JPH10255307A - 多焦点光ビーム生成装置、多焦点ピックアップ及び情報再生装置 - Google Patents

多焦点光ビーム生成装置、多焦点ピックアップ及び情報再生装置

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JPH10255307A
JPH10255307A JP9059625A JP5962597A JPH10255307A JP H10255307 A JPH10255307 A JP H10255307A JP 9059625 A JP9059625 A JP 9059625A JP 5962597 A JP5962597 A JP 5962597A JP H10255307 A JPH10255307 A JP H10255307A
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light
light beam
reflected
incident
multifocal
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JP9059625A
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English (en)
Inventor
Akira Miura
章 三浦
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1362Mirrors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B2007/0003Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier
    • G11B2007/0006Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier adapted for scanning different types of carrier, e.g. CD & DVD

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な光ビームの反射光が光検出器に照射さ
れることなくCDとDVDの双方の再生が可能な複数の
焦点を有する光ビームを出射する多焦点光ビーム生成装
置及び多焦点ピックアップ並びに情報再生装置を提供す
る。 【解決手段】 外部から入射した光ビームLの一部を部
分光ビームL1として反射して対物レンズ11に入射さ
せてDVD1上に集光させると共に、光ビームLの他の
一部を部分光ビームL2として透過するハーフミラー面
HMと、部分光ビームL2を反射し、対物レンズ11に
入射させてCD2上に集光させる反射面RMと、を備え
た二焦点ミラー10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sk)とDVD(CDと同じ大きさで記憶容量を飛躍的に
向上させた高記録密度ディスク)のように、ディスク表
面から情報記録面までの保護層の厚さが相互に異なる複
数種類のディスクを一の情報再生装置で取り扱うため
の、相互に異なる位置に焦点を形成する複数の光ビーム
を生成する光ピックアップの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来のCDよりも記憶容量を飛躍
的に向上させ、一本の映画等が記録可能な高密度記録媒
体であるDVDの開発が盛んに行われており、この中
で、DVDとCDの双方を再生することが可能なCD/
DVDコンパチブル再生機の開発が活発である。
【0003】ここで、CDとDVDの構造を比較する
と、高密度化の要請から、DVDの保護層の厚さはCD
の保護層の約半分の厚さ(0.6mm)とされている。
従って、一焦点の光ピックアップを用いて双方のディス
クを再生しようとすると、例えば、DVDに最適となる
ように集光すると、CDに対しては光ビームが通過する
保護層がDVDより厚いので、光ビームに球面収差等の
収差が著しく発生し、これによりCDに対して最適に集
光することができないという問題点がある。
【0004】また、CDとDVDでは、記録のために形
成されている情報ピットの大きさが異なる(より具体的
には、CDに形成されている情報ピットのうち、最短ピ
ットの長さが約0.87μmであるのに対し、DVDで
は最短ピット長は約0.4μmとなる。)ので、夫々の
情報ピットを正確に読み取るためには、夫々の情報ピッ
トの大きさに対して最適な大きさの光スポットをCD又
はDVD上に形成する必要がある。
【0005】ここで、光スポットの大きさ(直径)は、
光ビームの波長と当該光ビームを情報記録面に集光する
ための対物レンズの開口数との比に比例する。すわな
ち、光ビームの波長を一定とすると、開口数が大きくな
るほど光スポットの大きさは小さくなる。従って、一焦
点の光ピックアップでCD及びDVDを再生する場合、
光ビームの波長を一定として、開口数を、例えばDVD
の情報ピットに適合するようにすると、CDの情報ピッ
トに対しては、光スポットが小さくなりすぎ、当該CD
を再生する際の再生信号に歪が生じてしまい、正確な読
み取りができないという問題点がある。
【0006】そこで、上記の各問題点を解決するため
に、同一直線上の異なる位置に焦点を結ぶと共に、各情
報ピットの大きさに対応して適切な大きさの光スポット
を形成する二つの光ビームを照射することが可能な二焦
点レンズを備える二焦点光ピックアップが開発されてい
る。この二焦点レンズについて、図5を用いて説明す
る。
【0007】図5(a)に示すように、二焦点レンズ
は、ホログラム回折素子等の回折素子Hと対物レンズR
を同一光路上に配置したもので、コリメータレンズCで
平行光線とされた光ビームLを回折素子Hにより0次光
と±1次光の三つの光ビームに分離し、このうち0次光
と+1次光の対物レンズRに対する仮想的な発光点位置
(対物レンズRのDVD又はCD側から視た場合の、分
離後の0次光と+1次光夫々の発光点の位置。当該0次
光の進路と+1次光の進路とが異なっていることから、
分離後の進路に基づいて設定される夫々の光ビームの発
光点は異なっているように仮想できる。)が異なること
を利用して、当該0次光と+1次光を同一直線上の異な
る位置に焦点を結ばせるものである。このとき、光ビー
ムLのうち、回折素子Hを透過した光ビームが0次光と
なり、回折素子Hの回折パターンによって回折された光
ビームが+1次光となる。
【0008】焦点位置についてより具体的には、通常、
0次光と比較して+1次光の方が対物レンズRから遠い
位置に焦点を結ぶように構成され、0次光がDVDの情
報記録面に最適に集光すると共に、図5(b)に示すよ
うに+1次光がCDの情報記録面に最適に集光するよう
に設定される。
【0009】この二焦点レンズを用いると、一の光ピッ
クアップを用いてCDとDVDの双方を再生することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の二焦点ピックアップにおいては、回折格子Hによ
り光ビームLを分離しているため、本来CD又はDVD
に照射すべき0次光又は+1次光以外に−1次光やそれ
以外の高次光等の不要光が発生する。また、DVDを再
生する際には+1次光も不要光となり、反対にCDを再
生する際には0次光が不要光となる。そして、これらの
不要光が、本来検出すべき光ビーム以外のいわゆる迷光
として、CD又はDVDからの反射光を検出する光検出
器に戻る場合が生じ、このときには当該迷光による検出
出力が雑音として本来検出すべき検出信号に混入し、正
確な情報再生ができなくなる場合があるという問題点が
あった。
【0011】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
為されたもので、その課題は、不要な光ビームの反射光
による迷光が光検出器に照射されることなくCDとDV
Dの双方を再生するための複数の焦点を有する光ビーム
を出射することが可能な多焦点光ビーム生成装置及びそ
れを用いた多焦点ピックアップ並びにそれらを用いた情
報再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、外部から入射した入射
光ビームの一部を反射光として第1の方向に反射して集
光手段に入射させると共に、前記入射光ビームの他の一
部を透過光として透過するハーフミラー面と、前記透過
光を前記第1の方向と異なる方向に夫々反射し、前記集
光手段に入射させる一又は複数の反射面と、を備えた二
焦点ミラー等のミラーと、前記反射光の集光位置及び夫
々の前記反射面で反射された透過光の集光位置が相互に
異なるように、当該反射光と当該透過光とを夫々別個に
集光させる対物レンズ等の前記集光手段と、を備える。
【0013】請求項1に記載の発明の作用によれば、ミ
ラーに含まれるハーフミラー面は、入射光ビームの一部
を反射光として第1の方向に反射して集光手段に入射さ
せると共に、当該入射光ビームの他の一部を透過光とし
て透過する。
【0014】そして、ミラーに含まれる一又は複数の反
射面は、透過光を第1の方向と異なる方向に夫々反射
し、集光手段に入射させる。
【0015】これらにより、上記集光手段は、反射光の
集光位置及び夫々の反射面で反射された透過光の集光位
置が相互に異なるように、当該反射光と当該透過光とを
夫々別個に集光させる。
【0016】よって、ハーフミラー面で分離された反射
光と透過光を用いて相互に異なる焦点位置を有する複数
の光ビームを生成できるので、入射光を回折格子等によ
り回折させて異なる焦点位置の光ビームを生成する場合
に比して不要な回折光の発生を伴わずに異なる焦点位置
を有する複数の光ビームを生成することができる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、外部から入射した入射光ビームの一部を
第1反射光として第1の方向に反射して集光手段に入射
させると共に、前記入射光ビームの他の一部を透過光と
して透過するハーフミラー面と、少なくとも前記透過光
の一部を第2反射光として前記第1の方向と異なる第2
の方向に反射し、前記集光手段に入射させる反射面と、
を備えた二焦点レンズ等のミラーと、前記第1反射光の
集光位置と前記第2反射光の集光位置とが異なるよう
に、当該第1反射光と当該第2反射光とを夫々別個に集
光させる対物レンズ等の前記集光手段と、を備える。
【0018】請求項2に記載の発明の作用によれば、ミ
ラーに含まれるハーフミラー面は、入射光ビームの一部
を第1反射光として第1の方向に反射して集光手段に入
射させると共に、当該入射光ビームの他の一部を透過光
として透過する。
【0019】そして、ミラーに含まれる反射面は、少な
くとも透過光の一部を第2反射光として第1の方向と異
なる第2の方向に反射し、集光手段に入射させる。
【0020】これらにより、集光手段は、第1反射光の
集光位置と第2反射光の集光位置とが異なるように、当
該第1反射光と当該第2反射光とを夫々別個に集光させ
る。
【0021】よって、ハーフミラー面で分離された第1
反射光と反射面で反射された第2反射光を用いて相互に
異なる焦点位置の光ビームを生成できるので、入射光を
回折格子等により回折させて異なる焦点位置の光ビーム
を生成する場合に比して不要な回折光の発生を伴わずに
異なる焦点位置の光ビームを生成することができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の多焦点光ビーム
生成装置において、前記ハーフミラー面と前記反射面と
は、夫々の曲率が相互に異なって前記ミラーを形成して
いるように構成される。
【0023】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、ハーフミラ
ー面と反射面とは、夫々の曲率が相互に異なってミラー
を形成しているので、確実に第1の方向と第2の方向と
を異ならせることができる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載の多焦点光ビーム生成装
置において、前記反射面は、前記入射光ビームに対し
て、当該入射光ビームの発散角を小とする曲率を有する
凹面であることように構成される。
【0025】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項3に記載の発明の作用に加えて、反射面が入射光ビ
ームに対して、当該入射光ビームの発散角を小とする曲
率を有する凹面であるので、ミラーと入射光ビームの発
散角を小とする(すなわち、入射光ビームをより平行光
線に近づける)コリメータレンズ(或は凸レンズ)とを
兼用とすることができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項1、3又は4のいずれか一項に記
載の多焦点光ビーム生成装置と、前記入射光ビームを出
射するレーザダイオード等の出射手段と、光ディスク等
の情報記録媒体上に前記反射光又は前記透過光のうちい
ずれか一方を集光させる前記集光手段と、前記反射光又
は前記透過光の前記情報記録媒体からの戻り光を夫々受
光して検出信号を出力するディテクタ等の受光手段と、
を備える。
【0027】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項1、3又は4のいずれか一項に記載の多焦点光ビー
ム生成装置は、焦点位置の異なる複数の光ビームを生成
する。
【0028】このとき、出射手段は、上記入射光ビーム
を出射する。
【0029】また、集光手段は、情報記録媒体上に反射
光又は透過光のうちいずれか一方を集光させる。
【0030】そして、受光手段は、反射光又は透過光の
情報記録媒体からの戻り光を夫々受光して検出信号を出
力する。
【0031】よって、不要な回折光の発生を伴わずに生
成された焦点位置の異なる複数の光ビームの戻り光に基
づいて検出信号が出力されるので、当該検出信号に不要
な回折光の戻り光に基づく雑音成分が混入することがな
く、検出信号の品質を向上させることができる。
【0032】また、入射光ビームを情報記録媒体の方向
へ指向するミラーと、異なる焦点距離の複数の光ビーム
を生成するミラーとを兼用できるので、ピックアップの
構成を簡略化できる。
【0033】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の
多焦点光ビーム生成装置と、前記入射光ビームを出射す
るレーザダイオード等の出射手段と、光ディスク等の情
報記録媒体上に前記第1反射光又は前記第2反射光のう
ちいずれか一方を集光させる前記集光手段と、集光され
た前記第1反射光又は前記第2反射光の情報記録媒体か
らの夫々の戻り光を受光して検出信号を出力するディテ
クタ等の受光手段と、を備える。
【0034】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項2から4のいずれか一項に記載の多焦点光ビーム生
成装置は、焦点位置の異なる第1反射光と第2反射光の
二つの光ビームを生成する。
【0035】このとき、出射手段は、上記入射光ビーム
を出射する。
【0036】また、集光手段は、情報記録媒体上に第1
反射光又は第2反射光のうちいずれか一方を集光させ
る。
【0037】そして、受光手段は、第1反射光又は第2
反射光の情報記録媒体からの夫々の戻り光を受光して検
出信号を出力する。
【0038】よって、不要な回折光の発生を伴わずに生
成された焦点位置の異なる二つの光ビームの戻り光に基
づいて検出信号が出力されるので、当該検出信号に不要
な回折光の戻り光に基づく雑音成分が混入することがな
く、検出信号の品質を向上させることができる。
【0039】また、入射光ビームを情報記録媒体の方向
へ指向するミラーと、異なる焦点距離の複数の光ビーム
を生成するミラーとを兼用できるので、ピックアップの
構成を簡略化できる。
【0040】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項5又は6に記載の多焦点ピックア
ップと、前記検出信号に基づいて、前記情報記録媒体に
記録されている情報に対応する再生信号を出力する再生
回路等の再生手段と、を備える。
【0041】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項5又は6に記載の多焦点ピックアップは夫々の作用
に従って上記検出信号を出力するそして、再生手段は、
検出信号に基づいて、情報記録媒体に記録されている情
報に対応する再生信号を出力する。
【0042】よって、検出信号に不要な回折光の戻り光
に基づく雑音成分が混入することがないので、再生信号
の品質を向上させることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0044】(I)第1実施形態 始めに、図1を用いて、第1実施形態に係る光学式情報
再生装置の構成について説明する。ここで、図1に示す
光学式情報再生装置Sは、DVDからの情報再生とCD
からの情報再生とで共通とされ、図1(a)はDVD1
からの情報再生の場合について示し、図1(b)はCD
2からの情報再生の場合について示している。
【0045】図1に示すように、第1実施形態に係る光
学式情報再生装置Sは、出射手段としてのレーザダイオ
ードDと、ハーフミラーMと、コリメータレンズCと、
二焦点ミラー10と、集光手段としての対物レンズ11
と、受光手段としてのフォトディテクタ13と、再生手
段としての再生回路14とにより構成されている。
【0046】また、二焦点ミラー10は、入射した光ビ
ームLの一部を部分光ビームL1として反射すると共
に、当該光ビームLの他の一部を部分光ビームL2とし
て透過するハーフミラー面HMと、ハーフミラー面HM
を透過した部分光ビームL2を全反射する反射面RMと
により構成されている。
【0047】次に動作を説明する。
【0048】先ず、図1(a)を用いてDVD1からの
情報再生の場合の動作について説明する。
【0049】レーザダイオードDから出射された光ビー
ムLは、ハーフミラーMによりその一部が反射され、コ
リメータレンズCによって平行な光束にされた後、二焦
点ミラー10に入射する。
【0050】そして、二焦点ミラー10に入射した光ビ
ームLのうち、その一部がハーフミラー面HMにおいて
反射され、部分光ビームL1として対物レンズ11に照
射され、当該対物レンズ11において集光されてDVD
1の情報記録面上に集光されて当該情報記録面により反
射される。そして、当該反射光が部分光ビームL1の情
報記録面に到達するまでの光路と同じ光路を通過して再
び二焦点ミラー10に入射し、その後、コリメータレン
ズCを通ってハーフミラーMによりその一部が透過され
ることによって部分光ビームL1に対して非点収差が与
えられた後に当該部分光ビームL1がフォトディテクタ
13に入射し、当該反射光に対応する受光信号Srが出
力される。フォトディテクタ13から出力された受光信
号Srは再生回路14において、D/A変換、デインタ
ーリーブ、復調等の必要な処理が行われ、再生出力とし
て出力される。
【0051】ここで、フォトディテクタ13は、十文字
型の分割線により四つに分割されており、分割された夫
々の受光素子のうち、対向する二つづつの受光素子から
出力される受光信号が加算されて非点収差法によるフォ
ーカスサーボ制御に用いられ、また、四つの受光素子の
受光信号を全て加算した信号(上記受光信号Sr)に基
づいて再生回路14においてRF(Radio Frequency )
信号が生成され、このRF信号が再生出力として出力さ
れる。
【0052】次に、図1(b)を用いてCD2からの情
報再生の場合の動作について説明する。
【0053】図1(a)の場合と同様に、レーザダイオ
ードDから出射された光ビームLは、ハーフミラーM及
びコリメータレンズCを介して二焦点ミラー10に入射
する。
【0054】そして、二焦点ミラー10に入射した光ビ
ームLのうち、ハーフミラー面HMを透過した部分光ビ
ームL2が反射面RMにおいて全反射されて対物レンズ
11に照射され、当該対物レンズ11において集光され
てCD2の情報記録面上に集光されて当該情報記録面に
より反射される。そして、当該反射光が部分光ビームL
2の情報記録面に到達するまでの光路と同じ光路を通過
して再び二焦点ミラー10に入射し、その後、図1
(a)の場合と同様に、コリメータレンズC、ハーフミ
ラーMを介してフォトディテクタ13に入射し、当該反
射光に対応する受光信号Srが出力される。その後、再
生回路14において再生処理が施され、再生出力が出力
される。
【0055】この動作において、二焦点ミラー10内の
ハーフミラー面HMの角度及び配置位置は、反射した部
分光ビームL1が対物レンズ11によって集光された時
DVD1の情報記録面上に最適集光する位置とされてい
る。
【0056】一方、二焦点ミラー10内の反射面RMの
曲率、角度及び配置位置は、反射した部分光ビームL2
が対物レンズ11によって集光された時CD2の情報記
録面上で球面収差が補正され、最適集光するような曲
率、角度及び配置位置とされている。
【0057】更に、上記図1(a)に示す場合(DVD
1からの情報再生)においては、上記部分光ビームL1
の他に当然に部分光ビームL2(図1(a)中点線で示
す。)が生成されて反射面RMにより全反射され、対物
レンズ11を介してDVD1の情報記録面に到達するこ
ととなるが、この部分光ビームL2は、集光する前に当
該情報記録面で反射されることとなるので、その反射光
の光路が上記部分光ビームL1の光路と重なることはな
く、従って、当該部分光ビームL2の反射光がフォトデ
ィテクタ13上で集光することはない。
【0058】また、上記図1(b)に示す場合(CD2
からの情報再生)においては、上記部分光ビームL2
他に当然に部分光ビームL1(図1(b)中点線で示
す。)が生成されて対物レンズ11を介してCD2の情
報記録面に到達することとなるが、この部分光ビームL
1は、集光した後に当該情報記録面で反射されることと
なるので、その反射光の光路が上記部分光ビームL2
光路と重なることはなく、従って、当該部分光ビームL
1の反射光がフォトディテクタ13上で集光することは
ない。
【0059】次に、上記二焦点ミラー10の具体的な構
成について、図2を用いて説明する。
【0060】二焦点ミラー10の具体的な構成としては
種々のものが考えられるが、例えば、一体成形で二焦点
ミラー10を構成する場合には、図2(a)に示すよう
に、樹脂又はガラスにより、一方の面が平面で、他方の
面が上記反射面RMとしての球面を備える二焦点ミラー
10を形成し、当該平面部の表面にハーフミラーコート
を施すことにより当該平面部をハーフミラー面HMと
し、球面部の表面に反射コートを施すことにより当該球
面部を反射面RMとすることができる。
【0061】また、二種類の異なる材料により構成する
場合には、図2(b)に示すように、平面形状のガラス
部10Aと、一方の面が平面で、他方の面が上記反射面
RMとしての球面を備える樹脂部10Bを接合すること
により二焦点ミラー10を形成し、ガラス部10Aの接
合されていない面の表面にハーフミラーコートを施すこ
とによりハーフミラー面HMとし、樹脂部10Bの接合
されていない面の表面に反射コートを施すことにより反
射面RMとすることができる。
【0062】更に、二枚のレンズを接合して二焦点ミラ
ー10を構成する場合には、図2(c)に示すように、
ガラス又は樹脂により形成された平面レンズ10Cと、
一方の面が平面で、他方の面が上記反射面RMとしての
球面を備え、ガラス又は樹脂により形成された球面レン
ズ10Dを透明な接着剤10Eにより接合することによ
り二焦点ミラー10を形成し、平面レンズ10Cの接合
されていない面の表面にハーフミラーコートを施すこと
によりハーフミラー面HMとし、球面レンズ10Bの接
合されている面に反射コートを施すことにより反射面R
Mとすることができる。
【0063】次に、ハーフミラー面HMと反射面RMの
形状の設計方法について、図1を用いて説明する。
【0064】始めに、ハーフミラー面HMについては、
部分光ビームL1が対物レンズ11とDVD1の保護層
(具体的には、厚さ0.6mm、屈折率約1.58であ
る。)を透過すると共に夫々において屈折され、DVD
1の情報記録面に到達した時に収差(特に球面収差)が
最小となるように当該ハーフミラー面HMの形状(第1
実施形態においては平面であるとしたが、これに限ら
ず、上記条件を満たすのであれば球面形状でもよい。)
が決定される。
【0065】同様に、反射面RMについては、部分光ビ
ームL2が対物レンズ11とCD2の保護層(具体的に
は、厚さ1.2mm、屈折率約1.58である。)と、ハ
ーフミラー面HMと反射面RMの間の透明材料(一般的
には、樹脂又はガラス)を透過すると共に夫々において
屈折され、CD2の情報記録面に到達した時に収差(特
に球面収差)が最小となるように当該反射面RMの球面
形状が決定される。
【0066】なお、実際には、ハーフミラー面HMと反
射面RMの形状の設計において考慮すべき要素は、上記
の他に、対物レンズ11の形状、夫々のディスク上のピ
ット形状等がある。
【0067】以上説明したように、第1実施形態の光学
式情報再生装置Sによれば、ハーフミラー面HMで分離
された部分光ビームL1と部分光ビームL2を用いて相互
に異なる焦点位置を有する光ビームを生成できるので、
光ビームLを回折格子等により回折させて異なる焦点位
置の光ビームを生成する場合に比して不要な回折光の発
生を伴わずに異なる焦点位置を有する複数の光ビームを
生成することができる。
【0068】また、ハーフミラー面HMと反射面RMと
は、夫々の曲率が相互に異なってミラーを形成している
ので、確実に部分光ビームL1の反射方向と部分光ビー
ムL2の反射方向とを異ならせることができる。
【0069】更に、不要な回折光の発生を伴わずに生成
された焦点位置の異なる複数の光ビームの反射光に基づ
いて検出信号Srが出力されるので、当該検出信号Srに
不要な回折光の反射光に基づく雑音成分が混入すること
がなく、検出信号Srの品質を向上させることができ
る。
【0070】また、光ビームLをDVD1又はCD2の
方向へ指向するミラーと、異なる焦点位置の複数の光ビ
ームを生成するミラーとを兼用できるので、ピックアッ
プの構成を簡略化できる。
【0071】更にまた、検出信号Srに不要な回折光の
反射光に基づく雑音成分が混入することがないので、再
生信号の品質を向上させることができる。
【0072】ここで、特に、光ビームLを回折格子等に
より回折させて異なる焦点位置の光ビームを生成する場
合と本実施形態の場合との効果について比較説明する。
【0073】一般に、回折格子により光ビームLを回折
させて生成される異なる焦点位置の光ビームは、例え
ば、0次光又は+1次光と呼ばれているが、この0次光
又は+1次光を得るためには、回折格子の断面形状を、
例えば、鋸歯状、矩形状又はいわゆるブレーズ状(階段
状)とすることが必要であるが、このような断面形状を
有する透過型の回折格子を製作するには高度な技術が必
要になってくる。
【0074】また、回折格子により生成された0次光又
は+1次光夫々の効率については、矩形状パターンでは
58%、鋸歯状パターンでは81%、ブレーズパターン
では77%が夫々の理論最大値である。
【0075】更に、回折格子により0次光又は+1次光
を生成する際には、上述にように、迷光としての高次光
が必ず発生して再生出力に悪影響を与えてしまう。
【0076】これに対して、本実施形態の二焦点ミラー
10におけるハーフミラー面HM及び反射面RMは現在
確立されている技術で容易に形成できると共に、効率に
ついては、部分光ビームL1及びL2の光量を等しくする
場合を考えると、ハーフミラー面HMの透過率を62%
とし、反射面RMの約100%とすることにより、夫々
の効率を約76%とすることができ、従って、簡易な加
工工程により上記ブレーズパターンの場合と同等の効率
を得ることができる。
【0077】更に、二焦点ミラー10によれば、上述の
ように部分光ビームL1又はL2が相互に迷光となること
もない。
【0078】(I)第2実施形態 次に、図3を用いて、本発明に係る他の実施形態である
第2実施形態に係る光学式情報再生装置の構成について
説明する。
【0079】なお、上述の第1実施形態においては、コ
リメータレンズCを含む構成について説明したが、以下
に説明する第2実施形態は、当該コリメータレンズCの
機能をも二焦点ミラー10に担わせた実施形態である。
ここで、図3に示す光学式情報再生装置S’は、DVD
からの情報再生とCDからの情報再生とで共通とされ、
図3(a)はCD2からの情報再生の場合について示
し、図3(b)はDVD1からの情報再生の場合につい
て示している。
【0080】図3に示すように、第2実施形態に係る光
学式情報再生装置S’は、第1実施形態の光学式情報再
生装置SからコリメータレンズCを除くと共に、第1実
施形態の二焦点ミラー10を二焦点ミラー10’とした
構成となっている。これにより、ハーフミラーMで反射
された光ビームLは発散しつつ二焦点ミラー10’に入
射することとなる。
【0081】一方、二焦点ミラー10’は、発散しつつ
入射した光ビームLの一部を部分光ビームL1として反
射してCD2上に集光させると共に、当該光ビームLの
他の一部を部分光ビームL2として透過するハーフミラ
ー面HMと、ハーフミラー面HMを透過した部分光ビー
ムL2を全反射してDVD1上に集光させる反射面R
M’とにより構成されている。ここで、上記反射面R
M’は、発散しつつ当該反射面RM’に入射する部分光
ビームL2の発散角(部分光ビームL2を円錐状に発散し
つつ進行する光ビームと看做した場合の当該円錐の頂角
の半分)を小さくして当該部分光ビームL2をより平行
光束に近づけるために、当該部分光ビームL2に対して
凹面形状とされている。
【0082】次に動作を説明する。
【0083】先ず、図3(a)を用いてCD2からの情
報再生の場合の動作について説明する。
【0084】レーザダイオードDから出射された光ビー
ムLは、ハーフミラーMによりその一部が反射され、そ
のまま二焦点ミラー10’に入射する。
【0085】そして、二焦点ミラー10’に入射した光
ビームLのうち、その一部がハーフミラー面HMにおい
て反射され、部分光ビームL1として対物レンズ11に
照射され、当該対物レンズ11において集光されてCD
2の情報記録面上に集光されて当該情報記録面により反
射される。そして、当該反射光が部分光ビームL1の情
報記録面に到達するまでの光路と同じ光路を通過して再
び二焦点ミラー10’に入射し、その後ハーフミラーM
によりその一部が透過され、部分光ビームL1に対して
非点収差が与えられた後に当該部分光ビームL1がフォ
トディテクタ13に入射し、当該反射光に対応する受光
信号Srが出力され、再生回路14において再生処理が
施されて再生出力として出力される。
【0086】次に、図3(b)を用いてDVD1からの
情報再生の場合の動作について説明する。
【0087】図3(a)の場合と同様に、レーザダイオ
ードDから出射された光ビームLは、ハーフミラーMを
介して二焦点ミラー10’に入射する。
【0088】そして、二焦点ミラー10’に入射した光
ビームLのうち、ハーフミラー面HMを透過した部分光
ビームL2が反射面RM’において全反射されて対物レ
ンズ11に照射され、当該対物レンズ11において集光
されてDVD1の情報記録面上に集光されて当該情報記
録面により反射される。そして、当該反射光が部分光ビ
ームL2の情報記録面に到達するまでの光路と同じ光路
を通過して再び二焦点ミラー10’に入射し、その後、
図3(a)の場合と同様に、ハーフミラーMを介してフ
ォトディテクタ13に入射し、当該反射光に対応する受
光信号Srが出力される。その後、再生回路14におい
て再生処理が施され、再生出力が出力される。
【0089】この動作において、二焦点ミラー10’内
のハーフミラー面HMの角度及び配置位置は、反射した
部分光ビームL1が対物レンズ11によって集光された
時CD2の情報記録面上に最適集光する位置とされてい
る。
【0090】一方、二焦点ミラー10’内の反射面R
M’の凹面鏡としての曲率、角度及び配置位置は、反射
した部分光ビームL2が対物レンズ11によって集光さ
れた時DVD1の情報記録面上に最適集光するような曲
率、角度及び配置位置とされている。
【0091】更に、上記図3(a)に示す場合(CD2
からの情報再生)においては、第1実施形態と同様に、
上記部分光ビームL1の他に部分光ビームL2(図3
(a)中点線で示す。)が生成されて反射面RM’によ
り全反射され、対物レンズ11を介してCD2の情報記
録面に到達することとなるが、この部分光ビームL
2は、集光した後に当該情報記録面で反射されることと
なるので、その反射光の光路が上記部分光ビームL1
光路と重なることはなく、従って、当該部分光ビームL
2の反射光がフォトディテクタ13上で集光することは
ない。
【0092】また、上記図3(b)に示す場合(DVD
1からの情報再生)においては、上記部分光ビームL2
の他に部分光ビームL1(図3(b)中点線で示す。)
が生成されて対物レンズ11を介してDVD1の情報記
録面に到達することとなるが、この部分光ビームL
1は、集光する前に当該情報記録面で反射されることと
なるので、その反射光の光路が上記部分光ビームL2
光路と重なることはなく、従って、当該部分光ビームL
1の反射光がフォトディテクタ13に到達することはな
い。
【0093】次に、ハーフミラー面HMと反射面RM’
の形状の設計方法について、図3を用いて説明する。
【0094】始めに、ハーフミラー面HMについては、
部分光ビームL1が対物レンズ11とCD2の保護層
(具体的には、厚さ1.2mm、屈折率約1.58であ
る。)を透過すると共に夫々において屈折され、CD2
の情報記録面に到達した時に収差(特に球面収差)が最
小となるように当該ハーフミラー面HMの形状(第2実
施形態においては平面であるとしたが、これに限らず、
上記条件を満たすのであれば球面形状でもよい。)が決
定される。
【0095】同様に、反射面RM’については、部分光
ビームL2が対物レンズ11とDVD1の保護層(具体
的には、厚さ0.6mm、屈折率約1.58である。)
と、ハーフミラー面HMと反射面RMの間の透明材料
(一般的には、樹脂又はガラス)を透過すると共に夫々
において屈折され、DVD1の情報記録面に到達した時
に収差(特に球面収差)が最小となるように当該反射面
RM’の球面形状が決定される。
【0096】なお、二焦点ミラー10’の具体的な構成
については、例えば、第1実施形態において図2に示し
たように、種々の構成とすることができる。
【0097】以上説明したように、第2実施形態の光学
式情報再生装置S’によれば、第1実施形態の光学式情
報再生装置Sの効果に加えて、二焦点ミラー10’がコ
リメータレンズ等の凸レンズとしての機能をも備えてい
るので、光学式情報再生装置の構成をより簡略化するこ
とができる。
【0098】なお、上述の各実施形態においては、相互
に異なる焦点位置を有する二つの光ビームを生成する場
合について説明したが、本発明によれば、これに限ら
ず、相互に異なる焦点位置を有する三以上の光ビームを
生成することも可能である。
【0099】例えば、相互に異なる焦点位置を有する四
つの光ビームを生成する場合には、図4に示すように、
ハーフミラー面HM1、HM2及びHM3並びに反射面R
M”を備えた多焦点ミラー10”を用い、ハーフミラー
面HM1によって反射された部分光ビームにより焦点F1
を形成し、ハーフミラー面HM2によって反射された部
分光ビームにより焦点F2を形成し、ハーフミラー面H
3によって反射された部分光ビームにより焦点F3を形
成し、反射面RM”によって全反射された部分光ビーム
により焦点F4を形成するように構成すればよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ハーフミラー面で分離された反射光と透
過光を用いて相互に異なる焦点位置を有する複数の光ビ
ームを生成できるので、入射光を回折格子等により回折
させて異なる焦点位置の光ビームを生成する場合に比し
て不要な回折光の発生を伴わずに異なる焦点位置を有す
る複数の光ビームを生成することができる。
【0101】よって、当該光ビームの情報記録媒体から
の戻り光に基づいて情報を再生すれば、不要な回折光の
戻り光に伴う雑音の影響を受けずに情報の再生ができる
ので、品質の良い情報再生が可能となる。
【0102】請求項2に記載の発明によれば、ハーフミ
ラー面で分離された第1反射光と反射面で反射された第
2反射光を用いて相互に異なる焦点位置の光ビームを生
成できるので、入射光を回折格子等により回折させて異
なる焦点位置の光ビームを生成する場合に比して不要な
回折光の発生を伴わずに異なる焦点位置の光ビームを生
成することができる。
【0103】よって、当該光ビームの情報記録媒体から
の戻り光に基づいて情報を再生すれば、不要な回折光の
戻り光に伴う雑音の影響を受けずに情報の再生ができる
ので、品質の良い情報再生が可能となる。
【0104】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、ハーフミラー面と
反射面とは、夫々の曲率が相互に異なってミラーを形成
しているので、確実に第1の方向と第2の方向とを異な
らせることができる。
【0105】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、反射面が入射光ビームに
対して、当該入射光ビームの発散角を小とする曲率を有
する凹面であるので、ミラーと入射光ビームの発散角を
小とするコリメータレンズとを兼用とすることができ
る。
【0106】従って、ミラーに対してコリメータレンズ
の役割をも担わせることができるので、ピックアップ及
び情報再生装置の構成をより簡略化できる。
【0107】請求項5に記載の発明によれば、請求項
1、3又は4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、集光手段が情報記録媒体上に反射光又は透過光のう
ちいずれか一方を集光させ、受光手段が反射光及び透過
光の情報記録媒体からの夫々の戻り光を受光して検出信
号を出力するので、不要な回折光の発生を伴わずに生成
された焦点位置の異なる複数の光ビームの戻り光に基づ
いて検出信号が出力されることとなり、当該検出信号に
不要な回折光の戻り光に基づく雑音成分が混入すること
がなく、検出信号の品質を向上させることができる。
【0108】また、入射光ビームを情報記録媒体の方向
へ指向するミラーと、異なる焦点距離の複数の光ビーム
を生成するミラーとを兼用できるので、ピックアップの
構成を簡略化できる。
【0109】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、集
光手段が情報記録媒体上に第1反射光又は第2反射光の
うちいずれか一方を集光させ、受光手段が第1反射光又
は第2反射光の情報記録媒体からの夫々の戻り光を受光
して検出信号を出力するので、不要な回折光の発生を伴
わずに生成された焦点位置の異なる二つの光ビームの戻
り光に基づいて検出信号が出力されることとなり、当該
検出信号に不要な回折光の戻り光に基づく雑音成分が混
入することがなく、検出信号の品質を向上させることが
できる。
【0110】また、入射光ビームを情報記録媒体の方向
へ指向するミラーと、異なる焦点距離の複数の光ビーム
を生成するミラーとを兼用できるので、ピックアップの
構成を簡略化できる。
【0111】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
又は6に記載の発明の効果に加えて、再生手段が、検出
信号に基づいて情報記録媒体に記録されている情報に対
応する再生信号を出力するので、検出信号に不要な回折
光の戻り光に基づく雑音成分が混入することがなく、再
生信号の品質を向上させることができる。
【0112】よって、品質の良い情報再生が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の光学式情報再生装置の概要構成
を示す図であり、(a)はDVDから情報を再生する際
の構成を示す図であり、(b)はCDから情報を再生す
る際の構成を示す図である。
【図2】二焦点レンズの具体的構成を示す断面図であ
り、(a)は一体成形により構成する場合の断面図であ
り、(b)は異なる二種類の材料により構成する場合の
断面図であり、(c)は二つのレンズを接合して構成す
る場合の断面図である。
【図3】第2実施形態の光学式情報再生装置の概要構成
を示す図であり、(a)はCDから情報を再生する際の
構成を示す図であり、(b)はDVDから情報を再生す
る際の構成を示す図である。
【図4】異なる焦点位置を有する四の光ビームを生成す
る場合の二焦点レンズの構成を示す図である。
【図5】従来の二焦点レンズの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD 2…CD 10、10’…二焦点ミラー 10”…多焦点ミラー 10A…ガラス部 10B…樹脂部 10C…平面レンズ 10D…球面レンズ 10E…接着剤 11、R…対物レンズ 12…シリンドリカルレンズ 13…フォトディテクタ 14…再生回路 Sr…検出信号 HM、HM1、HM2、HM3…ハーフミラー面 RM、RM’、RM”…反射面 M…ハーフミラー C…コリメートレンズ D…レーザダイオード L…光ビーム L1、L2…部分光ビーム H…回折格子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入射した入射光ビームの一部を
    反射光として第1の方向に反射して集光手段に入射させ
    ると共に、前記入射光ビームの他の一部を透過光として
    透過するハーフミラー面と、 前記透過光を前記第1の方向と異なる方向に夫々反射
    し、前記集光手段に入射させる一又は複数の反射面と、 を備えたミラーと、 前記反射光の集光位置及び夫々の前記反射面で反射され
    た透過光の集光位置が相互に異なるように、当該反射光
    と当該透過光とを夫々別個に集光させる前記集光手段
    と、 を備えたことを特徴とする多焦点光ビーム生成装置。
  2. 【請求項2】 外部から入射した入射光ビームの一部を
    第1反射光として第1の方向に反射して集光手段に入射
    させると共に、前記入射光ビームの他の一部を透過光と
    して透過するハーフミラー面と、 少なくとも前記透過光の一部を第2反射光として前記第
    1の方向と異なる第2の方向に反射し、前記集光手段に
    入射させる反射面と、 を備えたミラーと、 前記第1反射光の集光位置と前記第2反射光の集光位置
    とが異なるように、当該第1反射光と当該第2反射光と
    を夫々別個に集光させる前記集光手段と、 を備えたことを特徴とする多焦点光ビーム生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の多焦点光ビーム
    生成装置において、 前記ハーフミラー面と前記反射面とは、夫々の曲率が相
    互に異なって前記ミラーを形成していることを特徴とす
    る多焦点光ビーム生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多焦点光ビーム生成装
    置において、 前記反射面は、前記入射光ビームに対して、当該入射光
    ビームの発散角を小とする曲率を有する凹面であること
    を特徴とする多焦点光ビーム生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、3又は4のいずれか一項に記
    載の多焦点光ビーム生成装置と、 前記入射光ビームを出射する出射手段と、 情報記録媒体上に前記反射光又は前記透過光のうちいず
    れか一方を集光させる前記集光手段と、 前記反射光又は前記透過光の前記情報記録媒体からの戻
    り光を夫々受光して検出信号を出力する受光手段と、 を備えたことを特徴とする多焦点ピックアップ。
  6. 【請求項6】 請求項2から4のいずれか一項に記載の
    多焦点光ビーム生成装置と、 前記入射光ビームを出射する出射手段と、 情報記録媒体上に前記第1反射光又は前記第2反射光の
    うちいずれか一方を集光させる前記集光手段と、 集光された前記第1反射光又は前記第2反射光の前記情
    報記録媒体からの戻り光を夫々受光して検出信号を出力
    する受光手段と、 を備えたことを特徴とする多焦点ピックアップ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の多焦点ピックア
    ップと、 前記検出信号に基づいて、前記情報記録媒体に記録され
    ている情報に対応する再生信号を出力する再生手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
JP9059625A 1997-03-13 1997-03-13 多焦点光ビーム生成装置、多焦点ピックアップ及び情報再生装置 Pending JPH10255307A (ja)

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