JPH11179734A - 成形用型の構造 - Google Patents

成形用型の構造

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JPH11179734A
JPH11179734A JP35345397A JP35345397A JPH11179734A JP H11179734 A JPH11179734 A JP H11179734A JP 35345397 A JP35345397 A JP 35345397A JP 35345397 A JP35345397 A JP 35345397A JP H11179734 A JPH11179734 A JP H11179734A
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JP
Japan
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mold
gypsum
zas
molding die
cavity
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Withdrawn
Application number
JP35345397A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kumamoto
裕昭 熊本
Masaki Munezane
正樹 宗実
Kenji Matsuoka
健次 松岡
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品質が確保できしかも安価で短工期で対応
できる射出成形型を提供することを課題とする。 【解決手段】マスターモデルから転写して形成されたゴ
ム型30に溶かした石膏を充填して形成される石膏型4
0の構造において、石膏型40の強度不足部分である突
出部内に補強部材(板状金網42,円筒状網43)を芯
材として埋設し該芯材を該石膏にて包囲してなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石膏および亜鉛合
金を用いた成形型に係り、詳細には型の強度不足部分の
補強構造とその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から生産量の少ない樹脂材の射出成
形品を製作する場合には、亜鉛合金〔例えばZAS(亜
鉛,アルミニュウム,銅)材〕等を用いた射出成形用の
簡易金型が用いられている。ZAS材を用いた射出成形
用のZAS型を製作するには、特開平7−125014
号公報等に示されているように、先ず製品と同じ形状の
マスターモデルを製作する。マスターモデルは特に材質
を特定せず加工し易い材料例えば、樹脂材、アルミ材等
を用いて切削および張り合わせ加工等によりを製作す
る。そのマスターモデルを型枠に固定してマスターモデ
ルと型枠との隙間(マスターモデルの上)に例えばシリ
コンゴムを充填し、キャビティ側とコア側のゴム型を製
作する。次に、ゴム型を型枠に固定し型枠内(ゴム型の
上)に溶かした石膏を充填し、キャビティ側とコア側の
石膏型を製作する。次に、キャビティ側とコア側の石膏
型をそれぞれ型枠に固定し、型枠内(石膏型の上)に溶
融したZAS材を鋳造し冷却後に取り出し、キャビティ
側とコア側のZAS型に樹脂の充填穴(スプール部、ラ
ンナー部、ゲート部等)を機械加工して仕上げ射出成形
用の簡易型として用いる。しかし、表面に細い凸部や凹
部のある製品を成形する場合には、石膏型もZAS型も
材質的に強度が弱い(脆い)ので、型の突出部である細
い凸部や凹部に破損等の不具合が発生するおそれがあり
採用することができず鋼材を用いた射出成形用金型が用
いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにZAS
材を用いた射出成形用のZAS型(簡易型)を製作する
には、マスターモデルからゴム型を製作し、該ゴム型に
より石膏型を製作し、該石膏型によりZAS型を製作す
ることになるが、製品に細い凸部等があると石膏型は脆
いので石膏型の細い凸部が溶解したZAS材の鋳造に耐
えられずに破損しZAS型の製作ができなくなる。仮に
ZAS型が製作できてもZAS材自身も材質的に脆いの
で樹脂の射出成形に耐えられずに破損することがある。
このような条件の場合には鋼材を用いた射出成形用金型
が用いられている。しかし、鋼材を用いた射出成形金型
では、金型製作に長い工期が必要で金型製作に高価な設
備が必要となり金型費が高くなる。従って、特に生産量
の少ない射出成形品ではコスト高につながると共に短期
間での対応が難しいという問題がある。
【0004】本発明は上述の問題を解決するもので、成
形品質が確保できしかも安価で短工期で対応できる成形
用型を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するもので、成形用型の構造において、前記成形用型
の突出部内に金属製部材が埋設されてなることを特徴と
するものである。また、成形用型の構造において、前記
成形用型の突出部は、該突出部と同じ形状の金属製部材
からなるものであることを特徴とするものである。
【0006】また、前記金属製部材の一部が前記成形用
型に挿入され、該金属製部材の一部とは異なる部分が前
記突出部として形成されてなることを特徴とするもので
ある。また、前記成形用型は、マスターモデルから転写
して形成されたゴム型に溶かした石膏を充填して形成さ
れてなる石膏型であることを特徴とするものである。
【0007】また、前記成形用型は、マスターモデルか
ら転写して形成されたゴム型に溶かした石膏を充填して
形成されてなる石膏型に、さらに溶融した亜鉛合金を鋳
造して形成されてなる亜鉛合金型であることを特徴とす
るものである。また、前記金属製部材は、網状、又は板
状からなるものであることを特徴とするものである。
【0008】また、前記金属製部材は、棒状、又は板状
からなるものであることを特徴とするものである。ま
た、前記金属製部材の前記成形用型への挿入部分に凹
凸、又は孔が形成なることを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】本発明は生産量の少ない樹脂材の射出成形品
を短工期で製作するのに適した亜鉛合金(例えばZAS
材)等を用いた射出成形用のZAS型の製作方法に関す
るものであり、特にZAS型を形成するための石膏型の
強度不足部分を補強する補強構造およびZAS型の強度
不足部分を補強する補強構造とその製作方法に関するも
のである。尚、ZAS型製作の基本的な工程は、先ず、
製品のマスタ−モデルを製作し該マスタ−モデルから転
写してゴム型を製作する。次に、該ゴム型にて石膏型を
製作し該石膏型を用いてZAS型を製作する。詳細につ
いては以降の実施例により説明する。
【0010】本発明の第1実施例を図1、図2、図3、
図4、図5、図6および図7を用いて説明する。図1は
本発明の第1実施例の製品マスタ−モデルを示す図で、
(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。図2は
本発明の第1実施例のキャビティ側ゴム型製作工程を示
す図で、(a)は平面図(シリコンゴム充填前)、
(b)はB−B断面図(シリコンゴム充填後)、(c)
はキャビティ側ゴム型C矢視図である。図3は本発明の
第1実施例のコア側ゴム型製作工程を示す図で、(a)
は平面図(シリコンゴム充填前)、(b)はD−D断面
図(シリコンゴム充填後)、(c)はキャビティ側ゴム
型(C矢視図)である。図4は本発明の第1実施例のキ
ャビティ側石膏型製作工程を示す図で、(a)は平面図
(石膏充填前)、(b)はF−F断面図(石膏充填
後)、(c)はキャビティ側石膏型G矢視図である。図
5は本発明の第1実施例のコア側石膏型製作工程を示す
図で、(a)は平面図(石膏充填前)、(b)はH−H
断面図(石膏充填後)、(c)はコア側石膏型I矢視図
である。図6は本発明の第1実施例のキャビティ側ZA
S型製作工程を示す図で、(a)は平面図(ZAS充填
前)、(b)はJ−J断面図(ZAS充填後)、(c)
はキャビティ側ZAS型K矢視図である。図7は本発明
の第1実施例のコア側ZAS型製作工程を示す図で、
(a)は平面図(ZAS充填前)、(b)はL−L断面
図(ZAS充填後)、(c)はコア側ZAS型M矢視図
である。
【0011】図1に示すように、10はゴム型製作用の
マスタ−モデル(本実施例説明のための1例として設定
したもので製品に略近い形状および寸法となる)で、角
皿形状の底面から外側に向けて突出した薄いフィン状の
凸部11と円ボス部12と円ボス部12から突出したピ
ン部13が形成されている。マスタ−モデル10の寸法
は、成形する製品寸法(形状)や製品に使用される材料
の収縮率およびZAS材の収縮率等を加味した寸法に形
成される。尚、マスタ−モデル10の製作は加工のし易
い樹脂材やアルミ材等を用いて切削加工や張り合わせ加
工等により製作する。
【0012】図2に示すように、30は石膏型のキャビ
ティ側を形成するためのゴム型で、ゴム型30を形成す
るには、ベース21にマスターモデル10と型合わせ部
形成用のブロック18とを固定する。固定されたマスタ
ーモデル10とブロック18とを型枠20にて所定の範
囲(ゴム型30の大きさ)に囲い型枠20をベース21
に固定する。そして、型枠20で囲われた空間内(マス
ターモデル10の上)に、硬化剤が加えられた液状のシ
リコンゴムを充填し硬化させてゴム型30を形成する。
形成されたゴム型30には、マスターモデル10の外形
が転写されたキャビティ部31に方形の角穴32と段付
きの丸穴33,34が形成され、キャビティ部31の外
側に型合わせ凹部35が形成される。尚、ブロック18
はキャビティ側とコア側とを型合わせするためのもので
円錐台形状をしている。
【0013】図3に示すように、37は石膏のコア側を
形成するためのゴム型で、ゴム型37を形成するにはキ
ャビティ側形成用のゴム型30の表面に離型剤を塗布
し、キャビティ側を上方に向けてベース21に固定す
る。固定したゴム型30を型枠20にて囲いベース21
に固定する。そして、ゴム型30のキャビティ部にマス
ターモデル10を挿入した状態(キャビティ側製作用の
ゴム型30を製作する場合と同じ状態)にし、型枠20
で囲われた空間内(マスターモデル10の上およびキャ
ビティ側表面)に前記と同じシリコンゴムを充填し硬化
させてゴム型35を形成する。形成されたゴム型37に
は、マスターモデル10の内側が転写されたコア部(方
形凸部)38が形成され、コア部38の外側に型合わせ
凸部39が形成される。
【0014】図4に示すように、40はZAS型のキャ
ビティ側を形成するための石膏型で、石膏型40を形成
するには、ゴム型30のキャビティ側の角穴32と段付
きの丸穴33に補強材例えば細線のステンレス金網を用
いて、方形の角穴32には板状に形成した板状金網42
を、また丸穴33には円筒状に形成した円筒状金網43
をそれぞれの穴の上面より突出するように形成して挿入
する。また、丸穴34にはステンレスの軸45を所定の
寸法に形成して挿入する。補強材が挿入されたゴム型3
0をベース21に固定し、ゴム型30の周囲を型枠20
にて囲い型枠20をベース21に固定する。そして、型
枠20で囲われた空間内(キャビティ側形成用のゴム型
30の上)に溶いた石膏を充填して硬化させて石膏型4
0を形成する。形成された石膏型40には、ゴム型30
から転写されたキャビティ部41に板状金網42を石膏
で包囲した方形の細い凸部46と、円筒状金網43を石
膏で包囲したボス部44とが形成され、またマスターモ
デル10のピン部13と同形状の軸45が立設される。
その他に、キャビティ部41の外側には型合わせ凸部4
7が形成される。尚、石膏型40の強度不足部分である
突出部(凸部46、円ボス部44)に補強用の細線のス
テンレス金網(細線のステンレス金網は手でいろんな形
状に容易に形成することができる)を挿入し埋設した
が、その他に薄板のステンレス板を用いてもよく、ま
た、埋設の他に細い凸部46と同じ寸法(形状)のステ
ンレス板を用いてもよい。また、板状金網42、円筒状
金網43や軸45の一部は石膏型40内に挿入されるこ
とになるが、金属製部材である補強用部材(ステンレス
金網、ステンレス板、ステンレス軸等)は石膏型40に
挿入する部分長めに形成し、補強用部材の石膏型40へ
の挿入部分には石膏材との密着強度を上げるために例え
ば表面に凹凸を設けたり孔をあけたりすると効果的であ
る。
【0015】図5に示すように、50はZAS型のコア
側を形成するための石膏型で、石膏型40を形成するに
は、ゴム型37のコア側(方形凸部38)を上方に向け
てベース21に固定し、固定したゴム型37の周囲を型
枠20にて囲い型枠20をベース21に固定する。そし
て、型枠20で囲われた空間内(コア側形成用のゴム型
37の上)に溶いた石膏を充填して硬化させて石膏型5
0を形成する。形成された石膏型50には、ゴム型37
から転写されたコア部(方形凹部)51が形成され、コ
ア部51の外側には型合わせ凹部52が形成される。
【0016】図6に示すように、60は製品成形用のキ
ャビティ側のZAS型で、製品のコア側のZAS型65
と1対にて使用される。キャビティ側のZAS型60を
形成するには、キャビティ側の石膏型40をキャビティ
側形成部を上方に向けてベース21に固定し、固定した
石膏型40の周囲を型枠20にて囲い型枠20をベース
21に固定する。そして、型枠20で囲われた空間内
(キャビティ側形成用の石膏型40の上)に溶解したZ
AS材を鋳造し冷却後に取り出しキャビティ側のZAS
型60を形成する。形成されたZAS型60には、石膏
型40から転写されたキャビティ部(方形凹部)61が
形成され、キャビティ部61の底部には方形の角穴62
と円座部63とが形成されており、円座部63の中心部
には軸(石膏型40に立設されていた軸45)が移設さ
れる。また、キャビティ部61の外側にはコア側のZA
S型65との型合わせ凹部64が形成される。
【0017】コア側のZAS型65を形成するには、図
7に示すように、コア側の石膏型50をコア側形成部
(方形凹部51)を上方に向けてベース21に固定し、
固定した石膏型50の周囲を型枠20にて囲い型枠20
をベース21に固定する。そして、型枠20で囲われた
空間内(コア側形成用の石膏型50の上)に溶解したZ
AS材を鋳造し冷却後に取り出しコア側のZAS型65
を形成する。形成されたZAS型65には、石膏型50
から転写されたコア部(方形凸部)66が形成され、コ
ア部66の外側にはキャビティ側のZAS型60との型
合わせ凹部67が形成される。尚、取り出したキャビテ
ィ側のZAS型60とコア側のZAS型65は、それぞ
れ樹脂の充填穴(スプール部、ランナー部、ゲート部等
図示省略)を機械加工して仕上げ射出成形用の簡易型と
して用いる。キャビティ側のZAS型60とコア側のZ
AS型65を型合わせした時に成形する製品と同じ形状
の空間が形成される。
【0018】以上説明したように本実施例によれば、キ
ャビティ側のZAS型60を形成するための石膏型40
の強度不足部分である突出部(細い凸部46等)に、金
属製部材である補強用の細線のステンレスの板状金網4
2や円筒状金網43およびステンレスの軸45等を挿入
することにより、石膏型40の強度不足部分が補強され
溶解したZAS材の鋳造に耐えることができる。従っ
て、安価でしかも短工期でZAS材を用いた射出成形用
簡易型の製作が可能となるので、生産量の少ない部品の
コスト低減や試作部品の開発期間の短縮等が図れる。
【0019】次に、本発明の第2実施例を図8、図9、
図10および図11を用いて説明する。図8は本発明の
第2実施例の製品のマスタ−モデルを示す図で、(a)
は平面図、(b)はN−N断面図である。図9は本発明
の第2実施例のキャビティ側ゴム型製作工程を示す図
で、(a)は平面図(シリコンゴム充填前)、(b)は
O−O断面図(シリコンゴム充填後)、(c)はキャビ
ティ側ゴム型P矢視図である。図10は本発明の第2実
施例のキャビティ側石膏型製作工程を示す図で、(a)
は平面図(石膏充填前)、(b)はQ−Q断面図(石膏
充填後)、(c)はキャビティ側石膏型R矢視図であ
る。図11は本発明の第2実施例のキャビティ側ZAS
型製作工程を示す図で、(a)は平面図(ZS充填
前)、(b)はS−S断面図(ZAS充填後)、(c)
はキャビティ側ZAS型T矢視図である。尚、第2実施
例は第1実施例のZAS型の強度不足部分を補強したも
のであり、第1実施例と同じ構成については同じ符号を
付し説明を省略する。
【0020】図8に示すように、15はゴム型製作用の
マスタ−モデル(本実施例説明のための1例として設定
したもので製品に略近い形状および寸法)で、方形の立
方体形状をしており幅の狭い角穴16と小径の丸穴17
が形成されている。マスタ−モデル15の寸法は、成形
する製品寸法(形状)や製品に使用される材料の収縮率
およびZAS材の収縮率等を加味した寸法に形成され
る。尚、マスタ−モデル15の製作は加工のし易い樹脂
材やアルミ材等を用いて切削加工や張り合わせ加工等に
より製作する。
【0021】図9に示すように、70は石膏型のキャビ
ティ側を形成するためのゴム型で、ゴム型70を形成す
るには、ベース21にマスターモデル15と型合わせ部
形成用のブロック18とを固定する。固定されたマスタ
ーモデル15とブロック18とを型枠20にて所定の範
囲(ゴム型70の大きさ)に囲い型枠20をベース21
に固定する。そして、型枠20で囲われた空間内(マス
ターモデル15の上)に、硬化剤が加えられた液状のシ
リコンゴムを充填し硬化させてゴム型70を形成する。
形成されたゴム型70には、マスターモデル15の外形
が転写されたキャビティ部71に方形の薄いフィン状の
凸部72と円柱73が形成され、キャビティ部71の外
側に型合わせ凹部74が形成される。尚、ブロック18
はキャビティ側とコア側とを型合わせするためのもので
円錐台形状をしている。
【0022】図10に示すように、75はZAS型のキ
ャビティ側を形成するための石膏型で、石膏型75を形
成するには、ゴム型70をベース21に固定し、ゴム型
70の周囲を型枠20にて囲い型枠20をベース21に
固定する。そして、型枠20で囲われた空間内(キャビ
ティ側形成用のゴム型70の上)に溶いた石膏を充填し
硬化させて石膏型75を形成する。形成された石膏型7
5には、ゴム型70から転写されたキャビティ部76に
幅の狭い角穴77と小径の丸穴78が形成され、キャビ
ティ部76の外側には型合わせ凸部79が形成される。
【0023】図11に示すように、80は製品成形用の
キャビティ側のZAS型で、製品のコア側のZAS型
(図示および説明省略)と1対にて使用される。キャビ
ティ側のZAS型80を形成するには、キャビティ側の
石膏型75の角穴77に板状金網83を挿入し、また丸
穴78にマスターモデル15の丸穴17の形状に対応し
た同形状の金属製のピン85を挿入してキャビティ側形
成部を上方に向けてベース21に固定する。そして、固
定した石膏型75の周囲を型枠20にて囲い型枠20を
ベース21に固定する。そして、型枠20で囲われた空
間内(キャビティ側形成用の石膏型75の上)に溶解し
たZAS材を鋳造し冷却後に取り出しキャビティ側のZ
AS型80を形成する。形成されたZAS型80には、
石膏型75から転写されたキャビティ部(方形凹部)8
1が形成され、キャビティ部81の底部には補強材の板
状金網83を包囲した薄い方形の凸部82が立設し、石
膏型75に挿入されていたピン85がZAS型80の方
へ移設される。また、キャビティ部81の外側にはコア
側のZAS型との型合わせ凹部84が形成される。尚、
取り出したキャビティ側のZAS型80とコア側のZA
S型は、それぞれ樹脂の充填穴(スプール部、ランナー
部、ゲート部等)を機械加工して仕上げ射出成形用の簡
易型として用いる。尚、本実施例ではZAS型80の強
度不足部分である突出部に補強用の細線のステンレス金
網(細線のステンレス金網は手でいろんな形状に容易に
形成することができる)83を挿入埋設したが、その他
に薄板のステンレス鋼板を用いてもよく、また、埋設の
他に細い凸部82と同じ寸法(形状)のステンレス鋼板
やステンレス棒を用いてもよい。また、金網83やピン
85の一部はZAS型80内に挿入されることになる
が、金属製部材である補強用部材(ステンレス金網、ス
テンレス鋼板、ステンレス棒等)はZAS型80に挿入
する部分長めに形成し、補強用部材のZAS型80への
挿入部分にはZAS材との密着強度を上げるために例え
ば表面に凹凸を設けたり孔をあけたりすると効果的であ
る。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、射
出成形用のZAS型80の強度不足部分の細い凸部82
には補強用の細線のステンレス金網83を、また小径の
円柱部にはステンレス軸85等を挿入することにより、
ZAS型80の強度不足部分が補強され樹脂部品の射出
成形に耐えることができる。従って、安価でしかも短工
期でZAS材を用いた射出成形用簡易型の製作が可能と
なるので、生産量の少ない部品のコスト低減や試作部品
の開発期間の短縮等が図れる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、亜
鉛合金(ZAS)を用いた成形用型(ZAS型)製作過
程において、ZAS型形成に用いる石膏型の強度不足部
分である突出部を金属製部材で補強することにより石膏
型を破損することなくZAS型の形成が可能となる。ま
た、ZAS型の強度不足部分である突出部を金属製部材
で補強することにより、成形品の品質が確保でき安価で
しかも短工期で対応することができる。従って、生産量
の少ない部品のコスト低減や試作部品の開発期間の短縮
等が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の製品マスタ−モデルを示
す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例のキャビティ側ゴム型製作
工程を示す図で、(a)は平面図(シリコンゴム充填
前)、(b)はB−B断面図(シリコンゴム充填後)、
(c)はキャビティ側ゴム型C矢視図である。
【図3】本発明の第1実施例のコア側ゴム型製作工程を
示す図で、(a)は平面図(シリコンゴム充填前)、
(b)はD−D断面図(シリコンゴム充填後)、(c)
はキャビティ側ゴム型E矢視図である。
【図4】本発明の第1実施例のキャビティ側石膏型製作
工程を示す図で、(a)は平面図(石膏充填前)、
(b)はF−F断面図(石膏充填後)、(c)はキャビ
ティ側石膏型G矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例のコア側石膏型製作工程を
示す図で、(a)は平面図(石膏充填前)、(b)はH
−H断面図(石膏充填後)、(c)はコア側石膏型I矢
視図である。
【図6】本発明の第1実施例のキャビティ側ZAS型製
作工程を示す図で、(a)は平面図(ZAS充填前)、
(b)はJ−J断面図(ZAS充填後)、(c)はキャ
ビティ側ZAS型K矢視図である。
【図7】本発明の第1実施例のコア側ZAS型製作工程
を示す図で、(a)は平面図(ZAS充前)、(b)は
L−L断面図(ZAS充填後)、(c)はコア側ZAS
型M矢視図である。
【図8】本発明の第2実施例の製品マスタ−モデルを示
す図で、(a)は平面図、(b)はN−N断面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例のキャビティ側ゴム型製作
工程を示す図で、(a)は平面図(シリコンゴム充填
前)、(b)はO−O断面図(シリコンゴム充填後)、
(c)はキャビティ側ゴム型P矢視図である。
【図10】本発明の第2実施例のキャビティ側石膏型製
作工程を示す図で、(a)は平面図(石膏充填前)、
(b)はQ−Q断面図(石膏充填後)、(c)はキャビ
ティ側石膏型R矢視図である。
【図11】本発明の第2実施例のキャビティ側ZAS型
製作工程を示す図で、(a)は平面図(ZAS充填
前)、(b)はS−S断面図(ZAS充填後)、(c)
はキャビティ側ZAS型T矢視図である。
【符号の説明】
10,15・・・・・・・・マスターモデル 11,46,72・・・・・凸部 12,44・・・・・・・・円ボス部 13・・・・・・・・・・・ピン部 16,32,62,77・・角穴 17,33,34,78・・丸穴 18・・・・・・・・・・・ブロック 20・・・・・・・・・・・型枠 21・・・・・・・・・・・ベース 30,37,70・・・・・ゴム型 31,41,61,71,76,81・・キャビティ部 35,52,64,74,84・・・・・型合わせ凹部 38,51,66・・・・・コア部 39,47,67・・・・・型合わせ凸部 40,50,75・・・・・石膏型 42,83・・・・・・・・板状金網 43・・・・・・・・・・・円筒状金網 45・・・・・・・・・・・軸 60,65,80・・・・・ZAS型 63・・・・・・・・・・・円座部 73・・・・・・・・・・・円柱 85・・・・・・・・・・・ピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用型の構造において、 前記成形用型の突出部内に金属製部材が埋設されてなる
    ことを特徴とする成形用型の構造。
  2. 【請求項2】 成形用型の構造において、 前記成形用型の突出部は、該突出部と同じ形状の金属製
    部材からなるものであることを特徴とする成形用型の構
    造。
  3. 【請求項3】 前記金属製部材の一部が前記成形用型に
    挿入され、該金属製部材の一部とは異なる部分が前記突
    出部として形成されてなることを特徴とする請求項2記
    載の成形用型の構造。
  4. 【請求項4】 前記成形用型は、マスターモデルから転
    写して形成されたゴム型に溶かした石膏を充填して形成
    されてなる石膏型であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の成形用型の構造。
  5. 【請求項5】 前記成形用型は、マスターモデルから転
    写して形成されたゴム型に溶かした石膏を充填して形成
    されてなる石膏型に、さらに溶融した亜鉛合金を鋳造し
    て形成されてなる亜鉛合金型であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の成形用型の構造。
  6. 【請求項6】 前記金属製部材は、網状、又は板状から
    なるものであることを特徴とする請求項1記載の成形用
    型の構造。
  7. 【請求項7】 前記金属製部材は、棒状、又は板状から
    なるものであることを特徴とする請求項2記載の成形用
    型の構造。
  8. 【請求項8】 前記金属製部材の前記成形用型への挿入
    部分に凹凸、又は孔が形成なることを特徴とする請求項
    1又は請求項3記載の成形用型の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002307448A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 型内発泡成形用中型の製作方法及び該中型
JP2007275923A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 石膏鋳造法における石膏鋳型の製造方法

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