JP3280517B2 - 水槽清浄機 - Google Patents

水槽清浄機

Info

Publication number
JP3280517B2
JP3280517B2 JP11044694A JP11044694A JP3280517B2 JP 3280517 B2 JP3280517 B2 JP 3280517B2 JP 11044694 A JP11044694 A JP 11044694A JP 11044694 A JP11044694 A JP 11044694A JP 3280517 B2 JP3280517 B2 JP 3280517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
chamber
stored
discharge
water tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11044694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07290018A (ja
Inventor
確太郎 福田
Original Assignee
確太郎 福田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 確太郎 福田 filed Critical 確太郎 福田
Priority to JP11044694A priority Critical patent/JP3280517B2/ja
Publication of JPH07290018A publication Critical patent/JPH07290018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3280517B2 publication Critical patent/JP3280517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、水族館、一
般家庭、ディスプレー等に用いられるコンクリート製、
ガラス製、合成樹脂製、金属製の水槽を清浄する作業に
用いられる水槽清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような水槽の内部を清浄
する方法としては、例えば、水槽内に貯溜された水や海
水等の貯溜水を一旦排出した後、水槽の壁部及び底部に
付着した苔や垢等の汚れをブラシにより手作業で洗い落
とす方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大型の魚介類
や哺乳類を飼育する水族館の水槽は容積が大きく、大量
の海水を貯溜する必要があるため、上述のように海水を
一旦排出してから水槽内を清浄する場合、水槽内に貯溜
された海水を排水するのに長い時間が掛るだけでなく、
魚介類や哺乳類等の水中生物を別の水槽に移し変えなけ
ればならず、清浄作業に手間及び時間が掛かるという問
題点を有している。
【0004】また、水槽内に貯溜された海水を排出せず
に清浄作業を行った場合、洗浄除去される異物により海
水が汚れ、水質が悪くなるため、清浄作業後に於いて、
水槽内に貯溜された海水を、新しい海水とに入れ替えな
ければならない。且つ、洗浄除去された汚れが水槽の壁
部及び底部に再び付着したり、槽底部に敷設された砂や
小石等の堆積物にも付着するため、清浄効率が悪いとい
う問題点も有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、水槽清浄機の
回転ブラシを水槽の壁部及び底部に接触させて移動し、
同水槽内の貯溜水を濾過しながら各部分の清浄作業を行
うことにより、貯溜水を排出及び入れ替えずに清浄作業
が行え、作業能率及び清浄効率の向上を図ることができ
る水槽清浄機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
水槽清浄機を構成する機本体の内部を前後分割して吸水
室と濾過室とを形成し、該吸水室と濾過室とを前後方向
に連通接続すると共に、上記吸水室の前面側中央部に上
記水槽内に貯溜された貯溜水を吸水するための吸水口を
形成し、上記吸水室に形成した吸水口の前位側に回転ブ
ラシを軸受し、該吸水口の後位側に羽根車を軸受し、上
記吸水室内部に固定した駆動モータの回転軸を回転ブラ
シ及び羽根車の回転中心に直結し、上記濾過室内部に上
記吸水室から供給される貯溜水を濾過するためのフィル
ターを装填し、上記濾過室の後面側中央部に上記フィル
ターにより濾過された貯溜水を後方に向けて排出し上記
機本体を壁面に押し付ける排水口を形成し、上記濾過室
の外周面に上記回転ブラシの回転方向と相反する方向に
濾過された貯溜水を吐出する第1吐出口と、該機本体の
斜め後方側に向けて濾過された貯溜水を吐出する第2吐
出口とを設け、上記排出口と各吐出口とから吐出される
貯溜水により機本体を移動制御する水槽清浄機であるこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記吸水室に形成した吸水口の前面側
に遮断板を配設し、該遮断板の回転中心に上記駆動モー
タの回転軸を直結すると共に、上記遮断板の前面側中央
部に上記水槽の底部に敷設された堆積物よりも小さい孔
部を多数形成した水槽清浄機であることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記第1吐出口及び第2吐出口を、
記濾過室の外周面に形成した上記回転ブラシの回転方向
と相反する方向に貯溜水を吐出する複数の各第1吐出口
と、上記機本体の後方側に向けて貯溜水を吐出する複数
の各第2吐出口とで構成すると共に、上記各第1吐出口
及び各第2吐出口に夫々設けられた各開閉バルブと、該
各開閉バルブの開閉を制御するバルブ制御手段とで構成
した水槽清浄機であることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の水槽清浄機は、機本体に内蔵し
た駆動モータの駆動力により回転ブラシ及び羽根車を回
転して、吸水室の前面側に形成した吸水口から水槽内の
汚れた貯溜水を吸入し、濾過室の後面側に形成した排水
口からフィルターにより濾過された綺麗な貯溜水を吐出
して、機本体の回転ブラシを水槽の壁部や底部等の壁面
に対して押し付ける。同時に、回転ブラシの回転方向と
相反する方向に第1吐出口から吐出される貯溜水の吐出
力により機本体が逆回転するのを防止し、機本体の斜め
後方に向けて第2吐出口から吐出される貯溜水の吐出力
により機本体を任意角度に方向転換し、貯溜水を、第1
吐出口及び第2吐出口により任意方向に対して積極的に
吐出し、水槽の壁部及び底部に回転ブラシを押圧した状
態のまま移動させるので、水槽内部の清浄作業が容易に
行え、水槽内に貯溜された貯溜水が汚れるのを防止でき
る。
【0010】請求項2記載の水槽清浄機は、上記の請求
項1記載の作用と併せて、清浄作業時に於いて、遮断板
の中央部に形成した各孔部から貯溜水を吸水し、各孔部
よりも大きな砂や小石等の堆積物が通過するのを阻止す
る。遮断板の遠心力により砂や小石等の堆積物を洗浄し
ながら周縁部に集積することで、遮断板の周縁部からは
貯溜水が吸水されず、周縁部に付与される吸引力が小さ
いため、洗浄された堆積物が自重により槽底部に降下す
る。
【0011】請求項3記載の水槽清浄機は、上記の請求
項1記載の作用と併せて、バルブ制御手段により各第1
吐出口の各開閉バルブを開作動し、各第1吐出口から吐
出される貯溜水の吐出力により回転ブラシの回転方向と
相反する方向に機本体が逆回転するのを防止する。適宜
位置に設けた第2吐出口の開閉バルブを開作動し、同吐
出口から吐出される貯溜水の吐出力により、例えば、水
槽の底部と対向する下向き角度に機本体を方向転換す
る。且つ、任意方向のみに貯溜水を積極的に吐出して、
水槽の壁部及び底部に回転ブラシを押圧した状態のまま
移動させるので、水槽内部の任意箇所を清浄できる。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、水槽清浄機の回転ブ
ラシ及び羽根車を一つのモータにより回転すると共に、
回転ブラシを水槽の壁部や底部等の壁面に接触させたま
ま任意方向及び任意箇所に移動して、同水槽内の貯溜水
を濾過しながら各部分の清浄作業を行うので、清浄作業
時に於いて貯溜水が汚れるのを防止でき、魚介類や哺乳
類等の水中生物を飼育するのに適した水質及び環境を保
つことができる。しかも、水や海水等の貯溜水を適宜量
貯溜した状態のままで水槽内部を清浄するため、従来例
のように貯溜水を排出及び入れ替えたりする手間及び作
業が省け、水槽の壁部及び底部に付着した汚れを洗浄除
去する作業と、槽底部に敷設された砂や小石等の堆積物
に付着した汚れを洗浄除去する作業とが容易に行え、作
業能率及び清浄効率の向上を図ることができる。
【0013】且つ、遮断板の各孔部よりも大きな砂や小
石等の堆積物が通過するのを阻止し、同遮断板の遠心力
により堆積物を洗浄しながら周縁部に集積することで、
洗浄された堆積物が自重により槽底部に降下し、水槽の
底部に敷設された砂や小石等の堆積物を洗浄する作業が
容易に行える。
【0014】且つ、各第1吐出口及び各第2吐出口に夫
々設けられた各開閉バルブの開閉をバルブ制御手段によ
り制御するので、清浄作業時に於いて、回転ブラシの回
転方向と相反する方向に機本体が逆回転するのを防止で
きると共に、適宜箇所に設けた第1吐出口又は第2吐出
口から貯溜水を積極的に吐出することで、例えば、水槽
の底部と対向する下向き角度に機本体を方向転換するこ
とができ、水槽の壁部及び底部内部の任意箇所を清浄す
ることができる。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は適宜大きさに形成された水槽を清浄する
作業に用いられる水槽清浄機を示し、図1に於いて、こ
の水槽清浄機1は、機本体2に内蔵した回転用モータ3
の駆動力により回転ブラシ4及び羽根車5を回転して、
吸水室6の前面側中心部に形成した吸水口6aから後述
する水槽21内の汚れた貯溜水Wを吸入し、吸水室6の
後面側に形成した排水口6bから貯溜水Wを排出して、
吸水室6の後面側に連設した濾過室7内に貯溜水Wを供
給する。濾過室7に装填したフィルター8により貯溜水
Wを清浄濾過して、濾過室7の後面側中心部に形成した
排水口7bから濾過された綺麗な貯溜水Wを吐出する。
同時に、水槽21の壁部21a及び底部21bに回転ブ
ラシ4を接触させながら移動させ、水槽21の壁部21
a及び底部21bに付着した汚れと、同槽底部21bに
敷設された砂や小石等の堆積物22に付着した汚れとを
洗浄除去する構成である。
【0016】上述の機本体2は、中空形状に形成した吸
水室6の後方側中央部に回転用モータ3を回転不可に固
定し、同回転用モータ3の回転軸3aを吸水室6に形成
した吸水口6aに挿通して、同吸水口6aの中心部に固
定した軸受部材9で回転軸3aを軸受している。且つ、
羽根車5の中心部に直結した回転用モータ3の回転軸3
aを吸水室6に形成した吸水口6aよりも前方に適宜長
さ突出し、同回転軸3aの先端部を吸水口6aの前面側
に配設した遮断板10の中心部と、同回転軸3aの先端
部を遮断板10の前面側に配設した回転ブラシ4の後面
側中心部とに直結している。
【0017】前述の回転ブラシ4は、図2、図3に示す
ように、後述する遮断板10の前方側であって、同遮断
板10の前面側に対して円板形状の回転板4aを適宜間
隔に離間して配設し、同回転板4aの前面側中央部に、
例えば、合成ゴム、合成樹脂等の弾性体で形成した多数
本の各ブラシ4b…を所定等間隔に隔てて植設してい
る。且つ、吸水室6の前面側外周部に、例えば、合成ゴ
ム、合成樹脂等の弾性体で形成したブラシカバー11
嵌着固定して、水槽21内に貯溜された貯溜水Wを吸水
室6の吸水口6aから吸込むとき、同貯溜水Wの吸込み
方向をブラシカバー11により前面側のみに指向ガイド
する。
【0018】前述の遮断板10は、上述した回転ブラシ
4の後方側であって、上述の吸水室6に形成した吸水口
6aの前面側に対して円板形状の板本体10aを適宜間
隔に隔てて配設し、同板本体10aの前面側中央部に多
数の各孔部10b…を所定等間隔に隔てて形成すると共
に、適宜大きさを有する砂や小石等の堆積物22よりも
若干小径に各孔部10b…を形成している。且つ、遮断
板10の前面側周縁部に半径と対応する長さ寸法に形成
した除去ブラシ12を対設して、水槽21の底部21b
に敷設された砂や小石等の堆積物22を清浄するとき、
遮断板10の前面側周縁部に集積される砂や小石等の堆
積物22を除去ブラシ12により払い落とす。
【0019】前述の濾過室7は、図1、図4に示すよう
に、上述した吸水室6の後面側外周部に断面コ字形の濾
過室7を密着して固定し、同濾過室7の後方側開放面に
蓋体7aを取外し可能に嵌合固定し、同蓋体7aの後面
側中心部に排水口7bを後向きに形成すると共に、同蓋
体7aを嵌合してなる濾過室7の後方側内部に、例え
ば、樹脂繊維、金属繊維、多孔質材、多孔構造体等で形
成したフィルター8を交換可能に装填している。且つ、
濾過室7の外周面全体を、例えば、発泡スチロール等で
構成される浮き部材13で囲繞して、同浮き部材13の
大きさ又は材質により機本体2の浮力を調整すると共
に、同浮き部材13の外周面に小さな孔又は窪みを多数
形成して、水槽21内の貯溜水Wを浮き部材13に接触
させて浮力を高めている。
【0020】且つ、濾過室7の前方側外周部に各電磁バ
ルブ14…を介して4個の各吐出口7c…を形成し、同
各吐出口7c…を円周方向に対して適宜間隔に隔てて形
成すると共に、同各吐出口7c…の吐出方向を回転ブラ
シ4の回転方向に対して相反する方向に設定している。
且つ、各吐出口7c…の近傍位置に各電磁バルブ15…
を介して4個の各吐出口7d…を形成し、同各吐出口7
d…を円周方向に対して適宜間隔に隔てて形成すると共
に、同各吐出口7d…の吐出方向を機本体2に対して斜
め後向きに設定している。
【0021】前述の回転用モータ3及び各電磁バルブ1
4,15は、図5にも示すように、槽外部に配設した制
御ユニット16によりコントロールする。つまり、回転
用モータ3に接続した電源コード20と、各電磁バルブ
14,15に接続した各接続コード17,18とを一本
に集合して、槽外部に配設した制御ユニット16に各コ
ード17,18,20を接続し、適宜電源19に電源コ
ード20を接続すると共に、制御ユニット16の操作面
上に配列した各スイッチ(図示省略)の手動操作によ
り、回転用モータ3の駆動及び停止と、各電磁バルブ1
4,15の開閉動作とを制御する。また、機本体2に制
御ユニット16を内蔵して、同制御ユニット16に格納
されたプログラムに従って回転用モータ3と各電磁バル
ブ14,15とを駆動及び停止するもよい。
【0022】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、水槽清浄機1により水槽21の壁部21a及
び底部21bを清浄するときの動作を説明する。先ず、
水槽清浄機1を水槽21内に貯溜された水又は海水等の
貯溜水Wに浸漬し、制御ユニット16を手動操作して、
機本体2に内蔵した回転用モータ3の駆動力により回転
ブラシ4と、羽根車5と、遮断板10とを回転させる。
同時に、吸水室6の前面側に形成した吸水口6aから水
槽21内の汚れた貯溜水Wを吸入し、同室の後面側に形
成した排水口6bから汚れた貯溜水Wを排出し、同室の
後面側に連設した濾過室7内に汚れた貯溜水Wを供給す
る。濾過室7に装填したフィルター8により貯溜水Wを
清浄濾過して、同室の後面側に形成した排水口7bから
濾過された綺麗な貯溜水Wを勢いよく吐出して、機本体
2に推進力を付与する。
【0023】同時に、濾過室7の外周面に形成した各吐
出口7c…の各電磁バルブ14…を開放し、回転ブラシ
4の回転方向と相反する方向に各吐出口7c…から濾過
された貯溜水Wを勢いよく吐出して、同各吐出口7c…
から吐出される貯溜水Wの吐出力により、回転ブラシ4
の回転方向と相反する方向に機本体2が逆回転するのを
防止する。
【0024】次に、水槽21の上位壁部21aを清浄す
る場合、図5に示すように、水槽21の壁部21aと対
向する方向に機本体2を前進移動させ、同壁部21aの
垂直面に対して機本体2のブラシカバー11を押圧する
と共に、吸水室6の吸水口6aから貯溜水Wを吸入する
ときの吸入力と、濾過室7の排水口7bから貯溜水Wを
排出するときの吐出力とにより、水槽21の壁部21a
に対して回転ブラシ4を押圧接触させる。
【0025】同時に、濾過室7の一側周面に形成した吐
出口7cの電磁バルブ14を閉塞し、他側周面に形成し
た各吐出口7c…の各電磁バルブ14…を開放して、同
各吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐出力によ
り、水槽21の壁部21aに回転ブラシ4を押圧した状
態のまま機本体2を水平移動させ、同壁部21aに付着
した汚れを回転ブラシ4により清浄除去する。なお、水
槽21の上位壁部21aを清浄するとき、上側周面の吐
出口7cから吐出される貯溜水Wの吐出力が小さく、下
側周面の各吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐出
力が大きいため、壁部21aと対向する高さ位置に機本
体2が保持される。
【0026】次に、水槽21の下位壁部21aを清浄す
る場合、図6に示すように、濾過室7の下側周面に形成
した吐出口7cの電磁バルブ14を閉塞し、上側周面に
形成した各吐出口7c…の各電磁バルブ14…を開放し
て、同各吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐出力
により、水槽21の壁部21aに回転ブラシ4を押圧し
た状態のまま機本体2を若干降下させる。下側周面に形
成した吐出口7cの電磁バルブ14を開放して、下位側
の壁部21aと対向する高さ位置に機本体2を降下停止
した後、上述と同様にして、水槽21の壁部21aに回
転ブラシ4を押圧した状態のまま機本体2を水平移動さ
せ、水槽21の壁部21a全面に付着した汚れを回転ブ
ラシ4により清浄除去する。
【0027】次に、水槽21の底部21bに付着した苔
や垢等の清浄作業、或いは、槽底部21bに敷設された
砂や小石等の堆積物22の清浄作業を行う場合、図7に
示すように、濾過室7の上側周面に形成した各吐出口7
d…の各電磁バルブ15…を閉塞し、下側周面に形成し
た吐出口7dの電磁バルブ15を開放して、同吐出口7
dから吐出される貯溜水Wの吐出力により、機本体2の
後部側を上方に回転させ、同機本体2の前部側を下方に
回転させて、水槽21の底部21bと垂直対向する下向
き角度に機本体2を方向転換する。
【0028】次に、4箇所設けた各吐出口7d…の各電
磁バルブ15…を全閉塞して、吸水室6の吸水口6aか
ら貯溜水Wを吸入するときの吸入力と、濾過室7の排水
口7bから貯溜水Wを排出するときの吐出力とにより、
水槽21の底部21bと対向する方向に機本体2を垂直
降下させ、水槽21の底部21bに対して回転ブラシ4
及びブラシカバー11を押圧する。
【0029】同時に、濾過室7の一側周面に形成した吐
出口7cの電磁バルブ14を閉塞し、他側周面に形成し
た各吐出口7c…の各電磁バルブ14…を開放して、各
吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐出力により、
水槽21の底部21bに回転ブラシ4を押圧した状態の
まま機本体2を横移動させ、同底部21bに付着した汚
れを回転ブラシ4により清浄除去する。
【0030】清浄部分を移動する場合、一側周面に形成
した吐出口7cの電磁バルブ14を閉塞し、他側周面に
形成した各吐出口7c…の各電磁バルブ14…を開放し
て、同各吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐出力
により、水槽21の底部21bに回転ブラシ4を押圧し
た状態のまま機本体2を若干移動させる。移動側周面に
形成した吐出口7cの電磁バルブ14を開放して、未清
浄の底部21bと対向する位置に機本体2を移動停止し
た後、上述と同様にして、水槽21の底部21bに回転
ブラシ4を押圧した状態のまま機本体2を横移動させ、
水槽21の底部21b全面に付着した汚れを回転ブラシ
4により清浄除去する。
【0031】且つ、図2に示すように、底部21bに敷
設された砂や小石等の堆積物22をブラシカバー11内
に吸引して、砂や小石等の堆積物22に付着した汚れを
回転ブラシ4により清浄除去すると共に、遮断板10の
各孔部10b…を通過した貯溜水Wのみを吸水室6内に
吸水し、同各孔部10b…よりも大きな砂や小石等の堆
積物22の通過を阻止する。同時に、遮断板10の前面
側周縁部からは貯溜水Wが殆ど吸水されないため、周縁
部に付与される吸引力が小さく、遮断板10の遠心力に
より砂や小石等の堆積物22を周縁部に集積すること
で、集積される堆積物22が自重落下すると共に、集積
される堆積物22を除去ブラシ12により積極的に払い
落とす。
【0032】次に、濾過室7に装填されたフィルター8
の濾過能力が低下した場合、作業途中又は作業終了後に
濾過室7の後面側に嵌合固定した蓋体7aを開放し、同
室内部から汚れたフィルター8を取り出して水道水等で
洗浄処理する。この後、洗浄済みのフィルター8又は未
使用のフィルター8を濾過室7に装填して、濾過室7を
蓋体7aにより閉塞することで、水槽21の清浄作業が
継続して行える。
【0033】以上のように、水槽清浄機1の回転ブラシ
4及び羽根車5を一つの回転用モータ3により回転する
と共に、回転ブラシを水槽の壁部や底部等の壁面に接触
させたまま任意方向及び任意箇所に移動して、同水槽2
1内の貯溜水Wをフィルター8で濾過しながら各部分の
清浄作業を行うので、清浄作業時に於いて貯溜水Wが汚
れるのを防止でき、魚介類や哺乳類等の水中生物を飼育
するのに適した水質及び環境を保つことができる。しか
も、水や海水等の貯溜水Wを適宜量貯溜した状態のまま
で水槽21内部を清浄するため、従来例のように貯溜水
Wを排出及び入れ替えたりする手間及び作業が省け、水
槽21の壁部21a及び底部21bに付着した汚れを洗
浄除去する作業と、砂や小石等の堆積物22に付着した
汚れを洗浄除去する作業とが容易に行え、作業能率及び
清浄効率の向上を図ることができる。
【0034】且つ、遮断板10の各孔部10b…よりも
大きな砂や小石等の堆積物22が通過するのを阻止し、
同遮断板10の遠心力により堆積物22を洗浄しながら
周縁部に集積することで、洗浄された堆積物22が自重
により槽底部21bに降下し、水槽21の底部21bに
敷設された砂や小石等の堆積物22を洗浄する作業が容
易に行える。
【0035】且つ、制御ユニット16の手動操作によ
り、各吐出口7c…の各電磁バルブ14…及び各吐出口
7d…の各電磁バルブ15…を開閉し、適宜箇所の各吐
出口7c…又は各吐出口7d…から貯溜水Wを積極的に
吐出することで、水槽21の壁部21a及び底部21b
と対向する姿勢に機本体2を方向転換することができ、
水槽21の壁部21a及び底部21bの任意箇所を清浄
することができる。
【0036】なお、必要以上に貯溜水Wの水質が低下し
た場合、濾過室7に形成した排水口7bに排水用ホース
(図示省略)を接続して排水処理する。
【0037】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の第1吐出口は、実施例の濾過室7
に形成した吐出口7cに対応し、以下同様に、第2吐出
口は、濾過室7に形成した吐出口7dに対応し、各開閉
バルブは、各電磁バルブ14,15に対応し、バルブ制
御手段は、制御ユニット16に対応するも、この発明
は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【0038】上述の実施例では、濾過室7に設けた1箇
所の吐出口7cを閉塞し、3箇所の各吐出口7c…を開
放して、同各吐出口7c…から吐出される貯溜水Wの吐
出力により機本体2を任意方向に移動するが、例えば、
4箇所の各吐出口7c…を全開放した状態のまま、濾過
室7に設けた1箇所の吐出口7dを開放して、同吐出口
7dから吐出される貯溜水Wの吐出力により機本体2を
任意方向に移動してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】水槽清浄機の内部構造を示す縦断側面図。
【図2】回転ブラシによる水槽底部の清浄状態を示す縦
断側面図。
【図3】遮断板による砂や小石等の集積状態を示す正面
図。
【図4】濾過室に形成した各吐出口の吐出方向を示す斜
視図。
【図5】機本体の水平移動状態を示す平面図。
【図6】機本体の垂直移動状態を示す側面図。
【図7】機本体の方向転換状態を示す側面図。
【符号の説明】
W…貯溜水 1…水槽清浄機 2…機本体 3…回転用モータ 3a…回転軸 4…回転ブラシ 5…羽根車 6…吸水室 6a…吸水口 7…濾過室 7b…排水口 7c,7d…吐出口 8…フィルター 10…遮断板 10b…孔部 11…ブラシカバー 12…除去ブラシ 13…浮き部材 14,15…電磁バルブ 16…制御ユニット 21…水槽 21a…壁部 21b…底部 22…堆積物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 9/087 A47L 11/29 A01K 63/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽内に貯溜された貯溜水に機本体を浸漬
    して、該水槽の壁部及び底部を機本体の前部側に軸受し
    た回転ブラシにより清浄除去する水槽清浄機であって、 上記機本体の内部を前後分割して吸水室と濾過室とを形
    成し、該吸水室と濾過室とを前後方向に連通接続すると
    共に、 上記吸水室の前面側中央部に上記水槽内に貯溜された貯
    溜水を吸水するための吸水口を形成し、 上記吸水室に形成した吸水口の前位側に回転ブラシを軸
    受し、該吸水口の後位側に羽根車を軸受し、 上記吸水室内部に固定した駆動モータの回転軸を回転ブ
    ラシ及び羽根車の回転中心に直結し、 上記濾過室内部に上記吸水室から供給される貯溜水を濾
    過するためのフィルターを装填し、 上記濾過室の後面側中央部に上記フィルターにより濾過
    された貯溜水を後方に向けて排出し上記機本体を壁面に
    押し付ける排水口を形成し、 上記濾過室の外周面に上記回転ブラシの回転方向と相反
    する方向に濾過された貯溜水を吐出する第1吐出口と、
    該機本体の斜め後方に向けて濾過された貯溜水を吐出す
    第2吐出口とを設け、 上記排出口と各吐出口とから吐出される貯溜水により機
    本体を移動制御する 水槽清浄機。
  2. 【請求項2】上記吸水室に形成した吸水口の前面側に遮
    断板を配設し、該遮断板の回転中心に上記駆動モータの
    回転軸を直結すると共に、 上記遮断板の前面側中央部に上記水槽の底部に敷設され
    た堆積物よりも小さい孔部を多数形成した請求項1記載
    の水槽清浄機。
  3. 【請求項3】上記第1吐出口及び第2吐出口を、上記濾
    過室の外周面に形成した上記回転ブラシの回転方向と相
    反する方向に貯溜水を吐出する複数の各第1吐出口と、
    上記機本体の後方側に向けて貯溜水を吐出する複数の各
    第2吐出口とで構成すると共に、 上記各第1吐出口及び各第2吐出口に夫々設けられた各
    開閉バルブと、該各開閉バルブの開閉を制御するバルブ
    制御手段とで構成した請求項1記載の水槽清浄機。
JP11044694A 1994-04-25 1994-04-25 水槽清浄機 Expired - Fee Related JP3280517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044694A JP3280517B2 (ja) 1994-04-25 1994-04-25 水槽清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044694A JP3280517B2 (ja) 1994-04-25 1994-04-25 水槽清浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07290018A JPH07290018A (ja) 1995-11-07
JP3280517B2 true JP3280517B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=14535926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11044694A Expired - Fee Related JP3280517B2 (ja) 1994-04-25 1994-04-25 水槽清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3280517B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108906697A (zh) * 2018-08-06 2018-11-30 林瑞 一种工程塑料表面自动处理生产线及其塑料表面处理方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102172590A (zh) * 2011-01-23 2011-09-07 于晓静 水桶清洗器
CN103210853A (zh) * 2012-01-20 2013-07-24 韩山师范学院 一种智能洗刷棒
CN105201925A (zh) * 2015-10-05 2015-12-30 茹朝贵 一种清洗器
CN106041959A (zh) * 2016-07-25 2016-10-26 哈尔滨理工大学 一种仿生壁面清洁机器人装置及基于该装置的清洁方法
CN106607417A (zh) * 2016-12-29 2017-05-03 柳州市凯夕贸易有限公司 一种汽车油箱清洗装置
CN107762196A (zh) * 2017-11-29 2018-03-06 东台市环球塑料制品有限公司 一种含有泳池清洁功能的塑料板块
CN108756334A (zh) * 2018-05-24 2018-11-06 张子奥 一种水池污物污水清理器
CN113303279A (zh) * 2021-07-02 2021-08-27 马国凤 一种筒型鱼缸内壁清理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108906697A (zh) * 2018-08-06 2018-11-30 林瑞 一种工程塑料表面自动处理生产线及其塑料表面处理方法
CN108906697B (zh) * 2018-08-06 2021-08-20 山东泰瑞丰新材料有限公司 一种工程塑料表面自动处理生产线及其塑料表面处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07290018A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3281516B2 (ja) 水槽清浄機
US4348783A (en) Scrubbing machine with selective recycle
KR970010423B1 (ko) 식기세척기의 오물 처리방법 및 그 장치
US6896799B2 (en) Fish aquarium
JP3280517B2 (ja) 水槽清浄機
KR101879799B1 (ko) 하,폐수처리장의 자동청소 스크린장치
JPH0910162A (ja) 食器洗浄器の洗浄水浄化装置
US4921614A (en) Aquarium cleaning and filtering system and method
US6365044B1 (en) Buoyant media filter with diffuser
US4725353A (en) Aquarium cleaning arrangement
JPH0938610A (ja) 池の清掃方法および清掃装置
US5199378A (en) Aquarium filtering system and method
JPH07328579A (ja) 水槽清浄機
CN210356221U (zh) 一种带有自清洗结构的过滤装置
WO2019128954A1 (zh) 刷杆式过滤装置
JP2000106785A (ja) 水棲生物育成装置
CN213012388U (zh) 一种改进型智能过滤器
US4064586A (en) Filter system for swimming pool cleaning machines
JPH0630068Y2 (ja) 浴槽水、鑑賞水等の▲ろ▼過装置
JPH11197681A (ja) 濾過装置
DE10032782C1 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Reinigen von bei Reinigungsprozessen anfallenden Schmutzwasserflotten
JPH11113442A (ja) 魚類用大型水槽の清掃システム
JP3924689B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
KR200179368Y1 (ko) 양어장용 수조 세척장치
JP6872282B1 (ja) ろ過装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees