JP2755480B2 - 洗浄用組成物及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄用組成物及び洗浄方法

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JP2755480B2 JP50207689A JP50207689A JP2755480B2 JP 2755480 B2 JP2755480 B2 JP 2755480B2 JP 50207689 A JP50207689 A JP 50207689A JP 50207689 A JP50207689 A JP 50207689A JP 2755480 B2 JP2755480 B2 JP 2755480B2
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【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は洗浄方法及び洗浄用組成物に関するものであ
り、特にチューブ、タンク、導管等の内部から付着物の
洗浄に関する。更に詳しくは、本発明は、粒状物を含む
組成物を使用して塗料系のパイプから堆積物(encrusta
tion)を洗浄するための方法及び組成物に関する。
発明の背景 現在、自動車、家庭電化製品等の如き多種の製品の仕
上げに使用される塗料送出系は次第に一層複雑になって
きている。典型的な工業用塗料送出系は、幾つかの通じ
ている塗装ステーションを有する中央塗料供給装置を含
み得る。このような塗料送出系は種々の異なる塗料を所
定の塗装ステーションに選択的に送出でき、種々のタン
ク、ポンプ及び導管を含む複雑な液体通路を含む。これ
らの塗料送出系はそれらの使用の経過につれて堆積物で
詰まるようになる傾向があり、このような付着物はその
中の塗料の流れを低下させ、更にはその流れを阻止する
ことがある。このような目詰りは、その系のタンク及び
パイプ内の塗料の顔料、樹脂またはその他の成分の付着
物により引き起こされる。目詰りを生じることに加え
て、このような付着物はまた塗料の色を汚染することが
あり、仕上げ塗装製品中に表面欠陥を生じることがあ
る。塗料送出系の洗浄は、塗料仕上げの表面修復の量を
軽減する。
残渣の付着は塗料送出系の定期的な洗浄を必要とし、
そして系の複雑さと出費のかかる停止時間を避ける必要
のため、このような系は分解しないで洗浄されることが
一般に好ましい。従来技術の洗浄方法は、その系中に種
々の溶剤、洗剤またはその他の洗浄剤を通すことを伴
い、しかも多工程及び多種の組成物を伴う傾向がある。
これらの方法はしばしば付着物、特に顔料残渣の充分な
除去を与えないことが注目されるべきである。
典型的な従来技術の方法は、塗料系中に極性を変えた
5種以上の異なる洗浄コンパウンドをフラッシュするこ
とを伴うことがあり、しかも30の別個の操作工程を含む
ことがある。系中の残渣を充分に除去し、且つその系中
に残存する洗浄剤残渣とその後導入される塗料の相溶性
を確保するためには、多数の洗浄コンパウンドが必要と
される。その結果、その系は、最終のすすぎが塗料相溶
性のシンナーによるものであるような前もって決めた順
序で種々の材料で連続的にすすがれる必要がある。明ら
かに、充分に塗料相溶性である洗浄用組成物を使用する
ことにより工程の数を減少し、且つ全ての残渣を除去し
得る組成物を使用することによりその方法の効率を改善
することが最も有利である。
また、多くの従来技術の洗浄用組成物は廃棄物処理の
問題を生じる。洗浄用組成物は有機系または水系のいず
れかとして大別し得る。有機系材料はハロゲン化溶剤及
び/または芳香族溶剤を使用し得るだけでなく、アセト
ン、メチルエチルケトン等の試薬を使用し得る。これら
の溶剤は毒性であり、多くの場合、引火性であり、廃棄
上の問題を生じるだけでなく、塗料送出系の成分との相
溶性の問題を生じる。水性溶剤は一般に水酸化カリウム
もしくは水酸化ナトリウムの如き非常にアルカリ性の物
質または酢酸の如き酸性の物質を含み、これらは全て取
扱及び廃棄の両方に於いて危険を伴う。上記の溶剤、特
に水系の溶剤の多くはその後使用される塗料と相溶性で
はなく、それ故、洗浄された装置が使用に戻される前に
労力を要するすすぎ操作が必要とされる。以上の欠点に
加えて、従来技術の塗料系洗浄溶剤は、特に堆積物とな
った顔料付着物に対して充分な洗浄作用を与えず、その
結果、長いフラッシュ時間及び/または反復洗浄サイク
ルが一般に必要とされた。
クローズドパイプ系を洗浄するのに研磨材を使用する
ことが知られており、一つのこのような方法が米国特許
第4,572,744号明細書に開示されており、この特許はボ
イラー管の内部を洗浄するために空気流中に連行された
砂または同様の材料を使用することを記載している。ま
た同特許にはパイプを洗浄するために液体系研磨材スラ
リーの同様の使用が記載されている。
これまで塗料パイプを洗浄するために研磨材系材料を
使用する種々の試みがなされており、そしてフラッシュ
液と組み合わせてマイカ、または砂粒子を使用して塗料
パイプの内部をこすってみがくことが知られている。こ
のような無機研磨材の使用により問題が生じた。何とな
れば、それらは比較的硬質であることがあり、しかもそ
れらが流入するポンプ及び通路を損傷し、また詰まらせ
る傾向があるからである。更にまた、このような無機研
磨材は比較的稠密であり、激しい撹拌が維持されない限
り、または溶液粘度を増大するために増粘剤が添加され
ない限り、洗浄液から沈降する傾向がある。
樹脂材料で増粘されたキシレン及びメチルイソブチル
ケトンの溶液中に懸濁された砂またはマイカを含む特別
な塗料系洗浄用組成物を使用することが知られている。
この種の組成物は問題を生じる。何となれば、樹脂及び
研磨材がその系からすすぎ難く、それにより、特に樹脂
がその後使用される塗料組成物と相溶性でない場合に汚
染の問題を生じるからである。更に、粘稠な組成物は廃
棄物処理の問題を生じる。何となれば、樹脂は焼却し難
く、しかもキシレン及びケトンの迅速な蒸発及び回収を
阻害するからである。明らかに、無機研磨材残渣は、そ
れが容易に焼却し得ないので重大な廃棄物処理の問題を
生じる。
本発明は、種々の塗料配合と容易に混和し、しかも容
易に焼却またはリサイクルし得る使用の簡単な組成物の
群を提供するので、従来技術の洗浄用組成物及び洗浄方
法の種々の欠点を解消する。
本発明の洗浄用組成物は粒状の有機研磨材を含む。有
機のポリマー材料は一般に研磨材であると考えられてい
ない。しかしながら、本発明は、有機材料が塗料送出系
から堆積物の洗浄を容易にするのに非常に良好に作用し
得るという直観には反する知見に一部頼るものである。
本発明に使用されるポリマー粒子は比較的低密度のもの
であり、それ故、増粘剤はまた激しい撹拌に頼らなくて
も懸濁液中に維持し得る。これらの有機材料は塗料パイ
プから残渣を洗浄するという優れた役割を果たすが、そ
れらはポンプ、弁、等を損傷するのに充分な程には研磨
性ではない。本発明の組成物は塗料送出系のパイプ及び
タンクを洗浄するのに有利に使用し得るだけでなく、或
る程度の研磨作用が必要とされるその他の洗浄目的に有
利に使用し得る。本発明の洗浄用組成物の比較的に低粘
度は、それらの廃棄またはリサイクルを簡素化し、そし
てそれらが無機の固体を含まないという事実はそれらの
迅速な焼却を可能にする。本発明のこれらの利点及びそ
の他の利点は、以下の説明、記載及び請求の範囲から容
易に明らかである。
発明の要約 容器の内表面から堆積物を洗浄する方法が本明細書に
開示される。その方法は、ビヒクルとその中に分散され
た粒状の有機ポリマー材料を含む洗浄用組成物を用意す
る工程、及び容器中の洗浄用組成物の流れをつくり、維
持する工程を含む。粒状の材料は、或る場合にはポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリテトラ
フルオロエチレン、これらのコポリマー、及びこれらの
混合物から実質的になる群から選ぶことができる。特別
な場合には、粒状の材料は1/2インチ以下の粒度のもの
であるが、或る場合には200ミクロン以下の粒度が所望
され、更に別の場合には約50〜150ミクロンの粒度範囲
が有機材料に関して好ましい。更に別の場合には、ポリ
マー材料の比重は1.5未満であることが好ましい。
ビヒクルは、その中に有機溶剤を含む液体を含むこと
ができ、この溶剤は脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、
ラクトン、ラクタム、テルペン、アルコール、有機酸、
アミン、アミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ハロ
カーボン、エーテル、グリコール及びこれらの組み合わ
せから実質的になる群から選ぶことができる。その他の
場合には、液体ビヒクルは水を含んでもよく、一方、更
に別の場合にはビヒクルは酸性またはアルカリ性であっ
てもよい。組成物は洗剤、表面活性剤、または増粘剤の
如き補助成分を更に含んでもよい。
一般に、粒状物は組成物の2〜20容量%を構成するこ
とが好ましいが、特別な用途はそれより多い量または少
ない量を必要とすることがある。本法を実施するに際
し、その材料を容器中にポンプ輸送することにより洗浄
用組成物の流れをその容器中につくることができる。容
器がチューブである場合には、その中で少なくとも50フ
ィート/分の線形流(linear flow)を維持することが
有利であることがある。また、上記の組成物は本発明の
範囲内に含まれる。
発明の詳細な説明 本発明により、洗浄用組成物中の粒状の有機ポリマー
材料の混入がタンク及びチューブの如き容器の内表面か
ら堆積物となった付着物を除去するその組成物の能力を
改善するという事実が認められる。この知見は、ポリマ
ー材料が、それらが除去する堆積物の成分に較べて比較
的柔らかい傾向があるという意味で直観に反する。前記
のように、従来使用された組成物は、使用し難く、しか
も装置に損傷を生じる極めて硬い研磨材の使用に頼って
いた。
本発明の組成物は、その最も簡単な形態で、ビヒクル
(これは堆積物の少なくとも数成分の溶剤であることが
好ましい)と、上記のポリマー材料を含む。ビヒクルは
特別な洗浄タンクに応じて有機または無機であってもよ
い。使用し得る有機材料の中に、脂肪族炭化水素、芳香
族炭化水素、ラクトン、例えばブチロラクトン、ラクタ
ム、特にピロリドン、テルペン、アルコール、有機酸、
アミン、アミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ハロ
ゲン化溶剤、エーテル、グリコール等の如き溶剤があ
り、これらは単独で、または組み合わせて採用される。
幾つかの特別な溶剤はキシレン、プロピレンカーボネー
ト、m−プリオール(pryol)等を含む。無機ビヒクル
は一般に水系であり、酸性またはアルカリ性であり得
る。有機ビヒクルまたは無機ビヒクルは、洗剤、表面活
性剤、及びその他の当業者に公知であるような補助成分
を含むことができる。或る場合には、有機溶剤と水性溶
剤をブレンドすることが有利であることがある。ビヒク
ルの基本的な要件は、それが有機粒状物に不活性である
ことである。
以上から、本発明に使用し得る多種の溶剤があること
は明らかである。溶剤選択の主要な要件は、溶剤が有機
のポリマー粒状材料を溶解しないこと、及びそれが洗浄
される系を損傷しないことである。これらの束縛の中
で、種々の溶剤物質を容易に選択することができる。
有機粒状材料は、このような材料がビヒクルに溶解せ
ず、しかも洗浄温度で融解、分解または反応しないとい
う条件で、幾つかのポリマー材料のいずれか一種を含む
ことができる。かなりの実用性を有することがわかった
幾つかのポリマー材料の中に、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、及びハロゲン化ポリマー、例
えばポリテトラフルオロエチレンがある。使用されるポ
リマー粒子のサイズは特別な用途に依存するが、一般
に、大きな粒子は小さい粒子に較べて更に迅速な洗浄作
用を与えることがわかった。しかしながら、粒子が大き
くなるにつれて、それらをビヒクル中で分散形態に保つ
ことは更に難しくなり、非常に大きな粒子はポンプ、パ
イプ、等を詰まらせる傾向があることは、留意されるべ
きである。本発明は粒子の特別なサイズに限定されない
が、一般には、往復ポンプまたは羽根車型ポンプを使用
する系に関して200ミクロン以下の粒度が一般にに最良
に作用すること、及び50〜150ミクロンのサイズ範囲内
の粒子が通常最も好ましいことがわかった。しかしなが
ら、多くの新しい塗料送出系はダイヤフラム型ポンプを
使用すること、及びこの型のポンプは従来使用されたポ
ンプよりも粒子の詰まりを受け難いことが注目されるべ
きである。従って、ダイヤフラムポンプ輸送系では、比
較的大きな粒子のポリマー材料(例えば、1/2インチ程
度に大きい直径)が使用し得る。本発明に使用される型
のポリマー材料が比較的低密度(典型的には1.5以下)
のものであるという事実は、それらが例え大きくても、
それが沈降することを防止することを助ける。
本発明に使用し得る粒状ポリマー材料には幾つかの供
給業者がある。デラウェア州ブルーミントンにあるハー
キュレス社(Hercules,Inc.)は“ハーコフラット(Her
coflat)”の商品名で粒状ポリプロピレンを供給する。
この材料は広い温度範囲にわたって種々の溶剤中で非常
に安定である。それは約0.9の比重を有し、これは種々
の溶剤中のその懸濁を容易にする。ハーコフラットグレ
ード1200は200ミクロンの平均粒度を有し、一方、グレ
ード1150は約150ミクロンの粒度を有する。或る場合に
は、約35ミクロンの平均粒度を有するハーコフラットグ
レード135を使用することが有利なことがわかった。
同様のポリプロピレン材料がニューヨーク州スカース
デールにあるミクロ・パウダーズ社(Micro Powders,In
c.)により商品名プロピル−テックス(Propyl−Tex)1
40として販売されており、約50〜55ミクロンの粒度を有
するポリプロピレンを含む。ニュージャージー州ニュー
アークにあるシャムロック・テクノロジィズ社(Shamro
ck Technologies)は18〜90ミクロンの範囲の粒度を有
するポリプロピレン粉末を商品名“テクスチャー・シリ
ィズ(Texture Series)”として販売しており、これら
の材料は本発明に適する。ニュージャージー州モーリス
タウンにあるアライド社(Allied Corporation)はポリ
エチレン粒状材料を商品名“A−C"316Aポリエチレンと
して販売している。この材料は約0.98g/ccの密度を有す
る40メッシュのポリエチレンを含む。オハイオ州クレー
ブランドにあるB.F.グッドリッチ・ケミカル・グループ
(Goodrich Chemical Group)は種々のポリ塩化ビニル
材料を商品名“ジオン(Geon)”として提供している。
これらの材料は全く不活性であり、約1.4の比重を有
し、しかも種々の粒度で利用できる。約100ミクロンの
サイズの粒子を含むグレード141と、約75〜80ミクロン
のサイズの粒子を含むグレード142が特に有利である。
以上の他に、当業者に知られている種々のその他のポリ
マー及びその他の供給業者があり、当業者はこのような
供給源を容易に捜し出すことができ、本明細書の教示に
鑑みて、本発明の実施に有益な材料を得ることができ
る。
ポリマー“研磨材”の使用は洗浄法に特別な利点を与
える。ポリマー材料は一般に塗料送出系の構成部分の如
き金属部分に対して低い接着性を有し、それにより洗浄
法に於けるすすぎ工程を最小にし、且つその後の塗装製
品の汚染を減少する。このような汚染は無機研磨材の使
用に際して特別な問題であり、これらの多く、例えばマ
イカまたは珪砂は金属表面に対して高い親和性を有す
る。ポリマー材料の比較的低い密度はそれを沈降から防
止し、それにより多くの混合工程を使用しないで組成物
が輸送され、貯蔵され、そして利用されることを可能に
する。本発明に有益な殆どの有機ポリマーは1.5以下の
比重を有し、多くが1未満の比重を有し、一方、普通使
用される無機研磨材の殆どが2.5より大きい比重を有す
る。本発明の粒状材料は懸濁液中に容易に留まるという
事実のために、樹脂またはその他の増粘剤の必要がなく
なり、それによりコストの節減をもたらし、しかも廃棄
物処理及び溶剤回収を容易にし、加えて、樹脂によるそ
の後適用される塗料の汚染を防止する。樹脂及び/また
は増粘剤の省略は低粘度の洗浄剤をもたらす。このよう
な低粘度の材料は系中にポンプ輸送し易く、しかも系中
の狭い通路に達し、洗浄することができる。本発明の典
型的な組成物は水に匹敵する粘度を有することがわかっ
た。通常の♯4フォード粘度測定カップの排出時間は約
10秒である。前記のように、本発明の有機ポリマー材料
は完全に焼却でき、一方、無機材料はそうではない。注
目すべき最後の点は、有機ポリマー材料が比較的柔らか
く、それ故、それらが通るポンプまたはその他の装置を
磨滅または損傷しないことである。
前記のように、本発明の教示に従って配合し得る種々
の組成物がある。塗料送出系のパイプの洗浄に有利であ
ることがわかった幾つかの特別な配合が、説明の目的で
本明細書に示され、これらは限定の目的で示されるもの
ではない。
実施例1 この組成物は約48.5%のキシレン、17.2%の二塩基酸
エステル、即ちデラウェア州ウィルミントンにあるデュ
ポン社(DuPont Corporation)により販売される塗料用
溶剤、24%のイソブチルイソブチレート、即ち塗料用エ
ステル溶剤及び約9.3%のハーコフラット1150ポリプロ
ピレン粉末を含む。以上の成分を簡単な撹拌により一緒
に混合し、以下に記載されるように洗浄法に使用した。
実施例2 この組成物は実施例1の組成物よりも高い引火点を有
するパイプ洗浄剤用のものであり、従ってキシレンをシ
ェル・ケミカル社(Shell Chemical)(これはテキサス
州ヒューストンにあるシェル・オイル社(Shell Oil Co
mpany)の子会社である)により商品名シクロゾル(Cyc
losol)53として販売される高引火点の芳香族溶剤で置
換した。
実施例3 この実施例は、以上の組成物よりも高い揮発性を有す
る組成物に関するものであり、約30.2%のメチルイソブ
チルケトン、30.2%のキシレン、30.2%の上記の二塩基
酸エステル溶剤及び約9.4%のハーコフラット1150ポリ
プロピレンを含む。
実施例4 この実施例は、約49%の水、29%の2−ブタノール、
9.8%のメチルエチルケトン、9.8%のハーコフラット11
50ポリプロピレン粉末、0.2%のコリン塩基(45%)、
即ち有機の工業用アルカリ、約2%のポリタージェント
B−300、即ちコネチカット州スタンフォードにあるオ
リン社(Olin Corporation)により販売されるノニルフ
ェノール洗剤を含む水相溶性洗浄用組成物に関するもの
である。
実施例5 この実施例は35ミクロンの粒度のポリマー材料を使用
した。その組成物は、30.4%の上記の二塩基酸エステル
溶剤、30.4%のメチルイソブチルケトン、30.4%のキシ
レン及び8%のハーコフラット1135ポリプロピレン粉末
からなっていた。
上記の組成物の全てをつくり、ガラス管(その内表面
で塗料残渣で被覆されていた)中にそれらをポンプ輸送
することにより同様の条件下で試験した。これらの組成
物を室温で50フィート/分の流速でポンプ輸送した。管
の目視検査は、上記の組成物の全てがその洗浄を行うの
に全く満足であることを示した。実施例1の組成物は最
良のものであり、残りの組成物はわずかに低下した効率
のものであった。
以下の一連の実施例に於いて、有機粒状材料の量を変
えることの効果を評価した。種々の洗浄用組成物を以下
のようにして調製した。
実施例6 この試料は、25%のN−メチルピロリドン、7%のシ
クロヘキサノン、18%の上記のシクロゾル53、3%のト
リエタノールアミン(85%)、9%のジアセトンアルコ
ール、1.5%の前記のポリタージェットB−300、16.5%
の前記の二塩基酸エステル及び16.5%のプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、即ちコネチカット州スタン
フォードにあるオリン社により提供される溶剤を含んで
いた。有機粒状物が含まれていなかったことが注目され
るべきである。
実施例7 この試料は、22.7%のN−メチルピロリドン、6.3%
のシクロヘキサノン、16.3%のシクロゾル53、2.7%の
トリエタノールアミン(85%)、8.2%のジアセトンア
ルコール、1.3%のポリタージェントB−300、18%の二
塩基酸エステル、14.9%のプロピレングリコールモノメ
チルエーテル及び9.3%のハーコフラット1150を含んで
いた。
実施例8 この試料は、21.2%のN−メチルピロリドン、5.9%
のシクロヘキサノン、15.3%のシクロゾル53、2.5%の
トリエタノールアミン(85%)、7.6%のジアセトンア
ルコール、1.3%のポリタージェントB−300、17%の二
塩基酸エステル、14%のプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル及び15%のハーコフラット1150を含んでい
た。
実施例9 この組成物は、19.9%のN−メチルピロリドン、5.6
%のシクロヘキサノン、14.4%のシクロゾル53、2.4%
のトリエタノールアミン(85%)、7.1%のジアセトン
アルコール、1.2%のポリタージェントB−300、15.9%
の二塩基酸エステル、13.2%のプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル及び20.1%のハーコフラット1150から
なっていた。
上述の4種の試料を評価するに際して、ポリマー材料
を欠く試料6の材料は最も不充分な洗浄剤であること、
及びポリマー材料の量が増加するにつれて組成物の洗浄
効率が増大することがわかった。また、実施例9の組成
物は多いポリマー使用量のために若干のポンプ輸送上の
問題を示し始めることが認められたが、上記のように、
ダイヤフラムポンプの如きその他のポンプの使用が大き
なサイズ及び多い使用量の粒状材料の使用を可能にす
る。
一般に、以上から、多種の溶剤物質が本発明の使用に
使用し得ること、及び洗浄能力のかなりな利点が有機ポ
リマー材料の使用の結果生じることが理解される。ビヒ
クル中のポリマー材料の比率(%)の上限は所定の系中
の液体の流れ条件により確立され、その上限は、とりわ
け、系の状態並びに使用される特別な溶剤に依存する。
一般に、2〜20%のポリマーは良好な洗浄作用を与え
る。また、種々のその他の溶剤及びポリプロピレン以外
のポリマー材料を使用して同様の結果が得られたことが
認められる。
本発明の組成物は種々の容器を洗浄するのに使用で
き、そして本明細書に使用される“容器”という用語
は、堆積物となった付着物が洗浄される装置のあらゆる
物体または部品を表すことが理解される。詳しくは、
“容器”という用語は、タンク、導管、チューブ、ホー
ス、ノズル及び塗料送出系の同様の部品、薬品処理装
置、食品取扱装置等を含む。洗浄工程の特別な順序は、
洗浄される物品の性質に依存するだけでなく、除去され
る堆積物の特性に依存する。
塗料送出系の洗浄に典型的な方法に於いて、その系は
まず塗料が排出され、そのパイプに圧縮空気が吹き込ま
れて残留塗料を除去する。この時点で、系中のフィルタ
ー、異物スクリーン等の品目を除去することが一般に有
利である。その後、塗装系は本発明の洗浄溶剤組成物の
一つで満たされ、その送出ポンプが始動されて溶剤を系
のパイプ中に通す。液体の循環は、パイプ中の残渣をな
くすのに充分な時間にわたって維持される。一般に、循
環を6〜8時間維持することで充分であり、そして50フ
ィート/分の最小流速がパイプ中で維持される場合に
は、充分な洗浄が得られることがわかった。溶液は一般
に簡素化のため室温で使用されるが、或る場合には溶液
を加熱することにより洗浄作用を促進することが有利な
ことがあることが注目されるべきである。このような加
熱は加熱装置を塗料パイプと直列に配置することにより
容易に行うことができる。
洗浄溶剤の初期の循環が完結された後、洗浄用組成物
の痕跡を除去するように系をすすぐことが一般に有利で
あることがわかった。このようなすすぎは、その後導入
される塗料に相溶性の溶剤を用いて行われることが好ま
しい。多くの場合、すすぎは、洗浄用組成物のビヒクル
と同様であるが、その中にポリマー材料を含まない溶剤
を使用することにより最も有利に行うことができる。そ
の他の場合には、洗浄は、二段階法を使用することによ
り最も有効に行われることがわかる。この二段階法で
は、汚染された洗浄用組成物の第一仕込み物が系から排
出され、そして新しい組成物の第二仕込み物が別の期間
にわたって導入され、循環される。明らかに、このよう
な方法はすすぎ工程の後に行うことができる。二段階法
が使用される場合には、洗浄用組成物の第二仕込み物は
通常ごく軽度に汚染され、その後の操作のために洗浄用
組成物の第一仕込み物として貯蔵され、再使用し得る。
明らかに、この方法は、特別な用途に応じて多くの方法
で変化し得る。前記のように、洗浄は高温で行われても
よい。同様に、洗浄用組成物は、例えば、超音波エネル
ギーによるように撹拌または振動されて洗浄作用を高め
ることができる。
明らかに、上記の教示に鑑みて、組成物及び適用方法
の両方に関して本発明の多くのその他の変化を有するこ
とができる。例えば、物品の外表面の洗浄は、本明細書
に開示された有機粒状物を含む組成物を物品の表面に噴
霧することにより容易に行うことができる。このような
方法は、物品を脱脂し、またはそれから塗料を剥がすの
に特に有利である。同様の方法で、本明細書に開示され
た組成物は洗浄を行うために洗浄パッド、ブラシまたは
その他のメカニカル・アプリケーターと組み合わせて使
用し得る。これらの変化及びその他のこのような変化は
明らかに本発明の範囲内にある。以上の記載、説明及び
実施例は本発明の特別な実施態様を単に説明することを
意味するものであり、本発明の実施の制限であることを
意味するものではないことが理解されるべきである。本
発明の範囲を規定するのは、全ての均等物を含む以下の
請求の範囲である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−192922(JP,A) 特開 昭58−32699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 17/08 C23G 3/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料配送システムの管状ラインの内表面か
    ら堆積物を洗浄する方法であって、 (1)粒状の有機ポリマー材料が分散しているビヒクル
    を含む洗浄用組成物を用意する工程、及び (2)少なくとも15.2m(50フィート)/分の線形流
    で、前記管状ラインを通して洗浄組成物をポンプ輸送す
    る工程、 を含む事を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】塗料配送システムのパイプ中にポンプ輸送
    してその堆積物を洗浄するようになっている液体ビヒク
    ルを含むタイプの洗浄組成物であって、 前記液体が分散した粒状研磨性有機ポリマー材料を含
    み、さらに洗浄用組成物の粘度が水と同等であることを
    特徴とする洗浄用組成物。
  3. 【請求項3】キシレン、イソブチルブチレート及び二塩
    基酸エステルを含む液体ビヒクルを80〜98重量%と、 前記ビヒクル中に分散したポリマー材料を2〜20重量%
    とを含む、塗料配送システムのパイプから堆積物を除去
    するための洗浄用組成物であって、 前記ポリマー材料が、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
    ル、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、これ
    らのコポリマー及びこれらの混合物から実質的になる群
    から選ばれた材料の200ミクロン以下の寸法の粒子から
    なり、さらに洗浄用組成物の粘度が水と同等であること
    を特徴とする洗浄用組成物。
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