JPH11181333A - 亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆組成物 - Google Patents
亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆組成物Info
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- JPH11181333A JPH11181333A JP35645197A JP35645197A JPH11181333A JP H11181333 A JPH11181333 A JP H11181333A JP 35645197 A JP35645197 A JP 35645197A JP 35645197 A JP35645197 A JP 35645197A JP H11181333 A JPH11181333 A JP H11181333A
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Abstract
も、優れた耐食性を示し、かつ加工性及び塗料密着性の
良好な被覆亜鉛系めっき鋼板を得ることができる被覆組
成物を得る。 【解決手段】 (A)塗膜形成性有機樹脂、(B)弗化
水素酸のような亜鉛をエッチングできる酸及び(C)ヒ
ドラジン誘導体を含有することを特徴とする亜鉛系めっ
き鋼板用塗布型被覆組成物。
Description
に優れた被膜を形成可能な亜鉛系めっき鋼板用被覆組成
物及びこの組成物の被膜を形成してなる亜鉛めっき鋼板
に関する。
防錆被覆鋼板には優れた耐食性が要求され、従来の冷延
鋼板にかわり亜鉛系めっき鋼板を基板とする表面処理鋼
板が多く使用されている。
て、クロム酸塩処理及びリン酸亜鉛処理が一般に行われ
ているが、クロムの毒性が問題になっている。クロム酸
塩処理は、処理工程でのクロム酸塩ヒュームの揮散の問
題、排水処理設備に多大の費用を要すること、さらには
化成処理被膜からのクロム酸の溶出による問題などがあ
る。また6価クロム化合物は、IARC(Internationa
l Agency for Researchon Cancer Review)を初めとし
て多くの公的機関が人体に対する発癌性物質に指定して
おり極めて有害な物質である。
後、通常、クロム酸によるリンス処理を行うためクロム
処理の問題があるとともに、リン酸亜鉛処理剤中の反応
促進剤、金属イオンなどの排水処理、被処理金属からの
金属イオンの溶出によるスラッジ処理の問題がある。
理方法としては、(1)重燐酸アルミニウムを含有する
水溶液で処理した後、150〜550℃の温度で加熱す
る表面処理方法(特公昭53-28857号公報参照)、(2)
タンニン酸を含有する水溶液で処理する方法(特開昭51
-71233号公報参照)などが提案され、また、(3)亜硝
酸ナトリウム、硼酸ナトリウム、イミダゾール、芳香族
カルボン酸、界面活性剤等による処理方法もしくはこれ
らを組合せた処理方法が行われている。
塗料を塗装する場合、塗料の密着性が十分でなく、ま
た、(2)の方法は、耐食性が劣り、(3)の方法は、
いずれも高温多湿の雰囲気に暴露された場合の耐食性が
劣るという問題がある。
る亜鉛系鋼板として、特開昭58-224174 号公報、特開昭
60-50179号公報、特開昭60-50180号公報などには、亜鉛
系めっき鋼板を基材とし、これにクロメート被膜を形成
し、さらにこの上に最上層として有機複合シリケート被
膜を形成した防錆鋼板が知られており、このものは、加
工性及び耐食性に優れた性能を有する。しかしながら、
この防錆鋼板はクロメート被膜を有するため、前記した
と同様にクロメートイオンによる安全衛生面の問題があ
った。また、この防錆鋼板からクロメート被膜を除いた
鋼板では、いまだ耐食性が十分ではない。
メート被膜がなくても、優れた耐食性を示し、かつ加工
性及び塗料密着性の良好な被覆亜鉛系めっき鋼板を得る
ことができる被覆組成物を得ることである。
とエッチング剤となる酸と特定の耐食性向上剤とを含有
する被覆組成物によって上記目的を達成することができ
ることを見出し本発明を完成するに至った。
樹脂、(B)亜鉛をエッチングできる酸及び(C)ヒド
ラジン誘導体を含有することを特徴とする亜鉛系めっき
鋼板用塗布型被覆組成物を提供するものである。
に、上記の被覆組成物からの乾燥被膜が乾燥被膜重量で
約0.5〜20g/m2 となる量形成されてなることを
特徴とする被覆亜鉛系めっき鋼板を提供するものであ
る。
て説明する。
(A)、亜鉛をエッチングできる酸(B)及びヒドラジ
ン誘導体(C)を必須成分として含有する塗布型被覆組
成物である。
物中で安定で、塗膜形成性を有するものであれば特に制
限なく使用でき、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ
樹脂、ポリヒドロキシポリエーテル樹脂、アクリル系共
重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アル
キド樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミン樹脂、ポリフェニレン樹脂及
びこれらの樹脂の付加物もしくは縮合物を1種で、又は
2種以上混合して使用することができる。
ルA、ビスフェノールF、ノボラック型フェノールなど
のポリフェノール類とエピクロルヒドリンなどのエピハ
ロヒドリンとを反応させてグリシジル基を導入してなる
か、このグリシジル基導入反応生成物にさらにポリフェ
ノール類を反応させて分子量を増大させてなる芳香族エ
ポキシ樹脂;さらには脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポ
キシ樹脂などが挙げられ、これらは1種で、又は2種以
上混合して使用することができる。これらのエポキシ樹
脂は、特に低温での被膜形成性を必要とする場合には数
平均分子量が1,500以上であることが好適である。
キシ樹脂中のエポキシ基又は水酸基に各種変性剤を反応
させた樹脂を挙げることができる。例えば、乾性油脂肪
酸を反応させたエポキシエステル樹脂;アクリル酸又は
メタクリル酸などを含有する重合性不飽和モノマー成分
で変性したエポキシアクリレート樹脂;イソシアネート
化合物を反応させたウレタン変性エポキシ樹脂;イソシ
アネート基を有するウレタン変性エポキシ樹脂にアルカ
ノールアミンを付加したアミン付加ウレタン変性エポキ
シ樹脂などを挙げることができる。また、前記エポキシ
樹脂や上記各種変性エポキシ樹脂中のエポキシ基にアミ
ン化合物を反応させて、アミノ基又は4級アンモニウム
塩を導入してなる樹脂も変性エポキシ樹脂に包含され
る。
単核型や多核型の2価フェノール類を、アルカリ触媒の
存在下にほぼ等モル量のエピハロヒドリンと重縮合させ
て得られる重合体であり、フェノキシ樹脂とも呼ばれる
ものである。上記2価フェノール類の代表例としては、
単核型のレゾルシン、ハイドロキノン及びカテコール;
2核型のビスフェノールA、ビスフェノールFなどを挙
げることができ、これらは1種で、又は2種以上混合し
て使用することができる。
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを必須とす
る重合性不飽和モノマー成分を、溶液重合法、エマルシ
ョン重合法又は懸濁重合法等によって合成される樹脂を
挙げることができ、上記重合性不飽和モノマー成分とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、n−,iso−もしくはtert−ブチル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレートなどのアク
リル酸又はメタクリル酸のC1〜24アルキルエステ
ル;アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、ビニルトル
エン、アクリルアミド、アクリロニトリル、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミドのC1〜4アルキルエーテル化物、N,
N−ジエチルアミノエチルメタクリレートなどを挙げる
ことができる。アクリル系共重合体樹脂は、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などによって変
性させた樹脂とすることもできる。
キド樹脂を使用することができ、例えば、油変性アルキ
ド樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール変性アル
キド樹脂、シリコーン変性アルキド樹脂、アクリル変性
アルキド樹脂、スチレン化アルキド樹脂、オイルフリー
アルキド樹脂(ポリエステル樹脂)などを挙げることが
できる。
でもエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂が、耐食性に優れ
ており好適に使用することができる。
解又は分散型であっても水溶解又は分散型であってもよ
い。水溶解又は分散型である場合には、得られる被覆組
成物の安定性の点から、樹脂中にアミノ基、4級アンモ
ニウム塩基などのカチオン性基を有するものであって、
このカチオン性基を中和して水性化できるカチオン型樹
脂;水酸基、ポリオキシエチレン基、アミド基、メチロ
ール基などのノニオン性の親水基を有し、この親水基に
働きによって水性化できるノニオン型樹脂;界面活性剤
の働きによって水中に安定に分散されたエマルション樹
脂などが好適に使用される。
覆組成物中で安定であって、亜鉛をエッチングできる酸
であればよく、例えば、弗化水素酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、弗化硼素酸、弗化チタン酸、珪弗化水素酸、
硫酸、塩酸、硝酸及びリン酸などの鉱酸;酢酸、クロロ
酢酸、トリクロロ酢酸、乳酸及び酒石酸などの有機酸を
挙げることができる。これらは、1種で、又は2種以上
混合して使用することができる。これらのうち、なかで
も弗化水素酸を好適に使用することができる。
明組成物が亜鉛系めっき鋼板に塗布されたときに、めっ
き表面の亜鉛を溶解し、この溶解によって発生する亜鉛
イオンは、上記塗膜形成性有機樹脂(A)とヒドラジン
誘導体(C)と相俟って、めっき表面に耐食性に優れた
強固な被膜を形成させることができるものと考えられ
る。
ルボヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、サリチル酸
ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒ
ドラジド、ドデカンジオヒドラジド、イソフタル酸ジヒ
ドラジド、チオカルボヒドラジド、4,4´−オキシビ
スベンゼンスルホニルヒドラジド、ベンゾフェノンヒド
ラゾン、アミノポリアクリルアミド等のヒドラジド化合
物;ピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3−メ
チル−5−ピラゾロン、3−アミノ−5−メチルピラゾ
ール等のピラゾール化合物;1,2,4−トリアゾー
ル、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、4−アミ
ノ−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−1,
2,4−トリアゾール、5−アミノ−3−メルカプト−
1,2,4−トリアゾール、2,3−ジヒドロ−3−オ
キソ−1,2,4−トリアゾール、1H−ベンゾトリア
ゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1水和
物)、6−メチル−8−ヒドロキシトリアゾロピリダジ
ン、6−フェニル−8−ヒドロキシトリアゾロピリダジ
ン、5−ヒドロキシ−7−メチル−1,3,8−トリア
ザインドリジン等のトリアゾール化合物;5−フェニル
−1,2,3,4−テトラゾール、5−メルカプト−1
−フェニル−1,2,3,4−テトラゾール等のテトラ
ゾール化合物;5−アミノ−2−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,
4−チアジアゾール等のチアジアゾール化合物;マレイ
ン酸ヒドラジド、3,6−ジクロロピリダジン、6−メ
チル−3−ピリダゾン、4,5−ジクロロ−3−ピリダ
ゾン、4,5−ジブロモ−3−ピリダゾン、6−メチル
−4,5−ジヒドロ−3−ピリダゾン等のピリダジン化
合物などを挙げることができる。なかでも5員環又は6
員環の環状構造を有し環状構造中に窒素原子を有するピ
ラゾール化合物、トリアゾール化合物が好適である。こ
れらのヒドラジン誘導体は、1種で、又は2種以上混合
して使用することができる。
配合量は、塗膜形成性有機樹脂(A)100重量部に対
して、亜鉛をエッチングできる酸(B)が、0.1〜5
重量部、好ましくは0.2〜3重量部の範囲内であり、
ヒドラジン誘導体(C)が、0.1〜10重量部、好ま
しくは0.2〜5重量部の範囲内であることが適当であ
る。
(A)、亜鉛をエッチングできる酸(B)及びヒドラジ
ン誘導体(C)を必須成分として含有し、通常、有機溶
剤及び/又は水である溶媒を含有し、さらに必要に応じ
て、中和剤、酸化剤、潤滑性付与剤、顔料類などを適宜
含有することができる。
(B)及び(C)を溶解又は分散でき、塗料用に使用で
きる溶剤であれば特に制限なく使用できる。
を中和して水性化するために必要に応じて配合されるも
のであり、樹脂(A)がカチオン性樹脂である場合には
酢酸、乳酸、蟻酸などの酸を中和剤として使用すること
ができる。
(B)の作用を助ける働きを有するものであり、例え
ば、過酸化水素、過硼酸塩、過マンガン酸塩、亜硝酸
塩、硝酸塩、塩素酸塩、臭素酸塩などを挙げることがで
きる。なかでも過酸化水素を好適に使用することができ
る。
滑性を付与するために必要に応じて配合されるものであ
り、例えば、ポリエチレンワックスなどのポリオレフィ
ンワックス;ラノリン、蜜ろうなどの動物系ワックス;
カルナウバワックス、水ろうなどの植物系ワックス;脂
肪酸エステルワックス;マイクロクリスタリンワック
ス、シリコン系ワックス、フッ素系ワックスなどを挙げ
ることができる。なかでも平均粒子径が0.1〜10μ
mのポリエチレンワックスが好適であり、ポリエチレン
ワックスはカルボキシル基を導入することなどによって
変性したものであってもよい。潤滑性付与剤を配合する
場合、その配合量は特に限定されるものではないが、通
常、塗膜形成性有機樹脂(A)100重量部に対して、
30重量部以下、好ましくは1〜25重量部の範囲内と
することが適当である。潤滑性付与剤を配合することに
よって本発明組成物を潤滑防錆鋼板用途に使用すること
もできる。
酸バリウム、シリカなどの体質顔料;トリポリリン酸ア
ルミニウム、リン酸亜鉛、塩基性珪酸鉛、縮合リン酸
塩、モリブデン酸塩、ジシアナミド亜鉛、ジシアナミド
鉛、イオン交換シリカ、クロム酸ストロンチウム、クロ
ム酸カルシウム、クロム酸亜鉛、クロム酸バリウムなど
の防錆顔料;チタン白、チタン黄、ベンガラ、シアニン
ブルー、シアニングリーン、有機赤色顔料、有機黄色顔
料などの着色顔料を配合することができる。
の被膜形成亜鉛系めっき鋼板(以下、「被膜形成鋼板」
と略称することがある)について説明する。
系めっき鋼板上に塗布し、乾燥することによって、本発
明被覆組成物からの乾燥被膜を亜鉛系めっき鋼板上に形
成したものである。
溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、鉄−亜鉛合
金めっき鋼板、ニッケル−亜鉛合金めっき鋼板、アルミ
ニウム−亜鉛合金めっき鋼板(例えば、「ガルバリウ
ム」、「ガルファン」という商品名で販売されている合
金めっき鋼板)などを挙げることができる。また、亜鉛
系めっき鋼板として、クロム酸塩処理、リン酸亜鉛処
理、複合酸化膜処理などの化成処理を施した亜鉛系めっ
き鋼板を使用することもできる。
布量は、通常、乾燥被膜重量で0.5〜15g/m2 、
好ましくは0.7〜10g/m2 の範囲内であることが
適している。
に塗布し被膜形成する場合、本発明組成物は、通常、溶
媒で粘度を塗布量に応じて、例えば、5〜100mPa
・s程度の範囲内に調整し、ロールコータ塗装、スプレ
ー塗装、ハケ塗り塗装、液塗布後に余剰の液を絞りによ
って除去する絞り塗装などの塗装方法によって塗布し、
加熱、乾燥させることによって被膜形成することができ
る。乾燥条件は、被膜が乾燥できる条件であれば特に限
定されるものではないが、被塗物がシート状で連続的に
乾燥させる場合には、通常、雰囲気温度100〜330
℃で10〜100秒間程度(鋼板の最高到達温度は80
〜240℃程度)加熱することが好適である。
性などに優れ、そのまま防錆鋼板、潤滑防錆鋼板として
使用することもできるが、この上に、さらに上層被膜を
形成することもできる。この上層被膜を形成する組成物
は、目的に応じて適宜選定すればよく種々の塗料組成物
を使用することができる。この塗料組成物としては、例
えば、プライマー塗料、着色上塗塗料などを挙げること
ができる。プライマー塗料を塗装し、さらにその上に着
色上塗塗料を塗装してもよい。
らに具体的に説明する。以下において、「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
ルを加えて濃度10%の弗化水素酸溶液を得た。また、
別に3,5−ジメチルピラゾール1部にイソプロピルア
ルコール9部を加えて固形分10%の3,5−ジメチル
ピラゾール溶液を得た。エピコート1009(油化シェ
ルエポキシ社製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂溶
液、固形分40%)200部(固形分量で80部)及び
スーパーベッカミンL−107−70(大日本インキ化
学工業(株)製、ブチルエーテル化メラミン樹脂溶液、
固形分70%)28.6部(固形分量で20部)の混合
物[後記表1中では「樹脂−1」と略記する]228.
6部に、上記濃度10%の弗化水素酸溶液10部(弗化
水素酸量で1部)、固形分10%の3,5−ジメチルピ
ラゾール溶液10部(3,5−ジメチルピラゾール量で
1部)及び固形分調整用溶剤としてソルベッソ150
(エッソ石油社製、高沸点石油溶剤)/エチレングリコ
ールモノブチルエーテル=6/4(重量比)の混合溶剤
を加えて固形分35%の被覆組成物を得た。
のかわりに後記表1に示す量となる濃度10%の弗化水
素酸溶液を使用し、かつ固形分10%の3,5−ジメチ
ルピラゾール溶液10部のかわりに後記表1に示す各ヒ
ドラジン誘導体の固形分10%イソプロパノール溶液又
は分散液を表1に示す固形分量となる量加える以外は実
施例1と同様にして固形分35%の各被覆組成物を得
た。
のかわりに、濃硫酸にイソプロピルアルコールを加えて
なる濃度10%の硫酸溶液10部を使用する以外は実施
例1と同様にして固形分35%の被覆組成物を得た。
のかわりに、濃塩酸にイソプロピルアルコールを加えて
なる濃度10%の塩酸溶液10部を使用する以外は実施
例1と同様にして固形分35%の被覆組成物を得た。
のかわりに、氷酢酸にイソプロピルアルコールを加えて
なる濃度10%の酢酸溶液10部を使用する以外は実施
例1と同様にして固形分35%の被覆組成物を得た。
のかわりに、乳酸にイソプロピルアルコールを加えてな
る濃度10%の乳酸溶液30部を使用する以外は実施例
1と同様にして固形分35%の被覆組成物を得た。
ピコート1009と28.6部(固形分量で20部)の
スーパーベッカミンL−107−70との混合物22
8.6部のかわりに、バイロンGK780(東洋紡績
(株)製、ポリエステル樹脂溶液、固形分40%)20
0部(固形分量で80部)とサイメル325(三井サイ
テック(株)製、メチルエーテル化メラミン樹脂、固形
分80%)25部(固形分量で20部)との混合物[後
記表1中では「樹脂−2」と略記する]225部を使用
し、固形分調整用溶剤としてソルベッソ150/シクロ
ヘキサノン=1/1(重量比)の混合溶剤を使用する以
外は実施例1と同様に行い、固形分35%の被覆組成物
を得た。
ピコート1009と28.6部(固形分量で20部)の
スーパーベッカミンL−107−70との混合物22
8.6部のかわりに、パーマックス803(BFGoo
drich[ビーエフグッドリッチ]社製、塩化ビニリ
デンエマルション、固形分59%)[後記表1中では
「樹脂−3」と略記する]169.5部(固形分量で1
00部)を使用し、かつ固形分調整用溶剤として脱イオ
ン水を使用して固形分を20%に調整する以外は実施例
2と同様に行い、固形分20%の被覆組成物を得た。
ピコート1009と28.6部(固形分量で20部)の
スーパーベッカミンL−107−70との混合物22
8.6部のかわりに、ハイカー26256(BFGoo
drich[ビーエフグッドリッチ]社製、アクリル共
重合体エマルション、固形分50%)[後記表1中では
「樹脂−4」と略記する]200部(固形分量で100
部)を使用し、かつ固形分調整用溶剤として脱イオン水
を使用して固形分を20%に調整する以外は実施例3と
同様に行い、固形分20%の被覆組成物を得た。
ピコート1009と28.6部(固形分量で20部)の
スーパーベッカミンL−107−70との混合物22
8.6部のかわりに、スーパーフレックスF−8564
D(第一工業製薬(株)製、ウレタンエマルション、固
形分26%)[後記表1中では「樹脂−5」と略記す
る]384.6部(固形分量で100部)を使用し、か
つ固形分調整用溶剤として脱イオン水を使用して固形分
を20%に調整する以外は実施例4と同様に行い、固形
分20%の被覆組成物を得た。
ピコート1009と28.6部(固形分量で20部)の
スーパーベッカミンL−107−70との混合物22
8.6部のかわりに、カネビノールKD−20(日本エ
ヌエスシー(株)製、アクリルシリコーン系水溶性樹
脂、固形分29%)[後記表1中では「樹脂−6」と略
記する]344.8部(固形分量で100部)を使用
し、かつ固形分調整用溶剤として脱イオン水を使用して
固形分を20%に調整する以外は実施例5と同様に行
い、固形分20%の被覆組成物を得た。
エン分散液(ポリエチレンワックスの平均粒子径は約3
μm)をポリエチレン量が10重量部となる量加え、か
つ固形分調整用溶剤量を調整する以外は実施例5と同様
に行い、固形分35重量%の被覆組成物を得た。
分散液(ポリエチレンワックスの平均粒子径は約3μ
m)をポリエチレン量が10重量部となる量加え、かつ
固形分調整用溶剤量を調整する以外は実施例14と同様
に行い、固形分20重量%の被覆組成物を得た。
表1に示す量使用し、かつ固形分10%の3,5−ジメ
チルピラゾール溶液10部のかわりに後記表1に示す各
ヒドラジン誘導体の固形分10%イソプロパノール溶液
又は分散液を表1に示す固形分量となる量加える以外は
実施例1と同様にして固形分35%の各被覆組成物を得
た。
チングできる酸については有効成分量、その他の成分に
ついては固形分量にて表示する。
物を用いて下記塗装方法(1)及び塗装方法(2)に
て、各試験塗板を作成した。
比較例4〜6) 板厚0.6mm、片面のめっき付着量20g/m2 の電
気亜鉛めっき鋼板を脱脂洗浄後、その上に上記実施例1
〜17及び比較例1〜3で得た各被覆組成物を乾燥膜厚
が3μmとなるように塗装し、30秒間焼付けでPMT
(鋼板の最高到達温度)が180℃となる条件にて30
秒間焼付けて各試験塗板を作成した。
の密着性の試験を行った。その試験結果を後記表2に示
す。試験は下記の試験方法に従って行った。
ールした試験塗板に、JIS Z2371に規定する塩
水噴霧試験を240時間まで行い、120時間経過時及
び240時間経過時における塗膜面の錆の程度を下記基
準により評価した。 a:白錆の発生が認められない、 b:白錆の発生程度が塗膜面積の5%未満、 c:白錆の発生程度が塗膜面積の5%以上で10%未
満、 d:白錆の発生程度が塗膜面積の10%以上で50%未
満、 e:白錆の発生程度が塗膜面積の50%以上。
#1000ホワイト(関西ペイント(株)製、熱硬化型
アルキド樹脂塗料、白色)を乾燥膜厚が30μmとなる
ように塗装し、130℃で20分間焼き付けて上塗塗装
板−1を得た。また別に、試験塗板にマジクロン#10
00ホワイト(関西ペイント(株)製、熱硬化型アクリ
ル樹脂塗料、白色)を乾燥膜厚が30μmとなるように
塗装し、150℃で20分間焼き付けて上塗塗装板−2
を得た。得られた上塗塗装板−1及び上塗塗装板−2に
ついて、塗膜面にナイフにて素地に達する縦横各11本
の傷を碁盤目状に入れて1mm角のマス目を100個作
成した。この碁盤目部にセロハン粘着テープを密着させ
て瞬時にテープを剥がした際の上層塗膜の剥離程度を下
記基準により評価した。 a:上層塗膜の剥離が全く認められない、 b:上層塗膜の剥離が1〜2個認められる、 c:上層塗膜の剥離が3〜10個認められる、 d:上層塗膜の剥離が10個以上認められる。
成した実施例33の試験塗板及び実施例17の被覆組成
物の被膜を形成した実施例34の試験塗板について下記
の滑り性の試験を行ったところ動摩擦係数が0.2とい
う小さな値であり良好な滑り性を示した。
P TESTER Model No.225-3 (ThwingAlbert Instrument C
o. 製)を用い、鋼球3点接触式の荷重1kgの分銅を
試験塗板の被覆組成物の被膜面上に設置し、移動速度1
0cm/分における動摩擦係数を測定した。
比較例7〜9) 板厚0.4mm、片面のめっき付着量120g/m2 の
溶融亜鉛めっき鋼板を脱脂洗浄後、その上に上記実施例
1〜17及び比較例1〜3で得た各被覆組成物を乾燥膜
厚が5μmとなるように塗装し、20秒間焼付けでPM
Tが210℃となる条件にて20秒間焼付け、ついで、
この被膜上にKPカラー1580ホワイト(関西ペイン
ト(株)製、ポリエステル樹脂塗料、白色)を乾燥膜厚
が15μmとなるように塗装し、40秒間焼付けでPM
Tが215℃となる条件で40秒間焼付けて上層塗膜を
有する各試験塗板を作成した。これらの試験塗板につい
て、上層塗膜の密着性、耐食性及び耐湿性の試験を行っ
た。その試験結果を後記表3に示す。上層塗膜の密着性
は、前記上層塗膜の密着性試験方法に準じて行った。耐
食性及び耐湿性の試験は下記の試験方法に従って行っ
た。
した、上層塗膜を有する試験塗板の端面部及び裏面部を
シールした後、試験塗板の上部に4T折り曲げ部(塗膜
面を外側にして0.4mm厚のスペーサー4枚を挟んで
180度折り曲げ加工した部分)を設け、試験塗板の下
部にクロスカット部を設けた塗装板についてJISZ2
371に規定する塩水噴霧試験を1000時間行った。
試験後の塗装板における、4T折り曲げ部での白錆の発
生程度、クロスカット部のふくれ幅、一般部(加工、カ
ットのない中央部)のふくれ発生程度を下記基準にて評
価した。
mm未満、 c:クロスカットからの片側ふくれ幅が2mm以上で5
mm未満、 d:クロスカットからの片側ふくれ幅が5mm以上、 [一般部のふくれ発生程度] a:ふくれの発生が認められない、 b:わずかにふくれの発生が認められる、 c:かなりのふくれの発生が認められる、 d:著しいふくれの発生が認められる。
部及び裏面部をシールした試験塗板を、JIS K54
00 9.2.2に準じて耐湿試験を行った。耐湿試験
機ボックス内の温度が49℃、相対湿度が95〜100
%の条件で試験時間は1000時間とした。試験後の試
験塗板の塗膜のふくれ発生程度を下記基準により評価し
た。 a:ふくれの発生が認められない、 b:わずかにふくれの発生が認められる、 c:かなりのふくれの発生が認められる、 d:著しいふくれの発生が認められる。
して、耐食性に優れた被膜を形成することができ、従来
のリン酸亜鉛処理やクロメート処理などの表面処理のか
わりに高耐食性被膜形成処理剤と使用できるし、また、
表面処理兼用プライマとしても使用できる。本発明組成
物の被膜を形成した本発明被膜形成亜鉛めっき鋼板は、
耐食性、耐指紋性などに優れたものとでき、また本発明
組成物中に潤滑性付与剤を配合したものは、潤滑性に優
れるので、その儘、防錆鋼板、潤滑防錆鋼板として使用
することができる。また、本発明被膜形成亜鉛めっき鋼
板は、この上に塗料などの上層塗膜を形成した場合、こ
の上層塗膜との密着性にも優れたものとできるので、着
色塗膜形成亜鉛めっき鋼板用途、例えば、建材、家電、
自動車部品などの用途にも使用できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)塗膜形成性有機樹脂、(B)亜鉛
をエッチングできる酸及び(C)ヒドラジン誘導体を含
有することを特徴とする亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆
組成物。 - 【請求項2】 亜鉛をエッチングできる酸(B)が、弗
化水素酸である請求項1記載の被覆組成物。 - 【請求項3】 ヒドラジン誘導体(C)が、ピラゾール
化合物又はトリアゾール化合物である請求項1又は2記
載の被覆組成物。 - 【請求項4】 塗膜形成性有機樹脂(A)100重量部
に対して、亜鉛をエッチングできる酸(B)を0.1〜
5重量部及びヒドラジン誘導体(C)を0.1〜10重
量部含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の被覆
組成物。 - 【請求項5】 被覆組成物が、その溶媒中における水含
量が50重量%以上の水性被覆組成物である請求項1〜
4のいずれか一項に記載の被覆組成物。 - 【請求項6】 亜鉛系めっき鋼板の表面に、請求項1記
載の被覆組成物からの乾燥被膜が乾燥被膜重量で0.5
〜15g/m2 となる量形成されてなることを特徴とす
る被膜形成亜鉛系めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35645197A JPH11181333A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35645197A JPH11181333A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11181333A true JPH11181333A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18449081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35645197A Pending JPH11181333A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 亜鉛系めっき鋼板用塗布型被覆組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11181333A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100671913B1 (ko) * | 1999-06-03 | 2007-01-22 | 간사이 페인트 가부시키가이샤 | 아연계 도금 강판용 표면 처리 조성물 |
US7179880B2 (en) * | 2001-11-14 | 2007-02-20 | Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg | Cosmetic preparation containing polycarbonates |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35645197A patent/JPH11181333A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100671913B1 (ko) * | 1999-06-03 | 2007-01-22 | 간사이 페인트 가부시키가이샤 | 아연계 도금 강판용 표면 처리 조성물 |
US7179880B2 (en) * | 2001-11-14 | 2007-02-20 | Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg | Cosmetic preparation containing polycarbonates |
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