JPH11181489A - 塗料移送配管内洗浄用組成物及び洗浄方法 - Google Patents

塗料移送配管内洗浄用組成物及び洗浄方法

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JPH11181489A
JPH11181489A JP9365872A JP36587297A JPH11181489A JP H11181489 A JPH11181489 A JP H11181489A JP 9365872 A JP9365872 A JP 9365872A JP 36587297 A JP36587297 A JP 36587297A JP H11181489 A JPH11181489 A JP H11181489A
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JP
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carbon atoms
cleaning
paint
hydrogen atom
sulfonic acid
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Application number
JP9365872A
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Inventor
Kenji Yoshino
健司 吉野
Osamu Okamoto
修 岡本
Yoshimi Tsuji
よ志美 辻
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Neos Co Ltd
Original Assignee
Neos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料移送配管内の固化塗料、錆、顔料や夾雑
物を効果的に洗浄除去する洗浄剤組成物の提供と該洗浄
剤組成物を用いた塗料移送配管の洗浄方法を提供する。 【解決手段】 (1)炭素数が1〜24の脂肪族スルホ
ン酸及び芳香族スルホン酸のうちの少なくとも1種と
(2)下記に示す(a)、(b)及び(c)の溶剤のう
ち少なくとも一種を含有する塗料移送配管内洗浄剤組成
物である。 (a)炭素数1〜12の1価のアルコール系溶剤及びそ
れらのエステル類。 (b)一般式(1): 【化1】 (R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R2は、水素原子又はメチル基を示し、R3は、炭
素数1〜4のアルキル基を示す。aは、1から3の数を
示す)で表される多価アルコール誘導体及びこれから誘
導されるエステル溶剤。 (c)炭素数3〜10のエーテル系溶剤。 また、該洗浄用組成物による塗料移送配管内の洗浄後、
洗浄用シンナーによるフラッシング、次いで、エアブロ
ーまたは窒素ブローを行う洗浄方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、電気製
品、機械製品等の塗装ラインにおいて使用される塗料移
送配管内に残留する固着塗料、顔料、錆及び塵埃等の夾
雑物を効果的に洗浄除去する塗料移送配管内の洗浄剤組
成物及び該配管内の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車、電気製品、各種機械製品
等の大量の物品を塗装する場合は、物品のコンベア輸送
により、物品の前処理、塗装ブース、乾燥室へと塗装は
ライン化されている。塗料は、塗料調合タンクから塗料
移送配管を通り、塗装ブース内の枝管に送られ塗装ガン
を介して物品に吹き付けられる。送られてきた余剰の塗
料は塗料調合タンクに返送される。
【0003】塗料移送配管内には、時間が経つと次第に
塗料の固化固着や錆の発生が生じる。また、塗料の顔料
や繊維屑等の夾雑物が堆積してくる。固着堆積した塗
料、錆、顔料や夾雑物は、ライン内を通過する塗料に連
行され塗装表面に付着し、塗装不良をもたらす。
【0004】従って、定期的に塗料移送配管内の清掃・
洗浄が行われる。また、色替えが行われる場合にも塗料
移送配管内の洗浄が行われる。
【0005】従来、塗料移送配管内の洗浄には、洗浄用
シンナーを0.5〜1ヶ月間循環させる方式が取られて
いるが、ライン内に固着した塗料、顔料や錆を十分に除
去することはほとんど困難であった。
【0006】また、高圧水洗浄方式やピグ洗浄方式も採
用されているが、ラインの配管の径は小さく(1/8イン
チ〜2インチ)、また長く(50〜1000m)、曲折部を
も多く有し、その耐圧性も低いため、このような洗浄方
法の適用には困難があり、かつ満足な洗浄効果も得られ
ていない。
【0007】さらに塩素系溶剤(例えば、塩化メチレ
ン)や酸またはアルカリの水溶液を用いる洗浄方法も提
案されているが、塩素系溶剤は、固化塗料を溶解するこ
となく膨潤剥離させるために、その後の濾過処理への負
担が大きい。さらに塩素系溶剤蒸気によって塗装工場内
の塗装物の塗膜が縮むという問題や、人体等の環境への
影響が存在する。また酸やアルカリ水溶液による洗浄
は、固着した塗料、顔料の洗浄除去が十分ではなく、中
和、水置換、さらにフラシングと多くの工程を要し作業
効率が悪い。
【0008】以上のように、従来の洗浄剤組成物や洗浄
方法によっては、塗料移送配管内に残留する固着塗料、
顔料、錆、及びその他の夾雑物を十分に除去することは
できていない。このため塗装不良を修復するために、塗
装物をサンドペーパーかけと再塗装処理に付している
が、このような修復処理には多大な余分のコストを必要
とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の以上
のような問題点を解決すべくなされたものであり、塗料
移送配管内の十分な洗浄除去効果をもち、且つ洗浄工程
の簡略化を図ることができる塗料移送管内洗浄剤組成物
と該洗浄剤組成物を用いた洗浄方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】(1)炭素数が1〜24の脂肪族スルホン
酸及び芳香族スルホン酸のうちの少なくとも1種と
(2)下記に示す」(a)、(b)及び(c)の溶剤の
うち少なくとも一種を含有する塗料移送配管内洗浄剤組
成物。 (a)炭素数1〜12の1価アルコール系溶剤及びそれ
らのエステル類。 (b)一般式(1):
【化8】 (式中、R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基を示し、R2は、水素原子又はメチル基を示し、R3
は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。aは、1から3
の数を示す)で表される多価アルコール誘導体及びこれ
から誘導されるエステル溶剤。 (c)炭素数3〜10のエーテル系溶剤。
【0012】さらに、 (1)炭素数が1〜24の脂肪
族スルホン酸及び芳香族スルホン酸のうちの少なくとも
1種と(2)下記に示す(a)、(b)及び(c)の溶
剤のうち少なくとも一種を含有する塗料移送配管内洗浄
剤組成物を塗料移送配管内に循環させ、該配管内を洗浄
後、洗浄シンナーを用いてフラッシングを行い、次いで
エアブローまたは窒素ブローを行う洗浄方法を提供す
る。 (a)炭素数1〜12の1価のアルコール系溶剤及びそ
れらのエステル類。 (b)一般式(1):
【化9】 (R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R2は、水素原子又はメチル基を示し、R3は、炭素
数1〜4のアルキル基を示す。aは、1から3の数を示
す)で表されるエーテル系溶剤及びこれから誘導される
エステル溶剤。 (c)炭素数3〜10のエーテル。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いる炭素数1〜24の
脂肪族スルホン酸とは、例示すると、一般式(2)で示
されるのものが挙げられる。
【0014】
【化10】
【0015】式中、R4は、分岐鎖を持つこともある脂
肪族炭化水素基を示す。より具体的に例示すると、メタ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン
酸、ブタンスルホン酸等が挙げられる。好ましくは、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸である。
【0016】本発明が示す芳香族スルホン酸とは、ベン
ゼン環やナフタレン環を持つスルホン酸であり、ベンゼ
ン環やナフタレン環は、置換基を持っていてもよい。
【0017】例えば、、一般式(3)、(4)、(5)
及び(6)に示す(アルキル)ベンゼンスルホン酸、
(アルキル)ナフタレンスルホン酸、(アルキル)ジフ
ェニルエーテルスルホン酸等の化合物が例示される。
【0018】
【化11】
【0019】式中、R5は、水素原子又は脂肪族炭化水素
基を示し、bとcは、1または2の数を示す。具体的に
例示するとベンゼンスルホン酸、ベンゼンジスルホン
酸、キシレンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ド
デシルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。
【0020】
【化12】
【0021】式中、R6とR7は、水素原子又は脂肪族炭
化水素を示し、同時に同じであってもよい。d,e、f
及びgは、1または2の数を示す。ただし、dとe及び
fとgは、同時に2ではない。具体的に例示するとナフ
タレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸等が挙げら
れる。
【0022】
【化13】
【0023】式中、R8とR9は、水素原子又は脂肪族炭
化水素基を示し、同時に同じであってもよい。h、i、
j及びkは、1から2の数字を示す。例示するとジフェニ
ルジスルホン酸等が挙げられる。
【0024】
【化14】 式中、R10とR11は、水素原子及び脂肪族炭化水素基を
示し、同時に同じであってもよい。例示すると、メチル
ジフェニルエーテルジスルホン酸、エチルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸が挙げられる。
【0025】本発明に用いるスルホン酸は、単品で用い
てもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0026】本発明のいう(a)の炭素数1〜12の1
価のアルコールとは、脂肪族系及び芳香族系の何れであ
ってもよい。例示すると、エタノール、アミルアルコー
ル、アリルアルコール、ブチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ウンデカノール、エチルブタノール、2-
エチルヘキサノール、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、デカノール、ベンジルアルコール、ペンタノール、
メチルシクロヘキサノール等が挙げられる。
【0027】炭素数1〜12の1価アルコール系溶剤の
エステルとは、カルボン酸とのエステルであり、カルボ
ン酸の炭素数は、1〜8が好ましく、またモノ及びジカ
ルボン酸である。
【0028】例えばアジピン酸ジエチル、アジピン酸ジ
オクチル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、イソ吉草
酸イソアミル、ギ酸イソアミル、ギ酸ベンジル、酢酸ア
ミル、酢酸イソブチル、酢酸エチル、酢酸2-エチルヘキ
シル、酢酸シクロヘキシル、酢酸ブチル、酢酸ベンジ
ル、乳酸メチル、乳酸ブチル、乳酸エチル、乳酸アミ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ
プロピル、プロピオン酸イソアミル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マロン酸ジイソプロピル、酪
酸エチル等が挙げられる。これらは混合して使用するこ
とが出来る。、
【0029】(b)の一般式(1)で表される多価アル
コール誘導体とは、(ポリ)エチレンオキサイド及び
(ポリ)プロピレンオキサイドの誘導体であり、例示す
ると、エチレングリコールジグリシジルエーテル、エチ
レングリコールジエチルエーテル、エチレングリコール
ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルジエ
チレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレング
リコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル等が挙げられる。好ましくは、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテルである。
【0030】多価アルコール誘導体から誘導されるエス
テル類とは、一般式(1)のR1が水素原子のとき、カ
ルボン酸とのエステルをいい、カルボン酸の炭素数は、
1〜3が好ましい。例を示すと、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノ
ブチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノエ
チルイエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルアセタート等が挙げられる。好ましく
は、エチレングリコールモノエチルエーテルアセター
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセター
ト、エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート
である。
【0031】(c)の炭素数3〜10のエーテル系溶剤
としては、アニソール、エチルイソアミルエーテル、エ
チルブチルエーテル、エチルベンジルエーテル、クレジ
ルメチルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ジエチルアセタール、ジエチルエーテ
ル、ジフェニルエーテル、ジブチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、ジベンジルエーテル、フェネトール、ブチ
ルフェニルエーテル、グリセリンジアルキルエーテル、
好ましくは、エチルベンジルエーテル、フェネトールで
ある。
【0032】本発明のいうスルホン酸は、本発明のいう
溶剤に溶解させて使用するが、溶解し難い場合には、可
溶化剤として他の溶剤を添加してもよい。スルホン酸の
濃度は、濃度は、一般的には0.1〜30重量%で用い
る。好ましくは、1〜20重量%である。
【0033】本組成物のほかに、必要に応じて界面活性
剤や防錆剤を適宜配合してもよい。
【0034】本発明の塗料移送配管内洗浄用組成物を用
いた塗料移送配管の洗浄方法は、本洗浄剤組成物が、直
ちに洗浄シンナーによるフラッシングが可能であること
から、循環装置を用い、本洗浄用組成物の循環による塗
料移送配管内の洗浄後、洗浄シンナーによるフラッシン
グを行い、次いでエアブローまたは窒素ブローを行う方
法が好ましい。つまり、水をフラッシングに用いる場合
のように、水置換、防錆処理やその他洗浄工程を必要と
しない。
【0035】循環装置としては、公知のものを用いてよ
く、循環装置の容量や材質は、塗料移送配管の径や長さ
及び塗料洗浄用組成物の種類等を考慮して適宜選択す
る。また、循環装置の現場での組み立て施工に関わる時
間的経済的損失の回避及び洗浄作業の標準化による一定
の洗浄グレードと作業安全性の確保という見地からは、
タンク、ポンプ及び濾過装置等を一体的に組み込んだユ
ニット循環装置を使用するのが好ましい。
【0036】洗浄用組成物の循環温度、循環時間及び循
環速度は、洗浄剤組成物の種類や塗料移送配管内の汚染
度に応じて適宜選択するとよい。通常は、常温で、約
0.5〜8時間および約0.5〜3m/秒である。
【0037】該洗浄剤組成物による循環処理により塗料
移送配管内の固着塗料、錆のほとんどは溶解除去され
る。この処理工程の後、洗浄シンナーによるフラッシン
グにより配管内に残留する塗料、錆、塵埃等を含有した
洗浄組成物を系より排出させる。洗浄シンナーとは、塗
料の溶剤、助溶剤、希釈剤を適当に配合したものであ
り、塗料の希釈や洗浄に使用されるものである。成分と
しては、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、ブタノー
ル、セロソルブ等が用いられている。
【0038】フラッシングの条件は、循環温度、循環時
間及び循環速度も特に限定的ではないが、通常それぞれ
約0〜50℃、約5〜24時間及び約0.5m/秒以上
(好ましくは、約1.5〜7.0m/秒)である。特に
流速は、0.5m/秒以下ではフラッシング効果が弱
く、7m/秒以上になると塗料移送配管の接合部への負
荷や耐圧度及び経済性の点で問題があり好ましくない。
ただし、配管が耐え得るなら、移送圧を高くしてフラッ
シングを行うことも可能である。
【0039】次いで配管内の洗浄シンナーをエアーブロ
ーまたは窒素ブローにより除くと、新しい塗料を輸送す
ることができる。引火性の点から窒素ブローが好まし
い。
【0040】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を説明するが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。 実施例1〜27 表1と表2に示す配合組成物(No.1〜27)25ml
に実際の塗料移送配管から採取した1辺が1cmの各種塗
料(メラミン樹脂系塗料、アクリル樹脂系塗料及びこれ
らの塗料の混合物)の固化物を入れ、3時間後、1日後及
び3日後の塗料の溶解性を次の評価基準で判定した。結
果を表5に示した。
【0041】評価基準 ◎:完全に溶解 ○:約50%溶解 △:約20%溶解 ×:ほとんど溶解しない
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】比較例28〜47 実施例と同様に表3と表4に示した配合組成により試験
を行った。結果を表6に示した。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】実施例48 自動車の塗装ライン塗料移送配管(メラミン樹脂塗料の
送給稼働日数:1年、材質:STPG、管の内径:1イ
ンチ、管の全長:400m)をタンク、ポンプ及び濾過
装置等を一体的に組み込んだユニット循環装置を用いて
まず実施例No.2、9及び26の洗浄剤組成物を循環
させ(循環温度35℃、循環時間48時間、循環速度:
1.5m/秒)、次いで、洗浄シンナーを用いて16時
間フラッシングを行った。次いで、エアブローを2時間
行った。エアブロー後、管内を観察すると、清浄な配管
内面が現われた。なお、最終フラッシング液についてコ
ンタミキット中のごみの数を調べたところ次の通りであ
った。
【0048】
【0049】以上の洗浄処理した塗料移送配管を用い、
自動車の車体をメラミン樹脂系塗料の塗装を行ったとこ
ろ、塗料フイルター(300メッシュ)の目詰まりは全く
見られなかった。また、塗装面上の夾雑物は観察されな
かった。
【0050】比較例49 実施例と同様の塗料送給日数を経た塗料移送配管を用い
て、洗浄シンナーを用いて実施例 と同様にテストを行
ったが、清浄な配管面は現れなかった。なお、最終洗浄
シンナーについてコンタミキット中のごみの数を調べた
ところ次の通りであった。
【0051】 50μ以上のごみ : 1 40〜50μのごみ: 4 30〜40μのごみ:20 10〜20μのごみ:36 10μ以下のごみ :無数
【0052】このフラッシング処理を行った塗料移送配
管を用いて自動車の車体にメラミン樹脂系塗料の塗装を
行ったが、塗料フイルター(300メッシュ)は、目詰ま
りを起こし、1日に一度取り替える必要が有った。ま
た、塗装面上の夾雑物を観察したが、約40〜60点観察さ
れた。
【0053】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物及び洗浄方法によ
り塗装不良の原因となる固化塗料、顔料、錆及び夾雑物
を塗料移送配管から効果的に洗浄除去することができ、
洗浄後の塗料移送配管を再使用しても、塗料フイルター
の目詰まりもなく、また塗装表面に夾雑物の沈着が無く
塗装後の補修の必要性も無い。
【表3】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)炭素数が1〜24の脂肪族スルホ
    ン酸及び芳香族スルホン酸のうちの少なくとも1種と
    (2)下記に示す(a)、(b)及び(c)の溶剤のう
    ち少なくとも一種を含有する塗料移送配管内洗浄剤組成
    物。 (a)炭素数1〜12の1価のアルコール系溶剤及びそ
    れらのエステル類。 (b)一般式(1): 【化1】 (R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
    し、R2は、水素原子又はメチル基を示し、R3は、炭素
    数1〜4のアルキル基を示す。aは、1から3の数を示
    す)で表される多価アルコール誘導体及びこれから誘導
    されるエステル溶剤。 (c)炭素数3〜10のエーテル系溶剤。
  2. 【請求項2】 炭素数1〜24の脂肪族スルホン酸及び
    芳香族スルホン酸が、一般式(2)、(3)、(4)、
    (5)及び(6): 【化2】 (式中、R4は、分岐鎖を持つこともある脂肪族炭化水
    素基を示す。) 【化3】 (式中、R5は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示
    し、bとcは、1または2の数を示す。) 【化4】 (式中、R6とR7は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を
    示し、同時に同じであってもよい。d、e、f及びg
    は、1または2の数を示す。ただし、dとe及びfとg
    は、同時に2ではない。) 【化5】 (式中、R8とR9は、水素原子又は脂肪族基を示し、同
    時に同じであってもよい。h、i、j及びkは、1から
    2の数字を示す。) 【化6】 (式中、R10とR11は、水素原子又は脂肪族炭化水素基
    を示し、同時に同じであってもよい)で表される請求項
    1に記載の塗料移送配管内洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (1)炭素数が1〜24の脂肪族スルホ
    ン酸及び芳香族スルホン酸のうちの少なくとも1種と
    (2)下記に示す(a)、(b)及び(c)の溶剤のう
    ち少なくとも一種を含有する塗料移送配管内洗浄剤組成
    物を塗料移送配管内を循環させ、該管内を洗浄後、洗浄
    用シンナーでフラッシングを行い、次いでエアブローま
    たは窒素ブローを行う塗料移送配管内の洗浄方法を提供
    する。 (a)炭素数1〜12の1価アルコール系溶剤及びそれ
    らのエステル類。 (b)一般式(1): 【化7】 (R1は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
    し、R2は、水素原子又はメチル基を示し、R3は、炭素
    数1〜4のアルキル基を示す。aは、1から3の数を示
    す)で表される多価アルコール誘導体及びこれから誘導
    されるエステル溶剤。 (c)炭素数3〜10のエーテル系溶剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332082A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nissan Chem Ind Ltd 反射防止剤固化物の除去用洗浄液および洗浄方法
EP2231843B1 (fr) 2008-11-28 2015-07-22 Arkema France Utilisation d'acide alcane sulfonique pour elimination de la rouille

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