JPH11178502A - 魚体の表面処理装置 - Google Patents

魚体の表面処理装置

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JPH11178502A
JPH11178502A JP9363868A JP36386897A JPH11178502A JP H11178502 A JPH11178502 A JP H11178502A JP 9363868 A JP9363868 A JP 9363868A JP 36386897 A JP36386897 A JP 36386897A JP H11178502 A JPH11178502 A JP H11178502A
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JP
Japan
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cleaning
washing
fish
brush
fish body
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Application number
JP9363868A
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English (en)
Inventor
Takumi Yamamoto
巧 山本
Junichi Okubo
純一 大久保
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TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚体の表面洗浄処理の高効率化を図るととも
に、作業環境を改善し、ランニングコストを低く抑える
ことを可能とした魚体の表面処理装置を提供することで
ある。 【構成】 洗浄水噴出ノズル40を備えた魚体の洗浄移
送室1と、該洗浄移送室1と連通状に備えられる洗浄水
貯溜室23と、該洗浄水貯溜室23に貯溜される洗浄水
を洗浄移送室1に備えられる洗浄水噴出ノズル40へと
循環供給せしめる洗浄水循環装置30とを備えて構成さ
れており、上記洗浄移送室1には、投入された魚体を洗
浄しつつ排出口へと移送する回転可能な洗浄ブラシ群1
1が投入口2から排出口3にわたって配設され、該洗浄
ブラシ群11は投入された魚体を取り囲むように配設さ
れる少なくとも3個以上の洗浄ブラシ12…にて構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚体の内臓除去、
卵巣取り出し、開き加工、三枚おろしなどの魚体の加工
処理の前工程で、魚体の表面に付着したヌメリ、雑菌な
どを取り除き、魚体の表面を洗浄・清浄化する表面処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚体の内臓除去、卵巣取り出し、
開き加工、三枚おろしなどの魚体の加工処理の前工程で
は、束子などのブラシ単体で魚体の表面を手作業で擦
り、魚体の表面に付着したヌメリ、雑菌などを取り除
き、魚体の表面を洗浄・清浄化している。また、洗浄用
のスプレーガン等を用いて高い圧力の水を魚体に噴射す
ることで、魚体の表面に付着したヌメリ、雑菌などを取
り除き、魚体の表面を洗浄・清浄化する方法も知られて
いる。
【0003】しかし、従来のようにブラシ単体による魚
体の表面洗浄処理、あるいは高圧力水による魚体の表面
洗浄処理では、夫々が手作業によるため数多くの魚体の
表面を洗浄処理するのに長時間を要し作業能力の低下と
なっている。さらに、作業者においては無理な作業姿勢
を長時間にわたって続けることとなるため、腰痛を伴う
など作業環境の悪化が取り上げられている。また、多く
の作業員(工員)を必要とするために人件費が嵩み、ま
た洗浄処理に使用される水量が嵩む等の種々の要因によ
ってコストの高騰をも招いていたものである。
【0004】そこで本願発明者は、魚体を洗浄しながら
順次移送させることの可能な魚体洗浄用のブラシ構造
と、洗浄水を循環使用する構造について鋭意研究を重ね
た結果、コスト低廉を図りつつ作業者の手を煩わせるこ
となく簡単かつ確実に魚体の表面を洗浄処理し得る装置
の提供に成功した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ
の目的とするところは、魚体の表面洗浄処理の高効率化
を図るとともに、作業環境を改善し、ランニングコスト
を低く抑えることを可能とした魚体の表面処理装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術的手段は、洗浄水噴出部を備えた
魚体の洗浄移送室と、該洗浄移送室と連通状に備えられ
る洗浄水貯溜室と、該洗浄水貯溜室に貯溜される洗浄水
を洗浄移送室に備えられる洗浄水噴出部へと循環供給せ
しめる洗浄水循環装置とを備えて構成されており、上記
洗浄移送室には、投入された魚体を洗浄しつつ排出口へ
と移送する回転可能な洗浄ブラシ群が投入口から排出口
にわたって配設され、該洗浄ブラシ群は投入された魚体
を取り囲むように配設される少なくとも3個以上の洗浄
ブラシにて構成されていることである。
【0007】また、投入された魚体を洗浄しつつ排出口
へと移送する回転可能な洗浄ブラシ群を構成している上
記洗浄ブラシが、螺旋推進機にブラシ部を備えて構成さ
れているものとしてもよい。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態を図に基
づいて説明する。
【0009】図面は、魚体の洗浄移送室1と、洗浄移送
室1の下位において、該洗浄移送室1と連通状に備えら
れる洗浄水貯溜室23と、上記両室1,23にわたって
配設されている洗浄水循環装置30とを備えて構成され
ている本発明魚体の表面処理装置の一実施形態を示す。
【0010】洗浄移送室1は、一方の側面(右側面)に
洗浄対象魚体Fの投入口2を設けると共に、対向する他
方の側面(左側面)には、上記投入口2と相対向する位
置に排出口3を設け、そしてその投入口2位置から排出
口3位置にわたって、投入された対象魚体Fを洗浄しつ
つ移送可能とする洗浄ブラシ群11が配設されている。
【0011】図中40…は、洗浄水循環装置30と連絡
されて洗浄移送室1内に配設される洗浄水噴出ノズルで
あり、また、47は、水道水を洗浄移送室1内に供給す
るための水道水供給パイプである(図2、3、4参
照)。
【0012】また、図中4…は支柱、5は横桁、6は天
板、8,9は洗浄移送室1正面および背面を構成すべく
開閉可能に配設された扉を示し、これらによって洗浄移
送室の外観を構成している。なお、上記洗浄移送室1の
外観は図示せる構成に何等限定されるものではなく、本
発明の範囲内であれば自由にその構成を変更可能であ
る。
【0013】洗浄ブラシ群11は、投入された魚体Fを
取り囲むようにして配設される少なくとも3個以上の洗
浄ブラシ12…にて構成されている。
【0014】上記洗浄ブラシ12は、例えば、細長状に
構成されたブラシ本体12aを、長尺杆状に構成された
回転軸12bの一端側から他端側へとその外周に螺旋状
(スクリュ形状)に巻回せしめて一体的に構成し、上記
洗浄移送室1の投入口2後方位置から排出口3前方位置
にわたって軸方向に回転可能に備えられており、該回転
軸12bへの回転作動はベルト14を介して連絡された
電動機13(22)による。
【0015】洗浄ブラシ12のブラシ本体12aの材質
は、ナイロン66、ナイロン6、塩化ビニールなどの樹
脂繊維製ブラシ、あるいはパーム、パッキン、シダなど
の植物繊維製ブラシなど本発明の範囲内であれば周知の
材質に変更も可能である。
【0016】また、洗浄ブラシ12を構成するブラシ本
体12aの毛足の長さ、太さ、硬度等も任意であって、
対象魚体によって適宜選択して使用することができ、ま
た、回転軸12bの軸径も大小限定されない。なお、ブ
ラシ本体12aは、毛足の異なるブラシ群を回転軸の軸
方向任意間隔おきに設ける構成としてもよい。
【0017】本実施形態では、投入される魚体Fを取り
囲むように4個の洗浄ブラシ12,12,12,12
を、夫々の洗浄ブラシ12…が互いに接触する位置に設
置し、洗浄移送室1の外部に配置した電動機13で下方
の2本の洗浄ブラシ12,12を、そして電動機22で
上方の2本の洗浄ブラシ12,12を、該洗浄移送室1
の軸方向において同一方向に夫々回転可能としている。
【0018】従って、4本の洗浄ブラシ12,12,1
2,12の軸方向における同一方向への回転作動によ
り、投入された魚体Fは、各洗浄ブラシ12…の回転作
動によって表面が洗浄されながら、その螺旋状構造によ
って排出口3側へと順次移送されていく(図1矢印で示
す方向)。
【0019】また、上記洗浄ブラシ群11は、上方に配
される洗浄ブラシ12,12の配設位置を、上下自由に
設定変更することが可能なように圧力調整装置15,1
5と接続し、該圧力調整装置15によって魚体Fに掛か
るブラシ圧力を適宜微調整可能としているため、大き
さ、厚みなどの異なる各種魚体毎に合わせて、魚体を傷
つけない圧力で保持しつつ十分な洗浄が可能とされる最
適圧力を付与することができるものとしている。
【0020】上記圧力調整装置15は、例えば洗浄移送
室1の上方に配される天板6に設けた通孔7に上端17
を挿通せしめると共に、該上端17に調整ナット18を
配設し、該調整ナット18によって回転可能に垂設保持
される上下移動杆16と、該上下移動杆16の中途部外
周から水平方向に延設される接続片19とによって構成
されており、上記洗浄ブラシ12を構成している回転軸
12bの一端に備えたピロー取付ガイド12eから外方
に向けて延設されている接続片12dに、上記圧力調整
装置15の接続片19を調節ボルト20によって連結し
ている。
【0021】また、ピロー取付ガイド12eは上方の2
本の洗浄ブラシ12,12を並列せしめて取付可能な幅
をもって構成されたプレート状のもので、内壁面から水
平状に接続片12d,12dが延設されている。尚、図
中12cはピローである。
【0022】また、この圧力調整装置15は、一個の洗
浄ブラシ12における両端に夫々一個ずつ連結されてい
る。なお、この圧力調整装置15は、上方の洗浄ブラシ
12,12にのみ設けられていれば十分であり、また洗
浄ブラシ12を上下動させてブラシ押圧力による圧力調
整が図り得る構成であれば、装置全体構造は上記実施形
態に限定されるものではない。
【0023】さらに、本実施形態によれば、上下移動杆
16の外周にコイルスプリング16a,16aを遊嵌せ
しめており、このコイルスプリング16a,16aの上
下弾性効果によって洗浄ブラシ12が常に上下移動自在
となっているため、魚体Fへ掛かるブラシ押圧力が適宜
微調整される。
【0024】従って、圧力調整装置15の調整ナット1
8を回転せしめて上下移動杆16を上下動(図5におい
て矢印Xにて示す方向)せしめることにより、該装置1
5と接続片12d,19同士をもって連結されている洗
浄ブラシ12が同時に上下に移動して上下ブラシ間隔が
調整される。
【0025】なお、本実施形態では、上側の洗浄ブラシ
12,12がベルト14,14を介して電動機13と連
絡され、下側の洗浄ブラシ12,12がベルト14,1
4を介して電動機22と連絡されているものとしている
が、単に一実施形態を示しているにすぎず夫々の洗浄ブ
ラシ12…毎に別個の電動機を備えるものとしても構わ
ず、本発明の範囲内において任意に変更可能である。
【0026】また、本実施形態では投入した魚体Fを取
り囲むように同一形状の洗浄ブラシ12…を同一方向に
並列させて4個配設することで洗浄ブラシ群11を構成
しているが、洗浄ブラシ群11は、投入した魚体Fを取
り囲むように、少なくとも3個以上の洗浄ブラシ12…
が配置され、魚体Fを洗浄しながら移送し得る構成とさ
れているものであれば特にその配設数は5個、6個…と
増加してもよく限定されるものではない。
【0027】また、本実施形態では細長状のブラシ本体
12aを回転軸12bの外周に螺旋状に巻回せしめてい
るが、例えば各種繊維を回転軸12bの外周に螺旋状に
固着(例えば接着、埋設等)せしめて構成することで螺
旋状のブラシ部を形成してなるものであってもよく、螺
旋状にブラシ部を構成しているものであればそのブラシ
部の形成方法は特に問わない。
【0028】洗浄水噴出ノズル40は、各洗浄ブラシ1
2…の外周にそのノズル先端が向くように洗浄移送室1
の任意箇所に配置され、後述する洗浄水循環装置30と
連絡されている。なお、本実施形態では各洗浄ブラシ1
2,12,12,12に夫々のノズル先端が対向するよ
うに4個の洗浄水噴出ノズル40,40,40,40が
配置されている。
【0029】なお、上記洗浄水噴出ノズル40は、洗浄
移送室1の室内スペース、洗浄ブラシ12の長さ等に応
じてその配設数を増減可能とする。
【0030】洗浄水貯溜室23は、例えば内底面24が
傾斜状とされ、そして、上記洗浄移送室1の開放状下面
10から内底面24に向けて連続して下り傾斜状に周壁
25,25が形成されて上記洗浄移送室1の下位に連通
状に一体的に配設されている(図1,図3,図4参
照)。そして、この洗浄水貯溜室23における深部26
に洗浄水循環装置30の吸水口31を臨ませている。ま
た、図中27はその深部26側に位置する側壁に配設さ
れた排水口である。
【0031】従って、本実施形態のように内底面24が
傾斜状で、その深部26に吸水口31を臨ませる構造と
することにより、この洗浄水貯溜室23に溜まった洗浄
水は、常にその傾斜状の内底面24によって深部26へ
と集められ、吸水口31からの吸水に支障はきたさな
い。
【0032】上記洗浄水貯溜室23は、図示せる本実施
形態形状に何等限定されるものではなく、例えば内底面
24を洗浄移送室1の天板6と平行とするフラット状に
構成してもよく、周壁25,25を垂設せしめる構成な
どとしてもよく、洗浄移送室1にて使用された洗浄水を
貯溜可能な構成とするものであればよく任意である。
【0033】洗浄水循環装置30は、一端側の吸水口3
1を洗浄水貯溜槽23に臨ませると共に、他端側の吐水
口32を高水圧発生用のポンプ34の吸水口35に連絡
した循環パイプ33と、該ポンプ34の吐水口36に一
端を連絡した連絡パイプ37と、該連絡パイプ37の他
端を連絡した分岐部38…と、各分岐部38…と連絡し
た各洗浄水噴出ノズル40…とによって、洗浄水を循環
使用可能なように構成されている。なお、図中41は圧
力ゲージである。
【0034】上記ポンプ34は、洗浄水貯溜室23から
循環パイプ33を介して貯溜洗浄水を吸い上げると共
に、連絡パイプ37および分岐部38を介して4箇所の
洗浄水噴出ノズル40,40,40,40に高圧力の洗
浄水を供給するために、高圧プランジャーポンプに代表
される高圧ポンプを使用する。
【0035】本実施形態で用いる高水圧発生用ポンプ3
4の能力は、例えば吸水量は45リットル/分、噴射圧
力は20〜50kg/cm2 である。上記能力は本発
明に使されるポンプ34の一例にすぎず何等限定される
ものではない。
【0036】また、この循環使用される洗浄水は、魚体
の表面を覆っているヌメリ、雑菌などを含んでいること
から、繰り返し循環使用することで汚れてくるが、本実
施形態では洗浄水貯溜室23にオーバフロー管28を備
え、該洗浄水貯溜室23に溜まった洗浄水を一定量オー
バーフローしているため、洗浄水を一定の洗浄度に保つ
ことが可能となる。
【0037】また、循環パイプ33には、洗浄水に含ま
れる汚物(ヌメリ、雑菌、鱗等)を除去するためにスト
レーナ42,43が備えてあるため、洗浄水を一定の洗
浄度に保つことが可能となる。ストレーナ42は吸水口
31に、ストレーナ43はパイプ33の中途部に夫々配
設している。
【0038】さらに、図1中29で示す部分、すなわち
洗浄移送室1と洗浄水貯溜室23との境界位置に、所望
網目状の汚物受け用メッシュプレートを出し入れ可能に
配設するものとしてもよく(図示省略)、このような構
成を採用すれば洗浄水貯溜室23の手前で大きめの汚物
(例えば鱗あるいは付着物等)を予め捕獲することがで
きるため、上記ストレーナ42,43の目詰まりもな
く、また清掃も容易となる。さらに、特に図示せしめて
いないが、上記各ストレーナ42,43よりも下流側に
活性炭などから構成されてなる浄化装置を備えるものと
してもよく任意である。
【0039】また、本実施形態では、高水圧発生用のポ
ンプ34に連絡した第2連絡パイプ46を介して附属の
洗浄用スプレーガン44に連絡し、魚体の表面洗浄処理
工程が終了した後に、洗浄ブラシ12,12,12,1
2および洗浄移送室1、洗浄水貯溜室23の内部を高圧
水洗浄する場合に使用可能としている。
【0040】次に、本実施形態における魚体の表面処理
(洗浄)装置の使用状態を説明する。
【0041】まず、洗浄ブラシ12,12,12,12
からなる洗浄ブラシ群11および高水圧発生用のポンプ
34を作動させる前に、該ポンプ34に初期水を送るべ
く洗浄水貯溜室23に水を満たす。
【0042】そして、洗浄ブラシ12,12,12,1
2からなる洗浄ブラシ群11および高水圧発生用のポン
プ34を作動させると、各洗浄ブラシ12…が夫々同一
方向に回転作動すると共に、洗浄水貯溜槽23内の水が
吸水口31、循環パイプ33を介して高水圧発生用のポ
ンプ34方向に汲み上げられ、そして該高水圧発生用の
ポンプ34によって各洗浄水噴出ノズル40…から洗浄
水が各洗浄ブラシ12…方向に向けて勢いよく噴出され
る。また、各洗浄水噴出ノズル40…は、夫々に対応し
て備えられている開閉調整ハンドル39…によって水噴
出度合いを適宜調整することができる。そして、この時
水道水供給パイプ47から所望量の水道水が洗浄移送室
1内に供給されている。
【0043】そして、投入シュート2a前方の投入口2
から洗浄移送室1の中に洗浄処理すべき魚体Fを順次投
入すると、螺旋形状(スクリュー形状)した各洗浄ブラ
シ12,12,12,12が総べて同一方向に回転(ス
クリュー回転)しながら魚体Fを巻き込むようにブラシ
掛けすると共に、洗浄水噴出ノズル40…から噴出され
る洗浄水によって洗浄されつつ、順次排出口3まで搬送
して排出シュート3aから排出される。図中45は、制
御盤で、洗浄ブラシ12…の回転速度、洗浄水の噴出速
度等が自動制御される。そして、この時水道水供給パイ
プ47から所望量の水道水が洗浄移送室1内に供給され
ている。
【0044】洗浄移送室1に供給する供給水の水量は7
0リットル/分であり、その内循環水量を30リットル
/分、供給水道水量を40リットル/分、オーバーフロ
ー量を40リットル/分としている。
【0045】本実施形態で魚体の表面を洗浄処理する能
力は、例えば鮭の場合、1200尾/時となり、これは
従来の手作業洗浄による人員のおよそ4人分の能力に値
する。
【0046】ただし、鮭1200尾/時という魚体の表
面の洗浄処理する能力は、本発明の魚体の表面処理装置
に、工員が平均して魚体を投入する能力に合わせたもの
であって、本発明魚体の表面処理装置における処理能力
の限界ではない。
【0047】また、ブラシの材質を選択すること、洗浄
水噴出ノズルの噴出方向を魚体側に向けることで、魚体
の表面洗浄だけでなく、鱗除去も可能としている。
【0048】なお、本実施形態では図示せるように洗浄
移送室1の直下位に洗浄水貯溜室23を備える構成とし
ているが、このような図示せる構造に何等限定されるも
のではなく、洗浄移送室1と洗浄水貯溜室23とが連通
状で、かつ該洗浄移送室1で使用された洗浄水が洗浄水
貯溜室23へと流れ込む構造のもので、かつ該洗浄水貯
溜室23に貯溜された洗浄水を洗浄移送室1へと循環し
て再使用可能に循環装置を備えているものであれば、例
えば両室1,23が横並び状に構成されているものであ
っても、両室1,23の配設位置を左右にずらしてなる
構成としてもよく本発明の範囲内における変更は任意で
ある。
【0049】また、図8、9のようにピロー取付ガイド
12eを介することなく各洗浄ブラシ12,12,1
2,12を夫々配設するものとしてもよく任意である。
尚、その他の構成については上述した実施形態に示した
ものと同様であるため、同一箇所に同一符号を付してそ
の説明は省略する。
【0050】さらに本実施形態では、上記圧力調整装置
15側の接続片19に長穴21を設けているため、該長
穴21の任意位置を選択してボルト20の固着位置を調
整することができ、これにより洗浄ブラシ12の左右方
向(図9において矢印Yにて示す方向)における位置合
わせが可能で、左右方向の圧力調整を可能としている。
なお、上記長穴21は、圧力調整装置15側の接続片1
9あるいは洗浄ブラシ12側の接続片12dのいずれか
一方あるいは双方に設けるものとする。
【0051】図10及び図11は、洗浄ブラシ群の他の
実施形態を示す。尚、本実施形態は、洗浄ブラシ群を構
成している各洗浄ブラシの構造が上記実施形態の洗浄ブ
ラシと異なるだけにすぎず、本発明のその他の構成、例
えば洗浄ブラシ群を回転せしめる構成、各洗浄ブラシと
圧力調整装置15との連結構成、洗浄移送室1、洗浄水
貯溜室23、洗浄水循環装置30などの本発明の他の構
成については上記実施形態がそのまま適用されるもので
あり、また夫々の作用も同様であるためその説明は省略
する。
【0052】すなわち、本実施形態における洗浄ブラシ
群(洗浄スクリュー群ともいう)48は、洗浄移送室1の
魚体投入口2から排出口3へとわたって回転可能に配さ
れた螺旋推進機50と、該螺旋推進機50の任意箇所に
備えたブラシ部53…とからなる洗浄ブラシ(洗浄スク
リューともいう)49が、投入された魚体を取り囲むよ
うに少なくとも3個以上(本実施形態では上記実施形態
と同様4個)配設されて構成されている。
【0053】上記螺旋推進機50は、例えば、洗浄移送
室1の投入口2から排出口3へとわたる長尺状に形成さ
れ、かつベルト14を介して連絡された電動機13(2
2)によって回転可能に配される回転軸51と、該回転
軸51の周囲に螺旋状に巻回されて一体的に配される図
10に示すような棒状スクリュー52、あるいは図11
に示すような面状スクリュー52aとからなるものが考
えられる。
【0054】そして、ブラシ部53は、回転軸51の軸
方向任意箇所において、夫々任意高さ,任意幅及び任意
密度をもって回転軸51の周方向に配設されている。ブ
ラシ部53の材質は、ナイロン66、ナイロン6、塩化
ビニールなどの樹脂繊維製ブラシ、あるいはパーム、パ
ッキン、シダなどの植物繊維製ブラシなど上記実施形態
におけるブラシ本体12aと同様で本発明の範囲内であ
れば周知の材質に変更も可能である。また、ブラシ部5
3を公正する毛足の長さ、太さ、硬度なども任意であっ
て、洗浄対象魚体によって適宜選択使用される。
【0055】また、棒状スクリュー52、面状スクリュ
ー52aの各スクリュー間のピッチ、あるいはブラシ部
53…の配設ピッチなどの諸条件は特に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内における変更は適宜可能であ
る。
【0056】さらに任意ではあるが、本実施形態では、
棒状スクリュー52、面状スクリュー52aの各スクリ
ュー最外郭部に、合成樹脂,ゴムなどからなる魚体保護
部材(図示省略)を巻き付け、洗浄移送される魚体の傷
付け防止を図っている。
【0057】尚、上記実施形態における螺旋推進機50
は、本発明を構成する螺旋推進機の一実施形態にすぎ
ず、魚体を投入口2から排出口3へと移送可能な構成を
有しているものであれば本発明の範囲内であって何等図
示例に限定されるものではない。
【0058】従って、本実施形態のように洗浄ブラシ群
48を構成した場合、棒状スクリュー52、面状スクリ
ュー52a等を備えた螺旋推進機50の回転送り出し作
用によって、このような螺旋推進機を備えない上記実施
形態における洗浄ブラシ群11の魚体移送能力に増して
さらに魚体の移送能力に優れるが、魚体の洗浄能力は変
わらず、十分な魚体洗浄が提供可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上述のごとく構成したもので
あるから、魚体の表面洗浄処理の高効率化を図るととも
に、作業環境を改善し、ランニングコストを低く抑える
ことを可能とした魚体の表面処理装置が提供できる。
【0060】すなわち、本発明魚体の表面処理装置を使
用することにより、短時間で数多くの魚体の表面を洗浄
処理でき、また作業者は洗浄対象とされる魚体を投入す
るだけでよく、作業労力も十分に軽減されるため作業環
境の向上となる。また、従来のように大人数の作業者も
不要で人件費が軽減され、また洗浄処理に使用される水
量も洗浄水を循環使用するためコストを低く抑えること
ができる。
【0061】また、請求項2記載のように洗浄ブラシ群
を構成すれば、魚体の洗浄能力を維持したまま魚体の移
送能力をさらに向上せしめることができ、魚体の移送洗
浄能力に優れた魚体の表面処理装置の提供が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を一部切り欠いて示す正面
図。
【図2】本発明の一実施形態を一部省略して示す平面
図。
【図3】本発明の一実施形態を一部切り欠いて示す左側
面図。
【図4】本発明の一実施形態を一部切り欠いて示す右側
面図。
【図5】圧力調整装置とブラシ部との連結状態を一部省
略して示す側面図。
【図6】圧力調整装置とブラシ部との連結状態を一部省
略して示す正面図。
【図7】圧力調整装置とブラシ部との連結状態を一部省
略して示す平面図。
【図8】圧力調整装置とブラシ部との連結状態を一部省
略して示す側面図。
【図9】圧力調整装置とブラシ部との連結状態を一部省
略して示す平面図
【図10】請求項2に記載の魚体の表面処理装置におけ
る要部の一実施形態を示す正面図。
【図11】請求項2に記載の魚体の表面処理装置におけ
る要部の他の実施形態を示す正面図。
【符号の説明】
1:洗浄移送室 11,48:洗浄ブラシ群 12,12,12,12:洗浄ブラシ 13,22:電動機 15:圧力調整装置 23:洗浄水貯溜室 30:洗浄水循環装置 34:ポンプ 40:洗浄水噴出ノズル 48:洗浄ブラシ群(洗浄スクリュー群) 49:洗浄ブラシ(洗浄スクリュー) 50:螺旋推進機 52:棒状スクリュー 52a:面状スクリュー 53:ブラシ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水噴出部を備えた魚体の洗浄移送室
    と、該洗浄移送室と連通状に備えられる洗浄水貯溜室
    と、該洗浄水貯溜室に貯溜される洗浄水を洗浄移送室に
    備えられる洗浄水噴出部へと循環供給せしめる洗浄水循
    環装置とを備えて構成されており、上記洗浄移送室に
    は、投入された魚体を洗浄しつつ排出口へと移送する回
    転可能な洗浄ブラシ群が投入口から排出口にわたって配
    設され、該洗浄ブラシ群は投入された魚体を取り囲むよ
    うに配設される少なくとも3個以上の洗浄ブラシにて構
    成されていることを特徴とする魚体の表面処理装置。
  2. 【請求項2】 投入された魚体を洗浄しつつ排出口へと
    移送する回転可能な洗浄ブラシ群を構成している洗浄ブ
    ラシが、螺旋推進機にブラシ部を備えて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の魚体の表面処理装置。
JP9363868A 1997-12-18 1997-12-18 魚体の表面処理装置 Pending JPH11178502A (ja)

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