JPH11182943A - 地中熱交換器 - Google Patents

地中熱交換器

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JPH11182943A
JPH11182943A JP9352785A JP35278597A JPH11182943A JP H11182943 A JPH11182943 A JP H11182943A JP 9352785 A JP9352785 A JP 9352785A JP 35278597 A JP35278597 A JP 35278597A JP H11182943 A JPH11182943 A JP H11182943A
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path
ground
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heat medium
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Yasuo Uchikawa
靖夫 内川
Masahisa Fukahori
賢久 深堀
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Kubota Corp
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24T10/10Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
    • F24T10/13Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground using tube assemblies suitable for insertion into boreholes in the ground, e.g. geothermal probes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中熱交換器の採熱効率や放熱効率を効果的
に向上させる。 【解決手段】 負荷装置1との間での循環熱媒Rを対地
熱交換させる埋設流路として、負荷装置1からの戻り熱
媒Rを地表側から地中深部へ向けて流す往路2aと、そ
の往路2aを通過した熱媒Rを地中深部から地表側へ向
けて流す復路2bとを設ける地中熱交換器において、復
路2aの地表側部分に通過熱媒Rと周囲地層との熱交換
を防止する断熱手段6を施し、往路2aについては断熱
手段6の施設を省いてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中からの採熱、
あるいは、地中への放熱に用いる地中熱交換器に関し、
詳しくは、負荷装置との間での循環熱媒を対地熱交換さ
せる埋設流路として、負荷装置からの戻り熱媒を地表側
から地中深部へ向けて流す往路と、その往路を通過した
熱媒を地中深部から地表側へ向けて流す復路とを設ける
地中熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の地中熱交換器について
は、図4に示す如く地表から一定深さまでは地上からの
影響による地中温度の変化が大きく、熱媒との熱交換に
不適(つまり、地中からの採熱を目的とするのに逆に地
中への放熱になったり、地中への放熱を目的とするのに
逆に地中からの採熱になる場合がある)との観点から、
往路及び復路の夫々について、それらの地表側における
上記一定深さ(例えば、図4に示す例では5m程度)ま
での部分に対し通過熱媒と周囲地層との熱交換を防止す
る断熱手段を施し、これにより、採熱効率や放熱効率の
向上を図ったものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、負荷装置から
の戻り熱媒である往路への導入熱媒と、対地熱交換後の
復路からの送出熱媒とでは温度差があるにもかかわら
ず、上記の従来熱交換器では、単に地上からの影響が及
ぶ地中深度だけを考慮して、往路及び復路の夫々に対
し、それらの地表側の等しい範囲に断熱手段を施してい
る為、採熱目的の場合、復路の地表側部分での周囲地層
への逆放熱(すなわち、それまでの通過過程での対地採
熱で温度上昇した熱媒が地上からの影響で低温化した周
囲の地層へ逆に放熱してしまう不都合)を、上記断熱手
段により効果的に防止できるものの、反面、負荷装置か
らの戻り熱媒(負荷装置で温熱放出した熱媒)が低温で
往路の地表側部分での周囲の低温化地層からの採熱が可
能な温度関係にあるにもかかわらず、その往路の地表側
部分での採熱が上記断熱手段のために却って阻害される
現象があった。
【0004】また、放熱目的の場合では、復路の地表側
部分での周囲地層からの逆採熱(すなわち、それまでの
通過過程での対地放熱で温度低下した熱媒が地上からの
影響で高温化した周囲の地層から逆に採熱してしまう不
都合)を、上記断熱手段により効果的に防止できるもの
の、反面、負荷装置からの戻り熱媒(負荷装置で冷熱放
出した熱媒)が高温で往路の地表側部分での周囲の高温
化地層への放熱が可能な温度関係にあるにもかかわら
ず、その往路の地表側部分での放熱が上記断熱手段のた
めに却って阻害される現象があり、これらのことで、採
熱効率や放熱効率の向上が制限される、また、これら効
率の向上による地中熱交換器の短小化が制限される問題
があった。
【0005】以上の実情に対し、本発明の主たる課題
は、断熱手段の施設形態を合理化することにより、上記
問題を効果的に解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1記載の発
明では、負荷装置からの戻り熱媒を地表側から地中深部
へ向けて流す往路と、その往路を通過した熱媒を地中深
部から地表側へ向けて流す復路とを設ける形式におい
て、復路の地表側部分に通過熱媒と周囲地層との熱交換
を防止する断熱手段を施し、往路については、この断熱
手段の施設を省くから、負荷装置からの戻り熱媒(往路
への導入熱媒)が低温で復路からの送出熱媒が高温とな
る採熱目的の場合、復路の地表側部分での前記の如き逆
放熱は上記断熱手段により効果的に防止しながら、一
方、往路の地表側部分では、往路及び復路夫々の深い部
分での採熱とともに、負荷装置からの低温戻り熱媒を周
囲地層に対し良好に採熱作用させることができる。
【0007】また、負荷装置からの戻り熱媒(往路への
導入熱媒)が高温で復路からの送出熱媒が低温となる放
熱目的の場合では、復路の地表側部分での前記の如き逆
採熱を上記断熱手段により効果的に防止しながら、一
方、往路の地表側部分では、往路及び復路夫々の深い部
分での放熱とともに、負荷装置からの高温戻り熱媒を周
囲地層に対し良好に放熱作用させることができ、これら
のことから、この種の地中熱交換器の採熱効率や放熱効
率を先述の従来熱交換器に比べ一層効果的に向上でき、
また、これら効率の向上により地中熱交換器の短小化も
可能になって、その製作費及び埋設に要する工事費も低
減できる。
【0008】なお、復路についての断熱範囲の下端深さ
(復路における地表からの深さ方向での断熱範囲長)を
どの程度にするかは、熱媒の運転温度や設置地域の気候
・地質などを考慮して決定する。
【0009】〔2〕請求項2記載の発明では、負荷装置
からの戻り熱媒を地表側から地中深部へ向けて流す往路
と、その往路を通過した熱媒を地中深部から地表側へ向
けて流す復路とを設ける形式において、これら往路及び
復路夫々の地表側部分に通過熱媒と周囲地層との熱交換
を防止する断熱手段を施し、そして、この断熱手段の施
設において、往路についての断熱範囲の下端深さを復路
についての断熱範囲の下端深さよりも浅くするから、負
荷装置からの戻り熱媒(往路への導入熱媒)が低温で復
路からの送出熱媒が高温となる採熱目的の場合、復路の
地表側部分での前記の如き逆放熱を復路についての上記
断熱手段により効果的に防止し、また、それに加え、復
路についての断熱範囲の下端深さよりも一層浅くて地上
からの影響による低温化がより大きい地層に対する往路
側での逆放熱(すなわち、負荷装置からの低温戻り熱媒
がそれよりも低温の周囲表層地層へ逆に放熱してしまう
不都合)も往路についての上記断熱手段により効果的に
防止しながら、その地表寄りの一部を除いた往路の地表
側部分では、往路及び復路夫々の深い部分での採熱とと
もに、負荷装置からの低温戻り熱媒を周囲地層に対し良
好に採熱作用させることができる。
【0010】また、負荷装置からの戻り熱媒(往路への
導入熱媒)が高温で復路からの送出熱媒が低温となる放
熱目的の場合では、復路の地表側部分での前記の如き逆
採熱を復路側の上記断熱手段により効果的に防止し、ま
た、それに加え、復路についての断熱範囲の下端深さよ
りも一層浅くて地上からの影響による高温化がより大き
い地層に対する往路側での逆採熱(すなわち、負荷装置
からの高温戻り熱媒がそれよりも高温の周囲表層地層か
ら逆に採熱してしまう不都合)も往路についての上記断
熱手段により効果的に防止しながら、その地表寄りの一
部を除いた往路の地表側部分では、往路及び復路夫々の
深い部分での放熱とともに、負荷装置からの高温戻り熱
媒を周囲地層に対し良好に放熱作用させることができ、
これらのことから、請求項1記載の発明と同様、この種
の地中熱交換器の採熱効率や放熱効率を一層効果的に向
上でき、また、これら効率の向上により地中熱交換器の
短小化も可能になって、その製作費及び埋設に要する工
事費も低減できる。
【0011】なお、復路についての断熱範囲の下端深さ
(復路における地表からの深さ方向での断熱範囲長)、
及び、往路についての断熱範囲の下端深さ(往路におけ
る地表からの深さ方向での断熱範囲長)の夫々をどの程
度にするかは、熱媒の運転温度や設置地域の気候・地質
などを考慮して決定する。
【0012】また、請求項1記載の発明を採用するか、
あるいは、請求項2記載の発明を採用するかは、往路の
地表側部分での逆放熱や逆採熱の発生可能の高低に応じ
て決定すればよく、往路の地表側部分での逆放熱や逆採
熱の発生可能性が低い場合には、請求項1記載の発明の
方が効率向上をより効果的に達成でき、一方、往路の地
表側部分での逆放熱や逆採熱の発生可能性が高い場合に
は請求項2記載の発明の方が効率向上をより効果的に達
成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は地中熱利用のヒートポンプ
システムを示し、1は負荷装置としてのヒートポンプ装
置、1aはヒートポンプ装置1における熱源側熱交換
器、1bはヒートポンプ装置1における出力側熱交換器
である。
【0014】2は地盤Gに埋設した地中熱交換器、3は
地中熱交換器2とヒートポンプ装置1の熱源側熱交換器
1aとの間で熱源側熱媒R(例えば、ブラインや水)を
循環させる熱源側循環路である。
【0015】ヒートポンプ装置1に温熱を発生させる冬
季運転では、熱源側熱交換器1aを冷媒蒸発器として機
能させ、かつ、出力側熱交換器1bを冷媒凝縮器として
機能させ、これにより、熱源側熱媒Rを地中熱交換器2
において地中に対し採熱作用させながら、出力側熱交換
器1bにおいて温熱を発生させる。
【0016】また、ヒートポンプ装置1に冷熱を発生さ
せる夏季運転では、熱源側熱交換器1aを冷媒凝縮器と
して機能させ、かつ、出力側熱交換器1bを冷媒蒸発器
として機能させ、これにより、熱源側熱媒Rを地中熱交
換器2において地中に対し放熱作用させながら、出力側
熱交換器1bにおいて冷熱を発生させる。
【0017】4は出力側熱交換器1bでの発生温熱や発
生冷熱を出力側熱媒rの循環により消費装置に送る出力
側循環路である。
【0018】地中熱交換器2は、熱源側熱媒Rを対地熱
交換させる埋設流路として、ヒートポンプ装置1からの
戻り熱媒Rを地表側から地中深部へ向けて流す往路2a
と、その往路2aを通過した熱媒Rを地中深部から地表
側へ向けて流す復路2bとを有するU字管にしてあり、
この地中熱交換器2は、掘削形成した縦坑5にU字管2
を挿入し、その挿入状態で縦坑5に周囲地層とU字管2
との間の熱抵抗を小さくする充填材(例えば、セメント
ないしシリカサンドを混合した粘土など)を充填して埋
設する。
【0019】また、この地中熱交換器2における復路2
bの地表側部分については、その部分の通過熱媒Rと周
囲地層との熱交換を防止する断熱手段として、適宜材質
の断熱材6を管外周に付設し、一方、往路2aについて
は、この断熱材6の付設を省いてある。
【0020】つまり、このことにより、地中から採熱す
る冬季運転の場合、ヒートポンプ装置1からの戻り熱媒
R(往路2aへの導入熱媒)が低温で復路2bからの送
出熱媒Rが高温となるのに対し、復路2aの地表側部分
において、それまでの通過過程での対地採熱で温度上昇
した熱媒Rが地上からの影響で低温化した周囲の地層へ
逆に放熱してしまう不都合を上記断熱材6により効果的
に防止しながら、一方、往路2aの地表側部分では、往
路2a及び復路2b夫々の深い部分での採熱とともに、
ヒートポンプ装置1からの低温戻り熱媒Rを周囲地層に
対し良好に採熱作用させる。
【0021】また、地中へ放熱する夏季運転の場合、ヒ
ートポンプ装置1からの戻り熱媒Rが高温で復路2bか
らの送出熱媒Rが低温となるのに対し、復路2aの地表
側部分において、それまでの通過過程での対地放熱で温
度低下した熱媒Rが地上からの影響で高温化した周囲の
地層から逆に採熱してしまう不都合を上記断熱材6によ
り効果的に防止しながら、一方、往路2aの地表側部分
では、往路2a及び復路2b夫々の深い部分での放熱と
ともに、ヒートポンプ装置1からの高温戻り熱媒Rを周
囲地層に対し良好に放熱作用させる。
【0022】〔別の実施形態〕次に別の実施形態を説明
する。
【0023】前述の実施形態では、復路2bの地表側部
分にのみ断熱手段6を施し、往路2aについては断熱手
段6の施設を省く例を示したが、これに代え、場合によ
っては、図2に示すように、往路2a及び復路2b夫々
の地表側部分に通過熱媒Rと周囲地層との熱交換を防止
する断熱手段6を施す形態において、往路2aについて
の断熱範囲の下端深さを復路2bについての断熱範囲の
下端深さよりも浅くする断熱形態を採ってもよい。
【0024】つまり、この図2に示す断熱形態では、地
中から採熱する冬季運転の場合、ヒートポンプ装置1か
らの戻り熱媒R(往路2aへの導入熱媒)が低温で復路
2bからの送出熱媒Rが高温となるのに対し、復路2a
の地表側部分において、それまでの通過過程での対地採
熱で温度上昇した熱媒Rが地上からの影響で低温化した
周囲の地層へ逆に放熱してしまう不都合を復路2bにつ
いての上記断熱手段6により効果的に防止し、また、そ
れに加え、復路2bについての断熱範囲の下端深さより
も一層浅くて地上からの影響による低温化がより大きい
地層に対する往路側での逆放熱(すなわち、ヒートポン
プ装置1からの低温戻り熱媒Rがそれよりも低温の周囲
表層地層へ逆に放熱してしまう不都合)も往路2aにつ
いての上記断熱手段6により効果的に防止しながら、そ
の地表寄りの一部を除いた往路2aの地表側部分では、
往路2a及び復路2b夫々の深い部分での採熱ととも
に、ヒートポンプ装置1からの低温戻り熱媒Rを周囲地
層に対し良好に採熱作用させる。
【0025】一方、地中へ放熱する夏季運転の場合、ヒ
ートポンプ装置1からの戻り熱媒R(往路2aへの導入
熱媒)が高温で復路2bからの送出熱媒Rが低温となる
のに対し、復路2aの地表側部分において、それまでの
通過過程での対地放熱で温度低下した熱媒Rが地上から
の影響で高温化した周囲の地層から逆に採熱してしまう
不都合を復路2bについての上記断熱手段6により効果
的に防止し、また、それに加え、復路2bについての断
熱範囲の下端深さよりも一層浅くて地上からの影響によ
る高温化がより大きい地層に対する往路側での逆採熱
(すなわち、ヒートポンプ装置1からの高温戻り熱媒R
がそれよりも高温の周囲表層地層から逆に採熱してしま
う不都合)も往路2aについての上記断熱手段6により
効果的に防止しながら、その地表寄りの一部を除いた往
路2aの地表側部分では、往路2a及び復路2b夫々の
深い部分での放熱とともに、ヒートポンプ装置1からの
高温戻り熱媒Rを周囲地層に対し良好に放熱作用させ
る。
【0026】図1,図2の夫々では、U字管構造の地中
熱交換器2を対象とする例を示したが、負荷装置1から
の戻り熱媒Rを地表側から地中深部へ向けて流す往路2
aと、その往路2aを通過した熱媒Rを地中深部から地
表側へ向けて流す復路2bとを備える地中熱交換器2
は、U字管構造のものに限らず、例えば、図3の(イ)
に示すように、熱媒路を形成する管Pの内部を仕切って
1つ(又は複数)の往路2aと1つ(又は複数)の復路
2bを形成する構造のものなど、どのような構造のもの
であってもよい。
【0027】図3の(ロ)及び(ハ)は、上記図3の
(イ)に示す構造の地中熱交換器2において請求項1記
載の発明及び請求項2記載の発明を適用した例を示し、
図3の(ロ)に示すのものでは、内部を仕切った管Pの
地表側部分において、復路2bの側の管外周面にのみ、
その部分の通過熱媒Rと周囲地層との熱交換を防止する
断熱手段としての断熱材6を付設してあり、図3の
(ハ)に示すものでは、内部を仕切った管Pの地表側部
分において、その管外周面に通過熱媒Rと周囲地層との
熱交換を防止する断熱手段としての断熱材6を付設する
にあたり、往路2aの側の管外周面についての断熱範囲
の下端深さを復路2bの側の管外周面についての断熱範
囲の下端深さよりも浅くしてある。
【0028】地中熱交換器は鉛直の縦姿勢で埋設する形
式に限らず、傾斜した縦姿勢で埋設する形式のものであ
ってもよい。
【0029】熱媒と地層との熱交換を防止する断熱手段
は、地中熱交換器における熱交換壁の外面又は内面に付
設する形態や、熱交換壁と地層との間に充填する形態、
あるいはまた、地中熱交換器における断熱対象箇所の器
壁自体を断熱材で形成する形態など、どのような施設形
態のものであってもよく、また、その構成材も、例え
ば、グラスウールやロックウール、あるいは、軽石状の
多孔質セラミクスなど、種々のものを採用できる。
【0030】地中熱交換器と負荷装置との間で循環させ
る熱媒は、不凍液(ブライン)や水など、種々のものを
採用でき、場合によっては、ヒートポンプ装置1の冷媒
そのものを対地熱交換用の熱媒として地中熱交換器2に
流すことにより、地中熱交換器2を冷媒蒸発器として機
能させて、復路2bの地表側部分での冷媒過熱を伴う形
態で地中からの採熱を行う、あるいは、地中熱交換器2
を冷媒凝縮器として機能させて、復路2bの地表側部分
での冷媒過冷を伴う形態で地中への放熱を行う形式とし
てもよい。
【0031】負荷装置はヒートポンプ装置に限定される
ものではなく、地中熱交換器との間での循環熱媒そのも
のを、加熱対象ないし冷却対象の空気や水あるいは物体
と熱交換させるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】地中熱利用ヒートポンプシステムの構成図
【図2】別実施形態を示す地中熱利用ヒートポンプシス
テムの構成図
【図3】別実施形態を示す地中熱交換器の構造図
【図4】地中温度の変化を示すグラフ
【符号の説明】
1 負荷装置 R 熱媒 2a 往路 2b 復路 6 断熱手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷装置との間での循環熱媒を対地熱交
    換させる埋設流路として、前記負荷装置からの戻り熱媒
    を地表側から地中深部へ向けて流す往路と、その往路を
    通過した熱媒を地中深部から地表側へ向けて流す復路と
    を設ける地中熱交換器であって、 前記復路の地表側部分に通過熱媒と周囲地層との熱交換
    を防止する断熱手段を施し、 前記往路については前記断熱手段の施設を省いてある地
    中熱交換器。
  2. 【請求項2】 負荷装置との間での循環熱媒を対地熱交
    換させる埋設流路として、前記負荷装置からの戻り熱媒
    を地表側から地中深部へ向けて流す往路と、その往路を
    通過した熱媒を地中深部から地表側へ向けて流す復路と
    を設ける地中熱交換器であって、 前記往路及び復路夫々の地表側部分に通過熱媒と周囲地
    層との熱交換を防止する断熱手段を施し、 この断熱手段の施設において、前記往路についての断熱
    範囲の下端深さを前記復路についての断熱範囲の下端深
    さよりも浅くしてある地中熱交換器。
JP9352785A 1997-12-22 1997-12-22 地中熱交換器 Pending JPH11182943A (ja)

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