JP3142528U - 装葬品 - Google Patents

Abstract

【課題】装葬品を遺体と共に火葬しても焼却されたり原形をとどめなくなるようなことなく、遺品として残すことができるようにし、故人を偲ぶことができるようにしたこと。
【解決手段】鉄や土器、陶磁器のような金属、非金属、石や土、その他火葬した際にもその形状が崩れたり、溶けたりすることがない材料で作られ、かつ故人が愛した動物や仏像やその他故人を偲ぶ副葬品１を棺に収めて荼毘に付し、かかる副葬品１の表面に故人の遺灰２を付着させ、所望のケース３に収容したこと。
【選択図】図３

Description

本案は、故人を偲ぶ装葬品に関する。

遺体を火葬するとき、仏像などを棺の中の遺体と共に入れて火葬にしても支障ない副葬品（特許文献１参照）の考案がなされている。

しかし従来のそれら副装葬品は、遺体と共に焼却されるもので故人を偲ぶ遺品とはなり得なかった。
登録実用新案第３０３７５５０号（要約書）

而して本考案の目的は上記欠点を除去するもので、上記装葬品を愛玩動物などを含む遺体と共に火葬しても、その原形をとどめ遺品として残すことができるようにしたことである。

しかして本考案の特徴は、鉄や土器、陶磁器のような金属、非金属、石や土、その他火葬した際にもその形状が崩れたり、溶けたりすることがない材料で作られ、かつ故人が愛した動物や仏像やその他故人を偲ぶ装葬品（１）を棺に収めて荼毘に付し、かかる装葬品（１）の表面に故人の遺灰（２）を付着させ、所望のケース（３）に収容したことにある。

本案の効果

而して、仮令えば故人が犬をこよなく愛していたとする。この場合この犬と外観的に類似させかつ、仮令火葬した際でも燃え尽きない材料で造られた装葬品本体を用意する。

続いてこの装葬品本体を遺体とともに火葬し、これを取り出すとかかる装葬品本体は、その表面に遺体の遺灰等が付着して、恰も故人の思いが犬に乗り移った感を呈する装葬品本体が得られることになる。

そしてこれを適当な容器に収めて位牌と共に飾り、あるいは墓石や仏壇に供えることで故人を偲ぶことができるのである。

また上記の装葬品本体（１）はこれが火葬の際焼却してしまわないものであれば、どんな材料どんな形状でもよいが、特に宝石等は高熱に充分耐え出棺後は故人の魂が乗り移った形見として遺族に分け与えることもできるのである。

次に本考案の一実施例を述べる。
しかして図で（１）は、鉄や土器、陶磁器のような金属、非金属、石や土、その他火葬した際にもその形状が崩れたり、溶けたりすることがない材料で作られ、かつ故人が愛した動物や仏像やその他故人を偲ぶ装葬品で、ここでは故人が生前愛した「犬」を例にした。

なお、この装葬品本体（１）は故人が仏教の信者であれば各種仏舎利の像，キリスト教の信者であれば十字架，さらには故人が将棋好きであったら将棋の駒，ゴルフが好きであっパターの形状など、その他何でも故人の趣味や嗜好，信仰などから自由に選べる。

ただし、この場合その材料は火葬の際の高熱でもその形状が崩れることがない、たとえば石膏や陶器，磁器や、粘土及び鉄を主体とするような金属、若しくは貴金属、あるいは自然石に各種の彫刻などの造型で作られることが肝要である。またその大きさは２〜５ｃｍ程度とすることが好ましい。

しかしてかかる装葬品本体（１）を棺（図示せず）に収めて荼毘に付し、かかる装葬品本体（１）の表面に故人の遺灰（２）を付着させることで、恰も故人の思いが犬に乗り移った感を呈する装葬品本体（１）が得られることになる。

ついで、この装葬品本体（１）を透明な適当なケース（３）に収めて、位牌と共に飾りあるいは墓石や仏壇に供えることで故人を偲ぶことができるのである。なおこの場合ケース（３）内の装葬品本体（１）の周囲には、蓮の花などの装飾品（４）を飾ることが好ましい。

なお、上記ケース（３）には故人が生前好きだった言葉など、その外観に書き込むこともできるのである。

装葬品本体の一例説明図 同焼却後の一部拡大正面図 ケースに収められた装葬品本体の正面図

符号の説明

１ 装葬品本体
２ 遺灰
３ ケース
４ 装飾品

Claims (1)

1. 鉄や土器、陶磁器のような金属、非金属、石や土、その他火葬した際にもその形状が崩れたり、溶けたりすることがない材料で作られ、かつ故人が愛した動物や仏像やその他故人を偲ぶ装葬品（１）を棺に収めて荼毘に付し、かかる装葬品（１）の表面に故人の遺灰（２）を付着させ、所望のケース（３）に収容したことを特徴とする装葬品。

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