JPH11182984A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JPH11182984A
JPH11182984A JP9320660A JP32066097A JPH11182984A JP H11182984 A JPH11182984 A JP H11182984A JP 9320660 A JP9320660 A JP 9320660A JP 32066097 A JP32066097 A JP 32066097A JP H11182984 A JPH11182984 A JP H11182984A
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JP
Japan
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valve
orifice
valve body
passage
refrigerant
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Application number
JP9320660A
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English (en)
Inventor
Kimimichi Yano
公道 矢野
Hiroshi Hayashi
宏 林
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カーエアコン用膨張弁の騒音の低減。 【解決手段】 膨張弁10’は蒸発器8に送りこまれる
高圧冷媒流路に形成されたオリフィス32aと、このオ
リフィスに配された球状の弁体32bと、この弁体を上
流側からオリフィスに向けて付勢する手段32dと、付
勢力を弁体32bに伝えるため付勢手段と弁体間に配置
され、弁体が溶接個所W2により溶接された弁部材32
cと、蒸発器から送り出される低圧冷媒の温度に対応し
て動作するパワーエレメント部36と、感温棒36f
と、これより細径でかつオリフィス内を挿通する作動棒
37fとからなる弁体駆動棒とを設け、パワーエレメン
ト部の動作に応じて、弁体駆動棒により弁体をオリフィ
スに対し接離させるようにしたことによりオリフィス通
過の冷媒流量を制御する。そして弁体32bと作動棒3
7fを溶接個所W1により一体化することにより、部材
間が接離することによる騒音発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和装置、冷凍
装置等の冷凍サイクルにおいて、エバポレータに供給さ
れる冷媒の流量制御に用いられる膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の膨張弁は、自動車等の空気調和
装置の冷凍サイクルにおいて用いられており、図3は、
従来広く用いられている膨張弁の縦断面図を冷凍サイク
ルの概略と共に示している。膨張弁10は、角柱状のア
ルミ製の弁本体30には、冷凍サイクルの冷媒管路11
においてコンデンサ5の冷媒出口からレシーバ6を介し
てエバポレータ8の冷媒入口へと向かう部分に介在され
る液相冷媒が通過する第1の通路32と冷媒管路11に
おいてエバポレータ8の冷媒出口からコンプレッサ4の
冷媒入口へと向かう部分に介在される気相冷媒が通過す
る第2の通路34とが上下に相互に離間して形成されて
いる。
【0003】第1の通路32にはレシーバ6の冷媒出口
から供給された液体冷媒を断熱膨張させるためのオリフ
ィス32aが形成されている。オリフィス32aの入口
側つまり第1の通路の上流側には弁座が形成されてい
て、弁座には上流側から弁部材32cにより支持された
球状の弁体32bが配置され、弁体32bと弁部材32
cとは溶接により固定されている。弁部材32cは、弁
体と溶接により固着されると共に圧縮コイルばねの如き
付勢手段32dとの間に配置され付勢手段32dの付勢
力を弁体32bに伝え、弁体32bは弁座に接近する方
向に付勢されている。レシーバ6からの液冷媒が導入さ
れる第1の通路32は液冷媒の通路となり、入口ポート
321と、この入口ポート321に連続する弁室35を
有する。弁室35は、オリフィス32aと同軸に形成さ
れる有底の室であり、プラグ39によって密閉されてい
る。
【0004】さらに、弁本体30にはエバポレータ8の
出口温度に応じて弁体32bに対して駆動力を与えてオ
リフィス32aの開閉を行うために、小径の孔37とこ
の孔37より径が大径の孔38が第2の通路34を貫通
してオリフィス32aと同軸に形成され、弁本体30の
上端には感熱部となるパワーエレメント部36が固定さ
れるねじ孔361が形成されている。
【0005】パワーエレメント部36は、ステンレス製
のダイアフラム36aと、このダイアフラム36aを挾
んで互いに密着して設けられ、その上下に二つの気密室
を形成する上部圧力作動室36b及び下部圧力作動室3
6cをそれぞれ形成する上カバー36dと下カバー36
hと、上部圧力作動室36bにダイアフラム駆動流体と
なる所定冷媒を封入するための封切管36iとを備え、
下部圧力作動室36cは、オリフィス32aの中心線に
対して同心的に形成された均圧孔36eを介して第2の
通路34に連通されている。第2の通路34には、エバ
ポレータ8からの冷媒蒸気が流れ、通路34は気相冷媒
の通路となり、その冷媒蒸気の圧力が均圧孔36eを介
して下部圧力作動室36cに負荷されている。
【0006】さらに下部圧力作動室36c内にダイアフ
ラム36aと当接し、かつ第2の通路34を貫通して大
径の孔38内に摺動可能に配置されて、エバポレータ8
の冷媒出口温度を下部圧力作動室36cへ伝達すると共
に、上部圧力作動室36b及び下部圧力作動室36cの
圧力差に伴うダイアフラム36aの変位に応じて大径3
8内を摺動して駆動力を与えるアルミ製の感温棒36f
と、小径の孔37内に摺動可能に配置されて感温棒36
fの変位に応じて弁体32bを付勢手段32dの弾性力
に抗して押圧する感温棒36fより細径のステンレス製
の作動棒37fからなり、感温棒36fには第1の通路
32と、第2の通路34との気密性を確保するための密
封部材、例えばOリング36gが備えられている。感温
棒36fの上端はダイアフラム36aの受け部としてダ
イアフラム36aの下面に当接し、感温棒36fの下端
は作動棒37fの上端と当接し、作動棒37fの下端は
弁体32bと当接しており、感温棒36fと作動棒37
fとで弁体駆動棒が構成されている。したがって、均圧
孔36eには、ダイアフラム36aの下面から第1の通
路32のオリフィス32aまで延出した弁体駆動棒が同
心的に配置されていることになる。なお、作動棒37f
の部分37eはオリフィス32aの内径より細く形成さ
れて、オリフィス32a内を挿通し、冷媒はオリフィス
32a内を通過する。
【0007】圧力作動ハウジング36dの上方の圧力作
動室36b中には公知のダイアフラム駆動流体が充填さ
れていて、ダイアフラム駆動流体には第2の通路34や
第2の通路34に連通されている均圧孔36eに露出さ
れた弁体駆動棒及びダイアフラム36aを介して第2の
通路34を流れているエバポレータ8の冷媒出口からの
冷媒蒸気の熱が伝達される。
【0008】上方の圧力作動室36b中のダイアフラム
駆動流体は上記伝達された熱に対応してガス化し圧力を
ダイアフラム36aの上面に負荷する。ダイアフラム3
6aは上記上面に負荷されたダイアフラム駆動ガスの圧
力とダイアフラム36aの下面に負荷された圧力との差
により上下に変位する。ダイアフラム36aの中心部の
上下への変位は弁体駆動棒を介して弁体32bに伝達さ
れ弁体32bをオリフィス32aの弁座に対して接近ま
たは離間させる。この結果、冷媒流量が制御されること
となる。
【0009】即ち、エバポレータ8の出口側つまりエバ
ポレータから送り出される低圧の気相冷媒の温度が上部
圧力作動室36bに伝達されるため、その温度に応じて
上部圧力作動室36bの圧力が変化し、エバポレータ8
の出口温度が上昇する。つまりエバポレータの熱負荷が
増加すると、上部圧力作動室36bの圧力が高くなり、
それに応じて感温棒36fつまり弁体駆動棒が下方へ駆
動されて弁体32bを下げるため、オリフィス32aの
開度が大きくなる。これによりエバポレータ8への冷媒
の供給量が多くなり、エバポレータ8の温度を低下させ
る。逆に、エバポレータ8から送り出される冷媒の温度
が低下する。つまりエバポレータの熱負荷が減少する
と、弁体32bが上記と逆方向に駆動され、オリフィス
32aの開度が小さくなり、エバポレータへの冷媒の供
給量が少なくなり、エバポレータ8の温度を上昇させる
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の膨張弁10にお
いては、レシーバ6より第1の通路32の入口ポート3
21に送り込まれてくる高圧の液冷媒については、何ら
かの原因、例えば自動車の振動により圧力変動を発生す
ることがあり、その圧力変動が弁部材32cを介して球
状の弁体32bに伝達される。而して弁体32bと作動
棒37fの下端とは当接しているのみであるから、弁体
32bは、上記圧力変動により縦振動を生じることがあ
る。かかる縦振動が生じた場合には、弁体32bとこれ
に当接している作動棒37fの部分37eの端面との間
で衝突が起こることになり、膨張弁10より騒音を生じ
るという問題が発生する場合がある。
【0011】本発明は、上述の問題を解消すべくなされ
たもので、その目的とするところは、構成が簡単で、低
コストで製作できるものでありながら、騒音の発生を無
くし、安定した動作を実現できる膨張弁を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る膨張弁は、液冷媒の通る第1の通路とエバ
ポレータからコンプレッサに向う気相冷媒の通る第2の
通路を有する弁本体と、上記第1の通路中に設けられる
オリフィスと、オリフィスを通過する冷媒量を調節する
弁体と、上記弁本体に設けられ、上記気相冷媒の温度に
対応して動作するパワーエレメント部と、上記パワーエ
レメントと上記弁体間に設けられる弁体駆動棒とからな
り、上記弁体駆動棒は上記第2の通路を貫通して配置さ
れ、上記気相冷媒の温度を上記パワーエレメント部に伝
達する感温棒と、この感温棒より細径に形成され上端が
上記感温棒に当接し、下端が上記弁体に溶接された作動
棒とからなることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る膨張弁は、液冷媒の通
る第1の通路とエバポレータからコンプレッサに向う気
相冷媒の通る第2の通路を有する弁本体と、上記第1の
通路中に設けられるオリフィスと、オリフィスを通過す
る冷媒量を調節する弁体と、上記弁本体に設けられるそ
の上下の圧力差により作動するダイアフラムを有するパ
ワーエレメント部と、このダイアフラムの変位により上
記弁体を駆動する一端にて上記ダイアフラムに接し、他
端にて上記弁体を駆動する弁体駆動棒とからなり、上記
弁体駆動棒は、上記第2の通路内を貫通して配置され、
上記エバポレータから送り出される冷媒の温度を上記パ
ワーエレメントに伝達する感温棒と、この感温棒より細
径に形成され上端が上記感温棒に当接し、下端が上記弁
体に溶接された作動棒とからなることを特徴とする。
【0014】さらにまた本発明に係る膨張弁は、液冷媒
の通る第1の通路とエバポレータからコンプレッサに向
う気相冷媒の通る第2の通路を有する弁本体と、上記第
1の通路中に設けられるオリフィスと、オリフィスを通
過する冷媒量を調節する弁体と、上記弁本体に設けられ
るその上下の圧力差により作動するダイアフラムを有す
るパワーエレメント部と、上記第2の通路を貫通して配
置され、上記エバポレータから送り出される冷媒の温度
を上記パワーエレメント部に伝達する一端が上記ダイア
フラムに当接する感温棒と、この感温棒の他端に上端が
当接し、下端が上記弁体に溶接された上記感温棒より細
径の作動棒とを備え、上記作動棒は上記オリフィス内に
挿通されると共に、上記作動棒は上記ダイアフラムの変
位により上記弁体を上記オリフィスに接離させることを
特徴とする。
【0015】また、本発明に係る膨張弁は、エバポレー
タに送り込まれる高圧冷媒が通る高圧冷媒流路に形成さ
れたオリフィスと、上記オリフィスに上記冷媒の上流側
から対向するように配置された球状の弁体と、上記弁体
を上流側から上記オリフィスに向けて付勢するための付
勢手段と、上記付勢手段の付勢力を上記弁体に伝えるた
めに上記付勢手段と上記弁体との間に配置され、上記弁
体が溶接された弁部材と、上記蒸発器から送り出される
低圧冷媒の温度に対応して動作するパワーエレメント部
と上記弁体との間に配置された弁体駆動棒とからなり、
上記パワーエレメント部の動作に応じて上記弁体を上記
オリフィスに対して接離させるようにした膨張弁におい
て、上記弁体駆動棒は上記第2の通路を貫通して配置さ
れ、上記エバポレータから送り出される冷媒の温度を上
記パワーエレメント部に伝達する感温棒と、この感温棒
の他端に上端が当接し、下端が上記弁体に溶接された上
記感温棒より細径の作動棒とからなり、上記作動棒は上
記オリフィス内に挿通されていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明に係る膨張弁は、液冷媒の
通る第1の通路とエバポレータからコンプレッサに向う
気相冷媒の通る第2の通路を有する弁本体と、上記第1
の通路中に設けられるオリフィスと、オリフィスを通過
する冷媒量を調節する弁体と、上記弁本体に設けられ、
上記気相冷媒の温度に対応して動作するパワーエレメン
ト部と、上記パワーエレメントと上記弁体間に設けられ
るロッド部とからなり、上記ロッド部は上記第2の通路
を貫通して配置され、上記気相冷媒の温度を上記パワー
エレメント部に伝達すると共に、上記オリフィスを挿通
して上記弁体に溶接されていることを特徴とする。
【0017】そして、エバポレータに送り込まれる高圧
冷媒が通る高圧冷媒流路に形成されたオリフィスと、上
記オリフィスに上記冷媒の上流側から対向するように配
置された球状の弁体と、上記弁体を上流側から上記オリ
フィスに向けて付勢するための付勢手段と、上記付勢手
段の付勢力を上記弁体に伝えるために上記付勢手段と上
記弁体との間に配置され、上記弁体が溶接された弁部材
と、上記エバポレータから送り出される低圧冷媒の温度
に対応して動作するパワーエレメント部と上記弁体との
間に配置されたロッド部とからなり、上記パワーエレメ
ント部の動作に応じて上記弁体を上記オリフィスに対し
て接離させるようにした膨張弁において、上記ロッド部
は、上記第2の通路を貫通して配置され、上記エバポレ
ータから送り出される冷媒の温度を上記パワーエレメン
ト部に伝達すると共に、上記オリフィスを挿通して上記
弁体に溶接されていることを特徴とする。
【0018】以上のような膨張弁において、上記感温棒
はアルミ材、作動棒はステンレス材及び弁体はステンレ
ス材で構成されると共に、作動棒は上記感温棒より細径
に形成されていることを特徴とする。さらに、本発明に
係る膨張弁の好ましい形態は、作動棒と球状の弁体とを
スポット溶接により溶接接合したことを特徴としてい
る。
【0019】また本発明に係る膨張弁は、弁本体と、パ
ワーエレメントと、温度を圧力に変換する感温筒と、該
感温筒と前記パワーエレメントを連結する導管と、弁本
体内部空間とパワーエレメント圧力空間を区割するダイ
アフラムと、該ダイアフラムに隣接してその変位を一定
量以下に制限するための受け部材と、上記ダイアフラム
の変位を伝達のための作動棒と、弁座と接離する弁体
と、該弁体を上記弁座の方向に付勢するためのばねと、
このばねと上記弁体との間に配置された弁部材とからな
る膨張弁において、上記作動棒の一端は上記受け部材に
当接され、その他端は上記弁体に溶接されると共に、上
記弁体は上記弁部材に溶接されていることを特徴とす
る。本発明に係る膨張弁の好ましい形態は、上記作動
棒、弁体及び弁部材はステンレス材で構成されているこ
とを特徴とする。
【0020】さらに本発明の膨張弁においては、上記弁
体は球状であることを特徴とする。さらに、本発明に係
る膨張弁は、弁本体内に設けられて冷媒を通過させる高
圧側通路、低圧側通路及びこれら両通路を互いに連通さ
せるよう設けられたオリフィスと、上記オリフィスを流
通する冷媒量を制御するべく上記オリフィスに接離する
弁体と、この弁体を上記オリフィス側に付勢するばね
と、このばねと弁体との間に配置された弁部材と、上記
弁体を上記オリフィスから離れる方向に押圧するため、
上記オリフィスを挿通して設けられた作動棒とからな
り、上記作動棒、弁体及び弁部材は共に溶接されている
ことを特徴とする。
【0021】さらにまた本発明に係る膨張弁は、弁本体
と、弁本体内に設けられて冷媒を通過させる高圧側通
路、及びこの通路に略直交するよう設けられた低圧側通
路と、これら両通路を互いに連通させるよう設けられた
オリフィスと、上記弁本体に固定されたパワーエレメン
トと、上記パワーエレメント内をエバポレータから送り
出される冷媒の温度に応じて内部圧力が変化する第1の
圧力室と、エバポレータの出口側冷媒の圧力と連通する
第2圧力室とに区割するダイアフラムと、上記ダイアフ
ラムの変位により駆動される上記オリフィスを挿通する
作動棒と、上記作動棒により上記オリフィスに接離する
弁体と、上記弁体をオリフィス側に付勢するばねと、こ
のばねと弁体との間に配置された弁部材とからなり、上
記作動棒、弁体及び弁部材は共に溶接されていることを
特徴とする。しかも、上記溶接は、スポット溶接である
ことを特徴とする。
【0022】このような構成とされた本発明に係る膨張
弁においては、球状の弁体がオリフィス内を挿通してい
る作動棒の下端に溶接により固着されているので、弁体
のオリフィスに対する接離動作中に、高圧の液冷媒の圧
力変動が生じたとしても、弁体に縦振動が発生すること
はなく、膨張弁より騒音が発生するようなことはない。
したがって、安定に動作する膨張弁を得ることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の膨張弁の一実施形
態を図面を参照しながら説明する。上記実施形態を説明
するに当って上記従来例と同一符号は、同一又は均等部
分を示し、同一の機能を奏する。
【0024】図1は、本実施形態の膨張弁10’の縦断
面図、図2はその要部の拡大図である。図1に示す膨張
弁10’は、基本的には蒸発器8に送り込まれる高圧冷
媒が通る高圧冷媒流路に形成されたオリフィス32a
と、上記オリフィス32aに上記冷媒の上流側から対向
するように配置された球状の弁体32bと、上記弁体を
上流側から上記オリフィスに向けて付勢するための付勢
手段32dと、上記付勢手段の付勢力を上記弁体32b
に伝えるために上記付勢手段と上記弁体との間に配置さ
れ、上記弁体32bが溶接個所W2にて溶接された弁部
材32cと、上記蒸発器から送り出される低圧冷媒の温
度に対応して動作するパワーエレメント部36と、上記
弁体との間に配置される感温棒36fと、これより細径
でかつオリフィス内を挿通する作動棒37fとからなる
弁体駆動棒とを設け、上記パワーエレメント部の動作に
応じて、上記弁体駆動棒により弁体を上記オリフィスに
対して接離させるようにしたことによりオリフィスを通
過する冷媒流量を制御するようになっている。
【0025】而して、膨張弁10’には、角柱状のアル
ミ製の弁本体30内に、冷凍サイクルの冷媒管路11に
おいてコンデンサ5の冷媒出口からレシーバ6を介して
エバポレータ8の冷媒入口へと送り込まれる液相冷媒が
通過する第1の通路32と、冷媒管路11においてエバ
ポレータ8の冷媒出口からコンプレッサ4の冷媒入口へ
と送り出される気相冷媒が通過する第2の通路34とが
上下に相互に離間して形成されている。
【0027】第1の通路32にはレシーバ6の冷媒出口
から供給された液体冷媒を断熱膨張させるためのオリフ
ィス32aが形成されている。オリフィス32aの入口
側つまり第1の通路の上流側には弁座が形成されてい
て、弁座には上流側から弁部材32cにより支持された
球状の弁体32bが配置され、弁体32bと弁部材32
cとは溶接により固定されている。なお、球状の弁体3
2bは、例えば直径約3mmのステンレス製の部材であ
る。弁部材32cは、弁体と溶接個所W2により固着さ
れると共に、圧縮コイルばねの如き付勢手段32dとの
間に配置され付勢手段32dの付勢手段32dの付勢力
を弁体32bに伝え、弁体32bは弁座に接近する方向
に付勢されている。
【0028】レシーバ6からの液冷媒が導入される第1
の通路32は液冷媒の通路となり、入口ポート321
と、この入口ポート321に連続する弁室35を有す
る。弁室35は、オリフィス32aと同軸に形成される
有底の室であり、プラグ39によって密閉される。さら
に、弁本体30にはエバポレータ8の出口温度に応じて
弁体32bに対して駆動力を与えてオリフィス32aの
開閉を行うために、小径の孔37とこの孔37より径が
大径の孔38が第2の通路34を貫通してオリフィス3
2aと同軸上に形成され、弁本体30の上端には感熱部
となるパワーエレメント部36が固定されるねじ孔36
1が形成されている。
【0029】パワーエレメント部36の構成は、図3に
示す従来例の膨張弁10と同じである。上記弁体駆動棒
は、感温棒36fとこれにより細径の作動棒37fとか
ら構成されている。感温棒36fは、例えば直径約6.
4mmのアルミ製の部材であり、その一端はパワーエレ
メント36を構成する下部圧力作動室36c内のダイア
フラム36aと当接し、かつ第2の通路34を貫通して
大径の孔38内に摺動可能に配置されて、エバポレータ
8の冷媒出口温度を下部圧力作動室36cへ伝達すると
共に、上部圧力作動室36b及び下部圧力作動室36c
の圧力差に伴うダイアフラム36aの変位に応じて大径
38内を摺動して作動棒37fに駆動力を与える。作動
棒37fは、大径の孔38に連続する小径の孔37内に
摺動可能に配置されて感温棒36fの変位に応じて弁体
32bを付勢手段32dの弾性力に抗して押圧する感温
棒36fより細径の例えば直径約1.6mmのステンレ
ス製の部材からなる。
【0030】作動棒37fの上端は、大径の孔36の底
部にて感温棒36fの他端に当接し、作動棒37fの下
端は、弁体32bとスポット溶接により溶接個所W1
て溶接接合されている。図2は、作動棒37fと弁体3
2aとの溶接状態を示す図である。なお、図1に示す実
施形態では、作動棒37fの一部分37eが、オリフィ
ス32a内を挿通して球状の弁体32bと当接し、この
当接個所が溶接個所W1により接合されている。感温棒
36fには第1の通路32と、第2の通路34との気密
性を確保するための密封部材、例えばOリング36gが
備えられている。感温棒36fの上端はダイアフラム3
6aの受け部としてダイアフラム36aの下面に当接
し、感温棒36fの下端は作動棒37fの上端と当接し
作動棒37fの下端は弁体32bに溶接されている。し
たがって、均圧孔36eには、ダイアフラム36aの下
面から第1の通路32のオリフィス32aまで延出した
弁体駆動棒が同心的に配置されていることになる。な
お、作動棒37fの37e部分はオリフィス32aの内
径より細く形成されて、オリフィス32a内を挿通し、
冷媒はオリフィス32a内を通過する。
【0031】圧力作動ハウジング36dの上方の圧力作
動室36b中には公知のダイアフラム駆動流体が充填さ
れていて、ダイアフラム駆動流体には第2の通路34や
第2の通路34に連通されている均圧孔36eに露出さ
れた弁体駆動棒及びダイアフラム36aを介して、第2
の通路34を流れているエバポレータ8の冷媒出口から
の冷媒蒸気の熱が伝達される。
【0032】上方の圧力作動室36b中のダイアフラム
駆動流体は、上記伝達された熱に対応してガス化し圧力
をダイアフラム36aの上面に負荷する。ダイアフラム
36aは上部上面に負荷されたダイアフラム駆動ガスの
圧力とダイアフラム36aの下面に負荷された圧力との
差により上下に変位する。ダイアフラム36aの中心部
の上下の変位は弁体駆動棒を介して弁体32bに伝達さ
れ、弁体32bをオリフィス32aの弁座に対して接近
または離間させる。この結果、冷媒流量が制御されるこ
ととなる。
【0033】即ち、エバポレータ8の出口側つまりエバ
ポレータから送り出される低圧の気相冷媒の温度が上部
圧力作動室36bに伝達されるため、その温度に応じて
上部圧力作動室36bの圧力が変化し、エバポレータ8
の出口温度が上昇する。つまりエバポレータの熱負荷が
増加すると、上部圧力作動室36bの圧力が高くなり、
それに応じて感温棒36fつまり弁体駆動棒が下方へ駆
動されて弁体32bを下げるため、オリフィス32aの
開度が大きくなる。これによりエバポレータ8への冷媒
の供給量が多くなり、エバポレータ8の温度を低下させ
る。逆に、エバポレータ8から送り出される冷媒の温度
が低下する。つまりエバポレータの熱負荷が減少する
と、弁体32bが上記と逆方向に駆動され、オリフィス
32aの開度が小さくなり、エバポレータへの冷媒の供
給量が少なくなり、エバポレータ8の温度を上昇させる
のである。
【0034】しかるに、膨張弁10’の第1の通路32
にレシーバ6より送り込まれてくる高圧冷媒に圧力変動
の生じる場合がある。しかしながら、本実施形態におい
ては、作動棒37fと球状の弁体32bとは溶接接合さ
れているので、上記圧力変動が発生しても、弁体32b
に縦振動が生じることはなく、膨張弁10から騒音は発
生しないのである。
【0035】図4は本発明の膨張弁の他の実施形態を示
す縦断面図であり、図1に示す実施形態と同一符号は同
一又は均等部分を示し、図1とは弁体駆動棒の構成が相
違している。図4に示す膨張弁101の実施形態では、
弁本体30は、図1に示す実施形態と同様の弁本体が用
いられており、基本的にはエバポレータ8に送り込まれ
る高圧冷媒が通る高圧冷媒流路32に形成されたオリフ
ィス32aと、上記オリフィス32aに上記冷媒の上流
側から対向するように配置された球状の弁体32bと、
上記弁体を上流側から上記オリフィスに向けて付勢する
ための付勢手段32dと、上記付勢手段の付勢力を上記
弁体32bに伝えるために上記付勢手段と上記弁体との
間に配置され、上記弁体が溶接個所W2により溶接され
た弁部材32cと、上記エバポレータから送り出される
低圧冷媒の温度に対応して動作するパワーエレメント部
36と、上記弁体との間に配置される感温棒と作動棒と
が一体に形成されたオリフィス内を挿通する弁体駆動
棒、即ちロッド部とを設け、上記パワーエレメント部の
動作に応じて上記ロッド部により上記弁体を上記オリフ
ィスに対して接離させるようにしたことにより、オリフ
ィスを通過する冷媒流量を制御するようになっている。
【0036】感温部318は、感温棒36fとダイアフ
ラム36aがその表面に当接し、ダイアフラム36aの
受け部となる大径のストッパ部312と、ストッパ部3
12の裏面に一端面が当接し、かつ他端面の中央部が突
起部315に形成されて下部圧力作動室36c内に摺動
自在に挿入される大径部314と、この大径部314の
突起部315の内部にて上端が嵌合し、下端が弁体32
bにスポット溶接により溶接個所W1により溶接接合さ
れて連続する一体形成のロッド部316とからなる。感
温棒36fを構成するロッド部316は、パワーエレメ
ント部36のダイアフラム36aの変位に応じて通路3
4を横切って進退自在に駆動されるので、ロッド部31
6に沿って通路322と通路34間を連通するクリアラ
ンス(隙間)が形成されることとなり、この連通を防止
するため、ロッド部316の外周に密着するOリング4
0を大径の孔38内に配置し、両通路間にOリングが存
在するようにしており、しかもOリング40がコイルバ
ネ32d及び通路321の冷媒圧力により長手方向(パ
ワーエレメント部36の存在する方向)に作用する力を
受けて、移動しないようにするため戻り止めとして、例
えばワッシャあるいは歯付き止め輪41がOリング40
に接して大径の孔38内に配置されており、Oリングを
固定している。ロッド部316は、例えばステンレス製
にて約2.4mm程度の直径を有し、ロッド部316の
オリフィス32aを挿通する部分は約1.6mm程度の
直径に構成されている。
【0037】なお、本実施形態において、ストッパ部3
12及び大径部314を真ちゅう材とし、ロッド部31
6にアルミ材を用いることもできる。さらには、ストッ
パ部、大径部及びロッド部を全てステンレス製にて構成
することも可能である。図4に示す実施形態において、
ダイアフラム36aの変位はロッド部316を介して球
状の弁体32bに伝達され、弁体32bをオリフィス3
2aに対して接近または離間させ、冷媒流量が制御され
る動作は図1の実施形態と同じである。したがって、そ
の動作中に高圧冷媒の圧力変動が生じたとしても、ロッ
ド部316は弁体32bに溶接接合されているので、弁
体32bに縦振動が生じることはなく、膨張弁101か
ら振動は発生しないのである。
【0038】さらに、本発明の膨張弁においては、図1
及び図4に示す封切管36cの代りに、栓体36kを用
いることもできる。例えば図5に示す実施形態におい
て、図5に示す如く、栓体36kを用いて所定冷媒を封
入してもよく、例えば金属性、例えばステンレス製の栓
体36kが、例えばステンレス製の上カバー36dに形
成された孔36jを塞ぐように挿入され溶接により固着
される。また図5では、パワーエレメント部36に関連
する部分のみを示し、他の構成を省略して示している。
【0039】さらに本発明は、以上の実施形態に係る膨
張弁に限らず、基本的構成及び冷媒の流量制御の動作は
同一である従来広く用いられている他の従来の膨張弁に
対しても、図6に示されるように適用できるものであ
る。図6は、本発明の膨張弁のさらに他の実施形態を示
す縦断面図であり、冷凍サイクルを省略して示してい
る。図6においては、図1及び図4の実施形態の膨張弁
100及び101が、弁本体内にコンデンサからエバポ
レータへと向う通路と、エバポレータからコンプレッサ
へと向う通路とを略平行に形成して具備しているのと異
なり、コンデンサ(図示せず)に接続されてコンデンサ
からの高圧の液体冷媒が供給される冷媒入口通路107
とエバポレータ(図示せず)に接続されてエバポレータ
に低圧の冷媒を供給するための冷媒出口通路109とが
弁本体100内に略直交して形成されている。冷媒入口
通路107と冷媒出口通路109との間を連通する弁本
体100に形成されたオリフィス110の入口側端部は
弁座になっており、そこに接離する球状の弁体106
が、圧縮コイルばねの如き付勢手段104によって下方
から付勢されてオリフィス110を閉じている。108
は、付勢手段104のばね圧を調整するための調節ナッ
トの如き調節部材であり、107は、弁体106とコイ
ルばね104との間に配置された弁部材107であり、
この弁部材107と弁体106とは例えばスポット溶接
により溶接個所W2にて溶接されている。
【0040】弁本体100の上端部には、パワーエレメ
ント部120が固定されており、パワーエレメント部1
20は、上カバー122と下カバー124の外周縁に挾
持して溶接したダイアフラム126を包含し、前記上カ
バー122とダイアフラム126でダイアフラムの上部
の上部圧力作動室となる第1の圧力空間室123が形成
される。この第1の圧力空間室は導管128を介して感
温筒130の内部と連通している。この感温筒130は
エバポレータの出口部分に取付けられ、エバポレータの
出口近傍の冷媒温度を感知し、この温度を圧力P1に変
換して、パワーエレメント部の第1の圧力空間室123
に加える。前記圧力P1は、それが増加するときダイア
フラム126を下方に押して、弁体106の開弁方向の
力となる。
【0041】一方、ダイアフラム126の下部の下部圧
力作動室となる第2の圧力空間室125には、導管13
2を介してエバポレータの出口の冷媒圧力P2が配管取
付部134から直接導かれる。この圧力P2は弁本体に
形成された導入孔103を通ってダイアフラム126の
下部に形成される第2の圧力空間室125に供給され、
コイルばね104の力と共に弁体106の閉弁方向に働
く。すなわち過熱度(冷媒のエバポレータ出口温度と蒸
発温度との差:これは力として取出すため上記P1−P
2となっている)の大きいとき弁を大きく開き、小さい
ときは弁を閉まり気味にして、エバポレータに供給する
冷媒の量を制御する。
【0042】なお、パワーエレメント部120は、下カ
バー124が弁本体100の上端部にネジにより固着さ
れることにより固定される。また、111はダイアフラ
ム126の変位を弁体106に伝達する弁体駆動棒であ
る。弁体駆動棒111は、弁本体100に形成された大
径の孔117’及び小径の孔117内を通って、さらに
オリフィス110を挿通しており、その上端はダイアフ
ラム126の下面に当接して第2圧力空間室125内に
配置されたダイアフラム126の受け部となるストッパ
部119の下面に当接し、下端はオリフィス110を通
って弁体106の上面に当接し、この当接個所が溶接に
より固定されている。弁体駆動棒111の下端は、例え
ばスポット溶接により溶接個所W1にて溶接され、両者
は固定されている。図7は、溶接個所W1及びW2を示す
概略の要部拡大図である。118は、大径の孔117’
に配置されたシール用のOリングであり、コイルバネ1
16で付勢されて取り付けられている。
【0043】以上のような構成において、ダイアフラム
126が変位すると、その変位により弁体駆動棒111
が駆動されて弁体106が変位つまり弁座に対して接離
し、それによりオリフィス110の開口面積が変化して
エバポレータに供給される冷媒の量が制御される。この
動作中に高圧冷媒の圧力変動が生じたとしても、弁体駆
動棒111の下端は、弁体106の上面の溶接個所W1
で、また弁体106は、その下面が弁部材107と溶接
個所W2で溶接接合され、固定されているので、弁体1
06に振動の生じることはなく、膨張弁102から振動
は発生しないのである。しかも、図6に示す膨張弁10
2においては、例えば弁本体100には黄銅材が用いら
れ、弁体106、弁体駆動棒111及び弁部材107を
例えばステンレス材とし、さらにパワーエレメント部1
20の上カバー及び下カバーにステンレス材を用いるこ
とにより、耐久性の高い信頼性のある構造が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の膨張弁は感温棒と作動棒とから構成される弁体駆動
棒によってオリフィスに接離の動作をする弁体が上記作
動棒に溶接接合されたことで、高圧の液冷媒に圧力変動
が発生しても、騒音及び振動等の発生しない膨張弁を得
ることができる。したがって、安定に動作する膨張弁を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る膨張弁の縦断面図。
【図2】図1に示す実施形態の要部の拡大図。
【図3】従来の膨張弁の縦断面図。
【図4】本発明の他の実施形態に係る膨張弁の縦断面
図。
【図5】本発明の実施形態の要部の断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る膨張弁の縦
断面図。
【図7】図6の実施形態の要部の断面図。
【符号の説明】
10’ 膨張弁 30 弁本体 32a オリフィス 32b 弁体 32c 弁部材 36 パワーエレメント部 36f 感温棒 37f 作動棒 W1,W2 溶接個所

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液冷媒の通る第1の通路とエバポレータ
    からコンプレッサに向う気相冷媒の通る第2の通路を有
    する弁本体と、上記第1の通路中に設けられるオリフィ
    スと、オリフィスを通過する冷媒量を調節する弁体と、
    上記弁本体に設けられ、上記気相冷媒の温度に対応して
    動作するパワーエレメント部と、上記パワーエレメント
    と上記弁体間に設けられる弁体駆動棒とからなり、上記
    弁体駆動棒は上記第2の通路を貫通して配置され、上記
    気相冷媒の温度を上記パワーエレメント部に伝達する感
    温棒と、この感温棒より細径に形成され上端が上記感温
    棒に当接し、下端が上記弁体に溶接された作動棒とから
    なることを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】 液冷媒の通る第1の通路とエバポレータ
    からコンプレッサに向う気相冷媒の通る第2の通路を有
    する弁本体と、上記第1の通路中に設けられるオリフィ
    スと、オリフィスを通過する冷媒量を調節する弁体と、
    上記弁本体に設けられるその上下の圧力差により作動す
    るダイアフラムを有するパワーエレメント部と、このダ
    イアフラムの変位により上記弁体を駆動する一端にて上
    記ダイアフラムに接し、他端にて上記弁体を駆動する弁
    体駆動棒とからなり、上記弁体駆動棒は、上記第2の通
    路内を貫通して配置され、上記エバポレータから送り出
    される冷媒の温度を上記パワーエレメントに伝達する感
    温棒と、この感温棒より細径に形成され上端が上記感温
    棒に当接し、下端が上記弁体に溶接された作動棒とから
    なることを特徴とする膨張弁。
  3. 【請求項3】 液冷媒の通る第1の通路とエバポレータ
    からコンプレッサに向う気相冷媒の通る第2の通路を有
    する弁本体と、上記第1の通路中に設けられるオリフィ
    スと、オリフィスを通過する冷媒量を調節する弁体と、
    上記弁本体に設けられるその上下の圧力差により作動す
    るダイアフラムを有するパワーエレメント部と、上記第
    2の通路を貫通して配置され、上記エバポレータから送
    り出される冷媒の温度を上記パワーエレメント部に伝達
    する一端が上記ダイアフラムに当接する感温棒と、この
    感温棒の他端に上端が当接し、下端が上記弁体に溶接さ
    れた上記感温棒より細径の作動棒とを備え、上記作動棒
    は上記オリフィス内に挿通されると共に、上記作動棒は
    上記ダイアフラムの変位により上記弁体を上記オリフィ
    スに接離させることを特徴とする膨張弁。
  4. 【請求項4】 エバポレータに送り込まれる高圧冷媒が
    通る高圧冷媒流路に形成されたオリフィスと、 上記オリフィスに上記冷媒の上流側から対向するように
    配置された球状の弁体と、 上記弁体を上流側から上記オリフィスに向けて付勢する
    ための付勢手段と、 上記付勢手段の付勢力を上記弁体に伝えるために上記付
    勢手段と上記弁体との間に配置され、上記弁体が溶接さ
    れた弁部材と、 上記蒸発器から送り出される低圧冷媒の温度に対応して
    動作するパワーエレメント部と上記弁体との間に配置さ
    れた弁体駆動棒とからなり、上記パワーエレメント部の
    動作に応じて上記弁体を上記オリフィスに対して接離さ
    せるようにした膨張弁において、上記弁体駆動棒は上記
    第2の通路を貫通して配置され、上記エバポレータから
    送り出される冷媒の温度を上記パワーエレメント部に伝
    達する感温棒と、この感温棒の他端に上端が当接し、下
    端が上記弁体に溶接された上記感温棒より細径の作動棒
    とからなり、上記作動棒は上記オリフィス内に挿通され
    ていることを特徴とする膨張弁。
  5. 【請求項5】 液冷媒の通る第1の通路とエバポレータ
    からコンプレッサに向う気相冷媒の通る第2の通路を有
    する弁本体と、上記第1の通路中に設けられるオリフィ
    スと、オリフィスを通過する冷媒量を調節する弁体と、
    上記弁本体に設けられ、上記気相冷媒の温度に対応して
    動作するパワーエレメント部と、上記パワーエレメント
    と上記弁体間に設けられるロッド部とからなり、上記ロ
    ッド部は上記第2の通路を貫通して配置され、上記気相
    冷媒の温度を上記パワーエレメント部に伝達すると共
    に、上記オリフィスを挿通して上記弁体に溶接されてい
    ることを特徴とする膨張弁。
  6. 【請求項6】 エバポレータに送り込まれる高圧冷媒が
    通る高圧冷媒流路に形成されたオリフィスと、 上記オリフィスに上記冷媒の上流側から対向するように
    配置された球状の弁体と、 上記弁体を上流側から上記オリフィスに向けて付勢する
    ための付勢手段と、 上記付勢手段の付勢力を上記弁体に伝えるために上記付
    勢手段と上記弁体との間に配置され、上記弁体が溶接さ
    れた弁部材と、 上記エバポレータから送り出される低圧冷媒の温度に対
    応して動作するパワーエレメント部と上記弁体との間に
    配置されたロッド部とからなり、 上記パワーエレメント部の動作に応じて上記弁体を上記
    オリフィスに対して接離させるようにした膨張弁におい
    て、 上記ロッド部は、上記第2の通路を貫通して配置され、
    上記エバポレータから送り出される冷媒の温度を上記パ
    ワーエレメント部に伝達すると共に、上記オリフィスを
    挿通して上記弁体に溶接されていることを特徴とする膨
    張弁。
  7. 【請求項7】 弁本体と、パワーエレメントと、温度を
    圧力に変換する感温筒と、該感温筒と前記パワーエレメ
    ントを連結する導管と、弁本体内部空間とパワーエレメ
    ント圧力空間を区割するダイアフラムと、該ダイアフラ
    ムに隣接してその変位を一定量以下に制限するための受
    け部材と、上記ダイアフラムの変位を伝達のための作動
    棒と、弁座と接離する弁体と、該弁体を上記弁座の方向
    に付勢するためのばねと、このばねと上記弁体との間に
    配置された弁部材とからなる膨張弁において、 上記作動棒の一端は、上記ストッパ部材に当接され、そ
    の他端は上記弁体に溶接されると共に、上記弁体は上記
    弁部材に溶接されていることを特徴とする膨張弁。
  8. 【請求項8】 上記作動棒、弁体及び弁部材はステンレ
    ス材で構成されていることを特徴とする請求項7記載の
    膨張弁。
  9. 【請求項9】 上記弁体は球状であることを特徴とする
    請求項7及び請求項8記載の膨張弁。
  10. 【請求項10】 弁本体内に設けられて冷媒を通過させ
    る高圧側通路、低圧側通路及びこれら両通路を互いに連
    通させるよう設けられたオリフィスと、上記オリフィス
    を流通する冷媒量を制御するべく上記オリフィスに接離
    する弁体と、この弁体を上記オリフィス側に付勢するば
    ねと、このばねと弁体との間に配置された弁部材と、上
    記弁体を上記オリフィスから離れる方向に押圧するた
    め、上記オリフィスを挿通して設けられた作動棒とから
    なり、上記作動棒、弁体及び弁部材は共に溶接されてい
    ることを特徴とする膨張弁。
  11. 【請求項11】 弁本体と、弁本体内に設けられて冷媒
    を通過させる高圧側通路、及びこの通路に略直交するよ
    う設けられた低圧側通路と、これら両通路を互いに連通
    させるよう設けられたオリフィスと、上記弁本体に固定
    されたパワーエレメントと、上記パワーエレメント内を
    エバポレータから送り出される冷媒の温度に応じて内部
    圧力が変化する第1の圧力室と、エバポレータの出口側
    冷媒の圧力と連通する第2空間室とに区割するダイアフ
    ラムと、上記ダイアフラムの変位により駆動される上記
    オリフィスを挿通する作動棒と、上記作動棒により上記
    オリフィスに接離する弁体と、上記弁体をオリフィス側
    に付勢するばねと、このばねと弁体との間に配置された
    弁部材とからなり、上記作動棒、弁体及び弁部材は共に
    溶接されていることを特徴とする膨張弁。
  12. 【請求項12】 上記溶接は、スポット溶接であること
    を特徴とする請求項8及び請求項11記載の膨張弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102619998A (zh) * 2011-01-26 2012-08-01 浙江三花汽车零部件股份有限公司 热力膨胀阀

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CN102619998A (zh) * 2011-01-26 2012-08-01 浙江三花汽车零部件股份有限公司 热力膨胀阀

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