JPH11183225A - マイコンメータ - Google Patents

マイコンメータ

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JPH11183225A
JPH11183225A JP34831097A JP34831097A JPH11183225A JP H11183225 A JPH11183225 A JP H11183225A JP 34831097 A JP34831097 A JP 34831097A JP 34831097 A JP34831097 A JP 34831097A JP H11183225 A JPH11183225 A JP H11183225A
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microcomputer
gas
shut
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shutoff valve
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Megumi Iwakawa
惠 岩川
Shuichi Okada
修一 岡田
Kunihiro Fujimoto
訓弘 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1回の復帰操作で遮断弁を開放するマイコンメ
ータを提供する。 【解決手段】流量センサ11は1次側配管と2次側配管
との間のガスの流量を検出し一定流量ごとにパルス信号
を発生する。流量センサ11からのパルス信号は遅延手
段19により遅延されてマイコン10で計数される。1
次側配管と2次側配管との間には遮断弁14が挿入さ
れ、異常発生時には遮断弁14が遮断される。復帰釦1
8の復帰操作によって遮断弁14を開放した後、規定の
検知期間内に流量センサ11が規定個数のパルス信号を
発生すると、遮断弁14が再び遮断する。本発明では、
2次側配管の配管容量に応じて遅延時間を設定すること
により、1回の復帰操作だけで遮断弁14を開放するこ
とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、需要家でのガス使
用量を計量するとともに異常時にガス流路を遮断する遮
断弁を備えたマイコンメータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より提供されているガスメータとし
て、ガス使用量の計量だけではなく、ガス器具が接続さ
れる2次側のガス漏れなどの異常を検知してガス流路を
遮断する機能を備えたものが提供されている。この種の
ガスメータは、ガス流量を検出する流量センサ、ガス圧
力を検出する圧力センサ、地震を検出する感震器といっ
た各種センサを備え、センサの出力に基づいて異常の有
無を判断するためにマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと略称する)を用いていることから、一般にマイコ
ンメータと呼ばれている。
【0003】ところで、一般に業務用として提供されて
いる30号以上(30号、50号、90号、120号)
のマイコンメータには、遮断弁が遮断している状態から
復帰操作を行なったときに、2次側のガス漏れの有無を
検出し、ガス漏れが生じていると判断したときには遮断
弁を再び遮断する機能(以下、安全復帰機能という)が
設けられている。安全復帰機能では、遮断弁を開放した
直後にガスが所定量以上流れるとガス漏れが生じている
と判断する。つまり、2次側でガス配管に漏れがある場
合や器具栓が開放されている場合に、1次側配管と2次
側配管とに所定以上の圧力差が生じてガスが流れ、遮断
弁を再び遮断するのである。
【0004】マイコンメータに用いられる流量センサ
は、磁石を備えガス流により回転する回転子と回転子の
回転を磁気的に検出する固定子とからなる一種のエンコ
ーダであって、1回転ごとに複数個のパルスを取り出す
ことができるように、回転子には複数個の磁石を設けて
ある。磁石は10極ないし20極のものが用いられる。
したがって、回転子が1回転するたびに10個ないし2
0個のパルスが発生することになる。回転子の極数とガ
スの流量とは号数に応じて表1のように決められてい
る。
【0005】
【表1】
【0006】表1において、リットル/回転を単位とす
る数値は回転子の1回転に対応した単位計量体積であ
る。ここで、各パルスの立ち上がりエッジと立ち下がり
エッジとをそれぞれ検出して、立ち上がりエッジおよび
立ち下がりエッジに対応したパルス信号を発生するよう
にしてあり、回転子が10極であれば20個のパルス信
号(以下では、このパルス信号を分割パルスという)が
発生することになる。したがって、1個の分割パルスが
発生するたびに表1にリットル/パルスを単位として示
した流量のガスが流れたことになる。流量センサの構成
から明らかなように、1回転に対応したパルスを発生さ
せるにはパルスを分周することになる。たとえば、30
号であればパルスを10分周すれば1回転で1周期のパ
ルスを発生させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した安全復帰機能
では復帰操作から一定時間(たとえば、2分)として規
定されている検出期間内で流量センサから規定個数のパ
ルス信号が出力されたときに遮断弁を再び遮断すること
によって、ガス器具の器具栓の閉め忘れや2次側配管の
ガス漏れなどに対する安全性を確保している。
【0008】ここで、流量センサの分解能は分割パルス
に対応する流量で規定されるから、安全復帰機能におい
て検出可能な最小の流量は分割パルスの流量になる。そ
こで、従来のマイコンメータでは、検出期間内に分割パ
ルスが1個発生すると遮断弁を再び遮断するように設定
されている。このような設定であると、マイコンメータ
とガス器具との距離が短く2次側の配管容量が小さい場
合であっても、2次側のガス配管の微小なガス漏れを見
落とすことなく検出することができる。
【0009】その反面、ビル配管のように2次側の配管
容量が大きい場合には、安全復帰機能の感度が高すぎて
遮断弁がすぐに遮断することになり、2次側のガス配管
に漏れが生じていない場合でも、2次側の圧力と1次側
の圧力とがほぼ等しくなるまで復帰操作を何度も繰り返
さなければならないことがある。本発明は上記事由に鑑
みて為されたものであり、その目的は、安全復帰機能を
備えながらも設置条件に応じた調節を可能にし正常時に
は1回の復帰操作で遮断弁を開放することができるよう
にしたマイコンメータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガス
が供給される1次側配管とガス器具が接続される2次側
配管との間を流れるガス流量を検出し一定流量ごとにパ
ルス信号を発生する流量センサと、1次側配管と2次側
配管との間に挿入されガス流路を開閉する遮断弁と、遮
断弁の開閉を指示するマイクロコンピュータと、遮断弁
が遮断しているときに復帰操作により遮断弁を開放する
復帰釦とを備え、マイクロコンピュータは復帰釦の復帰
操作による遮断弁の開放から規定の検知期間内に規定個
数のパルス信号を計数すると遮断弁を再び遮断させる安
全復帰機能を備え、流量センサから出力されたパルス信
号を遅延させてマイクロコンピュータで計数させる遅延
手段を備えるものである。この構成によれば、従来構成
のように流量センサから出力されるパルス信号をそのま
まマイコンで計数するのではなく遅延手段により遅延さ
せて計数するから、流量センサでパルス信号が発生して
からマイコンでパルス信号を計数するまでの時間を遅ら
せることができる。
【0011】つまり、2次側配管の配管容量が大きいと
きには、2次側が正常でも復帰操作から短時間で流量セ
ンサからパルス信号が発生することがあるが、このよう
な条件で使用するときには遅延手段の遅延時間を比較的
長く設定しておくことによって、正常時には検知期間内
にパルス信号がマイコンに入力されないように設定する
ことが可能になる。ここで、2次側配管でガス漏れが生
じているときに検知期間内にパルス信号がマイコンに入
力されるように遅延時間を設定するのは言うまでもな
い。
【0012】逆に、2次側配管の配管容量が小さいとき
には、2次側が正常であれば復帰操作後に流量センサか
らパルス信号が発生するまでの時間が比較的長くなる
が、2次側配管でガス漏れが生じているときには短時間
でパルス信号が発生するから、このような条件で使用す
るときには、遅延手段の遅延時間を比較的短く設定する
ことによって、2次側配管でガス漏れが生じているとき
に検知期間内でパルス信号がマイコンに確実に入力され
るようにする。要するに、遅延手段による遅延時間の調
節によって2次側配管の配管容量の相違に対応すること
が可能になり、結果的に2次側配管が正常であれば1回
の復帰操作で遮断弁を開放することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、マイコンメータの概略構成
を説明する。図2に示すように、マイコンメータ1は、
ガス供給側からの1次側配管2とガス器具4への2次側
配管3とが接続されるものであって、ガス器具4でのガ
スの使用量を計量するとともに、ガス流路中に遮断弁を
設けることによって、何らかの異常が生じたときには遮
断弁を閉じて2次側での事故を未然に防止できるように
構成される。
【0014】具体的には、図1に示すように、ガスの流
量を検出する流量センサ11、1次側配管2の内部圧力
を検出する圧力センサ12、地震を検出する感震器13
をセンサとして備える。また、1次側配管2と2次側配
管3との間には遮断弁14が挿入される。流量センサ1
1、圧力センサ12、感震器13、遮断弁14は、それ
ぞれ流量パルス入力回路21、圧力センサ入力回路2
2、感震器入力回路23、遮断弁用I/O回路24を介
してマイコン10に接続される。流量パルス入力回路2
1、圧力センサ入力回路22、感震器入力回路23は、
それぞれ流量センサ11、圧力センサ12、感震器13
の出力を増幅し波形成形してマイコン10に入力する。
ここで、流量パルス入力回路21では流量センサ11か
らのパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを
検出して分割パルスを出力する。また、遮断弁用I/O
回路24は、マイコン10からの指示に応じて遮断弁1
4を開閉させる。さらに、流量センサ11にはメータ計
量機能部20が接続され、メータ計量機能部20では流
量センサ11から出力されるパルス信号を計数してガス
の使用量を表示する。
【0015】マイコン10には、他のセンサやホームオ
ートメーションシステムと連動させるときに用いるセン
サ・HA用I/O回路25、マイコンメータの動作状態
を遠隔で監視制御するときにデータ通信に用いる通信用
I/O回路26、外部スイッチによって遮断弁14を強
制的に遮断する遮断スイッチ27、正常に動作するか否
かを確認するテストスイッチ28、動作状態を表示する
動作表示部29を備える。動作表示部29は、遮断弁1
4の開閉の状態を示す発光ダイオードと、異常によって
遮断弁14が遮断したときに異常の内容を表示する液晶
表示器とを備える。
【0016】上述の各回路部の電源は回路用電池15よ
り電池電圧判定回路16を通して供給され、また、遮断
弁14の電源は電池電圧判定回路16を通して遮断弁用
電池17により供給される。回路用電池15および遮断
弁用電池17はそれぞれリチウム電池よりなる。電池電
圧判定回路16では、回路用電池15および遮断弁用電
池17の出力電圧を監視し、出力電圧の低下をマイコン
10に通知する。
【0017】ところで、マイコン10は、2次側の開放
(ガス管の外れやガス栓の開放)によって単位時間に異
常に多くのガスが流れた場合や、地震により所定値以上
の加速度の振動が作用した場合や、1次側から供給され
るガス圧力が所定値以下に低下した場合などに異常が生
じていると判断して、遮断弁14を遮断する。マイコン
10には遮断弁14を遮断する条件が他にも設定されて
いるが、要旨ではないのでここでは説明を省略する。
【0018】一方、異常によって遮断された遮断弁14
を開放するために、復帰釦18が設けられている。復帰
釦18は押操作によって遮断弁14を機械的に開放させ
るものである。マイコン10は遮断弁用I/O回路24
を通して遮断弁14の開放を検知し、流量センサ11の
出力に基づいて器具栓の開放や2次側でのガス漏れの有
無を判断し、器具栓が開放されていたり2次側でガス漏
れが生じていたりすると遮断弁14を再び遮断する。こ
の動作を安全復帰機能と称している。
【0019】安全復帰機能は、上述のように復帰釦18
の復帰操作により起動され、従来構成と同様に、流量セ
ンサ11により検出されるガスの流量が復帰操作から一
定時間(たとえば、2分)として規定されている検出期
間内に規定個数のパルス信号が流量センサ11から発生
したときに遮断弁14を再び遮断するように設定されて
いる。ただし、従来構成では検出期間内に1個の分割パ
ルスが発生すると遮断弁14を再び遮断させているのに
対して、本実施形態では、マイコン10において、上記
パルス数を、1個の分割パルスと、1個の1回転パルス
と、2個の1回転パルスとの3段階に選択可能としてあ
る。ここで、1回転パルスは分割パルスを分周して流量
センサ11の1回転ごとに1個発生するパルス信号とし
たものである。さらに、マイコン10には流量センサ1
1からのパルス信号を遅延させる遅延手段19が設けら
れ、遅延手段19により遅延したパルス信号を計数す
る。遅延手段19における遅延時間(時定数)と、遮断
弁14を遮断させるパルス数とは、2次側の構成に応じ
て適宜に設定される。
【0020】上述のように、流量センサ11の出力を遅
延手段19で遅延させるから、流量センサ11から出力
されたパルス信号をマイコン10で計数するまでの時間
を遅らせることができる。つまり、2次側配管3の容量
に応じて遅延時間を設定すれば、検出期間を変更するこ
となく配管容量に対応して2次側が開放されているか否
かを正確に判断することができる。たとえば、2次側配
管3の配管容量が大きいときには遅延時間を長く設定し
ておけば、2次側配管3にガス漏れのない正常な状態で
流量センサ11からパルス信号が発生したとしてもマイ
コン10にはパルス信号が入力されず、復帰操作を何度
も行なうことなく遮断弁14を開放させることができ
る。また、2次側配管3にガス漏れが生じている異常時
には流量センサ11からパルス信号が発生するまでの時
間は正常時よりも短いから、遅延時間が適当な長さに設
定されていれば、異常時には検出期間内にマイコン10
にパルス信号を入力することになり、2次側配管3のガ
ス漏れを検出することができる。
【0021】ところで、ビルのように2次側配管3の配
管容量が非常に大きい場合には、遅延時間の調節のみで
は対応することができないこともある。そこで、配管容
量が非常に大きい場合には、異常か正常かを判断するパ
ルス数を変更する。つまり、検出期間内に1個の1回転
パルスが発生するか否かを判断したり、2個の1回転パ
ルスが発生するか否かを判断したりするのである。これ
らの設定を行なえば2次側配管3の配管容量が大きい場
合にも1回の復帰操作で遮断弁14を開放することが可
能になる。分割パルスと1個の1回転パルスと2個の1
回転パルスとのどれを用いるかはマイコン10により設
定することができる。
【0022】遅延手段19の遅延時間や、遮断弁14を
遮断するときのパルス信号の種類および個数は、マイコ
ンメータを現場で設置したときに専用の設定器により設
定され、現場の2次側配管3の配管容量に応じた適正値
が設定されることになる。要するに、2次側配管3にガ
ス漏れのない正常な状態であるときに、復帰操作後の検
知期間内に遮断弁14を再び遮断することなく1回の復
帰操作で遮断弁14を開放できるように調節することが
できるのである。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、ガスが供給される1
次側配管とガス器具が接続される2次側配管との間を流
れるガス流量を検出し一定流量ごとにパルス信号を発生
する流量センサと、1次側配管と2次側配管との間に挿
入されガス流路を開閉する遮断弁と、遮断弁の開閉を指
示するマイクロコンピュータと、遮断弁が遮断している
ときに復帰操作により遮断弁を開放する復帰釦とを備
え、マイクロコンピュータは復帰釦の復帰操作による遮
断弁の開放から規定の検知期間内に規定個数のパルス信
号を計数すると遮断弁を再び遮断させる安全復帰機能を
備え、流量センサから出力されたパルス信号を遅延させ
てマイクロコンピュータで計数させる遅延手段を備える
ものであり、流量センサから出力されるパルス信号をそ
のままマイコンで計数するのではなく遅延手段により遅
延させて計数するから、流量センサでパルス信号が発生
してからマイコンでパルス信号を計数するまでの時間を
遅らせることができるのであって、遅延時間の調節によ
って2次側配管の配管容量の相違に対応することが可能
になり、結果的に2次側配管が正常であれば1回の復帰
操作で遮断弁を開放することが可能になるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同上の使用形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 マイコンメータ 2 1次側配管 3 2次側配管 4 ガス器具 10 マイコン 11 流量センサ 14 遮断弁 18 復帰釦 19 遅延手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが供給される1次側配管とガス器具
    が接続される2次側配管との間を流れるガス流量を検出
    し一定流量ごとにパルス信号を発生する流量センサと、
    1次側配管と2次側配管との間に挿入されガス流路を開
    閉する遮断弁と、遮断弁の開閉を指示するマイクロコン
    ピュータと、遮断弁が遮断しているときに復帰操作によ
    り遮断弁を開放する復帰釦とを備え、マイクロコンピュ
    ータは復帰釦の復帰操作による遮断弁の開放から規定の
    検知期間内に規定個数のパルス信号を計数すると遮断弁
    を再び遮断させる安全復帰機能を備え、流量センサから
    出力されたパルス信号を遅延させてマイクロコンピュー
    タで計数させる遅延手段を備えることを特徴とするマイ
    コンメータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005257447A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Yazaki Corp 復帰安全確認方法および電子式ガスメータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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