JP2009022957A - 鋳造金型の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消失模型鋳造法を使用して1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方の金型を作製することにより、双方の金型形状部分を容易に合致させることができることができる鋳造金型の製造方法を実現する。
【解決手段】一方の主面に上金型の金型形状を転写し、他方の主面に下金型の金型形状を転写した表裏両主面を有する鋳型1を作製し、該鋳型1の両主面に接合するように第1の消失模型16及び第2の消失模型17で両主面を被覆し、さらに、両主面が第1の消失模型16及び第2の消失模型17で被覆された鋳型1を乾燥砂19中に埋め込み、湯口22から溶融金属23を流し込み、溶融金属23を湯道21、22を介して第1の消失模型16及び第2の消失模型17に注湯する。これにより第1の消失模型16及び第2の消失模型17を消失させ、溶融金属23と置換させて上金型及び下金型を同時に製造する。
【選択図】図7
【解決手段】一方の主面に上金型の金型形状を転写し、他方の主面に下金型の金型形状を転写した表裏両主面を有する鋳型1を作製し、該鋳型1の両主面に接合するように第1の消失模型16及び第2の消失模型17で両主面を被覆し、さらに、両主面が第1の消失模型16及び第2の消失模型17で被覆された鋳型1を乾燥砂19中に埋め込み、湯口22から溶融金属23を流し込み、溶融金属23を湯道21、22を介して第1の消失模型16及び第2の消失模型17に注湯する。これにより第1の消失模型16及び第2の消失模型17を消失させ、溶融金属23と置換させて上金型及び下金型を同時に製造する。
【選択図】図7
Description
本発明は鋳造金型の製造方法に関する。
溶融金属を鋳型に流し込んで鋳造金型を製造する方法としては、従来より、砂型鋳造法、石膏鋳造法、精密鋳造法、金型鋳造法等、各種の鋳物造型技術が広く知られている。
これらの鋳造法のうち、消失模型鋳造法は、発泡スチロール樹脂等の可燃性有機材料で模型を作製し、該模型を鋳物砂中に埋め込み、その後アルミニウム合金等の溶融金属を注湯することにより、前記模型を消失させて溶融金属を模型と置換させ、その後冷却して所望形状の鋳物を得る方法であり、造型時間が比較的短く、複雑な形状の鋳物を比較的簡単に製造できる等の利点がある。
消失模型鋳造法に関する先行技術としては、例えば、鋳型に乾燥砂を使用し、かつ消失模型として発泡模型を使用し、更に1250℃から1330℃の範囲の温度を有する溶湯を鋳型の湯口から注湯するステップと、鋳型を減圧するステップと、を備えた技術が知られている(特許文献1)。
また、他の先行技術としては、消失模型をセットした鋳枠内に乾燥砂を充填して造型した鋳型に注湯するようにした消失模型鋳造法において、前記乾燥砂が前記消失模型に掛からないようにして乾燥砂を可撓性導管から放出して前記鋳枠内に充填するようにした技術が知られている(特許文献2)。
ところで、周知のように鋳造金型を使用して各種成形品等を作製するには上金型と下金型が必要であり、しかもこれら上金型と下金型の金型形状部を合致させる必要がある。
しかしながら、上記特許文献1及び2では、消失模型を乾燥砂中に埋め込んで溶融金属を模型と置換させ、これにより所望形状の鋳造金型を形成しているものの、1回の鋳造工程では上金型又は下金型のいずれか一方しか得ることができず、上金型及び下金型の双方の鋳造金型を得るためには少なくとも2回の鋳造工程が必要となる。すなわち、特許文献1及び2のような従来技術では、上金型と下金型の2個の鋳造金型を別々に鋳造しているため、上金型と下金型の各々金型形状部を鋳造後に円滑に合致させるのは困難であるという問題点があった。
また、消失模型鋳造法以外の各種鋳造法を検討しても、上金型及び下金型の双方の鋳造金型を同時に得るのは原理的に困難であり、したがって上金型と下金型の各々形状部分を合致させるのが困難である。
本発明はこのような事情に鑑みなされてものであって、消失模型鋳造法を使用して1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方の金型を作製することにより、双方の金型形状部分を容易に合致させることができる鋳造金型の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る鋳造金型の製造方法は、一方の主面に上金型の金型形状を転写し、他方の主面に下金型の金型形状を転写した表裏両主面を有する鋳型を作製し、該鋳型の前記両主面と接合するように消失性材料で形成された模型で前記鋳型を被覆し、次いで、前記両主面が前記模型で被覆された前記鋳型を乾燥砂中に埋め込み、前記模型に溶融金属を注湯して前記模型を消失させ、前記溶融金属と置換させて上金型及び下金型を同時に製造することを特徴としている。
また、本発明の鋳造金型の製造方法は、内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、空洞部を有するように前記一対の原型を対向状に配すると共に、前記一対の原型間に間隙部を形成し、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を作製することを特徴としている。
また、本発明の鋳造金型の製造方法は、内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、前記一対の原型で空洞部を形成するように前記原型同士を接合状とすると共に、中空状の薄板を前記一対の原型の境界面に挟み込み、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を製造することを特徴とするのも好ましい。
また、本発明の鋳造金型の製造方法は、前記模型は、一方の主面に接合する第1の模型と、他方の主面に接合する第2の模型とからなり、前記第1の模型と前記第2の模型とを接続片を介して連接することを特徴としている。
上記鋳造鋳型の製造方法によれば、一方の主面に上金型の金型形状を転写し、他方の主面に下金型の金型形状を転写した表裏両主面を有する鋳型を作製し、該鋳型の前記両主面と接合するように消失性材料で形成された模型で前記鋳型を被覆し、次いで、前記両主面が前記模型で被覆された前記鋳型を乾燥砂中に埋め込み、前記模型に溶融金属を注湯して前記模型を消失させ、前記溶融金属と置換させて上金型及び下金型を同時に製造するので、従来のように上金型と下金型を別々に製造することなく、1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方を得ることができ、上金型と下金型の金型形状部を容易に合致させることが可能となる。
また、内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、空洞部を有するように前記一対の原型を対向状に配すると共に、前記一対の原型間に間隙部を形成し、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を作製するので、前記間隙部を境界にして上金型及び下金型に対応する形状を鋳型の表裏両主面に容易に形成することができる。そして、この鋳型を中子に使用して消失模型鋳造法を適用することにより、1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方を得ることができ、上金型と下金型の金型形状部を容易に合致させることが可能となる。
また、内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、前記一対の原型で空洞部を形成するように前記原型同士を接合状とすると共に、中空状の薄板を前記一対の原型の境界面に挟み込み、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を製造するので、前記薄板を境界として上金型及び下金型に対応する形状を鋳型の表裏両主面に容易に形成することができる。したがって、この鋳型を中子に使用して消失模型鋳造法を適用することにより、上述と同様、1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方を得ることができ、上金型と下金型の金型形状部を容易に合致させることが可能となる。
また、前記模型は、一方の主面に接合する第1の模型と、他方の主面に接合する第2の模型とからなり、前記第1の模型と前記第2の模型とを接続片を介して連接するので、接続片も溶融金属で置換されることとなり、鋳造歪が少なく、上金型と下金型の形状部分が合致した状態で金属部材により連接された鋳造金型を得ることができる。したがって、金属部材を切断・除去することにより、金型形状部の合致した上金型と下金型と容易に製造することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
図1は本発明に係る鋳造金型の製造方法に使用される中子としての鋳型の一実施の形態(第1の実施の形態)を示す正面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
図1及び図2において、鋳型1は鋳物砂からなり自硬性処理により形成されている。この鋳型1は、第1の主面2と第2の主面3とを有し、第1の主面2には上金型の金型形状が転写され、第2の主面3には下金型の金型形状が転写されている。
上記鋳型1は、具体的には、略同心円状に形成された円柱部4を有すると共に、円柱部4の外周部には左右一対の鍔部5、6が形成されている。また、鍔部5、6には上金型及び下金型の位置合わせを行う複数個の突起部7…が形成されている。尚、この鋳型形状は、一例を示したものであり、表裏両主面に上金型及び下金型の金型形状がそれぞれ形成されていればよく、任意の所望形状に対応可能であるのはいうまでもない。
図3は鋳型1を製造するための原型の正面断面図であり、図4は図3のB−B断面図である。
すなわち、原型8は、木型、樹脂型、或いは石膏型で形成され、第1の原型9と第2の原型10とを有している。第1の原型9の内表面は上金型の内面形状に対応した形状に形成され、第2の原型10の内表面は下金型の内面形状に対応した形状に形成されている。そして、第1及び第2の原型9、10間に間隙部11が形成され、かつ空洞部12を有するように前記第1及び第2の原型9、10は互いに対向状に配されている。具体的には、第1及び第2の原型9、10は外周に鍔部9a、10bが形成され、前記第1の原型9と前記第2の原型10の間には一部が切り欠かれた環状のスペーサ15が介装されている。そしてこれにより間隙部11が形成されると共に、該間隙部11の間隙厚さtが管理される。すなわち、スペーサ15は万力等の締付部材(不図示)により第1の原型9の鍔部9aと第2の原型10の鍔部10bに挟持され、間隙厚さtが維持されるように形成されている。尚、間隙厚さtは、特に限定されるものではなく、金型形状その他の要素を考慮して設定されるが、本実施の形態では15mm程度に設定されている。
そして、第1及び第2の原型9、10には棒状部材13、14が挿通され、これにより第1の原型9と第2の原型10との位置合わせがなされる。
また、第1及び第2の原型9、10には、鋳型1に突起部7を形成するための凹部9b及び凸部10bが設けられている。
そして、鋳型材料であるアルカリフェノール等の粘結剤を混合した鋳物砂を間隙部11に注入して空洞部12に前記鋳型材料を充填し、その後放置させて自動的に硬化させる。そしてその後、第1及び第2の原型9、10を分解することにより、図1、2に示すような鋳型1が得られる。
図5は鋳型1を消失模型で被覆した状態を示す断面図であり、図6は図5のC−C断面図である。
すなわち、鋳型1の第1の主面2の表面形状に対応するような形状で発泡スチロール樹脂等の可燃性有機材料からなる消失性材料を前記第1の主面2に接合させて第1の消失模型16を形成し、さらに鋳型1の第2の主面3の表面形状に対応するような形状で前記消失性材料を前記第2の主面3に接合させて第2の消失模型17を形成する。また、複数個の接続片18…を第1の消失模型16及び第2の消失模型17に貼着し、第1の消失模型16及び第2の消失模型17をこれら接続片18…で連結する。
そして、図7に示すように、第1及び第2の消失模型16、17で被覆された鋳型1を、乾燥した鋳物砂(乾燥砂)19が充填された鋳枠20内の所定位置に配する。すなわち、第1及び第2の消失模型16、17が湯道21、22と連なるように、鋳型1を乾燥砂19中に埋め込む。尚、本実施の形態では、第1の消失模型16及び第2の消失模型17の双方が溶融金属23と効率良く置換するように、2個の湯道21、22が設けられており、それぞれの湯道21、22と第1及び第2の消失模型16、17とが連なるように構成されている。
そして、湯口22からアルミニウム合金等の溶融金属23を流し込むと、溶融金属23は左右一対の湯道21、22に案内されてそれぞれ第1及び第2の消失模型16、17に注湯され、該第1及び第2の消失模型16、17は消失して溶融金属23と置換される。そしてその後、所定時間放置して溶融金属23を凝固させ、その後鋳枠20内から鋳造品を取り出す。そして、これにより図8に示すような上金型24と下金型25とが金属部材26を介して連接された鋳造金型27が作製される。そしてその後、機械加工を施し、金属部材26を切断・除去等を行うことにより上金型24と下金型25とを同時に得ることができる。
このように本第1の実施の形態では、内表面がそれぞれ上金型24及び下金型25の内面形状に対応した形状を有する第1及び第2の原型9、10を作製し、空洞部12を有するように第1及び第2の原型9、10を対向状に配すると共に、第1の原型9と第2の原型10との間に間隙部11を形成し、該間隙部11から空洞部12に鋳物砂を注入して前記空洞部12に鋳物砂を充填し、硬化させて鋳型1を製造しているので、前記間隙部11を境界にして上金型24及び下金型25に対応する形状を鋳型の表裏両主面に容易に形成することができる。
そして、鋳型1の第1及び第2の主面2、3と接合するように第1及び第2の消失模型16、17で前記両主面2、3を被覆した後、鋳型1を乾燥砂19中に埋め込み、前記第1及び第2の消失模型16、17に湯道20、21から溶融金属23を注湯して前記前記第1及び第2の消失模型16、17を消失させ、溶融金属23と置換させて上金型24及び下金型25を同時に製造するので、従来のように上金型と下金型を別々に製造することもなく、1回の鋳造工程で上金型及び下金型の双方を得ることができ、金型形状部の合致した上金型及び下金型を容易に得ることができる。
また、第1の消失模型16と第2の消失模型17を接続片18で連接するので、接続片18も溶融金属23で置換されて金属部材26となり、したがって、鋳造歪みも少なくなる。すなわち、金属部材26で上金型24及び下金型25が固定された状態で鋳枠20から鋳造金型が取り出されるので、鋳造後に金属部材26を切断・除去することにより、鋳造歪みの少ない所望形状の上金型及び下金型とを容易に製造することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態で使用される中子としての鋳型の正面図であり、図10は図9のD−D断面図である。
鋳型31は、第1の実施の形態と同様、鋳物砂からなり自硬性処理により形成されている。また、鋳型31は、第1の主面32と第2の主面33とを有し、第1の主面32には上金型の金型形状が転写され、第2の主面33には下金型の金型形状が転写されている。
そして、本第2の実施の形態では、厚みが0.5mm以下の中空状の薄板34が第1の主面32と第2の主面33の境界面に挟み込まれ、前記第1及び第2の主面32、33と一体的に挟着されると共に、この薄板34は、第1の主面32及び第2の主面33に対し外鍔状となるような形態で装着されている。
図11は鋳型31を製造するための原型の断面図であり、図12は図11のE−E断面図である。
すなわち、原型35は、第1の実施の形態と同様、木型、樹脂型、或いは石膏型で形成され、第1の原型36と第2の原型37とを有している。第1の原型36の内表面は上金型の内面形状に対応した形状に形成され、第2の原型37の内表面は下金型の内面形状に対応した形状に形成されている。そして、第1の原型36と第2の原型37とで空洞部38を形成するように第1の原型36と第2の原型37とを接合状に配すると共に、厚みが0.5mm以下の中空状の薄板34が、第1の原型36と第2の原型37との境界面に外鍔状に装着されている。
さらに、薄板34の適所には小孔34aが貫設され、第1の原型36側の前記小孔34aに対応する箇所には凹部36aが形成されると共に、第2の原型37側には凸部37aが形成され、第1の原型36と第2の原型37との位置合わせがなされる。
そして、第1の原型36及び第2の原型37には鋳物砂注入用の開口部42が設けられており、該開口部42から鋳型材料であるアルカリフェノール等の粘結剤を混合した鋳物砂を注入して空洞部38に前記鋳型材料を充填し、その後放置させて自動的に硬化させる。そしてその後、第1及び第2の原型36、37を分解することにより、図9、10に示すように、薄板34が第1の主面32及び第2の主面33との間に一体的に挟着された鋳型31を得ることができる。
その後、図13に示すように、鋳型31の第1の主面32の表面形状に対応するような形状で消失性材料を前記第1の主面32に接合させて第1の消失模型39を形成し、さらに鋳型31の第2の主面33の表面形状に対応するような形状で前記消失性材料を前記第2の主面33に接合させて第2の消失模型40を形成する。そして、複数個の接続片41を第1の消失模型39及び第2の消失模型40に貼着し、第1の消失模型39及び第2の消失模型40をこれら接続片41で連結する。
そしてその後は、第1の実施の形態と略同様、第1及び第2の消失模型39、40で被覆された鋳型31を乾燥砂が充填された鋳枠内の所定位置に配する。すなわち、第1及び第2の消失模型39、40が左右一対の湯道と連なるように、鋳型31を乾燥砂中に埋め込む。
そして、湯口からアルミニウム合金等の溶融金属を流し込むと、溶融金属は左右一対の湯道に案内されてそれぞれ第1及び第2の消失模型39、40に注湯され、該第1及び第2の消失模型39、40は消失して溶融金属と置換される。その後、所定時間放置して溶融金属を凝固させ、その後鋳枠内から鋳造品を取り出す。そして、第1の実施の形態と同様、上金型と下金型とが金属部材で連接されていることから、合わせピン加工等の機械加工を施し、金属部材を切断・除去し、これにより上金型と下金型とを同時に得ることができる。
このように本第2の実施の形態では、内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する第1及び第2の原型36、37を作製し、第1及び第2の原型36、37で空洞部38を形成するように前記原型36、37同士を接合状とし、さらに中空状の薄板34を第1の原型36と第2の原型37の境界面に挟み込み、次いで前記空洞部38に鋳物砂を充填し、硬化させて鋳型31を製造するので、薄板34を境界として上金型及び下金型に対応する形状を鋳型の表裏両主面に容易に形成することができる。
そして、前記第1及び第2の主面32、33と接合するように第1及び第2の消失模型39、40で前記鋳型31を被覆した後、該鋳型31を乾燥砂中に埋め込み、その後は第1の実施の形態と同様の鋳造処理を行うことにより、1回の鋳造工程で金型形状部の合致した上金型及び下金型の双方を得ることができる。
しかも、第1の実施の形態では、上金型24と下金型25の位置合わせをするための突起部7を鋳型1に設けているが、この第2の実施の形態では、薄板34を使用しているので、位置合わせ用突起部を設けなくとも、鋳造後に上金型と下金型の位置ずれが生じるのを回避することが可能であり、したがって、鋳型1に位置合わせ用突起部を省略することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では、中子としての鋳型について、製造コスト等を考慮して鋳物砂を使用し自硬性処理により形成したが、石膏型や精密鋳造型等も適用可能なことはいうまでもない。
さらに、本発明は、発泡スチロール成形型、アルミニウム鋳造用金型、シェルモールド鋳型造形型、プラスチック成形型等、あらゆる成形型に対し、金型形状部の合致した上金型及び下金型を同時に得ることができ、実用価値が高く、極めて有用性の高いものである。
1 鋳型
2 主面
3 主面
11 間隙部
12 空洞部
16 第1の消失模型(模型)
17 第2の消失模型(模型)
18 接続片
19 乾燥砂
23 溶融金属
24 上金型
25 下金型
31 鋳型
32 主面
33 主面
34 薄板
38 空洞部
39 第1の消失模型(模型)
40 第2の消失模型(模型)
41 接続片
2 主面
3 主面
11 間隙部
12 空洞部
16 第1の消失模型(模型)
17 第2の消失模型(模型)
18 接続片
19 乾燥砂
23 溶融金属
24 上金型
25 下金型
31 鋳型
32 主面
33 主面
34 薄板
38 空洞部
39 第1の消失模型(模型)
40 第2の消失模型(模型)
41 接続片
Claims (4)
- 一方の主面に上金型の金型形状を転写し、他方の主面に下金型の金型形状を転写した表裏両主面を有する鋳型を作製し、該鋳型の前記両主面と接合するように消失性材料で形成された模型で前記鋳型を被覆し、次いで、前記両主面が前記模型で被覆された前記鋳型を乾燥砂中に埋め込み、前記模型に溶融金属を注湯して前記模型を消失させ、前記溶融金属と置換させて上金型及び下金型を同時に製造することを特徴とする鋳造金型の製造方法。
- 内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、空洞部を有するように前記一対の原型を対向状に配すると共に、前記一対の原型間に間隙部を形成し、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を作製することを特徴とする請求項1記載の鋳造金型の製造方法。
- 内表面がそれぞれ前記上金型及び前記下金型の内面形状に対応した形状を有する一対の原型を作製し、前記一対の原型で空洞部を形成するように前記原型同士を接合状とすると共に、中空状の薄板を前記一対の原型の境界面に挟み込み、前記空洞部に鋳型材料を注入して前記空洞部に該鋳型材料を充填し、硬化させて前記鋳型を製造することを特徴とする請求項1記載の鋳造金型の製造方法。
- 前記模型は、一方の主面に接合する第1の模型と、他方の主面に接合する第2の模型とからなり、前記第1の模型と前記第2の模型とを接続片を介して連接することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の鋳造金型の製造方法。
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