成を示した図である。6aが厚み0.6m
mのディスク基板を2枚張り合わせたものであり(高密
度記録または再生用)、6bが厚み1.2mmのディス
ク基板(CD)である。
【0018】図1(a)においてレーザー1から出た光
がコリメートレンズ2により平行光となり絞り7により
像側NA=0.6になるように光束径が決められ、対物
レンズ5により集光されてディスク基板6aの記録面8
aに集束する。対物レンズ5はディスク厚0.6mm、
像側NA=0.6のときに良好な収差になるように設計
されている。
【0019】図1(b)ではレーザー1から出た光がコ
リメートレンズ2により平行光となり凹レンズ3を通っ
て発散光となり、絞り4により像側NA=0.4になる
ように光束径が決められ、対物レンズ5により集光され
てディスク基板6bの記録面8bに集束する。凹レンズ
3は前記対物レンズ5を使用してディスク厚1.2m
m、像側NA=0.4のときに良好な収差になるように
設計されている。
【0020】前記の良好な収差を保つ、すなわち収差補
正について以下詳細を説明する。図2は図1(a)の対
物レンズ付近の光線図と像面の光軸上(像高0mm)の
横収差図である。横収差図は縦軸に横収差量DY(m
m)、横軸が光線の通る瞳高さを示す。図2では像側N
A0.6,ディスク厚0.6mmのときにディスク記録
面8a(=像面)上に光線が良好に集束され、また横収
差量も0.001mm未満で良好に収差補正がなされて
いる様子を示している。
【0021】図3は図2の状態からNAは0.6のまま
でディスク基板厚が1.2mmになったときの光線図と
像面の光軸上(像高0mm)の横収差図である。ディス
ク記録面8bにおいて光線が1点に集光出来ず、横収差
も0.02mm以上あって収差補正ができていない様子
を示している。すなわち対物レンズ5はNA0.6のと
きにはディスク厚が0.6mmから1.2mmに変わっ
た場合には良好な収差を保つことが出来ない。なおこの
図3の状態は球面収差が補正過剰(オーバー)の方向に
悪くなっていることを示している。
【0022】図4は図3の状態からディスク基板厚は
1.2mmのままでNAが0.4になったときの光線図
と像面の光軸上(像高0mm)の横収差図である。NA
が0.6から0.4になったので図3よりも横収差量は
減少しているが依然として約0.01mmはあり収差は
悪い状態である。なおこの図4の状態でも球面収差は補
正過剰(オーバー)の方向に悪くなっている。
【0023】このオーバーの方向に悪い球面収差を良く
するには更に補正しなければならない球面収差を予め付
加しておくことが考えられる。そのための方法として
は、 (A)対物レンズに入射する光線を発散光線の状態で入
射させるために対物レンズよりも光源側に負の焦点距離
を有する光学素子(凹レンズなど)を挿入する。
【0024】(B)対物レンズに入射する光線を発散光
線の状態で入射させるように光源またはコリメートレン
ズを光軸方向に移動させる。
【0025】(C)収差補正用の非球面レンズを挿入す
る。
【0026】などがある。
【0027】以下、上記(A)につき詳述する。凹レン
ズを挿入する場合、図4の状態で補正過剰となっている
球面収差をキャンセルするような発散光線とする必要が
ある。そのためには下記(式1)を満足する必要があ
る。
【0028】(式1) 3<|f2*(t1−t2)/f1|<25 ただし、 f2:凹レンズの焦点距離 (t1−t2):異なる厚さのディスク基板の厚みの差 f1:対物レンズの焦点距離。
【0029】上記(式1)の下限よりも小さいときは、
凹レンズの焦点距離f2とディスク基板の厚みの差(t1
−t2)とを乗じたものが対物レンズの焦点距離f1に比
べて小さくなりすぎる。収差補正したいディスク基板の
厚みの差と対物レンズの焦点距離は予め決まっているの
で、結局凹レンズの焦点距離f2が小さくなりすぎる、
すなわち凹レンズのパワー(焦点距離の逆数)が大きく
なりすぎてしまう。凹レンズのパワーが大きすぎると対
物レンズ5に入射する光線が発散しすぎの光線状態にな
ってしまい、収差補正が困難になる。上記(式1)の上
限よりも大きいときは、結局凹レンズの焦点距離f2が
大きくなりすぎ、凹レンズのパワーが小さくなりすぎ
て、後述する対物レンズ偏心時の収差特性が悪くなる。
【0030】以上に基づいた第1実施の形態の凹レンズ
の光学設計データを以下に示す。
【0031】波長650nm r1=無限、d1=1、n1=1.52246 r2=15.5、d2=0.65 r3=無限(絞り)、d3=19.35、b3=1.5
9 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3 r1,r2,d1〜d4,b3,b4については図6に示す
通りでr1は各面の曲率半径(曲率半径の中心が、面と
光軸とが交わる点よりも右側にある場合が正)、d1は
次の面との光軸上での距離、b3,b4は絞り直径、n1
は凹レンズの屈折率を表す。対物レンズ5は両面非球面
で焦点距離f1=3.136mmである。
【0032】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−29.667mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−29.667*(0.6−1.2)/3.136| =5.6761 となる。
【0033】図1(a)の状態では像側NA=0.6,
ディスク厚=0.6mm、でこの状態での波面収差は
0.003λrmsで対物レンズ5によって良好に収差
補正がなされている。図1(b)の状態では像側NA=
0.4,ディスク厚=1.2mmで、このときの波面収
差は0.006λrmsでやはり良好に収差補正がなさ
れている。本第1実施の形態の図1(b)の状態の光線
図と横収差図を図5に示す。
【0034】また図1において光ディスクのトラッキン
グサーボ動作のために対物レンズ5と絞り7は一体に約
0.2〜0.3mm、最大では0.4mm図の矢印の方
向に移動する。(この移動量を以下偏心とする)図1
(a)では対物レンズへの入射光線が収差のない状態で
平行光なので対物レンズが偏心しても収差劣化がない
が、図1(b)では対物レンズへの入射光線が収差のな
い平行光ではないので対物レンズ偏心により収差が劣化
する。
【0035】よって本発明では、図1(b)の状態で対
物レンズが偏心した場合の収差劣化をできるだけ少なく
することがポイントであり、そのために都合が良いのが
(式1)の値を上限の25以下にすることである。すな
わち(式1)の値が25を越えてしまうと、負の焦点距
離を有する光学素子(凹レンズなど)の焦点距離が大き
すぎて、パワーが弱くなりすぎて、大部分を非球面の作
用により収差補正する必要が生じる。非球面の作用が大
きいと対物レンズ偏心時の収差特性が悪くなる。たとえ
ば図1(b)の状態で凹レンズ3のかわりに焦点距離が
無限大の非球面補正板を入れることが考えられるが、そ
うすると上記偏心量が0のときは良く収差補正できる
が、偏心がある場合だと収差劣化がはげしい。
【0036】焦点距離無限大の非球面補正板でのある例
と前記第1実施の形態との図1(b)の状態での対物レ
ンズ5と絞り7が偏心したときの波面収差の値を以下に
記す。
【0037】 非球面補正板: (式1)の値=無限大 偏心量0mmのとき 波面収差=0.001λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.054λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.113λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.179λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.257λrms 第1実施の形態: (式1)の値=5.6761 偏心量0mmのとき 波面収差=0.006λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.012λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.027λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.048λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.062λrms (式1)の値が無限大(f2=無限大のため)となって
いる非球面補正板に比べて、第1実施の形態の方が対物
レンズに偏心有りの場合に波面収差特性が良いことがわ
かる。また波面収差の許容値をMarechal限界値
の0.07λrmsとすると、上記非球面補正板では許
容偏心量は0.1mm位しかないが、第1実施の形態で
は0.4mmはあり、第1実施の形態の方がすぐれてい
る。
【0038】次に第2実施の形態につき説明する。基本
構成としては第1実施の形態と同じで図1に示すもので
あり、凹レンズ3と絞り4が異なるだけである。凹レン
ズ3については第1実施の形態ではr1=無限大の平凹
レンズであったが、前述した対物レンズ5と絞り7との
偏心についてまで考えると、r1、r2共同一符号とな
る凹メニスカスレンズの方が更に良好に収差補正でき
る。その数値例を以下に記す。
【0039】波長=650nm r1=50、d1=1、n1=1.52246 r2=14、d2=8.5 r3=無限(絞り)、d3=6.5、b3=2.282
2 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3 各符号の意味は第1実施の形態と同じである。対物レン
ズ5は両面非球面で、焦点距離f1=3.136mmで
ある。
【0040】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−37.575mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−37.575*(0.6−1.2)/3.136| =7.1891 となる。
【0041】また、図1(b)の状態での対物レンズ5
と絞り7が偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0042】 第2実施の形態: 波長=650nm、(式1)の値=7.1891 偏心量0mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.006λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.011λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.017λrms 本第2実施の形態では第1実施の形態よりも更に良好な
波面収差とすることができた。
【0043】次に第3実施の形態につき説明する。本第
3実施の形態でも第2実施の形態と同様に基本構成とし
ては第1実施の形態と同じで図1に示すものであり、凹
レンズ3と絞り4が異なるだけである。また第2実施の
形態と同様に凹レンズ3について凹メニスカスレンズに
て構成した。その数値例を以下に記す。
【0044】波長=650nm r1=−14、d1=1、n1=1.52246 r2=−50、d2=8.5 r3=無限(絞り)、d3=6.5、b3=2.289
8 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3 各符号の意味は第1実施の形態と同じである。対物レン
ズ5は両面非球面で、焦点距離f1=3.136mmで
ある。
【0045】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−37.575mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−37.575*(0.6−1.2)/3.136| =7.1891 となる。
【0046】図1(b)の状態での対物レンズ5と絞り
7が偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0047】 第3実施の形態: 波長=650nm、(式1)の値=7.1891 偏心量0mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.006λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.010λrms 本第3実施の形態では第2実施の形態同様に、第1実施
の形態よりも更に良好な波面収差とすることができてい
る。
【0048】次に第4実施の形態につき説明する。基本
構成としては第1実施の形態と同じで図1に示すもので
あり、凹レンズ3と絞り4が異なるだけである。本第4
実施の形態でも第2,3実施の形態と同様に凹レンズ3
について凹メニスカスレンズにて構成した。その数値例
を以下に記す。
【0049】波長=650nm r1=40、d1=1、n1=1.52246 r2=15、d2=0.5 r3=無限(絞り)、d3=3、b3=2.4506 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3 各符号の意味は第1実施の形態と同じである。対物レン
ズ5は両面非球面で、焦点距離f1=3.136mmで
ある。
【0050】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−46.576mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−46.576*(0.6−1.2)/3.136| =8.9112 となる。
【0051】なお、本第4実施の形態は、凹レンズ3を
前の第1,2,3実施の形態よりも更に対物レンズ5に
接近させたものである。これにより、像側NAが同一の
場合に、コリメートレンズ2から出る光の利用効率を前
の第1,2実施の形態よりも高くする効果を狙ったもの
である。
【0052】図1(b)の状態での対物レンズ5と絞り
7が偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0053】 第4実施の形態: 波長=650nm、(式1)の値=8.9112 偏心量0mmのとき 波面収差=0.003λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.006λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.013λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.023λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.036λrms 本第4実施の形態では第2,3実施の形態ほどではない
が、第1実施の形態よりも更に良好な波面収差とするこ
とができている。
【0054】次に第5実施の形態につき述べる。前述し
た光の利用効率については、対物レンズ5の像側NAが
決まっている場合、図1(b)において凹レンズ3の発
散作用が出来るだけ弱い、すなわち凹レンズ3のパワー
が小さい、すなわち凹レンズ3の焦点距離が出来るだけ
長い方が、コリメートレンズ2から出る光束径がより大
きく光が取り込めるので、光の利用効率が向上する。そ
のことに着目して凹レンズ3のパワーをいかに小さく出
来るかについては、前述した非球面の効果によりある程
度収差補正を行い、残りの収差補正については凹レンズ
3に少しだけパワーを持たせておこなうことが考えられ
る。上記による第5実施の形態の数値例を以下に記す。
【0055】波長=650nm r1=80、d1=1、n1=1.52246 *r2=30、d2=8.5 r3=無限(絞り)、d3=6.5、b3=2.366
8 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3。
【0056】なお上記で*を記したr2は非球面であ
り、光軸からの高さHにおけるレンズ面上の点とレンズ
面頂点(光軸上)との光軸方向の距離をZとしたとき
に、ZとHとは次の数1で表わされる。
【0057】
【数2】
【0058】上式における各係数を下記に示す。
【0059】C=0.033333(=1/r2) K=−140.8849 A4=0.0001016542 A6=0.0001424704 A8=−0.0004761886 A10=0.0002258372 他の各符号の意味は第1実施の形態と同じである。対物
レンズ5は両面非球面で、焦点距離f1=3.136m
mである。
【0060】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−92.508mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−92.508*(0.6−1.2)/3.136| =17.699 となる。
【0061】図1(b)の状態での対物レンズ5と絞り
7が偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0062】 第5実施の形態: 波長=650nm、(式1)の値=17.699 偏心量0mmのとき 波面収差=0.003λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.034λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.070λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.112λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.161λrms。
【0063】本第5実施の形態では、非球面を使用して
いるので、非球面を使用していない前記第1,2,3,
4実施の形態よりも対物レンズ5と絞り7が偏心したと
きの波面収差はよくないが、前述の焦点距離無限大の非
球面補正板よりは良好な波面収差の値であり、 Mar
echal限界値の0.07λrms を波面収差の許
容値とすれば、偏心量0.2mm までは許容の値であ
る。
【0064】次に第6実施の形態につき述べる。前述し
た第5実施の形態と同じ効果を狙ったもので数値例を以
下に示す。
【0065】 *r1=80、d1=1、n1=1.52246 *r2=30、d2=8.5 r3=無限(絞り)、d3=6.5、b3=2.402
6 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=3.76
3 なお、上記で*を記したr1,r2は非球面であり、光軸
からの高さHにおけるレンズ面上の点とレンズ面頂点
(光軸上)との光軸方向の距離をZとしたときに、Zと
Hとは前記の数1で表わされる。数1における各係数を
以下に示す。
【0066】r1面: C=0.0125(=1/r1) K=−14667.89 A4=−0.002849608 A6=−0.001251363 A8=−0.000353984 A10=−0.0002405828 r2面: C=0.033333(=1/r2) K=−981.1234 A4=−0.002278924 A6=−0.001105453 A8=−0.0005556336 A10=−0.0001180289 他の各符号の意味は第1実施の形態と同じである。対物
レンズ5は両面非球面で、焦点距離f1=3.136m
mである。
【0067】凹レンズの焦点距離は上記数値よりf2=
−92.508mm、高密度用ディスク厚t1=0.6
mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式1)=|−92.508*(0.6−1.2)/3.136| =17.699 となる。
【0068】図1(b)の状態での対物レンズ5と絞り
7が偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0069】 第6実施の形態: 波長=650nm、(式1)の値=17.699 偏心量0mmのとき 波面収差=0.003λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.033λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.068λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.109λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.158λrms 本第6実施の形態では前記第5実施の形態よりもわずか
に良い波面収差の値となっている。
【0070】以上の第1〜第6実施の形態、及び前記の
非球面補正板、及び図1(b)において凹レンズ3なし
で絞り4のみを出し入れしたときの波面収差特性を図7
に示す。
【0071】第1〜第6実施の形態では図1(b)で収
差補正するものとして凹レンズ3としたが負の焦点距離
を有する光学素子であれば良いわけで、他に分布屈折率
型レンズやフレネルレンズなどを使用しても良い。
【0072】また第1〜第6実施の形態ではコリメート
レンズありの無限光学系にて記載したが、CDなどによ
くみられる、コリメートレンズなしの有限光学系でも同
様にして収差補正は可能である。
【0073】また第1〜第6実施の形態では図1に示す
ように、凹レンズ3が光路内にあるときに作用する絞り
4がある場合について示したが、図1(b)に示す状態
のときに像側NAを小さくする必要がないような場合に
は絞り4を削除することができて、図8に示す構成にす
ればよい。図8では、凹レンズ3が光路内にあるときに
も絞り7によって像側NAが定まっている。
【0074】次に前述した、オーバーの方向に悪い球面
収差を良くするために更に補正しなければならない球面
収差を予め付加しておく方法としての、(B)対物レン
ズに入射する光線を発散光線の状態で入射させるように
光源またはコリメートレンズを光軸方向に移動させる。
【0075】という方法も収差補正方法としては有効
で、図9、図10に示すような構成とすればよい。図9
(b)は、図9(a)の状態からコリメートレンズ2が
左側へ距離Sだけ移動していて、コリメートレンズ2か
ら出た光は発散光で絞り7を通って対物レンズ5に入射
し、良好な収差にてディスク記録面8bに集光する。図
10は前述した図9に絞り4を追加した構成となってお
り、絞り4は図10(a)では光路外へ除去され、図1
0(b)のときに光路内に挿入されて像側NAを定める
ための絞りとして機能する。他の動作については図9の
ときと同様である。
【0076】前述した光の利用効率に難点がある場合が
あるが、前記実施の形態と比較すると、負の焦点距離を
有する光学素子が不要になるというメリットがある。本
方法による数値例を第7実施の形態として記すと、 コリメートレンズ2の焦点距離=25mm コリメートレンズ光軸方向移動量S=9.59mm とすれば図10(b)の状態で波面収差0.009λr
msとすることができる。
【0077】前述した光の利用効率について以下詳細を
記述する。
【0078】図11は本発明の第1〜第6実施の形態に
おいて厚みの大きいCDのディスクを再生または記録再
生するときの構成及び光線高さ、平行光束径を示した図
で、図11(a)が凹レンズ3aと対物レンズ5との距
離が大きい場合、図11(b)が凹レンズ3bと対物レ
ンズ5との距離が小さい場合を示す。
【0079】図11(b)と図11(a)に示す様に対
物レンズ5の像側NA(=SINθ2)をある値とした
場合、ディスク6bの厚みに対して収差補正をすること
を前提とすると対物レンズ5への入射光線高さhと入射
光線角度θ1はある所定の値にする必要がある。入射光
線高さhと入射光線角度θ1が図11(a)と図11
(b)とで同じなので、凹レンズ3bと対物レンズ5と
の距離が小さいとき(図11(b))のコリメートレン
ズ2と凹レンズ3bとの間の平行光束径φbの方が、凹
レンズ3aと対物レンズ5との距離が大きいとき(図1
1(a))のコリメートレンズ2と凹レンズ3aとの間
の平行光束径φaよりも大きい。従ってレーザー1から
の光のパワー、効率を考慮すると平行光束径φa、φb
はある大きさを確保する必要があり、対物レンズ5と凹
レンズ3a、凹レンズ3bとの距離はある値以下とする
ことが望ましい。対物レンズ5と凹レンズ3aとの距離
が大きいときは凹レンズ3aへの入射平行光線高さが低
くなるため凹レンズ3aのパワー(=焦点距離の逆数)
の絶対値を大きくする必要があり、対物レンズ5と凹レ
ンズ3bとの距離が小さいときは凹レンズ3bへの入射
平行光線高さが高くなるため凹レンズ3bのパワーの絶
対値はさほど大きい必要はない。
【0080】以上のことから光の利用効率の点から凹レ
ンズの焦点距離f2については下記の(式3)を満足す
ることが望ましい。
【0081】 (式3): 6<|f2*(t1−t2)/f1|<25 ただし、 f2:凹レンズの焦点距離 (t1−t2):異なる厚さのディスク基板の厚みの差 f1:対物レンズの焦点距離。
【0082】前記した本発明の第1〜第6実施の形態で
は、第2、3、4、5、6実施の形態が上記(式3)を
満足している。なお光の利用効率について余裕のある場
合には上記(式3)の下限の範囲から逸脱してもよい。
【0083】本発明の第1〜第6実施の形態における光
の利用効率について、平行光束径(図11のφa、φb
に相当)、凹レンズから対物レンズまでの距離、(式
1)の値についてまとめてみると、以下のようになる。
【0084】 平行光束直径 凹レンズ〜対物レンズ距離 (式1)の値 凹レンズなし 2.51 − − 第1実施の形態 1.56 20.65
5.6761 第2実施の形態 1.87 15.65 7.1891 第3実施の形態 1.83 15.65 7.1891 第4実施の形態 2.44 4.15 8.9112 第5実施の形態 2.20 15.65 17.699 第6実施の形態 2.21 15.65 17.699 ここで、凹レンズ〜対物レンズ距離とは凹レンズの光源
から遠い方の面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源
に近い面の光軸上の面頂点までの距離であり、いづれの
場合も対物レンズの焦点距離は3.136mmで像側N
Aは0.4である。
【0085】光の利用効率は平行光束直径の2乗にレー
ザーの放射角度に対する光強度を乗じたものに比例す
る。今、平行光束直径の2乗として凹レンズなしのとき
の40%以上の値が必要であるものとすれば平行光束直
径としては1.59mm必要であり、凹レンズを球面レ
ンズとする場合、前記した表の第1〜第4実施の形態か
ら凹レンズ〜対物レンズ距離は20mm以内とすること
必要であることがわかる。
【0086】また凹レンズを非球面レンズとすれば凹レ
ンズ〜対物レンズ距離は20mm以上あっても前記平行
光束直径の2乗は凹レンズなしのときの40%以上確保
することが可能であるが、前記第5、6実施の形態で述
べたように対物レンズ偏心時の収差特性は凹レンズが球
面レンズであるときには及ばない。
【0087】また凹レンズ〜対物レンズ距離の最小値と
しては凹レンズの出し入れの機構の精度なども考慮する
と構造上取りうる値は0.2mmであるから、凹レンズ
〜対物レンズ距離としては下記(式5)を満足すること
が望ましい。
【0088】(式5): 0.2mm≦x≦20mm ただし、xは凹レンズの光源から遠い方の面の光軸上の
面頂点から対物レンズの光源に近い面の光軸上の面頂点
までの距離。
【0089】またフォーカシング動作により対物レンズ
が光軸に平行な方向に動くことも考慮すると下記(式
6)を満足することがさらに望ましい。
【0090】(式6): 1.5mm≦x≦20mm ただしxは凹レンズの光源から遠い方の面の光軸上の面
頂点から対物レンズの光源に近い面の光軸上の面頂点ま
での距離。
【0091】平行光束直径の2乗として凹レンズなしの
ときの60%以上の値が必要な場合や装置の小型化が必
要な場合などを考慮すると下記(式7)を満足すること
が上記(式5)よりもさらに望ましい。
【0092】(式7): 0.2mm≦x≦14mm ただしxは凹レンズの光源から遠い方の面の光軸上の面
頂点から対物レンズの光源に近い面の光軸上の面頂点ま
での距離。
【0093】以上より、下記(式8)を満足することが
最も望ましい。
【0094】(式8): 1.5mm≦x≦14mm ただしxは凹レンズの光源から遠い方の面の光軸上の面
頂点から対物レンズの光源に近い面の光軸上の面頂点ま
での距離。
【0095】次に、収差補正の方法として前記した、 (A)対物レンズに入射する光線を発散光線の状態で入
射させるために対物レンズよりも光源側に負の焦点距離
を有する光学素子(凹レンズなど)を挿入する。
【0096】(B)対物レンズに入射する光線を発散光
線の状態で入射させるように光源またはコリメートレン
ズを光軸方向に移動させる。
【0097】から、本件の収差補正については対物レン
ズに光を発散光の状態で入射させれば良いこと、及び前
記した光の利用効率の点から、図12に示す構成が考え
られる。
【0098】図12は凸レンズ13により対物レンズ5
に発散光を入射させて収差補正を行うようにしたもの
で、コリメートレンズ2から出た平行光束が凸レンズ1
3により集光され第1集光点15を通りすぎた後は発散
光となって対物レンズ5に入射する。そして前述した凹
レンズのときと同様にしてディスク6bの記録面8bに
良好な収差の状態で集光する。
【0099】図12において凸レンズ13と第1集光点
15との距離をある値以上としないと図12に示すφc
の値が小さくなってしまい前述した光の利用効率が悪く
なることは明らかである。従って凸レンズ13のパワ
ー、焦点距離について下記(式4)を満足することが望
ましい。
【0100】 (式4): 6<|f3*(t1−t2)/f1|<25 ただし、 f3:凸レンズの焦点距離 (t1−t2):異なる厚さのディスク基板の厚みの差 f1:対物レンズの焦点距離。
【0101】上記(式4)の下限よりも小さいときは、
結局凸レンズの焦点距離f3が小さすぎてパワーが大き
くなりすぎてしまい、収差補正が困難になるかまたは光
の利用効率が悪くなる。
【0102】上記(式4)の上限よりも大きいときは凸
レンズの焦点距離f3が大きくなりすぎてパワーが小さ
くなりすぎてしまい、凸レンズと対物レンズとの距離が
離れすぎてしまって光ディスク装置が巨大化してしまう
か、凸レンズと対物レンズとの距離を余り離さずに凸レ
ンズに非球面などを用いて収差補正を行った場合には対
物レンズ偏心時の収差特性が悪くなる。
【0103】以上に基づいた図12に示す構成の第8実
施の形態の凸レンズの数値例を以下に示す。
【0104】波長=650nm r1=19.6、d1=1、n1=1.51405 r2=無限、d2=0.65 r3=無限(絞り)、d3=98.8、b3=1.66
18 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=4.04
4 各符号は、第1実施の形態のときと同様で、以下であ
る。
【0105】 r1:凸レンズ13のレーザーに近い面の曲率半径 r2:凸レンズ13の対物レンズに近い面の曲率半径 r3:絞り14の曲率半径 r4:絞り7の曲率半径 d1:凸レンズ13の中心厚 d2:凸レンズ13の対物レンズに近い面の光軸上の頂
点と絞り14との光軸上の距離 d3:絞り14と絞り7との光軸上の距離 d4:絞り7と対物レンズ5のレーザーに近い面の光軸
上の頂点との光軸上の距離 b3:絞り14の絞り直径 b4:絞り7の絞り直径 n1:凸レンズの屈折率 対物レンズ5は両面非球面で焦点距離f1=3.37m
mである。凸レンズの焦点距離は上記数値よりf3=3
8.128mm、高密度用ディスク厚t1=0.6m
m、CD用ディスク厚t2=1.2mmなので、 (式4)=|38.128*(0.6−1.2)/3.37| =6.7884 となる。
【0106】図12の状態での対物レンズ5と絞り7が
偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0107】 第8実施の形態: 波長=650nm、(式4)の値=6.7884 偏心量0mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.007λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.013λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.020λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.031λrms 次に図12に示す構成の第9実施の形態の数値例を以下
に示す。
【0108】波長=650nm r1=28.9、d1=1、n1=1.51405 r2=無限、d2=0.65 r3=無限(絞り)、d3=117、b3=2.474 r4=無限(絞り)、d4=0.65、b4=4.04
4 各符号の意味は第8実施の形態と同じである。
【0109】対物レンズ5は両面非球面で焦点距離f1
=3.37mmである。凸レンズの焦点距離は上記数値
よりf3=56.22mm、高密度用ディスク厚t1=
0.6mm、CD用ディスク厚t2=1.2mmなの
で、 (式4)=|56.22*(0.6−1.2)/3.37| =10.0095 となる。
【0110】図12の状態での対物レンズ5と絞り7が
偏心したときの波面収差の値を以下に記す。
【0111】 第9実施の形態: 波長=650nm、(式4)の値=10.0095 偏心量0mmのとき 波面収差=0.005λrms 偏心量0.1mmのとき 波面収差=0.007λrms 偏心量0.2mmのとき 波面収差=0.013λrms 偏心量0.3mmのとき 波面収差=0.020λrms 偏心量0.4mmのとき 波面収差=0.032λrms。
【0112】なお前記第8、第9実施の形態でも示すよ
うに凸レンズ〜対物レンズの距離は凹レンズのときに比
べて非常に大きくなるので実際の装置に適用する場合に
はミラーなどを適宜配置して装置の小型化を図るのも有
効である。
【0113】また第8〜第9実施の形態では図12に示
すように、凸レンズ13が光路内にあるときに作用する
絞り14がある場合について示したが、図12に示す状
態のときに像側NAを小さくする必要がないような場合
には絞り14を削除することができて、図13に示す構
成にすればよい。図13では、凸レンズ3が光路内にあ
るときにも絞り7によって像側NAが定まっている。
【0114】次に、図14を用いて本発明の光ディスク
装置のシステム全体について説明する。
【0115】図14は、本発明の光ディスク装置のシス
テム全体の構成を示す構成図である。凹レンズ3と絞り
4とは図14の矢印に示すように光学系の光路内から必
要に応じて出し入れされる。
【0116】凹レンズ3と絞り4とが光路内にあるとき
には、レーザー1から出た光がコリメートレンズ2によ
り平行光となりハーフミラー9により反射し凹レンズ3
を通って発散光となり絞り4によって像側NAが決まる
ように光束径が決められ、対物レンズ5により集光され
てディスク基板6bの記録面8bに集束する。そしてデ
ィスク記録面8bで反射した光が再び対物レンズ5を通
り凹レンズ3を通過して再度平行光となってハーフミラ
ー9を通り、検出光学系10を通ってフォトダイオード
11に集光される。
【0117】凹レンズ3と絞り4とが光路内にないとき
には、レーザー1から出た光がコリメートレンズ2によ
り平行光となりハーフミラー9により反射し絞り7によ
って像側NAが決まるように光束径が決められ、対物レ
ンズ5により集光されて図14に図示されているものと
は違う厚みのディスク基板の記録面に集束する。そして
ディスク記録面で反射した光が再び対物レンズ5を通り
再度平行光となってハーフミラー9を通り、検出光学系
10を通ってフォトダイオード11に集光される。
【0118】レーザー1はレーザー駆動回路によって発
光のオンオフ、発光出力の制御などが行われる。フォト
ダイオード11の出力は信号処理回路に供給され、フォ
ーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、主信号などの
信号が生成される。これらの信号はシステム制御回路に
供給され、アクチュエーターを駆動する必要があるとき
にはアクチュエーター駆動回路を経由してアクチュエー
ターが駆動され、対物レンズ5と絞り7とが一体となっ
て移動する。
【0119】図14において、ディスク判別手段は光デ
ィスク装置に装着されたディスクの厚さや種類を判別
し、その結果をシステム制御回路に対して出力する。デ
ィスク判別手段としては、ディスクの基板厚さを光学的
もしくは機械的な方法で検出する方法、ディスクまたは
ディスクのカートリッジにあらかじめ記録された識別マ
ークを検出する方法などが考えられる。もしくは、ディ
スクの厚さ、種類を仮定してディスクの信号を再生し、
正常な信号が得られなければ別の厚さ、種類のディスク
であると判断する方法でもよい。
【0120】システム制御回路は、ディスク判別手段か
ら受け取った判別結果に基づいて凹レンズ3と絞り4と
を挿入するかしないかを判断し、凹レンズ3と絞り4と
の挿入または非挿入について現在の状態と異なる状態に
しなければならないのかどうかを判断し、現在の状態と
異なる状態にしなければならないときにはモーターを駆
動するようにモーター駆動回路に伝達する。モーター駆
動回路が動作することによりモーターが回転して凹レン
ズ3と絞り4とが出し入れされる。
【0121】図14においては凹レンズ3を図示してい
るが凸レンズを用いた場合も同様であり、また前記した
(B)の方法でレーザーまたはコリメートレンズを光軸
方向に移動させる場合には、モーターによりレーザー1
またはコリメートレンズ2が光軸方向に移動するように
してやればよい。
【0122】また今まで述べてきた実施の形態ではディ
スク基板の厚みを2種類としたが、3種類以上の厚みの
異なるディスク基板を記録または再生する場合にも同様
に収差補正するように新たに負の焦点距離を有する光学
素子を準備するか、正の焦点距離を有する光学素子を準
備するか、コリメートレンズを移動させるようにすれば
良い。
【0123】以上のように本発明の本実施の形態によれ
ばディスク厚が変化しても1ケの対物レンズにて良好に
収差補正できるという効果がある。しかも対物レンズが
トラッキングサーボのために偏心した場合でも良好に収
差補正ができる。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、1ケの対物レンズにて
厚みの異なるディスク基板を記録または再生することが
できるのでアクチュエーター可動部が複雑にならず、簡
単に構成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第6実施の形態の構成を示す側
断面図である。
【図2】図1(a)における光線を示す側断面図と横収
差図である。
【図3】図2の状態からディスク基板厚が厚くなったと
きの光線を示す側断面図と横収差図である。
【図4】図3の状態からNAが小さくなったときの光線
を示す側断面図と横収差図である。
【図5】本発明の第1実施の形態における、図1(b)
の状態のときの光線を示す側断面図と横収差図である。
【図6】本発明の第1〜第6実施の形態における符号の
説明図である。
【図7】対物レンズ偏心時の波面収差のグラフである。
【図8】図1に示す構成から絞り4を削除した本発明の
実施の形態を示す側断面図である。
【図9】本発明のコリメートレンズの移動による実施の
形態の構成を示す側断面図である。
【図10】本発明の第7実施の形態の構成を示す側断面
図である。
【図11】本発明の第1〜第6実施の形態の構成及び光
線高さ、および平行光束径を示す側断面図である。
【図12】本発明の第8、第9実施の形態の構成を示す
側断面図である。
【図13】図1に示す構成から絞り4を削除した本発明
の実施の形態を示す側断面図である。
【図14】本発明の光ディスク装置のシステム全体の構
成を示す構成図である。
【符号の説明】
1…レーザ、 2…コリメートレンズ、 3…凹レンズ、 3a…凹レンズ、 3b…凹レンズ、 4…絞り、 4a…絞り、 4b…絞り、 5…対物レンズ、 6a…ディスク基板、 6b…ディスク基板、 7…絞り、 8a…ディスク記録面、 8b…ディスク記録面、 9…ハーフミラー、 10…検出光学系、 11…フォトダイオード、 13…凸レンズ、 14…絞り、 15…第1集光点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 秀則 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 福井 幸夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と対物レンズとを有してなる光ヘッド
    を備え、 前記光ヘッドと対向する側の表面から記録面までの厚さ
    の異なる複数種類のディスクを再生および/または記録
    可能の光ディスク装置において、 装着されたディスクの種類を判別するディスク判別手段
    と、 前記光ヘッドの光源と対物レンズとの間の光路内に出し
    入れ可能に配置されるとともに、所定の焦点距離を有し
    てなる光学素子と、 前記光学素子を前記光路内に挿入し、また前記光路内か
    ら除去するように切替自在に移動させる光学素子駆動手
    段と、 前記ディスク判別手段における判別結果に基づき、前記
    光学素子駆動手段における前記切替移動を選択的に駆動
    させる制御手段とを備えてなることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記光学素子の所定の焦点距離は、負の値を有してなる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に出し入れ可
    能に配置され、対物レンズの像側開口数(像側NA)を
    小さくする絞り手段と、 前記絞り手段を前記光路内に挿入し、また前記光路内か
    ら除去するように切替自在に移動させる絞り駆動手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記ディスク判別手段における判別結
    果に基づき、前記絞り駆動手段における前記切替移動を
    選択的に駆動させることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 f2:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 3<|f2*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 f2:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 6<|f2*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項2ないし請求項5に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 0.2mm≦x≦20mm を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし請求項5に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 1.5mm≦x≦20mm を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】請求項2ないし請求項5に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 0.2mm≦x≦14mm を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】請求項2ないし請求項5に記載のいずれか
    の光ディスク装置において、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 1.5mm≦x≦14mm を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】請求項2ないし請求項9に記載のいずれ
    かの光ディスク装置において、 前記負の焦点距離を有する光学素子は凹メニスカスレン
    ズであることを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】請求項2ないし請求項3に記載のいずれ
    かの光ディスク装置において、 前記負の焦点距離を有する光学素子は非球面凹レンズで
    あることを特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記光学素子の所定の焦点距離は、正の値を有してなる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に出し入れ可
    能に配置され、対物レンズの像側開口数(像側NA)を
    小さくする絞り手段と、 前記絞り手段を前記光路内に挿入し、また前記光路内か
    ら除去するように切替自在に移動させる絞り駆動手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記ディスク判別手段における判別結
    果に基づき、前記絞り駆動手段における前記切替移動を
    選択的に駆動させることを特徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13に記載のい
    ずれかの光ディスク装置において、 f3:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 3<|f3*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  15. 【請求項15】請求項12または請求項13に記載のい
    ずれかの光ディスク装置において、 f3:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 6<|f3*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  16. 【請求項16】光源と、光源からの光を平行光とするた
    めのコリメートレンズと、対物レンズとを有してなる光
    ヘッドを備え、 前記光ヘッドと対向する側の表面から記録面までの厚さ
    の異なる複数種類のディスクを再生および/または記録
    可能の光ディスク装置において、 装着されたディスクの種類を判別するディスク判別手段
    と、 前記光ヘッドの光源とコリメートレンズとの光路方向の
    距離を変化させる可変手段と、 前記ディスク判別手段における判別結果に基ずき、前記
    可変手段を駆動させて前記光源とコリメートレンズとを
    所定の距離に配置させる制御手段とを備えてなることを
    特徴とする光ディスク装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に出し入れ可
    能に配置され、対物レンズの像側開口数(像側NA)を
    小さくする絞り手段と、 前記絞り手段を前記光路内に挿入し、また前記光路内か
    ら除去するように切替自在に移動させる絞り駆動手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記ディスク判別手段における判別結
    果に基づき、前記絞り駆動手段における前記切替移動を
    選択的に駆動させることを特徴とする光ディスク装置。
  18. 【請求項18】光源と対物レンズとを有してなる光ヘッ
    ドを備え、 前記光ヘッドと対向する側の表面から記録面までの厚さ
    の異なる複数種類のディスクを再生および/または記録
    可能の光ディスク装置において、 装着されたディスクの種類を判別するディスク判別手段
    と、 前記光ヘッドの光源とディスクとの間の光路内に配置さ
    れ、光の通過可能領域を制限する第1および第2の制限
    開口と、 前記第1および第2の制限開口の少なくとも一方を切替
    自在に作用状態としまた非作用状態とする制限開口駆動
    手段と、 前記ディスク判別手段における判別結果に基づき、前記
    制限開口駆動手段における前記状態を選択的に切替させ
    る制御手段とを備えるとともに、 前記第2の制限開口は前記第1の制限開口よりも小さい
    開口部を有し、 かつWを前記対物レンズの前記光源に近い方の面の光軸
    上の面頂点から前記第2の制限開口までの距離とすると
    き、 0≦W≦20mm を満足してなることを特徴とする光ディスク装置。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記制限開口駆動手段は、前記第2の制限開口を前記光
    路内に出し入れ可能に構成されてなることを特徴とする
    光ディスク装置。
  20. 【請求項20】請求項1ないし請求項19に記載のいず
    れかの光ディスク装置において、 前記複数種類のディスクは、CD(Compact D
    isc)規格に準拠したコンパクトディスクと、このコ
    ンパクトディスクとは異なる種類であってコンパクトデ
    ィスクと比べて等しい径および等しい全厚ならびにほぼ
    半分の前記記録面までの厚さを有するディスクとを含ん
    でなることを特徴とする光ディスク装置。
  21. 【請求項21】光源と対物レンズとを有し、光ヘッドと
    対向する側の表面から記録面までの厚さの異なる複数種
    類のディスクを再生および/または記録可能の光ディス
    ク装置に用いられるための光ヘッドであって、 前記光源と対物レンズとの間の光路内に所定の焦点距離
    を有してなる光学素子が出し入れ可能に配置されてなる
    ことを特徴とする光ヘッド。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の光ヘッドにおいて、 前記光学素子の所定の焦点距離は、負の値を有してなる
    ことを特徴とする光ヘッド。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の光ヘッドにおいて、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に対物レンズ
    の像側開口数(像側NA)を小さくする絞り手段が出し
    入れ可能に配置されてなることを特徴とする光ヘッド。
  24. 【請求項24】請求項22または請求項23に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 f2:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 3<|f2*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  25. 【請求項25】請求項22または請求項23に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 f2:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 6<|f2*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  26. 【請求項26】請求項22ないし請求項25に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 0.2mm≦x≦20mm を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  27. 【請求項27】請求項22ないし請求項25に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 1.5mm≦x≦20mm を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  28. 【請求項28】請求項22ないし請求項25に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 0.2mm≦x≦14mm を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  29. 【請求項29】請求項22ないし請求項25に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 xを負の焦点距離を有する光学素子の光源から遠い方の
    面の光軸上の面頂点から対物レンズの光源に近い面の光
    軸上の面頂点までの距離とするとき、 1.5mm≦x≦14mm を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  30. 【請求項30】請求項22ないし請求項29に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 前記負の焦点距離を有する光学素子は凹メニスカスレン
    ズであることを特徴とする光ヘッド。
  31. 【請求項31】請求項22ないし請求項29に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 前記負の焦点距離を有する光学素子は非球面凹レンズで
    あることを特徴とする光ヘッド。
  32. 【請求項32】請求項20に記載の光ヘッドにおいて、 前記光学素子の所定の焦点距離は、正の値を有してなる
    ことを特徴とする光ヘッド。
  33. 【請求項33】請求項32に記載の光ヘッドにおいて、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に対物レンズ
    の像側開口数(像側NA)を小さくする絞り手段が出し
    入れ可能に配置されてなることを特徴とする光ヘッド。
  34. 【請求項34】請求項32または請求項33に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 f3:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 3<|f3*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  35. 【請求項35】請求項32または請求項33に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 f3:前記光学素子の焦点距離、 (t1−t2):種類の異なるディスクの前記厚さの
    差、 f1:前記対物レンズの焦点距離、 とするとき、 6<|f3*(t1−t2)/f1|<25 を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  36. 【請求項36】光源および光源からの光を平行光とする
    ためのコリメートレンズならびに対物レンズとを有し、
    光ヘッドと対向する側の表面から記録面までの厚さの異
    なる複数種類のディスクを再生および/または記録可能
    の光ディスク装置に用いるための光ヘッドであって、 前記光源と前記コリメートレンズとは、光路方向の互い
    の距離を変化可能に保持されてなることを特徴とする光
    ヘッド。
  37. 【請求項37】請求項36に記載の光ヘッドにおいて、 前記光源と前記対物レンズとの間の光路内に対物レンズ
    の像側開口数(像側NA)を小さくする絞り手段が出し
    入れ可能に配置されてなることを特徴とする光ヘッド。
  38. 【請求項38】光源と対物レンズとを有し、光ヘッドと
    対向する側の表面から記録面までの厚さの異なる複数種
    類のディスクを再生および/または記録可能の光ディス
    ク装置に用いられる光ヘッドであって、 光の通過可能領域を制限する第1および第2の制限開口
    が、少なくとも一方がその作用および非作用を切替自在
    とされ、前記光源とディスクとの間の光路内に配置され
    るとともに、 前記第2の制限開口は前記第1の制限開口よりも小さい
    開口部を有し、 かつWを前記対物レンズの前記光源に近い方の面の光軸
    上の面頂点から前記第2の制限開口までの距離とすると
    き、 0≦W≦20mm を満足してなることを特徴とする光ヘッド。
  39. 【請求項39】請求項38に記載の光ヘッドにおいて、 前記第2の制限開口は前記光路内に出し入れ可能に構成
    されてなることを特徴とする光ディスク装置。
  40. 【請求項40】請求項20ないし請求項39に記載のい
    ずれかの光ヘッドにおいて、 前記複数種類のディスクは、CD(Compact D
    isc)規格に準拠したコンパクトディスクと、このコ
    ンパクトディスクとは異なる種類であってコンパクトデ
    ィスクと比べて等しい径および等しい全厚ならびにほぼ
    半分の前記記録面までの厚さを有するディスクとを含ん
    でなることを特徴とする光ヘッド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567291B1 (ko) * 1997-04-21 2006-05-25 코니카 미놀타 홀딩스 가부시키가이샤 광픽업장치
KR100670219B1 (ko) * 1998-12-21 2007-01-17 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 광학 주사장치
KR100687667B1 (ko) * 1999-05-27 2007-02-28 코니카 미놀타 홀딩스 가부시키가이샤 광 픽업 장치 및 그 장치에 사용되는 보정 렌즈
JP2011198460A (ja) * 1999-01-22 2011-10-06 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置
US8509047B2 (en) 2003-02-27 2013-08-13 Panasonic Corporation Optical head device and optical information device using the same, computer, optical disk player, car navigation system, optical disk recorder, and optical disk server

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