JP2001199230A - 温度膨張弁 - Google Patents

温度膨張弁

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JP2001199230A
JP2001199230A JP35070199A JP35070199A JP2001199230A JP 2001199230 A JP2001199230 A JP 2001199230A JP 35070199 A JP35070199 A JP 35070199A JP 35070199 A JP35070199 A JP 35070199A JP 2001199230 A JP2001199230 A JP 2001199230A
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expansion valve
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valve
cover
temperature
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栄二 福田
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和彦 渡辺
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • F25B41/33Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
    • F25B41/335Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用の空調装置等に用いられる温度膨張弁
にカバーを装着することによって外形を成形し、組み付
け性を向上する。 【解決手段】 温度膨張弁100は、弁本体110に弁
室を有し、コンデンサ、レシーバからの冷媒の流量を制
御して、通路132からエバポレータへ送る。エバポレ
ータから戻る冷媒は、通路34を通る間にパワーエレメ
ント部36に連絡される感温棒に冷媒の温度を伝達す
る。カバー200は、頭部220とテーパ部210を有
し、弁本体110の上部に装着される。カバー200の
テーパ部210のテーパ外面212と、弁本体110の
テーパ面114は、ほぼ同一面を形成する。頭部220
の凹部221は、パワーエレメント部36を覆い、頂部
は湾曲面222を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクルに使用
する温度膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置において
は、冷凍サイクルを構成する各部分のうちエバポレータ
は車室内に配置され、他のコンプレッサなどはエンジン
ルーム内に配置される。この冷凍サイクルには、エバポ
レータ内に流入する冷媒量を制御する温度膨張弁も設け
られている。
【0003】この従来用いられている膨張弁としてボッ
クス型膨張弁を自動車用の空気調和装置の冷凍サイクル
中に配置した状態の縦断面図を図26に、概略斜視図を
図27に示す。図26において、膨張弁10は角柱の例
えばアルミニウム製の弁本体30と、冷凍サイクル11
においてコンデンサ5、レシーバ6からエバポレータ8
に向かう冷媒の通る第一の通路32、及びエバポレータ
8からコンプレッサ4に向かう冷媒の通る第二の通路3
4が弁本体30に上下に離間して形成されている。さら
に、第一の通路32に設けられたオリフィス32a及び
弁室35と、このオリフィス32aを通過する冷媒量を
制御する通路32の上流側に配置された球状の弁体32
bと、弁体32bをオリフィス32a方向に弁部材32
cを介して押圧するばね32dの調節ねじ39を有す
る。ねじ部39fを有する調節ねじ39は弁本体30の
下部の端面より第一の通路32の弁室35に連通する装
着穴30aに進退可能にねじ込まれており、Oリング3
9gが調節ねじ39に装着され、弁本体30と気密状態
が確保されている。この調節ねじ39と押圧ばね32d
とにより、弁体32dのオリフィス32aに対する開口
度が調節される。
【0004】なお、321はレシーバ6から送り出され
て、エバポレータ8に向かう冷媒が流入する入口ポート
であり、入口ポート321に弁室35が連続しており、
322はエバポレータ8に流入する冷媒の出口ポートで
ある。また、図27において、50は膨張弁を取り付け
るためのボルト孔であり、弁本体30の下部は薄肉化さ
れている。弁本体30にはエバポレータ8の出口温度に
応じて、弁体32bに対して駆動力を与えてオリフィス
32aの開閉を行うために小径の孔37と、この孔37
より径が大径の孔38が、オリフィス32aと同軸に形
成され、弁本体30の上端には感熱部となるパワーエレ
メント部36が固定されるねじ孔361が形成されてい
る。
【0005】パワーエレメント部36は、例えば、ステ
ンレス製のダイアフラム36aと、このダイアフラム3
6aを挾んで互いに溶接により密着して設けられ、その
上下に二つの気密な感温室を形成する上部圧力作動室3
6b、及び下部圧力作動室36cをそれぞれ構成する。
例えば、ステンレス製の上蓋36dと下蓋36hと、上
部圧力作動室36bにダイアフラム駆動流体となる所定
冷媒を封入するための栓体36kとを備え、下蓋36h
はパッキン40を介してねじ孔361に螺着される。下
部圧力作動室36cは、オリフィス32aの中心線に対
して、同心的に形成された均圧孔36eを介して第2の
通路34に連通されている。第2の通路34には、エバ
ポレータ8からの冷媒が流れ、通路34は気相冷媒の通
路となり、その冷媒の圧力が均圧孔36eを介して下部
圧力作動室36cに負荷されている。なお、342はエ
バポレータ8から送り出される冷媒の入る入口ポート、
341はコンプレッサ4へ送り出される冷媒の出口とな
る出口ポートである。
【0006】さらに下部圧力作動室36c内にダイアフ
ラム36aの下面中央部に当接する大径の皿状に形成さ
れた頂部312を有し、かつ第2の通路34を貫通して
大径の孔38内に摺動可能に配置されて、エバポレータ
8の冷媒出口温度を下部圧力作動室36cへ伝達すると
共に、上部圧力作動室36b及び下部圧力作動室36c
の圧力差に伴うダイアフラム36aの変位に応じて、大
径38内を摺動して駆動力を与えるアルミ製の感温棒3
6fと、小径の孔37内に摺動可能に配置されて、感温
棒36fの変位に応じて弁体32bを付勢手段32dの
弾性力に抗して押圧する感温棒36fより細径のステン
レス製の作動棒37fからなる。感温棒36fは、ダイ
アフラム36aの受け部となる頂部312と下部圧力作
動室36c内で摺動する大径部314とで上端部が形成
され、感温棒36fの下端部は作動棒37fの上端部と
当接し、作動棒37fの下端部は弁体32bと当接して
おり、感温棒36fと作動棒37fとで弁体駆動棒31
8が構成されている。なお、頂部312と大径部314
は一体に構成されていることもある。
【0007】したがって、均圧孔36eには、ダイアフ
ラム36aの下面から第1の通路32のオリフィス32
aまで延出した弁体駆動棒318が、同心的に配置され
ていることになる。なお、作動棒37fの部分37e
は、オリフィス32aの内径より細く形成されて、オリ
フィス32a内を挿通し、冷媒はオリフィス32a内を
通過する。また、感温棒36fには第1の通路32と、
第2の通路34との気密性を確保するための密封部材と
してOリング36gが備えられる。
【0008】圧力作動ハウジング36dの上部圧力作動
室36b中には、公知のダイアフラム駆動流体が充填さ
れていて、ダイアフラム駆動流体には第2の通路34や
第2の通路34に連通されている均圧孔36eに露出さ
れた弁体駆動棒318及びダイアフラム36aを介し
て、第2の通路34を流れているエバポレータ8の冷媒
出口からの冷媒の熱が伝達される。
【0009】上部圧力作動室36b中のダイアフラム駆
動流体は、上記伝達された熱に対応してガス化し、圧力
をダイアフラム36aの上面に負荷する。ダイアフラム
36aは上記上面に負荷されたダイアフラム駆動ガスの
圧力と、ダイアフラム36aの下面に負荷された圧力と
の差により上下に変位する。ダイアフラム36aの中心
部の上下への変位は、弁体駆動棒を介して弁体32bに
伝達され弁体32bをオリフィス32aの弁座に対して
接近または離間させる。この結果、冷媒流量が制御され
ることとなる。
【0010】即ち、エバポレータ8の出口側つまりエバ
ポレータから送り出される低圧の気相冷媒の温度が上部
圧力作動室36bに伝達されるため、その温度に応じて
上部圧力作動室36bの圧力が変化し、エバポレータ8
の出口温度が上昇する。つまりエバポレータの熱負荷が
増加すると、上部圧力作動室86bの圧力が高くなり、
それに応じて感温棒36fつまり弁体駆動棒が下方へ駆
動されて弁体32bを下げるため、オリフィス32aの
開度が大きくなる。これによりエバポレータ8への冷媒
の供給量が多くなり、エバポレータ8の温度を低下させ
る。逆に、エバポレータ8から送り出される冷媒の温度
が低下する。つまりエバポレータの熱負荷が減少する
と、弁体32bが上記と逆方向に駆動され、オリフィス
32aの開度が小さくなり、エバポレータへの冷媒の供
給量が少なくなり、エバポレータ8の温度を上昇させる
のである。
【0011】かかる従来の温度膨張弁においては、感温
棒36fは比較的大径の部材であり、この部材と作動棒
とで弁体駆動棒が構成されている。而して、上記弁体駆
動棒をロッド部材で構成した従来の温度膨張弁もあり、
このロッド部材を用いた従来の温度膨張弁10’を図2
8に示す。図28に示す膨張弁の動作は図26及び図2
7に示す膨張弁と同一であり、図26及び図27と同一
符号は同一または均等部分を示す。
【0012】感温機構を有する感温部318は、感温棒
361fとして作用し、ダイアフラム36aがその表面
に当接し、ダイアフラム36aの受け部となる大径のス
トッパ部312と、ストッパ部312の裏面に一端面が
当接し、かつ他端面の中央部が突起部315に形成され
て下部圧力作動室36c内に摺動自在に挿入される大径
部314と、この大径部314の突起部315の内部に
て一端面が嵌合し、他端面が作動棒に相当する部分37
1fを介して弁体32bに当接して連続する一体構成の
ロッド部材316とからなる。ロッド部材316を構成
する感温棒361fは、第2の通路内に露出して冷媒蒸
気からの熱が伝達される。
【0013】感温棒361fであるロッド部材361
は、パワーエレメント部36のダイアフラム36aの変
位に応じて通路34を横切って進退自在に駆動されるの
で、ロッド部316に沿って通路32と通路34間を連
通するクリアランス(隙間)が形成されることとなり、
この連通を防止するため、ロッド部316の外周に密着
するOリング42を大径の穴38’内に配置し、両通路
間にOリングが存在するようにしており、しかも、Oリ
ング42がコイルバネ32d及び通路321の冷媒圧力
により長手方向(パワーエレメント部36の存在する方
向)に作用する力を受けて、移動しないようにするため
戻り止めナットとしてプッシュナット41がOリング4
2に接して大径の穴38’内に配置されるようにロッド
部316に取り付けられている。
【0014】かかる従来の温度膨張弁の配置位置及び支
持構造については従来から種々提案されている。即ち、
エンジンルームと車室との間を仕切る隔壁に開口を設
け、この開口の車室側に温度膨張弁を位置させ、エバポ
レータに冷媒を供給する冷媒配管をブロック状のコネク
タを介して温度膨張弁に接続し、上記コネクタを上記開
口にパッキン材を介して支持する構造が提案(例えば、
特開平7−223427号公報及び実開平7−3772
9号公報)されている。また、温度膨張弁自体をパッキ
ン材を介して開口に支持する(例えば、特開平7−21
5047号公報参照)構造が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような温度膨張弁の支持構造においては、コネクタとパ
ッキンを用いた点で部品コスト及び組立コストの面で不
経済であり、またパッキン材を介して温度膨張弁に直接
支持する場合には、上記開口の内壁と温度膨張弁との間
に隙間が生じ、シールが不充分となるおそれがあるとい
う問題点がある。しかも、従来の温度膨張弁において
は、自動車用空調装置の温度膨張弁自体を上記隔壁の開
口に支持する形状について全く配慮されていなかった。
即ち、温度膨張弁のパワーエレメント部を構成する上蓋
は、ドーム形状でありかつ上蓋の壁部より突出する栓体
を有するため、上記開口の内壁との密着性が問題とな
り、パワーエレメント部の外形形状について配慮されて
いなかった。そこで本発明は、エンジンルームと車室と
の間を仕切る隔壁に設けた開口に、密着性良く温度膨張
弁を支持し、確実にシールすることのできる温度膨張弁
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の温度膨張弁は、弁本体と、上記弁本体の上
端部に設けられてダイアフラムの変位に応じて弁体を駆
動するパワーエレメント部と、上記弁本体の下端部に設
けられて上記弁体の弁開度を調節するばねの押圧力を調
整する調整ねじとからなり、上記パワーエレメント部は
これを囲んで設けられたカバーを有すると共に、上記弁
本体の下部はテーパ面として形成されていることを特徴
とする。
【0017】また、本発明の温度膨張弁は、エバポレー
タに送り込まれる冷媒が通る第1の流路と、エバポレー
タから送り出された冷媒が通る第2の流路とが弁本体に
形成され、上記第1の流路の途中に形成されたオリフィ
スに対向して配置された弁体がばねによって閉弁方向に
付勢されると共に、上記第2の流路内を通る冷媒の温度
を感知して動作するパワーエレメントによってロッドを
介して上記弁体が開弁方向に付勢され、それによって弁
開度が制御されるようにした温度膨張弁において、上記
パワーエレメントを囲んで設けられたカバーを具備する
と共に、上記ばねの存在する上記弁本体の下部がテーパ
面に形成されていることを特徴とする。
【0018】さらに本発明の温度膨張弁における好まし
い具体的態様としては、上記カバーは、内部には凹部が
形成され外部には曲面とこれに連続するテーパ面が形成
され、上部凹部に上記パワーエレメントが収容されると
共に、上記テーパ面が上記弁本体のテーパ面にほぼ連続
して設けられることを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明の温度膨張弁の具体的
態様としては、上記弁本体のテーパ面は上記弁本体の全
高寸法のほぼ中央部から形成されていることを特徴とす
る。また、本発明の温度膨張弁の具体的態様としては、
上記弁本体は、上記パワーエレメント部が設けられる上
面からその全高寸法のほぼ中央部まで、互いに平行な面
と、これに連続する調整ねじの設けられる底面に向かっ
て先細りのテーパ面とからなる外形に形成されているこ
とを特徴とする。
【0020】かくの如く構成された本発明によれば、弁
本体が平行な面とテーパ面から形成されるので、上記隔
壁に密着し易く、取付け性が向上する。さらに、パワー
エレメント部に設けられるカバーによりパワーエレメン
ト部の外形形状を整形することができるので、上記隔壁
の開口部との密着性が良く、シール性が良好となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明の温度膨張
弁の一実施の形態を示す図であり、図1は正面図、図2
は左側面図、図3は右側面図、図4は背面図、図5は上
面図、図6は下面図である。本発明においては、従来例
の温度膨張弁と同一の作用を行い、従来例の温度膨張弁
とは、弁本体の外形形状が異なっているのみであるの
で、従来例と同一部分には同一の符号を付して、従来例
の説明で述べた部分については説明を省略する。全体を
符号100で示す温度膨張弁は、例えばアルミ合金製の
弁本体110を有する。弁本体110の頂部には、先に
説明したパワーエレメント部36が取り付けられ、パワ
ーエレメント部36内のダイアフラムは感温棒361f
を作動させる。
【0022】弁本体110の底部116の近傍の一側面
には、コンデンサ、レシーバを介して供給される冷媒の
第1の通路32の入口ポート321が設けられる。導入
された冷媒は、感温棒361fにより開度が制御される
オリフィスを通って、弁本体110の他側に設けられた
出口ポート322からエバポレータへ向かう。エバポレ
ータから送出される冷媒は、弁本体110のパワーエレ
メント部36側に設けられた第2の通路34を通る。こ
の間に冷媒の温度は、感温棒361fを介してダイアフ
ラムに伝達される。
【0023】弁本体110には、第2の通路34の軸線
と平行に2個の貫通穴50が形成される。この貫通穴5
0は、本体を他の部材に固着するためのロッド等の通過
のために使用される。また、弁本体110の一方の側面
には、貫通穴50に平行に有底のねじ穴152が設けら
れ、締付用のボルト等が螺合される。
【0024】弁本体110の冷媒通路140の軸線に平
行な側面112は、パワーエレメント部36が取り付け
られる上面から、底面116にかけて、弁本体110の
全高寸法のほぼ中央部までは、互いに平行な面で構成さ
れる。そして、本体の中央部から底面116に向けて、
平行面に連続する先細りのテーパ面114に形成され
る。弁本体110の底面116には、先に説明した弁室
を封止するナット部材39が取り付けられる。
【0025】かかる本発明の温度膨張弁によれば、弁本
体が平行な面と、これに連続するテーパ面から形成され
ているので、上記隔壁に密着し易くしかも取付け性が向
上する。次に、本発明の温度膨張弁を上記隔壁に取付け
る場合の本発明の一実施の形態について説明する。
【0026】図7は、図1〜図6の実施の形態に示す温
度膨張弁の弁本体の外側にカバーを装着した状態を示す
温度膨張弁の正面図、図8は左側面図、図9は右側面
図、図10は背面図、図11は上面図、図12は下面図
であり、それぞれ図1〜図6に対応している。図におい
て、全体を符号200で示すカバーは、例えばプラスチ
ック樹脂でつくられる。カバー200は、その内部に形
成したパワーエレメント部36を収容する凹部221を
有する頭部220と、温度膨張弁110の平行面の外側
を覆うテーパ部210を備える。上記凹部221は、パ
ワーエレメント部36を収容し、パワーエレメント部3
6の外周縁に当接する。したがって、カバー200によ
り、パワーエレメント部36の外形形状を整形できるこ
ととなる。テーパ部210の外側面212は、温度膨張
弁の弁本体110のテーパ面114とともに、ほぼ同一
の平面を形成するテーパ面に形成される。テーパ部21
0の内側面214は、弁本体110の平行面に嵌合す
る。
【0027】カバー200の頭部220の外表面222
は、湾曲面で形成される。そこで、カバー200を装着
した温度膨張弁は、図8,図9に示すような側面形状を
有する。また、正面からみた頭部220の端面224
は、膨張弁本体から突出し、パワーエレメント部36の
全体を覆う。端面224は直交する面226で膨張弁本
体に接する。かくの如く、本発明の温度膨張弁は、テー
パ面と湾曲面の外周面からなる外形を有するように構成
されるので、温度膨張弁とこの取付部との密着性を向上
することが可能となる。
【0028】図13は、カバー200の斜視図である。
カバー200は、例えば2分割されており、温度膨張弁
に装着される。分割面は、接着剤やファスナー等の適宜
の手段により固着される。かかるカバー200により、
その凹部をパワーエレメントに挿入し、パワーエレメン
トの外周縁を当接させるだけであるため、カバーと温度
膨張弁とのシール性を向上させ、しかも取付性を改善す
ることができる。
【0029】図14は、本発明の温度膨張弁を、例え
ば、自動車のエンジンルームと車室を隔てる隔壁500
に形成された開口部501に取り付けた状態を示す側面
図、図15は正面図である。金属板でつくられる隔壁5
00に形成される取付部となる開口部501に対して、
パッキン材であるシール部材510を介してカバー20
0を装着した温度膨張弁100が保持される。冷媒の配
管600,610は、ブラケット620により温度膨張
弁の本体に接続される。
【0030】カバー200が装着された温度膨張弁の正
面形状は、ほぼテーパ面と湾曲面で囲まれた形状を有す
るので、取付部となる開口部に対し、シール部材510
による密着性がよくなり、シール性よく開口部を塞ぐこ
とができる。したがって、エンジンルームと車室の間も
確実にシールされる。
【0031】以上の説明においては、カバー400を分
割して温度膨張弁100に装着する場合について述べた
が、本発明はこれに限らずカバー400を分割すること
なく、例えばプラスチック樹脂で一体に成形したカバー
を温度膨張弁に装着する場合にも適用できるのは勿論で
ある。図16〜図23は、その場合の本発明の他の実施
の形態を示し、温度膨張弁の構成は図1〜図6と同一で
あり、同一部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。而して、図16は、温度膨張弁100にカバーを装
着した場合の実施の形態を示す温度膨張弁の正面図、図
17は左側面図、図18は右側面図、図19は背面図、
図20は上面図、図21は下面図、図22はカバーの斜
視図、図23は図22の矢印R方向から見たカバーの斜
視図である。図において、全体を符号400で示すカバ
ーは、例えばプラスチック樹脂で一体につくられる。
【0032】カバー400の本体410は、両側部41
2と頭部422を有し、両側部412の外面はテーパ面
に、内面は温度膨張弁100の本体に接触する平坦面4
14に形成される。頭部422の外表面は湾曲面に形成
され、その内側に温度膨張弁のパワーエレメント部36
が収容される凹部424,426が形成される。これら
の凹部424及び426に沿ってパワーエレメント部3
6が挿入され、カバー400が温度膨張弁100に装着
される。なお、上記凹部424,426の奥行き寸法
は、カバー400をパワーエレメント部36に被せたと
きに、パワーエレメント部36を収容する位置を考慮し
て選定される。
【0033】カバー本体410の両側部412の内面4
14の後端部には、突出部416が形成される。そこ
で、カバー400を温度膨張弁100に装着したとき
に、膨張弁本体110は、この突出部416に突き当た
り、位置決めされる。突出部416の下端部には、円弧
状の切欠き部418が形成される。この切欠き部418
は、温度膨張弁本体110に設けられる取付用のボルト
穴50との干渉を避けるために設けられるものである。
さらに、図22及び図23に示すカバー400において
は、図13のカバー200において形成された端面22
4の突出部は具備せず、図16に示す如くパワーエレメ
ント部36の一部が凹部426から露出している。
【0034】図24は、カバー400が装着された温度
膨張弁100を、例えば自動車のエンジンルームと車室
を隔てる隔壁500に形成された開口部に取り付けた状
態を示す側面図、図25は正面図であって、図14,図
15で説明した構成と同様であるので、同一部分に同一
符号を付して説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように、カーエアコン等
の冷凍サイクルに使用される温度膨張弁をカバーで覆う
ことによって、パワーエレメント部の外周縁の形状を整
形することができる。したがって、この温度膨張弁を車
両のエンジンルームと車室の間の隔壁等に装備する際
に、確実な、しかもシール性が良好な温度膨張弁を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度膨張弁の正面図。
【図2】本発明の温度膨張弁の左側面図。
【図3】本発明の温度膨張弁の右側面図。
【図4】本発明の温度膨張弁の背面図。
【図5】本発明の温度膨張弁の上面図。
【図6】本発明の温度膨張弁の下面図。
【図7】カバーを装着した温度膨張弁の正面図。
【図8】カバーを装着した温度膨張弁の左側面図。
【図9】カバーを装着した温度膨張弁の右側面図。
【図10】カバーを装着した温度膨張弁の背面図。
【図11】カバーを装着した温度膨張弁の上面図。
【図12】カバーを装着した温度膨張弁の下面図。
【図13】温度膨張弁のカバーの斜視図。
【図14】本発明の温度膨張弁の取付状態を示す側面
図。
【図15】本発明の温度膨張弁の取付状態を示す正面
図。
【図16】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
正面図。
【図17】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
左側面図。
【図18】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
右側面図。
【図19】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
背面図。
【図20】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
上面図。
【図21】本発明の他の実施の形態を示す温度膨張弁の
下面図。
【図22】温度膨張弁のカバーの斜視図。
【図23】温度膨張弁のカバーの斜視図。
【図24】従来の温度膨張弁の取付状態を示す側面図。
【図25】従来の温度膨張弁の取付状態を示す正面図。
【図26】従来の温度膨張弁の縦断面図。
【図27】従来の温度膨張弁の他の例を示す概略斜視
図。
【図28】従来の温度膨張弁の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
32 第1の通路 34 第2の通路 36 パワーエレメント部 36f 感温棒 50 貫通穴 100 温度膨張弁 110 弁本体 112 平行面 114 テーパ面 116 底面 200 カバー 210 テーパ部 212 テーパ面 220 頭部 221 凹部 222 湾曲面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体と、上記弁本体の上端部に設けら
    れてダイアフラムの変位に応じて弁体を駆動するパワー
    エレメント部と、上記弁本体の下端部に設けられて上記
    弁体の弁開度を調節するばねの押圧力を調整する調整ね
    じとからなり、上記パワーエレメント部はこれを囲んで
    設けられたカバーを有すると共に、上記弁本体の下部は
    テーパ面として形成されていることを特徴とする温度膨
    張弁。
  2. 【請求項2】 エバポレータに送り込まれる冷媒が通る
    第1の流路と、エバポレータから送り出された冷媒が通
    る第2の流路とが弁本体に形成され、上記第1の流路の
    途中に形成されたオリフィスに対向して配置された弁体
    がばねによって閉弁方向に付勢されると共に、上記第2
    の流路内を通る冷媒の温度を感知して動作するパワーエ
    レメントによってロッドを介して上記弁体が開弁方向に
    付勢され、それによって弁開度が制御されるようにした
    温度膨張弁において、 上記パワーエレメントを囲んで設けられたカバーを具備
    すると共に、上記ばねの存在する上記弁本体の下部がテ
    ーパ面に形成されていることを特徴とする温度膨張弁。
  3. 【請求項3】 上記カバーは、内部には凹部が形成され
    外部には曲面とこれに連続するテーパ面が形成され、上
    部凹部に上記パワーエレメントが収容されると共に、上
    記テーパ面が上記弁本体のテーパ面にほぼ連続して設け
    られることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の温
    度膨張弁。
  4. 【請求項4】 上記弁本体のテーパ面は上記弁本体の全
    高寸法のほぼ中央部から形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の温度膨張弁。
  5. 【請求項5】 上記弁本体は、上記パワーエレメント部
    が設けられる上面からその全高寸法のほぼ中央部まで、
    互いに平行な面と、これに連続する調整ねじの設けられ
    る底面に向かって先細りのテーパ面とからなる外形に形
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の温度膨張弁。
  6. 【請求項6】 上記カバーは、プラスチック材料で一体
    に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の温度膨張弁。
  7. 【請求項7】 上記カバーは、プラスチック材料で2分
    割に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の温度膨張弁。
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