JPH11180195A - クロスシート - Google Patents

クロスシート

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JPH11180195A
JPH11180195A JP36456697A JP36456697A JPH11180195A JP H11180195 A JPH11180195 A JP H11180195A JP 36456697 A JP36456697 A JP 36456697A JP 36456697 A JP36456697 A JP 36456697A JP H11180195 A JPH11180195 A JP H11180195A
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seat
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footrest
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riser
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隆 遠藤
Hiroyuki Yoshino
博行 吉野
Kazuyuki Goto
和行 後藤
Masahiko Saraumi
真彦 皿海
Kunihiko Koiwa
邦彦 小岩
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Tokyu Car Corp
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Shiroki Corp
Tokyu Car Corp
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車用のクロスシートと御座敷とを切り換え
可能にする。 【解決手段】 座部10と座部の後端側に設けられた背部
4 を備え、背部4 を背中合わせに設けて成り、脚台1 の
側方を塞ぐ蹴込み板13を有するクロスシートであって、
座部10は前端側を脚台1 に揺動可能に連結されて後端側
から開閉可能であり、蹴込み板13は脚台1 の前後方向中
央部から両開き可能であり、背部4 は下端側を脚台1 に
揺動可能に連結されて閉状態の蹴込み板13の開閉側端部
により各々後方へ押圧されることで下端部を背中合わせ
に固定され、背中合わせの上端部に背部止め具を嵌合さ
れることで上端部を固定され、座部10の開状態(b)に
於いて座部10側へ傾倒可能であり、倒状態に於いて背部
4 の背面の畳49が高床となる御座敷を構成する、クロス
シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座部と背部から成
る座席を背中合わせに設けたクロスシートに関する。本
発明のクロスシートは、列車等の大型の客用車両に搭載
される。
【0002】
【従来の技術】着座用の座部と背凭れ用の背部を備えた
座席を背中合わせに設けたクロスシートが、列車等の大
型の客用車両の座席用に提供されている。一方で、列車
等の大型の客用車両の一種として、通常の床面より高い
高さに畳を敷きつめた御座敷車両が提供されている。し
かし、通常の座席と御座敷とを切り換えて使用できる車
両は無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常の座席
であるクロスシートと、通常の床面より高い高床の御座
敷とを、切り換えて使用できるようにすることを目的と
する。また、クロスシートと御座敷の切り換えに特に好
適な背部や座部の構成を提供することを目的とする。ま
た、クロスシートと御座敷の切り換えに特に好適な脚台
の側方を塞ぐ構成を提供することを目的とする。更に、
比較的簡易な機構を用いて、通常の座席であるクロスシ
ートと、通常の床面より高い高床の御座敷とを、切り換
えて使用できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、脚台上に設け
られた座部と座部の後端側に設けられた背部を備え一対
の背部を背中合わせに設けて成るクロスシートであっ
て、座部は前端側を脚台に揺動可能に連結されて後端側
から開閉可能であり、背部は下端側を脚台に揺動可能に
連結されて座部の開状態に於いて座部側へ傾倒可能であ
り、背部の倒状態に於いて高床を構成する、クロスシー
トである。高床とは、通常の床面より高い位置に設けら
れる床面をいう。多数のクロスシートから成る高床に畳
を敷きつめることにより、御座敷を形成できる。以下の
各発明中の高床も同義である。
【0005】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え一対の背部を背中合わ
せに設けて成り、脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有する
クロスシートであって、座部は前端側を脚台に揺動可能
に連結されて後端側から開閉可能であり、蹴込み板部は
脚台の前後方向中央部から両開き可能な蹴込み板を備
え、背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、閉状
態の蹴込み板の開閉側端部から各々後方への付勢力を受
けることで下端部を背中合わせに固定されるとともに背
中合わせの上端部に背部止め具を嵌合されることで上端
部を固定され、座部の開状態に於いて背部を座部側へ傾
倒可能であり、背部の倒状態に於いて高床を構成する、
クロスシートである。付勢力を受ける「後方」とは、座
部と背部から成る単一の座席に着目した場合の定義であ
る。したがって、背中合わせの一対の座席から成るクロ
スシートに着目した場合には「前後方向の中央へ向かう
方向」と表現される。
【0006】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え一対の背部を背中合わ
せに設けて成るクロスシートであって、座部は脚台上を
前後方向に移動可能で所定位置に止め得る座枠を備え該
座枠の前端側を脚台に揺動可能に連結されて後端側から
開閉可能であり、背部は外枠と中枠と内枠を備え、中枠
と内枠の各下端部の間及び中枠と外枠の各下端部の間に
は引張力を与えるスプリングが各々架設され、外枠は上
端部に水平な支持パイプを備え、中枠の倒状態に於いて
外枠が高床の枠体を構成し、中枠は上端側を支持パイプ
に揺動可能に連結されるとともに下端側を脚台に揺動可
能に連結されて座部の開状態に於いて座部側へ傾倒可能
であり、内枠は上端側を支持パイプに揺動可能に連結さ
れるとともに下端側を座枠に揺動可能に連結されて成
る、クロスシートである。また、上記に於いて、外枠の
背面には畳枠が固定されて該畳枠内に畳が嵌め込まれて
成る、クロスシートである。
【0007】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え一対の背部を背中合わ
せに設けて成るクロスシートであって、座部は、脚台上
を前後方向に移動可能な移動体と、該移動体の移動をロ
ックするロック機構と、該移動体に前端側を揺動可能に
連結された座枠と、座枠を後端側から開く操作に連動し
て移動体のロックを解除する解除機構と、座枠を後端側
から開く際に於いて座枠の所定部位と脚台の所定部位と
の間の距離が所定距離に達した後は該所定距離が維持さ
れるように規制することにより座枠を開く力を移動体を
後方へ付勢する力に変換する規制機構と備え、背部は下
端側を脚台に揺動可能に連結されて座部の開状態に於い
て座部側へ傾倒可能であり、背部の倒状態に於いて高床
を構成する、クロスシートである。移動体は、例えば、
脚台上にロアレールを設け、該ロアレール上にアッパー
レールを摺動可能に設けることで構成できる。その場
合、座枠は該アッパーレールの前端に揺動可能に連結さ
れる。解除機構の一部の部材と規制機構の一部の部材は
兼用してもよい。
【0008】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え一対の背部を背中合わ
せに設けて成り脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有するク
ロスシートであって、座部は前端側を脚台に揺動可能に
連結されて後端側から開閉可能であり、蹴込み板部は脚
台の前後方向中央部から両開き可能な蹴込み板を備える
とともに開閉側端部には上下方向の支柱が一体に設けら
れ、背部は下端側を脚台に揺動可能に連結されて座部の
開状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、背部の倒状態
に於いて脚台に支持されるとともに背部の先端側を前記
支柱を介して床面に支持されて高床を構成する、クロス
シートである。背部の先端側とは、座席として使用する
場合の上端側である。
【0009】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え一対の背部を背中合わ
せに設けて成り脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有するク
ロスシートであって、座部は前端側を脚台に揺動可能に
連結されて後端側から開閉可能であり、蹴込み板部は脚
台の前後方向中央部から両開き可能な外側蹴込み板と該
外側蹴込み板の内層として設けられた内側蹴込み板と該
外側蹴込み板の閉状態で該外側蹴込み板と該内側蹴込み
板の間に介在する開閉可能な中側蹴込み板とを有し、外
側蹴込み板は閉状態では開閉側端部の内面に設けられた
パイプを脚台の前後方向中央部の側壁に固定されたクリ
ップに嵌合されることで脚台側壁に係止されるとともに
開状態では隣接するクロスシートの外側蹴込み板の先端
部と連結され、中側蹴込み板は外側蹴込み板の開状態に
於いて開かれることで脚台の前後方向中央部を覆い、背
部は下端側を脚台に揺動可能に連結されて座部の開状態
に於いて座部側へ傾倒可能であり背部の倒状態に於いて
高床を構成する、クロスシートである。外側蹴込み板
は、実施の形態では側部蹴込み板に対応する。
【0010】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合
わせに設けて成るクロスシートであって、座部は前端側
を脚台に揺動可能に連結されて後端側から開閉可能であ
り、背部は外枠と中枠と内枠を備え、外枠は上端部に水
平な支持パイプを備え中枠の倒状態に於いて高床の枠体
を構成し、中枠は上端側を支持パイプに揺動可能に連結
され下端側を脚台に揺動可能に連結され座部の開状態に
於いて座部側へ傾倒可能であり、内枠は上端側を支持パ
イプに揺動可能に連結され、中枠と内枠の各下端部の間
及び中枠と外枠の各下端部の間には引張力を与えるスプ
リングが各々架設され、脚台上には中枠の倒される動作
に連動して中枠と内枠の各下端部の間から離脱し中枠の
起こされる動作に連動して中枠と内枠の各下端部の間に
進入して所定の間隙を設定する間隙設定部材が設けられ
て成る、クロスシートである。
【0011】本発明は、脚台上に設けられた座部と座部
の後端側に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合
わせに設けて成るクロスシートであって、座部は前端側
を脚台に揺動可能に連結されて後端側から開閉可能であ
り、背部は外枠と中枠と内枠を備え、外枠は上端部に水
平な支持パイプを備え中枠の倒状態に於いて高床の枠体
を構成し、中枠は上端側を支持パイプに揺動可能に連結
され下端側を脚台に揺動可能に連結され座部の開状態に
於いて座部側へ傾倒可能であり、内枠は上端側を支持パ
イプに揺動可能に連結され、中枠と内枠の各下端部の間
及び中枠と外枠の各下端部の間には引張力を与えるスプ
リングが各々架設され、脚台上には前側の縁に前側当接
面を形成されるとともに後側上部寄りの縁に逃げ面を形
成され且つ該逃げ面に連続する後側当接面を後側下部寄
りの縁に形成された板部材が下端部を回動の軸芯として
前後方向に揺動可能に設けられ、中枠が倒されると内枠
の下端部ブラケットが板部材の前側当接面を押して後方
へ揺動させることにより中枠の下端部ブラケットを逃げ
面に沿って逃がして中枠と内枠の各下端部ブラケット間
から板部材を離脱させ、中枠が起こされると中枠の下端
部ブラケットが板部材の逃げ面を押しつつ逃げ面に沿っ
て摺動して後側当接面に到ることにより板部材を前方へ
揺動させて中枠と内枠の各下端部ブラケット間に板部材
を進入させる、クロスシートである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施の形態を説明する。 〔1〕第1の構成例 図1〜図18は第1の構成例を示す。第1の構成例は、
座部10の前後スライド機構と、背部4 のリクライニング
機構を備える。なお、図1は第1の構成例であるが、図
1が示す各状態(折り畳み状態(a)・起こす途中の状
態(b)・起こし終えた状態(c))は、第2の構成例
でも同様である。
【0013】図1の(a)のように、第1(及び第2)
の構成例は、通常は御座敷として使用され、必要に応じ
て背部4 を図示(c)の如く起こすことで座席として使
用される折り畳み式クロスシートである。クロスシート
とは、着座用の座部10と背凭れ用の背部4 を備えた座席
を背中合わせに設けたシートをいう。
【0014】クロスシートの状態(c)から御座敷の状
態(a)にするためには、(b)に示すように、座部10
を後端側から開き、側部蹴込み板13を脚台1 の前後方向
中央部から両開きして各々隣接するクロスシート(図1
で不図示)の側部蹴込み板と連結する。また、背中合わ
せの背部4 の上端部を嵌め込んで固定している背部固定
金具16(図9(a)参照)を外す。これにより、各背部
4 を各々対応する座部10側へ倒す動作が可能になる。ま
た、倒した背部4 の先端部(起こした状態では上端部)
の通路側部分を側部蹴込み板13の開閉側端部の支柱67
(図15参照)によって支持することが可能になる。な
お、背部4 の先端部(起こした状態では上端部)の窓側
部分は、脚台1 の窓側部分の上面にブラケット69を介し
て高さ調整可能に設けられた受け金68(以上、図17参
照)によって支持される。
【0015】図4に示すように、座部10の座枠17と該座
枠17に取り付けられている座部クッション18は前後方向
にスライド可能であり、スライド後、所望の位置にロッ
ク可能である。また、座枠17を前方へスライドさせる
と、背部4 の背部内枠22と該背部内枠22に取り付けられ
ている背部クッション23が傾斜される。即ち、座枠17の
前後方向のスライドに連動して、背部4 のリクライニン
グ機構が動作される。
【0016】また、図7と図8に示すように、座枠17を
後端側から上方へ開く操作に連動して、座部10のロック
(前後方向のスライドのロック)が解除されるとともに
(図5参照)、座部10が原位置(前方へスライドされる
以前の基準位置)に自動的に復帰される。
【0017】また、座枠17を後端側から上方へ開くとと
もに、図15と図16に示すように側部蹴込み板13を両
側へ開く操作により、両背部を下端部に於いて係止して
いる機構が解除され、背中合わせの背部4 の上端部を固
定している背部固定金具16を外す操作と相まって、背中
合わせの背部4 が図9の(b)と図10の(b)に示す
ように八の字状に開く。これにより、各背部4 を各々対
応する座部10側へ倒す動作が可能になる。以下、上述の
各動作を可能にする各機構について説明する。
【0018】(1)スライド・スライドロック・ロック
解除機構(図5).脚台1 の上面両サイドには、前後方
向に延びるロアレール20a が設けられており、該ロアレ
ール20a に、ロックプレート66が溶接で固定されてい
る。該ロックプレート66には、レール20の長手方向に配
列された多数のロック孔66a が形成されており、該ロッ
ク孔66a に、アッパーレール20b 側のロックレバー55の
先端の爪が進入して係合することでスライドがロックさ
れる。また、離脱することでロックが解除される。
【0019】ロックレバー55はロックハンドル64に一体
に取り付けられており、該ロックハンドルは座部スライ
ドレバー14の操作によって回動される。したがって、座
部スライドレバー14の操作によりロックハンドル64が回
動し、これに伴ってロックレバー55が回動して、上述の
ロック/ロック解除が行われる。かかる動作を実現する
ために、ロックハンドル64は、ロアレール20a 上に摺動
可能に設けられたアッパーレール20b の側に回動可能に
支持されている。即ち、アッパーレール20b にはブラケ
ット57,65 が溶接で固定されており、これらのブラケッ
ト57,65 によってロックハンドル64が回動可能に支持さ
れている。
【0020】スライドロック状態は、座枠17の後端側を
図6(a)の矢印のように上方へ撥ね上げて開くことに
よっても解除される。即ち、座枠17と一体に構成された
ブラケット65の孔(不図示)にはシャフト62の先端が遊
嵌されており、その他端はブラケット61を介して脚台1
の前部に回動可能に支持されているロックバー60の周面
に溶接で固定されている。このため、座枠17の後端側を
図7の(b)に示すように上方へ撥ね上げると、シャフ
ト62の先端側が上昇されてロックバー60を回動させる。
なお、シャフト62の先端側には、抜け止め用のストッパ
63が取り付けられている。
【0021】また、ロックバー60が回動されると、その
一端部に溶接で固定されているカム59が回動して、該カ
ムと係合されているレバー58を図5(d)の矢印の方向
(時計方向)へ回動させる。上記レバー58は、前記ロッ
クハンドル64の前端に溶接で固定されている。このた
め、座枠17の後端側が撥ね上げられると、シャフト62の
先端側が上昇してロックバー60を回動させ、これによ
り、ロックハンドル64の回動を生起して、ロック解除動
作を生起させるのである。
【0022】なお、座枠17の後端側を上述の如く撥ね上
げる動作を可能とするために、図4の(c)に示すよう
に、座枠17の先端側にはリベット19で取り付けられたブ
ラケット33が下垂されており、該ブラケット33が、アッ
パーレール20b に取り付けられているブラケット34によ
り、ピン35を介して回動可能に支持されている。換言す
れば、座枠17はピン35を回動の軸芯として支持されてい
る。
【0023】(2)スライド復帰機構(図6〜図8).
前方位置にスライドされてロックされている座枠17(図
7(a))の後端部側を上方へ撥ね上げて開くと(図7
(b))、座枠17はピン35を回動の軸芯として上方へ揺
動(回動)して、上述の如くロックが解除される。
【0024】このロック解除後、更に座枠17を同方向へ
揺動させると、座枠17と一体のブラケット65の不図示の
孔に遊嵌されているシャフト62が、該ブラケット65の孔
に対して更に摺動する。即ち、ブラケット65がピン35を
回動の軸芯として揺動することにより、該ブラケット65
の孔に遊嵌されているシャフト62が、ロックバー60を回
動の軸芯として揺動する。
【0025】ブラケット65の孔に対するシャフト62の摺
動(孔から抜け出る方向への相対変位)は、シャフト62
の先端のストッパ63がブラケット65の孔によって係止さ
れた時点で止まる(図8(a))。この位置は、ピン35
を回動の軸芯とするブラケット65の孔の下端の揺動の軌
跡と、ロックバー60を回動の軸芯とするシャフト62の先
端のストッパ63の揺動の軌跡とが交叉する位置である。
なお、座部10の重心位置がピン35の位置より前方となっ
た時点から、上述の揺動のための力は座部10の自重によ
って与えられる。
【0026】この状態から更に座枠17を同方向へ揺動さ
せると、ブラケット65の孔の存在可能位置が、ロックバ
ー60の位置(一定位置)とシャフト62の長さ(一定長)
とによって規制される結果、座枠17からアッパーレール
20b に対して、ピン35を介して、後方への付勢力が加わ
るようになる。このため、アッパーレール20b は後方へ
スライドして、図8(b)に示す原位置に復帰する。か
かる復帰動作は、座枠17を開く際に座枠17が前後方向の
何れの位置にあった場合でも同様に奏されて、アッパー
レール20b は原位置に復帰される。
【0027】(3)リクライニング機構(図3,図
4).背部4 は、背部外枠2 と、背部中枠21と、背部内
枠22を有し、背部内枠22に背部クッション23が取り付け
られている。また、背部外枠2 の背面には畳枠3 が一体
に取り付けられており、該畳枠3 に畳49が嵌め込まれて
いる。
【0028】背部外枠2 の上端部には支持パイプ25が水
平に設けられている。また、下端部にはスプリング53の
一端が係止されており、該スプリング53の他端を背部中
枠21の下端側に係止することで、該背部中枠21への引張
力を与えている。また、背中合わせの背部4 の一方の畳
枠3 の下端縁には塞ぎ板75が設けられており、上端縁に
は塞ぎ板75a が設けられている。下端縁の塞ぎ板75は、
御座敷とした場合に於いて同じクロスシートで構成され
る畳間の間隙を塞ぐものである。また、上端縁の塞ぎ板
75a は、隣接するクロスシートで構成される畳間の間隙
を塞ぐものである。なお、背部4 を倒す際には、図12
に示すように、塞ぎ板75,75aを有する背部4 から倒す。
【0029】背部中枠21の上端部は、支持パイプ25によ
って回動(揺動)可能に支持されている。即ち、図3の
(b)に示すように、支持パイプ25にヒンジブラケット
26が回動可能に取り付けられており、背部中枠21の上端
部にはブラケット24が溶接固定されている。このブラケ
ット24と上記ヒンジブラケット26とがボルトで固定され
ることで、上述の如く、背部中枠21の上端部は、支持パ
イプ25によって回動可能に支持されている。
【0030】一方、背部中枠21の下端部は、脚台1 に変
位可能に連結されている。即ち、背部中枠21の下端部に
はヒンジブラケット38が溶接固定されており、脚台1 の
後端部上面にはヒンジブラケット27が溶接固定されてい
る。このヒンジブラケット38と上記ヒンジブラケット27
がヒンジボルト39で回動可能に連結されることで、上述
の如く、背部中枠21の下端部は、脚台1 に変位可能に連
結されている。上記ヒンジブラケット38の下端部にはス
トッパ部38a が形成されており、その先端(前端)が、
脚台1 に取り付けられている前後位置調整可能なストッ
パ40に当接されることで、背部4 の倒れが防止されてい
る。
【0031】背部内枠22の上端部は、支持パイプ25によ
って回動(揺動)可能に支持されている。即ち、図4の
(b)に示すように、支持パイプ25にはクリップ29が回
動自在に嵌めて取り付けられており、該クリップ29が背
部内枠22の上端部にリベット28にて固定されることで、
上述の如く、背部内枠22の上端部は、支持パイプ25によ
って回動(揺動)可能に支持されている。
【0032】一方、背部内枠22の下端部は、座枠17に変
位可能に連結されている。即ち、図4の(a)に示すよ
うに、背部内枠22の下端部にはブラケット30が溶接固定
されており、その先端にはピン31が設けられている。こ
のピン31が、座枠17の後端部に溶接されて該後端部から
後方へ延設されているブラケット32の長溝32a 内に係止
されることで、上述の如く、背部内枠22の下端部は、座
枠17に変位可能に連結されている。
【0033】背部4 は以上のように構成されているた
め、座枠17を前述のスライド機構によって前方へスライ
ドさせると、ブラケット30を介して背部内枠22の下端部
が前方へ引かれる。これにより、背部内枠22は支持パイ
プ25を回動の軸芯として前方へ揺動して、リクライニン
グ動作が実現される。
【0034】一方、座枠17の後端側を上方へ引き上げる
と、クリップ37とピン36(図6)との係合が外れる。ま
た、座枠17とともに、ピン31を長溝32a で係止していた
ブラケット32(図4(a))が上方へ変位する結果、ピ
ン31と長溝32a との係合が外れる。これにより、背部内
枠22は、スプリング72の引張力で背部中枠21側へ引き寄
せられる。つまり、リクライニング状態が解除されて、
背部4 の傾斜(正確には背部内枠22の傾斜)が原状態
(基準状態)に自動復帰される。
【0035】このように、座部10の撥ね上げ動作に連動
してリクライニングを自動復帰するように構成すること
で、背部4 を倒す際に背部内枠22の下端が脚台1 やスラ
イドレール20と干渉してしまうことを防止している。な
お、上記スプリング72の一端は背部中枠21の下端部に溶
接固定されたブラケット52に係止されており、他端は背
部内枠22の下端部に溶接固定されたブラケット30に係止
されている。したがって、上述のように、背部内枠22の
下端部が背部中枠21の下端部側へ引かれる。
【0036】(4)蹴込み板部(図11〜図16).図
2に示す側部蹴込み板13は、図16の(c)のように、
脚台1 の前後方向両端部(座席の前端部に対応)に各々
ヒンジ12を介して開閉可能に取り付けられており、該側
部蹴込み板13の先端部にはパイプ42が溶接固定されてい
る。また、脚台1 の前後方向略中央位置(座席の後端寄
りの位置に対応)には、クリップ43が固定されており、
該クリップ43に上記パイプ42を嵌め入れることにより、
上記側部蹴込み板13の先端部が脚台1 に係止される。
【0037】各側部蹴込み板13の内側には、各々内側蹴
込み板41が脚台1 にネジ固定されており、該内側蹴込み
板41と側部蹴込み板13との間に、中側蹴込み板44が折り
畳み可能に設けられている。即ち、中側蹴込み板44の根
元部が、脚台1 の前後方向略中央位置(座席の後端寄り
の位置に対応)にヒンジ45を介して開閉可能に取り付け
られている。ヒンジ45の位置は、側部蹴込み板13が閉じ
られた状態で該側部蹴込み板13に隠される位置にある。
さらに、側部蹴込み板13の先端部内側(側部蹴込み板13
を閉じた状態での内側)には、ヒンジ46を介して塞ぎ板
47が折り畳み可能に設けられている。
【0038】蹴込み操作ノブ15を外方(通路側)へ引く
ことにより側部蹴込み板13を開いた後、固定板50を操作
して、隣接するクロスシートから開かれた側部蹴込み板
13と連結する。さらに、塞ぎ板47を開いて連結部の間隙
を塞ぐ。また、中側蹴込み板44を開いて、その先端を、
マグネット71に吸着させることにより、脚台1 の中央付
近の間隙を塞ぐ。
【0039】背部固定金具16を外し、且つ、側部蹴込み
板13を上述のように開くと、側部蹴込み板13の開閉側先
端部のパイプ42により抑えられていた背部外枠2 の下端
が図9の(b)に示すように八の字状に開く。即ち、ス
プリング53の引張力によって背部外枠2 が背部中枠21の
側に引き寄せられ、背部外枠2 の下端が八の字状に開
く。これにより、背部4 を倒す際に、背中合わせの背部
4 の下端部が干渉することが防止される。なお、スプリ
ング53の一端は、背部中枠21下端に固定されたブラケッ
ト52に係止されており、他端は背部外枠下端に固定され
たシャフト54に係止されている。また、パイプ42は、側
部蹴込み板13が閉じられた状態に於いて背部外枠2 の下
端部に斜め前方を向くように設けられている樹脂製摺動
材42に当接することにより、背部外枠2 の下端部を背中
合わせ方向に付勢して両背部4 を固定しているものであ
る。
【0040】上述のようにして蹴込み板部を開いた後、
背部4 を座部10側へ押すと、背部中枠21が下端部を回動
の軸芯として座部側へ倒れる。前述のように、背部外枠
2 と背部内枠22とは背部中枠21に関連付けられているた
め、背部21が倒れることにより、背部外枠2 と背部内枠
22も同様に倒れる。
【0041】こうして倒された背部外枠2 の通路側の先
端部(上端部)は、側部蹴込み板13の開閉側端部のパイ
プ42内に摺動可能に嵌め込まれている支柱67により、図
14に示す如く支持される。この支柱67の高さは、アジ
ャストボルト67a とアジャストナット67b とによって調
整可能であり、床面の状態に関わりなく、倒した背部4
の上面をフラットにできるようにされている。
【0042】(5)その他の構成(図2).背部外枠2
の上端部に設けられている取手6 は、背部4 を倒す際の
操作用としても使用可能である。肘掛け7 は、ネジ9 を
介して肘支え8 により回動可能に支持されており、背部
4 を倒す際には、邪魔にならないように収納可能であ
る。脚台1 の前方には、座枠カバーが設けられており、
内部にゴミ等が進入することを防止している。カバー5
は、背部4 をリクライニングさせる際に現れる間隙を隠
す作用を奏するものである。
【0043】〔2〕第2の構成例 図19〜図26を参照して、第2の構成例を説明する。
第2の構成例は、第1の構成例とは異なり、座部10の前
後スライド機構と、背部4 のリクライニング機構を備え
ていない。つまり、これらの機構を省くことで、簡易な
機構の折り畳み式クロスシートを提供するものである。
【0044】第2の構成例は、通常は図1の(a)の如
く御座敷として使用され、必要に応じて背部4 を図1の
(c)の如く起こして座席として使用される折り畳み式
クロスシートである点に関しては、前述の第1の構成例
と同様である。以下、第1の構成例と異なる構成につい
て説明し、第1の構成例と同じ構成については同じ符号
を付して示すことで説明を省略もしくは簡略化する。
【0045】第2の構成例では、座部10の前後スライド
機構を備えていない。このため、座枠17は、先端部を回
動の軸芯として後端側を撥ね上げ得るように脚台1 上に
設けられている。即ち、図20及び図22の(d)に示
すように、座枠17の先端側にはリベット19で取り付けら
れたブラケット33が下垂されており、該ブラケット33
が、脚台1 に取り付けられているブラケット34により、
ピン35を介して回動可能に支持されている。また、座枠
17の後端側には、図20及び図22の(c)に示すよう
に、クリップ37が設けられており、該クリップ37が、脚
台1 上に固定されたブラケット200 の上面に溶接により
固定されたピン360 に係合されている。つまり、座枠17
は、先端側を回動の軸芯として後端側を撥ね上げて揺動
できるように、脚台1 上に取り付けられている。また、
撥ね上げられた後、座部10は、図21のように前方位置
に支持されているが、これは、バー60を回動の軸芯とし
て回動されるシャフト62の先端のストッパー63が、座枠
17側のブラケット65の不図示の孔に係止されることで実
現されている。
【0046】また、第2の構成例では、背部4 のリクラ
イニング機構を備えていない。このため、座席としての
使用時に於いて座者が安楽感を得られるように、背部中
枠21の下端部と背部内枠22の下端部との間に、カムブラ
ケット(請求項の間隙設定部材・板部材)740 を介在さ
せて、背部内枠22(したがって背部クッション23)を十
分に傾斜させている。
【0047】上記カムブラケット740 は、その下端部
を、脚台1 から立設されたブラケットにより支持された
ピン745 によって回動可能に支持されている。また、上
記カムブラケット740 は、図26に示すように、前側の
縁に前側当接面740aを形成されるとともに、後側上部寄
りの縁に逃げ面740bを形成され、且つ、該逃げ面740bに
連続する後側当接面740cを後側下部寄りの縁に形成され
た板状部材である。
【0048】背部4 が起こされる(図25から図24を
経て図23の状態になる)際には、背部中枠21の下端部
ブラケット730 の先端が、カムブラケット740 の逃げ面
740b面を押しつつ該逃げ面740bに沿って摺動することに
より、該カムブラケット740を、ピン745 を回動の軸芯
として前方(図26での反時計回り)へ揺動させて起こ
す。これにより、背部中枠21の下端部ブラケット730 の
先端が、カムブラケット740 の後側当接面740cに当接す
るようになり、且つ、カムブラケット740 の前側当接面
740aが、背部内枠22の下端部ブラケット300 の後面に設
けられたピン310 に当接するようになる。即ち、カムブ
ラケット740 が、スプリング720 の引張力に抗して、背
部内枠22の下端部ブラケット300 の後面のピン310 と、
背部中枠21の下端部ブラケット730 との間に進入して、
両者間に介在するようになる。なお、背部内枠22の下端
部ブラケット300 の前面側は、座部10により押されて保
持される。
【0049】一方、背部4 が倒される(図23から図2
4を経て図25の状態に成る)際には、背部内枠22の下
端部ブラケット300 の後面のピン310 が、カムブラケッ
ト740 の前側当接面740aを押して後方へ倒すように揺動
させ、その際、背部中枠21の下端部ブラケット730 の先
端部は、カムブラケット740 の逃げ面740bに沿って摺動
して、該逃げ面740bの上端部から逃げる。即ち、カムブ
ラケット740 は、背部中枠21の下端部ブラケット730
と、背部内枠22の下端部ブラケット300 の後面のピン31
0 との間から離脱する。このため、背部中枠21と背部内
枠22とは、スプリング720 の引張力により、図26の
(b)のように密接される。つまり、御座敷状態では、
背部4 はコンパクトに密接されて収納される。
【0050】このようにして、カムブラケット740 の進
入/離脱が行われる。なお、カムブラケット740 でなく
とも、背部中枠21の倒される動作に連動して背部中枠21
と背部内枠22の各下端部の間から離脱し、背部中枠21の
起こされる動作に連動して背部中枠21と背部内枠22の各
下端部の間に進入して両者間に介在することで所定の間
隙を確保する部材を用いて同様の効果を奏させるように
してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、クロスシートと高床の
御座敷とを切り換えて用いることができるため、客用車
両の利用度を向上させることができる。また、クロスシ
ートと御座敷の切り換えに特に好適な背部や座部の構成
を提供できるとともに特に好適な脚台の側方を塞ぐ構成
を提供できるため、使用時に快適であるとともに切り換
え操作も容易である。また、クロスシートと高床の御座
敷とを切り換えて用いることのできる簡易な機構を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の第1の構成例の折り畳み式クロス
シートの斜視図で、(a)は座敷として使用するために
折り畳んだ状態、(b)は座敷を形成するために折り畳
む途中(又はクロスシートを形成するために起こす途
中)の状態、(c)はクロスシートとして使用している
状態を示す。
【図2】図1の折り畳み式クロスシートを通路側から見
た正面図(a)と、側部蹴込み板13の両開き部分に覆わ
れている内部を示す詳細図(b)。
【図3】図1の折り畳み式クロスシートの背部の機構説
明図(a)と、(a)のD−D線断面図(b)。
【図4】図1の折り畳み式クロスシートの背部と座部で
構成されるリクライニング機構の説明図(a)と、
(a)の背部上端部の詳細図(b)と、(a)のA−A
線断面図(c)と、(a)の背部下端部の詳細図
(d)。
【図5】図1の折り畳み式クロスシートの座部の前後方
向スライドのロック/ロック解除機構を示し、(a)は
上面図、(b)は通路側から見た正面図、(c)は座席
前方から見た側面図、(d)はバー60とハンドル64の連
結部分の側面図、(e)は(d)の矢視K図。
【図6】図1の折り畳み式クロスシートの座部の後端を
脚台に係止する機構の概要を示す説明図(a)と、
(a)の要部詳細図(b)。
【図7】図1の折り畳み式クロスシートの座部が基準位
置に在る状態と前方スライド位置に在る状態を示す説明
図(a)と、(a)の前方スライド位置の状態から座部
を開き始める様子を示す説明図(b)。
【図8】図7の(a)から更に座部を開く様子を示す説
明図(a)と、(a)から更に座部を開いた様子を示す
説明図(b)。
【図9】図1の折り畳み式クロスシートの背中合わせの
背部の上端に背部固定金具16を嵌めた様子を示す説明図
(a)と、(a)背部固定金具16を外すことにより両背
部が八の字状に開いた様子を示す説明図(b)。
【図10】図1の折り畳み式クロスシートの背部中枠21
の下端と背部外枠2 の下端がスプリング53で引張されて
いる様子を示す説明図(a)と、背部内枠22の下端と背
部中枠21の下端がスプリング72で引張されている様子を
示す説明図(b)。
【図11】図1の折り畳み式クロスシートの蹴込み板部
を開いた状態を通路側から見た正面図(a)と、隣接す
るクロスシートの側部蹴込み板13の先端部を連結する手
順の説明図(b)。
【図12】図11の(a)の後、片方の背部4 を倒す途
中の状態を示す説明図。
【図13】図12の後、片方の背部4 を倒し終えた状態
を示す説明図。
【図14】図13の後、両方の背部4 を倒し終えた状態
を示す説明図。
【図15】蹴込み板部を開く様子を示す斜視図(a)
と、側部蹴込み板13の開閉側端部のパイプ42の部分で支
柱を構成する様子を示す説明図(b)。
【図16】(c)は図2のF−F線断面図であり、
(a)は(c)の状態から側部蹴込み板13を開いて隣接
するクロスシートの側部蹴込み板13と連結した状態を示
す説明図、(b)は(a)の状態から内側蹴込み板44を
開いて脚台1 の前後方向中央部を塞いだ状態を示す説明
図、(d)は(c)のパイプ42の部分の詳細図。
【図17】図1の折り畳み式クロスシートの背部を倒し
た状態を示す上面図(a)と、隣接するクロスシートと
の連結部から見た側面図(b)。
【図18】図1の折り畳み式クロスシートの背部のリク
ライニング機構の説明図。
【図19】実施の形態の第2の構成例の折り畳み式クロ
スシートの背部の機構説明図。
【図20】図19のクロスシートを通路側から見た正面
図。
【図21】図20のクロスシートの座部10を開いた状態
の正面図。
【図22】図19のD−D線断面図(a)、図20の背
部4 の上端部の拡大図(b)、図20の座部10の後端部
の拡大図(c)、図20のA−A線断面図(d)、図2
0の背部4 の下端部の拡大図(e)。
【図23】図19のクロスシートを折り畳んだ状態を通
路側から見た正面図(a)と、その要部拡大図(b)。
【図24】図23の後のクロスシートを起こす途中の状
態を示す正面図(a)と、その要部拡大図(b)。
【図25】図24の後のクロスシートを起こし終えた状
態を示す正面図(a)と、その要部拡大図(b)。
【図26】図19のクロスシートの背部4 の中枠21の下
端ブラケット730 と内枠22の下端ブラケット300 のピン
310 との間に進入/離脱されるカムブラケット740 の動
きを示し、(a)は背部4 を起こした状態、(b)は倒
した状態を示す。
【符号の説明】
1 脚台 2 背部外枠 3 畳枠 4 背部 10 座部 13 側部蹴込み板 14 座部スライドレバー 15 蹴込み操作ノブ 16 背部固定金具 17 座枠 18 座部クッション材 21 背部中枠 22 背部内枠 23 背部クッション 25 支持パイプ 41 内側蹴込み板 42 パイプ 44 中側蹴込み板 48 樹脂製摺動材 49 畳 53 スプリング 55 ロックレバー 58 レバー 59 カム 60 ロックバー 62 シャフト 64 ロックハンドル 66 ロックプレート 66a ロック孔 67 支柱 72 スプリング 740 カムブラケット(間隙設定部材・板部材) 740a 前側当接面 740b 逃げ面 740c 後側当接面 730 背部中枠の下端部ブラケット 300 背部内枠の下端部ブラケット 310 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 博行 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 後藤 和行 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内 (72)発明者 皿海 真彦 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内 (72)発明者 小岩 邦彦 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成るクロスシートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開
    状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、倒状態に於いて
    高床を構成する、 クロスシート。
  2. 【請求項2】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成り、脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有するクロス
    シートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 蹴込み板部は、脚台の前後方向中央部から両開き可能な
    蹴込み板を備え、 背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、閉状態の
    蹴込み板の開閉側端部から各々後方への付勢力を受ける
    ことで下端部を背中合わせに固定され、背中合わせの上
    端部に背部止め具を嵌合されることで上端部を固定さ
    れ、座部の開状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、倒
    状態に於いて高床を構成する、 クロスシート。
  3. 【請求項3】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成るクロスシートであって、 座部は、脚台上を前後方向に移動可能で所定位置に止め
    得る座枠を備え、座枠の前端側を脚台に揺動可能に連結
    され、後端側から開閉可能であり、 背部は、外枠と中枠と内枠を備え、中枠と内枠の各下端
    部の間及び中枠と外枠の各下端部の間には引張力を与え
    るスプリングが各々架設され、 外枠は、上端部に水平な支持パイプを備え、中枠の倒状
    態に於いて高床の枠体を構成し、 中枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、下
    端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開状態に於い
    て座部側へ傾倒可能であり、 内枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、下
    端側を座枠に揺動可能に連結されて成る、 クロスシート。
  4. 【請求項4】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成るクロスシートであって、 座部は、脚台上を前後方向に移動可能な移動体と、移動
    体の移動をロックするロック機構と、移動体に前端側を
    揺動可能に連結された座枠と、座枠を後端側から開く操
    作に連動して移動体のロックを解除する解除機構と、座
    枠を後端側から開く際に於いて座枠の所定部位と脚台の
    所定部位との間の距離が所定距離に達した後は該所定距
    離が維持されるように規制することにより座枠を開く力
    を移動体を後方へ付勢する力に変換する規制機構と、備
    え、 背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開
    状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、倒状態に於いて
    高床を構成する、 クロスシート。
  5. 【請求項5】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成り、脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有するクロス
    シートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 蹴込み板部は、脚台の前後方向中央部から両開き可能な
    蹴込み板を備え、開閉側端部には上下方向の支柱が一体
    に設けられ、 背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開
    状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、倒状態に於いて
    脚台に支持されるとともに先端側を前記支柱を介して床
    面に支持されて高床を構成する、 クロスシート。
  6. 【請求項6】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成り、脚台の側方を塞ぐ蹴込み板部を有するクロス
    シートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 蹴込み板部は、脚台の前後方向中央部から両開き可能な
    外側蹴込み板と、外側蹴込み板の内層として設けられた
    内側蹴込み板と、外側蹴込み板の閉状態で外側蹴込み板
    と内側蹴込み板の間に介在する開閉可能な中側蹴込み板
    とを有し、 外側蹴込み板は、閉状態では開閉側端部の内面に設けら
    れたパイプを脚台の前後方向中央部の側壁に固定された
    クリップに嵌合されることで脚台側壁に係止され、開状
    態では隣接するクロスシートの外側蹴込み板の先端部と
    連結され、 中側蹴込み板は、外側蹴込み板の開状態に於いて開かれ
    ることで脚台の前後方向中央部を覆い、 背部は、下端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開
    状態に於いて座部側へ傾倒可能であり、倒状態に於いて
    高床を構成する、 クロスシート。
  7. 【請求項7】 請求項3に於いて、 前記外枠の背面には畳枠が固定され、該畳枠内に畳が嵌
    め込まれて成る、 クロスシート。
  8. 【請求項8】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成るクロスシートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 背部は、外枠と中枠と内枠を備え、 外枠は、上端部に水平な支持パイプを備え、中枠の倒状
    態に於いて高床の枠体を構成し、 中枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、下
    端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開状態に於い
    て座部側へ傾倒可能であり、 内枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、 中枠と内枠の各下端部の間及び中枠と外枠の各下端部の
    間には引張力を与えるスプリングが各々架設され、 脚台上には、中枠の倒される動作に連動して中枠と内枠
    の各下端部の間から離脱し、中枠の起こされる動作に連
    動して中枠と内枠の各下端部の間に進入して所定の間隙
    を設定する間隙設定部材が設けられて成る、 クロスシート。
  9. 【請求項9】 脚台上に設けられた座部と座部の後端側
    に設けられた背部を備え、一対の背部を背中合わせに設
    けて成るクロスシートであって、 座部は、前端側を脚台に揺動可能に連結され、後端側か
    ら開閉可能であり、 背部は、外枠と中枠と内枠を備え、 外枠は、上端部に水平な支持パイプを備え、中枠の倒状
    態に於いて高床の枠体を構成し、 中枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、下
    端側を脚台に揺動可能に連結され、座部の開状態に於い
    て座部側へ傾倒可能であり、 内枠は、上端側を支持パイプに揺動可能に連結され、 中枠と内枠の各下端部の間及び中枠と外枠の各下端部の
    間には引張力を与えるスプリングが各々架設され、 脚台上には、前側の縁に前側当接面を形成されるととも
    に後側上部寄りの縁に逃げ面を形成され且つ該逃げ面に
    連続する後側当接面を後側下部寄りの縁に形成された板
    部材が下端部を回動の軸芯として前後方向に揺動可能に
    設けられ、 中枠が倒されると内枠の下端部ブラケットが板部材の前
    側当接面を押して後方へ揺動させることにより中枠の下
    端部ブラケットを逃げ面に沿って逃がして中枠と内枠の
    各下端部ブラケット間から板部材を離脱させ、中枠が起
    こされると中枠の下端部ブラケットが板部材の逃げ面を
    押しつつ逃げ面に沿って摺動して後側当接面に到ること
    により板部材を前方へ揺動させて中枠と内枠の各下端部
    ブラケット間に板部材を進入させる、 クロスシート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1216878A1 (de) * 2000-12-22 2002-06-26 Vogel Industrie GmbH Fahrgastsitz für Personenbeförderungsfahrzeuge
CN103653918A (zh) * 2013-12-10 2014-03-26 无锡万象工业设计有限公司 新型靠背座椅
CN104385954A (zh) * 2014-11-21 2015-03-04 重庆市华青汽车配件有限公司 多功能后排座椅
JP2015229080A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 株式会社岡村製作所 施設利用什器

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