JPH11178868A - 骨壺及び納骨用包装袋 - Google Patents

骨壺及び納骨用包装袋

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JPH11178868A
JPH11178868A JP35481997A JP35481997A JPH11178868A JP H11178868 A JPH11178868 A JP H11178868A JP 35481997 A JP35481997 A JP 35481997A JP 35481997 A JP35481997 A JP 35481997A JP H11178868 A JPH11178868 A JP H11178868A
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JP
Japan
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urn
ashes
bag
bone
packaging bag
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JP35481997A
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English (en)
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Nobumasa Sasaki
宣政 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不要になった骨壺を、特別に手を加えることな
く、処分し得るようにする。 【解決手段】骨壺を、環境を汚染せず、かつ、自然環境
の中で経時的に分解する素材からつくる。素材として
は、例えば、木、木粉、紙、布、生分解可能なプラステ
ィック、自然鉱石などがある。本発明に係る骨壺によれ
ば、人骨とともに骨壺自体も土中で微生物分解され、土
壌に返還される。このため、環境を汚染することなく、
骨壺を処分することができ、不要になった骨壺を処分し
なければならないという問題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨壺及び骨壺の中に
入れて用いる納骨用包装袋、特に、特定の材質からなる
骨壺及び納骨用包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】墓中への納骨方法は地域により異なる
が、次の2通りに大きく分けられる。第一の方法は、遺
骨を入れた骨壺をそのまま墓中に納骨する方法である。
第二の方法は、骨壺から遺骨を取り出し、墓中に遺骨の
みを納骨する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記第一の方法におけ
る骨壺は陶器製であるため、時間の経過に伴って、骨壺
が微生物分解して土壌に返還されることはなく、そのま
まの形状を維持する。このため、墓中のスペースが骨壺
で満たされた場合には、例えば、古い骨壺から処分する
必要があった。
【0004】しかしながら、遺骨が入っている骨壺を処
分する体制は社会的に未だ整備されておらず、結局、他
の墓に移すという方法しかないというのが現状である
が、土地取得の困難な現代においては、墓地を確保する
ことは困難である。特に、無縁の墓中骨壺の処分は国又
は地方公共団体にとって深刻な問題となっている。前記
第二の方法においては、空になった骨壺の処分は家族や
有縁の人に委ねられることになるが、骨壺は産業廃棄物
として処分しなければならないため、その処分は極めて
困難であるのが現状である。多くの地方公共団体でも骨
壺の処分を引き受けることを見合わせており、各寺院、
各霊園、各葬儀関係者の間では骨壺の処分は深刻な問題
となっている。
【0005】また、第二の方法により、骨壺から遺骨を
取り出して、墓中に遺骨のみを納骨する場合、通常、骨
壺を上下逆さまにして遺骨を墓中に直接落下させるか、
あるいは、遺骨を手で掴んで骨壺から取り出し、墓中に
移すという二つの形態がとられていた。しかしながら、
これら二つの形態は以下の問題点を有していた。遺体が
火葬場で焼かれた後、遺骨を骨壺に移す際、足の骨から
始まって最後に頭部の骨を骨壺に移すという宗教上の慣
習が確立されている。ところが、前述の第二の方法のう
ちの第一の形態により、骨壺を上下逆さまにして遺骨を
墓中に落下させると、頭部の骨が一番下に、かつ、足の
骨が一番上に位置することになり、前述の慣習が損なわ
れる結果となる。さらに、骨壺を上下逆さまにして遺骨
を落下させると、遺骨が墓中で散乱することは避けられ
ず、このため、第一の形態による納骨は遺族の感情にも
逆行するものであった。
【0006】さらに、骨壺を上下逆さまにして遺骨を墓
中に全て移行したと思っていた場合であっても、遺骨の
一部が骨壺の中に残っていることが往々にしてあった。
後で気がついたとしても、納骨は既に完了してしまって
いるので、残骨の処分は上述のように極めて困難であっ
た。また、遺骨を直接手で触れて納骨する前述の第二の
形態はそれを行う者にとっても、また、見守る者にとっ
ても不快感を禁じえないものであった。
【0007】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、不要になった骨壺を特別に手を加える
ことなく処分することを可能にする骨壺、及び、遺骨を
確実に墓中に納骨することを可能にする納骨用包装袋を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、自然環境を汚染せず、かつ、自然環境の
中で経時的に分解する素材からなる骨壺を提供する。骨
壺の素材としては、木(木粉を含む)、金属などの自然
鉱石、自然石、石粉、土又は土砂などの自然素材を用い
ることができる。あるいは、紙、布、生分解可能なプラ
スティックなどの人工加工物ではあるが、生態系を汚染
することなく、自然に分解される素材を用いることがで
きる。
【0009】このように、本発明に係る骨壺は、環境を
汚染せず、かつ、自然環境の中で自然に分解する素材か
らなる。このため、骨壺を遺骨とともに墓中に納骨する
前述の第一の方法においては、遺骨とともに骨壺自体も
微生物分解され、土壌に返還される。すなわち、環境を
汚染することなく、骨壺を処分することができるため、
不要になった骨壺を処分しなければならないという問題
を解決することができる。
【0010】また、遺骨のみを納骨し、骨壺を別に処分
する前述の第二の方法においても、今後は、遺骨と骨壺
とを分けて納骨することは不要となる。従って、骨壺を
廃棄物として処分する必要性もなくなる。仮に、骨壺の
みを別個に処分するような場合であっても、骨壺を土中
に埋めるか、あるいは、焼却することにより、環境を害
することなく、処分することが可能である。
【0011】本発明は、さらに、骨壺の中に収容可能
な、あるいは、骨壺の内側形状に合わせた形状を有し、
耐熱性素材からなる納骨用包装袋を提供する。この納骨
用包装袋は以下のように用いられる。先ず、納骨用包装
袋は予め骨壺の中に入れられる。納骨用包装袋を骨壺の
中に入れた状態で、火葬場で焼かれた遺骨を骨壺の中に
移す。従って、遺骨は全て納骨用包装袋の中に収容され
ることになる。納骨の際には、骨壺から納骨用包装袋を
取り出せば、全ての遺骨を取り出すことができ、その納
骨用包装袋をそのまま墓中に移せばよい。
【0012】このように、本納骨用包装袋によれば、頭
部の骨を一番上に、かつ、足の骨を一番下に位置させた
状態のまま、納骨することが可能になる。さらに、墓中
での遺骨の散乱を防止することもでき、遺骨を手で直接
触れる必要もなくなる。骨壺の中に収納できる形状を有
している限り、納骨用包装袋の形状は特に限定されな
い。一の開口部を有する有底の袋としての一般的な形状
でよい。ただし、納骨用包装袋の形状は骨壺の内側形状
に合わせることが最も好ましい。
【0013】また、焼かれた直後の遺骨は相当量の熱を
有しているので、納骨用包装袋は耐熱性のある素材から
つくられることが必要である。この納骨用包装袋は、自
然環境を汚染せず、かつ、自然環境の中で時間の経過と
ともに分解し得る素材からつくることができる。このよ
うな素材で納骨用包装袋をつくることにより、長年のう
ちに、納骨用包装袋及びその中の遺骨の順に自然に分解
され、土壌に戻っていく。従って、将来、遺骨を改めて
処分する必要がなくなる。
【0014】また、納骨用包装袋の素材としては、紙や
布などの人工加工物ではあるが、生態系を汚染すること
なく、微生物分解で自然に分解される素材を用いること
ができる。ただし、紙や布に限定されるものではなく、
例えば、繊維や生分解可能なプラスティックなども用い
ることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第一実施形態〕第一実施形態に
おいては、木又は木粉を固めたものを素材として骨壺が
つくられる。骨壺の形状は特に限定されない。通常の骨
壺のように、遺骨を入れる開口部を有する有底容器であ
ればよい。本実施形態に係る骨壺は、一本の木から骨壺
を削り出したり、あるいは、平面状の木材を接合させる
ことにより、つくることができる。また、木粉を糊など
の接着剤(いわゆるセメダインなどの化学合成によりつ
くられる接着剤を除く)で固めて骨壺を成形したり、あ
るいは、ベニヤ材を加工して骨壺を成形することができ
る。
【0016】成形された骨壺には、彫刻、漆や各色付け
などによる塗装、印刷、金や銀などによる箔押しなどに
よって装飾を施すことができる。 〔第二実施形態〕第二実施形態においては、紙又は布を
素材として骨壺がつくられる。第一実施形態と同様に骨
壺の形状は任意である。骨壺は、紙又は布の裁断と貼り
付けを繰り返すことにより成形される。あるいは、プレ
ス機械を用いて骨壺を成形してもよい。
【0017】成形された骨壺には第一実施形態の場合と
同様の装飾を施すことができる。 〔第三実施形態〕第三実施形態においては、生分解可能
なプラスティックを素材として骨壺がつくられる。第一
実施形態と同様に骨壺の形状は任意である。骨壺は、プ
レス機械又は鋳型を用いてつくられる。
【0018】成形された骨壺には第一実施形態の場合と
同様の装飾を施すことができる。 〔第四実施形態〕第四実施形態においては、自然鉱石、
例えば、鉄などの金属を素材として骨壺がつくられる。
金属の種類は鉄には限定されないが、自然土の中で微生
物分解しても、生態系に悪影響を及ぼすことのない金属
であることを必要とする。第一実施形態と同様に骨壺の
形状は任意である。骨壺は、切削や接合(溶接など)を
繰り返してつくられる。あるいは、プレス機械又は鋳型
を用いてつくられる。
【0019】成形された骨壺には第一実施形態の場合と
同様の装飾を施すことができる。 〔第五実施形態〕第五実施形態においては、土、土砂又
は石粉を素材として骨壺がつくられる。第一実施形態と
同様に骨壺の形状は任意である。骨壺は、土又は土砂を
素材とする場合には、土又は土砂を、固めたり、焼いた
り、又は、削ることによりつくられる。石粉を素材とす
る場合には、結合剤を用いて石粉を一旦固めたうえで、
切削などにより、骨壺をつくりあげる。
【0020】成形された骨壺には第一実施形態の場合と
同様の装飾を施すことができる。 〔第六実施形態〕第六実施形態においては、紙を素材と
して納骨用包装袋がつくられる。袋の形状は特に限定さ
れないが、骨壺の形状に合わせて袋の直径、深さ、厚み
などのサイズを決定することができる。袋は上方に開口
部を有する有底容器となる。袋の開口部に蓋を設けても
よいし、納骨時に取り出しいやすいように把手を設ける
ことができる。また、開口部をガマ口状にし、上部に紐
を通し、両手で引っ張ると上袋が閉まるようにすること
もできる。袋の形成は、裁断と貼り付けを繰り返すこと
により成形される。あるいは、プレス機械を用いて納骨
用包装袋を成形してもよい。
【0021】成形された納骨用包装袋には、各色付けな
どによる塗装、印刷、金や銀などによる箔押し、絵の描
写などによって装飾を施すことができる。 〔第七実施形態〕第七実施形態においては、布を素材と
して納骨用包装袋がつくられる。第一実施形態と同様に
袋の形状は任意である。骨壺の形状に合わせて大きさ、
形状、布の厚さを決定することができる。袋は上方に開
口部を有する有底容器となる。袋の開口部に蓋を設けて
もよいし、納骨時に取り出しやすいように把手を設ける
ことができる。また、開口部をガマ口状にし、上部に紐
を通し、両手で引っ張ると上袋が閉まるようにすること
もできる。袋の形成は、裁断と貼り付けを繰り返すこと
により成形される。あるいは、プレス機械を用いて納骨
用包装袋を成形してもよい。
【0022】成形された納骨用包装袋には、第六実施形
態の場合と同様の装飾を施すことができる。 〔第八実施形態〕第八実施形態においては、紙と布を素
材として納骨用包装袋がつくられる。紙と布との組み合
わせによりそれぞれの特色を利用することができる。例
えば、紙と布を層状に重ね合わせたものを素材として納
骨用包装袋をつくってもよく、あるいは、納骨用包装袋
を一部を紙で、他の部分を布でつくるようにしてもよ
い。第六実施形態と同様に袋の形状は任意である。ま
た、第六実施形態と同様、袋のサイズ、仕様は任意に決
定することができる。
【0023】成形された納骨用包装袋には、第六実施形
態の場合と同様の装飾を施すことができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る骨壺によれ
ば、環境を汚染することなく、土中における微生物分解
又は焼却により、骨壺を処分することができる。このた
め、骨壺の処分のために特別な処理を施す必要がない。
また、遺骨と骨壺とを分けて納骨し、骨壺を別個に処分
する方法においても、遺骨と骨壺とを分けて納骨するこ
とは不要となるため、廃棄物としての骨壺を減らすこと
ができる。さらに、遺骨と骨壺とを分けて納骨し、骨壺
を別個に処分する場合であっても、骨壺は、土中に埋め
るか、あるいは、焼却することにより、環境を害するこ
となく、安全に処分することができる。
【0025】さらに、本発明に係る納骨用包装袋によれ
ば、頭部の骨を一番上に、かつ、足の骨を一番下に位置
させた状態のまま、納骨することが可能になる。さら
に、墓中での遺骨の散乱を防止することもでき、遺骨を
手で直接触れる必要もなくなる。特に、本納骨用包装袋
を、自然環境の中で時間の経過とともに分解し得る素材
でつくった場合には、長年のうちに、納骨用包装袋、次
いで、その中の遺骨が自然に分解され、環境を汚染する
ことなく、土壌に戻っていく。このため、特別な処理を
施すことなく、遺骨を自然に処理することができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然環境を汚染せず、かつ、自然環境の
    中で経時的に分解する素材からなる骨壺。
  2. 【請求項2】 前記素材は木又は木の削り粉を固めたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  3. 【請求項3】 前記素材は紙であることを特徴とする請
    求項1に記載の骨壺。
  4. 【請求項4】 前記素材は布であることを特徴とする請
    求項1に記載の骨壺。
  5. 【請求項5】 前記素材は生分解可能なプラスティック
    であることを特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  6. 【請求項6】 前記素材は自然鉱石であることを特徴と
    する請求項1に記載の骨壺。
  7. 【請求項7】 前記素材は石の削り粉を固めたものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  8. 【請求項8】 前記素材は土又は土砂であることを特徴
    とする請求項1に記載の骨壺。
  9. 【請求項9】 骨壺の中に収容可能な形状を有し、耐熱
    性素材からなる納骨用包装袋。
  10. 【請求項10】 自然環境を汚染せず、かつ、自然環境
    の中で経時的に分解する素材からなることを特徴とする
    請求項9に記載の納骨用包装袋。
  11. 【請求項11】 前記素材は紙であることを特徴とする
    請求項9又は10に記載の納骨用包装袋。
  12. 【請求項12】 前記素材は布であることを特徴とする
    請求項9又は10に記載の納骨用包装袋。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023194776A1 (en) 2022-04-06 2023-10-12 Hamu Oü A method for preparation of biodegradable mass of wood ash and binder and a biodegradable container made from the mass
KR102600640B1 (ko) * 2022-09-28 2023-11-08 박웅비 커피찌꺼기를 이용한 화장용관

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