JPH11183660A - 時計内蔵携帯式情報処理装置 - Google Patents
時計内蔵携帯式情報処理装置Info
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- JPH11183660A JPH11183660A JP9348799A JP34879997A JPH11183660A JP H11183660 A JPH11183660 A JP H11183660A JP 9348799 A JP9348799 A JP 9348799A JP 34879997 A JP34879997 A JP 34879997A JP H11183660 A JPH11183660 A JP H11183660A
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- clock signal
- error
- oscillator
- capacitor
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- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 RTC用のクロック信号を正確にすることに
より、RTCの時刻補正の必要性を低減する。 【解決手段】 RTC用のクロック信号を発振する水晶
発振子を備えた携帯式電話機において、水晶発振子の一
端子を固定容量のコンデンサに接続し、他端子を容量の
異なる複数のコンデンサにスイッチを介して接続して、
スイッチの動作を制御して水晶発振子に加わる容量を調
節することにより、その発振周波を調節する。水晶発振
子の発振周波の適正値からのずれは、通信用のTXCO
が発振する安定した高周波のクロック信号によって測定
する。
より、RTCの時刻補正の必要性を低減する。 【解決手段】 RTC用のクロック信号を発振する水晶
発振子を備えた携帯式電話機において、水晶発振子の一
端子を固定容量のコンデンサに接続し、他端子を容量の
異なる複数のコンデンサにスイッチを介して接続して、
スイッチの動作を制御して水晶発振子に加わる容量を調
節することにより、その発振周波を調節する。水晶発振
子の発振周波の適正値からのずれは、通信用のTXCO
が発振する安定した高周波のクロック信号によって測定
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計を内蔵した携
帯式の情報処理装置に関し、より具体的には、時計の誤
差発生を抑制した携帯式情報処理装置に関する。
帯式の情報処理装置に関し、より具体的には、時計の誤
差発生を抑制した携帯式情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の送受を行う携帯式電話機や情報の
記憶と表示を行う電子手帳等の情報処理装置には、実時
刻を示す時計回路(Real Time Clock、以下RTCとも
いう)が備えられている。RTCは、時刻表示という通
常の時計としてだけでなく、例えば、電話機では留守番
電話での受信時刻の記録に、電子手帳ではカレンダー機
能に利用されている。
記憶と表示を行う電子手帳等の情報処理装置には、実時
刻を示す時計回路(Real Time Clock、以下RTCとも
いう)が備えられている。RTCは、時刻表示という通
常の時計としてだけでなく、例えば、電話機では留守番
電話での受信時刻の記録に、電子手帳ではカレンダー機
能に利用されている。
【0003】情報処理を担う諸回路にはマイクロ秒以下
の短周期の安定したクロック信号が必要であり、そのた
めに、高精度な温度補償型発振子(TCXO)を使用し
ている。しかし、携帯式の電子機器は電力供給源として
電池を使用しており、不必要な電力消費を避けるため
に、通常、TCXOは諸回路と共に情報処理を行わない
期間は停止させられる。
の短周期の安定したクロック信号が必要であり、そのた
めに、高精度な温度補償型発振子(TCXO)を使用し
ている。しかし、携帯式の電子機器は電力供給源として
電池を使用しており、不必要な電力消費を避けるため
に、通常、TCXOは諸回路と共に情報処理を行わない
期間は停止させられる。
【0004】一方、RTCは、あまり短周期のクロック
信号を必要としないが、常に動作させておかなければな
らない。このため、携帯式情報処理装置には、RTC用
のクロック信号の供給源として、TCXOとは別に、電
力消費の少ない簡易な発振器が備えられる。
信号を必要としないが、常に動作させておかなければな
らない。このため、携帯式情報処理装置には、RTC用
のクロック信号の供給源として、TCXOとは別に、電
力消費の少ない簡易な発振器が備えられる。
【0005】従来のRTC用の発振器の構成を図3に示
す。この発振器は水晶発振子51と2つのコンデンサ5
2、53より成り、その発振周波はコンデンサ52、5
3の容量に依存する。コンデンサ52、53の容量は、
所定の温度で所定の発振周波となるように、発振子51
に応じて設定される。ところが、発振器ごとに許容範囲
内の誤差があり、また、携帯式の装置では温度条件が大
きく変動するから、この発振器から与えられるクロック
信号で動作するRTC50が示す時刻にも誤差が生じ易
い。
す。この発振器は水晶発振子51と2つのコンデンサ5
2、53より成り、その発振周波はコンデンサ52、5
3の容量に依存する。コンデンサ52、53の容量は、
所定の温度で所定の発振周波となるように、発振子51
に応じて設定される。ところが、発振器ごとに許容範囲
内の誤差があり、また、携帯式の装置では温度条件が大
きく変動するから、この発振器から与えられるクロック
信号で動作するRTC50が示す時刻にも誤差が生じ易
い。
【0006】RTC用発振器のクロック信号の誤差は携
帯式情報処理装置の本質的な動作には影響しないが、R
TCの時刻の誤差は、これを利用する機能の信頼性を低
下させる。そこで、RTC用発振器のクロック信号の誤
差をTCXOのクロック信号に基づいて検出し、検出し
た誤差に応じてRTCの時刻を補正することが、特開平
7−311289号公報に提案されている。また、特開
平7−244540号公報には、RTCの出力の誤差を
高精度の発振器のクロック信号によって測定し、RTC
の時刻補正をすることが開示されている。
帯式情報処理装置の本質的な動作には影響しないが、R
TCの時刻の誤差は、これを利用する機能の信頼性を低
下させる。そこで、RTC用発振器のクロック信号の誤
差をTCXOのクロック信号に基づいて検出し、検出し
た誤差に応じてRTCの時刻を補正することが、特開平
7−311289号公報に提案されている。また、特開
平7−244540号公報には、RTCの出力の誤差を
高精度の発振器のクロック信号によって測定し、RTC
の時刻補正をすることが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の両公報の技術
は、RTCが示す時刻を正確にして、装置の信頼性を高
める点で有用である。しかしながら、RTC用のクロッ
ク信号そのものを正確にするのではないから、RTCに
は必ず誤差が生じることになり、クロック信号の誤差が
大きいときにはRTCの補正を頻繁に行う必要がある。
また、RTC用のクロック信号を他の目的にも使用する
場合は、そのクロック信号を供給される回路ごとに補正
を行わなければならない。
は、RTCが示す時刻を正確にして、装置の信頼性を高
める点で有用である。しかしながら、RTC用のクロッ
ク信号そのものを正確にするのではないから、RTCに
は必ず誤差が生じることになり、クロック信号の誤差が
大きいときにはRTCの補正を頻繁に行う必要がある。
また、RTC用のクロック信号を他の目的にも使用する
場合は、そのクロック信号を供給される回路ごとに補正
を行わなければならない。
【0008】本発明は、RTC用のクロック信号を正確
にすることにより、RTCの時刻補正の必要性を低減す
ることを目的とする。
にすることにより、RTCの時刻補正の必要性を低減す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、情報処理の動作の基準となる第1のク
ロック信号を発振する第1の発振子と、実時刻を示す時
計回路と、接続されるコンデンサの容量に発振周期が依
存し、時計回路の動作の基準となる第2のクロック信号
を発振する第2の発振子とを有する携帯式の情報処理装
置において、第2の発振子に接続される容量可変のコン
デンサ回路と、第2のクロック信号の誤差を第1のクロ
ック信号によって測定する誤差測定回路と、誤差測定回
路によって測定された誤差に応じてコンデンサ回路の容
量を設定する容量設定回路とを備えて、第2のクロック
信号の誤差を補正するようにする。
に、本発明では、情報処理の動作の基準となる第1のク
ロック信号を発振する第1の発振子と、実時刻を示す時
計回路と、接続されるコンデンサの容量に発振周期が依
存し、時計回路の動作の基準となる第2のクロック信号
を発振する第2の発振子とを有する携帯式の情報処理装
置において、第2の発振子に接続される容量可変のコン
デンサ回路と、第2のクロック信号の誤差を第1のクロ
ック信号によって測定する誤差測定回路と、誤差測定回
路によって測定された誤差に応じてコンデンサ回路の容
量を設定する容量設定回路とを備えて、第2のクロック
信号の誤差を補正するようにする。
【0010】第2のクロック信号の誤差は、情報処理動
作の基準とされる高周波で安定している第1のクロック
信号に基づいて精度良く測定することが可能である。そ
の測定結果に応じて、第2の発振子の発振周期に影響す
るコンデンサ回路の容量を設定することで、第2のクロ
ック信号の誤差を無くし、またはごく僅かにすることが
できる。時計回路の動作の基準となる第2のクロック信
号の誤差を抑えることで、時計回路が示す実時刻に誤差
が生じることが抑えられる。
作の基準とされる高周波で安定している第1のクロック
信号に基づいて精度良く測定することが可能である。そ
の測定結果に応じて、第2の発振子の発振周期に影響す
るコンデンサ回路の容量を設定することで、第2のクロ
ック信号の誤差を無くし、またはごく僅かにすることが
できる。時計回路の動作の基準となる第2のクロック信
号の誤差を抑えることで、時計回路が示す実時刻に誤差
が生じることが抑えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である携帯式
電話機について図面を参照して説明する。図1に本実施
形態の携帯式電話機(以下、単に電話機という)1の概
略構成を示す。電話機1は、制御部10、アンテナ1
3、無線送受部14、信号処理部15、マイクロフォン
16、スピーカー17、周波数シンセサイザ18、TC
XO19、RTC20、RTC用発振部21および音声
記録部22を有しており、制御部10には操作部23と
表示部24が接続されている。
電話機について図面を参照して説明する。図1に本実施
形態の携帯式電話機(以下、単に電話機という)1の概
略構成を示す。電話機1は、制御部10、アンテナ1
3、無線送受部14、信号処理部15、マイクロフォン
16、スピーカー17、周波数シンセサイザ18、TC
XO19、RTC20、RTC用発振部21および音声
記録部22を有しており、制御部10には操作部23と
表示部24が接続されている。
【0012】無線送受部14は、信号処理部15より与
えられる信号をアンテナ13より無線で送出し、アンテ
ナ13で検出した無線信号を信号処理部15に与える。
信号処理部15は、マイクロフォン16より入力される
音声信号を処理して送信信号を生成し、これを無線送受
部14に出力し、また、無線送受部14より与えられる
信号を処理して、得られた音声信号をスピーカー17に
出力する。
えられる信号をアンテナ13より無線で送出し、アンテ
ナ13で検出した無線信号を信号処理部15に与える。
信号処理部15は、マイクロフォン16より入力される
音声信号を処理して送信信号を生成し、これを無線送受
部14に出力し、また、無線送受部14より与えられる
信号を処理して、得られた音声信号をスピーカー17に
出力する。
【0013】周波数シンセサイザ18は無線送受部14
が無線信号の送受に使用する搬送波を生成し、音声記録
部22は留守番電話機能で受信した音声信号を記録す
る。操作部23は電話番号の入力等の使用者の操作を制
御部10に伝達し、表示部24は制御部10から与えら
れる種々の情報を表示する。
が無線信号の送受に使用する搬送波を生成し、音声記録
部22は留守番電話機能で受信した音声信号を記録す
る。操作部23は電話番号の入力等の使用者の操作を制
御部10に伝達し、表示部24は制御部10から与えら
れる種々の情報を表示する。
【0014】制御部10はCPU11およびメモリ12
を備えており、電話機1の動作の全体を制御する。メモ
リ12はCPU11の動作プログラムのほか、発振部2
1をはじめとする各部の制御に必要なパラメータを記憶
している。RTC20は、時刻を表す信号TMをCPU
11に出力し、CPU11は信号TMに基づき、非通話
時は時刻を、通話時は通話開始からの経過時間を表示部
24に表示させる。
を備えており、電話機1の動作の全体を制御する。メモ
リ12はCPU11の動作プログラムのほか、発振部2
1をはじめとする各部の制御に必要なパラメータを記憶
している。RTC20は、時刻を表す信号TMをCPU
11に出力し、CPU11は信号TMに基づき、非通話
時は時刻を、通話時は通話開始からの経過時間を表示部
24に表示させる。
【0015】CPU11は、また、留守番電話機能で受
信したときに、その音声信号を音声記録部22に記録さ
せるとともに、信号TMが示す受信時刻をメモリ12に
記憶させる。後刻、使用者が操作部23を操作して音声
記録部22の音声信号を再生する指示を与えたときに、
CPU11は、メモリ12が記憶している受信時刻を信
号処理部15に与えてスピーカー17より音として出力
させ、これに続いて音声記録部22の音声信号を再生さ
せる。
信したときに、その音声信号を音声記録部22に記録さ
せるとともに、信号TMが示す受信時刻をメモリ12に
記憶させる。後刻、使用者が操作部23を操作して音声
記録部22の音声信号を再生する指示を与えたときに、
CPU11は、メモリ12が記憶している受信時刻を信
号処理部15に与えてスピーカー17より音として出力
させ、これに続いて音声記録部22の音声信号を再生さ
せる。
【0016】TCXO19は第1のクロック信号CK1
を発振する。この第1のクロック信号CK1の周波数
は、PHSでは19.2MHz、PDCでは14.4M
Hzまたは12.6MHz、GSMでは13.0MHz
である。クロック信号CK1は、環境の温度によらず常
に安定しており、信号処理部15、周波数シンセサイザ
18および制御部10の動作の基準となる。
を発振する。この第1のクロック信号CK1の周波数
は、PHSでは19.2MHz、PDCでは14.4M
Hzまたは12.6MHz、GSMでは13.0MHz
である。クロック信号CK1は、環境の温度によらず常
に安定しており、信号処理部15、周波数シンセサイザ
18および制御部10の動作の基準となる。
【0017】発振部21は、RTC20の動作の基準と
なる32.768kHzの第2のクロック信号CK2を
発振する。発振部21の構成とこれに関連する各部の関
係を図2に示す。発振部21は、水晶発振子31、コン
デンサ32、コンデンサ33、5つのコンデンサ34a
〜34e、および5つのアナログスイッチ35a〜35
eを備えている。コンデンサ32は発振子31の一方の
端子31aに接続されており、コンデンサ33およびコ
ンデンサ34a〜34eは他方の端子31bに、それぞ
れ並列に接続されている。スイッチ35a〜35eはそ
れぞれ、コンデンサ34a〜34eと端子31bの間に
配設されている。
なる32.768kHzの第2のクロック信号CK2を
発振する。発振部21の構成とこれに関連する各部の関
係を図2に示す。発振部21は、水晶発振子31、コン
デンサ32、コンデンサ33、5つのコンデンサ34a
〜34e、および5つのアナログスイッチ35a〜35
eを備えている。コンデンサ32は発振子31の一方の
端子31aに接続されており、コンデンサ33およびコ
ンデンサ34a〜34eは他方の端子31bに、それぞ
れ並列に接続されている。スイッチ35a〜35eはそ
れぞれ、コンデンサ34a〜34eと端子31bの間に
配設されている。
【0018】端子31aに加わるコンデンサの容量は固
定であり、端子31bに加わる容量はスイッチ35a〜
35eの動作次第で可変である。コンデンサ34a〜3
4eの容量Ca〜Ceは、順に1:2:4:8:16の比
率に設定されており、それらの総容量はスイッチ35a
〜35eの動作次第で32段階のいずれかになる。すな
わち、発振子31の端子31bに加わる容量は、コンデ
ンサ33の容量C0をコンデンサ34a〜34eの容量
Ca〜Ceで32段階の範囲内で調節した値となる。
定であり、端子31bに加わる容量はスイッチ35a〜
35eの動作次第で可変である。コンデンサ34a〜3
4eの容量Ca〜Ceは、順に1:2:4:8:16の比
率に設定されており、それらの総容量はスイッチ35a
〜35eの動作次第で32段階のいずれかになる。すな
わち、発振子31の端子31bに加わる容量は、コンデ
ンサ33の容量C0をコンデンサ34a〜34eの容量
Ca〜Ceで32段階の範囲内で調節した値となる。
【0019】発振子31の端子31bに加わる容量は、
スイッチ35eのみを動作させたときに中央値(C0+
Ce)となり、発振部21は、この状態で発振周波が3
2.768kHzとなるように製造されている。ただ
し、その設定を保っていても、発振子31の発振するク
ロック信号CK2の周期は温度に依存して変動する。
スイッチ35eのみを動作させたときに中央値(C0+
Ce)となり、発振部21は、この状態で発振周波が3
2.768kHzとなるように製造されている。ただ
し、その設定を保っていても、発振子31の発振するク
ロック信号CK2の周期は温度に依存して変動する。
【0020】電話機1は、発振部21が発振する第2の
クロック信号CK2の周期をTCXO19が発振する第
1のクロック信号CK1によって測定するための、比較
部25を備えている。比較部25は、クロック信号CK
1を分周する第1の分周器26と、RTC20から与え
られるクロック信号CK2を分周する第2の分周器27
と、第2の分周器27からのパルスの1周期の期間に第
1の分周器26から与えられるパルスを計数するカウン
タ28より成り、計数値Nを制御部10のCPU11に
出力する。
クロック信号CK2の周期をTCXO19が発振する第
1のクロック信号CK1によって測定するための、比較
部25を備えている。比較部25は、クロック信号CK
1を分周する第1の分周器26と、RTC20から与え
られるクロック信号CK2を分周する第2の分周器27
と、第2の分周器27からのパルスの1周期の期間に第
1の分周器26から与えられるパルスを計数するカウン
タ28より成り、計数値Nを制御部10のCPU11に
出力する。
【0021】メモリ12は、クロック信号CK2の周波
数が適正値32.768kHzであるときのカウンタ2
8の適正計数値N0を記憶しており、CPU11は、比
較部25より与えられた計数値Nの適正値N0からのず
れを算出する。メモリ12は、また、端子31bの容量
がその時点で何段階目に設定されているかを記憶してお
り、CPU11は、算出したずれとメモリ12に記憶し
ている容量から、ずれを零にするために設定すべき容量
を算出する。そして、スイッチ35a〜35eのうちど
れとどれを動作させるべきかを判断し、スイッチ35a
〜35eに制御信号S1〜S5を出力して、算出した容
量に対応するスイッチのみを動作させる。
数が適正値32.768kHzであるときのカウンタ2
8の適正計数値N0を記憶しており、CPU11は、比
較部25より与えられた計数値Nの適正値N0からのず
れを算出する。メモリ12は、また、端子31bの容量
がその時点で何段階目に設定されているかを記憶してお
り、CPU11は、算出したずれとメモリ12に記憶し
ている容量から、ずれを零にするために設定すべき容量
を算出する。そして、スイッチ35a〜35eのうちど
れとどれを動作させるべきかを判断し、スイッチ35a
〜35eに制御信号S1〜S5を出力して、算出した容
量に対応するスイッチのみを動作させる。
【0022】こうして端子31bに加わるコンデンサ容
量を調節することにより、発振子31が発振するクロッ
ク信号CK2は適正値32.768kHzまたはこれに
きわめて近い周波数となる。コンデンサ容量の一度の調
節でクロック信号CK2が適正値とならないときには調
節を再度行う。このときの調節量は、最少容量Caを加
えまたは減じる程度の僅かなものでよい。
量を調節することにより、発振子31が発振するクロッ
ク信号CK2は適正値32.768kHzまたはこれに
きわめて近い周波数となる。コンデンサ容量の一度の調
節でクロック信号CK2が適正値とならないときには調
節を再度行う。このときの調節量は、最少容量Caを加
えまたは減じる程度の僅かなものでよい。
【0023】クロック信号CK2の周波数の適正値から
のずれが検出されるごとにコンデンサ容量を調節するこ
とで、たとえ電話機1の移動等により温度条件に変化が
生じても、クロック信号CK2は速やかに適正値に戻さ
れる。したがって、RTC20の時刻に狂いが生じ難
い。
のずれが検出されるごとにコンデンサ容量を調節するこ
とで、たとえ電話機1の移動等により温度条件に変化が
生じても、クロック信号CK2は速やかに適正値に戻さ
れる。したがって、RTC20の時刻に狂いが生じ難
い。
【0024】本実施形態では、発振子31に加わる容量
を少数のコンデンサで多段階に調節するために、コンデ
ンサ34a〜34eの容量Ca〜Ceを2の冪乗系列に設
定しているが、それぞれのコンデンサ容量を等しく設定
してもよい。容量調節のためのコンデンサの数も5に限
られるものではなく、発振子の温度依存性の程度を考慮
して、適切な数のコンデンサを備えるとよい。さらに、
容量調節のために複数のコンデンサと複数のスイッチを
備えることに代えて、単一の可変容量コンデンサを備え
るようにすることも可能である。
を少数のコンデンサで多段階に調節するために、コンデ
ンサ34a〜34eの容量Ca〜Ceを2の冪乗系列に設
定しているが、それぞれのコンデンサ容量を等しく設定
してもよい。容量調節のためのコンデンサの数も5に限
られるものではなく、発振子の温度依存性の程度を考慮
して、適切な数のコンデンサを備えるとよい。さらに、
容量調節のために複数のコンデンサと複数のスイッチを
備えることに代えて、単一の可変容量コンデンサを備え
るようにすることも可能である。
【0025】また、ここでは、クロック信号CK2の周
波数を適正値とするためのコンデンサ容量の算出や、ア
ナログスイッチ35a〜35eの動作制御を制御部10
のCPU11が行う構成としているが、制御部10を介
さずにコンデンサ容量を調節する構成としてもよい。こ
れは、比較部25に、カウンタ28からのパルスの計数
値Nとクロック信号CK2の適正値に対応するパルス数
N0とを比較する比較回路を備えて、比較回路から制御
信号をスイッチ35a〜35eに与えることで実現でき
る。このとき、発振子31の端子31bに加わるコンデ
ンサ容量を1段階ずつ増加または減少させて、クロック
信号CK2の周波数を段階的に適正値に近づけるように
すれば、比較回路の構成が簡単になる。
波数を適正値とするためのコンデンサ容量の算出や、ア
ナログスイッチ35a〜35eの動作制御を制御部10
のCPU11が行う構成としているが、制御部10を介
さずにコンデンサ容量を調節する構成としてもよい。こ
れは、比較部25に、カウンタ28からのパルスの計数
値Nとクロック信号CK2の適正値に対応するパルス数
N0とを比較する比較回路を備えて、比較回路から制御
信号をスイッチ35a〜35eに与えることで実現でき
る。このとき、発振子31の端子31bに加わるコンデ
ンサ容量を1段階ずつ増加または減少させて、クロック
信号CK2の周波数を段階的に適正値に近づけるように
すれば、比較回路の構成が簡単になる。
【0026】RTC用のクロック信号そのものに誤差が
発生することを抑制する本発明は、携帯式電話機に限ら
ず、電子手帳等の、情報処理のためにクロック信号を発
振する高精度の発振子を備えるあらゆる携帯式情報処理
装置に適用することができる。なお、TCXOを動作さ
せない期間にはクロック信号CK2の調節はできないた
め、この期間に生じたRTCの時刻の誤差を補正する機
能を装置に備えておくことが望ましい。その場合でも、
TCXOを動作させる期間は常にクロック信号CK2の
周波数を適正値とすることが可能であり、RTCの時刻
補正の必要性は大幅に低下する。
発生することを抑制する本発明は、携帯式電話機に限ら
ず、電子手帳等の、情報処理のためにクロック信号を発
振する高精度の発振子を備えるあらゆる携帯式情報処理
装置に適用することができる。なお、TCXOを動作さ
せない期間にはクロック信号CK2の調節はできないた
め、この期間に生じたRTCの時刻の誤差を補正する機
能を装置に備えておくことが望ましい。その場合でも、
TCXOを動作させる期間は常にクロック信号CK2の
周波数を適正値とすることが可能であり、RTCの時刻
補正の必要性は大幅に低下する。
【0027】
【発明の効果】本発明の携帯式情報処理装置によるとき
は、移動に伴う温度条件の変化により変動しがちな時計
回路用のクロック信号の周波数を、容易に安定させるこ
とが可能であり、時計回路が示す時刻に誤差が生じ難
い。したがって、時間についての管理の精度が向上し、
時間に基づく情報処理機能の信頼性が高まる。また、時
計回路の時刻を補正する必要も減少する。
は、移動に伴う温度条件の変化により変動しがちな時計
回路用のクロック信号の周波数を、容易に安定させるこ
とが可能であり、時計回路が示す時刻に誤差が生じ難
い。したがって、時間についての管理の精度が向上し、
時間に基づく情報処理機能の信頼性が高まる。また、時
計回路の時刻を補正する必要も減少する。
【図1】 本発明の一実施形態の携帯式電話機の概略構
成を示す図。
成を示す図。
【図2】 上記携帯式電話機におけるRTC用のクロッ
ク信号を発振する発振部の構成と、関連各部との関係を
示す図。
ク信号を発振する発振部の構成と、関連各部との関係を
示す図。
【図3】 従来のRTC用発振器の構成を示す図。
1 携帯式電話機 10 制御部 11 CPU 12 メモリ 13 アンテナ 14 無線送受部 15 信号処理部 16 マイクロフォン 17 スピーカー 18 周波数シンセサイザ 19 TCXO 20 RTC 21 RTC用発振部 22 音声記録部 23 操作部 24 表示部 25 比較部 26 分周器 27 分周器 28 カウンタ 31 水晶発振子 32 コンデンサ 33 コンデンサ 34a〜34e コンデンサ 35a〜35e アナログスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 情報処理の動作の基準となる第1のクロ
ック信号を発振する第1の発振子と、実時刻を示す時計
回路と、接続されるコンデンサの容量に発振周期が依存
し、前記時計回路の動作の基準となる第2のクロック信
号を発振する第2の発振子とを有する携帯式の情報処理
装置において、 前記第2の発振子に接続される容量可変のコンデンサ回
路と、 前記第2のクロック信号の誤差を前記第1のクロック信
号によって測定する誤差測定回路と、 前記誤差測定回路によって測定された誤差に応じて前記
コンデンサ回路の容量を設定する容量設定回路とを備え
て、前記第2のクロック信号の誤差を補正することを特
徴とする携帯式情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9348799A JPH11183660A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 時計内蔵携帯式情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9348799A JPH11183660A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 時計内蔵携帯式情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11183660A true JPH11183660A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18399449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9348799A Pending JPH11183660A (ja) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | 時計内蔵携帯式情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11183660A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6747374B2 (en) | 2002-07-19 | 2004-06-08 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Circuit for correcting deviation in oscillating frequency |
JP2010021706A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Panasonic Corp | 半導体集積回路 |
JP2013183381A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Nec Network Products Ltd | 半導体装置、半導集積回路の制御方法およびそのプログラム |
-
1997
- 1997-12-18 JP JP9348799A patent/JPH11183660A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6747374B2 (en) | 2002-07-19 | 2004-06-08 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Circuit for correcting deviation in oscillating frequency |
JP2010021706A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Panasonic Corp | 半導体集積回路 |
US8558624B2 (en) | 2008-07-09 | 2013-10-15 | Panasonic Corporation | Semiconductor integrated circuit |
JP2013183381A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Nec Network Products Ltd | 半導体装置、半導集積回路の制御方法およびそのプログラム |
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