JPH1118172A - リモコンにおける機種設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】エアコンの機種設定機能を備えるリモコンを小
型化し、かつ安価で提供する。 【構成】リモコンを有する空調機器であって当該リモコ
ン内にマイコンを備え、当該リモコンにより本体機器の
機種設定を行う空調機器において、当該リモコンがリセ
ットスイッチと、操作ボタンを共有する機種設定スイッ
チと、複数の所定機種の設定値を記憶したマイコンとを
備え、当該機種設定がハード的な電気部品を使用するこ
となくリセットスイッチと機種設定スイッチとの組み合
わせによりマイコンで決定されることを特徴としたリモ
コンにおける機種設定方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空調機器に使用される
リモコンに関し、特にリモコンにより空調機器の機種を
設定する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より空調機器においては、冷房専用
機や冷暖機、また空調設定温度範囲の違い等により、同
一の筐体を持つ機器であっても幾つかの機種を備えてい
るものが提供されている。このような空調機器ではリモ
コンから本体機器に出力される信号により機種を識別
し、所望の設定を得るものとなっている。

【０００３】図４には、従来の空調機器用リモコンの機
種設定（判別）方法を示す略回路図を示している。すな
わち従来のリモコン10内には電源Ｖと、この電源Ｖの電
圧を分圧する直列接続の抵抗R3とR4、R1とR2とがあり、
これら抵抗のそれぞれの接続部分がマイコン20の入力ポ
ートV2とV1とに接続され、また電源Ｖの両端も前記マイ
コン20のVDDとVCCとに接続されている。一般に前記電源
Ｖは乾電池を使用し、３ボルト程度の電圧を使用してい
る。

【０００４】上記構成のリモコン10においては、抵抗R1
からR4の組み合わせにより、V1とV2が０ボルトか３ボル
トかで４通りの機種設定が可能となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のリモコン10による機種設定方法では以下のような問題
がある。すなわち、上記構成ではハード的な構成として
抵抗R1からR4といった部品が不可欠である。周知のとお
り近時のリモコンにおいては小型化が要求され、これに
したがって電気部品を搭載する配線基板の小型化も要求
されている中でこのような抵抗を搭載するのはリモコン
の小型化を妨げるだけでなく、部品コストが嵩むといっ
た問題を引き起こしている。

【０００６】本発明は上記課題に鑑み、エアコンの機種
設定機能を備えるリモコンを小型化し、かつ安価で提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、リモコンを有する空調機器であって当該
リモコン内にマイコンを備え、当該リモコンにより本体
機器の機種設定を行う空調機器において、当該リモコン
がリセットスイッチと、操作ボタンを共有する機種設定
スイッチと、複数の所定機種の設定値を記憶したマイコ
ンとを備え、当該機種設定がハード的な電気部品を使用
することなくリセットスイッチと機種設定スイッチとの
組み合わせによりマイコンで決定されることを特徴とし
たリモコンにおける機種設定方法とする。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例とするリモコンの略回路図を
図１に、当該リモコンの外形図を図２に、マイコンの処
理フローを図３にそれぞれ示す。図１においてリモコン
10内には電源Ｖとマイコン20とがあり、前記電源Ｖの両
端がマイコン20のVDDとVCCとに接続されている。電源Ｖ
は乾電池から構成され３Ｖとしているが、電池の数等に
より他の電圧でも使用できるものである。またリモコン
10内には、マイコン20にリセット信号を与えるリセット
スイッチSW4を備えている。

【０００９】ここで前記マイコン20内の記憶部には複数
の所定機種の設定値と、図５に示すようなフローが記憶
してあり、図２に示す各部のスイッチ（ボタン）により
動作する。図２はリモコンの操作部を示しており、本実
施例では表示部12と電源スイッチSW1、幾つかの操作ス
イッチと、この操作スイッチと機種設定スイッチを兼ね
るSW2とSW3とが備えられている。

【００１０】本発明の機種設定方法および動作を図２と
図３とにより説明すれば、機種設定を行いたい場合には
電池を入れ直すことで電源Ｖを投入するか、リセットス
イッチSW4を押すことによりマイコン20の記憶内容をリ
セット（クリヤ）する。

【００１１】ここでリセットスイッチSW4は、リモコン2
0の裏面や電池ボックス内（共に図示なし）に設けてい
るものとするが、図２に示す幾つかの操作ボタンにリセ
ットスイッチを割り付けてもよい。この場合では、例え
ば複数個のボタンを同時に押したり、一定時間以上ボタ
ンを押すことでリセット信号を作り出すようにしてもよ
い。

【００１２】上記のような操作によりマイコン20がリセ
ットされた場合、表示部12が点灯し、設定入力待ち状態
となったことを示す。次に電源スイッチSW1に割り当て
られた設定確定ボタンが押されたかを確認する。ここで
スイッチSW1を押せば標準の機種設定がなされるが、こ
のスイッチSW1を押す前にスイッチSW2もしくはスイッチ
SW3を押せば、標準設定に１を加減算した結果がマイコ
ン20に出力されることにより３種類の設定が可能にな
る。このようにして決定された設定はスイッチSW1を押
すことにより確定され、確定結果を前記表示部12に一定
時間点灯表示し、一連の処理を終了することになる。

【００１３】ここで各設定用のスイッチSW1からSW3の位
置や数は任意に変更可能であるのは勿論、表示部の点灯
も不要であれば省略できる。また上記構成での設定可能
な数は３つであるが、例えばスイッチSW2の後に機種メ
モリを＋１するスイッチを割り当てればさらに多くの機
種設定が可能になる。この場合ではスイッチSW2を２回
押してもよいし、他のボタンに機種メモリを＋１（もし
くは−１）するスイッチを割り当ててもよい。

【００１４】

【発明の効果】上記構成により従来のように機種設定の
ためだけに設けられるハード的な電気部品が不要になる
のでリモコン自体の小型化が可能になる。また製造後に
も簡単に機種設定の変更が可能になるので、大量生産時
の生産性が向上すると共に安価な製品が提供可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】発明の実施例とするリモコンの略回路図を示す

【図２】図１の本発明のリモコンの操作部を示す

【図３】図１のマイコン処理フローを示す

【図４】従来のリモコンの略回路図を示す

【符号の説明】

図において同一符号は同一、または相当部分を示す。 １０ リモコン １２ 表示部 ２０ マイコン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】リモコンを有する空調機器であって当該リ
   モコン内にマイコンを備え、当該リモコンにより本体機
   器の機種設定を行う空調機器において、当該リモコンが
   リセットスイッチと、操作ボタンを共有する機種設定ス
   イッチと、複数の所定機種の設定値を記憶したマイコン
   とを備え、当該機種設定がハード的な電気部品を使用す
   ることなくリセットスイッチと機種設定スイッチとの組
   み合わせによりマイコンで決定されることを特徴とした
   リモコンにおける機種設定方法。