JP2010035961A - 遺骨用骨入れ - Google Patents

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Abstract

【課題】収容するペット等の遺骨の大きさや形状あるいは量に柔軟に対応して変形することができ、骨を割ったり砕いたりすることなく、効率よく収容することができる遺骨用骨入れを提供する。
【解決手段】柔軟性材料または変形性材料でつくられた袋体(1)を有し、袋体(1)は、有底円筒形状の収容部(2)と、収容部(2)の上端に設けられ端部に入れ口(31)を有する筒状の絞り部(3)を有し、絞り部(3)の入れ口(31)寄りには、入れ口(31)の開閉を行うための絞り紐(35)が周方向に通されており、収容部(2)と絞り部(3)は少なくとも内面側が耐熱性材料である内装(21)で形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、遺骨用骨入れに関するものである。更に詳しくは、収容する遺骨の大きさや形状に柔軟に対応して変形することができ、遺骨を割ったり砕いたりすることなく、効率よく収容することができるものに関する。
例えば、ペットが死んだときは埋葬されることも多いが、近年においては火葬してその骨を遺骨として保存しておく飼い主も増えてきた。
従来は、遺骨を保存するために、人の遺骨と同様に骨壺が使用されていた。このようなペット用骨壺の一般的な例を次に示す(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のペット用骨壺は、表面に凹部を形成した陶磁器製骨壷本体と、凹部に装着され表面に画像や文字を転写した陶磁器製プレートとを備えており、納骨後に、褪色しないペット画像を見栄え良く骨壷表面に施すことができるペット用骨壺である。
特開2002−224178
しかしながら、特許文献1に記載のペット用骨壺には次のような課題があった。
すなわち、骨壺は陶磁器製であり大きさが変えられないため、例えば火葬した骨が大きすぎたり量が多すぎて骨壺内部に収容できないときは、骨を割ったり砕かなければならないし、入りきれない分は捨てなければならない。特に、それが頭骨であれば、飼い主はそれをするのが忍びないのである。
(本発明の目的)
本発明は、収容する遺骨の大きさや形状あるいは量に柔軟に対応して変形することができ、遺骨を割ったり砕いたりすることなく、効率よく収容することができる遺骨用骨入れを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、
遺骨を収容するための骨入れであって、
入れ口を有し柔軟性材料または変形性材料でつくられた袋体と、
袋体の入れ口の開閉を行うための開閉手段と、
を備えており、
袋体は、少なくとも内面側が耐熱性材料または防燃性材料である、
遺骨用骨入れである。
本発明は、
遺骨を収容するための骨入れであって、
柔軟性材料または変形性材料でつくられた袋体を有し、
袋体は、有底円筒形状の収容部と、収容部の上端に設けられ端部に入れ口を有する筒状の絞り部を有し、
絞り部の入れ口寄りには、入れ口の開閉を行うための絞り紐が周方向に通されており、
収容部と絞り部は、少なくとも内面側が耐熱性材料または防燃性材料である、
遺骨用骨入れである。
袋体の内面側または収容部と絞り部の内面側を耐熱性材料または防燃性材料とする構造は、例えば内面側だけを前記構造としてもよいし、内面側と共に外面側を前記構造としてもよい。また、袋体または収容部と絞り部は、それぞれ表裏を一体的に同じ材料で形成してもよいし、表裏を別の層として異なる材料で形成してもよい。
(作用)
本発明に係る遺骨用骨入れの作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
遺骨用骨入れ(A)は、入れ口(31)を開けて、入れ口(31)からペット等の遺骨を収容することができ、絞り紐(35)等の開閉手段によって入れ口(31)を閉じる。袋体(1)の内面側は耐熱性材料(21)で形成されているので、まだ熱い遺骨を入れても支障はない。
遺骨用骨入れ(A)は、袋体(1)が柔軟性材料または変形性材料でつくられており、ペット等の遺骨を収容したとき、従来の硬い骨壺などでは入らないような形状の骨でも、袋体(1)が変形することで形状を合わせることができるので、収容することができるようになる。
また、同様の理由で、容積が同程度の骨壺より多くの量の骨を収容することができるようになり、ペット等の遺骨の量が比較的多い場合も効率よく収容できる。これによって、従来の骨壺のように、入りきれない頭骨等の大きな骨を割ったり砕かなければならない不都合を生じることはなく、骨を捨てなくてもよくなるか、あるいは捨てる場合も、より少なくすることができる。
また、遺骨用骨入れは、全体を折り畳むようにして変形させることができるので収容性に優れており、例えば薄い箱に収容して包装する等の販売形態をとることができ、嵩張らずスペース効率がよい。
本発明に係る遺骨用骨入れは、収容するペット等の遺骨の大きさや形状あるいは量に柔軟に対応して変形することができ、遺骨を割ったり砕いたりすることなく、効率よく収容することができる。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る遺骨用骨入れの構造を示し上部を開けた状態の斜視説明図、
図2は遺骨用骨入れに骨を収容している状態を示す縦断面説明図、
図3は遺骨用骨入れに骨を収容し上部を閉じている状態の斜視説明図である。
遺骨用骨入れAは、ペット等の遺骨を収容するための骨入れであり自立性を有する。なお、遺骨用骨入れAは、ペットのような小動物以外の遺骨、例えば人の遺骨を収容するものとして使用することもできる。
遺骨用骨入れAは、袋体1を備えている。袋体1は、全体が柔軟性材料または変形性材料でつくられており、折り畳みが自在である。
袋体1は、一連につくられた収容部2及び絞り部3を有している。収容部2は、有底円筒形状であり、外部側は柔軟性を有する(または非硬質の)布製の収容部外装20で形成され、内部側は変形性を有し耐熱性材料または防燃性材料である金属箔製の内装21で形成されている。なお、内装21は後述する絞り部3の内側まで延長されている。
収容部外装20及び内装21は、それぞれ円形の底片と円筒形の側片を縫い合わせて形成されているが、収容部外装20及び内装21の縫製の方法(構造)については特に限定するものではない。また、収容部2において底部側には、収容部外装20と内装21の間にアルミニウム製で円板状の補強板24が入れられている。補強板24の直径は、内装21底部径よりやや小さく形成されており、骨を入れたときに収容部2(特に底部)が型くずれしないようにするものである。
収容部外装20の上部側は、フリルやネット、リボンで構成される装飾部22で飾られている。なお、装飾部22は、後述する装飾部32を含め、どのようなものを使用して飾るかは任意であり、限定されるものではない。また、収容部外装20において、リボンの下側には名入れ部23が設けられている。名入れ部23は、透明な合成樹脂シートを側部の一辺を残し三辺を縫い付けて形成されており、縫い付けられていない部分が入れ口(符号省略)となっている。
内装21の金属箔はステンレス箔であり、その厚さは、本実施の形態では0.1mmに設定されており、容易には破断しない強度と、十分な変形性を兼ね備えている。なお、金属箔の種類及び厚さは前記に限定されるものではなく、同様の機能性を有するものであれば適宜設定ができる。
絞り部3は、収容部外装20の上縁部に連設されている絞り部外装30を有している。絞り部3は、この絞り部外装30と、前記内装21において絞り部外装30内側まで延長された部分(符号は省略)で構成されている。絞り部外装30は、柔軟性を有する防水性材料で筒状に形成され、上部には入れ口31が形成されている。内装21の上縁部は、入れ口31の縁部において、絞り部外装30と全周にわたり縫い付けられている。また、絞り部外装30において、入れ口31の縁部はフリルで構成された装飾部32で飾られている。
また、絞り部外装30において、入れ口31寄りには、全周に渡り紐通し部33が形成されている。紐通し部33には、相対向する二箇所に通し穴34が形成されている。紐通し部33には、二本の絞り紐35が通されている。各絞り紐35は、各通し穴34から外部に出された両端部を結んで形成された結びこぶ350を有しており、これによりループ状に形成されている。紐通し部33、通し穴34及び各絞り紐35は、開閉手段を構成している。
(作用)
図1ないし図3を参照して、遺骨用骨入れAの作用を説明する。なお、遺骨用骨入れAは、例えば小型犬(猫)用の「小」、中型犬用の「中」、大型犬用の「大」等、あらかじめいくつかのサイズを設定しておくことができる。各サイズのものは、互いに相似形であってもよいし相似形でなくてもよい。
遺骨用骨入れAの絞り部3の各絞り紐35を緩め、上部に設けられている入れ口31を開けておき(図1参照)、入れ口31からペットの遺骨4を収容する。遺骨4は、収容部2及び絞り部3の内部に収容される(図2参照)。その後、各絞り紐35を引き絞って端部を結び、入れ口31を閉じる(図3参照)。
袋体1の内面側は、耐熱性材料で形成された内装21であるので、まだ熱い遺骨を入れても支障はないが、ある程度冷えてから収容するのが好ましい。遺骨用骨入れAは、袋体1、すなわち収容部2及び絞り部3が柔軟性材料または変形性材料でつくられており、ペットの遺骨4を収容したとき、従来の硬い骨壺などでは入らないような形状の骨でも、袋体1が変形することで形状を合わせることができるので、収容することができるようになる。
また、同様の理由で、遺骨用骨入れAには、容積が同程度の骨壺より多くの量の骨を収容することができるようになり、ペット等の遺骨の量が比較的多い場合でも効率よく収容できる。これによって、従来の骨壺のように、入りきれない頭骨等の大きな骨を割ったり砕かなければならない不都合を生じることはなく、骨を捨てなくてもよくなるか、あるいは捨てる場合も、より少なくすることができる。
また、遺骨用骨入れAは全体を折り畳むようにして変形させることができるので収容性に優れており、例えば薄い箱に収容して包装する等の販売形態をとることができ、嵩張らずスペース効率がよい。名入れ部23には、ペットの名前を書いた名札230等を入れておくことができる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る遺骨用骨入れの構造を示し上部を開けた状態の斜視説明図。 遺骨用骨入れに骨を収容している状態を示す縦断面説明図。 遺骨用骨入れに骨を収容し上部を閉じている状態の斜視説明図。
符号の説明
A 遺骨用骨入れ
1 袋体
2 収容部
20 収容部外装
21 内装
22 装飾部
23 名入れ部
230 名札
24 補強板
3 絞り部
30 絞り部外装
31 入れ口
32 装飾部
33 紐通し部
34 通し穴
35 絞り紐
350 結びこぶ

Claims (2)

  1. 遺骨を収容するための骨入れであって、
    入れ口(31)を有し柔軟性材料または変形性材料でつくられた袋体(1)と、
    袋体(1)の入れ口の開閉を行うための開閉手段(33,34,35)と、
    を備えており、
    袋体(1)は、少なくとも内面側が耐熱性材料または防燃性材料(21)である、
    遺骨用骨入れ。
  2. 遺骨を収容するための骨入れであって、
    柔軟性材料または変形性材料でつくられた袋体(1)を有し、
    袋体(1)は、有底円筒形状の収容部(2)と、収容部(2)の上端に設けられ端部に入れ口(31)を有する筒状の絞り部(3)を有し、
    絞り部(3)の入れ口(31)寄りには、入れ口(31)の開閉を行うための絞り紐(35)が周方向に通されており、
    収容部(2)と絞り部(3)は、少なくとも内面側が耐熱性材料または防燃性材料(21)である、
    遺骨用骨入れ。
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