JPH11182741A - パイプクランプ - Google Patents

パイプクランプ

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JPH11182741A
JPH11182741A JP9353798A JP35379897A JPH11182741A JP H11182741 A JPH11182741 A JP H11182741A JP 9353798 A JP9353798 A JP 9353798A JP 35379897 A JP35379897 A JP 35379897A JP H11182741 A JPH11182741 A JP H11182741A
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JP
Japan
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pipe
clamp
clamp body
holding groove
holding
Prior art date
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Pending
Application number
JP9353798A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Oi
茂雄 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
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Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp filed Critical Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプクランプに飛び石等の衝撃対策を講じ
る。 【解決手段】 保持溝9を備えたクランプ本体1を硬質
樹脂材にて成形する。クランプ本体1は車両パネル3の
スタッドボルト5に係止可能な固定部4が形成されて、
その一面側を車両パネル3に面して取り付けがなされ
る。一方、この車両パネル3と面する側と反対側の面に
は軟質樹脂材よりなる保護部2が積層されており、これ
によって飛び石等があたっても、クランプ本体1の破損
が回避されるとともに、衝撃に伴う振動・音が車内に伝
達されるのも回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用配管と
してのパイプ(チューブ等を含む)を保持するためのパ
イプクランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の底面部には各種の長尺パイプが
配管されている。これらは従来よりパイプクランプと呼
ばれる樹脂製の保持具によって自動車のパネルに固定さ
れてきた。よく知られるパイプクランプの構成は、U字
状をなす保持溝が複数本並列して設けられ、これらに対
してパイプを押し入れる場合の各入り口部分にパイプの
抜け止めをなす撓み変形可能な押さえ爪を形成し、また
こうしたパイプ保持に関わる部分とは別に、パネルから
立設されたスタッドボルトを利用してこれに係止させる
ことでパネル側へ全体を固定する部分とを備えたものが
一般的であった。また、パイプを直接に押さえ付ける押
さえ爪あるいはスタッドボルトに係止する部分には充分
な強度が要求されるため、当然ながらパイプクランプは
硬質樹脂材によって一体に成形されたものとなってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、パイプクランプ
は上記したように、自動車の底面部に配管されるもので
あるため、走行中に道路上の石が跳ね上げられた場合
に、こうした飛び石が当たって、パイプあるいはパイプ
クランプを損傷させてしまうことが懸念される。そこ
で、配管部分をプロテクターと呼ばれれる保護部材によ
って覆うといったことがなされきた。
【0004】しかし、最近ではプロテクターの廃止とい
う要請があり、そのためにパイプにはその表面に樹脂コ
ーティングを施したりする対策を講じたものも使用され
るようになり、後はパイプクランプに対する改良が早期
に実現されることが望まれていた。
【0005】本発明は、こうした要請に応えるために開
発されたものであり、その目的とするところは衝撃対策
を施したパイプクランプを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、硬質樹脂材よりなるクランプ本
体に形成された保持溝内にパイプを保持した状態で車両
パネル側に取り付け可能なパイプクランプであって、前
記クランプ本体のうちボディパネルへ取り付けられる側
と反対側の面には緩衝材が付設されていることを特徴と
するものである。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記保持溝は略U字状に凹設される一方、
前記緩衝材は軟質樹脂材にて前記クランプ本体を取り囲
むようにして前記クランプ本体とインサート成形される
とともに、この緩衝材のうち前記パイプと接する部分に
は前記保持溝の底面の曲率よりも小さい曲率をもつU字
状のパイプ受け部が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、パ
イプは保持溝内に保持された状態で車両パネル側に取り
付けられるが、この場合に、車両パネルに対向する側と
反対側の面、つまり地面と対向する側の面は緩衝材が付
設されていることから、パイプクランプに対して走行中
に飛び石が当たっても、この緩衝材によって衝撃が緩和
される。従って、パイプクランプは損傷から保護される
とともに、不快な衝撃音が車両側に伝わることもない。
【0009】また、請求項2の発明によれば、パイプは
パイプ受け部に接した状態で保持溝内に収容される。し
たがって、パイプが車両パネル側に固定される前の時期
にパイプクランプに保持させた場合には緩衝材と強く擦
れ合ってパイプの位置ずれが解消できる。また、パイプ
受け部は保持溝の底面の曲率よりも小さくしてあるた
め、パイプ径がばらついた場合でもパイプ受け部の変形
によってこれを吸収して良好な保持状況が実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の第1実施
形態を示すものである。本実施形態のパイプクランプは
硬質樹脂材よりなるクランプ本体1と、その外面側に積
層状に設けられた軟質樹脂材よりなる保護部2とからな
っている。
【0011】クランプ本体1は、その一端側に車両パネ
ル3への取り付けのための固定部4が備えられている。
固定部4はほぼ角筒状に形成され、その中央部には車両
パネル3に立設されたスタッドボルト5を差し込み可能
とする差し込み孔6が貫通して形成されている。また、
差し込み孔6の内部には僅かに撓み変形可能な複数の係
止爪7が適当角度毎に環状に配されており、スタッドボ
ルト5のねじ部分に引っ掛かることで全体の抜け止めが
図られている。但し、この固定部4が車両パネル3と接
する側の面には軟質材よりなるクッション層8が積層さ
れていて、パイプP内に生じる脈動を車両パネル3側へ
伝達しないようにしている。このクッション層8は、後
に説明するが前記した保護部2と同時に成形される。
【0012】また、クランプ本体1において固定部4か
ら他端側にかけてはパイプPを保持するための複数の保
持溝9が並設されている。各保持溝9は車両パネル3と
対向する側に開放する略U字状に形成されており、パイ
プPをその開口側から押し嵌め可能としその奥部におい
て所定長さ範囲にわたって保持することができるように
形成されている。また、各保持溝9の入り口側には撓み
変形可能な押さえ爪10が設けられている。この押さえ
爪10は各保持溝9の一方の開口縁から対応するパイプ
Pの中心に向けて突出して形成されており、パイプPが
保持溝9内へ押し込まれるときには外方へ退避変形し、
通過した後には弾性復帰してその先端にてパイプPの外
面に当接可能となっている。なお、この実施形態では各
保持溝9のうち、中央部に位置する二つのものは大径の
パイプPを保持することができるよう、他のものより広
幅の保持溝9となっているが、使用条件によって全て同
じ大きさ(幅)としてもよく、また全てが異なるように
してもよい。
【0013】一方、クランプ本体1の外面側には上記し
たように、軟質樹脂製(熱可塑性エラストマー)の保護
部2が設けられている。保護部2は前記した固定部4の
差し込み孔6を閉止しつつクランプ本体1のうち車両パ
ネル3と対向する面の全面を覆うようにして設けられて
保護面11となっているとともに、さらにここから連続
してクランプ本体1の側面部分を全周にわたって所定高
さ囲むようになっている。さらにまた、軟質樹脂部は保
持溝9の底面部も覆うようになっており、パイプPの底
面に接触して支持するパイプPの受け面12を形成して
いる。
【0014】この保護部2はクランプ本体1とインサー
ト成形によって一体化されているが、一般に異質樹脂材
同士の接続は接着性がよくないことから、詳細に図示は
しないが両者には、よく知られるような機械的接着法と
して、例えばクランプ本体1側にブリッジ部分を成形し
ておき、保護部2を成形するときにこのブリッジ部分に
軟質樹脂の成形肉を潜らせるようにする、等の措置が講
じられている。
【0015】次に、上記のように形成されたパイプクラ
ンプによるパイプ保持作業の一例を説明する。まず、車
両パネル3への取り付けの前に各保持溝9に対しパイプ
Pを長さ方向に沿って当てがい、強く押し込む。これに
より、パイプPは押さえ爪10を側方へ押しやりながら
内部へ進入する。そして、パイプPが受け面12に接す
る位置まで進入すると、押さえ爪10は弾性復帰してパ
イプPの外周面に突き当たるため、パイプPは抜け止め
された状態となる。上記と同様の手順にて各保持溝9に
対するパイプPの収容作業が完了すれば、各パイプPは
一括してパイプクランプに保持される。
【0016】この状態で、図2に示す向きで固定部4の
差し込み孔6にスタッドボルト5の先端をあてがって、
そのまま押し込む。これにより、スタッドボルト5は差
し込み孔6内に収容され、かつ各係止爪7とスタッドボ
ルト5との係合によって全体の抜け止めがなされる。か
くして、パイプPが車両パネル3に対して固定される。
【0017】また、本実施形態のパイプクランプは車両
パネル3と反対側の面が軟質樹脂材にて覆われているた
め、飛び石からクランプ本体1を保護することができ
る。このため、破損から保護されるとともに、衝撃に伴
う音・振動を車両内部へ伝達させる事態を緩和できる。
さらに、本実施形態ではパイプPの受け面12が軟質樹
脂材によって形成されていることから、パイプPに対す
る滑り止め機能が発揮されるため、パイプPが長さ方向
の位置ずれあるいは周方向の変位を生じることも回避で
きる。
【0018】図3および図4は本発明の第2実施形態を
示すものである。第2実施形態では第1実施形態と異な
り、各保持溝9の底面が軟質樹脂材が積層されておら
ず、硬質樹脂材が露出された状態となっている。したが
って、軟質樹脂材よりなる保護部2はクランプ本体1の
外面(車両パネル3と反対側の面)を覆っているが、ク
ランプ本体1の側方を枠状に取り囲むようにして成形さ
れている。そして、各保持溝9の両端部と対応する部分
は保持されるパイプPに合わせて半円状に除肉された受
け凹部13がそれぞれ形成されており、パイプPの外周
面のほぼ半周分に密着した状態でいる。但し、各受け凹
部13は保持溝9の底面より高位に形成されるととも
に、保持溝9の曲率より小さい曲率をもって形成されて
いる。したがって、各パイプPは対応する一対の受け凹
部13によって二点支持され、第1実施形態と同様、滑
り止め機能と回り止め機能が発揮されるが、第1実施形
態のものより密着領域が広いため、より確実な機能が得
られる。
【0019】さらに、このような半円弧形状によってパ
イプPを受けるようにしても、この部分は軟質樹脂材に
よって成形されていることから、パイプPの径のばらつ
き(前記したようにパイプPに対する樹脂コーティング
の膜厚のばらつきに起因する外径のばらつき)を吸収し
て良好な保持状況が実現できる。
【0020】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 いずれの実施形態も保持溝9が一方側に開放するタイ
プのものを示したが、一対の開閉可能なクランプ片を備
え、これらによってパイプPを挟み込むような形式のパ
イプクランプに適用することも可能である。 いずれも保護部2とクランプ本体1とはインサート成
形によって一体化したが、別個に成形して適当な連結手
段によって一体化するようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のパイプクランプを示す斜視図
【図2】同じく車両パネルへの取り付け状態を示す断面
【図3】第2実施形態の要部を示す斜視図
【図4】パイプ保持溝を拡大して示す正断面図
【符号の説明】 1…クランプ本体 2…保護部 3…車両パネル 4…固定部 9…保持溝 11…保護面 12…受け面 13…受け凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質樹脂材よりなるクランプ本体に形成
    された保持溝内にパイプを保持した状態で車両パネル側
    に取り付け可能なパイプクランプであって、 前記クランプ本体のうちボディパネルへ取り付けられる
    側と反対側の面には緩衝材が付設されていることを特徴
    とするパイプクランプ。
  2. 【請求項2】 前記保持溝は略U字状に凹設される一
    方、前記緩衝材は軟質樹脂材にて前記クランプ本体を取
    り囲むようにして前記クランプ本体とインサート成形さ
    れるとともに、この緩衝材のうち前記パイプと接する部
    分には前記保持溝の底面の曲率よりも小さい曲率をもつ
    U字状のパイプ受け部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のパイプクランプ。
JP9353798A 1997-12-22 1997-12-22 パイプクランプ Pending JPH11182741A (ja)

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JP9353798A JPH11182741A (ja) 1997-12-22 1997-12-22 パイプクランプ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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