JPH1117998A - 撮像装置コントローラ - Google Patents

撮像装置コントローラ

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JPH1117998A
JPH1117998A JP9171747A JP17174797A JPH1117998A JP H1117998 A JPH1117998 A JP H1117998A JP 9171747 A JP9171747 A JP 9171747A JP 17174797 A JP17174797 A JP 17174797A JP H1117998 A JPH1117998 A JP H1117998A
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研 玉山
Tadafusa Tomitaka
忠房 富高
Masakazu Koyanagi
正和 小柳
Toshiyuki Iijima
利幸 飯島
Naoyasu Hosonuma
直泰 細沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人込みや悪天候の場合でも容易に遠隔地に配
置した撮像装置を駆動させることができるような基準パ
ノラマ画像を生成し、モニタの操作領域に表示させる。 【解決手段】 基準パノラマ画像は、操作者が過去に生
成されて記録されている複数のパノラマ画像の中から好
みのパノラマ画像を選択する手法、複数のパノラマ画像
の最頻値をとる手法、または複数のパノラマ画像から画
素毎の平均をとる手法により得ることができる。この基
準パノラマ画像は、基準パノラマ操作領域6Eに表示さ
れる。または、パノラマ画像と基準パノラマ画像とが適
宜選択され、パノラマ操作領域6Bに表示される。モニ
タ2に表示された基準パノラマ画像上をマウス8で指示
することによって、その指示に応じてパンチルタ28が
駆動し、操作領域6Aに所望の映像が映し出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、あらゆるビデオ
カメラでの撮影用途に利用が可能であり、特に回線を利
用した遠隔地にあるビデオカメラでの監視、観察、案
内、紹介等の用途に、より良い操作性と、視認性を実現
できる撮像装置コントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔地のビデオカメラを制御する
場合、モニタで映像を確認しながら、上下左右、右上、
右下、左上、左下の8方向にパンチルタを駆動したり、
ズームの望遠、広角の駆動を行い被写体を選択する方法
や、予め上述の手法でビデオカメラを制御した後、撮影
したい場所のパンチルタ情報、ズーム情報を何箇所か登
録しておき、撮影の際に登録した場所に対して絶対位置
駆動を行って映像を選択する方法が取られていた。
【0003】また、出願人が先に出願したパノラマ画像
の生成に関する特願平9−103456号およびパノラ
マ画像を利用した撮像装置の操作に関する特願平9−1
03455号に記載しているような、撮像可能な範囲の
全部または一部を何度かに分けて撮影した複数の画像を
変形、接続して得られた広角の画像(パノラマ画像)を
利用した操作方法が取られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において、
パノラマ画像を利用する目的は、撮像装置周辺の環境を
いち早く操作者に理解させ、効率よく被写体を捕らえる
ことにある。
【0005】しかしながら、任意の時点で更新可能なパ
ノラマ画像を利用するこの目的には、不十分な場合があ
る。例えば、天候によって見通しが変わる場合、悪天候
時に更新したパノラマ画像では、被写体を検索しにくい
という問題があった。あるいは、視野内が人込みにある
場合に作成したパノラマ画像では、人影によって興味の
ある部分が隠される問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、既に生成され
ている複数のパノラマ画像の中から最適なパノラマ画像
を基準パノラマ画像とし、その基準パノラマ画像をモニ
タに表示できるようにした撮像装置コントローラを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、伝送路を介して接続された撮像手段の撮影する方向
を制御するための撮像装置コントローラにおいて、撮像
手段の撮像する方角を制御する駆動手段と、駆動手段を
制御することによって、撮像手段の映出する映像を選択
する映像選択手段とを有し、任意の時点で更新可能なパ
ノラマ画像と、撮像範囲を代表する基準パノラマ画像と
を選択して、あるいは両方同時に操作者に提示するよう
にしたことを特徴とする撮像装置コントローラである。
【0008】回線を介して遠隔地に設置され、様々な方
向に自由に駆動することができるパンチルタカメラから
の映像は、接続されているコンピュータに供給される。
その映像は、モニタの操作領域に表示され、またパンチ
ルタカメラの設置されている環境は、パノラマ画像とし
てパノラマ操作領域に表示される。操作領域上またはパ
ノラマ操作領域上の表示画像の中で撮像装置の画角の中
心に位置してほしい任意の一点、または任意の領域から
生成される任意の一点がコンピュータに接続されたポイ
ンティングデバイスで指示される。このように、結果を
入力する方法によって、選択された被写体を容易に画面
の中心に捕らえることが可能になる。さらに、映像が表
示されている操作領域の任意の一点、または任意の領域
から生成される任意の一点をポインティングデバイスで
操作するため、パンチルタカメラを駆動する方向が操作
者に容易に確認することができる。
【0009】また、任意の時点で生成されたパノラマ画
像から基準パノラマ画像を生成することができ、生成さ
れた基準パノラマ画像は、モニタ上の操作領域とパノラ
マ操作領域と共に、基準パノラマ操作領域に表示され
る。また、パノラマ画像と基準パノラマ画像を適宜選択
するようにしてパノラマ操作領域に表示することもでき
る。この基準パノラマ画像の生成には、上述のパノラマ
画像の中から適切なものを操作者あるいは自動評価によ
って選ぶ方法、複数枚のパノラマ画像から必要な部分を
切り取って1枚のパノラマ画像を集める方法がある。前
者において自動評価を行う場合、目的に応じた評価関数
を設定し、パノラマ画像が得られるたびに評価を行い、
最も成績の良かったものを基準パノラマ画像として保持
する。後者においては、各パノラマ画像から画素毎ある
いは領域毎に多数決などのロジカルフィルタにより基準
パノラマ画像を生成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明の概
略的な外観図を示す。モニタ2およびマウス8が接続さ
れているコンピュータ1は、サーバ9および伝送路を介
して遠隔地に設置されたパンチルタカメラ3の駆動を制
御する。すなわち、コンピュータ1によって、撮像装置
コントローラが構成される。伝送路としては、通信回線
(無線、有線)、ネットワークなどの既存の種々のもの
が使用可能である。サーバ9に対してコンピュータ1
は、クライアントの関係にあり、サーバ9に対して複数
のコンピュータ1の接続が可能である。ただし、この発
明は、遠隔地のものを制御するシステムに限定されな
い。
【0011】パンチルタカメラ3は、パンチルタ部とカ
メラ部とが一体的に構成されたものを意味する。この図
1では、一例としてパンチルタカメラ3およびサーバ9
は、4に示すような環境にある実際の景色に設置され
る。この環境の実際の景色4に設置されたパンチルタカ
メラ3によって撮影された画面(以下、撮影画面と称す
る)を5に示す。この撮影画面5は、実際に撮影してい
る画面であって、ズームを行うと画角が小さくなり、ワ
イドを行うと画角が大きくなる。
【0012】パンチルタカメラ3によって取り込まれる
撮影画面5の映像は、サーバ9および伝送路を介してコ
ンピュータ1に供給される。コンピュータ1に供給され
た映像は、モニタ2に表示される。モニタ2では、供給
された撮影画面5がモニタ2の画面上の操作領域6Aに
表示され、またパンチルタカメラ3からの映像を連結し
たパノラマ画像がパノラマ操作領域6Bに表示される。
この一例では、パノラマ操作領域6Bに、マウス8の位
置に矢印形のカーソル7が描画され、そのマウス8を中
心とする画枠6Cが表示される。このパノラマ操作領域
6B内の画枠6Cに囲まれた映像が操作領域6Aに表示
される。また、パノラマ操作領域6Bには、後述するよ
うにパンチルタリミッタ表示6Dを有し、そのパンチル
タリミッタ表示6Dは、パンチルタカメラ3の可動範囲
の限界を示す。
【0013】すなわち、図2Aに示すように、モニタ2
の画面上には、操作領域6Aとパノラマ操作領域6Bが
表示される。図示しないが、操作領域6Aには、サーバ
9および伝送路を介して遠隔地にあるパンチルタカメラ
3から供給された映像が表示され、パノラマ操作領域6
Bには、サーバ9および伝送路を介して遠隔地にあるパ
ンチルタカメラ3から供給され、連結されたパノラマ画
像が表示される。
【0014】また、パノラマ操作領域6Bには、後述す
るように、既に生成された複数のパノラマ画像の中から
最適なパノラマ画像として選択された基準パノラマ画像
とパノラマ画像とが適宜選択され、表示されるようにし
ても良い。
【0015】また、図2Bに示すように、モニタ2の画
面上に操作領域6A、パノラマ操作領域6Bおよび基準
パノラマ操作領域6Eが表示されるようにしても良い。
基準パノラマ操作領域6Eに表示される基準パノラマ画
像は、現在の画像を表示する操作領域6Aと、現在のパ
ノラマ画像を表示するパノラマ操作領域6Bとは表示さ
れる画像が異なる場合がある。以下の説明では、説明を
容易とするため、図2Aに示す画面に基づいて説明を行
うが、図2Aに示す画面に代えて図2Bに示す画面を適
用しても何ら問題はない。またその場合、基準パノラマ
操作領域6Eは、パノラマ操作領域6Bと同様な処理を
行うことができる。
【0016】図3は、この発明の実施の一形態を適用し
た全システムのブロック図である。このシステムは、カ
メラ部11、パンチルタ部12、TVモニタ13、サー
バ9、コンピュータ1、マウス8等のポインティングデ
バイス14、モニタ2から構成される。また、上述した
パンチルタカメラ3は、カメラ部11とパンチルタ部1
2からなり、一例としてカメラ部11がパンチルタ部1
2の上に設置される。カメラ部11は、レンズブロック
部15、ズームレンズ16、ズーム部17、ズームレン
ズ16用のモータ18、固体撮像素子19、信号分離/
自動利得調整回路(SH/AGC)20、A/D変換器
21、信号処理回路22から構成され、全体としてビデ
オカメラを示す。
【0017】パンチルタ部12は、モードコントローラ
23、カメラコントローラ24、パンチルタコントロー
ラ25、パン用のモータ26、チルト用のモータ27、
パンチルタ28から構成される。サーバ用のコンピュー
タ61は、制御部62、ビデオキャプチャーボードから
なるビデオキャプチャー部63、記憶部64、ネットワ
ークインタフェース65から構成される。コンピュータ
1は、制御部31、記憶部30、ネットワークインタフ
ェース67から構成される。
【0018】被写体から到達する撮像光は、レンズブロ
ック部15のレンズ群、絞りを通って固体撮像素子19
に結像される。固体撮像素子19の一例として、CCD
(Charge Coupled Device )がある。結像された撮像光
は、視野映像を映像信号に変換した後、信号分離/自動
利得調整回路20に供給される。信号分離/自動利得調
整回路20では、映像出力信号がサンプルホールドされ
るとともに、オートアイリス(AE)の制御信号によっ
て所定のゲインを持つように利得制御される。それによ
って、得られる映像出力信号は、A/D変換器21を介
して、信号処理回路22へ供給される。信号処理回路2
2では、入力された信号が輝度(Y)、色(C)、ビデ
オ信号といった各信号に変換され、映像信号としてTV
モニタ13およびサーバ用のコンピュータ61のビデオ
キャプチャー部63へ供給される。
【0019】また、カメラ部11のレンズブロック部1
5は、ズームレンズ16を駆動することによって撮像す
る画角を変化させることが可能なズームレンズである。
そのレンズブロック部15は、パンチルタ部12のカメ
ラコントローラ24の駆動命令により、例えばステッピ
ングモータからなるモータ18を回転させ、ズームレン
ズ16を駆動させる。このカメラコントローラ24は、
カメラ部11のレンズ制御(例えば、フォーカス、ズー
ム等)、露出制御(例えば、絞り、ゲイン、電子シャッ
タースピード等)、白バランス制御、画質制御等を通常
行うコントローラであるとともに、モードコントローラ
23とのインタフェースも行っている。ズームレンズ1
6の制御に関連するインタフェース制御として、モード
コントローラ23より送られてくるズームレンズ16の
駆動命令に対して、ズームレンズ16が命令された位置
に駆動されるように制御信号をモータドライバに出力す
るとともに、現在のズームレンズ16の位置情報が常時
モードコントローラ23に通信される。
【0020】また、カメラ部11は、パン、チルトとい
った2軸の回転方向の自由度を持つ装置であるパンチル
タ部12の上に設置される。そのパンチルタ部12は、
パンチルタコントローラ25の駆動命令により、パン用
のモータ26およびチルト用のモータ27を回転させ、
パンチルタ28の雲台が各々駆動される。これらモータ
26および27の、一例としてステッピングモータがあ
る。このパンチルタコントローラ25は、モードコント
ローラ23より送られてくるパン、チルト各々の方向の
駆動命令に対して、パン、チルト各々の雲台が、命令さ
れた位置に駆動されるように制御信号をモータドライバ
に出力するとともに、現在のパンチルタ28のパン、チ
ルト各々の雲台の位置情報が常時モードコントローラ2
3に通信される。
【0021】モードコントローラ23は、カメラ部1
1、パンチルタ部12の内部状態、およびパンチルタカ
メラ3の外部からのインタフェース情報に従い、後述す
るようにシステム全体を制御する。モードコントローラ
23は、例えばコンピュータ61とRS−232Cによ
り接続され、コンピュータ61からの駆動命令に対し、
パンチルタ28、レンズブロック部15のズームレンズ
16を駆動するようにパンチルタコントローラ25、カ
メラコントローラ24に命令を振り分けるとともに、パ
ンチルタコントローラ25、カメラコントローラ24よ
り送られてくる現在の位置情報をコンピュータ61に送
信する。
【0022】サーバ用のコンピュータ61のビデオキャ
プチャー部63は、カメラ部11より入力されてくる映
像信号をキャプチャー信号により任意の画像フォーマッ
ト(例えば、ビットマップ形式、JPEG形式の静止
画、JPEG形式の動画等)に、任意の品質でキャプチ
ャーし、コンピュータ61の記録部64(例えば、ハー
ドディスク)上にストレージすることができる。このコ
ンピュータ61は、制御部62によって制御され、ビデ
オキャプチャー部63および記憶部64を制御すること
によって、後述するようにパノラマ画像および基準パノ
ラマ画像を生成し、記憶することができる。コンピュー
タ1からの要求によって、記憶された画像例えばパノラ
マ画像および/または基準パノラマ画像は、インターネ
ット66などのネットワークを利用してコンピュータ6
1のネットワークインタフェース65からコンピュータ
1のネットワークインタフェース67へ転送される。こ
のとき、上述したように任意の画像フォーマットで転送
される。コンピュータ1に転送されたパノラマ画像およ
び/または基準パノラマ画像は、任意の品質でモニタ2
に表示することが可能であるとともに、記憶部30上に
ストレージされる。
【0023】この実施の一形態では、パンチルタカメラ
3の映出する映像を選択するためにコンピュータ1を使
用している。そして、モニタ2の画面上の操作領域6A
およびパノラマ操作領域6Bに表示されるグラフィック
表示と、ポインティングデバイス14(マウス8)の指
示位置、クリック等の操作とから得られる情報を処理す
ることでモードコントローラ23への通信データを決定
している。
【0024】この実施の一形態の場合、後述する処理の
多くはサーバ側で行い、ユーザインタフェース部のみを
クラインアト側で行う。撮像された画像は、ファイルと
してクライアントに送られ、表示される。このシステム
においては遠隔操作のための通信路の一例としてインタ
ーネットを用い、プロトコルにはHTTP(Hyper Text
Transfer Protocol)を用い、クライアント側の処理は
所定のオブジェクト指向言語で記述してサーバ側から画
像が供給される。
【0025】ここで、図4を用いて、この発明に適用さ
れるパノラマ画像を作成するための概略的な説明を行
う。まず、パンチルタカメラ3が設定されている周囲の
環境を球面とする。これを仮想球面と称する。この図4
では、仮想球面上の隣合う2枚の画像を連結して1枚の
パノラマ画像を作成する。まず、パノラマ画像を作成す
るためには、図4Aに示すように、中心に位置するパン
チルタカメラ3は、仮想球面上の隣合う2枚の画像を撮
影する。パンチルタカメラ3は、レンズの光軸に直交す
る平面を撮像する。図4Dは、仮想球面上の隣合う2つ
の画像をパンチルタカメラ3によって撮像することによ
り、光軸に直交する平面にこの2つの画像が写像された
状態を示す。隣合う2つの画像を単純に連結した場合、
つなぎ目の重複や、歪みが生じる部分がある。
【0026】このつなぎ目の重複や、歪みをなくすため
に、図4Bに示すように、仮想球面に隣合う2つの画像
をそれぞれ写像する。図4Eは、光軸に直交する平面で
ある2つの撮像画像を仮想球面に写像した状態を示す。
このように、光軸に直交する平面、すなわち撮像画像を
仮想球面へ写像し、写像した画像を連結し、重複画像、
不要画像の削除を行う画像の連結処理が行われる。そし
て、仮想球面に写像された像を緯度、経度で正規化する
ことによって、図4Cおよび図4Dに示すように、パノ
ラマ画像を生成することができる。
【0027】次に、パノラマ画像を作成する一方法を説
明する。この一方法では、図5に示すように、10枚の
画像を連結して1枚のパノラマ画像とする。まず、図5
Aに示すように仮想球面の中心に配置されたパンチルタ
カメラ3(図示しない)から10枚の画像が撮影され
る。このとき、図に示すように画像領域毎に丸で示す位
置にパンチルタカメラ3のレンズの光軸を合わせること
によって、パンチルタカメラ3は1〜10の各画像を取
得することができる。パンチルタカメラ3によって撮像
された画像は、図5Bに示すように、レンズの光軸に直
交する平面上の画像である。取得された画像は、それぞ
れ仮想球面上に展開された後、図5Cに示すように、緯
度、経度で正規化される。仮想球面上に展開された10
枚の画像は、連結処理の際につなぎ目に抜けがないよう
に、お互いの画像が重複するような位置で画像の取得が
行われる。そして、重複画像、不要画像の削除がなされ
た後、10枚の画像が連結され、図5Dに示すように、
パノラマ画像が生成される。
【0028】次に、パノラマ画像を作成する他の方法を
図6を参照して説明する。緯度、経度で正規化されるパ
ノラマ画像の画素、すなわち各座標(s,t)には、パ
ンチルタカメラ3で取得した画像のどの画素が割り当て
られるかが算出される。図5の方法のように、パンチル
タカメラ3で取得した画像の画素をパノラマ画像の画素
に対応させた場合、対応する画素のないパノラマ画像の
画素が生じることがあり、パノラマ画像の全ての画素に
取得した画像の画素を対応させるためである。このよう
に、座標毎に算出された画素によってパノラマ画像が実
現される。その処理の手順として、まずパノラマ画像の
座標(s,t)(図6A)に対応する仮想球面上の角度
座標(α,β)(図6B)を式(1)を用いて算出す
る。
【0029】 (α,β)=(a(s),b(t)) (1) この式(1)の詳細は後述する図7において説明する。
【0030】この座標(s,t)および画像を取得した
パンチルタ28の角度座標(θ,φ)と、撮像装置のワ
イド端を1倍とした撮像倍率γとを用いて、図6Cに示
すように、取得した画像上の座標データ(ξ,η)を式
(2)を用いて算出する。
【0031】 (ξ,η)=(f(α,β,θ,φ,γ),g(α,β,θ,φ,γ)) (2) この式(2)の詳細は後述する図8において説明する。
【0032】以上の式を用いて、パノラマ画像の各画素
と、取得した画像とを対応付けることで連結画像、すな
わちパノラマ画像を生成している。
【0033】ここで、上述したパノラマ画像の座標
(s,t)を仮想球面上の角度座標(α,β)に変換す
る方法を図7を用いて説明する。まず、図7Aに示す、
PragMinは、パンチルタ28のホームポジションを0(r
ad )とした時の左端の角度データであり、PragMax
は、パンチルタ28のホームポジションを0(rad )と
した時の右端の角度データである。また、Ny2 は、パ
ノラマ操作領域6Bの水平方向の座標であり、−Ny2
/2は、パノラマ操作領域6Bの左端の座標データであ
り、Ny2 /2は、パノラマ操作領域6Bの右端の座標
データである。
【0034】そして、座標データsからパン角度αを求
めるために、 (PragMax−α):(PragMax−PragMin)= (Ny2 /2−
s):Ny2 となり、これよりパン角度αは、 α=PragMax −(PragMax−PragMin)× (Ny2 /2−s)/
Ny2 となる。
【0035】また、図7Bに示す、TragMin は、パンチ
ルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の上
端の角度データであり、TragMax は、パンチルタ28の
ホームポジションを0(rad )とした時の下端の角度デ
ータである。また、Nz2 は、パノラマ操作領域6Bの
垂直方向の座標であり、−Nz2 /2は、パノラマ操作
領域6Bの上端の座標データであり、Nz2 /2は、パ
ノラマ操作領域6Bの下端の座標データである。
【0036】そして、座標データtからチルト角度βを
求めるために、 (TragMax−β):(TragMax−TragMin)= (Nz2 /2−
t):Nz2 となり、これよりチルト角度βは、 β=TragMax −(TragMax−TragMin)× (Nz2 /2−t)/
Nz2 となる。
【0037】図8を参照して平面球面変換の処理を説明
する。図8Aに示すように、ホームポジション(緯度、
経度の原点)を向いたカメラ映像上の点(ξ,η)の空
間上の座標は、次のように表せる。
【0038】
【数1】
【0039】このとき、 k1 =tan(λ/2γ)/(Ny/2) k2 =tan(μ/2γ)/(Nz/2) となり、(Ny,Nz)は、ポインティングデバイス1
4(マウス8)の駆動範囲(y方向,z方向)であり、
(λ,μ)はワイド端での水平、垂直画角であり、γは
ワイド端を1倍とする現在のズーム相対倍率(倍率情
報)である。
【0040】また、図8Bに示すように、一般的に3次
元の回転行列は、次式のように示すことが知られてい
る。
【0041】
【数2】
【0042】ホームポジションから角度情報(θ,φ)
だけパン、チルトしたカメラ画像上の一点(ξ,η)
と、ホームポジションから(α,β)の一点が同じ方向
にあることから、次の関係が成り立つ。
【0043】 Rz (θ)Ry (φ)p=lRz (α)Ry (β)ex これをpについて解くと、
【0044】
【数3】
【0045】ここで、
【0046】
【数4】
【0047】とおくと、次のようにξ,ηが求められ
る。
【0048】l=1/a ξ=−lb/k1 =−b/k1a η=lc/k2 =c/k2a 以上の式よりホームポジションから(α,β)の角度に
ある座標データより、撮像座標に映し出される(ξ,
η)を求めることができる。
【0049】ξ=(-sin(α−θ)cosβ)/(k1 (cos( α−
θ)cosφ cosβ+ sinφ sinβ)) η=(-cos(α−θ)sinφ cosβ+ cosφ sinβ)/(k2 (c
os( α−θ)cosφ cosβ+ sinφ sinβ)) このようにして、パノラマ画像の座標(s,t)に対応
する仮想球面上の角度座標(α,β)からパンチルタカ
メラ3で取得した画像上の座標データ(ξ,η)を求め
ることによって、パノラマ画像を生成することができ
る。
【0050】逆に以下の式より撮像座標に映し出される
(ξ,η)より、(α,β)の角度にある座標データを
求めることもできる。
【0051】まず、l=|p|であるから、 a=1/√(1+k1 2 ξ2 +k2 2 η2 ) b=−k1 ξ/√(1+k1 2 ξ2 +k2 2 η2 ) c=k2 η/√(1+k1 2 ξ2 +k2 2 η2 ) となる。ただし、√( )は、( )内の計算結果に対
して平方根の処理を行うものである。
【0052】また、式(3)より、 a=cos(α−θ)cosφ cosβ+ sinφ sinβ b=sin(α−θ)cosβ c=−cos(α−θ)sinφ cosβ+ cosφ sinβ となる。
【0053】以上の式より a sinφ+c sinθ= sinβ tan(α−θ) =b/(a cosφ−c sinθ) であるから、 β=sin -1(sinφ/ √(1+k1 2 ξ2 +k2 2 η2 )+
sinθk2 η/ √(1+k1 2 ξ2 +k2 2 η2 ) α=tan -1(−k1 ξ/( cosφ−k2 η sinθ))+θ となる。
【0054】よって、 (α,β)=(f(ξ,η,θ,φ,γ),g(ξ,η,θ,φ,γ)) (4) が求めることができる。
【0055】また、誤差を多少許容するのであれば、以
下のように(α,β)を求めることができる。
【0056】α=θ+(λ/γ)×(ξ/Ny) β=φ+(μ/γ)×(η/Nz) つまり、式(4)は、 (α,β)=(f(ξ,θ,γ),g(η,φ,γ)) (5) となり、簡略化することができる。
【0057】上述した式(4)および式(5)に示され
るパンチルタ28の角度情報(α,β)を操作領域6A
の位置座標(ξ,η)から算出する処理を図9を用いて
説明する。まず、操作領域6A中の任意の一点を直接指
定する方法の一例を説明する。図9Aに示すように操作
領域6Aの中心を(0,0)とした相対座標とし、その
操作領域6A上のマウス8の位置座標(ξ,η)が獲得
される。
【0058】次に、操作領域6A中の任意の領域から生
成される任意の一点を指定する他の方法の一例を説明す
る。まず、図9Aに示すように、任意の領域の始点(m
1,n1)が指定された後、任意の領域の終点(m2,
n2)が指定され、それら2点より生成される四角形の
中心座標として、 (ξ,η)=((m1,n1)+(m2,n2))/2 (6) により、任意の一点(ξ,η)が獲得される。
【0059】この図9Aは、操作領域6A上のマウス8
(ポインティングデバイス14)の座標であり、操作領
域6A内のマウス8の可動範囲(y方向、z方向)を
(Ny1 ,Nz1 )とする。この任意の一点(マウス
8)の位置座標(ξ,η)と、パンチルタ28が向いて
いる角度情報(θ,φ)と、ズームレンズ16のワイド
端を1倍とする現在のズーム相対倍率とする倍率情報
(γ)とを用いて、式(4)または式(5)からパンチ
ルタ28の角度座標(α,β)が求められる。
【0060】図9Bに示す角度座標(α,β)は、パン
チルタ28のホームポジションを緯度、経度の原点とし
たとき、ポインティングデバイスで指定された場所を撮
像画面の中心に映し出すためのものである。
【0061】この図9において、求められる座標は、モ
ニタ2の画面の絶対座標でも良く、操作領域6Aの中心
を(0,0)とした相対座標でも良い。この座標は、パ
ン方向の座標をξ、m1、m2、θ、αで示し、チルト
方向の座標をη、n1、n2、φ、βで示す。
【0062】このように、マウス8が操作領域6Aにあ
る場合、受信データで得られた現在のパンチルタ28の
角度情報(θ,φ)、ズームの倍率情報(γ)、マウス
8で指定された領域のマウス8の位置情報(ξ,η)を
用いて、指定された操作領域6A上の被写体が、操作領
域6Aの中心に来るようなパンチルタ28の角度情報
(α,β)を式(4)または式(5)を用いて算出す
る。こうして得られた、パンチルタ28の角度座標
(α,β)を図11に従って、パンチルタ28の内部位
置情報(p-new,t-new)に変換し、パンチルタ28の
絶対位置駆動命令と共に送信バッファに格納する。ま
た、後述するように、同時にデータ送信要求フラグ(Fl
ag-so )をセットし、タイマイベントでデータが送信さ
れるようにする。
【0063】パノラマ画像が表示されるパノラマ操作領
域6Bのマウス8の位置座標(ξ,η)を角度座標
(α,β)へ変換する処理を図10を用いて説明する。
パノラマ操作領域6B中の任意の一点を直接指定する方
法は、上述した操作領域6A中の任意の一点を直接指定
する方法と同様の方法で、図10Aに示すように、マウ
ス8の位置座標(ξ,η)を得ることができる。
【0064】次に、パノラマ操作領域6B中の任意の領
域から生成される任意の一点を指定する他の方法の一例
を説明する。まず、図10Aに示すように、任意の領域
の始点(m1,n1)が指定された後、任意の領域の終
点(m2,n2)が指定され、式(6)により、任意の
一点(ξ,η)が獲得される。
【0065】この図10Aは、パノラマ操作領域6B上
のマウス8(ポインティングデバイス14)の座標であ
り、パノラマ操作領域6B内のマウス8の可動範囲(y
方向、z方向)を(Ny2 ,Nz2 )とする。この可動
範囲は、パノラマ操作領域6B内に点線で示すパンチル
タリミッタ表示6Dによって制限される。このパンチル
タリミッタ表示6Dは、パンチルタカメラ3のレンズの
光軸の可動範囲を示す。すなわち、パンチルタリミッタ
表示6Dを超えて指示することはできない。この任意の
一点の位置座標(ξ,η)と、パンチルタ28が向いて
いる角度情報(θ,φ)と、ズームレンズ16のワイド
端を1倍とする現在のズーム相対倍率とする倍率情報
(γ)とを用いて、式(7)、式(8)および式(9)
からパノラマ操作領域6Bの位置座標(x,y)、画角
情報(s,t)およびパンチルタ28の角度座標(α,
β)が求められる。
【0066】 (x,y)=(f0 (θ),g0 (φ)) (7) (s,t)=(f1 (γ),g1 (γ)) (8) (α,β)=(f(ξ),g(η)) (9) 図10Bに示す位置座標(x,y)は、パンチルタ28
のホームポジションを緯度、経度の原点としたとき、現
在のパンチルタ28の向きであり、画角情報(s,t)
は、現在操作領域6Aに表示されている画角である。こ
の図10Bは、パノラマ操作領域6B上のズーム、パン
チルタの状態を表示したものである。
【0067】図10Cに示す角度座標(α,β)は、パ
ンチルタ28のホームポジションを緯度、経度の原点と
したとき、ポインティングデバイスで指定された場所を
撮像画面の中心に映し出すためのものである。(PragMa
x ,TragMax )〜(PragMin,TragMin )は、パンチル
タの駆動可能範囲、すなわちパンチルタリミッタ表示6
Dで示す範囲である。この図10Cは、パンチルタ可動
範囲上の駆動目標値を表したものである。
【0068】この図10において、求められる座標は、
モニタ2の画面の絶対座標でも良く、パノラマ操作領域
6Bの中心を(0,0)とした相対座標でも良い。この
座標は、パン方向の座標をξ、m1、m2、x、s、α
で示し、チルト方向の座標をη、n1、n2、y、t、
βで示す。また、ここではパノラマ操作領域6Bを用い
てこの説明を行ったが、基準パノラマ操作領域6Eに対
しても同様に適用することができる。
【0069】このように、マウス8がパノラマ操作領域
6Bにある場合、マウス8で指定された領域のマウス8
の位置情報(ξ,η)を用いて、指定された操作領域6
A上の被写体が、操作領域6Aの中心に来るようなパン
チルタ28の角度情報(α,β)を式(9)を用いて算
出する。こうして得られた、パンチルタ28の角度座標
(α,β)を図11に従って、パンチルタ28の内部位
置情報(p-new,t-new)に変換し、パンチルタ28の
絶対位置駆動命令と共に送信バッファに格納する。ま
た、後述するように、同時にデータ送信要求フラグ(Fl
ag-so )をセットし、タイマイベントでデータが送信さ
れるようにする。
【0070】ここで、上述したパンチルタ28内部の位
置情報(p,t)を角度情報(θ,φ)に変換する方法
並びに角度座標(α,β)をパンチルタ28内部の位置
情報(p-new,t-new)に変換する方法を図11を用い
て説明する。まず、図11Aに示す、PragMin は、パン
チルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の
左端の角度データであり、PragMax は、パンチルタ28
のホームポジションを0(rad )とした時の右端の角度
データである。また、PdatMin は、パンチルタコントロ
ーラ25の左端の内部カウントデータであり、PdatMax
は、パンチルタコントローラ25の右端の内部カウント
データである。
【0071】そして、パンデータpからパン角度θを求
めるために、 (PragMax−θ):(PragMax−PragMin)=(PdatMax−p):
(PdatMax−PdatMin) となり、これよりパン角度θは、 θ=PragMax −(PragMax−PragMin)×(PdatMax−p)/(P
datMax−PdatMin) となる。
【0072】またこれより、パンデータpは、 p=PdatMax −(PragMax−θ)×(PdatMax−PdatMin)/
(PragMax−PragMin) となる。
【0073】また、パン角度αからパンデータp-newを
求めるために、 (PragMax−α):(PragMax−PragMin)=(PdatMax−p-ne
w):(PdatMax−PdatMin) となり、これよりパンデータp-newは、 p-new=PragMax −(PragMax−α)×(PdatMax−PdatMi
n)/(PragMax−PragMin) となる。
【0074】また、図11Bに示す、TragMin は、パン
チルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の
上端の角度データであり、TragMax は、パンチルタ28
のホームポジションを0(rad )とした時の下端の角度
データである。また、TdatMin は、パンチルタコントロ
ーラ25の上端の内部カウントデータであり、TdatMax
は、パンチルタコントローラ25の下端の内部カウント
データである。
【0075】そして、チルトデータtからチルト角度φ
を求めるために、 (TragMax−φ):(TragMax−TragMin)=(TdatMax−t):
(TdatMax−TdatMin) となり、これよりチルト角度φは、 φ=TragMax −(TragMax−TragMin)×(TdatMax−t)/(T
datMax−TdatMin) となる。
【0076】またこれより、チルトデータtは、 t=TdatMax −(TragMax−φ)×(TdatMax−TdatMin)/
(TragMax−TragMin) となる。
【0077】また、チルト角度βからチルトデータt-n
ewを求めるために、 (TragMax−β):(TragMax−TragMin)=(TdatMax−t-ne
w):(TdatMax−TdatMin) となり、これよりチルトデータt-newは、 t-new=TragMax −(TragMax−β)×(TdatMax−TdatMi
n)/(TragMax−TragMin) となる。
【0078】次に、上述したパノラマ操作領域6B内の
位置座標(ξ,η)をパンチルタ28の角度座標(α,
β)へ変換する方法並びにパンチルタ28の角度情報
(θ,φ)をパノラマ操作領域6B内の位置座標(x,
y)へ変換する方法を図12を用いて説明する。まず、
図12Aに示す、PragMin は、パンチルタ28のホーム
ポジションを0(rad )とした時の左端の角度データで
あり、PragMax は、パンチルタ28のホームポジション
を0(rad )とした時の右端の角度データである。ま
た、Ny2 は、パノラマ操作領域6Bの水平方向の座標
であり、−Ny2 /2は、パノラマ操作領域6Bの左端
の座標データであり、Ny2 /2は、パノラマ操作領域
6Bの右端の座標データである。
【0079】そして、座標データξからパン角度αを求
めるために、 (PragMax−α):(PragMax−PragMin)= (Ny2 /2−
ξ):Ny2 となり、これよりパン角度αは、 α=PragMax −(PragMax−PragMin)× (Ny2 /2−ξ)/
Ny2 となる。
【0080】また、パン角度θから座標データxを求め
るために、 (PragMax−θ):(PragMax−PragMin)= (Ny2 /2−
x):Ny2 となり、これより座標データxは、 x=Ny2 /2−(PragMax−θ)×Ny2 /(PragMax−PragMi
n) となる。
【0081】また、図12Bに示す、TragMin は、パン
チルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の
上端の角度データであり、TragMax は、パンチルタ28
のホームポジションを0(rad )とした時の下端の角度
データである。また、Nz2は、パノラマ操作領域6B
の垂直方向の座標であり、−Nz2 /2は、パノラマ操
作領域6Bの上端の座標データであり、Nz2 /2は、
パノラマ操作領域6Bの下端の座標データである。
【0082】そして、座標データηからチルト角度βを
求めるために、 (TragMax−β):(TragMax−TragMin)= (Nz2 /2−
η):Nz2 となり、これよりチルト角度βは、 β=TragMax −(TragMax−TragMin)× (Nz2 /2−η)/
Nz2 となる。
【0083】また、チルト角度φから座標データyを求
めるために、 (TragMax−φ):(TragMax−TragMin)= (Nz2 /2−
y):Nz2 となり、これより座標データyは、 y=Nz2 /2−(TragMax−θ)×Nz2 /(TragMax−TragMi
n) となる。
【0084】パンチルタ28が切り出している画角情報
(ψ,ω)からパノラマ操作領域6B内の画枠6Cの画
角情報(s,t)へ変換する方法を図13を用いて説明
する。まず、図13Aには、現在のパンチルタ28の画
角情報(ψ,ω)を示す。この画角情報(ψ,ω)は、 (ψ,ω)=1/γ×(ψ0,ω0) によって求められる。このとき、(ψ0,ω0)はワイ
ド端での水平画角と垂直画角を示し、γはワイド端を1
倍としたときのレンズ倍率を示す。
【0085】図13Bに示すように、PragMin は、パン
チルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の
左端の角度データであり、PragMax は、パンチルタ28
のホームポジションを0(rad )とした時の右端の角度
データである。また、Ny2は、パノラマ操作領域6B
の水平方向の座標であり、−Ny2 /2は、パノラマ操
作領域6Bの左端の座標データであり、Ny2 /2は、
パノラマ操作領域6Bの右端の座標データである。
【0086】そして、水平画角ψから水平画角sを求め
るために、 ψ:(PragMax−PragMin)=s:Ny2 となり、これより水平画角sは、 s=ψ×Ny2 /(PragMax−PragMin) となる。
【0087】また、図13Cに示す、TragMin は、パン
チルタ28のホームポジションを0(rad )とした時の
下端の角度データであり、TragMax は、パンチルタ28
のホームポジションを0(rad )とした時の上端の角度
データである。また、Nz2は、パノラマ操作領域6B
の垂直方向の座標であり、−Nz2 /2は、パノラマ操
作領域6Bの下端の座標データであり、Nz2 /2は、
パノラマ操作領域6Bの上端の座標データである。
【0088】そして、垂直画角ωから垂直画角tを求め
るために、 ω:(TragMax−TragMin)=t:Nz2 となり、これより垂直画角tは、 t=ω×Nz2 /(TragMax−TragMin) となる。
【0089】これらより、図13Dに示す画角情報
(s,t)がパノラマ操作領域6B内に画枠6Cとし
て、表示される。
【0090】次に、上述したズームレンズ16の位置情
報(z)を倍率情報(γ)に変換する方法を図14を用
いて説明する。この図14は、縦軸にレンズ倍率情報を
表し、横軸にズームレンズの内部情報を表す。取得した
ズームレンズ16の位置情報(z)は、図14に示す変
換グラフに照らし合わし、コンピュータ1上で倍率情報
(γ)に変換される。一例として、ROMテーブルまた
は数式によって、位置情報(z)が倍率情報(γ)に変
換される。
【0091】ここで、いくつかある基準パノラマ画像の
生成方法を図15を用いて説明する。まず、操作者が過
去に生成されて記録されている複数のパノラマ画像の中
から好みのパノラマ画像を選択して利用することができ
る。例えば、晴天時のパノラマ画像を記録しておき、そ
のパノラマ画像を基準パノラマ画像とすれば、視界不良
時にもパノラマ画像の補助が受けられる。
【0092】また、基準パノラマ画像の他の生成方法
は、複数のパノラマ画像の最頻値をとる方法、または複
数のパノラマ画像から画素毎に平均をとる方法などがあ
る。複数のパノラマ画像の最頻値をとる方法は、図15
A、図15B、図15Cに示すパノラマ画像から最頻値
をとることによって、図15Dに示す基準パノラマ画像
が生成される。そして、複数のパノラマ画像から画素毎
に平均をとる方法は、図15A、図15B、図15Cに
示すパノラマ画像から平均をとることによって、図15
Eに示す基準パノラマ画像が生成される。例えば、画素
単位でコンポーネントの色信号のRGB毎に平均値を算
出することによって生成される。
【0093】図16に基準パノラマ画像を生成するため
の実施の一形態のブロック図を示す。まず、パノラマ画
像41が空間ハイパスフィルタ(HPF)42、画素数
調整処理44、色飽和処理47へ供給される。空間HP
F42では、供給されたパノラマ画像41に対して空間
HPFの処理が施され、2乗積分処理43では、供給さ
れた信号に2乗積分が施され、加算器51へ供給され
る。画素数調整処理44では、供給されたパノラマ画像
41の画素数が調整され、高速フーリエ変換(FFT)
処理45では、画素数が調整されたパノラマ画像に対し
て高速フーリエ変換が施される。高速フーリエ変換が施
された信号が供給された絶対値、重み付け積分処理46
では、絶対値に重みを付けて積分がなされ、加算器51
へ供給される。
【0094】色飽和検出処理47では、供給されたパノ
ラマ画像41の色の飽和度(彩度)が検出され、検出さ
れた信号は、空間HPF48および積分処理50へ供給
される。空間HPF48では、供給された信号に対して
空間HPFの処理が施され、2乗積分処理49では、供
給された信号に2乗積分が施され、加算器51へ供給さ
れる。積分処理50では、供給された信号が積分され、
加算器51へ供給される。そして、加算機51では、供
給された4つのパラメータの値が加算され、加算結果
は、そのパノラマ画像の得点として得点メモリ52へ供
給され、記憶される。そして、全てのパノラマ画像の得
点を算出した後、最も得点の高かったパノラマ画像を基
準パノラマ画像とする。
【0095】具体的には、2乗積分回路43および絶対
値、重み付け積分回路46から加算器51へ供給される
信号は、輝度について処理された信号であり、細かい部
分まではっきり写っている場合、大きな値となる。ま
た、2乗積分回路49および積分回路50から加算器5
1へ供給される信号は、色の飽和度について処理された
信号であり、パノラマ画像が例えば霧や雨のときに得ら
れた場合、小さな値となる。
【0096】このように、視界の良さの評価基準として
高速フーリエ変換(FFT)などによりパノラマ画像の
空間周波数成分を分析し、高域成分のエネルギーの大き
いものを選択する方法、同様に色の飽和度(彩度)を比
較し鮮やかな方を選択する方法などがある。また、これ
らの過程を自動化することも可能である。さらにまた、
供給されるパノラマ画像によっては加算器51で4つの
パラメータを加算する必要はなく、適宜選択されたパラ
メータのみを用いて加算するようにしても良い。
【0097】次に、コンピュータ1内の制御アルゴリズ
ムの一例を図17を用いて説明する。まず、ステップS
1では、プログラムがスタートすると、図2Aに示すよ
うに、モニタ2上に操作領域6A、パノラマ操作領域6
B、カーソル7、さらにパンチルタリミッタ表示6Dに
示すパンチルタリミッタが設定される初期化が行われ
る。パンチルタリミッタの範囲は、固定値でも良いし、
その範囲を変更したいときに自由に変更することができ
るようにしても良い。
【0098】そして、ステップS2では、コンピュータ
1とモードコントローラ23とが所定の周期で通信を行
うために、タイマが設定される。これらの初期設定動作
が完了すると、ステップS3の各種発生するイベント待
ち状態に制御が移り、発生したイベントに対応してステ
ップS3から制御が移る。発生するイベントは、パノラ
マ作成イベント(ステップS4)、先に設定したタイマ
イベント(ステップS5)、マウス8の左ボタンがクリ
ックされた時に発生するマウスボタンダウンイベント
(ステップS6)、マウスボタンアップイベント(ステ
ップS7)、マウス8がモニタ2上を移動した時に発生
するマウス移動イベント(ステップS8)がある。
【0099】パノラマ作成イベントのアルゴリズムの詳
細について、図16のフローチャートを用いて説明す
る。パノラマ作成イベントが発生すると、ステップS9
では、パノラマ作成要求(Flag-pa )がセット(True)
される。
【0100】タイマイベントのアルゴリズムの詳細につ
いて、図17のフローチャートを用いて説明する。この
一例のタイマイベントは、周期的にコンピュータ1とモ
ードコントローラ23との通信を行うために発生するイ
ベントである。このタイマイベントは、一例として50
msec間隔で発生する。タイマイベントが発生する
と、ステップS11では、通信ポートの設定が完了して
いるか否かが判断される。通信ポートの設定が完了して
いる(済)と判断されると、ステップS12へ制御が移
り、通信ポートの設定が完了していない(未)と判断さ
れると、ステップS18へ制御が移る。ここでは、通信
ポートの設定が完了していない初回のみ、ステップS1
8に制御が移り、通信ポートの開設処理が行われる。具
体的には、ステップS18において、コンピュータ1上
のRS−232Cポートの開設が行われる。そして、ス
テップS18からステップS23へ制御が移る。
【0101】それ以降のタイマイベントでは、受信デー
タの確認、解析処理、パンチルタ28の駆動命令など送
信バッファにたまっているデータの送信処理、またはパ
ンチルタ28、ズームレンズ16の状態確認要求のため
の通信データの送信処理が行われる。このアルゴリズム
では、ステップS11からステップS12へ制御が移
り、ステップS12では、受信バッファのデータの有無
が確認され、受信データが存在する場合、ステップS1
3に制御が移り、受信データが存在しない場合、ステッ
プS14に制御が移る。ステップS13では、受信バッ
ファに存在する受信データが解析され、モードコントロ
ーラ23に要求したパンチルタ28の位置情報(p,
t)や、ズームレンズ16の位置情報(z)が取得され
る。これらのデータが上述した図11、図14の方式に
従い、パンチルタ28の角度情報(θ,φ)、ズームレ
ンズ16の倍率情報(γ)に変換される。
【0102】次に、ステップS14では、データの送信
要求の有無が確認される。データの送信要求が存在する
(Flag-so =True)場合、ステップS19に制御が移
り、ステップS19では、送信バッファに格納されてい
るデータの送信処理がなされた後、送信要求フラグ(Fl
ag-so )がリセット(False )される。そして、ステッ
プS19からステップS23へ制御が移る。この送信バ
ッファにたまったデータの一例として、マウス8で設定
されたパンチルタ28の駆動命令のデータなどがある。
【0103】そして、送信要求がない(Flag-so =Fals
e )場合、ステップS15へ制御が移る。ステップS1
5では、送信要求の内部カウンタ(req-cnt )が0が否
かが判断され、送信要求の内部カウンタが0の場合(re
q-cnt =0)、ステップS16へ制御が移り、送信要求
の内部カウンタが0でない場合(req-cnt ≠0)、ステ
ップS20へ制御が移る。
【0104】ステップS16では、パンチルタ28およ
びズームレンズ16の位置要求命令がモードコントロー
ラ23に送信される。そして、ステップS17では、送
信要求の内部カウンタ(req-cnt )がインクリメントさ
れ、ステップS23へ制御が移る。
【0105】ステップS20では、パノラマ作成要求が
存在するか否かが判断され、パノラマ作成要求が存在す
る場合(Flag-pa =True)、ステップS21へ制御が移
り、パノラマ作成要求が存在しない場合(Flag-pa =Fa
lse )、ステップS22へ制御が移る。ステップS21
では、後述するパノラマ作成処理が実行される。そし
て、ステップS22では、送信要求の内部カウンタ(re
q-cnt )が0にされ、ステップS23へ制御が移る。
【0106】ステップS23では、パンチルタ28の前
回得た位置情報と今回得た位置情報とを比較し、位置情
報(p,t)に変化があるか否かが判断される。パンチ
ルタ28の位置情報(p,t)が変化した場合、ステッ
プS25へ制御が移り、変化しなかった場合、ステップ
S24へ制御が移る。ステップS24では、ズームレン
ズ16の前回得た位置情報と今回得た位置情報とを比較
し、位置情報(z)に変化があるか否かが判断される。
ズームレンズ16の位置情報(z)が変化した場合、ス
テップS25へ制御が移り、変化しなかった場合、この
フローチャートは終了する。
【0107】ステップS25では、パンチルタ28の位
置情報(p,t)および/またはズームレンズの位置情
報(z)が変化したときに、パノラマ操作領域6Bに表
示する画枠6Cが再描写される。このとき、パンチルタ
28の位置情報(p,t)は、上述したように角度情報
(θ,φ)へ変換され、ズームレンズ16の位置情報
(z)も上述したように倍率情報(γ)へ変換される。
それぞれ変換された角度情報(θ,φ)と倍率情報
(γ)とを用いて、式(7)からパンチルタ28の位置
情報(x,y)および式(8)から操作領域6Aに表示
されている画角である画角情報(s,t)を算出する。
そして、算出された位置情報(x,y)および画角情報
(s,t)に応じてパノラマ操作領域6Bに画枠6Cが
描写される。
【0108】ステップS23では、パンチルタ28の前
回と今回の位置情報(p,t)を比較するようにしてい
るが、パンチルタ28の前回と今回の角度情報(θ,
φ)を比較するようにしても良い。またこのとき、ステ
ップS25では、今回の角度情報(θ,φ)をそのまま
式(7)に用いて位置情報(x,y)を算出する。同様
に、ステップS24では、ズームレンズ16の前回と今
回の位置情報(z)を比較するようにしているが、ズー
ムレンズ16の前回と今回の位置情報(γ)を比較する
ようにしても良い。またこのとき、ステップS25で
は、今回の倍率情報(γ)をそのまま式(8)に用いて
画角情報(s、t)を算出する。
【0109】次に、上述したパノラマ作成処理のアルゴ
リズムについて図20のフローチャートを用いて説明す
る。パノラマ作成は、パノラマ作成イベントによって設
定(Flag-pa =True)される。このパノラマ作成イベン
トが予め発生すると、上述したようにタイマイベント
時、パノラマ作成処理(ステップS21)が実行され
る。このフローチャートでは、パノラマ作成処理の手順
をパノラマカウンタ(PanoCnt)に従って行っている。
【0110】まず、この処理が開始されると、撮像装置
の画角を最広角に設定する処理が行われる。すなわち、
ステップS31において、パノラマカウンタ(Pano Cn
t)が1であるか否かが判断され、パノラマカウンタが
1である(Pano Cnt=1)と判断された場合、ステップ
S43へ制御が移り、パノラマカウンタが1でない(Pa
no Cnt≠1)と判断された場合、ステップS32へ制御
が移る。ステップS43では、ズームをワイド端に移動
する駆動命令を送信すると共に、パノラマカウンタをイ
ンクリメントする。これは、より広範囲のパノラマ画像
を、少ない画像取得回数で行うためである。
【0111】ステップS32では、パノラマカウンタが
2であるか否かが判断され、パノラマカウンタが2であ
る(Pano Cnt=2)と判断された場合、ステップS44
へ制御が移り、パノラマカウンタが2でない(Pano Cnt
≠2)と判断された場合、ステップS33へ制御が移
る。ステップS44では、パンチルタ28を最初に撮影
するポジション(POS(Pano Cnt -2))に移動する
駆動命令を送信すると共に、パノラマカウンタをインク
リメントする。すなわち、POS(Pano Cnt -2)で示
すパンチルタ28の画角を取得する最初の位置(図5の
1で示す位置)に移動する処理を行う。
【0112】また、パノラマカウンタ(Pano Cnt)が3
以降の場合、設定したズーム、パンチルタ位置に撮像装
置が移動したのを確認し、指定位置に到達した場合、画
像のキャプチャを行う。ステップS33では、ズームレ
ンズ16の位置情報(z)の確認が行われ、ズーム位置
があっている場合、ステップS34へ制御が移り、ズー
ム位置があっていない場合、このフローチャートは終了
する。さらに、ステップS34では、パンチルタ28の
位置情報(p,t)の確認が行われ、パンチルタ位置が
あっている(=POS(Pano Cnt -3))場合、ステッ
プS35へ制御が移り、パンチルタ位置があっていない
(≠POS(Pano Cnt -3))場合、このフローチャー
トは終了する。そして、ステップS35では、現在のパ
ンチルタ位置の画像が取得される。取得された画像は、
ビットマップの画像ファイルとしてメモリに記憶され
る。
【0113】ステップS36では、パンチルタ28を次
に撮影するポジション(POS(Pano Cnt -2))に移
動する駆動命令が送信される。ステップS37では、上
述したように、取得した画像を仮想球面にデータ変換
し、重複画像、不要画像の削除を行う画像の連結処理が
行われる。また、コンピュータ1の処理能力がない場
合、このステップS37では、水平方向および垂直方向
に圧縮も行う。ステップS38では、連結された画像が
緯度、経度で正規化され、表示される。そして、ステッ
プS39では、パノラマカウンタ(Pano Cnt)がインク
リメントされる。
【0114】すなわち、次の画像取得位置にパンチルタ
28を移動する処理を行い、続いて、先にキャプチャし
た画像の仮想球面への写像処理、水平、垂直方向への圧
縮処理、重複画像、不要画像の削除処理等を行い、パノ
ラマ画像作成の進行状況を表示する。以上の動作をパノ
ラマ画像が完成するまで行う。
【0115】ステップS40では、パノラマ画像が完全
に完成したか否かが判断され、完成したと判断された場
合、ステップS41へ制御が移り、未完成と判断された
場合、このフローチャートは終了し、再度上述の制御を
パノラマ画像が完成するまで繰り返す。ステップS41
では、パノラマ画像が完成したので、パノラマ作成要求
(Flag-pa )がリセット(False )される。そして、ス
テップS42では、完成されたパノラマ画像が保存され
る。
【0116】このフローチャートでは、図5に示す1の
画像はパノラマカウンタ(Pano Cnt)が3のときに獲得
でき、図5に示す2の画像はパノラマカウンタが4のと
きに獲得でき、そしてパノラマカウンタが12のときに
獲得される図5に示す10の画像が獲得されると、パノ
ラマ画像を生成するための全ての画像が獲得され、パノ
ラマ画像が完成する。
【0117】なお、駆動装置は、ここで指令される目標
位置に対して、常に同位置方向から進入するように動作
し、画像連結の際発生し得る駆動系の機構の遊び(例え
ば、ギアのバックラッシュ)による、連結画像のずれを
補正している。
【0118】次に、マウス移動イベントのアルゴリズム
について図21のフローチャートを用いて説明する。こ
のイベントは、モニタ2上をマウス8が移動すると発生
するイベントである。この発明では、パンチルタ28の
駆動位置を選択するために使用する。このイベントが発
生すると、図2Aに示す操作領域6A、パノラマ操作領
域6Bまたはそれらの領域以外の部分のいずれにマウス
8が存在するかを確認するために、ステップS51で
は、操作領域6Aにマウス8が存在するか否かが確認さ
れる。マウス8が操作領域6Aに存在するのが確認され
ると、ステップS52へ制御が移り、操作領域6Aに存
在しないのが確認されると、ステップS54へ制御が移
る。ステップS52では、操作領域フラグ(Flag-rin)
がセット(True)されると共に、パノラマ操作領域フラ
グ(Flag-pin)がクリア(False )される。
【0119】ステップS54では、操作領域6Aにはマ
ウス8が存在しないため、操作領域フラグ(Flag-rin)
がクリア(False )される。そして、ステップS55で
は、パノラマ操作領域6Bにマウス8が存在するか否か
が確認される。マウス8がパノラマ操作領域6Bに存在
するのが確認されると、ステップS56へ制御が移り、
パノラマ操作領域6Bに存在しないのが確認されると、
ステップS56へ制御が移る。ステップS56では、パ
ノラマ操作領域フラグ(Flag-pin)がセット(True)さ
れる。ステップS57では、パノラマ操作領域6Bには
マウス8が存在しないため、パノラマ操作領域フラグ
(Flag-pin)がクリア(False )される。
【0120】そして、操作領域6Aまたはパノラマ操作
領域6Bにマウス8が存在する場合、ステップS53に
おいて、マウス8が存在する操作領域の中心を(0,
0)とした相対座標としてマウス8の位置座標(ξ,
η)が取得される。
【0121】このフローチャートでは、もし操作領域6
Aにマウス8が存在する場合、操作領域フラグ(Flag-r
in)をセット(True)し、操作領域6Aにマウス8が存
在しない場合、操作領域フラグ(Flag-rin)をクリア
(False )する。また、パノラマ操作領域6Bにマウス
8が存在する場合、パノラマ操作領域フラグ(Flag-pi
n)をセット(True)し、パノラマ操作領域6Aにマウ
ス8が存在しない場合、パノラマ操作領域フラグ(Flag
-pin)をクリア(False )する。そして、操作領域6A
またはパノラマ操作領域6Bにマウス8が存在する場
合、そのときのマウス8の位置座標を、各操作領域の中
心を(0,0)とした相対座標として(ξ,η)に設定
する。
【0122】次に、マウスボタンダウンイベントとボタ
ンアップイベントについて説明する。上述したような操
作領域6Aまたはパノラマ操作領域6Bの任意の一点を
直接指定する方法は、図22に示すマウスボタンダウン
イベントのアルゴリズムのみを使用し、任意の領域を指
定し、その任意の領域から生成される任意の一点を指定
する他の方法は、図23に示すマウスボタンダウンイベ
ントと、図24に示すマウスボタンアップイベントとを
使用する。
【0123】まず、図22のフローチャートを用いて操
作領域の任意の一点を直接指定する方法であるボタンダ
ウンイベントのアルゴリズムを説明する。このイベント
は、マウス8の左ボタンが押された時に発生するイベン
トである。この発明では、このイベントを、パンチルタ
28を駆動するためのトリガ情報として使用する。この
イベントが発生すると、ステップS61において、操作
領域フラグ(Flag-rin)がセット(True)されているか
否かにより、操作領域6Aにマウス8が存在するか否か
が確認される。操作領域フラグがセットされている(Fl
ag-rin=True)場合、操作領域6Aにマウス8が存在す
るため、ステップS62へ制御が移り、操作領域フラグ
がクリアされている(Flag-rin=False )場合、操作領
域6A外にマウス8が存在するため、ステップS64へ
制御が移る。
【0124】マウス8が操作領域6Aに存在する場合、
ステップS62において、受信データによって得られた
現在のパンチルタ28の角度情報(θ,φ)、ズームレ
ンズ16の倍率情報(γ)、マウス8で指定された操作
領域6Aのマウス8の位置座標(ξ,η)を用いて、指
定された操作領域上の被写体が、画面の中心にくるよう
なパンチルタ28の角度情報(α,β)が式(4)また
は式(5)を用いて算出される。
【0125】そして、ステップS63では、こうして得
られたパンチルタ28の角度情報(α,β)を上述した
図11に従い、パンチルタ28の角度情報(α,β)が
内部の位置情報(p-new,t-new)に変換される。変換
された位置情報(p-new,t-new)は、パンチルタ28
の絶対位置駆動命令と共に送信バッファに格納される。
また、同時にデータ送信要求フラグ(Flag-so )をセッ
ト(True)し、タイマイベントの処理によってデータが
送信されるようにする。
【0126】操作領域6A外にマウス8が存在すること
が確認された後、ステップS64では、パノラマ操作領
域6Bにマウス8が存在するか否かが、パノラマ操作領
域フラグ(Flag-pin)がセット(True)されているか否
かにより確認される。パノラマ操作領域フラグがセット
されている(Flag-pin=True)場合、パノラマ操作領域
6Bにマウス8が存在するため、ステップS65へ制御
が移り、パノラマ操作領域フラグがクリアされている
(Flag-pin=False )場合、このフローチャートは、終
了する。
【0127】このフローチャートでは、操作領域フラグ
(Flag-rin)およびパノラマ操作領域フラグ(Flag-pi
n)の各フラグを確認することによって、マウス8が操
作領域6Aまたはパノラマ操作領域6Bに存在するか否
かが確認される。また、いずれの操作領域にもマウス8
が存在しない場合、このイベントは無効となる。
【0128】マウス8がパノラマ操作領域6Bに存在す
る場合、ステップS65において、マウス8で指定され
たパノラマ操作領域6Bのマウス8の位置情報(ξ,
η)を用いて、指定された操作領域上の被写体が、画面
の中心にくるようなパンチルタ28の角度情報(α,
β)が式(9)を用いて算出される。そして、ステップ
S63へ制御が移る。
【0129】次に、パノラマ操作領域6Bの任意の領域
から生成される任意の一点を指定する他の方法であるボ
タンダウンイベントのアルゴリズムを図23を用い、ボ
タンアップイベントのアルゴリズムを図24を用いて説
明する。
【0130】まず、ボタンダウンイベントのアルゴリズ
ムを図23のフローチャートを用いて説明する。このイ
ベントは、マウス8の左ボタンが押された時に発生する
イベントである。この発明では、このイベントを、指定
する任意の領域の始点を決定するイベントとして使用す
る。このイベントが発生すると、ステップS71におい
て、操作領域フラグ(Flag-rin)がセット(True)され
ているか否かにより、操作領域6Aにマウス8が存在す
るか否かが確認される。操作領域フラグがセットされて
いる(Flag-rin=True)場合、操作領域6Aにマウス8
が存在するため、ステップS72へ制御が移り、操作領
域フラグがクリアされている(Flag-rin=False )場
合、操作領域6A外にマウス8が存在するため、ステッ
プS74へ制御が移る。
【0131】マウス8が操作領域6Aに存在する場合、
ステップS72において、操作領域の始点取得フラグ
(Flag-rstart )がセット(True)される。そして、ス
テップS73において、マウス8の左ボタンが押された
ときの位置座標(m1,n1)を任意の領域の始点とし
て記憶する。
【0132】操作領域6A外にマウス8が存在すること
が確認された後、ステップS74では、パノラマ操作領
域フラグ(Flag-pin)がセット(True)されているか否
かにより、パノラマ操作領域6Bにマウス8が存在する
か否かが確認される。パノラマ操作領域フラグがセット
されている(Flag-pin=True)場合、パノラマ操作領域
6Bにマウス8が存在するため、ステップS75へ制御
が移り、パノラマ操作領域フラグがクリアされている
(Flag-pin=False )場合、このフローチャートは終了
する。
【0133】このフローチャートでは、操作領域フラグ
(Flag-rin)およびパノラマ操作領域フラグ(Flag-pi
n)の各フラグを確認することによって、マウス8が操
作領域6Aまたはパノラマ操作領域6Bに存在するか否
かが確認される。また、いずれの操作領域にもマウス8
が存在しない場合、そのイベントは無効となる。
【0134】マウス8がパノラマ操作領域6Bに存在す
る場合、ステップS75において、パノラマ操作領域の
始点取得フラグ(Flag-pstart )がセットされる。そし
て、ステップS73へ制御が移る。
【0135】次に、ボタンアップイベントのアルゴリズ
ムを図24のフローチャートを用いて説明する。このイ
ベントは、マウスの左ボタンが離された時に発生するイ
ベントである。この発明では、このイベントを指定する
任意の領域の終点を決定するイベントとして使用する。
【0136】このイベントが発生すると、まずステップ
S81において、操作領域フラグ(Flag-rin)がセット
(True)されているか否かにより、操作領域6Aにマウ
ス8が存在するか否かが確認される。操作領域フラグが
セットされている(Flag-rin=True)場合、操作領域6
Aにマウス8が存在するため、ステップS82へ制御が
移り、操作領域フラグがクリアされている(Flag-rin=
False )場合、操作領域6A外にマウス8が存在するた
め、ステップS87へ制御が移る。そして、ステップS
82では、操作領域6Aの始点開始フラグ(Flag-rstar
t )がセットされているか否かにより、操作領域6A内
で左ボタンが押されたか否かが確認される。始点取得フ
ラグがセットされている(Flag-rstart =True)場合、
操作領域6A内でマウス8が押されたため、ステップS
83へ制御が移り、始点取得フラグがクリアされている
(Flag-rstart =False )場合、操作領域6A内でマウ
ス8の左ボタンが押されなかったため、ステップS87
へ制御が移る。
【0137】すなわち、ステップS81およびS82で
は、操作領域フラグ(Flag-rin)および操作領域6Aの
始点取得フラグ(Flag-rstart )の各フラグを確認す
る。そして、操作領域フラグ(Flag-rin)および始点取
得フラグ(Flag-rstart )が共にセット(True)されて
いれば操作領域6Aで駆動命令が発生したと識別する。
また、それ以外の場合、後述するステップS87および
S88において、パノラマ操作領域フラグ(Flag-pin)
およびパノラマ操作領域6Bの始点取得フラグ(Flag-p
start )の各フラグを確認する。
【0138】操作領域6Aで指令あり、すなわち操作領
域フラグ(Flag-rin)および始点取得フラグ(Flag-rst
art )が共にセット(True)されていると認識された場
合、ステップS83において、マウス8の左ボタンが離
されたことによって指定された操作領域6Aの位置座標
(m2,n2)を任意の領域の終点として記憶する。そ
して、先に記憶した任意の領域の始点の位置座標(m
1、n1)と、今回求めた任意の領域の終点の位置座標
(m2,n2)の2点より生成される四角形の領域の中
心座標として、式(6)からマウス8の位置座標(ξ,
η)が任意の一点として算出される。
【0139】そして、ステップS84では、受信データ
で得られた現在のパンチルタ28の角度情報(θ,
φ)、ズームレンズ16の倍率情報(γ)、マウス8で
指定された操作領域のマウス8の位置情報(ξ,η)を
用いて、指定された操作領域上の被写体が、画面の中心
にくるようなパンチルタ28の角度情報(α,β)を式
(4)または式(5)を用いて算出される。
【0140】ステップS85では、このパンチルタ28
の角度情報(α,β)が上述した図11に従い、パンチ
ルタ28内部の位置情報(p-new,t-new)に変換さ
れ、パンチルタ28の絶対位置駆動命令と共に送信バッ
ファに格納される。また、同時に、データ送信要求フラ
グ(Flag-so )がセット(True)され、タイマイベント
の処理によってデータが送信されるようにする。
【0141】ステップS86では、それぞれの操作領域
でのマウスボタンアップイベントを確認した後、最後に
操作領域6Aの始点取得フラグ(Flag-rstart )および
パノラマ操作領域6Bの始点取得フラグ(Flag-pstart
)がクリア(False )される。そして、このイベント
は終了する。
【0142】ステップS87では、パノラマ操作領域フ
ラグ(Flag-pin)がセット(True)されているか否かに
より、パノラマ操作領域6Bにマウス8が存在するか否
かが確認される。パノラマ操作領域フラグがセットされ
ている(Flag-pin=True)場合、パノラマ操作領域6B
にマウス8が存在するため、ステップS88へ制御が移
り、操作領域フラグがセットされていない(Flag-pin=
False )場合、パノラマ操作領域6B外にマウス8が存
在するため、ステップS86へ制御が移る。そして、ス
テップS88では、パノラマ操作領域6Bの始点取得フ
ラグ(Flag-pstart )がセット(True)されているか否
かにより、パノラマ操作領域6B内でマウス8の左ボタ
ンが押されたか否かが確認される。始点取得フラグがセ
ットされている(Flag-pstart =True)場合、パノラマ
操作領域6B内でマウス8の左ボタンが押されたため、
ステップS89へ制御が移り、始点取得フラグがセット
されていない(Flag-pstart =False )場合、パノラマ
操作領域6B内でマウス8の左ボタンが押されなかった
ため、ステップS86へ制御が移る。
【0143】すなわち、ステップS87およびS88で
は、パノラマ操作領域フラグ(Flag-pin)およびパノラ
マ操作領域6Bの始点取得フラグ(Flag-pstart )が共
にセット(True)されていればパノラマ操作領域6Bで
駆動命令が発生したと識別する。また、上述したステッ
プS81、S82、S87およびS88の条件に当ては
まらない場合、このイベントは無効となる。
【0144】パノラマ操作領域6Bで指令あり、すなわ
ちパノラマ操作領域フラグ(Flag-pin)および始点取得
フラグ(Flag-pstart )が共にセット(True)されてい
ると認識された場合、ステップS89において、マウス
8の左ボタンが離されることによって指定されたパノラ
マ操作領域6Bの位置座標(m2,n2)を任意の領域
の終点として記憶する。そして、先に記憶した任意の領
域の始点の位置座標(m1,n1)と、今回求めた任意
の領域の終点の位置座標(m2,n2)の2点より生成
される四角形の領域の中心座標として、式(6)からマ
ウス8の位置情報(ξ,η)が任意の一点として算出さ
れる。
【0145】そして、ステップS90では、マウス8で
指定されたパノラマ操作領域6Bのマウス8の位置情報
(ξ,η)を用いて、指定されたパノラマ操作領域上の
被写体が、画面の中心にくるようなパンチルタ28の角
度情報(α,β)を式(9)を用いて算出される。そし
て、ステップS85へ制御が移る。
【0146】この実施の一形態では、パノラマ画像の作
成をコンピュータ1で行うようになされているが、サー
バ9でパノラマ画像を作成し、回線容量の少ないネット
ワーク回線にそのパノラマ画像のデータをコンピュータ
1に転送し、モニタ2のパノラマ操作領域6Bに表示す
るようにしても良い。
【0147】この実施の一形態では、コンピュータ1に
接続されているモニタ2の画面上に操作領域6Aおよび
パノラマ操作領域6Bおよび/または基準パノラマ操作
領域6Eを表示しているが、モニタ2とは異なる別のデ
ィスプレイに操作領域6A、パノラマ操作領域6Bおよ
び/または基準パノラマ操作領域6Eを表示しても良
い。
【0148】この実施の一形態では、パンチルタカメラ
3によって撮影可能な範囲をパンチルタカメラ3の可動
できる最大範囲としても良いし、リミッタによって撮影
可能な範囲を制限しても良い。また、そのリミッタによ
り撮影範囲を制限する機能は、パンチルタカメラ3に持
っても良いし、コンピュータ1に持っても良い。
【0149】この実施の一形態では、任意の領域から生
成される任意の一点をその領域の中心としたが、それに
限らず任意の領域の外心、内心、重心または垂心を任意
の一点としても良い。
【0150】この実施の一形態では、ネットワークの一
例としてインターネットを利用しているが、ネットワー
クを利用せずカメラ部11からの信号とパンチルタ部1
2からの信号とを直接コンピュータ1に供給するように
しても良い。
【0151】
【発明の効果】この発明に依れば、装置各部の動作によ
り、操作領域に映し出され、マウスをクリックすること
によって、操作者が指定した被写体が容易に画面の中心
に映し出すことが可能になる。更に、操作によってパン
チルタの到達する場所が予め予測出来るので、インター
ネットのような回線能力に依存する通信の遅延、画像デ
ータの欠落等が発生しやすい回線上で、操作者にストレ
スを感じさせない、視認性の良い、容易な操作を実現す
ることができる。
【0152】さらに、この発明に依れば、特にパノラマ
画像を表示することで、撮像装置の置かれている環境を
一目で把握することが可能であり、その映像に対して、
パンチルタの位置情報、ズームの画角を、パンチルタの
可動範囲等を情報として埋め込むことにより、撮像装置
の状況も容易に把握することが可能になる。
【0153】また、この発明に依れば、パノラマ操作領
域上を指定することにより容易に被写体を撮像映像視野
内に捕らえられ、さらに操作領域上でも被写体を指定す
ることで、パノラマ操作領域で指定しきれなかった微妙
な位置も調整することが可能になる。このような操作性
が、随時更新可能なパノラマ操作領域上または基準パノ
ラマ操作領域上で同様に提供されるため、視界不良など
のため更新したパノラマ画像が使いにくいときにも良好
な操作性が保てるとともに、最小の操作で目的の画像が
得られる。このことはネットワークなどを利用した遠隔
操作や、複数人の操作者による多対一の操作を行うよう
な場合に重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシステムを説明するための外観図で
ある。
【図2】この発明に適用される画面を説明するための略
線図である。
【図3】この発明のシステムの実施の一形態のブロック
図である。
【図4】この発明に適用されるパノラマ画像の生成を説
明するための略線図である。
【図5】この発明に適用されるパノラマ画像の生成を説
明するための概略図である。
【図6】この発明に適用されるパノラマ画像の生成を説
明するための概略図である。
【図7】この発明に適用されるパノラマ操作領域上の位
置座標からパンチルタカメラの角度情報を生成する説明
に用いた略線図である。
【図8】この発明に適用される平面球面変換を説明する
ための略線図である。
【図9】この発明に適用される操作領域での座標変換を
説明するための略線図である。
【図10】この発明に適用されるパノラマ操作領域での
座標変換を説明するための略線図である。
【図11】この発明に適用されるパンチルタカメラの内
部の位置情報と角度情報とを説明するための略線図であ
る。
【図12】この発明に適用されるパンチルタカメラの角
度座標とパノラマ操作領域の位置座標とを説明するため
の略線図である。
【図13】この発明に適用されるパンチルタカメラの画
角とパノラマ操作領域内の枠とを説明するための略線図
である。
【図14】この発明に適用されるズームデータと倍率デ
ータの変換を説明するための略線図である。
【図15】この発明の基準パノラマ画像を生成する一例
の略線図である。
【図16】この発明の基準パノラマ画像を生成する実施
の一形態のブロック図である。
【図17】この発明に適用される全体の処理の一例であ
る。
【図18】この発明に適用されるパノラマ作成イベント
の処理の一例である。
【図19】この発明に適用されるタイマイベントの処理
の一例である。
【図20】この発明に適用されるパノラマ作成処理の一
例である。
【図21】この発明に適用されるマウス移動イベントの
処理の一例である。
【図22】この発明に適用されるマウスボタンダウンイ
ベントの処理の一例である。
【図23】この発明に適用されるマウスボタンダウンイ
ベントの処理の一例である。
【図24】この発明に適用されるマウスボタンアップイ
ベントの処理の一例である。
【符号の説明】
1、61・・・コンピュータ、2・・・モニタ、6A・
・・操作領域、6B・・・パノラマ操作領域、7・・・
カーソル、9・・・サーバ、11・・・カメラ部、12
・・・パンチルタ部、13・・・TVモニタ、14・・
・ポインティングデバイス、15・・・レンズブロック
部、16・・・ズームレンズ、17・・・ズーム部、1
8、26、27・・・モータ、19・・・固体撮像素
子、20・・・信号分離/自動利得調整回路、21・・
・A/D変換器、22・・・信号処理回路、23・・・
モードコントローラ、24・・・カメラコントローラ、
25・・・パンチルタコントローラ、28・・・パンチ
ルタ、30、64・・・記憶部、31、62・・・制御
部、63・・・ビデオキャプチャー部、65、67・・
・ネットワークインタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 利幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 細沼 直泰 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介して接続された撮像手段の撮
    影する方向を制御するための撮像装置コントローラにお
    いて、 上記撮像手段の撮像する方角を制御する駆動手段と、 上記駆動手段を制御することによって、上記撮像手段の
    映出する映像を選択する映像選択手段とを有し、 任意の時点で更新可能なパノラマ画像と、撮像範囲を代
    表する基準パノラマ画像とを選択して、あるいは両方同
    時に操作者に提示するようにしたことを特徴とする撮像
    装置コントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記基準パノラマ画像は、 時刻を変えて撮影した複数枚のパノラマ画像から自動的
    に選択するようにしたことを特徴とする撮像装置コント
    ローラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記基準パノラマ画像は、 時刻を変えて撮影した複数枚のパノラマ画像から平均処
    理または多数決などのフィルタにより合成するようにし
    たことを特徴とする撮像装置コントローラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記パノラマ画像または上記基準パノラマ画像に対応す
    る操作領域を有し、 上記操作領域上に任意の一点を指定することで、上記任
    意の一点に対応する位置の被写体を、上記駆動手段の任
    意の位置座標に移動するようにしたことを特徴とする撮
    像装置コントローラ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記パノラマ画像または上記基準パノラマ画像に対応す
    る操作領域を有し、 上記操作領域上に任意の領域を指定することで、上記任
    意の領域から生成される任意の一点に対応する位置の被
    写体を、上記駆動手段の任意の位置座標に移動するよう
    にしたことを特徴とする撮像装置コントローラ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記撮像手段の映出している現在位置を、上記パノラマ
    画像または上記基準パノラマ画像に表示することで、上
    記撮像手段の状況を把握する状態表示手段を有すること
    を特徴とする撮像装置コントローラ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記駆動手段の可動範囲を、上記パノラマ画像または上
    記基準パノラマ画像に表示することで、上記撮像手段の
    上記撮像手段の状況を把握する状態表示手段を有するこ
    とを特徴とする撮像装置コントローラ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 上記撮像手段の撮影している画角を、上記パノラマ画像
    または上記基準パノラマ画像に表示することで、上記撮
    像手段の上記撮像手段の状況を把握する状態表示手段を
    有することを特徴とする撮像装置コントローラ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の撮像装置コントローラ
    において、 さらに、上記パノラマ画面または上記基準パノラマ画面
    上に上記撮像手段の映出する現在の映像をはめ込んだ操
    作領域を設け、 上記操作領域において、指定した任意の一点に上記撮像
    手段の方向を向けるように制御することを特徴とする撮
    像装置コントローラ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の撮像装置コントロー
    ラにおいて、 さらに、上記パノラマ画面または上記基準パノラマ画面
    上に上記撮像手段の映出する現在の映像をはめ込んだ操
    作領域を設け、 上記操作領域において、任意の領域を指定することで、
    上記任意の領域から生成される任意の一点に上記撮像手
    段の方向を向けるように制御することを特徴とする撮像
    装置コントローラ。
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