JPH10255306A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents
光学ピックアップ装置Info
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- JPH10255306A JPH10255306A JP9059082A JP5908297A JPH10255306A JP H10255306 A JPH10255306 A JP H10255306A JP 9059082 A JP9059082 A JP 9059082A JP 5908297 A JP5908297 A JP 5908297A JP H10255306 A JPH10255306 A JP H10255306A
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- Japan
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- recording
- recording medium
- optical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高密度光学記録媒体に対して記録再生を行う
無限系及び低密度光学記録媒体に対して記録再生を行う
有限系の双方に於いて、良好な再生特性を得ること。 【解決手段】 1個の対物レンズと、1個又は複数個の
光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学
記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学
記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ装
置に於いて、前記対物レンズの正弦条件違反量の絶対値
の最大値を|SCmax|、前記対物レンズの倍率をβと
したときに、前記記録密度の高い記録媒体を記録再生す
る際に |SCmax| < −0.1β または |SCmax| <
0.01 を満足し、かつ、前記記録密度の低い記録媒体を記録再
生する際に |SCmax| > −0.1β または |SCmax| >
0.01 を満足することを特徴とする光学ピックアップ装置。
無限系及び低密度光学記録媒体に対して記録再生を行う
有限系の双方に於いて、良好な再生特性を得ること。 【解決手段】 1個の対物レンズと、1個又は複数個の
光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学
記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学
記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ装
置に於いて、前記対物レンズの正弦条件違反量の絶対値
の最大値を|SCmax|、前記対物レンズの倍率をβと
したときに、前記記録密度の高い記録媒体を記録再生す
る際に |SCmax| < −0.1β または |SCmax| <
0.01 を満足し、かつ、前記記録密度の低い記録媒体を記録再
生する際に |SCmax| > −0.1β または |SCmax| >
0.01 を満足することを特徴とする光学ピックアップ装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ピックアップ
装置に関したものであって、さらに詳しくは複数種類の
光学記録媒体を記録再生する光学ピックアップ装置に関
する。
装置に関したものであって、さらに詳しくは複数種類の
光学記録媒体を記録再生する光学ピックアップ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の技術について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0003】近年は光学記録媒体に関して開発が盛んに
行われており、規格も多数提唱されている。また、光磁
気記録、追記型記録などの記録方式のみならず、高密度
記録用として記録媒体表面保護層の厚み(基材厚)が異
なった光学記録媒体も用いられるようになった。係る基
材厚の差異は、光学ピックアップ装置の光学設計時に重
要となる。
行われており、規格も多数提唱されている。また、光磁
気記録、追記型記録などの記録方式のみならず、高密度
記録用として記録媒体表面保護層の厚み(基材厚)が異
なった光学記録媒体も用いられるようになった。係る基
材厚の差異は、光学ピックアップ装置の光学設計時に重
要となる。
【0004】まず、光学記録媒体の透明基材(保護層)
と球面収差の関係を説明する。
と球面収差の関係を説明する。
【0005】図8は光学記録媒体の基材中を光線が通過
するときの様子を説明するための説明図である。201
は光学記録媒体の基材であって、材質はポリカーボネイ
ト(屈折率1.58)などが用いられる。光ビームが点
Oに正しく結像するということは、光の波面(光の等位
相面)が完全に球面をなしているということである。つ
まり、光の波面ABCは点Oを中心とした円弧となって
いなければ、光ビームが点Oに正しく結像しない。
するときの様子を説明するための説明図である。201
は光学記録媒体の基材であって、材質はポリカーボネイ
ト(屈折率1.58)などが用いられる。光ビームが点
Oに正しく結像するということは、光の波面(光の等位
相面)が完全に球面をなしているということである。つ
まり、光の波面ABCは点Oを中心とした円弧となって
いなければ、光ビームが点Oに正しく結像しない。
【0006】ところが、基材201中を進行する光の波
面ABCが球面であっても、空気中を進行する光の波面
DEFは球面にならない。これはAD(あるいはFC)
とBEの光路長は等しいが、屈折率が異なるため、物理
的な距離に差異が生じるためである。このように実際の
波面が球面からずれている状態が、「球面収差がある」
状態である。
面ABCが球面であっても、空気中を進行する光の波面
DEFは球面にならない。これはAD(あるいはFC)
とBEの光路長は等しいが、屈折率が異なるため、物理
的な距離に差異が生じるためである。このように実際の
波面が球面からずれている状態が、「球面収差がある」
状態である。
【0007】光学ピックアップ装置は回折限界まで光ビ
ームを絞り込むことが求められるので、基材中を進行す
る光の波面の球面収差はきわめて小さくしなければなら
ず、マレシャルの基準(残留収差量0.07λRMS)
を満たすことが最低限必要とされている。従って、通
常、対物レンズは、基材201で発生する球面収差と同
じ量で向きが逆の球面収差を、あらかじめ光ビームに与
えておくように設計される。
ームを絞り込むことが求められるので、基材中を進行す
る光の波面の球面収差はきわめて小さくしなければなら
ず、マレシャルの基準(残留収差量0.07λRMS)
を満たすことが最低限必要とされている。従って、通
常、対物レンズは、基材201で発生する球面収差と同
じ量で向きが逆の球面収差を、あらかじめ光ビームに与
えておくように設計される。
【0008】しかしながら、基材201が異なる複数種
類の光学記録媒体を正しく記録再生するには、あらかじ
め与えておくべき球面収差量が異なるため、異なる設計
の複数の対物レンズを機械的に切り替えて用いるなどの
方法が取られることも多い。
類の光学記録媒体を正しく記録再生するには、あらかじ
め与えておくべき球面収差量が異なるため、異なる設計
の複数の対物レンズを機械的に切り替えて用いるなどの
方法が取られることも多い。
【0009】又、光学記録媒体は一般的に、記録密度が
高いものほど基材厚を薄く設計される傾向にある。その
理由について、以下に説明する。下記式1は回折限界ま
で光ビームを絞り込んだときのスポットの半径rを求め
る式である。
高いものほど基材厚を薄く設計される傾向にある。その
理由について、以下に説明する。下記式1は回折限界ま
で光ビームを絞り込んだときのスポットの半径rを求め
る式である。
【0010】r=0.41λ/NA・・・(1) ここで、λは光ビームの波長、NAは開口数である。
又、NAは下記式2で与えられる。
又、NAは下記式2で与えられる。
【0011】NA=n×sinθ・・・(2) ここで、nはスポットの存在する像界の屈折率、θは図
9に示すごとく像点がレンズを見込んだ角度の半分であ
る。
9に示すごとく像点がレンズを見込んだ角度の半分であ
る。
【0012】上記式1からもわかるように、スポット径
を小さくするためには、光ビームの波長を短くするか、
又は、開口数を大きくする必要がある。従って、高密度
の記録媒体を再生するにはより小さなスポットが必要と
されるため、このような光学システムでは、波長を短く
し、開口数を大きくする設計がなされる 下記式3は記録媒体が傾いたときの、傾き角度αとコマ
収差量Wcの関係を示す式である。ここで、コマ収差と
は光学記録媒体が傾いた時に発生する収差である。コマ
収差も球面収差も、実際の波面が球面とどの程度ずれて
いるかの度合いを示すものであるが、球面収差は光軸に
回転対称なのに対し、コマ収差は非対称な収差である。
を小さくするためには、光ビームの波長を短くするか、
又は、開口数を大きくする必要がある。従って、高密度
の記録媒体を再生するにはより小さなスポットが必要と
されるため、このような光学システムでは、波長を短く
し、開口数を大きくする設計がなされる 下記式3は記録媒体が傾いたときの、傾き角度αとコマ
収差量Wcの関係を示す式である。ここで、コマ収差と
は光学記録媒体が傾いた時に発生する収差である。コマ
収差も球面収差も、実際の波面が球面とどの程度ずれて
いるかの度合いを示すものであるが、球面収差は光軸に
回転対称なのに対し、コマ収差は非対称な収差である。
【0013】
【数1】
【0014】ここでdは基材厚、αはディスクの傾き角
度である。この式からもわかるように、光学記録媒体の
傾きによって生じるコマ収差は、NAの3乗に比例し、
又、dにも比例する。
度である。この式からもわかるように、光学記録媒体の
傾きによって生じるコマ収差は、NAの3乗に比例し、
又、dにも比例する。
【0015】上述のとおり高密度記録の場合には、開口
数を大きくすることが多いため、少しの傾きでも大きな
収差が発生し、再生が困難となる。従って、このような
場合には、コマ収差の発生を抑えるため、基材厚dをな
るべく小さくするように設計することが多い。
数を大きくすることが多いため、少しの傾きでも大きな
収差が発生し、再生が困難となる。従って、このような
場合には、コマ収差の発生を抑えるため、基材厚dをな
るべく小さくするように設計することが多い。
【0016】次に、複数種類の基材厚の異なる光学記録
媒体に対して記録再生ができる光学ピックアップ装置で
あって、従来から知られているものを説明する。
媒体に対して記録再生ができる光学ピックアップ装置で
あって、従来から知られているものを説明する。
【0017】図10は従来の光学ピックアップ装置の一
例であって、特開平5−54406号公報記載されたも
のである。尚、同図では、光学ピックアップ装置の動作
原理を簡単に説明するため、当該公報に記載されている
説明図よりも簡略化してある。
例であって、特開平5−54406号公報記載されたも
のである。尚、同図では、光学ピックアップ装置の動作
原理を簡単に説明するため、当該公報に記載されている
説明図よりも簡略化してある。
【0018】この光学ピックアップ装置で高密度ディス
クを再生する場合、半導体レーザ101から出射した光
はコリメータレンズ102で平行光とされ、ビームスプ
リッタ103を通過して対物レンズ104で再び集光さ
れ高密度ディスク105aの記録表面に至る。ここで、
高密度ディスク105aは基材厚は0.6mmである。
又、高密度ディスクを再生する場合には、補正素子10
9は使用しない。
クを再生する場合、半導体レーザ101から出射した光
はコリメータレンズ102で平行光とされ、ビームスプ
リッタ103を通過して対物レンズ104で再び集光さ
れ高密度ディスク105aの記録表面に至る。ここで、
高密度ディスク105aは基材厚は0.6mmである。
又、高密度ディスクを再生する場合には、補正素子10
9は使用しない。
【0019】この高密度ディスク105aの記録表面で
記録信号によって変調された光ビームは対物レンズ10
4で平行光とされ、ビームスプリッタ103で反射され
た後、コリメータレンズ106で集光されアナモフィッ
クレンズ107で焦点誤差信号生成用の非点収差を付与
された後、分割受光素子108で記録信号に応じた電流
に光電変換される。
記録信号によって変調された光ビームは対物レンズ10
4で平行光とされ、ビームスプリッタ103で反射され
た後、コリメータレンズ106で集光されアナモフィッ
クレンズ107で焦点誤差信号生成用の非点収差を付与
された後、分割受光素子108で記録信号に応じた電流
に光電変換される。
【0020】尚、対物レンズ104は高密度ディスク1
05aの記録表面上に収差なく結像できるように設計さ
れている。
05aの記録表面上に収差なく結像できるように設計さ
れている。
【0021】図11はこの光学ピックアップ装置で低密
度ディスクを再生する場合を示した説明するための説明
図である。ここで、低密度ディスク105bの基材厚は
1.2mmである。 低密度ディスクを再生する場合、
半導体レーザ101から出射した光ビームがコリメータ
レンズ102、ビームスプリッタ103を通過するとこ
ろまでは高密度ディスクの場合と同じであるが、対物レ
ンズ104に至る前に補正素子109を通過する。補正
素子109は平行光を発散光にする作用をもったレンズ
(負のパワーを持ったレンズ)などが考えられる。
度ディスクを再生する場合を示した説明するための説明
図である。ここで、低密度ディスク105bの基材厚は
1.2mmである。 低密度ディスクを再生する場合、
半導体レーザ101から出射した光ビームがコリメータ
レンズ102、ビームスプリッタ103を通過するとこ
ろまでは高密度ディスクの場合と同じであるが、対物レ
ンズ104に至る前に補正素子109を通過する。補正
素子109は平行光を発散光にする作用をもったレンズ
(負のパワーを持ったレンズ)などが考えられる。
【0022】尚、上述のとおり対物レンズ104は薄い
基材厚の高密度ディスクにあわせた収差補正がなされて
いているため、基材厚の厚い低密度ディスク105bで
は球面収差が補正不足となってしまう。この補正不足を
補うため、この不足分の収差補正を補正素子109で光
ビームに付与し、良好な結像性能を得ている。これと同
様の発想に基づく発明には特開平6−325405号公
報記載のものがある。
基材厚の高密度ディスクにあわせた収差補正がなされて
いているため、基材厚の厚い低密度ディスク105bで
は球面収差が補正不足となってしまう。この補正不足を
補うため、この不足分の収差補正を補正素子109で光
ビームに付与し、良好な結像性能を得ている。これと同
様の発想に基づく発明には特開平6−325405号公
報記載のものがある。
【0023】又、特開平6−325405号公報には、
上記光学ピックアップ装置と異なる方式で複数種類の基
材厚の異なる光学記録媒体に対して記録再生を行う光学
ピックアップ装置についても記載されている。次に、こ
の光学ピックアップ装置について説明する。
上記光学ピックアップ装置と異なる方式で複数種類の基
材厚の異なる光学記録媒体に対して記録再生を行う光学
ピックアップ装置についても記載されている。次に、こ
の光学ピックアップ装置について説明する。
【0024】図12は、この光学ピックアップ装置の対
物レンズ110に入射する光ビームを示す。図12
(a)は、高密度記録媒体111aを記録再生する場合
を示し、この場合、対物レンズ110に対して平行光を
入射する。この対物レンズ110は基材厚の薄い高密度
ディスク用に設計されたものなので、この場合は無収差
で結像する。
物レンズ110に入射する光ビームを示す。図12
(a)は、高密度記録媒体111aを記録再生する場合
を示し、この場合、対物レンズ110に対して平行光を
入射する。この対物レンズ110は基材厚の薄い高密度
ディスク用に設計されたものなので、この場合は無収差
で結像する。
【0025】図12(b)は、この対物レンズ110を
用いて基材厚の厚い低密度記録媒体を記録再生する場合
を示す。この場合、対物レンズ110に平行光を入射す
ると、低密度記録媒体111bで発生する球面収差に対
して補正が不足してしまうが、対物レンズに発散光を入
射することにより、すなわち、波面の曲率を制御するこ
とにより、補正不足分を補っている。
用いて基材厚の厚い低密度記録媒体を記録再生する場合
を示す。この場合、対物レンズ110に平行光を入射す
ると、低密度記録媒体111bで発生する球面収差に対
して補正が不足してしまうが、対物レンズに発散光を入
射することにより、すなわち、波面の曲率を制御するこ
とにより、補正不足分を補っている。
【0026】この種の光学ピックアップ装置を実際に構
成するには、図13(簡略化のため受光素子を省略し
た)のように、2個の光源120、121を設け、第1
の光源120から対物レンズ124までの距離と、第2
の光源121から対物レンズ124までの距離とを変え
ればよい。このとき第1の光源120は基材厚の薄い高
密度記録媒体用、第2の光源121は基材厚の厚い低密
度記録媒体用となる。
成するには、図13(簡略化のため受光素子を省略し
た)のように、2個の光源120、121を設け、第1
の光源120から対物レンズ124までの距離と、第2
の光源121から対物レンズ124までの距離とを変え
ればよい。このとき第1の光源120は基材厚の薄い高
密度記録媒体用、第2の光源121は基材厚の厚い低密
度記録媒体用となる。
【0027】尚、若干構成は異なるが、このような発想
に基づいた光学ピックアップ装置としては、特開平7−
65407号公報に記載されたものがある。この光学ピ
ックアップ装置も物理的な原理(自然現象)は特開平6
−325405号公報と同じであって、基材厚の薄い高
密度ディスクを再生するときには対物レンズに平行光を
入射させ、基材厚の厚い低密度ディスクを再生するとき
には対物レンズに発散光を入射するものである。
に基づいた光学ピックアップ装置としては、特開平7−
65407号公報に記載されたものがある。この光学ピ
ックアップ装置も物理的な原理(自然現象)は特開平6
−325405号公報と同じであって、基材厚の薄い高
密度ディスクを再生するときには対物レンズに平行光を
入射させ、基材厚の厚い低密度ディスクを再生するとき
には対物レンズに発散光を入射するものである。
【0028】上記特開平6−325405号公報及び特
開平7−65407号公報に記載された方式の光学ピッ
クアップ装置は、構成が簡単であるが正弦条件の設定に
関して以下の問題点がある。
開平7−65407号公報に記載された方式の光学ピッ
クアップ装置は、構成が簡単であるが正弦条件の設定に
関して以下の問題点がある。
【0029】図14は、正弦条件を説明するための説明
図である。図14(a)の場合、レンズ130は軸上物
点131から発生した光を軸上像点132に結像する。
ここで、簡単のためにレンズ130は無収差(この状態
で球面収差がない)であるとする。このレンズ130の
倍率をβとすると、正弦条件違反量SCは、下記式4で
与えられる。
図である。図14(a)の場合、レンズ130は軸上物
点131から発生した光を軸上像点132に結像する。
ここで、簡単のためにレンズ130は無収差(この状態
で球面収差がない)であるとする。このレンズ130の
倍率をβとすると、正弦条件違反量SCは、下記式4で
与えられる。
【0030】 SC=(n×sinθ)/(n'×sinθ') −β・・・(4) ここで、nは物点側の屈折率であり、n’は像点側の屈
折率である。
折率である。
【0031】図14(b)は物点131bが軸外にある
場合を示し、この場合、像点132bも軸外となる。こ
の結像関係は、軸外共役点同士の結像関係であるから、
レンズ130がいわゆる無収差のレンズであったとして
も、収差は発生する。ただしその収差の発生度合いはレ
ンズ130の正弦条件の満足の仕方によって変わってく
る。
場合を示し、この場合、像点132bも軸外となる。こ
の結像関係は、軸外共役点同士の結像関係であるから、
レンズ130がいわゆる無収差のレンズであったとして
も、収差は発生する。ただしその収差の発生度合いはレ
ンズ130の正弦条件の満足の仕方によって変わってく
る。
【0032】ここで、レンズ130が正弦条件を満たし
ていれば、像高hと収差量の関係は図15(a)のよう
になる。この場合、発生する収差は、ほぼ全てが非点収
差であり、コマ収差は発生しない。一方、レンズ130
が正弦条件を違反している場合は、像高hと収差量の関
係は図15(b)のようになる。この場合、非点収差と
同時にコマ収差が発生するため、正弦条件を満たしてい
る場合よりもはるかに大きな収差量となる。
ていれば、像高hと収差量の関係は図15(a)のよう
になる。この場合、発生する収差は、ほぼ全てが非点収
差であり、コマ収差は発生しない。一方、レンズ130
が正弦条件を違反している場合は、像高hと収差量の関
係は図15(b)のようになる。この場合、非点収差と
同時にコマ収差が発生するため、正弦条件を満たしてい
る場合よりもはるかに大きな収差量となる。
【0033】つまり、レンズに対して光が正しく正面か
ら入射した場合には、正弦条件を満たしていても満たし
ていなくても結像特性は同じものとなるが、レンズに対
して光が斜めから入射した場合は結像特性(軸外特性)
がまったく異なってくるので、ほとんどの光学系は、通
常、正弦条件を満たすように設計される。
ら入射した場合には、正弦条件を満たしていても満たし
ていなくても結像特性は同じものとなるが、レンズに対
して光が斜めから入射した場合は結像特性(軸外特性)
がまったく異なってくるので、ほとんどの光学系は、通
常、正弦条件を満たすように設計される。
【0034】図16は無限系ピックアップ装置(対物レ
ンズに入射する光が平行光)と有限系ピックアップ装置
(対物レンズに入射する光が発散光)の説明図である。
図16(a)に示した無限系ピックアップ装置の場合、
ビーム源140から発生した発散光がコリメータレンズ
141により平行光とされ、対物レンズ142で収束光
とされて光学記録媒体143の記録表面上にスポットを
形成する。無限系では、対物レンズ142が中立位置に
あっても、トラッキングシフトをしても、対物レンズに
対しては平行光束が正しく正面から入射する。すなわち
対物レンズがトラッキング動作をしても、常に像点は光
軸上にあるために、少なくとも対物レンズにおける収差
は発生しない。さらにコリメータレンズも正弦条件を満
たしていれば、トラックシフトをして物点が軸外になっ
たとしても、図15(a)のように極僅かな非点収差だ
けしか発生しない。
ンズに入射する光が平行光)と有限系ピックアップ装置
(対物レンズに入射する光が発散光)の説明図である。
図16(a)に示した無限系ピックアップ装置の場合、
ビーム源140から発生した発散光がコリメータレンズ
141により平行光とされ、対物レンズ142で収束光
とされて光学記録媒体143の記録表面上にスポットを
形成する。無限系では、対物レンズ142が中立位置に
あっても、トラッキングシフトをしても、対物レンズに
対しては平行光束が正しく正面から入射する。すなわち
対物レンズがトラッキング動作をしても、常に像点は光
軸上にあるために、少なくとも対物レンズにおける収差
は発生しない。さらにコリメータレンズも正弦条件を満
たしていれば、トラックシフトをして物点が軸外になっ
たとしても、図15(a)のように極僅かな非点収差だ
けしか発生しない。
【0035】従って、無限系の光学ピックアップ装置に
於いては、対物レンズにおける収差は原理的に発生しな
いので、正弦条件は製造公差上問題がない程度に補正し
てあればよい。但し、対物レンズの設置角度ズレがある
と無限系でも斜入射になるため、その場合には、大きな
収差が発生しない程度に正弦条件を満足する必要があ
る。
於いては、対物レンズにおける収差は原理的に発生しな
いので、正弦条件は製造公差上問題がない程度に補正し
てあればよい。但し、対物レンズの設置角度ズレがある
と無限系でも斜入射になるため、その場合には、大きな
収差が発生しない程度に正弦条件を満足する必要があ
る。
【0036】一方、図16(b)に示した有限系ピック
アップ装置の場合、ビーム源140bから発生した発散
光が対物レンズ142bに入射し光学記録媒体143b
の記録表面上にスポットを形成する。有限系では、対物
レンズ142bが中立位置にある場合は発散光がレンズ
に対して正しく正面から入射するため、収差は発生しな
いが、対物レンズ142bがトラッキングシフトをした
場合は、物点(すなわちビーム源130b)が軸外とな
るので、図14(b)と同じ状態となる。
アップ装置の場合、ビーム源140bから発生した発散
光が対物レンズ142bに入射し光学記録媒体143b
の記録表面上にスポットを形成する。有限系では、対物
レンズ142bが中立位置にある場合は発散光がレンズ
に対して正しく正面から入射するため、収差は発生しな
いが、対物レンズ142bがトラッキングシフトをした
場合は、物点(すなわちビーム源130b)が軸外とな
るので、図14(b)と同じ状態となる。
【0037】このとき、対物レンズ142bが正弦条件
を十分に満たしていれば図15(a)のようにわずかな
非点収差しか発生せず、問題はないが、正弦条件を違反
していると図15(b)のように非常に大きなコマ収差
が発生し、スポットのプロファイルが崩れて再生が困難
となる。つまり、有限系の光学ピックアップ装置に於い
ては、対物レンズは正弦条件を十分に満たしている必要
があり、又、正弦条件を満足できるように対物レンズの
非球面定数等を選択する必要がある。
を十分に満たしていれば図15(a)のようにわずかな
非点収差しか発生せず、問題はないが、正弦条件を違反
していると図15(b)のように非常に大きなコマ収差
が発生し、スポットのプロファイルが崩れて再生が困難
となる。つまり、有限系の光学ピックアップ装置に於い
ては、対物レンズは正弦条件を十分に満たしている必要
があり、又、正弦条件を満足できるように対物レンズの
非球面定数等を選択する必要がある。
【0038】上記無限系と有限系との相違を考慮して、
図13に記載されたような従来の光学ピックアップ装置
では、高密度記録媒体再生時には対物レンズが正弦条件
を違反するように設計をし、無限系で再生を行い、低密
度記録媒体再生時には対物レンズが正弦条件を満たすよ
うに設計をし、有限系で再生を行っていた。ここで、無
限系で対物レンズが正弦条件を違反するように設計を
し、有限系で対物レンズが正弦条件を満たすように設計
をするのは、無限系の構成では、原理上トラックシフト
で収差の発生しないので、正弦条件の違反がほとんど問
題にならない(すなわち正弦条件を満たす必要のない)
からである。
図13に記載されたような従来の光学ピックアップ装置
では、高密度記録媒体再生時には対物レンズが正弦条件
を違反するように設計をし、無限系で再生を行い、低密
度記録媒体再生時には対物レンズが正弦条件を満たすよ
うに設計をし、有限系で再生を行っていた。ここで、無
限系で対物レンズが正弦条件を違反するように設計を
し、有限系で対物レンズが正弦条件を満たすように設計
をするのは、無限系の構成では、原理上トラックシフト
で収差の発生しないので、正弦条件の違反がほとんど問
題にならない(すなわち正弦条件を満たす必要のない)
からである。
【0039】従って、このように設計すれば、どちらの
記録を再生する場合であっても、トラックシフトによる
大きな収差は発生せず、再生信号を得ることができる。
記録を再生する場合であっても、トラックシフトによる
大きな収差は発生せず、再生信号を得ることができる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実の
光学ピックアップ装置では完全な無限系を構成すること
は困難なため、対物レンズ駆動装置(アクチュエータ)
の姿勢(特にトラッキング動作時)や、レンズ、ビーム
源、各種硝材部品等の取付精度のばらつきにより、高密
度記録媒体再生時に、正弦条件違反に基づくコマ収差が
発生し、再生特性が悪化することがあった。
光学ピックアップ装置では完全な無限系を構成すること
は困難なため、対物レンズ駆動装置(アクチュエータ)
の姿勢(特にトラッキング動作時)や、レンズ、ビーム
源、各種硝材部品等の取付精度のばらつきにより、高密
度記録媒体再生時に、正弦条件違反に基づくコマ収差が
発生し、再生特性が悪化することがあった。
【0041】又、この正弦条件違反に基づくコマ収差が
発生を抑えるため、光学ピックアップ装置を筐体に取り
付ける際の取付精度や、光学ピックアップ装置全体をラ
ジアル方向に送り動作する機構の精度についても高い精
度が要求されていた。
発生を抑えるため、光学ピックアップ装置を筐体に取り
付ける際の取付精度や、光学ピックアップ装置全体をラ
ジアル方向に送り動作する機構の精度についても高い精
度が要求されていた。
【0042】そこで、本発明は、高密度光学記録媒体に
対して記録再生を行う無限系における対物レンズの正弦
条件違反量を、低密度光学記録媒体での再生特性がほと
んど変化しない範囲内で低減し、高密度光学記録媒体に
対して記録再生を行う無限系及び低密度光学記録媒体に
対して記録再生を行う有限系の双方に於いて、良好な再
生信号が得られるようにした光学ピックアップ装置を提
供するものである。
対して記録再生を行う無限系における対物レンズの正弦
条件違反量を、低密度光学記録媒体での再生特性がほと
んど変化しない範囲内で低減し、高密度光学記録媒体に
対して記録再生を行う無限系及び低密度光学記録媒体に
対して記録再生を行う有限系の双方に於いて、良好な再
生信号が得られるようにした光学ピックアップ装置を提
供するものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光学ピッ
クアップ装置は、1個の対物レンズと、1個又は複数個
の光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光
学記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光
学記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ
装置に於いて、前記対物レンズの正弦条件違反量の絶対
値の最大値を|SCmax|、前記対物レンズの倍率をβ
としたときに、前記記録密度の高い記録媒体を記録再生
する際に |SCmax| < −0.1β または |SCmax| <
0.01 を満足し、かつ、前記記録密度の低い記録媒体を記録再
生する際に |SCmax| > −0.1β または |SCmax| >
0.01 を満足することを特徴とするものである。
クアップ装置は、1個の対物レンズと、1個又は複数個
の光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光
学記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光
学記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ
装置に於いて、前記対物レンズの正弦条件違反量の絶対
値の最大値を|SCmax|、前記対物レンズの倍率をβ
としたときに、前記記録密度の高い記録媒体を記録再生
する際に |SCmax| < −0.1β または |SCmax| <
0.01 を満足し、かつ、前記記録密度の低い記録媒体を記録再
生する際に |SCmax| > −0.1β または |SCmax| >
0.01 を満足することを特徴とするものである。
【0044】請求項2記載の光学ピックアップ装置は、
1個の対物レンズと、1個又は複数個の光ビーム源と具
備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学記録媒体を無限
系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学記録媒体を有限
系で、記録再生する光学ピックアップ装置に於いて、光
学系の正弦条件違反量が、前記記録密度の高い光学記録
媒体を記録再生する際に小さく、前記記録密度の低い光
学記録媒体を記録再生する際に大きく、前記対物レンズ
がトラッキング動作をしたときに発生する収差量の最大
値が、前記記録密度の高い光学記録媒体を記録再生する
際に、0.13mmのトラッキング動作時に0.04λ
RMS以下又は、0.25mmのトラッキング動作時に
0.07λRMS以下であり、かつ、前記記録密度の低
い光学記録媒体を記録再生する際に、0.25mmのト
ラッキング動作時に0.02λRMS〜0.10λRM
Sの範囲又は、0.50mmのトラッキング動作時に
0.04λRMS〜0.20λRMSの範囲であること
を特徴とするものである。
1個の対物レンズと、1個又は複数個の光ビーム源と具
備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学記録媒体を無限
系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学記録媒体を有限
系で、記録再生する光学ピックアップ装置に於いて、光
学系の正弦条件違反量が、前記記録密度の高い光学記録
媒体を記録再生する際に小さく、前記記録密度の低い光
学記録媒体を記録再生する際に大きく、前記対物レンズ
がトラッキング動作をしたときに発生する収差量の最大
値が、前記記録密度の高い光学記録媒体を記録再生する
際に、0.13mmのトラッキング動作時に0.04λ
RMS以下又は、0.25mmのトラッキング動作時に
0.07λRMS以下であり、かつ、前記記録密度の低
い光学記録媒体を記録再生する際に、0.25mmのト
ラッキング動作時に0.02λRMS〜0.10λRM
Sの範囲又は、0.50mmのトラッキング動作時に
0.04λRMS〜0.20λRMSの範囲であること
を特徴とするものである。
【0045】請求項3記載の光学ピックアップ装置は、
請求項2記載の光学ピックアップ装置に於いて、上記対
物レンズがトラッキング方向の中立位置にるときに発生
する収差量が、上記記録密度の高い光学記録媒体を記録
再生する際に、0.04λRMS以下であり、上記記録
密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に、0.07
λRMS以下であることを特徴とするものである。
請求項2記載の光学ピックアップ装置に於いて、上記対
物レンズがトラッキング方向の中立位置にるときに発生
する収差量が、上記記録密度の高い光学記録媒体を記録
再生する際に、0.04λRMS以下であり、上記記録
密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に、0.07
λRMS以下であることを特徴とするものである。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学ピックアップ
装置について、図面を参照して説明する。
装置について、図面を参照して説明する。
【0047】図1は本発明に係る光学ピックアップ装置
の一例を示したものである。
の一例を示したものである。
【0048】まず、基材厚の薄い高密度光学記録媒体を
再生する場合について説明する。ここでは高密度光学記
録媒体として、下記の仕様のものを用いた。
再生する場合について説明する。ここでは高密度光学記
録媒体として、下記の仕様のものを用いた。
【0049】高密度光学記録媒体の仕様: 使用波長 650nm 屈折率 n=1.580(波長650nm) 基材厚 0.6mm トラックピッチ 0.74μm 高密度光学記録媒体を再生する場合には、受発光素子1
が使用される。受発光素子1は波長が650nmの半導
体レーザチップを搭載しており、ここから出射した光ビ
ームはビームスプリッタ3を透過し、コリメータレンズ
4で平行光とされ、対物レンズ5に入射する。対物レン
ズ5に入射した光ビームは、対物レンズ5の作用で集光
され、基材厚0.6mmの高密度光学記録媒体6上に無
収差(軸上の場合)で集光される。このときの対物レン
ズ5の像側開口数は0.60である。
が使用される。受発光素子1は波長が650nmの半導
体レーザチップを搭載しており、ここから出射した光ビ
ームはビームスプリッタ3を透過し、コリメータレンズ
4で平行光とされ、対物レンズ5に入射する。対物レン
ズ5に入射した光ビームは、対物レンズ5の作用で集光
され、基材厚0.6mmの高密度光学記録媒体6上に無
収差(軸上の場合)で集光される。このときの対物レン
ズ5の像側開口数は0.60である。
【0050】その後、光学記録媒体の記録信号により変
調された光ビームはまったく同じ光路を帰り、受発光素
子1に至って光電変換され、誤差信号、再生信号を得
る。
調された光ビームはまったく同じ光路を帰り、受発光素
子1に至って光電変換され、誤差信号、再生信号を得
る。
【0051】ここで、対物レンズ5の仕様は下記の様に
なっている(第1面及び第2面については図2参照)。
なっている(第1面及び第2面については図2参照)。
【0052】 (第1面) 主曲率R 2.06184 非球面パラメータε 0.48657 非球面定数A2 ー0.20153×10ー3 非球面定数A4 ー0.11639×10ー5 非球面定数A6 ー0.19667×10ー4 非球面定数A8 ー0.24347×10ー7 非球面定数A10 ー0.90948×10ー6 (第2面) 主曲率R ー4.18138 非球面パラメータε ー9.99079 非球面定数A2 0.34944×10ー1 非球面定数A4 ー0.65690×10ー2 非球面定数A6 ー0.14380×10ー2 非球面定数A8 0.16265×10ー3 非球面定数A10 ー0.30088×10ー5 又、この光学系の収差図は図3(a)に示すとおりであ
って、球面収差は無く、正弦条件も十分満足し、正弦条
件違反量の絶対値の最大値|SCmax|は0.003 程
度である。
って、球面収差は無く、正弦条件も十分満足し、正弦条
件違反量の絶対値の最大値|SCmax|は0.003 程
度である。
【0053】次に基材厚の厚い低密度光学記録媒体を再
生する場合について説明する。ここでは、低密光学度記
録媒体として、下記の仕様のものを用いた。
生する場合について説明する。ここでは、低密光学度記
録媒体として、下記の仕様のものを用いた。
【0054】低密度光学記録媒体の仕様: 使用波長 780nm 屈折率 n=1.574(波長780nm) 基材厚 1.2mm トラックピッチ 1.6μm 低密度光学記録媒体を再生する場合には、受発光素子2
が使用される。受発光素子2は780nmの半導体レー
ザチップを搭載しており、ビームスプリッタ3と受発光
素子2との距離は、ビームスプリッタ3と受発光素子1
との距離よりも短くなっている。
が使用される。受発光素子2は780nmの半導体レー
ザチップを搭載しており、ビームスプリッタ3と受発光
素子2との距離は、ビームスプリッタ3と受発光素子1
との距離よりも短くなっている。
【0055】受発光素子2の780nmの半導体レーザ
チップから出射した光ビームは、ビームスプリッタ3を
透過し、コリメータレンズ4で発散度を弱められ対物レ
ンズ5に入射する。対物レンズ5に入射した光ビーム
は、対物レンズ5の作用で集光され、基材厚1.2mm
の低密度光学記録媒体6上に無収差で集光される。この
ときの対物レンズ5の像側開口数は0.574である。
つまり、この光学ピックアップ装置の場合には、対物レ
ンズ5の像側開口数が0.574になるような位置に受
発光素子2を設置すれば、基材厚1.2mmの記録媒体
に対して無収差で結像できる。
チップから出射した光ビームは、ビームスプリッタ3を
透過し、コリメータレンズ4で発散度を弱められ対物レ
ンズ5に入射する。対物レンズ5に入射した光ビーム
は、対物レンズ5の作用で集光され、基材厚1.2mm
の低密度光学記録媒体6上に無収差で集光される。この
ときの対物レンズ5の像側開口数は0.574である。
つまり、この光学ピックアップ装置の場合には、対物レ
ンズ5の像側開口数が0.574になるような位置に受
発光素子2を設置すれば、基材厚1.2mmの記録媒体
に対して無収差で結像できる。
【0056】その後、光学記録媒体の記録信号により変
調された光ビームはまったく同じ光路を帰り、受発光素
子2に至って光電変換され、誤差信号、再生信号が得ら
れる。
調された光ビームはまったく同じ光路を帰り、受発光素
子2に至って光電変換され、誤差信号、再生信号が得ら
れる。
【0057】この光学系の収差図は図3(b)に示すと
おりであって、球面収差は実質的にゼロであるが、正弦
条件を違反しており、正弦条件違反量の絶対値の最大値
|SCmax|は0.1程度である。又、対物レンズ5の
倍率βは−0.059程度である。
おりであって、球面収差は実質的にゼロであるが、正弦
条件を違反しており、正弦条件違反量の絶対値の最大値
|SCmax|は0.1程度である。又、対物レンズ5の
倍率βは−0.059程度である。
【0058】図4は、本発明に係る光学ピックアップ装
置に於ける|SCmax|の許容範囲(斜線部)を示した
ものである。図4(a)は高密度光学記録媒体記録再生
時の許容範囲(斜線部)、図4(b)は低密度光学記録
媒体記録再生時の許容範囲(斜線部)である。
置に於ける|SCmax|の許容範囲(斜線部)を示した
ものである。図4(a)は高密度光学記録媒体記録再生
時の許容範囲(斜線部)、図4(b)は低密度光学記録
媒体記録再生時の許容範囲(斜線部)である。
【0059】更に、望ましい範囲は、基材厚の薄い高密
度光学記録媒体を記録再生する際に |SCmax| < −0.08β または |SCmax| <
0.008 を満たし、かつ基材厚の厚い低密度光学記録媒体を記録
再生する際に |SCmax| > −0.5β または |SCmax| >
0.05 を満たす範囲である。
度光学記録媒体を記録再生する際に |SCmax| < −0.08β または |SCmax| <
0.008 を満たし、かつ基材厚の厚い低密度光学記録媒体を記録
再生する際に |SCmax| > −0.5β または |SCmax| >
0.05 を満たす範囲である。
【0060】尚、上記仕様の対物レンズ5を上記構成で
使用した場合、実使用状態での光学系の収差量(レンズ
の製造誤差を含む)は、以下の通りである。
使用した場合、実使用状態での光学系の収差量(レンズ
の製造誤差を含む)は、以下の通りである。
【0061】 高密度光学記録媒体記録再生時: 0.13mmのトラッキング動作時 0.03λRMS(最大値) 0.25mmのトラッキング動作時 0.05λRMS(最大値) 低密度光学記録媒体記録再生時: 0.25mmのトラッキング動作時 0.05λRMS(最大値) 0.50mmのトラッキング動作時 0.09λRMS(最大値) 又、本発明に係る光学ピックアップ装置に於いて、望ま
しい光学系の収差量の範囲は、以下の通りである。
しい光学系の収差量の範囲は、以下の通りである。
【0062】高密度光学記録媒体記録再生時: 0.13mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.00λRMS〜0.04λRMS
の範囲又は、 0.25mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.00λRMS〜0.07λRMS
の範囲 高密度光学記録媒体記録再生時: 0.25mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.02λRMS〜0.06λRMS
の範囲又は 0.50mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.04λRMS〜0.10λRMS
の範囲 上記高密度光学記録媒体記録再生時の条件、及び高密度
光学記録媒体記録再生時の双方を満たす様に光学ピック
アップ装置の光学系を設計すれば、良好な誤差信号、再
生信号が得られる。
の範囲又は、 0.25mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.00λRMS〜0.07λRMS
の範囲 高密度光学記録媒体記録再生時: 0.25mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.02λRMS〜0.06λRMS
の範囲又は 0.50mmのトラッキング動作時 収差量の最大値が0.04λRMS〜0.10λRMS
の範囲 上記高密度光学記録媒体記録再生時の条件、及び高密度
光学記録媒体記録再生時の双方を満たす様に光学ピック
アップ装置の光学系を設計すれば、良好な誤差信号、再
生信号が得られる。
【0063】又、良好な誤差信号、再生信号が得るため
には、更に、対物レンズ5がトラッキング方向の中立位
置(トラッキングシフトが0mmの位置)にるときに発
生する収差量が、上記記録密度の高い光学記録媒体を記
録再生する際に、0.04λRMS以下であり、上記記
録密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に、0.0
7λRMS以下であることが望ましい。
には、更に、対物レンズ5がトラッキング方向の中立位
置(トラッキングシフトが0mmの位置)にるときに発
生する収差量が、上記記録密度の高い光学記録媒体を記
録再生する際に、0.04λRMS以下であり、上記記
録密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に、0.0
7λRMS以下であることが望ましい。
【0064】尚、光学ピックアップ装置の対物レンズは
近年、プラスティックを用いた射出整形品が多く用いら
れているが、これらは製造時の品質管理が難しく製造ば
らつきも大きい。従って、設計上は本発明に係る範囲内
の収差補正や正弦条件補正がなされていたとしても、製
造ばらつきにより、本発明に係る範囲から外れることが
ある。しかし、このような場合であっても、光学系の設
計値が本発明に係る範囲内であれば、本発明に係る光学
ピックアップ装置であることは明らかである。
近年、プラスティックを用いた射出整形品が多く用いら
れているが、これらは製造時の品質管理が難しく製造ば
らつきも大きい。従って、設計上は本発明に係る範囲内
の収差補正や正弦条件補正がなされていたとしても、製
造ばらつきにより、本発明に係る範囲から外れることが
ある。しかし、このような場合であっても、光学系の設
計値が本発明に係る範囲内であれば、本発明に係る光学
ピックアップ装置であることは明らかである。
【0065】次に、上記光学ピックアップ装置に用いた
受発光素子について説明する。図5に、受発光素子の内
部を示した。ここで、半導体レーザ10から光を出射し
てカバーガラス12の表面に設けられたホログラム13
を通過したものがビーム源となる。又、光学記録媒体で
反射されて戻ってきた光ビームは、ホログラム13で回
折を受けて分割受光素子11で受光され、トラッキング
誤差信号、焦点誤差信号、再生信号に光電変換される。
又、半導体レーザ10、分割受光素子11は金属製の筐
体14にボンディング固定され、全体が封止されてい
る。
受発光素子について説明する。図5に、受発光素子の内
部を示した。ここで、半導体レーザ10から光を出射し
てカバーガラス12の表面に設けられたホログラム13
を通過したものがビーム源となる。又、光学記録媒体で
反射されて戻ってきた光ビームは、ホログラム13で回
折を受けて分割受光素子11で受光され、トラッキング
誤差信号、焦点誤差信号、再生信号に光電変換される。
又、半導体レーザ10、分割受光素子11は金属製の筐
体14にボンディング固定され、全体が封止されてい
る。
【0066】尚、本実施例は受発光素子を用いたが、本
発明は結像光学系の特性に関するものであるから、これ
に限らず、半導体レーザと受光素子が一体化されていな
い系等にも、適用することができる。
発明は結像光学系の特性に関するものであるから、これ
に限らず、半導体レーザと受光素子が一体化されていな
い系等にも、適用することができる。
【0067】次に、本発明に係る光学ピックアップ装置
の動特性について説明する。
の動特性について説明する。
【0068】図6、7は本発明に係る光学ピックアップ
装置の動特性を示したものである。ここで、図6(a)
は高密度光学記録媒体でのトラッキングシフト−ジッタ
ー特性を示し、図6(b)は低密度光学記録媒体でのト
ラッキングシフト−ジッター特性を示す。尚、発明に係
る光学ピックアップ装置における測定値を実線で示し、
従来の光学ピックアップ装置における測定値を点線で示
した。
装置の動特性を示したものである。ここで、図6(a)
は高密度光学記録媒体でのトラッキングシフト−ジッタ
ー特性を示し、図6(b)は低密度光学記録媒体でのト
ラッキングシフト−ジッター特性を示す。尚、発明に係
る光学ピックアップ装置における測定値を実線で示し、
従来の光学ピックアップ装置における測定値を点線で示
した。
【0069】図6に示した通り、高密度光学記録媒体で
はトラックシフト全域にわたって、本発明に係る光学ピ
ックアップ装置の方がジッター値が低くなる。一方、低
密度光学記録媒体では再生特性はあまり変化しないが、
トラッキングシフトが大きい領域で、若干ジッターが増
加する。ここで、低密度光学記録媒体での再生特性があ
まり変化しないのは、低密度記録媒体の方が高密度記録
媒体よりも、コマ収差から受ける悪影響が少ないためで
ある。
はトラックシフト全域にわたって、本発明に係る光学ピ
ックアップ装置の方がジッター値が低くなる。一方、低
密度光学記録媒体では再生特性はあまり変化しないが、
トラッキングシフトが大きい領域で、若干ジッターが増
加する。ここで、低密度光学記録媒体での再生特性があ
まり変化しないのは、低密度記録媒体の方が高密度記録
媒体よりも、コマ収差から受ける悪影響が少ないためで
ある。
【0070】ところで、実際にディスク再生装置を製造
するにあたっては低密度記録媒体の特性よりも高密度記
録媒体の特性の方が不安定になり易いため、高密度記録
媒体再生時にジッターが低くなる製造公差が取れる方
が、低密度記録媒体再生時にジッターが低くなる製造公
差がとれるよりも望ましい。又、高密度記録媒体のトラ
ックシフト特性が大きく向上することから、光学ピック
アップ装置全体のラジアル方向の送り機構や対物レンズ
駆動装置は従来のものよりも精度の低い簡便なものが利
用できる。
するにあたっては低密度記録媒体の特性よりも高密度記
録媒体の特性の方が不安定になり易いため、高密度記録
媒体再生時にジッターが低くなる製造公差が取れる方
が、低密度記録媒体再生時にジッターが低くなる製造公
差がとれるよりも望ましい。又、高密度記録媒体のトラ
ックシフト特性が大きく向上することから、光学ピック
アップ装置全体のラジアル方向の送り機構や対物レンズ
駆動装置は従来のものよりも精度の低い簡便なものが利
用できる。
【0071】図7(c)は高密度光学記録媒体でのラジ
アル方向(ディスク半径方向)スキュー角度−ジッター
特性で(スキュー角度というのは光学ピックアップ装置
を取り付けるときの光学記録媒体に対する角度のことで
ある)、図7(d)は低密度光学記録媒体でのラジアル
方向スキュー角度−ジッター特性である。ここで、高密
度光学記録媒体でのラジアル方向スキュー角度は、従来
の光学ピックアップ装置の場合、感度が高く、取り付け
角度誤差の許容量があまりないのに対し、本発明の光学
ピックアップ装置では許容量がかなり大きくなってい
る。また、本発明の光学ピックアップ装置ではジッター
値の最小値も従来の光学ピックアップ装置と比較して小
さくなっている。一方、低密度光学記録媒体の場合、そ
の差はほとんど認められない。
アル方向(ディスク半径方向)スキュー角度−ジッター
特性で(スキュー角度というのは光学ピックアップ装置
を取り付けるときの光学記録媒体に対する角度のことで
ある)、図7(d)は低密度光学記録媒体でのラジアル
方向スキュー角度−ジッター特性である。ここで、高密
度光学記録媒体でのラジアル方向スキュー角度は、従来
の光学ピックアップ装置の場合、感度が高く、取り付け
角度誤差の許容量があまりないのに対し、本発明の光学
ピックアップ装置では許容量がかなり大きくなってい
る。また、本発明の光学ピックアップ装置ではジッター
値の最小値も従来の光学ピックアップ装置と比較して小
さくなっている。一方、低密度光学記録媒体の場合、そ
の差はほとんど認められない。
【0072】図7(e)は高密度光学記録媒体でのタン
ジェンシャル方向(ディスクの円周の接線方向)スキュ
ー角度−ジッター特性で、図7(f)は低密度光学記録
媒体でのタンジェンシャル方向スキュー角度−ジッター
特性である。ここで、高密度光学記録媒体でのタンジェ
ンシャル方向スキュー角度は、従来の光学ピックアップ
装置の場合、感度が高く、取り付け角度誤差の許容量が
あまりないのに対し、本発明の光学ピックアップ装置で
は許容量がかなり大きくなっている。また、本発明の光
学ピックアップ装置ではジッター値の最小値も小さくな
っている。一方、低密度光学記録媒体の場合、その差は
ほとんど認められない。
ジェンシャル方向(ディスクの円周の接線方向)スキュ
ー角度−ジッター特性で、図7(f)は低密度光学記録
媒体でのタンジェンシャル方向スキュー角度−ジッター
特性である。ここで、高密度光学記録媒体でのタンジェ
ンシャル方向スキュー角度は、従来の光学ピックアップ
装置の場合、感度が高く、取り付け角度誤差の許容量が
あまりないのに対し、本発明の光学ピックアップ装置で
は許容量がかなり大きくなっている。また、本発明の光
学ピックアップ装置ではジッター値の最小値も小さくな
っている。一方、低密度光学記録媒体の場合、その差は
ほとんど認められない。
【0073】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光学ピ
ックアップ装置によれば、高密度光学記録媒体に対して
記録再生を行う無限系における対物レンズの正弦条件違
反量を、低密度光学記録媒体での再生特性がほとんど変
化しない範囲内で低減したことにより、高密度光学記録
媒体に対して記録再生を行う無限系及び低密度光学記録
媒体に対して記録再生を行う有限系の双方に於いて、良
好な再生特性を得ることができる。
ックアップ装置によれば、高密度光学記録媒体に対して
記録再生を行う無限系における対物レンズの正弦条件違
反量を、低密度光学記録媒体での再生特性がほとんど変
化しない範囲内で低減したことにより、高密度光学記録
媒体に対して記録再生を行う無限系及び低密度光学記録
媒体に対して記録再生を行う有限系の双方に於いて、良
好な再生特性を得ることができる。
【0074】又、トラッキングシフト、ラジアル方向ス
キュー角度、タンジェンシャル方向スキュー角度の変化
に対する許容値が大きくなったことにより、光学ピック
アップ装置の対物レンズ駆動装置やラジアル方向の送り
機構を簡略化でき、又、低精度のものも使用可能とな
る。
キュー角度、タンジェンシャル方向スキュー角度の変化
に対する許容値が大きくなったことにより、光学ピック
アップ装置の対物レンズ駆動装置やラジアル方向の送り
機構を簡略化でき、又、低精度のものも使用可能とな
る。
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成を示
した図面である。
した図面である。
【図2】本発明に係る対物レンズを示した断面図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る光学ピックアップ装置における光
学系の収差図である。
学系の収差図である。
【図4】本発明に係る光学ピックアップ装置に於ける|
SCmax|の許容範囲(斜線部)を示したグラフであ
る。
SCmax|の許容範囲(斜線部)を示したグラフであ
る。
【図5】受発光素子の内部を示した図面である。
【図6】本発明に係る光学ピックアップ装置のトラッキ
ングシフト−ジッター特性を示したグラフである。
ングシフト−ジッター特性を示したグラフである。
【図7】本発明に係る光学ピックアップ装置のラジアル
方向(ディスク半径方向)スキュー角度−ジッター特
性、及びタンジェンシャル方向(ディスクの円周の接線
方向)スキュー角度−ジッター特性を示したグラフであ
る。
方向(ディスク半径方向)スキュー角度−ジッター特
性、及びタンジェンシャル方向(ディスクの円周の接線
方向)スキュー角度−ジッター特性を示したグラフであ
る。
【図8】光学記録媒体の基材中を通過する光線を示した
図面である。
図面である。
【図9】開口数を説明するための図面である。
【図10】従来の光学ピックアップ装置(特開平5−5
4406号公報)の構成を示した図面である(高密度デ
ィスクを再生する場合)。
4406号公報)の構成を示した図面である(高密度デ
ィスクを再生する場合)。
【図11】従来の光学ピックアップ装置(特開平5−5
4406号公報)の構成を示した図面である(低密度デ
ィスクを再生する場合)。
4406号公報)の構成を示した図面である(低密度デ
ィスクを再生する場合)。
【図12】従来の光学ピックアップ装置(特開平6−3
25405号公報)の対物レンズに入射する光ビームを
示した図面である。
25405号公報)の対物レンズに入射する光ビームを
示した図面である。
【図13】従来の光学ピックアップ装置(特開平6−3
25405号公報)の構成を示した簡略図である。
25405号公報)の構成を示した簡略図である。
【図14】正弦条件を説明するための図面である。
【図15】像高hと収差量の関係を示したグラフであ
る。
る。
【図16】無限系ピックアップ装置(対物レンズに入射
する光が平行光)と有限系ピックアップ装置(対物レン
ズに入射する光が発散光)を説明するための図面であ
る。
する光が平行光)と有限系ピックアップ装置(対物レン
ズに入射する光が発散光)を説明するための図面であ
る。
1、2 受発光素子 3 ビームスプリッタ 4 コリメータレンズ 5 対物レンズ 5a 第1面 5b 第2面 6 光学記録媒体 10 半導体レーザ 11 分割受光素子 12 カバーガラス 13 ホログラム 14 筐体
Claims (3)
- 【請求項1】 1個の対物レンズと、1個又は複数個の
光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学
記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学
記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ装
置に於いて、前記対物レンズの正弦条件違反量の絶対値
の最大値を|SCmax|、前記対物レンズの倍率をβと
したときに、前記記録密度の高い記録媒体を記録再生す
る際に |SCmax| < −0.1β または |SCmax| <
0.01 を満足し、かつ、前記記録密度の低い記録媒体を記録再
生する際に |SCmax| > −0.1β または |SCmax| >
0.01 を満足することを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 【請求項2】 1個の対物レンズと、1個又は複数個の
光ビーム源と具備し、基材厚が薄く記録密度の高い光学
記録媒体を無限系で、基材厚が厚く記録密度の低い光学
記録媒体を有限系で、記録再生する光学ピックアップ装
置に於いて、光学系の正弦条件違反量が、前記記録密度
の高い光学記録媒体を記録再生する際に小さく、前記記
録密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に大きく、
前記対物レンズがトラッキング動作をしたときに発生す
る収差量の最大値が、前記記録密度の高い光学記録媒体
を記録再生する際に、0.13mmのトラッキング動作
時に0.04λRMS以下又は、0.25mmのトラッ
キング動作時に0.07λRMS以下であり、かつ、前
記記録密度の低い光学記録媒体を記録再生する際に、
0.25mmのトラッキング動作時に0.02λRMS
〜0.10λRMSの範囲又は、0.50mmのトラッ
キング動作時に0.04λRMS〜0.20λRMSの
範囲であることを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の光学ピックアップ装置に
於いて、上記対物レンズがトラッキング方向の中立位置
にるときに発生する収差量が、上記記録密度の高い光学
記録媒体を記録再生する際に、0.04λRMS以下で
あり、上記記録密度の低い光学記録媒体を記録再生する
際に、0.07λRMS以下であることを特徴とする光
学ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9059082A JPH10255306A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 光学ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9059082A JPH10255306A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 光学ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10255306A true JPH10255306A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13103080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9059082A Withdrawn JPH10255306A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 光学ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10255306A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6345029B1 (en) | 1997-08-30 | 2002-02-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup apparatus and method |
US6707615B2 (en) | 2000-10-25 | 2004-03-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical pickup apparatus restricting aberration and optical disc apparatus using the same |
JP2006012218A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Konica Minolta Opto Inc | 集光光学素子及び光ピックアップ装置 |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP9059082A patent/JPH10255306A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6345029B1 (en) | 1997-08-30 | 2002-02-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup apparatus and method |
US6707615B2 (en) | 2000-10-25 | 2004-03-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical pickup apparatus restricting aberration and optical disc apparatus using the same |
JP2006012218A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Konica Minolta Opto Inc | 集光光学素子及び光ピックアップ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |